JP2018503844A - ガス流れ部品を通るガス漏れを試験するためのシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間のガス漏れのための試験の方法およびシステムが提供される。異なるトレーサーガスと搬送ガスとが使用される。搬送ガスは、ガス流れ部品の出口域からトレーサーガスをパージするために、出口域を通じて流通される。パージされたトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光が監視される。トレーサーガスの試験流れが、ガス流れ部品の入口域において導入され、入口圧力が、連続的な圧力増分について上昇させられる。ガス漏れの存在は、入口圧力における圧力増分のうちの1つに続いて、監視された分光学的発光において強度ステップ変化を検出したとき、決定される。
Description
本発明は、概して、部品からのガス漏れの検出に関し、より詳細には、ガスの分光学的発光に基づいたガス漏れ検出のためのシステムおよび関連する方法に関する。
ガスクロマトグラフィまたは他の分析システムに使用される弁、接続具、または容器などの部品の完全性は、このようなシステムの正確性に加えて安全性においても、重要な因子である。そのため、これらの部品は、適切な作用が取られ得るように、部品のあらゆる漏れの存在を検出するために、設置の前、および、使用中に定期的に一度、試験される必要がある。
部品においてガス漏れを検出する手法は、搬送ガスおよびトレーサーガスでの検出を含む。例えば、ヘリウムをトレーサーガスとして使用することが技術的に知られている。試験される部品は、真空引きされ、一方の側で、ヘリウムだけを検出するように調整された質量分析計に連結される。部品は通常は周囲空気に曝され、周囲空気では、大まかに言って、5ppmのヘリウム含有量がある。別の変形では、より高い濃度のヘリウムが部品の内部を通って漏れて質量分析計によって検出されるように、ヘリウムシリンダが使用されてもよい。
しかしながら、ヘリウムに基づく漏れ検出システムは、真空ポンプ、真空設備などに加えて、質量分析計一式が高いコストを伴うため、高価になる可能性がある。さらに、ヘリウムが供給不足となり、分析システムにおけるヘリウムを置き換えるいくつかの試みが文書で記録されている。
知られている漏れ検出システムの感度および性能は、試験中の部品に存在する漏れの種類に依存する可能性もある。ガス漏れは、3つの種類、すなわち、オリフィス式の漏れ、毛管式の漏れ、および浸透式の漏れに分類され得る。
ガス漏れは、概して、ある領域(例えば、入口域)から別の領域(例えば、出口域)まで、流路を通じてのガスの流通として定義され得る。
オリフィス式の漏れは、流路の長さがその平均直径と最大でも同一である漏れに相当する。典型的には、オリフィス式の漏れは、容器またはガスボンベの壁、配管、または、不適切な封止領域を伴う接続具などを通じて現れる可能性がある。オリフィス通路を簡単に通って流れる水素などの小さい分子の大きさのガスは、この種類のガス漏れを検出するために使用するには安全ではない可能性がある。
毛管式の漏れは、流路の長さがその平均直径よりはるかに長い漏れに相当する。毛管式の漏れは、玉形弁、ボール弁、バタフライ弁、仕切弁などを含む様々な弁構成において現れる可能性がある。毛管式の漏れは、接続具を通じて現れることもあり、これは概して、接続具が適切に締め付けられていないため、または、接続具の壁の表面に孔または傷があるためである。低粘度の流れのガスは、より簡単に毛管通路を通って流れる。
浸透式の漏れは、流路が境界面を通るガス分子の拡散によって作り出される漏れに相当する。通常、ガス分子は、高濃度域から低濃度域へと境界面にわたって移動することになる。例えば、浸透式の漏れは、高圧下にある弁において、ガスケットおよびOリングなどのプラスチックまたはポリマの封止装置を通じて現れる可能性がある。浸透型の漏れは、薄い金属の壁または膜を通じて現れる可能性がある。ガス浸透は、温度および高い圧力によって影響され得る。
漏れ検出のシステムおよび方法は、検出される漏れの種類を考慮すべきである。異なる種類の漏れの検出を可能にするこのようなシステムおよび方法を提供することは、有利にもなる。
したがって、この分野で知られている欠点のうちの少なくとも一部を克服する技術に対する要求がある。
本発明は、ガスの分光学的発光における変化パターンの識別において、ガス流れ部品におけるガス漏れを試験および検出するシステムおよび関連する方法を提供することで、上記の要求に答える。
一態様によれば、トレーサーガスと、トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用いる、閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法が提供される。その方法は、
ガス流れ部品の出口域からトレーサーガスをパージするために、前記出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップと、
出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、出口域からパージされたトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光を監視するステップと、
残留量の前記トレーサーガスが出口域からパージされたことを前記監視が示したとき、ガス流れ部品の入口域において、トレーサーガスの試験流れを導入するステップと、
少なくとも1つの圧力増分について前記ガス流れ部品の入口圧力を上昇させるステップと、
入口圧力における前記圧力増分のうちの1つに続いて、監視された分光学的発光においてステップ変化を検出したとき、ガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れの存在を決定するステップと
を含む。
ガス流れ部品の出口域からトレーサーガスをパージするために、前記出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップと、
出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、出口域からパージされたトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光を監視するステップと、
残留量の前記トレーサーガスが出口域からパージされたことを前記監視が示したとき、ガス流れ部品の入口域において、トレーサーガスの試験流れを導入するステップと、
少なくとも1つの圧力増分について前記ガス流れ部品の入口圧力を上昇させるステップと、
入口圧力における前記圧力増分のうちの1つに続いて、監視された分光学的発光においてステップ変化を検出したとき、ガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れの存在を決定するステップと
を含む。
一部の実施では、方法は、出口域から周囲空気をあらかじめパージする予備的なステップを含み得る。
ある実施では、搬送ガスはアルゴンから成り、トレーサーガスは窒素から成る。他の実施では、搬送ガスはヘリウムから成り、トレーサーガスはアルゴンから成る。
分光学的発光を監視するステップは、時間の関数として、正規化された強度尺度で前記監視された分光学的発光を表す分光学的発光信号の強度を表示することを含み得る。残留量の前記トレーサーガスが出口域からパージされたことを前記監視が示したとき、分光学的発光信号を再尺度設定するステップが、提供されてもよい。
分光学的発光を監視するステップは、部品の出口域におけるトレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、分光学的発光を並行して監視することを伴い得る。
方法は、分光学的発光を監視した後、搬送ガスを出口域へと再循環させるステップも含み得る。
他の態様によれば、トレーサーガスと、トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用いる、閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験するための漏れ試験システムも提供される。
システムは、入口域と流体連通するようにガス流れ部品に連結可能な加圧ユニットを備える。加圧ユニットは、トレーサーガスが供給されるように、および、このトレーサーガスの試験流れをガス流れ部品の入口域へと送達するように構成される。加圧ユニットは、連続的な圧力増分についてガス流れ部品の入口圧力を上昇させるように動作可能である。
システムは、ガス流れ部品の出口域と双方向で流体連通するようにガス流れ部品に連結可能な搬送ガス流れ制御アセンブリも備える。搬送ガス流れ制御アセンブリは、トレーサーガスを前記出口域からパージし、出口搬送ガス流れをもたらすようにするために、投入搬送ガス流れを受け入れ、ガス流れ部品の出口域を通じて投入搬送ガス流れを流通させるように構成される。
システムは、出口搬送ガス流れを受け入れるように搬送ガス流れ制御アセンブリに連結可能な監視装置であって、プラズマ発光検出器を備え、出口域からパージされたトレーサーガスの量を示す出口搬送ガス流れからの分光学的発光を監視するように構成される監視装置をさらに備える。
最後に、システムは、監視装置からの監視された分光学的発光を受け取るために監視装置と通信する処理装置を備える。処理装置は、入口圧力における前記圧力増分のうちの1つに続いて、監視された分光学的発光において強度変化パターンを検出したとき、ガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れの存在の決定を可能にするように構成される。
一部の実施では、システムは、監視装置の上流において出口搬送ガス流れを篩分けするように動作可能な篩分けアセンブリであって、水分トラップおよび炭化水素トラップの少なくとも一方を備える篩分けアセンブリをさらに備え得る。監視装置の上流において、ドーピング量の水を出口搬送ガス流れに提供するように動作可能な水分ドーピング装置が含まれてもよい。
一部の実施では、加圧ユニットは、入口圧力を測定するための圧力トランスデューサと、入口圧力を変化させるための高圧電子圧力制御装置とを備える。
一部の実施では、搬送ガス流れ制御アセンブリは、
− 出口搬送ガス流れを周囲へと放出するための開位置と、
− 出口搬送ガス流れを監視装置へと案内するための閉位置と
の間で切り替え可能である。
− 出口搬送ガス流れを周囲へと放出するための開位置と、
− 出口搬送ガス流れを監視装置へと案内するための閉位置と
の間で切り替え可能である。
処理装置は、部品の出口域におけるトレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、分光学的発光を監視するようにそれぞれ構成される第1の信号処理経路と第2の信号処理経路とを備え得る。
一部の実施では、システムは、搬送ガスの少なくとも一部を監視装置からガス流れ部品の出口域へと再循環させるために、監視装置の下流にガス再循環アセンブリをさらに備え得る。
監視装置は、プラズマ発光検出器内のプラズマによって発せられる光を比例的なアナログまたはデジタルの信号へと変換するフォトダイオードを備え得る。
なおも他の態様によれば、閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法も提供される。方法は、トレーサーガスと、トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用い、方法は、
ガス流れ部品の入口域をトレーサーガスへと曝すステップと、
一定の体積流量に従って、ガス流れ部品の出口域からトレーサーガスをパージするために、前記出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップと、
