JP2018515271A - 過活動膀胱を処置するための注射器及びこれら注射器を使用する方法 - Google Patents
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Abstract
特定の構成は、触覚フィードバックを提供するように構成され、複数の個別の計量された量を注入することを可能にする注射器を対象としている。いくつかの実施形態では、注射器は、過活動膀胱を処置するために、膀胱壁の複数の別々の場所の各々において、計量された量のボツリヌス毒素を注入するのに使用することができる。
Description
優先権
本出願は、2015年5月15日に出願された、U.S.Patent Application No.62/162,227に関連するとともに、その優先権及び利益を主張する。この文献の開示全体は、これにより、すべての目的に関し、参照することにより、本明細書に組み込まれる。
本出願は、2015年5月15日に出願された、U.S.Patent Application No.62/162,227に関連するとともに、その優先権及び利益を主張する。この文献の開示全体は、これにより、すべての目的に関し、参照することにより、本明細書に組み込まれる。
本出願は、過活動膀胱を処置するための注射器及びこれら注射器を使用する方法に関する。より詳細には、特定の実施形態は、過活動膀胱を処置するために、膀胱壁の複数の個別の場所にボツリヌス毒素を注入するための、注射器及びその使用を対象としている。
過活動膀胱は、突然の尿意によって特徴付けられる。この衝動は、尿失禁に繋がる場合がある。過活動膀胱は、高齢者、特に45歳を超えた女性には一般的である。
注射器の特定の構成は、本明細書に記載されている。この構成は、触覚フィードバックを提供することができ、また、過活動膀胱の処置に使用することができる。特定の例では、注射器は、注入の間、ユーザが注射器を見ることができるようにすることなく、計量された量の各々の注入を複数、個別に行うのに使用することができる。
一態様では、過活動膀胱の処置方法であって、複数の個別の場所において、ボツリヌス毒素、たとえばonabotulinumtoxinAを、膀胱壁に、複数の個別の内部止め部を有して構成された注射器から注入して、過活動膀胱を処置するように、注射器のプランジャが第1の内部止め部から第2の内部止め部に押圧される際に、各注入場所において、注射器から規定の量を投与することを含む、方法が提供される。
特定の実施形態では、本方法は、膀胱壁内に、m×nのアレイでボツリヌス毒素を注入することを含んでいる。他の実施形態では、アレイのmは、2から30であり、アレイのnは、2から30である。いくつかの例では、本方法は、注射器を、複数の個別の内部止め部の各々において触覚フィードバックを提供するように構成することを含み得る。さらなる実施例では、本方法は、注射器を、プランジャが第1の止め部から第2の止め部に押圧される際にノイズをほとんど生じないように構成することを含み得る。特定の実施形態では、本方法は、注射器を、膀胱壁内の、少なくとも15または少なくとも20の個別の場所に注入することを可能にする総量で構成することを含んでいる。いくつかの実施例では、本方法は、注射器のバレルを、第1の内部止め部において、注射器のプランジャの突起と係合する内部のリッジを伴って構成することを含んでいる。特定の実施例では、本方法は、注射器に、凍結乾燥されたボツリヌス毒素を充填することを含んでいる。さらなる実施例では、本方法は、凍結乾燥されたボツリヌス毒素を含む注射器に液体を導入することにより、凍結乾燥されたボツリヌス毒素を溶融することを含んでいる。いくつかの実施例では、本方法は、ボツリヌス毒素をonabotulinumtoxinAであるように選択することを含んでいる。さらなる実施形態では、本方法は、ボツリヌス毒素を注入するユーザが、注射器を見ることができない場合、膀胱壁内の複数の個別の場所の各々において、ほぼ同じ量のボツリヌス毒素を注入するように、注射器を配置することを含んでいる。いくつかの実施例では、本方法は、膀胱鏡を含む注射器を使用して、ボツリヌス毒素を注入することを含んでいる。他の実施例では、本方法は、膀胱壁内への注入数をカウントするように構成されたデバイスを使用することを含んでいる。いくつかの例では、本方法は、注入プロセスの間、プロセッサを有して構成されたデバイスを使用することを含んでいる。さらなる実施例では、本方法は、プロセッサを、膀胱鏡によって提供されたイメージ上にグリッドを表示するように構成することを含んでいる。いくつかの実施形態では、本方法は、複数の注入場所の各々のインジケータのサイトを含むグリッドを構成することと、注射器が、特定のインジケータのサイトにおいてボツリヌス毒素を膀胱壁に注入するのに使用されると、インジケータを除去することと、を含んでいる。さらなる実施例では、本方法は、少なくとも20の個別の場所に注入するために注射器を使用することを含んでいる。たとえば、触覚フィードバックの注射器を使用することにより、約20の個別の場所に、触覚フィードバックのない注射器を使用する場合よりも、10%から25%少ない時間で注入することができる。特定の構成では、本方法は、注射器のプランジャを、複数の径方向の突起を伴って構成することと、注射器のバレルを、複数の内部リッジを伴って構成することであって、複数の内部リッジが、径方向の突起の少なくとも1つが内部リッジの少なくとも1つと接触した際に、触覚フィードバックを提供するように構成されている、注射器のバレルを、複数の内部リッジを伴って構成することと、を含んでいる。いくつかの実施形態では、本方法は、プランジャを、約120度離間した3つの径方向の突起を含むように構成することと、バレルを、周方向の内部リッジを少なくとも1つ備えて構成することと、を含み、プランジャの第1の突起がバレルの周方向リッジと係合する第1の位置から、プランジャの第2の突起がバレルの周方向リッジと係合する第2の位置へのプランジャの押圧により、注射器から、計量された量のボツリヌス毒素を投与する。さらなる実施例では、本方法は、選択されたインターバルで、膀胱の排尿を誘導することにより、膀胱の筋肉を訓練することを含んでいる。
別の態様では、プランジャ及びバレルを備えた注射器が提供される。特定の構成では、プランジャは、長手方向の本体から径方向に延びる少なくとも2つの突起を備えている。いくつかの実施例では、バレルは、本体であって、プランジャを受領するように構成され、バレルの本体に沿って長手方向に各々が配置された複数の周状溝を備えた本体を備え、第1の径方向平面の各周状溝は、プランジャの第1の位置における少なくとも2つの突起の1つと係合するように構成されており、第2の径方向平面の隣接する周状溝は、プランジャの第2の位置における少なくとも2つの突起の1つと係合するように構成されており、プランジャの径方向の突起の、第1の径方向平面から第2の径方向平面への移動により、触覚フィードバックが提供され、また、この移動により、計量された量の流体を投与するように構成されている。
特定の実施形態では、プランジャの突起の、第1の径方向平面から第2の径方向平面への移動により、可聴性フィードバックを生じることなく、触覚フィードバックを提供する。たとえば、一般的な使用距離において、特定の手順、たとえば過活動膀胱の処置に関し、患者は、プランジャの押圧時に、いずれの可聴のクリック若しくはノイズを聴くことはできず、かつ/または、注射器の操作者は、プランジャの押圧時に、いずれの可聴のクリック若しくはノイズを聴くことはできない。他の実施形態では、プランジャが、プランジャの長手方向の本体に沿う、複数の異なる径方向平面の各々において、2つの径方向の突起を備えている。いくつかの例では、バレルが、周方向リッジを備え、対応する数の周方向リッジが、バレルの本体に沿う、複数の異なる径方向平面に配置されている。特定の実施例では、プランジャが、プランジャの長手方向の本体から径方向に延びるとともに、互いから約120度離間した、3つのほぼ等しい突起を備えている。いくつかの実施形態では、バレルが、本体の複数の径方向平面の各々に3つの周状溝を備えており、複数の径方向平面は、プランジャの3つの突起が第1の径方向平面から第2の径方向平面に移動する際に、計量された量の流体を提供するのに有効な距離だけ互いから離間している。特定の実施例では、注射器は、バレルのベースに内部止め部を備え、内部止め部は、プランジャのさらなる移動を防止するように、プランジャの端末端部と係合するように構成されている。他の実施例では、プランジャの3つのほぼ等しい突起の各々は、プランジャの長手方向の本体に直角に配置されている。特定の実施例では、プランジャが、プランジャの長手方向の本体に沿う、複数の異なる径方向平面において、互いから約120度離間した、3つの径方向の突起を備えている。いくつかの実施形態では、バレルは、各径方向平面に2つまたは3つの周状溝を備えており、バレルの本体は、プランジャの長手方向の本体に沿って存在する径方向の突起を備えた径方向平面の数とほぼ同じ数の、周状溝を有する径方向平面を備えている。いくつかの実施例では、プランジャとバレルとの各々が、突起及びリッジを変形させることなく、オートクレーブに耐えることが可能である材料、たとえば、ガラス、高温プラスチック、医療用グレードのプラスチックなどを備えている。いくつかの実施形態では、バレル及びプランジャ(ならびにそれらの任意の特徴)は、所望の構成を提供するように成型され得る。特定の実施形態では、注射器は、バレルの本体に沿って内部止め部を備え、内部止め部は、プランジャが内部止め部と接触すると、プランジャのさらなる押圧を防止するように構成されている。いくつかの実施例では、注射器は、バレルの外側表面上に、少なくとも1つの量のインジケータを備えている。特定の実施例では、バレルが、注射器をニードルに結合するように構成された結合部を備えている。他の実施例では、少なくとも1つの周状溝は、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。他の実施例では、各周状溝は、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。いくつかの実施形態では、プランジャの径方向の突起の少なくとも1つは、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。特定の実施形態では、プランジャの径方向の突起の各々は、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。特定の実施例では、注射器が、流体の、約10から約20の個別の計量された量、または、流体の、約15から約20の個別の計量された量を投与するようなサイズ及び構成とされている。
