JP2018511423A - 使い捨てのケリソン骨鉗子 - Google Patents

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Abstract

使い捨てのケリソン骨鉗子。基部は,ハンドル部分と,本体部分と,シャフト部分とを含む。シャフト部分は,金属材料で作られ,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された雄の成形嵌合部を含む。本体部分は,プラスチック材料で作られ,シャフト部分の成形嵌合部を覆って成形され,シャフト部分の成形嵌合部に取り外し不能に固定されるオーバーモールド嵌合部を含む。スライドシャフトは,遠位部分及び近位部分を含む。遠位部分は,金属材料で作られ,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された雄の成形嵌合部を含む。近位部分は,プラスチック材料で作られ,遠位部分の成形嵌合部を覆って成形され,遠位部分の成形嵌合部に取り外し不能に固定されるオーバーモールド嵌合部を含む。

Description

発明の詳細な説明
関連の特許出願
本出願は,2015年4月16日に出願された米国特許仮出願第62/148,315号からの優先権の利益を主張し,この米国特許仮出願の内容は,全体が本明細書に援用される。
本発明は,広くには,外科用装置に関する。とくに,本発明は,ケリソン(kerrison)骨鉗子(骨パンチ:rongeur)に関する。
ケリソン骨鉗子は,繊細な身体構造の近くで骨及び/又は軟骨等の組織を安全に除去するために,脊髄及び神経の処置において長年にわたって使用されてきている。この設計は,鋭さをより長持ちさせるために適用される表面のコーティングを除き,長年にわたって大きくは変わっていない。最近では,洗浄をより容易かつ,より完全にするために,「分解式」のケリソン骨鉗子が利用されている。このような変更があっても,既存のケリソンの設計について,幾つかの問題が依然として存在し得る。以下の検討において,幾つかの典型的な問題を示す。
再使用可能なケリソン骨鉗子は,購入及び研磨に費用がかかる。再使用可能なケリソン骨鉗子は,限られた回数しか研ぐことができない。外科医による理想的でない取り扱いが,鈍ったケリソン骨鉗子の使用に関連して起こり得る。例えば,外科医は,骨等の何らかの組織の除去を助けるために,鈍ったケリソンをひねり,更には/或いは鈍ったケリソンを上下に揺り動かすかもしれない。このような理想的でない取り扱いは,先端の曲がり又は破損につながりかねない。
再使用可能なケリソン骨鉗子は,適切な洗浄が困難であり得る。患者の血液及び骨が,殺菌後も溝部に残る可能性がある。したがって,残留/残余の血液及び/又は骨が,次の患者に移される可能性がある。技術的には,残留/残余の血液及び/又は骨は無菌であり得るが,殺菌は,クロイツフェルト・ヤコブ病等のプリオン型疾患を死滅させることができないかもしれない。クロイツフェルト・ヤコブ病は,治療が不可能であるかもしれない。分解式のケリソン骨鉗子は,これらの問題のうちの幾つかへの対処に役立つことができる。しかしながら,そのような対処の態様は,適切かつ完全な分解を達成する殺菌プロセスに関与する病院の職員及び/又は他の者に関する。
幾つかの再使用可能なケリソン骨鉗子は,湾曲又は破損を減らすために厚いフットプレートを有する。これは,外科医にとって困難をもたらし,外科医が,骨の除去時にフットプレートを脊髄又は神経根に向かって押し付けることにより,術後の痛み及びけいれん,或いはより深刻な問題につながりかねない。外科医は,可能な限り最も薄いフットプレートを望む。
現在の設計は,外科医にとって使用が快適でなく,手根管症候群(carpel tunnel syndrome)が,多忙な脊椎外科医にとって問題となり得る。
小さなねじが,シャフト及びハンドルを所定の位置に保持するためにシャフト及びハンドルにおいて使用され,それらが緩み,手術の場所に脱落する可能性がある。
以下に,本発明の幾つかの態様の基本的な理解をもたらすために,本発明の簡単な概要を示す。この概要は,本発明の広範囲にわたる全体像ではない。本発明の重要又は重大な構成要素を特定することも,本発明の範囲を明示することも,意図されてはいない。唯一の目的は,後に提示されるより詳細な説明の前置きとして,本発明の幾つかの考え方を簡略化した形で提示することにある。
本発明の一態様によれば,組織を切断するための使い捨てのケリソン骨鉗子が提供される。このケリソン骨鉗子は,基部を含む。基部は,ハンドル部分と,本体部分と,シャフト部分とを含む。シャフト部分は,主に作動軸に沿って延びており,金属材料で作られている。シャフト部分は,作動軸に沿って延びるスライド支持面を含む。シャフト部分は,スライド支持面の遠位端に配置され,作動軸を横切る方向に延びているフット部を含む。シャフト部分は,シャフト部分のフット部とは反対側の端部に配置され,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された輪郭及び形状を有する雄の成形嵌合部を含む。本体部分は,主に作動軸に沿って延び,オーバーモールドプラスチック材料で作られている。本体部分は,シャフト部分の雄の成形嵌合部と取り外し不能に嵌合するように雄の成形嵌合部の輪郭及び形状と結合する内側の雌の輪郭及び形状を有するプラスチック材料で,シャフト部分の成形嵌合部を覆って成形され,シャフト部分の成形嵌合部に取り外し不能に固定されたオーバーモールド嵌合部を含む。本体部分は,作動軸に沿って延びるスライド支持面を含む。本体部分のスライド支持面は,シャフト部分のスライド支持面と同一平面にある。本体部分は,本体部分を貫いて延びており,本体部分のスライド支持面を貫く開口を有するレバー通路を含む。本体部分は,孔軸上で本体部分を貫いて延びている軸受孔を含む。軸受孔は,レバー通路を横切っている。ハンドル部分は,オーバーモールドプラスチック材料で作られ,基部のシャフト部分から遠ざかるように作動軸を横切る方向に基部の本体部分から延びている。このケリソン骨鉗子は,プラスチック材料で作られ,基部に対して移動可能である操作レバーを含む。レバーは,レバー通路内に位置する枢支部を含む。枢支部は,本体部分の軸受孔に整列した軸受孔を有する。枢支部は,孔軸上で本体部分に対して枢動可能である。レバーは,枢支部から,作動軸を横切る方向に,本体部分から遠ざかるように延びるハンドル部分を含む。レバーのハンドル部分は,本体部分に対する枢支部の枢動の際に基部のハンドル部分に対して移動することができる。レバーは,枢支部から本体部分のスライド支持面を通過して開口を通って,本体部分から遠ざかるように作動軸を横切る方向に延びているアクチュエータスプルーを含む。アクチュエータスプルーは,本体部分に対する枢支部の枢動の際に基部の本体部分に対して移動することができる。このアクチュエータスプルーの移動は,作動軸に沿った並進運動成分を含む。このケリソン骨鉗子は,主に作動軸に沿って延び,該作動軸に沿って基部に対して移動可能であるスライドシャフトを含む。スライドシャフトは,遠位部分及び近位部分を含む。遠位部分は,金属材料で作られる。遠位部分は,作動軸に沿って延びており,少なくとも基部のシャフト部分のスライド支持面において支持されるスライド面を含む。スライド面は,基部に対するスライドシャフトの移動の際に少なくとも基部のシャフト部分のスライド支持面上をスライドする。遠位部分は,フットに対向するように位置する刃先を含む。