出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、出口域からパージされたトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光を監視するステップと、
残留量の前記トレーサーガスが前記出口域からパージされたことを前記監視が示したとき、少なくとも1つの流量減分について前記搬送ガスの体積流量を低減させるステップと、
前記体積流量減分の1つに続いて、前記監視された分光学的発光においてステップを検出したとき、前記ガス流れ部品の前記入口域と前記出口域との間でのガス漏れの存在を決定するステップと
を含む。
ガス流れ部品の入口域をトレーサーガスへと曝すステップと、
一定の体積流量に従って、ガス流れ部品の出口域からトレーサーガスをパージするために、前記出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップと、
出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、出口域からパージされたトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光を監視するステップと、
残留量の前記トレーサーガスが前記出口域からパージされたことを前記監視が示したとき、少なくとも1つの流量減分について前記搬送ガスの体積流量を低減させるステップと、
前記体積流量減分の1つに続いて、前記監視された分光学的発光においてステップを検出したとき、前記ガス流れ部品の前記入口域と前記出口域との間でのガス漏れの存在を決定するステップと
を含む。
この方法の実施形態によれば、出口域から周囲空気をあらかじめパージする予備的なステップが提供され得る。トレーサーガスは窒素から成ってもよく、ガス流れ部品の入口域をトレーサーガスへと曝すステップは、前記入口域を周囲空気へと曝すことを含む。搬送ガスはアルゴンから成り得る。分光学的発光を監視するステップは、時間の関数として、正規化された強度尺度で前記監視された分光学的発光を表す分光学的発光信号の強度を表示することを含み得る。方法は、前記少なくとも1つの流量減分の前に分光学的発光信号を再尺度設定するステップを含み得る。分光学的発光を監視するステップは、部品の出口域におけるトレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、分光学的発光を並行して監視することを含み得る。方法は、分光学的発光を監視した後、搬送ガスを出口域へと再循環させるステップも伴い得る。
なおも他の態様によれば、トレーサーガスと、トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用いる、閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法も提供される。その方法は、
ガス流れ部品の出口域からトレーサーガスをパージするために、前記出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップと、
ガス流れ部品の入口域をトレーサーガスへと曝すステップと、
出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、部品の出口域におけるトレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、出口域からパージされるトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光を並行して監視するステップと
を含む。
ガス流れ部品の出口域からトレーサーガスをパージするために、前記出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップと、
ガス流れ部品の入口域をトレーサーガスへと曝すステップと、
出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、部品の出口域におけるトレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、出口域からパージされるトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光を並行して監視するステップと
を含む。
一部の実施では、搬送ガスはアルゴンから成ってもよく、トレーサーガスは窒素から成ってもよい。トレーサーガスが窒素であるとき、第1の波長および第2の波長は、例えば、337.1nm、391.0nmにおける窒素分光線から選択され得る。他の実施では、搬送ガスはヘリウムから成ってもよく、トレーサーガスはアルゴンから成ってもよい。
一部の実施では、分光学的発光を監視するステップは、時間の関数として、前記監視された分光学的発光を表す分光学的発光信号の強度を、第1の波長および第2の波長の各々において、対応する正規化された強度尺度で表示することを含み得る。
一態様によれば、部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを検出するための方法が提供される。その方法は、
部品の出口域から残留量のトレーサーガスを漸次的にパージするために、前記出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップと、
部品の出口域の下流において、出口域からのトレーサーガスの漸次的なパージを示す搬送ガスからの分光学的発光を監視するステップと、
増分で上昇する入口圧力で、部品の入口域において、トレーサーガスの試験流れを導入するステップと、
入口圧力における漸増に続いて、監視された分光学的発光において強度変化パターンを検出したとき、部品の入口域と出口域との間でのガス漏れの存在を決定するステップと
を含む。
部品の出口域から残留量のトレーサーガスを漸次的にパージするために、前記出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップと、
部品の出口域の下流において、出口域からのトレーサーガスの漸次的なパージを示す搬送ガスからの分光学的発光を監視するステップと、
増分で上昇する入口圧力で、部品の入口域において、トレーサーガスの試験流れを導入するステップと、
入口圧力における漸増に続いて、監視された分光学的発光において強度変化パターンを検出したとき、部品の入口域と出口域との間でのガス漏れの存在を決定するステップと
を含む。
一部の実施では、強度変化パターンは、入口圧力における漸増に続いて、強度変化ステップを含み得る。さらに選択的には、強度変化パターンは、入口圧力における漸増に続いて、時間と共に低下する強度変化を含み得る。
一部の実施では、搬送ガスはアルゴンまたはヘリウムを含み得る。トレーサーガスは窒素またはアルゴンを含み得る。
一部の実施では、分光学的発光を監視するステップは、部品の出口域におけるトレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、分光学的発光を選択的に監視することを含み得る。任意選択で、トレーサーガスは窒素であってもよく、第1の波長は337.1nmであってもよく第2の波長は391nmであってもよい。
一部の実施では、入口圧力における各々の漸増は、トレーサーガスの試験流れの導入の間のあらかじめ設定された動作時間の後に実施され得る。任意選択で、あらかじめ設定された動作時間は、前記あらかじめ設定された動作時間の終了までの分光学的発光における漸近の強度変化を監視するように選択され得る。さらに任意選択で、あらかじめ設定された動作時間は、強度変化が前記あらかじめ設定された動作時間の終了までにゼロになる傾向となるように、さらに選択され得る。
一部の実施では、方法は、監視する前に出口域を周囲空気からあらかじめパージするステップを含み得る。あらかじめパージすることは、出口域が残留量のトレーサーガスを含むまで、搬送ガスを流通させることを含み得る。
一部の実施では、方法は、分光学的発光を監視した後、搬送ガスを出口域へと再循環させるステップを含み得る。
一部の実施では、方法は、出口域へと再循環する前に、少なくとも大量のトレーサーガスを排除するために搬送ガスを分子的に篩分けするステップを含み得る。
一部の実施では、方法は、搬送ガスにおける第1の濃度範囲のガス漏れの検出のために、増分で上昇する入口圧力で、部品の入口域において、トレーサーガスの第1の試験流れを導入するステップと、搬送ガスにおける第2の濃度範囲のガス漏れの検出のために、増分で上昇する入口圧力で、入口域において、他のトレーサーガスの第2の試験流れを導入するステップとを含み得る。
他の態様では、部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを検出するためのシステムが提供される。システムは、
前記入口域と流体連通するように部品に連結可能な加圧ユニットであって、トレーサーガスが供給されるように、および、増分で上昇する圧力で、トレーサーガスの試験流れを部品の入口域へと送達するように構成される加圧ユニットと、
出口域と流体連通するように部品に連結可能な監視装置であって、残留量のトレーサーガスを前記出口域から漸次的にパージするように、前記監視装置を通って流れる搬送ガスからの分光学的発光を監視するように構成され、監視された分光学的発光は、前記出口域からのトレーサーガスの漸次的なパージを示す、監視装置と、
監視された分光学的発光を受け取るために監視装置と関連している処理装置であって、入口圧力における増分に続いて、監視された分光学的発光において強度変化パターンを表示すると、部品の入口域と出口域との間でのガス漏れの存在を検出するように構成される処理装置と
を備える。
前記入口域と流体連通するように部品に連結可能な加圧ユニットであって、トレーサーガスが供給されるように、および、増分で上昇する圧力で、トレーサーガスの試験流れを部品の入口域へと送達するように構成される加圧ユニットと、
出口域と流体連通するように部品に連結可能な監視装置であって、残留量のトレーサーガスを前記出口域から漸次的にパージするように、前記監視装置を通って流れる搬送ガスからの分光学的発光を監視するように構成され、監視された分光学的発光は、前記出口域からのトレーサーガスの漸次的なパージを示す、監視装置と、
監視された分光学的発光を受け取るために監視装置と関連している処理装置であって、入口圧力における増分に続いて、監視された分光学的発光において強度変化パターンを表示すると、部品の入口域と出口域との間でのガス漏れの存在を検出するように構成される処理装置と
を備える。
一部の実施では、システムは、監視装置の上流において、出口域からの搬送ガスを篩分けするように、部品の出口域に連結可能な篩分けアセンブリであって、水分トラップおよび炭化水素トラップの少なくとも一方を備える篩分けアセンブリを備え得る。任意選択で、水分トラップは3Å分子篩を備え得る。さらなる任意選択で、炭化水素トラップは、活性炭、ニッケル基触媒、または任意の他の活性炭化水素ゲッター材料を含み得る。
一部の実施では、システムは、ドーピング量の水を監視装置の上流で搬送ガスに提供するために、部品の出口域に連結可能な水分ドーピング装置を備え得る。任意選択で、ドーピング量の水は、3ppmから8ppmの間の範囲であり得る。
一部の実施では、加圧ユニットは、入口圧力を測定するための圧力トランスデューサと、入口圧力を変化させるための高圧電子圧力制御装置とを備え得る。
一部の実施では、システムは、部品の入口域または出口域のいずれかと流体連通している弁アセンブリを備えてもよく、弁アセンブリは、
− トレーサーガスまたは搬送ガスを周囲へと放出するための開位置と、
− 搬送ガスおよびトレーサーガスを監視装置へと案内するための閉位置と
の間で切り替え可能である。
