JP2018510297A - 回転流体内に渦空洞を生成するための装置及び方法 - Google Patents

回転流体内に渦空洞を生成するための装置及び方法 Download PDF

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Abstract

渦空洞を生成するためのシステムの例が開示される。本システムは、1以上の注入ポートを介して流体が注入される容器と、流体を当該容器を介して回転させるように構成された流体回転システムと、を備えている。流体は、当該容器から、排出ポートを介して排出され、前記1以上の注入ポートを介して前記容器に戻される。第1スピナーが、前記容器の1つの壁に取り付けられ、第2スピナーが、前記容器の反対側の壁に取り付けられ、前記第2スピナーは、前記第1スピナーからある距離だけ離れていて、前記第1スピナーに対向している。前記流体回転システムが前記容器内で流体の回転を始動する時、渦空洞が形成されて、それは前記第1及び第2スピナーの間に延在し、その一端は前記第1スピナー上に着座し、その反対端は前記第2スピナー上に着座する。

Description

本発明は、回転流体内に渦空洞(キャビディ)を生成するための装置及び方法に関しており、例えば、プラズマ圧縮システムの回転流体内に渦空洞を生成するための装置及び方法に関している。
他に指示の無い限り、本項目において説明される内容は、本願の特許請求の範囲に対する先行技術ではないし、本項目に含まれることによって先行技術として自認されたものでもない。
ある容積の液体内における円滑な真空引き空洞(キャビディ)は、カナダのバーナビーに所在するジェネラル・フュージョン・インコーポレーションが開発するプラズマ圧縮システムの本質的な部分である。真空引き空洞は、渦空洞とも呼ばれ、溶融リチウム鉛のような溶融金属が充填されたプラズマ圧縮容器の中央において生成される。ポンプシステムが、圧縮容器内に流体の回転流をもたらして、空洞を生成するように用いられる。当該空洞は、ガス空洞または真空空洞であり得る。プラズマが、そのような空洞内に注入されて、集中する圧力波で圧縮される。当該圧力波が空洞を崩壊させて、その中でプラズマを圧縮する。
従前の実験は、渦空洞を生成するために、水及び/または液体鉛のポンプシステムを用いて実施されていた。これらのシステムの幾つかにおけるポンプシステムは、浴槽の渦の概念に基づいている。当該概念においては、空洞は、圧縮容器内の液体の接線方向のポンプ作用と当該容器の底部の孔からの液体の排出作用との結果として形成される。そのようなシステムは、渦空洞の形成において成功しても、以下のような問題があった。例えば、空洞が容器全体に広がって排出管内に入る場合、得られた渦空洞は、液体/気体との界面(インタフェース)の所望の円滑性を欠いていた。界面の円滑性の欠如、すなわち、高周波数の表面リップルの永続的存在は、当該界面の近傍での強力な鉛直方向剪断層の存在と、(渦の頂部と底部の)回転界面の容器静止壁との相互作用と、に帰属する。渦空洞は、容器の全体の高さに広がって、容器の頂部の静止壁と接触し、容器の底部において排出孔に入る。渦空洞が排出孔内にまで広がると、それは排出領域の有意な部分を閉塞し得て、そのことが渦界面の近傍での鉛直方向速度(及び剪断)の有意な上昇に帰結し得る。それは、渦の不安定化(例えば歳差運動)及び表面の良くない質をもたらし得る。これに加えて、システム内の流体の量は、固定され得ないで、すなわち、流体の注入と流体の排出とが切り離され(開放系)、そのことは、生成される渦空洞の正確なパラメータの制御及び/または予見の困難性をもたらす。
ある観点において、回転流体内に渦空洞を生成するための装置が提供される。当該装置は、容器を備え、前記容器は、当該容器の内部に回転可能に取り付けられた回転可能フェース面を有する第1スピナーと、該容器の内部に回転可能に取り付けられた回転可能フェース面を有する第2スピナーと、を有し、前記第2スピナーの回転可能フェース面は、前記第1スピナーの回転可能フェース面と同軸であって互いに対向している。当該装置は、更に、当該容器の内部と流体連通し、前記第1及び第2スピナーの間に位置し、回転流体が当該容器内に注入され得て、前記第1及び第2スピナーの間に当該回転流体の回転流をもたらす、少なくとも1つの流体注入口を備えている。当該装置は、更に、前記少なくとも1つの流体注入口に結合され、前記回転流体が前記第1及び第2スピナーの間に広がる(延びる)渦空洞を形成するのに十分な角運動量で前記容器内を回転するというように、前記回転流体を当該容器内に注入する流体ポンプを備えている。前記渦空洞は、前記第1及び第2スピナーの半径より小さい半径を有しており、前記渦空洞の一端は、前記第1スピナーの回転可能フェース面上に着座しており、前記渦空洞の他端は、前記第2スピナーの回転可能フェース面上に着座している。当該装置は、更に、当該容器の内部と流体連通する少なくとも1つの回転流体排出孔を備えており、前記少なくとも1つの排出孔は、前記回転流体が前記容器から排出されることを許容するように、前記第1及び第2スピナーから十分な距離だけ離れている。
ある観点では、前記少なくとも1つの流体排出孔は、前記第1及び第2スピナーと同軸である。
前記装置は、更に、前記流体ポンプと前記少なくとも1つの流体注入口と前記少なくとも1つの排出孔とに流体結合された管ネットワークを備え得て、前記容器から前記少なくとも1つの排出孔を介して排出された前記流体は、前記少なくとも1つの流体注入口を介して前記容器内に再循環され得る。
ある観点では、前記第1及び第2スピナーの少なくとも一方は、更に、前記渦空洞を支持するのに十分な幅を有する固体リムによって取り囲まれた中央開口を有し得る。前記第1及び第2スピナーの前記少なくとも一方は、前記中央開口と側壁とを有する中空管であり得て、前記渦空洞を支持する固体リムを規定し得る。前記中空管は、側壁の内面の周に沿って延びるスリットと、可動蓋と、前記中央開口を閉鎖する第1位置と前記中央開口を閉鎖しない第2位置との間で前記可動蓋を駆動するように構成された駆動部と、を更に有し得る。
ある観点では、当該装置は、更に、前記第1及び第2スピナーを回転する少なくとも1つのモータと、前記少なくとも1つのモータと電気通信し前記第1及び第2スピナーの回転速度をそれぞれ調整するようにプログラムされたコントローラと、を備え得る。
ある観点では、前記第1及び第2スピナーは、更に、当該第1及び第2スピナーの底面に接続されそこから離れるように延びる複数のフィンを有し得て、前記複数のフィンは、前記回転流体の回転方向に対して略垂直な方向を向いている。
