JP2018514007A - マークが本物であるか否かを判定する方法およびコンピューティング装置 - Google Patents

マークが本物であるか否かを判定する方法およびコンピューティング装置 Download PDF

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Abstract

本開示は、概して、マークが本物であるか否かを判定する方法およびコンピューティング装置を対象にする。様々な実施形態によれば、コンピューティング装置(またはその論理回路)は、識別可能な電子署名を定義するために本物のマークの範囲内に非意図的に生成されたアーティファクトを使用し、多数の本物の署名を検索し、候補マークの署名と比較することができる容易さおよび速さを向上させるために、署名のある特定の測定された特徴に対応するある特定の位置識別子を抽出する。【選択図】図1

Description

[0001] 本発明は、概して、偽造防止技術に関し、より詳しくは、マークが本物であるか否かを判定する方法およびコンピューティング装置に関する。
[0002] 偽物は、残念ながら、流布し、多くの場合に見分けるのが難しい。偽造者が模倣品を製造するとき、偽造者は、典型的に、実際の製品に加えてラベルおよびバーコードを複製する。表面的には、ラベルおよびバーコードは、本物のように見え、スキャンされたときに有効データを生じさせる(たとえば、適切な万国製品コードにデコードする)ことがある。このような複製に対抗するために多数の技術が現在のところ利用できるが、これらの解決策のほとんどは、偽造を妨害するのに役立てるために様々な種類のコード、パターン、マイクロファイバ、マイクロドットおよびその他の印の挿入を必要とする。これらの手法は、製造者に追加的な設備および素材を使用し、複雑性の層を製造プロセスに追加することを要求する。
[0003] 特許請求の範囲は、緻密さをもって本手法の特徴を規定するが、これらの手法は、その目的および利点と共に、添付図面と併せて以下の詳細な説明によって最も良く理解されることがある。
[0004]本開示の様々な実施形態が実装されることがあるシステムの例を示す図である。 [0005]実施形態による1台以上のコンピューティング装置によって行われるプロセスのフローチャートである。 [0005]実施形態による1台以上のコンピューティング装置によって行われるプロセスのフローチャートである。 [0005]実施形態による1台以上のコンピューティング装置によって行われるプロセスのフローチャートである。 [0006]本開示の様々な実施形態が実装されることがあるシステムの別の例を示す図である。 [0007]実施形態による1台以上のコンピューティング装置によって行われるプロセスのフローチャートである。 [0007]実施形態による1台以上のコンピューティング装置によって行われるプロセスのフローチャートである。 [0007]実施形態による1台以上のコンピューティング装置によって行われるプロセスのフローチャートである。 [0008]実施形態によるコンピューティング装置のアーキテクチャを示す図である。 [0009]実施形態によるマークの例を示す図である。 [0010]別の実施形態によるマークの例を示す図である。 [0011]実施形態に従ってコンピューティング装置がメトリクスの集合をソートし、メトリクスの部分集合の位置識別子を選択する方法の例を示す図である。 [0012]実施形態に従ってコンピューティング装置がメトリクスの複数の部分集合に対応する位置識別子からハッシュ識別子ブロックを形成する方法の例を示す図である。 [0013]実施形態においてコンピューティング装置が2つのハッシュ識別子ブロックを比較し、比較の結果を採点する方法の例を示す図である。 [0014]実施形態においてコンピューティング装置が複数のハッシュ識別子ブロックを全体的なハッシュ識別子にまとめる方法の例を示す図である。 [0015]実施形態においてコンピューティング装置が所与の特性(またはある特性に関する所与のメトリクスの集合)に対する自己相関値の2つの集合の間の相関度を変換し、この特性またはメトリクスの集合に対するスコアをマッチさせるために行うプロセスを例として説明する図である。 [0015]実施形態においてコンピューティング装置が所与の特性(またはある特性に関する所与のメトリクスの集合)に対する自己相関値の2つの集合の間の相関度を変換し、この特性またはメトリクスの集合に対するスコアをマッチさせるために行うプロセスを例として説明する図である。 [0016]実施形態においてコンピューティング装置によって生成された冪級数の例を示す図である。 [0016]実施形態においてコンピューティング装置によって生成された冪級数の例を示す図である。 [0016]実施形態においてコンピューティング装置によって生成された冪級数の例を示す図である。 [0017]実施形態においてコンピューティング装置がマークに対する電子署名を生成する方法の例を示す図である。
[0018] 本開示は、概して、マークが本物であるか否かを判定する方法およびコンピューティング装置を対象にする。様々な実施形態によれば、コンピューティング装置(またはその論理回路)は、識別可能な電子署名(「署名」)を定義するために本物のマークの範囲内に非意図的に生成されたアーティファクトを使用し、多数の本物の署名を検索し、候補マークの署名と比較することができる署名の特定の特徴を抽出して、容易さおよび速さを向上させる。
[0019] 本開示は、頻繁に「マーク」に言及する。本明細書において用いられる通り、「マーク」は、物理的対象物に意図的に置かれた可視インジケータである。マークは、ブランド(たとえば、ロゴ)を識別するもの、たとえば、バーコード(たとえば、国際標準化機構(「ISO」)および国際電気標準会議(「IEC」)標準ISO/IEC 16022)に明記された2次元(「2D」)バーコード)、有効期限、もしくは通し番号のような追跡情報などの情報を持つもの、または、装飾でもよい。マークは、必ずしも肉眼ではないが、電磁スペクトルの一部分において可視である。
[0020] 本明細書において用いられる通り用語「アーティファクト」は、マークを作成した機械もしくはプロセスによって、設計的にでもなく意図的にでもなく、作り出されたマークの特徴(すなわち、不規則性)である。アーティファクトの例は、(a)マークの範囲内から得られた平均(同一の予定通りの(nominal)色の近傍セルに対する平均であってよい)からのサブエリア(たとえば、2Dバーコードのセル)の平均色の偏差と、(b)近傍サブエリアの最良適合グリッドと相対的なサブエリアの位置のバイアスと、(c)セルの予定通りの色とは異なる少なくとも2つの色のうちの1つのエリアと、(d)マークの範囲内の連続的なエッジの予定通りの形状からの偏差と、(e)印刷されたマークから生じる不完全性またはその他の変動とを含む。一部の実施形態では、アーティファクトは、制御可能に再現することはできない。
[0021] 本明細書において用いられる通り用語「厳密にマッチ」、「厳密にマッチしている」、および「厳密にマッチした」は、所定の閾値以上に達した値の間に類似性を生じさせる値(たとえば、2つのハッシュ識別子)の間の比較に基づいて行われた判定の結果のことを指す。たとえば、所定の閾値が20パーセントであるとき、2つのハッシュ識別子は、一方のハッシュ識別子のうちの構成要素の20パーセント以上(たとえば、構成ハッシュ識別子ブロックの20パーセント以上)がもう一方のハッシュ識別子の構成要素の20パーセント以上と値が等しい場合、「厳密にマッチする」、「厳密にマッチしている」、または「厳密にマッチした」と言われ得る。
[0022] 本明細書において用いられる通り用語「位置識別子」は、マーク内の位置にマップする数値を指す。位置識別子とマークの範囲内の位置との間のマッピング関係は、1対1でもよい。マーク内の位置と1対1のマッピング関係をもつ位置識別子の例は、ラスターインデックスである。
[0023] 本明細書において用いられる通り用語「論理回路」は、数学論理の観点から定義された複雑な機能を実行するように設計された回路(電子ハードウェアの一種)を意味する。論理回路の例は、マイクロプロセッサ、コントローラ、または、特定用途向け集積回路を含む。本開示が動作を行うコンピューティング装置に言及するとき、このコンピュータ装置と一体化された論理回路は、実は、この動作を実行していることも理解されるべきである。
[0024] 本明細書において用いられる通り用語「移動体通信装置」は、たとえば、セルラーネットワークまたはWiFi(登録商標)ネットワークなどの無線ネットワーク上で情報を送受信する能力がある通信装置である。移動体通信装置の例は、携帯電話機(たとえば、スマートフォン)、タブレットコンピュータ、および無線通信機能を有する携帯型スキャナを含む。
[0025] 本開示は、概して、マークが本物であるか否かを判定する方法およびコンピューティング装置を対象にする。実施形態によれば、コンピューティング装置は、候補マークの取り込み画像を受信し、取り込み画像を使用して候補マークの複数の位置において候補マークの特性を測定し、その特性に対するメトリクスの集合(場合によっては、メトリクスの複数の集合)を生じさせる。コンピューティング装置は、メトリクスの集合に基づいて候補マークに対する署名を生成する。コンピューティング装置は、コンピューティング装置が特性(たとえば、最高マグニチュードの測定値を生じさせた位置のラスターインデックス)を測定した位置の部分集合に対応する位置識別子を使用してハッシュ識別子(「HID」)を導出する。コンピューティング装置は、候補マークのHIDと事前に導出され記憶された本物マークのHIDとの比較に基づいて、それぞれのHIDが互いに厳密にマッチしているか否かを判定する。コンピューティング装置が候補マークのHIDが本物マークのHIDに(所定の閾値に従って)厳密にマッチすると判定した場合、コンピューティング装置は、媒体記憶装置から本物マークの署名を取り出し(本物マークの署名は本物マークのアーティファクトに関するデータを含んでいる)、候補マークの署名を本物マークの受信された署名と比較する。
