JP2018519446A - ダウンホールポンプの生産を判定するための方法及び機器 - Google Patents

ダウンホールポンプの生産を判定するための方法及び機器 Download PDF

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Abstract

ダウンホールポンプの生産を判定するための方法及び機器が、本明細書に記載される。例示の方法は、ポンプによってポンプの第1のストローク中に坑井から生産された第1の液体量を測定することと、第1のストロークに基づいて、第1のポンプカードを演算することと、第1のポンプカードの第1の面積を判定することと、生産された第1の液体量と第1の面積とに基づいて、ポンプの漏れ比例定数を判定することとを含む。当該例示の方法はまた、ポンプの第2のストロークに基づいて、第2のポンプカードを演算することと、第2のポンプカードの第2の面積を判定することと、漏れ比例定数と第2の面積とに基づいて、ポンプによって第2のストローク中に生産された第2の液体量を判定することとを含む。

Description

本開示は、概してダウンホールポンプに関し、より具体的には、ダウンホールポンプの生産を判定するための方法及び機器に関する。
ダウンホールポンプは、穴に対してピストンを動かすことによって、地層から流体を汲み上げるために用いられる。ピストンと穴との間に間隙が設けられ、ダウンホールの岩屑がダウンホールポンプの性能に負の影響を与えないことを確実にする。しかしながら、この間隙は、ピストンと穴との間での漏れを可能にしてしまう。さらに、いくつかのケースでは、ポンピングの時に、ポンプが完全には満たされない場合がある。結果として、ポンプ充填(pump fillage)は、ポンプによって生産される流体量に影響を及ぼす。
本開示の教示による坑井の生産を判定するために用いられる例示の機器を含むポンプユニットを示す。 本開示の教示によって生産され得る例示の表面動力計カードを示す。 本開示の教示によって生産されることができる例示のポンプ動力計カードを示す。 固定された管材を有するポンプユニットによって生産される例示のポンプ動力計カードを示す。 固定されていない管材を有するポンプユニットによって生産される例示のポンプ動力計カードを示す。 ポンプが下降ストローク中に満たされていないポンプユニットによって生産される例示のポンプ動力計カードを示す。 ポンプ充填係数を判定する例示の方法のフローチャート表現であり、図1の例示の機器で実施され得る。 ポンプ吸入圧力を算定する例示の方法のフローチャート表現であり、図1の例示の機器で実施され得る。 ポンプ吸入圧力に基づいてポンプユニットを制御する例示の方法のフローチャート表現であり、図1の例示の機器で実施され得る。 ポンプユニットの生産を判定する例示の方法のフローチャート表現であり、図1の例示の機器で実施され得る。 ポンプユニットの生産を判定する例示の方法のフローチャート表現であり、図1の例示の機器で実施され得る。 図7、8、9、または10A及び10Bの例示の方法のいずれか及び/または図1の例示の機器を実施するためのプロセッサプラットフォームである。
特定の例が上記の図面において示され、以下に詳細に説明される。これらの例の説明において、同様または同一の参照番号が、同じかまたは類似の要素を特定するために用いられている。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、図面の特定の特徴及び特定の図は、明確及び/または簡潔にするために、縮尺が拡大されるかまたは模式的に示される場合がある。加えて、本明細書全体を通していくつかの例が説明されている。任意の例からの任意の特徴が、他の例からの他の特徴とともに含まれ、置き換えられ、さもなければ組み合わせられてもよい。
油田用ダウンホール往復ポンプ(例えば、ロッドポンプ)は、多くの場合正の変位のポンプであると考えられるが、これは、既知の直径のプランジャまたはピストンが、ストロークごとに既知の(または、算定できる)距離を移動するためである。一日の間のポンプストローク数及びポンプの形状寸法を、推測された生産量に関連させることによって、坑井からの日々の生産を概算するための計器としてポンプを用いることが望ましい。言い換えると、ポンプの変位量がわかっている(または算定できる)ため、時間周期中のストローク数を用いて、生産された液体量を推測することが望ましい。しかしながら、ダウンホールオイルポンプは、ポンプが通常は、ピストンと、ピストンが通って往復するバレルとの間にかなりの間隙をもって設計され、結果として漏れまたはスリップを起こすため、真の正の変位のポンプとして動作しない。
本開示の教示によれば、ダウンホール往復ポンプに関連付けられた情報を用いて、対応する坑井からの生産を概算することができる。概して、生産は、ポンプの面積と、ストロークごとに推定された変位量と等しいポンプストロークの距離とに基づいて推定されることができる。しかしながら、既知の生産推定は、生産量に影響し得る他の要因、例えば、ポンプ充填及び/またはポンプ漏れ等を考慮に入れていない。本明細書に開示された例示の方法及び機器は、少なくともこれらの2つの変数を考慮に入れることによって、生産をより正確に推定するために用いられ得る。
ポンプ充填とは、ポンプのバレル内(例えば、ピストンとバレルの底との間)の流体量を指す。ピストンが下降ストローク中に下向きに動くときにポンプのバレルが完全には満たされていない場合、上昇ストロークでのピストンによって汲み上げられた液体量は、ポンプの変位量と同じではない。本明細書に開示された方法及び機器は、ポンプ充填係数(例えば、割合)を判定するために用いることができ、これは、多くのロッドポンプ制御用途のために有用である。例えば、ポンプ充填係数は、ロッドポンプの速度制御及び/またはロッドポンプのオンオフ制御のために非常に望ましいプロセス変数である。可変速度のロッドポンピング用途では、ポンプ速度は、ポンプ充填係数が目標値(例えば、設定点、しきい値)を下回ると減少し得、ポンプ充填係数が目標値を上回ると上昇し得る。オンオフ制御用途のために、ポンプ充填係数を監視することができ、ポンプ充填係数が特定のストローク数についての目標値を下回って下降すると、ポンプを停止させることができ、坑井を活動停止にして、坑井ケーシングが生産地層によって充填されることを可能にすることができる。したがって、ポンピングが(アイドル時間の終わりに)再開されるとき、ポンプを充填するために十分な流体が存在し得る。これらの方策は、生産された液体の単位当たりのエネルギ消費を低減させるために使用され、ポンプシステム要素の摩耗を低減させ、それによってポンピングシステムの寿命を長くし得る。
加えて、ダウンホールポンプは、ピストンと、その内部でピストンが往復運動するバレルまたは管との間に間隙または空隙をもって設計される。したがって、上昇ストローク時(例えば、ピストン両端の差圧が存在するとき)、ポンプとバレルとの間に漏れが生じる。結果として、実際に汲み上げられた流体の量は、予測量または推定量よりも少ない。本明細書に開示された例示の方法及び機器を用いて、各ストロークで生産された油の量をより正確に予測するために用いられ得る漏れ比例定数を判定し得る。いくつかの例では、ポンプ充填割合または係数をさらに用いて、漏れ比例定数を判定する。したがって、本明細書に開示された例示の方法及び機器を用いて、ポンプ充填及び漏れを判定し得、その後これを用いて、生産をより正確に推測することができる。具体的には、坑井からの生産は、ポンプユニットのストローク数、ダウンホールポンプの形状寸法、例示の漏れ比例定数及び/またはポンプ充填係数に基づいて推測され得る。ストロークとは、上昇ストローク及び下降ストロークを含む完全なサイクルを指す。
さらに、往復ロッドポンプの最も多い用途では、オペレータまたは所有者は、坑井穴内
で入手可能な液体がポンプを充填するために限界的に適正である点である「ポンプオフ」で、またはその近くで坑井を動作させることを所望する場合がある。概して、ポンプオフの近くで坑井を動作させることは、結果として、実質的に生産する底穴圧力が最も低くなる。また、坑井穴に対する流入は、底穴圧力が低下すると増大する。したがって、坑井をポンプオフで、またはその近くで動作させることは、概して坑井からの生産を最大にする結果となる。しかしながら、いくつかのケースでは、オペレータは、坑井をポンプオフ以外の指定された坑井穴圧力で動作させることを所望する場合がある。この方策は、より優れた貯留層管理を提供し得るが、これは、産出物が坑井穴に向かって流れるときに、より少ない炭化水素要素が溶液内に液相で残るためである。産出物を液相のみで維持することによって、液体に対する効果的な透過性が増大する。いくつかのケースでは、この手法は、結果として炭化水素の全体的な回収をより高くする(しかし、いくつかのケースでは、回収はより長い期間がかかる場合がある)。坑井を指定されたダウンホール圧力値(例えば、設定点、しきい値)で(またはその近辺で)動作させるために、坑井穴(ポンプ吸入)圧力を測定または推定するいくつかの方法が必要である。これらの値を直接測定するためのいくつかの計装製品が入手可能である。しかしながら、これらの製品は、概して高価であり、操作上設置が複雑である。本明細書に開示された例示の方法及び機器は、上述のポンプ充填係数を用いてポンプ両端の差圧を判定するための手法を提供する。結果として、ポンプの吸入圧力を判定し用いて、ポンプの速度を制御することができる。ポンプの吸入圧力は、ロッドポンプ速度制御及びロッドポンプオンオフ制御のために用いられ得る。言い換えると、ポンプの吸入圧力に基づいて、ポンプ速度を増減し得、及び/またはポンプを始動または停止させ得る。
図1は、油井102から油を生産するために用いられ得る例示のポンプユニット100を示す。ポンプユニット100は、ベース104と、サンプソンポスト(Sampson