別の態様では、注射器は、長手方向の本体から径方向に延びる少なくとも1つの突起を含むプランジャと、バレルであって、プランジャを受領するように構成された本体を備えるとともに、バレルの本体に沿って長手方向に配置された少なくとも1つの周方向リッジを備え、周方向リッジが、第1の径方向平面に配置され、また、触覚フィードバックを提供するとともに計量された量の流体を投与するように、プランジャの第1の位置において、プランジャの少なくとも1つの突起と係合するように構成されている、バレルと、を含んでいる。
特定の実施形態では、プランジャは、第1の径方向の突起及び第2の径方向の突起を備えている。他の実施形態では、周方向リッジとの第2の径方向の突起の係合を許容するための、プランジャの第1の径方向の突起の、第1の径方向平面から、第1の径方向平面の下の第2の径方向平面への移動により、可聴性フィードバックを生じることなく触覚フィードバックを提供する。いくつかの構成では、プランジャが、プランジャの長手方向の本体に沿う、複数の異なる径方向平面の各々において、2つの径方向の突起を備えている。他の構成では、バレルが、バレルの本体に沿う、複数の異なる径方向平面に配置された周方向リッジに対応する数の、周方向リッジの径方向平面とは異なる径方向平面に位置する、第2の周方向リッジを備えている。いくつかの実施例では、プランジャが、プランジャの長手方向の本体から径方向に延びるとともに、互いから約120度離間した、単一の径方向平面における3つのほぼ等しい突起を備えている。他の実施例では、バレルが、本体の複数の異なる径方向平面の各々に3つの周方向リッジを備えており、複数の異なる径方向平面は、プランジャの3つの径方向の突起が第1の径方向平面から第2の径方向平面に移動する際に、計量された量の流体を提供するのに有効な距離だけ互いから離間している。いくつかの実施形態では、注射器は、バレルのベースに内部止め部を備え、内部止め部は、プランジャのさらなる移動を防止するように、プランジャの端末端部と係合するように構成されている。他の実施形態では、プランジャの3つのほぼ等しい径方向の突起の各々は、プランジャの長手方向の本体に直角に配置されている。他の実施例では、プランジャが、プランジャの長手方向の本体に沿う、複数の異なる径方向平面の各々において、互いから約120度離間した、3つの径方向の突起を備えている。いくつかの例では、バレルが、第1の径方向平面にただ1つの周方向リッジを備えている。他の実施例では、プランジャとバレルとの各々が、突起及びリッジを変形させることなく、オートクレーブに耐えることが可能である材料を備えている。特定の実施例では、注射器は、バレルの本体に沿って内部止め部を備え、内部止め部は、プランジャが内部止め部と接触すると、プランジャのさらなる押圧を防止するように構成されている。さらなる実施例では、注射器は、バレルの外側表面上に、少なくとも1つの量のインジケータを備えている。特定の実施形態では、バレルが、注射器をニードルに結合するように構成された結合部を備えている。他の実施形態では、バレルの周方向リッジが、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。さらなる実施例では、バレルとプランジャとの各々が、プラスチック、ガラス、及びそれらの組合せのグループから選択された材料を備えている。いくつかの構成では、プランジャの径方向の突起の少なくとも1つは、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。他の構成では、注射器が、バレル上にただ1つの周方向リッジを備え、プランジャが、複数の異なる径方向平面の各々に径方向の突起を備え、プランジャが、すべての量が注入される間、触覚フィードバックを伴って、流体の、約20の個別の計量された量を投与するのに十分な径方向の突起を備えている。いくつかの実施例では、注射器が、流体の、約10から約20の個別の計量された量、または、流体の、約15から約20の、個別の計量された量を投与するようなサイズ及び構成とされている。
さらなる態様では、本明細書に記載の注射器の1つと、凍結乾燥されたボツリヌス毒素と、過活動膀胱を処置するための、注射器及び凍結乾燥されたボツリヌス毒素を使用するための指示と、を備えたキットが記載されている。
特定の実施形態では、本キットは、凍結乾燥されたボツリヌス毒素を溶融するのに有効な注入溶液をさらに備えている。他の例では、本キットは、注射器に結合するように構成されたニードルを備えている。いくつかの実施例では、本キットは、ニードル及び注射器に結合するように構成された流体ラインを備えている。追加の実施例では、キットの、凍結乾燥されたボツリヌス毒素が、凍結乾燥されたonabotulinumtoxinAである。
別の態様では、凍結乾燥されたボツリヌス毒素を含む、本明細書に記載の注射器の1つと、過活動膀胱を処置するための、凍結乾燥されたボツリヌス毒素を含む注射器を使用するための指示と、を備えたキットが提供される。
特定の実施形態では、本キットは、凍結乾燥されたボツリヌス毒素を溶融するのに有効な注入溶液を備えている。他の実施形態では、本キットは、注射器に結合するように構成されたニードルを備えている。いくつかの実施例では、本キットは、ニードル及び注射器に結合するように構成された流体ラインを備えている。追加の実施例では、キットの、凍結乾燥されたボツリヌス毒素が、凍結乾燥されたonabotulinumtoxinAである。
追加の態様では、過活動膀胱を処置する方法であって、本明細書に記載の注射器を提供することと、過活動膀胱を処置するために、ボツリヌス毒素を伴う注射器を使用するための指示を提供することと、を含む方法が提供される。
特定の実施例では、本方法は、ボツリヌス毒素を提供することを含んでいる。他の実施例では、本方法は、注射器とともに使用するために構成されたニードルを提供することを含んでいる。さらなる実施例では、本方法は、処置された過活動膀胱を再訓練するように構成されたトレーニングデバイスを提供することを含んでいる。追加の実施例では、本方法は、処置された過活動膀胱を再訓練するための指示を提供することを含んでいる。
追加の特徴、態様、実施例、構成、及び実施形態は、以下により詳細に記載される。
特定の実施形態を、添付図面を参照して記載する。
特定の実施形態を、添付図面を参照して記載する。
当業者には、本開示の利益により、図面の特定の寸法または特徴は、図の、よりユーザにやさしいものを提供するために、拡大されるか、歪曲されるか、別様に慣習的ではない方式か均一ではない割合の方式で示されている場合があることを理解されたい。図面における描写によっては、特定の長さ、直径、または壁の厚さが意図されておらず、図の構成要素の相対サイズは、図中のいずれの構成要素のサイズをも限定することを意図してはいない。以下の記載で、寸法または値が特定される場合、それら寸法または値は、説明的目的でのみ提供されるものである。
本明細書に開示の技術の、よりユーザにやさしい記載を提供するために、特定の実施形態を以下に、単独の、及び複数の用語を参照して記載する。これら用語は、もっぱら便宜的目的のために使用され、また、本明細書に記載の特定の実施形態に現れているように、別様に示されていない限り、注射器及びその使用を、特定の特徴を含むか除くものとして限定することは意図していない。
特定の例では、注射器及びこの注射器の使用方法を、毒素の注入を参照して以下に記載する。しかし、所望であれば、注射器は、たとえば、抗コリン剤、オキシブチニン、トロスピウム、トルテロジン(tolteridone)、ソリフェナシン、ダリフェナシン、フェソテロジン、ミラベグロン、または他の作用物質を含む、他の材料または作用物質(単独で、または毒素を伴って)を注入するために使用することができる。通常は経口ルートを通って投与が行われる作用物質の注入により、たとえば口渇などの、作用物質の口腔投与の欠点なしで有益な結果が提供され得る。
