[0001]本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2015年4月10日に出願された「IOE DEVICE AWAKE SCHEDULING AND DISCOVERY」と題する米国特許出願第14/684,036号の利益を主張する。
[0025]添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明される概念が実施され得る構成を表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を曖昧にするのを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形式で示される。
[0026]添付の図面を参照しながら、新規のシステム、装置、コンピュータプログラム製品、および方法の様々な態様が以下でより十分に説明される。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように与えられる。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本発明の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本発明の他の態様と組み合わせられるにせよ、本明細書で開示される新規のシステム、装置、コンピュータプログラム製品、および方法のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載される態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実施され得る。さらに、本発明の範囲は、本明細書に記載される本発明の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示される任意の態様が請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
[0027]本明細書では特定の態様が説明されるが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益および利点が説明されるが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および送信プロトコルに広く適用可能であるものとし、それらのうちのいくつかが例として、図および好適な態様についての以下の説明において示される。発明を実施するための形態および図面は、本開示を限定するものではなく説明するものにすぎず、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲およびそれの均等物によって定義される。
[0028]普及しているワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含み得る。WLANは、広く使用されるネットワーキングプロトコルを採用して、近接デバイスを互いに相互接続するために使用され得る。本明細書で説明される様々な態様は、ワイヤレスプロトコルなど、任意の通信規格に適用され得る。
[0029]いくつかの態様では、ワイヤレス信号は、直交周波数分割多重(OFDM)、直接シーケンススペクトル拡散(DSSS)通信、OFDMとDSSS通信との組合せ、または他のスキームを使用して、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11プロトコルに従って送信され得る。IEEE802.11プロトコルの実装形態は、センサー、計測、およびスマートグリッドネットワークのために使用され得る。有利には、IEEE802.11プロトコルを実装するいくつかのデバイスの態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも少ない電力を消費し得、および/または比較的長い距離、たとえば約1キロメートル以上にわたってワイヤレス信号を送信するために使用され得る。
[0030]いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわちアクセスポイント(AP)および(局または「STA」とも呼ばれる)クライアントがあり得る。概して、APはWLANのためのハブまたは基地局として働き得、STAはWLANのユーザとして働く。たとえば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的接続性を得るために、WiFi(登録商標)(たとえば、IEEE802.11プロトコル)準拠ワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとして使用されることもある。
[0031]局はまた、アクセス端末(AT)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽またはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、ゲームデバイスまたはシステム、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された他の好適なデバイスに組み込まれ得る。
[0032]「関連付ける」または「関連付け」という用語、あるいはそれらの任意の変形態は、本開示のコンテキスト内で可能な最も広い意味を与えられるべきである。例として、第1の装置が第2の装置に関連付けるとき、2つの装置が直接関連付けられ得るか、または中間装置が存在し得ることを理解されたい。簡潔のために、2つの装置間の関連付けを確立するためのプロセスが、装置のうちの1つによる「関連付け要求」と、後続の、他の装置による「関連付け応答」とを必要とする、ハンドシェイクプロトコルを使用して説明される。ハンドシェイクプロトコルが、例として、認証を行うためのシグナリングなど、他のシグナリングを必要とし得ることが、当業者には理解されよう。
[0033]本明細書における「第1」、「第2」などの名称を使用した要素への言及は、それらの要素の数量または順序を概括的に限定するものでない。むしろ、これらの名称は、本明細書において2つまたはそれ以上の要素またはある要素の複数の事例を区別する便利な方法として使用される。したがって、第1および第2の要素への言及は、2つの要素のみが採用され得ること、または第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。さらに、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」は、A、またはB、またはC、あるいはそれらの任意の組合せ(たとえば、A−B、A−C、B−C、およびA−B−C)を包含するものとする。
[0034]上記で説明されたように、本明細書で説明されるいくつかのデバイスは、たとえば、IEEE802.11規格を実装し得る。そのようなデバイスは、STAとして使用されるのか、APとして使用されるのか、他のデバイスとして使用されるのかにかかわらず、スマートメータリングのためにまたはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサー適用例を与えるか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。デバイスは、代わりにまたは追加として、ヘルスケアコンテキストにおいて、たとえばパーソナルヘルスケアのために使用され得る。それらのデバイスはまた、(たとえばホットスポットとともに使用するための)拡張された範囲のインターネット接続性を可能にするために、またはマシンツーマシン通信を実装するために、監視のために使用され得る。
[0035]図1はデバイスツーデバイス通信システム100の図である。デバイスツーデバイス通信システム100は複数のワイヤレスデバイス104、106、108、110を含む。デバイスツーデバイス通信システム100は、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)などのセルラー通信システムと重なり得る。ワイヤレスデバイス104、106、108、110の一部は、DL/UL WWANスペクトルを使用してデバイスツーデバイス通信において互いに通信し得、一部は基地局102と通信し得、一部は両方を行い得る。たとえば、図1に示されているように、ワイヤレスデバイス108、110はデバイスツーデバイス通信中であり、ワイヤレスデバイス104、106はデバイスツーデバイス通信中である。ワイヤレスデバイス104、106は基地局102とも通信している。
[0036]以下で説明される例示的な方法および装置は、たとえば、FlashLinQ、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、またはIEEE802.11規格に基づくWi−Fi(登録商標)に基づくワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムなど、様々なワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムのいずれにも適用可能である。説明を簡略化するために、例示的な方法および装置が、1つまたは複数のシステムのコンテキスト内で説明され得る。ただし、例示的な方法および装置は、様々な他のワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムにより一般的に適用可能であることを当業者は理解されよう。
[0037]図2は、ワイヤレスIoEネットワーク中のIoEデバイスを示す図200である。ワイヤレスIoEネットワークは、それが、データを製造業者、事業者および/または他の接続されたデバイスと交換することによって、より大きい価値およびサービスを達成することを可能にするために、エレクトロニクス、ソフトウェア、センサーおよび接続性を組み込まれた物理的対象またはモノのネットワークであり得る。各モノ(すなわち、IoEデバイス)は、それの組込みコンピューティングシステムを通して一意に識別可能であり得るが、既存のインターネットインフラストラクチャ内で相互動作することが可能である。ワイヤレスIoEネットワークは、マシンツーマシン通信(M2M)をしのぎ、様々なプロトコル、ドメイン、および適用例をカバーする、デバイス、システム、およびサービスの高度接続性を提供し得る。ワイヤレスIoEネットワーク中のモノ(すなわち、IoEデバイス)は、植込み型心臓モニタリング機器、家畜上のバイオチップトランスポンダ、沿岸水域における電動クラム、内蔵センサーをもつ自動車、または探索および救助において消防士を支援するフィールド作業デバイスなど、多種多様なデバイスを指すことがある。これらのデバイスは、様々な既存の技術の助けをかりて有用なデータを集め、次いで、他のデバイスとの間でデータを自律的に流す。例としては、遠隔監視のためにWiFiを利用する、スマートサーモスタットシステムおよび洗濯機/乾燥機がある。いくつかの構成では、ワイヤレスIoEネットワークは、ワイヤレスアドホックネットワーク構造を採用し得る。いくつかの構成では、ワイヤレスIoEネットワークは、ワイヤレスメッシュネットワーク構造を採用し得る。
[0038]IoEデバイス221〜226はワイヤレスIoEネットワークA251中にある。IoEデバイス225、227〜228はワイヤレスIoEネットワークB252中にある。IoEデバイス225は、ワイヤレスIoEネットワークA251とワイヤレスIoEネットワークB252の両方中にある。他のIoEデバイス(図示せず)が、ワイヤレスIoEネットワークC253、ワイヤレスIoEネットワークD254、ワイヤレスIoEネットワークE255、ワイヤレスIoEネットワークF256中にあり得る。ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256は、WWANに接続されたeNB212と旧来のネットワーク(たとえば、WLAN)に接続されたゲートウェイ216との送信範囲中にあり得る。
[0039]WWANは、ワイヤレスIoEネットワークA251〜F256にタイミング同期情報を与え得る。たとえば、いくつかの構成では、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイスはそれぞれ、eNB212とのダウンリンクを確立し得、eNB212から同期信号、たとえば、プライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)を受信し得る。