post)106と、移動ビーム108とを含む。図示された例では、ポンプユニット100は、ベルト及びシーブシステム112を駆動させて、ギアボックス114を回転させ、ひいてはクランクアーム116及びカウンターウェイト118を回転させるモータまたはエンジン110を含む。ピットマン120は、クランクアーム116の回転が、ピットマン120及び移動ビーム108を動かすように、クランクアーム116と移動ビーム108との間に連結される。移動ビーム108が、旋回点及び/またはサドルベアリング122を中心として旋回すると、移動ビーム108は、ホースヘッド124を、ブライドル128、研磨ロッド130、管材ストリング132、及びロッドストリング134を介して、ダウンホールポンプ126に対する往復の動きを提供するように動かす。
図示された例では、ホースヘッド124の往復の動きは、ポンプ126のピストン136を、ポンプ126のバレル138(例えば、穴、ケーシング、ハウジング等)内部に動かして、周囲の地層140(Fとして表示)から液体を引き出す。ピストン136の上昇ストローク中、液体は、穴138の底に位置する静止弁142(例えば、下部弁)を通って、穴138に引き込まれる。ピストン136は、閉位置にある可動弁144(例えば、上部弁)を含む。このように、ピストン126は、ピストン136の上方の管材132の中の流体を、表面まで押し上げる。下降ストローク中、ピストン126の可動弁144が開放し、これによって、バレル138内の流体は、弁144を通過して、ピストン126の上方の管材138に流れることが可能になる。この間、静止弁142は閉じられている。そして、ピストン126は、後に続く上昇ストロークの間上向きに動き、管材132内の流体を表面に向かって押し上げる等する。
岩屑が生産に負の影響を与えず、及び/または穴138に対するピストン136の動きに負の影響を与えないことを確実にするために、ピストン136と穴138との間に、間隙または空隙が設けられる。間隙は、ポンプユニット100の各ストローク中にポンプ126によって生産された流体の量を低減させる。
ポンプ126からの生産を正確に判定するために、ポンプユニット100は、例示の機器及び/またはロッドポンプコントローラ146を含む。本例では、ポンプユニット100からの、及び/またはそれに関連付けられたデータが、ロッドポンプコントローラ146の入出力(I/O)装置148によって受信され、プロセッサ152によってアクセス可能であるメモリ150に記憶される。本明細書にさらに詳細に開示されるように、プロセッサ152は、例えば、例示のポンプ充填係数(例えば、ポンプ126内に収容された流体の量に基づく)、ポンプ126の吸入圧力、例示の漏れ比例定数(例えば、in/lbf)、ポンプ126を通って漏れ出た流体の量(例えば、in)、及び/またはポンプユニット100のストローク中に、及び/または所与の時間周期中に生産された正味の流体を判定するためのプロセスを行うことができる。いくつかの例では、機器146の要素148、150、152は、ハウジング147の内部に配設され、ハウジングはポンプユニット100がある現場に位置し得る。他の例では、機器146は、遠隔の場所(例えば、基地局または制御室)に位置し得る。
ポンプストロークを計数し、個々のストロークの効率を測定することができる坑井現場コントローラを用いて推測生産を算定するために、いくつかの手法が提案されてきた。しかしながら、これらの既知の方法は、各ストローク中に生じた漏れ量の独立した推定または測定に対する要求によって妨げられている。2011年7月20日出願の米国特許出願第13/187,330号は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられ、室内ポンプ試験から導き出された、特に、ポンプを通した漏れがポンプ両端の差圧(例えば、バレル138内側の圧力とピストン136上方の圧力との間の差)に正比例する原理を応用する手法が述べられている。ポンプ両端の差圧は、サッカーロッドストリングに対する負荷または張力に正比例する。往復ロッドポンプとともに用いられる従来の診断ツールは、動力計カードと呼ばれ、これは、ポンプユニットの一回のストロークについての負荷(例えば、力)対位置(例えば、直線変位)のプロットである。通常は、2つのタイプの動力計カードが用いられる。第1のタイプの動力計カードは、表面カードであり、これは、表面で取られた測定値に基づき、研磨ロッド負荷対研磨ロッド位置を表示する。第2のタイプの動力計カードは、ポンプ動力計カードと称され、表面動力計カードについて収集されたデータと、サッカーロッドストリングの柔軟性をモデル化する数値演算プロセスとを用いて演算される。
図2は、本開示の教示に従って、研磨ロッド130の垂直変位対時間に関連付けられたデータと、研磨ロッド130上の張力対時間に関連付けられたデータとを用いて生成されることができる例示の表面動力計カード200を示す。いくつかの例では、表面動力計カード200は、ダウンホールポンプ126が、ポンプに対する適正な液体によって正常に動作しているシナリオを表す。図2に示されるように、x軸202は、研磨ロッド130の位置に対応し、y軸204は、研磨ロッド130に対する負荷に対応する。
図2の図示例では、参照番号206(点1の位置)は、研磨ロッド130がその上向きの運動(例えば、上昇ストローク)を始めて、流体カラムを引き上げ始めるときに対応する。参照番号206と208との間(点2の位置)では、研磨ロッド130が伸ばされ、流体カラムが引き上げられることに従う、研磨ロッド130上の張力の増大が示される。参照番号208は、ポンプユニット100が、ロッドストリング134の重量と加速する流体カラムの重量とを支えているときに対応する。参照番号208と210との間(点3の位置)では、上昇ストロークが継続すると力の波が表面に到着し、これは、研磨ロッド130に対する負荷を変動させる。参照番号210は、研磨ロッド130がその最大に上向きの変位に達したときに対応する。参照番号210と212との間(点4の位置)では、ロッドストリング134から管材ストリング132に流体負荷が伝達され、これは、研磨ロッド130内の張力を減少させる。参照番号212は、負荷が管材ストリング132
にほぼ、及び/または完全に伝達されたときに対応する。参照番号212と206との間では、下降ストロークが継続すると、力の波が表面に反射し、このことは、研磨ロッド130がその最低点に達し、別のストロークを始めるまで、研磨ロッド130に対する不規則な負荷の付与を生じさせる。
図3は、研磨ロッド130の位置及び研磨ロッド130に対する負荷に関連付けられたデータを用いて、本開示の教示に従って生成されることができる、例示のポンプ動力計カード300を示す。いくつかの例では、ポンプ動力計カード300は、表面で測定されたデータを用いて生成される。図3に示されるように、x軸302は、ダウンホールポンプの位置(例えば、ピストン136の位置)に対応し、y軸304は、ダウンホールポンプに対する負荷に対応する。図2からの点1、2、3及び4は、図3に図示される。ポンプカード300を用いると、ポンプ126両端の差圧は、ポンプカード300の高さ(例えば、垂直範囲)に比例する。したがって、ポンプ126を通した漏れは、ポンプカード300の高さに正比例する。台形法(または別の類似の手法)を用いて、ポンプユニットストロークから測定されたデータを積分して、ポンプカード300の面積を導き出し得る。ポンプ動力計カードの総面積は、行われた作業の量(例えば、距離に作用する力)を表す。そのため、ポンプ動力計カード300の面積は、ポンプ126によって行われた作業を表す。
理想的な条件下で(例えば、ポンプ126が満たされており、管材の動き及び/または漏れがない場合)、ポンプ126の吐出圧力(例えば、ピストン136上方の流体の圧力)及び吸入圧力(例えば、ピストン136の下方の流体の圧力)がわかっているかまたは推定される場合、カード300の面積を用いて、以下の式1を用いて理想生産流体量Vstrokeを判定することができる。
Figure 2018519446
式1では、Vstrokeは、ストローク中(例えば、in)に生産された流体の理想的(例えば、漏れなしの)量を表し、APCは、ストロークに対するポンプカードの面積(例えば、in−lbf)を表し、ΔPは、ピストン136両端の圧力(例えば、ポンプ吐出圧力とポンプ吸入圧力との間の差)(例えば、in lbf/in)を表す。しかしながら、固定された管材を有する坑井内の満たされたポンプカードについて、式1に述べられた関係のみを用いることができる。特に、いくつかのケースでは、管材132は、管材132が動作中に動き、及び/または伸びることを防止するように固定されるかまたは固着される。管材132が固定されていない場合、管材132は、動作中に動き、及び/または伸びる場合がある。結果として、ポンプカード300の面積が影響される場合がある。
例えば、図4は、固定された管材を備える坑井(例えば、油井102)のための例示の理想的な「満たされた」ポンプ動力計カード400を示す。x軸402は、ダウンホールポンプの位置に対応し、y軸404は、ダウンホールポンプに対する負荷に対応する。図4に図示されるように、カード400の形状は、ほぼ矩形である。存在し得るばらつきがあっても、ポンプカードの理想面積APCIは、以下の式2を用いて判定する(例えば、概算する)ことができる。
Figure 2018519446
式2では、APCIは、ポンプカードの理想面積(例えば、in/lbf)を表し、S
maxは、最大ポンプ位置(例えば、in)を表し、Sminは、最小ポンプ位置(例えば、in)を表し、Fmaxは、最大ポンプ負荷(例えば、lbf)を表し、Fminは、最小ポンプ負荷(例えば、lbf)を表し、これらは、図4において表示されている。