刃先は,フットとの間に位置する組織を切断するためにフットに向かって移動することができる。遠位部分は,該遠位部分の刃先とは反対側の端部に位置し,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された輪郭及び形状を有する雄の成形嵌合部を含む。近位部分は,プラスチック材料で作られている。近位部分は,作動軸に沿って延びており,少なくとも基部の本体部分のスライド支持面において支持されるスライド面を含む。スライドシャフトの近位部分のスライド面は,基部に対するスライドシャフトの移動の際に少なくとも基部の本体部分のスライド支持面上をスライドする。近位部分は,該近位部分のスライド面から近位部分の内部へ延びているアクチュエータスプルー受容部を含む。アクチュエータスプルー及びアクチュエータスプルー受容部は,アクチュエータスプルーの移動の際に,アクチュエータスプルーから近位部分に並進力を伝達するように構成された協働する表面を含む。近位部分は,遠位部分の雄の成形嵌合部と取り外し不能に嵌合するようにスライドシャフトの遠位部分の雄の成形嵌合部の輪郭及び形状と結合する内側の雌の輪郭及び形状を有する近位部分のプラスチック材料で,遠位部分の成形嵌合部を覆って成形され,遠位部分の成形嵌合部に取り外し不能に固定されたオーバーモールド嵌合部を含む。
本発明の以上の特徴及び利点並びに他の特徴及び利点は,添付の図面を参照して以下の説明を検討することにより,本発明に関する分野の当業者にとって,明らかになるであろう。
本発明の少なくとも1つの態様による典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子の図。 図1の典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子の部分分解図。 図1の典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子をわずかに拡大した部分断面切断図であり,一部の部品は省略されている。 図1の典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子の遠位端を更に拡大した部分断面切断図であり,幾つかの部分は下方に隠れた部分を見て取ることができるように隠れ線で示されている。 図1の典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子の遠位側半分をわずかに拡大した図であり,幾つかの部分は下方に隠れた部分を見て取ることができるように隠れ線で示されている。 図1の典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子の近位側半分の図であり,幾つかの部分は下方に隠れた部分を見て取ることができるように取り除かれ,幾つかの部品は省略されている。 図1の典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子の近位側半分の図であり,幾つかの部品は省略されている。
本発明の1つ以上の態様を取り入れた典型的な実施形態が説明され,図面に示される。図示の例は,本発明を限定することを意図するものではない。例えば,本発明の1つ以上の態様は,他の実施形態において利用することが可能であり,他の種類の装置で利用することさえ可能である。更に,特定の用語は,本明細書においてあくまでも便宜的に使用されているに過ぎず,本発明を限定するものとして理解されるべきではない。また更に,図面上で,同一の参照番号は,同一の要素を指すために使用されている。
以下の説明においては,説明の目的で,多数の具体的詳細が,本発明の完全な理解をもたらすために述べられる。しかしながら,本発明を,これらの具体的な詳細によらずに実施できることは,明らかだろう。更に,本発明について,他の実施形態が可能であり,本発明は,説明されるとおりの方法以外の方法で実施及び実行することができる。本発明の説明において使用される用語及び表現は,本発明の理解を促進する目的で用いられており,本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
本発明の少なくとも1つの態様による典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子10が,図1に示されている。使い捨てのケリソン骨鉗子10は,骨,軟骨,等の組織を切断するために作業者(例えば,外科医)によって使用可能である。典型的なケリソン骨鉗子10は,以下の部分/部品,すなわち基部12,操作レバー14,スライドシャフト16,ばね18,及びリベット20を含む。図2は,レバー14,ばね18,及びリベット20を分解し,使い捨てのケリソン骨鉗子10内の通常の位置から離して示している。図2においては,基部12及びスライドシャフト16だけが,互いに分解されていない。
操作の全体的な概要(図1)として,基部12及び操作レバー14が,使用者(例えば,外科医)によって把持される。使用時に,スライドシャフト16は,作動軸Aに沿って基部12に対して移動可能である。基部12に対するスライドシャフト16の移動は,操作レバー14の操作によって引き起こされる。具体的には,操作レバー14が,該レバー14を基部12上に枢動可能に支持するリベット20を中心に枢動される。ばね18が,レバー14を基部12に対して付勢している。この全体的な概要並びに基部12,レバー14,及びスライドシャフト16の相互作用を,ばね18及びリベット20が省略され,基部12,レバー14,及びスライドシャフト16の相互作用を見て取ることができるように,基部12の一部分が部分切断の断面である図3を検討することによって,更に理解することができる。
使い捨てのケリソン骨鉗子10の本発明の態様の幾つかは,基部12及びスライドシャフト16の各々が金属材料及びプラスチック材料の両方を含むように独自に製作/構成されていることを含む。この独自の構造/構成は,図1〜図3を参照することにより理解できる。典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子10が以下で更に説明されるとき,金属材料及びプラスチック材料の両方を含む独自の構造/構成が,更に提示されるであろう。また,他の本発明の態様が,典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子10が説明されるときに提示されるであろう。
ここで,典型的な使い捨てのケリソン骨鉗子10の基部12に着目すると,基部は,ハンドル部分26と,本体部分28と,シャフト部分30とを含む。シャフト部分30は,主に作動軸Aに沿って延びており,金属材料で作られている。このように,シャフト部分30は,使い捨てのケリソン骨鉗子10の基部12の長く延びた比較的細い先細りの部分である。シャフト部分30は,作動軸Aに沿って延びるスライド支持面34(図4を参照)を含む。図面上で見ると,作動軸Aを,図中で略水平に(すなわち,略左右に)延びていると考えることができることに留意されたい。スライド支持面34は,平坦かつ滑らかであり,図の基準座標系において上方を向いている。
作動軸Aに沿って延びるシャフト部分30の表面の残りの部分は,適当な形状及び構成(例えば,丸い断面及び/又は平面−曲面の断面,並びに先細り)であってよい。一般に,輪郭は,一般的なこれまでに知られているケリソン骨鉗子よりも細い。