本明細書に記載の注射器の特定の構成では、注射器またはバレル、またはそれら両方は、注射器の使用中に触覚フィードバックを提供するように構成された、1つまたは複数の特徴を含むことができる。たとえば、注射器とバレルとの一方または両方は、ユーザが注射器のプランジャを押圧する際にユーザに触覚フィードバックを提供するように構成された、1つまたは複数の特徴、たとえば、径方向の突起、周状溝、または周方向リッジを含む場合がある。特定の実施例では、注射器は、第1の特徴を有するバレルと、第2の特徴を有するプランジャとを含み得る。第1の特徴と第2の特徴とは、プランジャを押圧しているユーザに対して触覚フィードバックを提供するために、互いに対して相互作用、たとえば、いくらかの期間、互いに対して係合し得る。たとえば、注射器が使用される多くの例では、ユーザは、特定の量の流体が注入されているかを判定することができるように、バレル上のマーキング、たとえば、量のマーキングを見ることができない場合がある。過度の注入は、薬または作用物質が多く注入され過ぎることに繋がり得、過小の注入は、注入される薬または作用物質が少なくなり過ぎることに繋がり得る。本明細書に記載の注射器のいくつかの例では、第1の特徴と第2の特徴とは、ユーザに、計量された量が搬送されたことの注意を喚起するように触覚フィードバックが提供されるように、相互作用することができる。いくつかの構成では、これら特徴は、バレルの第1の内部止め部またはエリアにおいて相互作用して、触覚フィードバックを提供することができる。第2の内部止め部へのプランジャの押圧により、所望の量の流体が注入されたことの注意をユーザに喚起するさらなるフィードバックが提供される。特定の実施例では、2つの止め部間の流体の所望の量は、約0.1ccから約10cc、より詳細には、約0.5ccから約5cc、たとえば、約1ccから約3ccとすることができる。
特定の構成では、本明細書に記載の注射器の構成要素は、リッジ、突起、または溝を含んで記載され得る。明確化のために、リッジは概して、本体から外に、かつ別の空間内に延びている。たとえば、バレルのリッジは、プランジャを受領するように設計された内部空間に延びる。突起も、注射器の本体から外に延びる場合がある。溝は通常、注射器のバレルの本体内、たとえば、バレルが溝を含む場合、バレルの内部空間から外に向かう方向に延びる。
特定の実施形態では、図1A及び図1Bを参照すると、注射器の分解図が示されている。注射器は、バレル110とプランジャ120とを備えている。バレル110の直径は、近位端112におけるプランジャ120のバレル110内への挿入を許容し、かつ、バレル110の遠位端114へのプランジャ110の押圧により、空気圧及び/または液圧の力を提供するようなサイズ及び構成となっている。プランジャ120は、ユーザによって手動で押圧される第1の端部122と、プランジャ120の押圧の間、バレル110の端部114から液体に力を加えるように、バレル120の内側表面との概して液密なシールを形成することができる第2の端部124とを備え得る。バレル120は、ニードル(図示せず)またはニードルに結合した流体ラインに結合することができるカプラ116を概して備えている。過活動膀胱を処置するための注射器の使用において、注射器は、複数の異なる注入場所、たとえば、10から30の場所、または10から20の場所、または15から20の場所に、ボツリヌス毒素または他の作用物質を注入するのに使用される。たとえば、(以下により詳細に論じられるような)膀胱壁内の複数の個別の注入場所には、過活動膀胱を処置するために、注射器から、計量された量を注入することができる。
いくつかの例では、ユーザは、膀胱壁内への注入の間、注射器を見ることができない場合がある。たとえば、通常の注入手順では、患者はテーブル上で、足かけ具に足を入れた状態で休んでいる。ユーザは、注射器に結合されたニードルを膀胱内に、膀胱壁のわきに挿入する。たとえば、ニードルは、尿道内に配置された膀胱鏡を通して配置することができる。挿入プロセスにより、ユーザが注射器を見ることができないようにする場合がある。特に、ユーザが膀胱壁を見ることを可能にする膀胱鏡(または他の見るためのデバイス)の使用の間は、膀胱鏡に電気的に結合したビデオスクリーン上で膀胱壁を見ることと、注射器のマーキングを見ることとは、同時には不可能である。両方のデバイスを見ることができないことにより、膀胱壁の複数の注入場所の各々に同じ量が注入されていることの見込みが低下し得る。精度と、注入から注入への再現性を向上させるために、注射器は、計量された量の流体が、プランジャの選択された移動距離だけ注入されたことのフィードバックを、注射器のユーザに提供するバレル上の特徴、及び/または、プランジャ上の特徴を備え得る。図2Aを参照すると、注射器のバレルをクローズアップした図が示されている。バレル200は、内壁202と外壁204とを備えている。周状溝205は、内壁202内に入り込んでいる。周状溝205は、注射器の本体周りを所望の距離だけ、たとえば、45度、60度、90度、120度、150度、180度、または360度までさえ、横断している場合があり、通常は、バレル200の選択された径方向平面内にある。図2Aに示すように、周状溝は、180度以下だけ横断する。溝205は、プランジャ250上の径方向の突起255と逆に係合するように設計されている(図2B参照)。たとえば、径方向の突起255が、溝205上の第1の位置から、バレル200の遠位端(近位端201とは反対側)に向かってスライドすると、径方向の突起255は、溝205と係合することができ、それにより、径方向の突起255が、溝205によって形成された空間を占めることになる。この係合により、プランジャ250を押圧するユーザが感じる力を生じる。この力を超えるために、ユーザは、十分な力でプランジャ250を押圧して、径方向の突起255を溝205から係合解除する。この係合解除により、径方向の突起255の、バレルの遠位端(図示せず)へ下方向に移動され、追加の流体が投与される。
特定の実施例では、ほぼ同じ量である、複数の計量された量を投与することを可能にするために、注射器のバレル内に複数の溝またはリッジが存在し得る。図3を参照すると、バレル300が、バレル300の長手軸に沿って、所望の距離だけ離間している溝310、320、330、340、及び350を備えて示されている。溝310から溝350の間に空いた距離は、径方向の突起が溝310から溝350の1つから、溝310から溝350の別のものへと移動する際に、どれだけの量が投与されるかを判定するために選択することができる。いくつかの例では、この距離は、1つの溝から次の溝への移動により、約0.1ccから約10cc、より詳細には、約0.5ccから約5cc、たとえば、約1ccから約3ccを投与することになるように選択される。特定の実施形態では、単一の径方向の突起を有するプランジャは、バレル300とともに使用することができる。使用時には、プランジャは、プランジャの遠位端をバレル300の頂部表面301内に配置することにより、バレルに結合される。配置の前に、バレルは、ボツリヌス毒素などの作用物質を含む液体で充填することができる。代替的には、プランジャは、完全にバレル内に配置され、流体をバレル300内に引き込むように後退してもよい。作用物質がバレル300内に充填されると、プランジャを、径方向の突起が溝310と係合するまで押圧することができる。プランジャの連続的押圧により、径方向の突起が連続的に溝320から溝350と係合する。プランジャの突起が各溝と係合すると、触覚フィードバックの力がユーザに伝えられ、計量された量が特定の注入場所に投与されたことを示す。ユーザは、次いで、プランジャのさらなる押圧の前に、ニードルを別の注入場所に移動させる場合がある。このプロセスは、所望の数の注入が実施されるか、バレル300内のすべての流体が投与されるまで繰り返され得る。バレル300が、複数の溝を備えるものとして示されているが、複数のリッジが代わりに存在してもよい。たとえば、バレル300の壁304間の内部空間に突出する複数の突起が存在してもよい。リッジを含むバレルの例は、以下により詳細に記載される。
他の構成では、周状溝は、バレルの周りに約360度延び得、それにより、プランジャが押圧される際に、プランジャの径方向の突起が常に周状溝と接触するようになっている。たとえば、各々が選択された径方向平面に配置された一連の周状溝は、押圧時のプランジャの回転が依然として、隣接する溝と接触する結果となるように存在する場合がある。この構成では、精度を向上させて、プランジャが溝から溝に押圧されると、計量された、ほぼ同じ量が搬送されることを確実にすることができる。
いくつかの実施形態では、プランジャは、2つ以上の径方向の突起を備える場合がある。図4Aを参照すると、プランジャ400は、互いから約180度離間した2つの径方向の突起410、420を備えて示されている。この構成では、(1つまたは複数の選択された数の径方向平面における)1つまたは複数の溝またはリッジがバレル(図示せず)内に存在することになるか、バレルの径方向平面内で約360度延びる単一の周状溝またはリッジが存在することができる。たとえば、バレルの2つの周状溝またはリッジは、突起410と突起420との間の空間と同様の角度だけ離間することができる。図4Bを参照すると、バレル450は、第1の径方向平面における溝460、第2の径方向平面における溝470、第3の径方向平面における溝470、第4の径方向平面における溝475、及び、第5の径方向平面における溝480を備えて示されている。