いくつかのケースでは、上で説明されたように、管材は、固定または固着されていない。結果として、管材が動作中に伸び、それによってポンプカードの面積に影響し得る。図5は、固定されていない管材を備える坑井(例えば、油井102)のための例示の理想的な「満たされた」ポンプ動力計カード500を示す。x軸502は、ダウンホールポンプの位置に対応し、y軸504は、ダウンホールポンプに対する負荷に対応する。図5に図示されるように、ポンプカード500は、平行四辺形の形状である。特に、ポンプカード500の側部の傾斜は、例えばポンプカード400の側部よりも緩やかな勾配である。ポンプカード500の側部の傾斜は、流体負荷がサッカーロッド134から(例えば、上昇ストローク時に)管材132に(例えば、下降ストローク時に)伝達されると、管材ストリングの伸びと弛緩とを反映する。ポンプカードの側部の傾斜dF/dsは、以下の式3を用いて判定され得る。
Figure 2018519446
式3では、dF/dsは、ポンプカードの側部の傾斜(例えば、lbf/in)を表し、Eは、管材材料の弾性係数(例えば、lbf/in)を表し、Atubingは、管材の断面積(例えば、in)を表し、Lは、固定されていない管材の長さ(例えば、ft)を表す。図5に図示されるように、ポンプカード500は、図4のポンプカード400のように矩形ではない。このように、式2を適用して、ポンプカード500の面積を正確に測定することはできない。固定されていない管材に関連付けられたポンプカードの理想面積APCIは、以下の式4を用いて判定され得る。
Figure 2018519446
式4において、ATMは、平行四辺形の側部の2つの三角形の面積の合計(例えば、in−lbf)を表し、これは以下の式5を用いて判定され得る。
Figure 2018519446
式5を用いて判定されたATMの値を、式4で用いて、ポンプカードの理想面積APCIを判定することができる。
存在しかつ生産量に影響し得る別の問題は、ポンプ充填である。図6は、約50%満たされた固定された管材を備える坑井(例えば、油井102)のためのポンプ動力計カード600の例を示す。x軸602は、ダウンホールポンプの位置に対応し、y軸604は、ダウンホールポンプに対する負荷に対応する。ポンプ126が満たされていない場合、ポンプカード600は、流体がピストン136によって遭遇されるまで、下降ストロークの空き部分の間にそれ自体を後退させる。言い換えると、下降ストローク中、ポンプ126は、流体で理想的に満たされるはずである。このように、ピストン136の上方及び下方の流体の圧力は同じであるため、下降ストローク中のポンプ126に対する負荷は、通常はゼロである。しかしながら、ポンプ126が流体で満たされていない場合、ピストン1
36はその後、ピストン126が下降ストローク中に下向きに動くときに、ポンプ126の上方で流体カラムを支持する。いったんピストン136がポンプ126内の流体に遭遇すると、ピストン136の上方及び下方の圧力が安定化し、それによって、ポンプ126に対する負荷がゼロまで動く。図4と比較すると、図4のポンプカード400は、図6のポンプカード600よりも大きな面積を含む。ポンプカード600の理想面積APCIは、式6を用いて判定され得る。
Figure 2018519446
式6において、ATMは、三角形の面積(例えば、式5を用いて算定された)の合計を表し、ηは、ポンプ充填係数(例えば、割合)を表す。したがって、式6は、ポンプ充填の態様を管材の動き態様と組み合わせて、ポンプカードの面積を正確に判定する。固定された坑井については、式5における固定されていない管材の長さLはゼロであり、このことは、式6におけるATMの値をゼロにする。式6は、ポンプ充填係数ηを解決するために、以下の式7に示されるように並べ替えることができる。
Figure 2018519446
式7において、APCは、実際の組込みカード面積(例えば、in−lbf)を表し、これは、例えば台形法を用いて判定され得る。式7は、管材ストリング及びポンプ動力計カードの既知のパラメータ(例えば、属性)を用いて、ポンプ充填係数ηを判定する(例えば、推定する)方法を提供する。したがって、ポンプ充填係数ηを判定するための方法またはプロセスの例は、表面動力計カード(例えば、表面動力計カード200)を演算し、ポンプ動力計カード(例えば、表面動力計カードに基づいてもよいポンプ動力計カード600)を演算(例えば、算定)し、最大位置及び最小位置、ならびに最大負荷及び最小負荷(Smax、Smin、Fmax、Fmin)についてのポンプ動力計カードを解析し、真または実面積APCを判定するためにポンプ動力計カードを積分し、式5を用いて三角形の面積ATMを算定し(管材が固定されていない場合)(L、E及びAは、管材構成から既知である)、式7を用いてポンプ充填係数ηを算定することを含み得る。本プロセスは、例えばロッドポンプコントローラ146のプロセッサ152によって行われ得る。ポンプ充填係数ηは、ポンプユニット100のストロークごとに判定され得る。いくつかの例で、ポンプ充填係数ηを監視してもよく、これを用いてモータ110の速度及び/またはオンオフ動作を制御してもよい。例えば、ポンプ充填係数ηが、しきい値または目標値を下回って低下した場合、モータ110の速度は減少し得る。結果として、ストローク間でポンプ126を満たすために、相対的により時間がかかる。
本明細書に開示されたように、ポンプ漏れは、ポンプ126両端の差圧がある場合に生じる。したがって、ポンプカードがポンプ126に対する正の負荷を示すときはいつでも、ポンプ126両端の差圧が存在する。加えて、漏れ率は、ポンプ126両端の差圧に比例する。ポンプ両端の差圧が、負荷ポンプカードに対するに比例するため、漏れ率は、ポンプカード負荷に比例する。ポンプは、上昇ストローク時に漏れを起こすが、これは、ポンプ両端の差圧(例えば、上昇ストローク中のポンプ126に対する負荷によって示される)があるためである。加えて、ポンプ126は、充填が100%未満である場合には下降ストローク時に漏れを起こす場合があるが、これは、ポンプ126が100%未満しか満たされていない場合にはポンプ126両端の差圧が存在するためである。ポンプ動力計カードを算定するために用いられる離散値が、時間的に均一に間隔を置かれることを考慮すると、流体の漏れ量LKGは、以下の式8を用いて判定される(例えば、概算される)
ことができる。
Figure 2018519446
式8において、LKGは、ポンプを通して漏れ出た流体の量(例えば、in)を表し、CLKGは、漏れ比例定数(例えば、in/lbf)を表す。式8の(2.0−η)の項は、下降ストローク時の漏れを説明している。ポンプ126が満たされている場合(例えば、ピストン136の下の穴138の体積)、その場合ポンプ充填係数ηは1.0であり、(2.0−η)の項は1.0になる。しかしながら、ポンプ126が満杯未満、例えば50%である場合、ポンプ充填係数ηは0.5であり、(2.0−η)の項は1.5になり、これは、下降ストロークの半分の間に生じた漏れを反映している。いったん漏れ出た流体量LKGが既知になると、ポンプストロークの正味の生産IPstrokeを、以下の式9を用いて判定することができる。
Figure 2018519446
式1及び8を式9に組み合わせて、ポンプストロークの正味の生産IPstrokeについての以下の式10を作成してもよい。
Figure 2018519446
概して、式10の差圧ΔPの項は、既知のまたは測定された動作パラメータから推定するためには問題になる可能性がある。本明細書に開示されたように、本例示の方法及び機器は、ポンプΔP両端の圧力がポンプ負荷に比例することを考慮している。瞬間圧力測定ΔPを判定するための関係は、以下の式11を用いて判定され得る。
Figure 2018519446
式11では、ΔPは、ポンプ両端の瞬間圧力(例えば、lbf/in)を表し、Fは、瞬間ポンプ力(例えば、lbf)を表し、Apumpは、ポンプの断面積(例えば、in)を表す。完全またはフルストローク(例えば、上昇ストローク及び下降ストローク)のためのポンプ126に対する平均的な力Favgを導き出すために、平均的な力Favgを、以下の式12を用いて判定することができる。
Figure 2018519446
式12を式11に適用すると、以下の式13に至る。
Figure 2018519446
式13では、ΔPavgは、漏れが生じている間のポンプ両端の平均圧力(例えば、lbf/in)を表す。式13を式10に代入すると、以下の式14が得られ、これは、ポンプユニットの単一のストロークから正味の生産IPstrokeを推測する(例えば、推定する)正確な方法を提供する。
Figure 2018519446
式14から、ポンプユニットの一連のストロークについての生産Pobservedを、以下の式15を用いて推定することができる。
Figure 2018519446
式15においては、Pobservedは、当該一連のストローク中に観測された総生産を表し(例えば、in)、Σは、観察期間中のすべてのストロークについての(例えば、2ストローク、8ストローク等についての)項の総和を表す。式15は、漏れ比例定数CLKGを解決するために並べ替えることができ、以下の式16が得られる。
Figure 2018519446
いくつかの例では、漏れ比例定数CLKGを導き出すために、較正プロセスを行い得る。例えば、生産する坑井は、専用の二相または三相分離器に結合され得、これは、一定期間(例えば、6時間、1日等)にわたる、及び/または一定数のストロークについて、坑井からの液体生産を測定することができる。例えば、水及びガスから油を分離し、生産された油の量を判定し得る分離器154が図1に図示される。プロセッサ152は、必要とされるパラメータを測定し、ポンプ動力計カードを(例えば、ストロークごとに)算定し、本明細書に開示された算定を行って、較正期間中のポンプユニットのストロークに基づいて、Σ(Smax−Smin)×ηの項(例えば、第1の総和項)の値と、ΣAPC×(2.0−η)の項(例えば、第2の総和項)の値とを判定し得る。較正期間の終わりに、観察された総液体(油及び水)生産Pobserved及び総和項Σ(Smax−Smin)×η及びΣAPC×(2.0−η)を式16で用いて、漏れ比例定数CLKGの値を導き出し得る。そして、漏れ比例定数CLKGの値を用いて、単一のストロークにわたる(例えば、式14を用いて)、または一定期間にわたる複数のストロークにわたる(例えば、式15を用いて)生産を推測するかまたは判定することができる。言い換えると、漏れ比例定数CLKG(上記の例のプロセスまたは別の手段を用いて導き出され得る)を所与とすると、個々のストロークの推測された生産は、式14と、ダウンホール動力計カードから入手可能な値とを用いて導き出されることができる。個々のストロークから推測された生産は、一定期間(例えば、1時間、1日、1カ月等)にわたって蓄積され得、これは式15を用いて判定され得る。