− トレーサーガスまたは搬送ガスを周囲へと放出するための開位置と、
− 搬送ガスおよびトレーサーガスを監視装置へと案内するための閉位置と
の間で切り替え可能である。
一部の実施では、処理装置は、第1の信号処理経路と第2の信号処理経路とを備えてもよく、第1の信号処理経路は、監視された分光学的発光を表示するために使用され、第2の信号処理経路は、トレーサーガスの残留量に応じた差の分光学的発光を表示するために使用される。
一部の実施では、搬送ガスの少なくとも一部を監視装置から部品の出口域へと再循環させるために、監視装置の下流に、部品の出口域に連結可能なガス再循環アセンブリがある。任意選択で、ガス再循環アセンブリは、ポンプ、トレーサーガスの少なくとも一部を搬送ガスから除去するための清浄器、および、適切な流量の搬送ガスを出口域へと提供するための流れ制限器のうちの少なくとも1つを備え得る。さらに任意選択で、流れ制限器は、毛管の流れオリフィスであってもよい。さらに任意選択で、監視装置は、プラズマ発光検出器を備える原子または分子の発光分光器であり得る。
一部の実施では、システムは、持ち運び可能なように構成され得る。
本発明は、例の実施形態との組み合わせで記載されているが、本発明の範囲をそのような実施形態に限定するように意図されていないことは、理解されるものである。それどころか、本発明は、ここでの記載および添付の請求項で定義されているとして含まれ得るすべての代替物、変形物、および均等物を網羅するように意図されている。本発明の目的、利点、および他の特徴は、添付の図面への参照を考慮して、本発明の以下の非限定的な記載を読むと、より明確により良く理解されることになる。
ガス漏れ試験のシステムおよび方法の実施が表されており、以下の図との関連でさらに理解されることになる。
本発明の態様によれば、ガス流れ部品からの様々な種類のガス漏れを検出するために、分光学的発光の使用を行う方法およびシステムが提供される。
ガス流れ部品が、分析ガスが通って流通できる様々な装置によって具現化され得ることは、容易に理解されるものである。一部の実施では、ガス流れ部品は、例えばダイヤフラム弁、回転弁、ニードル弁、ボール弁など、弁であり得る。別の実施では、ガス流れ部品は、接続具、容器などであり得る。追加的な実施では、ガス流れ部品は、例えばサンプリング配管など、いくつかの要素から成るシステムまたはアセンブリであり得る。ガス流れ部品は、それを通るガス流れを可能にすると仮定され、そのため、ガスが挿通される入口域と、ガスがガス流れ部品から出ていく出口域とを備える。入口域および出口域の識別は、ガス流れ部品の種類、および、ガス流れ部品が使用される背景に依存し得る。実際、ガス流れ部品がその入力端および出力端に対して対称である場合、ガス流れ部品の両端は、本ガス漏れ試験方法の目的のための入口域または出口域として指定されてもよい。
ガス流れ部品は、例えば、クロマトグラフィ、ガス分析装置、サンプリング配管など、ガスに基づく分析システムの一部であり得る、または、ガスに基づく分析システムでの使用を目的とされ得る。一部の実施では、ガス流れ部品は、ここで記載しているものなどの漏れ試験システムに、または、記載した試験方法を実施することができる他のアセンブリに、入口域および出口域を連結することで、その動作環境内で試験されてもよい。他の実施では、ガス流れ部品は、その動作環境から外され、異なる場所で本方法に従って試験されてもよい。なおも他の実施では、ガス流れ部品は、使用される前にここで記載した方法に従って試験される新しい部品であってもよい。
ここに記載した漏れ試験の方法およびシステムは、トレーサーガスと、トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用いる。
トレーサーガスは、この部品の漏れ経路の存在において、ガス流れ部品の入口域から出口域へと流れる傾向がある任意のガス種類によって具現化され得る。一実施形態では、トレーサーガスは、例えば窒素(N2)であり得る。窒素の使用は、いくつかの利点を提起できる。最初に、窒素分子は、十分に小さく、毛管式の漏れ経路を通る流通を可能にするだけの小さい粘度を有する。さらに、窒素の供給源が比較的低価格で得られ得る。一部の実施では、周囲空気が、空気における窒素含有量が79%のものであるため、トレーサーガスの供給源として簡単に使用され得る。以下の記載の通路は、トレーサーガスとしての窒素に言及しており、他の実施では、しかしながら、例えばヘリウムまたはアルゴンなど、他の種類のトレーサーガスが使用されてもよい。
搬送ガスは、出口域を通る流体連通の手段としての使用に適し、トレーサーガスを出口域から離れるように運ぶのに適したガスによって具現化できる。搬送ガスは、例えば、アルゴン、ヘリウム、またはそれらの組み合わせによって具現化され得る。搬送ガスは、アルゴンまたはヘリウムに限定されず、試験中のガス流れ部品の特性と、ガス漏れの規模とに基づいて、任意の適切なガスを含むことができる。
当業者には容易に理解されるように、本方法に従って試験される前、試験中のガス流れ部品は、閉じた状態にあり、つまり、入口域と出口域との間でのトレーサーガスの流通が通常は防止されるように密に閉じられている。そのため、本方法を通じて検出されるガス漏れは、その閉じた状態において、ガス流れ部品を通る望ましくない流路の存在を示す。
入口圧力制御を用いる試験方法
図1は、一部の実施形態による、試験中のガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法100の流れ図を示している。
図1は、一部の実施形態による、試験中のガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法100の流れ図を示している。
実施形態による方法は、オリフィス式の漏れ、毛管式の漏れ、および浸透式の漏れなど、様々な種類の漏れを試験するために使用できる。先に説明したように、「オリフィス式の漏れ」は、窒素などの小さい分子量のトレーサーガスの実質的な量がガス流れ部品における対応するオリフィスを通って漏れ得るため、典型的には大きい値の漏れである。毛管式の漏れおよび浸透式の漏れは、ガス流れ部品を通って漏れ得るトレーサーガスの量が、窒素などの小さい分子量のトレーサーガスの量であっても、オリフィス式の漏れの場合よりも、実質的に小さい。典型的には、大きい値の漏れに関連する出口域においてのガス濃度は、小さい値の漏れについての下位ppmまたはppbと比較して、10,000ppmの程度のものである。これらの値は、単なる例として提供されており、本発明への限定と解釈されるべきではない。
有利には、本発明の実施形態は、前述の異なる種類の漏れのいずれかを試験するために使用され得る。例えば、窒素は、下位ppmから少なくも10,000ppmのガス漏れを検出するために、搬送ガスとしてのアルゴンとの組み合わせで、トレーサーガスとして使用され得る。アルゴンにおける窒素の分光学的監視に関与する波長は、例えば、337.1nmおよび/または391.0nmにおける線を含む。代替で、ppbまたはpptの規模のガス漏れの検出のために、アルゴンが、搬送ガスとしてのヘリウムとの組み合わせで、トレーサーガスとして使用されてもよい。実際、プラズマ発光検出器を監視装置として使用するとき、大気圧または大気以下の圧力において作り出されるヘリウムプラズマの下で、ヘリウムにおけるアルゴンのppbまたはpptが検出できる。約911nmでのヘリウムにおけるアルゴンの分光学的発光が、例えば、使用できる。一部の実施では、方法は、検出されるガス漏れの規模を考慮して、搬送ガスまたはトレーサーガスに鑑みて、トレーサーガスまたは搬送ガスをそれぞれ選択するステップを含み得る。例えば、当業者は、同じ漏れ試験システム内で、異なる感度要件を満たし、試験中の同じガス流れ部品から、小さい値から大きい値までのガス漏れを検出するように、置き換え可能な複数のトレーサーガスのうちのいずれか1つを容易に用いることができる。
一部の実施では、ここに記載した方法100は、図2に概略的に示したものなど、漏れ試験システム20を用いて実施され得る。漏れ試験システム20は、入口域24と出口域26とを有するガス流れ部品22(例として弁として示されている)に連結されて示されている。漏れ試験システム20は、概して、入口域24と流体連通している加圧ユニット28を備えている。加圧ユニット28は、任意選択でトレーサーガス供給源27から、トレーサーガスが供給されるように、および、トレーサーガスの試験流れ29をガス流れ部品22の入口域24へと送達するように構成されている。漏れ試験システム20は、出口域26と双方向で流体連通している搬送ガス流れ制御アセンブリ30をさらに備えている。搬送ガス流れ制御アセンブリ30は、搬送ガス供給源34から入力搬送ガス流れ32を受け入れるように構成されている。入力搬送ガス流れ32は、ガス流れ部品22の出口域26を通って流通し、後でより詳細に説明するように、トレーサーガスをガス流れ部品22からパージし、出口搬送ガス流れ36をもたらす。漏れ試験システム20は、出口搬送ガス流れ36を受け入れる監視装置38をさらに備えている。監視装置38は、同じく後でより詳細に説明するように、出口域26からパージされるトレーサーガスの量を示す出口搬送ガス流れ36からの分光学的発光を連続して監視するように構成されている。最後に、漏れ試験システム20は、監視された分光学的発光を表している分光学的発光信号40を受け取るために監視装置38と通信する処理装置42を備えている。処理装置42は、後に記載しているものなど、ガス流れ部品22の入口域24と出口域26との間でのガス漏れの存在の決定を可能にするように構成されている。しかしながら、他のシステム構成が、本発明の範囲から逸脱することなく使用され得ることは、理解されるものである。
図1および図2を参照すると、方法は、先ず、トレーサーガスを出口域26からパージするために、ガス流れ部品22の出口域26を通じて搬送ガスを連続的に流通させるステップ102を含む。
方法は、ガス流れ部品22の出口域26の下流において、出口域26からパージされたトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光を連続的に監視するステップ104も含む。
当業者は、ここで記載した試験方法の開始時おいて、出口域26がトレーサーガスの残留量を含み得ることを容易に理解するものである。トレーサーガスの残留量への言及は、トレーサーガスが出口域26に確かに存在するが、少量で存在することを暗示している。一部の実施では、方法は、監視するステップ104の前に、出口域26を通じて搬送ガスを流通させることで、出口域26を周囲空気からあらかじめパージするステップを含んでもよい。あらかじめパージするステップは、例えば、トレーサーガスが周囲空気に含まれるガスと同じ性質のものである場合といった、大量のトレーサーガスが出口域26において初期に存在し、この大量を示す分光学的発光を監視することが望まれないとき、示され得る。当業者は、出口域におけるトレーサーガスが補充されないため、出口域における搬送ガスの流通が、出口域26における残留量または濃度で初期に存在するトレーサーガスの漸次的なパージをもたらすことも、容易に理解するものである。
一部の実施形態では、分光学的発光を監視するステップ104は、搬送ガスからの発光を作り出すことで実行される。一部の実施では、監視装置はプラズマ発光検出器(PED)を含む。さらなる例として、検出器は、GAMACHEによる「MULTI−MODE PLASMA−BASED GAS DETECTOR USING OPTICAL SPECTROSCOPY」という名称の特許文献1に記載された変形のうちの1つであってよく、その仮特許出願の全体の内容が、本明細書において参照により組み込まれている。この種類の装置では、分析されるガスは、プラズマ室へと供給され、プラズマ室では、適用された励起場の下で変換を受ける。化合物は、エネルギーの電子および分子との衝突によってイオン化されて分解され、原子組成は、より高いエネルギーレベルへと励起され、ガスに存在する化学種のスペクトル特性に特徴的である脱励起過程において、放射を発する。そのため、この放射を処理することで、分析されるガスにおける化学種の性質と相対的な濃度とに関連する情報を提供できる。