[0040]別の構成では、ゲートウェイ216は、eNB212とのダウンリンクを確立し得、eNB212から同期信号、たとえば、PSSおよびSSSを受信し得る。次いで、同期信号に基づいて、ゲートウェイ216は、たとえば、ビーコンを通して、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイスに同期情報をブロードキャストし得る。ゲートウェイ216は、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイスのすべてにカバレージを与える。したがって、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイスは、同期情報を決定するために同期信号を使用することができる。
[0041]したがって、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイスは、WWANから直接または間接的に同期信号を受信し得、同期信号に依拠する共通時間基準を決定し得る。共通時間基準に基づいて、IoEデバイスは、以下で説明されるスーパーフレーム構造および/またはフレーム構造を決定することができる。したがって、IoEデバイスは、以下で説明される共通スーパーフレーム構造および/またはフレーム構造を確立するために、それら自体の間で追加の同期信号を送る必要がない。
[0042]図3(A)は、ワイヤレスIoEネットワークの間のリソース割振りを示す図300である。第Nのスーパーフレームおよび第(N+1)のスーパーフレームはチャネルA312上にある。第Nのスーパーフレームはフレーム321、322、323、324を有する。第(N+1)のスーパーフレームは、第Nのスーパーフレームと同数のフレームを有し、フレーム325で開始する。第Jのスーパーフレームおよび第(J+1)のスーパーフレームはチャネルB314上にある。第Jのスーパーフレームはフレーム331、332を有する。第(J+1)のスーパーフレームは、第Jのスーパーフレームと同数のフレームを有し、フレーム333で開始する。
[0043]ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイスは、低いデータ送信レートを必要とし得る。したがって、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイスの各々は、利用可能なスペクトルを複数の狭帯域周波数分割多重化(FDM)チャネルに区分するように構成され得る。各チャネルは、スーパーフレーム構造を通して複数のワイヤレスIoEネットワークによって時間的に共有され得る。図3は、一例として、チャネルA312が、スーパーフレーム構造を利用して4つのワイヤレスIoEネットワークによって共有されることを示す。この例では、第Nのスーパーフレームは、4つのフレーム、すなわち、それぞれ、ワイヤレスIoEネットワークA251、B252、C253、D254に割り振られたフレーム321、322、323、324を有する。チャネルA312上の他のスーパーフレームも、ワイヤレスIoEネットワークA251、B252、C253、D254に同様に割り振られた4つのフレームを有する。
[0044]さらに、各ワイヤレスIoEネットワーク中のIoEデバイスは、そのワイヤレスIoEネットワークに割り振られた周期フレームの位置に基づいて、スーパーフレームの境界を決定し得る。たとえば、ワイヤレスIoEネットワーク中のIoEデバイスは、各スーパーフレームがそのワイヤレスIoEネットワークに割り振られたフレームにおいて開始することを決定し得る。詳細には、ワイヤレスIoEネットワークB252中のIoEデバイスは、第(N’)のスーパーフレームが、ワイヤレスIoEネットワークB252に割り振られたフレーム322において開始することを決定し、フレーム322、323、324、325を含み得る。言い換えれば、スーパーフレームの境界は、異なるワイヤレスIoEネットワークのIoEデバイスによってシフトされ得る。とはいえ、スーパーフレームの長さは、固定であり、ワイヤレスIoEネットワークに割り振られたフレームの周期性によって決定され得る。図3に示されている例では、チャネルA312上の各スーパーフレームは4つのフレームを有する。
[0045]同様に、チャネルB314は、スーパーフレーム構造を利用して3つのワイヤレスIoEネットワークによって共有される。この例では、チャネルB314上の第Jのスーパーフレームは、2つのフレーム、すなわち、フレーム331、332を有する。フレーム331は、ワイヤレスIoEネットワークE255とワイヤレスIoEネットワークF256とに割り振られる。すなわち、ワイヤレスIoEネットワークE255およびワイヤレスIoEネットワークF256は、チャネルB314上の第Jのスーパーフレームのフレーム331を共有する。概して、単一のフレームが、予想されるローディングに応じて、複数のワイヤレスIoEネットワークにわたって共有され得る。フレーム332はワイヤレスIoEネットワークB252に割り振られる。チャネルB314上の他のスーパーフレームも、ワイヤレスIoEネットワークE255/F256とワイヤレスIoEネットワーク252とに同様に割り振られた2つのフレームを有する。さらに、第Nのスーパーフレームの長さは第Jのスーパーフレームの長さよりも大きい。
[0046]上記で説明されたように、スーパーフレーム構造は、ある周期性を用いてワイヤレスIoEネットワークにフレームを割り振ることをサポートする。たとえば、ワイヤレスIoEネットワークA251は、チャネルA312上の第Nのスーパーフレームの第1のフレームを割り振られる。すなわち、ワイヤレスIoEネットワークA251は、チャネルA312上のあらゆる第4のフレームを割り振られる。割振りの周期性は、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスのトラフィック要件に基づいて決定され得る。同様に、ワイヤレスIoEネットワークB252は、チャネルA312上の第Nのスーパーフレームの第2のフレーム(または第(N’)のスーパーフレームの第1のフレーム)を割り振られる。
[0047]異なるフレーム長および異なる周期性に関して、異なるFDMチャネルが異なるスーパーフレーム構造を有し得る。たとえば、チャネルB314上のスーパーフレームは、チャネルA312上のスーパーフレームよりも大きいフレーム長と小さいサイクルとを有する。さらに、単一のワイヤレスIoEネットワークが、異なるタイプのトラフィックをサポートするために複数のチャネル上のフレームを割り振られ得る。たとえば、ワイヤレスIoEネットワークB252は、チャネルA312上の第Nのスーパーフレームのフレーム322とチャネルB314上の第Jのスーパーフレームのフレーム332とを割り振られる。
[0048]さらに、特定のワイヤレスIoEネットワークのIoEデバイスの観点から、IoEデバイスは、特定のワイヤレスIoEネットワークが利用するスーパーフレーム構造に基づいて、共通フレーム構造を導出することができる。IoEデバイスは、スーパーフレームの長さをスーパーフレーム期間と見なし得、その期間のうち、特定のワイヤレスIoEネットワークに割り振られたフレームはアクティブ期間を定義し、特定のワイヤレスIoEネットワークに割り振られないフレームは非アクティブ期間を定義する。
[0049]図3(B)は、ワイヤレスIoEネットワークA251のIoEデバイスの観点からのフレーム構造350を示す。フレーム321の期間は、第Nのスーパーフレーム期間中のアクティブ期間Nであり、フレーム322、フレーム323、およびフレーム324の期間は、第Nのスーパーフレーム期間の非アクティブ期間である。フレーム325の期間は、第(N+1)のスーパーフレーム期間中のアクティブ期間N+1である。
[0050]このようにして導出された共通ネットワークフレーム構造は、次いで、異なるタイプのトラフィックのレイテンシ要件を満たすために、特定のワイヤレスIoEネットワーク中のIoEデバイスについて送信およびスリープサイクルを独立してスケジュールするために利用され得る。したがって、IoEデバイスは、IoEデバイスが信号を送信または受信するように直接要求されないとき、大部分の時間の間節電モードにあり得る。
[0051]図4は、ワイヤレスIoEネットワークのフレームを示す図400である。詳細には、図4は、第N〜第(N+D+1)のスーパーフレーム期間の第N〜第(N+D+1)のフレームがチャネルA312上にあることを示す。特定のワイヤレスIoEネットワーク中のIoEデバイスは、その特定のワイヤレスIoEネットワークに割り振られたスーパーフレーム中のフレーム(またはスーパーフレーム期間中のアクティブ期間)を決定するように構成される。図0bを参照しながら上記で説明されたように、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスは、チャネルA312上の周期フレームを割り振られる。詳細には、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスは、それらの観点から、およびeNB212からの同期信号に基づいて、第Nのスーパーフレーム期間中の第Nのフレーム、第(N+1)のスーパーフレーム期間中の第(N+1)のフレームなどを決定し得る。
[0052]いくつかの構成では、スーパーフレーム期間は、同期を維持するために、ならびにワイヤレスIoEネットワークA251中でより低いレイテンシのトラフィックをサポートするために短くなり得る。しかしながら、IoEデバイスの多くの適用例では、IoEデバイスは、はるかに大きい時間スケールにわたって短い持続時間の間アクティブである必要がある。たとえば、IoEデバイスは、数分、数時間、数日...ごとに数個のスーパーフレーム期間の間アウェイクである必要があり得、電力を節約するために残りの時間においてスリープする。さらに、IoEデバイスが受信IoEデバイスに信号を正常に送信するために、受信IoEデバイスは送信時間の間アウェイクである必要がある。
[0053]いくつかの構成では、選択されたフレームは、アウェイク期間およびスリープ期間など、スケジューリングデータ、ならびに、ルーティング情報および関連付け情報など、他の情報をブロードキャストするために、IoEデバイスによって発見フレームとして利用され得る。これらの発見フレームは周期的であり得る。図4は、ワイヤレスIoEネットワークA251に関するこの例では、発見フレームがDの周期性を有することを示し、ここで、Dは、発見レイテンシ対電力をトレードオフするように選定される。ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスは、eNB212からの同期信号に基づいて、チャネルA312上で送信されたフレームの開始点を決定し得る。さらに、発見フレームの周期性(すなわち、D)の知識があれば、IoEデバイスは、第Nのフレームが発見フレームであり、第(N+D)のフレームが発見フレームであると決定し得る。
[0054]いくつかの構成では、ワイヤレスIoEネットワークA251のIoEデバイスは、発見フレームの各々の間アウェイクにとどまるように構成され得る。特定のIoEデバイスは、発見フレームの各々の間、たとえば、ブロードキャスティングを通して、それのアウェイク期間スケジュール、ネットワーク情報、および関連付け情報を他のIoEデバイスに送信し得る。アウェイク期間スケジュールは、IoEデバイスがいつアウェイクであるか、およびノードがいつスリープしているかを示す。ネットワーク情報は、IoEデバイスのネットワーク識別子(ID)(たとえば、MACアドレス)と、IoEデバイスのルーティング情報と、IoEデバイスによって観測されたネットワークトポロジーと、IoEデバイスによって参加されるツリーおよびルートとを含み得る。関連付け情報は、特定のIoEデバイスとの関連付けを要求するために別のIoEデバイスによって使用され得る情報を含み得る。2つのIoEデバイスが互いに関連付けられたとき、それらは、互いに登録され、互いのアウェイク期間スケジュールおよびネットワーク情報を記憶し、互いのネクストホップノードとして機能し得る。
[0055]したがって、ターゲットIoEデバイスに関連付けることを期待するソースIoEデバイスは、発見フレームにおけるターゲットIoEデバイスのアウェイク期間スケジュールおよびルーティング情報を知ることができる。ソースIoEデバイスは、次いで、ターゲットIoEデバイスとの関連付けを要求することができ、ターゲットIoEデバイスのアウェイク期間に従って、ソースIoEデバイスのアウェイク期間を構成することができる。したがって、ソースIoEデバイスは、ターゲットIoEデバイスにデータを送信し、ターゲットIoEデバイスからデータを受信するためにアウェイクにとどまり、残りの時間の間スリープすることができる。