特定の実施例では、互いから約120度離間している3つの径方向の突起を有するプランジャを構成することが望ましい場合がある。3つの径方向の突起を有するプランジャの上面図は、図5に示されている。突起510、520、及び530は、約120度離間しており、また、外側に向かって、たとえば径方向に、長手方向の本体から延びている。いくつかの例では、径方向の突起510から530は、プランジャ500の本体からほぼ直角に延びているが、他の実施例では、径方向の突起510から530は、プランジャ本体の長手軸に対して上方または下方に角度が付けられている場合がある。プランジャ500は、径方向平面に少なくとも1つのリッジまたは溝を有するバレル内に挿入することができる。たとえば、約120度離間した1つ、2つ、3つ、またはそれより多くの周方向リッジまたは溝が、各径方向平面に存在する場合があり、リッジは、突起510から530のそれぞれ1つと係合する。代替的には、径方向平面を360度横断する周状溝またはリッジは、3つの突起510から530と係合することができる。プランジャ500の頂部505に適用される下方向の力によるプランジャ500の押圧により、突起510、520、及び530が下方向に移動することになる。バレルが複数の径方向平面を有して構成され、この複数の径方向平面の各々が3つ以上の周状溝またはリッジを含む場合、突起510、520、及び530がリッジまたは溝と係合する際に、触覚フィードバックが提供される。選択された数の径方向平面の各々における、3つの突起と、3つのそれぞれのリッジまたは溝を含むことにより、追加の触覚フィードバックがユーザに提供される。存在する突起、溝、またはリッジの明確な数は変化する場合があるが、いくつかの構成では、十分な突起が存在して、十分な触覚フィードバックを提供するが、プランジャを押圧するのに過度の力を必要とする突起はそれほど多くはない。
特定の構成では、バレルに溝またはリッジを有する径方向平面の数は、投与されることになる注入の所望の数と同じである場合がある。たとえば、注射器が、20の個別の注入に十分な流体を保持するように設計されている場合、注射器は、少なくとも20のリッジまたは溝を備え得、それにより、20以上の計量された量を、注射器を使用して投与することができるようになっている。各リッジまたは各溝間の特定の空間は、所望の計量された量にマッチするように選択され得る。たとえば、溝460から溝465にプランジャを移動するためのプランジャの押圧が、約1ccの量を投与するように設計されている場合、溝460と溝465との間の距離は、バレルの直径が約1cmである場合、約1.27cmとすることができる。プランジャの径方向の突起が溝460から溝465に移動する際に、注射器が約0.5ccを投与するように設計されている場合、溝460と溝465との間の距離は、バレルの直径が約1cmである場合、約0.64cmとすることができる。特定の例では、長手軸に沿うすべての溝またはリッジの間の空間は、ほぼ同じであり、それにより、プランジャの径方向の突起の、リッジからリッジへ(または溝から溝へ)の移動の結果として注入される量がほぼ同じであるようになっている。いくつかの構成では、バレルは、周方向リッジまたは溝を有する、約10から約30の径方向平面、より詳細には、周方向リッジまたは溝を有する、約15から約25の径方向平面、たとえば、周方向リッジまたは溝を有する、約17から22の径方向平面を備え得る。
特定の実施形態では、注射器は、単一の径方向平面にのみ溝またはリッジを有するバレルを備えている場合があり、プランジャは、複数の径方向平面を備えている場合がある。この複数の径方向平面の各々は、1つまたは複数の径方向の突起を含んでいる。図6A及び図6Bを参照すると、共通の径方向平面に2つの溝610、620を備えたバレル605(図6A参照)が、第1の径方向平面内の第1の一連の突起655、660、第2の径方向平面内の第2の一連の突起665、670、及び、第3の径方向平面内の第3の一連の突起675、680を備えたプランジャ650(図6B参照)の隣に示されている。注射器の使用時には、作用物質を含む液体をバレル内に充填することができ、プランジャ650は、突起675、680がリッジ610、615と係合するまでバレル内に挿入される。代替的には、プランジャ650を完全にバレル605内に配置し、突起675、680が溝610、615と係合するまでプランジャ650を後退させることにより、液体をバレル605内に引き込むことができる。プランジャ650の押圧により、突起675、680が溝610、615と係合解除し、バレル605の下方に移動する。特定の量だけ押圧した後に、突起665、670は、溝610、615と係合して、注射器の操作者に触覚フィードバックを提供するとともに、計量された量の流体が注射器から投与されたことが示される。ユーザは、次いで、突起655、660が溝610、615と係合するまで、プランジャ650をさらに押圧する場合がある。このプロセスは、プランジャ上に存在する突起の数、及び、所望の注入の数に応じて繰り返すことができる。径方向平面の各々の2つの径方向の突起が、プランジャ650内に存在するものとして示されているが、所望であれば、選択された数の径方向平面の各々における、3つ以上の径方向の突起が存在することもできる。たとえば、3つの径方向の突起が、1つまたは複数の径方向平面に存在してもよい。
いくつかの構成では、2つ以上の径方向の突起を有する径方向平面の数は、所望の総投与量に応じて変化し得る。たとえば、20の個別の1ccの注入量を注入することが所望である場合、プランジャは、2つ以上の径方向の突起を各々が備える20以上の径方向平面を備え得る。いくつかの実施形態では、突起を有する径方向平面は、径方向平面がユーザの力によって下方に移動する際に、所望の投与量を提供するように、所望の距離だけ離間している場合がある。たとえば、隣接する径方向平面間の距離は、バレルの直径が約1cmである場合、約1.27cmとすることができる。プランジャの径方向の突起が下方に移動する際に、注射器が約0.5ccを投与するように設計されている場合、プランジャの径方向平面間の距離は、バレルの直径が約1cmである場合、約0.64cmとすることができる。特定の例では、プランジャの長手軸に沿う、プランジャのすべての径方向平面間の空間は、ほぼ同じであり、それにより、プランジャの径方向の突起の、下方向への移動の結果として注入される量がほぼ同じであるようになっている。いくつかの構成では、プランジャは、少なくとも1つ、2つ、または3つの径方向の突起を有する、約10から約30の径方向平面、より詳細には、少なくとも1つ、2つ、または3つの径方向の突起を有する、約10から約20、または約15から約25の径方向平面、たとえば、少なくとも1つ、2つ、または3つの径方向の突起を有する、17から22の径方向平面を備え得る。
特定の実施例では、注射器は、各々が周状溝を備える2つ以上の径方向平面を備えたバレルと、各々が少なくとも1つの径方向の突起を備える2つ以上の径方向平面を備えたプランジャと、を備え得る。この構成では、異なる径方向平面における径方向の突起は、異なる径方向平面の異なる溝と同時に係合して、向上された触覚フィードバックを提供し得る。いくつかの場合では、各溝は、バレルの近位端に向かって配置することができ、それにより、プランジャの端末端部に配置された径方向の突起が、押圧の間、最初に溝と係合するようになっている。端末端部の径方向の突起が溝を超えて押圧されると、径方向の突起は、バレルの内壁に沿ってスライドするが、バレルの溝のいずれとも係合しない。この方式で、プランジャが連続して押圧される際に、プランジャを押圧するには過剰である力を必要とすることなく、向上された触覚フィードバックを提供することができる。図7Aを参照すると、バレル705は、第1の径方向平面における溝710、715、及び、第2の径方向平面における溝720、725を備えて示されている。プランジャ750(図7B参照)は、6つの異なる径方向平面に、複数の径方向の突起の対752から774を備えている。バレル705及びプランジャ750の使用時には、プランジャ750は、突起772、774が溝710、715と係合するまでバレル705内に挿入される。この係合により、ユーザに触覚フィードバックが提供される。プランジャのさらなる押圧により、溝710、715の、突起768、770との係合、及び、溝720、725の、突起772、774との係合が誘導される。この係合が生じた後に、触覚フィードバックにより、計量された量の流体が投与されたことの注意をユーザに喚起する。ユーザは、次いで、プランジャ750のさらなる押圧の前に、ニードルを異なる注入場所に移動させる場合がある。ニードルが適切に配置されると、プランジャ750は、突起768、770が溝720、725と係合し、突起764、766が溝710、715と係合するまで、さらに押圧され得る。突起772、774は、いずれの溝とも係合せず、また、溝720、725の下のバレル705の内壁に隣接して配置され得る。この係合が生じた後に、触覚フィードバックにより、計量された量の流体が他の注入場所に投与されたことの注意をユーザに喚起する。このプロセスは、所望の数の注入が実施されるまで繰り返すことができる。バレルの近位端のみに一連の溝を含めることにより、プランジャ750がバレル705内にさらに押圧される際に、可変の力を必要とすることなく、適切な触覚フィードバックを提供することができる。
