JP2018517698A - テノホビルモノベンジルエステルホスファミドプロドラッグ、その調製方法及び使用 - Google Patents

テノホビルモノベンジルエステルホスファミドプロドラッグ、その調製方法及び使用 Download PDF

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Abstract

【解決手段】本発明は、テノホビルモノベンジルエステルホスファミドプロドラッグ、その調製方法、及びその医薬上の使用に関し、具体的には、本発明は一般式(X)に示すような化合物またはその異性体、薬用可能な塩、水和物または溶媒和物、それらの調製方法、及びそれらのウイルス感染性疾患、好ましくはHIV感染、B型肝炎またはB型肝炎ウイルスによる疾患の薬物の調製における使用に関する。

Description

本発明は、薬物化学分野に属し、具体的には、新型のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物またはその水和物、溶媒和物、薬用可能な塩または単一キラル異性体、及びその調製方法とその医薬への使用に関する。
テノホビル(TDF)は、水溶性の経口の抗HIV及び抗B型肝炎ウイルスの薬物であり、胃の中で安定し、腸管で吸収された後、血液とともに人体に進入し、かつ均一に人体組織内に分布し、20%未満が酵素エステルの作用下で、代謝してテノホビルの親薬物に活性化し、かつビスホスホリル化してテノホビルジホスホン酸が生成されてから効果を発揮し、残りの約80%は原形で尿液を介して体外に排出される。そのバイオアベイラビリティを向上させるために、現在、テノホビルリン酸基に遮断基を加入して、脂溶性のプロドラッグを形成する策略を多く採用するが、そのうちの1つの遮断基はリン酸基とホスファミド構造を形成し、もう1つの基の、リン酸基とリン脂質類構造を形成する化合物は、リンパと肝臓組織のターゲット効果を有することが実証されている。エステル形成基は、各種の芳香環と複素芳香環、特に、置換または無置換フェニル基を含み(CN201310041647.4、WO02082841)、特許(CN01813161)には、このようなプロドラッグ策略を採用して得られた化合物GS−7340が開示されており、テノホビル(TDF)に比べ、肝臓ターゲットの特性が増えると同時に、活性が強化し毒性が低下している。しかし、遮断基のフェノール基の安定性が不充分で、血液において相変わらず代謝が発生して活性親薬物のテノホビルを生成可能であるため、一定の体系毒性を引き起こすと同時に、代謝によって生成されるフェノール自体も大きな毒性を有する。ベンゼン環に置換されたベンジル基類が存在するテノホビルプロドラッグ化合物は、肝臓ターゲット活性を有することは既に実証されており、特許US20130210757、CN201380030061.6には、1つの遮断基は、アミノ酸エステルとリン酸基によって形成されるホスファミドで、1つの遮断基は、ベンゼン環上のオルト位またはパラ位にメチルなどの電子供与性基の置換が存在するベンジル基とリン酸基によって形成されるベンゼン環に置換が存在するベンジルエステルである。一方、エステル形成基が無置換ベンジル基であるテノホビルプロドラッグ化合物については、合成及び生物活性の研究報告がなく、ベンゼン環に置換が存在しないベンジル基が5−フルオロウラシルヌクレオシドのプロドラッグの運用において、代謝できず、無活性になってしまう可能性がある(WO02082841)。
CN201380030061.6に開示されている化合物の構成における遮断基のO−メチルベンジル基は、基の脱離の活性が高く、血液の酵素エステル代謝において安定性が低く、ターゲット基が相対的により脱落しやすく、血液における活性親薬物が相対的に増加し、肝臓における活性親薬物は相対的に低下してしまい、活性と体系の毒性に影響を及ぼす。
テノホビルの生物活性を強化させ、その抗ウイルス活性をレベルアップさせるために、本発明は、ベンジル基ベンゼン環に置換が存在しないテノホビルモノベンジルエステル−アミド類化合物とその調製方法、及びそのリンパターゲットの抗HIV感染、肝臓ターゲットの抗B型肝炎の治療用途を提供し、GS−7340と化合物7に比べ、このようなプロドラッグは酵素エステルに対して、より安定的であり、テノホビル類似物の体系安定性及び肝臓ターゲット性の抗ウイルス作用をさらに強化させている。
本発明の発明者は、ベンジル基ベンゼン環に置換が存在しないテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物を発明し、予想外に、本発明の化合物が細胞実験において代謝して活性親薬物のテノホビル(TFV)になって、抗ウイルス活性を有することが可能であることを見出した。動物体内の実験において、マウスに胃内投与した後、肝臓部で濃縮し、かつ効果的に代謝して活性生成物のテノホビルになり、さらに、従来技術に比べ、本発明の化合物の抗HBVウイルス活性がより強く、あるいは血漿においてより安定的であり、その代謝のフラグメントがより安全であることで、血漿の代謝による体系の副作用を低下させている。
具体的には、本発明は、一般式Xを有するテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物、その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩またはその分割された単一異性体を提供する。
式中、Zは、O、S、Se、NH−または−CH−から選ばれ、
、R、R、R、Rは、それぞれ独立にH、置換または無置換のC−C10直鎖炭化水素基、C−C10分岐炭化水素基、C−C10シクロ炭化水素基、C−C10芳香族炭化水素基またはヘテロアリール基から選ばれ、ここで、前記置換は、1〜3つの独立にO、S、N、Seから選ばれるヘテロ原子による置換、あるいはRとR、RとR、RとRが、これらを連結する構造部分とともに形成する置換または無置換の3〜8員環。
好ましくは、
Zは、OまたはSから選ばれ、
