JP2018514992A - ハンドオーバーバンドの調整方法及び装置、コンピュータ記憶媒体 - Google Patents

ハンドオーバーバンドの調整方法及び装置、コンピュータ記憶媒体 Download PDF

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Abstract

本発明の実施形態は、ハンドオーバーバンドの調整方法を開示し、列車が起動した後、列車の運行情報を取得することと、前記列車の運行情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定することと、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整することと、を含む。本発明は、ハンドオーバーバンドの調整装置及びコンピュータ記憶媒体をさらに開示する。

Description

本発明は、通信分野のハンドオーバーバンド技術に関し、特に、ハンドオーバーバンドの調整方法及び装置、コンピュータ記憶媒体に関する。
高速鉄道線の時速の加速に伴って、現有の鉄道専用移動通信システムは、信頼性、即時性から要求に応えることができなくなる。高速条件下での無線通信環境が悪化し、信号減衰、ドップラーシフト及びハンドオーバー等の面において問題が現れ、1つのセルから他のセルへのハンドオーバー問題が最も顕著となる。ハンドオーバー過程は、測定、選択、判定、実行の4段階があり、列車の移動速度の加速につれ、ハンドオーバーフローは、開始から完成まで一定期間が必要であることから、無線環境は、一般的には大きく変化しているため、ハンドオーバーを正常に行うことが問題となる。
基地局サブシステム(BSS、Base Station Subsystem)は、現有のメカニズムを踏まえてハンドオーバーバンドを設定する場合、ドライブテスト(DT、Drive Test)及びフィールドダイヤルテストによってハンドオーバーバンドの合理性を確認し、且つこのハンドオーバーバンドが固定したものであり、ハンドオーバーバンドは、互いに隣接セルである2つのセルのチャネル同士が重なり合ってカバーする領域である。ハンドオーバーバンドが大きすぎであれば、鉄道のプライベートネットワークとパブリックネットワークとが互いに干渉し合うことが生じやすく、音声品質が劣化し、さらには、呼が切断されてしまう。逆に、ハンドオーバーバンドが小さすぎであれば、プライベートネットワークユーザは、列車の速度が速すぎてハンドオーバーが完成されるまで待つことができないおそれがあり、呼が切断されてしまう。
上述のように、列車のプライベートネットワークにおけるユーザ端末によるセルハンドオーバーの成功率を向上させることについて、関連技術は、まだ有効な対応策を提案していない。
本発明の実施形態は、プライベートネットワークにおけるユーザ端末によるセルハンドオーバーの成功率を向上させることを目的として、ハンドオーバーバンドの調整方法及び装置、コンピュータ記憶媒体を提供する。
本発明の実施形態は、
列車が起動した後、列車の運行情報を取得することと、
前記列車の運行情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定することと、
前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整することと、
を含むハンドオーバーバンドの調整方法が提供される。
前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整することは、
列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲、及びターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲に基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさを決定することと、
前記調整すべきハンドオーバーバンドの大きさに基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角を調整することと、を含むことが好ましい。
前記列車の運行情報は、前記列車の位置情報及び速度情報を含み、
前記列車の運行情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定することは、
前記列車の運行位置情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定することと、
前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出することと、を含むことが好ましい。
前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出することは、
前記列車の運行速度情報に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車があるか否かを判断することと、
前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車がある場合、各列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、各列車が入ろうとする前記ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲をそれぞれ算出し、算出したハンドオーバーバンド範囲のうち大きい方を、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とするか、或いは、
上り列車又は下り列車のいずれかの列車のみがある場合、前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出することと、を含むことが好ましい。
前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整した後、
第1の予め設定された時間においてターゲットハンドオーバーバンドを通過する列車がない場合、前記ターゲットハンドオーバーバンド範囲を、予め設定されたハンドオーバーバンド範囲になるように調整すること、をさらに含むことが好ましい。
前記列車の運行位置情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定した後、
ターゲットセルチャネルを、第2の予め設定された時間だけ早くアクティブ化すること、をさらに含むことが好ましい。
本発明の実施形態は、
列車が起動した後、列車の運行情報を取得する情報取得モジュールと、
前記列車の運行情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定するハンドオーバーバンド範囲決定モジュールと、
前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する第1の調整モジュールと、
を備えるハンドオーバーバンドの調整装置がさらに提供される。
前記第1の調整モジュールは、
列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲、及びターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲に基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさを決定する決定ユニットと、
前記調整すべきハンドオーバーバンドの大きさに基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角を調整する調整ユニットと、を含むことが好ましい。
前記列車の運行情報は、前記列車の位置情報及び速度情報を含み、
前記ハンドオーバーバンド範囲決定モジュールは、
前記列車の運行位置情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定するターゲットハンドオーバーバンド決定ユニットと、
前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する算出ユニットと、を含むことが好ましい。
前記算出ユニットは、
前記列車の運行速度情報に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車があるか否かを判断する判断サブユニットと、
前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車がある場合、各列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、各列車が入ろうとする前記ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲をそれぞれ算出し、算出したハンドオーバーバンド範囲のうち大きい方を、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とするか、或いは、
上り列車又は下り列車のいずれかの列車のみがある場合、前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する調整サブユニットと、を含むことが好ましい。
前記ハンドオーバーバンドの調整装置は、
第1の予め設定された時間においてターゲットハンドオーバーバンドを通過する列車がない場合、前記ターゲットハンドオーバーバンド範囲を、予め設定されたハンドオーバーバンド範囲になるように調整する第2の調整モジュール、をさらに備えることが好ましい。
前記ハンドオーバーバンド範囲決定モジュールは、
ターゲットセルチャネルを、第2の予め設定された時間だけ早くアクティブ化するアクティブ化ユニット、をさらに含むことが好ましい。
本発明の実施形態は、上述したハンドオーバーバンドの調整方法を実行するための実行可能な命令が記憶されている、コンピュータ記憶媒体がさらに提供される。