遠位端(すなわち,使用者の把持部から遠く,通常は図面の左側)において,図示の例のシャフト部分30は,フット部36を含む。上述のように,フット部36は,シャフト部分30の遠位端に位置し,したがってフット部は,スライド支持面34の遠位端にある。フット部36は,作動軸Aを横切って延びている。具体的には,フット部36は,作動軸Aに対して或る角度でスライド支持面34から(図面の図において略上方に)延びている。フット部36は,切断動作の際に組織(例えば,骨,軟骨等)が押し当てられる面38を含む。フット部36は,1つ以上の凹部(例が図面に示されている)等,切断動作を助けるための任意の適切な構造や構成等を有することができる。
基部12のシャフト部分30は,基部12のシャフト部分30のスライド支持面34に沿って配置され,スライド支持面から遠ざかるように作動軸を横切る方向に延びている少なくとも1つのスライドガイド突起(例えば40)を含む(図5)。図示の例では,2つのスライドガイド突起40,42が,基部12のシャフト部分30のスライド支持面34に沿って配置されている。第1のスライドガイド突起40は,フット部36の近くだが該フット部36から少し離れて位置している。具体的には,第1のスライドガイド突起40は,切断されるべき組織(例えば,骨,軟骨)をフットと第1のスライドガイド突起との間の空間に位置させることができるようにするための距離だけ,フット36から離れている。第2のスライドガイド突起42は,シャフト部分30のフット部36とは反対側の端部の近傍に位置している。
各々のスライドガイド突起40,42は,それぞれの(例えば,異なる)構成,構造,形状,及び/又はサイズを有することができる。2つのスライドガイド突起40,42の両方に関して,それぞれのスライドガイド突起は,作動軸Aに平行な範囲を有する。また,2つのスライドガイド突起40,42の両方に関して,それぞれのスライドガイド突起は,作動軸Aに垂直に得られる断面において,概ね雄のZ形溝の断面形状を有することができる。フット部36の近くに位置する第1のスライドガイド突起40は,雄のZ形溝(例えば,全体としての改良された雄のZ形溝)の外形(図4を参照)をもたらすべく,第1のスライドガイド突起の側壁が或る距離にわたって平行であり,その距離を過ぎてから互いに離れるように延びた高さを有することができる。フット部36から離れて位置する第2のスライドガイド突起42は,雄のZ形溝の外形(図5を参照)をもたらすように互いに離れていくだけの側壁を有することができる。
基部12のシャフト部分30は,フット部36に隣接し,基部のシャフト部分のスライド支持面34よりもわずかに高くされた組織サンプル載置棚46(図4を参照)を含むことができる。第1のスライドガイド突起40は,組織サンプル載置棚46に隣接して位置することができ,更には/或いは組織サンプル載置棚に重なることができる。
シャフト部分30は,シャフト部分のフット部36とは反対側の端部に位置する少なくとも1つの雄の成形嵌合部50(図3を参照)を含む。各々の雄の成形嵌合部50は,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された輪郭及び形状を有する。図示の例では,雄の成形嵌合部50が1つだけ設けられている。更に図示の例において,雄の成形嵌合部50について典型的な輪郭及び形状52が示されている。具体的には,典型的な輪郭及び形状52は,雄の成形嵌合部50が作動軸Aに略平行にフット部36から遠ざかる方向に延びる突出部であるような輪郭及び形状である。雄の成形嵌合部50の突出部の作動軸Aに垂直な状態の断面積は,突出部がフット部36から遠ざかる方向に延びるにつれて大きくなる。当然ながら,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された他の輪郭及び/又は形状も可能である。
基部12の本体部分28は,シャフト部分30の少なくとも1つの雄の成形嵌合部50を覆って成形されるオーバーモールドプラスチック材料で作られる。このように,基部12の本体部分28は,シャフト部分30の雄の成形嵌合部50を覆って成形され,シャフト部分30の雄の成形嵌合部50に取り外し不能に固定されたオーバーモールド嵌合部54を含む。本体部分28のオーバーモールド嵌合部54のプラスチック材料は,シャフト部分30の雄の成形嵌合部と取り外し不能に嵌合するよう,雄の成形嵌合部50の輪郭及び形状52と結合する内側の雌の輪郭及び形状56を有する。幾つかの点で,雌及び雄の輪郭及び形状52,56の結合ゆえに,失われた空間容積又は未使用の空間容積は存在しない。本明細書において使用されるとき,「結合」は,表面を互いの輪郭及び形状に接触及び追随させて緊密に一体化していることを意味すると定義される。更に,「結合」は,雌及び雄の輪郭及び形状が連結され,したがって基部12の本体部分28が基部のシャフト部分30に連結されていることを意味する。
雌及び雄の輪郭及び形状52,56の間の連結,したがって基部12の本体部分28の,該基部のシャフト部分30への連結は,固定された恒久的な取り外し不能の連結である。本明細書において使用されるとき,「固定された恒久的な取り外し不能の」は,2つの部分28,30(すなわち,基部の本体部分及びシャフト部分)をケリソン骨鉗子10を破壊することなく取り除くことができないことを意味する。この固定された恒久的な取り外し不能の連結は,プラスチックオーバーモールドの付随の構造的特徴である。
本体部分28は,主に作動軸Aに沿って延びている。本体部分28は,作動軸Aに沿って延びているスライド支持面60(図6を参照)を含む。本体部分のスライド支持面60は,基部12のシャフト部分30のスライド支持面34と同一平面にある。レバー通路62が,作動軸Aを概ね横切って本体部分28を貫いて延びている。レバー通路62は,本体部分28の下側から本体部分の上側まで(図面上で見たときに)垂直に延びている。したがって,レバー通路62は,本体部分28のスライド支持面60を貫通して延び,それにより本体部分28のスライド支持面60を貫く開口64を有する。更に,レバー通路62は,本体部分28内に開口した内部容積を形成する。図示の例において,レバー通路62は,部分的には,基部12の本体部分28の2つの平坦な内面(図3には一方だけが示され,他方は切り取られている)によって画定されている。2つの内面は,互いに平行である。図面の基準座標系において,2つの内面は,垂直に(すなわち,図面上で見たときに)延びている。
軸受孔68(図6を参照)が,孔軸B上で本体部分28を貫いて延びている。孔軸Bは,作動軸Aに対して横方向に延びており,作動軸Aからオフセットされている。図中に示されているように,孔軸Bを,水平に(例えば,図面の平面にいくらか出入りするように)延びていると考えることができる。軸受孔68は,レバー通路62を横切っている。したがって,軸受孔68は,レバー通路62によって形成される内部容積を貫いて延びている。図示の例において,軸受孔68は,孔軸Bに対して垂直な状態のときは円形の断面を有する。リベット20が軸受孔68に固定されることを,理解すべきである。更に,リベット20は,取り外し不能であるように軸受孔68に恒久的に固定される(図2は,あくまでも分かり易くするためにリベット20を分解して示しているに過ぎず,容易に取り外し可能であるという特徴を示しているわけではないことに注意されたい)。本明細書において使用されるとき,「恒久的かつ取り外し不能」は,ケリソン骨鉗子を破壊することなくリベット20を取り除くことが不可能であることを意味する。この恒久的かつ取り外し不能な配置は,リベット20の付随の構造的特徴であり,緩み及び紛失の可能性がある取り外し可能なねじとは対照的である。