ある観点では、渦生成器を備えたプラズマ圧縮システムが提供される。当該プラズマ圧縮システムは、回転流体を収容するためのプラズマ圧縮チャンバと、少なくとも1つの回転流体注入口と、前記少なくとも1つの回転流体注入口から離れた少なくとも1つの回転流体排出孔と、を備える。外壁が、当該プラズマ圧縮チャンバの内部空間を規定している。当該システムは、更に、チャンバの内部空間内にプラズマを生成して注入するように構成された少なくとも1つのプラズマ生成器を備える。当該プラズマ生成器は、生成されたプラズマが前記プラズマ圧縮チャンバに出力され得るように前記プラズマ圧縮チャンバの前記内部空間と流体連通する出力部を有している。前記チャンバの周囲に配置された複数のピストンを有する圧力波生成器が設けられ、当該複数のピストンは、前記チャンバの外壁と衝突して集中する圧力波を前記チャンバの前記内部空間内に収容された前記回転流体内に生成するよう動作する。当該システムは、また、前記チャンバ内に渦空洞を形成するための渦生成装置を備える。渦生成装置は、前記チャンバの内部に回転可能に取り付けられた回転可能フェース面を有する第1スピナーと、前記チャンバの内部に回転可能に取り付けられた回転可能フェース面を有する第2スピナーと、を有している。前記少なくとも1つの流体注入口は、前記第1及び第2スピナーの間に位置し、前記内部空間と流体連通し、回転流体が前記プラズマ圧縮チャンバ内に注入され得て、前記第1及び第2スピナーの間に当該回転流体の回転流をもたらす。前記内部空間と流体連通している前記少なくとも1つの回転流体排出孔は、前記回転流体が前記プラズマ圧縮チャンバから排出されることを許容するように、前記第1及び第2スピナーから十分な距離だけ離れている。前記少なくとも1つの流体注入口に結合された流体ポンプが、前記回転流体が前記第1及び第2スピナーの間に渦空洞を形成するのに十分な角運動量で回転するように前記回転流体を前記チャンバ内に注入するよう動作し、前記渦空洞の一端は、前記第1スピナーの回転可能フェース面上に着座し、前記渦空洞の他端は、前記第2スピナーの回転可能フェース面上に着座する。前記第1及び第2スピナーの少なくとも一方は、前記渦空洞を支持するのに十分な幅を有する固体リムによって取り囲まれた中央開口を有している。前記中央開口は、前記プラズマ生成器によって出力されるプラズマが前記渦空洞に入るように、前記プラズマ生成器の前記出力部と整列されている。
更に別の観点では、プラズマ圧縮システムにおいて渦空洞を生成する方法が提供される。当該方法は、プラズマ圧縮チャンバ内に第1スピナーと第2スピナーとを設ける工程を備え、前記第2スピナーは前記第1スピナーから離れている。前記第1及び第2スピナーは、各々、前記プラズマ圧縮チャンバの内部に取り付けられた回転可能フェース面を有し、当該第1及び第2回転可能フェース面は互いに同軸であって対向している。また、当該方法は、前記第1及び第2スピナーの間に渦空洞を形成するのに十分な角運動量でプラズマ圧縮チャンバ内において回転流体を循環させる工程と、前記渦空洞の第1端が前記第1スピナーの回転可能フェース面に着座し、前記渦空洞の反対側の第2端が前記第2スピナーの回転可能フェース面に着座するような速度で、前記第1及び第2スピナーの回転可能フェース面を回転させる工程と、を備える。
前述の観点及び実施形態に加えて、更なる観点及び実施形態が、図面の参照及び以下の詳細な説明の検討によって、明らかとなるであろう。
図面を通して、言及される要素の対応関係を示すために参照数字が再使用される可能性がある。図面は、本明細書において説明される例示的実施形態を図示するために提供され、本開示の範囲を限定することを意図しない。図面内の要素のサイズ及び相対位置は、必ずしも正確な縮尺で作図したものではない。例えば、様々な要素の形状及び角度は、正確な縮尺で作図したものではなく、これらの要素の一部は、図面の視認性を改善するために任意に拡大かつ位置決めされている。
ガス−液体界面での初期摂動の2つの振幅について、渦空洞の崩壊中の当該ガス−液体界面での流体動力学的な不安定性の展開を示すシミュレーションの概略断面図である。 ガス−液体界面での初期摂動の2つの振幅について、渦空洞の崩壊中の当該ガス−液体界面での流体動力学的な不安定性の展開を示すシミュレーションの概略断面図である。 ガス−液体界面での初期摂動の2つの振幅について、渦空洞の崩壊中の当該ガス−液体界面での流体動力学的な不安定性の展開を示すシミュレーションの概略断面図である。 ガス−液体界面での初期摂動の2つの振幅について、渦空洞の崩壊中の当該ガス−液体界面での流体動力学的な不安定性の展開を示すシミュレーションの概略断面図である。 一実施形態による渦空洞生成装置の断面側面図である。 図2Aに示された装置の平面断面図である。 図2Aに示された装置のコンピュータ生成される数値モデルの概略斜視図である。 別の実施形態による渦空洞生成装置のコンピュータ生成される数値モデルの概略斜視図である。 図3Aに示された装置の渦形成の概略斜視図である。 図3Bに示された装置の渦形成の概略斜視図である。 装置の第1スピナー及び第2スピナーが予め決定された速度で回転する時に形成される渦空洞の概略図である。 装置の第1スピナー及び第2スピナーが静止している時に形成される渦空洞の概略図である。 渦空洞生成装置の一実施形態を含むプラズマ圧縮システムの概略断面図である。
ここで説明される本発明の実施形態は、回転流体内に渦空洞を生成可能な装置に関している。当該装置は、プラズマ圧縮システム、例えばジェネラル・フュージョン・インコーポレーションにて開発されたシステム、において実装され得る。当該装置は、全体として、流体注入口と当該注入口から離れた流体排出孔とを有する容器を含んでいる。当該注入口は、容器内の流体の正確な量を制御するように作動され得て当該流体を容器内で巡回させて当該流体内に渦空洞を形成し得る流体ポンプに結合されている。当該ポンプは、容器内の流体の量を変更することによって渦空洞のサイズ/幾何形状を制御するように作動され得る。装置は、容器の一端(第1端)に位置する第1スピナーと、容器の他端(第2端)に位置する第2スピナーと、を含んでいる。第1及び第2スピナーは、各々、渦に対向する面を有する回転可能な部材を有していて、形成される渦が当該スピナーの面上に「着座」し得る。第1及び第2スピナーは、渦と略同じ速度で回転可能であって、このことが、渦表面上での高周波数のリップルの形成を防止し得る。第2スピナーは、渦が排出口にまで広がることを防止するべく、所定の距離だけ排出孔の上方に設置され得る。このような設置は、剪断層が渦内に形成されることをも防止し得る。流体は、溶融鉛のような液体であり得るし、あるいは、液体−固体懸濁液のような流体混合物であり得るし、あるいは、気体であり得る。渦空洞は、気体(ガス)、プラズマまたは真空を含み得る。
