JP2018517687A - 殺菌性n−シクロアルキル−n−{[オルト−(1−置換−シクロアルキル)ヘテロアリール]メチル}(チオ)カルボキサミド類 - Google Patents
殺菌性n−シクロアルキル−n−{[オルト−(1−置換−シクロアルキル)ヘテロアリール]メチル}(チオ)カルボキサミド類 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、式(I)で表される殺菌性N−シクロアルキル−N−{[オルト−(1−置換−シクロアルキル)ヘテロアリール]メチル}カルボキサミド類及びそれらのチオカルボニル類似体、それらを調製する方法、殺菌剤としてのそれらの使用、特に、殺菌性組成物の形態にある殺菌剤としてのそれらの使用、並びに、それら化合物又はそれらの組成物を使用して植物の植物病原性菌類を防除する方法に関する。Aは、炭素で結合している不飽和又は部分的飽和の置換されていてもよい5員ヘテロシクリル基を表し、Tは、O又はSを表し、Z1は、置換されていてもよいC3−C7−シクロアルキルを表し、pは、1〜5を表し、B1は、炭素で結合している不飽和の単環式又は縮合二環式の5員、6員、8員、9員、10員のヘテロシクリル環(ここで、2個の隣接する炭素原子の間の点線は、単結合、二重結合又は芳香族結合を表す)を表す。
【化1】
【化1】
Description
本発明は、殺菌性N−シクロアルキル−N−{[オルト−(1−置換シクロアルキル)ヘテロアリール]−メチレン}カルボキサミド誘導体及びそれらのチオカルボニル誘導体、それらを調製する方法及びそれらを調製するための中間体化合物、殺菌剤としてのそれらの使用、特に、殺菌性組成物の形態にある殺菌剤としてのそれらの使用、並びに、それら化合物又はそれらの組成物を使用して植物の植物病原性菌類を防除する方法に関する。
〔式中、Aは、炭素で結合している不飽和5員ヘテロシクリル基を表し、Z3は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表し、Yは、ハロアルキル基を表し、及び、Xは、さまざまな置換基(とりわけ、置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
〔式中、Aは、炭素で結合している不飽和5員ヘテロシクリル基を表し、Tは、O又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表し、Bは、炭素で結合している不飽和5員ヘテロシクリル基(ここで、該ヘテロシクリル基は、最大で4までの基Xで置換されることができる)を表し、及び、Xは、さまざまな置換基(とりわけ、置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
〔式中、Aは、炭素で結合している部分的飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル基を表し、TはO又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表し、W1〜W5は、独立して、N又はCRbを表すことができ、及び、少なくとも1のW1〜W5はNを表し、及び、Rbは、さまざまな置換基(とりわけ、置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Rbが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Rbが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
〔式中、Aは、炭素で結合している部分的飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル基を表し、TはO又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表し、Bは、炭素で結合している不飽和のベンゾ縮合されている5員又は6員のヘテロシクリル基(ここで、該ヘテロシクリル基は、少なくとのRb1、Rb2又はRb3基で置換されることができる)を表し、及び、Rb1、Rb2又はRb3は、さまざまな置換基(とりわけ、置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Rb1、Rb2又はRb3が置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Rb1、Rb2又はRb3が置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
〔式中、X1及びX2は、フッ素原子又は塩素原子を表し、Tは、O又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか若しくは置換されていないシクロプロピル基又は置換されているか若しくは置換されていないC4−C7−シクロアルキル基を表し、Yは、Nを表すことができ、及び、各置換基Ri(ここで、iは、1〜4の整数である)は、独立して、さまざまな置換基(とりわけ、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、YがNを表す場合にR1が置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、YがNを表す場合にR1が置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
〔式中、X1及びX2は、フッ素原子又は塩素原子を表し、Tは、O又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表し、Bは、少なくともX基で置換されることができる飽和、部分的飽和又は不飽和の単環式又は縮合二環式の4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員の環を表し、及び、Xは、さまざまな置換基(とりわけ、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
〔式中、Aは、炭素で結合している部分的飽和又は不飽和の5員又は6員のさまざまなヘテロシクリル基を表すことができ、Zは、O又はSを表すことができ、R1は、置換されているか又は置換されていないC3−C5−シクロアルキル基を表すことができ、Gは、R3で置換されていてもよいピリジニル、ピリダジニル又はピラジニル基を表すことができ、及び、R3は、さまざまな置換基(とりわけ、置換されていないC3−C5−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、R3が置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、R3が置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。
〔式中、
・ Aは、炭素で結合している不飽和又は部分的飽和の5員ヘテロシクリル基(ここで、該ヘテロシクリル基は、同一であるか又は異なっていることが可能な4個以下の基Rで置換され得る)を表すが、但し、Aは、3−(ジハロゲノメチル)−5−ハロゲノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル基(ここで、該ハロゲン原子は、独立して、フルオロ原子又はクロロ原子を表すことができる)を表さず;
・ Tは、O又はSを表し;
・ nは、0、1、2、3又は4を表し;
・ mは、0、1、2、3、4、5又は6を表し;
・ pは、1、2、3、4又は5を表し;
・ Z1は、置換されていないC3−C7−シクロアルキルを表すか、又は、ハロゲン原子、シアノ、C1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、C1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、C1−C8−アルコキシカルボニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル、C1−C8−アルキルアミノカルボニル及びジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルからなるリストの中で選択され得る同一であるか又は異なっていることが可能な10以下の原子又は基で置換されているC3−C7−シクロアルキルを表し;
・ Z2及びZ3(ここで、これらは、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;シアノ;イソニトリル;ニトロ;ハロゲン原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;アミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;又は、置換されているか若しくは置換されていないN−C1−C8−アルキル−C1−C8−アルコキシ−カルバモイルを表し;又は、
・ Z2とZ3は、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキルを形成することができ;
・ Z4は、ハロゲン原子;ヒドロキシ;シアノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;ホルミル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;カルボキシ;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し;
・ B1は、炭素で結合している不飽和の単環式又は縮合二環式の5員、6員、8員、9員、10員のヘテロシクリル環(ここで、該ヘテロシクリル環は、N、O、Sからなるリストの中で選択される1〜4個のヘテロ原子を含んでいる)を表し; ここで、2個の隣接する炭素原子の間の点線は、単結合、二重結合又は芳香族結合を表すが、但し、B1は、1,3−ベンゾジオキソリル基ではなく;
・ Wは、独立して、ハロゲン原子;ニトロ;シアノ;イソニトリル;ヒドロキシ;アミノ;スルファニル;ペンタフルオロ−λ6−スルファニル;ホルミル;ホルミルオキシ;ホルミルアミノ;置換されているか若しくは置換されていない(ヒドロキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルケニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルキニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;カルボキシ;カルバモイル;N−ヒドロキシカルバモイル;カルバメート;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C8−アルキニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC3−C7−ハロゲノシクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC4−C7−シクロアルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC4−C7−ハロゲノシクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルキニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプタニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプテニル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルアミノ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルオキシカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)ヒドロキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)−C1−C8−アルコキシカルバモイル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリール;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルケニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルキニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリールオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリールスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリールアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−ヘテロアリールアルキル;4個以下の基Qで置換され得るヘテロアリール;又は、4個以下の基Qで置換され得るヘテロアリールオキシを表し;
・ Yは、独立して、ハロゲン原子;C1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し; Qは、独立して、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル、置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキルを表し;
・ Rは、独立して、水素原子;ハロゲン原子;ニトロ;シアノ;ヒドロキシ;アミノ;スルファニル;ペンタフルオロ−λ6−スルファニル;置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C8−アルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC3−C7−ハロゲノシクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;フェノキシ;フェニルスルファニル;フェニルアミノ;ベンジルオキシ;ベンジルスルファニル;又は、ベンジルアミノを表す〕
で表されるN−シクロアルキル−N−{[オルト−(1−置換シクロアルキル)ヘテロアリール]−メチレン}(チオ)カルボキサミド、並びに、その塩、N−オキシド、金属錯体、半金属錯体及び光学活性異性体又は幾何異性体を提供する。
・ Aは、炭素で結合している不飽和又は部分的飽和の5員ヘテロシクリル基(ここで、該ヘテロシクリル基は、同一であるか又は異なっていることが可能な4個以下の基Rで置換され得る)を表すが、但し、Aは、3−(ジハロゲノメチル)−5−ハロゲノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル基(ここで、該ハロゲン原子は、独立して、フルオロ原子又はクロロ原子を表すことができる)を表さず;
・ Tは、O又はSを表し;
・ nは、0、1、2、3又は4を表し;
・ mは、0、1、2、3、4、5又は6を表し;
・ pは、1、2、3、4又は5を表し;
・ Z1は、置換されていないC3−C7−シクロアルキルを表すか、又は、ハロゲン原子、シアノ、C1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、C1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、C1−C8−アルコキシカルボニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル、C1−C8−アルキルアミノカルボニル及びジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルからなるリストの中で選択され得る同一であるか又は異なっていることが可能な10以下の原子又は基で置換されているC3−C7−シクロアルキルを表し;
・ Z2及びZ3(ここで、これらは、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;シアノ;イソニトリル;ニトロ;ハロゲン原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;アミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;又は、置換されているか若しくは置換されていないN−C1−C8−アルキル−C1−C8−アルコキシ−カルバモイルを表し;又は、
・ Z2とZ3は、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキルを形成することができ;
・ Z4は、ハロゲン原子;ヒドロキシ;シアノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;ホルミル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;カルボキシ;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し;
・ B1は、炭素で結合している不飽和の単環式又は縮合二環式の5員、6員、8員、9員、10員のヘテロシクリル環(ここで、該ヘテロシクリル環は、N、O、Sからなるリストの中で選択される1〜4個のヘテロ原子を含んでいる)を表し; ここで、2個の隣接する炭素原子の間の点線は、単結合、二重結合又は芳香族結合を表すが、但し、B1は、1,3−ベンゾジオキソリル基ではなく;
・ Wは、独立して、ハロゲン原子;ニトロ;シアノ;イソニトリル;ヒドロキシ;アミノ;スルファニル;ペンタフルオロ−λ6−スルファニル;ホルミル;ホルミルオキシ;ホルミルアミノ;置換されているか若しくは置換されていない(ヒドロキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルケニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルキニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;カルボキシ;カルバモイル;N−ヒドロキシカルバモイル;カルバメート;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C8−アルキニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC3−C7−ハロゲノシクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC4−C7−シクロアルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC4−C7−ハロゲノシクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルキニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプタニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプテニル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルアミノ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルオキシカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)ヒドロキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)−C1−C8−アルコキシカルバモイル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリール;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルケニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルキニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリールオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリールスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリールアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−ヘテロアリールアルキル;4個以下の基Qで置換され得るヘテロアリール;又は、4個以下の基Qで置換され得るヘテロアリールオキシを表し;
・ Yは、独立して、ハロゲン原子;C1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し; Qは、独立して、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル、置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキルを表し;
・ Rは、独立して、水素原子;ハロゲン原子;ニトロ;シアノ;ヒドロキシ;アミノ;スルファニル;ペンタフルオロ−λ6−スルファニル;置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C8−アルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC3−C7−ハロゲノシクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;フェノキシ;フェニルスルファニル;フェニルアミノ;ベンジルオキシ;ベンジルスルファニル;又は、ベンジルアミノを表す〕
で表されるN−シクロアルキル−N−{[オルト−(1−置換シクロアルキル)ヘテロアリール]−メチレン}(チオ)カルボキサミド、並びに、その塩、N−オキシド、金属錯体、半金属錯体及び光学活性異性体又は幾何異性体を提供する。