本発明の実施形態によれば、列車の運行情報を取得することで、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定し、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出し、そして、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲とを比較し、比較結果に基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさを決定し、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する。これにより、列車の運行速度によって、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を適応的に調整することを実現し、列車の高速運行中にプライベートネットワークにおけるユーザ端末によるセルハンドオーバーの成功率を向上させるとともに、プライベートネットワークとパブリックネットワークとが互いに干渉し合うことを低減する。
本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整方法の実施例1のフローを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整の構造を示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整方法において、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲の調整を細分化したフローを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整方法において、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲の決定の実施例1を細分化したフローを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整方法において、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲の計算を細分化したフローを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整方法の実施例2のフローを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整方法において、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲の決定の実施例2を細分化したフローを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整装置の実施例1の機能モジュールを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整装置における、第1の調整モジュールの機能モジュールを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整装置における、ハンドオーバーバンド範囲決定モジュールの実施例1の機能モジュールを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整装置における、算出ユニットの機能モジュールを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整装置の実施例2の機能モジュールを示す図である。 本発明の実施形態に係るハンドオーバーバンドの調整装置における、ハンドオーバーバンド範囲決定モジュールの実施例2の機能モジュールを示す図である。
ここで説明する具体的な実施形態は、本発明を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定することは意図していないのは、理解されるべきである。
本発明の実施形態において、列車が起動した後、列車の運行位置情報を取得することで、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定し、ターゲットセルチャネルを事前にアクティブ化する。列車が予め設定された位置まで進行する場合、この時列車の運行速度情報と予め設定されたセルハンドオーバー時間とを結合して、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出し、これをターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲と比較して、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさを決定する。その後、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさとアンテナダウンチルト角との対応関係に基づいて、調整すべきアンテナダウンチルト角の大きさを決定し、これにより、異なる速度の列車のために異なるターゲットハンドオーバーバンドを提供し、即ち、列車の運行速度によって、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を適応的に調整することを実現する。それゆえ、列車の高速運行中にプライベートネットワークにおけるユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーする成功率を向上させる。また、第1の予め設定された時間においてターゲットハンドオーバーバンドを通過する列車がない場合、ターゲットハンドオーバーバンド範囲を、予め設定されたハンドオーバーバンド範囲内のものに調整することにより、プライベートネットワークとパブリックネットワーク間での相互干渉を低減する。
図1には、本発明に係るハンドオーバーバンドの調整方法の実施例1が示されている。この実施例のハンドオーバーバンドの調整方法は、以下のステップS100〜S300を含む。
ステップS100:列車が起動した後、列車の運行情報を取得する。
ステップS200:前記列車の運行情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定する。
ステップS300:前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する。
高速鉄道線が建設されると同時に、沿線のプライベートネットワークが計画され、即ち、ベーストランシーバ基地局の位置及びアンテナの分布状況が計画されることにより、複数のセルが形成されるとともに、隣り合う2つのセル同士が重なり合ってカバーする領域においてハンドオーバーバンドが形成され、それぞれのハンドオーバーバンドごとに対応して1つの番号が予め設定されている。図2に示されるように、セルaとセルbとが重なり合ってカバーする領域において1つのハンドオーバーバンドが形成されている。
列車の運行情報を取得できるように、列車には、列車が起動した後、列車の運行位置情報及び速度情報等の情報を取得し、列車の運行状態を把握するGPSシステムが装着されている。列車の運行情報は、列車上のプライベートネットワークにおけるユーザ端末のGPSシステムから取得されることもでき、例えば、列車上の携帯電話ユーザの現在の位置情報及び速度情報等の情報を列車の運行情報として取得する。もちろん、列車の運行情報を他の方法により取得してもよい。列車の運行位置情報は、列車がある地理的経緯度情報であり、かつ高速鉄道線上のそれぞれのセルの範囲及びそれぞれのハンドオーバーバンドの範囲がある経緯度情報をリストの形で記憶するか、他の形で記憶することができ、セルの範囲及びハンドオーバーバンドの範囲は調整された後、更新される。列車の運行速度情報は、列車の運行速度の大きさと列車の運行方向とを含み、列車の運行方向は、この列車が上り列車か下り列車かを判断するためのものであり、例えば、一方の方向を列車の上り方向として規定すると、他方の方向が列車の下り方向になる。列車の運行情報をGPSシステムからリアルタイムで取得することができれば、予め設定された時間間隔毎に列車の運行情報を取得することもでき、この予め設定された時間は、実際の状況に応じて設定されることができ、例えば、予め設定された時間は1秒であるか、他の時間であることができる。
また、列車の運行情報を取得する方法は、列車が起動する際に、まず最初に列車の初期位置情報及び列車の初期運行速度情報を報告し、そして列車の運行中に、列車の運行速度に変化がある場合、列車の現在運行速度情報をタイムリーに報告することにより、列車の運行情報の変化状況を把握することをさらに含むことができる。
列車の運行情報を得た後、列車が現在ある経緯度情報と記憶したハンドオーバーバンドの経緯度情報とを比較し、列車の速度情報と結合することにより、列車が入ろうとするハンドオーバーバンドの番号、即ちターゲットハンドオーバーバンドを決定し、列車がこのターゲットハンドオーバーバンドに入るときに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する。列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲とを比較し、比較結果に基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整し、列車のプライベートネットワークにおけるユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーすることに成功する。
本発明の実施形態によれば、列車が起動した後、列車の運行情報を取得することで、得られた列車の運行情報に基づいて列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定するとともに、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定し、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する。これにより、列車の運行速度によって、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を動的に調整することを実現し、このため、列車のプライベートネットワークユーザが1つのセルから他のセルへとハンドオーバーする成功率を向上させる。
図3に示されるように、上記実施例に基づき、この実施例のハンドオーバーバンドの調整方法において、上記ステップS300は以下のステップS310〜ステップS320を含むことが好ましい。
ステップS310:列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲、及びターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲に基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさを決定する。