ジェネラル・フュージョン・インコーポレーションにおいて過去に実施された調査は、液体/気体の界面に最初に存在している何らかの不完全さ(特には高い波数を有する不完全さ)が、流体動力学的な不安定性の展開を開始させ得て、空洞崩壊中のプラズマの圧縮効率に影響し得る、ということを示した。図1は、ジェネラル・フュージョン・インコーポレーションにおいて実施されたシミュレーションの一例を示している。それは、気体−液体の界面における最初の摂動の異なる振幅についての気体(渦)空洞の崩壊中の流体動力学的な不安定性の展開を示している。図1Aは、圧力波が界面2に到達する前の、曲線で示された気体/液体の界面2を伴う渦空洞4を示している。認識され得るように、小さい初期の摂動が界面2において存在している。圧力波が渦4を崩壊させる時(図1B参照)、そのような初期の摂動は、曲線3で示される流体動力学的な不安定性を起動させ得る(トリガし得る)。図1Cは、図1Aに示された例よりも初期の摂動の振幅が大きい気体/液体の界面の別の例(曲線6)を図示している。界面6の初期の摂動がより大きいので、そのような初期の摂動は、圧力波が渦4を崩壊させる時、当該界面のより強い歪みに帰結し得る(図1D参照)。図1Dにおいて認識され得るように、界面6の初期の摂動は、曲線7によって表されるように、気体/液体の界面における鋭い突出(スパイク)とバブルの展開に帰結し得る。従って、生成される渦空洞の高い品質、例えば、回転する液体と気体または真空の渦空洞との間の液体/気体または液体/真空の界面の円滑性は、所望の圧縮効率の達成に関連することが明白である。
図2A及び図2Bは、本発明の渦生成システム10の一実施形態の一例を示している。本システム10は、少なくとも1つの注入口13から流体(回転流体)が注入される容器12と、流体循環(ポンプ)システム24(図2B参照)と、少なくとも1つの排出口22と、を含み得る閉ループポンプシステムであり得る。容器12は、当該容器12の内部空間を規定するべく、第1端(頂面壁)11と、第2端(底面壁)20と、側壁30と、を有し得る。回転流体は、注入口13を介して接線方向に容器12内に注入されて、排出口22を介して容器12の第2端から排出される。少なくとも1つの注入口13は、赤道軌道上に(あるいは、容器の赤道軌道近傍に)位置決めされており、両端11、20からは離れている。少なくとも1つの排出口22は、両端11、20の一方に形成されており、少なくとも1つの注入口13からは離れている。図示の例では、排出口22は第2端20に形成されているが、当業者は、容器12内の回転流体が回転(スピン)され注入角運動量により渦空洞40が形成され得る限り、注入口13及び/または排出口22が本発明の範囲から逸脱することなく任意の他の好適な位置に位置決めされ得ることを理解するであろう。例えば、排出口22は、頂面(第1端11)に位置決めされ得るし、あるいは、流体は両端11、20に形成された排出口22を介して排出され得る。
第1スピナー17は、例えば第1端11の近傍において、容器12内に回転可能に取り付けられている。一方、第2スピナー18は、第1スピナーとは反対側に対向するように幾らかの距離で、回転可能に取り付けられている。両方のスピナー17、18は、流体の局所的な接線方向流速と同じ速度で回転する回転可能フェース面17a、18aを含み得る。渦空洞の一端がフェース面17a上に着座し、渦空洞の反対端がフェース面18a上に着座するように、第1及び第2スピナー17、18は同軸であり得て、回転可能フェース面18aは回転可能フェース面17aに対向し得る。少なくとも1つの排出口22は、第2スピナー18の下方の所定距離に位置決めされている。この理由は、流体排出部の近傍においては鉛直速度成分の高い勾配(剪断層)が形成されて、システム内に予め存在していた摂動(障害)がそのような剪断層によって急速な振幅にさらされ得ることである。剪断層は、半径方向距離(排出孔の半径と相関する)に形成され得て、排出口22の上方のある距離まで延伸し得る。従って、排出口の近傍におけるスピナーは、排出口での流れを制約しないように、排出口から十分な距離だけ離れて位置決めされる必要がある。これによれば、容器12内に注入される流体の量は、常時、容器から排出される流体の量に対応し得て、容器内の回転流体の量は一定に維持される。排出口から更に離れたスピナー、例えば第1スピナーは、壁から十分に離れた態様で当該壁(例えば第1端11)に取り付けられ得て、回転面17aが回転することを許容する。あるいは、本発明の範囲から逸脱することなく、更に大きい距離だけ離れていてもよい。なぜなら、第1スピナー17の近傍には排出口が存在しないからである。ある実装では、当該システム10は、2つの排出口を備え得る。例えば、第2端20の1つに加えて、第1端11に追加の1つが設けられ得る。そのような実装では、2つのスピナー17、18は、排出口から排出される回転流体の流れを制約することを避けるべく、それぞれの排出口から十分な距離だけ離れて位置決めされる。排出口22と最近接のスピナー(例えば第2スピナー18)との間の距離は、スピナーのサイズと排出口のサイズとの比によって決定され得る。例えば、排出口22のサイズ(半径)が最近接のスピナー(第2スピナー18)のサイズ(半径)よりも小さい場合、そのようなスピナーは、排出口22から更に大きい距離だけ離れて位置決めされるべきである。なぜなら、当該スピナーは流体流を制約し得て、増大された流速に帰結し得るからである。排出口22のサイズ(半径)が最近接のスピナー(第2スピナー18)のサイズ(半径)よりも大きい場合、排出口22とそのようなスピナーとの間の距離はより小さくてもよく、例えば、回転フェース面18aは排出口22の僅かに上方であってもよい。例えば、外径が約6.2cmで内径が約3.2cmである環状の排出口と約4.6cmの半径を有するスピナーとを有する装置10の場合、当該スピナーと当該排出口との間の距離は、約2.5cmであり得る。
少なくとも1つの排出口22は、第1及び第2スピナー17、18と実質的に同軸であり得る。例えば、少なくとも1つの排出口22は、第2端20に形成された円形開口であり得る。あるいは、そこに形成された環状リング開口であり得て、第1及び第2スピナー17、18と実質的に同軸であり得て、すなわち、環状リング開口の中心がスピナー17、18の軸上にあり得る。ある実装では、排出口22は、環状リング領域内に配置された複数の小開口を有し得て、当該環状リング領域の中心がスピナー17、18の軸上にあり得る。