特に別途示されていない限り、本発明に従って置換される基又は置換基は、以下の基又は原子のうちの1つ以上で置換され得る: ハロゲン原子;ニトロ;ヒドロキシル;シアノ;イソニトリル;アミノ;スルファニル;ペンタフルオロ−λ6−スルファニル基;ホルミル;ホルミルオキシ;ホルミルアミノ;カルバモイル;N−ヒドロキシカルバモイル;カルバメート;(ヒドロキシイミノ)−C1−C6−アルキル;C1−C8−アルキル;トリ(C1−C8−アルキル)シリル;C3−C8−シクロアルキル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC3−C8−ハロゲノシクロアルキル;C2−C8−アルケニル;C2−C8−アルキニル;C2−C8−アルケニルオキシ;C2−C8−アルキニルオキシ;C1−C8−アルキルアミノ;ジ−C1−C8−アルキルアミノ;C1−C8−アルコキシ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;C1−C8−アルキルスルファニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;C2−C8−アルケニルオキシ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニルオキシ;C3−C8−アルキニルオキシ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC3−C8−ハロゲノアルキニルオキシ;C1−C8−アルキルカルボニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;C1−C8−アルキルカルバモイル;ジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;N−C1−C8−アルキルオキシカルバモイル;C1−C8−アルコキシカルバモイル;N−C1−C8−アルキル−C1−C8−アルコキシカルバモイル;C1−C8−アルコキシカルボニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;C1−C8−アルキルカルボニルオキシ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルオキシ;C1−C8−アルキルカルボニルアミノ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルアミノ;C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;ジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;C1−C8−アルキルオキシカルボニルオキシ;C1−C8−アルキルスルファニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;C1−C8−アルキルスルフィニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;C1−C8−アルキルスルホニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;C1−C8−アルキルアミノスルファモイル;ジ−C1−C8−アルキルアミノスルファモイル;(C1−C6−アルコキシイミノ)−C1−C6−アルキル;(C1−C6−アルケニルオキシイミノ)−C1−C6−アルキル;(C1−C6−アルキニルオキシイミノ)−C1−C6−アルキル;2−オキソピロリジン−1−イル;(ベンジルオキシイミノ)−C1−C6−アルキル;C1−C8−アルコキシアルキル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシアルキル;ベンジルオキシ;ベンジルスルファニル;ベンジルアミノ;アリールオキシ;アリールスルファニル、又は、アリールアミノ。
本発明によれば、下記総称は、一般に、以下の意味で用いられる:
・ ハロゲンは、フッ素、臭素、塩素又はヨウ素を意味する;
カルボキシは、−C(=O)OHを意味する;
カルボニルは、−C(=O)−を意味する;
カルバモイルは、−(C=O)NH2を意味する;
N−ヒドロキシカルバモイルは、−C(=O)NHOHを意味する;
S(O)は、スルホキシド基を表す;
S(O)2は、スルホン基を表す;
ヘテロ原子は、硫黄、窒素又は酸素を意味する;
メチレンは、ジラジカル−CH2−を意味する;
・ アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基、並びに、これらの用語を含んでいる部分構造は、直鎖又は分枝鎖であることができる:
・ ハロゲン化された基、特に、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基及びシクロアルキル基は、9個以下の同一であるか又は異なっているハロゲン原子を含むことができる;
・ 用語「アリール」は、フェニル又はナフチルを意味する;
・ 用語「ヘテロアリール」は、N、O及びSからなるリストの中で選択される1〜4個のヘテロ原子を含んでいる、飽和、部分的飽和又は不飽和の単環式又は縮合二環式の3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10−員の環を意味する;
・ 同一であるか又は異なっていることが可能な2つの置換基で置換されているアミノ基又は別の任意のアミノ含有基のアミノ部分の場合、その2つの置換基は、それらが結合している窒素原子と一緒に、ヘテロシクリル基、好ましくは、5〜7員のヘテロシクリル基(ここで、該ヘテロシクリル基は、置換されることが可能であり、又は、別のヘテロ原子を含んでいることが可能である)、例えば、モルホリノ基又はピペリジニル基などを形成することができる;
・ 本発明の化合物が互変異性体形態で存在し得る場合、そのような化合物は、上記及び下記において、それぞれの場合にたとえ具体的に言及されていなくとも、適切な場合には、対応する互変異性体形態も包含するものと理解される。
・ ハロゲンは、フッ素、臭素、塩素又はヨウ素を意味する;
カルボキシは、−C(=O)OHを意味する;
カルボニルは、−C(=O)−を意味する;
カルバモイルは、−(C=O)NH2を意味する;
N−ヒドロキシカルバモイルは、−C(=O)NHOHを意味する;
S(O)は、スルホキシド基を表す;
S(O)2は、スルホン基を表す;
ヘテロ原子は、硫黄、窒素又は酸素を意味する;
メチレンは、ジラジカル−CH2−を意味する;
・ アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基、並びに、これらの用語を含んでいる部分構造は、直鎖又は分枝鎖であることができる:
・ ハロゲン化された基、特に、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基及びシクロアルキル基は、9個以下の同一であるか又は異なっているハロゲン原子を含むことができる;
・ 用語「アリール」は、フェニル又はナフチルを意味する;
・ 用語「ヘテロアリール」は、N、O及びSからなるリストの中で選択される1〜4個のヘテロ原子を含んでいる、飽和、部分的飽和又は不飽和の単環式又は縮合二環式の3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10−員の環を意味する;
・ 同一であるか又は異なっていることが可能な2つの置換基で置換されているアミノ基又は別の任意のアミノ含有基のアミノ部分の場合、その2つの置換基は、それらが結合している窒素原子と一緒に、ヘテロシクリル基、好ましくは、5〜7員のヘテロシクリル基(ここで、該ヘテロシクリル基は、置換されることが可能であり、又は、別のヘテロ原子を含んでいることが可能である)、例えば、モルホリノ基又はピペリジニル基などを形成することができる;
・ 本発明の化合物が互変異性体形態で存在し得る場合、そのような化合物は、上記及び下記において、それぞれの場合にたとえ具体的に言及されていなくとも、適切な場合には、対応する互変異性体形態も包含するものと理解される。
本発明の化合物はいずれも、その化合物内の不斉中心の数に応じて、1種類以上の光学異性体形態又はキラル異性体形態で存在し得る。かくして、本発明は、等しく、全ての光学異性体及びそれらのラセミ混合物又はスケールミック混合物(用語「スケールミック(scalemic)」は、異なった比率のエナンチオマーの混合物を意味する)、並びに、可能な全ての立体異性体の全ての比率における混合物に関する。当業者は、自体公知の方法により、ジアステレオ異性体及び/又は光学異性体を分離させることができる。
本発明の化合物はいずれも、その化合物内の二重結合の数に応じて、1種類以上の幾何異性体形態でも存在し得る。かくして、本発明は、等しく、全ての幾何異性体及びその全ての比率における可能な全ての混合物に関する。当業者は、自体公知の一般的な方法により、幾何異性体を分離させることができる。
本発明の化合物はいずれも、当該鎖又は環の置換基の相対的な位置(シン/アンチ、又は、シス/トランス、又は、エンド/オキソ)に応じて、1種類以上の幾何異性体形態でも存在し得る。かくして、本発明は、等しく、全てのシン/アンチ(又は、シス/トランス、又は、エンド/オキソ)異性体及びその全ての比率における可能な全てのシン/アンチ(又は、シス/トランス、又は、エンド/オキソ)混合物に関する。当業者は、自体公知の一般的な方法により、シン/アンチ(又は、シス/トランス、又は、エンド/オキソ)異性体を分離させることができる。
〔式中、
R1〜R3(ここで、該R1〜R3は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A2):
R1〜R3(ここで、該R1〜R3は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A2):
〔式中、
R4〜R6(ここで、該R4〜R6は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A3):
R4〜R6(ここで、該R4〜R6は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A3):
〔式中、
R7は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R8は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A4):
R7は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R8は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A4):
〔式中、
R9〜R11(ここで、該R9〜R11は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A5):
R9〜R11(ここで、該R9〜R11は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A5):
〔式中、
R12及びR13(ここで、該R12及びR13は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、アミノ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R14は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、アミノ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A6):
R12及びR13(ここで、該R12及びR13は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、アミノ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R14は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、アミノ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A6):
〔式中、
R15は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R16及びR18(ここで、該R16及びR18は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシカルボニル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R17は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A7):
R15は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R16及びR18(ここで、該R16及びR18は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシカルボニル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R17は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A7):
〔式中、
R19は、水素原子又はC1−C5−アルキルを表し;
R20〜R22(ここで、該R20〜R22は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A8):
R19は、水素原子又はC1−C5−アルキルを表し;
R20〜R22(ここで、該R20〜R22は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A8):
〔式中、
R23は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R24は、水素原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A9):
R23は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R24は、水素原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A9):
〔式中、
R25は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R26は、水素原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A10):
R25は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R26は、水素原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A10):
〔式中、
R27は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R28は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、置換されているか若しくは置換されていないジ(C1−C5−アルキル)アミノを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A11):
R27は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R28は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、置換されているか若しくは置換されていないジ(C1−C5−アルキル)アミノを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A11):
〔式中、
R29は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R30は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、置換されているか若しくは置換されていないジ(C1−C5−アルキル)アミノを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A12):
R29は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R30は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、置換されているか若しくは置換されていないジ(C1−C5−アルキル)アミノを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A12):
〔式中、
R31は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表し;
R32は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R33は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A13):
R31は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表し;
R32は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R33は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A13):
〔式中、
R34は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC3−C5−シクロアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC2−C5−アルキニルオキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R35は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、置換されているか若しくは置換されていないジ(C1−C5−アルキル)アミノを表し;
R36は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す;
但し、R34が同時にジフルオロメチル基又はジクロロメチル基を表し及びR36が同時にメチル基を表す場合、R35は、フルオロ原子又はクロロ原子を表さない〕
で表されるヘテロ環;
式(A14):
R34は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC3−C5−シクロアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC2−C5−アルキニルオキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R35は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、置換されているか若しくは置換されていないジ(C1−C5−アルキル)アミノを表し;
R36は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す;
但し、R34が同時にジフルオロメチル基又はジクロロメチル基を表し及びR36が同時にメチル基を表す場合、R35は、フルオロ原子又はクロロ原子を表さない〕
で表されるヘテロ環;
式(A14):
〔式中、
R37及びR38(ここで、該R37及びR38は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニルを表し;
R39は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A15):
R37及びR38(ここで、該R37及びR38は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニルを表し;
R39は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A15):
〔式中、
R40及びR41(ここで、該R40及びR41は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A16):
R40及びR41(ここで、該R40及びR41は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A16):
〔式中、
R42及びR43(ここで、該R42及びR43は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、アミノを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A17):
R42及びR43(ここで、該R42及びR43は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、アミノを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A17):
〔式中、
R44及びR45(ここで、該R44及びR45は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A18):
R44及びR45(ここで、該R44及びR45は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A18):
〔式中、
R47は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R46は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A19):
R47は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R46は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A19):
〔式中、
R49及びR48(ここで、該R49及びR48は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A20):
R49及びR48(ここで、該R49及びR48は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A20):
〔式中、
R50及びR51(ここで、該R50及びR51は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A21):
R50及びR51(ここで、該R50及びR51は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A21):
〔式中、
R52は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A22):
R52は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A22):
〔式中、
R53は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A23):
R53は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A23):
〔式中、
R54及びR56(ここで、該R54及びR56は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R55は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A24):
