JP2018508582A - ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、並びにその調製方法及び使用 - Google Patents

ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、並びにその調製方法及び使用 Download PDF

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Abstract

式Iで示される化合物又はその薬学的に許容される塩。本発明は、ヒストン脱アセチル化酵素阻害活性を有する4−アリールアミノキナゾリンヒドロキサム酸化合物、該化合物の調製方法、該化合物を含む医薬組成物、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬の調製における該化合物及び該医薬組成物の使用に関する。本発明の目的は、4−アリールアミノキナゾリンの酵素表面認識領域及び接続領域を最適化することに基づき、優れた亜基準標本選択性及び適した薬物動態特性を有する一連の選択的ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤を医薬品設計及び合成技術により得ることであり、これにより正常組織又は細胞の抗腫瘍活性を改善すると同時に、正常組織又は細胞への影響を低減する。【化1】

Description

関連出願の相互参照
本願は、2015年3月18日に出願された中国特許出願第201510119932.2号の優先権の利益を主張し、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は医薬品の分野に属し、具体的に本発明は、ヒストン脱アセチル化酵素阻害活性を有する新規4−アリールアミノキナゾリンヒドロキサム酸化合物、該化合物の調製方法、該化合物を含む医薬組成物、並びにヒストン脱アセチル化酵素阻害薬の調製における該化合物及び該医薬組成物の使用に関する。
腫瘍はヒトの健康を脅かす主要疾患の1つであり、腫瘍の治療は世界中で関心を集めている。従来の化学療法薬は、細胞分裂を非特異的に遮断するため細胞死を引き起こし、腫瘍細胞を死滅すると同時に、人体の正常細胞を損傷する。また、相当数の細胞毒性薬は治療範囲が限られており、副作用を容易に引き起こし得る。このような薬剤の長期投与により薬剤耐性も生じることがある。
近年、コンビナトリアル化学、分子生物学、タンパク質立体構造情報に基づく薬剤設計、コンピュータ科学及びその他技術の急速な発展に伴い、腫瘍の病因は細胞及び分子レベルでさらに理解されている。その結果、腫瘍の生物療法は大いに進歩し、分子標的療法の新時代に突入している。標的抗癌剤は特異的な経路を標的とし、腫瘍成長を抑え、正常細胞に対する毒性を低減することができる。共通する特性を有しており、つまり無細胞毒性及び腫瘍細胞の標的化;細胞調節及び安定化に対する効果を有する;一般的に臨床研究において用量制限毒性及び最大耐量に達しない;化学療法に対して感受性がない、又は耐性を有する腫瘍細胞を死滅することができ、従来の治療(放射線治療、化学療法)との併用でより優れた効能をもたらすことである。
現在、多くの抗腫瘍標的部位が見出されており、ヒストン脱アセチル化酵素及び微小管は新規抗癌薬を開発するための重要な標的である。
腫瘍遺伝子発現及び遺伝子発現産物の異常活動を引き起こす因子は、2つの主な変化、つまり遺伝子変化及びエピジェネティック変化である。このうち、エピジェネティクスは遺伝子発現調節の過程を指し、DNA配列変化を伴わず、遺伝子の転写活性に影響を及ぼす。分子基盤は主に2つの態様に関し、1つはDNAメチル化修飾であり、もう1つがクロマチンのヒストンのアセチル化修飾である。クロマチンのヒストンのアセチル化及び脱アセチル化は、遺伝子発現を調節する際の重要なプロセスの1つであり、ヒストンアセチル化酵素(HAT)及びヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の2つの酵素がヒストンアセチル化の程度を決定する。ヒストン脱アセチル化酵素は、ヒストンのリシンからのアセチル基除去を触媒する酵素の1つである。クロマチン凝縮及びクロマチン再構築において、並びに関与する遺伝子調節において、重要な役割を担い、エピジェネティック調節の重要な部分である。この調節機構の異常は腫瘍形成及び腫瘍成長に密接に関与する。HDACには4つのクラス、18の異なるアイソフォームがある(クラスI:HDAC1、2、3、8;クラスII:HDAC4、5、6、7、9、10;クラスIII:Sirt1−7;クラスIV:HDAC11)。HDAC及びヒストンアセチル化酵素(HAT)は、ヒストンアセチル化修飾を共に調節する。HATはヒストンの特定のリシン残基をアセチル化し、一方でHDACはこの残基の該修飾の除去に関与する(J Mol Biol,17〜31,2004,388:1)。ヒストンアセチル化はクロマチン構造の緩みを引き起こす。これによって細胞質における多数のタンパク質、例えば、腫瘍抑制因子p53、分子シャペロンタンパク質(Johnstone&Licht,Cancer Cell 4,13〜18,2003)、DNA損傷修復タンパク質Ku70(Kerr et al.,Cell Death and Differentiation 19,1317〜1327,2012)、微小管タンパク質α−チューブリンに対して、脱アセチル化効果を有するその他のDNA結合タンパク質の結合が容易になる。腫瘍においては同時に、細胞質における様々なタンパク質の脱アセチル化は、通常、化学療法薬に対する腫瘍抵抗性を促進する効果又はプログラム細胞死を免れる効果を引き起こす。例えば、p53タンパク質の脱アセチル化は、このタンパク質の分解を促進する(Kim et.al.,Apoptosis 18,110〜120,2013)。したがって、今日では、HDACなどの分子標的に作用するこの重要なエピジェネティック遺伝に重点を置いた小分子薬剤の開発が、世界の腫瘍標的療法の分野でホットスポットとなっている。
近年、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、抗腫瘍薬研究の分野におけるホットスポットの1つである。研究により、ヒストン脱アセチル化阻害剤は、効果的に腫瘍細胞増殖を阻害し、腫瘍細胞分化、アポトーシス及び抗腫瘍血管新生を誘導することができ、腫瘍細胞の遊走、浸潤及び転移に対する阻害効果を有することが示されている。ヒストン脱アセチル化阻害剤は4つのカテゴリーに分けることができる:(i)ヒドロキサム酸類似体、代表的な化合物は、SAHA(2006年認可、CTCL用)、 パノビノスタット(2015年認可、多発性骨髄腫治療用)、ベリノスタット(第2相臨床試験)など;(ii)ベンズアミド類似体,代表的な化合物は、エンチノスタット(第2相臨床試験)、モセチノスタット(第2相臨床試験)、チダミド(2014年認可、CTCL治療用)など;(iii)環状ペプチド、代表的な化合物は、ロミデプシン(2009年認可、CTCL用);(iv)脂肪族カルボン酸、代表的な化合物は、バルプロ酸(第3相臨床試験)、VP−101(第2相臨床試験)など。また、RG2833(第1相臨床試験)、CXD101(第2相臨床試験)など、特殊な分子構造のため、上記4つのカテゴリーに含まれない阻害剤もある(Giannini et al.,Future Med.Chem.4(11),1439〜1460,2012;Zhiming Li et al.,Int.J.Biol.Sci.10(7),757〜770,2014)。
SAHA(ボリノスタットとしても知られる)は、ヒドロキサム酸のカテゴリーに属する。皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)治療用に認可された最初のヒストン脱アセチル化酵素阻害剤であり、臨床試験においても、固形腫瘍の治療に利用されている。チダミドはCTCL治療用に2014年12月に認可された。2015年2月には、パノビノスタットが多発性骨髄腫治療用に認可された。セルジーン(米国)が開発したロミデプシン(FK228)は、環状テトラサイクリンカテゴリーのヒストン脱アセチル化酵素阻害剤であり、2009年米国でCTCL治療用に認可され、2011年米国FDAにより、再発/難治性末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)治療用に認可された。SAHA、パノビノスタット及びFK228はいずれもHDAC非選択的阻害剤であり、多くのシグナル経路を阻害することができるため、強い中毒性副作用を有する。臨床データは、SAHAが血栓症及び神経毒症状を引き起こし得る一方、FK228については、グレードIIIを超える薬剤関連副作用の発生が66%に至り、心毒性を有することを示している。また、薬剤SAHA及びFK228の両方について、臨床的妥当性に直接関連する吸収ピーク濃度は、正常又は腫瘍細胞の成長をin vitroで阻害するのに必要とされる濃度より著しく高く、従って正常細胞に対する直接細胞毒性を引き起こす。これは薬剤投与の毒性副作用を増加させ、異なるメカニズムを有するほかの薬剤と併用した包括的な腫瘍治療において、その使用が厳しく制限される。エンチノスタット(MS−275、バイエル(ドイツ)及びSyndax、米国により開発されたベンズアミド系HDAC阻害剤)の非臨床動物試験は、該化合物が造血器癌、肺癌及び直腸癌に対して著しい抗癌活性を有し、選択的HADC阻害剤であることを示している。人体において、その排泄半減期は約100時間であり、薬物暴露に非常に大きな違いがあるため、ヒトでの臨床試験で低い耐性を示し、従って、投与量を増加させることはできない。中国で導入された新規抗癌剤であるチダミドは、世界で最初に認可された経口投与用のアイソフォーム選択的ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤であり、中国における最初の先発医薬品でもある。その特許権は米国及び他の先進国で与えられ、2014年12月から市販されている。これは、中国において、タンパク質立体構造情報に基づく分子設計、標的部位研究、安全性評価、臨床開発及び工業化のプロセス全体を一体化する核となる技術及び能力が著しく向上していることを示しており、中国の医薬品業界における歴史上重要な発見である。これまでに市販され、又は臨床評価を受けている様々なHDAC阻害剤がある。
ヒドロキサム酸カテゴリーのHDAC阻害剤は、酵素表面認識領域(Cap)、連結領域(リンカー)及び亜鉛イオン結合領域(ZBG)からなる。SAHA阻害剤よりも優れた活性を有する化合物を見出すため、研究者はこのような化合物に関する多数の研究を行っている。ヒドロキサム酸阻害剤の主な研究は、より強い活性と高い選択性及び安全性を有する誘導体を発見するため、金属結合領域におけるヒドロキサム酸基を変化させずに、酵素表面認識領域及び連結領域の構造を最適化することに焦点を当てている。抗腫瘍活性の改善方法、並びに正常組織又は細胞に対する影響を低減する方法は、大きな問題である。
J Mol Biol,17〜31,2004,388:1 Johnstone&Licht,Cancer Cell 4,13〜18,2003 Kerr et al.,Cell Death and Differentiation 19,1317〜1327,2012 Kim et al.,Apoptosis 18,110〜120,2013 Giannini et al.,Future Med.Chem.4(11),1439〜1460,2012 Zhiming Li et al.,Int.J.Biol.Sci.10(7),757〜770,2014
先行技術の欠点を克服するため、本発明の目的は、酵素表面認識領域及び連結領域としての4−アリールアミノキナゾリンを最適化することに基づき、アイソフォーム選択性及び優れた薬物動態特性を有する一連の選択的ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤を薬剤設計及び合成により得ることである。
したがって、本発明の一目的は、抗腫瘍活性を改善し、並びに正常組織又は細胞に対する影響を低減するため、ヒストン脱アセチル化酵素阻害活性を有する新規4−アリールアミノキナゾリンヒドロキサム酸化合物又はその薬学的に許容される塩を提供することである。
本発明の別の目的は、該新規化合物又はその薬学的に許容される塩の調製方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、医薬品調製における該新規化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、主要有効成分として該新規化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明で採用された技術解決策は以下の通りである。
本発明は式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する:
式中、R1は1つ又は複数の置換基であり;
1、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-10アルキル、酸素含有エーテル鎖、窒素含有アルカン鎖、R4O−、R4OC(O)−、R4C(O)O−、−NH2、−NO2、ヒドロキシアミノ、R4NHR5、R4CONH−、R4NHCO−、グアニジノ、ウレイド、トリフルオロメチル、C1-10アルキルスルホニル、置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり、R4はC1-10アルキル又はベンジル、R5は水素又はC1-10アルキルであり;
リンカーは結合:−(CH2n−、−(CH2nO−、−O(CH2n−、−O(CH2nC(O)−、−C(O)(CH2nO−、−OC(O)(CH2n−、−(CH2nC(O)O−、−(CH2nC(O)NH−、−C(O)NH(CH2n−、−(CH2nスルホニル−、−スルホニル(CH2n−(nは1から10の整数);あるいは置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり;
好ましくは、置換フェニルはベンゼン環上に1から4個の置換基を含み、置換フェニルの置換基はハロゲン、−OH、−NO2、シアノ、アルコキシ、C1-4アルキル又はアミノ基であり;
好ましくは、ヘテロシクリルは、窒素、酸素又は硫黄からなる群から選択される1つ又は複数のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル又は6員ヘテロシクリルであり;
好ましくは、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり;
上記基において、C1-10アルキルは炭素数1〜10の直鎖、分岐又は環状飽和炭化水素であり、アルキルは置換されていても(例えば、ピロリジン−1−イル−C2-10アルキル、モルホリン−1−イル−C2-10アルキルもしくはピペラジン−1−C2-10アルキルであってよい)、又は未置換でもよく;好ましくは、本発明で用いられるC1-10アルキルはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル又はデシルであり;
好ましくは、本発明で用いられるR4O−は、ベンジルオキシ、ピロリジン−1−イル−C2-10アルコキシ、モルホリン−1−イル−C2-10アルコキシ又はピペラジン−1−C2-10アルコキシであり;
好ましくは、本発明で用いられるR4OC(O)−は、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、ヘプチルオキシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、ノニルオキシカルボニル又はデシルオキシカルボニルであり;
本発明で用いられるR4C(O)O−は、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル、オクチルエステル、ノニルエステル又はデシルエステルであり;
好ましくは、本発明で用いられるR4NHR5は、アミノエチル、1−アミノプロピル、2−アミノプロピル、1−アミノブチル、2−アミノブチル、1−アミノペンチル、1−アミノヘキシル、1−アミノヘプチル、1−アミノオクチル、1−アミノノニル、1−アミノデシル、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−プロピルアミノ、N−ブチルアミノ、N−ペンチルアミノ、N−ヘキシルアミノ、N−ヘプチルアミノ、N−オクチルアミノ、N−ノニルアミノ又はN−デシルアミノであり;
好ましくは、本発明で用いられるR4CONH−は、アセトアミド、プロピオンアミド、ブチリルアミド、イソブチリルアミド、ペンタンアミド、ヘキサンアミド、ヘプタンアミド、オクタンアミド、ノナンアミド又はデカンアミドであり;
1-10アルキルスルホニルは、スルホニルに連結した上で定義したようなC1-10アルキルであり、スルホニルを介して式(I)に結合し;好ましくは本発明で用いられるC1-10アルキルスルホニルは、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニル、ヘプチルスルホニル、オクチルスルホニル、ノニルスルホニル又はデシルスルホニルであり;
薬学的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はメタンスルホン酸塩である。
好ましくは、本発明は式(II)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する:
式中、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-10アルキル、酸素含有エーテル鎖、窒素含有アルカン鎖、R4O−、R4OC(O)−、R4C(O)O−、−NH2、−NO2、ヒドロキシアミノ、R4NHR5、R4CONH−、R4NHCO−、グアニジノ、ウレイド、トリフルオロメチル、C1-10アルキルスルホニル、置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり、R4はC1-10アルキル又はベンジル、R5は水素又はC1-10アルキルであり;好ましくはR2及びR3はそれぞれ独立して、水素又はC1-6アルキルであり;より好ましくはR2及びR3はそれぞれ独立して、水素又はC1-4アルキルであり;最も好ましくは、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素又はメチルであり;
リンカーは結合:−(CH2n−、−(CH2nO−、−O(CH2n−、−O(CH2nC(O)−、−C(O)(CH2nO−、−OC(O)(CH2n−、−(CH2nC(O)O−、−(CH2nC(O)NH−、−C(O)NH(CH2n−、−(CH2nスルホニル−、−スルホニル(CH2n−(nは1から10の整数);あるいは置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり;
好ましくは、置換フェニルはベンゼン環上に1から4個の置換基を含み、置換フェニルの置換基はハロゲン、−OH、−NO2、シアノ、アルコキシ、C1-4アルキル又はアミノ基であり;
好ましくは、ヘテロシクリルは、窒素、酸素又は硫黄からなる群から選択される1つ又は複数のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル又は6員ヘテロシクリルであり;
好ましくは、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり;
好ましくは、リンカーは−(CH2n−(nは1から10の整数);あるいは−(CH2mフェニル−、−フェニル(CH2m−(mは0から5の整数);あるいは1又は2個のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル又は6員ヘテロシクリルであり、ヘテロ原子は窒素から選択され;より好ましくは、リンカーは−(CH2n−(nは1から5の整数);あるいは−(CH2mフェニル−(mは0から5の整数);あるいは窒素原子1又は2個を含む飽和又は不飽和の6員ヘテロシクリルであり、好ましくは窒素原子1個を含む不飽和の6員ヘテロシクリルであり;
好ましくは、薬学的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はメタンスルホン酸塩である。
本発明の実施形態によれば、上記式(I)の化合物もしくは式(II)の化合物又はその薬学的に許容される塩は:
(II−1)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
(II−2)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
(II−3)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
(II−4)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
(II−5)N−ヒドロキシ−4−((4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
(II−6)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
(II−7)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
(II−8)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミド;
(II−9)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−アミド;
(II−10)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−アミド;
(II−11)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシピラジン−2−アミド;