基部12の本体部分28は,スライド支持面60に沿って配置された少なくとも1つのスライドガイド受容部72(図6)を含む。図示の例では,スライドガイド受容部72が1つだけ設けられている。スライドガイド受容部72は,作動軸Aを横切る方向(すなわち,図面上で見たときの下方)にスライド支持面60から本体部分28の内部へ延びている。スライドガイド受容部72は,断面(すなわち,作動軸Aを横切る)において概ね雌のZ形溝形状を有する。また,スライドガイド受容部72は,本体部分28のフット部36から最も遠い端部において開口するように延びてよい。
図示の例においては,基部12のハンドル部分26が,プラスチック材料で作られ,基部のシャフト部分30から遠ざかり,かつ作動軸Aを横切るように,基部12の本体部分28から延びている。1つの特定の例において,基部12のハンドル部分26及び基部の本体部分28は,プラスチック材料からなる単一の部品として一体的/同時に成形される。ここで,「一体的に成形」は,ハンドル部分26及び本体部分28が,1つの全体的な単独で形成/成形された部品の一部であることを意味する。
使用者(例えば,外科医)がハンドル部分26に接触(engage)することに注意されたい。1つの特定の例では,使用者の手のひらが,ハンドル部分26の最も外側の(例えば,図面に示されているとおりの最も右側の)表面に添えられる。当然ながら,使用者がハンドル部分26にどのように接触するかは,様々であってもよく,使用者の好みであってよい。
基部12のハンドル部分26を製作するためにプラスチック材料を使用することで,幾つかの構造的特徴がもたらされることを理解されたい。1つの構造的特徴は,ハンドル部分26のサイズを,全体としての重量を過度に大きく変化させる(すなわち,変更する)ことなく,容易に変化させる(すなわち,変更する)ことができる点にある。このような構造的特徴の一部は,プラスチック材料の相対的な軽さ(例えば,金属材料と比べて)並びに及び/又は或いは成形による内部空洞又は窪み(すなわち,プラスチック材料が存在しないことでもたらされる空気塊/空間)のある位置での使用によって達成される。図面に,幾つかの典型的な空洞又は窪みが示されている。具体的には,ハンドル部分26の内側かつ下方側(したがって,図面上で見たときのハンドル部分の左側)に空洞(例えば,中空の凹部)が存在する(図1〜図3を参照)。一般的には,ハンドル部分26のそのような内側かつ下方側は,使用時に使用者が接触することが多くない。
ハンドル部分26のサイズを変化させる(すなわち,変更する)ことができるという構造的特徴に再び具体的に目を向けると,そのような変化(すなわち,変更)は,ハンドル部分,したがってケリソン骨鉗子10の全体に,より人間工学的に設計されたサイズを持たせることを可能にできる。一例においては,ハンドル部分26の横方向の厚み(すなわち,横幅)を,一般的な金属製のケリソン骨鉗子のハンドル部分よりも約20%大きくすることができる。
ハンドル部分26は,スプルー(spur)76を含むことができる。スプルー76は,図面上で見たときのハンドル部分26の上方範囲に位置することができる。上方範囲のそのような位置において,スプルー76は,使用者が使用時にケリソン骨鉗子10を保持するときに,使用者の手の親指と人差し指との間の組織膜(すなわち,人差し指と親指で囲まれた空間の領域(purlicue area))に当接することができる。しかしながら,使用者は,必ずしもケリソン骨鉗子10をそのように保持する必要はない。したがって,スプルー76の位置を,異なる位置に配置することができる。更に,スプルー76が,一定の突出長さ(すなわち,スプルーがハンドル部分26の残りの部分から離れるように延びる長さ)を有することに留意されたい。図面において,突出長さは,右側へ向かう。突出長さが,一般に,金属材料で作られたケリソン骨鉗子のスプルーについて存在する突出長さよりも小さいことに留意されたい。プラスチック材料に基づくスプルー76のサイズ及び位置,したがってハンドル部分26の幅サイズを,より容易に選択することが可能であり,これもプラスチック材料の製造の相対的な容易さ及び/又は軽さによってもたらすことができる構造的特徴の一部であることを,理解すべきである。
スプルー76の位置及び/又はサイズが,使用者(例えば,外科医)にとって使用時にケリソン骨鉗子10を保持するためのより多様な選択肢(すなわち,向き,位置,等)を可能にできることに留意すべきである。例えば,ケリソン骨鉗子10を,(図面上で示されている向きと比較して)逆さまに保持することさえ可能である。より小さなスプルー76は,使用者の手を不快に妨害/圧迫する可能性がより低いかもしれない。
又はハンドル部分26は,表面の輪郭/テクスチャを有することができる。例について,図6及び図7を参照されたい。そのような表面の輪郭/テクスチャを,例えば把持を容易にし,把持時の滑りへの抵抗を(表面のテクスチャが存在しない場合と比較して)大きくするように設けることができる。プラスチック材料に基づく表面の輪郭/テクスチャのサイズ及び位置等,したがってハンドル部分の幅サイズを,より容易に選択することが可能であり,これもプラスチック材料の製造の相対的な容易さ及び/又は軽さによってもたらすことができる構造的特徴の一部であることを,理解すべきである。
ハンドル部分26の内側に,ばねポケット78(図3を参照)が設けられている。ばねポケット78は,ばね18の第1の端部が配置される凹部又は空洞である。ばね18の更なる説明として,ばねは,金属材料で作られている。ばね18は,螺旋コイルばね(すなわち,ばね軸に沿って延びる螺旋コイル)であり,ばねの圧縮に対して抵抗力をもたらす点で圧縮ばねである。ばね18が,横方向(すなわち,ばね軸を横切る方向)の運動及びこのような横方向の運動に対する抵抗も可能であることを,理解すべきである。このような運動により,ばね18は円弧の形状となる(図1を参照)。
ばねポケット78を画定するハンドル部分26の表面は,ばね18の第1の端部を保持し,したがって,ばねを保持する。このような保持は,ばね18の機能(すなわち,圧縮力の付与及びそのような圧縮力の除去にそれぞれ応答して縮んだり,伸びたりする)を可能にしつつ生じる。ハンドル部分26のばねポケット78の位置が,基部12のハンドル部分と本体部分28との合流部又はその近傍においてハンドル部分の上端(図面上で見たとき)に位置することに留意されたい。図示の例において,ばねポケット78は,スプルー76の位置に対して(すなわち,ハンドル部分26の内面及び外面に関して)概ね/略反対側に位置する。したがって,ばね18は,基部12のハンドル部分と本体部分28との合流部又はその近傍において,ハンドル部分26の上端(図面上で見たとき)に概ね位置する。
ばね18が螺旋ばねであること,及び/又は基部12のハンドル部分と本体部分28との合流部又はその近傍においてハンドル部分26の上端(図面上で見たとき)に概ね位置することは,好都合な構造的特徴である。具体的には,滑らかな湾曲した表面を有する螺旋ばね18は,使用者(例えば,外科医)の手を切ったり,挟み付けたりする傾向がない。同様に,螺旋ばね18は,使用者の手に装着された手袋を切ったり,挟み付けたりする傾向がない。これは,はさみ型(scissor-type)のばね等の他の種類のばね/ばね装置との違いである。そのようなはさみ型のばねは,ばねポケット78の位置よりも本体部分から更に離れた位置(すなわち,図面上で見たときにはるかに低い位置)でハンドルに取り付けられる必要がある。