上記の式13は、ポンプ126及びポンプ動力計カードの既知の属性を用いて、ポンプ126両端の差圧ΔPを判定するかまたは推定する方法を提供する。ポンプ吸入圧力PIPは、以下の式17を用いて判定され得る。
Figure 2018519446
式17においては、PIPは、ポンプ吸入圧力(例えば、lbf/in)を表し、PDPは、ポンプ吐出圧力(例えば、lbf/in)を表し、ΔPpumpは、ポンプ両端の差圧を表す(これらは、式13を用いて判定されることができる)。多くの方法を用いて、ポンプ吐出圧力PDPを判定(例えば、推測)することができる。生産管材内に収容された流体は、流動型または静止型の垂直流体カラムとして扱われることができる。いくつかの例では、流体の流れが周期的であり(例えば、往復ロッドポンプシステムが上昇ストローク中にのみ汲み上げる)、流速が比較的低速であるため、垂直カラム内での摩擦圧力損失は、無視されることが多い。しかしながら、流体カラム内での濃度変化が考慮されるべきである。例えば、例示のプロセスは、表面吐出圧力(例えば、センサを介して測定される)を備える表面で開始し、管材ストリング132(図1)を下る圧力を段階的に算定することを含み得る。例示の方法またはプロセスは、(例えば、区域または離散増分内での固定された濃度を前提として)(1)坑井についての油、水及びガス生産率の推定値を得ることと、(2)適当な圧力及び温度範囲にわたる液体要素の圧力、量及び温度(PVT)の関係を得るかまたは概算することと、(3)表面吐出圧力及び温度を測定するかまたは推定することと、(4)PVT特性を圧力及び温度測定値とともに用いて、吐出圧力及び温度での推量される油、水及びガス混合濃度を算定することと、(5)深さまたは圧力の離散増分にわたる一定濃度を想定することと、(6)離散増分の底での深さ、圧力及び温度を算定するかまたは推定することと、(7)現在算定された圧力をポンプ吐出圧力として用いて、ポンプ深さに達したかを判定することと、(8)ポンプ深さに達した場合、ステップ4に戻ることと、を含み得る。本例では、PVTの関係性は、油及びガス比重測定、経験的相関、及び/または圧力及び温度の推定を用いて推定され得、これらは、例えばメモリ150に記憶され得る。加えてまたは代替的に、状態モデルの複雑な式を用いてもよい。いくつかの例では、プロセッサ(例えば、プロセッサ152)は、ポンプ吐出圧力を推定し、各ストロークの終わりでのポンプ両端の差圧を(例えば、式13を用いて)推定し、式17を適用して推定ポンプ吸入圧力を導き出し得る。
いくつかの例では、本例のプロセスの結果は、結果として比較的ノイズのあるポンプ吸入圧力測定となる場合がある(例えば、ポンプ吸入圧力測定値が、ストロークによって変動し得る)。そのような例では、減衰関数または低ゲインの比例積分偏差(PID)コントローラを用いてもよく、それによって、プロセッサがポンピングシステムのオンオフ制御かまたは可変速度制御かを行うことができるようにする。オンオフ制御モードでは、例えば、ロッドポンプコントローラ146は、推定ポンプ吸入圧力が特定のストローク数にわたってポンプ吸入圧力しきい値を下回るときに、ポンプ126を停止させ(例えば、モータ110を停止させ)、ポンプユニット100を一時的アイドル時間に据え得る。可変速度制御モードでは、例えば、ロッドポンプコントローラ146は、推定ポンプ吸入圧力がしきい値を下回るとポンプ速度を低減させ、推定ポンプ吸入圧力がしきい値を上回るとポンプ速度を増大させ得る。
図1には、機器146を実施するための例示の方法が図示されているが、図1に図示された要素、プロセス及び/または装置のうちの1つ以上が、組み合わせられ、分割され、再配置され、省略され、取り除かれ、及び/または任意の他のやり方で実施されてもよい。さらに、図1の例示のI/O装置148、例示のメモリ150、例示のプロセッサ152、及び/または、より一般的には、例示の機器146は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ならびに/またはハードウェア、ソフトウェア及び/もしくはファームウェアの任意の組み合わせによって実施され得る。このように、例えば、図1の例示のI/O装置148、例示のメモリ150、例示のプロセッサ152、及び/または、より一般的には、例示の機器146のいずれかが、1つ以上のアナログまたはデジタル回路、論理回路、プログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、及び/またはフィールドプログラマブル論理デバイス(FPLD)によって実施されることができる。ソフトウェア及び/またはファームウェア実
施を完全に網羅する本特許の機器またはシステムの請求項のいずれかを読むと、これによって、例示のI/O装置148、例示のメモリ150及び/または例示のプロセッサ152のうちの少なくとも1つは、ソフトウェア及び/またはファームウェアを記憶している有形のコンピュータ可読記憶装置もしくは記憶ディスク、例えばメモリ、デジタル多用途ディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、ブルーレイディスク等を含むことが明確に定義されている。またさらに、図1の例示の機器は、図1に図示されたものに加えて、またはそれに代えて、1つ以上の要素、プロセス及び/または装置を含み得、及び/または図示された要素、プロセス及び装置のいずれかまたはすべてのうちの2つ以上を含み得る。
図1の機器146を実施するための例示の方法を表すフローチャートが、図7、8、9ならびに10A及び10Bに示される。図7、8、9ならびに10A及び10Bの方法は、図11に関して以下に述べられる例示のプロセッサプラットフォーム1100に示されたプロセッサ1112等のプロセッサによって実行するためのプログラムを含む、実装された機械可読命令であり得る。プログラムは、プロセッサ1112に関連付けられた有形のコンピュータ可読記憶媒体、例えばCD−ROM、フロッピーディスク、ハードドライブ、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、またはメモリに記憶されたソフトウェアに組み入れられてもよいが、プログラム全体及び/またはその一部は、代替的に、プロセッサ1112以外の装置によって実行されることができ、及び/またはファームウェアまたは専用のハードウェアに組み入れられることができる。さらに、例示の方法は、図7、8、9ならびに10A及び10Bに図示されたフローチャートを参照して説明されているが、例示の機器146を実施する任意の他の方法が代替的に用いられてもよい。例えば、ブロックの実行順は変更されてもよく、及び/または説明されたブロックのいくつかが、変更されるか、取り除かれるか、または組み合わせられてもよい。
先に言及したように、図7、8、9ならびに10A及び10Bの例示の方法は、有形のコンピュータ可読記憶媒体、例えばハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(ROM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び/または情報が任意の期間(例えば、長期間にわたって、永久的に、短期間の間、一時的なバッファリングの間、及び/または情報のキャッシュの間)記憶される任意の他の記憶装置または記憶ディスクに記憶された、符号化された命令(例えば、コンピュータ及び/または機械可読命令)を用いて実施され得る。本明細書で用いられる場合、有形のコンピュータ可読記憶媒体という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読記憶装置及び/または記憶ディスクを含み、信号を伝播することを除外し、伝送媒体を排除することが明確に定義される。本明細書で用いられる場合、「有形のコンピュータ可読記憶媒体」及び「有形の機械可読記憶媒体」は、区別なく用いられる。加えてまたは代替的に、図7、8、9ならびに10A及び10Bの例示の方法は、非一時的コンピュータ及び/または機械可読媒体、例えばハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ、及び/または情報が任意の期間(例えば、長期間にわたって、永久的に、短期間の間、一時的なバッファリングの間、及び/または情報のキャッシュの間)記憶される任意の他の記憶装置または記憶ディスクに記憶された、符号化された命令(例えば、コンピュータ及び/または機械可読命令)を用いて実施され得る。本明細書で用いられる場合、非一時的コンピュータ可読媒体という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読記憶装置及び/または記憶ディスクを含み、信号を伝播することを除外し、伝送媒体を排除することが明確に定義される。本明細書で用いられる場合、文言「少なくとも」が、請求項のプリアンブルで移行用語として用いられる場合、用語「含む(comprising)」に制限がないのと同じように、制限がない。