特定の実施形態では、注射器内に存在する径方向の突起は、代わりに、バレルの内側表面に存在し得、1つまたは複数の溝は、プランジャ上に存在することができる。たとえば、突起が、溝からの係合及び係合解除を可能にするように可撓性に構成され、一方、溝が概して、相当程度に曲がるか移動することがない点で、溝は突起と区別することができる。図8A及び図8Bを参照すると、バレル805は、複数の径方向平面815から840を含んでいる。複数の径方向平面815から840の各々は、対応する溝のセット、たとえば、溝852、854または溝862、864のいずれかと係合及び係合解除するように設計された、径方向の突起のセットを備えている。注射器の使用時には、プランジャ850は、近位端において、バレル内に挿入される。径方向平面815の突起は、溝862、864と係合して、触覚フィードバックを提供する。プランジャ850の押圧の間、径方向平面815における突起は、プランジャ850を解放するとともに、プランジャ850の下方への移動を許容する。第2の位置では、径方向平面815内の径方向の突起は、溝852、854と係合し、径方向平面820内の径方向の突起は、溝862、864と係合する。突起と溝とが係合する際の触覚フィードバックが与えられると、計量された量が注入場所に投与されたことの注意がユーザに喚起される。バレル805の下への、プランジャ850のさらなる移動により、バレルの様々な径方向の突起の、プランジャの溝852、854、862、及び864との係合及び係合解除が生じる。プランジャの端末部分870がバレル805の底部、たとえば、バレル805の遠位端に達すると、プランジャ850のさらなる押圧は防止される。
図1から図7Aに示すバレルは、図示の溝の数と置き換えられる、同様の数の径方向の突起、たとえばリッジを含む場合がある。同様に、図1から図7Bに示すプランジャは、これら図の各々に示す突起の数よりむしろ、同様の数の溝を含む場合がある。いくつかの例では、バレルは、2つ以上の選択された径方向平面における、少なくとも1つの径方向の突起を備える場合があり、プランジャは、選択された径方向平面における、少なくとも1つの周状溝を備える場合がある。特定の構成では、バレルは、所望の注入数とほぼ同じ数、たとえば、10から25、15から25、または15から20の、リッジを備えた径方向平面を備え得、プランジャは、バレルのリッジによって係合または係合解除し得る、1つまたは複数の周状溝(または径方向の突起)を備え得る。
特定の構成では、バレルは、注射器の使用時にプランジャによって占められることが意図されている空間内に、バレルの内側表面から外側に延びる周方向リッジを備え得る。この周方向リッジにより、プランジャの1つまたは複数の径方向の突起が逆に係合する場合がある。バレルの周方向リッジは、近位、たとえば、プランジャが挿入される端部に配置することができ、それにより、リッジは、注入されることになる作用物質に接触しないようになっている。アミノ酸ベースの作用物質が注入される例、たとえば、ボトックス、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体などが注入される例では、作用物質の崩壊、または不活性化を避けるために、作用物質と接触することになるバレルの部分に平滑な壁面のバレルを使用することが望ましい場合がある。バレルが、作用物質に接触し得るリッジ、突起、または溝を含む場合、プランジャの押圧の間に乱れが形成される場合があり、これにより、作用物質の性質を変えてしまうか、不活性化する場合がある。バレルまたはプランジャ、またはその両方の特定のエリアのみに、適切な特徴を含むことにより、作用物質の不活性化を避けるか、低減することができる。
特定の実施形態では、図9Aを参照すると、バレル905は、バレルの内側空間内に延びる単一の周方向リッジ915を備えて示されている。複数の径方向の突起952から974を備えたプランジャ950(図9B参照)は、バレル905内に挿入することができる。最初に、突起972、974がリッジ915と接触して、触覚フィードバックを与える。プランジャの継続的押圧により、突起968、970がリッジ915の頂部表面と接触するまで、突起972、974を下方に押し、リッジ915を超えさせる。やはり、この動きにより、計量された量の流体が注射器から投与されることになる。このプロセスは、突起の各々がリッジ915を超えて押されるまで連続して繰り返すことができる。プランジャ上の径方向の突起の正確な数は、変化する場合があり、特定の例では、径方向の突起の数は、所望の計量された量の注入の数にマッチする。
いくつかの構成では、リッジ915は、周状である場合があり、また、バレルの内側表面への1つまたは複数の突起を備える場合がある。いくつかの例では、バレルの内側表面全体に、周方向にわたる単一のリッジがある場合があり、一方、他の例では、リッジは、2つ以上の不連続のセクション、たとえば、約100から180度離間した2つ以上のセクションに分かれている場合がある。バレルに存在するリッジの正確な数は、変化し得る。たとえば、注射器によって提供される触覚フィードバックを向上させるために、2つの異なる径方向平面に2つのリッジを有することが所望である場合がある。1つのイラストが、図10A及び図10Bに示されている。バレル1005は、異なる径方向平面に配置されたリッジ1015、1025のセットを備えている。プランジャ1050(図10B参照)は、リッジ1015、1025と係合及び係合解除することができる複数の径方向の突起1052から1074を備えている。バレル1005及びプランジャ1050の使用時には、プランジャ1050は、突起1072、1074がリッジ1015と係合するまで、近位端においてバレル内に挿入され得る。突起1072、1074がリッジ1015と係合解除するまで、追加の力を提供することができる。プランジャの継続的な押圧により、突起1074、1074がリッジ1025と係合し、突起1068、1070がリッジ1015と係合する。このプロセスは、所望の数の計量された注入が行われるまで繰り返すことができる。図9Aから図10Bに示す構成では、作用物質を含む液体に接触するバレルの部分は平滑である。たとえば、リッジまたは溝を備えていない。この平滑な壁の構成は、作用物質を妨げ、乱れ及び泡立ちを避けるために、所望である場合がある。
特定の実施形態では、プランジャが径方向の突起を備える場合、径方向の突起は、プランジャの長さにわたる場合がある、1つまたは複数の長手方向のリブ上に配置され得る。たとえば、プランジャの頂部からプランジャの底部に延びる長手方向の部材を有するプランジャは、バレルの溝またはリッジに係合及び係合解除するように機能することができる、個別の径方向の突起を備えている場合がある。単純化したイラストを図11に示す。プランジャ1100は、プランジャ1100の本体1105上に、長手方向の部材1110を備えている。所望である場合、プランジャ本体1105は、本体の一部である場合がある、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれより多くの長手方向の部材を備えている場合がある。たとえば、約120度離間して配置された3つの長手方向の部材が存在する場合がある。1つまたは複数の長手方向の部材は、触覚フィードバックを提供するように、バレルのリッジと係合及び係合解除し得る。たとえば、図9A及び図10Aに示すものと同様のリッジを有するバレルである。2つ以上の長手方向の部材が径方向の突起を備えている場合、異なる部材上の径方向の突起は、追加の触覚フィードバックのために、部材の異なるエリアと係合することができる。
特定の構成では、図1から図11に示す例示的注射器は、プランジャの押圧時、(処置手順の際の患者と注射器との間、またはユーザと注射器との間の通常の距離において)可聴性の合図またはノイズを生じることなく、触覚フィードバックを提供するように構成することができる。たとえば、特定の注射器は、プランジャが押圧される際に、プランジャの移動によって生じる摩擦に起因して可聴性ノイズを生じる場合がある。この可聴性ノイズは、患者、特に、膣に挿入されたニードルを通して、患者の膀胱壁にボツリヌス毒素を注入するために、足かけ具に配置された患者には悩ましいものになり得る。可聴性フィードバックを提供することなく、触覚フィードバックを提供することにより、患者の不安を低減することができる。可聴性フィードバックを避けるために、突起及び/または溝は、(触覚フィードバックを提供するために)係合した際に移動を妨げるのに有効であるが、プランジャの押圧の間は音波を生成しない、1つまたは複数の可撓性材料を備えている場合がある。他の例では、プランジャ(またはバレル)の径方向の突起は、移動の間、いずれの可聴性ノイズも生じることなく、いくらかの触覚フィードバックを可能にするように、十分に薄く設計することができる。さらなる例では、突起及び/または溝は、この突起及び溝が相当なノイズを生成することなく係合及び係合解除することを可能にするように、ある材料、たとえば、ポリテトラフルオロエチレン、炭素繊維などでコートして、全体の滑らかさ、すなわち滑りやすさを増大させることができる。さらに他の例では、バレルの壁、たとえば、内壁または外壁、またはその両方を、吸音材料でコートして、生成された音波が注射器を出ること、及び、患者を悩ませることを防止することができる。いくつかの構成では、触覚フィードバックが残っている場合であっても、プランジャが押圧される際に、生成されるノイズがほとんどないか、ゼロである。
いくつかの例では、注射器の底部に、内部止め部が存在する場合があり、それにより、最後の径方向の突起からこの止め部へのプランジャの移動により、注射器を使用したさらなる注入が防止される。内部止め部は、プランジャの端末端部がバレルの遠位端に近付く際に、過剰な量の流体が注入されるのを防止するように設計することができる。他の例では、バレルの端末端部または遠位端は、プランジャの端末端部または遠位端と係合して、プランジャのさらなる押圧を防止するように設計することができる。