[0056]図5は、ワイヤレスIoEネットワークのIoEデバイスの間の通信スケジューリングを示す図500である。この例では、ワイヤレスIoEネットワークA251は、IoEデバイス221〜226を含むマルチホップワイヤレスIoEネットワークである。さらに、ルートX512は、IoEデバイス221と、IoEデバイス222と、IoEデバイス223と、IoEデバイス224とを含む。IoEデバイス226と、IoEデバイス222と、IoEデバイス225とを含むルートY514。ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス221)は、1つまたは複数のアウェイク期間を指定するアウェイクスケジュールに従ってアウェイクであり(たとえば、通常動作モードで動作し)、残りの時間の間スリープする(たとえば、節電モードで動作する)ように構成され得る。IoEデバイスがその間に節電モードで動作する、2つの連続するアウェイク期間の間の時間期間は、スリープ期間と呼ばれることがある。一般に、IoEデバイスのアウェイク期間はスリープ期間よりも短い。たとえば、アウェイク期間は、スリープ期間の10%、1%、0.1%、または0.01%未満であり得る。
[0057]ソース宛先ペア間のルートが慎重に選定されない場合、ルート上の異なるIoEデバイスが、異なる時間にアウェイクであり、大きいエンドツーエンドレイテンシにつながり得る。たとえば、ワイヤレスIoEネットワークA251の各IoEデバイスが、L秒のアウェイク期間とS秒のスリープ期間とを有すると仮定し、ここで、L≪Sである。その場合、H個のホップにわたるルート上で、そのルート上の異なるIoEデバイスが非協調アウェイク期間を有する場合、エンドツーエンド遅延はΘ(H・S)と同じくらい高くなり得る。Θは漸近記法である。f(n)=Θ(g(n))は、すべてのn≧kについて0≦c1g(n)≦f(n)≦c2g(n)であるような、正の定数c1、c2、およびkがあることを意味する。c1、c2および、kの値は、関数fについて固定でなければならず、nに依存してはならない。
[0058]以下で説明される技法は、エンドツーエンド遅延を低減するために、分散的にIoEデバイス221〜226によって使用され得る。IoEデバイス221〜226の各々は、それのネクストホップノードから受信された情報に基づいて、それ自体によってそれのアウェイク期間スケジュールを決定するように構成され得る。すなわち、各IoEデバイスのアウェイク期間スケジュールは、中心ネットワーク管理エンティティによって制御または設定されない。IoEデバイス221〜226の各々は、動作およびネットワーク状態に基づいて、それのネクストホップノードのアウェイク期間スケジュールと協調するために、それのアウェイク期間スケジュールを動的に調整するように構成され得る。
[0059]いくつかの構成では、エンドツーエンド遅延は約Θ(H・L)まで低減され得る。たとえば、ネクストホップノードに関連付け、ネクストホップノードにデータを送信することを所望する他のIoEデバイスにとってソースIoEデバイスを利用可能にする、ソースIoEデバイスは、ネクストホップノードのアウェイク期間に従って、ソースIoEデバイスのアウェイク期間を構成し得る。
[0060]図6は、ワイヤレスIoEネットワークのIoEデバイスの間の分散および協調スケジューリングを示す図600である。詳細には、図6は、ワイヤレスIoEネットワークA251のIoEデバイス221、IoEデバイス222、およびIoEデバイス223が、チャネルA312上の(第N〜第(N+D)のフレームを含む)フレームを割り振られたことを示す。第Nのフレームおよび第(N+D)のフレームは発見フレームである。IoEデバイス221は、アウェイクスケジュールに従ってアウェイクであり得る。この例では、IoEデバイス221は、他のあらゆるフレーム中でアウェイクであるようにスケジュールされる。詳細には、IoEデバイス221は、第(N+K)のフレーム中のアウェイク期間641と、第(N+K+2)のフレーム中のアウェイク期間643とを有する。IoEデバイス221は、発見フレーム(たとえば、第Nのフレームおよび第(N+D)のフレーム)中で、それのアウェイク期間スケジュール、ネットワーク情報、および関連付け情報を含む、それのデバイス情報612をブロードキャストする。
[0061]IoEデバイス222は、IoEデバイス221に関連付けられることを希望し得る。IoEデバイス222は、発見フレームの間アウェイクであり、第Nのフレーム(すなわち、発見フレーム)中でIoEデバイス221によってブロードキャストされたデバイス情報612をリッスンし得る。デバイス情報612を獲得すると、IoEデバイス222は第Nのフレーム中でIoEデバイス221に関連付け要求622を送り得、IoEデバイス221は代わりに関連付け応答624を送り得る。IoEデバイス221がIoEデバイス222から関連付け要求622を受け付けたとき、IoEデバイス222は、その後、高いレイテンシを回避するために、IoEデバイス221のアウェイク期間に従ってそれのアウェイク期間を構成し得る。IoEデバイス222は、IoEデバイス221のアウェイク期間が満了する前にIoEデバイス221へのデータの送信または中継を完了するようにそれのアウェイク期間を構成し得る。詳細には、一例として第(N+K)のフレームを使用して、IoEデバイス222は、IoEデバイス222が第(N+K)のフレーム中のアウェイク期間641を有することを知る。したがって、IoEデバイス222は、アウェイク期間641の終了より期間T2前に終了するようにそれのアウェイク期間651を構成する。期間T2は、IoEデバイス222がIoEデバイス221に構成された量のデータを送信または中継するための予想される時間である。構成された量のデータは、IoEデバイス222がIoEデバイス221に送信するように構成された最大量のデータであり得る。いくつかの構成では、構成された量のデータはパケットであり得る。アウェイク期間651の尾端は、アウェイク期間641の尾端の少なくとも期間T2前である。このようにして、IoEデバイス222がIoEデバイス222のアウェイク期間651中でIoEデバイス221に送信されるべきデータを受信したとき、IoEデバイス222は、データがアウェイク期間641中でIoEデバイス221によって完全に受信され得るように、アウェイク期間651がIoEデバイス221のアウェイク期間641と協調させられるので、アウェイク期間651中でIoEデバイス221へのデータの送信を完了することができる。
[0062]IoEデバイス222は、IoEデバイス221がその中でアウェイク期間を有する他のフレーム中で、それのアウェイク期間を同様に構成する。たとえば、IoEデバイス222は、第(N+K+2)のフレーム中のアウェイク期間643に基づいて、アウェイク期間653を同様に構成する。さらに、第Nのフレームの間、IoEデバイス222が、IoEデバイス221のアウェイク期間に基づいて、それのアウェイク期間を決定した後、IoEデバイス222は、発見フレーム(たとえば、第Nのフレームおよび第(N+D)のフレーム)中で、そのようなものとして構成されたそれのアウェイク期間スケジュールと、それのネットワーク情報と、それの関連付け情報とを含み得る、それのデバイス情報614をブロードキャストし得る。
[0063]さらに、IoEデバイス222は、IoEデバイス221のアウェイク期間(たとえば、アウェイク期間641)の開始より前に、およびその開始から期間T2内に開始するようにそれのアウェイク期間(たとえば、アウェイク期間651)を構成し得る。言い換えれば、アウェイク期間651の前端は、アウェイク期間641の前端から期間T2内にある。この技法は、IoEデバイス222からのデータの送信が、IoEデバイス221のアウェイク期間内にIoEデバイス221に到着することを可能にする。
[0064]IoEデバイス223は、IoEデバイス222に関連付けることを希望し得る。IoEデバイス222に関して上記で説明されたプロセスと同様のプロセスを使用して、IoEデバイス223は、デバイス情報614をリッスンし、次いで、それに応じて、第Nのフレーム中で関連付け要求626および関連付け応答628をIoEデバイス222と交換する。IoEデバイス222に関連付けると、IoEデバイス223は、IoEデバイス222のアウェイク期間の終了より期間T3前に終了するようにそれのアウェイク期間を構成する。期間T3は、IoEデバイス223がIoEデバイス222にデータの構成された量を送信するための予想される時間である。たとえば、第(N+K)のフレーム中で、IoEデバイス223は、アウェイク期間651の終了より期間T3前に終了するアウェイク期間661を構成する。さらに、IoEデバイス223は、IoEデバイス222のアウェイク期間(たとえば、アウェイク期間651)の開始より前に、およびその開始から期間T3内に開始するようにそれのアウェイク期間(たとえば、アウェイク期間661)を構成し得る。その後、IoEデバイス223は、発見フレーム(たとえば、第Nのフレームおよび第(N+D)のフレーム)中で、構成されたそれのアウェイク期間スケジュールとそれの関連付け情報とを含む、それのデバイス情報614をブロードキャストする。
[0065]再び図5を参照すると、上記で説明された技法は、アップリンク方向と呼ばれることがある、IoEデバイス223からIoEデバイス222への、次いでIoEデバイス221へのデータ送信を可能にするために利用され得る。IoEデバイス223、IoEデバイス222、およびIoEデバイス221は、アップリンクアウェイク期間として、上記で説明されたように決定されたそれらのアウェイク期間をブロードキャストし得る。
[0066]同様に、IoEデバイス221、IoEデバイス222、およびIoEデバイス223はまた、ダウンリンク方向と呼ばれることがある、IoEデバイス221からIoEデバイス222への、次いでIoEデバイス223へのデータ送信を可能にするために、上記で説明された技法を利用し得る。IoEデバイス221、IoEデバイス222、およびIoEデバイス223は、同様に、それらのダウンリンクアウェイク期間を決定し、それらのダウンリンクアウェイク期間をブロードキャストし得る。
[0067]IoEデバイス225は、IoEデバイス222に関連付け、IoEデバイス222のアウェイク期間に基づいて、IoEデバイス225のアウェイク期間を決定するために、同様の技法を使用し得る。IoEデバイス224は、IoEデバイス223に関連付け、IoEデバイス223のアウェイク期間に基づいて、IoEデバイス224のアウェイク期間を決定するために、同様の技法を使用し得る。
[0068]さらに、特定のIoEデバイスは、複数の他のIoEデバイスに関連付けられ得る。この例では、IoEデバイス222は、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226に関連付けられる。したがって、特定のIoEデバイスは、上記で説明された技法を使用して、すべての関連付けられたIoEデバイスのアウェイク期間に適するように、それのアウェイク期間を決定し得る。いくつかの構成では、IoEデバイス222は、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226の各々に従って決定された周期アウェイク期間をアグリゲートし得る。言い換えれば、IoEデバイス222は、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226の各々を考慮して決定された周期アウェイク期間を含む、より長い周期アウェイク期間を構成し得る。
[0069]いくつかの構成では、特定のIoEデバイスは、上記で説明された技法を使用して、データ送信のためのそれのネクストホップノードを決定し、次いで、ネクストホップノードのアウェイク期間に従って特定のIoEデバイスのアウェイク期間を構成し、これにより、特定のIoEデバイスが、ネクストホップノードのアウェイク期間中でネクストホップノードに送信することが可能になり得る。IoEデバイスは、必要なときに新しいアウェイク期間を挿入する必要があり得る。たとえば、図5を参照すると、IoEデバイス222は、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226がネイバリングノードであると決定し得る。そのような決定を行うために、IoEデバイス222は、発見フレーム中でネイバリングノードから送信されたシグナリングメッセージをリッスンし得る。IoEデバイス222は、それのネクストホップノードが、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226であり得ると決定し得る。IoEデバイス222は、次いで、発見フレーム中でブロードキャストされたIoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226のアウェイク期間スケジュールをリッスンする。したがって、IoEデバイス222は、上記で説明された技法を使用して、ネクストホップノードのアウェイク期間スケジュールに基づいて、それのアウェイク期間を構成し得る。