図7は、ポンプユニットについてのポンプ充填係数(例えば、割合)を算定するための例示の方法700を図示する。例示の方法700は、例えば図1の機器146によって(例えば、プロセッサ152を用いて)実施され、ポンプ126についてのポンプ充填係数を算定し得る。例示の方法700は、表面動力計カードを演算する(ブロック702)ことを含む。本明細書に開示されるように、表面動力計カードは、表面で取られた測定値に基づき、研磨ロッド負荷対研磨ロッド位置を表示する。図2は、図1の例示のポンプユニット100について演算され得る例示の表面動力計カード200を図示する。表面動力計カードは、例えば図1のプロセッサ152によって演算され得る。
例示の方法700は、ポンプ動力計カードを演算する(ブロック704)ことを含む。本明細書に開示されるように、ポンプ動力計カードは、表面動力計カードについて収集されたデータと、サッカーロッドストリングの柔軟性をモデル化する数値演算プロセスとを用いて演算され得る。図3、4、5及び6は、図1の例示のポンプユニット100について演算され得るポンプ動力計カードの例を図示する。ポンプ動力計カードは、例えば図1のプロセッサ152によって演算され得る。
例示の方法700は、ポンプ動力計カードから最大ポンプ位置Smax、最小ポンプ位置Smin、最大ポンプ負荷Fmax、及び最小ポンプ負荷Fminを判定する(ブロック706)ことを含む。ポンプ位置及び負荷は、例えば図1のプロセッサ152によって判定され得る。
図7の例示の方法700は、ポンプユニットの管材(例えば、管材ストリング)が固定されているかを判定する(ブロック708)ことを含む。本明細書に開示されるように、ポンプユニットの管材が固定されていない場合、管材は、動作中に屈曲及び伸長し得る。結果として、ポンプ上の力は、時に緩和され得る。例えば、図4は、ポンプ動力計カード400が固定された管材を有する坑井を有する例を示し、図5は、固定されていない管材を有する坑井のポンプ動力計500の例を示す。管材が固定されている場合、例示の方法700は、固定された管材についてのポンプ動力計カードの理想面積APCIを算定する(ブロック710)ことを含む。理想面積APCIは、最大ポンプ位置Smax、最小ポンプ位置Smin、最大ポンプ負荷Fmax、及び最小ポンプ負荷Fminに基づき得る。例えば、理想面積APCIは、式2を用いて算定され得る。管材が固定されていない場合、例示の方法700は、固定されていない管材についてのポンプ動力計カードの理想面積APCIを算定する(ブロック712)ことを含む。理想面積は、最大ポンプ位置Smax、最小ポンプ位置Smin、最大ポンプ負荷Fmax及び最小ポンプ負荷Fmin、管材材料の弾性係数E、管材の断面積Atubing、及び固定されていない管材の長さLに基づき得る。例えば、固定されていない管材についてのポンプ動力計カードの理想面積APCIは、式4を用いて算定され得る。図1のプロセッサ152は、管材136が固定されているかまたは固定されていないかを判定し得、式4を用いてポンプ動力計カードの理想面積APCIを算定し得る。
例示の方法700は、ポンプ動力計カードの真の面積APCを算定する(ブロック714)ことを含む。ポンプ動力計カードの真の面積は、例えば台形法または任意の他の数式を用いて算定され得る。ポンプ動力計カードの真の面積APCは、例えば図1のプロセッサ152によって算定され得る。例示の方法700は、ポンプ動力計カードの算定された理想面積APCIと、ポンプ動力計カードの真の面積APCとに基づいて、ポンプ充填係数ηを判定する(ブロック716)ことを含む。例えば、ポンプ充填係数ηは、式7を用いて判定され得る。ポンプ充填係数ηは、例えば図1のプロセッサ152によって判定され得る。ポンプ充填係数ηを用いて、数ある中で、ポンプの吸入圧力PIPを判定し、及び/または漏れ比例定数CLKGを判定し得、そしてこれを用いて、生産を推測し、及び/またはポンプユニットをより効率的に制御することができる。いくつかの例では、ポン
プ充填係数を用いて、ポンプの速度及び/またはオンオフ動作を制御することができる。例えば、ポンプ充填係数を監視することができ、ポンプ充填係数が目標値(例えば、1つのストロークまたは特定数のストロークについて)を下回って下降すると、ポンプを停止させる(または速度を低減させる)ことができ、坑井を活動停止にして、坑井ケーシングが生産地層によって充填されることを可能にすることができる。したがって、ポンピングが(アイドル時間の終わりに)再開されるとき、ポンプを充填するために十分な流体が存在し得る。
図8は、ポンプの吸入圧力を算定するかまたは判定するための例示の方法800を図示する。例示の方法800は、例えば図1の機器146によって(例えば、プロセッサ152を用いて)実施され、ポンプ126の吸入圧力PIPを判定する。例示の方法800は、ポンプ充填係数ηを判定する(ブロック802)ことを含む。ポンプ充填係数ηは、図7の例示の方法700を用いて判定され得、これは、図1の例示の機器146によって実施され得る。例示の方法800は、漏れが生じている期間中のポンプ上の平均的力Favgを算定する(ブロック804)ことを含む。平均的力Favgは、例えばポンプ動力計カードの面積APC、ポンプの最大位置Smax、ポンプの最小位置Smin、及び/またはポンプ充填係数ηに基づき得る。ポンプ動力計カードの面積APC、ポンプの最大位置Smax、ポンプの最小位置Sminは、図7の方法700に関連して説明される。平均的力Favgは、式12を用いて判定され得、これは、例えば図1のプロセッサ152によって算定され得る。
例示の方法800は、漏れが生じている間のポンプ両端の平均圧力ΔPavgを算定する(ブロック806)ことを含む。平均圧力ΔPavgは、式13を用いて判定され得、これは、例えば図1のプロセッサ152によって実施され得る。式13において、平均圧力ΔPavgは、ポンプ動力計カードの真の面積APC、ポンプの断面積Apump、ポンプの最大位置Smax、ポンプの最小位置Smin、ポンプ充填係数ηに基づく。例示の方法800は、坑井についての油、水及びガス生産率の推定値を得る(ブロック808)ことを含む。生産率の推定値は、例えば図1のプロセッサ152によって得られ得る。当該率は、分離器154からの測定値に基づいてもよい。別の例では、当該率は、例えば図10A及び10Bの、本明細書により詳細に開示された方法に関連して判定された推測された生産に基づいて判定され得る。
図8の例示の方法800は、圧力及び温度範囲にわたる液体要素の圧力、量及び温度の関係を得るかまたは概算する(ブロック810)(例えば、坑井の動作条件に適切な圧力及び温度範囲)ことを含む。当該関係は、例えば図1のプロセッサ152によって得られ得るかまたは概算され得る。いくつかの例では、当該関係は、メモリ150に記憶される。例示の方法800は、表面吐出圧力及び温度を測定するかまたは推定する(ブロック812)ことを含む。例えば、図1のプロセッサ152は、I/O装置148を介して測定値を受信し、表面での吐出圧力及び温度を判定し得る。
例示の方法800は、圧力、量及び温度特性を圧力及び温度測定値/推定値とともに用いて、吐出圧力及び温度での推量される油/水/ガス混合濃度を算定する(ブロック814)ことを含む。濃度は、例えば図1のプロセッサ152によって算定され得る。例示の方法800は、深さまたは圧力の離散増分にわたる一定濃度を想定する(ブロック816)ことと、離散増分の底での深さ、圧力及び温度を算定する(ブロック818)こととを含む。離散増分は、任意の増分(例えば、1mm)であってもよい。深さ値、圧力値及び温度値は、例えば図1のプロセッサ152によって算定され得る。
例示の方法800は、ポンプ深さに達したときを判定する(ブロック820)ことを含む。言い換えると、本方法800は、増分が最後であるか、または坑井の最も底の増分で
あるかを判定することを含む。そうでない場合、例示の方法800は、圧力、量及び温度特性を用いて濃度を算定することと、次の離散増分の底での深さ値、圧力値及び温度値を算定することとを含む(ブロック814〜818)。このプロセスは、ポンプ深さに達するまで継続してもよい。ポンプ深さに達した場合、本方法800は、現在算定された圧力をポンプ吐出圧力として用いることと(ブロック822)(例えば、ブロック818において算定された圧力値)、算定されたポンプ両端の差圧と、ポンプ吐出圧力とに基づいてポンプ吸入圧力を算定する(ブロック824)こととを含む。ポンプ吸入圧力は、式17を用いて算定され得、これは、例えば図1のプロセッサ152によって実施され得る。
図9は、ポンプユニットを、ポンプ吸入圧力に基づいて動作させるために用いられ得る例示の方法900のフローチャート表現を図示する。例示の方法900は、例えば図1の機器146によって(例えば、プロセッサ152を用いて)実施され、ポンプ126をしきい値吸入圧力及び/または圧力範囲を上回るかまたは下回って動作させ得る。例示の方法900は、ポンプ吸入圧力を判定すること(ブロック902)を含み、これは、図8の例示の方法800を用いて判定され得る。例示の方法900は、ポンプ吸入圧力をポンプ吸入圧力しきい値と比較する(ブロック904)ことを含む。ポンプ吸入圧力は、範囲(例えば、上限及び下限を有する)であってもよい。ポンプ吸入圧力は、オペレータによって設定されてもよい。例えば、図1のプロセッサ152は、ポンプ126の吸入圧力PIPを判定し、吸入圧力PIPをポンプ吸入圧力しきい値と比較し得る。
例示の方法900は、ポンプ吸入圧力がポンプ吸入圧力しきい値の範囲内であるかを判定する(ブロック906)ことを含む。例えば、ポンプ吸入圧力は、許容またはしきい値ポンプ吸入圧力よりも高い場合がある。ポンプ吸入圧力がポンプ吸入圧力しきい値の範囲内ではない場合、例示の方法900は、ポンプを始動または停止させること、及び/またはポンプの速度を変更する(ブロック908)ことを含む。例えば、図1の機器146を用いて、モータ110の速度を増減するようにモータ110を制御し得る。本明細書に開示されるように、いくつかの例では、ポンプが設定された吸入圧力しきい値を上回って動作することが望ましい場合があり、このことは、例えばより少ない炭化水素要素が液相で残ることを可能にし得る。例示の方法900は、坑井の監視を続けるかを判定する(ブロック910)ことを含む。監視を続ける場合、例示の方法900を繰り返してもよい。そうでなければ、例示の方法900を終了してもよい。