容器12の内部空間は、例えば液体媒体のような回転流体で部分的に充填され得る。最初に、システム10は、予測される渦寸法とシステムパラメータとに基づいて計算される所定量の回転流体で充填され得る。ポンプシステム24は、回転流体を容器12の内部空間内で循環させるような回転流体のポンプ動作を始動し得る1または複数の流体ポンプ26(図6参照)を備え得る。流体ポンプ26は、少なくとも1つの注入口13と結合され得て、ポンプ26は、容器12の内部空間内に回転流体を注入可能であり、回転流体は容器内で十分な角運動量で回転して第1及び第2スピナー17、18の間に延びる渦空洞40を形成する。渦空洞40は、第1及び第2スピナー17、18の半径よりも小さい半径を有する。流体循環システム24は、更に、1または複数の流体ポンプ26と少なくとも1つの注入口13と少なくとも1つの排出口22とに流体接続される管ネットワーク28(図2B及び図6参照)を備え得る。これにより、容器12から少なくとも1つの流体排出口22を介して排出される回転流体は、少なくとも1つの流体注入口13を介して容器12内に再循環される。排出口22とポンプシステム24との直接接続は、一定量の回転流体がシステム10内を循環することを保証する。ポンプシステムと少なくとも1つの注入口と少なくとも1つの排出口とが、回転流体が十分な角運動量で回転して渦空洞を形成して流体排出が最近接のスピナーから制約されないように構成される限りにおいて、容器12は、本発明の範囲から逸脱することなく、円筒形であったり、球形であったり、あるいは、任意の他の好適な形状ないしサイズであり得る。
第1スピナー17は、第2スピナー18の半径に等しいかそれ以上であり得る半径を有する円板(ディスク)であり得る(後者の場合、形成される渦空洞40は僅かに円錐形を有する)。逆に、第2スピナー18が、システム10の逆形態において、第1スピナー17よりも大きい半径を有してもよい。第2スピナー18もまた、円板であり得る。両方のスピナー17、18は、渦空洞の予測される半径よりも大きい半径を有して、渦空洞40は2つのスピナー17、18間に着座し得る。渦空洞の一端は、第1スピナー17のフェース面17a上に着座し得て、渦空洞の反対端は、第2スピナー18のフェース面18a上に着座し得る。
ある実装では、容器12は、第1チャンバ14と、第1チャンバ14から分離壁15によって隔てられた第2チャンバ16と、を更に有し得る。第1及び第2スピナー17、18は、第1チャンバ14内に位置決めされていて、第1スピナー17は第1端11に近接して取り付けられており、第2スピナー18は分離壁15に近接して取り付けられている。ポンプ26は、回転流体を第1チャンバ14内に注入する。少なくとも1つの開口19が、分離壁15内に形成され得て、第1チャンバ14内に注入される回転流体は、開口19を介して、第2チャンバ16内に排出される。回転流体は、第2チャンバ16から排出口22を介して排出される。開口19は、それが例えば第2スピナー18のような最近接のスピナーの下方の所定距離にある限り、円形、環状形、または、任意の他の好適な形状であり得る。ある実装では、開口19は、最近接のスピナー(例えば第2スピナー18)の下方の分離壁15内に形成された複数の開口であり得る。第2スピナー18は、流体排出部の近傍における剪断層の形成を避けるべく、開口19の上方の所定距離に位置決めされ得る。
スピナーの位置及び/またはサイズは、回転流体の効率的な排出を阻害しないようになっているべきである。例えば、第2スピナー18の半径は、排出口、すなわち開口19の半径よりも僅かに小さいのがよい。ある実装では、第2スピナー18の半径は、開口19の半径よりも大きくてよく、効率的な排出が、第2スピナー18を開口19から更に離して(上方に)位置決めしてスピナー18のサイズが効率的な排出を阻害しない場合に、もたらされ得る。
スピナー17、18の各々は、モータに接続され得る(図6のモータ27参照)。それは、ある速度範囲に亘ってスピナー17、18を回転するように構成され得る。ある実装では、スピナー17、18の各々は、第1スピナー17が第2スピナー18とは独立に回転可能であるように、別個のモータによって駆動され得る。従って、スピナー17、18の各々は、回転流体と渦空洞との液体/気体または液体/真空(システム10が真空引きされている場合)の界面の局所的な接線方向流速で、回転可能である。渦空洞の両端が静止状態の壁(例えば回転していないスピナー17、18の面17a、18a)に接触する時、壁17a、18a上での非すべり状態(ゼロ速度)に起因してスピナー17、18において剪断層が発展する。これらの剪断層は、渦界面における高周波数のリップル形成の要因であり得る。渦の表面の局所的な回転速度と合致するようにスピナー17、18の回転速度を調整することは、そのような剪断層を排除してリップルの発展を抑制する(防止する)ことが期待される。ある実装では、当該システム10は、スピナー17、18の回転速度を調整するべくモータ27と通信するコントローラを有し得る。スピナー17、18は、生成される渦の表面が円滑で何らのリップルもないように、流体の局所的な流速と合致するように注意深く調整された同一速度または異なる速度で回転可能である。略円筒状の渦空洞の場合、両方のスピナー17、18は同一速度で回転し得て、同一のモータによって駆動され得る。スピナー17、18は、当該モータによって駆動されるシャフト21に接続され得る。ある実装では、モータは省略され得て、スピナー17及び/または18は、流体動作によって駆動され得る。例えば、スピナー17、18は、当該スピナー17、18の底面17b、18bに接続され、それから離れるように延びる複数のフィン23を有し得て、当該複数のフィンは、回転流体の回転方向に対して略垂直な方向を向いていて、当該フィン23が所望の速度でスピナー17、18を回転(スピン)させるための摩擦面を提供し得る。
図3Aは、図2A及び図2Bの渦生成システム10のコンピュータ生成された数値モデルの概略斜視図である。多数のシミュレーションが、当該システム10及びそのプラズマ圧縮システム200(図6)への実装の異なるパラメータを探求するために実施された。シミュレーションは、オープンソースのコンピュータ流体動力学ソフトウェアOPenFOAM(登録商標)を用いて実施された。図3Aに図示されたモデルのサイズ及び幾何形状は、回転円板17、18を用いる図2A及び図2Bの実験的システム10に対応している。図4Aは、図3Aに示された装置内での渦形成の概略斜視図である。第2スピナー18を有する第1チャンバ14の下部と第2チャンバ16のみが、簡略化のために図4Aに図示されている。当該シミュレーションは、そのようなスピナーが渦の局所的な流速またはそれに近い流速で例えば約80rad/sで回転する時に、円滑な表面を有する安定的な渦空洞40がスピナー17、18を用いて得られ得る、ということを示している。シミュレーションの結果は、同様に実験によって支持されている。シミュレーションにおける渦の始動と形成のプロセスは、図2乃至図6に図示されるシステム10のプロセスと合致する。