ステップS320:前記調整すべきハンドオーバーバンドの大きさに基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角を調整する。
高速鉄道沿線の環境が複雑であり、それぞれのベーストランシーバ基地局と高速鉄道線との垂直距離が異なっているため、互いに隣接セルである2つのセル同士が重なり合ってカバーする領域において形成されたハンドオーバーバンドは異なってもよい。したがって、本実施例において、高速鉄道線及びアンテナの分布状況に応じて、高速鉄道線におけるそれぞれのハンドオーバーバンドに対してアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係を予め確立する必要があり、この軌道長さは、ハンドオーバーバンドの大きさに対応して占める軌道長さであり、つまり、前述のアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係は、アンテナダウンチルト角とハンドオーバーバンドの大きさとのマッピング関係と均等である。本実施例において、アンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係を予め設定し、第1のハンドオーバーバンドAにおける対応するアンテナダウンチルト角の取りうる値から、対応する軌道長さを測定し、第2のハンドオーバーバンドAにおける対応するアンテナダウンチルト角の取りうる値から、対応する軌道長さを測定することを例として、アンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係を表1に示されるように設定する。
高速鉄道沿線の他のハンドオーバーバンドにおけるアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係は、上述と同様である。すべてのハンドオーバーバンドにおけるアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係をデータベースにより記憶するか、他の方式で記憶することができ、これにより、後で、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさ、即ち、対応する軌道長さを得た後、このデータベースに問い合わせれば、調整すべきアンテナダウンチルト角の大きさを決定することができる。
なお、上記それぞれのハンドオーバーバンドにおけるアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係の取りうる値は、実際の状況に応じて設定されることができ、本発明を限定していない。上記動作原理により得られたマッピング関係であれば、アンテナダウンチルト角の大きさ、軌道長さ等の要素が様々に変形されたとしても、すべて本発明の保護範囲内のものである。
列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出した後、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲とを比較し、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲が、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲よりも大きければ、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲Hと、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲Hとの差分値ΔH=H−Hに基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさがΔHであると決定し、また、ハンドオーバーバンドの大きさとアンテナダウンチルト角とのマッピング関係に基づいて、拡大すべきアンテナダウンチルト角の大きさを決定する。そして、拡大すべきアンテナダウンチルト角の大きさに応じて、隣り合う2つのセルのアンテナダウンチルト角の大きさを同時に拡大し、即ち、ターゲットハンドオーバーバンドに対応する隣り合う2つのセルの重なりエッジを同時に、それぞれ同じ距離だけ拡大し、ターゲットハンドオーバーバンド範囲を大きくする。隣り合うベーストランシーバ基地局が、同一の水平線上に位置していない可能性があるため、隣り合う2つのセルのアンテナダウンチルト角の調整すべき大きさが異なってもよいが、しかし、重なりエッジの拡大すべき距離が同じになるようにされるべきである。例えば、得られたΔHが0.1kmであれば、隣り合うセルaとセルbをそれぞれ0.05km拡大する必要がある。上記ΔHの取りうる値は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、ここでは本実施例を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲が、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲よりも小さければ、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲Hと、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲Hとの差分値ΔH=H−Hに基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさがΔHであると決定し、また、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさとアンテナダウンチルト角との対応関係に基づいて、縮小すべきアンテナダウンチルト角の大きさを決定し、即ち、ターゲットハンドオーバーバンドに対応する隣り合う2つのセルの重なりエッジを同時に、それぞれ同じ距離だけ縮小し、ターゲットハンドオーバーバンド範囲を小さくする。列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲が、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲と等しければ、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する必要がない。本実施例において、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲に基づいて、アンテナダウンチルト角を適応的に調整することにより、ターゲットハンドオーバーバンド範囲の動的調整を実現し、異なる速度の列車に適したターゲットハンドオーバーバンドを提供する。
図2を例に、図2において、調整後のハンドオーバーバンド範囲が調整前のハンドオーバーバンド範囲よりも大きいことから、アンテナダウンチルト角を拡大すべきである。仮にΔH=H調整後−H調整前とすると、それぞれの基地局の調整すべき軌道長さが、ΔH/2となる。基地局1の現在のアンテナダウンチルト角をαとすると、上記表1から分かるように、現在の基地局1に対応するハンドオーバーバンドは第1のハンドオーバーバンドであり、かつこの第1のハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角αに対応する軌道長さはXである。このため、角度の計算によって、基地局1のアンテナダウンチルト角の拡大すべき角度が、θ=arctg((X+ΔH/2)/D)−αである。また、基地局2の現在のアンテナダウンチルト角をαとすると、上記表1から分かるように、現在の基地局2に対応するハンドオーバーバンドは第1のハンドオーバーバンドであり、かつこの第1のハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角αに対応する軌道長さはXである。このため、角度の計算によって、基地局2のアンテナダウンチルト角の拡大すべき角度が、θ=arctg((X+ΔH/2)/D)−αである。
なお、ターゲットハンドオーバーバンドを合理的かつ有効に設定するために、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲及びアンテナダウンチルト角の調整範囲をそれぞれ制限することができる。一方のセルがあるターゲットハンドオーバーバンド範囲を調整することを例として、例えば、列車の運行速度を300km/hとし、列車が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーするために必要な時間を3秒とすると、この予め設定されたセルハンドオーバー時間が6秒であることができ、計算によって、Hmin=300×3/3600=0.25km、Hmax=300×6/3600=0.5kmになり、ターゲットハンドオーバーバンドの最小範囲をHminで制限し、ターゲットハンドオーバーバンドの最大範囲をHmaxで制限すれば、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲として[0.25km,0.5km]が得られる。上記ΔHの取りうる値は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、ここでは本実施例を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定していないのは、理解されることができる。図2において、一方のアンテナダウンチルト角を調整することを例として、このアンテナダウンチルト角の調整すべき角度の大きさをθとすると、θの調整範囲を[0,arctg(Hmax)/D−arctg(ΔH/2+Hmin)/D]として設定することができ、ただし、Dは、ベーストランシーバ基地局と軌道との垂直長さであり、ΔHは前述の調整すべきハンドオーバーバンドの大きさであり、もちろん、θの調整範囲を固定した範囲内の値として設定してもよい。上記アンテナダウンチルト角の調整範囲で制限される取りうる値は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
図4に示されるように、上記実施例に基づき、この実施例のハンドオーバーバンドの調整方法において、上記ステップS200は以下のステップS210〜ステップS220を含むことが好ましい。