図10A及び10Bは、油井の生産を推測するために用いられ得る一例の方法1000のフローチャート表現を図示する。例示の方法1000は、例えば図1の機器146によって(例えば、プロセッサ152を用いて)実施され、ポンプユニット100による油井102の生産を推測し得る。例示の方法1000は、ポンプパラメータまたは属性、例えばポンプの直径、ポンプの断面積Apump、管材材料の弾性係数E、及び/または任意の固定されていない管材の長さLを得る(ブロック1002)ことを含む。パラメータまたは属性は、例えば図1のプロセッサ152によって得られ得る。ブロック1004において、第1の所定期間の間の、及び/または第1の所定ストローク数の間の坑井(例えば、図1の油井102)からの液体生産を直接測定するプロセスを開始する(ブロック1004)。坑井から生産された液体(例えば、油井102)は、ポンプユニット(例えば、ポンプユニット100)の1つ以上のストロークについて直接測定される(ブロック1006)。いくつかの例では、液体は、坑井試験分離器(例えば、図1の分離器154)を用いて直接測定される。例示の方法1000は、ポンプユニットがストロークを完了したかを判定する(ブロック1008)ことを含む。例えば、プロセッサ152は、ポンプユニット100がストロークを完了したかを判定し得る。いくつかの例では、プロセッサ152は、クランクアーム116に隣接するセンサから受信されたフィードバックに基づいて、ポンプユニット100がストロークを完了することを判定する。ポンプユニットのストロークが完了してない場合、当該方法は、坑井から生産された液体を直接測定すること
を継続する(ブロック1006)。
ポンプユニットがストロークを完了した場合(ブロック1008で判定される)、例示の方法1000は、例えば判定された表面動力計カード及び/または表面動力計カードについて収集されたデータに基づいて、ポンプ動力計カードを演算すること(ブロック1010)を含む。ポンプ動力計カードは、例えば図1のプロセッサ152によって演算され得る。例示の方法1000は、ポンプ動力計カードから、最大ポンプ位置Smax、最小ポンプ位置Smin、最大ポンプ負荷Fmax及び最小ポンプ負荷Fminを判定すること(ブロック1012)を含む。ポンプ位置及び負荷は、例えば図1例示のプロセッサ152によって判定され得る。例示の方法1000は、ポンプ動力計カードの面積APCを判定すること(ブロック1014)を含む。例えば、プロセッサ152は、台形法を用いてポンプカードの面積APCを判定し得る。
例示の方法1000は、ポンプ充填係数ηを判定すること(ブロック1016)を含む。ポンプ充填係数ηは、図7の例示の方法700を用いて判定され得る。例示の方法1000は、第1の所定の時間周期及び/または第1の所定ストローク数中に生じたストロークのポンプ動力計カードについての第1の総和値及び第2の総和値を算定すること(ブロック1018)を含む。例えば、第1の総和値は、第1の所定の時間周期中に生じたストロークについて、Σ(Smax−Smin)×ηを用いて算定され得、第2の総和値は、第2の所定の時間周期中に生じたストロークについて、ΣAPC×(2.0−η)を用いて算定され得る。第1の及び第2の総和値は、例えば図1のプロセッサ152によって判定され得る。
例示の方法1000は、第1の所定の時間周期が経過したか、及び/またはポンプユニットの第1の所定ストローク数が生じたかを判定する(ブロック1020)ことを含む。例えば、図1のプロセッサ152は、第1の所定の時間周期が経過したか、及び/または第1の所定ストローク数が生じたかを判定し得る。第1の所定の時間周期が経過した場合、及び/または所定ストローク数が生じた場合、坑井から生産された液体の測定を続ける(ブロック1006)。
第1の所定の時間周期が経過した場合、及び/または所定ストローク数が生じた場合、例示の方法1000は、第1の所定の時間周期中の、及び/または第1の所定ストローク数についての総液体生産Pobservedを判定する(ブロック1022)ことを含む。例示の方法1000は、漏れ比例定数CLKGを判定する(ブロック1024)ことを含む。漏れ比例定数CLKGは、ポンプパラメータ(例えば、ブロック1002で得られる)、第1の所定の時間周期中の、及び/または第1の所定ストローク数中の総液体生産Pobserved(例えば、ブロック1022で得られる)、及び/または第1の総和値及び第2の総和値(例えば、ブロック1020で得られる)に基づき得る。例えば、漏れ比例定数CLKGは、式16を用いて判定され得、これは、図1の例示のプロセッサ152によって実施され得る。
例示の方法1000は、図10Bに続き、通常動作中の、及び/またはポンプユニットが第2の所定の時間周期にわたって継続的に動作している間のポンプユニットの生産を判定する(例えば、推測すること)ことを含む(ブロック1026)。第2の所定の時間周期は、例えば、1時間、1日、1週間、1カ月等であってもよい。例示の方法1000は、ポンプユニットがストローク(例えば、上昇ストローク及び下降ストロークを含む完全なサイクル)を完了したかを判定する(ブロック1028)ことを含む。ポンプユニットがストロークを完了していない場合、方法1000は、ストロークが完了したかを繰り返し判定する。ポンピングがストロークを完了した場合(例えば、プロセッサ152によって判定される)、例示の方法1000は、ポンプ動力計カードを演算する(ブロック10
30)ことを含む。ポンプ動力計カードは、例えば、判定された表面動力計カードに基づいてもよい。ポンプ動力計カードは、例えば図1のプロセッサ152によって演算され得る。
例示の方法1000は、ポンプ動力計カードから、最大ポンプ位置Smax、最小ポンプ位置Smin、最大ポンプ負荷Fmax、及び最小ポンプ負荷Fminを判定する(ブロック1032)ことを含む。ポンプ位置及び負荷は、例えば図1の例示のプロセッサ152によって判定され得る。例示の方法1000は、ポンプ動力計カードの面積APCを判定する(ブロック1034)ことを含む。例えば、プロセッサ152は、台形法を用いてポンプカードの面積APCを判定し得る。例示の方法1000は、ポンプ充填係数ηを判定する(ブロック1036)ことを含む。ポンプ充填係数ηは、図7の例示の方法700を用いて判定され得る。例えば、プロセッサ152は、式7を用いてポンプ充填係数ηを判定し得る。
例示の方法1000は、ポンプユニットのストロークの推測生産を判定する(ブロック1038)ことを含む。ポンプユニットの生産は、ポンプパラメータ(例えば、ブロック1002で得られる)、ポンプ充填係数η(例えば、ブロック1036で得られる)及び/または漏れ比例定数CLKG(例えば、ブロック1024で得られる)に基づいてもよい。例えば、生産IPstrokeは、式14を用いて判定され得、これは、図1のプロセッサ152によって実施され得る。例示の方法1000は、第2の所定の時間周期が経過したか、及び/または第2の所定ストローク数が生じたかを判定する(ブロック1040)ことを含む。第2の所定の時間周期が経過していない、及び/または第2の所定ストローク数が生じていない場合、例示の方法1000は、ブロック1028を継続し、ここで方法1000は、ポンプユニットが別のストロークを完了したかを判定することを継続する。第2の所定の時間周期が経過した、及び/または第2の所定ストローク数が生じた場合、例示の方法1000は、ストロークからの生産を合計する(ブロック1042)ことを含む。すべてのストロークの総生産Pobservedは、例えば式15を用いて判定され得る。総生産Pobservedは、例えば図1のプロセッサ152によって判定され得る。例示の方法1000は、それ自体を所望のように繰り返してもよい。そうでなければ、例示の方法1000は終了してもよい。
図11は、図7、8、9ならびに10A及び10Bの方法を実施するための、及び/または図1の機器146を実施するための命令を実行することが可能である、例示のプロセッサプラットフォーム1100のブロック図である。プロセッサプラットフォーム1100は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、モバイル装置(例えば、携帯電話、スマートフォン、iPad(商標)等のタブレット)、携帯情報端末(PDA)、インターネットアプライアンスまたは任意の他のタイプの演算装置であることができる。
図示された例のプロセッサプラットフォーム1100は、プロセッサ1112を含む。図示された例のプロセッサ1112は、ハードウェアである。例えば、プロセッサ1112は、任意の所望の系列または製造者からの1つ以上の集積回路、論理回路、マイクロプロセッサまたはコントローラによって実施されることができる。
図示された例プロセッサ1112は、ローカルメモリ1113(例えば、キャッシュ)を含む。図示された例のプロセッサ1112は、バス1118を介して、揮発性メモリ1114及び不揮発性メモリ1116を含むメインメモリと通信する。揮発性メモリ1114は、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、RAMBUSダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM)及び/または任意の他のタイプのランダムアクセスメモリ装置によって実施され得る。不揮発性メモリ1116は、フラッシュメモリ及び/または任意の他の所望のタ
イプのメモリ装置によって実施され得る。メインメモリ1114、1116へのアクセスは、メモリコントローラによって制御される。