[0026] 別の実施形態では、コンピューティング装置(またはその論理回路)は、本物マークの取り込み画像を受信し、取り込み画像を使用して候補マークの特性を測定し、この特性に対するメトリクスの集合(場合によっては、メトリクスの複数の集合)を生じさせる。コンピューティング装置は、メトリクスの集合に基づいて本物マークに対する署名を生成する。コンピューティング装置は、コンピューティング装置が特性(たとえば、最高マグニチュードの測定値を生じさせた位置のラスターインデックス)を測定した位置の部分集合に対応する位置識別子を使用して署名からHIDを導出し、署名に関連してHIDを媒体記憶装置に記憶する。一実施形態では、コンピューティング装置は、コンピューティング装置がHIDを使用して(すなわちは本物マークの署名のHIDに厳密にマッチする可能性がある未知HIDを使用して)データベースに引き続いてクエリを行うことができるような方法で、HIDおよび署名をデータベースに記憶する。
[0027] 様々な実施形態によれば、候補マークのHIDは、複数の本物マークのHIDに厳密にマッチすることがある。候補マークのHIDを本物マークのHIDと比較することは、しかしながら、実際の署名を比較することと比べるとそれ程計算集約的ではなく、少ないメモリしか使用しない。このようにして、本物マークの既知の署名の集合を通る最初のパスにおいてHIDを使用することにより、コンピューティング装置または論理回路は、比較される必要がある実際の署名の個数を著しく削減することができる。
[0028] 図1を参照すると、本開示の様々な実施形態が実装されることがあるシステムの例が表されている。このシステムの内部で実行される手順は、図2A、図2B、および図2Cのフローチャートに表されている。図1は、ここで、図2A、図2B、および図2Cと並行して説明される。
[0029] マーク貼付装置100は、本物マーク102(「マーク102」)を正規の物理的対象物104(「対象物104」)に貼り付ける(図2Aのブロック202)。一部の実施形態では、対象物104は、たとえば、衣類、ハンドバッグ、またはファッション装飾品などの製品である。他の実施形態では、対象物104は、たとえば、他の何らかの物理的対象物に対するバーコードラベルまたは包装などのラベルである。マーク102は、ブランド(たとえば、ロゴ)、情報を持つもの(たとえば、バーコード)、または装飾を識別するものでもよい。マーク貼付装置100の考えられる実施形態は、プリンタ(たとえば、レーザーもしくはサーマルプリンタ)、エッチング装置、彫刻装置、モールド塗布装置、焼印装置、縫製装置、および熱転写装置を含む。マーク貼付装置100は、たとえば、マーク102を対象物104に印刷、エッチング、彫刻、成形、焼印、縫製、または熱転写することによりマーク102を貼り付ける。マーク102は、1つ以上のアーティファクトを含む。一部の実施形態では、マーク102は、意図的に作られた、たとえば、微視的なパターンなどの偽造防止特徴も含む。
[0030] 第1の画像取り込み装置106(たとえば、カメラ、マシンビジョン装置、またはスキャナ)は、マーク102が貼付された後にマーク102の画像を取り込む(ブロック204)。第1の画像取り込み装置106がマーク102の画像を取り込む状況は、画像が実際には本物マーク102の画像であることに合理的な保証が存在するように制御される。たとえば、マーク貼付装置100がマーク102を貼付してから第1の画像取り込み装置106がマーク102の画像を取得するまでの時間間隔は僅かであることがあり、第1の画像取り込み装置106は、包装ラインに沿ってマーク貼付装置100の隣に物理的に位置していることがある。このように、用語「本物マーク」が用いられるとき、この用語は、正規の供給元でマーク貼付装置によって貼付された(すなわち、違法にまたは不正に複製されていない)マークのことを指す。
[0031] 第1の画像取り込み装置106は、取り込み画像を第1のコンピューティング装置108に送信する。第1のコンピューティング装置108の考えられる実施形態は、デスクトップコンピュータ、ラックマウント式サーバ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、および携帯電話機を含む。一部の実施形態では、第1の画像取り込み装置106は、第1のコンピューティング装置108と一体化され、この場合、第1の画像取り込み装置106は、取り込み画像を第1のコンピューティング装置108の論理回路に送信する。第1のコンピューティング装置108またはその中の論理回路は、取り込み画像を受信し、取り込み画像を第2のコンピューティング装置110に送信する。第2のコンピューティング装置110の考えられる実装は、第1のコンピューティング装置108に対して列挙した、これらの装置のすべてを含む。
[0032] 第2のコンピューティング装置110は、取り込み画像を受信し、マーク102の様々な特性を測定するために取り込み画像を使用し、マーク102のアーティファクトに関するデータを含むメトリクスの集合を生じさせる(ブロック206)。後述する通り、メトリクスの集合は、第2のコンピューティング装置110がマーク102に関して生成するメトリクスのいくつかの集合のうちの1つでもよい。第2のコンピューティング装置110は、マーク102上の異なる位置で測定を実行することがある。その際に、第2のコンピューティング装置110は、(たとえば、業界標準に従って)マーク102を複数のサブエリアに分割することができる。ある実施形態では、マーク102が2Dバーコードである場合、第2のコンピューティング装置110は、マーク102のサブエリアの総数のうちの全部または一部(たとえば、セルの総数のうちの全部または一部)の測定を実行する。第2のコンピューティング装置110が測定することがあるマーク102の特性の例は、(a)特徴形状、(b)特徴アスペクト比、(c)特徴位置、(d)特徴サイズ、(e)特徴コントラスト、(f)エッジ直線性、(g)領域不連続性、(h)異質なマーク、(i)印刷欠陥、(j)色(たとえば、明度、色彩、または両方)、(k)着色、および(l)コントラスト変動を含む。一部の実施形態では、第2のコンピューティング装置110は、各特性に対してマークの間で同じ位置についての、しかし、異なる特性に対しては異なる位置についての測定値を取得する。たとえば、第2のコンピューティング装置110は、マークの第1の位置の集合上で、そして、後続のマークに対する同じ第1の位置の集合上で平均着色を測定するが、マークおよび後続のマークに関する第2の位置の集合上でエッジ線形性を測定してもよい。(異なる特性に対する)2つの位置の集合は、両方の集合に共通ではない少なくとも1つの位置が存在する場合、「異なる」と言うことができる。
[0033] ある実施形態では、第2のコンピューティング装置110による特性測定の結果は、メトリクスの集合を含む。測定された特性のそれぞれに対して1つ以上のメトリクスの集合が存在することがある。第2のコンピューティング装置110は、メトリクスの集合を解析し、この解析に基づいて、メトリクスの集合に基づいている署名を生成する(ブロック208)。メトリクスの集合は、マーク102のアーティファクト(または複数のアーティファクト)に関するデータを含むので、署名は、間接的にこのアーティファクトに基づき得る。マーク102が(2Dバーコードの場合と同様に)データを伝える場合、第2のコンピューティング装置110は、署名の一部のようなデータをさらに含むことがある。言い換えれば、一部の実施形態では、署名は、マーク102のアーティファクトとマーク102によって伝えられたデータとの両方に基づくことができる。
[0034] ある実施形態では、署名を生成するために、マーク102の測定された特性毎に、第2のコンピューティング装置110は、マグニチュードを用いて特性に関連付けられたメトリクスにランクを付け、所定の閾値に達したメトリクスだけを署名の一部として使用する。たとえば、第2のコンピューティング装置110は、所定の閾値よりランク付けが低いメトリクスを避けるかもしれない。ある実施形態では、測定されている特性毎に異なる所定の閾値が存在する。所定の閾値のうちの1つ以上は、雑音閾値と第1の画像取り込み装置106の解像度とに基づくことができる。
[0035] ある実施形態では、第2のコンピューティング装置110は、特性毎に100個のデータ点を取得し、測定値の6つのグループ:着色に対する測定値の1つの集合、最良適合グリッドからの偏差に対する測定値の1つの集合、異質なマーキングまたはボイドに対する測定値の1つの集合、および、エッジ直線性に対する測定値の3つの別個の集合を収集する。
[0036] ランク付けプロセスの一部として、第2のコンピューティング装置110は、メトリクスのそれぞれの位置とは無関係に(たとえば、マーク102上のメトリクスの位置とは無関係に)所定の閾値を下回るメトリクスをグループにまとめることがある。同様に、第2のコンピューティング装置110は、ランク付けプロセスの一部として各特性カテゴリー内のメトリクスを(たとえば、マグニチュードを用いて)順序付けることがある。同様に、第2のコンピューティング装置110は、所定の閾値を下回るメトリクスを単に無視することがある。さらに、ランク付けのプロセスは、閾値を下回るメトリクスから閾値を上回るメトリクスを分離することに相当する。
[0037] ある実施形態では、第2のコンピューティング装置110は、特性が画像解像度問題に対してどの程度敏感であるかに応じて、測定された特性を順序付ける。たとえば、第1の画像取り込み装置106が画像を高解像度で取り込む能力を持っていない場合、第2のコンピューティング装置110がエッジの非直線性を識別することは困難であるかもしれない。しかしながら、第2のコンピューティング装置110は、着色の偏差を識別することに問題がないことがある。このようにして、第2のコンピューティング装置110は、これに基づいて、エッジ非直線性より着色を優先してもよい。ある実施形態によれば、第2のコンピューティング装置110は、解像度依存性の逆順に、以下の通り、サブエリア着色、サブエリア位置バイアス、ボイドまたは異質なマーキングの位置、およびエッジ非直線性の順に、測定された特性を順序付ける。
[0038] ある実施形態によれば、第2のコンピューティング装置110は、第1の画像取り込み装置106の解像度およびマーク102の取り込み画像の解像度のうちの1つ以上に基づいてマーク102の測定された特性に重み付けする。たとえば、第1の画像取り込み装置106の解像度が低い場合、第2のコンピューティング装置110は、マーク102の様々なサブエリアの平均着色により重みを与えてもよい。第1の画像取り込み装置106の解像度が高い場合、第2のコンピューティング装置110は、様々なサブエリアのエッジ不規則性の測定値に、他の特性より高い重みを与えてもよい。