監視装置を、トレーサーガスを特徴付けることが知られている波長へと調節することで、監視された分光学的発光は、トレーサーガスのみの存在を表すことができ、搬送ガスまたは不純物からの寄与をまったく、または最小限に抑えることができる。監視された分光学的発光からの光の検出は、時間と共に連続的に監視され得る分光学的発光信号40を提供し、そのため、トレーサーガスがガス流れ部品の出口域から漸次的にパージされるとき、搬送ガスにおけるトレーサーガスの濃度の変化を追跡することを可能にする。結果として、分光学的発光信号の監視された強度は、出口域におけるトレーサーガスの残留量にそもそも比例する。パージ過程が続くにつれて、搬送ガスによって出口域から離れるように運ばれるトレーサーガスが次第に少なくなるため、分光学的発光信号の監視される強度は低下する。
監視装置は、フォトダイオードなどの光検出器を好ましくは備え、プラズマによって発せられる光を分光学的発光信号を具現化する比例的なアナログまたはデジタルの信号へと変換する。一変形では、光検出器は、光をプラズマから直接的に受け取るように、プラズマ室の1つまたは複数の窓に搭載され得る。他の変形では、プラズマからの光は、この光をプラズマ室から離して検出に向けて案内する光ファイバへと集められ得る。
プラズマからの光の検出は、好ましくは波長固有であり、そのため、本方法を通じて監視される分光学的発光信号は、波長のうちのトレーサーガスを表す波長における光だけを含む。波長特異性は、様々な手法で得ることができる。一例では、所望のスペクトル成分を有する光だけがフォトダイオードに到達するように、フィルタがプラズマからの光の経路に設けられてもよい。他の変形では、例えば、光学的エネルギーをアナログまたはデジタルの情報へと変換するために、分析計または他のスペクトルで分解される検出器を使用するなど、異なる構成が検出された信号からスペクトル情報を抽出するために使用されてもよい。
図3Aを参照すると、パージ段階の間の時間に伴う分光学的発光信号の変化が、グラフで示されている。搬送ガスからの分光学的発光の監視は、例えばあらかじめパージするステップの直ぐ後に起こり得る時間tSTARTnにおいて開始するように示されている(監視サイクルn=0)。監視サイクルの開始(tSTARTn)における監視された分光学的発光信号の強度(現在観察されている尺度の範囲の%でのS)は、あらかじめパージすることから生じるトレーサーガスの残留量を示している。トレーサーガスの残留量は、残留ガス(RG)と称されている。監視の開始から、監視された分光学的発光信号の強度は、減速率(dS/dt)における低下を、約dS/dt=0に対応する漸近線に向かって収束するまで維持する。この低下する搬送ガスからの分光学的発光は、出口域からのトレーサーガスの残留量の漸次的なパージを反映している。
一部の実施では、試験方法100は、残留量の前記トレーサーガスが出口域からパージされたことを示す監視104における分光学的発光信号を再尺度設定する任意選択のステップ106を含み得る。図3Bは、分光学的発光信号のグラフ表示における結果生じる変化を示す。原理上は、分光学的発光信号の強度は、割り当て可能な変数として見ることができる。分光学的発光の低下率がゼロになる傾向があるとき、分光学的発光信号の強度にはゼロ値が割り当てられ、試験方法の続いてのステップのための基線として作用できる。時間に対する分光学的発光のグラフ表示によれば、そのため基線Onは、釣り合わせ(tare)または尺度設定するステップ106で調整される。監視のグラフ表示の尺度設定は数回繰り返され得る。
分光学的発光信号を再尺度設定することは、分光学的発光信号の強度変化パターンを適切に表示することを可能にする任意の操作を指すことと理解されたい。分光学的発光信号を釣り合わせまたは尺度設定することで、表示は、分光学的発光信号における強度変化パターンに関する差を識別するように適合され得る。
残留量のトレーサーガスが出口域からパージされたことを監視が示した場合に、方法100は、ガス流れ部品22の入口域24において、トレーサーガスの試験流れ29を導入するステップ107を次に含む。前述したように、これは、例えば、加圧ユニット28を始動することによって達成されてもよい。一部の変形では、トレーサーガスは、トレーサーガス供給源27から提供されてもよい。他の変形では、例えば、窒素をトレーサーガスとして使用するとき、加圧ユニットは、周囲空気を制御された圧力で入口域26へと導入するだけであり得る。
方法100は、次に、連続的な圧力増分のためにガス流れ部品の入口圧力を上昇させるステップ108を次に含み、各々の圧力増分が監視サイクルを開始する。図3Cに示したように、入口圧力の漸増における入口域へのトレーサーガスの試験流れの導入は、時間tSTARTn+1における新たな監視サイクル(n=n+1)の開始を設定することとして見なすことができる。
分光学的発光の監視は、一連の監視サイクルnとして見ることができ、監視サイクルの開始は、トレーサーガスの入口圧力の漸増によって設定される。そのため、各々の入口圧力増分の後、監視サイクルの始めに監視された分光学的発光に基づいて新たなトレーサーガスの残留量が決定される。
各々の監視サイクルは、固定の変動期間を有してもよい。一例では、各々の圧力増分は、あらかじめ設定された動作時間の後に実施される。代替で、各々の圧力増分は、分光学的発光における強度変化が漸近となった後、または、ゼロとなった後、実施され得る。
方法100は、入口圧力における圧力増分のうちの1つに続いて、監視された分光学的発光においてステップ変化を検出したとき、ガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れの存在を決定するステップ110も含む。
ガス流れ部品22の入口域24と出口域26との間の漏れの存在において、搬送ガスからの分光学的発光におけるステップ変化が観察され得る。別の言い方をすれば、分光学的発光信号の挙動は、ガス流れ部品の出口域における追加量のトレーサーガスの流入によって影響される。入口域24において課される入口圧力が、入口域から出口域へと(オリフィス通路、毛管通路、または浸透通路を通じて)トレーサーガスを流すのに十分である場合に、出口域26に存在し、流通する搬送ガスによって離れるように運ばれるトレーサーガスの量は、急激に増大する。一部の状況では、分光学的発光信号40における急激な増大も観察され、出口搬送ガス流れ36におけるトレーサーガスの増大した残留量を示している。
当業者によって容易に理解されるように、分光学的発光信号において観察され得る挙動変化の性質は、存在する漏れの種類、試験されているガス流れ部品の種類、試験システムの動作条件などに依存する。
大きな値の漏れは、強度変化ステップを定義する分光学的発光信号の強度における急激な増大を観察することで、特に検出されやすくなり得る。この挙動は、例えば、ガス流れ部品を通じてのオリフィス式の漏れの存在において観察され得る。前述したように、オリフィス式の漏れは、流路の長さがその平均直径と最大でも同一である漏れに相当する。典型的には、このようなオリフィス式の漏れを有するガス流れ部品の入口域と出口域との間で適用される十分な圧力差において、入口域におけるトレーサーガス分子が、オリフィスを通じて勢いよく出て出口域に溢れることになる。
分光学的発光の監視は、時間の関数として、正規化された強度尺度で監視された分光学的発光を表す分光学的発光信号の強度を表示することを含み得る。例として、図3Cを参照すると、入口圧力における圧力増分に続く分光学的発光信号における強度ステップ変化の例がグラフで示されている。時間t3において、つまり、第3の圧力増分の後、変化ステップを定める、分光学的発光信号の強度における相当の増大が観察でき、ガス流れ部品の入口域から出口域へのガス漏れの存在を示していることが、分光学的発光信号Sの形において見られる。サイクルn=2とn=3との間でのパージ状態の唯一の変化は、漏れによるトレーサーガスの流入であるため、変化ステップは、出口域におけるトレーサーガスの漏れ量を示すに過ぎない。当業者は、監視された分光学的発光信号の強度の変化ステップが他の種類の値の漏れの存在下で観察されることがあり、出口域に存在するトレーサーガスの量を、グラフ表示で変化ステップが分かるだけ増大させ得ることを、容易に理解するだろう。
釣り合わせが任意選択であり、検出方法が釣り合わせなしでなおも機能できることは、理解されるべきである。釣り合わせのない場合、分光学的発光における変化ステップは、出口域におけるトレーサーガスの残留量に加えて、トレーサーガスの漏れた量を示すことになる。
一部の実施では、入口圧力における各々の漸増は、トレーサーガスの試験流れの導入の間のあらかじめ設定された動作時間の後に実施され得る。さらに任意選択で、あらかじめ設定された動作時間は、前記あらかじめ設定された動作時間の終了までの分光学的発光における漸近の強度変化を監視するように選択され得る。あらかじめ設定された動作時間は、強度変化が前記あらかじめ設定された動作時間の終了までにゼロになる傾向となるように(図3AにおいてdS/dt=0として参照される)、さらに選択され得る。
漏れ試験システム
図2を参照すると、一部の実施による、閉じた状態におけるガス流れ部品22の入口域24と出口域26との間のガス漏れのための試験についての漏れ試験システム20の概略図が示されている。前述したように、ガス流れ部品22は、例えばダイヤフラム弁、回転弁、ニードル弁、ボール弁など、弁であり得る。ガス流れ部品は、接続具、容器などによって具現化されてもよい。
図2を参照すると、一部の実施による、閉じた状態におけるガス流れ部品22の入口域24と出口域26との間のガス漏れのための試験についての漏れ試験システム20の概略図が示されている。前述したように、ガス流れ部品22は、例えばダイヤフラム弁、回転弁、ニードル弁、ボール弁など、弁であり得る。ガス流れ部品は、接続具、容器などによって具現化されてもよい。
一般的に言って、漏れ試験システム20は、ガス流れ部品22を通るガス漏れを検出するように、試験中のガス流れ部品22に動作可能に連結できる相互に関連したいくつかの装置およびユニットを備え得る。システムの実施形態は、先に定めたように、小さい値から大きい値へとガス漏れを検出するように適合され得る。
漏れ試験システム20は、概して、入口域24と流体連通するようにガス流れ部品に連結可能な加圧ユニット28を備えている。加圧ユニット28は、任意選択でトレーサーガス供給源27から、大気圧においてトレーサーガスが供給されるように、および、トレーサーガスの試験流れ29をガス流れ部品22の入口域24へと送達するように構成されている。加圧ユニット28は、連続的な圧力増分についてガス流れ部品の入口圧力を上昇させるように動作可能である。
加圧ユニット28は、流体流れの圧力を変化させることができる任意の装置または装置アセンブリによって具現化され得ることを理解されるべきである。例として、図4に示した構成を参照すると、一部の実施では、加圧ユニット28は、入口圧力を測定するための絶対圧力トランスデューサPT1との組み合わせで入口圧力を変化させるための高圧電子圧力制御装置PC1を備え得る。他の変化は、当然ながら、発明の範囲内にあると考えることができる。漏れ試験システム20が、システムを通る搬送ガス、トレーサーガス、またはそれらの組み合わせの圧力を制御または変化するために、加圧ユニットの下流に、圧力に関する他の装置を備えてもよいことも、理解されるべきである。