図3Bは、渦生成システム10の別の実施形態のコンピュータ生成された数値モデルの概略斜視図である。図4Bは、図3Bに示された装置内での渦形成の概略斜視図である。本実施形態は、図3Aの装置と同様に2つのスピナーを含み得る。第1スピナー17は、(図2A及び図3Aの円板17と同様に)円板であり得るが、第2スピナー18は、中央開口を有するリング、あるいは、回転中空管であり得る。図3Bの実施形態では、第2スピナー180は、固体リム50で取り囲まれた中央開口を有する中空管である。中空管180は、底部端180b、回転可能フェース面(頂部端)180a、及び、両端180a、180b間に延在する側壁180cを有する、円筒形状、円錐形状、または、任意の他の好適な形状、または、それらの組み合わせを有し得る。側壁180cの厚みは、フェース面180aにおける管180の中央開口と固体リム50の幅を規定する。フェース面180aにおける固体リム50の幅は、渦空洞を支持するのに十分であるべきである。渦空洞が一旦形成されると、それは、管180の固体リム50上に着座し得る。ある実施形態では、第1スピナーもまた、スピナー180と同様に、中空管またはリング170(図6参照)であり得る。両方のスピナーは、モータ27によって回転され得る(図6)、あるいは、流体回転によって駆動され得る。図3B及び図4Bに図示されるように、第2スピナー180の底部端180bは、回転フェース面180aが僅かに開口19の上方にある限り、容器12の第2チャンバ16内に延伸し得る。別の実装では、第2チャンバ16の底部が複数の分離隔壁チャンバ250で充填され得て、それは、回転流体が排出口22を介して第2チャンバ16から排出される前に、回転流体の回転流を破壊し得て「沈静化」し得る。図3B及び図4Bに示されるように、隔壁チャンバ250は、底壁20の内側上に取り付けられる複数のフラップ260によって形成され得て、当該フラップ260は、当該底壁20から第2チャンバ16内へと上方に突出して隔壁チャンバ250を形成し得る。隔壁チャンバ250からの回転流体は、排出口22を介して循環システム24内に流入し得る。ある実施形態では、フラップ260は、省略され得るか、あるいは、循環システム24の管ネットワーク28内に取り付けられ得て、回転流体の流れがスローダウンされる。
図5Aは、装置10の第1スピナー17及び第2スピナー18が所定速度で回転する時に形成される渦空洞の概略図である。容器12が水で充填されて、渦形成のプロセスが容易に観察され得る。すなわち、回転流体が水である。図5Bは、装置10の第1及び第2スピナー17、18が静止している時に回転する水内で形成される渦空洞の概略図である。図5Aに示されるように、第1スピナー17及び第2スピナー18の間に形成される渦空洞40は、2つのスピナー17、18が所定の回転速度で回転する時、円滑でリップルのない壁を有する。他方、図5Bに図示されるように、第1及び第2スピナー17、18が静止している時、生成される渦40は、明瞭に図示されたリップルを伴う不安定な表面を有する。
図6は、渦生成システム10を有するプラズマ圧縮システム200の一例を図示している。システム200は、プラズマ圧縮チャンバ120を有しており、それは、プラズマ圧縮チャンバ120の内部空間140を規定する外壁を有している。チャンバ120の内部空間は、液体媒体のような回転流体で部分的に充填され得る。液体媒体は、例えば鉛、リチウム、またはナトリウムのような溶融金属、あるいは、そのような金属の合金、組み合わせ、または混合物、であり得る。チャンバ120は、少なくとも1つの開口を有し、その中に、プラズマ生成器220の先端が、チャンバ120内の渦空洞40内にプラズマを注入するように挿入され得る。当該開口は、本発明の範囲から逸脱することなく、チャンバ120の一方の極に、あるいは赤道軌道上に、あるいは任意の他の好適な位置に、形成され得る。前述のように、チャンバ120は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々なサイズ及び形状を有し得る。例えば、プラズマ圧縮チャンバ120は、円筒形状、球形状、楕円柱状、円錐形状、または、任意の他の好適な形状、あるいは、それらの組み合わせ、であり得る。チャンバ120は、ポンプシステム(不図示)を用いて少なくとも部分的に真空引きされてもよい。
複数の圧力波生成器280が、チャンバ120内に収容された媒体内に圧力波を生成するように構成され得る。圧力波生成器280は、チャンバ120の外壁に衝突することによって媒体内に圧力波を生成し得る。プラズマ生成器220は、圧縮チャンバ120内に注入されるプラズマを生成して加速するための2段階のマーシャルガンタイプのインジェクタであり得る。プラズマは、例えばスフェロマクのようなコンパクトトロイド(CT)であり得る。スフェロマクは、トロイダルでポロイダルな磁場を有する自己維持トロイダルプラズマである。他の実施形態では、CTは、プラズマの反転磁場配位(FRC)であり得る。それもまた、トロイダルな磁気トポロジーを有するが、軸方向により引き延ばされ得て、外面は偏長回転楕円体に類似である。また、それは、ポロイダルな磁場を有し、小さいかゼロのトロイダル磁場成分を有する。あるいは、トカマク、ステラレータ、または、反転磁場ピンチ(RFP)のような、任意の他のコンパクトトロイド形態であり得る。プラズマ生成器220は、チャンバ120の外壁内に形成された開口内に、流体タイトな態様で、整列されて挿入される。図示の例では、チャンバ120はその極の各々に開口を有し、2つの生成器220が存在する(各開口に1つ)。生成器220の各々において生成されるプラズマは、前述の渦生成システムを用いて第1スピナー170及び第2スピナー180の間に形成された渦空洞40内に注入される。注入された2つのプラズマは、渦空洞40内で合流し得る。
図6は、更に、リングとして構成された第1スピナー170と、中空管として構成された第2スピナー180と、を図示している。スピナー170、180は、更に、渦空洞40の形成及び安定化の動作中において、それぞれのフェース端170a、180aを覆うように構成された可動蓋210を有し得る。それぞれのスピナー170、180の端170b、180bは、開放され得て、プラズマ生成器220と流体連通し得て、プラズマが中空スピナー170、180を介して渦空洞40内に注入され得る。蓋210は、当該蓋210がフェース端170a、180aを閉じる第1位置(フェース端180aを覆っている蓋210を示す図6の第2スピナー180参照)から、フェース端170a、180aが開放される第2位置(スリット240内に撤退された蓋210を示す第1スピナー170参照)まで、移動可能であり得る。安定的な渦40が当該スピナーの固体リム50によって支持されて第1及び第2スピナー170、18間に一旦着座すると、蓋210は、溝またはスリット240内に撤退され得る。スリット240は、それぞれのスピナー170、180の側壁の内側に形成され得て、蓋210は、第2位置にある時にそのようなスリット内に撤退され得る。蓋210は、その第1及び第2位置間で、電気式ドライバまたは機械式ドライバであり得るドライバ(不図示)を用いて、移動可能であり得る。蓋210の駆動は、それぞれのスピナー170、180の端170a、180aを開閉するために蓋210を駆動するべくドライバを起動(トリガ)し得るコントローラ(不図示)によって制御され得る。システム10を用いて安定的な渦空洞を生成するために、蓋210は、それぞれのスピナー170、180のフェース端170a、180aを閉じる第1位置にあり得る。システムは、予測される渦寸法及びシステムパラメータに基づいて計算される所定量の流体で充填され得る。