他の実施例では、少なくとも1つの周方向リッジは、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。たとえば、周方向リッジは、プランジャが押圧された際に径方向の突起の係合及び解放を可能にするが、プランジャが後退されようとする場合、径方向の突起を保持するように、非対称に設計することができる。他の例では、周方向リッジの各々は、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。いくつかの実施形態では、プランジャの径方向の突起の少なくとも1つは、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。特定の実施形態では、プランジャの径方向の突起の各々は、バレル内におけるプランジャの一方向の移動を許容するように構成されている。一方向の移動のために設計された構成では、プランジャの、注射器の頂部内への挿入と、プランジャが押圧された際のバレルによるプランジャの保持が許容される。そのような構成は、汚染の問題を避けるために、注射器の再使用を禁止している。
特定の実施例では、本明細書に記載の注射器は、過活動膀胱を処置するために、膀胱壁の複数の注入場所に注入するために使用することができる。使用される正確な作用物質が変化する場合があるが、いくつかの実施形態では、作用物質は、ボツリヌス毒素を含むか、ボツリヌス毒素である。例示的ボツリヌス毒素には、限定ではないが、タイプA、A1、A2、B、C、C1、D、E、F、またはGのボツリヌス毒素が含まれている。いくつかの例では、注射器は、Allergenから商業利用可能である、onabotulinumtoxinA(ボトックス(登録商標)の材料)を含む溶液で充填されている。いずれの特定の理論によっても束縛されることを望まないが、膀胱壁に注入されるボツリヌス毒素は、膀胱壁の筋肉に神経信号が到達するのをブロックすることができる。このブロックにより、排尿の緊急の要請を低減することができる。所望である場合、様々なタイプのボツリヌス毒素の組合せを注入することができる。他の例では、治療用の作用物質が、本明細書に記載の注射器を使用してボツリヌス毒素と同時に投与される場合がある。たとえば、膀胱壁付近の膀胱のがんのエリアを処置することと、過活動膀胱を処置することとのために、抗腫瘍薬をボツリヌス毒素と同時に投与することができる。いくつかの実施例では、過活動膀胱を処置するのに使用される薬は、本明細書に記載の注射器の1つを使用して投与することができるか、本明細書に記載の注射器の1つを使用して、ボツリヌス毒素と同時に投与することができる。例示的薬には、限定ではないが、ダリフェナシン、フェソテロジン、ミラベグロン、オキシブチニン、ソリフェナシン、トルテロジン、及びトロスピウムが含まれる。過活動膀胱を処置するための薬の、ボツリヌス毒素との同時投与により、過活動膀胱の処置の異なる経路を妨げることができる。
特定の実施例では、ボツリヌス毒素で過活動膀胱を処置するために、ニードルは、本明細書に記載の注射器の1つに結合される。膀胱鏡または他の撮像デバイスは、次いで、膀胱壁を可視化するために、膣内に挿入され得る。ニードルは次いで、膣に挿入されるとともに、膀胱壁の第1の場所に隣接して配置することができる。ユーザは次いで、ニードルを膀胱壁の第1の場所内に押し当てるとともに、プランジャを第1の位置から第2の位置へ押圧して、計量された量を第1の注入場所に注入し得る。注射器からの触覚フィードバックにより、ユーザに、所望の計量された量がその場所に注入されたことの注意が喚起される。ユーザは、次いで、膀胱壁内の1つまたは複数の追加の場所にニードルを移動し、同様の方式で注入を実施し得る。注射器内に存在する溝及び突起は、ユーザに、突起と溝との係合から触覚フィードバックが提供されると、特定の場所への注入を停止するように注意が喚起される点で、「内部止め部」として機能する。このプロセスは、過活動膀胱の処置のために、膀胱壁内への十分な数の個別の注入がされるまで、たとえば、膀胱壁の様々な場所への、ボツリヌス毒素の10から25、または15から25の注入がされるまで、所望の回数だけ繰り返され得る。
特定の場合では、ボツリヌス毒素は、膀胱壁のグリッドパターンに注入することができる。図12を参照すると、約4つの行と5つの列を含む注入のグリッドが示されている。このグリッドは、膀胱壁内に、約20の個別の注入を行うために使用することができる。より少ないか、より多くの注入が所望である場合、行及び列の数は、それぞれ、より少ないか、より多くされる場合がある。いくつかの例では、ユーザは、注入の約2から8の異なる行と、注入の約3から9の異なる列とを注入する。たとえば、2から8の行に対する3から9の列のアレイが、注入を行うために使用され得る。注入を容易にするために、グリッドのオーバーレイをビデオスクリーン、たとえば、膀胱鏡または、膀胱鏡のセンサに無線で結合されたモバイルデバイスのビデオスクリーン上に提供して、注入プロセスにおいて、ユーザを補助することができる。たとえば、仮想グリッドのオーバーレイは、注入をガイドするためにスクリーン上にデジタル方式で提供することができる。グリッドは、参照位置に調整され、また、モーションセンサを含む場合がある。モーションセンサは、カメラまたは膀胱鏡の移動に基づき、グリッドの位置を調整することができる。所望であれば、ユーザは、スクリーン上の特定のグリッドの場所を、その特定の場所における注入の後にタッチして、残りのさらなる注入場所に関するガイダンスを提供するとともに、いずれの場所に対しても重複する注入を避けることができる。ユーザがグリッドの場所を押すと、グリッドの場所上の特定の「ドット」が、個別の注入場所を各々が示す残りのドットを残して除去され得る。さらに、図12における行及び列が、互いに対して整列して示されているが、所望であれば、異なる行または異なる列を、所望の量の空間だけオフセットさせることができる。注入場所は、別の場所よりも多くの注入場所が、膀胱壁の1つのエリアに存在し得る点で、非対称でもある場合がある。
特定の実施形態では、本明細書に記載の1つまたは複数の注射器は、膀胱壁内への複数の注入の各々を注入するのに使用することができる。いくつかの実施例では、全体の注入プロセスは、注入手順の間、注射器を見ることができるようにすることなく、実施される場合がある。たとえば、注射器内に存在する径方向の突起と溝との係合の結果として生じる触覚フィードバックにより、注射器の本体が、ユーザの視覚から見えなくされている場合であっても、実施されることになる手順全体が可能になる。いくつかの例では、15または20の個別の注入を、たとえば5分以下または10分以下の注入期間内に、膀胱壁に行うことができる。
特定の実施例では、様々なサイズの注射器を、注入プロセスで使用することができる。注射器の汚染及び/または再使用を避けるために、注射器は、所望の全体の量のレベルを提供するように選択することができる。たとえば、注入毎に1ccの、10の注入が所望である場合、注射器は、触覚フィードバックを伴って、10の注入を達成することを可能にする十分な溝及び突起を伴うサイズ及び構成にすることができる。いくつかの例では、注射器は、少なくとも15cc、少なくとも20cc、またはそれより多くの総量を提供するようなサイズとすることができる。
いくつかの実施形態では、カウンタまたはカウンティングデバイスが注射器とともに使用され得、それにより、プランジャの、1つの溝から隣接する溝への押圧が、どれだけの注入が実施されたかに関する、ユーザへの何らかのフィードバックを提供するための、スクリーン上のカウント、またはカウンタの動作となるようになっている。カウンティングデバイスは、注入手順において使用される可視グリッドを提供するために、注射器とともに使用される、より大きいシステムの一部であってもよい。
特定の実施形態では、膀胱壁にボツリヌス毒素を注入することにより、過活動膀胱の処置に繋がり得る。注入が排尿感覚を低減する程度において、排尿訓練方法に伴う、排尿訓練デバイス、たとえばモバイルデバイス、時計などは、任意選択的に、所望のインターバルでの排尿のために膀胱の訓練に使用することができる。たとえば、排尿訓練デバイスは、装着者に排尿を通知するために、所望のインターバルで可聴アラームを発生するように構成することができる。排尿訓練デバイスの継続的使用において、膀胱は、所望のインターバルで排尿感覚を生じるように、学習するか訓練することができる場合がある。いくつかの例では、排尿訓練は、患者のモバイルデバイスに備わっているソフトウェアアプリケーションの形態をとる場合がある。ソフトウェアアプリケーションは、選択されたインターバルで患者に排尿を思い出させ得、また、患者がモバイルデバイスのボタンまたはキーを押すまで、可聴アラームを発生させることにより、排尿が行われたことを患者が知る必要がある場合がある。ボツリヌス毒素の注入による過活動膀胱の処置と、排尿スケジュールを使用した膀胱の訓練との組合せにより、連続的なボツリヌス毒素の処置に関する要請が低減され得るか、各場所に注入されるボツリヌス毒素の量を低減することが許容され得る。ソフトウェアアプリケーションは、過活動膀胱の処置をさらに向上させるために、選択されたインターバルで、ケーゲル体操(または、恥骨尾骨筋若しくは他の骨盤底部構造を強化することができる体操のような、他の筋肉強化体操)を実施することを思い出させ始めるようにも設計される場合がある。モバイルデバイスは通常、携帯電話の形態を取るが、モバイルデバイスは、タブレット、コンピュータ、Apple Watchなどのモバイルデバイスとともに動作する時計、Google(登録商標) Glassなどのウェアラブルデバイス、または、プロセッサ、オプションのタッチスクリーン、及びオペレーティングシステムを含む他のモバイルデバイスとしても構成されている場合がある。モバイルデバイスは、ソフトウェアアプリケーションを記録し、プロセッサによるアクセスを許容することができる、1つまたは複数のメモリユニットをも含む場合がある。
