JP2018501456A5

JP2018501456A5 -

Info

Publication number: JP2018501456A5
Application number: JP2017522940A
Authority: JP
Filing date: 2015-10-29
Publication date: 2020-10-08
Anticipated expiration: 2035-10-29

Description

ろう付け炉において、耐食層は、温度上昇の際に最初に乾燥される。ろう付けサイクル中に行われるこの乾燥工程は、前駆体耐食コーティングを形成するために、耐食層から有機又は水性の溶媒が蒸発することを可能とする。好ましくは、乾燥工程は、所定の乾燥時間の間、３５０〜５００℃で行われる実質的に等温の乾燥温度で母材２を維持することからなる。乾燥時間は、処理されるべき母材２のサイズ及び質量に基づいて調整される。それは、例えば、２５ｃｍ×３０ｃｍ×２００ｃｍを測定する部品に相当する数百キログラムの重量である母材２については、２〜６時間に含まれる。

Claims

内部での腐食性流体の循環に適した、熱交換器（１）のためのろう付けされた金属製の母材（２）を製造するための方法であって、前記母材（２）が、構成部材（４、５、６）の積層体を含み、前記構成部材（４、５、６）の複数が、前記腐食性流体を運ぶためのチャネル（８）を画定し、
以下の連続する工程：
ａ）前記母材（２）の前記構成部材（４、５、６）を提供する工程と、
ｂ）前記構成部材の間を機械的に接続するように意図された前記構成部材の領域（９）上に、ろう付け材料（３）の層を堆積する工程と、
ｃ）前記チャネル（８）を、耐食層で被覆する工程と、
ｄ）前記構成部材を積層して、前記母材（２）を形成する工程と、
ｅ）積層した前記母材（２）をろう付け炉中に設置する工程と、
ｆ）前記母材（２）に熱サイクルを受けさせ、単一作業で、前記母材（２）をろう付けし、流体経路（１０）を耐食コーティング（７）で被覆する工程と
を含み、前記熱サイクルは、前駆体耐食コーティングを形成するために前記耐食層から有機又は水性の溶媒が蒸発することを可能とする乾燥工程を含み、前記乾燥工程は、所定の乾燥時間の間、３５０〜５００℃の温度で実施され、前記熱サイクルは、前記耐食コーティング（７）がろう付け温度付近で合成され、この温度は９５０〜１２００℃である、更なる工程を含む、方法。
前記ろう付け材料（３）の層及び前記耐食層が同一の製品で作られる、請求項１に記載の方法。
前記ろう付け材料（３）の層及び前記耐食層が、溶融温度の差が５０℃以下である２つの異なる製品で作られる、請求項１に記載の方法。
前記耐食層が、液体溶媒と、湿潤剤と、金属合金粉末とを含む懸濁液である、請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法。
構成部材（４、５、６）の積層体を含む、熱交換器（１）のための金属製の母材（２）であり、
前記構成部材（４、５、６）が、ろう付け材料（３）の層によって互いに対して保持され、それによって、前記母材を機械的に一体化し、
内部に流体循環経路（１０）を含み、各流体循環経路（１０）が、径方向に流体を完全に収容するように設けられた内壁（１１）を有する母材（２）であって、
各内壁（１１）が、耐食コーティング（７）で完全に被覆されたことを特徴とする、請求項１〜４のいずれか１項に記載の方法により得られた、母材（２）。
前記流体循環経路（１０）の全ての各内壁（１１）が、前記耐食コーティング（７）で完全に被覆された、請求項５に記載の母材（２）。
前記耐食コーティング（７）が、前記ろう付け材料（３）と同一の材料で作られた、請求項５又は６に記載の母材（２）。
前記ろう付け材料（３）が第１合金で作られ、前記耐食コーティング（７）が、前記第１合金と異なり、前記第１合金の溶融温度と５０℃を超えて異ならない溶融温度を有する第２合金で作られた、請求項５又は６に記載の母材（２）。
前記第２合金が、前記第１合金と同一の群の合金に属する、請求項８に記載の母材（２）。
前記構成部材（４、５、６）の積層体が、エッチングプレート若しくはコルゲーション（４）、セパレータシート（５）及び柵部（６）の積層体、又は２つのタイプの積層体の組み合わせである、請求項１又は２に記載の方法。
前記金属合金粉末が、ニッケル及びクロムをベースとした合金粉末である、請求項４に記載の方法。
前記構成部材（４、５、６）の積層体が、エッチングプレート若しくはコルゲーション（４）、セパレータシート（５）及び柵部（６）の積層体、又は２つのタイプの積層体の組み合わせである、請求項５に記載の金属製の母材。
前記耐食コーティング（７）が、ニッケル及びクロムをベースとした合金である、請求項７に記載の母材（２）。
前記耐食コーティング（７）が、ニッケル、クロム、ホウ素及びケイ素（ＮｉＣｒＢＳｉ）の合金である、請求項１３に記載の母材（２）。
前記第２合金が、ニッケル及びクロムをベースとした合金の群に属する、請求項９に記載の母材（２）。
前記第２合金が、ニッケル、クロム及びケイ素（ＮｉＣｒＳｉ）の合金、又はニッケル、クロム、ケイ素及びリン（ＮｉＣｒＳｉＰ）の合金である、請求項１５に記載の母材（２）。
ｃ）前記チャネル（８）と、前記柵部（６）とを、耐食層で被覆する工程を含む、請求項１に記載の方法。