ある動作モードにおいて、ポンプシステム24は、回転流体のポンピング及び循環を始動し得て、当該回転流体の回転流による渦空洞40の形成を始動し得る。排出口22の上方にスピナー(回転中か静止中)が存在することによって、渦空洞40が排出口22内にまで延びることが防止されることが期待される。排出口22は、チャンバの開口周りに形成された環状リングであり得て、当該開口には、プラズマ生成器220の先端が流体タイトな態様で挿入され得る。環状リングの中心は、スピナー180、180の軸上に存在し得る。スピナー170、180は、回転流体/渦空洞の界面(液体/気体または液体/真空の界面)の速度に合致する速度で回転され得る。このことにより、スピナー170、180の壁(フェース面170a、180a)上での境界層の発展を排除することが期待される。そして、これにより、渦表面の高周波数のリップルの形成の防止が期待される。安定的な渦空洞40がスピナー170、180間に着座すると、蓋210はスピナー170、180の端170a、180aを開放するその第2位置内に撤退されて、渦空洞40がプラズマ生成器220と連通状態となり、プラズマが渦空洞40内に挿入され得る。
ある実装では、図6に示されるように、チャンバ270(自由表面を形成するべく大容量)がポンプ26の前に形成され得て、流体の流れはチャンバ270において破壊されスローダウンされ得て、何らかのトラップされた気体バブルが除去され得る。それは、流体がポンプ26に入る前の流体中において生じ得る。
当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、形成される渦空洞40が鉛直方向(図2乃至図6)にも水平方向にも向けられ得ることを理解するであろう。例えば、スピナー17、170、18、180は、チャンバ12、120の側壁にも取り付けられ得て、この場合、流体は、チャンバ12、120の底部及び/または頂部に形成される複数のポート13からチャンバ内に注入され得て、一方、流体は、チャンバ12、120の側壁に形成された排出口から排出され得る。流体のチャンバ内での回転流は、重力を考慮して、水平方向に延在してスピナー17/170、18/180間に着座する渦空洞を成功裏に生成するために十分に高いことが必要である。
所望の渦生成システムの様々な例が、プラズマ圧縮システム内で利用され得て、渦空洞40内に挿入されるプラズマは、圧力波生成器280によって生成される集中する圧力波によって圧縮され得る。そのような集中する圧力波は、渦空洞40を潰して、その中にトラップされたプラズマを圧縮する。また、そのようなシステムは、渦形成、動力学、及び、相互作用、あるいは、様々な粒子分離システム、を研究する調査目的のためにも利用され得る。
本開示の具体的な要素、実施形態及び用途を示し説明したが、特に前述の教示に鑑み、本開示の範囲から逸脱することなく改変を行うことができるので、本開示の範囲はそれらに限定されないことを理解されたい。従って、例えば、本明細書で開示したいずれの方法又はプロセスにおいても、方法/プロセスを構成する行為又は操作は、任意の好適な順序で実行することができ、必ずしも開示されたいずれかの特定の順序に限定されない。要素及び構成要素は、種々の実施形態において、さまざまに構成又は配置し、組み合せ、及び/又は削除することができる。上述の種々の特徴及びプロセスは、互いに独立して用いる又は種々に組み合せることができる。可能な組合せ及び副組合せの全てが本開示の範囲に入ることを意図する。本開示全体における「幾つかの実施形態」、「一つの実施形態」などに対する言及は、その実施形態に関連して説明された具体的特徴、構造、ステップ、プロセス、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本開示全体における「幾つかの実施形態において」、「一つの実施形態において」などの語句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態について言及するものではなく、1つ又はそれ以上の同じ又は異なる実施形態について言及する場合がある。実際に、本明細書で説明した新規の方法及びシステムは、他の様々な形態で具体化することができ、さらに、本明細書で説明した本発明の趣旨から逸脱することなく、本明細書で説明した実施形態の形態に、様々な削除、追加、置換、等価物、再構成、及び変更を行うことができる。
実施形態の種々の態様及び利点を適切な所で説明した。かかる態様又は利点の全てをいずれかの特定の実施形態において達成することができるとは限らないことを理解されたい。従って、例えば、種々の実施形態は、本明細書で教示した利点又は一群の利点を達成又は最適化する様式で実行できるが、本明細書で教示又は示唆したような他の態様又は利点を必ずしも達成するとは限らないことを認識されたい。
具体的に明記されない限り又は使用される文脈において別に理解されない限り、本明細書で用いる条件付き用語、例えば、とりわけ「できる(can)」、「あり得る(could)」、「可能性がある(might)」、「場合がある(may)」、「例えば(e.g.)」などは、一般的に、特定の特徴、要素及び/又はステップを、特定の実施形態は含むが、他の実施形態は含まないことを意味することを意図する。従って、かかる条件付き言語は、一般的に、特徴、要素及び/又はステップが1つ又はそれ以上の実施形態に対して多少なりとも必要とされること、又は、1つ又はそれ以上の実施形態が、オペレータ入力又はプロンプティングの有無に関わらず、これらの特徴、要素及び/又はステップがいずれかの特定の実施形態内に含まれるか又はそこにおいて実行されるかを判断するための論理を必ず含むことを意味することを意図するものではない。いずれの単一の特徴又は一群の特徴も、いずれかの具体的な実施形態に対して必要又は必須というわけではない。「備えている(comprising)」、「含んでいる(including)」、「有している(having)」などの用語は、同義であり包括的に拡張可能な様式で用いられ、付加的な要素、特徴、行為、操作などを排除するものではない。また、「又は(or)」という用語は包括的意味(排他的意味ではない)で用いられ、例えば要素のリストを接続するように用いられるとき、この「又は」という用語は、リスト内の1つ、幾つか、又は全ての要素を表す。
