理解を容易にするために、同一の参照番号を使用して、可能な場合には、図面に共通な同一の要素を示してきている。
一般に、エネルギー制限されたワイヤレス・システムにおける柔軟性のある通信のための能力が、提供される。エネルギー制限されたワイヤレス・システムにおける柔軟性のある通信のための能力は、1つまたは複数の通信ノードの1つまたは複数の構成可能通信モジュールの使用をサポートして、エネルギー制限されたワイヤレス・システムの通信ノードの間の通信の1つまたは複数の態様を改善し、または最適化することができる。少なくともいくつかの実施形態においては、例えば、構成可能補助レシーバが、主要通信モジュールの動作モードを制御するように構成されている場合(例えば、主要通信モジュールが、通常、主要通信モジュールが通信するように動作可能ではないスリープ・モードまたはスリープ状態にあり、また構成可能補助レシーバが、ウェイクアップ信号を受信し、またウェイクアップ信号に応じて、スリープ・モードまたはスリープ状態から、主要通信モジュールが通信するように動作可能であるアクティブ・モードまたはアクティブ状態へと主要通信モジュールの遷移を開始するように構成されている場合)の構成可能補助レシーバと主要通信モジュールとを含む(例えば、レシーバ機能だけを含む、トランスミッタ機能だけを含む、またはレシーバ機能とトランスミッタ機能との両方を含む)エネルギー制限されたワイヤレス・ノードにおいては、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードによる通信に関連した様々な態様(例えば、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードのノード・レベルのエネルギーの消費または性能、エネルギー制限されたワイヤレス・システムのすべてまたは一部分のエネルギーの消費または性能など、ならびにそれらの様々な組合せ)を改善し、または最適化する傾向があるやり方で、構成可能補助レシーバの構成を制御するように構成された制御装置を含むことができる。少なくともいくつかの実施形態においては、例えば、1対のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードを含むエネルギー制限されたワイヤレス・システムにおいては、その1対のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのうちの第1のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能トランスミッタ(例えば、ウェイクアップ信号を送信するように構成された補助トランスミッタ、主要通信モジュールのトランスミッタまたは送信モジュールもしくは送信機能など)と、1対のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのうちの第2のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能レシーバ(例えば、ウェイクアップ信号を受信するように構成された補助レシーバ、主要通信モジュールのレシーバまたは受信モジュールもしくは受信機能など)とは、第1のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードから第2のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードへのリンク・レベル通信に関連した1つまたは複数の態様(例えば、構成可能トランスミッタから構成可能レシーバへのウェイクアップ信号の通信の1つまたは複数の態様、構成可能トランスミッタから構成可能レシーバへのデータの通信の1つまたは複数の態様など、ならびにそれらの様々な組合せ)を改善し、または最適化し、エネルギー制限されたワイヤレス・システムの内部の通信に関連した1つまたは複数の態様を改善し、または最適化するように動的に構成されていることなど、ならびにそれらの様々な組合せの可能性がある。少なくともいくつかの実施形態においては、例えば、構成可能なトランスミッタ・モジュール(例えば、ウェイクアップ信号を送信するための構成可能補助トランスミッタ、データ通信を送信するための構成可能主要トランスミッタ機能など)と、構成可能なレシーバ・モジュール(例えば、ウェイクアップ信号を受信するための構成可能補助レシーバ機能、データ通信を受信するための構成可能主要レシーバ機能など)とを含む、構成可能通信モジュールを有する複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードを含むエネルギー制限されたワイヤレス・システムにおいては、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能通信モジュールは、エネルギー制限されたワイヤレス・システム内の通信に関連した様々な態様を改善し、または最適化するように構成されていることもある。エネルギー制限されたワイヤレス・システムにおける構成可能な通信のモジュールまたは機能の構成は、様々な考察(例えば、構成可能な通信のモジュールまたは機能のエネルギー使用、構成可能な通信のモジュールまたは機能の性能、リンク・レベルのエネルギーもしくは性能の要件またはエネルギーもしくは性能の目標、ネットワーク・レベルのエネルギーもしくは性能の要件またはエネルギーもしくは性能の目標など、ならびにそれらの様々な組合せ)に基づいて、動的に変化することができる。1グループのエネルギー制限されたワイヤレス・ノード(例えば、ネットワークのすべてのエネルギー制限されたワイヤレス・ノード、ネットワークのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのサブセットなど)のうちのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードにおける構成可能な通信機能の使用可能性を使用して、様々な機能または能力(例えば、ワイヤレス・ゲートウェイとエネルギー制限されたワイヤレス・ノードとの間の通信の改善または最適化、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの間の対ごとの通信の改善または最適化、ネットワークまたはネットワークの一部分を通してのエネルギー使用の改善または最適化、レンジ拡張とエネルギー最適化とを提供する時間リソースとエネルギーリソースとのトレードオフなど、ならびにそれらの様々な組合せ)をサポートすることができる。エネルギー制限されたワイヤレス・システムにおける構成可能通信機能の使用可能性を使用して、以下でさらに考察されるような様々な他の機能または能力をサポートすることができる。エネルギー制限されたワイヤレス・システムにおける構成可能通信モジュールの使用に関連するこれらの実施形態および様々な他の実施形態と利点とは、図1に示されるような、ワイヤレス・ゲートウェイの構成可能補助トランスミッタの構成と、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助レシーバの構成とをサポートするように構成されている例示の通信システムを最初に考慮することにより、さらに理解される可能性がある。
図1は、構成可能ワイヤレス・ゲートウェイと、構成可能なエネルギー制限されたワイヤレス・ノードと、構成可能ワイヤレス・ゲートウェイと構成可能なエネルギー制限されたワイヤレス・ノードとの構成を制御するように構成されている制御装置とを含む例示のエネルギー制限されたワイヤレス・システムを示すものである。
図1に示されるように、エネルギー制限されたワイヤレス・システム100は、構成可能なエネルギー制限されたワイヤレス・ノード(CEWN:configurable energy−limited wireless node)110と、構成可能ワイヤレス・ゲートウェイ(CWG:configurable wireless gateway)120と、CWG120とCEWN110との構成を制御するように構成されている制御装置130とを含む。CEWN110は、スマート・デバイス、モノのインターネット(IoT)のデバイス、または本明細書において示され、また説明されるように構成され得る任意の他の適切なデバイスとすることができる。CWG120は、CEWN(例えば、CEWN110に類似している)、ワイヤレス・アクセス・ノード(例えば、ノードB(NodeB)、eノードB、CEWNとセルラー方式アクセス・ノードとの間の通信を容易にするように構成されている永続的な電源を有するワイヤレス・リレー・ノードなど)、または本明細書において示され、また説明されるように構成され得る任意の他の適切な要素とすることができる。制御装置130は、CEWN(例えば、CEWN110に類似している)、ワイヤレス・アクセス・ノード(例えば、ノードB、eノードB、CEWNとセルラー方式アクセス・ノードとの間の通信を容易にするように構成されている永続的な電源を有するワイヤレス・リレー・ノードなど)、コア・ワイヤレス・ネットワークにおけるサーバ、または本明細書において示され、また説明されるように構成され得る任意の他の適切な要素とすることができる。少なくともいくつかの実施形態においては、CWG120と、制御装置130とは、同じデバイスの中に一体化され得ることが、理解されるであろう。