、R、R、R、Rは、それぞれ独立にH、置換または無置換のC−C直鎖炭化水素基、C−C分岐炭化水素基、C−Cシクロ炭化水素基、C−C10芳香族炭化水素基またはヘテロアリール基から選ばれる。
より好ましくは、
Zは、Oから選ばれ、
、R、R、R、Rは、それぞれ独立にH、置換または無置換のC−C直鎖炭化水素基、C−C分岐炭化水素基、C−C10芳香族炭化水素基から選ばれる。
好ましくは、本発明のテノホビルモノベンジルエステル類化合物は表1の化合物から選ばれる。
プロドラッグの立体化学は、そのターゲット組織における代謝能力及び抗ウイルス活性に影響を及ぼすことができ、キラル部分はリン原子においても、その遮断基のアミノ酸に見られる。例えば、天然構造のアミノ酸はより良好な代謝活性を有し、化合物3におけるP原子の構造がSである異性体は強い活性を有する。各キラル部位が不純である場合、これらのジアステレオ異性体またはラセミ体に対してキラル濃縮を行う必要があり、よって、選別の結果をより意味のあるものにする。キラル分割、精製によって、上記キラル中心において構造が単一な異性体を得て、各実験化合物が基本的に単一キラル化合物であるようにする。基本的に単一の化合物の形成、またはキラル濃縮は、必要とする立体異性体の構造が化合物重量の約60%を超えることを意味し、通常、80%を超え、95%を超えることが好ましい。本発明は、逆相クロマトグラフィーカラム分離あるいはキラルクロマトグラフィーカラム分離を経て、移動相はアセトニトリル水溶液である。
本発明は、また、テノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物の調製方法の提供を目的とし、以下のステップを含むことを特徴とする。
ステップA:塩基の存在下で、テノホビルがハロゲン化ベンジルまたはベンジルアルコールと反応してテノホビルモノベンジルエステル中間体を得る。
ステップB:テノホビルモノベンジルエステル中間体と、各種の末端NH基含有の化合物とを反応させて本発明のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物を生成する。
ここで、ステップAにおいて、テノホビルは、臭化ベンジルまたはベンジルアルコールと反応することが好ましく、塩基は各種の無機または有機塩基であってもよいが、有機塩基であることが好ましい。ステップBにおいて、末端NH基含有の化合物は、アミノ酸エステル類化合物、アミノ酸アミド類化合物から選ばれることが好ましい。
具体的には、テノホビルアセトニトリル懸濁液に、順に、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、臭化ベンジルまたはベンジルアルコールを入れて、該混合物を50℃〜80℃まで加熱し、保温しながら2〜24時間攪拌し、ピリジンを入れて溶解させてから、順にトリエチルアミンとグリシンベンジルエステル塩酸塩、メチルグリシネート塩酸塩、L−イソプロピルアラニン塩酸塩、L−フェニルアラニンイソプロピルエステル塩酸塩、グリシンイソプロピルエステル塩酸塩、N−フェニルグリシンイソプロピルエステル塩酸塩のうちのいずれか1種を入れて、50℃〜80℃まで加熱し、10〜60分間攪拌してから、該温度で、トリフェニルホスフィンと2,2’−ジチオジピリジンを入れて、50℃〜100℃に保温しながら3時間攪拌した後、減圧、スピンドライを行う。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン溶出)によって、白色の固体生成物が得られる。
合成経路は下記の通りである。
本発明は、化合物のキラル分離の方法をさらに含み、HPLC調製カラム分離(調製カラム:C18、移動相:10%〜50%アセトニトリル水溶液(V/V))あるいはキラルカラム分離によって、各保留時間の溶出液を収集し、乾燥して各キラル異性体を得る。
本発明は薬物組成物をさらに提供し、前記薬物組成物は前記テノホビルモノベンジルエステルリン酸アミド類化合物、またはその水和物、またはその溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩またはその分割された単一異性体を含む。
必要に応じて、化学分野の通常技術を採用し、酸とアルカリの中和の方法によって、本発明の化合物の薬用塩を得ることが可能である。本発明の化合物と、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、酢酸、ギ酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シュウ酸またはコハク酸とを反応させて、対応する塩を得る。または、本発明の化合物と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウムなど、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウムなどのようなアルカリ金属炭酸塩とを反応させて、対応する塩を得る。反応は、例えば、水またはエタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、酢酸などのような有機溶剤、またはこのような有機溶剤と水の混合物のような溶剤の中で行ってもよい。必要に応じて、該反応は如何なる溶剤無しに行ってもよい。
本発明の薬物組成物は、単位用量の薬物製剤形式であることが好ましく、薬物製剤に作製する際に、任意の薬用可能な剤型に作製してもよく、これらの剤型は、錠剤、コーティング錠剤、フィルムコーティング錠剤、腸溶性錠剤、カプセル剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤、経口液剤、舐剤、顆粒剤、懸濁剤、溶液剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、硬膏剤、クリーム剤、スプレー剤、貼付剤から選ばれる。経口製剤の形式が好ましく、錠剤、カプセル剤が最も好ましい。
さらに、本発明に記載の薬物組成物は薬学的に許容可能な担体をさらに含有する。