[0039] マーク102が、たとえば、ISO/IEC 16022によって規定されるような誤り訂正情報を含む場合、第2のコンピューティング装置110は、測定された特性に重み付けするために誤り訂正情報を使用することがある。たとえば、第2のコンピューティング装置110は、誤り訂正情報を読み取り、マーク102の中のどのサブエリアに誤りがあるかを判定するために誤り訂正情報を使用し、このようなサブエリアの測定された特性を軽視することができる。
[0040] ある実施形態によれば、署名を生成する際に、第2のコンピューティング装置110は、マーク貼付装置100に基づいてマーク102の特性の1つ以上に対する測定値に重み付けする。たとえば、マーク貼付装置100は、熱転写プリンタであると仮定する。さらに、マーク貼付装置100によって貼り付けられたマークに対して、基板材料運動方向と平行であるエッジ投影は、エッジ直線性特性の最小閾値に到達するために十分なマグニチュードをもつエッジ直線性測定値を生じさせる可能性が低いことが既知である、と仮定する。第2のコンピューティング装置110は、このマーク貼付装置100の既知の特異性に基づいて、マーク102に対するエッジ直線性特性測定値を軽視することができる。
[0041] 図1を続けると、第2のコンピューティング装置110は、HIDを導出するために署名のメトリクスの部分集合に対応する位置識別子を使用する(ブロック210)。一実施形態では、第2のコンピューティング装置110は、HIDを導出するために署名の最高マグニチュードメトリクスの部分集合に対応するインデックス番号を使用する。さらに詳細に後述する通り、第2のコンピューティング装置110は、HIDを導出する際に、全体的なHIDの範囲内のブロックとしてメトリクスの各集合の部分集合に対応するインデックス番号を使用する。第2のコンピューティング装置110は、HIDが署名に関連付けられるように、(たとえば、データベースプログラムを使用して)署名およびHIDを媒体記憶装置112(たとえば、独立ディスクの冗長アレイ)に記憶する(ブロック212)。一部の実施形態では、HIDは、署名を検索するためにも使用され得る(たとえば、第2のコンピューティング装置110は、署名に対するインデックスキーとしてHIDを設定するためにデータベースプログラムを使用する)。一部の実施形態では、媒体記憶装置112は、クラウド・ストレージ・サービスの場合と同様に、地理的および時間的に分散した複数の装置で構成されている。一部の実施形態では、特性測定と、メトリクスの様々な集合の解析と、署名の生成と、HIDの導出と、署名およびHIDの記憶とのうちの1つ以上は、第1のコンピューティング装置108によって行われる。他の実施形態では、これらのステップの全部が第1のコンピューティング装置108によって実行され、媒体記憶装置112は、第1のコンピューティング装置108によって直接的にアクセスされる。後者の実施形態では、第2のコンピューティング装置110は、使用されない。さらに他の実施形態では、第2のコンピューティング装置110は、署名およびHIDを別個のデータベースサーバ(すなわち、別のコンピューティング装置)に送信し、このデータベースサーバが署名およびHDDを媒体記憶装置112に記憶する。
[0042] 図1を続けると、正規の物理的対象物104であるかどうか分からない未確認物理的対象物114(「未確認対象物114」)は、偽造ではない、あるいは違法ではないことを確認するためにテストされる必要がある。未確認対象物114の考えられる実施形態は、正規の物理的対象物104の実施形態と同じである。未確認対象物114には候補マーク116がある。候補マーク116の考えられる実施形態は、本物マーク102の実施形態と同じである。第2の画像取り込み装置118(たとえば、カメラ、マシンビジョン装置、またはスキャナ)は、候補マーク116の画像を取り込み(図2Bのブロック250)、画像を第3のコンピューティング装置120に送信する。第1の画像取り込み装置106および第1のコンピューティング装置108と同様に、第2の画像取り込み装置118は、第3のコンピューティング装置120の一部でもよく、候補マーク116の取り込み画像の送信は、内部的(すなわち、第2の画像取り込み装置118から第3のコンピューティング装置120の論理回路まで)でもよい。第3のコンピューティング装置120(またはその内部の論理回路)は、取り込み画像を受信し、取り込み画像を第2のコンピューティング装置110に送信する。第2のコンピューティング装置110は、第2のコンピューティング装置110が本物マーク102に関して測定した同じ特性を含む、候補マーク116の様々な特性を測定するために取り込み画像を使用する。この測定の結果は、特性に対するメトリクスの集合である(ブロック252)。連続的な測定を通じて、結果は、測定された特性のそれぞれに対するメトリクスの1つ以上の集合を含むことがある。第2のコンピューティング装置110は、次に、本物マーク102に対する署名を生成するために使用した手法と同じ手法を使用して、メトリクスの集合(または集合群)に基づいている署名を生成する(ブロック254)。候補マーク116が実際に本物マーク102である(または本物マーク102と同じプロセスによって生成された)場合、第2のコンピューティング装置110が作成する署名は、本物マーク102の取り込み画像から生成された署名のように、本物マーク102のアーティファクトに基づくであろう。その一方で、候補マーク116が本物マーク102ではない(すなわち、偽物である)場合、この最新の画像によって生成された署名は、候補マーク116が示す−偽造プロセスのアーティファクト、マーク貼付装置100からのアーティファクトの欠如など、他の特性に基づくであろう。第2のコンピューティング装置110は、(ブロック210に関連して前述されたのと同じ方法で)候補マーク116に対するHIDを導出するために候補マーク116の署名のメトリクスの部分集合に対応している位置識別子(たとえば、最高マグニチュードメトリクスの部分集合のインデックス番号)を使用し(ブロック256)、(たとえば、データベースにクエリを行うことを通じて)候補マーク116のHIDを媒体記憶装置112に記憶された本物マークのHIDと比較する(ブロック258)。比較の結果として、第2のコンピューティング装置110は、厳密にマッチする結果(所定の閾値に合格する結果)を受信しないか、または、媒体記憶装置114から1つ以上の厳密にマッチするHIDを受信する(ブロック260)。第2のコンピューティング装置110が厳密にマッチする結果を受信しない場合、第2のコンピューティング装置110は、(たとえば、メッセージを送信することによって)候補マーク116が確認できないことを第3のコンピューティング装置120に示す(たとえば、候補マーク116が本物ではないことを示すメッセージを送信する)(ブロック262)。第3のコンピューティング装置120は、メッセージを受信し、ユーザインターフェース上に、候補マーク116が確認され得ないこと(または候補マーク116が偽物であること)を示す。一部の実施形態では、第3のコンピューティング装置118は、測定ステップ、生成ステップ、および導出ステップのうちの1つ以上を行い、署名(または、第3のコンピューティング装置118がHIDを導出した場合、HID)を第2のコンピューティング装置110に送信する。
[0043] 他方で、第2のコンピューティング装置110が候補マーク116のHIDに厳密にマッチする1つ以上のHIDを見つけた場合、第2のコンピューティング装置110は、媒体記憶装置112から、厳密にマッチするHIDに関連付けられた署名を取り出すことにより応答することができる(ブロック264)。第2のコンピューティング装置110は、次に、候補マーク116に対して生成した実際の署名を、受信された本物署名と比較する(図2Cのブロック266)。第2のコンピューティング装置110は、厳密にマッチしているHIDが関連付けられている各署名に対してこのプロセスを繰り返す。第2のコンピューティング装置110が候補マーク116の署名を受信された署名のいずれとも厳密にマッチさせることができない場合(ブロック268)、第2のコンピューティング装置110は、(たとえば、メッセージを送信することによって)候補マーク116が確認できないことを第3のコンピューティング装置120に示す(ブロック270)。第3のコンピューティング装置120は、メッセージを受信し、ユーザインターフェース上に、候補マーク116が確認され得ないことを示す。その一方で、第2のコンピューティング装置110が候補マーク116の署名を取り出された署名と厳密にマッチさせることができる場合、第2のコンピューティング装置110は、(たとえば、メッセージを送信することによって)候補マーク116が本物であることを第3のコンピューティング装置120に示す(ブロック272)。
[0044] 図3を参照して、別の実施形態で用いられることがあるシステムの例を説明する。本システムの内部で行われる手順は、図4A、図4B、および図4Cのフローチャートに表されている。図3、図4A、図4B、および図4Cは、ここで並行して説明される。
[0045] 包装設備300に設置されているのは、ラベルプリンタ302と、ラベル貼付装置304と、包装ライン306と、画像取り込み装置308と、第1のコンピューティング装置310とである。ラベルプリンタ302は、本物マーク312(「マーク312」)などの本物マークをラベル巻き取り紙314上の多数のラベルに貼付する(図4Aのブロック402)。本物マークの考えられる実施形態は、1次元(「1D」)バーコードおよび2Dバーコードを含む。ラベル貼付装置304は、(図3の個別に表されたラベル316および318などの)ラベルを正規の物理的対象物に貼付し(ブロック404)、正規の物理的対象物のうちの2つ(「第1の対象物320」および「第2の対象物322」)が図3に符号320および322を使って表されている。図3は、箱(たとえば、製品を収容している箱)であるとして物理的対象物を表しているが、箱または容器である必要はない。正規の物理的対象物の考えられる実施形態は、図1の対象物104に対して既に列挙した物理的対象物を含む。