R54及びR56(ここで、該R54及びR56は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R55は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A24):
〔式中、
R57及びR59(ここで、該R57及びR59は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R58は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A25):
R57及びR59(ここで、該R57及びR59は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R58は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A25):
〔式中、
R60及びR61(ここで、該R60及びR61は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R62は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A26):
R60及びR61(ここで、該R60及びR61は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R62は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A26):
〔式中、
R65は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC3−C5−シクロアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC2−C5−アルキニルオキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R63は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、ジ(C1−C5−アルキル)アミノを表し;
R64は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環。
R65は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC3−C5−シクロアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC2−C5−アルキニルオキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R63は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、ジ(C1−C5−アルキル)アミノを表し;
R64は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環。
本発明によるさらに好ましい化合物は、式中のAが、本明細書中で定義されているA2、A5、A6、A10及びA13からなるリストの中で選択される、式(I)の化合物である。
本発明によるさらに一層好ましい化合物は、式中のAが、A13〔ここで、R34は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル又は置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシを表し、R35は、水素原子又はハロゲン原子を表し、及び、R36は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕を表す、式(I)の化合物である。
本発明によるさらに一層好ましい化合物は、式中のAが、A13〔ここで、R34は、C1−C5−アルキル又は同一であるか若しくは異なっていることが可能な3個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し、R35は、水素原子、塩素原子又はフッ素原子を表し、及び、R36は、C1−C5−アルキルを表し、好ましくは、メチルを表す〕を表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のTがOを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のZ1が置換されているか又は置換されていないシクロプロピルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のZ1が置換されていないシクロプロピル又は1若しくは2のC1−C5−アルキルで置換されているシクロプロピルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のZ1が置換されていないシクロプロピル又は2−C1−C5−アルキルシクロプロピルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別のさらに一層好ましい化合物は、式中のZ1が置換されていないシクロプロピルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別のさらに一層好ましい化合物は、式中のZ1が2−メチルシクロプロピルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のZ2及びZ3が独立して水素原子又はメチルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のZ2が水素原子を表し且つZ3が水素原子又はメチルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のZ2及びZ3が水素原子を表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のnが0、1又は2を表し、さらに好ましくは、0又は1を表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のmが0、1、2、3又は4を表し、さらに好ましくは、0、1又は2を表し、さらに一層好ましくは、0を表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のpが1、3又は4を表し、さらに一層好ましくは、1を表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のZ4がハロゲン、置換されていないC1−C4−アルキル、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキル、置換されていないC1−C4−アルキルオキシ、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないシクロプロピル、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルケニル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルキニルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のZ4がハロゲン、置換されていないC1−C4−アルキル、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキル、置換されていないC1−C4−アルキルオキシ又は1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキルオキシを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のZ4がハロゲン、置換されていないC1−C4−アルキル又は置換されていないC1−C4−アルキルオキシを表し、特に、ハロゲン又は置換されていないC1−C4−アルキルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のZ4がクロロ、メチル又はメトキシを表し、特に、クロロ又はメチルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のB1がチエニル環;ベンゾチオフェニル環;ピリジニル環;フラニル環;又はベンゾフラニル環を表す、式(I)の化合物である。
本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のB1が置換されているか又は置換されていないチエニル環を表す、式(I)の化合物である。
本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のB1が置換されているか又は置換されていないピリジニル環を表す、式(I)の化合物である。
式(I)によれば、B1は、(W)nで置換されており、ここで、W及びnは、本明細書中で定義されているとおりである。
本発明による別の好ましい化合物は、本明細書中で定義されているB1における好ましい態様が本明細書中で定義されているW及びnの好ましい態様と組み合わされている、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のWが独立してハロゲン原子;置換されていないC1−C8−アルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC5−C7−シクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;トリ(C1−C8−アルキル)シリル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のWが独立してハロゲン原子、置換されていないC1−C8−アルキル又は同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のWが独立してハロゲン原子又は置換されていないC1−C8−アルキルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のWが独立してクロロ原子、ブロモ原子又はメチルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による別の好ましい化合物は、式中のYが独立してハロゲン又は置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルを表し、特に、ハロゲン又は置換されていないC1−C8−アルキルを表す、式(I)の化合物である。
本発明による化合物の置換基に関して上記で挙げた好ましい態様は、さまざまに組み合わせることができる。好ましい態様についてのそのような組合せは、かくして、本発明による化合物のサブクラスを提供する。本発明による好ましい化合物のそのようなサブクラスの例は、以下のとおりである:
・ Aの好ましい態様と、T、Z1〜Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Tの好ましい態様と、A、Z1〜Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Z1の好ましい態様と、A、T、Z2〜Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Z2の好ましい態様と、A、T、Z1、Z3〜Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Z3の好ましい態様と、A、T、Z1〜Z2、Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Z4の好ましい態様と、A、T、Z1〜Z3、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ nの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ mの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ pの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、m、B1、W及びYの好ましい態様;
・ B1の好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ Wの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、m、p、B1及びYの好ましい態様;
・ Yの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、m、p、B1及びWの好ましい態様。
・ Aの好ましい態様と、T、Z1〜Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Tの好ましい態様と、A、Z1〜Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Z1の好ましい態様と、A、T、Z2〜Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Z2の好ましい態様と、A、T、Z1、Z3〜Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Z3の好ましい態様と、A、T、Z1〜Z2、Z4、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ Z4の好ましい態様と、A、T、Z1〜Z3、n、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ nの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、m、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ mの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、p、B1、W及びYの好ましい態様;
・ pの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、m、B1、W及びYの好ましい態様;
・ B1の好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ Wの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、m、p、B1及びYの好ましい態様;
・ Yの好ましい態様と、A、T、Z1〜Z4、n、m、p、B1及びWの好ましい態様。
本発明による化合物の置換基の好ましい態様についての上記組合せにおいて、当該好ましい態様を、A、T、Z1〜Z4、n、m、p、B1、W及びYのそれぞれのさらに好ましい態様の中で選択して、本発明による化合物の最も好ましいサブクラスを構成させることもできる。
本発明の特定の実施形態においては、以下の好ましい態様が組み合わされる:
・ X1は、フッ素原子である;
・ X2は、塩素原子又はフッ素原子であり;特に、フッ素原子である;
・ Tは、O又はSを表し;特に、Oを表す;
・ Z1は、置換されていないシクロプロピル又は1若しくは2のC1−C5−アルキルで置換されているシクロプロピルを表し;特に、置換されていないシクロプロピル又は2−C1−C5−アルキルシクロプロピルを表し;さらに一層特に、置換されていないシクロプロピル又は2−メチルシクロプロピルを表す;
・ Z2及びZ3は、独立して、水素原子又はメチルを表し;特に、Z2は、水素原子を表し、及び、Z3は、水素原子又はメチルを表し;さらに一層特に、Z2及びZ3は、水素原子を表す;
・ nは、0、1又は2を表し;特に、0又は1を表す;
・ mは、0、1、2、3又は4を表し;特に、0、1又は2を表し;さらに一層特に、0を表す;
・ pは、1、3又は4を表し;特に、1を表す;
・ Z4は、ハロゲン、置換されていないC1−C4−アルキル、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキル、置換されていないC1−C4−アルキルオキシ、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないシクロプロピル、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルケニル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルキニルを表し;特に、ハロゲン、置換されていないC1−C4−アルキル又は置換されていないC1−C4−アルキルオキシを表し;さらに一層特に、ハロゲン又は置換されていないC1−C4−アルキルを表し;及び、さらに一層特に、クロロ又はメチルを表す;
・ B1は、チエニル環;ベンゾチオフェニル環;ピリジニル環;フラニル環;又はベンゾフラニル環を表し;特に、チエニル環又はピリジニル環を表す;
・ Wは、独立して、ハロゲン原子、置換されていないC1−C8−アルキル又は同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキルを表し;特に、ハロゲン原子又は置換されていないC1−C8−アルキルを表し;さらに一層特に、クロロ原子、ブロモ原子又はメチルを表す;
・ Yは、独立して、ハロゲン又は置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルを表し;特に、ハロゲン又は置換されていないC1−C8−アルキルを表す。
・ X1は、フッ素原子である;
・ X2は、塩素原子又はフッ素原子であり;特に、フッ素原子である;
・ Tは、O又はSを表し;特に、Oを表す;
・ Z1は、置換されていないシクロプロピル又は1若しくは2のC1−C5−アルキルで置換されているシクロプロピルを表し;特に、置換されていないシクロプロピル又は2−C1−C5−アルキルシクロプロピルを表し;さらに一層特に、置換されていないシクロプロピル又は2−メチルシクロプロピルを表す;
・ Z2及びZ3は、独立して、水素原子又はメチルを表し;特に、Z2は、水素原子を表し、及び、Z3は、水素原子又はメチルを表し;さらに一層特に、Z2及びZ3は、水素原子を表す;
・ nは、0、1又は2を表し;特に、0又は1を表す;
・ mは、0、1、2、3又は4を表し;特に、0、1又は2を表し;さらに一層特に、0を表す;
・ pは、1、3又は4を表し;特に、1を表す;
・ Z4は、ハロゲン、置換されていないC1−C4−アルキル、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキル、置換されていないC1−C4−アルキルオキシ、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないシクロプロピル、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルケニル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルキニルを表し;特に、ハロゲン、置換されていないC1−C4−アルキル又は置換されていないC1−C4−アルキルオキシを表し;さらに一層特に、ハロゲン又は置換されていないC1−C4−アルキルを表し;及び、さらに一層特に、クロロ又はメチルを表す;
・ B1は、チエニル環;ベンゾチオフェニル環;ピリジニル環;フラニル環;又はベンゾフラニル環を表し;特に、チエニル環又はピリジニル環を表す;
・ Wは、独立して、ハロゲン原子、置換されていないC1−C8−アルキル又は同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキルを表し;特に、ハロゲン原子又は置換されていないC1−C8−アルキルを表し;さらに一層特に、クロロ原子、ブロモ原子又はメチルを表す;
・ Yは、独立して、ハロゲン又は置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルを表し;特に、ハロゲン又は置換されていないC1−C8−アルキルを表す。
本発明は、さらにまた、式(I)で表される化合物を調製する方法にも関する。
〔式中、Aは、本明細書中で定義されているとおりであり、及び、U1は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、−ORa、−OC(=O)Ra(ここで、Raは、置換されているか若しくは置換されていないC1−C6−アルキル基、置換されているか若しくは置換されていないC1−C6−ハロアルキル基、ベンジル基、4−メトキシベンジル基又はペンタフルオロフェニル基である)からなるリストの中で選択される脱離基を表す〕
で表されるカルボン酸誘導体と、必要な場合には触媒の存在下で、及び、U1がヒドロキシル基を表す場合には縮合剤の存在下で、及び、U1がハロゲン原子を表す場合には酸結合剤の存在下で、反応させることを含む。
で表されるカルボン酸誘導体と、必要な場合には触媒の存在下で、及び、U1がヒドロキシル基を表す場合には縮合剤の存在下で、及び、U1がハロゲン原子を表す場合には酸結合剤の存在下で、反応させることを含む。
〔式中、Z4、n、m、p、B1、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕
で表されるアルデヒドの還元的アミノ化又はケトンの還元的アミノ化(Bioorganics and Medicinal Chemistry Letters (2006), 16, 2014)、又は、イミンの還元(Tetrahedron (2005), 61, 11689)、又は、式(Va):
で表されるアルデヒドの還元的アミノ化又はケトンの還元的アミノ化(Bioorganics and Medicinal Chemistry Letters (2006), 16, 2014)、又は、イミンの還元(Tetrahedron (2005), 61, 11689)、又は、式(Va):
〔式中、U2aは、ハロゲン(優先的には、クロロ、ブロモ及びヨード)であり、並びに、Z4、n、m、p、B1、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕
で表されるハロゲノメチルヘテロ環誘導体のアミンによる求核置換反応、又は、式(Vb):
で表されるハロゲノメチルヘテロ環誘導体のアミンによる求核置換反応、又は、式(Vb):
〔式中、U2bは、アリールスルホネート又はアルキルスルホネート(優先的には、トシラート又はメシラート)であり、並びに、Z4、n、m、p、B1、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕
で表される(アリールスルホニルオキシ、又は、アルキルスルホニルオキシ)メチルヘテロ環誘導体のアミンによる求核置換反応(Journal of Medicinal Chemistry (2002), 45, 3887)などよって、調製することができる。