漏れ試験システム20は、出口域26と双方向で流体連通している搬送ガス流れ制御アセンブリ30をさらに備えている。搬送ガス流れ制御アセンブリ30は、搬送ガス供給源34から入力搬送ガス流れ32を受け入れるように構成されている。入力搬送ガス流れ32は、ガス流れ部品22の出口域26を通って流通し、後でより詳細に説明するように、トレーサーガスをガス流れ部品22からパージし、出口搬送ガス流れ36をもたらす。
当業者によって容易に理解できるように、加圧ユニット28および搬送ガス流れ制御アセンブリ30は、トレーサーガスの流通、入力搬送ガス流れ32の流通、および出口搬送ガス流れ36の流通に関連する案内および/または放出の目的のために、複数の弁を備えてもよい。一部の実施では、弁は、直列または並列に配置されてよく、搬送ガス、トレーサーガス、またはそれらの組み合わせを案内または放出するために、開位置と閉位置との間で切り替え可能であり得る。
搬送ガス流れ制御アセンブリ30の例示の実施形態が、図4に示されており、弁V1、V3、およびV4に加えて、圧力トランスデューサPT2およびPT3を備えている。図4の漏れ試験システム20の動作のより詳細な記載は、後でさらに提供されている。
漏れ試験システム20は、出口搬送ガス流れ36を受け入れるように搬送ガス流れ制御アセンブリ30に連結可能な監視装置38をさらに備える。監視装置38は、出口域26からパージされるトレーサーガスの量を示す出口搬送ガス流れ36からの分光学的発光を連続して監視するように構成されている。前述しているように、監視装置38は、発光プラズマの生成を通じて作り出される分光学的発光が出口搬送ガス流れから放つプラズマ発光検出器(PED:Plasma Emission Detector)を備え得る。監視装置38は、プラズマによって発せられる光を、分光学的発光信号を具現化する比例的なアナログまたはデジタルの信号へと変換する、フォトダイオード39などの光検出器をさらに備え得る。
先に説明したように、監視装置38は、好ましくは、波長固有であり、監視された分光学的発光信号40がトレーサーガスに特異的な発光を表している波長に調整される。一部の実施では、監視装置38は、多波長監視を実施するように構成されてもよい。多波長監視は、小さい値の漏れから大きい値の漏れまで、ガス漏れの様々な値に対して向上した感度を提供できる。
有利には、PEDの使用は、異なる種類のガス(Ar、N2、およびO2など)に対して感受性のある、または、同じガスの異なる濃度(または量)に対して感受性のある異なる波長での分光学的発光の監視を可能にする。しかしながら、監視装置がPEDに限定されないことは理解されるべきであり、代替で、熱伝導度検出器(TCD)または質量分析計が本発明の範囲から逸脱することなく使用されてもよい。任意選択で、監視装置38は、トレーサーガスの性質に応じて選択されてもよい。PEDは窒素からの分光学的発光を監視するように適合でき、質量分析計は、例えば、イオン化されたヘリウムの質量対電荷比を監視するように適合できる。
漏れ試験システム20は、監視された分光学的発光を表している分光学的発光信号40を受け取るために監視装置38と通信する処理装置42をさらに備えている。処理装置42は、後に記載しているものなど、ガス流れ部品22の入口域24と出口域26との間でのガス漏れの存在の決定を可能にするように構成されている。一実施による処理装置の例は、図4に示されており、後でさらに説明されている。しかしながら、他の構成が、本発明の範囲から逸脱することなく使用され得ることは、理解されるものである。
一部の実施では、処理装置38は、第1の信号処理経路60と第2の信号処理経路62とを備え得る。異なる信号処理経路が、異なる条件の下で、監視された分光学的発光信号を処理および表示するために使用され得る。
図4の図示した実施では、第1の信号処理経路60は、例えば、出口搬送ガス流れにおけるトレーサーガスの絶対濃度値を表示するために使用され、一方、第2の信号処理経路62は、監視された分光学的発光における強度パターン変化を示す微分値を表示するために使用され得る。
例えば、第1の信号処理経路60は、搬送ガスにおける窒素の量を表示するために使用でき、そのため、窒素のppmにおけるガス流れ部品を通る漏れの程度の直接的な読取を提供する。当業者は、ガス漏れを定量化することに関連する他の工学的ユニットが、例えば、マイクロコントローラによる変換を通じて生成され得ることを、容易に理解するものである。第2の信号処理経路62は、表示された分光学的発光の基線を50%の尺度で設定することを可能にすることができる。この再尺度設定は、使用者が、より高い入口圧力において分光学的発光を監視するために、ガス流れ部品の出口域からの窒素の完全な評価を待つ必要がないため、試験作業を加速することが有利に可能となり得る。処理装置42は、監視サイクルの開始において、この残留量を示す監視された分光学的発光の実際の値を読み、それを記録し、それを続く監視サイクルの読み取りから引き算する。代替で、残留量の10%までの実施の別の例では、窒素の量は、続いて50%の尺度縮小によって補正される。2つの信号処理経路60および62による差動モードでの処理装置42の動作は、ガス流れ部品22の出口域26に既に存在する高レベルの窒素があったとしても、より優れたガス漏れ検出感度を提供する。
一部の実施では、処理装置42は、図3A〜図3Cのグラフにおいて見られるように、分光学的発光の強度の指示をグラフ表示できる。ガス流れ部品を通るトレーサーガスの漏れの存在は、処理装置42によって表示される信号が、入口圧力における圧力増分に続いて、監視された分光学的発光信号40において先に定められたような強度変化パターンを示すときに検出される。
例えば、図3Dに示したものと同様のグラフで見るとき、所与の圧力増分に続いて、変化ステップが監視された分光学的発光信号において観察される場合を示すことが表示され得る。漏れが検出されるトレーサーガスの入口圧力は、漏れ圧力(LP)と称することができる。漏れ圧力において、追加的なトレーサーガスが出口域に入り、この追加的な量が、搬送ガスによって出口域から離れるように漸次的に運ばれ、そのため、監視された分光学的発光におけるステップは、漏れたトレーサーガスの追加的な量を示す。
一部の実施では、試験方法の出力は、漏れの有無の指示と、検出された漏れの種類、漏れ圧力、出力搬送ガス流れにおけるトレーサーガスの濃度などの任意選択での追加的なデータとを提供する文字情報として使用者に提供されてもよい。他の視覚的または聴覚的な出力が検討されてもよい。
処理装置42は、監視された分光学的発光信号を処理し、漏れの存在を決定するために使用され得る任意の回路、チップ、プロセッサ、または他の部品を備え得る。一部の実施では、処理装置42は、監視された分光学的発光40を、マルチプレクサおよびマイクロコントローラとの組み合わせで、複数の増幅段、釣り合わせ部(または、補正移動)、レンジ増幅器、A/Dコンバータへと入力するように構成され得る。図4は、処理装置についての1つの可能な構成を示しているが、多数の他の構成が当業者によって思い描かれ得ることは、容易に理解されるものである。
一部の実施では、監視装置38および処理装置42は、前述したものなど、多波長スキームを支持するように構成されてもよい。一例では、多波長を監視するために、フォトダイオードによる信号の検出の前に必要とされる波長を取り出すために、異なる干渉帯域通過光学フィルタがプラズマ室からの光学発光の経路で使用されてもよい。各々の干渉フィルタの他方の側では、フォトダイオードが、1つの監視経路を構成するために演算増幅器に連結され得る。例えば、3つの監視経路が異なって構成されてもよい。監視装置38の監視経路の各々1つは、必要に応じて個別の経路選択を可能とするために、処理装置42のアナログマルチプレクサに連結されてもよい。アナログマルチプレクサは、図4で見られるように、マイクロコントローラによって制御され得る。
漏れ試験システムが、本発明の範囲から逸脱することなく、前述したものに追加的および/または補足的な機能を実施する他の部品、装置アセンブリなどを備え得ることは、容易に理解されるものである。
図4への具体的な参照では、図示した実施形態による漏れ試験システム20は、例えば、監視装置38の上流で出口搬送ガス流れ36を篩分けするために、搬送ガス流れ制御アセンブリ30を通じてガス流れ部品の出口域26へと動作可能に連結される篩分けアセンブリ44を備えている。篩分けアセンブリ44は、分光学的発光信号40に影響を与え得る出口搬送ガス流れ36からの汚染を排除するように構成される任意の装置または装置アセンブリを含み得る。例えば、分光学的発光の監視は、搬送ガスの過剰な水分または炭化水素含有量によって影響され得る。水分汚染は監視装置38を必ずしも損傷しないが、監視装置38の応答時間を遅らせる可能性があり、監視された分光学的発光信号40のノイズを増加させ、感度を低減させる。
一部の実施では、篩分けアセンブリ44は、水分トラップ46、炭化水素トラップ48、またはそれらの組み合わせを備え得る。水分トラップ46は、例えば、プラズマによって発生される発光が水分によって影響され得るため、PEDの上流で有用であり得る。ある実施では、トレーサーガスが例えば窒素であるとき、水分トラップは、約4Åの分子寸法を有する窒素を捕らえるのを回避するために、3Åの直径を有する分子篩で具現化され得る。炭化水素トラップ46は、活性炭、ニッケル基触媒、または任意の他の活性炭化水素ゲッター材料を含み得る。
一部の実施では、システム20は、ドーピング量の水を監視装置38の上流で出口搬送ガス流れ36に提供するために、ガス流れ部品の出口域に動作可能に連結可能な水分ドーピング装置50も備え得る。篩分けアセンブリ44からの水分トラップ46との組み合わせでは、数ppmの水の添加が、搬送ガスの水分をドープし、PEDなどの監視装置を水分汚染に不感知とさせるのに十分であり得る。例えば、3〜8ppmの水が出口搬送ガス流れに加えられ得る。代替で、水分は、透過管を通じて、または、水に対して透過性の少なくとも1つの壁を有するPEDを直接的に通じて加えられ、それによってプラズマ室に直接的に水分を放ち得る。
一部の実施では、漏れ試験システムは、監視装置を出ていく搬送ガスを回復するために、任意の装置または装置アセンブリを備え得る。一部の例では、例えば、同じ搬送ガスを漏れ試験システムのための搬送ガス供給源として再使用するために、搬送ガスが監視装置を通じてトレーサーガスを運ぶために使用された後、残存搬送ガスを再循環することは、経済的であり得る、または、望まれ得る。図4の図示した実施形態では、そのため、漏れ試験システム20は、監視装置38を出る残存搬送ガスの流れ54を受け入れるために監視装置38の下流に位置付けられたガス再循環アセンブリ52を備えている。
いくらかの微量のトレーサーガスをなおも含み得る残存搬送ガスの流れ54は、例えば、入力搬送ガス流れ32からの清浄な搬送ガスとの混合によって再び使用可能とされ、残存搬送ガスの流れにおけるトレーサーガスの割合を、無視できる量および/または許容可能な量まで希釈する。
任意選択で、ガス再循環アセンブリ52は、ポンプ56、ガス清浄器58、流れ制限器60、またはそれらの組み合わせを含み得る。ポンプ56は、好ましくは、残存搬送ガスの流れを、搬送ガス流れ制御アセンブリ30を通じて、ガス流れ部品の出口域26へと再び入らせるように駆動する。ガス清浄器58は、分子篩分けによって、トレーサーガスの残留量の少なくとも一部を搬送ガスから除去するためのものである。流れ制限器60は、ガス再循環アセンブリ52からの搬送ガスの適切な流量を提供するために、ポンプ56および清浄器58の下流に提供される。さらに任意選択で、流れ制限器は、毛管の流れオリフィスまたは円板式の流れオリフィスであってもよい。
一部の実施では、漏れ試験システム20は、試験中のガス流れ部品への運搬および接続を容易にするように、携帯可能であるように構成され得る。携帯可能とは、システムに含まれる機器の数および大きさを最小限にすることで、ガス漏れが疑われる任意の場所へと運搬される能力を言っている。