(II−12)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
(II−13)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
(II−14)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
(II−15)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
(II−16)N−ヒドロキシ−4−((4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
(II−17)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
(II−18)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
(II−19)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシピコリンアミド;
(II−20)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミド;
(II−21)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミド;
(II−22)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミド;
(II−23)N−ヒドロキシ−2−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
(II−24)N−ヒドロキシ−3−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)プロピオンアミド;
(II−25)N−ヒドロキシ−4−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
(II−26)N−ヒドロキシ−5−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
(II−27)N−ヒドロキシ−6−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
からなる群から選択される。
好ましくは、本発明は式(III)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する:
式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-10アルキル、酸素含有エーテル鎖、窒素含有アルカン鎖、R4O−、R4OC(O)−、R4C(O)O−、−NH2、−NO2、ヒドロキシアミノ、R4NHR5、R4CONH−、R4NHCO−、グアニジノ、ウレイド、トリフルオロメチル、C1-10アルキルスルホニル、置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり、R4はC1-10アルキル又はベンジル、R5は水素又はC1-10アルキルであり;好ましくは、R1は水素又はC1-6アルコキシであり;より好ましくは、R1は水素又はC1-4アルコキシであり;最も好ましくは、R1は水素またはメトキシであり;好ましくは、R2及びR3は独立して、水素又はC1-6アルキルであり;より好ましくはR2及びR3は独立して、水素又はC1-4アルキルであり;最も好ましくは、R2及びR3は独立して、水素又はメチルであり;
リンカーは結合:−(CH2n−、−(CH2nO−、−O(CH2n−、−O(CH2nC(O)−、−C(O)(CH2nO−、−OC(O)(CH2n−、−(CH2nC(O)O−、−(CH2nC(O)NH−、−C(O)NH(CH2n−、−(CH2nスルホニル−、−スルホニル(CH2n−(nは1から10の整数);あるいは置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり;
好ましくは、置換フェニルはベンゼン環上に1から4個の置換基を含み、置換フェニルの置換基はハロゲン、−OH、−NO2、シアノ、アルコキシ、C1-4アルキル又はアミノ基であり;
好ましくは、ヘテロシクリルは、窒素、酸素又は硫黄からなる群から選択される1つ又は複数のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル又は6員ヘテロシクリルであり;
好ましくは、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
好ましくは、リンカーは、−(CH2nO−、−O(CH2n−(nは1から10の整数)であり;より好ましくは、リンカーは、−(CH2nO−(nは1から10の整数)であり;最も好ましくは、リンカーは、−(CH2nO−(nは1から5の整数)であり;
好ましくは、薬学的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はメタンスルホン酸塩である。
本発明の実施形態によれば、上記式(I)の化合物もしくは式(III)の化合物又はその薬学的に許容される塩は:
(III−1)N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
(III−2)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
(III−3)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
(III−4)N−ヒドロキシ−6−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
(III−5)N−ヒドロキシ−4−((2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
(III−6)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
(III−7)N−ヒドロキシ−6−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
(III−8)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミド;
(III−9)N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミド
(III−10)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミド
(III−11)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミド
(III−12)N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
(III−13)N−ヒドロキシ−4−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
(III−14)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
(III−15)N−ヒドロキシ−6−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
(III−16)N−ヒドロキシ−4−((3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
(III−17)N−ヒドロキシ−4−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
(III−18)N−ヒドロキシ−6−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
(III−19)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミド;
(III−20)N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミド;
(III−21)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミド;
(III−22)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミド;
からなる群から選択される。
好ましくは、本発明は式(IV)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する:
式中、R2は独立して、水素、ハロゲン、C1-10アルキル、酸素含有エーテル鎖、窒素含有アルカン鎖、R4O−、R4OC(O)−、R4C(O)O−、−NH2、−NO2、ヒドロキシアミノ、R4−O−CH2−、R4−O−CH2−O−CH2−、R4NHR5、R4CONH−、R4NHCO−、グアニジノ、ウレイド、トリフルオロメチル、C1-10アルキルスルホニル、置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり、R4はC1-10アルキル又はベンジル、R5は水素又はC1-10アルキルであり;好ましくは、R2は独立して、水素又はC1-6アルキルであり;
好ましくは、薬学的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はメタンスルホン酸塩である。
本発明の実施形態によれば、上記式(I)の化合物もしくは式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩は:
(IV−1)4−(5−(エチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェニル)−N−ヒドロキシブタンアミド;
(IV−2)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(プロピル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
(IV−3)4−(5−(ブチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェニル)−N−ヒドロキシブタンアミド;
(IV−4)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(ペンチル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
(IV−5)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((メトキシメチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
(IV−6)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(((メトキシメトキシ)メチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
からなる群から選択される。
本発明は、上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の調製方法を提供し、この調製方法は以下の:
(1)式(1−1)で示される化合物をPOCl3又はSOCl2に添加した後、DMFを添加し、反応させて、式(1−2)で示される化合物を得る工程と:
(2)(Me)2CHOHの存在下、式(1−2)で示される化合物を式(1−3)で示される化合物と反応させて、式(1−4)で示される化合物を得る工程と:
(3)式(1−4)で示される化合物をMeOHに添加した後、NH2OH及びKOHを添加し、反応させて、式Iで示される化合物を得る工程と;
を含み、
式中、R1、R2、R3、リンカー及びnは、上で定義した通りである。
本発明の実施形態によれば、一般式(I)の合成経路は以下の通りである。
本発明は、上記式(II)で示される化合物の調製方法を提供し、この調製方法は以下の:
(1)式(2−1)で示される化合物をMOMClに添加した後、DIPEAを添加し、反応させて、式(2−2)で示される化合物を得る工程と:
(2)式(2−2)で示される化合物をMeOHに添加した後、Pd/C及びH2を添加し、反応させて、式(2−3)で示される化合物を得る工程と:
(3)式(2−4)で示される化合物をDMFに添加した後、POCl3又はSOCl2を添加し、反応させて、式(2−5)で示される化合物を得る工程と:
(4)(Me)2CHOHの存在下、式(2−3)で示される化合物を式(2−5)で示される化合物と反応させて、式(2−6)で示される化合物を得る工程と:
(5)式(2−6)で示される化合物を式(2−7)で示される化合物と反応させて、式(2−8)で示される化合物を得る工程と:
(6)式(2−8)で示される化合物をMeOHに添加した後、NH2OH及びKOHを添加し、反応させて、式(II)で示される化合物を得る工程と;
を含み、
式中、XはハロゲンF、Cl、Br、Iであり;R1、R2、R3及びリンカーは上で定義した通りである。
本発明の実施形態によれば、一般式(II)の合成経路は以下の通りである。
本発明は、上記式(III)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩の調製方法を提供し、この調製方法は以下の:
(1)式(3−1)で示される化合物をMOMClに添加し、NaHを添加し、反応させて、式(3−2)で示される化合物を得る工程と:
(2)式(3−2)で示される化合物をMeOHに添加した後、Pd/C及びH2を添加し、反応させて、式(3−3)で示される化合物を得る工程と:
(3)式(3−4)で示される化合物をDMFに添加した後、POCl3又はSOCl2を添加し、反応させて、式(3−5)で示される化合物を得る工程と:
(4)(Me)2CHOHの存在下、式(3−3)で示される化合物を式(3−5)で示される化合物と反応させて、式(3−6)で示される化合物を得る工程と:
(5)式(3−6)で示される化合物を式(3−7)で示される化合物と反応させて、式(3−8)で示される化合物を得る工程と:
(6)式(3−8)で示される化合物をMeOHに添加した後、NH2OH及びKOHを添加し、反応させて、式(III)で示される化合物を得る工程と;
を含み、
式中、XはハロゲンF、Cl、Br、Iであり;R1、R2、R3及びリンカーは上で定義した通りである。
本発明の実施形態によれば、一般式(III)の合成経路は以下の通りである。
本発明は、上記式(IV)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩の調製方法を提供し、この調製方法は以下の:
(1)式(4−1)で示される化合物を式(4−2)で示される化合物と反応させて、式(4−3)で示される化合物を得る工程と:
(2)Pd/C及びH2を式(4−3)で示される化合物に添加し、反応させて、式(4−4)で示される化合物を得る工程と:
(3)式(4−5)で示される化合物をDMFに添加した後、POCl3又はSOCl2を添加し、反応させて、式(4−6)で示される化合物を得る工程と:
(4)(Me)2CHOHの存在下、式(4−6)で示される化合物を式(4−4)で示される化合物と反応させて、式(4−7)で示される化合物を得る工程と:
(5)式(4−7)で示される化合物をR2Xに添加し、反応させて、式(4−8)で示される化合物を得る工程と:
(6)式(4−8)で示される化合物をMeOHに添加した後、NH2OH及びKOHを添加し、反応させて、前記式(IV)で示される化合物を得る工程と;
を含み、
式中、XはハロゲンF、Cl、Br又はIであり;R2は上で定義した通りである。
本発明の実施形態によれば、一般式(IV)の合成経路は以下の通りである。
本発明は、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬の調製における、上記すべての化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明は、腫瘍治療薬の調製における、上記すべての化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
腫瘍は血液腫瘍及び固形腫瘍を含み;
好ましくは、血液腫瘍は、リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病であり;好ましくは、リンパ腫は、B細胞リンパ腫Ramos、HBL−1であり;好ましくは、多発性骨髄腫は、多発性骨髄腫MM1Sであり;好ましくは、白血病は、慢性骨髄単球性白血病MV4−11であり;
好ましくは、固形腫瘍は、肺癌、胃癌、結腸癌、肝癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺腺癌であり;好ましくは、乳癌は、ヒト乳癌MCF−7、MDA−MB−231であり;好ましくは、結腸癌は、結腸癌HCT116であり;好ましくは、卵巣癌は、卵巣癌A2780sであり;
好ましくは、腫瘍は、リンパ腫、多発性骨髄腫MM1S、HBL−1、ヒト乳癌MCF−7、MDA−MB−231、慢性骨髄単球性白血病MV4−11、肺腺癌、結腸癌HCT116及び卵巣癌A2780sであり;リンパ腫は、好ましくはB細胞リンパ腫Ramosである。
本発明は、上記すべての化合物又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
医薬組成物は、錠剤、坐薬、分散錠、腸溶性錠剤、チュアブル錠、口腔内崩壊錠、カプセル、糖衣剤、顆粒剤、乾燥粉末、経口液剤、少量注射剤、凍結乾燥粉末注射剤又は輸液であり;
好ましくは、薬学的に許容される賦形剤は、以下の希釈剤、可溶化剤、崩壊剤、懸濁化剤、滑剤、結合剤、充填剤、矯味薬、甘味料、酸化防止剤、界面活性剤、保存料、コーティング剤又は顔料から選択される1つ又は複数を含む。
腫瘍の治療方法を提供し、この方法は本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療有効量を必要とする患者に投与することを含む。
腫瘍は血液腫瘍及び固形腫瘍を含み;
好ましくは、血液腫瘍は、リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病であり;好ましくは、リンパ腫は、B細胞リンパ腫Ramos、HBL−1であり;好ましくは、多発性骨髄腫は、多発性骨髄腫MM1Sであり;好ましくは、白血病は、慢性骨髄単球性白血病MV4−11であり;
好ましくは、固形腫瘍は、肺癌、胃癌、結腸癌、肝癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺腺癌であり;好ましくは、乳癌は、ヒト乳癌MCF−7、MDA−MB−231であり;好ましくは、結腸癌は、結腸癌HCT116であり;好ましくは、卵巣癌は、卵巣癌A2780sであり;
好ましくは、腫瘍は、リンパ腫、多発性骨髄腫MM1S、HBL−1、ヒト乳癌MCF−7、MDA−MB−231、慢性骨髄単球性白血病MV4−11、肺腺癌、結腸癌HCT116及び卵巣癌A2780sであり;リンパ腫は、好ましくはB細胞リンパ腫Ramosである。
ヒストン脱アセチル化酵素を阻害する方法を提供し、この方法は本発明に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療有効量を必要とする患者に投与することを含む。
本発明に記載の4−アリールアミノキナゾリンヒドロキサム酸化合物は、一般式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩である:
式中、一般式(I)における各基及び置換基は、上で定義した通りである。
本発明を容易に理解するため、以下の具体的な化合物は、式(II)の化合物のうち好ましいものであるが、本発明は以下の化合物に限定されない:
II−1 N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
II−2 N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
II−3 N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
II−4 N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
II−5 N−ヒドロキシ−4−((4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
II−6 N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
II−7 N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
II−8 N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミド;
II−9 N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−アミド;
II−10 N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−アミド;
II−11 N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシピラジン−2−アミド;
II−12 N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
II−13 N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
II−14 N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