例えば、語句「X、Y及びZの少なくとも1つ」等の接続語は、一般的に、具体的に明記されない限り、項目、項などがX、Y又はZのいずれかであり得ることを伝えるために用いられるような文脈で理解される。従って、かかる接続語は、特定の実施形態が少なくとも1つのX、少なくとも1つのY、及び少なくとも1つのZがそれぞれ存在することを要件とすることを意味することを一般的に意図しない。
本明細書で説明した実施形態の例示的な計算、シミュレーション、結果、グラフ、値、及びパラメータは、開示した実施形態を例証することを意図し、限定することは意図しない。本明細書で説明した例証的実施例とは異なる他の実施形態を構成し、及び/又は、操作することができる。実際に、本明細書で説明した新規の方法及び装置は、様々な他の形態で具体化することができ、さらに、本明細書で開示した本発明の趣旨から逸脱することなく、本明細書で説明した方法及びシステムの形態に、様々な省略、代替及び変更を行うことができる。

Claims (24)

  1. 回転流体内に渦空洞を生成するための装置であって、容器を備え、
    前記容器は、
    当該容器の内部に回転可能に取り付けられた回転可能フェース面を有する第1スピナーと、
    前記第1スピナーから離れており、当該容器の内部に回転可能に取り付けられた回転可能フェース面を有する第2スピナーと、
    前記第1及び第2スピナーの間に位置し、当該容器の内部と流体連通し、回転流体が当該容器内に注入され得て、前記第1及び第2スピナーの間に当該回転流体の回転流をもたらす、少なくとも1つの流体注入口と、
    を有しており、
    当該装置は、更に、
    前記少なくとも1つの流体注入口に結合され、前記回転流体が前記第1及び第2スピナーの間に前記第1及び第2スピナーの半径より小さい半径の渦空洞を形成するのに十分な角運動量で回転するように前記回転流体を当該容器内に注入するよう動作可能な流体ポンプと、
    当該容器の内部と流体連通する少なくとも1つの回転流体排出孔と、
    を備え、
    前記第2スピナーの回転可能フェース面は、前記第1スピナーの回転可能フェース面と同軸であって互いに対向しており、
    前記渦空洞の一端は、前記第1スピナーの回転可能フェース面上に着座しており、
    前記渦空洞の他端は、前記第2スピナーの回転可能フェース面上に着座しており、
    前記少なくとも1つの排出孔は、前記回転流体が当該容器から排出されることを許容するように、前記第1及び第2スピナーから十分な距離だけ離れている
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記少なくとも1つの排出孔は、前記第1及び第2スピナーと同軸である
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記流体ポンプと前記少なくとも1つの流体注入口と前記少なくとも1つの排出孔とに流体結合された管ネットワークを更に備え、
    前記容器から前記少なくとも1つの排出孔を介して排出された前記回転流体は、前記少なくとも1つの流体注入口を介して前記容器内に再循環される
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記第1及び第2スピナーの少なくとも一方の前記回転可能フェース面は、更に、前記渦空洞を支持するのに十分な幅を有する固体リムによって取り囲まれた中央開口を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 前記第1及び第2スピナーの前記少なくとも一方は、中空管であり、
    前記固体リムによって取り囲まれた前記中央開口を有する前記回転可能フェース面は、前記中空管の一端である
    ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記中空管は、その周に沿って延びるスリットを有する内側壁と、可動蓋と、前記可動蓋と通信する駆動部と、を更に有しており、
    前記駆動部は、前記中央開口を閉鎖する第1位置と前記中央開口を閉鎖しない第2位置との間で前記可動蓋を駆動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 予め決定された回転速度で前記第1及び第2スピナーを回転するように動作可能な少なくとも1つのモータ
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 前記第1スピナーに結合された第1モータと、
    前記第2スピナーに結合された第2モータと、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 前記少なくとも1つのモータと電気通信し、前記第1及び第2スピナーの回転速度をそれぞれ調整するように当該少なくとも1つのモータを作動させるようにプログラムされたコントローラ
    を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の装置。
  10. 前記第1及び第2スピナーは、各々、更に、当該第1及び第2スピナーの底面に接続されそこから離れるように延びる複数のフィンを有しており、
    前記複数のフィンは、前記回転流体の回転方向に対して略垂直な方向を向いている
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  11. 前記容器の側壁回りに周方向に配置され、回転流体が前記容器内に接線方向に注入されるように位置決めされた複数の流体注入口を更に備え、
    前記容器は、前記第1スピナーの付近に第1端を有し、第2スピナーの付近に第2端を有し、
    前記少なくとも1つの排出孔は、前記容器の前記第2端に位置して前記第2スピナーから離れた1つの排出孔を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  12. 前記容器の前記第1端に位置して前記第1スピナーから離れた別の1つの排出孔を更に有している
    ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記容器は、少なくとも1つの開口を有する分離壁を有しており、
    前記分離壁は、前記容器の内部を、第1チャンバと第2チャンバとに分離しており、
    前記第1及び第2スピナーは、前記第1チャンバ内に位置決めされており、
    前記第2スピナーは、前記分離壁に取り付けられており、前記分離壁の前記少なくとも1つの開口から離れており、
    前記少なくとも1つの流体注入口は、前記第1チャンバと流体連通しており、