[0070]いくつかの構成では、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスは、様々なソースおよび宛先IoEデバイスを接続する複数のルートを実装し得る。たとえば、ワイヤレスIoEネットワークA251は、IoEデバイス221と、IoEデバイス222と、IoEデバイス223とを含むルートX512、ならびにIoEデバイス226と、IoEデバイス222と、IoEデバイス225とを含むルートY514を含み得る。各ルート上のIoEデバイスは、上記で説明された技法を使用してそれらのそれぞれのアウェイク期間を決定することができる。複数のルート上のIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス222)は、ルートの各々について起動することができる。起動期間は、IoEデバイスの総起動時間を最小限に抑えるために、適切にアグリゲートされ得る。IoEデバイス224は、ルートX512および/またはルートY514上でターゲット宛先ノードにデータを送信することを所望し得る。IoEデバイス224は、IoEデバイス223およびIoEデバイス225がIoEデバイス224のネイバリングノードであると決定し得、IoEデバイス223およびIoEデバイス225のうちの1つをIoEデバイス224のネクストホップノードとして選択し得る。IoEデバイス224は、さらに、発見フレーム中で、選択されたネクストホップノードの、アウェイク期間スケジュール、ネットワーク情報、および/または関連付け情報を含むデバイス情報を取得し得る。IoEデバイス224は、さらに、選択されたネクストホップノードのアウェイク期間に基づいてそれのアウェイク期間を調整し、選択されたネクストホップノードとの関連付けを要求し得る。たとえば、ルートX512に関連付けるために、IoEデバイス224は、IoEデバイス223とネクストホップノードとを選択し得る。
[0071]さらに、いくつかの構成では、ネクストホップノードのアウェイク期間に基づいてアウェイク期間を決定することに加えて、特定のIoEデバイスは、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスの各々がその中でアウェイクにとどまるように構成され得る発見フレーム中で、別の関係するIoEデバイスと直接通信し得る。さらに、特定のIoEデバイスおよび関係するIoEデバイスのうちの少なくとも1つが、進行中の通信のレイテンシを低減するように、追加の期間の間アウェイクにとどまることに同意し得る。
[0072]図7は、ワイヤレスIoEネットワークにおけるツリー構造を示す図700である。この例では、ワイヤレスIoEネットワークC253中のIoEデバイスは、ツリー720とツリー730とを含む複数のツリーを形成し得る。ツリー720およびツリー730はネットワーク710に接続される。ツリー720は、IoEデバイスの中でも、IoEデバイス721と、IoEデバイス725と、IoEデバイス727と、IoEデバイス729とを含む。ツリー730は、IoEデバイスの中でも、IoEデバイス731と、IoEデバイス725と、IoEデバイス737と、IoEデバイス739とを含む。IoEデバイス725は両方のツリー上にある。IoEデバイス741がツリー720とツリー730とに隣接する。
[0073]ツリー720は、IoEデバイス721であるルートノードを有する。ツリー730は、IoEデバイス731であるルートノードを有する。これらのツリーのルートノードは、一般的な宛先、たとえば、ゲートウェイの間で選定される。この例では、IoEデバイス721およびIoEデバイス731は、ネットワーク710に接続されたゲートウェイである。さらに、より少ない電力制約付きノードが複数のツリー上にあり得る。たとえば、IoEデバイス725はツリー720とツリー730の両方上にある。
[0074]いくつかの構成では、ツリー上のIoEデバイスは、同じアウェイク期間、すなわち、ツリーのアウェイク期間を有するように構成され得る。すなわち、ツリーの各IoEデバイスは、同じ時間期間に、アウェイクにとどまり、スリープするように構成され得る。複数のツリー上にあるノードの場合、ノードは、各ツリーのアウェイク期間中でアウェイクにとどまるように構成される。したがって、各IoEデバイスは、それのツリーアウェイク期間の各々の間アウェイクにとどまり、IoEデバイスを通過する経路の各々について低レイテンシを可能にする。
[0075]さらに、IoEデバイス741は、ネットワーク710にデータを送信するために、複数のツリーからツリーを選定することを望み得る。すなわち、IoEデバイス741は、IoEデバイス741のネクストホップノードとしてツリー720またはツリー730上のIoEデバイスを選択することを所望し得る。IoEデバイス741は、ツリーのアウェイク期間に基づいてツリーを選定し得る。たとえば、IoEデバイス741は、レイテンシを低減するために、それのアウェイク期間が理想的なデータ送信時間に最も近いツリーを選定し得る。この例では、IoEデバイス741は、ネットワーク710にデータを周期的に送信する必要があり得る。したがって、IoEデバイス741は、それのアウェイク期間がIoEデバイス741の周期データ送信に最も近いツリー720およびツリー730のうちの1つを選定し得る。すなわち、IoEデバイス741は、データがより少ない遅延でネットワーク710に送信され得るようなツリーを選択する。IoEデバイス741は、IoEデバイス727およびIoEデバイス737がIoEデバイス741のネイバリングノードであると決定し得、選択されたツリーに従って、IoEデバイス727およびIoEデバイス737のうちの1つをIoEデバイス741のネクストホップノードとして選択し得る。IoEデバイス741は、さらに、発見フレーム中で、選択されたネクストホップノードの、アウェイク期間スケジュール、ネットワーク情報、および/または関連付け情報を含むデバイス情報を取得し得る。たとえば、ツリー720に関連付けるために、IoEデバイス741は、IoEデバイス727とネクストホップノードとを選択し得る。IoEデバイス741は、さらに、選択されたネクストホップノードのアウェイク期間に基づいてそれのアウェイク期間を調整し、選択されたネクストホップノードとの関連付けを要求し得る。これらの技法は、異なるツリーが異なる時間にアクティブであり得るので、チャネル容量のより良い利用を可能にする。
[0076]図8は、ワイヤレスIoEネットワークにおけるリソース割振りを示す図800である。いくつかの構成では、第(N+1)のスーパーフレーム期間は、アクティブ期間810、すなわち、第(N+1)のフレームと、非アクティブ期間890とを有する。第(N+1)のフレームは、シグナリングブロック812とデータブロック816とを有する。シグナリングブロック812は、優先(prioritized)要素期間820、競合要素期間830、および場合によっては少なくとも1つの関連付け要素期間860を有する。データブロック816は、優先スロット840、競合スロット850、および場合によっては関連付けスロット864(AS)を有する。優先要素期間822(PE)が優先スロット842(PS)に対応し、競合要素期間832(CE)が競合スロット852(CS)に対応する。
[0077]上記で説明されたように、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイス221〜226のうちのいくつかは、第(N+1)のスーパーフレーム期間のアクティブ期間810(すなわち、第(N+1)のフレーム)中でアウェイクにとどまるように構成され得る。アクティブ期間810は、シグナリングブロック812とデータブロック816とを有する。いくつかの構成では、シグナリングブロック812は1つまたは複数の要素期間を有する。データブロック816は1つまたは複数のデータスロットを有する。1つまたは複数の要素期間は1つまたは複数のデータスロットに対応する。以下で説明されるように、各要素期間は、それぞれの対応するデータスロットを予約するために、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスによって利用され得る。いくつかの構成では、データブロック816中で信号を送信することを所望するワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスは、データスロットを取得する、優先順位ベースメカニズムおよび/または競合ベースメカニズムを使用し得る。要素期間は優先要素期間820を含んでいることがあり、データスロットは優先スロット840を含んでいることがある。優先要素期間820および優先スロット840は、優先順位ベースメカニズムによって利用される。さらに、要素期間は競合要素期間830を含んでいることがあり、データスロットは競合スロット850を含んでいることがある。競合要素期間830および競合スロット850は、競合ベースメカニズムによって利用される。
[0078]IoEデバイスの各々は、スーパーフレーム期間中のアクティブ期間の構造を決定するように構成され得る。たとえば、IoEデバイスは、シグナリングブロック812の長さとデータブロック816の長さとの知識を用いて構成され得る。IoEデバイスはまた、シグナリングブロック812中の要素期間の数と各要素期間の長さとの知識を用いて構成され得る。IoEデバイスはまた、データブロック816中のデータスロットの数と各データスロットの長さとの知識を用いて構成され得る。IoEデバイスは、各要素期間および各データスロットにインデックス番号を割り当てることができる。対応する要素期間とデータスロットとは、同じインデックス番号を割り当てられ得る。したがって、IoEデバイス221〜226の各々は、たとえば、上述の要素期間およびデータスロットに関する知識に基づいて、時間基準を決定し、その後、対応する要素期間とデータスロットとの各ペアを決定するために、eNB212からの同期信号を使用することができる。
[0079]この例では、データブロック816は、M1優先スロット(Pスロット)とM2競合スロット(Cスロット)とを含むM0データスロットを含んでいることがある。したがって、シグナリングブロック812は、M1優先要素期間(P要素)とM2競合要素期間(C要素)とを含むM0要素期間を含んでいる。すなわち、M1優先要素期間の各要素期間は、M1優先スロットのそれぞれのデータスロットに対応する。M2競合要素期間の各要素期間は、M2競合スロットのそれぞれのデータスロットに対応する。M1優先スロットおよびM2競合スロットは、IoEデバイスがデータスロットの構成を決定するように構成される限り、任意の好適な順序で構成され得る。同様に、M1優先要素期間およびM2競合要素期間は、IoEデバイスが、要素期間の構成と各要素期間の対応するデータスロットとを決定するように構成される限り、任意の好適な順序で構成され得る。
[0080]図8に示されている例では、M1優先スロットは、データブロック816の開始部分(すなわち、優先スロット840)において割り振られ、M2競合スロットは、優先スロットに続く部分(すなわち、競合スロット850)中で割り振られる。同様に、M1優先要素期間は、シグナリングブロック812の開始部分(すなわち、優先要素期間820)において割り振られ、M2競合要素期間は、優先要素期間に続く部分(すなわち、競合要素期間830)中で割り振られる。詳細には、優先要素期間822は優先スロット842に対応し、競合要素期間832は競合スロット852に対応する。たとえば、送信されるべきパケット(データ)のタイプ、カテゴリー、またはコンテンツに基づいて、IoEデバイスは、パケットが優先順位ベーストラフィックであるかどうかを決定することができる。1つのシナリオでは、IoEデバイスは、警報メッセージを含むパケットを送信することを希望し得る。IoEデバイスは、そのようなパケットが優先順位ベーストラフィックであると決定し得る。したがって、IoEデバイスは、優先要素期間および優先スロットを使用し得る。別のシナリオでは、ノードは、ルーチンステータス報告を含むパケットを送信することを希望し得る。IoEデバイスは、そのようなパケットが、優先順位ベーストラフィックではなく、競合ベーストラフィックであると決定し得る。したがって、IoEデバイスは、競合要素期間および競合スロットを使用し得る。