CEWN110とCWG120とは、協力して、CEWN110とCWG120との間のデータのエネルギー効率の良い通信をサポートする。CEWN110は、主要通信モジュール111と、構成可能補助レシーバ(CAR:configurable auxiliary receiver)112と、制御装置113とを含む。CWG120は、主要通信モジュール121と、構成可能補助トランスミッタ(CAT:configurable auxiliary transmitter)122と、制御装置123とを含む。図1に示されるように、CAT122は、主要通信モジュール111と、主要通信モジュール121との間のデータ通信142(これは、主要通信モジュール111から主要通信モジュール121へのデータのアップストリーム送信、主要通信モジュール121から主要通信モジュール111へのデータのダウンストリーム送信、またはそれらの組合せを含むことができる)を可能にするようにウェイクアップ信号141をCAR112に対して送信するように構成されている。CEWN110が、主要通信モジュール111と、CAR112とを含む一実施形態に関連して主として提示されている(またこれらの要素は、別個のモジュールとして実装される)けれど、少なくともいくつかの実施形態においては、CEWN110は、他の構成において(例えば、単一のモジュールを使用して、主要通信モジュール111と、CAR112との機能をサポートして)そのような要素を提供することができ、より少ない、またはより多くの要素または機能(例えば、CATの包含、構成可能補助トランシーバの包含、主要なトランスミッタ機能の排除、または主要なレシーバ機能の排除など)をサポートすることができるなど、ならびにそれらの様々な組合せを行うことができることが、理解されるであろう。同様に、CWG120が、主要通信モジュール121と、CAT122とを含む一実施形態に関して主として提示される(またこれらの要素は、別個のモジュールとして実装される)が、少なくともいくつかの実施形態においては、CWG120は、他の構成において(例えば、単一のモジュールを使用して、主要通信モジュール121と、CAT122との機能をサポートして)そのような要素を提供することができ、より少ない、またはより多くの要素または機能(例えば、CARの包含、構成可能補助トランシーバの包含、主要なトランスミッタ機能の排除、または主要なレシーバ機能の排除など)をサポートすることができるなど、またそれらの様々な組合せを行うことができることが、理解されるであろう。
CEWN110は、エネルギー制限されたワイヤレス・システム100において柔軟性のある通信を提供するための様々な能力をサポートすることができる。
主要通信モジュール111は、CEWN110についてのデータ通信142をサポートするように構成されている。主要通信モジュール111は、(データ通信142が、アップストリームおよび/またはダウンストリームであるかどうかに応じて)トランスミッタ、レシーバ、またはトランシーバとすることができる。主要通信モジュール111は、主要通信モジュール111が通信するように動作可能ではないスリープ・モードと、主要通信モジュール111が通信するように動作可能であるアクティブ・モードとを含めて、少なくとも2つの動作モードをサポートするように構成されている。スリープ・モードは、一般にCEWN110についてのエネルギーの節約を可能にするエネルギー制限されたモード、またはオフ・モード(両方のモードが、サポートされる可能性がある)とすることができる。アクティブ・モードは、主要通信モジュール111が、CWG120を経由してワイヤレスに通信する(例えば、CWG120からトラフィックを受信し、CWG120に対してトラフィックを送信し、またはそれらの組合せを行う)ことを可能にする。一般に、CEWN110が、エネルギー制限されたワイヤレス・ノード(例えば、バッテリなど、制限されたエネルギー供給を有するノード)であることを仮定すると、CEWN110が、主要通信モジュール111を使用して通信することになる時間中を除いて、主要通信モジュール111をスリープ・モードに保持することが、好ましい。
CAR112は、ウェイクアップ信号141の検出に基づいて、スリープ・モードからアクティブ・モードへの主要通信モジュール111の切り替えを制御するように構成されている(また、それゆえに、本明細書において構成可能なウェイクアップ・ラジオと称される可能性もある)。ウェイクアップ信号141は、CAR112によって検出され得る任意の適切なタイプのワイヤレス信号とすることができる。ウェイクアップ信号141は、CWG120を起源とすることができ、またはCWG120の上流の要素が、ウェイクアップ信号141を送信するようにCWG120をトリガすることができる。CAR112は、主要通信モジュール111の動作モードを制御するための超低電力の受信機能および制御機能を提供することができる。CAR112は、主要通信モジュール111よりもかなり少ないCEWN110のリソースを消費することが予想され、それにより、主要通信モジュール111が、必要とされる限り長くスリープ・モードにとどまり、また次いで必要に応じて、または望ましいようにデータ通信のためにスリープ・モードからアクティブ・モードへと迅速に遷移することができるので、CEWN110のリソースを節約している。CAR112は、常にオン状態で(例えば、CAR112が、通信の低減されたレイテンシーのためにいつでもウェイクアップ信号を検出することができるように)、デューティ・サイクルされる(例えば、CAR112の、またこのようにしてCEWN110のエネルギー使用をさらに低減させるように)などで動作させられる可能性がある。
CAR112は、構成可能であり、また様々なやり方で構成されている可能性がある。CAR112の構成は、CAR112の受信電力の構成(理解されることになるように、これはCAR112のレンジと、CAR112の消費電力との間のトレードオフを提供する)を含むことができる。CAR112の構成は、CAR112が構成される1つまたは複数のコンポーネント(例えば、低雑音増幅器(LNA:low noise amplifier)、フェーズ・ロックド・ループ(PLL:phase−locked loop)、スイッチ・ブロック、検出器、デコーダなど、ならびにそれらの様々な組合せ)の構成を含むことができる。CAR112の構成は、CAR112によって使用されるべきであるCAR112の特定のコンポーネント、または1組のコンポーネントの選択を含むことができる。CAR112の構成は、CAR112の特定の回路、または1組の回路、あるいはCAR112の1つまたは複数のコンポーネントの選択を含むことができる。CAR112の構成は、CAR112の特定のアルゴリズム、または1組のアルゴリズム、あるいはCAR112の1つまたは複数のコンポーネントの選択を含むことができる。CAR112の構成は、CAR112の特定のパラメータ、または1組のパラメータ、あるいはCAR112の1つまたは複数のコンポーネントの選択を含むことができる。CAR112の構成は、CAR112の特定のパラメータ値、または1組のパラメータ値、あるいはCAR112の1つまたは複数のコンポーネントの選択を含むことができる。CAR112の構成は、CAR112の1つまたは複数のコンポーネント、あるいはコンポーネントのステージについて、CAR112の1つまたは複数のコンポーネント、あるいはコンポーネントの1つまたは複数のステージの構成を(例えば、どの回路を使用すべきか、どのアルゴリズムを使用すべきか、どのパラメータあるいはパラメータ設定を使用すべきかなど、ならびにそれらの様々な組合せのうちの1つまたは複数の観点から)含むことができる。CAR112の構成は、様々な他のコンポーネント、回路、アルゴリズム、パラメータ、パラメータ値など、ならびにそれらの様々な組合せの選択を含むことができる。
CAR112は、様々な目標に基づいて、構成されていることもある。CAR112は、CEWN110に関連した目標に基づいて、構成されていることもある。CEWN110に関連した目標は、CAR112についての消費電力の目標を満足させること(例えば、CAR112のエネルギー消費を最小にすること、CAR112の平均消費電力を最小にすることなど、ならびにそれらの様々な組合せを行うことにより、CEWN110の寿命を改善すること)、CAR112についての(また、このようにして、CEWN110についての)レンジの目標を満足させること、CAR112についてのスループットの目標を満足させること、CAR112についてのレイテンシーの目標を満足させることなど、ならびにそれらの様々な組合せを行うことのうちの1つまたは複数を含むことができる。CAR112は、CAR112が構成されるコンポーネントについての様々な目標を調整し、また最適化するためのやり方で、構成されていることもある。CAR112は、CEWN110が動作しているネットワーク(またはネットワーク部分)に関連した様々な目標に基づいて構成されていることもある(以下でさらに考察される)。CAR112の柔軟性は、ノード・レベルにおいて様々なエネルギーおよびスペクトルの効率を創り出すことができることが、理解されるであろう。ネットワークの多数のノードにおいて(例えば、ネットワークのノードが、CAR112に類似した補助レシーバを使用する場合に)適用されるときに、CAR112の柔軟性は、ネットワーク性能に影響を及ぼし、ネットワーク・レベルで1つまたは複数のエネルギー消費メトリクスを最適化し、または少なくとも改善し(例えば、第1のノードの失敗までの時間を最大にすることによりネットワーク寿命を最大にすること、ネットワークのすべてのノードを通しての全体のエネルギー消費を最小にすることなど)、ネットワーク・スループットを最適化し、または少なくとも改善し、ネットワーク・レイテンシーを最適化し、または少なくとも改善するなど、ならびにそれらの組合せを行うことができる異なるネットワーク・アーキテクチャ(例えば、シングル・ホップまたはマルチ・ホップのデータ配信)をサポートできることが理解されるであろう。