以下の記載を通じて、冠詞「1つ(a)」が要素を導入するために使用されるとき、これは、「1つだけ」を意味するのではなく、むしろ「1つまたは複数」を意味していることは言及に値する。例えば、本発明によるシステムは、本発明の範囲から逸脱することなく、それぞれの1つまたは複数の監視装置との関連で、試験中の1つまたは複数のガス流れ部品を含み得る。
各々のシステムおよび方法の前述の任意選択の態様のうちのいずれか1つが、その態様のうちの任意の他のものと、2つの態様が相互の排他性のために明らかに組み合わせできないのでなければ組み合わされ得ることは、理解されるべきである。例えば、本明細書で先に記載した、本明細書で以下に記載している、および/または、添付の図にある、方法の様々な任意選択のステップ、および/または、システムの構造要素は、添付の特許請求の範囲による大まかな方法およびシステムの記載のいずれかと組み合わせられ得る。
体積流量制御を用いる試験方法
他の態様によれば、入口圧力における増分と対照的に、搬送ガスの体積流量における増分を用いる、閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法が提供される。体積流量は、単位時間当たりで通過する流体の体積として定義できる。
他の態様によれば、入口圧力における増分と対照的に、搬送ガスの体積流量における増分を用いる、閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法が提供される。体積流量は、単位時間当たりで通過する流体の体積として定義できる。
技術的に容易に理解されるように、出口域からパージされたトレーサーガスを表す分光学的発光の強度は、プラズマ発光検出器のプラズマ室における単位体積当たりのトレーサー化学種のトレーサーガス分子の量に直接的に関係される。先に記載した実施において、入口圧力を変化させると、漏れの存在する出口域においてトレーサーガスの追加的な分子の流入をもたらし、同じ体積について、プラズマ室におけるトレーサーガスの分子の割合がより大きくなり、したがって、先に説明したように、分光学的発光の強度を増加させる。同様の効果は、トレーサーガス分子の量を一定に維持しつつ、プラズマ室におけるガスの全体積を低減することでも得られる。
図5を参照すると、この実施による方法200のステップを示す流れ図が示されている。この実施による方法は、ガス流れ部品の入口域をトレーサーガスへと曝すステップ201を最初に含んでいる。これは、入口域におけるトレーサーガスの試験流れを一定の圧力で導入することによって実行され得る。他の変形では、例えば、窒素をトレーサーガスとして使用して、このステップは、入口域を周囲空気へと曝すことで簡単に達成され得る。この変形は、入口圧力を制御するための手段がない場合、このような制御が望まれない場合、または、このような制御が利用不可能である場合、特に興味のあるものとなり得ることは、容易に理解されるものである。
方法200は、一定の体積流量に従って、ガス流れ部品の出口域からトレーサーガスをパージするために、出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップ202を次に含む。先に説明したように、これは、ガス成分の出口域と流体連通している搬送ガス供給源を提供することで実施され得る。搬送ガスは、アルゴン、ヘリウム、または他の適切なガス化学種であり得る。
方法200は、出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、出口域からパージされたトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光を監視するステップ204を次に含む。
当業者は、この試験方法の開始時おいて、出口域がトレーサーガスの残留量を含み得ることを容易に理解するものである。トレーサーガスの残留量への言及は、トレーサーガスが出口域に確かに存在するが、少量存在することを暗示している。一部の実施では、方法は、出口域を通じて搬送ガスを流通させることで、出口域を周囲空気からあらかじめパージするステップを含んでもよい。あらかじめパージするステップは、例えば、トレーサーガスが周囲空気に含まれるガスと同じ性質のものである場合といった、大量のトレーサーガスが出口域において初期に存在し、この大量を示す分光学的発光を監視することが望まれない場合に、示され得る。当業者は、出口域における搬送ガスの流通が、出口域において残留量または残留濃度で初期に存在するトレーサーガスの漸次的なパージをもたらすが、トレーサーガスが漏れを通じてガス流れ部品の出口位置に入り得るため、漏れの場合に搬送ガス流れにおいて少量のトレーサーガスが残り得ることも、容易に理解するものである。好ましくは、出口域のパージは、監視された分光学的発光の強度における変化の傾きが一定となるまで、好ましくは、ゼロになるまで、または、ゼロに近くなるまで、実施される。1つまたは複数の任意選択の釣り合わせ/尺度設定のステップは、監視された分光学的発光信号のグラフ表示の基線を再調整するために実施され得る。
残留量の前記トレーサーガスが出口域からパージされたことを監視が示したとき、方法は、少なくとも1つの流量減分について搬送ガスの体積流量を低減させるステップ208を次に含む。漏れのない場合、このステップは、監視された分光学的発光の強度に何の影響もない。しかしながら、先に説明したように、トレーサーガスの流れがガス流れ部品を通って出口域へと漏れる場合、このステップは、プラズマ室のガス体積におけるトレーサーガスの相対的割合を増加させ、監視された分光学的発光の強度を増加させ、ステップ変化を作り出す。流量減分に続いて、監視された分光学的発光においてステップを検出したとき、ガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れの存在が決定される210。
多波長実施
任意選択で、漏れ試験方法は、多波長で出口搬送ガス流れからの分光学的発光を監視することを伴ってもよい。
任意選択で、漏れ試験方法は、多波長で出口搬送ガス流れからの分光学的発光を監視することを伴ってもよい。
このような変形によれば、トレーサーガスと、トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用いる、閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法が提供される。方法は、ガス流れ部品の出口域からトレーサーガスをパージするために、出口域を通じて搬送ガスを流通させるステップを含む。次に、方法は、ガス流れ部品の入口域をトレーサーガスへと曝すステップを含む。方法は、出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、部品の出口域におけるトレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、出口域からパージされるトレーサーガスの量を示す搬送ガスからの分光学的発光を並行して監視するステップも含む。
ある実施では、監視装置および処理装置は、ガス流れ部品の出口域におけるトレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とを監視するように構成され得る。技術的に知られているように、所与の化学種の特性スペクトルにおける異なる分光線は、異なる強度を有する。そのため、異なる分光線が、異なる濃度範囲おいてトレーサーガスの存在を監視するために使用され得る。例えば、トレーサーガスが窒素であるとき、337.1nmの第1の波長における搬送ガスからの分光学的発光は、0ppmから1000ppmまでの窒素濃度を示すことができ、391nmの第2の波長における分光学的発光は、1000ppmから10,000ppmまでの間の窒素濃度を示している。357.69nmの波長が窒素を監視するために選択され得ることは、この波長が搬送ガスに含まれ得る炭化水素との干渉をはるかに受けにくいため、留意されるべきである。例えば、炭化水素の存在は、試験するガス流れ部品がグリスまたはオイルの痕跡を有する場合に、問題となり得る。
追加の波長は、追加の濃度範囲において感度を提供するために監視されてもよい。窒素の例をトレーサーガスとしてなおも使用すると、406nmの第3の波長は、10,000ppmまでの窒素の大きな濃度に対して、向上した結果と、より線形な応答とを得ることができる。
追加の変形
一部の実施では、方法は、検出感度を変化させ、それによって様々な度合いのガス漏れの適切な検出を提供するように、搬送ガスからの分光学的発光の監視の間、少なくとも2つのトレーサーガスの試験流れを導入するステップを含み得る。
一部の実施では、方法は、検出感度を変化させ、それによって様々な度合いのガス漏れの適切な検出を提供するように、搬送ガスからの分光学的発光の監視の間、少なくとも2つのトレーサーガスの試験流れを導入するステップを含み得る。
実施例
弁に連結された先に記載したシステムの実施例が、図4において概略的に示されている。方法の例示の実施は、例示のシステムとの関連で、以下においても記載されている。
弁に連結された先に記載したシステムの実施例が、図4において概略的に示されている。方法の例示の実施は、例示のシステムとの関連で、以下においても記載されている。
この例では、ガス流れ部品22は弁によって具現化されている。試験中の弁(VUT)の入口域24は、トレーサーガス供給源27としての窒素N2または空気の供給源に連結されている。システムが試験中の弁(VUT)に固定されると、動作は、入口域24が出口域26と流体連通できないように(試験中の弁(VUT)においてガス漏れの存在がない)、試験中の弁(VUT)が閉位置または閉じた位置にあることから始まる。
任意選択で、システムは、トレーサーガスおよび/または搬送ガスを案内または放出のいずれかをするために、複数の弁V1〜V7を備えてもよい。試験中の弁(VUT)が、試験中のガス流れ部品を言っており、弁アセンブリに含まれていないことは、理解されるべきである。V1、V2、およびV4は、トレーサーガスまたは搬送ガスを周囲へと放出するための開位置と、搬送ガスおよびトレーサーガスを監視装置38のプラズマ発光検出器(PED)へと、または、試験中の弁(VUT)の出口域26へと案内するための閉位置との間で、少なくとも切り替え可能である。V3、V5、V6、およびV7は、トレーサーガスおよび/または搬送ガスを、試験中の弁(VUT)の出口域26へと案内する、または、周囲へと放出するために案内する。弁V1〜V6の動作性は、後でさらに記載されることになる。
プレパージ
弁V3が開位置にあるとき、試験中の弁(VUT)の出口域26は、搬送ガスとしてのアルゴンと流体連通しており、そのため残留する窒素または空気を出口域26からパージする。弁V4は位置2(開位置)にあり、ポンプ#2は、周囲アルゴンへと放出して残留する窒素または空気を漸次的にパージするように作動される。弁V4は、静的なパージまたは希釈のパージに従って動作され得る、つまり、弁V4は、位置1と位置2との間で交互に切り替えられ、圧力脈動と、残留する窒素または空気の希釈とをもたらす。例えば、5回〜10回の繰り返しの後、弁V4は、試験中の弁(VUT)の出口域26における窒素または空気の許容可能な残留量に達したとき、閉位置(位置1)へと切り替えることができ、そのため、出口域26は、一連の弁に従って、プラズマ発光検出器(PED)を含む下流の機器と流体連通できる。
弁V3が開位置にあるとき、試験中の弁(VUT)の出口域26は、搬送ガスとしてのアルゴンと流体連通しており、そのため残留する窒素または空気を出口域26からパージする。弁V4は位置2(開位置)にあり、ポンプ#2は、周囲アルゴンへと放出して残留する窒素または空気を漸次的にパージするように作動される。弁V4は、静的なパージまたは希釈のパージに従って動作され得る、つまり、弁V4は、位置1と位置2との間で交互に切り替えられ、圧力脈動と、残留する窒素または空気の希釈とをもたらす。例えば、5回〜10回の繰り返しの後、弁V4は、試験中の弁(VUT)の出口域26における窒素または空気の許容可能な残留量に達したとき、閉位置(位置1)へと切り替えることができ、そのため、出口域26は、一連の弁に従って、プラズマ発光検出器(PED)を含む下流の機器と流体連通できる。