[0046] 画像取り込み装置308は、マーク312の画像を取り込み(ブロック406)、取り込み画像を第1のコンピューティング装置310に送信する。第1のコンピューティング装置310は、取り込み画像を受信し、通信ネットワーク326(「ネットワーク326」)を介して取り込み画像を第2のコンピューティング装置324に送信する。ネットワーク326の考えられる実施形態は、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、公衆ネットワーク、私設ネットワーク、およびインターネットを含む。ネットワーク326は、有線、無線、またはこれらの組み合わせでもよい。第2のコンピューティング装置324は、取り込み画像を受信し、画像を使用してマーク312について(たとえば、ISO 15415に規定された通りの)品質測定を行う(ブロック408)。たとえば、第2のコンピューティング装置324は、マーク312の中に未使用誤り訂正および固定パターン破損が存在するか否かを判定することができる。第2のコンピューティング装置324は、次に、マーク312の特性を測定するために取り込み画像を使用し、マーク312のアーティファクトに関するデータを含むメトリクスの1つ以上の集合を生じさせる(ブロック410)。たとえば、第2の取り込み装置324は、(本物マーク312のサブエリアの全部または一部に対して):(1)本物マーク312の一部または全部(たとえば、セルの全部または一部)の平均着色と、(2)最良適合グリッドからのサブエリアの位置の何らかの偏差と、(3)外れたマークまたはボイドの保有率と、(4)サブエリアの1つ以上のエッジの直線性とを測定することがある。メトリクスの各集合は、測定された特性に対応するが、単一の特性に対しメトリクスの複数の集合が存在することがある。たとえば、測定されているサブエリア毎に−たとえば、マーク312の合計1000個のサブエリアの中の100個のサブエリア−平均着色に対するメトリック、最良適合からの偏差に対するメトリック、外れたマークの保有率に対するメトリック、および、エッジ直線性に対する3つのメトリクスが存在することがある。このようにして、結果として得られるメトリクスの集合は、着色に対する100個のメトリクス、最良適合からの偏差に対する100個、外れたマークまたはボイドに対する100個のメトリクス、およびエッジ直線性に対する300個のメトリクス(各々が100個のメトリクスからなる3つの集合)であり得る。ある実施形態では、メトリクスの各集合は、リストの形であり、リストの各エントリは、マーク312内の位置を識別する情報(たとえば、ラスターに基づくインデックス番号)を含み、この情報から、第2のコンピューティング装置324は、基本的な測定値と、測定値自体から導出されたデータ値(たとえば、マグニチュード)を取り出した。
[0047] 第2のコンピューティング装置324は、次に、マーク312に対する電子署名を生成するために使用されるものであるメトリクスを識別するためにメトリクスを解析し(ブロック412)、解析に基づいて署名を生成する(ブロック414)。第2のコンピューティング装置324は、署名の最高マグニチュードメトリクスの部分集合を識別し(ブロック416)、識別された部分集合に対応する位置識別子を使用してHIDブロックを導出し(ブロック418)、HIDブロックに基づいてHIDを作成し(図4Aのブロック420)、署名に関連してHIDを(考えられる実装が図1の媒体記憶装置112に関して説明された実装と同じである)媒体記憶装置328に記憶する(ブロック422)。一部の実施形態では、第2のコンピューティング装置324は、署名のメトリクスの集合毎に(たとえば、着色に関する測定値の集合に対して1回、最良適合グリッドからの偏差に関する測定値の集合に対して1回、異質なマークまたはボイドに関する測定値の集合に対して1回、およびエッジ直線性に関する測定値の3つの別個の集合のそれぞれに対して1回ずつ)ブロック416および418を繰り返す。一部の実施形態では、第1のコンピューティング装置310は、ブロック402から420のうちの1つ以上を実行し、署名またはHIDを第2のコンピューティング装置324に送信する。
[0048] 図3を続けると、包装設備300から物流管理地点(たとえば、店頭)までの物流チェーンにおけるある時点で、ユーザ330(たとえば、営業担当者または法執行機関担当者)は、候補マーク336が付いている未確認ラベル334を有する未確認物理的対象物332(「未確認対象物332」)を取り扱う。未確認対象物332上の印、または、候補マーク336内に符号化された情報は、未確認対象物332が、たとえば、包装設備300(または包装設備300が包装ライン306上の元の対象物を取り扱う対象となる企業)などの正規の供給源から生じたことを示唆するかもしれない。このコンテキストでは、ユーザ330は、未確認対象物332が偽造である、あるいは違法であるかどうかを判定することを望む。
[0049] ユーザ330は、図3において、スマートフォンとして描かれた第3のコンピューティング装置338上でアプリケーションを起動する。第3のコンピューティング装置338は、アプリケーションの制御下で(および、場合によっては、ユーザ330からの付加的な入力に応答して)、(たとえば、図5に描かれたカメラ514を使用して)候補マーク336の画像を取り込む(図4Bのブロック450)。第3のコンピューティング装置338は、候補マーク336内の明示的なデータ(たとえば、バーコードが貼付された製品の正体を示すバーコード内のデータ)をデコードし(ブロック452)、ネットワーク326を介して取り込み画像を第2のコンピューティング装置324に送信する。第2のコンピューティング装置324は、次に、候補マーク336の特性を測定するために取り込み画像を使用し、メトリクスの1つ以上の集合を生じさせ(ブロック454)、測定された特性のそれぞれに対しメトリクスの1つ以上の集合を生じさせる。第2のコンピューティング装置324は、次に、マーク336に対する電子署名を生成するために使用されることになるメトリクスを識別するためにメトリクスを解析し(ブロック456)、解析に基づいて署名を生成する(ブロック458)。第2のコンピューティング装置324は、マークに対して測定されるべき各特性に対しブロック454および456を繰り返すことがあり、単一の特性に対してこれらのブロックを複数回繰り返すこともあり得る(各反復時にメトリクスの「署名に値する」集合を生じさせる)。第2のコンピューティング装置324は、署名の最高マグニチュードメトリクスの部分集合を識別し(ブロック460)、識別された部分集合に関連付けられた位置識別子を使用して(署名の)メトリクスの集合に対するHIDブロックを導出する(ブロック462)。第2のコンピューティング装置324は、署名のメトリクスの各集合に対してブロック454および456を繰り返すことがあり、複数のHIDブロック(本質的には、メトリクスの各集合に対して1つのHIDブロック)を生じさせる。一部の実施形態では、第3のコンピューティング装置338は、ブロック454から462を実行し、署名またはHIDを第2のコンピューティング装置324に送信する。第2のコンピューティング装置324は、次に、図4Bおよび図4Cにおいて再現された図2Bおよび図2Cに関連して前述された手順を実行する。換言すれば、第2のコンピューティング装置324は、図1の第2のコンピューティング装置110が図2Bおよび図2Cのブロック258、260、262、264、266、268、270、および272を実行したのと同じ方法で、図4Bおよび図4Cのブロック464、466、468、470、472、474、476、および478を実行する。
[0050] ある実装では、図1のコンピューティング装置108、110、および120のうちの1台以上と、図3のコンピューティング装置310、324、および338のうちの1台以上とは、図5に表された汎用的なアーキテクチャを有する。図5に描かれた装置は、論理回路502と、1次メモリ504(たとえば、揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ)と、2次メモリ506(たとえば、不揮発性メモリ)と、ユーザ入力装置508(たとえば、キーボード、マウス、またはタッチスクリーン)と、ディスプレイ510(たとえば、有機発光ダイオードディスプレイ)と、(有線でも無線でもよい)ネットワークインターフェース512とを含む。メモリ504および506は、命令およびデータを記憶する。論理回路502は、一部の実施形態では、本明細書に記載された(たとえば、コンピューティング装置によって行われるべきであると言われている手順などの)方法を含んでいる様々な手順を行うために、命令を実行し、データを使用する。コンピューティング装置のうちの一部は、カメラ514(たとえば、特に、移動体装置として実装されている場合の第3のコンピューティング装置338)も含むことがある。
[0051] ある実施形態では、本物マーク(たとえば、図3の本物マーク312など)は、本明細書では「サブエリア」と呼ばれる多数の位置で構成されている。サブエリアは、ISO/IEC 15415では「セル」に対応することがあり、均一なサイズであることがある。本明細書において検討される概念の一部を例として説明するのに役立てるために、第1のサブエリア650、第2のサブエリア652、第3のサブエリア654、および第4のサブエリア656を有するマーク600を例として説明する図6に注目する。第1のサブエリア650の特性は、このサブエリアの平均着色が他のサブエリアから著しく(たとえば、所定の閾値を上回る程度まで)逸れることである。第2のサブエリア652の特性は、最良適合グリッド658からのこのサブエリアのオフセットが他のサブエリアのオフセットより著しく高いということである。第3のサブエリア654の特性は、このサブエリアが他のサブエリアより著しく高いボイドの出現を含むことである。最後に、第4のサブエリア656の特性は、このサブエリアが他のサブエリアのエッジより直線性が著しく低いエッジ660を含むことである。
[0052] ある実施形態では、(たとえば、図4Aのブロック412および図4Bのブロック456の場合のように)マークの特性を測定することから取得されるメトリクスを解析するプロセスを実行するために、コンピューティング装置(たとえば、第2のコンピューティング装置324など)は、以下のタスクを行う。コンピューティング装置は、最良適合グリッド658を生成する。その際に、コンピューティング装置は、マークの様々なサブエリアの間の境界に対する理想的な位置を識別する。コンピューティング装置は、特性測定値がマークに対する署名を生成するため使用されるべきサブエリアを選択する。ある実施形態では、コンピューティング装置は、サブエリアの中で測定値が期待された通常または最適の測定値から最も逸れている(たとえば、所定の閾値を上回る)特性を有するサブエリアがどれであるかに基づいてこの選択を行う。コンピューティング装置がこのシナリオにおいて選択することになるサブエリアの種類の例は、以下を含む。