ステップS210:前記列車の運行位置情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定する。
ステップS220:前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する。
列車が起動した後、列車の運行位置情報、即ち、列車の経緯度情報を取得し、列車が現在ある経緯度情報と記憶したハンドオーバーバンドの経緯度情報との比較によって、列車がハンドオーバーバンドに入ろうとするか否かを判断し、入ろうとするハンドオーバーバンドの番号を記録し、そして、このハンドオーバーバンドの番号に対応するハンドオーバーバンドをターゲットハンドオーバーバンドとして定義する。列車が現在ある経緯度情報と記憶したハンドオーバーバンドの経緯度情報とを比較し、列車が運行される線路において、列車の現在位置からの予め設定された範囲内においてハンドオーバーバンドが存在すれば、列車が、ハンドオーバーバンドに入ろうとすると判断する。その後、存在するハンドオーバーバンドの経緯度情報に基づいて、入ろうとするハンドオーバーバンドの番号を判断する。列車がターゲットハンドオーバーバンドに入る前に、必要なターゲットハンドオーバーバンドの範囲を算出し調整しておき、プライベートネットワークにおけるユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーすることに成功できるように、列車の経緯度情報から、列車がターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとすることが分かる場合、取得した列車の運行速度情報を予め設定されたセルハンドオーバー時間と結合して、この列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する。
なお、セルハンドオーバー時間とは、プライベートネットワークにおけるユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーするために必要な時間を意味する。セルハンドオーバー時間の設定時に、無線環境の複雑さを考慮し、列車上のユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーすることに成功し、且つシステムは1回目のハンドオーバーに失敗した後、2回目のハンドオーバーを試みるのに十分な時間があるよう確保するために、この場合、この予め設定されたセルハンドオーバー時間を、1つのセルから他のセルへとハンドオーバーするために必要な実際の時間よりも長く設定することができる。例えば、列車が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーするために必要な時間が3秒であれば、この予め設定されたセルハンドオーバー時間が7秒であることができる。この予め設定されたセルハンドオーバー時間の取りうる値は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
例えば、仮に、列車が、ターゲットハンドオーバーバンドまであと1キロメートルである時に運行される速度をVとして記録し、この場合、予め設定されたセルハンドオーバー時間をTとすると、必要なハンドオーバーバンドの大きさと列車の速度、ハンドオーバー時間との間での計算式であるH=V×Tによって、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲Hを算出することができる。その後、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲とを比較し、等しくなければ、或いは、許可される偏差範囲内でなければ、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を、列車のプライベートネットワークにおけるユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーすることを満足できるように調整する。等しければ、或いは、許可される偏差範囲内であれば、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する必要がない。この許可される偏差範囲は、実際の状況に応じて設定されることができるが、ここでは更なる制限をしない。列車の運行速度情報及び現在の位置情報に基づいて、列車がターゲットハンドオーバーバンドに入るまであと10秒の時間であると判断してから、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出し、これに応じてターゲットハンドオーバーバンドを調整することもできるのは、理解されることができる。
なお、上述した列車の情報の取得方法、計算原理及びターゲットハンドオーバーバンド範囲の動的調整状況は、実際の状況に応じて設定されることができ、本発明を限定していない。上記動作原理により得られた結果であれば、計算タイミングの選択、予め設定されたセルハンドオーバー時間の取りうる値等の要素が様々に変形されたとしても、すべて本発明の保護範囲内のものである。
図5に示されるように、上記実施例に基づき、この実施例のハンドオーバーバンドの調整方法において、上記ステップS220は以下のステップS221〜ステップS223を含むことが好ましい。
ステップS221:前記列車の運行速度情報に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車があるか否かを判断する。
ステップS222:前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車がある場合、各列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、各列車が入ろうとする前記ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲をそれぞれ算出し、算出したハンドオーバーバンド範囲のうち大きい方を、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とする。
ステップS223:上り列車又は下り列車のうちのいずれかの列車のみがある場合、前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する。
列車の運行速度情報を取得した後、列車の運行方向によって上り列車と下り列車とを区別し、即ち、一方の方向へ運行する列車を上り列車として指定すれば、他方の方向へ運行する列車が下り列車になる。列車の運行速度の大きさに基づいて、該ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車があるか否かを判断、該ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車がある場合、上り列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上り=V上り上りを算出し、一方、下り列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下り=V下り下りを算出する。上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上りが、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下りよりも大きければ、H上りを、列車が入ろうとする該ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とする。逆に、上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上りが、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下りよりも小さければ、H下りを、列車が入ろうとする該ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とする。上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上りが、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下りと等しければ、それらのうちのいずれかを、列車が入ろうとする該ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とする。これにより、速度が大きい列車が該ターゲットハンドオーバーバンドに入る場合でも、プライベートネットワークにおけるユーザ端末が、シームレス且つロスなく他のセルにハンドオーバーすることができることを確保する。
ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとするのは上り列車しかない場合、上り列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上り=V上り上りを計算すればよい。同様に、ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとするのは下り列車しかない場合、下り列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下り=V下り下りを計算すればよい。本実施例において、ターゲットハンドオーバーバンドにある列車の状況によって処理がなされ、異なる速度の列車に異なるハンドオーバーバンドを提供し、ハンドオーバーの成功率をさらに向上させる。複数の列車が同一のターゲットハンドオーバーバンドに入る場合も、本発明の保護範囲内のものであるのは、理解されることができる。
列車のプライベートネットワークとパブリックネットワークとが互いに干渉し合うことを低減するために、本発明において、さらに、ハンドオーバーバンドの調整方法の実施例2が提示されることが好ましい。図6に示されるように、上記実施例に基づいて、本発明の実施例は、上記ステップS300の後に、さらに、以下のステップS400を含む。
ステップS400:第1の予め設定された時間においてターゲットハンドオーバーバンドを通過する列車がない場合、前記ターゲットハンドオーバーバンド範囲を、予め設定されたハンドオーバーバンド範囲になるように調整する。