II−15 N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
II−16 N−ヒドロキシ−4−((4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
II−17 N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
II−18 N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
II−19 N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシピコリンアミド;
II−20 N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミド;
II−21 N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミド;
II−22 N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミド;
II−23 N−ヒドロキシ−2−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
II−24 N−ヒドロキシ−3−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)プロピオンアミド;
II−25 N−ヒドロキシ−4−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
II−26 N−ヒドロキシ−5−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
II−27 N−ヒドロキシ−6−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド。
III−1 N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
III−2 N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
III−3 N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
III−4 N−ヒドロキシ−6−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
III−5 N−ヒドロキシ−4−((2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
III−6 N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
III−7 N−ヒドロキシ−6−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
III−8 N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミド;
III−9 N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミド;
III−10 N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミド;
III−11 N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミド;
III−12 N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
III−13 N−ヒドロキシ−4−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
III−14 N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
III−15 N−ヒドロキシ−6−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
III−16 N−ヒドロキシ−4−((3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
III−17 N−ヒドロキシ−4−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
III−18 N−ヒドロキシ−6−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
III−19 N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミド;
III−20 N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミド;
III−21 N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミド;
III−22 N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミド。
IV−1 4−(5−(エチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェニル)−N−ヒドロキシブタンアミド;
IV−2 N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(プロピル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
IV−3 4−(5−(ブチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェニル)−N−ヒドロキシブタンアミド;
IV−4 N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(ペンチル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
IV−5 N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((メトキシメチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
IV−6 N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(((メトキシメトキシ)メチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド。
好ましい化合物の番号及び対応する構造
化合物は無機酸又は有機酸と塩を形成することができ、塩形態の化合物が得られる。この塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はメタンスルホン酸塩などである。
本発明は、以下の経路による、式I、II、III、IVの類似体の調製方法を提供する:
経路I:一般式(I)の合成経路:
経路II:一般式(II)の合成経路:
経路III:一般式(III)の合成経路:
経路IV:一般式(IV)の合成経路:
要約すると、本発明は、ヒストン脱アセチル化酵素阻害活性を有する新規の4−アリールアミノキナゾリンヒドロキサム酸化合物を提供する。本発明において、酵素表面認識領域及び連結領域としての4−アリールアミノキナゾリンを最適化することに基づく薬剤設計及び合成により、既存のヒストン脱アセチル化酵素阻害剤と比較して、アイソフォーム選択性及び優れた薬物動態特性を有する一連の選択的ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤が得られることが実験により示されている。
ここで、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1はMV4−11モデルに対する本発明の化合物(II−2)及び化合物(III−2)の治療効果を示す。 図2はHCT116結腸癌モデルに対する本発明の化合物(II−2)、化合物(III−1)及び化合物(III−2)の治療効果を示す。 図3は本発明の化合物(III−2)又は陽性対照SAHAで結腸癌HCT116細胞を16時間処理後、ウェスタン分析により測定したHDAC基質のアセチル化レベルの変化を示す。 図4は本発明の化合物(III−2)で慢性白血病NV4−11細胞を16時間処理後、ウェスタン分析により測定したHDAC基質のアセチル化レベルの変化を示す。 図5は結腸癌HCT116モデルに対する本発明の化合物III−2の治療効果を示す。 図6は卵巣癌A2780sモデルに対する本発明の化合物III−2の治療効果を示す。 図7はB細胞リンパ腫HBL−1モデルに対する本発明の化合物III−2の治療効果を示す。 図8はB細胞リンパ腫Ramosモデルに対する本発明の化合物III−2の治療効果を示す。
本発明を以下の具体的な実施形態を参照して、さらに詳細に説明する。実施例は説明のためにのみ記載するものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
他に断りがない限り、以下の実施例で用いられる実験方法は従来の方法である。他に断りがない限り、以下の実施例で使用される医薬品原料、試薬などはすべて、従来の生化学試薬販売店又は医薬品会社で市販されている。
実施例1 化合物1−(メトキシメトキシ)−4−ニトロベンゼン(F1)の合成
ジクロロメタン300mlに、100mmolのp−ニトロフェノールを氷水浴で撹拌しながら添加した。その後、120mmolのDIPEA及び200mmolのMOMClを連続的に滴加した後、室温で撹拌した。3時間反応後、反応液を飽和食塩水、水、1N塩酸及び飽和食塩水で連続的に洗浄した。有機層を減圧下で回転乾燥して、暗赤色油状の目標生成物を得た。
実施例2 化合物4−(メトキシメトキシ)アニリン(F2)の合成
メタノール250mlに、100mmolの化合物F1及び5mmolの10%Pd/Cを添加した後、水素ガスを注入し、室温で一晩反応させた。反応終了後、反応液を珪藻土でろ過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を1つにまとめ、NaSO4で乾燥後、減圧下で回転乾燥して、暗赤色油状の目標生成物を得た。
実施例3 化合物4−(メトキシメトキシ)−N−メチルアニリン(F3)の合成
メタノール200mlに、100mmolのNaを数回に分けて添加した。反応終了後、20mmolの化合物F2及び28mmolのパラホルムアルデヒドを反応フラスコに添加し、室温で一晩反応させた。その後、20mmolのNaBH4を数回に分けて添加し、2時間加熱還流した。反応液を減圧下で濃縮した後、残渣に2NのNaOH溶液を添加し、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機相を1つにまとめ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、暗赤色油状の目標生成物を得た。
実施例4 化合物2−メチル−4−クロロキナゾリン(F4)の合成
POCl350mlに100mmolの2−メチル−4−ヒドロキシキナゾリンを添加した後、DMF3滴を滴加し、加熱還流させた。反応終了後、反応液を減圧下で除去して、油状目標生成物を得た。
実施例5 化合物4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノール(F5)の合成
イソプロパノール200mlを100mmolの化合物F4を含む反応フラスコに添加した後、室温で撹拌しながら100mmolの化合物F3を添加した。反応終了後、反応液を高圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル及び濃塩酸に撹拌しながら添加した後、TLC検出を行った。反応終了後、飽和NaHCO3溶液を添加して、pH値を約7に調節した。酢酸エチル層を採取し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機層を1つにまとめ、減圧下で濃縮して固体生成物を得、これをエタノールから再結晶して、薄灰色の固体生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:9.71(s,1H),7.68(d,J=8.1Hz,1H),7.63(d,J=7.0Hz,1H),7.12(d,J=8.6Hz,2H),7.08(d,J=7.2Hz,1H),7.02(d,J=8.4Hz,1H),6.85(d,J=8.6Hz,2H),3.52(s,3H),2.62(s,3H)。
実施例6 化合物2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセタート(F6)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ酢酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例7 化合物(II−1)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F6、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、氷酢酸でpH値をpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して目標生成物(II−1)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.86(s,1H),9.00(s,1H),7.66(d,J=8.0Hz,1H),7.59(t,J=7.4Hz,1H),7.21(d,J=8.8Hz,2H),7.06(t,J=7.2Hz,1H),7.00(d,J=8.8Hz,2H),6.97(d,J=8.6Hz,1H),4.49(s,2H),3.50(s,3H),2.59(s,3H)。
実施例8 化合物2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブチラート(F7)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ酪酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例9 化合物(II−2)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F7、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−2)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.43(s,1H),8.75(s,1H),7.65(d,J=8.1Hz,1H),7.58(t,J=7.4Hz,1H),7.18(d,J=8.6Hz,2H),7.06(t,J=7.4Hz,1H),6.97(d,J=8.3Hz,3H),3.97(t,J=6.1Hz,2H),3.49(s,3H),2.59(s,3H),2.14(t,J=7.2Hz,2H),1.98−1.91(m,2H)。
実施例10 化合物2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタノアート(F8)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ吉草酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例11 化合物(II−3)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F8、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−3)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.38(s,1H),8.70(s,1H),7.65(d,J=7.8Hz,1H),7.58(t,J=7.5Hz,1H),7.18(d,J=8.8Hz,2H),7.06(t,J=7.1Hz,1H),6.97(d,J=8.8Hz,3H),3.98(t,J=5.8Hz,2H),3.49(s,3H),2.59(s,3H),2.03(t,J=6.9Hz,2H),1.74−1.61(m,4H)。
実施例12 化合物2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサノアート(F9)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモヘキサン酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例13 化合物(II−4)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F6、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−4)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.36(s,1H),8.70(s,1H),7.65(d,J=7.6Hz,1H),7.62−7.55(m,1H),7.17(d,J=8.8Hz,2H),7.06(t,J=7.1Hz,1H),6.97(d,J=8.8Hz,3H),3.96(t,J=6.4Hz,2H),3.49(s,3H),2.58(s,3H),1.98(t,J=7.2Hz,2H),1.79−1.65(m,2H),1.62−1.50(m,2H),1.43−1.37(m,2H)。
実施例14 化合物4−((4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)エチルベンゾアート(F10)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの4−(エチルホルマート)ベンジルブロミドを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例15 化合物(II−5)N−ヒドロキシ−4−((4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンゾアートの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F10、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−5)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:11.25(s,1H),9.08(s,1H),7.78(d,J=7.9Hz,2H),7.65(d,J=8.2Hz,1H),7.58(t,J=7.4Hz,1H),7.53(d,J=7.9Hz,2H),7.20(d,J=8.6Hz,2H),7.07(d,J=8.5Hz,2H),7.03(d,J=7.2Hz,1H),6.95(d,J=8.4Hz,1H),5.19(s,2H),3.49(s,3H),2.58(s,3H)。
実施例16 化合物メチル4−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンゾアート(F11)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの4−ブロモ安息香酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例17 化合物(II−6)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F11、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−6)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:11.21(s,1H),9.04(s,1H),7.82(d,J=8.6Hz,2H),7.68(d,J=8.0Hz,1H),7.63(t,J=7.3Hz,1H),7.30(d,J=8.7Hz,2H),7.16(d,J=7.9Hz,1H),7.12(d,J=8.7Hz,2H),7.07(d,J=8.6Hz,2H),7.02(d,J=8.5Hz,1H),3.55(s,3H),2.61(s,3H)。
実施例18 化合物メチル6−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチナート(F12)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの2−クロロ−4−ニコチン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:8.73(d,J=2.2Hz,1H),8.34(dd,J=8.6,2.4Hz,1H),7.69(d,J=8.1Hz,1H),7.63(t,J=7.5Hz,1H),7.32(d,J=8.8Hz,2H),7.24(d,J=8.8Hz,2H),7.17(d,J=8.6Hz,1H),7.14(d,J=7.1Hz,1H),7.04(d,J=8.4Hz,1H),3.86(s,3H),3.58(s,3H),2.62(s,3H)。
実施例19 化合物(II−7)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F12、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−7)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:11.28(s,1H),9.14(s,1H),8.53(d,J=2.3Hz,1H),8.18(dd,J=8.6,2.4Hz,1H),7.69(d,J=7.8Hz,1H),7.63(t,J=7.0Hz,1H),7.31(d,J=8.8Hz,2H),7.21(d,J=8.8Hz,2H),7.14(d,J=8.8Hz,1H),7.13(d,J=6.8Hz,1H),7.03(d,J=8.2Hz,1H),3.58(s,3H),2.61(s,3H)。