較正
一部の実施では、プラズマ発光検出器(PED)は、以下の手順に従って較正されてもよい。ゼロガスおよびスパンガスが較正のために使用されてもよい。弁V1が位置3にあるとき、ゼロガスは、プラズマ発光検出器PEDを通って流れるように許容される。ゼロガスは、搬送ガス、つまり、アルゴンと同じ性質のものとでき、トレーサーガス、つまり、窒素を含まない、または、非常に小さい所定の濃度で含む。ゼロガスからの監視された分光学的発光は、次の較正までの監視の休止の間、ゼロ値として作用することになる。次に、弁V1は位置4とされて、スパンガスをプラズマ発光検出器PEDに通して流すことができる。スパンガスは、ゼロガスにおける濃度より実質的に高いトレーサーガス、つまり、窒素の既知の濃度を含むガスである。スパンガスからの監視された分光学的発光はスパン値として記録され、スパン値は、窒素の既知の較正された濃度を表している。したがって、分光学的発光の強度のこれらのゼロ値およびスパン値は、較正曲線を確立するために使用される。プラズマ発光検出器(PED)の下流に位置付けられるシステムの信号処理ユニットは、計数をトレーサーガスのppm値に変換するために、アナログからデジタルへの変換計数器を備えてもよい。
一部の実施では、プラズマ発光検出器(PED)は、以下の手順に従って較正されてもよい。ゼロガスおよびスパンガスが較正のために使用されてもよい。弁V1が位置3にあるとき、ゼロガスは、プラズマ発光検出器PEDを通って流れるように許容される。ゼロガスは、搬送ガス、つまり、アルゴンと同じ性質のものとでき、トレーサーガス、つまり、窒素を含まない、または、非常に小さい所定の濃度で含む。ゼロガスからの監視された分光学的発光は、次の較正までの監視の休止の間、ゼロ値として作用することになる。次に、弁V1は位置4とされて、スパンガスをプラズマ発光検出器PEDに通して流すことができる。スパンガスは、ゼロガスにおける濃度より実質的に高いトレーサーガス、つまり、窒素の既知の濃度を含むガスである。スパンガスからの監視された分光学的発光はスパン値として記録され、スパン値は、窒素の既知の較正された濃度を表している。したがって、分光学的発光の強度のこれらのゼロ値およびスパン値は、較正曲線を確立するために使用される。プラズマ発光検出器(PED)の下流に位置付けられるシステムの信号処理ユニットは、計数をトレーサーガスのppm値に変換するために、アナログからデジタルへの変換計数器を備えてもよい。
一部の実施では、プラズマ発光検出器(PED)は、監視された分光学的発光に基づいたトレーサーガス濃度の精度を確保するために、定期的に再較正されてもよい。
分光学的発光監視
弁V1は位置2へ切り替えられ、そのため、V3を通じて試験中の弁(VUT)の出口域26から来るアルゴンは、プラズマ発光検出器PEDに到達する前に、篩分けアセンブリ44において水分および炭化水素の篩分けを受け、水分ドーピング装置50において水分ドーピングを受けることができる。搬送ガス流れ測定装置FT1は、プラズマ発光検出器(PED)の出口に動作可能に連結されてもよい。アルゴンは、試験中の弁(VUT)の出口域26からトレーサーガスとしての窒素の残留量を漸次的にパージする。そのため、プラズマ発光検出器は、窒素の分光学的発光をアルゴンから監視するように調整される。
弁V1は位置2へ切り替えられ、そのため、V3を通じて試験中の弁(VUT)の出口域26から来るアルゴンは、プラズマ発光検出器PEDに到達する前に、篩分けアセンブリ44において水分および炭化水素の篩分けを受け、水分ドーピング装置50において水分ドーピングを受けることができる。搬送ガス流れ測定装置FT1は、プラズマ発光検出器(PED)の出口に動作可能に連結されてもよい。アルゴンは、試験中の弁(VUT)の出口域26からトレーサーガスとしての窒素の残留量を漸次的にパージする。そのため、プラズマ発光検出器は、窒素の分光学的発光をアルゴンから監視するように調整される。
分光学的発光の監視された値は、プラズマ発光検出器(PED)の下流に位置付けられるシステムの処理装置42へと送信される。処理装置42は、動作時間に応じた監視された分光学的発光をグラフ表示する。アルゴンからの残留窒素の分光学的発光が、試験中の弁(VUT)の出口域26の漸次的なパージから来るため、残留窒素の監視された分光学的発光は、図3Aで見られるように、漸次的に低下する。この動作の局面の間、試験中の弁(VUT)の入口域24は大気圧にあり、ガス漏れ速度は、ゼロである、または、極度に小さいと仮定される。そのため、監視された分光学的発光は、出口域26からの残留窒素を示すだけである。
釣り合わせ/尺度設定
分光学的発光の基線は、試験中の弁(VUT)の出口域26における窒素の残留量を示す監視された分光学的発光に従って、再ゼロ設定(釣り合わせ)される、または、補正(尺度設定)される。そのため、監視された分光学的発光の読み取りにおける続いての変化は、窒素の追加的な供給源の存在を示すことになる。さらに、グラフ表示は、図3Bに見られるように、信号における強度変化パターンにおける差を識別するのに適切な尺度へと、この過程を通じて適合され得る。
分光学的発光の基線は、試験中の弁(VUT)の出口域26における窒素の残留量を示す監視された分光学的発光に従って、再ゼロ設定(釣り合わせ)される、または、補正(尺度設定)される。そのため、監視された分光学的発光の読み取りにおける続いての変化は、窒素の追加的な供給源の存在を示すことになる。さらに、グラフ表示は、図3Bに見られるように、信号における強度変化パターンにおける差を識別するのに適切な尺度へと、この過程を通じて適合され得る。
増分加圧
追加的な窒素が、後でさらに記載しているように、より高い入口圧力において、入口域24から試験中の弁(VUT)の出口域26へと流れ得る。
追加的な窒素が、後でさらに記載しているように、より高い入口圧力において、入口域24から試験中の弁(VUT)の出口域26へと流れ得る。
圧力制御装置(PC1)および第1の圧力トランスデューサ(PT1)を含む加圧ユニット28は、試験中の弁(VUT)の入口域24における入口圧力を増分で上昇させる。入口圧力増分の値は、試験中の弁(VUT)の性質および大きさに依存し得る。
例えば、試験中の弁(VUT)が1000psigの作動圧力を有すると仮定して、入口圧力は、100psiの増分ずつ、漸進的に上昇され得る。したがって、圧力制御装置(PC1)は、100psiの増分で、100psigから1000psigまで上昇する入口圧力を有する窒素流れを作り出す。任意選択で、入口圧力は、各々の圧力増分の間で、あらかじめ設定された作動時間の後、漸進的に上昇される。あらかじめ設定された作動時間は、試験中の弁(VUT)の種類に応じて選択され得る。より大きな弁は、より長いあらかじめ設定された作動時間を有することになる。
入口圧力の漸増に続いて、プラズマ発光検出器(PED)は、変化する分光学的発光を、アルゴンによって運ばれる窒素から監視できる。処理装置42は、監視された分光学的発光を受け取り、流れるアルゴンから、窒素の監視された分光学的発光における強度変化パターンを表示すると、ガス漏れの存在を検出できる。
処理装置42は、試験中の弁(VUT)の漏れを通じて流れる追加的な窒素があるため、監視された分光学的発光におけるステップ変化、および/または、低下する分光学的発光の傾きの値における低下も表示できる。
例えば、漏れのない状態と漏れのある状態とにおける監視された分光学的発光の低下速度の差が、(所望の漏れ速度工学ユニットにおける)窒素の漏れ量を示すために計算および処理され得る。追加で、分光学的発光の限度低下プロフィールが、許容可能な窒素漏れ速度上限を提供するために、監視された分光学的発光を上回って設定され得る。
入口圧力の各々の漸増の前に、処理システムは、表示された分光学的発光の基線を再尺度設定または再ゼロ設定するように構成され、それによって、続いての監視は、窒素の漏れた量を示す値の範囲内で実施される。
例えば、入口圧力の漸増の前(および、あらかじめ設定された作動時間の後)の窒素の量を示す監視された分光学的発光の値が、入口圧力の漸増の後、窒素の量を示す監視された分光学的発光の値から引かれてもよい。
さらに任意選択で、入口圧力の漸増の前の窒素の量を示す監視された分光学的発光の値は、50%の値へと削減され得る。
さらに、任意選択で、処理装置42は、自動的な再縮尺を実施するように構成されてもよい。例えば、窒素の量を示す監視された分光学的発光の値が、あらかじめ設定された値未満に低下するとき、基線は、監視された尺度において監視された分光学的発光を維持するために、尺度の50%において自動的に再設定され得る。
ガス再循環
なおも図4を参照すると、ガス再循環アセンブリ52は、ポンプ56(ポンプ#1としても識別される)、清浄器58と、流れ制限器60とを備えている。ポンプ56は、流れトランスデューサ(FT1)によって読み取られる流れ制限器60を通る所望のガス流れを維持するために必要とされる値で、第2の圧力トランスデューサ(PT2)によって読み取られるガス圧力を上昇させるために使用される。
なおも図4を参照すると、ガス再循環アセンブリ52は、ポンプ56(ポンプ#1としても識別される)、清浄器58と、流れ制限器60とを備えている。ポンプ56は、流れトランスデューサ(FT1)によって読み取られる流れ制限器60を通る所望のガス流れを維持するために必要とされる値で、第2の圧力トランスデューサ(PT2)によって読み取られるガス圧力を上昇させるために使用される。
弁V5は、ポンプ吐出圧力を維持するために、ポンプ56からのガスを迂回させるのに使用され、それによって、流れ制限器60は、第2の圧力トランスデューサ(PT2)によって読み取られる圧力に基づいて、適切なガス流れを提供する。
第3の圧力トランスデューサ(PT3)は、ガス再循環アセンブリ52を使用するとき、プラズマ発光検出器(PED)の放出圧力を読み取る。第3の圧力トランスデューサ(PT3)は、絶対的な圧力トランスデューサである。この実施形態では、プラズマ発光検出器(PED)の作動圧力は、ガス再流通の間のポンプ作用またはV5の開動作のため、自然に低下する傾向があるため、一定の値で維持されることになることが留意されるべきである。圧力変動は、表示されている監視された分光学的発光において重要な基線移動を引き起こし得るため、第3の圧力トランスデューサ(PT3)の動作は、第2の圧力トランスデューサ(PT2)の動作に対して優先する。
任意選択で、ガス再循環アセンブリ52のガス清浄器58は、窒素、酸素、水、および炭化水素を許容可能なレベル未満で捕らえるように構成される。ガス清浄器58は、H2Oを排除するための分子篩の第1の床13Xと、直列に、O2捕捉のためのニッケルまたは銅の触媒の第2の床と、最後に、窒素を排除するために使用されるジルコニウム合金の第3の床とを備え得る。
最終的な減圧
入口圧力の最後の漸増に続いて、圧力制御装置(PC1)は閉じられ、弁V6は、試験中の弁(VUT)の入口域24を減圧するために開けられる。
入口圧力の最後の漸増に続いて、圧力制御装置(PC1)は閉じられ、弁V6は、試験中の弁(VUT)の入口域24を減圧するために開けられる。
同時に、弁V1は、必要な場合、試験の別のサイクルのために準備させるために、処理装置42を釣り合わせるように、純粋なアルゴンをプラズマ発光検出器(PED)に通して流すことができるように位置1へと切り替えられる。
同時に、弁V3は、アルゴンが試験中の弁(VUT)の出口域26を通って流れるのを止めるために閉じられる。
最後に、弁V1およびV2は、プラズマ発光検出器(PED)を隔離するために、つまり、プラズマ発光検出器(PED)を、停滞する清浄なアルゴンで満たすために、閉じられてもよい。次に、検出器(PED)は、試験が別のガス流れ部品のために必要とされるまで、閉じられ得る。