図示された例のプロセッサプラットフォーム1100は、インターフェース回路1120をさらに含む。インターフェース回路1120は、任意のタイプのインターフェース規格、例えばイーサネットインターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)、及び/またはPCI expressインターフェースによって実施され得る。
図示された例では、1つ以上の入力装置1122が、インターフェース回路1120に接続されている。入力装置1122は、ユーザがプロセッサ1112にデータ及びコマンドを入力することを許す。入力装置は、例えば、オーディオセンサ、マイクロフォン、カメラ(静止画または動画)、キーボード、ボタン、マウス、タッチスクリーン、トラックパッド、トラックボール、アイソポイント、及び/または音声認識システムによって実施されることができる。
1つ以上の出力装置1124が、図示された例のインターフェース回路1120にさらに接続される。出力装置1124は、例えばディスプレイ装置(例えば、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、液晶ディスプレイ、陰極線管ディスプレイ(CRT)、タッチスクリーン、触覚出力装置、プリンタ及び/またはスピーカ)によって実施されることができる。図示された例のインターフェース回路1120は、通常は、グラフィックスドライバカード、グラフィックスドライバチップまたはグラフィックスドライバプロセッサを含む。
図示された例のインターフェース回路1120は、ネットワーク1126(例えば、イーサネット接続、デジタル加入者回線(DSL)、電話線、同軸ケーブル、携帯電話システム等)を介して、外部マシン(例えば、任意の種類の演算装置)とのデータのやり取りを促進するための通信装置、例えば送信機、受信機、送受信機、モデム及び/またはネットワークインターフェースカードをさらに含む。
図示された例のプロセッサプラットフォーム1100は、ソフトウェア及び/またはデータを記憶するための1つ以上の大容量記憶装置1128をさらに含む。そのような大容量記憶装置1128の例は、フロッピーディスクドライブ、ハードドライブディスク、コンパクトディスクドライブ、ブルーレイディスクドライブ、RAIDシステム、及びデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブを含む。
図7、8、9ならびに10A及び10Bの方法を実施するための符号化された命令1132は、大容量記憶装置1128内に、揮発性メモリ1114内に、不揮発性メモリ1116内に、及び/または取り外し可能な有形のコンピュータ可読記憶媒体、例えばCDまたはDVD上に記憶されてもよい。
上記から、上記の開示された方法、機器及び産出物は、例えば、サッカーロッドストリング上のポンプユニットによって行われる作業を、坑井からの単一の容量単位の流体を引き上げるために用いられる作業に関連させることによって、ダウンホール往復ポンプの生産を判定することに関することが認識されよう。この関係を用いることで、ポンプユニットの単一のストローク中にポンプユニットによって行われる作業を用いて、ストローク中に生産される流体量を推定することができる。各ストロークから推定された生産は、一定期間にわたって(例えば、毎時、毎日、毎月等)合計されて、ポンプユニットについての生産推定値を推測し、推定し、及び/または判定することができる。
少なくともいくつかの例では、ロッドポンプコントローラは、ダウンホールポンプカー
ドを算定しない。よって、本明細書に開示された例は、中度から低度の演算能力の演算プラットフォーム上で実施されることができる。本明細書に開示された例を用いると、ダウンホールポンプカードを分析して、正味の液体ストローク、流体負荷またはダウンホールカードからの他のそのようなパラメータを特定する必要がない。少なくともいくつかの例では、漏れ比例定数が、坑井試験に関連付けられた算定を用いて判定されるため、漏れ試験は行われない。本明細書に開示された例は、フィールドコントローラで実施されることができる。
本明細書に開示された例示の方法は、所定の時間周期中ポンプユニットによって坑井から生産された液体量を測定することと、所定の時間周期中第1のポンプカードの第1の面積を判定することとを含む。例示の方法は、第1の面積を合計することと、生産された液体量と合計された第1の面積とに基づいて、ポンプユニットのダウンホールポンプの漏れ比例定数を判定することとを含む。
いくつかの例では、本方法は、ポンプユニットを継続的に動作させながら、第2のポンプカードの第2の面積を判定することをさらに含む。いくつかの例では、本方法は、漏れ比例定数と第2の面積とに基づいて、ポンプユニットのストローク中に生産された正味の流体を判定することをさらに含む。いくつかの例では、生産された液体量を計測することは、坑井試験分離器を用いて、分離器の条件において、生産された液体を測定することを含む。
いくつかの例では、所定の時間周期中第1のポンプカードの第1の面積を判定することは、ロッドポンプコントローラを用いて第1の面積を判定することを含む。いくつかの例では、本方法は、ポンプユニットを第2の時間周期にわたって継続的に動作させながら、第2のポンプカードの第2の面積を判定することをさらに含む。いくつかの例では、本方法は、比例定数と第2の面積とに基づいて、第2の所定の時間周期中に生産された正味の流体を判定することをさらに含む。いくつかの例では、漏れ比例定数は、ポンプユニットのダウンホールポンプの両端の差圧にさらに基づいて判定される。
本明細書に開示された例示の機器は、ポンプユニットとともに用いるためのハウジングと、ハウジング内に位置付けられたプロセッサとを含む。プロセッサは、所定の時間周期中第1のポンプカードの第1の面積を判定し、第1の面積を合計し所定の時間周期中ポンプユニットのダウンホールポンプによって坑井から生産された液体量と、合計された第1の面積とに基づいて、ダウンホールポンプの漏れ比例定数を判定する。
いくつかの例では、プロセッサは、ポンプユニットを継続的に動作させながら、第2のポンプカードの第2の面積を判定する。いくつかの例では、プロセッサは、漏れ比例定数と第2の面積とに基づいて、ポンプユニットのストロークに生産された正味の流体を判定する。いくつかの例では、機器は、ロッドポンプコントローラを含む。いくつかの例では、プロセッサは、第2の所定の時間周期にわたってポンプユニットを継続的に動作させながら、第2のポンプカードの第2の面積を判定するためのものである。いくつかの例では、プロセッサは、比例定数と第2の面積とに基づいて、第2の所定の時間周期中に生産された正味の流体を判定するためのものである。いくつかの例では、プロセッサは、ポンプユニットのダウンホールポンプ両端の差圧にさらに基づいて、漏れ比例定数を判定するためのものである。
本明細書に開示された別の例示の方法は、ポンプによってポンプの第1のストローク中に坑井から生産された第1の液体量を測定することと、第1のストロークに基づいて、第1のポンプカードを演算することと、第1のポンプカードの第1の面積を判定することと、生産された第1の液体量と第1の面積とに基づいて、ポンプの漏れ比例定数を判定する
こととを含む。例示の方法は、ポンプの第2のストロークに基づいて、第2のポンプカードを演算することと、第2のポンプカードの第2の面積を判定することと、漏れ比例定数と第2の面積とに基づいて、ポンプによって第2のストローク中に生産された第2の液体量を判定することとをさらに含む。
いくつかの例では、本方法は、第1のストローク中のポンプについての第1のポンプ充填係数を判定することを含む。そのような例では、漏れ比例定数は、第1のポンプ充填係数にさらに基づく。いくつかのそのような例では、本方法は、第1のポンプカードの理想面積を判定することを含む。第1のポンプ充填係数は、第1のポンプカードの判定された第1の面積と第1のポンプカードの理想面積との比率に基づく。いくつかの例では、本方法は、ポンプの管材が固定されているかを判定することを含む。いくつかの例では、管材が固定されていない場合、第1のポンプカードの理想面積が、管材の材料の弾性係数と、ポンプの断面積と、固定されていない管材の長さとに基づく。
いくつかの例では、方法は、第2のストローク中のポンプについての第2のポンプ充填係数を判定することを含む。そのような例では、生産された第2の液体量は、第2のポンプ充填係数にさらに基づく。
いくつかの例では、本方法は、第1のポンプ充填係数に基づいて、第1のストローク中のポンプ両端の差圧を判定することを含む。そのような例では、漏れ比例定数は、ポンプ両端の差圧にさらに基づいて判定される。
いくつかの例では、第1の液体量は、分離器を用いて測定される。いくつかの例では、本方法は、ポンプの第3のストロークに基づいて、第3のポンプカードを演算することと、第3のポンプカードの第3の面積を判定することと、漏れ比例定数と第3の面積とに基づいて、ポンプによって第3のストローク中に生産された第3の液体量を判定することと、第2の量と第3の量とを合計して、第2及び第3のストローク中にポンプによって生産された正味の流体を判定することと、を含む。
本明細書に開示された別の例示の機器は、ダウンホールポンプを有するポンプユニットとともに用いられるハウジングと、ハウジング内に配設されたプロセッサとを含む。例示の機器のプロセッサは、ポンプの第1のストロークに基づいて、第1のポンプカードの第1の面積を判定し、ポンプによって第1のストローク中に生産された第1の液体量と第1の面積とに基づいて、ポンプの漏れ比例定数を判定し、ポンプの第2のストロークに基づいて、第2のポンプカードの第2の面積を判定し、漏れ比例定数と第2の面積とに基づいて、ポンプによって第2のストローク中に生産された第2の液体量を判定するためのものである。