補助レシーバの低消費電力制限が、一般に、補助レシーバのレンジまたはスループットのいずれかを制限する傾向があるので、CEWN110のCAR112は、補助レシーバの設計および使用に関連した様々なトレードオフの上での動的制御をサポートする。例えば、補助レシーバの感度は、ある種の要素(例えば、マルチ・ステージ増幅器、フェーズ・ロックド・ループ(PLL)、ダウン・コンバータ、マルチ・ステージ・フィルタなど)の不在に起因して、一般に、不十分であり、これらの要素は、そのような要素の包含が、補助レシーバのコストと消費電力とを増大させることになるので、一般に、省略され、またこのようにして、補助レシーバは、そのような不十分な感度を使用して信号を検出するために、非常に低いスループットで動作するように一般に制限される。同様に、例えば、信号符号化技法(例えば、反復コード)は、補助レシーバの改善された受信感度をもたらし、またこのようにして改善されたレンジをもたらす可能性があるが、そのような信号符号化技法は、スループットを(例えば、反復されたデータに起因して)低減させ、またこのようにしてアプリケーション性能に影響を及ぼす可能性がある。補助レシーバの感度(および、それゆえに、レンジ)と、消費電力との間のトレードオフと、補助レシーバの感度と、スループットとの間のトレードオフとの上での動的制御をサポートすることにより、CEWN110のCAR112は、既存の補助レシーバの上記で説明された制限のうちの多くを克服する(またはそれらの影響を少なくとも低下させる)ことができる。
制御装置113は、CEWN110のCAR112の構成を制御するように構成されている。
制御装置113は、CAR112の構成を修正することにより、CAR112の構成を制御することができる。制御装置113は、1組の構成プロファイルからの構成プロファイルに基づいてCAR112を構成させることにより、CAR112の構成を制御することができる。制御装置113は、第1の(または現在の)構成プロファイルから第2の(または新しい)構成プロファイルへとCAR112を切り替えさせることにより、CAR112の構成を制御することができる。それに従ってCAR112が構成され得る構成プロファイルは、制御装置113によって保持され(例えば、CEWN110の製造中に、またはCEWN110の初期化中に制御装置113の上にプレインストールされ、制御装置130により(例えば、CEWN110の初期化中に、状態に応じて、定期的になど)制御装置113へとダウンロードされるなど、ならびにそれらの様々な組合せで行われ)、制御装置130の上で保持されるなど、ならびにそれらの様々な組合せで行われることもある。例えば、CAR112についての構成プロファイルは、制御装置113が、(例えば、制御装置113によりローカルに状態を検出することに応じて、制御装置130からの命令に応じてなど)CAR112を構成するための構成プロファイルを適用することができるように、制御装置113によって保持されることもある。例えば、CAR112についての構成プロファイルは、制御装置113が、CAR112を構成するための構成プロファイルを適用することができるように、(例えば、制御装置130によりローカルに状態を検出することに応じてなど)制御装置130によって保持され、また制御装置130から制御装置113へと通信されることもある。構成プロファイルは、上記で考察されるようにCAR112の構成に関連する様々な態様(例えば、使用されるべきパラメータ、使用されるべき回路、使用されるべきアルゴリズム、使用されるべき構成可能な要素など、ならびにそれらの様々な組合せ)を指定することができることが理解されるであろう。
制御装置113は、トリガ条件に基づいて、CAR112の構成を制御することができる。トリガ条件は、時間的状態の検出(例えば、タイマーの期限切れ、特定の時刻または曜日の検出など)、イベントの検出(例えば、タイマーの期限切れ、特定の時刻または曜日の検出、検知されたイベント、トポロジ変更、メッセージの受信など)など、ならびにそれらの様々な組合せとすることができる。トリガ条件は、CEWN110の制御装置113によって検出され、制御装置130が、CAR112を構成するように制御装置113をトリガするように構成されたメッセージをCEWN110に対して送信するように、制御装置130によって検出されるなど、ならびにそれらの様々な組合せとすることができる。トリガ条件は、制御装置113によって検出されることもあり、それによって制御装置113が、CAR112を再構成する(例えば、トリガ条件に基づいて、CAR112を再構成し、CAR112によって使用される構成を選択し、またCAR112によって使用されるように選択される構成を使用するようにCAR112を再構成するなどの)ようにさせている。トリガ条件は、制御装置130によって検出されることもあり、それによってCAR112を再構成するように制御装置113にさせるように適合されたメッセージ(例えば、トリガ条件についての表示を含むメッセージ、CAR112によって使用される構成についての識別情報を含むメッセージなど、ならびにそれらの様々な組合せ)を送信するように制御装置130にさせている。言い換えれば、制御装置113は、制御装置113の1つまたは複数のローカル制御機能、制御装置130から受信されるコマンドまたは情報など、ならびにそれらの組合せに基づいて、CAR112の構成を制御することができる。
CWG120は、エネルギー制限されたワイヤレス・システム100において柔軟性のある通信を提供するための様々な能力をサポートすることができる。
主要通信モジュール121は、CWG120についてのデータ通信142をサポートするように構成されている。主要通信モジュール121は、(例えば、データ通信142が、アップストリームおよび/またはダウンストリームであるかどうかに応じて)トランスミッタ、レシーバ、またはトランシーバとすることができる。
CAT122は、上記で考察されるように、スリープ・モードからアクティブ・モードへのCEWN110の主要通信モジュール111の遷移をCEWN110のCAR112に制御させるために、CEWN110のCAR112に対してウェイクアップ信号141の送信を制御するように構成されている。ウェイクアップ信号141は、CAR112によって検出され得る任意の適切なタイプのワイヤレス信号とすることができる。ウェイクアップ信号141は、CWG120を起源とすることができ、またはCWG120の上流の要素は、CWG120が、ウェイクアップ信号141を送信するようにトリガすることができる。
CAT122は、構成可能であり、また様々なやり方で構成されている可能性がある。CAT122の構成は、CAT122の送信電力の構成(この構成は、それが理解されることになるように、CEWN110のCAR112のレンジと、CEWN110のCAR112の消費電力との間のトレードオフを提供する)を含むことができる。CAT122の構成は、CAT122によって送信されるべきであるウェイクアップ信号141の構成を含むことができる。CAT122の構成は、符号化の構成(例えば、反復のレベル、あるいは1つまたは複数の他の符号化パラメータ)を含むことができる。CAT122の構成は、CAT122が構成される1つまたは複数のコンポーネントの構成を含むことができる。CAT122の構成は、CAT122によって使用されるべきであるCAT122の特定の回路または1組の回路の選択を含むことができる。CAT122の構成は、CAT122によって使用されるべきであるCAT122の特定のアルゴリズムまたは1組のアルゴリズムの選択を含むことができる。CAT122の構成は、CAT122の1つまたは複数の要素、あるいは要素のステージについて、CAT122の1つまたは複数の要素、あるいは1つまたは複数のステージの構成を(例えば、どの回路を使用すべきか、どのアルゴリズムを使用すべきか、どのパラメータあるいはパラメータ設定を使用すべきかなど、ならびにそれらの様々な組合せのうちの1つまたは複数の観点から)含むことができる。CAT122の構成は、様々な他のパラメータ、回路、アルゴリズムなどの選択を含むことができる。
CAT122は、様々な目標に基づいて、構成されていることもある。CAT122は、CEWN110またはCWG120に関連した目標に基づいて、構成されていることもある。CEWN110に関連した目標は、CAR112についての消費電力の目標を満足させること(例えば、CAR112のエネルギー消費を最小にすること、CAR112の平均消費電力を最小にすることなど、ならびにそれらの様々な組合せを行うことにより、CEWN110の寿命を改善すること)、CAR112についての(また、このようにして、CEWN110についての)レンジの目標を満足させること、CAR112についてのスループットの目標を満足させること、CAR112についてのレイテンシーの目標を満足させることなど、ならびにそれらの様々な組合せを行うことのうちの1つまたは複数を含むことができる。CAT122は、CAT122が構成されるコンポーネントについての様々な目標を調整し、また最適化するためのやり方で、構成されていることもある。CAT122は、CWG120によってサービスされるネットワーク(またはネットワーク部分)に関連した様々な目標に基づいて構成されていることもある(以下でさらに考察される)。CAT122の柔軟性は、CEWN110についての様々なエネルギーおよびスペクトルの効率を創り出すことができることが、理解されるであろう。CAT122の柔軟性は、上記で考察されるように、CAR112の柔軟性と組み合わせて、ネットワーク性能に影響を及ぼし、ネットワーク・レベルで1つまたは複数のエネルギー消費メトリクスを最適化し、または少なくとも改善し(例えば、第1のノードの失敗までの時間を最大にすることによりネットワーク寿命を最大にすること、ネットワークのすべてのノードを通しての全体のエネルギー消費を最小にすることなど)、ネットワーク・スループットを最適化し、または少なくとも改善し、ネットワーク・レイテンシーを最適化し、または少なくとも改善するなど、ならびにそれらの組合せを行うことができる異なるネットワーク・アーキテクチャ(例えば、シングル・ホップまたはマルチ・ホップのデータ配信)をサポートすることができることが、理解されるであろう。