[0081]より詳細には、一例として、IoEデバイス221は、優先順位ベーストラフィックの第1のパケットを送信するためにフレームの優先スロット842を予約するために、フレームの優先要素期間822中で、予約メッセージ(たとえば、RTS/CTS)をIoEデバイス222と通信し得る。IoEデバイス222が、優先要素期間822中でIoEデバイス221から送信されたRTSを受信したとき、IoEデバイス222は、優先要素期間822が、優先要素期間であり、優先スロット842に対応すると決定することができる。IoEデバイス222は、優先要素期間822中で、応答して、IoEデバイス221にCTSを送信し得る。RTS/CTSの交換を通して、IoEデバイス221とIoEデバイス222とは、通信し、IoEデバイス221が優先スロット842中でIoEデバイス222に1つまたは複数のパケット(データ)を送信し得ることを確認した。IoEデバイス221は、IoEデバイス222に1つまたは複数のパケットを送信するために、優先スロット842中でアウェイクにとどまる。IoEデバイス222は、IoEデバイス222から1つまたは複数のパケットを受信するために、優先スロット842中でアウェイクにとどまる。
[0082]IoEデバイス223は、競合ベーストラフィックの第2のパケットを送信するためにフレームの競合スロット852を予約するために、フレームの競合要素期間832中で、予約メッセージ(たとえば、RTS/CTS)をIoEデバイス224と通信し得る。IoEデバイス224が、競合要素期間832中でIoEデバイス223から送信されたRTSを受信したとき、IoEデバイス224は、競合要素期間832が、競合要素期間であり、競合スロット852に対応すると決定することができる。IoEデバイス224は、競合要素期間832中で、応答して、IoEデバイス223にCTSを送信し得る。RTS/CTSの交換を通して、IoEデバイス223とIoEデバイス224とは、通信し、IoEデバイス223が競合スロット852中でIoEデバイス224に1つまたは複数のパケット(データ)を送信し得ることを確認した。IoEデバイス223は、IoEデバイス224に1つまたは複数のパケットを送信するために、競合スロット852中でアウェイクにとどまる。IoEデバイス224は、IoEデバイス224から1つまたは複数のパケットを受信するために、競合スロット852中でアウェイクにとどまる。
[0083]その後、IoEデバイス221は、フレームの優先スロット842中でIoEデバイス222に第1のパケットを送信し得る。IoEデバイス221およびIoEデバイス222における他のデータ送信がないとき、IoEデバイス221およびIoEデバイス222は、優先スロット842以外のデータブロック816のデータスロットの間スリープすることができる。IoEデバイス223は、フレームの競合スロット852中でIoEデバイス224に第2のパケットを送信し得る。IoEデバイス223およびIoEデバイス224における他のデータ送信がないとき、IoEデバイス223およびIoEデバイス224は、競合スロット852以外のデータブロック816のデータスロットの間スリープすることができる。
[0084]第(N+1)のフレームは、2つ以上のシグナリングブロックと2つ以上のデータブロックとを含むように構成され得る。各シグナリングブロックは、対応するデータブロックより前に割り振られ、対応するデータブロックのデータスロットを予約するためのシグナリングを処理するために使用される。たとえば、第(N+1)のフレームは、第(N+1)のフレームの最初における第1のシグナリングブロック、およびそれに続く第1のシグナリングブロックの対応する第1のデータブロック、ならびに第(N+1)のフレームの中間における第2のシグナリングブロック、およびそれに続く第2のシグナリングブロックの対応する第2のデータブロックを有するように構成され得る。
[0085]上記で説明されたように、競合スロットは、ワイヤレスIoEネットワークA251のIoEデバイスの各々において構成され得る競合ベースメカニズムによって使用される。競合するIoEデバイスは、たとえば、RTS−CTSハンドシェイク、指数バックオフ、またはFlashLinQトーンを通して、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA:carrier sense multiple access with collision avoidance)を実行する。いくつかの構成では、第(N+1)のフレームの競合スロットを求めて競合するためのすべてのシグナリングが、対応する競合要素期間830中のシグナリングブロック812中で(たとえば、第(N+1)のフレームの最初に)開始される。したがって、第(N+1)のフレームの競合スロット850中でデータを通信することを所望するIoEデバイスが、最初に、競合スロットの対応する要素期間中で競合スロットを求めて競合するために、シグナリングブロック812の間アウェイクにとどまることができる。シグナリングブロック812の後、IoEデバイスは、正常に獲得された競合スロットの時間期間まで、節電モード(すなわち、スリープ)に入ることができる。IoEデバイスが競合スロットを正常に獲得しなかった場合、IoEデバイスはデータブロック816全体を通してスリープし得る。したがって、IoEデバイスは、第(N+1)のフレーム(すなわち、アクティブ期間810)の大部分の間スリープすることが可能であり、シグナリングブロック812、およびIoEデバイスがその間にデータを実際に送信または受信している競合スロットの間のみアウェイクであり得る。
[0086]さらに、競合要素期間のサイズ(長さ)が固定であり得るので、特定の競合スロットについてのIoEデバイスの間の競合が、その競合スロットに対応する競合要素期間内に解決されないとき、競合は、その競合スロットそれ自体中で続けられ得る。この例では、IoEデバイス221〜226は、競合要素期間832における競合スロット852を求めて競合し得る。IoEデバイス221〜226は、競合要素期間832内に競合ウィンドウを確立し得る。競合ウィンドウの長さが競合要素期間832よりも大きい場合、競合ウィンドウの一部分が競合要素期間832中で割り振られ得、競合ウィンドウの残りの部分は競合スロット852中で(たとえば、競合スロット852の最初に)割り振られ得る。競合スロット852の残りは、データを通信するために競合スロット852を正常に獲得した送信受信IoEデバイスのペアによって使用される。
[0087]さらに、IoEデバイスが別のIoEデバイスに関連付けることを可能にするために、競合スロット850のうちの1つまたは複数が、関連付けのために指定され、関連付け要素期間と呼ばれることがある。すなわち、IoEデバイスは、関連付けメッセージを通信するために、関連付け要素期間を使用することができる。この例では、シグナリングブロック812は、シグナリングブロック812中の最後の要素期間である関連付け要素期間860を含んでいる。
[0088]いくつかの構成では、特定のIoEデバイスは、特定のワイヤレスIoEネットワーク(すなわち、ワイヤレスIoEネットワーク中の任意の可能な接続されたデバイス)に関連付けることを希望し得る。たとえば、IoEデバイス226は、ワイヤレスIoEネットワークA251に加わる前に、IoEデバイス221〜225のうちのいずれかに関連付けることによって、ワイヤレスIoEネットワークA251に関連付けることを所望し得る。IoEデバイス226は、優先要素期間820および競合要素期間830中でワイヤレスIoEネットワークA251のIoEデバイス(すなわち、IoEデバイス221〜225)によって送信されたメッセージをリッスンすることができる。メッセージは、関連付け要求を送るためにIoEデバイス226によって使用され得る、識別情報、ネットワーク情報、および他の情報を含んでいる。ターゲットIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス225)の情報を取得すると、IoEデバイス226は、関連付け要素期間のうちの1つ(たとえば、関連付け要素期間860)中でターゲットIoEデバイスに関連付け要求を送ることができる。
[0089]さらに、特定のIoEデバイスは、別のIoEデバイスに関連付けることを希望し得る。たとえば、IoEデバイス222は、IoEデバイス221に関連付けることを所望し得る。IoEデバイス222は、IoEデバイス221がシグナリングブロック812中でアウェイクであるかどうかを決定するために、優先要素期間820および競合要素期間830中でIoEデバイス221によって送信されたメッセージをリッスンすることができる。メッセージは、関連付け要求を送るためにIoEデバイス222によって使用され得る、識別情報、ネットワーク情報、および/または他の情報をも含んでいることがある。シグナリングブロック812中でIoEデバイス221を検出する(および場合によってはIoEデバイス221の追加情報を取得する)と、IoEデバイス222は、関連付け要素期間のうちの1つ(たとえば、関連付け要素期間860)中でIoEデバイス221に関連付け要求を送ることができる。
[0090]さらに、いくつかの構成では、特定のIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス222)は、関連付け情報を別のIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス221)と交換するために、データブロック816中の関連付けスロット864を利用し得る。たとえば、関連付け要素期間860は、あるタイプの関連付け情報交換(たとえば、FlashLinQにおけるトーンベースシグナリング)を行うための十分なリソースを有しないことがある。データスロットは、要素期間よりも長い時間期間を占有し、より多くのリソースを与えるように構成され得る。したがって、関連付けスロット864は、FlashLinQにおけるトーンベースシグナリングなど、関連付け情報交換を行うための十分なリソースを与え得る。
[0091]さらに、特定のIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス222)は、別のIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス221)がその間にアウェイクであることを予想される(上記の図4を参照しながら説明された)発見フレームを待ち、発見フレーム中で別のIoEデバイスとの関連付けを要求することができる。
[0092]図9は、ワイヤレスIoEネットワークにおけるリソース割振りを示す別の図900である。第(N+1)のフレーム912および第(N+2)のフレーム914が、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスのうちのいくつかによって利用され得る。第(N+1)のフレーム912および第(N+2)のフレーム914はそれぞれ、図8を参照しながら上記で説明された、優先要素期間822と、対応する優先スロット842とを含む。優先要素期間は複数のリソース期間を有し得る。いくつかの構成では、優先要素期間822は、特権(privileged)リソース期間930と、(クラス1リソース期間932−1、クラス2リソース期間932−2、...、クラスLリソース期間932−Lを含む)クラスリソース期間932と、優先順位競合リソース期間934とを有する。
[0093]上述のように、優先要素期間822は、ワイヤレスIoEネットワークA251に割り振られた第(N+1)のフレーム912の優先スロット842に対応する。ワイヤレスIoEネットワークA251のIoEデバイスは、異なる優先順位クラス(priority class)に構成され得る。IoEデバイスの各クラスは、優先スロット842を獲得するために、対応するリソース期間を使用するように構成される。たとえば、1つのシナリオでは、IoEデバイス223は、警報メッセージを送ることを希望し得、したがって、優先順位クラス1に属し得る。したがって、IoEデバイス223は、優先スロット842を獲得するために、クラス1リソース期間932−1を使用し得る。別のシナリオでは、IoEデバイス223は、測定された温度を送ることを希望し得、したがって、優先順位クラス2に属し得る。したがって、IoEデバイス223は、優先スロット842を獲得するために、クラス2リソース期間932−2を使用し得る。以下でより詳細に説明されるように、IoEデバイス223が直前のデータフレーム(すなわち、現在のデータフレームより前にあり、それに連続する、発見フレームでないデータフレーム)中の同じスロットを獲得しなかったとき、IoEデバイス223は、第(N+1)のフレーム912の優先スロット842にわたって特権を有さず、特権リソース期間930を使用しないことがある。
[0094]この例では、第(N+1)のフレーム912中で、IoEデバイス223は、それが直前のデータフレーム(たとえば、第Nのフレームが発見フレームでないときには第Nのフレーム、または第Nのフレームが発見フレームであるときには第(N−1)のフレーム)中の優先スロット842を獲得しなかったと決定し、したがって、クラス2リソース期間932−2より前にあるリソース期間(すなわち、特権リソース期間930およびクラス1リソース期間932−1)中で他のIoEデバイスによって任意の予約メッセージが通信されたかどうかを検出する。