実施例20 化合物5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチルニコチナート(F13)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの5−クロロピリジン−2−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例21 化合物(II−8)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリジンカルボキサミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F13、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−8)が得られた。
実施例22 化合物2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−メチルエステル(F14)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの2−クロロピリミジン−5−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例23 化合物(II−9)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F14、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−9)が得られた。
実施例24 化合物メチル5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルマート(F15)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの5−ブロモ−2−ピリミジンカルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例25 化合物(II−10)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F15、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−10)が得られた。
実施例26 化合物メチル5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルマート(F16)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F5、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの5−ブロモピラジン−2−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例27 化合物(II−11)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシピラジン−2−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F16、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−11)が得られた。
実施例28 化合物4−クロロキナゾリン(F17)の合成
POCl350mlに、100mmolの4−ヒドロキシキナゾリンを添加した後、DMF3滴を滴加し、加熱還流させた。反応終了後、反応液を減圧下で除去して、油状目標生成物を得た。
実施例29 化合物4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノール(F18)の合成
イソプロパノール200mlを100mmolの化合物F13を含む反応フラスコに添加した後、100mmolの化合物F3を添加し、室温で撹拌した。反応終了後、反応液を高圧下で濃縮した。飽和NaHCO3溶液を濃縮残渣に添加し、pH値をpH=8に調節し、固体を沈殿させ、吸引ろ過により乾燥し、エタノールから再結晶して、薄灰色の固体生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.04(s,1H),8.91(d,J=1.8Hz,1H),7.86(d,J=7.9Hz,1H),7.79(t,J=7.6Hz,1H),7.28(d,J=8.4Hz,1H),7.24(d,J=7.3Hz,2H),6.91(d,J=8.3Hz,3H),3.64(s,3H)。
実施例30 エチル2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシアセタート(F19)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ酢酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例31 化合物(II−12)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F19、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−12)が得られた。
実施例32 エチル4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブチルエステル(F20)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの酪酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.80(s,1H),7.84(d,J=8.4Hz,1H),7.60−7.56(m,1H),7.15−7.08(m,2H),7.05(d,J=3.6Hz,2H),6.94−6.87(m,2H),4.16(q,J=7.2Hz,2H),4.03(t,J=6.1Hz,2H),3.60(s,3H),2.54(t,J=7.2Hz,2H),2.14(p,J=6.8Hz,2H),1.27(t,J=7.2Hz,3H)。
実施例33 化合物(II−13)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F20、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−13)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.43(s,1H),8.71(s,2H),7.74(d,J=7.9Hz,1H),7.67−7.61(m,1H),7.20(d,J=8.8Hz,2H),7.18−7.11(m,1H),7.01(d,J=8.9Hz,1H),6.98(d,J=8.8Hz,2H),3.98(t,J=6.3Hz,2H),3.51(s,3H),2.14(t,J=7.4Hz,2H),1.96(dd,J=13.9,6.6Hz,2H)。
実施例34 化合物2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタノアート(F21)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ吉草酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.80(s,1H),7.85(d,J=8.3Hz,1H),7.62−7.54(m,1H),7.11(d,J=8.8Hz,2H),7.05(d,J=3.9Hz,2H),6.90(d,J=8.8Hz,2H),4.14(q,J=7.1Hz,2H),4.00(t,J=5.6Hz,2H),3.60(s,3H),2.40(t,J=6.9Hz,2H),1.90−1.80(m,4H),1.27(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例35 化合物(II−14)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F21、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−14)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.38(s,1H),8.71(s,2H),7.74(d,J=8.1Hz,1H),7.68−7.60(m,1H),7.20(d,J=8.8Hz,2H),7.17−7.11(m,1H),7.02(d,J=9.0Hz,1H),6.98(d,J=8.8Hz,2H),3.98(t,J=5.9Hz,2H),3.50(s,3H),2.03(t,J=6.9Hz,2H),1.77−1.58(m,4H)。
実施例36 化合物2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサノアート(F22)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモヘキサン酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.80(s,1H),7.85(d,J=8.4Hz,1H),7.58(dt,J=8.3,4.2Hz,1H),7.11(d,J=8.8Hz,2H),7.05(d,J=3.7Hz,2H),6.90(d,J=8.8Hz,2H),4.14(q,J=7.2Hz,2H),3.98(t,J=6.4Hz,2H),3.60(s,3H),2.35(t,J=7.4Hz,2H),1.89−1.79(m,2H),1.79−1.69(m,2H),1.68−1.60(m,2H),1.60−1.48(m,2H),1.26(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例37 化合物(II−15)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F23、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(II−15)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.35(s,1H),8.71(s,1H),8.70(s,1H),7.74(d,J=7.8Hz,1H),7.67−7.61(m,1H),7.19(d,J=8.9Hz,2H),7.17−7.11(m,1H),7.01(d,J=8.8Hz,1H),6.98(d,J=8.9Hz,2H),3.97(t,J=6.4Hz,2H),3.50(s,3H),1.98(t,J=7.3Hz,2H),1.78−1.65(m,2H),1.63−1.49(m,2H),1.44−1.35(m,2H)。
実施例38 化合物メチル4−((4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンゾアート(F24)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの4−(メチルホルマート)ベンジルブロミドメチル4−ブロモベンゾアートを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.81(s,1H),8.08(d,J=8.3Hz,2H),7.87(d,J=8.3Hz,1H),7.61−7.56(m,1H),7.52(d,J=8.2Hz,2H),7.14(d,J=8.8Hz,2H),7.09−7.01(m,2H),6.99(d,J=8.8Hz,2H),5.16(s,2H),3.93(s,3H),3.61(s,3H)。
実施例39 化合物(II−16)N−ヒドロキシ−4−((4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンゾアートの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F24、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(II−16)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:11.24(s,1H),9.12(s,1H),8.71(s,1H),7.94(d,J=7.8Hz,1H),7.78(d,J=8.1Hz,1H),7.74(d,J=8.1Hz,1H),7.67−7.62(m,1H),7.52(d,J=8.1Hz,2H),7.41(d,J=7.9Hz,1H),7.22(d,J=8.9Hz,2H),7.15−7.10(m,1H),7.08(d,J=8.9Hz,2H),6.99(d,J=8.5Hz,1H),5.19(s,2H),3.51(s,3H)。
実施例40 化合物メチル4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンゾアート(F25)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの4−ブロモ安息香酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例41 化合物(II−17)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F25、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(II−17)が得られた。
実施例42 メチル化合物6−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチナート(F26)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの2−クロロ−4−ニコチン酸メチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.86(s,1H),8.84(d,J=2.0Hz,1H),8.31(dd,J=8.6,2.4Hz,1H),7.87(d,J=8.3Hz,1H),7.64−7.59(m,1H),7.26(d,J=7.6Hz,1H),7.24−7.19(m,3H),7.17(dd,J=5.6,2.9Hz,1H),7.15−7.09(m,2H),7.00(d,J=8.6Hz,1H),3.93(s,3H),3.68(s,3H)。
実施例43 化合物(II−18)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F26、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(II−18)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:8.76(s,1H),8.52(d,J=1.6Hz,1H),8.17(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.78(d,J=8.2Hz,1H),7.68(t,J=7.4Hz,1H),7.32(d,J=8.7Hz,2H),7.21(t,J=9.4Hz,3H),7.08(d,J=8.4Hz,1H),7.03(d,J=8.6Hz,1H),3.58(s,3H)。
実施例44 化合物メチル5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリジンカルボキシラート(F27)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの5−クロロピリジン−2−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例45 化合物(II−19)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシピコリンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F27、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(II−19)を得た。
実施例46 化合物メチル2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルマート(F28)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの2−クロロピリミジン−5−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例47 化合物(II−20)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F28、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(II−20)を得た。
実施例48 化合物メチル5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルマート(F29)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの5−ブロモ−2−ピリミジンカルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例49 化合物(II−21)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F29、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(II−21)を得た。
実施例50 化合物メチル5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルマート(F30)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F18、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの5−ブロモピラジン−2−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例51 化合物(II−22)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F30、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(II−22)を得た。
実施例52 化合物4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノール(F31)の合成
イソプロパノール200mlを100mmolの化合物F4を含む反応フラスコに添加した後、100mmolの化合物F2を添加し、室温で撹拌した。反応終了後、反応液を高圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル及び濃塩酸に撹拌しながら添加した後、TLC検出を行った。反応終了後、飽和NaHCO3溶液を添加して、pH値を約7に調節した。酢酸エチル層を採取し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機層を1つにまとめ、減圧下で濃縮して固体生成物を得、これをエタノールから再結晶して、薄灰色の固体生成物を得た。
実施例53 化合物エチル2−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセタート(F32)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F31、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ酢酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例54 化合物(II−23)N−ヒドロキシ−2−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F32、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(II−23)を得た。
実施例55 化合物エチル3−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)プロピオナート(F33)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F31、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモプロピオン酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:9.58(s,1H),8.47(d,J=8.1Hz,1H),7.79(d,J=8Hz,1H),7.77(d,J=8.8Hz,2H),7.67(d,J=8.1Hz,1H),7.52(t,J=7.6Hz,1H),6.97(d,J=9.0Hz,2H),4.22(t,J=6.0Hz,2H),3.66(s,3H),2.81(t,J=5.9Hz,2H),2.47(s,3H)。