補助レシーバの低消費電力制限が、一般に、補助レシーバのレンジまたはスループットのいずれかを制限する傾向があるので、CWG120のCAT122は、補助レシーバの設計および使用に関連した様々なトレードオフの上での動的制御をサポートする。例えば、信号符号化技法(例えば、反復コード)は、補助レシーバの改善された受信感度と、それゆえに、改善されたレンジとをもたらす可能性があるが、そのような信号符号化技法は、スループットを(例えば、反復されたデータに起因して)低減させ、またこのようにしてアプリケーション性能に影響を及ぼす可能性がある。同様に、例えば、符号化レートとリンク品質との変化は、レイテンシーに影響を及ぼす(例えば、シンボル・レートは、同じにとどまるが、高い冗長符号化レートを伴って、より多くのシンボルが、メッセージを送信するために必要とされ、またこのようにして、より長い時間が、メッセージを送信するために必要とされる)。CWG120のCAT122は、補助レシーバの感度(および、それゆえに、レンジ)と消費電力との間のトレードオフと、補助レシーバの感度とスループットとの間のトレードオフとの上での動的制御をサポートすることにより、既存の補助レシーバの上記で説明された制限の多くが克服されることを可能にすることができる(または既存の補助レシーバの上記で説明された制限のうちの多くのものの影響を少なくとも低下させることができる)。
制御装置123は、CWG120のCAT122の構成を制御するように構成されている。
制御装置123は、CAT122の構成を修正することにより、CAT122の構成を制御することができる。制御装置123は、1組の構成プロファイルからの構成プロファイルに基づいてCAT122を構成させることにより、CAT122の構成を制御することができる。制御装置123は、第1の(または現在の)構成プロファイルから第2の(または新しい)構成プロファイルへとCAT122を切り替えさせることにより、CAT122の構成を制御することができる。それに従ってCAT122が構成され得る構成プロファイルは、制御装置123によって保持され(例えば、CWG120の製造中に、またはCWG120の初期化中に制御装置123の上にプレインストールされ、制御装置130により(例えば、CWG120の初期化中に、状態に応じて、定期的になど)制御装置123へとダウンロードされるなど、ならびにそれらの様々な組合せで行われ)、制御装置130の上で保持されるなど、ならびにそれらの様々な組合せで行われることもある。例えば、CAT122についての構成プロファイルは、制御装置123が、(例えば、制御装置123によりローカルに状態を検出することに応じて、制御装置130からの命令に応じてなど)CAT122を構成するための構成プロファイルを適用することができるように、制御装置123によって保持されることもある。例えば、CAT122についての構成プロファイルは、制御装置123が、CAT122を構成するための構成プロファイルを適用することができるように、(例えば、制御装置130によりローカルに状態を検出することに応じてなど)制御装置130によって保持され、また制御装置130から制御装置123へと通信されることもある。構成プロファイルは、上記で考察されるようにCAT122の構成に関連する様々な態様(例えば、使用されるべきパラメータ、使用されるべき回路、使用されるべきアルゴリズム、使用されるべき構成可能な要素など、ならびにそれらの様々な組合せ)を指定することができることが、理解されるであろう。
制御装置123は、トリガ条件に基づいて、CAT122の構成を制御することができる。トリガ条件は、時間的状態(例えば、タイマーの期限切れ、特定の時刻または曜日の検出など)、イベントの検出(例えば、検知されたイベント、トポロジ変更、メッセージの受信など)など、ならびにそれらの様々な組合せとすることができる。トリガ条件は、CWG120の制御装置123によって検出され、制御装置130が、CAT122を構成するように制御装置123をトリガするように構成されたメッセージをCWG120に対して送信するように、制御装置130によって検出される可能性があるなど、ならびにそれらの様々な組合せとすることができる。トリガ条件は、制御装置123によって検出されることもあり、それによって制御装置123が、CAT122を再構成する(例えば、トリガ条件に基づいて、CAT122を再構成し、CAT122によって使用される構成を選択し、またCAT122によって使用されるように選択される構成を使用するようにCAT122を再構成するなどの)ようにさせている。トリガ条件は、制御装置130によって検出されることもあり、それによってCAT122を再構成するように制御装置123にさせるように適合されたメッセージ(例えば、トリガ条件についての表示を含むメッセージ、CAT122によって使用される構成についての識別情報を含むメッセージなど、ならびにそれらの様々な組合せ)を送信するように制御装置130にさせている。言い換えれば、制御装置123は、制御装置123の1つまたは複数のローカル制御機能、制御装置130から受信されるコマンドまたは情報など、ならびにそれらの組合せに基づいて、CAT122の構成を制御することができる。
制御装置130は、上記で考察されるように、CEWN110のCAR112の構成を制御し、またCWG120のCAT122の構成を制御するように構成されている。制御装置130は、上記で考察されるように、互いに独立して、CAR112と、CAT122との構成を制御するように構成されていることもあるが、しかしながら、制御装置130は、互いに組み合わせて、CAR112と、CAT122との構成を制御するように構成されていることもあり、それによって、CAT122からCEWN110へのウェイクアップ信号141の通信に関連する様々な改善または最適化を可能にしている。言い換えれば、ノード(実例として、CAR112またはCAT122)の性能を改善し、または最適化するための、ノードの構成可能補助通信モジュールの使用に関して主として示され、また説明されるが、1対のノードについての構成可能補助送信モジュールと構成可能補助受信モジュールとを使用して、その1対のノードの間のリンク・レベル通信の様々な態様を改善し、または最適化することができると理解されるであろう。CAT122と、CAR112との間の通信を改善し、または最適化するための、互いに組み合わされたCAR112と、CAT122との構成は、図2の例示のCAT/レシーバ対を考慮することにより、さらに理解されることもある。
図2は、構成可能補助レシーバと構成可能補助トランスミッタとの構成を制御するように構成された制御装置を含む例示のエネルギー制限されたワイヤレス・システムを示すものである。
エネルギー制限されたワイヤレス・システム200は、CAR210と、CAT220と、制御装置230とを含む。CAR210と、CAT220とは、図1のCAR112と、CAT122とに対応していることができる。同様に、制御装置230は、図1の制御装置130に対応していることができる。
CAR210と、CAT220とは、それぞれ、制御装置230の制御の下で構成されている可能性がある様々な構成可能要素を含んでいる(ここでは、構成は、制御装置230から構成可能要素のそれぞれに対する点線によって示される)。CAT220は、符号化信号ジェネレータ222と、送信ユニット224とを含む。符号化信号ジェネレータ222は、送信されるべき原信号を受信し、また無線上の送信のために送信されるように原信号を符号化し、それによって符号化信号を形成している。送信ユニット224は、符号化信号ジェネレータ222から符号化信号を受信し、放射されるように符号化信号を準備し、またCAR210に対してワイヤレス送信のために符号化信号を放射する。CAR210は、LNA212と、スイッチ(S)ブロック214と、検出器216と、デコーダ218とを含む。LNA212は、受信信号および雑音を増幅し、検出器216は、符号化信号を推定し、またデコーダ218は、CAT220によって送信される原信号を推定する。Sブロック214は、レシーバ・チェーンの中にLNA212を動的に挿入し、またはレシーバ・チェーンからLNA212を取り除くように構成されている。明確にする目的のために省略されるけれど、別のSブロックを使用して、デコーダ218に供給している検出器(実例として、検出器216)を選択することができることに注意すべきである。
制御装置230は、CAR210と、CAT220との構成を制御するように構成されている。
制御装置230は、エネルギー使用、遅延、帯域幅、レート、スループット、レンジなど、ならびにそれらの様々な組合せのうちの少なくともいくつかの間のトレードオフに基づいて、CAR210と、CAT220との構成を制御するように構成されていることもある。
制御装置230は、構成入力情報を取得すること、構成入力情報に基づいて、CAR210と、CAT220との構成可能要素の構成を決定すること、およびCAR210と、CAT220との構成可能要素の決定された構成に基づいて、CAR210とCAT220とに、CAR210とCAT220との構成可能要素の構成を制御するための構成制御情報を伝搬することにより、CAR210と、CAT220との構成を制御するように構成されていることもある。