当然ながら、いくつかの変形が、添付の特許請求の範囲に定められているような本発明の範囲から逸脱することなく、先に記載した実施形態に行われてもよい。
20 漏れ試験システム
22 ガス流れ部品
24 入口域
26 出口域
27 トレーサーガス供給源
28 加圧ユニット
29 試験流れ
30 搬送ガス流れ制御アセンブリ
32 入力搬送ガス流れ
34 搬送ガス供給源
36 出口搬送ガス流れ
38 監視装置
39 フォトダイオード
40 分光学的発光信号
42 処理装置
44 篩分けアセンブリ
46 水分トラップ
48 炭化水素トラップ
50 水分ドーピング装置
52 ガス再循環アセンブリ
54 残存搬送ガスの流れ
56 ポンプ
58 ガス清浄器
60 流れ制限器
60 第1の信号処理経路
62 第2の信号処理経路
22 ガス流れ部品
24 入口域
26 出口域
27 トレーサーガス供給源
28 加圧ユニット
29 試験流れ
30 搬送ガス流れ制御アセンブリ
32 入力搬送ガス流れ
34 搬送ガス供給源
36 出口搬送ガス流れ
38 監視装置
39 フォトダイオード
40 分光学的発光信号
42 処理装置
44 篩分けアセンブリ
46 水分トラップ
48 炭化水素トラップ
50 水分ドーピング装置
52 ガス再循環アセンブリ
54 残存搬送ガスの流れ
56 ポンプ
58 ガス清浄器
60 流れ制限器
60 第1の信号処理経路
62 第2の信号処理経路
Claims (29)
- 閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法であって、前記方法は、トレーサーガスと、前記トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用い、
前記ガス流れ部品の前記出口域から前記トレーサーガスをパージするために、前記出口域を通じて前記搬送ガスを流通させるステップと、
前記出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、前記出口域からパージされた前記トレーサーガスの量を示す前記搬送ガスからの分光学的発光を監視するステップと、
残留量の前記トレーサーガスが前記出口域からパージされたことを前記監視が示した場合に、前記ガス流れ部品の前記入口域に前記トレーサーガスの試験流れを導入するステップと、
前記ガス流れ部品の入口圧力を少なくとも1つの圧力増分で上昇させるステップと、
前記入口圧力における前記圧力増分の1つに続いて、前記監視された分光学的発光においてステップ変化を検出した場合に、前記ガス流れ部品の前記入口域と前記出口域との間でのガス漏れの存在を決定するステップと、
を含む方法。 - 前記出口域から周囲空気をあらかじめパージする予備的なステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記搬送ガスはアルゴンから成り、前記トレーサーガスは窒素から成る、請求項1または2に記載の方法。
- 前記搬送ガスはヘリウムから成り、前記トレーサーガスはアルゴンから成る、請求項1または2に記載の方法。
- 前記分光学的発光を監視する前記ステップは、時間の関数として、正規化された強度尺度で前記監視された分光学的発光を表す分光学的発光信号の強度を表示するステップを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記残留量の前記トレーサーガスが前記出口域からパージされたことを監視が示した場合に、前記分光学的発光信号を再尺度設定するステップを含む、請求項5に記載の方法。
- 前記分光学的発光を監視する前記ステップは、前記部品の前記出口域における前記トレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、前記分光学的発光を並行して監視するステップを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記分光学的発光を監視した後、前記搬送ガスを前記出口域へと再循環させるステップを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
- トレーサーガスと、前記トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用いる、閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験するための漏れ試験システムであって、
前記入口域と流体連通するように前記ガス流れ部品に連結可能な加圧ユニットであって、前記トレーサーガスが供給されるように、および、前記トレーサーガスの試験流れを前記ガス流れ部品の前記入口域へと送達するように構成され、連続的な圧力増分で前記ガス流れ部品の入口圧力を上昇させるように動作可能な加圧ユニットと、
前記ガス流れ部品の前記出口域と双方向で流体連通するように前記ガス流れ部品に連結可能な搬送ガス流れ制御アセンブリであって、前記トレーサーガスを前記出口域からパージし、出口搬送ガス流れをもたらすようにするために、投入搬送ガス流れを受け入れ、前記ガス流れ部品の前記出口域を通じて前記投入搬送ガス流れを流通させるように構成される搬送ガス流れ制御アセンブリと、
前記出口搬送ガス流れを受け入れるように前記搬送ガス流れ制御アセンブリに連結可能な監視装置であって、プラズマ発光検出器を備え、前記出口域からパージされた前記トレーサーガスの量を示す前記出口搬送ガス流れからの分光学的発光を監視するように構成される監視装置と、
前記監視装置からの前記監視された分光学的発光を受け取るために前記監視装置と通信する処理装置であって、前記入口圧力における前記圧力増分の1つに続いて、前記監視された分光学的発光において強度変化パターンを検出した場合に、前記ガス流れ部品の前記入口域と前記出口域との間でのガス漏れの存在の決定を可能にするように構成される処理装置と、
を備える漏れ試験システム。 - 前記監視装置の上流において前記出口搬送ガス流れを篩分けするように動作可能な篩分けアセンブリであって、水分トラップおよび炭化水素トラップの少なくとも一方を備える篩分けアセンブリを備える、請求項9に記載のシステム。
- 前記監視装置の上流において、ドーピング量の水を前記出口搬送ガス流れに提供するように動作可能な水分ドーピング装置をさらに備える、請求項9または10に記載のシステム。
- 前記加圧ユニットは、前記入口圧力を測定するための圧力トランスデューサと、前記入口圧力を変化させるための高圧電子圧力制御装置とを備える、請求項9から11のいずれか一項に記載のシステム。
- 前記搬送ガス流れ制御アセンブリは、
前記出口搬送ガス流れを周囲へと放出するための開位置と、
前記出口搬送ガス流れを前記監視装置へと案内するための閉位置と、
の間で切り替え可能である、請求項9から12のいずれか一項に記載のシステム。 - 前記処理装置は、前記部品の前記出口域における前記トレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、前記分光学的発光を監視するようにそれぞれ構成される第1の信号処理経路と第2の信号処理経路とを備える、請求項9から13のいずれか一項に記載のシステム。
- 前記搬送ガスの少なくとも一部を前記監視装置から前記ガス流れ部品の前記出口域へと再循環させるために、前記監視装置の下流にガス再循環アセンブリをさらに備える、請求項9から14のいずれか一項に記載のシステム。
- 前記監視装置は、前記プラズマ発光検出器内のプラズマによって発せられる光を比例的なアナログまたはデジタルの信号へと変換するフォトダイオードをさらに備える、請求項9から15のいずれか一項に記載のシステム。
- 閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法であって、前記方法は、トレーサーガスと、前記トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用い、
前記ガス流れ部品の前記入口域を前記トレーサーガスへと曝すステップと、
一定の体積流量に従って、前記ガス流れ部品の前記出口域から前記トレーサーガスをパージするために、前記出口域を通じて前記搬送ガスを流通させるステップと、
前記出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、前記出口域からパージされた前記トレーサーガスの量を示す前記搬送ガスからの分光学的発光を監視するステップと、
残留量の前記トレーサーガスが前記出口域からパージされたことを監視が示した場合に、前記搬送ガスの体積流量を少なくとも1つの流量減分で低減させるステップと、
前記体積流量の減分の1つに続いて、前記監視された分光学的発光におけるステップを検出した場合に、前記ガス流れ部品の前記入口域と前記出口域との間でのガス漏れの存在を決定するステップと、
を含む方法。 - 前記出口域から周囲空気をあらかじめパージする予備的なステップを含む、請求項17に記載の方法。
- 前記トレーサーガスは窒素から成り、前記ガス流れ部品の前記入口域を前記トレーサーガスへと曝す前記ステップは、前記入口域を周囲空気へと曝すことを含む、請求項17または18に記載の方法。
- 前記搬送ガスはアルゴンから成る、請求項19に記載の方法。
- 前記分光学的発光を監視する前記ステップは、時間の関数として、正規化された強度尺度で前記監視された分光学的発光を表す分光学的発光信号の強度を表示するステップを含む、請求項17から20のいずれか一項に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの流量減分の前に前記分光学的発光信号を再尺度設定するステップを含む、請求項21に記載の方法。
- 前記分光学的発光を監視する前記ステップは、前記部品の前記出口域における前記トレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、前記分光学的発光を並行して監視することを含む、請求項17から22のいずれか一項に記載の方法。
- 前記分光学的発光を監視した後、前記搬送ガスを前記出口域へと再循環させるステップを含む、請求項17から23のいずれか一項に記載の方法。
- 閉じた状態におけるガス流れ部品の入口域と出口域との間でのガス漏れを試験する方法であって、前記方法は、トレーサーガスと、前記トレーサーガスとは異なる搬送ガスとを用い、
前記ガス流れ部品の前記出口域から前記トレーサーガスをパージするために、前記出口域を通じて前記搬送ガスを流通させるステップと、
前記ガス流れ部品の前記入口域を前記トレーサーガスへと曝すステップと、
前記出口域の下流におけるプラズマ発光検出器を用いて、前記部品の前記出口域における前記トレーサーガスの濃度の第1の範囲と第2の範囲とにそれぞれ感受性のある第1の波長と第2の波長とにおいて、前記出口域からパージされる前記トレーサーガスの量を示す前記搬送ガスからの分光学的発光を並行して監視するステップと、
を含む方法。 - 前記搬送ガスはアルゴンから成り、前記トレーサーガスは窒素から成る、請求項25に記載の方法。
- 前記トレーサーガスは窒素であり、前記第1の波長および前記第2の波長は、337.1nm、391.0nmにおける窒素分光線から選択される、請求項25に記載の方法。
- 前記搬送ガスはヘリウムから成り、前記トレーサーガスはアルゴンから成る、請求項25に記載の方法。
- 前記分光学的発光を監視する前記ステップは、時間の関数として、前記監視された分光学的発光を表す分光学的発光信号の強度を、前記第1の波長および前記第2の波長の各々において、対応する正規化された強度尺度で表示することを含む、請求項25から28のいずれか一項に記載の方法。
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