[0095]IoEデバイス223が特権リソース期間930およびクラス1リソース期間932−1中で予約メッセージを検出したとき、IoEデバイス223は、IoEデバイス223よりも高い特権または優先順位を有する別のIoEデバイスが、優先スロット842を使用することを所望すると決定することができる。したがって、IoEデバイス223は、クラス2リソース期間932−2中で予約メッセージを通信せず、優先スロット842中でデータを通信しない。
[0096]IoEデバイス223が特権リソース期間930およびクラス1リソース期間932−1中で予約メッセージを検出しなかったとき、IoEデバイス223は、IoEデバイス223よりも高い特権または優先順位を有するIoEデバイスが、優先スロット842を使用することを所望しないと決定することができる。したがって、IoEデバイス223は、優先スロット842を獲得するために、クラス2リソース期間932−2中で、予約メッセージを所望のIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス224)と通信し得る。たとえば、予約メッセージは、RTS/CTSメッセージまたはFlashLinQトーンであり得る。クラス2リソース期間932−2内に同じクラスの他のIoEデバイスとの競合がなく(たとえば、他のIoEデバイスもクラス2リソース期間932−2中で予約メッセージを送信し得)、場合によっては、IoEデバイス223がIoEデバイス224から確認を受信したとき、IoEデバイス223は、それが優先スロット842を正常に獲得したと決定し、その後、優先スロット842中でデータをIoEデバイス224と通信し得る。詳細には、IoEデバイス223はIoEデバイス224にRTSメッセージを送り得、IoEデバイス224は、応答して、IoEデバイス223にCTSメッセージを送信し得る。すなわち、IoEデバイス223は、クラス2リソース期間932−2中でIoEデバイス224にRTSを送り得る。IoEデバイス223は、クラス2リソース期間932−2中でIoEデバイス224からCTSを受信し得る。その後、IoEデバイス223は、優先スロット842中でIoEデバイス224にデータを送信し得る。
[0097]いくつかの構成では、特定のIoEデバイスが特定のフレーム中の選択された優先スロット中でデータを送信したとき、特定のIoEデバイスは、次のフレーム中の同じ優先スロットに対する特権を有する。言い換えれば、特定のIoEデバイスは、次のフレーム中の同じ優先スロットを獲得するための第1の優先順位および機会を与えられる。詳細には、選択された優先スロットに対する特権を有するIoEデバイスは、選択された優先スロットに指定された要素期間の特権リソース期間中で予約メッセージを送り得る。この例では、IoEデバイス223は、IoEデバイス223がその中でデータを送信したデータフレーム(すなわち、第(N+1)のフレーム912)に連続し、後続するデータフレーム(すなわち、第(N+2)のフレーム914)中でデータを送信し続けることを所望し得る。すなわち、IoEデバイス223が第(N+1)のフレーム912の優先スロット842を獲得したので、IoEデバイス223は第(N+2)のフレーム914の優先スロット842に対する特権を有する。IoEデバイス223は、優先スロット842を獲得するために、特権リソース期間930中で、予約メッセージをIoEデバイス224と通信し得る。
[0098]特権リソース期間930は、優先要素期間822中のすべての他のリソース期間より前にある。したがって、ワイヤレスIoEネットワークA251中の他のIoEデバイスは、予約メッセージを送ることを試みるより前にIoEデバイス223から送信された予約メッセージを検出することになる。IoEデバイス223からの予約メッセージを検出すると、他のIoEデバイスは、優先スロット842がIoEデバイス223によって獲得されたと決定し得、したがって、優先要素期間822中で予約メッセージを送信せず、優先スロット842中でデータを送信しない。IoEデバイス223は、特権リソース期間930中でIoEデバイス224にRTSを送り得る。IoEデバイス223は、特権リソース期間930中でIoEデバイス224からCTSを受信し得る。その後、IoEデバイス223は、優先スロット842中でIoEデバイス224にデータを送信し得る。
[0099]いくつかの構成では、優先順位ベーストラフィックを有しないIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス225)は、予約メッセージが特権リソース期間930およびクラスリソース期間932中で送信されるかどうかを検出し得る。IoEデバイスが特権リソース期間930およびクラスリソース期間932中で予約メッセージを検出しなかったとき、IoEデバイスは、優先順位ベーストラフィックを有するIoEデバイスが、優先スロット842を使用することを所望しないと決定することができる。したがって、IoEデバイスは、優先スロット842を獲得するために、優先順位競合リソース期間934中で、予約メッセージを所望のIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス226)と通信し得る。たとえば、予約メッセージは、RTS/CTSメッセージまたはFlashLinQトーンであり得る。IoEデバイス225は、優先順位競合リソース期間934中でIoEデバイス226にRTSを送り得る。IoEデバイス225は、優先順位競合リソース期間934中でIoEデバイス226からCTSを受信し得る。その後、IoEデバイス225は、優先スロット842中でIoEデバイス226に非優先順位ベーストラフィック(すなわち、競合ベーストラフィック)のデータを送信し得る。
[00100]上記で説明された技法は、持続時間の間周期方法で優先順位付けと優先スロットの予約とを達成するために、共有媒体上のリソースを割り振り、送信受信IoEデバイスのペアのための分散メカニズムを与える。この技法は、特定のIoEデバイスが、ある周期持続時間の間優先スロットを予約し、優先スロットにアクセスし続けることを可能にする。一態様では、本技法は、周期およびより低レイテンシのバースト性トラフィックなど、IoEネットワークにおいて予想されるいくつかの特定のタイプのトラフィックを送信するいくつかのIoEデバイスによって有利に利用され得る。
[00101]さらに、本技法は、上記で説明されたシグナリングブロックおよびデータブロックを有するフレーム構造以外のフレーム構造を使用し得る。本技法は、要素期間を優先スロットに指定するフレーム構造を使用し得る。要素期間は、その優先スロットに対する優先順位を有し、前のフレーム中で優先スロットにアクセスした送信受信IoEデバイスの特定のペアによって使用され得る特権リソース期間を有する。要素期間は、対応する優先順位クラス中の送信受信IoEデバイスのペアによって使用され得る優先順位クラスリソース期間を有する。要素期間はまた、優先順位競合リソース期間を有し得る。特権リソース期間の使用は、送信受信IoEデバイスの特定のペアが、持続時間の間、フレームのシーケンス中の各フレームの同じ優先スロットを予約し、その優先スロットにアクセスし続けることを可能にする。いくつかの構成では、ワイヤレスIoEネットワークは、送信受信IoEデバイスの単一のペアによって予約され得る持続時間に最大限度を課し得る。後続のフレーム中の優先スロットへの特権アクセスの中断が、後続のフレーム中の要素期間の特権リソース期間中で予約メッセージを送らないことによって示される。明示的シグナリングではなく、この暗黙的指示は、ワイヤレスIoEネットワーク中のIoEデバイスの電力効率(すなわち、重要なメトリック)を改善し得る。
[00102]前の特権ペアが特定の優先スロットを解放したとき、特定の優先スロットへの優先アクセスを得ることを期待する送信受信IoEデバイスの新しいペアが、特定の優先スロットに指定された要素期間中の特権リソース期間の間にアクティビティの欠如を検出し得る。したがって、新しいペアは、優先順位クラスリソース期間中で予約メッセージまたはハンドシェイクシグナリングを送ることによって、特定の優先スロットへの優先アクセスを得ることがある。2つまたはそれ以上の新しいペアが同時にアクセスすることを試みた(すなわち、優先順位クラスリソース期間中で予約メッセージを送る)場合、指数バックオフプロシージャに基づくものなど、競合解決プロシージャが優先順位競合リソース期間中で後続し得る。さらに、特権リソース期間中または優先順位クラスリソース期間中のいずれにもアクティビティがない場合、優先スロットは競合スロットとしてフォールバックするように作られ得る。その後、優先スロットの優先順位クラス中にない送信受信IoEデバイスのペアが、優先順位競合リソース期間中のスロットを獲得することを試みることができる。
[00103]上記で説明された技法は、送信受信IoEデバイスのペア間の周期トラフィックを可能にするために使用され得る。送信の期間が短い場合(たとえば、2つの隣接する送信間の、1つ、3つ、または5つなど、数個のフレーム)、送信受信IoEデバイスのペアは、周期送信全体の持続時間の間各フレーム中の同じ優先スロットを予約することができる。言い換えれば、送信受信IoEデバイスのペアは、周期送信の中間にフレームの優先スロットを予約するが、それらの予約された優先スロット中でデータを送信しないことがある。一方、送信の期間が長い場合(たとえば、2つの隣接する送信間の、100個、300個、または500個など、かなりの数のフレーム)、送信受信IoEデバイスのペアは、前のデータフレーム中の優先スロットを獲得するために、各周期送信に先立って数個(たとえば、1つ、2つ、3つ、または5つ)のフレームを競合し、次いで、次の周期送信が完了するまで、各後続のフレーム中の優先スロットを予約するために特権を使用することができる。上記で説明された技法を利用するそのようなメカニズムは、電力効率を改善し得る。
[00104]上記で説明された技法は、バースト性トラフィックを可能にするためにも使用され得る。バースト性トラフィックを有する送信受信IoEデバイスのペアが、最初に、優先スロットのためのコンテンツへの、予約メッセージを使用すること、次いで、バーストの持続時間の間各後続のデータフレーム中の優先スロットを予約するために特権を使用することができる。優先順位を解決することにより、優先スロットの初期獲得のいくらかの遅延があり得る。たとえば、送信受信IoEデバイスの複数の優先されたペアは、同じ優先スロットにアクセスすることを試み得る。これは、通常、IoEネットワークにおけるレイテンシ要件が厳しいことを予想されないので、そのようなネットワークでは重要でないことがある。代替的に、送信受信IoEデバイスのペアは、複数の優先要素期間中の競合を通して初期フレーム中の複数の優先スロットを獲得することを試みることができる。送信受信IoEデバイスのペアは、そのようなレイテンシを低減するために、バースト性トラフィックの送信を開始するために、初期フレーム中の正常に獲得された優先スロットのうちのいずれかを使用することができる。その後、送信受信IoEデバイスのペアは、バーストの持続時間の間各後続のデータフレーム中の選択された優先スロットを予約するために特権を使用することができる。
[00105]図10は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1000である。本方法は、第1のノード(たとえば、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイス、装置1302/1302’)によって実行され得る。
[00106]動作1013において、第1のノードは同期情報を受信する。いくつかの構成では、同期情報は第1のネットワークから受信される。たとえば、図2を参照すると、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイスは、eNB212から同期信号を受信する。
[00107]動作1016において、第1のノードは、同期情報に基づいて、少なくとも1つの発見フレームを決定する。たとえば、図4を参照すると、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイスは、eNB212からの同期信号に基づいて、チャネルA312上で送信されたフレームの開始点を決定し得る。さらに、発見フレームの周期性(すなわち、D)の知識があれば、IoEデバイスは、第Nのフレームが発見フレームであり、第(N+D)のフレームが発見フレームであると決定し得る。動作1019において、第1のノードは、少なくとも1つの発見フレームのうちの1つ中で第2のノードからスケジューリングデータを受信する。たとえば、図6を参照すると、IoEデバイス222は、発見フレーム(たとえば、第Nのフレームおよび第(N+D)のフレーム)中で、IoEデバイス221の、アウェイク期間スケジュール、ネットワーク情報、および関連付け情報を含むデバイス情報612を、IoEデバイス221から受信する。