構成入力情報は、CAR210と、CAT220との構成可能要素の構成に関連したプログラマブルなトレードオフのうちのいくつか、またはすべてを示す情報を含むことができ、これらのトレードオフは、ノード・レベルのトレードオフ(例えば、CAR210に特有のトレードオフ、CAT220に特有のトレードオフなど)、ノード対レベルのトレードオフ(例えば、CAT220と、CAR210との間の通信に特有のトレードオフ)、ネットワーク・レベルのトレードオフ(例えば、他のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードを含むネットワークにおけるCAT220と、CAR210とのオペレーションに関連したもの)など、ならびにそれらの様々な組合せを含むことができる。構成入力情報は、高レベル通信機能に関連した情報、回路レベルの実装機能に関連した情報など、ならびにそれらの様々な組合せを含むことができる。構成入力情報は、CAR210と、CAT220との構成可能要素の間の機能的性能トレードオフ、CAR210と、CAT220との構成可能要素の間の消費電力トレードオフ、チャネル利得情報など、ならびにそれらの様々な組合せを示す情報を含むことができる。
構成制御情報は、CAR210と、CAT220との構成可能要素を構成するためのどのような情報も含むことができ、これらの情報は、CAR210と、CAT220との構成可能要素の異なるタイプについて変化することができる。例えば、構成制御情報は、使用されるべき構成可能要素、使用されるべき回路(例えば、どの構成可能要素が使用されるか、どの回路が構成可能要素の機能を提供するために使用されるかなど)、使用されるべきアルゴリズム、使用されるべきパラメータまたはパラメータ値など、ならびにそれらの様々な組合せを指定することができる。例えば、CAT220についての構成制御情報は、符号化信号ジェネレータ222によって使用されるべき1タイプの信号符号化、送信ユニット224によって使用されるべき送信電力など、ならびにそれらの様々な組合せを含むことができる。例えば、CAR210についての構成制御情報は、LNA212の電力のレベル、検出器216およびデコーダ218によって使用されるべき検出アルゴリズムおよび復号アルゴリズムなど、ならびにそれらの様々な組合せを含むことができる。
制御装置230は、上記で指摘されるように、様々なトレードオフに基づいて、CAR210と、CAT220との構成を制御するように構成されていることもある。制御装置230が、そのようなトレードオフに基づいて、CAR210と、CAT220との構成を制御することができるやり方は、さらに、いくつかのそのようなトレードオフの例を考慮することにより、理解される可能性がある。
少なくともいくつかの実施形態においては、例えば、制御装置230は、送信ユニット224の送信電力と、LNA212のLNA電力とをバランスさせるためのやり方で、CAR210と、CAT220との構成を制御することができる。例えば、送信ユニット224によるより高い送信電力の使用は、同じ受信SNRについてのより低いレシーバ感度(例えば、LNA212によるより低いLNA電力)を必要とする。代わりに、例えば、符号化信号ジェネレータ222による特定のコード・ジェネレーション・アルゴリズムの使用と、デコーダ218のための特定のデコーダ回路の使用とは、送信ユニット224の送信電力と、LNA212のLNA電力との間の類似したトレードオフを提供することができる。
少なくともいくつかの実施形態においては、例えば、制御装置230は、LNA212のLNA電力と、CAT220からのCAR210のレンジとをバランスさせるためのやり方で、CAR210と、CAT220との構成を制御することができる。例えば、与えられたシンボル・レートと、符号化信号ジェネレータ222の与えられた信号符号化レートと、送信ユニット224の与えられた送信電力とでは、CAR210の最大レンジ(例えば、CAR210の与えられた構成が、成功裏に信号を復号することができるレンジ)は、受信電力レベルに影響を及ぼすLNA212の構成によって決定されることもある。逆に、LNA212の構成はまた、リンク容量を決定する。また、リンク品質は、行われるべき通信と、CAT220とCAR210とがその間に動作している必要がある時間とを決定し、これらの両方は、回路エネルギー消費に影響を及ぼす。
特定のトレードオフに基づいたCAR210とCAT220との構成に関して主として示され、また説明されているが、CAR210と、CAT220とは、様々な他のトレードオフに基づいて、構成されていることもあることが、理解されるであろう。例えば、高いチャネル利得を有するワイヤレス・リンクを仮定すると、高い受信電力を有する信号が、低い冗長コード・レートで受信される。例えば、低いチャネル利得と、低い冗長コード・レートとを有するワイヤレス・リンクを仮定すると、信号検出(レシーバ感度)は、ノード・エネルギーを犠牲にして、より高い送信電力を使用することにより、改善される可能性がある。この場合にも、これらは、単に、トレードオフが、CAR210と、CAT220とについての構成を決定するために分析され、または評価される少ないやり方にすぎないことが、理解されるであろう。
CAT220もまたエネルギー制限されたデバイス(この場合には、最大電力を送信するエネルギー・コストは、一般に、無視されるべきでない)である場合のCAR210とCAT220との構成に関して、主として示され、また説明されるが、CAT220は、主要電源を有しているデバイスの一部分(例えば、ノードB、eノードBなどのゲートウェイの一部分)とすることができ、この場合には、(干渉の考慮の影響を受ける)最大電力において送信するエネルギー・コストを無視することが可能であることもあることが、理解されるであろう。
制御装置230は、上記で指摘されるように、様々なトリガ条件に応じて、CAR210と、CAT220との構成を制御するように構成されていることもある。制御装置230は、トリガ条件に応じて、CAR210と、CAT220と(あるいは場合によってはCAR210と、CAT220とうちの一方または他方)の構成の遷移を開始するように構成されていることもある。以上で説明されるように、CAR210と、CAT220との構成は、制御装置230によってあらかじめ決定され、また適用され、制御装置230によって動的に決定され、また適用される可能性があるなど、ならびにそれらの様々な組合せとすることができる。CAR210と、CAT220との構成は、(例えば、4つの可能な構成をサポートしており、また最適の構成は、トリガ条件に応じて選択される、12個の可能な構成をサポートしており、また最適な構成は、トリガ条件に応じて選択されるなどの)構成プロファイルとすることができ、それらの構成が、適用されるべきであるときにそれらの状態に従って生成される(例えば、静的な構成プロファイルに頼ることなく、構成入力情報に基づいて最適化される)こともあるなど、ならびにそれらの様々な組合せとすることができる。少なくともいくつかの実施形態においては、CAR210と、CAT220とは、(例えば、比較的低電力、低感度の状態に対応する)デフォルト構成で動作することができ、トリガ条件に応じて異なる構成(例えば、より高い電力、より高い感度の状態)に遷移することができ、またトリガ条件が、通り過ぎ、または消えてなくなったときに異なる構成からデフォルト構成へと戻って遷移することができる。少なくともいくつかの実施形態においては、例えば、トリガ条件は、特別のコード、タイマー(例えば、タイマーの期限切れ、プリセット時間(例えば、共通のブロードキャスト信号に関連した)など)、メッセージ(例えば、補助エア・インターフェースの上で受信されるメッセージ、主要エア・インターフェースの上で受信されるメッセージなど)、イベント(例えば、センサ・イベント)、ネットワーク・トポロジ変更(例えば、ノードの追加、ノードの除去など)など、ならびにそれらの様々な組合せとすることができる。制御装置230は、トリガ条件(例えば、1つまたは複数のトリガ条件は、それら自体、制御装置230によって動的に修正される可能性がある)を構成することができる。
制御装置230は、上記で指摘されるように、特別な1つまたは複数のコードの形態のトリガ条件に応じて、CAR210と、CAT220との構成を制御するように構成されていることもある。符号化信号ジェネレータ222による高い冗長レート(例えば、あらゆる情報ビットについての複数のコード・ビット)の使用は、大きな経路損失と、不十分なレシーバ感度とのうちの一方または両方を克服して、低感度構成から高感度構成への(すなわち、低受信電力から高受信電力への)CAR210の構成の遷移をトリガすることができる。CAT220におけるマッチした構成変更の適用は、低スループット(高冗長度コード・レート)通信から高スループット(低冗長度符号化レート)通信への切り替えを可能にするであろう。そのような符号化レートと、リンク品質との変更は、レイテンシーに影響を及ぼす(例えば、シンボル・レートは、同じにとどまるが、高冗長度符号化レートを用いると、より多くのシンボルが、メッセージを送信するために必要とされ、またこのようにして、より長い時間が、メッセージを送信するために必要とされる)ことに注意すべきである。低リンク品質(低SNR)は、達成可能なデータ・レートとレイテンシーとに影響を及ぼすことに、さらに注意すべきである。制御装置230は、CAR210と、CAT220との構成についての最適化近似に到達するために、そのようなトレードオフを考慮し、また評価するのと同様に、そのようなトレードオフに関連しているCAR210と、CAT220とからの情報、またはCAR210と、CAT220とについての情報を入力するように構成されていることもある。
制御装置が、補助トランスミッタ/レシーバ対の構成を制御するように構成されている実施形態に関して主として示され、また説明されているが、以下でさらに考察されるように、制御装置は、任意の適切なトランスミッタ/レシーバ対(例えば、図1の主要通信モジュール111と、主要通信モジュール121との間の通信のためなどの主要通信トランスミッタ/レシーバ対、トランスミッタが、ウェイクアップ信号と、データ通信との両方の送信をサポートし、またレシーバが、CAR(例えば、図1のCWG120が、ウェイクアップ信号141とデータ通信142との両方の送信をサポートする主要通信モジュール121だけを含んでおり、またレシーバが、CEWN110のCAR112である場合などの)であるトランスミッタ/レシーバ対など、ならびにそれらの様々な組合せ)の構成を制御するように構成されていることもあることが、理解されるであろう。他のタイプのトランスミッタ/レシーバ対の構成が企図されることが、理解されるであろう。