本発明のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物、またはその水和物、またはその溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩またはその分割された単一異性体と、薬学的に許容可能な担体とを混合させるような、製剤学的な通常技術を採用して該薬物製剤を調製することが可能である。前記薬学的に許容可能な担体は、マンニット、ソルビトール、ソルビン酸或カリウム塩、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、システイン塩酸塩、チオグリコール酸、メチオニン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンD、アゾン、EDTA二ナトリウム、EDTAカルシウム二ナトリウム、一価のアルカリ金属の炭酸塩、酢酸塩、リン酸塩またはその水溶液、塩酸、酢酸、硫酸、リン酸、アミノ酸、フマル酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、乳酸ナトリウム、キシリトール、マルチトール、グルコース、フルクトース、デキストラン、グリシン、澱粉、蔗糖、乳糖、マンニトール、シリコン誘導体、セルロース及びその誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、グリセロール、プロピレングリコール、エタノール、ツイーン60−80、スパン−80、ミツロウ、ラノリン、流動パラフィン、ヘキサデカノール、没食子酸エステル類、寒天、トリエタノールアミン、アルカリ性アミノ酸、尿素、アラントイン、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、界面活性剤、ポリエチレングリコール、シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、リン脂質類材料、カオリン、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなどを含むが、これらに限定されない。
本発明の薬物組成物は、薬剤に作製される場合、単位用量の薬剤は本発明の薬物活性物質を0.1〜1000mgを含有し、残りは薬学的に許容される担体であってもよい。薬学的に許容される担体は、重量で、製剤の総重量の0.1〜99.9%であってもよい。
本発明の薬物組成物は、使用する際に、患者の状況に応じて用法と用量を確定する。
最後に、本発明は、前記テノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物、またはその水和物、またはその溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩またはその分割された単一異性体の、ウイルス感染性疾患を治療する薬物の調製における使用をさらに提供し、HIV感染またはB型肝炎あるいはB型肝炎ウイルスによる疾患を治療する薬物の調製における使用が好ましい。
以下、具体的な実施例と合わせて、本発明を詳細に説明して、当業者が本特許を十分に理解できるようにする。具体的な実施例は、本発明の技術方案の説明のみに用いられ、如何なる方式で本発明を限定するものではない。
実施例1:化合物1の調製
テノホビル(5mmol)のアセトニトリル(20mL)懸濁液に、順にDIPEA(10mmol)、臭化ベンジル(5mmol)を入れ、該混合物を80℃まで加熱し、保温しながら16時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。ピリジン(20mL)を入れて溶解させてから、順にトリエチルアミン(5mL)及びグリシンイソプロピルエステル塩酸塩(10mmol)を入れて、50℃まで加熱し、30分間攪拌した後、該温度で、トリフェニルホスフィン(15mmol)及び2,2’−ジチオジピリジン(15mmol)を入れ、50℃に保温しながら3時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン溶出)によって、白色の固体生成物が得られた。収率は48%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.30(s,1H),7.94,7.91(s,s,1H),7.37−7.28(m,5H),6.10,6.07(s,s,2H),5.07−4.89(m,3H),4.38−4.30(m,1H),4.14−4.05(m,1H),3.91−3.86(m,2H),3.71−3.48(m,4H),1.25−1.18(m,9H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.76,25.66;MS(m/z)477.32(MH),475.18(MH)。
実施例2:化合物2の調製
テノホビル(5mmol)のアセトニトリル(20mL)懸濁液に、順にDIPEA(10mmol)、臭化ベンジル(5mmol)を入れ、該混合物を80℃まで加熱し、保温しながら16時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。ピリジン(20mL)を入れて溶解させてから、順にトリエチルアミン(5mL)及びメチルグリシネート塩酸塩(10mmol)を入れて、50℃まで加熱し、30分間攪拌した後、該温度でトリフェニルホスフィン(15mmol)及び2,2’−ジチオジピリジン(15mmol)を入れ、50℃に保温しながら3時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン溶出)によって、白色の固体生成物が得られた。収率は57%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.26(s,1H),7.93,7.92(s,s,1H),7.31−7.4(m,5H),6.37(s,2H),5.01−4.86(m,2H),4.33−4.25(m,1H),4.10−4.01(m,1H),3.93−3.80(m,2H),3.67−3.53(m,4H),1.40−1.14(m,6H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.96,25.73;MS(m/z)449.30(MH)。