で表される(アリールスルホニルオキシ、又は、アルキルスルホニルオキシ)メチルヘテロ環誘導体のアミンによる求核置換反応(Journal of Medicinal Chemistry (2002), 45, 3887)などよって、調製することができる。
〔式中、Z4、n、m、p、B1、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕
で表されるヒドロキシメチルヘテロ環誘導体を、塩基の存在下で、スルホニルクロリドを用いてスルホン化することによって、調製することができる(WO−2014/9495、段階3、第61頁)。
で表されるヒドロキシメチルヘテロ環誘導体を、塩基の存在下で、スルホニルクロリドを用いてスルホン化することによって、調製することができる(WO−2014/9495、段階3、第61頁)。
式(III)で表されるカルボン酸誘導体は、既知であるか、又は、既知調製方法によって調製することができる。
U1がヒドロキシ基を表す場合、本発明による調製方法P1は縮合剤の存在下で実施する。適切な縮合剤は、以下のものからなる非限定的なリストの中で選択することができる:酸ハロゲン化物形成物質、例えば、ホスゲン、三臭化リン、三塩化リン、五塩化リン、三塩化リン酸化物(phosphorous trichloride oxide)若しくは塩化チオニル;無水物形成物質、例えば、クロロギ酸エチル、クロロギ酸メチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸イソブチル若しくはメタンスルホニルクロリド;カルボジイミド類、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、又は、別の慣習的な縮合剤、例えば、五酸化リン、ポリリン酸、N,N’−カルボニル−ジイミダゾール、2−エトキシ−N−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、トリフェニルホスフィン/テトラクロロメタン、4−(4,6−ジメトキシ[1.3.5]−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド水和物、ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート若しくは無水プロパンホスホン酸(T3P)。
本発明による調製方法P1は、触媒の存在下で実施することができる。適切な触媒は、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール又はN,N−ジメチルホルムアミドからなるリストの中で選択することができる。
U1がハロゲン原子を表す場合、本発明による調製方法P1は酸結合剤の存在下で実施する。本発明による調製方法P1を実施するのに適した酸結合剤は、何れの場合にも、そのような反応に関して慣習的な全ての無機塩基及び有機塩基である。好ましくは、以下のものを使用する:アルカリ土類金属、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、又は、アルカリ金属アルコキシド、例えば、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、カリウムtert−ブトキシド、又は、別の水酸化アンモニウム、アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の酢酸塩、例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、及び、さらに、第三級アミン、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロ−ノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)。
付加的な縮合剤の非存在下で実施することも可能であるか、又は、過剰量の当該アミン成分を用いてそのアミン成分を同時に酸結合剤として作用させることも可能である。
本発明による調製方法P1を実施するのに適している溶媒は、慣習的な不活性有機溶媒であり得る。好ましくは、以下のものを使用する:ハロゲン化されていてもよい脂肪族、脂環式又は芳香族の炭化水素類、例えば、石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン;エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール;ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、i−ブチロニトリル又はベンゾニトリル;アミド類、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミド;アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ−プロパノール;エステル類、例えば、酢酸メチル又は酢酸エチル;スルホキシド類、例えば、ジメチルスルホキシド;又は、スルホン類、例えば、スルホラン。
本発明による調製方法P1を実施する場合、式(II)で表されるアミン誘導体は、その塩として、例えば、塩酸塩又は別の任意の都合のよい塩として、使用することが可能である。
本発明による調製方法P1を実施する場合、式(III)で表される試薬の1モル当たり、1モル又は過剰量の式(II)で表されるアミン誘導体及び1〜3モルの該酸結合剤を使用することができる。
当該反応成分を別の比率で使用することも可能である。後処理は、既知方法によって行う。
〔ここで、A、Z1、Z2、Z3、Z4、n、m、p、B1、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕
によって例証されている、式(I)〔式中、TはOを表す〕で表される化合物から出発して、式(I)〔式中、TはSを表す〕で表される化合物を調製するための2番目の調製方法P2が提供される。
によって例証されている、式(I)〔式中、TはOを表す〕で表される化合物から出発して、式(I)〔式中、TはSを表す〕で表される化合物を調製するための2番目の調製方法P2が提供される。
本発明による調製方法P2は、チオン化剤(thionating agent)の存在下で実施する。
式(I)〔式中、TはOを表す〕で表される出発アミド誘導体は、調製方法P1に従って調製することができる。
本発明による調製方法P2を実施するのに適しているチオン化剤は、場合により触媒量又は化学量論的量又は過剰量の塩基(例えば、無機塩基及び有機塩基)の存在下における、硫黄(S)、メルカプト酸(sulfhydric acid)(H2S)、硫化ナトリウム(Na2S)、水硫化ナトリウム(NaHS)、三硫化ホウ素(B2S3)、ビス(ジエチルアルミニウム)スルフィド((AlEt2)2S)、硫化アンモニウム((NH4)2S)、五硫化リン(phosphorous pentasulfide)(P2S5)、ローソン試薬(2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,2,3,4−ジチアジホスフェタン−2,4−ジスルフィド)又はポリマー担持チオン化試薬(例えば、「Journal of the Chemical Society, Perkin 1 (2001), 358」に記載されているポリマー担持チオン化試薬)であり得る。好ましくは、以下のものを使用する:アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム;ヘテロ環式芳香族塩基、例えば、ピリジン、ピコリン、ルチジン、コリジン;及び、さらに、第3級アミン、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン又はN−メチル−ピペリジン。
本発明による調製方法P2を実施するのに適している溶媒は、慣習的な不活性有機溶媒であり得る。好ましくは、以下のものを使用する:ハロゲン化されていてもよい脂肪族、脂環式又は芳香族の炭化水素類、例えば、石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン、エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン又は1,2−ジエトキシエタン、ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、i−ブチロニトリル又はベンゾニトリル、硫黄含有溶媒、例えば、スルホラン又は二硫化炭素。
本発明による調製方法P2を実施する場合、アミド反応体(I)の1モル当たり、1モル又は過剰量の硫黄当量(sulfur equivalent)のチオン化剤及び1〜3モルの塩基を使用することができる。
当該反応成分を別の比率で使用することも可能である。後処理は、既知方法によって行う。
本発明による調製方法P1及び調製方法P2を実施する場合、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、これらの調製方法は、0℃〜200℃の温度で、好ましくは、10℃〜150℃の温度で実施する。本発明による調製方法に関してその温度を制御する方法は、マイクロ波技術を使用することである。
本発明は、式(IV)で表される化合物を調製するための調製方法(調製方法P3)にも関する。
〔ここで、U3は、ブロモ又はヨードとして定義され、並びに、Z4、n、m、p、B1、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕。
一般式(IV)で表される化合物は、一般式(VI)で表される化合物から、ホルミル化反応によって、例えば、有機リチウム試薬又は有機マグネシウム試薬を用いたハロゲン−金属交換反応と、それに続く、求電子物質(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF))の添加からなる反応順序などによって、得られる(Journal of the American Chemical Society, (2008), 130, 8481−8490)。あるいは、マグネシウムを用いて(VI)からグリニャール試薬を形成させることが可能であり、それを、次に、適切な求電子物質(例えば、DMF)で処理して、一般式(IV)で表される化合物を形成させることができる(Chemistry Letters, (2007), 36, 72−73)。
調製方法P3は、適切な有機金属化合物又はマグネシウムの存在下で実施する。好ましい有機金属化合物は、有機リチウム化合物(例えば、ブチルリチウム)又は有機マグネシウム化合物(例えば、イソ−プロピルマグネシウムクロリド又はブロミド)である。
調製方法P3は、好ましくは、1種類以上の希釈剤を用いて実施する。調製方法P3の実施において有用な溶媒は、好ましくは、非プロトン性溶媒(例えば、ジオキサン、グリム、アルカン類、シクロアルカン類、ジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。特に好ましいのは、ジエチルエーテル又はテトラヒドロフランである。
調製方法P3の実施においては、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。ハロゲン−金属交換反応の場合、使用する温度は、一般に、−120℃〜150℃、好ましくは、−120℃〜60℃の温度、最も好ましくは、−120℃〜70℃の温度である。求電子物質(例えば、DMF)を添加した後、好ましくは、−80℃〜50℃で作用させる。
調製方法P3を実施するためには、式(VI)で表される化合物の1モルあたり、一般に、1〜2モル(好ましくは、1モル)の有機金属化合物及び求電子物質を使用する。
本発明は、さらに、式(Va1)で表される化合物を調製するための調製方法(調製方法P4)にも関する。
〔ここで、U2aは、ハロゲン(優先的には、クロロ、ブロモ及びヨード)であり、並びに、Z4、n、m、p、B1、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕。
一般式(Va1)で表される化合物は、一般式(VII)で表される化合物から、メチル基のラジカルハロゲン化によって得られる(WO−2008/016239及びWO−2013/051632)。
調製方法P4は、適切なハロゲン化試薬(例えば、n−クロロスクシンイミド、n−ブロモスクシンイミド、塩素、臭素、ヨウ素)の存在下、触媒量のラジカル開始剤(例えば、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN))を用いて実施する。
調製方法P4は、好ましくは、1種類以上の希釈剤を用いて実施する。調製方法P4の実施において有用な溶媒は、好ましくは、ラジカルハロゲン化条件下で不活性な溶媒(例えば、四塩化炭素)である。特に好ましいのは、四塩化炭素である。
調製方法P4の実施においては、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。使用する温度は、一般に、−120℃〜200℃、好ましくは、80℃〜150℃の温度である。
調製方法P4を実施するためには、式(VII)で表される化合物の1モルあたり、一般に、1〜2モル(好ましくは、1モル)のハロゲン化試薬を使用する。
本発明は、さらに、式(VI)及び式(VII)〔式中、Z4は、電子求引性基である〕で表される化合物を調製するための調製方法(調製方法P5)にも関する。
〔ここで、U4は、メチル、クロロ、ブロモ又はヨードとして定義され、並びに、Z4、n、m、p、B1、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕。
一般式(VI)又は一般式(VII)で表される化合物は、一般式(VIII)〔式中、Z4は、電子求引性基(例えば、ニトリル、カルボン酸エステル)である〕で表される化合物から、適切な塩基(例えば、無機炭酸塩(mineral carbonate)、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム又は炭酸セシウム;金属水酸化物,例えば、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム;アルコキシド、例えば、カリウムtert−ブトキシド又はナトリウムtert−ブトキシド;金属水素化物、例えば、水素化ナトリウム;アミド、例えば、リチウムジイソプロピルアミド)の存在下で、それぞれの末端炭素に適切な脱離基(例えば、クロロ、ブロモ、ヨード、メシラート、トシラート又はトリフラート)を有している置換されているか又は置換されていないアルキル鎖(例えば、1,2−ジブロモエタン、1,4−ジブロモブタン又は1,5−ジブロモペンタン)を用いる環化反応に付すことによって、得られる(「Organic & Biomolecular Chemistry, (2012), 10, 6404−6409」、及び、WO−2011/041694)。調製方法P5は、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド又はN,N’−ジメチル−N,N’−トリメチレン尿素(DMPU)などの添加剤の存在下で実施することも可能である。
調製方法P5を実施するためには、式(VIII)で表される化合物の1モルあたり、一般に、化学量論的な量又は過剰量の、それぞれの末端炭素に適切な脱離基を有している置換されているか又は置換されていないアルキル鎖を使用する。
使用する溶媒は、当該反応条件下において不活性な全ての慣習的な溶媒であり得るか、又は、該反応は、2種類以上のそれら溶媒の混合物の中で実施することもできる。
調製方法P5の実施においては、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、使用する温度は、−10℃〜150℃、好ましくは、0℃〜100℃の温度である。
本発明は、さらに、式(VI)及び式(VII)〔式中、pは1である〕で表される化合物を調製するための調製方法(調製方法P6)にも関する。
〔ここで、U4は、メチル、クロロ、ブロモ又はヨードとして定義され、U5は、水素又はYであると定義され、並びに、Z4、n、m、B1、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕。
一般式(VI)又は一般式(VII)〔式中、pは1である〕で表される化合物は、一般式(IX)で表される化合物から、シクロプロパン化(cyclopropanation)反応(例えば、Simmons−Smith反応)(WO 2012/165648);遊離カルベンを用いたシクロプロパン化(Chemical Reviews, (2003), 103:1099−1132);又は、金属カルビノイドを用いたシクロプロパン化(Chemical Reviews, (1987), 87:411−432)によって、得られる。
アルケン誘導体(IX)は、市販されているか、又は、市販されている前駆物質から文献に記載されている方法によって、ケトン類からWittigオレフィン化又はHorner−Wadsworth−Emmonsオレフィン化(Chemical Reviews, (1989), 89, 863−927;Juliaオレフィン化(Tetrahedron Letters, (1973), 14, 4833−4836);Petersonオレフィン化(Journal of Organic Chemistry, (1968), 33, 780);又は、エノラート若しくはエノールによる求電子物質のトラッピング(WO−1991/11445)によって、調製することができる。
使用する溶媒は、当該反応条件下において不活性な全ての慣習的な溶媒であり得るか、又は、該反応は、2種類以上のそれら溶媒の混合物の中で実施することもできる。
調製方法P6の実施においては、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、使用する温度は、−120℃〜150℃、好ましくは、80℃〜100℃の温度である。
合成の任意の適切な段階において、置換基Z4を、化学合成の当業者が一般的に使用する合成方法によって、1以上の段階で、1つの置換基の定義から上記で示されている別の定義に変換すること(例えば、ニトリルから、加水分解によって対応するカルボン酸に変換すること、又は、還元によってアルデヒドに変換すること; カルボン酸から、還元によってヒドロキシアルキルに変換すること; 脱カルボキシル化ハロゲン化によってハロゲンに変換すること; アルデヒドから、Wittigオレフィン化又はSeyferth−Gilbert同族体化によって、対応するアルケン又はアルキンに変換すること)が可能であることは、理解される。
さらに、式(I)で表される化合物の調製に関して上記で記載されている一部の試薬及び反応条件が、当該中間体化合物の中に存在している特定の官能性と適合しないこともあり得るということも、理解される。そのような場合、保護/脱保護手順又は官能基の相互変換を当該合成に導入することは、所望の生成物を得るのに有用である。保護基の使用及び選択は、化学合成の当業者には、明らかである(例えば、以下のものを参照されたい:「“Protective Groups in Organic Synthesis”;Third Edition;494−653」及びその中で引用されている文献)。当業者は、場合により、個々のスキームにおいて示されている所与の試薬を導入した後で、式(I)で表される化合物の合成を完結させるために、個別的には記載されていない付加的な型通りの合成段階を実施することが必要であり得るということを、理解するであろう。当業者は、さらに、式(I)で表される化合物を調製するために、特に示されている暗黙の手順ではなく、上記スキームの手順において例証されている段階の組合せを実施することが必要であり得るということも、理解するであろう。
本発明による調製方法P1〜調製方法P6は、一般に、大気圧下で実施する。高圧下又は減圧下で実施することも可能である。
一般に、当該反応混合物を減圧下で濃縮する。残った残渣から、依然として存在している可能性のある不純物を、クロマトグラフィー又は結晶化などの既知方法によって除去することができる。
後処理は、慣習的な方法で実施する。一般に、当該反応混合物を水で処理し、その有機相を分離し、脱水後、減圧下で濃縮する。適切な場合には、残った残渣から、依然として存在している可能性のある不純物を、クロマトグラフィー、結晶化又は蒸留などの慣習的な方法によって除去することができる。
本発明による化合物は、上記で記載した一般的な調製方法に準じて調製することができる。それにもかかわらず、当業者が、自分の一般的な知識及び利用可能な刊行物に基づいて、合成することが望まれる化合物のそれぞれの特性に応じて該調製方法を適合させることができるということは理解されるであろう。
さらなる態様において、本発明は、有効で且つ植物に対して毒性を示さない量の式(I)で表される活性化合物を含んでいる殺菌剤組成物にも関する。
「有効で且つ植物に対して毒性を示さない量」という表現は、作物に存在しているか又はおそらく出現するであろう菌類を防除又は駆除するのに充分で、且つ、該作物について植物毒性の感知可能などのような症状も引き起こすことのない、本発明組成物の量を意味する。そのような量は、防除対象の菌類、作物の種類、気候条件、及び、本発明の殺菌剤組成物に含まれている化合物に応じて、広い範囲で変動し得る。そのような量は、当業者が実行可能な範囲内にある体系的な圃場試験により決定することが可能である。
かくして、本発明により、活性成分としての有効量の本明細書中で定義されている式(I)で表される化合物及び農業上許容される支持体、担体又は増量剤を含んでいる殺菌剤組成物が提供される。
本発明によれば、用語「支持体(support)」は、式(I)の活性化合物と組み合わせて又は関連させて、特に植物の一部分に対して、より容易に施用できるようにする、天然又は合成の有機化合物又は無機化合物を意味する。このような支持体は、従って、一般に不活性であり、また、農業上許容されるものであるべきである。支持体は、固体であることができるし、又は、液体であることもできる。適切な支持体の例としては、クレー、天然又は合成のシリケート、シリカ、樹脂、蝋、固形肥料、水、アルコール(特に、ブタノール)、有機溶媒、鉱油及び植物油、並びに、それらの誘導体などを挙げることができる。このような支持体の混合物を使用することもできる。
本発明の組成物には、さらにまた、付加的な成分も含有させることができる。特に、該組成物には、さらに、界面活性剤を含有させることができる。該界面活性剤は、イオン性若しくは非イオン性のタイプの乳化剤、分散剤若しくは湿潤剤であることが可能であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物であることが可能である。例えば、以下のものを挙げることができる:ポリアクリル酸塩、リグノスルホン酸塩、フェノールスルホン酸塩若しくはナフタレンスルホン酸塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(特に、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(特に、アルキルタウレート)、ポリオキシエチル化アルコールのリン酸エステル若しくはポリオキシエチル化フェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、並びに、硫酸官能基、スルホン酸官能基及びリン酸官能基を含んでいる上記化合物の誘導体。該活性化合物及び/又は該不活性支持体が水不溶性である場合、並びに、施用のための媒介物(vector agent)が水である場合、一般に、少なくとも1種類の界面活性剤を存在させることが必要である。好ましくは、界面活性剤の含有量は、該組成物の5重量%〜40重量%であり得る。