ノードの性能を改善し、または最適化するための(例えば、図1に関して提示されるような)ノードの構成可能補助通信モジュールの使用、あるいは1対のノードの間のリンク・レベル通信の様々な態様を改善し、または最適化するための(例えば、図2に関して提示されるような)1対のノードの構成可能補助送信モジュールと構成可能補助受信モジュールとの使用に関して主として示され、また説明されるが、ネットワークのノードの構成可能補助通信モジュールを使用して、ネットワークの内部の(例えば、個別のノード・レベルで、ノード対の間のリンク・レベル通信のために、ネットワーク・レベルでなど、ならびにそれらの様々な組合せで)通信の様々な態様を改善し、または最適化するためのやり方で、ネットワークを柔軟に構成することができることが、理解されるであろう。複数のCEWNにサービスする単一のワイヤレス・ゲートウェイ・ノードを含む例示のワイヤレス・ネットワークが、図3に示されている。
図3は、単一の構成可能ワイヤレス・ゲートウェイと、複数の構成可能なエネルギー制限されたワイヤレス・ノードとを含む例示のワイヤレス・システムを示すものである。
図3に示されるように、ワイヤレス・システム300は、1組のCEWN3101〜3107(一括して、CEWN310として例証的に示されるCEWN310)と、CWG320とを含む。CEWN310は、図1のCEWN110に類似している。CEWN310は、CAR3121〜31212(一括して、CAR312として例証的に示されるCAR312)を含んでいる。CEWN310(またはそのサブセット)はまた、CAT(明確にする目的のために省略される)を含むこともできる。CEWN310は、CWG320からの様々な距離に配列される。CWG320は、(そのような機能が、図1に関して示され、また説明されるように、分散させられ得ることが、理解されることになるが)図1のワイヤレス・ゲートウェイ120と制御装置130との組合せに類似していることもある。CWG320は、CAT321を含んでいる。CWG320は、CEWN310に対してウェイクアップ信号を送信するように構成されている。
少なくともいくつかの実施形態においては、CWG320は、CWG320と、CEWN310との間のシングル・ホップ通信のためのCWG320と、CEWN310との構成を制御するように構成されている(すなわち、CEWN310のそれぞれは、他のCEWN310を経由して間接的にではなくて、直接的にCWG320と通信する)。上記で考察されるように、CEWN310のCAR312と、CWG320のCAT321との構成は、様々な情報、トレードオフなどに基づいたものとすることができる。図3に示されるように、CEWN310は、CEWN310が、(例えば、環境、無線伝搬などに起因して)それに関連する異なるチャネル利得を有するように、CWG320からの異なる距離に位置している。CEWN310のCAR312は、CWG320からの距離に少なくとも部分的に基づいているレシーバ感度を使用することができる(例えば、CEWN310のCAR312が、CWG320からウェイクアップ信号を受信するために、CEWN310のCAR312のレシーバ感度は、CWG320からの距離の増大と共に増大する必要がある)。CAR312によって消費されるエネルギーの量(および、それゆえに、そのCEWN310によって消費されるエネルギー)は、レシーバ感度の向上と共に増大し、またレシーバ感度の低下と共に減少する。CWG320は、CEWN310のチャネル利得またはチャネル状態(あるいはCEWN310のチャネル利得またはチャネル状態を示す情報)を決定し、またチャネル利得またはチャネル状態(あるいはチャネル利得またはチャネル状態を示す情報)に基づいてCEWN310のCAR312の構成を制御するように構成されていることもある。CEWN310のチャネル利得またはチャネル状態は、距離、無線伝搬、環境など、ならびにそれらの様々な組合せに基づいたものとすることができる。これは、CEWN310のCAR312のレシーバ感度が、CEWN310のチャネル利得またはチャネル状態に合わせて調整され(または最適化される)ことを可能にする。例えば、第1のCEWN310が、第2のCEWN310よりもCWG320の近くに位置している場合に、第1のCEWN310のCAR312の構成は、第2のCEWN310のCAR312の構成よりも少ないLNAを(CWG320によって送信されるウェイクアップ信号を増幅するために)使用することができ、それによって第1のCEWN310が、第2のCEWN310よりも少ないエネルギーを使用することを可能にしている。CAR312の使用は、CWG320(これは、CWG320によってサービスされる領域のエッジに位置するエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのために適しているが、CWG320のより近くに位置するエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのためには過剰に設計されている)によってサービスされる領域のエッジに位置しているエネルギー制限されたワイヤレス・ノードに基づいて、設計される固定された補助レシーバの使用についての必要性を取り除く。CEWN310の動的構成(エネルギー制限されたワイヤレス・ノードのための固定された設計を使用するのではなく)は、ワイヤレス・ネットワーク300の合計エネルギー・コストを(例えば、CWG320から最も離れたエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのレシーバ感度のエネルギー使用の7倍に等しいコストから、CEWN310が、CWG320に対する距離の減少とともに、より低いレシーバ感度と、それゆえに、より少ないエネルギーと、を使用するように構成されている場合の7つのCEWN310の個別のエネルギー使用の合計に等しいコストへと)かなり低減させる。CAR312の構成がCEWN310のチャネル利得またはチャネル状態に基づいている実施形態に関して主として説明されているが、CAR312およびCAT321の構成が様々な他のパラメータまたは情報に基づいている可能性があることが理解されるであろう。少なくともいくつかの実施形態においては、CWG320と、CEWN310との間の通信の1つまたは複数の態様を改善し、または最適化するための、CEWN310のCAR312と、CWG320のCAT321との構成は、図2に関して示され、また説明されるように実行される可能性がある。
少なくともいくつかの実施形態においては、CWG320は、CWG320と、CEWN310との間のシングル・ホップ通信またはマルチ・ホップ通信のためのCWG320と、CEWN310との構成を制御するように構成されている(すなわち、CEWN310のそれぞれは、直接的にCWG320と通信し、あるいは1つまたは複数の他のCEWN310を経由して間接的にCWG320と通信する)。例えば、CWG320は、CWG320からCEWN310への直接通信が、いくつかのCEWN310のために、より効率的であるのに対して、CWG320からCEWN310への(他のCEWN310を経由した)間接通信が、いくつかのCEWN310のために、より効率的であることを決定することができる。例えば、CWG320から第1の距離に位置する第1のCEWN310と、CWG320から第2の距離(第2の距離が、第1の距離よりも長い場合)に位置する第2のCEWN310とについては、CWG320は、第2のCEWN310を対象とするウェイクアップ信号では、CWG320から第2のCEWN310への第1のCEWN310を経由した間接的なウェイクアップ信号の送信(例えば、第1のCEWN310のCAR312は、CWG320のCAT321からウェイクアップ信号を受信し、また次いでCEWN310のCAT311は、第2のCEWN310のCAR312による受信のための信号を送信する)は、CWG320から第2のCEWN310への直接的なウェイクアップ信号の送信(すなわち、第2のCEWN310のCAR312は、CWG320のCAT321からウェイクアップ信号を受信する)よりも効率的であると判断することができる。以上で考察されるように、改善された効率は、ノード当たりの効率の1つまたは複数の尺度(例えば、最大のノード当たりのエネルギー使用、最大のノード当たりのレイテンシー、最大のノード当たりのコストなど)、システム・レベルの効率の1つまたは複数の尺度(例えば、合計エネルギー使用、システム・スループット、システム・コストなど)など、ならびにそれらの様々な組合せの観点からのものとすることができる。上記で説明された例に続いて、間接通信の使用は、(たとえ第1のCEWN310のCAT311が、間接通信の場合に送信する必要があるとしても、エネルギー使用におけるこの増大は、それが、より近くの第1のCEWN310に対して送信する必要があるだけなので、より低い送信電力において動作させられているCWG320のCAT321からもたらされる低減させられたエネルギー使用よりも少なく、またCEWN310のCAR312は、それが、CWG320からではなくて、より近くの第1のCEWN310からウェイクアップ信号を受信することができる必要があるだけなので、より低い受信感度で動作させられるので)直接通信の使用よりも少ない合計エネルギーを使用することができることに注意すべきである。