ハンドオーバーバンドの範囲が大きすぎると、列車のプライベートネットワークとパブリックネットワークとが互いに干渉し合うことを招くため、第1の予め設定された時間においてターゲットハンドオーバーバンドを通過する列車がない場合、該ターゲットハンドオーバーバンド範囲を、予め設定されたハンドオーバーバンド範囲になるように調整する。この第1の予め設定された時間は、5分間に設定されてもよいし、具体的な状況に応じて柔軟に設定されてもよいが、ここでは更なる制限をしない。ターゲットハンドオーバーバンドが利用されていない場合、ターゲットハンドオーバーバンド範囲を小さく控えて、プライベートネットワークとパブリックネットワークとの干渉を低減するために、この予め設定されたハンドオーバーバンド範囲の設定は、該高速鉄道線の軌道上で列車が運行されることが許可される時速のうち、最小の時速を上記実施例における計算式H=V×Tに導入して算出することにより、設定されるべきハンドオーバーバンド範囲を得るように行われることができる。もちろん、この予め設定されたハンドオーバーバンド範囲を固定値として設定してもよい。予め設定されたハンドオーバーバンド範囲は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
図7に示されるように、上記実施例に基づいて、上記ステップS200は、さらに、ステップS230を含む。
ステップS230:ターゲットセルチャネルを、第2の予め設定された時間だけ早くアクティブ化する。
列車がまだターゲットハンドオーバーバンドに入っていないうちに、ターゲットセルチャネルのアクティブ化を事前に完成し、そこで列車の高速運行中に、プライベートネットワークにおけるユーザ端末がターゲットセルへのハンドオーバーを完成する時間を短くする。例えば、取得した列車の速度情報に基づいて、列車の現在の位置情報と結合して、列車がターゲットハンドオーバーバンドに到着するのに必要な時間が5秒であると予測し、この時に、ターゲットセルチャネルをアクティブ化する。また、取得した列車の位置情報に基づいて、列車がターゲットハンドオーバーバンドまであと0.1kmである時に、ターゲットセルチャネルをアクティブ化し、これにより、ターゲットセルチャネルが、セルハンドオーバーのためのリソースを事前に割り当てておき、列車の高速運行中にターゲットセルへのハンドオーバーを速やかに完成することができるようにすることもできる。この第2の予め設定された時間は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
これに応じて、図8に示されるように、本発明によるハンドオーバーバンドの調整装置の実施例1が提示され、この実施例のハンドオーバーバンドの調整装置は、
列車が起動した後、列車の運行情報を取得する情報取得モジュール100と、
前記列車の運行情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定するハンドオーバーバンド範囲決定モジュール200と、
前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する第1の調整モジュール300と、を備える。
高速鉄道線が建設されると同時に、沿線のプライベートネットワークが計画され、即ち、ベーストランシーバ基地局の位置及びアンテナの分布状況が計画されることにより、複数のセルが形成されるとともに、隣り合う2つのセル同士が重なり合ってカバーする領域においてハンドオーバーバンドが形成され、それぞれのハンドオーバーバンドごとに対応して1つの番号が予め設定されている。図2に示されるように、セルaとセルbとが重なり合ってカバーする領域において1つのハンドオーバーバンドが形成されている。
列車の運行情報を取得できるように、列車には、列車が起動した後、列車の運行位置情報及び速度情報等の情報を取得し、列車の運行状態を把握するGPSシステムが装着されている。列車の運行情報は、列車上のプライベートネットワークにおけるユーザ端末のGPSシステムから取得されることもでき、例えば、列車上の携帯電話ユーザの現在の位置情報及び速度情報等の情報を、列車の運行情報として取得する。もちろん、列車の運行情報を他の方法により取得してもよい。列車の運行位置情報は、列車がある地理的経緯度情報であり、かつ高速鉄道線上のそれぞれのセルの範囲及びそれぞれのハンドオーバーバンドの範囲がある経緯度情報をリストの形で記憶するか、他の形で記憶することができ、セルの範囲及びハンドオーバーバンドの範囲は調整された後、更新される。列車の運行速度情報は、列車の運行速度の大きさと列車の運行方向とを含み、列車の運行方向は、この列車が上り列車か下り列車かを判断するためのものであり、例えば、一方の方向を列車の上り方向として規定すると、他方の方向が列車の下り方向になる。列車の運行情報をGPSシステムからリアルタイムで取得することができれば、予め設定された時間間隔毎に列車の運行情報を取得することもでき、この予め設定された時間は、実際の状況に応じて設定されることができ、例えば、予め設定された時間は1秒であるか、他の時間であることができる。
また、列車の運行情報を取得する方法は、列車が起動する際に、まず最初に列車の初期位置情報及び列車の初期運行速度情報を報告し、そして列車の運行中に、列車の運行速度に変化がある場合、列車の現在運行速度情報をタイムリーに報告することにより、列車の運行情報の変化状況を把握することをさらに含むことができる。
列車の運行情報を得た後、列車が現在ある経緯度情報と記憶したハンドオーバーバンドの経緯度情報とを比較し、列車の速度情報と結合することにより、列車が入ろうとするハンドオーバーバンドの番号、即ちターゲットハンドオーバーバンドを決定し、列車がこのターゲットハンドオーバーバンドに入るときに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する。列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲とを比較し、比較結果に基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整し、列車のプライベートネットワークにおけるユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーすることに成功する。
本発明の実施形態によれば、列車が起動した後、列車の運行情報を取得することで、得られた列車の運行情報に基づいて列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定するとともに、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定し、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する。これにより、列車の運行速度によって、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を動的に調整することを実現し、このため、列車のプライベートネットワークユーザが1つのセルから他のセルへとハンドオーバーする成功率を向上させる。
図9に示されるように、上記第1の調整モジュール300は、
列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲、及びターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲に基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさを決定する決定ユニット310と、
前記調整すべきハンドオーバーバンドの大きさに基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角を調整する調整ユニット320と、を含むことが好ましい。
高速鉄道沿線の環境が複雑であり、それぞれのベーストランシーバ基地局と高速鉄道線との垂直距離が異なっているため、互いに隣接セルである2つのセル同士が重なり合ってカバーする領域において形成されたハンドオーバーバンドは異なってもよい。したがって、本実施例において、高速鉄道線及びアンテナの分布状況に応じて、高速鉄道線におけるそれぞれのハンドオーバーバンドに対してアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係を予め確立する必要があり、この軌道長さは、ハンドオーバーバンドの大きさに対応して占める軌道長さであり、つまり、前述のアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係は、アンテナダウンチルト角とハンドオーバーバンドの大きさとのマッピング関係と均等である。本実施例において、アンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係を予め設定し、第1のハンドオーバーバンドAにおける対応するアンテナダウンチルト角の取りうる値から、対応する軌道長さを測定し、第2のハンドオーバーバンドAにおける対応するアンテナダウンチルト角の取りうる値から、対応する軌道長さを測定することを例として、アンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係を表1に示されるように設定する。
高速鉄道沿線の他のハンドオーバーバンドにおけるアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係は、上述と同様である。すべてのハンドオーバーバンドにおけるアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係をデータベースにより記憶するか、他の方式で記憶することができ、これにより、後で、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさ、即ち、対応する軌道長さを得た後、このデータベースに問い合わせれば、調整すべきアンテナダウンチルト角の大きさを決定することができる。
なお、上記それぞれのハンドオーバーバンドにおけるアンテナダウンチルト角と軌道長さとのマッピング関係の取りうる値は、実際の状況に応じて設定されることができ、本発明を限定していない。上記動作原理により得られたマッピング関係であれば、アンテナダウンチルト角の大きさ、軌道長さ等の要素が様々に変形されたとしても、すべて本発明の保護範囲内のものである。