[0053] (1)平均色、着色、または強度が2Dバーコード標準によって規定された通りの明るいセルから暗いセルを区別する大域的な平均閾値に最も近いサブエリア−すなわち、「最も明るい」暗セルおよび「最も暗い」明セル。第1のサブエリア650は、このカテゴリーの範囲に入る。ある実施形態では、コンピューティング装置が逸れた平均着色密度として所与のサブエリアを識別する場合、コンピューティング装置は、識別されたサブエリアが最近傍であったサブエリアを再評価する必要があるかもしれない。コンピューティング装置がこのような再評価を行うとき、コンピューティング装置は、参照用として識別されたサブエリアを無視することがある。
[0054] (2)位置が最良適合グリッド658によって規定された通りの理想的な位置から最も(たとえば、所定の閾値を上回って)逸れているサブエリア。一部の実施形態では、コンピューティング装置は、サブエリアのエッジを識別し、エッジの位置を判定し、そして、エッジの位置を最良適合グリッド658によって規定されたこれらの期待位置と比較することにより、所与のサブエリアがこのカテゴリーの範囲に入るか否かを判定する。他の実施形態では、コンピューティング装置は、サンプル領域が最良適合グリッド658と相対的な各サブエリアの同じパーセンテージと重なり合う状態で、反対極性(たとえば、暗/明または明/暗)の2つの隣接するサブエリアの間の境界領域のヒストグラムを生成し、50/50の2峰性分布からのヒストグラムの偏差を評価する。第2のサブエリア652は、このカテゴリーの範囲に入る。
[0055] (3)明るいまたは暗い異質なマーキングまたはボイドを含んでいるサブエリア。ある実施形態では、コンピューティング装置は、サブエリアに対する輝度ヒストグラムを生成することによりサブエリアがこのカテゴリーに入るか否かを判定し、ヒストグラムの最も外側の基本モードの間の距離が十分に(たとえば、所定の閾値を上回って)大きいか否かを判定する。第3のサブエリア654は、このカテゴリーの範囲に入る。
[0056] (4)(a)所定の閾値を上回る長さ、(b)所定の閾値を上回る(または下回る)長さの連続性、および(c)所定の閾値を上回る(または下回る)直線性のうちの1つ以上を有する1つ以上のエッジを有するサブエリア。ある実施形態では、コンピューティング装置は、サブエリアの半分の長さで最良適合グリッド658からオフセットさせられ、最良適合グリッド658内でこのエッジに境界を付けるグリッド線と垂直に伸ばされた、1つのサブエリアの長さにわたって画素幅の輝度値を計算することにより、サブエリアがこのカテゴリーの範囲に入るか否かを判定する。第4のサブエリア656は、このカテゴリーの範囲に入る。
[0057] コンピューティング装置がマーク(本物または候補)の特性を測定した後、コンピューティング装置は、測定されたマークの特性が(マーク内のサブエリア(たとえば、セル)によって関連付けられる)インデックス−配列に関連したリストとして利用できるようにする。
[0058] 図7を参照して、別の例において、解析されているマークは、1Dリニアバーコード700であると仮定する。(たとえば、第2のコンピューティング装置324などの)コンピューティング装置が電子署名を形成するために使用することがある特徴は、バーの幅またはバーの間の間隔の変動702と、平均色の変動704と、着色または強度と、黒色バーの中のボイド706(または白色縞の中の黒色染み)と、バーのエッジの形状の中の不規則性708とを含む。
[0059] 図8および図9を参照すると、(たとえば、第2のコンピューティング装置324などの)コンピューティング装置が図4Aのブロック416および図4Bのブロック460でマークに対する電子署名の最高マグニチュードメトリクスの部分集合を識別するために(および部分集合に関連付けられた位置識別子からHIDを導出するために)実行するプロセスを以下に説明する。測定された特性毎に(および特性が複数回測定された場合に特性に対するメトリクスの集合毎に)コンピューティング装置は、電子署名の一部を構成するメトリクスの集合を選び、値によって集合をソートする。図8において、たとえば、(リストとして描かれた)メトリクスの第1の集合802は、各セルが関連したインデックス番号を有する2Dバーコードの様々なセルに対する着色を表現する。各セルに対するデータは、この時点で無次元であるが、コンピューティング装置が当初に着色測定値を取得したとき、濃淡値に関して測定値を取得した。第1の集合802は、2Dバーコードに対する電子署名を構成するメトリクスの複数の集合のうちの1つに過ぎない。コンピューティング装置は、データ値のマグニチュードによって第1の集合802をソートし、最高マグニチュードデータ値の部分集合806に対応するインデックス番号の部分集合804を抽出する。コンピューティング装置は、次に、インデックス値の部分集合804をメトリクスの第1の集合802に対するHIDブロックにする。
[0060] 別の例では、図9において、メトリクスの第1の集合902は、マーク(たとえば、本物マーク312または候補マーク336)の第1の特性に対応し、メトリクスの第2の集合904は、マークの第2の特性に対応し、メトリクスの第3の集合906(「n番目の集合」または最後の集合)は、マークの第3の特性に対応する。しかしながら、メトリクスの集合の個数は、いくつでもよい。本例においてメトリクスの各集合の各要素は、(1)特性の測定値が取得されたマークのサブエリアのラスター位置と相関関係があるインデックス値と、(2)測定値自体である、または、(たとえば、何らかの統計的処理および正規化後に)測定値から導出されたマグニチュートであるデータ値とを含む。コンピューティング装置は、データ値によってメトリクスの各集合をソートする。メトリクスの集合毎に、コンピューティング装置は、データ値の最高マグニチュード部分集合に対応するインデックス値を抽出する。本例では、各最高マグニチュード部分集合は、メトリクスの集合の中の上位25個のデータ値である。コンピューティング装置は、メトリクスの第1の集合902の中の最高マグニチュード部分集合に対応するインデックス値から第1のHIDブロック908を導出する。コンピューティング装置は、メトリクスの第2の集合904の中の最高マグニチュード部分集合に対応するインデックス値から第2のHIDブロック910を同様に導出する。コンピューティング装置は、メトリクスの集合の各々に対してこのプロセスを実行するまで(すなわち、第3または「n番目」のHIDブロック912を導出するためにメトリクスのn番目の集合906を使って)このプロセスを継続し、HIDブロックの集合を生じさせる。コンピューティング装置は、HIDブロックを集めることによりHIDを形成する。本例では、HIDブロックは、抽出されたインデックス値そのものを含んでいる。
[0061] 図10を参照すると、ある実施形態に従って(たとえば、図4Bにおけるブロック464および466に関連して記載されている通り)コンピューティング装置(たとえば、第2のコンピューティング装置324)が候補マークに対して生成されたHIDを本物マークのHIDとどのように比較するかについての例が表されている。コンピューティング装置は、候補マークおよび本物マークのそれぞれのHIDブロックを構成するインデックス値をマッチさせることを試み、同様のインデックス値の集合が「同一条件での」比較のため互いにマッチされている(たとえば、候補マークの着色に対するインデックス値の抽出された部分集合が本物マークの着色に対するインデックス値の抽出された部分集合と比較される)。コンピューティング装置は、マッチスコアに向かって各マッチをカウントする。このように、たとえば、本物マークのブロック1002と候補マークのブロック1004とは、21というマッチスコアを有するが、候補マークのブロック1006と本物マークのブロック1008とは、4というマッチスコアを有する。
[0062] 図11を参照すると、ある実施形態に従ってコンピューティング装置(たとえば、第2のコンピューティング装置324)が本物マークのHID全体を候補マークのHID全体とどのように比較するかについての例が記載されている。コンピューティング装置は、本物署名のHID値1100の個々のHIDブロックを選び、これを候補署名のHID値1102の対応するブロックと比較し、(図10に関して前述された通り)マッチスコアを割り当てる。コンピューティング装置は、次に、スコアのそれぞれを組み合わせて全マッチスコアにまとめる。全マッチスコアが所定の閾値スコアを満たすまたは上回る場合、コンピューティング装置は、HID群が厳密にマッチしていると判断する。たとえば、コンピューティング装置は、120という所定の閾値スコアを使用することがあり、つまり、スコアが120以上である場合、コンピューティング装置は、2つのHIDが厳密にマッチしていると判断することができる。この閾値は、零と同程度に低くなることがあり得る。一部の実施形態では、コンピューティング装置は、最小値を無視し、単に「上位n個」のHIDスコア(たとえば、上位10個)を選ぶ。このような場合、コンピューティング装置は、一貫して上位10個の最良HIDマッチをテストしているものである。このことは、不正確なHIDカットオフを有する可能性に対処し、それによって、(実際には本物ではない候補についての不必要な計算を犠牲にして)フィルタリングステップの全体で偽陰性を生成する。コンピューティング装置は、次に、本物のHID値1100に関連付けられた署名を検索する。コンピューティング装置は、候補HID値1102を本物マーク署名のデータベースに記憶された多数(おそらく全部)のHID値と比較し終えるまでこのプロセスを繰り返す。このプロセスの結果は、本物マーク署名の全体集合のうちの部分集合であり、コンピューティング装置は、次に、(「総当たり攻撃」方法によって)この部分集合のそれぞれを候補マークの署名と比較することができる。
[0063] 様々な実施形態によれば、コンピューティング装置は、以下の通り(たとえば、ブロック266および472で)(たとえば、候補マークの)1つの電子署名を(たとえば、本物マークの)別の電子署名と比較する。コンピューティング装置(たとえば、第2のコンピューティング装置324)は、各特性に対する2つのマークのメトリクスの原集合を配列インデックスに沿ってマッチさせる。コンピューティング装置は、本物マークの各原集合に対して候補マークからの同様の順序の抽出されたメトリック集合との正規化相関も行う。コンピューティング装置は、次に、マッチ/マッチなし判定(本物対偽物)に達するために相関結果を使用する。