CWG320は、構成入力情報を取得すること、CWG320(例えば、CAT321の構成可能要素など、CWG320の構成可能要素の構成)と、CEWN310(例えば、CEWN310のCAR312や、オプションとして他のCEWN310のための中間ノードとして動作することになるCEWN310のCAT311など、CEWN310の構成可能要素の構成)との構成を構成入力情報に基づいて、決定すること、およびCWG320と、CEWN310との決定された構成に基づいて、CWG320と、CEWN310との構成を開始することにより、CWG320と、CEWN310との構成を制御することができる。CWG320は、CEWN310とCWG320との間のチャネル利得、CEWN310の対の間のチャネル利得(例えば、間接通信についての中間段階としてCEWN310を使用する効率を決定するための)、CEWN310に関連する使用可能なエネルギー情報(例えば、CEWN310のそれぞれの上にとどまるエネルギーの量)、CWG320に関連する使用可能なエネルギー情報、CEWN310の能力または特性(例えば、CAT311の上で使用可能な符号化アルゴリズム、CAR312の上で使用可能なLNA、CAR312の上で使用可能な検出アルゴリズムおよび復号アルゴリズムなど)、CWG320の能力または特性(例えば、CAT321の上で使用可能な符号化アルゴリズム、CAT321の上で使用可能な送信電力など、ならびにそれらの様々な組合せ)、ノード・レベルの目標(例えば、最小最大のノード当たりのエネルギー使用、合計ノード・エネルギー使用、最大最小のノード当たりのスループット(スペクトル効率)など)、ネットワーク状態、ネットワークの目標(例えば、エネルギー・メトリクス(例えば、ワイヤレス・システム300の内部の第1のノードの失敗までの時間を最大にすることによりネットワーク寿命を最大にすること、ワイヤレス・システム300の内部の合計エネルギー消費を最小にすることなど)、スループット・メトリクス(例えば、マルチ・ユーザ・スループット、平均スループット(スペクトル効率)など)、レイテンシー・メトリクス(例えば、Y秒内に受信されるすべての信号、Y秒内のエンド・ツー・エンド遅延のXパーセンテージなど)、制御信号オーバーヘッドを最小にすることなど)など、ならびにそれらの様々な組合せに基づいて、CWG320とCEWN310との構成を決定することができる。CWG320は、性能、コスト、エネルギー効率メトリクスなど、ならびにそれらの様々な組合せのうちで必要なトレードオフまたは望ましいトレードオフを達成するために、ワイヤレス・ネットワーク300の全体的なリソースを分割すること、および割り付けることに基づいて、CWG320と、CEWN310との構成を決定することができる。CWG320は、多目標の最適化方法、線形計画法、混合整数線形計画法(MLP:mixed−integer linear programming)など、ならびにそれらの様々な組合せのうちの1つまたは複数を使用したそのようなトレードオフの最適化に基づいて、CWG320と、CEWN310との構成を決定することができる。CWG320は、1つまたは複数の動的アルゴリズム(例えば、ベイジアン推論、ゲーム理論分析など)の使用に基づいて、CWG320と、CEWN310との構成を決定して、ネットワーク状態を分析し、また実際の、または予想された動的ネットワーク変化についてのCWG320と、CEWN310との構成を制御することができる。CWG320は、各構成についての(例えば、シングル・ホップ構成またはマルチ・ホップ構成についての)ノードの中で消費されるエネルギーを列挙することにより、エネルギー消費に基づいて、CWG320と、CEWN310との構成を決定し、また性能要件のレンジの上で最小コストを計算することができる。CWG320は、レシーバ感度および送信レンジをパラメータ化することと、レシーバ感度および送信レンジを達成可能なスループットと関連させることとにより、CWG320と、CEWN310との構成を決定し、また消費される全体のエネルギーの上で最適化することができる。マルチ・ホップの中間段階として動作するCEWN310を考慮することにより、CWG320と、CEWN310との構成の決定を、NP−競合最適化問題とすることができることに注意すべきである。例えば、ノード(例えば、CWG320またはCEWN310)の通信レンジを低減させることにより、必要とされる受信電力は低減され、また次いで、エンド・ツー・エンド・パケット配信は、マルチ・ホップ・ネットワーキングを経由して達成されることもある。しかしながら、マルチ・ホップ・ワイヤレス通信の実装は、ある種のオーバーヘッド(例えば、送信パケットおよび受信パケットの数、ならびに、それらに関連したエネルギーとレイテンシー・コストとの増大)を導入し、マルチ・ホップ利得を最終的に償却する。それゆえに、ターゲットとされる問題解決手法を導き出す最適化の複雑さを効率の良いやり方で低減させるプログラマブル・トランシーバを有するマルチ・ホップ・ネットワーキングの基本的限界を理解することが必要である。CWG320と、CEWN310との構成は、CWG320からCEWN310へのウェイクアップ信号の伝搬をサポートするトポロジをもたらす。
CEWN310のCAR312と、CWG320のCAT321との構成が、中央集中されたやり方で決定される(実例として、CEWN310からの情報に基づいてCWG320によって決定され、またCWG320からCEWN310へと通信される)実施形態に関して主として示され、また説明されているが、少なくともいくつかの実施形態においては、CEWN310のCAR312の構成、またはCWG320のCAT321の構成のうちの少なくとも一部分は、分散型のやり方で決定されることもある(例えば、CWG320の構成制御機能は、CEWN310のいくつか、またはすべてを通して分散されることもある)ことが、理解されるであろう。中央集中された実装形態または分散型の実装形態に関連する様々なトレードオフが、存在する可能性があり、ここでは、そのようなトレードオフは、(例えば、CWG320が、必要な入力情報を取得し、またその情報を処理して、様々なネットワーク・レベルの最適化を提供すること(例えば、ネットワーク性能を最適化すること、合計エネルギー・コストを最小にすること、任意の与えられたCEWN310によって使用される最大エネルギーを最小にして、第1のCEWN310の失敗までの時間を最大にすることなど、ならびにそれらの様々な組合せが、より費用がかからないことになるので))ほとんどの場合に中央集中されたアプローチに有利に働くことが一般に予想されることが、理解されるであろう。
CWG320は、上記で考察されるように、構成入力情報を取得すること、その構成入力情報に基づいて、CWG320と、CEWN310との構成を決定すること、およびCWG320と、CEWN310との決定された構成に基づいて、CWG320と、CEWN310との構成を開始することにより、CWG320と、CEWN310との構成を制御することができる。CWG320は、ネットワーク確立、ネットワーク参加オペレーション(例えば、新しいCEWN310が、既存のネットワークに参加する場合)、ネットワーク退去オペレーション(例えば、既存のCEWN310が、既存のネットワークを退去する場合)など、様々なトリガ条件のコンテキスト内のそのような機能を実行するように構成されていることもある。
CWG320は、1組のノードについてのネットワーク確立を容易にするように構成されていることもある(この場合に、ここで、ノードは、CWG320と、CEWN310とを含んでおり、すなわち、CWG320は、ゲートウェイ機能を含んでいるが、またCEWN310に類似したやり方で動作することもある)。CWG320は、ネットワーク・トポロジ情報(例えば、ノード相互接続性、ノード間経路損失など)、ネットワークのノードについてのノード特性情報(例えば、ノード仕様、ノード・パラメータなど)など、ならびにそれらの様々な組合せなど、ネットワークについてのネットワーク情報を収集するネットワーク初期化プロシージャを実行するように構成されていることもある。CWG320は、収集されたネットワーク情報を使用して、ノードについてのノード構成を決定すること、ノードによるノード構成の間の遷移のためのトリガを決定すること、様々な条件の下で中間段階の最適な組を決定することなど、ならびにそれらの様々な組合せなど、様々な機能を実行するように構成されていることもある。CWG320が、グループCEWN310についてのネットワーク確立を容易にすることができる(この場合にCWG320はまた、CEWN310の1つとして動作し、例えば、ネットワーク制御装置機能は、CEWN310のうちの1つの内部で実装される)方法の例示の一実施形態が、図4に関して示され、また説明される。
図4は、ネットワーク制御装置が、1グループのノードについてのネットワーク確立を容易にする方法の例示の一実施形態を示すものである。ネットワーク制御装置は、それらのノードのうちの1つの内部で実装されることが、仮定される。上記で指摘されるように、ネットワーク制御装置は、CWG320のネットワーク制御装置機能とすることができ、またノードは、CWG320と、CEWN310とを含むことができる。それらのノードのそれぞれは、隣接テーブルを含むことも、仮定される。シリアルに実行されているように、本明細書においては主として示され、また説明されるが、方法400のそれらのステップのうちの少なくとも一部分は、同時に、または図4に示されるものとは異なる順序で実行されることもあることが、理解されるであろう。
ステップ401において、方法400は、開始される。
ステップ405において、ノードは、物理的に展開される。
ステップ410において、ノードは、事前構成された設定(例えば、ファクタ・デフォルト設定または事前展開設定)を用いてスタートアップし、またどのような送信についてもリッスンする。与えられたノードについての事前構成された設定は、与えられたノードについての最高のレシーバ感度設定を含むことが仮定される。