すでに示したように,ケリソン骨鉗子10は,操作レバー14を含む。レバー14は,プラスチック材料で作られる。レバー14を,基部12のハンドル部分26及び本体部分28と同じ種類(例えば,同じ組成)のプラスチック材料で製作でき,或いはレバー14を,異なる種類のプラスチック材料で製作することができる。レバー14の動作に関して,レバーは,基部12に対して移動可能である。レバー14の動きが,当業者にとって理解され,以下で更に説明されるように,ケリソン骨鉗子10の全体的な動作を生じさせる。
レバー14は,レバー通路62内に配置される枢支部82を含む(図3を参照)。枢支部82は,基部12の本体部分28の軸受孔68に整列した(すなわち,孔軸B上で同軸な)軸受孔84を有する。枢支部82は,孔軸B上で本体部分28に対して枢動可能である。枢支部82は,レバー通路62を画定する基部12の本体部分28の表面と協働し,及び/又はそのような表面の対応部分となる幾つかの表面を有することができる。例えば,枢支部82は,2つの平坦な平面状の表面を有する。枢支部82のこれら2つの表面は,互いに平行である。図面の基準座標系において,2つの平坦な平面状の表面及び平面は,(図面上で見たときに)垂直に延びている。枢支部82のこれらの表面の各々は,レバー通路62を画定する基部12の本体部分28の平坦な平面状の表面のうちの該当の1つに隣接する。
レバー14のハンドル部分88は,枢支部から延び,本体部分から遠ざかるように作動軸に対して横方向に延びている。レバー14のハンドル部分88は,枢支部82の本体部分28に対する枢動の際に基部12のハンドル部分26に対して移動可能である。使用者(例えば,外科医)が,レバー14のハンドル部分88に接触する。1つの特定の例では,使用者の1つ以上の手指が,レバーのハンドル部分88の最も外側の(例えば,図面に示されているとおりの最も左側の)表面に添えられる。このようにして,使用者は,2つの(すなわち,基部及びレバーの)ハンドル部分を把持することができる。当然ながら,ケリソン骨鉗子10,したがってレバー14のハンドル部分88について,使用者による保持/接触の方法は,様々であってよく,使用者の好みによることができる。
プラスチック材料を使用してレバー14を製作することで,幾つかの構造的特徴がもたらされることを理解すべきである。1つの構造的特徴は,レバー14のハンドル部分88のサイズを,全体としての重量を過度に大きく変化させる(すなわち,変更する)ことなく,容易に変化させる(すなわち,変更する)ことができる点にある。このような構造的特徴の一部は,プラスチック材料の相対的な軽さ(例えば,金属材料と比べて)並びに/或いは成形による内部空洞又は窪み(すなわち,プラスチック材料が存在しないことでもたらされる空気塊/空間)のある位置での使用によってもたらすことができる。図面に,幾つかの典型的な空洞又は窪みが示されている。具体的には,レバー14のハンドル部分88の内側かつ下方側(したがって,図面上で見たときのハンドル部分の右側)に空洞(図3,図6,及び図7を参照)が存在する。一般的には,ハンドル部分88のこちら側は,使用時に使用者が関与することが多くない。
レバー14のハンドル部分88のサイズを変化させる(すなわち,変更する)ことができるという構造的特徴に再び具体的に目を向けると,そのような変化(すなわち,変更)は,レバーのハンドル部分,したがってケリソン骨鉗子10の全体に,より人間工学的に設計されたサイズを持たせることを可能にできる。一例においては,レバー14のハンドル部分88の横方向の厚み(すなわち,横幅)を,一般的な金属製のケリソン骨鉗子のハンドル部分よりも約20%大きくすることができる。
ハンドル部分88は,1つ以上の表面の輪郭/テクスチャを含むことができる。図示の例では,3つの横方向の突起が設けられている(図3及び図6を参照)。これらの横方向の突起が,それらの間に指を据える場所を提供する。そのような表面の輪郭/テクスチャを,例えば把持を容易にし,(表面のテクスチャが存在しない場合と比較して)把持時の滑りへの抵抗を大きくするように設けることができる。プラスチック材料に基づく表面の輪郭/テクスチャのサイズ及び位置等,したがってハンドル部分の幅サイズを,より容易に選択することが可能であり,これもプラスチック材料の製造の相対的な容易さ及び/又は軽さによってもたらすことができる構造的特徴の一部であることを理解すべきである。
表面の輪郭/テクスチャの位置及び/又はサイズが,使用者(例えば,外科医)にとって使用時にケリソン骨鉗子10を保持するためのより多様な選択肢(すなわち,向き,位置,等)を可能にできることに留意すべきである。例えば,ケリソン骨鉗子10を,(図面上で示されている向きと比較して)逆さまに保持することさえ可能である。表面の輪郭/テクスチャは,使用者の手を不快に妨害/圧迫する可能性がより低いかもしれず,更には/或いはそのような他の保持の選択肢においてより良好な把持性を提供することができる。
レバー14のハンドル部分88の内側には,ばねポケット90が設けられている(図3及び図7を参照)。ばねポケット90は,ばね18の第2の端部が配置される凹部又は空洞である。ばねポケット90を画定するレバー14のハンドル部分88の表面は,ばね18の第2の端部を保持し,したがってばねを保持する。このような保持は,ばね18の機能(すなわち,圧縮力の付与及びそのような圧縮力の除去にそれぞれ応答して縮んだり,伸びたりする)を可能にしつつ生じる。ばねポケット90の位置が,レバー14のハンドル部分88の上端(図面上で見たとき)に位置することに留意されたい。ばねポケット90の位置が,レバー14のハンドル部分88と枢支部82との合流部又はその近傍にあることに留意されたい。図示の例において,レバー14のばねポケット90は,基部12のハンドル部分26のばねポケット78の位置に概ね/略対向して位置する。したがって,ばね18は,2つのハンドル部分26,88の間の領域の略上側(図面上で見たとき)の端部に位置する。
上述のように,ばね18のそのような位置に関連した有利な構造的特徴が存在する。典型的な有利な構造的特徴として,使用者(例えば,外科医)の手を切ったり,挟み付けたりする傾向がないこと,及び/又は使用者の手に装着された手袋を切ったり,挟み付けたりする傾向がないことが挙げられることを思い出されたい。
レバー14のアクチュエータスプルー(図2,図3,及び図6を参照)は,レバー14のハンドル部分88とは反対側のレバーの端部において,枢支部82から延びている。したがって,図面上で見られるように,アクチュエータスプルー94は,枢支部82から上方に延びている。アクチュエータスプルー94は,基部12の本体部分28のスライド支持面60を通り,開口64を通過して延びている。したがって,アクチュエータスプルー94は,本体部分28から遠ざかるように作動軸Aを横切って延びている。図示の例において,アクチュエータスプルー94は,側面から見たとき(すなわち,図面の平面を参照すると),丸みを帯びた外形,又は球根状の外形を有する。
アクチュエータスプルー94は,本体部分28に対する枢支部82の枢動の際に,基部12の本体部分28に対して移動可能である。アクチュエータスプルー94の移動は,作動軸Aに沿った並進運動成分を含む。したがって,アクチュエータスプルー94の移動は,基部12を基準とする作動軸Aに沿った前後移動を含む。