いくつかの実施例では、注入手順は、すでにボツリヌス毒素が予め充填されている、たとえば、凍結乾燥されたボツリヌス毒素が予め充填されている注射器を除去することを伴う場合がある。ユーザは、適切な量が与えられるまで、プランジャを後退させることにより、緩衝剤または注入流体を注射器内に引き込むことで、ボツリヌス毒素を所望の濃度に再構成することができる。量の印、たとえば、所望のインターバルにおける量のマーキングが与えられ得、それによりユーザは、適切な量が注射器内に引き込まれたことを確認することができる。毒素の品質低下を避けるために、予め充填された注射器は、使用前に冷凍されるか低温に維持される場合がある。特定の例では、注射器は、ボツリヌス毒素を溶融させるために攪拌され得るか、注入溶液内に懸濁され得る。溶融されると、注入手順を開始することができる。
特定の実施形態では、本明細書に記載の注射器は、過活動膀胱を処置するために注射器を使用するための指示とともに、キットにパッケージングすることができる。たとえば、指示により、過活動膀胱を処置するのに使用することができる、注入の数、注入量などが特定される場合がある。このキットは、過活動膀胱の処置に使用するための、1つまたは複数のボツリヌス毒素をも備えている場合がある。たとえば、このキットは、onabotulinumtoxinAを備えている場合がある。いくつかの例では、ボツリヌス毒素は、注射器とは別の小型容器にパッケージングされている場合があるか、注射器自体にパッケージングすることができる。特定の実施例では、1つまたは複数の膀胱処置薬がキット内に与えられ得る。所望であれば、凍結乾燥されたボツリヌス毒素を溶解するのに有効である注入溶液は、キット内に与えられ得る。いくつかの例では、キットは、注射器に結合するように構成されたニードルを備える場合がある。特定の例では、キットは、ニードル及び注射器に結合するように構成された流体ラインを備える場合がある。
特定の実施例では、過活動膀胱を処置する方法は、本明細書に記載の注射器を提供することと、過活動膀胱を処置するためにボツリヌス毒素を伴う注射器を使用するための指示を提供することと、を含むことができる。いくつかの例では、本方法は、ボツリヌス毒素を提供することを含んでいる。他の実施例では、本方法は、注射器とともに使用するために構成されたニードルを提供することを含んでいる。さらなる実施形態では、本方法は、処置された過活動膀胱を再訓練するように構成された、トレーニングデバイスまたはトレーニングアプリケーションを提供することを含んでいる。特定の実施例では、本方法は、処置された過活動膀胱を再訓練するための指示を提供することを含んでいる。
いくつかの構成では、注射器は、1つまたは複数の撮像技術の補助を伴って、流体、作用物質、毒素などを患者に導入するのに使用することができる。たとえば、超音波撮像、核磁気共鳴映像、または熱撮像を使用して、注射器に結合したニードルを所望のエリア、または解剖学上の場所にガイドすることができる。1つの例では、超音波撮像は、膀胱に隣接する場所に経膣でニードルをガイドして、その場所の近位への作用物質の注入、たとえば、水疱性ボツリヌス毒素などの水疱性作用物質の注入を可能にするのに使用され得る。ニードルが尿道を通して挿入されないことから、経膣での注入により、尿路の汚染の発生を低減することができる。所望であれば、経尿道での注入を、過活動膀胱の処置を向上させるために、経膣での注入と組み合わせて使用する場合もある。
注射器及びその使用を、過活動膀胱の処置を参照して、様々な例で記載してきたが、注射器は、泌尿器科の処置以外の処置において、患者に流体を導入するのにも使用する場合がある。たとえば、注射器は、計量された量の流体または線量を、放射線処置または心臓の処置の間、静脈または動脈に導入するのに使用することができる。所望の量の薬または作用物質を、処置中に注射器を見ることが不可能である場合がある結腸内視鏡検査の処置の間、腸に導入することができる。
注射器及び注射器の使用をさらに説明するために、注射器の特定の具体的構成を以下に記載する。
実施例1
図13Aから図13Cの写真に示すように、バレル(図13A)及びプランジャ(図13B)は、触覚フィードバックの注射器を提供するように、ともに使用することができる。プランジャは、3つの長手方向のフィンを備えている。これらフィンの各々は、複数の突起を備えている(拡大図に関し、図13C参照)。バレルは、プランジャの突起と係合する内部のリッジを備えている。異なる長手方向のフィンの突起は、同じ径方向平面において離間することができ、それにより、同じ平面における異なる突起が、バレルのリッジと同時に係合して、触覚フィードバックを提供するようになっている。
図13Aから図13Cの写真に示すように、バレル(図13A)及びプランジャ(図13B)は、触覚フィードバックの注射器を提供するように、ともに使用することができる。プランジャは、3つの長手方向のフィンを備えている。これらフィンの各々は、複数の突起を備えている(拡大図に関し、図13C参照)。バレルは、プランジャの突起と係合する内部のリッジを備えている。異なる長手方向のフィンの突起は、同じ径方向平面において離間することができ、それにより、同じ平面における異なる突起が、バレルのリッジと同時に係合して、触覚フィードバックを提供するようになっている。
本明細書に開示の実施例の要素を導入する場合、「a」、「an」、「the」、及び「said」の冠詞は、1つまたは複数の要素が存在することを意味することを意図している。「備える(comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」との用語は、オープンエンドであることが意図されており、また、列挙された要素以外の追加の要素が存在する場合があることを意味している。当業者には、本開示の利益により、各実施例の様々な構成要素は、他の実施例の様々な構成要素と相互交換するか、代替することができることを理解されたい。
特定の態様、実施例、及び実施形態を上述してきたが、当業者には、本開示の利益により、開示の例示的態様、実施例、実施形態の追加、代替、修正、及び変更が可能であることを理解されたい。
Claims (56)
- 過活動膀胱の処置方法であって、複数の個別の場所において、ボツリヌス毒素を、膀胱壁に、複数の個別の内部止め部を有して構成された注射器から注入して、前記過活動膀胱を処置するように、前記注射器のプランジャが第1の内部止め部から第2の内部止め部に押圧される際に、各注入場所において、前記注射器から規定の量を投与することを含む、前記方法。
- 前記膀胱壁内に、m×nのアレイで前記ボツリヌス毒素を注入することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記アレイのmが、2から20であり、前記アレイのnが、2から20である、請求項2に記載の方法。
- 前記注射器を、前記複数の個別の内部止め部の各々において触覚フィードバックを提供するように構成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記注射器を、前記プランジャが前記第1の止め部から前記第2の止め部に押圧される際にノイズをほとんど生じないように構成することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
- 前記注射器を、前記膀胱壁内の少なくとも20の個別の場所に注入することを可能にする総量で構成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記注射器のバレルを、前記第1の内部止め部において、前記注射器のプランジャの突起と係合する内部のリッジを伴って構成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記注射器に、凍結乾燥されたボツリヌス毒素を充填することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記凍結乾燥されたボツリヌス毒素を含む前記注射器に液体を導入することにより、前記凍結乾燥されたボツリヌス毒素を溶融することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ボツリヌス毒素をonabotulinumtoxinAであるように選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ボツリヌス毒素を注入するユーザが、前記注射器を見ることができない場合、前記膀胱壁内の前記複数の個別の場所の各々において、ほぼ同じ量のボツリヌス毒素を注入するように、前記注射器を配置することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 膀胱鏡を含む前記注射器を使用して、前記ボツリヌス毒素を注入することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記膀胱壁内への注入数をカウントするように構成されたデバイスを使用することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
- 前記注入方法の間、プロセッサを有して構成されたデバイスを使用することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