実施例3:化合物3の調製
テノホビル(5mmol)のアセトニトリル(20mL)懸濁液に、順にDIPEA(10mmol)、臭化ベンジル(5mmol)を入れ、該混合物を80℃まで加熱し、保温しながら16時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。ピリジン(20mL)を入れて溶解させてから、順にトリエチルアミン(5mL)及びL−イソプロピルアラニン塩酸塩(10mmol)を入れ、50℃まで加熱し、30分間攪拌した後、該温度でトリフェニルホスフィン(15mmol)及び2,2’−ジチオジピリジン(15mmol)を入れ、50℃に保温しながら3時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン溶出)によって、白色の固体生成物が得られた。収率は54%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.34,8.33(s,s,1H),7.93,7.92(s,s,1H),7.36−7.30(m,5H),6.00,5.99(s,s,2H),5.06−4.97(m,2H),4.94−4.89(m,1H),4.40−4.28(m,1H),4.14−4.06(m,1H),4.03−3.92(m,2H),3.89−3.78(m,2H),3.67−3.53(m,2H),1.33−1.18(m,12H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.02,24.12;MS(m/z)491.32(MH)。
実施例4:化合物4の調製
テノホビル(5mmol)のアセトニトリル(20mL)懸濁液に、順にDIPEA(10mmol)、臭化ベンジル(5mmol)を入れ、該混合物を80℃まで加熱し、保温しながら16時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。ピリジン(20mL)を入れて溶解させてから、順にトリエチルアミン(5mL)及びL−フェニルアラニンイソプロピルエステル塩酸塩(10mmol)を入れ、50℃まで加熱し、30分間攪拌した後、該温度でトリフェニルホスフィン(15mmol)及び2,2’−ジチオジピリジン(15mmol)を入れ、50℃に保温しながら3時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン溶出)によって、白色の固体生成物が得られた。収率は61%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.33(s,1H),7.90(s,1H),7.30−7.09(m,10H),6.23(s,2H),5.03−4.88(m,2H),4.33−4.29(m,1H),4.15−3.90(m,3H),3.81−3.71(m,1H),3.48−3.43(m,1H),3.21−3.02(m,3H),2.94−2.76(m,2H),1.47−1.42(m,3H),1.26−1.07(m,9H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ20.78;MS(m/z)567.32(MH)。
実施例5:化合物5の調製
テノホビル(5mmol)のアセトニトリル(20mL)懸濁液に、順にDIPEA(10mmol)、臭化ベンジル(5mmol)を入れ、該混合物を80℃まで加熱し、保温しながら16時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。ピリジン(20mL)を入れて溶解させてから、順にトリエチルアミン(5mL)及びグリシンベンジルエステル塩酸塩(10mmol)を入れ、50℃まで加熱し、30分間攪拌した後、該温度でトリフェニルホスフィン(15mmol)及び2,2’−ジチオジピリジン(15mmol)を入れ、50℃に保温しながら3時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン溶出)によって、白色の固体生成物が得られた。収率は58%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.30,8.29(s,s,1H),7.93,7.92(s,s,1H),7.37−7.27(m,10H),6.14(s,2H),5.31(s,1H),5.15(s,1H),5.10(s,1H),5.04−4.87(m,2H),4.34−4.26(m,1H),4.09−4.00(m,1H),3.92−3.81(m,2H),3.76−3.54(m,1H),3.17−3.11(m,2H),1.18−1.16(m,3H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.81,25.61;MS(m/z)525.19(MH)。
実施例6:化合物6の調製
テノホビル(5mmol)のアセトニトリル(20mL)懸濁液に、順にDIPEA(10mmol)、臭化ベンジル(5mmol)を入れ、該混合物を80℃まで加熱し、保温しながら16時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。ピリジン(20mL)を入れて溶解させてから、順にトリエチルアミン(5mL)及びN−フェニルグリシンイソプロピルエステル塩酸塩(10mmol)を入れ、50℃まで加熱し、30分間攪拌した後、該温度でトリフェニルホスフィン(15mmol)及び2,2’−ジチオジピリジン(15mmol)を入れ、50℃に保温しながら3時間攪拌してから、減圧、スピンドライを行った。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン溶出)によって、白色の固体生成物が得られた。収率は27%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.29(s,1H),8.09(s,1H),7.50−7.14(m,10H),6.60(s,2H),5.07−4.90(m,3H),4.37−4.34(m,7H),3.17−3.12(m,3H),1.45−1.41(m,6H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ24.43,24.15;MS(m/z)553.25(MH)。