列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出した後、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲とを比較し、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲が、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲よりも大きければ、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲Hと、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲Hとの差分値ΔH=H−Hに基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさがΔHであると決定し、また、ハンドオーバーバンドの大きさとアンテナダウンチルト角とのマッピング関係に基づいて、拡大すべきアンテナダウンチルト角の大きさを決定する。そして、拡大すべきアンテナダウンチルト角の大きさに応じて、隣り合う2つのセルのアンテナダウンチルト角の大きさを同時に拡大し、即ち、ターゲットハンドオーバーバンドに対応する隣り合う2つのセルの重なりエッジを同時に、それぞれ同じ距離だけ拡大し、ターゲットハンドオーバーバンド範囲を大きくする。隣り合うベーストランシーバ基地局が、同一の水平線上に位置していない可能性があるため、隣り合う2つのセルのアンテナダウンチルト角の調整すべき大きさが異なってもよいが、重なりエッジの拡大すべき距離が同じになるようにされるべきである。例えば、得られたΔHが0.1kmであれば、隣り合うセルaとセルbをそれぞれ0.05km拡大する必要がある。上記ΔHの取りうる値は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、ここでは本実施例を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲が、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲よりも小さければ、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲Hと、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲Hとの差分値ΔH=H−Hに基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさがΔHであると決定し、また、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさとアンテナダウンチルト角との対応関係に基づいて、縮小すべきアンテナダウンチルト角の大きさを決定し、即ち、ターゲットハンドオーバーバンドに対応する隣り合う2つのセルの重なりエッジを同時に、それぞれ同じ距離だけ縮小し、ターゲットハンドオーバーバンド範囲を小さくする。列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲が、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲と等しければ、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する必要がない。本実施例において、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲に基づいて、アンテナダウンチルト角を適応的に調整することにより、ターゲットハンドオーバーバンド範囲の動的調整を実現し、異なる速度の列車に適したターゲットハンドオーバーバンドを提供する。
図2を例に、図2において、調整後のハンドオーバーバンド範囲が調整前のハンドオーバーバンド範囲よりも大きいことから、アンテナダウンチルト角を拡大すべきである。仮にΔH=H調整後−H調整前とすると、それぞれの基地局の調整すべき軌道長さが、ΔH/2となる。基地局1の現在のアンテナダウンチルト角をαとすると、上記表1から分かるように、現在の基地局1に対応するハンドオーバーバンドは第1のハンドオーバーバンドであり、かつこの第1のハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角αに対応する軌道長さはXである。このため、角度の計算によって、基地局1のアンテナダウンチルト角の拡大すべき角度が、θ=arctg((X+ΔH/2)/D)−αである。また、基地局2の現在のアンテナダウンチルト角をαとすると、上記表1から分かるように、現在の基地局2に対応するハンドオーバーバンドは第1のハンドオーバーバンドであり、かつこの第1のハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角αの対応する軌道長さはXである。このため、角度の計算によって、基地局2のアンテナダウンチルト角の拡大すべき角度が、θ=arctg((X+ΔH/2)/D)−αである。
なお、ターゲットハンドオーバーバンドを合理的かつ有効に設定するために、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲及びアンテナダウンチルト角の調整範囲をそれぞれ制限することができる。一方のセルがあるターゲットハンドオーバーバンド範囲を調整することを例として、例えば、列車の運行速度を300km/hとし、列車が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーするために必要な時間を3秒とすると、この予め設定されたセルハンドオーバー時間が6秒であることができ、計算によって、Hmin=300×3/3600=0.25km、Hmax=300×6/3600=0.5kmになり、ターゲットハンドオーバーバンドの最小範囲をHminで制限し、ターゲットハンドオーバーバンドの最大範囲をHmaxで制限すれば、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲として[0.25km,0.5km]が得られる。上記ΔHの取りうる値は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、ここでは本実施例を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定していないのは、理解されることができる。図2において、一方のアンテナダウンチルト角を調整することを例として、このアンテナダウンチルト角の調整すべき角度の大きさをθとすると、θの調整範囲を[0,arctg(Hmax)/D−arctg(ΔH/2+Hmin)/D]として設定することができ、ただし、Dは、ベーストランシーバ基地局と軌道との垂直長さであり、ΔHは前述の調整すべきハンドオーバーバンドの大きさであり、もちろん、θの調整範囲を固定した範囲内の値として設定してもよい。上記アンテナダウンチルト角の調整範囲で制限される取りうる値は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
図10に示されるように、上記ハンドオーバーバンド範囲決定モジュール200は、
前記列車の運行位置情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定するターゲットハンドオーバーバンド決定ユニット210と、
前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する算出ユニット220と、を含むことが好ましい。
列車が起動した後、列車の運行位置情報、即ち、列車の経緯度情報を取得し、列車が現在ある経緯度情報と記憶したハンドオーバーバンドの経緯度情報との比較によって、列車がハンドオーバーバンドに入ろうとするか否かを判断し、入ろうとするハンドオーバーバンドの番号を記録し、そして、このハンドオーバーバンドの番号に対応するハンドオーバーバンドをターゲットハンドオーバーバンドとして定義する。列車が現在ある経緯度情報と記憶したハンドオーバーバンドの経緯度情報とを比較し、列車が運行される線路において、列車の現在位置からの予め設定された範囲内においてハンドオーバーバンドが存在すれば、列車が、ハンドオーバーバンドに入ろうとすると判断する。その後、存在するハンドオーバーバンドの経緯度情報に基づいて、入ろうとするハンドオーバーバンドの番号を判断する。列車がターゲットハンドオーバーバンドに入る前に、必要なターゲットハンドオーバーバンドの範囲を算出し調整しておき、プライベートネットワークにおけるユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーすることに成功できるように、列車の経緯度情報から、列車がターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとすることが分かる場合、取得した列車の運行速度情報を予め設定されたセルハンドオーバー時間と結合して、この列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する。
なお、セルハンドオーバー時間とは、プライベートネットワークにおけるユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーするために必要な時間を意味する。セルハンドオーバー時間の設定時に、無線環境の複雑さを考慮し、列車上のユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーすることに成功し、且つシステムは1回目のハンドオーバーに失敗した後、2回目のハンドオーバーを試みるのに十分な時間があるよう確保するために、この場合、この予め設定されたセルハンドオーバー時間を、1つのセルから他のセルへとハンドオーバーするために必要な実際の時間よりも長く設定することができる。例えば、列車が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーするために必要な時間が3秒であれば、この予め設定されたセルハンドオーバー時間が7秒であることができる。この予め設定されたセルハンドオーバー時間の取りうる値は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