[00108]いくつかの構成では、第2のノードは、第1のネットワークとは異なる第2のネットワーク中にある。たとえば、図2を参照すると、ワイヤレスIoEネットワークA251は、eNB212のWWANとは異なるネットワークである。いくつかの構成では、動作1013内で、第1のノードは、動作1023において、第2のノードが第1のノードのネイバリングノードであることを検出する。たとえば、図5を参照すると、IoEデバイス222は、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226がネイバリングノードであると決定し得る。そのような決定を行うために、IoEデバイス222は、発見フレーム中でネイバリングノードから送信されたシグナリングメッセージをリッスンし得る。IoEデバイス222は、それのネクストホップノードが、IoEデバイス221と、IoEデバイス223と、IoEデバイス225と、IoEデバイス226とを含んでいると決定し得る。
[00109]いくつかの構成では、動作1013内で、第1のノードは、動作1026において、第1のノードから宛先ノードへのルートを決定する。第2のノードはルート上のノードである。動作1026の後に、第1のノードは、動作1029において、ルートに加わるために、第2のノードが第1のノードのネクストホップノードであると決定する。たとえば、図5を参照すると、IoEデバイス224は、IoEデバイス223およびIoEデバイス225がIoEデバイス224のネイバリングノードであると決定し得、IoEデバイス223およびIoEデバイス225のうちの1つをIoEデバイス224のネクストホップノードとして選択し得る。IoEデバイス224は、さらに、発見フレーム中で、選択されたネクストホップノードの、アウェイク期間スケジュール、ネットワーク情報、および/または関連付け情報を含むデバイス情報を取得し得る。IoEデバイス224は、さらに、選択されたネクストホップノードのアウェイク期間に基づいてそれのアウェイク期間を調整し、選択されたネクストホップノードとの関連付けを要求し得る。
[00110]動作1033において、第1のノードは、第2のノードのスケジューリングデータに基づいて、第2のノードの第1のアウェイク期間を決定する。たとえば、図6を参照すると、IoEデバイス222は、第Nのフレーム(すなわち、発見フレーム)中でIoEデバイス221によってブロードキャストされたデバイス情報612を獲得する。IoEデバイス222は、IoEデバイス221のアウェイク期間スケジュールに基づいて、IoEデバイス221のアウェイク期間を決定する。
[00111]動作1036において、第1のノードは、第1のアウェイク期間に基づいて、第1のノードの第2のアウェイク期間を決定する。たとえば、図6を参照すると、IoEデバイス222は、アウェイク期間641に基づいてアウェイク期間651を決定する。いくつかの構成では、動作1036内で、第1のノードは、動作1037において、第1のノードは、第2のノードが第1のノードのネクストホップノードであると決定する。たとえば、図6を参照すると、IoEデバイス222は、それのネクストホップノードが、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226であり得ると決定し得る。動作1038において、第1のノードは、第1のノードから第2のノードにパケットを送信するための送信期間を決定する。第2のアウェイク期間の終了は、第1のアウェイク期間の終了より少なくとも送信期間前であると決定される。たとえば、図6を参照すると、IoEデバイス222は期間T2を決定する。したがって、IoEデバイス222は、アウェイク期間641の終了より期間T2前に終了するようにそれのアウェイク期間651を構成する。
[00112]いくつかの構成では、動作1039において、第1のノードは、少なくとも1つの発見フレームのうちの1つ中で第2のアウェイク期間をブロードキャストする。たとえば、図6を参照すると、IoEデバイス221は、発見フレーム(たとえば、第Nのフレームおよび第(N+D)のフレーム)中で、それのアウェイク期間スケジュール、ネットワーク情報、および関連付け情報を含む、それのデバイス情報612をブロードキャストする。
[00113]いくつかの構成では、動作1043において、第1のノードは、第2のアウェイク期間に基づいて、第1のノードのスリープ期間を決定する。たとえば、図5を参照すると、ワイヤレスIoEネットワークA251中のIoEデバイス(たとえば、IoEデバイス221)は、1つまたは複数のアウェイク期間を指定するアウェイクスケジュールに従ってアウェイクであり(たとえば、通常動作モードで動作し)、残りの時間の間スリープする(たとえば、節電モードで動作する)ように構成され得る。IoEデバイスがその間に節電モードで動作する、2つの連続するアウェイク期間の間の時間期間は、スリープ期間と呼ばれることがある。
[00114]動作1046において、第1のノードは第2のノードに関連付ける。動作1049において、第1のノードは、第2のアウェイク期間中で通信のためにアウェイクにとどまる。いくつかの構成では、動作1053において、第1のノードはスリープ期間中でスリープし得る。
[00115]図11は、ワイヤレス通信の別の方法のフローチャート1100である。本方法は、第1のノード(たとえば、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイス、装置1302/1302’)によって実行され得る。いくつかの構成では、動作1019内で、第1のノードは、動作1113において、第1のツリーの情報を受信する。第2のノードは第1のツリー上のノードである。動作1116において、第1のノードは、第1のツリーに加わるために、第2のノードが第1のノードのネクストホップノードであると決定する。第1のアウェイク期間は第1のツリーのアウェイク期間である。いくつかの構成では、第1のツリーの各ノードのアウェイク期間は、第2のアウェイク期間と同じであり得る。いくつかの構成では、動作1119において、第1のノードは第2のツリーの情報を受信する。動作1123において、第1のノードは、第2のツリーのアウェイク期間を決定する。動作1126において、第1のノードは、第1のツリーおよび第2のツリーのアウェイク期間に基づいて、第1のツリーに加わることを決定する。たとえば、図7を参照すると、ツリー上のIoEデバイスは、同じアウェイク期間、すなわち、ツリーのアウェイク期間を有するように構成され得る。すなわち、ツリーの各IoEデバイスは、同じ時間期間に、アウェイクにとどまり、スリープするように構成され得る。IoEデバイス741は、IoEデバイス727およびIoEデバイス737がIoEデバイス741のネイバリングノードであると決定し得、選択されたツリーに従って、IoEデバイス727およびIoEデバイス737のうちの1つをIoEデバイス741のネクストホップノードとして選択し得る。IoEデバイス741は、さらに、発見フレーム中で、選択されたネクストホップノードの、アウェイク期間スケジュール、ネットワーク情報、および/または関連付け情報を含むデバイス情報を取得し得る。たとえば、ツリー720に関連付けるために、IoEデバイス741は、IoEデバイス727とネクストホップノードとを選択し得る。IoEデバイス741は、さらに、選択されたネクストホップノードのアウェイク期間に基づいてそれのアウェイク期間を調整し、選択されたネクストホップノードとの関連付けを要求し得る。これらの技法は、異なるツリーが異なる時間にアクティブであり得るので、チャネル容量のより良い利用を可能にする。
[00116]図12は、ワイヤレス通信の別の方法のフローチャート1200である。本方法は、第1のノード(たとえば、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイス、装置1302/1302’)によって実行され得る。いくつかの構成では、動作1053の後に、第1のノードは、動作1213において、少なくとも1つの発見フレームのうちの1つ中で第3のノードからスケジューリングデータを受信する。動作1216において、第1のノードは、第3のノードのスケジューリングデータに基づいて、第3のノードの第3のアウェイク期間を決定する。動作1219において、第1のノードは、第3のアウェイク期間にさらに基づいて、第1のノードの第2のアウェイク期間を決定する。動作1223において、第1のノードは第3のノードに関連付ける。たとえば、図5を参照すると、IoEデバイス222は、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226に関連付けられる。したがって、特定のIoEデバイスは、上記で説明された技法を使用して、すべての関連付けられたIoEデバイスのアウェイク期間に適するように、それのアウェイク期間を決定し得る。いくつかの構成では、IoEデバイス222は、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226の各々に従って決定された周期アウェイク期間をアグリゲートし得る。言い換えれば、IoEデバイス222は、IoEデバイス221、IoEデバイス223、IoEデバイス225、およびIoEデバイス226の各々を考慮して決定された周期アウェイク期間を含む、より長い周期アウェイク期間を構成し得る。
[00117]図13は、例示的な装置1302中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図1300である。本装置は第1のノードであり得る。本装置は、受信モジュール1304と、アプリケーションモジュール1306と、リソース管理モジュール1308と、送信モジュール1310とを含む。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第2のノード1350から第1のシグナリングメッセージと第1のデータとを受信するように構成され得る。受信モジュール1304は、処理のために、リソース管理モジュール1308に第1のシグナリングメッセージを送り、アプリケーションモジュール1306に第1のデータを送るように構成され得る。その後、リソース管理モジュール1308は、送信モジュール1310に第2のシグナリングメッセージを送るように構成され得る。アプリケーションモジュール1306は、送信モジュール1310に第2のデータを送るように構成され得る。送信モジュール1310は、第2のノード1350に第2のシグナリングメッセージと第2のデータとを送るように構成され得る。
[00118]より詳細には、受信モジュール1304は、同期情報を受信するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、同期情報に基づいて、少なくとも1つの発見フレームを決定するように構成され得る。受信モジュール1304は、少なくとも1つの発見フレームのうちの1つ中で第2のノード1350からスケジューリングデータを受信するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、第2のノード1350のスケジューリングデータに基づいて、第2のノード1350の第1のアウェイク期間を決定するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、第1のアウェイク期間に基づいて、第1のノードの第2のアウェイク期間を決定するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、第2のノード1350に関連付けるように構成され得る。受信モジュール1304および/または送信モジュール1310は、第2のアウェイク期間中で通信のためにアウェイクにとどまるように構成され得る。
[00119]リソース管理モジュール1308は、第2のアウェイク期間に基づいて、第1のノードのスリープ期間を決定するように構成され得る。受信モジュール1304および/または送信モジュール1310は、スリープ期間中でスリープするように構成され得る。同期情報は第1のネットワークから受信され得る。第2のノード1350は、第1のネットワークとは異なる第2のネットワーク中にあり得る。リソース管理モジュール1308は、少なくとも1つの発見フレームのうちの1つ中で第2のアウェイク期間をブロードキャストするように構成され得る。