[0064] たとえば、コンピューティング装置は、候補マークのソートされたメトリクスの自己相関系列(autocorrelation series)を(ソートされた)本物署名の自己相関系列と比較することによって候補署名を本物署名と比較する。明確にするために、周知の統計的演算:

は、一般的な正規化相関式であり、式中、rは、相関結果であり、nは、メトリックデータリストの長さであり、xおよびyは、それぞれ本物マークおよび候補マークに対するメトリクスデータ集合である。コンピューティング装置が自己相関関数を実行するとき、データ集合xおよびyは同じである。
[0065] ある実施形態に従って自己相関系列を作るために、コンピューティング装置は、(yがxのコピーであることを思い出して)毎回系列xを系列yと相対的にインデックス位置の増分量1ずつオフセットさせて、正規化相関式に規定された演算を複数回実行する。オフセットが進むのにつれて、xインデックスのオフセットのためにyデータ系列内の最後のインデックスを超えると、データ集合は、「一周して」先頭に戻る。ある実施形態によれば、コンピューティング装置は、yデータを2倍にして、自己相関系列を生成するためにオフセット0からオフセットnまでxデータを「スライド」することによってこれを達成する。
[0066] 一部の実施形態では、図2Aにおけるブロック212および図4Aにおけるブロック422で、署名全体を媒体記憶装置に記憶する代わりに、第2のコンピューティング装置は、自己相関結果の形状にマッチしている最良適合曲線を(所定の次数および精度で)記述する多項式係数の組を記憶する。これは、第2のコンピューティング装置がソートされたメトリクスデータについて署名を生成するプロセスを実行するので実現可能であり、その結果、特性データに対する自己相関系列(すなわち、本物マークの範囲内のアーティファクトを表現するのに役立つメトリクス)は、典型的に、単純な多項式曲線である。
[0067] ある実施形態では、コンピューティング装置(たとえば、第2のコンピューティング装置110または第2のコンピューティング装置324)は、rxyを計算し、式中、各項xは、大きさおよび位置によって表現されたアーティファクトであり、各項y=x(i+1)であり、式中、jは、j=0から(n−1)に対して、2つのデータベースのオフセットである。xは、マグニチュードによってソートされ、マグニチュードは、xの最上位桁であるので、相関は、j=0またはその近くで非常に強く、j=n/2に向かって急速に低下する。yは、xのコピーであるため、jとn−jとは置き換え可能であり、自己相関系列は、U字形の曲線を形成し、j=0およびj=n/2の周りで必ずしも対称的ではないその例が図12に表されている。このようにして、本実施形態におけるコンピューティング装置は、曲線の半分を計算すればよいが、図12では、j=0からj=nまでの曲線全体が明確にするために表されている。
[0068] ある実装では、(たとえば、第2コンピューティング装置110または第2コンピューティング装置324などの)コンピューティング装置は、実際の自己相関数(autocorrelation number)を使用して、図2Cのブロック266または図4Cのブロック472を実行し、次に、多項式でモデル化された曲線を使用して候補マークについてのプロセスを繰り返す。実際には、係数のため6バイト浮動小数点値を使用する6次方程式は、1パーセントの曲線当てはめ誤差または「認識忠実性」の範囲内で本物署名データにマッチする傾向があるものであると分かった。結果として得られたコンピューティング装置が取得するマッチスコアは、互いに1パーセントの範囲に入ることがある。このことは、(候補マークが本物であった場合に期待されることになる)高マッチスコアおよび(候補マークが本物ではない場合に期待されることがある)低マッチスコアの両方について当てはまることがある。
[0069] ある実施形態では、(たとえば、図Aのブロック412および図4Bのブロック456に記載された通り)電子署名を生成する目的のためマークのマトリックスを解析するコンピューティング装置は、署名を生成するために使用するメトリクスを制約し、正規化する。たとえば、コンピューティング装置は、固定精度で多項式係数を表現し、−1と+1との間の値として自己相関データ自体を表現し、ソート順序リストとして、解析されたマーク(本物または候補)の範囲内で配列インデックス位置を使用することがある。解析されているマークが2Dデータマトリックスである場合、配列インデックスは、使用されるコード種類のための通常の原点データから順序付けられた、マーク内部のセル位置のラスター順序付きインデックスでもよい。1つの一般的な種類の2Dデータマトリックスでは、原点は、グリッドの左側および下側に境界を付ける2本の実線が合う点である。
[0070] ある実施形態によれば、コンピューティング装置は、以下の通り(たとえば、図2Cのブロック266および図4Cのブロック472に記載された通り)本物署名を候補署名と比較する(マッチさせることを試みる)。コンピューティング装置は、記憶された多項式係数を使用して署名を再構成し、多項式係数を生成するために各リスト内の(すなわち、測定された特性毎に)メトリクスの自己相関を取り、多項式係数の2つの集合を比較する(2つの自己相関系列を比較する)。コンピューティング装置は、様々な方法でこの比較を行うことがある。たとえば、コンピューティング装置は、(再構成された)本物マークの署名の自己相関曲線に対して候補マークの自己相関系列の相関を取ることを試みる。代替的に、コンピューティング装置は、それぞれ(候補および本物)の自己相関系列に対する曲線を構成することがあり、曲線のペアに曲線当てはめ誤差を生じさせる。図12および図13は、このプロセスを例として説明する。所定の特性に対する(または特性のメトリクスの所定の集合に対する)2つの集合の自己相関値の間の相関度は、この特性またはメトリクスの集合に対するマッチスコアになる。コンピューティング装置は、次に、様々な特性に対するマッチスコアの全てに基づいて候補マークが本物であるか否かを判定する。
[0071] ある実施形態では、(たとえば、図4Aのブロック412および図4Bのブロック456に記載された通り)電子署名を生成する目的のためマークのメトリクスを解析するコンピューティング装置は、候補マークの自己相関データおよび本物マークの自己相関データに冪級数解析を適用する。コンピューティング装置は、離散フーリエ変換(「DFT」):

を使用してこのような冪級数解析を適用することができ、式中、Xは、k番目の周波数成分であり、Nは、メトリクスのリストの長さであり、xは、メトリクスデータ集合である。コンピューティング装置は、DFTの冪級数を計算し、マグニチュードに関して(DFT級数内の複素数によって表現された)各周波数成分を解析し、位相成分を無視する。結果として得られたデータは、低周波数から高周波数までのメトリックデータスペクトルエネルギーの分布を記述し、これは、さらなる解析のための基準になる。これらの冪級数の例は、図14、図15、および図16に図示される。
[0072] ある実施形態では、(たとえば、図4Aのブロック412および図4Bのブロック456に記載された通り)電子署名を生成する目的のためマークのメトリクスを解析するコンピューティング装置は、2つの周波数領域解析:尖度(Kurtosis)および分布バイアス(Distribution Bias)を利用する。このコンテキストでは、分布バイアスは、スペクトル全体の中心帯域周波数の周りのエネルギー分布の尺度のことを指す。尖度解析を実行するために、コンピューティング装置は、以下の式:

を使用することができ、式中、

は、冪級数マグニチュードデータの平均であり、sは、マグニチュードの標準偏差であり、Nは、解析された離散スペクトル周波数の個数である。
[0073] ある実施形態では、分布バイアスを計算するために、第2のコンピューティング装置は、以下の式:

を使用し、式中、Nは、解析された離離散スペクトル周波数の個数である。
[0074] ある実施形態では、周波数域解析を使用する(たとえば、DFTを使用する)とき、コンピューティング装置は、以下の基準を考慮する。(マグニチュードによるソーティングに起因する)本物マークの署名の滑らかな多項式曲線は、周波数域において解析されたときスペクトル署名の中に認識可能な特性を生じさせる。候補マークは、メトリクスデータが本物マークから抽出されたメトリクスデータと同じ順序で抽出される場合に、シンボルが本物であれば、類似したスペクトルエネルギー分布を示す。換言すれば、本物ソート順は、候補のメトリックマグニチュードに「一致する」。ソートされたマグニチュードにおける不一致、または(たとえば、写真複写アーティファクトなどの)他の重畳信号は、本物シンボルスペクトル内にそうでなければ見られない高周波数成分として現れる傾向があるので、マーク真正性の付加的な尺度をもたらす。これは、偽物自己相関系列が本物マークの最低限の統計的マッチ閾値を依然として満たし得る可能性に対処する。このような信号のDFT冪級数の分布特性は、候補系列の小さい振幅のマッチ誤差に存在する高周波数によって、質の悪いマッチを明らかにすることができる。このような条件は、本物マークの写真複写を示す可能性がある。具体的には、コンピューティング装置は、高尖度および高分布比が本物マークのスペクトルに存在すべきであると判断する。一部の実施形態では、コンピューティング装置は、候補マークの検証における確信度の尺度としてマッチスコアと併せてこの冪級数分布情報を使用する。