場合により、さらなる成分、例えば、保護コロイド、粘着剤、増粘剤、揺変剤、浸透剤、安定化剤、金属イオン封鎖剤などを含ませることもできる。さらに一般的には、該活性化合物は、通常の製剤技術に従う固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。
一般に、本発明の組成物には、0.05〜99重量%の活性化合物、好ましくは、10〜70重量%の活性化合物を含有させることができる。
本発明の組成物は、エーロゾルディスペンサー、カプセル懸濁液剤、冷煙霧濃厚剤(cold fogging concentrate)、散粉性粉剤、乳剤、水中油型エマルション剤、油中水型エマルション剤、カプセル化粒剤、細粒剤、種子処理用フロアブル剤、ガス剤(加圧下)、ガス生成剤(gas generating product)、粒剤、温煙霧濃厚剤(hot fogging concentrate)、大型粒剤、微粒剤、油分散性粉剤、油混和性フロアブル剤、油混和性液剤、ペースト剤、植物用棒状剤(plant rodlet)、乾燥種子処理用粉剤、農薬粉衣種子、可溶性濃厚剤(soluble concentrate)、可溶性粉剤、種子処理用溶液剤、懸濁製剤(フロアブル剤)、微量散布用液剤(ultra low volume (ULV) liquid)、微量散布用懸濁液剤(ultra low volume (ULV) suspension)、顆粒水和剤、水分散性錠剤、スラリー処理用水和剤、水溶性顆粒剤、水溶性錠剤、種子処理用水溶性粉剤及び水和剤などのような、さまざまな形態及び製剤で使用することが可能である。これらの組成物には、処理対象の植物又は種子に対して噴霧装置又は散粉装置のような適切な装置を用いて施用される状態にある組成物のみではなく、作物に対して施用する前に希釈することが必要な商業的な濃厚組成物も包含される。
上記製剤は、自体公知の方法で、例えば、当該活性成分を少なくとも1種類の慣習的な増量剤、溶媒又は希釈剤、アジュバント、乳化剤、分散剤及び/又は結合剤又は固着剤、湿潤剤、撥水剤、適切な場合には、乾燥剤及び紫外線安定剤、並びに、適切な場合には、染料及び顔料、消泡剤、防腐剤、無機及び有機の増粘剤、粘着剤、ジベレリン類、並びに、さらに、さらなる加工助剤、及び、さらに水と混合させることによって、調製することができる。調製しようとする製剤の型に応じて、さらなる加工段階、例えば、湿式粉砕、乾式粉砕及び造粒などが必要である。
本発明による活性成分は、それだけで存在し得るか、又は、その(商業用)製剤中に、及び、そのような製剤から調製された使用形態中に、殺虫剤、誘引剤、不妊剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤、除草剤、肥料、生物学的薬剤(biologicals)、薬害軽減剤及び/又は情報化学物質などの別の(既知)活性成分との混合物として、存在し得る。
式(I)で表される化合物及び本発明の殺菌剤組成物を使用して、植物又は作物の植物病原性菌類(特に、さび病)を治療的又は予防的に防除することができる。
かくして、本発明のさらなる態様により、植物又は作物の植物病原性菌類(特に、さび病)を治療的又は予防的に防除する方法が提供され、ここで、該方法は、式(I)で表される化合物又は本発明の殺菌剤組成物を、種子、植物若しくは植物の果実に施用するか、又は、植物がそこで成育している土壌若しくは植物を栽培するのが望まれる土壌に施用することを特徴とする。
本発明による処理方法は、さらにまた、塊茎又は根茎のような繁殖器官を処理するのにも有効であり得、さらには、種子、実生又は移植実生(seedlings pricking out)及び植物又は移植植物(plants pricking out)を処理するのにも有効であり得る。この処理方法は、根を処理するのにも有効であり得る。本発明による処理方法は、関係している植物の樹幹、茎又は柄、葉、花及び果実のような植物の地上部を処理するのにも有効であり得る。
本発明に従って、全ての植物及び植物の部分を処理することができる。植物は、望ましい及び望ましくない野生植物、栽培品種並びに植物変種(植物変種又は植物育種家の権利によって保護されても又は保護されなくても)のような全ての植物及び植物群を意味する。栽培品種及び植物変種は、慣習的な繁殖方法及び育種方法(これらは、1種類以上の生物工学的方法によって、例えば、倍加半数体、プロトプラスト融合、ランダム突然変異誘発及び定方向突然変異誘発、分子標識若しくは遺伝標識又は生物工学法及び遺伝子工学法などを使用して、補助することができるか又は補うことができる)によって得られる植物であることができる。植物の部分は、植物の地上及び地下の全ての部分及び全ての器官、例えば、枝条、葉、花及び根などを意味し、ここで、例えば、葉、針状葉、茎、枝、花、子実体、果実及び種子、並びに、根、球茎及び根茎などを挙げることができる。作物並びに栄養繁殖器官及び生殖繁殖器官(vegetative and generative propagating material)、例えば、挿木(cutting)、球茎、根茎、匍匐茎及び種子なども、植物の部分に属する。
本発明の方法で保護することが可能な植物の中で、以下のものを挙げることができる:主要農作物、例えば、トウモロコシ、ダイズ、ワタ、アブラナ属油料種子(Brassica oilseeds)、例えば、セイヨウアブラナ(Brassica napus)(例えば、カノラ)、カブ(Brassica rapa)、カラシナ(B.juncea)(例えば、マスタード)及びアビシニアガラシ(Brassica carinata)、イネ、コムギ、テンサイ、サトウキビ、エンバク、ライムギ、オオムギ、アワ、ライコムギ、アマ、ブドウの木、並びに、種々の植物学的分類群に属するさまざまな果実及び野菜、例えば、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、仁果(pip fruit)、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果、例えば、アンズ、サクラ、アーモンド及びモモ、液果(berry fruits)、例えば、イチゴ)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木及びバナナ園(banana trees and plantings))、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)(例えば、コーヒー)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレープフルーツ);ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト、ジャガイモ、トウガラシ、ナス)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Compositiae sp.)(例えば、レタス、チョウセンアザミ及びチコリー(これは、ルートチコリー(root chicory)、エンダイブ又はキクニガナを包含する))、セリ科各種(Umbelliferae sp.)(例えば、ニンジン、パセリ、セロリ及びセルリアック)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ(これは、ピックルキュウリ(pickling cucumber)を包含する)、カボチャ、スイカ、ヒョウタン及びメロン)、ネギ科各種(Alliaceae sp.)(例えば、タマネギ及びリーキ)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、タイサイ、コールラビ、ラディッシュ、セイヨウワサビ、コショウソウ、ハクサイ)、マメ科各種(Leguminosae sp.)(例えば、ラッカセイ、エンドウ及びインゲンマメ(例えば、クライミングビーン(climbing beans)及びソラマメ))、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、フダンソウ(mangold)、フダンソウ(spinach beet)、ホウレンソウ、ビートルート)、アオイ科(Malvaceae)(例えば、オクラ)、クサスギカズラ科(Asparagaceae)(例えば、アスパラガス);園芸作物及び森林作物(forest crops);観賞植物;及び、これら作物の遺伝子組み換えが行われた相同物。
野生の植物種及び植物品種、又は、交雑若しくはプロトプラスト融合のような慣習的な生物学的育種法により得られた植物種及び植物品種、並びに、それらの部分を、上記で開示されている方法によって処理することができる。適切な場合には慣習的な方法と組み合わせた遺伝子工学的方法により得られたトランスジェニック植物及び植物品種(遺伝子組換え生物)及びそれらの部分を、上記で開示されている方法によって処理することができる。好ましくは、市販されている植物品種又は使用されている植物品種の植物を、本発明に従って処理する。植物品種は、慣習的な育種又は突然変異誘発又は組換えDNA技術によって得られた、新しい特性(「形質」)を有する植物を意味するものと理解される。それらは、品種、変種、生物型又は遺伝子型であることができる。
開示されている該方法は、遺伝子組換え生物(GMO)、例えば、植物又は種子などの処理において使用することができる。遺伝子組換え植物(又は、トランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノムに安定的に組み込まれている植物である。表現「異種遺伝子」は、本質的に、供給されたか又は当該植物の外部で構築された遺伝子であって、核のゲノム、葉緑体のゲノム又はミトコンドリアのゲノムの中に導入されたときに、興味深いタンパク質若しくはポリペプチドを発現することにより、又は、その植物内に存在している別の1つ若しくは複数の遺伝子をダウンレギュレート若しくはサイレンシングすることにより、当該形質転換された植物に新しい又は改善された農学的特性又は別の特性を付与する遺伝子を意味する〔例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術、RNA干渉(RNAi)技術又はマイクロRNA(miRNA)技術などを使用する〕。ゲノム内に位置している異種遺伝子は、導入遺伝子とも称される。植物ゲノム内におけるその特異的な位置によって定義される導入遺伝子は、形質転換又は遺伝子導入イベントと称される。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種には、特に有利で有益な形質を植物に付与する遺伝物質を有している全ての植物(育種によって得られたものであろうと、及び/又は、生物工学的方法によって得られたものであろうと)が包含される。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種は、1種類以上の生物的ストレスに対して抵抗性を示す植物及び植物品種を包含する。即ち、そのような植物は、害虫及び有害微生物に対して、例えば、線虫類、昆虫類、ダニ類、植物病原性の菌類、細菌類、ウイルス類及び/又はウイロイド類などに対して、良好な防御を示す。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種は、1種類以上の非生物的ストレスに対して抵抗性を示す植物を包含する。非生物的なストレス状態としては、例えば、渇水、低温に晒されること、熱に晒されること、浸透ストレス、湛水、土壌中の塩分濃度の上昇、より多くの鉱物に晒されること、オゾンに晒されること、強い光に晒されること、利用可能な窒素養分が限られていること、利用可能なリン養分が限られていること、日陰回避などを挙げることができる。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種は、増大した収量特性を特徴とする植物を包含する。そのような植物における増大した収量は、例えば、改善された植物の生理機能、生長及び発育、例えば、水の利用効率、水の保持効率、改善された窒素の利用性、強化された炭素同化作用、改善された光合成、上昇した発芽効率及び促進された成熟などの結果であり得る。収量は、さらに、改善された植物の構成(architecture)によっても影響され得る(ストレス条件下及び非ストレス条件下)。そのような改善された植物の構成としては、限定するものではないが、早咲き、ハイブリッド種子産生のための開花制御、実生の活力、植物の寸法、節間の数及び距離、根の成長、種子の寸法、果実の寸法、莢の寸法、莢又は穂の数、1つの莢又は穂当たりの種子の数、種子の体積、強化された種子充填、低減された種子分散、低減された莢の裂開及び耐倒伏性などがある。収量についてのさらなる形質としては、種子の組成、例えば、炭水化物の含有量及び組成(例えば、ワタ、又は、デンプン)、タンパク質含有量、油の含有量及び組成、栄養価、抗栄養化合物の低減、改善された加工性並びに向上した貯蔵安定性などがある。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種は、雑種強勢(これは、結果として、一般に、増加した収量、向上した活力、向上した健康状態並びに生物的及び非生物的ストレスに対する向上した抵抗性をもたらす)の特性を既に呈しているハイブリッド植物である植物及び物品種を包含する。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、除草剤耐性植物(即ち、1種類以上の所与の除草剤に対して耐性にされた植物)である植物及び植物品種を包含する。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、当該除草剤耐性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、昆虫抵抗性トランスジェニック植物(即ち、特定の標的昆虫による攻撃に対して抵抗性にされた植物)である植物及び植物品種を包含する。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような昆虫抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、非生物的ストレスに対して耐性を示す植物及び植物品種を包含する。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、収穫された生産物の改変された量、品質及び/若しくは貯蔵安定性、並びに/又は、収穫された生産物の特定の成分の改変された特性を示す植物及び植物品種を包含する。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変された繊維特性を有する植物及び植物品種(例えば、ワタ植物)を包含する。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された繊維特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変されたオイルプロフィール特性を有する植物及び植物品種(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)を包含する。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変されたオイルプロフィール特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変された種子脱粒特性を有する植物及び植物品種(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)を包含する。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された種子脱粒特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、種子の脱粒が遅延されているか又は低減されている植物(例えば、ナタネ植物)などがある
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、翻訳後タンパク質修飾パターンが改変されている植物及び植物品種(例えば、タバコ植物)を包含する。
上記で開示されている方法によって処理することが可能な植物及び植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、翻訳後タンパク質修飾パターンが改変されている植物及び植物品種(例えば、タバコ植物)を包含する。
本発明の方法で防除することが可能な植物又は作物の病害の中で、以下のものを挙げることができる:
・ うどんこ病(powdery mildew disease)、例えば、
ブルメリア(Blumeria)病、例えば、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)に起因するもの;
ポドスファエラ(Podosphaera)病、例えば、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)に起因するもの;
スファエロテカ(Sphaerotheca)病、例えば、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)に起因するもの;
ウンシヌラ(Uncinula)病、例えば、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)に起因するもの;
・ さび病(rust disease)、例えば、
ギムノスポランギウム(Gymnosporangium)病、例えば、ギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae)に起因するもの;
ヘミレイア(Hemileia)病、例えば、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix)に起因するもの;
ファコプソラ(Phakopsora)病、例えば、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)又はファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)に起因するもの;
プッシニア(Puccinia)病、例えば、プッシニア・レコンジテ(Puccinia recondite)、プッシニア・グラミニス(Puccinia graminis)又はプッシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis)に起因するもの;
ウロミセス(Uromyces)病、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)に起因するもの;
・ 卵菌類による病害(Oomycete disease)、例えば、
アルブゴ(Albugo)病、例えば、アルブゴ・カンジダ(Albugo candida)に起因するもの;
ブレミア(Bremia)病、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)に起因するもの;
ペロノスポラ(Peronospora)病、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)又はペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に起因するもの;
プラスモパラ(Plasmopara)病、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に起因するもの;
プセウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)病、例えば、プセウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)又はプセウドペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
・ 葉斑点性、葉汚斑性及び葉枯れ性の病害(leafspot, leaf blotch and leaf blight disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に起因するもの;
セルコスポラ(Cercospora)病、例えば、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)に起因するもの;
クラジオスポルム(Cladiosporum)病、例えば、クラジオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera、異名:Helminthosporium)又はコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・リンデムタニウム(Colletotrichum lindemuthanium)に起因するもの;
シクロコニウム(Cycloconium)病、例えば、シクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum)に起因するもの;
ジアポルテ(Diaporthe)病、例えば、ジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)に起因するもの;
エルシノエ(Elsinoe)病、例えば、エルシノエ・ファウセッチイ(Elsinoe fawcettii)に起因するもの;
グロエオスポリウム(Gloeosporium)病、例えば、グロエオスポリウム・ラエチコロル(Gloeosporium laeticolor)に起因するもの;
グロメレラ(Glomerella)病、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata)に起因するもの;
グイグナルジア(Guignardia)病、例えば、グイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwelli)に起因するもの;
レプトスファエリア(Leptosphaeria)病、例えば、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans)、レプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeia nodorum)に起因するもの;