実施例56 化合物(II−24)N−ヒドロキシ−3−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)プロピオンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F33、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、 エタノールから再結晶して、目標生成物(II−24)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:9.72(s,1H),8.53(s,1H),8.51(d,J=8.4Hz,1H),7.84(t,J=7.6Hz,1H),7.76(d,J=8.1Hz,1H),7.70(d,J=9.0Hz,2H),7.61(t,J=7.6Hz,1H),6.98(d,J=9.0Hz,2H),4.22(t,J=6.0Hz,2H),3.66(s,3H),2.82(t,J=6.0Hz,2H)。
実施例57 化合物エチル4−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブチラート(F34)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F31、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ酪酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例58 化合物(II−25)N−ヒドロキシ−4−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F34、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(II−25)を得た。
実施例59 化合物エチル5−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)バレラート(F35)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F31、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ吉草酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例60 化合物(II−26)N−ヒドロキシ−5−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F35、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して目標生成物(II−26)を得た。
実施例61 化合物エチル6−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサノアート(F36)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F31、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモヘキサン酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例62 化合物(II−27)N−ヒドロキシ−6−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F36、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して目標生成物(II−27)を得た。
実施例63 化合物1−メトキシ−2−(メトキシメトキシ)−4−ニトロベンゼン(F37)の合成
ジクロロメタン300mlに、100mmolの2−メトキシ−5−ニトロフェノールを氷水浴で撹拌しながら添加した。その後、120mmolのDIPEA及び200mmolのMOMClを連続的に滴加した後、室温で撹拌した。反応3時間後、反応液を飽和食塩水、水、1N塩酸及び飽和食塩水で連続的に洗浄した。有機層を減圧下で回転乾燥した後、暗赤色油状の目標生成物が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.04(d,J=2.6Hz,1H),7.97(dd,J=9.0,2.6Hz,1H),6.95(d,J=9.0Hz,1H),5.30(s,2H),3.99(s,3H),3.54(s,3H)。
実施例64 化合物4−メトキシ−3−(メトキシメトキシ)アニリン(F38)の合成
メタノール250mlに、100mmolの化合物F37及び5mmolの10%Pd/Cを添加した後、水素ガスを注入し、室温で一晩反応させた。反応終了後、反応液を珪藻土でろ過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を1つにまとめ、NaSO4で乾燥後、減圧下で回転乾燥して、暗赤色油状の目標生成物を得た。
実施例65 化合物4−メトキシ−3−(メトキシメトキシ)−N−メチルアニリン(F39)の合成
メタノール200mlに、100mmolのNaを数回に分けて添加した。反応終了後、反応フラスコに20mmolの化合物F38及び28mmolのパラホルムアルデヒドを添加し、室温で一晩反応させた。その後、20mmolのNaBH4を数回に分けて添加し、2時間加熱還流した。反応液を減圧下で濃縮後、2NのNaOH溶液を残渣に添加し、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機相を1つにまとめ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、暗赤色油状の目標生成物を得た。
実施例66 化合物2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノール(F40)の合成
イソプロパノール200mlを100mmolの化合物F4を含む反応フラスコに添加した後、100mmolの化合物F39を添加し、室温で撹拌した。反応終了後、反応液を高圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル及び濃塩酸に撹拌しながら添加した後、TLC検出を行った。反応終了後、飽和NaHCO3溶液を添加して、pH値を約7に調節した。酢酸エチル層を採取し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機層を1つにまとめ、減圧下で濃縮して固体生成物を得、これをエタノールから再結晶して、薄灰色の固体生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:9.31(s,1H),7.64(d,J=8.0Hz,1H),7.61−7.56(m,1H),7.13−7.03(m,2H),6.94(dd,J=7.1,1.9Hz,1H),6.64(dd,J=7.4,2.2Hz,2H),3.79(s,3H),3.47(s,3H),2.58(s,3H)。
実施例67 化合物エチル2−(2−(メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセタート(F41)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ酢酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:7.64(d,J=8.1Hz,1H),7.58(t,J=7.4Hz,1H),7.06(t,J=7.5Hz,1H),6.99(d,J=8.4,1H),6.98(d,J=8.8Hz,1H),6.92(d,J=2.2Hz,1H),6.75(dd,J=8.5,2.2Hz,1H),4.74(s,2H),4.01(q,J=7.1Hz,2H),3.80(s,3H),3.48(s,3H),2.58(s,3H),1.10(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例68 化合物(III−1)N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F41、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、 エタノールから再結晶して、目標生成物(III−1)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.71(s,1H),8.99(s,1H),7.65(d,J=8.1Hz,1H),7.59(t,J=7.4Hz,1H),7.07(t,J=7.2Hz,1H),7.04−6.93(m,3H),6.72(d,J=8.3Hz,1H),4.38(s,2H),3.79(s,3H),3.49(s,3H),2.59(s,3H)。
実施例69 化合物エチル2−(2−(メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブチラート(F42)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ酪酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:7.63(d,J=8.1Hz,1H),7.57(t,J=7.5Hz,1H),7.06(t,J=7.6Hz,1H),6.99(d,J=8.2Hz,1H),6.96(d,J=3.7Hz,1H),6.94(d,J=2.4Hz,1H),6.72(dd,J=8.5,2.4Hz,1H),4.04(q,J=7.1Hz,2H),3.90(t,J=6.4Hz,2H),3.78(s,3H),3.50(s,3H),2.58(s,3H),2.39(t,J=7.3Hz,2H),1.88(p,J=6.8Hz,2H),1.16(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例70 化合物(III−2)N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F42、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(III−2)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.41(s,1H),8.69(s,1H),7.64(d,J=8.1Hz,1H),7.58(t,J=7.2Hz,1H),7.07(t,J=7.3Hz,1H),6.99(d,J=8.6Hz,1H),6.97(d,J=2.1Hz,1H),6.94(d,J=8.6Hz,1H),6.69(dd,J=8.5,2.1Hz,1H),3.88(t,J=6.3Hz,2H),3.78(s,3H),3.50(s,3H),2.58(s,3H),2.09(t,J=7.4Hz,2H),1.93−1.81(m,2H)。
実施例71 エチル2−(2−(メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)バレラート(F43)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ吉草酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:7.64(d,J=8.2Hz,1H),7.57(t,J=7.5Hz,1H),7 7.06(t,J=8Hz,1H),7.00(d,J=8.4Hz,1H),6.96(s,1H),6.94(d,J=8.4Hz,1H),6.70(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),4.04(q,J=7.1Hz,3H),3.88(t,J=5.8Hz,2H),3.77(s,3H),3.50(s,3H),2.58(s,3H),2.31(t,J=6.9Hz,2H),1.67−1.59(m,4H),1.17(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例72 化合物(III−3)N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F43、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(III−3)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.35(s,1H),8.69(s,1H),7.64(d,J=8.2Hz,1H),7.58(t,J=7.5Hz,1H),7.07(t,J=7.6Hz,1H),7.00(d,J=8.4Hz,1H),6.96(d,J=2.4Hz,1H),6.94(d,J=8.8Hz,1H),6.69(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),3.88(t,J=5.6Hz,2H),3.78(s,3H),3.51(s,3H),2.58(s,3H),1.99−1.94(m,2H),1.70−1.52(m,4H)。
実施例73 エチル2−(2−(メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサノアート(F44)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモヘキサン酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:7.64(d,J=8.1Hz,1H),7.57(t,J=7.0Hz,1H),7.06(t,J=7.5Hz,1H),7.00(d,J=7.9Hz,1H),6.94(d,J=8.4Hz,1H),6.94(s,1H),6.70(dd,J=8.5,2.4Hz,1H),4.04(q,J=7.1Hz,3H),3.86(t,J=6.5Hz,2H),3.77(s,3H),3.50(s,3H),2.58(s,3H),2.27(t,J=7.4Hz,3H),1.65−1.58(m,2H),1.57−1.49(m,2H),1.41−1.27(m,2H),1.17(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例74 化合物(III−4)N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F44、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(III−4)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:10.35(s,1H),8.67(s,1H),7.64(d,J=8.1Hz,1H),7.58(t,J=7.1Hz,1H),7.06(t,J=7.4Hz,1H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),6.94(dd,J=5.3,3.0Hz,2H),6.70(dd,J=8.4,2.1Hz,1H),3.85(t,J=6.4Hz,2H),3.77(s,3H),3.50(s,3H),2.58(s,3H),1.94(t,J=7.2Hz,2H),1.67−1.56(m,2H),1.56−1.44(m,2H),1.37−1.26(m,2H)。
実施例75 化合物メチル4−((2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチルベンゾアート(F45)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの4−(ブロモメチル)安息香酸メチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例76 化合物(III−5)N−ヒドロキシ−4−((2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F45、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(III−5)を得た。
実施例77 化合物メチル4−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンゾアート(F46)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの4−ブロモ安息香酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例78 化合物(III−6)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F46、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−6)が得られた。
実施例79 メチル化合物6−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチナート(F47)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの6−クロロニコチン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例80 化合物(III−7)N−ヒドロキシ−6−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F47、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−7)が得られた。
実施例81 化合物メチル5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリジンカルボキシラート(F48)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの5−クロロピリジン−2−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例82 化合物(III−8)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F48、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−8)が得られた。
実施例83 化合物メチル2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルマート(F49)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの2−クロロピリミジン−5−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例84 化合物(III−9)N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F49、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−9)が得られた。
実施例85 化合物メチル5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルマート(F50)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの5−ブロモ−2−ピリミジンカルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例86 化合物(III−10)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F50、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−10)が得られた。
実施例87 化合物メチル5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルマート(F51)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F40、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの5−ブロモピラジン−2−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例88 化合物(III−11)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F51、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−11)が得られた。
実施例89 1−(メトキシメトキシ)−3−ニトロベンゼン(F52)の合成
ジクロロメタン300mlに、100mmolの3−ニトロフェノールを氷水浴で撹拌しながら添加した。その後、120mmolのDIPEA及び200mmolのMOMClを連続的に滴加し、室温で撹拌した。反応3時間後、反応液を飽和食塩水、水、1N塩酸及び飽和食塩水で連続的に洗浄した。有機層を減圧下で回転乾燥した後、暗赤色油状の目標生成物が得られた。
実施例90 3−(メトキシメトキシ)アニリン(F53)の合成
メタノール250mlに、100mmolの化合物F52及び5mmolの10%Pd/Cを添加した後、水素ガスを注入し、室温で一晩反応させた。反応終了後、反応液を珪藻土でろ過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を1つにまとめ、NaSO4で乾燥後、減圧下で回転乾燥して、暗赤色油状の目標生成物を得た。
実施例91 3−(メトキシメトキシ)−N−メチルアニリン(F54)の合成
メタノール200mlに、100mmolのNaを数回に分けて添加した。反応終了後、反応フラスコに20mmolの化合物F53及び28mmolのパラホルムアルデヒドを添加し、室温で一晩反応させた。その後、20mmolのNaBH4を数回に分けて添加し、2時間加熱還流した。反応液を減圧下で濃縮後、2NのNaOH溶液を残渣に添加し、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機相を1つにまとめ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、暗赤色油状の目標生成物を得た。