実施例7:化合物のキラル分離調製
HPLC逆相クロマトグラフィーカラム分離、あるいはHPLCキラルクロマトグラフィーカラム分離:実施例2の化合物2(200mg)を取って、HPLC調製分離(調製カラム:Diamonsil C18,5μm,150x21.1mm;移動相:20%アセトニトリル水溶液(V/V))を経て、アイソクラティック溶出した後に、化合物2a(83mg;保留時間14min)及び化合物2b(90mg;保留時間17min)が得られた。
化合物2a:MS(m/z)449.26(MH);H NMR(400MHz,CDCl)δ8.28(s,1H),7.92(s,1H),7.32−7.24(m,5H),6.58(s,2H),5.02−4.88(m,2H),4.30−4.26(m,1H),4.16−4.02(m,1H),3.90−3.84(m,2H),3.69−3.65(m,5H),3.60−3.54(m,1H),1.16(s,3H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.87;
化合物2b:MS(m/z)449.32(MH);H NMR(400MHz,CDCl)δ8.28(s,1H),7.92(s,1H),7.32−7.27(m,5H),6.64(s,2H),5.03−5.01(m,2H),4.34−4.30(m,1H),4.10−4.01(m,2H),3.93−3.84(m,2H),3.66−3.59(m,5H),1.14(s,3H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.64。
化合物1、3、5は、キラルカラム分割化合物2と類似した方法を採用し、キラルカラムを用いて分割を行って、それぞれ化合物1a、1b、3a、3b、5a、5bを得た。
化合物1a:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.25(s,1H),7.93(s,1H),7.30−7.26(m,5H),6.17(s,2H),5.00−4.90(m,2H),4.34−4.29(m,1H),4.11−4.06(m,2H),3.92−3.81(m,2H),3.63−3.59(m,3H),1.18−1.23(m,9H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.79;
化合物1b:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.28(s,1H),7.92(s,1H),7.32−7.27(m,5H),6.64(s,2H),5.03−5.01(m,2H),4.34−4.30(m,1H),4.10−4.01(m,2H),3.93−3.84(m,2H),3.66−3.59(m,3H),1.16−1.14(m,9H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.60。
化合物3a:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.30(s,1H),7.90(s,1H),7.32−7.27(m,5H),6.19(s,2H),5.03−4.96(m,2H),4.92−4.87(m,1H),4.30−4.25(m,1H),4.09−4.03(m,1H),3.97−3.94(m,1H),3.90−3.76(m,2H),3.56−3.50(m,1H),1.30−1.15(m,12H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ24.18;
化合物3b:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.30(s,1H),7.91(s,1H),7.36−7.29(m,5H),6.09(s,2H),4.99−4.96(m,2H),4.94−4.87(m,1H),4.38−4.34(m,1H),4.12−4.06(m,1H),3.96−3.90(m,2H),3.87−3.81(m,1H),3.60−3.55(m,1H),3.45−3.40(m,1H),1.31−1.16(m,12H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.04
化合物5a:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.28(s,1H),7.95(s,1H),7.40−7.23(m,10H),6.33(s,2H),5.10−4.95(m,4H),4.32−4.28(m,1H),4.01−3.84(m,2H),3.82−3.55(m,4H),1.24(s,3H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.88
化合物5b:H NMR(400MHz,CDCl)δ;8.27(s,1H),7.94(s,1H),7.34−7.27(m,10H),6.12(s,2H),4.96−4.84(m,4H),4.28−4.23(m,1H),3.83−3.51(m,6H),1.15(s,3H);31P NMR(400MHz,CDCl)δ25.59
上記化合物において、a、b構造は、それぞれ化合物の割合の50%を占める。
実施例8
実施例7の表2のいずれか1つのキラル化合物1.2kg、フマル酸285g、及び3Lアセトニトリルを取って反応器に入れ、混合物を加熱、還流して、固体を溶解させ、熱いうちにろ過し、5℃まで冷却した後、16時間保存して、生成物をろ過、分離し、アセトニトリルを用いて洗浄し、乾燥して白色の粉末を得た。