ケリソン骨鉗子10のスライドシャフト16は,主として作動軸Aに沿って延びている。スライドシャフト16は,遠位部分100及び近位部分102(図1及び図2を参照)を含む。スライドシャフト16に関して,遠位部分100は,使用者が2つのハンドル部分26,88を把持するとき,使用者の手から最も遠い(すなわち,末端側)。したがって,近位部分102は,使用者が2つのハンドル部分26,88を把持するとき,使用者の手に最も近い(すなわち,手前側)。以下で更に論じられ,その名称からも示唆されるように,スライドシャフト16は,基部12に対してスライド移動可能である。
遠位部分100(図5を参照)に着目すると,遠位部分自体は,主として作動軸に沿って延びており,金属材料で作られている。遠位部分100は,ケリソン骨鉗子10のスライドシャフト16の長く延びた比較的細い先細りの部分である。遠位部分100のスライド面106(図3〜図5を参照)が,作動軸Aに沿って延びており,基部12のシャフト部分30の少なくともスライド支持面34上に支持される。スライド面106は,平坦かつ滑らかであり,図面の図において下方を向いている。以下で更に論じられるように,スライド面106は,基部に対するスライドシャフト16の移動時に,基部12のシャフト部分30の少なくともスライド支持面34上をスライドする。作動軸Aに沿って延びる遠位部分100の表面の残りの部分は,適当な形状及び構成(例えば,丸い断面及び/又は平面−曲面の断面,並びに先細り)であってよい。一般に,輪郭は,一般的なケリソン骨鉗子よりも細い。
最も遠い(すなわち,使用者の把持部から離れている)端部において,図示の例の遠位部分100は,フット部36(図4を参照)に対向するように配置された刃先108を含む。一般に,刃先108の形状は,フット部36に対して相補的(すなわち,結合する)である。また,刃先108に隣接して,遠位部分100は中空である。刃先108は,図面上で見たときに左側へ向かう移動である切断の行程におけるスライドシャフト16の移動の際に,刃先108とフット部36との間に位置する組織を切断するためにフット部36に向かって移動可能である。刃先108が切断のために移動するにつれて,切断された組織は,遠位部分100によって覆われ,遠位部分の中空部に位置し,組織サンプル載置棚46に載せられる。したがって,切断された組織は,遠位部分100によって遠位部分100の内側に保持される。切断された組織は,スライドシャフト16,とりわけ刃先108が,再び基部12のフット部36から離れるように移動するにつれて,露出し,したがってケリソン骨鉗子10から除去可能になる。これを,スライドシャフト16による復帰運動と考えることができる。
スライドシャフト16の遠位部分100は,スライド面106に沿って配置された少なくとも1つのスライドガイド受容部110(図4及び図5を参照)を含む。図示の例においては,2つのスライドガイド受容部110,112(図5を参照)が設けられている。各々のスライドガイド受容部110,112は,作動軸Aを横切る方向にスライド面106から遠位部分100の内部へ延びている。基部12のシャフト部分30のスライドガイド突起(例えば,40)のうちの該当の1つが,スライドシャフト16の遠位部分100のスライドガイド受容部のうちの該当の1つ(例えば,110)に位置する。基部12のシャフト部分30のそれぞれのスライドガイド突起40,42及びスライドシャフト16の遠位部分100のそれぞれのスライドガイド受容部110,112の各々は,スライドシャフトが基部に対して移動する際にスライドシャフトの遠位部分のスライド面106を少なくとも基部のシャフト部分のスライド支持面34上でスライドさせることができるように構成され,かつスライドシャフトを基部から外そうとする作動軸Aを横切る方向の動きを阻止するように構成された相補的な係合面を含む。したがって,各々のスライドガイド受容部110,112を画定する表面は,それぞれのスライドガイド突起40,42のそれぞれのZ形溝形状の雌の対応部分である。
スライドシャフト16の遠位部分100は,遠位部分の刃先108とは反対側の端部に位置する少なくとも1つの雄の成形嵌合部120(図3及び図6を参照)を含む。各々の雄の成形嵌合部120は,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された輪郭及び形状122を有する。図示の例では,雄の成形嵌合部120が1つだけ設けられている。また,図面において,典型的な輪郭及び形状122が示されている。具体的には,典型的な輪郭及び形状122は,作動軸Aに略平行に刃先108から遠ざかる方向に延びる突出部を含む。雄の成形嵌合部120の突出部の作動軸Aに垂直な状態の断面積は,突出部が刃先108から遠ざかる方向に延びるにつれて大きくなる。当然ながら,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された他の輪郭及び/又は形状も可能である。
スライドシャフト16の近位部分102は,遠位部分の少なくとも1つの雄の成形嵌合部120を覆って成形されるオーバーモールドプラスチック材料で作られる。このように,スライドシャフト16の近位部分102は,遠位部分100の成形嵌合部120を覆って成形され,遠位部分100の成形嵌合部120に取り外し不能に固定されたオーバーモールド嵌合部を含む。近位部分102のオーバーモールド嵌合部124のプラスチック材料は,遠位部分100の雄の成形嵌合部と取り外し不能に嵌合するよう,雄の成形嵌合部120の輪郭及び形状122と結合する内側の雌の輪郭及び形状126を有する。幾つかの点で,雄及び雌の輪郭及び形状122,126の結合ゆえに,失われた空間容積又は未使用の空間容積は存在しない。本明細書において使用されるとき,「結合」は,表面を互いの輪郭及び形状に接触及び追随させて緊密に一体化していることを意味すると定義される。更に,「結合」は,雄及び雌の輪郭及び形状122,126が連結され,したがってスライドシャフト16の遠位部分100がスライドシャフトの近位部分102に連結されていることを意味する。
雄及び雌の輪郭及び形状122,126の間の連結,したがって遠位部分100の近位部分102への連結は,固定された恒久的な取り外し不能の連結である。本明細書において使用されるとき,「固定された恒久的な取り外し不能の」は,2つの部分(すなわち,遠位及び近位部分)をケリソン骨鉗子10を破壊することなく取り除くことができないことを意味する。この固定された恒久的な取り外し不能の連結は,オーバーモールドの付随の構造的特徴である。
スライドシャフト16の近位部分102は,主として作動軸Aに沿って延びている。近位部分102は,作動軸Aに沿って延びているスライド面128を含む。近位部分102のスライド面128は,スライドシャフト16の遠位部分100のスライド面106と同一平面にある。スライドシャフト16の近位部分102のスライド面128は,スライドシャフト16が基部に対して移動する際に,少なくとも基部12の本体部分28のスライド支持面60上をスライドする。作動軸Aに沿って延びる近位部分の他の表面は,適当な形状及び構成(例えば,丸い断面及び/又は平面−曲面の断面,並びに先細り)であってよい。