マグナポルテ(Magnaporthe)病、例えば、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)に起因するもの;
ミコスファエレラ(Mycosphaerella)病、例えば、ミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)、ミコスファエレラ・アラキジコラ(Mycosphaerella arachidicola)、ミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)に起因するもの;
ファエオスファエリア(Phaeosphaeria)病、例えば、ファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum)に起因するもの;
ピレノホラ(Pyrenophora)病、例えば、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)又はピレノホラ・トリチシ・レペンチス(Pyrenophora tritici repentis)に起因するもの;
ラムラリア(Ramularia)病、例えば、ラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo−cygni)又はラムラリア・アレオラ(Ramularia areola)に起因するもの;
リンコスポリウム(Rhynchosporium)病、例えば、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・アピイ(Septoria apii)又はセプトリア・リコペルシシ(Septoria lycopersici)に起因するもの;
チフラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベンツリア(Venturia)病、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)に起因するもの;
・ 根、葉鞘及び茎の病害(root, sheath and stem disease)、例えば、
コルチシウム(Corticium)病、例えば、コルチシウム・グラミネアルム(Corticium graminearum)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に起因するもの;
ガエウマンノミセス(Gaeumannomyces)病、例えば、ガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
サロクラジウム(Sarocladium)病、例えば、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・オリザエ(Sclerotium oryzae)に起因するもの;
タペシア(Tapesia)病、例えば、タペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis)に起因するもの;
チエラビオプシス(Thielaviopsis)病、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)に起因するもの;
・ 穂の病害(ear and panicle disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア属種(Alternaria spp.)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラドスポリウム属種(Cladosporium spp.)に起因するもの;
クラビセプス(Claviceps)病、例えば、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
・ 黒穂病(smut and bunt disease)、例えば、
スファセロテカ(Sphacelotheca)病、例えば、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)に起因するもの;
チレチア(Tilletia)病、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries)に起因するもの;
ウロシスチス(Urocystis)病、例えば、ウロシスチス・オクルタ(Urocystis occulta)に起因するもの;
ウスチラゴ(Ustilago)病、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)に起因するもの;
・ 果実の腐敗性及び黴性の病害(fruit rot and mould disease)、例えば、
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)に起因するもの;
リゾプス(Rhizopus)病、例えば、リゾプス・ストロニフェル(Rhizopus stolonifer)に起因するもの;
スクレロチニア(Sclerotinia)病、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticilium)病、例えば、ベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum)に起因するもの;
・ 種子及び土壌が媒介する腐朽性、黴性、萎凋性、腐敗性及び苗立ち枯れ性の病害(seed and soilborne decay, mould, wilt, rot and damping−off disease)、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ブラシシコラ(Alternaria brassicicola)に起因するもの;
アファノミセス(Aphanomyces)病、例えば、アファノミセス・エウテイケス(Aphanomyces euteiches)に起因するもの;
アスコキタ(Ascochyta)病、例えば、アスコキタ・レンチス(Ascochyta lentis)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera、Bipolaris 異名:Helminthosporium)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・ココデス(Colletotrichum coccodes)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
マクロホミナ(Macrophomina)病、例えば、マクロホミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)に起因するもの;
ホマ(Phoma)病、例えば、ホマ・リンガム(Phoma lingam)に起因するもの;
ホモプシス(Phomopsis)病、例えば、ホモプシス・ソジャエ(Phomopsis sojae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)に起因するもの;
ピレノホラ(Pyrenophora)病、例えば、ピレノホラ・グラミネア(Pyrenophora graminea)に起因するもの;
ピリクラリア(Pyricularia)病、例えば、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
リゾプス(Rhizopus)病、例えば、リゾプス・オリザエ(Rhizopus oryzae)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)に起因するもの;
チフラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticillium)病、例えば、ベルチシリウム・ダーリアエ(Verticillium dahliae)に起因するもの;
・ 腐乱性病害、開花病及び枯れ込み性病害(canker, broom and dieback disease)、例えば、
ネクトリア(Nectria)病、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)に起因するもの;
・ 枯損性病害(blight disease)、例えば、
モニリニア(Monilinia)病、例えば、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa)に起因するもの;
・ 葉水泡性病害又は縮葉病(leaf blister or leaf curl disease)、例えば、
エキソバシジウム(Exobasidium)病、例えば、エキソバシジウム・ベキサンス(Exobasidium vexans)に起因するもの;
タフリナ(Taphrina)病、例えば、タフリナ・デホルマンス(Taphrina deformans)に起因するもの;
・ 木本植物の衰退性病害(decline disease of wooden plant)、例えば、
エスカ(Esca)病、例えば、ファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella clamydospora)に起因するもの;
ユーティパダイバック病(Eutypa dyeback)、例えば、ユーティパ・ラタ(Eutypa lata)に起因するもの;
ガノデルマ(Ganoderma)病、例えば、ガノデルマ・ボニネンセ(Ganoderma boninense)に起因するもの;
リギドポルス(Rigidoporus)病、例えば、リギドポルス・リグノスス(Rigidoporus lignosus)に起因するもの;
・ 花及び種子の病害、例えば、
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
・ 塊茎の病害、例えば、
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)病、例えば、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani)に起因するもの;
・ 根瘤病(club root diseases)、例えば、
プラスモジオホラ(Plasmodiophora)病、例えば、プラスモジオホラ・ブラシカエ(Plamodiophora brassicae)に起因するもの;
・ 例えば以下のものなどの細菌性微生物に起因する病害:
キサントモナス属各種(Xanthomonas species)、例えば、キサントモナス・カムペストリス pv.オリザエ(Xanthomonas campestris pv. oryzae);
シュードモナス属各種(Pseudomonas species)、例えば、シュードモナス・シリンガエ pv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv. lachrymans);
エルウィニア属各種(Erwinia species)、例えば、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)。
・ うどんこ病(powdery mildew disease)、例えば、
ブルメリア(Blumeria)病、例えば、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)に起因するもの;
ポドスファエラ(Podosphaera)病、例えば、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)に起因するもの;
スファエロテカ(Sphaerotheca)病、例えば、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)に起因するもの;
ウンシヌラ(Uncinula)病、例えば、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)に起因するもの;
・ さび病(rust disease)、例えば、
ギムノスポランギウム(Gymnosporangium)病、例えば、ギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae)に起因するもの;
ヘミレイア(Hemileia)病、例えば、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix)に起因するもの;
ファコプソラ(Phakopsora)病、例えば、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)又はファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)に起因するもの;
プッシニア(Puccinia)病、例えば、プッシニア・レコンジテ(Puccinia recondite)、プッシニア・グラミニス(Puccinia graminis)又はプッシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis)に起因するもの;
ウロミセス(Uromyces)病、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)に起因するもの;
・ 卵菌類による病害(Oomycete disease)、例えば、
アルブゴ(Albugo)病、例えば、アルブゴ・カンジダ(Albugo candida)に起因するもの;
ブレミア(Bremia)病、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)に起因するもの;
ペロノスポラ(Peronospora)病、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)又はペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に起因するもの;
プラスモパラ(Plasmopara)病、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に起因するもの;
プセウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)病、例えば、プセウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)又はプセウドペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
・ 葉斑点性、葉汚斑性及び葉枯れ性の病害(leafspot, leaf blotch and leaf blight disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に起因するもの;
セルコスポラ(Cercospora)病、例えば、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)に起因するもの;
クラジオスポルム(Cladiosporum)病、例えば、クラジオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera、異名:Helminthosporium)又はコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・リンデムタニウム(Colletotrichum lindemuthanium)に起因するもの;
シクロコニウム(Cycloconium)病、例えば、シクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum)に起因するもの;
ジアポルテ(Diaporthe)病、例えば、ジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)に起因するもの;
エルシノエ(Elsinoe)病、例えば、エルシノエ・ファウセッチイ(Elsinoe fawcettii)に起因するもの;
グロエオスポリウム(Gloeosporium)病、例えば、グロエオスポリウム・ラエチコロル(Gloeosporium laeticolor)に起因するもの;
グロメレラ(Glomerella)病、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata)に起因するもの;
グイグナルジア(Guignardia)病、例えば、グイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwelli)に起因するもの;
レプトスファエリア(Leptosphaeria)病、例えば、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans)、レプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeia nodorum)に起因するもの;
マグナポルテ(Magnaporthe)病、例えば、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)に起因するもの;
ミコスファエレラ(Mycosphaerella)病、例えば、ミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)、ミコスファエレラ・アラキジコラ(Mycosphaerella arachidicola)、ミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)に起因するもの;
ファエオスファエリア(Phaeosphaeria)病、例えば、ファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum)に起因するもの;
ピレノホラ(Pyrenophora)病、例えば、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)又はピレノホラ・トリチシ・レペンチス(Pyrenophora tritici repentis)に起因するもの;
ラムラリア(Ramularia)病、例えば、ラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo−cygni)又はラムラリア・アレオラ(Ramularia areola)に起因するもの;
リンコスポリウム(Rhynchosporium)病、例えば、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・アピイ(Septoria apii)又はセプトリア・リコペルシシ(Septoria lycopersici)に起因するもの;
チフラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベンツリア(Venturia)病、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)に起因するもの;
・ 根、葉鞘及び茎の病害(root, sheath and stem disease)、例えば、
コルチシウム(Corticium)病、例えば、コルチシウム・グラミネアルム(Corticium graminearum)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に起因するもの;
ガエウマンノミセス(Gaeumannomyces)病、例えば、ガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
サロクラジウム(Sarocladium)病、例えば、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・オリザエ(Sclerotium oryzae)に起因するもの;
タペシア(Tapesia)病、例えば、タペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis)に起因するもの;
チエラビオプシス(Thielaviopsis)病、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)に起因するもの;
・ 穂の病害(ear and panicle disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア属種(Alternaria spp.)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラドスポリウム属種(Cladosporium spp.)に起因するもの;
クラビセプス(Claviceps)病、例えば、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
・ 黒穂病(smut and bunt disease)、例えば、
スファセロテカ(Sphacelotheca)病、例えば、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)に起因するもの;
チレチア(Tilletia)病、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries)に起因するもの;
ウロシスチス(Urocystis)病、例えば、ウロシスチス・オクルタ(Urocystis occulta)に起因するもの;
ウスチラゴ(Ustilago)病、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)に起因するもの;
・ 果実の腐敗性及び黴性の病害(fruit rot and mould disease)、例えば、
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)に起因するもの;
リゾプス(Rhizopus)病、例えば、リゾプス・ストロニフェル(Rhizopus stolonifer)に起因するもの;
スクレロチニア(Sclerotinia)病、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticilium)病、例えば、ベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum)に起因するもの;
・ 種子及び土壌が媒介する腐朽性、黴性、萎凋性、腐敗性及び苗立ち枯れ性の病害(seed and soilborne decay, mould, wilt, rot and damping−off disease)、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ブラシシコラ(Alternaria brassicicola)に起因するもの;
アファノミセス(Aphanomyces)病、例えば、アファノミセス・エウテイケス(Aphanomyces euteiches)に起因するもの;