[00120]リソース管理モジュール1308は、第2のノード1350が第1のノードのネクストホップノードであると決定するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、第1のノードから第2のノード1350にパケットを送信するための送信期間を決定するように構成され得る。第2のアウェイク期間の終了は、第1のアウェイク期間の終了より少なくとも送信期間前であると決定される。
[00121]受信モジュール1304は、第1のツリーの情報を受信するように構成され得る。第2のノード1350は第1のツリー上のノードである。リソース管理モジュール1308は、第1のツリーに加わるために、第2のノード1350が第1のノードのネクストホップノードであると決定するように構成され得る。第1のアウェイク期間は第1のツリーのアウェイク期間である。
[00122]受信モジュール1304は、第2のツリーの情報を受信するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、第2のツリーのアウェイク期間を決定するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、第1のツリーおよび第2のツリーのアウェイク期間に基づいて、第1のツリーに加わることを決定するように構成され得る。第1のツリーの各ノードのアウェイク期間は、第2のアウェイク期間と同じである。
[00123]リソース管理モジュール1308は、第1のノードから宛先ノードへのルートを決定するように構成され得る。第2のノード1350はルート上のノードである。リソース管理モジュール1308は、ルートに加わるために、第2のノード1350が第1のノードのネクストホップノードであると決定するように構成され得る。
[00124]リソース管理モジュール1308は、第2のノード1350が第1のノードのネイバリングノードであることを検出するように構成され得る。受信モジュール1304は、少なくとも1つの発見フレームのうちの1つ中で第3のノードからスケジューリングデータを受信するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、第3のノードのスケジューリングデータに基づいて、第3のノードの第3のアウェイク期間を決定するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、第3のアウェイク期間にさらに基づいて、第1のノードの第2のアウェイク期間を決定するように構成され得る。リソース管理モジュール1308は、第3のノードに関連付けるように構成され得る。
[00125]図14は、処理システム1414を採用する装置1302’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図1400である。処理システム1414は、バス1424によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1424は、処理システム1414の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1424は、プロセッサ1404によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールと、モジュール1304、1306、1308、1310と、コンピュータ可読媒体/メモリ1406とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1424はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明されない。
[00126]処理システム1414はトランシーバ1410に結合され得る。トランシーバ1410は1つまたは複数のアンテナ1420に結合される。トランシーバ1410は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ1410は、1つまたは複数のアンテナ1420から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム1414、特に受信モジュール1304に与える。さらに、トランシーバ1410は、処理システム1414、特に送信モジュール1310から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1420に適用されるべき信号を生成する。処理システム1414は、コンピュータ可読媒体/メモリ1406に結合されたプロセッサ1404を含む。プロセッサ1404は、コンピュータ可読媒体/メモリ1406に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1404によって実行されたとき、処理システム1414に、特定の装置のための上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ1406はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1404によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール1304、1306、1308、および1310のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのモジュールは、プロセッサ1404中で動作するか、コンピュータ可読媒体/メモリ1406中に常駐する/記憶されたソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ1404に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00127]処理システム1414は、ワイヤレスIoEネットワークA251〜ワイヤレスIoEネットワークF256のIoEデバイスの構成要素であり得る。一構成では、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、図10〜図12に示されている動作を実行するための手段を含む。詳細には、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、同期情報を受信するための手段を含む。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、同期情報に基づいて、少なくとも1つの発見フレームを決定するための手段を含む。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、少なくとも1つの発見フレームのうちの1つ中で第2のノードからスケジューリングデータを受信するための手段を含む。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第2のノードのスケジューリングデータに基づいて、第2のノードの第1のアウェイク期間を決定するための手段を含む。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第1のアウェイク期間に基づいて、第1のノードの第2のアウェイク期間を決定するための手段を含む。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第2のノードに関連付けるための手段を含む。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第2のアウェイク期間中で通信のためにアウェイクにとどまるための手段を含む。いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第2のアウェイク期間に基づいて、第1のノードのスリープ期間を決定するための手段を含むように構成され得る。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、スリープ期間中でスリープするための手段を含むように構成され得る。いくつかの構成では、同期情報は第1のネットワークから受信され、第2のノードは、第1のネットワークとは異なる第2のネットワーク中にある。いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、少なくとも1つの発見フレームのうちの1つ中で第2のアウェイク期間をブロードキャストするための手段を含むように構成され得る。いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第2のノードが第1のノードのネクストホップノードであると決定するための手段を含むように構成され得る。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第1のノードから第2のノードにパケットを送信するための送信期間を決定するための手段を含むように構成され得る。第2のアウェイク期間の終了は、第1のアウェイク期間の終了より少なくとも送信期間前であると決定され得る。いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第1のツリーの情報を受信するための手段を含むように構成され得る。第2のノードは第1のツリー上のノードである。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第1のツリーに加わるために、第2のノードが第1のノードのネクストホップノードであると決定するための手段を含むように構成され得る。第1のアウェイク期間は第1のツリーのアウェイク期間である。いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第2のツリーの情報を受信するための手段を含むように構成され得る。いくつかの構成では、第1のツリーの各ノードのアウェイク期間は、第2のアウェイク期間と同じである。いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第1のノードから宛先ノードへのルートを決定するための手段を含むように構成され得る。第2のノードはルート上のノードである。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、ルートに加わるために、第2のノードが第1のノードのネクストホップノードであると決定するための手段を含むように構成され得る。いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第2のノードが第1のノードのネイバリングノードであることを検出するための手段を含むように構成され得る。いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、少なくとも1つの発見フレームのうちの1つ中で第3のノードからスケジューリングデータを受信するための手段を含むように構成され得る。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第3のノードのスケジューリングデータに基づいて、第3のノードの第3のアウェイク期間を決定するための手段を含むように構成され得る。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第3のアウェイク期間にさらに基づいて、第1のノードの第2のアウェイク期間を決定するための手段を含むように構成され得る。ワイヤレス通信のための装置1302/1302’は、第3のノードに関連付けるための手段を含むように構成され得る。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された、装置1302、および/または装置1302’の処理システム1414の上述のモジュールのうちの1つまたは複数であり得る。
[00128]開示されるプロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのブロックは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[00129]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実施することができるようにするために提供されたものである。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されたいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ここで、いかなるそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含んでいることがある。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。