[0075] 図17を参照すると、ある実施形態では、コンピューティング装置は、数値マグニチュードデータとしてではなく、情報交換用米国標準コード(「ASCII」)文字として表現されることがあるバイトの文字列として署名を符号化することにより(たとえば、図2Aのブロック208、図2Bのブロック254、図4Aのブロック414、および図4Bのブロック458に記載されている通り)マークに対する電子署名を生成する。この代替的なフォーマットは、コンピューティング装置が媒体記憶装置内のマークを検索するためのインデックスとして署名データを直接的に使用できるようにする。本実施形態では、本物マークのための各署名メトリックの位置およびマグニチュードを記憶するのではなく、コンピューティング装置は、本物マークの内部の有意な署名特徴の存在(または不存在)と評価された位置のそれぞれとを記憶する。たとえば、固有の識別子または通し番号を伝えることまたは符号化することがない2Dデータマトリックスシンボルの場合、コンピューティング装置は、各文字がサブエリア内の各特性に対する最大マグニチュード閾値を上回る特徴の存在または不存在を符号化するが、いずれか1つの特性における特徴のマグニチュードまたは個数に関するさらなるデータを符号化しない文字の文字列としてマークの署名データを記憶する。本例では、図17のマーク1700内の各サブエリアは、メトリクスの集合の1つずつに対して1ビットである4ビットのデータを有し、ここで、「1」は、特定のメトリックがそのサブエリアに有意な特徴を有することを示す。たとえば、0000(16進数の0)は、4個のテストされた特性の中で、その特定のサブエリアにおいて閾値マグニチュードを越える程度であるものが1つも存在しないことを意味することができる。1111(16進数のF)という値は、テストされた特性の4個全部が特定のサブエリアにおいて最小値を越える程度であることを意味することができる。
[0076] マーク1700の例では、第1の6個のサブエリアが以下の通りコード化される。(1)第1のサブエリア1702は、平均輝度に対するアーティファクトがなく、十分な黒色である。このサブエリアには、グリッドバイアスもない。このサブエリアは、大きい白色ボイドを有する。このサブエリアにはエッジ形状アーティファクトがなく、これのエッジは、直線的であり、かつ、一様である。したがって、コンピューティング装置は、このサブエリアを0010としてコード化する。(2)第2のサブエリア1704は、ボイドとエッジ形状アーティファクトとを有する。したがって、コンピューティング装置は、このサブエリアを0011としてコード化する。(3)第3のサブエリア1706は、黒色というよりは明らかに灰色であり、その他のアーティファクトはない。したがって、コンピューティング装置は、このサブエリアを1000としてコード化する。(4)第4のサブエリア1708にはアーティファクトがない。したがって、コンピューティング装置は、このサブエリアを0000としてコード化する。(5)第5のサブエリア1710は、グリッドバイアスを有するが、その他のアーティファクトはない。したがって、コンピューティング装置は、このサブエリアを0100としてコード化する。(6)第6のモジュール1712にはアーティファクトがない。したがって、コンピューティング装置は、これを0000としてコード化する。このようにして、最初の6個のモジュールは、2進数の001000111000000001000000として、16進数の238040として、10進数の35−128−64として、またはASCII

としてコード化される。一例として、典型的なシンボルサイズが22×22個のサブエリアである2Dデータマトリックスを使用すると、固有の署名データを含んでいるASCII文字列部は、データが1文字(バイト)当たり2モジュールでパックされていると仮定すると、長さが242文字となる。コンピューティング装置は、本物マークの署名文字列をデータベース、フラットファイル、テキスト文書、または、区別できる文字列の集団を記憶するため適したその他の構成体に記憶する。
[0077] ある実施形態によれば、コンピューティング装置(たとえば、第2のコンピューティング装置324)がASCII実装された実施形態においてマークが本物であるか否かを判定するために候補マークをテストするのに用いるプロセスは、以下の通りである。
[0078] (1)コンピューティング装置は、候補マークを解析し、これのASCII文字列を抽出する。
[0079] (2)コンピューティング装置は、ASCII文字列を使用してデータベースプログラムによって検索クエリを実行する。
[0080] (3)コンピューティング装置は(データベースプログラムの制御下で)、媒体記憶装置に記憶された署名に、完全な候補検索文字列の厳密なマッチのテストを受けさせる。コンピューティング装置が厳密な文字列マッチを見つけられない場合、コンピューティング装置は、部分文字列を検索することによって、または、文字列全体についての「ファジーマッチ」検索によって近似的なマッチを探すことを試みることができる。
[0081] (4)検索が少なくとも第1の最小限の信頼マッチ閾値についての1つの基準文字列へのマッチを返す場合、コンピューティング装置は、本物マークと候補マークとが同一であると判断する。換言すれば、コンピューティング装置は、候補マークが本物であると識別する。他方では、検索が第2のより低い閾値を上回るマッチパーセンテージをもつ文字列を返さない場合、コンピューティング装置は、偽物または無効であるとして、候補マークを拒絶する。
[0082] (5)検索が第1の閾値と第2の閾値との間のマッチパーセントをもつ1つの基準文字列を返す場合、コンピューティング装置は、結果が不確定であると判断することがある。検索が第2の閾値を上回る2つ以上の基準文字列を返す場合、コンピューティング装置は、結果が不確定であると判断することがある。代替的に、コンピューティング装置は、候補マークの文字列を他の記憶された基準文字列のうちの1つとマッチさせるためにさらなる解析を実施することがある。
[0083] (6)結果が不確定であるとき、コンピューティング装置は、結果が不確定であることを(たとえば、ユーザインターフェースに、またはメッセージを第3のコンピューティング装置240に送信することにより)示すことができる。コンピューティング装置は、テストのため候補マークの別の画像を提示するようにユーザに促すことがある。その代わりに、または、加えて、コンピューティング装置は、候補マークの取り込み画像内の個別の特徴を符号化するリトライ方法を利用することがある。コンピューティング装置は、このリトライ方法をサブエリアの候補マーク内の署名データがそのメトリックに対するマグニチュード最小閾値に近いあらゆるサブエリアに適用してもよい。テストされているマークが誤り訂正メカニズムを使用する場合、リトライ方法を、誤り訂正メカニズムにより破損または改変されているかもしれないことを示す候補マークのサブエリアまたは一部に適用してもよい。その代わりに、または加えて、コンピューティング装置は、たとえば、アサートされた(1がセットされた)ビットの存在を使い、次に、アサートされていない(0がセットされた)ビットを再度使って検索することによって、または、「ワイルドカード」文字を置換することによって、この最小マグニチュード閾値に近いマグニチュードをもつ署名データのいずれも重視しなくてもよい。代替的に、コンピューティング装置は、閾値に近い特徴を表現するビットを軽視する、または、無視することによってマッチパーセンテージクエリを再計算してもよい。
[0084] 本明細書に記載された例示的な実施形態は、説明的な意味だけで考慮されるべきであり、限定の目的のため考慮されるべきではないことが理解されるべきである。各実施形態の範囲内の特徴または態様の説明は、典型的に、他の実施形態におけるその他の同様の特徴または態様のため利用できるものとして考慮されるべきである。形および細部における様々な変更が特許請求の範囲によって規定された通りのこれらの趣旨および範囲から逸脱することなく行われることがあることは当業者によって理解されるであろう。たとえば、図2A、図2B、図2C、図4A、図4B、および図4Cのフローチャートのステップは、当業者にとって明白になる方法で並べ替えられ得る。さらに、これらのフローチャートのステップは、本明細書に記載された方法と共に全てが単一のコンピューティング装置で行われることがある。

Claims (20)

  1. コンピューティング装置上で、マークが本物であるか否かを判定する方法であって、
    候補マークの取り込み画像を受信することと、
    前記取り込み画像を使用して、複数の位置識別子に関連付けられた前記候補マークの内部の複数の位置で、前記候補マークの特性を測定し、前記特性に対するメトリクスの集合を生じさせることと、
    メトリクスの前記集合に基づいて、前記候補マークに対する電子署名を生成することと、
    前記複数の位置識別子の部分集合を使用して前記候補マークに対するハッシュ識別子を導出することと、
    前記候補マークの前記ハッシュ識別子と本物マークのハッシュ識別子との比較に基づいて、前記候補マークの前記ハッシュ識別子が前記本物マークの前記ハッシュ識別子に厳密にマッチしているか否かを判定することと、
    前記候補マークの前記ハッシュ識別子が前記本物マークの前記ハッシュ識別子に厳密にマッチしていると判断された場合、
    媒体記憶装置から、前記本物マークのアーティファクトに関するデータを含んでいる前記本物マークの電子署名を取り出すことと、
    前記候補マークの前記電子署名と前記本物マークの前記取り出された電子署名との比較に基づいて、前記候補マークが本物であるか否かを判定することと、
    前記候補マークが本物であると判断された場合、前記候補マークが本物であることを示すことと、
    を含む方法。
  2. 前記特性は、前記候補マークの第1の特性であり、メトリクスの前記集合は、メトリクスの第1の集合であり、前記複数の位置は、第1の複数の位置であり、前記複数の位置識別子は、第1の複数の位置識別子であり、前記方法は、
    前記取り込み画像を使用して、前記候補マークの内部の第2の複数の位置で前記候補マークの第2の特性を測定し、前記第2の特性に対するメトリクスの第2の集合を生じさせることをさらに含み、
    前記第2の複数の位置は、第2の複数の位置識別子に関連付けられ、
    前記候補マークに対する前記電子署名を生成することは、メトリクスの前記第1の集合およびメトリクスの前記第2の集合に基づいて前記候補マークに対する前記電子署名を生成することを含み、
    前記候補マークに対する前記ハッシュ識別子を導出することは、前記第1の複数の位置識別子の前記部分集合および前記第2の複数の位置識別子の部分集合から前記ハッシュ識別子を形成することを含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の複数の位置は、前記第2の複数の位置と同じである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1の複数の位置のうちの少なくとも1つは、前記第2の複数の位置のうちの少なくとも1つとは異なる、請求項2に記載の方法。