いくつかの例では、本機器は、分離器を含む。分離器は、ポンプによって第1のストローク中に生産された第1の液体量を測定するためのものである。いくつかの例では、プロセッサは、第1のストローク中のポンプについての第1のポンプ充填係数を判定するためのものである。そのような例では、漏れ比例定数は、漏れ比例定数が、第1のポンプ充填係数にさらに基づく。いくつかのそのような例では、プロセッサは、第2のストローク中のポンプについての第2のポンプ充填係数を判定するためのものである。そのような例では、生産された第2の流体量は、第2のポンプ充填係数にさらに基づく。いくつかのそのような例では、プロセッサは、第2のポンプ充填係数に基づいて、第2のストローク中のポンプの吸入圧力を判定するためのものである。いくつかの例では、本機器は、ポンプを駆動するためのモータを含む。そのような例では、プロセッサは、ポンプの吸入圧力に基づいて、モータの速度を制御するためのものである。
本明細書には、例示の有形の機械可読記憶装置が開示され、実行されると、機械に少なくとも、ダウンホールポンプの第1のストロークに基づいて、第1のポンプカードを演算することと、第1のポンプカードの第1の面積を判定することと、ポンプによって第1のストローク中に生産された第1の液体量と第1の面積とに基づいて、ポンプの漏れ比例定数を判定することと、を行わせる命令を有する。当該命令は、機械に、ポンプの第2のストロークに基づいて、第2のポンプカードを演算することと、漏れ比例定数と第2の面積とに基づいて、ポンプによって第2のストローク中に生産された第2の流体量を判定することと、をさらに行わせるものである。
いくつかの例では、命令は、実行されると、機械に、第1のストローク中のポンプについての第1のポンプ充填係数を判定することをさらに行わせる。そのような例では、漏れ比例定数は、第1のポンプ充填係数にさらに基づく。いくつかの例では、命令は、実行されると、機械に、第2のストローク中のポンプについての第2のポンプ充填係数を判定することをさらに行わせる。そのような例では、生産された第2の液体量は、第2のポンプ充填係数にさらに基づく。いくつかの例では、命令は、実行されると、機械に、第2のポンプカードの理想面積を判定することをさらに行わせる。そのような例では、第2のポンプ充填係数は、第2のポンプ充填係数が、第2のポンプカードの判定された第2の面積と、第2のポンプカードの理想面積との比率に基づく。いくつかのそのような例では、命令は、実行されると、機械に、第2のポンプ充填係数に基づいて、第2のストローク中のポンプ両端の差圧を判定することをさらに行わせる。
本明細書では方法、機器及び産出物の特定の例が開示されてきたが、本特許の網羅する範囲は、それらに限定されない。反対に、本特許は、特許の請求項の範囲に明確に含まれるすべての方法、機器及び産出物を網羅する。

Claims (20)

  1. ポンプによって前記ポンプの第1のストローク中に坑井から生産された第1の液体量を測定することと、
    前記第1のストロークに基づいて、第1のポンプカードを演算することと、
    前記第1のポンプカードの第1の面積を判定することと、
    生産された前記第1の液体量と前記第1の面積とに基づいて、前記ポンプの漏れ比例定数を判定することと、
    前記ポンプの第2のストロークに基づいて、第2のポンプカードを演算することと、
    前記第2のポンプカードの第2の面積を判定することと、
    前記漏れ比例定数と前記第2の面積とに基づいて、前記ポンプによって前記第2のストローク中に生産された第2の液体量を判定することと、を含む、方法。
  2. 前記第1のストローク中の前記ポンプについての第1のポンプ充填(pump fillage)係数を判定することをさらに含み、前記漏れ比例定数が、前記第1のポンプ充填係数にさらに基づく、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のポンプカードの理想面積を判定することをさらに含み、前記第1のポンプ充填係数が、前記第1のポンプカードの前記判定された第1の面積と前記第1のポンプカードの前記理想面積との比率に基づく、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記ポンプの管材が固定されているかを判定することをさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記管材が固定されていない場合、前記第1のポンプカードの前記理想面積が、前記管材の材料の弾性係数と、前記ポンプの断面積と、前記固定されていない管材の長さとに基づく、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第2のストローク中の前記ポンプについての第2のポンプ充填係数を判定することをさらに含み、生産された前記第2の液体量が、前記第2のポンプ充填係数にさらに基づく、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1のポンプ充填係数に基づいて、前記第1のストローク中の前記ポンプ両端の差圧を判定することをさらに含み、前記漏れ比例定数が、前記ポンプ両端の前記差圧にさらに基づいて判定される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 生産された前記第1の液体量が、分離器を用いて測定される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ポンプの第3のストロークに基づいて、第3のポンプカードを演算することと、
    前記第3のポンプカードの第3の面積を判定することと、
    前記漏れ比例定数と前記第3の面積とに基づいて、前記ポンプによって前記第3のストローク中に生産された第3の液体量を判定することと、
    前記第2の量と第3の量とを合計して、前記第2及び第3のストローク中に前記ポンプによって生産された正味の流体を判定することと、をさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. ダウンホールポンプを有するポンプユニットとともに用いられるハウジングと、
    前記ハウジング内に配設されたプロセッサであって、
    前記ポンプの第1のストロークに基づいて、第1のポンプカードの第1の面積を判定
    し、
    前記ポンプによって前記第1のストローク中に生産された第1の液体量と前記第1の面積とに基づいて、前記ポンプの漏れ比例定数を判定し、
    前記ポンプの第2のストロークに基づいて、第2のポンプカードの第2の面積を判定し、かつ
    前記漏れ比例定数と前記第2の面積とに基づいて、前記ポンプによって前記第2のストローク中に生産された第2の液体量を判定するための、プロセッサと、を備える、機器。
  11. 分離器をさらに含み、前記分離器が、前記ポンプによって前記第1のストローク中に生産された前記第1の液体量を測定するためのものである、請求項10に記載の機器。
  12. 前記プロセッサが、前記第1のストローク中の前記ポンプについての第1のポンプ充填係数を判定するためのものであり、前記漏れ比例定数が、前記第1のポンプ充填係数にさらに基づく、請求項10または11に記載の機器。
  13. 前記プロセッサが、前記第2のストローク中の前記ポンプについての第2のポンプ充填係数を判定するためのものであり、生産された前記第2の流体量が、前記第2のポンプ充填係数にさらに基づく、請求項10〜12のいずれか一項に記載の機器。
  14. 前記プロセッサが、前記第2のポンプ充填係数に基づいて、前記第2のストローク中の前記ポンプの吸入圧力を判定するためのものである、請求項10〜13のいずれか一項に記載の機器。
  15. 前記ポンプを駆動するためのモータをさらに含み、前記プロセッサが、前記ポンプの前記吸入圧力に基づいて、前記モータの速度を制御するためのものである、請求項10〜14のいずれか一項に記載の機器。
  16. 実行されると、機械に少なくとも、
    ダウンホールポンプの第1のストロークに基づいて、第1のポンプカードを演算することと、
    前記第1のポンプカードの第1の面積を判定することと、
    前記ポンプによって前記第1のストローク中に生産された第1の液体量と前記第1の面積とに基づいて、前記ポンプの漏れ比例定数を判定することと、
    前記ポンプの第2のストロークに基づいて、第2のポンプカードを演算することと、
    前記漏れ比例定数と前記第2の面積とに基づいて、前記ポンプによって前記第2のストローク中に生産された第2の流体量を判定することと、を行わせる命令を含む、有形の機械可読記憶装置。
  17. 前記命令が、実行されると、前記機械に、前記第1のストローク中の前記ポンプについての第1のポンプ充填係数を判定することをさらに行わせ、前記漏れ比例定数が、前記第1のポンプ充填係数にさらに基づく、請求項16に記載の有形の機械可読記憶装置。
  18. 前記命令が、実行されると、前記機械に、前記第2のストローク中の前記ポンプについての第2のポンプ充填係数を判定することをさらに行わせ、生産された前記第2の液体量が、前記第2のポンプ充填係数にさらに基づく、請求項16または17に記載の有形の機械可読記憶装置。
  19. 前記命令が、実行されると、前記機械に、前記第2のポンプカードの理想面積を判定することをさらに行わせ、前記第2のポンプ充填係数が、前記第2のポンプカードの前記判
    定された第2の面積と、前記第2のポンプカードの前記理想面積との比率に基づく、請求項16〜18のいずれか一項に記載の有形の機械可読記憶装置。
  20. 前記命令が、実行されると、前記機械に、前記第2のポンプ充填係数に基づいて、前記第2のストローク中の前記ポンプ両端の差圧を判定することをさらに行わせる、請求項16〜19のいずれか一項に記載の有形の機械可読記憶装置。
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