例えば、仮に、列車が、ターゲットハンドオーバーバンドまであと1キロメートルである時に運行される速度をVとして記録し、この場合、予め設定されたセルハンドオーバー時間をTとすると、必要なハンドオーバーバンドの大きさと列車の速度、ハンドオーバー時間との間での計算式であるH=V×Tによって、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲Hを算出することができる。その後、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲とを比較し、等しくなければ、或いは、許可される偏差範囲内でなければ、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を、列車のプライベートネットワークにおけるユーザ端末が1つのセルから他のセルへとハンドオーバーすることを満足できるように調整する。等しければ、或いは、許可される偏差範囲内であれば、ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する必要がない。この許可される偏差範囲は、実際の状況に応じて設定されることができるが、ここでは更なる制限をしない。列車の運行速度情報及び現在の位置情報に基づいて、列車がターゲットハンドオーバーバンドに入るまであと10秒の時間であると判断してから、列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出し、これに応じてターゲットハンドオーバーバンドを調整することもできるのは、理解されることができる。
なお、上述した列車の情報の取得方法、計算原理及びターゲットハンドオーバーバンド範囲の動的調整状況は、実際の状況に応じて設定されることができ、本発明を限定していない。上記動作原理により得られた結果であれば、計算タイミングの選択、予め設定されたセルハンドオーバー時間の取りうる値等の要素が様々に変形されたとしても、すべて本発明の保護範囲内のものである。
図11に示されるように、上記算出ユニット220は、
前記列車の運行速度情報に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車があるか否かを判断する判断サブユニット221と、
前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車がある場合、各列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、各列車が入ろうとする前記ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲をそれぞれ算出し、算出したハンドオーバーバンド範囲のうち大きい方を、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とするか、或いは、
上り列車又は下り列車のうちのいずれかの列車のみがある場合、前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する調整サブユニット222と、を含むことが好ましい。
列車の運行速度情報を取得した後、列車の運行方向によって上り列車と下り列車とを区別し、即ち、一方の方向へ運行する列車を上り列車として指定すれば、他方の方向へ運行する列車が下り列車になる。列車の運行速度の大きさに基づいて、該ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車があるか否かを判断、該ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車がある場合、上り列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上り=V上り上りを算出し、一方、下り列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下り=V下り下りを算出する。上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上りが、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下りよりも大きければ、H上りを、列車が入ろうとする該ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とする。逆に、上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上りが、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下りよりも小さければ、H下りを、列車が入ろうとする該ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とする。上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上りが、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下りと等しければ、それらのうちのいずれかを、列車が入ろうとする該ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とする。これにより、速度が大きい列車が該ターゲットハンドオーバーバンドに入る場合でも、プライベートネットワークにおけるユーザ端末が、シームレス且つロスなく他のセルにハンドオーバーすることができることを確保する。
ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとするのは上り列車しかない場合、上り列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、上り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H上り=V上り上りを計算すればよい。同様に、ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとするのは下り列車しかない場合、下り列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、下り列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲H下り=V下り下りを計算すればよい。本実施例において、ターゲットハンドオーバーバンドにある列車の状況によって処理がなされ、異なる速度の列車に異なるハンドオーバーバンドを提供し、ハンドオーバーの成功率をさらに向上させる。複数の列車が同一のターゲットハンドオーバーバンドに入る場合も、本発明の保護範囲内のものであるのは、理解されることができる。
列車のプライベートネットワークとパブリックネットワークとが互いに干渉し合うことを低減するために、本発明において、さらに、ハンドオーバーバンドの調整装置の実施例2が提示されることが好ましい。図12に示されるように、上記実施例に基づいて、上記ハンドオーバーバンドの調整装置は、さらに、
第1の予め設定された時間においてターゲットハンドオーバーバンドを通過する列車がない場合、前記ターゲットハンドオーバーバンド範囲を、予め設定されたハンドオーバーバンド範囲になるように調整する第2の調整モジュール400を備える。
ハンドオーバーバンドの範囲が大きすぎると、列車のプライベートネットワークとパブリックネットワークとが互いに干渉し合うことを招くため、第1の予め設定された時間においてターゲットハンドオーバーバンドを通過する列車がない場合、該ターゲットハンドオーバーバンド範囲を、予め設定されたハンドオーバーバンド範囲になるように調整する。この第1の予め設定された時間は、5分間に設定されてもよいし、具体的な状況に応じて柔軟に設定されてもよいが、ここでは更なる制限をしない。ターゲットハンドオーバーバンドが利用されていない場合、ターゲットハンドオーバーバンド範囲を小さく控えて、プライベートネットワークとパブリックネットワークとの干渉を低減するために、この予め設定されたハンドオーバーバンド範囲の設定は、該高速鉄道線の軌道上で列車が運行されることが許可される時速のうち、最小の時速を上記実施例における計算式H=V×Tに導入して算出することにより、設定されるべきハンドオーバーバンド範囲を得るように行われることができる。もちろん、この予め設定されたハンドオーバーバンド範囲を固定値として設定してもよい。予め設定されたハンドオーバーバンド範囲は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
図13に示されるように、上記ハンドオーバーバンド範囲決定モジュール200は、さらに、
ターゲットセルチャネルを、第2の予め設定された時間だけ早くアクティブ化するアクティブ化モジュール230を含むことが好ましい。
なお、図8乃至図13に示されるモジュールは、マイクロプロセッサ(MCU)、プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は特定用途向け集積回路(ASIC)により実現されることができる。
列車がまだターゲットハンドオーバーバンドに入っていないうちに、ターゲットセルチャネルのアクティブ化を事前に完成し、そこで列車の高速運行中に、プライベートネットワークにおけるユーザ端末がターゲットセルへのハンドオーバーを完成する時間を短くする。例えば、取得した列車の速度情報に基づいて、列車の現在の位置情報と結合して、列車がターゲットハンドオーバーバンドに到着するのに必要な時間が5秒であると予測し、この時に、ターゲットセルチャネルをアクティブ化する。また、取得した列車の位置情報に基づいて、列車がターゲットハンドオーバーバンドまであと0.1kmである時に、ターゲットセルチャネルをアクティブ化し、これにより、ターゲットセルチャネルが、セルハンドオーバーのためのリソースを事前に割り当てておき、列車の高速運行中にターゲットセルへのハンドオーバーを速やかに完成することができるようにすることもできる。この第2の予め設定された時間は、具体的な状況に応じて柔軟に設定されることができ、本発明を限定していないのは、理解されることができる。
本発明の実施形態においてコンピュータ記憶媒体がさらに提供され、前記コンピュータ記憶媒体には、上述したハンドオーバーバンドの調整方法を実行するための実行可能な命令が記憶されている。