試験例:下記試験例によって本発明の有益な効果を証明する。
プロドラッグ化合物にとって、最も重要なことは、プロドラッグの体系における安定性及びターゲット器官部分における代謝活性であり、体系(胃腸管、血液など)における安定性が高ければ高いほど、ターゲット器官(リンパ、肝臓)において親薬物に代謝する活性が高く、化合物の毒性が低く、薬効が高くなる。試験例における本発明の化合物、参照化合物などのプロドラッグは、いずれも活性親薬物のテノホビル(TFV)に代謝した後、抗ウイルスの役割を果たす。
現在、構造が類似するプロドラッグ化合物は、CN201380030061.6の請求の範囲の化合物(化合物7及びその単一キラル異性体7a、7bと略称する)、及び最近Gilead Sciences Inc.がFDAに市販を申請したB型肝炎を治療する薬物TAF(GS−7340)であり、これらは本発明の化合物と同じ親薬物の構造を有するが、肝臓ターゲットのフラグメントが異なる。
本発明の化合物の長所は、活性がより高く、または構造がより安定的であるため、体系毒性がより低いことである。さらに、GS−7340に対して、本発明の化合物が代謝して生成する安息香酸類化合物は、相対的に安全であり、GS−7340が有毒フェノールを釈放する欠陥を克服し、活性が優れると同時に毒性がより低いという長所を有する。さらに、CN201380030061.6の請求の範囲における化合物に対して、本発明の化合物の肝臓ターゲット基のベンジル基がO−メチルベンジル基より安定的であり、血液酵素エステルの代謝において、ベンジル基が脱落して活性が比較的に低いため、血液における活性親薬物が相対的に減少し、肝臓における活性親薬物が相対的に増加して、より良好な活性を示す。本発明の化合物はベンジル基が脱落した後、毒性がより低く、より優れた体系安定性及びより低い毒性を有する。具体的には以下の通りである。
試験例1:細胞レベル抗HBV活性と細胞毒性の比較実験
リアルタイム蛍光定量PCR(qPCR)法によって、HepG2.2.15細胞の上清におけるHBV DNAの含有量を検出して、化合物のHepG2.2.15細胞における抗B型肝炎ウイルス活性を測定し、Cell−titer Blueによって被験化合物のHepG2.2.15細胞活性に対する影響を検出した。
8.1.化合物の希釈:体外の抗HBV活性実験のすべての化合物の初期濃度は1μMであり、3倍に希釈して、8種類の濃度とした。細胞毒性実験のすべての化合物の初期濃度は100μMであり、3倍に希釈し、8種類の濃度とした。DMSOを用いて、化合物の母液を希釈した。参照化合物TDFの体外の抗HBV活性実験と細胞毒性実験の初期濃度は、いずれも0.2μMとし、3倍に希釈し、8種類の濃度とした。
8.2.体外の抗HBV活性実験:HepG2.2.15細胞(4×10細胞/孔)を96孔板に植え、37℃、5%COで一晩培養した。二日目に、異なる濃度の化合物の新鮮な培養液を培養孔に入れた。化合物のリストは表2に示す。五日目に、培養孔の中の古い培養液を吸って除去し、異なる濃度の化合物の新鮮な培養液を入れた。八日目に、培養孔における上清を収集し、上清におけるHBV DNAの抽出に用いた。qPCR実験によって、HepG2.2.15の上清におけるHBV DNAの含有量を検出した。
8.3.細胞生存率実験の細胞処理:HepG2.2.15細胞を96孔板(4×10細胞/孔)に植え、37℃、5%COで一晩培養した。二日目に、異なる濃度の化合物の新鮮な培養液を培養孔に入れた、化合物のリストは表3に示す。五日目に、培養孔の中の古い培養液を吸って除去し、異なる濃度の化合物の新鮮な培養液を入れた。八日目に、各孔にCell−titer Blue試薬を入れて、マイクロプレートリーダーによって各孔の蛍光値を検出した。
8.4.データの分析と、阻害百分率と相対細胞生存率の算出を行う。
下記式を用いて阻害百分率を算出した。
下記式を用いて細胞活性百分率を算出した。
GraphPad Prismソフトウェアを用いて、化合物の50%有効濃度(EC50)値と50%細胞毒性濃度CC50値を算出した。
8.5.実験結果及び結論:
今回の実験において、合計8つの被験化合物があり、実験結果を以下のとおりにまとめる。2つの被験化合物3a、3bは、良好な抗B型肝炎ウイルス活性を示し、EC50値は10nMレベル以下であり、4つの被験化合物1b、2a、5a、5bの抗B型肝炎ウイルス活性は相対的に弱く、EC50値は200nM〜1000nMの間にあり、もう2つの被験化合物1a、2aの抗B型肝炎ウイルス活性のEC50値は最大テスト濃度の1000nMより高い。
本発明の化合物1、2、4、5、6と化合物3の構造は似ているため、相似する薬効作用を有する。
試験例2、細胞レベル抗HBV活性及び細胞毒性の比較実験
9.1薬品:化合物3、参照化合物(CN201380030061.6、請求項36に示す化合物を化合物7及びその異性体と略称する)の希釈及び濃度は実施例1と同じであった。
9.2実験方法:実施例1に従って行った。
9.3結果と分析:
表4から分かるように、本発明の化合物3a、3bは良好な抗B型肝炎ウイルス活性を示し、効果は参照化合物7a、7b、GS−7340より顕著に優れている。両者のHepG2.2.15に対する細胞毒性は、いずれも明らかな影響がない(CC50>100μM)。
試験例3:細胞レベル抗HIV活性及び細胞毒性実験
9.1.化合物、参照化合物(CN01813161GS−7340、TDF)の希釈及び濃度は実施例1と同じであった。
9.2.体外の抗HIV活性実験:37℃で、24 TCID50 HIV−1 IIIB/1x105 cells(2.4TCID50/well)を用いて、MT−4細胞を感染した1時間後、異なる濃度の化合物を含有する96孔板(4×10細胞/孔)に植え、37℃、5%COで5日間培養する。CellTiter Gloを用いて、活性を測定し、EC50値を算出した。
9.3.細胞生存率実験の細胞処理:9.2と同じ方法で、異なる濃度の化合物を含有する96孔板を空白96孔板に代替して平行実験を行い、CellTiter Gloによって細胞生存率を測定し、CC50値を算出した。