スライドシャフト16の近位部分102は,近位部分102のスライド面128に沿って配置され,スライド面128から遠ざかるように作動軸Aを横切る方向(すなわち,下方)に延びている少なくとも1つのスライドガイド突起132(図7を参照)を含む。図示の例では,単一のスライドガイド突起132が,近位部分102のスライド面128に沿って配置されている。近位部分102のスライドガイド突起132は,基部12の本体部分28のスライドガイド受容部72内に位置する。スライドシャフト16の近位部分102のスライドガイド突起132及び基部12の本体部分28のそれぞれのスライドガイド受容部72は,スライドシャフト16が基部に対して移動する際にスライドシャフト16の近位部分102のスライド面128を少なくとも基部12の本体部分28のスライド支持面60上でスライドさせることができるように構成され,かつスライドシャフトを基部から外そうとする作動軸Aを横切る方向の動きを阻止するように構成された相補的な係合面を含む。したがって,スライドガイド受容部72を画定する表面は,スライドガイド突起132のそれぞれのZ形溝形状の雌の対応部分である。
アクチュエータスプルー受容部136(図3を参照)が,近位部分のスライド面128から(例えば,図面上で見たときの底部から)作動軸Aを概ね横切る方向に近位部分102の内部へ延びている。アクチュエータスプルー受容部136は,近位部分102の内部へ途中までしか延びておらず,近位部分を完全には貫通していない。図示の例において,アクチュエータスプルー受容部136は,部分的には,スライドシャフト16の近位部分102の2つの平坦な平面状の内面(図3には一方だけが示され,他方は切り取られている)によって画定されている。2つの内面は,互いに平行である。図面の基準座標系において,2つの内面は,(図面上で見たときに)垂直に延びている。また,アクチュエータスプルー受容部136は,部分的には,スライドシャフトの近位部分の前後の内面によっても画定されている。これらの前後の内面は,平面状であっても,湾曲していてもよい。
アクチュエータスプルー94が,アクチュエータスプルー受容部136の内部に配置される。前述のように,アクチュエータスプルー94は,作動軸Aに沿って基部12を基準にして前後に移動可能である。アクチュエータスプルー94及びアクチュエータスプルー受容部136は,アクチュエータスプルーの移動時にアクチュエータスプルー94から近位部分102に並進力を伝達するように構成された協働する表面を含む。図示の例において,アクチュエータスプルー94は,レバー14のハンドル部分88が基部12のハンドル部分26に向かって動かされる(すなわち,2つのハンドル部分がばね18の付勢に逆らって握り合わせられる)とき,アクチュエータスプルー受容部136内の前面を押す。このようなアクチュエータスプルー受容部136内の前面へのアクチュエータスプルー94の当接が,スライドシャフト16を,刃先108がフット部36に向かって移動するように作動軸Aに沿って(すなわち,図面上で見たときの左側に向かって)移動させる。やはり図示の例において,アクチュエータスプルー94は,レバー14のハンドル部分88への圧力が解放され,レバーのハンドル部分が基部12のハンドル部分26から遠ざかる(すなわち,2つのハンドル部分がばね18の付勢によって互いに離れる方向に移動する)とき,アクチュエータスプルー受容部136内の後面を押す。このようなアクチュエータスプルー94の受容部内の後面へのアクチュエータスプルー94の当接は,スライドシャフト16を,刃先108がフット部36から遠ざかるように作動軸Aに沿って(すなわち,図面上で見たときの右側に向かって)移動させる。
開示された主題は,上述の典型的な実施形態に関して説明されている。本明細書を検討及び理解することにより,修正及び変更に想到できるであろう。本発明の1つ以上の特徴を取り入れる典型的な実施形態は,そのようなすべての修正及び変更を含むように意図されている。

Claims (15)

  1. 組織を切断するための使い捨てのケリソン骨鉗子であって,
    基部と,
    操作レバーと,
    スライドシャフトと
    を備えており,
    前記基部は,ハンドル部分と,本体部分と,シャフト部分とを備え,
    前記シャフト部分は,主に作動軸に沿って延び,金属材料で作られており,
    前記シャフト部分は,
    前記作動軸に沿って延びているスライド支持面と,
    前記スライド支持面の遠位端に配置され,前記作動軸を横切る方向に延びているフット部と,
    前記シャフト部分の前記フット部とは反対側の端部に配置され,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された輪郭及び形状を有する雄の成形嵌合部と
    を備え,
    前記本体部分は,主に前記作動軸に沿って延び,前記オーバーモールドプラスチック材料で作られており,
    前記本体部分は,
    前記シャフト部分の前記雄の成形嵌合部と取り外し不能に嵌合するように前記雄の成形嵌合部の輪郭及び形状と結合する内側の雌の輪郭及び形状を有する前記プラスチック材料で,前記シャフト部分の前記成形嵌合部を覆って成形され,前記シャフト部分の前記成形嵌合部に取り外し不能に固定されたオーバーモールド嵌合部と,
    前記作動軸に沿って延びており,前記シャフト部分の前記スライド支持面と同一平面にある前記本体部分のスライド支持面と,
    前記本体部分を貫いて延びており,前記本体部分の前記スライド支持面を貫く開口を有するレバー通路と,
    孔軸上で前記本体部分を貫いて延びており,前記レバー通路を横切る軸受孔と
    を備えており,
    前記ハンドル部分は,前記オーバーモールドプラスチック材料で作られ,前記基部の前記シャフト部分から遠ざかるように前記作動軸を横切る方向に前記基部の前記本体部分から延びており,
    前記操作レバーは,プラスチック材料で作られ,前記基部に対して可動であり,
    前記レバーは,
    前記レバー通路内に位置し,前記本体部分の前記軸受孔に整列した軸受孔を有し,前記孔軸上で前記本体部分に対して枢動可能である枢支部と,
    前記枢支部から,前記作動軸を横切る方向に,前記本体部分から遠ざかるように延びており,前記本体部分に対する前記枢支部の枢動の際に前記基部の前記ハンドル部分に対して移動することができるハンドル部分と,
    前記枢支部から前記本体部分の前記スライド支持面を通過して前記開口を通って,前記本体部分から遠ざかるように前記作動軸を横切る方向に延びており,前記本体部分に対する前記枢支部の枢動の際に前記基部の前記本体部分に対して移動することができるアクチュエータスプルーと
    を備え,
    前記アクチュエータスプルーの移動は,前記作動軸に沿った並進運動成分を含んでおり,
    前記スライドシャフトは,主に前記作動軸に沿って延び,前記作動軸に沿って前記基部に対して移動可能であり,
    前記スライドシャフトは,遠位部分及び近位部分を備え,
    前記遠位部分は,金属材料で作られ,
    前記遠位部分は,
    前記作動軸に沿って延びており,少なくとも前記基部の前記シャフト部分の前記スライド支持面において支持され,前記基部に対する前記スライドシャフトの移動の際に少なくとも前記基部の前記シャフト部分の前記スライド支持面上をスライドするスライド面と,
    前記フットに対向するように位置し,前記フットとの間に位置する組織を切断するために前記フットに向かって移動することができる刃先と,
    前記遠位部分の前記刃先とは反対側の端部に位置し,オーバーモールドプラスチック材料と取り外し不能に嵌合するように構成された輪郭及び形状を有する雄の成形嵌合部と
    を備え,
    前記近位部分はプラスチック材料で作られ,