  5. 前記本物マークは、複数の本物マークのうちの1つであり、前記複数の本物マークのうちのそれぞれは、ハッシュ識別子に関連付けられ、前記方法は、前記複数の本物マークのうちのそれぞれに対して、
    前記候補マークの前記ハッシュ識別子と前記本物マークの前記ハッシュ識別子との比較に基づいて、前記候補マークの前記ハッシュ識別子が前記本物マークの前記ハッシュ識別子に厳密にマッチしているか否かを判定することと、
    前記候補マークの前記ハッシュ識別子が前記本物マークの前記ハッシュ識別子に厳密にマッチしていると判断された場合、
    前記媒体記憶装置から、前記本物マークのアーティファクトに関するデータを含んでいる前記本物マークの電子署名を取り出すことと、
    前記候補マークの電子署名と前記取り出された電子署名との比較に基づいて、前記候補マークが本物であるか否かを判定することと、
    前記候補マークが本物であると判定された場合、前記候補マークが本物であることを知らせることと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記複数の位置の前記部分集合を使用して前記ハッシュ識別子を導出することは、メトリクスの前記集合の最高マグニチュードメトリクスに関連付けられた前記複数の位置の前記部分集合に対応するインデックス値を使用して前記ハッシュ識別子を導出することを含む、請求項1に記載の方法。
  7. メトリクスの前記集合の最高マグニチュードメトリクスに対応するインデックス値を使用して前記ハッシュ識別子を導出することは、前記測定された特性が所定の値を上回る前記候補マークのサブエリアの前記インデックス値から前記ハッシュ識別子を形成することを含む、請求項4に記載の方法。
  8. 前記取り込み画像を使用して前記候補マークの前記特性を測定することは、前記候補マークの一部または全部のサブエリアの平均着色を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記取り込み画像を使用して前記候補マークの前記特性を測定することは、最良適合グリッドからの前記候補マークのサブエリアの位置の偏差を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記取り込み画像を使用して前記候補マークの前記特性を測定することは、前記候補マーク上の外れたマーキングまたはボイドを測定することを含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記取り込み画像を使用して前記候補マークの前記特性を測定することは、前記候補マークのサブエリアの直線性を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記候補マークの内部の複数の位置で前記候補マークの前記特性を測定することは、前記候補マークの複数のサブエリアのそれぞれの平均濃淡値の測定値を取得することを含み、前記方法は、
    前記濃淡値の前記測定値を着色メトリクスのリストにまとめることと、
    着色メトリクスの前記リストの部分集合が前記電子署名の一部であることを識別することと、
    をさらに含み、
    前記ハッシュ識別子を導出することは、着色メトリクスの前記リストの中の最高マグニチュードメトリクスに関連付けられた位置識別子から前記ハッシュ識別子のブロックを形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記候補マークの内部の複数の位置で前記候補マークの前記特性を測定することは、前記候補マークの複数のサブエリアのそれぞれの最良適合グリッドからの偏差の測定値を取得することを含み、前記方法は、
    前記偏差の前記測定値を偏差メトリクスのリストにまとめることと、
    偏差メトリクスの前記リストの部分集合が前記電子署名の一部であることを識別することと、
    をさらに含み、
    前記ハッシュ識別子を導出することは、偏差メトリクスの前記リストの中の最高マグニチュードメトリクスに関連付けられた位置識別子から前記ハッシュ識別子のブロックを形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記候補マークの内部の複数の位置で前記候補マークの前記特性を測定することは、前記候補マークの複数のサブエリアのそれぞれの異質なマーキングまたはボイドの測定値を取得することを含み、前記方法は、
    前記異質なマーキングまたはボイドの前記測定値を異質なマーキングまたはボイドのメトリクスのリストにまとめることと、
    異質なマーキングまたはボイドのメトリクスの前記リストの部分集合が前記電子署名の一部であることを識別することと、
    をさらに含み、
    前記ハッシュ識別子を導出することは、異質なマークまたはボイドのメトリクスの前記リストの中の最高マグニチュードメトリクスに関連付けられた位置識別子から前記ハッシュ識別子のブロックを形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記候補マークの内部の複数の位置で前記候補マークの前記特性を測定することは、前記候補マークの複数のサブエリアのそれぞれの非直線性の測定値を取得することを含み、前記方法は、
    前記非直線性の前記測定値を非直線性メトリクスのリストにまとめることと、
    前記非直線性メトリクスの部分集合が前記電子署名の一部であることを識別することと、
    をさらに含み、
    前記ハッシュ識別子を導出することは、非直線性メトリクスの前記リストの中の最高マグニチュードメトリクスに関連付けられた位置識別子から前記ハッシュ識別子のブロックを形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  16. コンピューティング装置上で、マークの電子署名の記憶および取り出しを最適化する方法であって、
    前記マークの取り込み画像を受信することと、
    前記取り込み画像を使用し、複数の位置のそれぞれが複数の位置識別子の中の位置識別子に関連付けられている前記マークの内部の複数の位置で、前記マークの1つ以上のアーティファクトに関連付けられている前記マークの特性を測定し、前記特性に対するメトリクスの集合を生じさせることと、
    メトリクスの前記集合に基づいて、前記マークに対する電子署名を生成することと、
    前記複数の位置識別子を使用して前記マークに対するハッシュ識別子を導出することと、
    前記電子署名に関連して前記ハッシュ識別子を媒体記憶装置に記憶することと、
    前記ハッシュ識別子を使用して前記電子署名を取り出すことと、
    を含む方法。
  17. 前記ハッシュ識別子に関連して前記電子署名を記憶することは、前記電子署名をデータベースに記憶し、前記ハッシュ識別子を前記電子署名に対する検索キーとして設定することを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 複数のマークに対して受信すること、測定すること、生成すること、導出すること、および記憶することを繰り返すことをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  19. 前記マークは、本物マークであり、メトリクスの前記集合は、メトリクスの第1の集合であり、前記複数の位置は、第1の複数の位置であり、前記複数の位置識別子は、第1の複数の位置識別子であり、前記方法は、
    候補マークの取り込み画像を受信することと、
    前記取り込み画像を使用し、第2の複数の位置識別子に関連付けられた前記候補マークの内部の第2の複数の位置で前記候補マークの前記特性を測定し、前記特性に対するメトリクスの第2の集合を生じさせることと、
    メトリクスの前記第2の集合に基づいて、前記候補マークに対する電子署名を生成することと、
    前記第2の複数の位置識別子の部分集合を使用して前記候補マークに対するハッシュ識別子を導出することと、
    前記候補マークの前記ハッシュ識別子と前記本物マークの前記ハッシュ識別子との比較に基づいて、前記候補マークの前記ハッシュ識別子が前記本物マークの前記ハッシュ識別子に緊密にマッチしているか否かを判定することと、
    前記候補マークの前記ハッシュ識別子が前記本物マークの前記ハッシュ識別子に厳密に一致していると判断された場合、
    前記媒体記憶装置から、前記本物マークの前記電子署名を取り出すことと、
    前記候補マークの前記電子署名と前記本物マークの前記取り出された電子署名との比較に基づいて、前記候補マークが本物であるか否かを判定し、
    前記候補マークが本物であると判断された場合、前記候補マークが本物であるという指示を生成することと、
    をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  20. 論理回路と媒体記憶装置とを備えるコンピューティング装置であって、前記論理回路は、
    候補マークの取り込み画像を受信することと、
    前記取り込み画像を使用して、複数の位置識別子に関連付けられた前記候補マークの内部の複数の位置で、前記候補マークの特性を測定し、前記特性に対するメトリクスの集合を生じさせることと、
    メトリクスの前記集合に基づいて、前記候補マークに対する電子署名を生成することと、
    前記複数の位置識別子の部分集合を使用して前記候補マークに対するハッシュ識別子を導出することと、
    前記候補マークの前記ハッシュ識別子と本物マークのハッシュ識別子との比較に基づいて、前記候補マークの前記ハッシュ識別子が前記本物マークの前記ハッシュ識別子に厳密にマッチしているか否かを判定することと、
    前記候補マークの前記ハッシュ識別子が前記本物マークの前記ハッシュ識別子に厳密にマッチしていると判断された場合、
    媒体記憶装置から、前記本物マークのアーティファクトに関するデータを含んでいる前記本物マークの電子署名を取り出すことと、
    前記候補マークの前記電子署名と前記本物マークの前記取り出された電子署名との比較に基づいて、前記候補マークが本物であるか否かを判定することと、
    前記候補マークが本物であると判断された場合、前記候補マークが本物であることを示すことと、
    を含むプロセスを実行する、コンピューティング装置。
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