実施例92 3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノール(F55)の合成
イソプロパノール200mlを100mmolの化合物F4を含む反応フラスコに添加した後、100mmolの化合物F54を添加し、室温で撹拌した。反応終了後、反応液を高圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル及び濃塩酸に撹拌しながら添加した後、TLC検出を行った。反応終了後、飽和NaHCO3溶液を添加して、pH値を約7に調節した。酢酸エチル層を採取し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機層を1つにまとめ、減圧下で濃縮して固体生成物を得、これをエタノールから再結晶して、薄灰色の固体生成物を得た。
実施例93 エチル2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセタート(F56)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ酢酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:7.71(d,J=8.2Hz,1H),7.65(t,J=7.5Hz,1H),7.34(t,J=8.1Hz,1H),7.11(t,J=7.5Hz,1H),6.99(d,J=8.5Hz,1H),6.93(dd,J=14.1,8.0Hz,3H),4.69(s,2H),4.13(q,J=7.1Hz,2H),3.31(s,3H),2.54(s,3H),1.19(t,J=7.0Hz,3H)。
実施例94 化合物(III−12)N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F56、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(III−12)を得た。
MS(ESI,m/z):339.36[M+H]+。
実施例95 化合物エチル2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブチラート(F57)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ酪酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:7.67(d,J=8.1Hz,1H),7.60(t,J=7.2Hz,1H),7.31(t,J=8.1Hz,1H),7.07(t,J=7.5Hz,1H),7.01−6.97(m,1H),6.94(s,1H),6.88(s,1H),6.82(d,J=8.0Hz,1H),4.13(t,J=7.0Hz,2H),4.01(q,J=7.1Hz,2H),3.31(s,3H),2.59(s,3H),2.40(t,J=7.1Hz,2H),1.98−1.89(m,2H),1.14(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例96 化合物(III−13)N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F57、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(III−13)を得た。
MS(ESI,m/z):367.58[M+H]+。
実施例97 化合物エチル2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)バレラート(F58)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモ吉草酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:7.66(d,J=8.2Hz,1H),7.60(t,J=7.3Hz,1H),7.31(t,J=8.1Hz,1H),7.06(t,J=7.4Hz,1H),6.96(t,J=8.1Hz,2H),6.86(s,1H),6.80(d,J=7.8Hz,1H),4.10(t,J=7.1Hz,2H),4.04−3.97(m,2H),3.31(s,3H),2.59(s,3H),2.36(t,J=7.1Hz,2H),1.68(dd,J=14.1,7.2Hz,2H),1.60(dd,J=14.6,7.4Hz,2H),1.13(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例98 化合物(III−14)N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F58、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(III−14)を得た。
MS(ESI,m/z):381.65[M+H]+。
実施例99 化合物エチル2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサノアート(F59)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのブロモヘキサン酸エチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
MS(ESI,m/z):408.21[M+H]+
実施例100 化合物(III−15)N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F59、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(III−15)を得た。
MS(ESI,m/z):395.36[M+H]+
実施例101 化合物メチル4−((3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンゾアート(F60)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの4−(ブロモメチル)安息香酸メチルを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例102 化合物(III−16)N−ヒドロキシ−4−((3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F60、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶して、目標生成物(III−16)を得た。
実施例103 化合物メチル4−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンゾアート(F61)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの4−ブロモ安息香酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例104 化合物(III−17)N−ヒドロキシ−4−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F61、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−17)が得られた。
実施例105 化合物メチル6−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチナート(F62)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの6−クロロニコチン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例106 化合物(III−18)N−ヒドロキシ−6−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F62、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−18)が得られた。
実施例107 化合物メチル5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリジンカルボキシラート(F63)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの5−クロロピリジン−2−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例108 化合物(III−19)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F63、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−19)が得られた。
実施例109 化合物メチル2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルマート(F64)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの2−クロロピリミジン−5−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例110 化合物(III−20)N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F64、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−20)が得られた。
実施例111 化合物メチル5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルマート(F65)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの5−ブロモ−2−ピリミジンカルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例112 化合物(III−21)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F65、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−21)が得られた。
実施例113 化合物メチル5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルマート(F66)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F55、N,N−ジメチルグリシン、ヨウ化銅(I)、Cs2CO3、1,4−ジオキサン及び2mmolの5−ブロモピラジン−2−カルボン酸メチルを連続的に添加した後、窒素雰囲気下80℃に加熱し、24時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機0相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例114 化合物(III−22)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F66、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(III−22)が得られた。
実施例115 化合物エチル4−(2−メトキシ−5−ニトロフェノキシ)ブチラート(F67)の合成
反応フラスコに、2−メトキシ−5−ニトロフェノール及び20%KOH水溶液を添加した。混合物を60℃で3時間反応させた後、6NのHClを添加して、pH値を約7に調節した後、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、飽和NaCO3で3回洗浄した。得られた有機相を減圧下で濃縮して、目標生成物を得た。
実施例116 化合物エチル4−(5−アミノ−2−メトキシフェノキシ)ブチラート(F68)の合成
メタノール250mlに、100mmolの化合物F67及び5mmolの10%Pd/Cを添加した後、水素ガスを注入し、室温で一晩反応させた。反応終了後、反応液を珪藻土でろ過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を1つにまとめ、NaSO4で乾燥後、減圧下で回転乾燥して、暗赤色油状の目標生成物を得た。
実施例117 化合物エチル4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブチラート(F69)の合成
イソプロパノール200mlを100mmolの化合物F4を含む反応フラスコに添加した後、100mmolの化合物F68を添加し、室温で撹拌した。反応終了後、反応液を高圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル及び濃塩酸に撹拌しながら添加した後、TLC検出を行った。反応終了後、飽和NaHCO3溶液を添加して、pH値を約7に調節した。酢酸エチル層を採取し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機層を1つにまとめ、減圧下で濃縮して固体生成物を得、これをエタノールから再結晶して、薄灰色の固体生成物を得た。
実施例118 化合物エチル4−(5−(エチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)ブチラート(F70)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F69、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのヨードエタンを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例119 化合物(IV−1)4−(5−(エチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェニル)−N−ヒドロキシブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F70、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(IV−1)が得られた。
実施例120 化合物エチル4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(プロピル)アミノ)フェノキシ)ブチラート(F71)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F69、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのヨードプロパンを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例121 化合物(IV−2)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(プロピル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F71、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(IV−2)が得られた。
実施例122 化合物エチル4−(5−(ブチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)ブチラート(F72)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F69、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのヨードブタンを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例123 化合物(IV−3)4−(5−(ブチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェニル)−N−ヒドロキシブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F72、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(IV−3)が得られた。
実施例124 化合物エチル4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(ペンチル)アミノ)フェノキシ)ブチラート(F73)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F69、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのヨードプロパンを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例125 化合物(IV−4)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(ペンチル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F73、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(IV−4)が得られた。
実施例126 化合物エチル4−(2−メトキシ−5−((メトキシメチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブチラート(F74)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F69、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolのMOMClを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例127 化合物(IV−5)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((メトキシメチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F74、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(IV−5)が得られた。
実施例128 化合物エチル4−(2−メトキシ−5−(((メトキシメトキシ)メチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブチラート(F75)の合成
反応フラスコに、1mmolの化合物F69、2mmolのCs2CO3、DMF1ml及び2mmolの1−ヨードメチルメトキシメトキシを連続的に添加した後、80℃に加熱し、2時間反応させた。反応終了後に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1つにまとめた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、高圧下で濃縮後、シリカゲルカラム(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、淡黄色油状液体の目標生成物を得た。
実施例129 化合物(IV−6)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(((メトキシメトキシ)メチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ) フェノキシ)ブタンアミドの合成
反応フラスコに、0.5mmolの化合物F75、4Nヒドロキシルアミン2.5mlを含む10mmolのメタノール溶液及び0.75mmolのKOHを連続的に添加した後、室温で一晩撹拌した。反応液を水50mlに注いだ後、pH値を氷酢酸でpH=7〜8に調節して、大量の白色固体を生成し、これを吸引ろ過により乾燥した後、エタノールから再結晶し、目標生成物(IV−6)が得られた。
実施例130
本発明化合物のHDACキナーゼ阻害活性、並びにそのin vitro抗増殖活性及びin vivo抗腫瘍活性を測定するため、以下の実験を用いた。
1.本発明の小分子化合物のHDAC阻害活性を測定するin vitroアッセイ
HDAC阻害活性を蛍光結合アセチル化ペプチド基質アッセイ(Lys−Ac−AMC)により測定した。HDAC1タンパク質はBPS Bioscienceから購入し、反応バッファ系は修飾トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンバッファ(pH7.9)とした。本発明の小分子化合物は100%DMSOに溶解して調製した。酵素溶液として、ある濃度でHDACをバッファで調製し;基質溶液として、ある濃度でトリプシン及び蛍光基4−アミノ−7−クマリン結合アセチル化ペプチド(Ac−ペプチド)基質をバッファで調製した。384ウェルプレートの反応ウェルに、化合物をそれぞれ10μM、1μM、0.5μM、0.1μM、0.05μM、0.01μM、0.005μM、0.001μM及び0.00005μMの計画濃度で添加した後、HDAC溶液15μlを反応ウェルに添加した(対照ウェルにはブランクバッファ15μlを添加した)。室温で15分間インキュベートした後、基質溶液10μlを添加して反応を開始した。HDAC1タンパク質の終濃度は6nM、トリプシンの終濃度は0.05μM、Ac−ペプチドの終濃度は8μMであった。384ウェルプレートを暗所、室温でインキュベートした。1時間インキュベート後、マイクロプレートリーダーにより蛍光強度を測定した(発光波長は355nm、吸収波長は460nm)。結果をGraphPad Prismソフトウェアにより分析し、IC50値を式:
Y=バックグラウンドデータ+(トップデータ−バックグラウンドデータ)/(1+10^(LogIC50−X)曲線の傾斜度))、
(Y:阻害率(%)、X:化合物の濃度)
により計算した。
2.細胞増殖活性の測定
腫瘍細胞株A375:ヒトメラノーマ細胞;H460:肺腺癌細胞;Hela:ヒト子宮頸癌細胞;HepG2:ヒト肝癌細胞;及びSKOV−3;ヒト卵巣癌細胞すべてをATCCから購入し、ATCC推奨の培養プロトコールに従って対数期まで培養した。対数期の細胞を96ウェルプレートで2000〜3000個/ウェルで培養した。接着性細胞の場合、細胞は壁に付着する。その後、計画濃度で化合物を実験ウェルに添加し、96時間インキュベートした。その後、固形腫瘍モデルである腫瘍細胞の場合はMTTアッセイ、血液腫瘍モデルである腫瘍細胞の場合はcck−8アッセイにより細胞増殖活性を測定した。結果をGraph Pad Prismソフトウェアで分析し、IC50値を式:
Y=バックグラウンドデータ+(トップデータ−バックグラウンドデータ)/(1+10^((LogIC50−X)曲線の傾斜度))、
(Yは阻害率(%)であり、Xは化合物の濃度である)
により計算した。
表1:腫瘍細胞に対する好ましい化合物のin vitro抗増殖活性
3.HDAC1、HDAC6及びHDAC8に対する一部の化合物の半数阻害活性の測定
表2:HDAC1、6及び8に対する一部の化合物のIC50
4.ヒストン脱アセチル化酵素アイソフォームに対する一部の化合物の選択性
表3:HDAC1、HDAC6及びHDAC8に対する一部の化合物の活性及び選択性
5.MV4−11慢性骨髄単球性白血病モデルに対する化合物II−2及びIII−2の治療効果
体重18〜20gの雌NOD/SCIDマウスを実験に採用し、5.0x105MV4−11細胞を皮下接種した。合計24匹のマウスに接種し、無作為に4群:化合物II−2群、化合物III−2群及びSAHA群(陽性薬群)(投与量50mg/kg)、並びに陰性対照群として生理食塩水群に分けた。腫瘍細胞の接種後10日目に、薬剤をマウスに静脈投与し、2日に1回継続して合計12回投与した。投与中止後、マウスの体重を測定し、マウスの腫瘍体積、形成速度及び腫瘍重量も観察した。結果を図1に示し、ブランク対照群と比較して、化合物III−2は腫瘍形成ヌードマウスの腫瘍成長を有意に阻害し(P<0.01)、化合物III−2の活性は陽性対照群SAHAよりも優れていることが示された。処理群の腫瘍重量は、対照群よりも有意に低かった。
6.結腸癌HCT116モデルに対する化合物II−2、III−1及びIII−2の治療効果
体重18〜20gの雌ヌードマウスを実験に採用し、5.0x105HCT116細胞を皮下接種した。合計28匹のマウスに接種し、無作為に4群:化合物II−2群、化合物III−2群及びSAHA群(投与量50mg/kg)、化合物III−1(投与量10mg/kg)、並びに陰性対照群として生理食塩水群に分けた。腫瘍細胞の接種後10日目に、化合物II−2、III−1及びIII−2をマウスに静脈投与し、SAHAを腹腔内投与した。2日に1回継続して合計9回投与した。投与中止後、マウスの体重を測定し、マウスの腫瘍体積、形成速度及び腫瘍重量も観察した。結果を図2に示した。
実験結果により、ブランク対照群と比較して、化合物II−2、III−1及びIII−2がマウスの生存時間を有意に延長し(P<0.01)、化合物II−2、III−1及びIII−2のマウスの生存時間を延長する効果は陽性対照群より優れていることが示された。処理群の腫瘍重量は対照群よりも有意に低かった。
7.好ましい化合物III−2を用いた場合のアセチル化タンパク質レベルを検出するウェスタンブロットアッセイ
化合物又は陽性対照化合物を計画濃度で、壁にすでに付着させた各群の細胞(2x106HCT116細胞又は5x106MV4−11細胞)に添加した。4時間処理後、トリプシンを添加して消化し、細胞を採取した。冷PBSで2回洗浄後、RIPA溶解液(Beyotimeから購入、商品番号:P0013B、使用前に1mMのPMSFを添加する)を加えて細胞を溶解し、間隔を空けてボルテックスしながら30分間氷上で溶解させた。溶解物を氷浴で超音波処理した(3秒間超音波処理し、10秒間隔で各群5回繰り返した)。12,000g、20分間4℃で遠心分離して上清を採取した後、SDS−PAGEローディングバッファ(Beyotimeから購入、商品番号:P0015F)を混合した。混合物を沸騰水中で5分間加熱して、タンパク質サンプルを得た。このサンプルのタンパク質濃度をBCA法で測定した。各群のタンパク質計20μgを15%SDS−PAGE電気泳動に付し、染色されたタンパク質マーカー(Thermoから購入、商品番号:26616)5μlを追加の特定レーンにロードして、タンパク質の分子量を比較し、膜貫通の結果を検出した。ブロモフェノールブルーバンドがゲルの下部に近くなると、電気泳動を終了し、ゲル上のタンパク質を孔径0.22μmのPVDF膜に転写した。定電流200mAで膜転写を1.5時間行った後、PVDF膜を取り出し、5%スキムミルクで1時間ブロッキングした。ブロッキング完了後、膜を一次抗体(Ac−H3抗体をサンタクルズから購入、商品番号:sc−56616;Ac−α−チューブリン抗体をサンタクルズから購入、商品番号:sc−23950)と4℃で一晩インキュベートした後、TBS/Tで10分間、3回洗浄した。膜をホースラディッシュペルオキシダーゼ結合二次抗体と室温で1時間インキュベートした後、TBS/Tで10分間、3回洗浄した。TBSで5分間洗浄後、膜を露光し、暗室でフィルムに現像した。検出したGAPDHタンパク質は、内部標準タンパク質(GAPDH抗体はZSGB−Bioから購入、商品番号:TA−08)である。
図3及び4から、陽性薬SAHAは広域スペクトルのHDACi阻害剤であり、チューブリン及びH3のアセチル化を増加させることができ、一方で化合物III−2はHDAC6の選択的阻害剤であることがわかる。また、HDAC6はα−チューブリン脱アセチル化に関わるプロテアーゼである。従って、化合物III−2はα−チューブリン脱アセチル化を阻害することが、ウェスタンブロットにより確認された。化合物III−2は、用量依存的にアセチル化α−チューブリンプロテアーゼを増加させることがわかった。化合物III−2によるAc−H3の脱アセチル化も明示された。
8.様々なHDACアイソフォームに対する好ましい化合物III−2の活性に関する研究
表4:様々なHDACアイソフォームに対する好ましい化合物III−2と陽性対照ACY−1215、LBH−589及びSAHAの活性の比較
9.様々な腫瘍細胞株に対する好ましい化合物III−2の抗増殖活性に関する研究
表5:様々な腫瘍細胞株に対する好ましい化合物III−2と陽性対照ACY−1215及びSAHAの抗増殖活性の比較
10.好ましい化合物III−2のバイオアベイラビリティに関するアッセイ
SDラットに化合物を経口投与又は静脈注射し、血液サンプルを0.25、0.5、1、2、4、8及び24時間で採取した。血漿を遠心分離で分離し、EDTA含有培地に添加した。静脈投与:2%DMA(ジメチルアミン)、15%ポリエチレングリコール400、77%カルボキシメチル−β−シクロデキストリンに溶解した8mg/kgの化合物(pH=7に調節)。経口投与:2%高置換ヒドロキシプロピルセルロース、0.1%Tween80に溶解した40mg/kgの化合物懸濁液。血漿中の化合物はLC−MS/MSで測定した。
表6:SDラットにおける好ましい化合物III−2のバイオアベイラビリティ
11.結腸癌HCT116モデルに対する好ましい化合物III−2の治療効果
体重18〜20gの雌ヌードマウスを実験に採用し、5.0x106HCT116細胞を皮下接種した。合計42匹のマウスに接種し、無作為に6群:好ましい化合物III−2群(6.25mg/kg、12.5mg/kg、25mg/kg及び50mg/kgの4投与量勾配)、対照薬SAHA群(投与量100mg/kg)、溶媒対照群として生理食塩水群に分けた。腫瘍細胞の接種後10日目に、化合物III−2及びSAHAを胃内投与し、2日に1回継続して合計8回投与した(実験の過程において、III−2の12.5mg/kg投与量群で、実験動物2匹が誤って死亡した)。投与中止後、マウスの体重を測定し、マウスの腫瘍体積、形成速度及び腫瘍重量も観察した。結果を図5に示した。
実験結果により、溶媒群と比較して、投与量6.25、12.5、25及び50mg/kgでの化合物III−2の腫瘍抑制率がそれぞれ、51.28%、58.64%、60.37%及び66.05%であり;対照薬SAHA群の腫瘍抑制率が59.23%であることが示された。このように、化合物III−2は結腸癌HCT116皮下腫瘍モデルの成長を阻害する著しい効果を有し、その効果は対照薬SAHAより優れていた。
12.卵巣癌A2780sモデルに対する好ましい化合物III−2の治療効果
体重16〜20gの雌ヌードマウスを実験に採用し、5.0x106A2780s細胞を皮下接種した。合計30匹のマウスに接種し、無作為に5群:好ましい化合物III−2群(12.5mg/kg、25mg/kg及び50mg/kgの3投与量勾配)、対照薬SAHA群(投与量100mg/kg)、溶媒対照群として生理食塩水群に分けた。腫瘍細胞の接種後12日目に、化合物III−2及びSAHAを胃内投与し、2日に1回継続して合計16回投与した。投与中止後、マウスの体重を測定し(III−2の50mg/kg群及びSAHA群のどちらかで、マウス1匹が死亡した)、マウスの腫瘍体積、形成速度及び腫瘍重量も観察した。結果を図6に示した。
実験結果により、溶媒群と比較して、投与量12.5、25及び50mg/kgでの化合物III−2の腫瘍抑制率がそれぞれ78.49%、82.02%及び81.70%であり;対照薬SAHA群の腫瘍抑制率が72.46%であることが示された。このように、化合物III−2は卵巣癌A2780s皮下腫瘍モデルの成長を阻害する著しい効果を有し、その効果は対照薬SAHAより優れていた。
13.B細胞リンパ腫HBL−1モデルに対する好ましい化合物III−2の治療効果
体重20〜25gの雌NOD/SCIDマウスを実験に採用し、1x107HBL−1細胞を皮下接種した。合計48匹のマウスに接種し、無作為に6群:好ましい化合物III−2群(10mg/kg、20mg/kg、40mg/kg及び80mg/kgの4投与量勾配)、対照薬群としてHDAC6選択的阻害剤ACY1215群(投与量40mg/kg)、及び溶媒対照群として生理食塩水群に分けた。腫瘍細胞の接種後14日目に、化合物III−2及びACY1215を胃内投与し、2日に1回継続して合計9回投与した。投与中止後、マウスの体重を測定し、マウスの腫瘍体積、形成速度及び腫瘍重量も観察した。結果を図7に示した。
実験結果により、溶媒群と比較して、投与量10、20、40及び80mg/kgでの化合物III−2の腫瘍抑制率がそれぞれ31.70%、25.23%、58.22%及び56.88%であり;対照薬ACY1215群の腫瘍抑制率が26.75%であることが示された。このように、化合物III−2はB細胞リンパ腫HBL−1皮下腫瘍モデルの成長を阻害する著しい効果を有し、その効果は対照薬ACY1215より優れていた。
14.B細胞リンパ腫Ramosモデルに対する好ましい化合物III−2の治療効果
体重20〜24gの雌NOD/SCIDマウスを実験に採用し、1x107Ramos細胞を皮下接種した。合計48匹のマウスに接種し、無作為に6群:好ましい化合物III−2群(10mg/kg、20mg/kg、40mg/kg及び80mg/kgの4投与量勾配)、対照薬群としてHDAC6選択的阻害剤ACY1215(投与量40mg/kg)、及び溶媒対照群として生理食塩水群に分けた。腫瘍細胞の接種後8日目に、化合物III−2及びACY1215を胃内投与し、2日に1回継続して合計6回投与した。投与中止後、マウスの体重を測定し(実験の過程において、III−2の80mg/kg投与量群でマウス1匹が死亡し、この投与量が少数の固体に対して毒性を示す場合があることを示す)、マウスの腫瘍体積、形成速度及び腫瘍重量も観察した。結果を図8に示した。
実験結果により、溶媒群と比較して、10及び20mg/kgの2投与量での化合物III−2が腫瘍成長を阻害する効果を有さず、投与量40及び80mg/kgでの化合物III−2の腫瘍抑制率はそれぞれ22.54%及び58.79%であり;対照薬ACY1215群において腫瘍成長の阻害効果はないことが示された。このように、投与量80mg/kgでの化合物III−2はB細胞リンパ腫Ramos皮下腫瘍モデルの成長を阻害する著しい効果を有し、その効果は対照薬ACY1215より優れていた。

Claims (19)

  1. 式Iで示される化合物及びその薬学的に許容される塩であって:
    式中、R1は1つ又は複数の置換基であり;
    1、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-10アルキル、酸素含有エーテル鎖、窒素含有アルカン鎖、R4O−、R4OC(O)−、R4C(O)O−、−NH2、−NO2、ヒドロキシアミノ、R4NHR5、R4CONH−、R4NHCO−、グアニジノ、ウレイド、トリフルオロメチル、C1-10アルキルスルホニル、置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり、R4はC1-10アルキル又はベンジル、R5は水素又はC1-10アルキルであり;
    リンカーは、nが1から10の整数である結合:−(CH2n−、−(CH2nO−、−O(CH2n−、−O(CH2nC(O)−、−C(O)(CH2nO−、−OC(O)(CH2n−、−(CH2nC(O)O−、−(CH2nC(O)NH−、−C(O)NH(CH2n−、−(CH2nスルホニル−、−スルホニル(CH2n−;あるいは置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり;
    好ましくは、前記置換フェニルはベンゼン環上に1から4個の置換基を含み、前記置換フェニルの前記置換基はハロゲン、−OH、−NO2、シアノ、アルコキシ、C1-4アルキル又はアミノ基であり;
    好ましくは、前記ヘテロシクリルは、窒素、酸素又は硫黄からなる群から選択される1つ又は複数のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル又は6員ヘテロシクリルであり;
    好ましくは、前記ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり;
    前記基において、前記C1-10アルキルは炭素数1〜10の直鎖、分岐又は環状飽和炭化水素であり、前記アルキルは、例えば、ピロリジン−1−イル−C2-10アルキル、モルホリン−1−イル−C2-10アルキルもしくはピペラジン−1−C2-10アルキルなど置換されていても、又は未置換でもよく;好ましくは、本発明で用いられる前記C1-10アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル又はデシルであり;
    好ましくは、本発明で用いられる前記R4O−は、ベンジルオキシ、ピロリジン−1−イル−C2-10アルコキシ、モルホリン−1−イル−C2-10アルコキシ又はピペラジン−1−C2-10アルコキシであり;
    好ましくは、本発明で用いられる前記R4OC(O)−は、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、ヘプチルオキシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、ノニルオキシカルボニル又はデシルオキシカルボニルであり;
    本発明で用いられる前記R4C(O)O−は、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル、オクチルエステル、ノニルエステル又はデシルエステルであり;
    好ましくは、本発明で用いられる前記R4NHR5は、アミノエチル、1−アミノプロピル、2−アミノプロピル、1−アミノブチル、2−アミノブチル、1−アミノペンチル、1−アミノヘキシル、1−アミノヘプチル、1−アミノオクチル、1−アミノノニル、1−アミノデシル、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−プロピルアミノ、N−ブチルアミノ、N−ペンチルアミノ、N−ヘキシルアミノ、N−ヘプチルアミノ、N−オクチルアミノ、N−ノニルアミノ又はN−デシルアミノであり;
    好ましくは、本発明で用いられる前記R4CONH−は、アセトアミド、プロピオンアミド、ブチリルアミド、イソブチリルアミド、ペンタンアミド、ヘキサンアミド、ヘプタンアミド、オクタンアミド、ノナンアミド又はデカンアミドであり;
    前記C1-10アルキルスルホニルは、スルホニルに結合した上で定義したようなC1-10アルキルであり、前記スルホニルを介して式(I)に結合し;好ましくは本発明で用いられる前記C1-10アルキルスルホニルは、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニル、ヘプチルスルホニル、オクチルスルホニル、ノニルスルホニル又はデシルスルホニルであり;
    前記薬学的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はメタンスルホン酸塩である、
    化合物及びその薬学的に許容される塩。
  2. 請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩であって、前記化合物は式IIで示される通りであり:
    式中、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-10アルキル、酸素含有エーテル鎖、窒素含有アルカン鎖、R4O−、R4OC(O)−、R4C(O)O−、−NH2、−NO2、ヒドロキシアミノ、R4NHR5、R4CONH−、R4NHCO−、グアニジノ、ウレイド、トリフルオロメチル、C1-10アルキルスルホニル、置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり、R4はC1-10アルキル又はベンジル、R5は水素又はC1-10アルキルであり;好ましくはR2及びR3はそれぞれ独立して、水素又はC1-6アルキルであり;より好ましくはR2及びR3はそれぞれ独立して、水素又はC1-4アルキルであり;最も好ましくは、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素又はメチルであり;
    リンカーは、nが1から10の整数である結合:−(CH2n−、−(CH2nO−、−O(CH2n−、−O(CH2nC(O)−、−C(O)(CH2nO−、−OC(O)(CH2n−、−(CH2nC(O)O−、−(CH2nC(O)NH−、−C(O)NH(CH2n−、−(CH2nスルホニル−、−スルホニル(CH2n−;あるいはアリールスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり;
    好ましくは、前記置換フェニルはベンゼン環上に1から4個の置換基を含み、前記置換フェニルの前記置換基はハロゲン、−OH、−NO2、シアノ、アルコキシ、C1-4アルキル又はアミノ基であり;
    好ましくは、前記ヘテロシクリルは、窒素、酸素又は硫黄からなる群から選択される1つ又は複数のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル又は6員ヘテロシクリルであり;
    好ましくは、前記ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり;
    好ましくは、前記リンカーは、n=1〜10である−(CH2n−;あるいはmが1から5の整数である−(CH2mフェニル−、−フェニル(CH2m−;あるいは1又は2個のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル又は6員ヘテロシクリルであり、前記ヘテロ原子は窒素から選択され;より好ましくは、前記リンカーは、nが1から5の整数である−(CH2n−;あるいはmが0から5の整数である−(CH2mフェニル−;あるいは窒素原子1又は2個を含む飽和又は不飽和の6員ヘテロシクリルであり、好ましくは窒素原子1個を含む不飽和の6員ヘテロシクリルであり;
    好ましくは、前記薬学的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はメタンスルホン酸塩である、
    化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. 請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩であって、前記化合物は:
    (II−1)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
    (II−2)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
    (II−3)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
    (II−4)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
    (II−5)N−ヒドロキシ−4−((4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
    (II−6)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
    (II−7)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
    (II−8)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミド;