9.4.データの分析と阻害百分率の算出:下記式を用いて活性百分率を算出した。
GraphPad Prismソフトウェアを用いて、化合物の50%有効濃度(EC50)値と50%細胞毒性濃度CC50値を算出した。
9.5.実験結果と結論:
化合物3aと3bの抗HIVウイルス活性は、7bとGS−7340より高く、同時に、3a、3bのMT−4細胞に対する毒性はGS−7340と7bの毒性より低い。
結論:実施例2、3から分かるように、薬効の初歩的な研究において、抗HBVと抗HIV活性データに示すように、化合物3a、3bは良好な抗B型肝炎ウイルス活性を有すると同時に、良好な抗HIVウイルス活性を有し、TAFの活性成分のGS−7340の活性に比べ、顕著な優勢を有すると同時に、他の2つの対照化合物7aと7bより明らかに優れている。細胞毒性の研究の結果:HepG2.2.15の細胞に対する毒性は、いずれも明らかな影響がないが(CC50>100μM)、MT−4細胞に対する毒性は、データに示すように、化合物3aと3bは、GS−7340と7bに比べ、より低いMT−4細胞毒性を有する。
試験例4:安定性研究結果
下記安定性試験方法は、従来技術に従って行った、安定性実験の表に示すデータはテスト条件下で、被験化合物の培養の異なる時点後の残留百分率である。
10.1 模擬胃液における安定性(表6):
10.2 模擬腸液における安定性(テスト濃度:10μM)(表7):
10.3 ヒト血液における安定性(テスト濃度:2μM)(表8):
10.4 ヒト肝臓S9の安定性(テスト濃度:1μM)(表9):
上記(7−Ethoxycumarin)7−エトキシクマリン、(7−Hydroxycoumarin)7−ヒドロキシクマリン、(Eucatropine)ユーカトロピン、(Chlorambucil)クロラムブシル、(Omeprazole)オメプラゾールなどの関連対照品の実験データは、本シリーズの実験の有効性を検証できる。
10.5 データの分析と結論
安定性の初歩的な研究の実験データに示すように、化合物3a、3bはGS−7340、7bに比べ、ヒト肝臓S9における安定性が匹敵し、及び活性親薬物に代謝される速度が匹敵し、肝細胞において、同じ濃度の化合物が相当な活性を有することを示す。
模擬胃液において、3a、3bの安定性はGS−7340と匹敵し、7bより高く、模擬腸液における安定性は、3a、3bが7bとGS−7340より顕著に高い。ヒト血液においても、3aと3bの安定性は対比化合物7bとGS−7340より良好である。総合的に比較すると、化合物3a、3bはGS−7340と7bに比べ、胃腸管と血液体系のより高い代謝安定性を有して、非病変部分の薬物の濃度がより低く、病変箇所の薬物の濃度がより高く、化合物3a、3bはGS−7340と7bに比べ、より良好な肝臓ターゲット性とより低い体系毒性を有することを示す。
試験例5:心臓の毒性研究
11.1.実験細胞と化合物の調製
実験は、AVivaBiosciences社から得られる安定的にhERGカリウムイオンチャネルを発現することができるCHO細胞を採用し、細胞を37℃、5%COで、一定の湿度環境において培養した。
化合物と、陽性対照化合物のアミトリプチリン(Amitriptyline、Sigma−Aldrich、BCBJ8594V)とを100%ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解した後にアイソクラティック希釈を行った、細胞外液におけるDMSOの最終濃度は0.30%未満であり、−20℃で保存した。
11.2.手動パッチクランプの記録
化合物を、室温下で、Multiclamp patch−clamp amplifier上で、全細胞パッチクランプ技術を採用してテストを行い、出力信号は、DIgiDAta 1440A/D−D/Aパネルを採用してデジタル化し、Pclamp10ソフトウェアで記録制御を行った。最小密封抵抗は500MOhmsとし、最小特異hERG電流は0.4nAとして、品質の制御を行った。
11.3.データの分析
Clampfit(V10.2,Molecular Devices)を採用して、Excel 2003とGraphPad Prism 5.0に対してデータの分析を行った。電流の算出式は以下の通りである。
11.4.実験結果と結論(表10):
結論:hERG実験において、化合物3a、3bとGS−7340、7bは、IC50に対して匹敵し、いずれも10μM以上であり、心臓の毒性の面で安全であり、新薬開発における化合物の薬品性の研究のhERGデータの一般性の要求を満たす。
試験例6:マウスの体内代謝と組織分布実験
12.1.実験動物、薬物調製方法及び投薬方案
12匹のICRマウス(雄性、体重30±5g、Charles River Laboratories動物センターから購入)をランダムに各組3匹の4組に分け、投薬する前に、12h断食させ、断食期間に水を自由に飲ませた。分析天秤に精密に30mgの化合物3を秤量し、100μLの75%エタノールを入れて溶解させ、さらに、生理食塩水を6mLまで入れて、均一にボルラックス混合し、超音波して用意した。テノホビルプロドラッグの投薬剤量は50mg/kgで、投薬量は10mL/kgであった。
12.2.サンプルの採集方案と処理方法
サンプルの採集方案:マウスに対して、胃内投与で投薬した後、15min、30min、1h及び3hに、眼窩から0.5mL採血し、犠牲死させ、肝臓組織を取って洗浄し、秤量し、肝臓は、1:1の比例に基づいて、生理食塩水を入れてホモジネートし、−40℃で冷蔵庫に保存して、待機させた。
血漿サンプルの処理方法:マウスの血漿100μLを取って、1.5mlのプラスチックEP管に入れて、100μL内部標準(200ng/mlテオフィリン)溶液に入れ、600μLのアセトニトリルを入れて、2minボルラックスし、振動し、3min(12500rpm)遠心して、上澄みを取り、窒素ガスで乾かし、100μL移動相(水:メタノール=95:5)で再溶解させて、10μLの検体を取り込んだ。