    前記近位部分は,
    前記作動軸に沿って延びており,少なくとも前記基部の前記本体部分の前記スライド支持面において支持され,前記基部に対する前記スライドシャフトの移動の際に少なくとも前記基部の前記本体部分の前記スライド支持面上をスライドするスライド面と,
    前記近位部分の前記スライド面から前記近位部分の内部へ延びており,前記アクチュエータスプルーの移動の際に前記アクチュエータスプルーから前記近位部分に並進力を伝達するように構成された協働する表面を前記アクチュエータスプルーと共に含むアクチュエータスプルー受容部と,
    前記遠位部分の前記雄の成形嵌合部と取り外し不能に嵌合するように前記スライドシャフトの前記遠位部分の前記雄の成形嵌合部の輪郭及び形状と結合する内側の雌の輪郭及び形状を有する前記近位部分の前記プラスチック材料で,前記遠位部分の前記成形嵌合部を覆って成形され,前記遠位部分の前記成形嵌合部に取り外し不能に固定されたオーバーモールド嵌合部と
    を備える,使い捨てのケリソン骨鉗子。
  2. 前記基部の前記シャフト部分は,金属材料で作られ,前記基部の前記シャフト部分の前記スライド支持面に沿って位置し,前記作動軸を横切る方向に前記スライド支持面から遠ざかるように延びるスライドガイド突起を更に備え,前記スライドシャフトの前記遠位部分は,前記遠位部分の前記スライド面に沿って位置し,前記作動軸を横切る方向に前記遠位部分の前記スライド面から前記遠位部分の内部へ延びているスライドガイド受容部を更に備え,前記基部の前記シャフト部分の前記スライドガイド突起は,前記スライドシャフトの前記遠位部分の前記スライドガイド受容部内に位置し,前記基部の前記シャフト部分の前記スライドガイド突起及び前記スライドシャフトの前記遠位部分の前記スライドガイド受容部は,前記スライドシャフトが前記基部に対して移動する際に前記スライドシャフトの前記遠位部分の前記スライド面を少なくとも前記基部の前記シャフト部分の前記スライド支持面上でスライドさせることができるように構成され,かつ前記スライドシャフトを前記基部から外そうとする前記作動軸を横切る方向の動きを阻止するように構成された相補的な係合面を含む請求項1記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  3. 前記スライドシャフトの前記近位部分は,金属材料で作られ,前記スライドシャフトの前記近位部分の前記スライド面に沿って位置し,前記近位部分の前記スライド面から遠ざかるように前記作動軸を横切る方向に延びているスライドガイド突起を更に備え,前記基部の前記本体部分は,前記基部の前記本体部分の前記スライド支持面に沿って位置し,前記作動軸を横切る方向に前記本体部分の前記スライド面から前記基部の前記本体部分の内部へ延びているスライドガイド受容部を更に備え,前記スライドシャフトの前記スライドガイド突起は,前記基部の前記本体部分の前記スライドガイド受容部内に位置し,前記スライドシャフトの前記スライドガイド突起及び前記基部の前記本体部分の前記スライドガイド受容部は,前記スライドシャフトが前記基部に対して移動する際に前記スライドシャフトの前記スライド面を少なくとも前記基部の前記本体部分の前記スライド支持面上でスライドさせることができるように構成され,かつ前記スライドシャフトを前記基部から外そうとする前記作動軸を横切る方向の動きを阻止するように構成された相補的な係合面を含む請求項1記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  4. 前記基部の前記ハンドル部分は,成形による窪みを含むように作られている請求項1記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  5. 前記レバーの前記ハンドル部分は,成形による窪みを含むように作られている請求項1記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  6. 前記基部に対する前記レバーの移動を付勢するように構成されたばねを更に備える請求項1記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  7. 前記ばねは,螺旋コイルばねとして構成されている請求項6記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  8. 前記基部の前記ハンドル部分は,前記ばねの一端部が配置されるばねポケットを含むように作られる請求項7記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  9. 前記ハンドル部分の前記ばねポケットは,前記基部の前記ハンドル部分と前記本体部分との合流部の近傍に位置する請求項8記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  10. 前記レバーの前記ハンドル部分は,前記ばねの一端部が配置されるばねポケットを含むように作られる請求項7記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  11. 前記ハンドル部分の前記ばねポケットは,前記レバーの前記ハンドル部分と前記枢支部との合流部の近傍に位置する請求項10記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  12. 前記レバーの前記枢支部を前記基部の前記本体部分に枢動可能かつ恒久的に固定するリベットを更に含む請求項1記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  13. 前記スライドシャフトの前記近位部分は,プラスチック材料で作られ,前記スライドシャフトの前記近位部分の前記スライド面に沿って位置し,前記スライド面から遠ざかるように前記作動軸を横切る方向に延びているスライドガイド突起を更に備え,前記基部の前記本体部分は,前記本体部分の前記スライド支持面に沿って位置し,前記作動軸を横切る方向に前記本体部分の前記スライド支持面から前記本体部分の内部へ延びているスライドガイド受容部を更に備え,前記スライドシャフトの前記近位部分の前記スライドガイド突起は,前記基部の前記本体部分の前記スライドガイド受容部内に位置し,前記スライドシャフトの前記近位部分の前記スライドガイド突起及び前記基部の前記本体部分の前記スライドガイド受容部は,前記スライドシャフトが前記基部に対して移動する際に前記スライドシャフトの前記近位部分の前記スライド面を少なくとも前記基部の前記本体部分の前記スライド支持面上でスライドさせることができるように構成され,かつ前記スライドシャフトを前記基部から外そうとする前記作動軸を横切る方向の動きを阻止するように構成された相補的な係合面を含む請求項1記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  14. 前記基部の前記ハンドル部分は,プラスチック材料の表面のテクスチャを有するように成形されている請求項1記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
  15. 前記レバーの前記ハンドル部分は,プラスチック材料の表面のテクスチャを有するように成形されている請求項1記載の使い捨てのケリソン骨鉗子。
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