    前記少なくとも1つの排出孔は、前記第2チャンバと流体連通しており、
    前記少なくとも1つの開口は、前記分離壁内に位置決めされて、前記回転流体が前記第1チャンバから前記第2チャンバまで排出されることを許容している
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  14. 前記第2チャンバの底部に取り付けられた複数の隔壁を更に備え、
    前記第2チャンバ内を流れる前記回転流体は、前記隔壁と接触して遅くなる
    ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
  15. 前記少なくとも1つの排出孔内に取り付けられた複数の隔壁を更に備え、
    前記少なくとも1つの排出孔内に流入する流体は、前記隔壁と接触して遅くなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  16. 回転流体を収容するためのプラズマ圧縮チャンバであって、当該プラズマ圧縮チャンバの内部空間を規定する外壁と、少なくとも1つの回転流体注入口と、前記少なくとも1つの回転流体注入口から離れた少なくとも1つの回転流体排出孔と、を有するプラズマ圧縮チャンバと、
    プラズマを生成するように構成され、生成されたプラズマが前記プラズマ圧縮チャンバに出力され得るように前記内部空間と流体連通する出力部を有する、少なくとも1つのプラズマ生成器と、
    前記プラズマ圧縮チャンバの周囲に配置され、前記外壁と接触して集中する圧力波を前記内部空間内の前記回転流体内に生成するよう動作可能な複数のピストンを有する圧力波生成器と、
    渦空洞生成装置と、
    を備え、
    前記渦空洞生成装置は、
    前記プラズマ圧縮チャンバの内部に回転可能に取り付けられた回転可能フェース面を有する第1スピナーと、
    前記第1スピナーから離れており、前記プラズマ圧縮チャンバの内部に回転可能に取り付けられた回転可能フェース面を有する第2スピナーと、
    前記少なくとも1つの流体注入口に結合され、前記回転流体が前記第1及び第2スピナーの間に前記第1及び第2スピナーの半径より小さい半径の渦空洞を形成するのに十分な角運動量で回転するように前記回転流体を前記プラズマ圧縮チャンバ内に注入するよう動作可能な流体ポンプと、
    を有しており、
    前記第2スピナーの回転可能フェース面は、前記第1スピナーの回転可能フェース面と同軸であって互いに対向しており、
    前記少なくとも1つの流体注入口は、前記第1及び第2スピナーの間に位置し、前記内部空間と流体連通し、回転流体が前記プラズマ圧縮チャンバ内に注入され得て、前記第1及び第2スピナーの間に当該回転流体の回転流をもたらし
    前記少なくとも1つの回転流体排出孔は、前記内部空間と流体連通し、前記回転流体が前記プラズマ圧縮チャンバから排出されることを許容するように、前記第1及び第2スピナーから十分な距離だけ離れており、
    前記渦空洞の一端は、前記第1スピナーの回転可能フェース面上に着座しており、
    前記渦空洞の他端は、前記第2スピナーの回転可能フェース面上に着座しており、
    前記第1及び第2スピナーの少なくとも一方は、前記渦空洞を支持するのに十分な幅を有する固体リムによって取り囲まれた中央開口を有しており、
    前記中央開口は、前記プラズマ生成器によって出力されるプラズマが前記渦空洞に入るように、前記プラズマ生成器の前記出力部と整列されている
    ことを特徴とするプラズマ圧縮システム。
  17. 前記少なくとも1つの排出孔は、前記第1及び第2スピナーと同軸である
    ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  18. 前記中央開口を有する前記少なくとも一方のスピナーは、中空管であり、
    前記固体リムによって取り囲まれた前記中央開口を有する前記回転可能フェース面は、前記中空管の一端である
    ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  19. 前記中空管は、その周に沿って延びるスリットを有する内側壁と、可動蓋と、前記可動蓋と通信する駆動部と、を更に有しており、
    前記駆動部は、前記中央開口を閉鎖する第1位置と前記中央開口を閉鎖しない第2位置との間で前記可動蓋を駆動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  20. 予め決定された回転速度で前記第1及び第2スピナーを回転するように動作可能な少なくとも1つのモータ
    を更に備えたことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  21. 前記第1スピナーに結合された第1モータと、
    前記第2スピナーに結合された第2モータと、
    を備えたことを特徴とする請求項20に記載のシステム。
  22. 前記少なくとも1つのモータと電気通信し、前記第1及び第2スピナーの回転速度をそれぞれ調整するように当該少なくとも1つのモータを作動させるようにプログラムされたコントローラ
    を更に備えたことを特徴とする請求項20に記載のシステム。
  23. 前記第1及び第2スピナーは、各々、更に、当該第1及び第2スピナーの底面に接続されそこから離れるように延びる複数のフィンを有しており、
    前記複数のフィンは、前記回転流体の回転方向に対して略垂直な方向を向いている
    ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  24. プラズマ圧縮システムにおいて渦空洞を生成する方法であって、
    プラズマ圧縮チャンバ内に第1スピナーを設け、前記第1スピナーから離れて前記プラズマ圧縮チャンバ内に第2スピナーを設ける工程と、
    前記第1及び第2スピナーの間に渦空洞を形成するのに十分な角運動量でプラズマ圧縮チャンバ内において回転流体を循環させる工程と、
    前記渦空洞の第1端が前記第1スピナーの回転可能フェース面に着座し、前記渦空洞の反対側の第2端が前記第2スピナーの回転可能フェース面に着座するような速度で、前記第1及び第2スピナーの回転可能フェース面を回転させる工程と、
    を備え、
    前記第1及び第2スピナーは、各々、前記プラズマ圧縮チャンバの内部に取り付けられた回転可能フェース面を有し、それらは互いに同軸であって対向しており、
    前記渦空洞の半径は、前記第1及び第2スピナーの半径よりも小さい
    ことを特徴とする方法。
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