上述した方法実施例のステップの一部又は全部の実現は、プログラム命令に関するハードウェアによって完成されることができ、上述のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができ、このプログラムが実行される時に、上記方法実施例を含むステップを実行し、また、上述の記憶媒体は、モバイル記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、リードオンリーメモリ(ROM、Read-Only Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等、様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含むことは、当業者が理解されることができる。
或いは、本発明の上述の集積したユニットは、ソフトウェア機能モジュールの形で実現されながら、独立した製品として販売されたり使用されたりする場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることもできる。このような理解に基づいて、本発明の実施例の技術案は、本質上、或いは、関連技術に貢献する部分が、ソフトウェア製品の形で体現されることができ、このコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パソコン、サーバ、又はネットワークデバイス等)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部を実行されるための若干の命令を含む。上述の記憶媒体は、モバイル記憶デバイス、RAM、ROM、磁気ディスク又は光ディスク等、様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
以上は、あくまでも本発明の具体的な実施形態であるが、本発明の保護範囲はこれには限定されず、本技術分野に通じる技術者であれば、本発明に開示の技術範囲内において、変化又は置き換えを容易に想到でき、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。このため、本発明の保護範囲は、上述の請求項の保護範囲によるものである。

Claims (13)

  1. 列車が起動した後、列車の運行情報を取得することと、
    前記列車の運行情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定することと、
    前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整することと、
    を含むハンドオーバーバンドの調整方法。
  2. 前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整することは、
    列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲、及びターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲に基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさを決定することと、
    前記調整すべきハンドオーバーバンドの大きさに基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角を調整することと、を含む
    請求項1に記載のハンドオーバーバンドの調整方法。
  3. 前記列車の運行情報は、前記列車の位置情報及び速度情報を含み、
    前記列車の運行情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定することは、
    前記列車の運行位置情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定することと、
    前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出することと、を含む
    請求項1に記載のハンドオーバーバンドの調整方法。
  4. 前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出することは、
    前記列車の運行速度情報に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車があるか否かを判断することと、
    前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車がある場合、各列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、各列車が入ろうとする前記ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲をそれぞれ算出し、算出したハンドオーバーバンド範囲のうち大きい方を、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とするか、或いは、
    上り列車又は下り列車のいずれかの列車のみがある場合、前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出することと、を含む
    請求項3に記載のハンドオーバーバンドの調整方法。
  5. 前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整した後、
    第1の予め設定された時間においてターゲットハンドオーバーバンドを通過する列車がない場合、前記ターゲットハンドオーバーバンド範囲を、予め設定されたハンドオーバーバンド範囲になるように調整すること、をさらに含む
    請求項1に記載のハンドオーバーバンドの調整方法。
  6. 前記列車の運行位置情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定した後、
    ターゲットセルチャネルを、第2の予め設定された時間だけ早くアクティブ化すること、をさらに含む
    請求項3に記載のハンドオーバーバンドの調整方法。
  7. 列車が起動した後、列車の運行情報を取得する情報取得モジュールと、
    前記列車の運行情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を決定するハンドオーバーバンド範囲決定モジュールと、
    前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲と、ターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲との比較結果に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドの範囲を調整する第1の調整モジュールと、
    を備えるハンドオーバーバンドの調整装置。
  8. 前記第1の調整モジュールは、
    列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲、及びターゲットハンドオーバーバンドの現在のハンドオーバーバンド範囲に基づいて、調整すべきハンドオーバーバンドの大きさを決定する決定ユニットと、
    前記調整すべきハンドオーバーバンドの大きさに基づいて、ターゲットハンドオーバーバンドに対応するアンテナダウンチルト角を調整する調整ユニットと、を含む
    請求項7に記載のハンドオーバーバンドの調整装置。
  9. 前記列車の運行情報は、前記列車の位置情報及び速度情報を含み、
    前記ハンドオーバーバンド範囲決定モジュールは、
    前記列車の運行位置情報に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドを決定するターゲットハンドオーバーバンド決定ユニットと、
    前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する算出ユニットと、を含む
    請求項7に記載のハンドオーバーバンドの調整装置。
  10. 前記算出ユニットは、
    前記列車の運行速度情報に基づいて、前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車があるか否かを判断する判断サブユニットと、
    前記ターゲットハンドオーバーバンドに入ろうとする上り列車及び下り列車がある場合、各列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、各列車が入ろうとする前記ターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲をそれぞれ算出し、算出したハンドオーバーバンド範囲のうち大きい方を、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲とするか、或いは、
    上り列車又は下り列車のいずれかの列車のみがある場合、前記列車の運行速度情報及び予め設定されたセルハンドオーバー時間に基づいて、前記列車が入ろうとするターゲットハンドオーバーバンドに必要なハンドオーバーバンド範囲を算出する調整サブユニットと、を含む
    請求項9に記載のハンドオーバーバンドの調整装置。
  11. 第1の予め設定された時間においてターゲットハンドオーバーバンドを通過する列車がない場合、前記ターゲットハンドオーバーバンド範囲を、予め設定されたハンドオーバーバンド範囲になるように調整する第2の調整モジュール、をさらに備える
    請求項7に記載のハンドオーバーバンドの調整装置。
  12. 前記ハンドオーバーバンド範囲決定モジュールは、
    ターゲットセルチャネルを、第2の予め設定された時間だけ早くアクティブ化するアクティブ化ユニット、をさらに含む
    請求項9に記載のハンドオーバーバンドの調整装置。
  13. 請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載のハンドオーバーバンドの調整方法を実行するための実行可能な命令が記憶されている、コンピュータ記憶媒体。
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