アスコキタ(Ascochyta)病、例えば、アスコキタ・レンチス(Ascochyta lentis)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera、Bipolaris 異名:Helminthosporium)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・ココデス(Colletotrichum coccodes)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
マクロホミナ(Macrophomina)病、例えば、マクロホミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)に起因するもの;
ホマ(Phoma)病、例えば、ホマ・リンガム(Phoma lingam)に起因するもの;
ホモプシス(Phomopsis)病、例えば、ホモプシス・ソジャエ(Phomopsis sojae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)に起因するもの;
ピレノホラ(Pyrenophora)病、例えば、ピレノホラ・グラミネア(Pyrenophora graminea)に起因するもの;
ピリクラリア(Pyricularia)病、例えば、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
リゾプス(Rhizopus)病、例えば、リゾプス・オリザエ(Rhizopus oryzae)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)に起因するもの;
チフラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticillium)病、例えば、ベルチシリウム・ダーリアエ(Verticillium dahliae)に起因するもの;
・ 腐乱性病害、開花病及び枯れ込み性病害(canker, broom and dieback disease)、例えば、
ネクトリア(Nectria)病、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)に起因するもの;
・ 枯損性病害(blight disease)、例えば、
モニリニア(Monilinia)病、例えば、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa)に起因するもの;
・ 葉水泡性病害又は縮葉病(leaf blister or leaf curl disease)、例えば、
エキソバシジウム(Exobasidium)病、例えば、エキソバシジウム・ベキサンス(Exobasidium vexans)に起因するもの;
タフリナ(Taphrina)病、例えば、タフリナ・デホルマンス(Taphrina deformans)に起因するもの;
・ 木本植物の衰退性病害(decline disease of wooden plant)、例えば、
エスカ(Esca)病、例えば、ファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella clamydospora)に起因するもの;
ユーティパダイバック病(Eutypa dyeback)、例えば、ユーティパ・ラタ(Eutypa lata)に起因するもの;
ガノデルマ(Ganoderma)病、例えば、ガノデルマ・ボニネンセ(Ganoderma boninense)に起因するもの;
リギドポルス(Rigidoporus)病、例えば、リギドポルス・リグノスス(Rigidoporus lignosus)に起因するもの;
・ 花及び種子の病害、例えば、
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
・ 塊茎の病害、例えば、
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)病、例えば、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani)に起因するもの;
・ 根瘤病(club root diseases)、例えば、
プラスモジオホラ(Plasmodiophora)病、例えば、プラスモジオホラ・ブラシカエ(Plamodiophora brassicae)に起因するもの;
・ 例えば以下のものなどの細菌性微生物に起因する病害:
キサントモナス属各種(Xanthomonas species)、例えば、キサントモナス・カムペストリス pv.オリザエ(Xanthomonas campestris pv. oryzae);
シュードモナス属各種(Pseudomonas species)、例えば、シュードモナス・シリンガエ pv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv. lachrymans);
エルウィニア属各種(Erwinia species)、例えば、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)。
本発明の組成物は、材木の表面又は内部で発生するであろう菌類病に対しても使用することができる。用語「材木(timber)」は、全ての種類の木材、そのような木材を建築用に加工した全てのタイプのもの、例えば、ソリッドウッド、高密度木材、積層木材及び合板などを意味する。本発明による材木の処理方法は、主に、本発明の1種類以上の化合物又は本発明の組成物を接触させることにより行う。これには、例えば、直接的な塗布、噴霧、浸漬、注入、又は、別の適切な任意の方法が包含される。
本発明の処理方法において通常施用される活性化合物の薬量は、茎葉処理における施用では、一般に、また、有利には、10〜800g/ha、好ましくは、50〜300g/haである。種子処理の場合は、施用する活性物質の薬量は、一般に、また、有利には、種子100kg当たり2〜200g、好ましくは、種子100kg当たり3〜150gである。
本明細書中で示されている薬量が本発明の方法を例証するための例として挙げられているということは、明確に理解される。当業者は、特に処理対象の植物又は作物の種類に応じて、該施用薬量を適合させる方法を理解するであろう。
本発明の化合物又は混合物は、さらにまた、例えば、真菌症、皮膚病、白癬菌性疾患(trichophyton disease)及びカンジダ症、又は、アスペルギルス属種(Aspergillus spp.)(例えば、アスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus))に起因する疾患のような、ヒト又は動物の菌類病を治療的又は予防的に処置するのに有用な組成物を調製するのに使用することもできる。
本発明は、さらに、植物病原性菌類を防除するための、本明細書中で定義されている式(I)で表される化合物の使用にも関する。
本発明は、さらに、トランスジェニック植物を処理するための、本明細書中で定義されている式(I)で表される化合物の使用にも関する。
本発明は、さらに、種子及びトランスジェニック植物の種子を処理するための、本明細書中で定義されている式(I)で表される化合物の使用にも関する。
本発明は、さらに、有害な植物病原性菌類を防除するための組成物を製造する方法にも関し、ここで、該方法は、本明細書中で定義されている式(I)で表される誘導体を増量剤及び/又は界面活性剤と混合させることを特徴とする。
化合物例についての下記表及び調製又は効力についての下記実施例を参照して、本発明のさまざまな態様について説明する。
からなるリストの中で選択され得る〕
で表される化合物の例について非限定的に例証している。
で表される化合物の例について非限定的に例証している。
表1において、特に別途示されていない限り、「M+H」(「ApcI+」)は、ポジティブ大気圧化学イオン化法による質量分析において観察された分子イオンピークプラス1a.m.u.(原子質量単位)を意味する。
表1において、logP値は、EEC Directive 79/831 Annex V.A8に従い、下記に記載されている方法を用いて、逆相カラム(C18)でのHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)により測定した:
温度: 40℃;
移動相: 0.1%水性ギ酸及びアセトニトリル;10%アセトニトリルから90%アセトニトリルまでの直線勾配。
温度: 40℃;
移動相: 0.1%水性ギ酸及びアセトニトリル;10%アセトニトリルから90%アセトニトリルまでの直線勾配。
較正は、logP値が知られている非分枝鎖アルカン−2−オン(3個〜16個の炭素原子含有)を用いて実施した(logP値は、連続する2種類のアルカノンの間の線形補間を用いて、保持時間をにより測定)。ラムダマックス値は、200nm〜400nmの紫外線スペクトル及びクロマトグラフシグナルのピーク値を用いて決定した。
表2は、表1の化合物の選択された番号のNMRデータ(1H)を提供している。
選択された実施例の1H−NMRデータは、1H−NMR−ピークリストの形態で示されている。各シグナルピークに対して、δ値(ppm)及びシグナル強度(丸括弧内)が記載されている。
先鋭なシグナルの強度は、NMRスペクトルの印刷された例におけるシグナルの高さ(cm)と相関し、シグナル強度の真の関係を示している。幅が広いシグナルからは、数種類のピーク又は該シグナルの中央及び当該スペクトルの中の最も強いシグナルと比較したそれらの相対的強度が示され得る。
1H−NMRピークリストは、古典的な1H−NMRのプリントと類似しており、従って、通常、NMRの古典的な解釈で記載される全てのピークを含んでいる。さらに、それらは、古典的な1H−NMRのプリントのように、溶媒のシグナル、目標化合物の立体異性体(これも、本発明の対象である)のシグナル及び/又は不純物のピークのシグナルも示し得る。溶媒及び/又は水のデルタ−範囲内における化合物シグナルを示すために、溶媒の通常のピーク(例えば、DMSO−d6中のDMSOのピーク)及び水のピークは、本発明者らの1H−NMRピークリストの中に示されており、そして、通常、平均して高い強度を有している。
目標化合物の立体異性体のピーク及び/又は不純物のピークは、通常、平均して、目標化合物(例えば、純度>90%)のピークよりも低い強度を有している。そのような立体異性体及び/又は不純物は、特定の調製方法に対して特有であり得る。従って、それらのピークは、本発明者らの調製方法の再現性を「副産物の指紋(side−products−fingerprints)」によって認識するのに役立ち得る。
目標化合物のピークを既知方法(MestreC、ACD−シミュレーション、さらに、経験的に評価された期待値の使用)で計算する専門家は、必用に応じて、場合により付加的な強度フィルターを使用して、目標化合物のピークを分離することができる。この分離は、1H−NMRの古典的な解釈での関連するピークのピッキングに類似しているであろう。
ピークリストによるNMRデータの記載のさらなる詳細については、「Research Disclosure Database Number 564025」の刊行物「Citation of NMR Peaklist Data within Patent Applications」の中に見いだすことができる。
下記実施例によって、本発明の式(I)で表される化合物の調製及び効力について非限定的に例証する。
調製実施例1: N−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]メチル}−N−シクロプロピル−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(化合物I.05)の調製
段階1: N−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]メチル}シクロプロパンアミン(化合物IIa.03)
10mLのメタノールの中の960mg(4.78mmol)の3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチルチオフェン−2−カルバルデヒド(化合物V.02)と546mg(9.57mmol)のシクロプロピルアミンの混合物を冷却し、それに、3gの3Åモレキュラーシーブを添加し、その後、718mg(12mmol)の酢酸をゆっくりと添加する。その反応混合物を環流温度で90分間撹拌する。次いで、その反応混合物を室温まで冷却し、4.06g(18.11mmol)のシアノ水素化ホウ素ナトリウムをゆっくりと添加する。その反応混合物を環流温度でさらに5時間撹拌する。次いで、その反応混合物を冷却し、ケイ藻土のケーキで濾過し、そのケーキをメタノールで洗浄する。濃縮することによって残渣が残り、その残渣を酢酸エチルで溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、飽和NaCl水溶液で洗浄する。その有機相を脱水し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配 n−ヘプタン/酢酸エチル)で精製して、400mg(収率33%)のN−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]−メチル}シクロプロパンアミンが得られる。LogP=1.20。質量(M+H)=242。
段階1: N−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]メチル}シクロプロパンアミン(化合物IIa.03)
10mLのメタノールの中の960mg(4.78mmol)の3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチルチオフェン−2−カルバルデヒド(化合物V.02)と546mg(9.57mmol)のシクロプロピルアミンの混合物を冷却し、それに、3gの3Åモレキュラーシーブを添加し、その後、718mg(12mmol)の酢酸をゆっくりと添加する。その反応混合物を環流温度で90分間撹拌する。次いで、その反応混合物を室温まで冷却し、4.06g(18.11mmol)のシアノ水素化ホウ素ナトリウムをゆっくりと添加する。その反応混合物を環流温度でさらに5時間撹拌する。次いで、その反応混合物を冷却し、ケイ藻土のケーキで濾過し、そのケーキをメタノールで洗浄する。濃縮することによって残渣が残り、その残渣を酢酸エチルで溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、飽和NaCl水溶液で洗浄する。その有機相を脱水し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配 n−ヘプタン/酢酸エチル)で精製して、400mg(収率33%)のN−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]−メチル}シクロプロパンアミンが得られる。LogP=1.20。質量(M+H)=242。
段階2: N−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]メチル}−N−シクロプロピル−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの調製
乾燥させたRadleysTMバイアルの中で、80mg(0.41mmol)の3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルクロリドを2mLの乾燥テトラヒドロフランに溶解させた溶液を、3mLの乾燥テトラヒドロフランの中の95mg(0.39mmol)のN−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]メチル}シクロプロパンアミンと44mg(0.43mmol)のトリエチルアミンの混合物に添加する。その反応混合物を室温で1時間撹拌する。次いで、その反応混合物を塩基性アルミナカートリッジで濾過し、そのカートリッジをテトラヒドロフランで洗浄する。濃縮し、その残渣を分取HPLC(勾配 アセトニトリル/水+0.1%HCO2H)で精製して、101mg(収率61%)のN−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]−メチル}−N−シクロプロピル−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドが得られる。LogP=3.39。質量(M+H)=400。
乾燥させたRadleysTMバイアルの中で、80mg(0.41mmol)の3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルクロリドを2mLの乾燥テトラヒドロフランに溶解させた溶液を、3mLの乾燥テトラヒドロフランの中の95mg(0.39mmol)のN−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]メチル}シクロプロパンアミンと44mg(0.43mmol)のトリエチルアミンの混合物に添加する。その反応混合物を室温で1時間撹拌する。次いで、その反応混合物を塩基性アルミナカートリッジで濾過し、そのカートリッジをテトラヒドロフランで洗浄する。濃縮し、その残渣を分取HPLC(勾配 アセトニトリル/水+0.1%HCO2H)で精製して、101mg(収率61%)のN−{[3−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチル−2−チエニル]−メチル}−N−シクロプロピル−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドが得られる。LogP=3.39。質量(M+H)=400。
一般的な調製実施例2: Chemspeed TM 装置上での式(I)で表されるアミドのチオン化(thionation)
13mL容ChemspeedTMバイアルの中に、0.27mmoleの五硫化リン(P2S5)を量って入れる。ジオキサン中のアミド(I)の0.18M溶液3mL(0.54mmole)を添加し、その混合物を還流温度で2時間加熱する。次いで、その温度を80℃まで下げ、2.5mLの水を添加する。その混合物を80℃でさらに1時間加熱する。次いで、2mLの水を添加し、その反応混合物を4mLのジクロロメタンで2回抽出する。その有機相を塩基性アルミナカートリッジ(2g)の上にデポジットさせ、8mLのジクロロメタンで2回溶離させる。溶媒を除去し、得られた粗製チオアミド誘導体をLCMSとNMRで分析する。充分には純粋でない化合物は、分取LCでさらに精製する。
13mL容ChemspeedTMバイアルの中に、0.27mmoleの五硫化リン(P2S5)を量って入れる。ジオキサン中のアミド(I)の0.18M溶液3mL(0.54mmole)を添加し、その混合物を還流温度で2時間加熱する。次いで、その温度を80℃まで下げ、2.5mLの水を添加する。その混合物を80℃でさらに1時間加熱する。次いで、2mLの水を添加し、その反応混合物を4mLのジクロロメタンで2回抽出する。その有機相を塩基性アルミナカートリッジ(2g)の上にデポジットさせ、8mLのジクロロメタンで2回溶離させる。溶媒を除去し、得られた粗製チオアミド誘導体をLCMSとNMRで分析する。充分には純粋でない化合物は、分取LCでさらに精製する。
実施例A: プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)(コムギの赤さび病)に対するインビボ予防試験
溶媒: 5体積%のジメチルスルホキシド
10体積%のアセトン
乳化剤: 活性成分1mgあたり、1μLのTween(登録商標)80
ジメチルスルホキシド/アセトン/Tween(登録商標)80の混合物の中で活性成分を溶解させて均質化し、次いで、水で希釈して所望の活濃度とする。
溶媒: 5体積%のジメチルスルホキシド
10体積%のアセトン
乳化剤: 活性成分1mgあたり、1μLのTween(登録商標)80
ジメチルスルホキシド/アセトン/Tween(登録商標)80の混合物の中で活性成分を溶解させて均質化し、次いで、水で希釈して所望の活濃度とする。
コムギの幼植物を、上記で記載したように調製した活性成分を噴霧することにより処理する。対照植物は、アセトン/ジメチルスルホキシド/Tween(登録商標)80の水溶液のみで処理する。
24時間経過した後、プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)の胞子の水性懸濁液を葉に噴霧することにより、該植物を汚染する。汚染されたコムギ植物を、20℃、相対湿度100%で24時間インキュベートし、次いで、20℃、相対湿度70〜80%で10日間インキュベートする。
当該試験について、上記接種の11日後に評価する。0%は、対照植物の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、病害が観察されないことを意味する。
この試験において、本発明による以下の化合物は、活性成分の濃度100ppmで、70%〜79%の効力を示した: I.06。
この試験において、本発明による以下の化合物は、活性成分の濃度100ppmで、90%〜100%の効力を示した: I.01;I.02;I.03。
同じ条件下、表A2に示されているように、実施例I.01の化合物を活性成分の薬量100ppmで用いて優れた保護(少なくとも90%)が観察されたが、特許出願WO2008/037789に開示されている化合物CMP1(イソプロピル類似体)では保護は観察されなかった。
国際特許WO2008/037789に開示されている実施例CMP1は、N−[(5−クロロ−2−イソプロピルピリジン−3−イル)メチル]−N−シクロプロピル−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドに対応する。
これらの結果は、本発明による化合物がWO2008/037789に開示されている構造的に最も近い化合物よりも著しく優れた生物学的活性を有しているということを示した。
実施例B: ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)(インゲンマメのさび病)に対するインビボ予防試験
溶媒: 5体積%のジメチルスルホキシド
10体積%のアセトン
乳化剤: 活性成分1mgあたり、1μLのTween(登録商標)80
ジメチルスルホキシド/アセトン/Tween(登録商標)80の混合物の中で活性成分を溶解させて均質化し、次いで、水で希釈して所望の活濃度とする。
溶媒: 5体積%のジメチルスルホキシド
10体積%のアセトン
乳化剤: 活性成分1mgあたり、1μLのTween(登録商標)80
ジメチルスルホキシド/アセトン/Tween(登録商標)80の混合物の中で活性成分を溶解させて均質化し、次いで、水で希釈して所望の活濃度とする。
インゲンマメの幼植物を、上記で記載したように調製した活性成分を噴霧することにより処理する。対照植物は、アセトン/ジメチルスルホキシド/Tween(登録商標)80の水溶液のみで処理する。