    (II−9)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−アミド;
    (II−10)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−アミド;
    (II−11)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシピラジン−2−アミド;
    (II−12)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
    (II−13)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
    (II−14)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
    (II−15)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
    (II−16)N−ヒドロキシ−4−((4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
    (II−17)N−ヒドロキシ−4−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
    (II−18)N−ヒドロキシ−6−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
    (II−19)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシピコリンアミド;
    (II−20)N−ヒドロキシ−2−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミド;
    (II−21)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミド;
    (II−22)N−ヒドロキシ−5−(4−(メチル(4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミド;
    (II−23)N−ヒドロキシ−2−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
    (II−24)N−ヒドロキシ−3−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)プロピオンアミド;
    (II−25)N−ヒドロキシ−4−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
    (II−26)N−ヒドロキシ−5−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
    (II−27)N−ヒドロキシ−6−(4−((2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
    から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
  4. 請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩であって、前記化合物は式IIIで示される通りであり:
    式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1-10アルキル、酸素含有エーテル鎖、窒素含有アルカン鎖、R4O−、R4OC(O)−、R4C(O)O−、−NH2、−NO2、ヒドロキシアミノ、R4NHR5、R4CONH−、R4NHCO−、グアニジノ、ウレイド、トリフルオロメチル、C1-10アルキルスルホニル、置換ベンゼンスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり、R4はC1-10アルキル又はベンジル、R5は水素又はC1-10アルキルであり;好ましくは、R1は水素又はC1-6アルコキシであり;より好ましくは、R1は水素又はC1-4アルコキシであり;最も好ましくは、R1は水素またはメトキシであり;好ましくは、R2及びR3は独立して、水素又はC1-6アルキルであり;より好ましくは、R2及びR3は独立して、水素又はC1-4アルキルであり;最も好ましくは、R2及びR3は独立して、水素又はメチルであり;
    リンカーは、nが1から10の整数である結合:−(CH2n−、−(CH2nO−、−O(CH2n−、−O(CH2nC(O)−、−C(O)(CH2nO−、−OC(O)(CH2n−、−(CH2nC(O)O−、−(CH2nC(O)NH−、−C(O)NH(CH2n−、−(CH2nスルホニル−、−スルホニル(CH2n−;あるいはアリールスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり;
    好ましくは、前記置換フェニルはベンゼン環上に1から4個の置換基を含み、前記置換フェニルの前記置換基はハロゲン、−OH、−NO2、シアノ、アルコキシ、C1-4アルキル又はアミノ基であり;
    好ましくは、前記ヘテロシクリルは、窒素、酸素又は硫黄からなる群から選択される1つ又は複数のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル又は6員ヘテロシクリルであり;
    好ましくは、前記ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり;
    好ましくは、前記リンカーは、nが1から10の整数である−(CH2nO−、−O(CH2n−であり;より好ましくは、前記リンカーは、nが1から10の整数である−(CH2nO−であり;最も好ましくは、前記リンカーは、nが1から5の整数である−(CH2nO−であり;
    好ましくは、前記薬学的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はメタンスルホン酸塩である、
    化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. 請求項1又は4に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩であって、前記化合物は:
    (III−1)N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
    (III−2)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
    (III−3)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
    (III−4)N−ヒドロキシ−6−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
    (III−5)N−ヒドロキシ−4−((2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
    (III−6)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
    (III−7)N−ヒドロキシ−6−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
    (III−8)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミド;
    (III−9)N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミド;
    (III−10)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミド;
    (III−11)N−ヒドロキシ−5−(2−メトキシ−5−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミド;
    (III−12)N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)アセトアミド;
    (III−13)N−ヒドロキシ−4−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
    (III−14)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ペンタンアミド;
    (III−15)N−ヒドロキシ−6−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ヘキサンアミド;
    (III−16)N−ヒドロキシ−4−((3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)メチル)ベンズアミド;
    (III−17)N−ヒドロキシ−4−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ベンズアミド;
    (III−18)N−ヒドロキシ−6−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ニコチンアミド;
    (III−19)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピコリンアミド;
    (III−20)N−ヒドロキシ−2−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−5−ホルムアミド;
    (III−21)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピリミジン−2−ホルムアミド;
    (III−22)N−ヒドロキシ−5−(3−(メチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ピラジン−2−ホルムアミド;
    から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
  6. 請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩であって、前記化合物は 式IVで示される通りであり:
    式中、R2は独立して、水素、ハロゲン、C1-10アルキル、酸素含有エーテル鎖、窒素含有アルカン鎖、R4O−、R4OC(O)−、R4C(O)O−、−NH2、−NO2、ヒドロキシアミノ、R4−O−CH2−、R4−O−CH2−O−CH2−、R4NHR5、R4CONH−、R4NHCO−、グアニジノ、ウレイド、トリフルオロメチル、C1-10アルキルスルホニル、アリールスルホニル、置換フェニル、フェニル又はヘテロシクリルであり、R4はC1-10アルキル又はベンジル、R5は水素又はC1-10アルキルであり;好ましくは、R2は独立して、水素又はC1-6アルキルであり;
    好ましくは、前記薬学的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はメタンスルホン酸塩である、
    化合物又はその薬学的に許容される塩。
  7. 請求項1又は6に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩であって、前記化合物は:
    (IV−1)4−(5−(エチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェニル)−N−ヒドロキシブタンアミド;
    (IV−2)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(プロピル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
    (IV−3)4−(5−(ブチル(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)−2−メトキシフェニル)−N−ヒドロキシブタンアミド;
    (IV−4)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((2−メチル−4−キナゾリニル)(ペンチル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
    (IV−5)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−((メトキシメチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ) ブタンアミド;
    (IV−6)N−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−5−(((メトキシメトキシ)メチル)(2−メチル−4−キナゾリニル)アミノ)フェノキシ)ブタンアミド;
    から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
  8. 請求項1に記載の式Iで示される化合物又はその薬学的に許容される塩の調製方法であって、前記調製方法は以下の:
    (1)式(1−1)で示される化合物をPOCl3又はSOCl2に添加した後、DMFを添加し、反応させて、式(1−2)で示される化合物を得る工程と:
    (2)(Me)2CHOHの存在下、前記式(1−2)で示される化合物を式(1−3)で示される化合物と反応させて、式(1−4)で示される化合物を得る工程と:
    (3)前記式(1−4)で示される化合物をMeOHに添加した後、NH2OH及びKOHを添加し、反応させて、前記式Iで示される化合物を得る工程と;
    を含み、
    式中、R1、R2、R3、リンカー及びnは、上で定義した通りである、調製方法。
  9. 請求項2又は3に記載の式IIで示される化合物又はその薬学的に許容される塩の調製方法であって、前記調製方法は以下の:
    (1)式(2−1)で示される化合物をMOMClに添加した後、DIPEAを添加し、反応させて、式(2−2)で示される化合物を得る工程と:
    (2)前記式(2−2)で示される化合物をMeOHに添加した後、Pd/C及びH2を添加し、反応させて、式(2−3)で示される化合物を得る工程と:
    (3)式(2−4)で示される化合物をDMFに添加した後、POCl3又はSOCl2を添加し、反応させて、式(2−5)で示される化合物を得る工程と:
    (4)(Me)2CHOHの存在下、前記式(2−3)で示される化合物を前記式(2−5)で示される化合物と反応させて、式(2−6)で示される化合物を得る工程と:
    (5)前記式(2−6)で示される化合物を前記式(2−7)で示される化合物と反応させて、式(2−8)で示される化合物を得る工程と:
    (6)前記式(2−8)で示される化合物をMeOHに添加した後、NH2OH及びKOHを添加し、反応させて、式IIで示される化合物を得る工程と;
    を含み、
    式中、XはハロゲンF、Cl、Br、Iであり;R1、R2、R3及びリンカーは上で定義された通りである、調製方法。
  10. 請求項4又は5に記載の式IIIで示される化合物又はその薬学的に許容される塩の調製方法であって、前記調製方法は以下の:
    (1)式(3−1)で示される化合物をMOMClに添加した後、NaHを添加し、反応させて、式(3−2)で示される化合物を得る工程と:
    (2)前記式(3−2)で示される化合物をMeOHに添加した後、Pd/C及びH2を添加し、反応させて、式(3−3)で示される化合物を得る工程と:
    (3)式(3−4)で示される化合物をDMFに添加した後、POCl3又はSOCl2を添加し、反応させて、式(3−5)で示される化合物を得る工程と:
    (4)(Me)2CHOHの存在下、前記式(3−3)で示される化合物を前記式(3−5)で示される化合物と反応させて、式(3−6)で示される化合物を得る工程と:
    (5)前記式(3−6)で示される化合物を式(3−7)で示される化合物と反応させて、式(3−8)で示される化合物を得る工程と:
    (6)前記式(3−8)で示される化合物をMeOHに添加した後、NH2OH及びKOHを添加し、反応させて、前記式IIIで示される化合物を得る工程と;
    を含み、
    式中、XはハロゲンF、Cl、Br、Iであり;R1、R2、R3及びリンカーは上で定義した通りである、調製方法。
  11. 請求項6又は7に記載の式IVで示される化合物又はその薬学的に許容される塩の調製方法であって、前記調製方法は以下の:
    (1)式(4−1)で示される化合物を式(4−2)で示される化合物と反応させて、式(4−3)で示される化合物を得る工程と:
    (2)Pd/C及びH2を前記式(4−3)で示される化合物に添加し、反応させて、式(4−4)で示される化合物を得る工程と:
    (3)式(4−5)で示される化合物をDMFに添加した後、POCl3又はSOCl2を添加し、反応させて、式(4−6)で示される化合物を得る工程と:
    (4)(Me)2CHOHの存在下、前記式(4−6)で示される化合物を前記式(4−4)で示される化合物と反応させて、式(4−7)で示される化合物を得る工程と:
    (5)前記式(4−7)で示される化合物をR2Xに添加し、反応させて、式(4−8)で示される化合物を得る工程と:
    (6)前記式(4−8)で示される化合物をMeOHに添加した後、NH2OH及びKOHを添加し、反応させて、前記式IVで示される化合物を得る工程と;
    を含み、
    式中、XはハロゲンF、Cl、Br又はIであり;R2は上で定義した通りである、調製方法。
  12. ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬の調製における、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
  13. 腫瘍治療薬の調製における、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
  14. 請求項13に記載の使用であって、前記腫瘍は血液腫瘍及び固形腫瘍を含み;
    好ましくは、前記血液腫瘍は、リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病であり;好ましくは、前記リンパ腫は、B細胞リンパ腫Ramos、HBL−1であり;好ましくは、前記多発性骨髄腫は、多発性骨髄腫MM1Sであり;好ましくは、前記白血病は、慢性骨髄単球性白血病MV4−11であり;
    好ましくは、前記固形腫瘍は、肺癌、胃癌、結腸癌、肝癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺腺癌であり;好ましくは、前記乳癌は、ヒト乳癌MCF−7、MDA−MB−231であり;好ましくは、前記結腸癌は、結腸癌HCT116であり;好ましくは、前記卵巣癌は、卵巣癌A2780sであり;
    好ましくは、前記腫瘍は、リンパ腫、多発性骨髄腫MM1S、HBL−1、ヒト乳癌MCF−7、MDA−MB−231、慢性骨髄単球性白血病MV4−11、肺腺癌、結腸癌HCT116及び卵巣癌A2780sであり;前記リンパ腫は、好ましくはB細胞リンパ腫Ramosである、使用。
  15. 請求子1から7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
  16. 請求項15に記載の医薬組成物であって、前記医薬組成物は、錠剤、坐薬、分散錠、腸溶性錠剤、チュアブル錠、口腔内崩壊錠、カプセル、糖衣剤、顆粒剤、乾燥粉末、経口液剤、少量注射剤、凍結乾燥粉末注射剤又は輸液であり;
    好ましくは、前記薬学的に許容される賦形剤は、以下の希釈剤、可溶化剤、崩壊剤、懸濁化剤、滑剤、結合剤、充填剤、矯味薬、甘味料、酸化防止剤、界面活性剤、保存料、コーティング剤又は顔料から選択される1つ又は複数を含む、医薬組成物。
  17. 請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療有効量を必要とする患者に投与することを含む、腫瘍の治療方法。
  18. 請求項17に記載の方法であって、前記腫瘍は血液腫瘍及び固形腫瘍を含み;
    好ましくは、前記血液腫瘍は、リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病であり;好ましくは、前記リンパ腫は、B細胞リンパ腫Ramos、HBL−1であり;好ましくは、前記多発性骨髄腫は、多発性骨髄腫MM1Sであり;好ましくは、前記白血病は、慢性骨髄単球性白血病MV4−11であり;
    好ましくは、前記固形腫瘍は、肺癌、胃癌、結腸癌、肝癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺腺癌であり;好ましくは、前記乳癌は、ヒト乳癌MCF−7、MDA−MB−231であり;好ましくは、前記結腸癌は、結腸癌HCT116であり;好ましくは、前記卵巣癌は、卵巣癌A2780sであり;
    好ましくは、前記腫瘍は、リンパ腫、多発性骨髄腫MM1S、HBL−1、ヒト乳癌MCF−7、MDA−MB−231、慢性骨髄単球性白血病MV4−11、肺腺癌、結腸癌HCT116及び卵巣癌A2780sであり;前記リンパ腫は、好ましくはB細胞リンパ腫Ramosである、方法。
  19. 請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療有効量を必要とする患者に投与することを含む、ヒストン脱アセチル化酵素を阻害する方法。
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