- 前記プロセッサを、前記膀胱鏡によって提供されたイメージ上にグリッドを表示するように構成することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
- 前記複数の注入場所の各々のインジケータのサイトを含む前記グリッドを構成することと、前記注射器が、特定のインジケータのサイトにおいて前記ボツリヌス毒素を前記膀胱壁に注入するのに使用されると、前記インジケータを除去することと、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
- 前記注射器を使用して、前記第1の内部止め部及び前記第2の内部止め部を損なっている注射器を使用する場合よりも、10%から25%少ない時間で、少なくとも20の個別の場所に注入することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記注射器のプランジャを、複数の径方向の突起を伴って構成することと、前記注射器のバレルを、複数の内部リッジを伴って構成することであって、複数の内部リッジが、前記径方向の突起の少なくとも1つが前記内部リッジの少なくとも1つと接触した際に、触覚フィードバックを提供するように構成されている、前記注射器のバレルを、複数の内部リッジを伴って構成することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記プランジャを、約120度離間した3つの径方向の突起を含むように構成することと、前記バレルを、前記バレルに沿って長手方向に離間した周方向の内部リッジを複数備えて構成することと、をさらに含み、第1の長手方向に離間した周方向リッジから、第2の長手方向に離間した周方向リッジへの前記プランジャの押圧により、前記注射器から、計量された量の前記ボツリヌス毒素を投与する、請求項18に記載の方法。
- 選択されたインターバルで、前記膀胱の排尿を誘導することにより、膀胱の筋肉を訓練することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 長手方向の本体から径方向に延びる少なくとも1つの突起を含むプランジャと、
バレルであって、前記プランジャを受領するように構成された本体を備えるとともに、前記バレルの前記本体に沿って長手方向に配置された少なくとも1つの周方向リッジを備え、前記周方向リッジが、第1の径方向平面に配置され、また、触覚フィードバックを提供するとともに計量された量の流体を投与するように、前記プランジャの第1の位置において、前記プランジャの少なくとも1つの突起と係合するように構成されている、バレルと、を含む、注射器。 - 前記プランジャが、第1の径方向の突起及び第2の径方向の突起を備えている、請求項21に記載の注射器。
- 前記周方向リッジとの前記第2の径方向の突起の係合を許容するための、前記プランジャの前記第1の径方向の突起の、前記第1の径方向平面から、前記第1の径方向平面の下の第2の径方向平面への移動により、可聴性フィードバックを生じることなく前記触覚フィードバックを提供する、請求項22に記載の注射器。
- 前記プランジャが、前記プランジャの前記長手方向の本体に沿う、複数の異なる径方向平面の各々において、2つの径方向の突起を備えている、請求項21に記載の注射器。
- 前記バレルが、前記周方向リッジの前記径方向平面とは異なる径方向平面に位置する、第2の周方向リッジを備え、対応する数の周方向リッジが、前記バレルの前記本体に沿う、複数の異なる径方向平面に配置されている、請求項23に記載の注射器。
- 前記プランジャが、前記プランジャの前記長手方向の本体から径方向に延びるとともに、互いから約120度離間した、単一の径方向平面における3つのほぼ等しい突起を備えている、請求項21に記載の注射器。
- 前記バレルが、前記本体の複数の異なる径方向平面の各々に3つの周方向リッジを備えており、前記複数の異なる径方向平面は、前記プランジャの前記3つの径方向の突起が前記第1の径方向平面から前記第2の径方向平面に移動する際に、前記計量された量の流体を提供するのに有効な距離だけ互いから離間している、請求項25に記載の注射器。
- 前記バレルのベースに内部止め部をさらに備え、前記内部止め部は、前記プランジャのさらなる移動を防止するように、前記プランジャの端末端部と係合するように構成されている、請求項26に記載の注射器。
- 前記プランジャの前記3つのほぼ等しい径方向の突起の各々は、前記プランジャの前記長手方向の本体に直角に配置されている、請求項26に記載の注射器。
- 前記突起はともに、前記リッジと係合すると下方向の移動を阻んで、前記プランジャの前記突起を選択された径方向平面に位置して保持するように構成されるとともに、前記突起を前記選択された径方向平面から隣接する径方向平面に移動するのに有効な下方向の力が前記プランジャに適用された際に、前記選択された径方向平面から解放されるように構成された、請求項26に記載の注射器。
- 前記プランジャが、前記プランジャの前記長手方向の本体に沿う、複数の異なる径方向平面の各々において、互いから約120度離間した、3つの径方向の突起を備えている、請求項25に記載の注射器。
- 前記バレルが、前記第1の径方向平面にただ1つの周方向リッジを備えている、請求項30に記載の注射器。
- 前記プランジャと前記バレルとの各々が、前記突起及び前記リッジを変形させることなく、オートクレーブに耐えることが可能である材料を備えている、請求項21に記載の注射器。
- 前記バレルの前記本体に沿って内部止め部をさらに備え、前記内部止め部は、前記プランジャが前記内部止め部と接触すると、前記プランジャのさらなる押圧を防止するように構成されている、請求項21に記載の注射器。
- 前記バレルの外側表面上に、少なくとも1つの量のインジケータをさらに備えた、請求項21に記載の注射器。
- 前記バレルが、前記注射器をニードルに結合するように構成された結合部を備えている、請求項21に記載の注射器。
- 前記バレルの前記周方向リッジが、前記バレル内における前記プランジャの一方向の移動を許容するように構成されている、請求項21に記載の注射器。
- 前記バレルと前記プランジャとの各々が、プラスチック、ガラス、及びそれらの組合せからなるグループから選択された材料を備えている、請求項21に記載の注射器。
- 前記プランジャの前記径方向の突起の前記少なくとも1つが、前記バレル内における前記プランジャの一方向の移動を許容するように構成されている、請求項21に記載の注射器。
- 前記注射器が、前記バレル上にただ1つの周方向リッジを備え、前記プランジャが、複数の異なる径方向平面の各々に径方向の突起を備え、前記プランジャが、すべての量が注入される間、触覚フィードバックを伴って、流体の、約20の個別の計量された量を投与するのに十分な径方向の突起を備えている、請求項21に記載の注射器。
- 前記注射器が、流体の、約20の個別の計量された量を投与するようなサイズ及び構成とされている、請求項21に記載の注射器。
- 請求項21に記載の注射器と、
凍結乾燥されたボツリヌス毒素と、
過活動膀胱を処置するために、前記注射器及び前記凍結乾燥されたボツリヌス毒素を使用するための指示と、を備えたキット。 - 前記凍結乾燥されたボツリヌス毒素を溶融するのに有効な注入溶液をさらに備えた、請求項41に記載のキット。
- 前記注射器に結合するように構成されたニードルをさらに備えた、請求項41に記載のキット。
- 前記ニードル及び前記注射器に結合するように構成された流体ラインをさらに備えた、請求項43に記載のキット。
- 前記凍結乾燥されたボツリヌス毒素が、凍結乾燥されたonabotulinumtoxinAである、請求項41に記載のキット。
- 前記注射器が凍結乾燥されたボツリヌス毒素を含む、請求項21に記載の注射器と、
過活動膀胱を処置するための、前記凍結乾燥されたボツリヌス毒素を含む前記注射器を使用するための指示と、を備えたキット。 - 前記凍結乾燥されたボツリヌス毒素を溶融するのに有効な注入溶液をさらに備えた、請求項46に記載のキット。
- 前記注射器に結合するように構成されたニードルをさらに備えた、請求項46に記載のキット。
- 前記ニードル及び前記注射器に結合するように構成された流体ラインをさらに備えた、請求項48に記載のキット。
- 前記凍結乾燥されたボツリヌス毒素が、凍結乾燥されたonabotulinumtoxinAである、請求項46に記載のキット。
- 過活動膀胱の処置方法であって、
請求項21に記載の注射器を提供することと、
過活動膀胱を処置するために、ボツリヌス毒素を含む請求項21に記載の前記注射器を使用するための指示を提供することと、を含む前記方法。 - 前記ボツリヌス毒素を提供することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
- 前記注射器とともに使用するために構成されたニードルを提供することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
- 前記処置された過活動膀胱を再訓練するように構成された訓練デバイスを提供することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
- 前記処置された過活動膀胱を再訓練するための指示を提供することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
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