24時間経過した後、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)の胞子の水性懸濁液を葉に噴霧することにより、該植物を汚染する。汚染されたインゲンマメ植物を、20℃、相対湿度100%で24時間インキュベートし、次いで、20℃、相対湿度70〜80%で10日間インキュベートする。
当該試験について、上記接種の11日後に評価する。0%は、対照植物の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、病害が観察されないことを意味する。
この試験において、本発明による以下の化合物は、活性成分の濃度100ppmで、90%〜100%の効力を示した: I.01;I.03。
同じ条件下、表B2に示されているように、実施例I.01の化合物を活性成分の薬量100ppmで用いて優れた保護(少なくとも90%)が観察されたが、特許出願WO2008/037789に開示されている化合物CMP1(イソプロピル類似体)では保護は観察されなかった。
国際特許WO2008/037789に開示されている実施例CMP1は、N−[(5−クロロ−2−イソプロピルピリジン−3−イル)メチル]−N−シクロプロピル−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドに対応する。
これらの結果は、本発明による化合物がWO2008/037789に開示されている構造的に最も近い化合物よりも著しく優れた生物学的活性を有しているということを示した。
Claims (17)
- 式(I):
〔式中、
・ Aは、炭素で結合している不飽和又は部分的飽和の5員ヘテロシクリル基(ここで、該ヘテロシクリル基は、同一であるか又は異なっていることが可能な4個以下の基Rで置換され得る)を表すが、但し、Aは、3−(ジハロゲノメチル)−5−ハロゲノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル基(ここで、該ハロゲン原子は、独立して、フルオロ原子又はクロロ原子を表すことができる)を表さず;
・ Tは、O又はSを表し;
・ nは、0、1、2、3又は4を表し;
・ mは、0、1、2、3、4、5又は6を表し;
・ pは、1、2、3、4又は5を表し;
・ Z1は、置換されていないC3−C7−シクロアルキルを表すか、又は、ハロゲン原子、シアノ、C1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、C1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、C1−C8−アルコキシカルボニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル、C1−C8−アルキルアミノカルボニル及びジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルからなるリストの中で選択され得る同一であるか又は異なっていることが可能な10以下の原子又は基で置換されているC3−C7−シクロアルキルを表し;
・ Z2及びZ3(ここで、これらは、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;シアノ;イソニトリル;ニトロ;ハロゲン原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;アミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;又は、置換されているか若しくは置換されていないN−C1−C8−アルキル−C1−C8−アルコキシ−カルバモイルを表し;又は、
・ Z2とZ3は、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキルを形成することができ;
・ Z4は、ハロゲン原子;ヒドロキシ;シアノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;ホルミル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;カルボキシ;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し;
・ B1は、炭素で結合している不飽和の単環式又は縮合二環式の5員、6員、8員、9員、10員のヘテロシクリル環(ここで、該ヘテロシクリル環は、N、O、Sからなるリストの中で選択される1〜4個のヘテロ原子を含んでいる)を表し; ここで、2個の隣接する炭素原子の間の点線は、単結合、二重結合又は芳香族結合を表すが、但し、B1は、1,3−ベンゾジオキソリル基ではなく;
・ Wは、独立して、ハロゲン原子;ニトロ;シアノ;イソニトリル;ヒドロキシ;アミノ;スルファニル;ペンタフルオロ−λ6−スルファニル;ホルミル;ホルミルオキシ;ホルミルアミノ;置換されているか若しくは置換されていない(ヒドロキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルケニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルキニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;カルボキシ;カルバモイル;N−ヒドロキシカルバモイル;カルバメート;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C8−アルキニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC3−C7−ハロゲノシクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC4−C7−シクロアルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC4−C7−ハロゲノシクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルキニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプタニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプテニル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルアミノ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルオキシカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)ヒドロキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)−C1−C8−アルコキシカルバモイル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリール;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルケニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルキニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリールオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリールスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るアリールアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6個以下の基Qで置換され得るC1−C8−ヘテロアリールアルキル;4個以下の基Qで置換され得るヘテロアリール;又は、4個以下の基Qで置換され得るヘテロアリールオキシを表し;
・ Yは、独立して、ハロゲン原子;C1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し; Qは、独立して、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル、置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキルを表し;
・ Rは、独立して、水素原子;ハロゲン原子;ニトロ;シアノ;ヒドロキシ;アミノ;スルファニル;ペンタフルオロ−λ6−スルファニル;置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C8−アルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC3−C7−ハロゲノシクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;フェノキシ;フェニルスルファニル;フェニルアミノ;ベンジルオキシ;ベンジルスルファニル;又は、ベンジルアミノを表す〕
で表される化合物、並びに、その塩、N−オキシド、金属錯体、半金属錯体及び光学活性異性体又は幾何異性体。 - Aが、以下のものからなるリストの中で選択される、請求項1に記載の化合物:
式(A1):
〔式中、
R1〜R3(ここで、該R1〜R3は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A2):
〔式中、
R4〜R6(ここで、該R4〜R6は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A3):
〔式中、
R7は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R8は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A4):
〔式中、
R9〜R11(ここで、該R9〜R11は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A5):
〔式中、
R12及びR13(ここで、該R12及びR13は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、アミノ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R14は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、アミノ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A6):
〔式中、
R15は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R16及びR18(ここで、該R16及びR18は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシカルボニル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R17は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A7):
〔式中、
R19は、水素原子又はC1−C5−アルキルを表し;
R20〜R22(ここで、該R20〜R22は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A8):
〔式中、
R23は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R24は、水素原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A9):
〔式中、
R25は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R26は、水素原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A10):
〔式中、
R27は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R28は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、置換されているか若しくは置換されていないジ(C1−C5−アルキル)アミノを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A11):
〔式中、
R29は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R30は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、置換されているか若しくは置換されていないジ(C1−C5−アルキル)アミノを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A12):
〔式中、
R31は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表し;
R32は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R33は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A13):
〔式中、
R34は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC3−C5−シクロアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC2−C5−アルキニルオキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R35は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、置換されているか若しくは置換されていないジ(C1−C5−アルキル)アミノを表し;
R36は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す;
但し、R34が同時にジフルオロメチル基又はジクロロメチル基を表し及びR36が同時にメチル基を表す場合、R35は、フルオロ原子又はクロロ原子を表さない〕
で表されるヘテロ環;
式(A14):
〔式中、
R37及びR38(ここで、該R37及びR38は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニルを表し;
R39は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A15):
〔式中、
R40及びR41(ここで、該R40及びR41は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A16):
〔式中、
R42及びR43(ここで、該R42及びR43は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、アミノを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A17):
〔式中、
R44及びR45(ここで、該R44及びR45は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A18):
〔式中、
R47は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R46は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A19):
〔式中、
R49及びR48(ここで、該R49及びR48は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A20):
〔式中、
R50及びR51(ここで、該R50及びR51は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A21):
〔式中、
R52は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A22):
〔式中、
R53は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A23):
〔式中、
R54及びR56(ここで、該R54及びR56は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R55は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A24):
〔式中、
R57及びR59(ここで、該R57及びR59は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R58は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A25):
〔式中、
R60及びR61(ここで、該R60及びR61は、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキルを表し;
R62は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環;
式(A26):
〔式中、
R65は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC3−C5−シクロアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC2−C5−アルキニルオキシ、又は、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシを表し;
R63は、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルコキシ、アミノ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルアミノ、又は、ジ(C1−C5−アルキル)アミノを表し;
R64は、水素原子、又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕
で表されるヘテロ環。 - Aが、A2、A5、A6、A10及びA13からなるリストの中で選択される、請求項2に記載の化合物。
- Aが、A13〔ここで、R34は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C5−ハロゲノアルキル又は置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルコキシを表し、R35は、水素原子又はハロゲン原子を表し、及び、R36は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C5−アルキルを表す〕を表す、請求項2に記載の化合物。
- Z1が、置換されていないシクロプロピル又は1個若しくは2個のC1−C5−アルキルで置換されているシクロプロピルを表す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
- Z2及びZ3が、独立して、水素原子又はメチルを表す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
- nが、0、1又は2を表す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
- mが、0、1、2、3又は4を表す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
- pが、1、3又は4を表す、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
- Z4が、ハロゲン、置換されていないC1−C4−アルキル、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキル、置換されていないC1−C4−アルキルオキシ、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないシクロプロピル、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルケニル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルキニルを表す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
- B1が、チエニル環;ベンゾチオフェニル環;ピリジニル環;フラニル環;又は、ベンゾフラニル環を表す、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
- Wが、独立して、ハロゲン原子;置換されていないC1−C8−アルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC5−C7−シクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;トリ(C1−C8−アルキル)シリル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニルを表す、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
- Yが、独立して、ハロゲン又は置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルを表す、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
- 殺菌剤組成物であって、活性成分としての有効量の請求項1〜13に記載されている式(I)で表される化合物及び農業上許容される支持体、担体又は増量剤を含んでいる、前記殺菌剤組成物。
- 作物の植物病原性菌類を防除する方法であって、農学的に有効で且つ植物に対して実質的に毒性を示さない量の請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物又は請求項14に記載の組成物を、植物がそこで成育しているか若しくは成育することが可能な土壌、植物の葉及び/若しくは果実、又は、植物の種子に施用することを特徴とする、前記方法。
- 有害な植物病原性菌類を防除するための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式(I)で表される化合物の使用。
- 有害な植物病原性菌類を防除するための組成物を製造する方法であって、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式(I)で表される誘導体を増量剤及び/又は界面活性剤と混合させることを特徴とする、前記方法。
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