組織サンプルの処理方法:マウスの組織サンプル200μLを取って、1.5mLプラスチックEP管に入れて、100μLの内部標準(200ng/mlテオフィリン)溶液を入れ、600μLのアセトニトリルを入れて、2minボルラックスし、振動し、3min(12500rpm)遠心して、上澄みを取り、窒素ガスで乾かし、100μL移動相(水:メタノール=95:5)で再溶解し、20μLの検体を取り込んだ。
12.3.サンプルの分析方法
Thermo TSQquantum液質複合計器及びクロマトグラフィーカラム:Thermo Hypersil GOLD(2.1×150mm)を採用し、内部標準Theophyllineで、HPLC−MSの検体を取り込んだ後、グラジエント溶出分析を行って、内部標準、化合物1と代謝生成物のテノホビル(TFV)の保留時間及びピークの面積を記録し、SRM定量検出方法によって分析を行った。
12.4.サンプル分析結果と結論(表11)
結果に示すように、3h後、化合物3とその代謝生成物のテノホビルTFVの肝臓における濃度は、いずれも血液における濃度より高く、肝臓における両者の総濃度は血液における総濃度の377倍であり、化合物3が肝臓で有効に濃縮できることを示し、同時に、血液におけるTFVの濃度は親薬物化合物3の濃度の0.72倍に過ぎず、肝臓における親薬物TFVの濃度はプロドラッグ化合物3の濃度の166倍であり、化合物3がマウスの血液において比較的に安定的であり、肝臓で有効に活性親薬物のテノホビルに代謝することを示す。よって、化合物3は、動物の体内実験において、血液安定性及び肝臓ターゲット性の抗HBV活性を有する。

Claims (10)

  1. 一般式Xを有するテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物、その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩またはその分割された単一異性体であって、
    式において、ZはO、S、Se、NH−または−CH−から選ばれ、
    、R、R、R、Rは、それぞれ独立にH、置換または無置換のC−C10直鎖炭化水素基、C−C10分岐炭化水素基、C−C10シクロ炭化水素基、C−C10芳香族炭化水素基またはヘテロアリール基から選ばれ、ここで、前記置換は、1〜3つの独立にO、S、N、Seから選ばれるヘテロ原子による置換、
    あるいはRとR、RとR、RとRが、これらを連結する構造部分とともに形成する置換または無置換の3〜8員環。
  2. Zは、OまたはSから選ばれ、
    、R、R、R、Rは、それぞれ独立にH、置換または無置換のC−C直鎖炭化水素基、C−C分岐炭化水素基、C−Cシクロ炭化水素基、C−C10芳香族炭化水素基またはヘテロアリール基から選ばれる請求項1に記載のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物。
  3. Zは、Oから選ばれ、
    、R、R、R、Rは、それぞれ独立にH、置換または無置換のC−C直鎖炭化水素基、C−C分岐炭化水素基、C−C10芳香族炭化水素基から選ばれる請求項2に記載のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物。
  4. 化合物は以下から選ばれる請求項3に記載のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物。
  5. 化合物1、2、3、5の異性体は、それぞれ1aと1b、2aと2b、3aと3b、5aと5bであり、構造が下記の通りである請求項4に記載のテノホビルモノベンジルエステルリン酸アミド類化合物。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物の調製方法であって、
    塩基の存在下で、テノホビルがハロゲン化ベンジルまたはベンジルアルコールと反応してテノホビルモノベンジルエステル中間体を得るステップAと、
    テノホビルモノベンジルエステル中間体と、各種の末端NH基含有の化合物、好ましくは、アミノ酸エステル類化合物、アミノ酸アミド類化合物とを反応させて、本発明のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物を生成するステップBとを含むことを特徴とするテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物の調製方法。
  7. ステップAにおいて、テノホビルは、臭化ベンジルまたはベンジルアルコールと反応することが好ましく、塩基は各種の無機または有機塩基であってもよいが、有機塩基が好ましい請求項6のいずれか一項に記載のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物の調製方法。
  8. 薬物組成物であって、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物、またはその水和物、またはその溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩またはその分割された単一異性体を含有し、ここで、前記薬物組成物は、薬学的に許容可能な担体をさらに含有することを特徴とする薬物組成物。
  9. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のテノホビルモノベンジルエステルホスファミド類化合物、またはその水和物、またはその溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩またはその分割された単一異性体の、ウイルス感染性疾患を治療する薬物の調製における使用。
  10. 請求項9に記載のテノホビルモノベンジルエステルリン酸アミノ類化合物、またはその水和物、またはその溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩またはその分割された単一異性体の、HIV感染またはB型肝炎あるいはB型肝炎ウイルスによる疾患を治療する薬物の調製における使用。
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