ステップ415において、ノードのそれぞれは、「正常送信」が、検出されるかどうかを決定する。与えられたノードが、「正常送信」を検出する場合、それは、ネットワークが既に確立されてきており、また次いで与えられたノードが、(図5に関して考察されるように)「参加ネットワーク」モードに切り替わることができることを示す表示である。ここで、ノードのうちのどれも、「正常送信」を検出しないこと、および、それゆえに、ネットワークの確立が、継続することが、仮定される。
ステップ420において、ネットワーク制御装置は、プローブ・パケットを送信することにより、ネットワークについての送信の開始を信号で伝える。プローブ・パケットは、以下を、すなわち、(1)識別情報(これは、グローバルに固有とすることができる)と、(2)送信電力と、(3)ノード能力(例えば、ノードのノード仕様についてのマシン読取り可能機能記述に対するURL)と、(4)発見された隣(ノードが、プローブ・パケットを成功裏に復号することができるように最終的に報告することになる隣の数)と、(5)ゲートウェイ・フラグ(例えば、ノードが、ゲートウェイである場合に、第1の値(例えば、「1」)に設定され、またノードが、ゲートウェイでない場合に、第2の値(例えば、「0」)に設定される)と、を含むことができる。プローブ・パケットは、それより少ないまたは多くの情報、ならびに異なる情報を含むことができることに、注意すべきである。
ステップ425(明確にする目的のために単一ステップとして説明される)においては、ノードは、プローブ・パケットを受信し、またプローブ・パケットを送信する。プローブ・パケットは、ネットワーク制御装置によって送信される初期プローブ・パケットの情報に類似した情報を含んでいる。ノードが、受信されたプローブ・パケットを成功裏に復号することができる場合、ノードは、その隣接テーブルにプローブ・パケットのコンテンツの少なくとも一部分を記憶し、またそれ自体のプローブ・パケットを送信する。配信されたランダム媒体アクセス制御能力(例えば、CSMA/CA、スロッテド・アロハなど)を使用して、プローブ・パケットの衝突の機会を低減させることができることが、理解されるであろう。送信の間に、ノードは、隣接ノードからのプローブ・パケットについて、最高の感度でリッスンする。ネットワーク制御装置の初期プローブ・パケットのレンジの外側にあるこれらのノードでは、他のノードのプローブ・パケットは、それらのノードのうちのすべてが、最終的にプローブ・パケットを受信するように、最終的に、カスケード接続することになる。ネットワーク全体を通してのプローブ・メッセージのこのカスケード接続は、ノードのそれぞれが、(1)「ノードによって発見された」情報におけるどのような変化もなしに、しきい値の回数だけ反復されるその隣接ノードのプローブ・パケットを聞き、また(2)どのような新しいプローブ・パケットも聞かなくなるまで、継続することができる。
ステップ430において、ノードは、隣接ノードと隣接テーブルを交換する。ノードは、以下の優先順位(最高から最低への)、すなわち、ゲートウェイ、最高の隣接カウントを有するノード(ここでは、複数の隣接ノードが、同じ隣接カウントを有する場合に、ランダムな選択または他の適切な形態のタイブレーカ(tiebreaker)が使用され得る)で、隣接ノードに対してそれらの隣接テーブルを転送する。それらのノードは、隣接ノードから隣接テーブルを受信するとすぐに、受信された隣接テーブルをそれら自体のそれぞれのテーブルとマージする。次いで、ノードは、それらの隣接テーブルを隣接ノードに対して転送し続けることができる。このようにして、ノードのうちの1つにおいて実装されるネットワーク制御装置は、以下でさらに考察されるように、ノードのノード構成を決定するために必要とされる情報を収集する。
ステップ435において、ネットワーク制御装置は、それらのノードから収集された情報に基づいて、それらのノードについてのノード構成を決定する。ノードについてのノード構成は、ネットワークについての最適な1組のノード構成とすることができる。ネットワーク制御装置はまた、ネットワークのノードから収集された情報に基づいて、ノードのノード構成を変更するために使用されるべきトリガを決定することができる。ネットワーク制御装置はまた、以下でさらに考察されるように、マルチ・ホップ通信のための中間ノードの最適な組を決定することができる。上記で考察されるように、ネットワークのノードから収集された情報は、ネットワーク制御装置が、実装されるノードの隣接テーブルの中に保持される(例えば、プローブ・メッセージの交換と、隣接ノードの間の隣接テーブルの関連する交換とに基づいて、入力される)情報とすることができる。ネットワーク制御装置は、1つまたは複数のトリガ条件に基づいて、1つまたは複数のそのような決定を行うことができる(例えば、ノードの間のプローブ・メッセージまたは隣接テーブルの交換が、しきい値の長さの時間にわたって実行されてきており、ネットワーク制御装置は、しきい値の期間にわたって隣接ノードからどのような追加の変更も受信することはないなどである)。ノード構成は、ノードについての構成可能補助トランスミッタ構成と、構成可能補助レシーバ構成とを指定することができる。
ステップ440において、ネットワーク制御装置は、ノードについて決定されるノード構成について、それぞれ、ノードに通知する。
ステップ445において、ノードは、ネットワーク制御装置によって報告されるノード構成に基づいて、構成される。ノードは、それら自体を構成することができ、またはネットワーク制御装置によって構成されるように考えられることもある。次いで、ノードは、それぞれ、適用されたノード構成に従って、動作する。
ステップ499において、方法400は、終了する。(明確にする目的のために)主として終了するように示され、また説明されるが、方法400(またはそれらの部分を実装する他の方法のそれらの部分)は、ネットワーク制御装置が、次いで使用して、ノード構成、およびオプションとして、1つまたは複数のノード構成変更トリガ、中間ノードの最適な組など、ならびにそれらの様々な組合せを改善し、または最適化し続けることさえできるアップデートされたノード情報を交換するために、動作し続けることができることが、理解されるであろう。
CWG320は、新しいノードが既存のネットワークまたはノードに参加するネットワーク参加オペレーションを容易にするように構成されていることもある(この場合には、ここで、新しいノードは、CEWN310であり、またCWG320のゲートウェイ機能は、1つまたは複数のCEWN310を含む既存のネットワークに対するCEWN310の参加を容易にする)。CWG320は、参加ノードについての、またオプションとして、ネットワークの1つまたは複数の他のノードについての情報を収集するネットワーク参加プロシージャを実行するように構成されていることもある。CWG320は、その収集された情報を使用して、新しいノードについてのノード構成を決定すること、(ネットワークに対する新しいノードの追加が、1つまたは複数のマルチ・ホップ経路などの使用など、異なる構成、あるいは1つまたは複数の既存のノードを可能にし、または必要とする可能性があるので)1つまたは複数の既存のノードについての1つまたは複数の新しいノード構成を決定すること、新しいノードによるノード構成の間の遷移のためのトリガを決定すること、1つまたは複数の既存のノードによるノード構成の間の遷移のための新しいトリガを決定することなど、ならびにそれらの様々な組合せなど、様々な機能を実行するように、構成されていることもある。CWG320が、新しいCEWN310がCWG320とCEWN310とを含む既存のネットワークに参加するノード参加オペレーションを容易にすることができる方法の例示の一実施形態(ここではCWG320はまた、CEWN310のうちの1つとして動作し、例えば、ネットワーク制御装置機能は、CEWN310のうちの1つの内部で実装される)は、図5に関して、示され、また説明される。
図5は、既存のネットワークのネットワーク制御装置が、新しいノードが既存のネットワークに参加することを可能にする方法の例示の一実施形態を示すものである。ネットワーク制御装置は、ノードのうちの1つの内部に実装されることが、仮定される。新しいノードは、隣接テーブルを含むこともまた、仮定される。シリアルに実行されているように本明細書において主として示され、また説明されるが、方法500のステップのうちの少なくとも一部分は、同時に、または図5に示されるものとは異なる順序で、実行されることもあることが、理解されるであろう。
ステップ501において、方法500が開始される。
ステップ510において、新しいノードは、プローブ・パケットを送信する。プローブ・パケットは、新しいノードのノード識別子、新しいノードがネットワークに参加することを要求していることを示す表示、新しいノードの現在の送信電力など、ならびにそれらの様々な組合せを含むことができる。
ステップ520において、新しいノードからプローブ・パケットを受信する隣接ノードは、ネットワーク制御装置にプローブ・パケットを転送する。新しいノードからネットワーク制御装置へのプローブ・パケットの配信は、新しいノードと、ネットワーク制御装置との間の1つまたは複数のホップの使用を必要とする可能性があることに注意すべきである。
ステップ530において、ネットワーク制御装置は、新しいノードについてのノード構成を決定し、またオプションとして、ネットワークの1つまたは複数の既存のノードについての1つまたは複数の新しいノード構成、あるいは修正されたノード構成を決定することができる。ネットワーク制御装置は、ネットワークの新しいノードから収集された情報と、ネットワークの既存のノードから以前に収集された(例えば、ネットワーク制御装置が実装されるノードの隣接テーブルに保持される)情報とに基づいて、ノード構成を決定する。ノードについてのノード構成は、ネットワークについての最適な1組のノード構成とすることができる。ネットワーク制御装置はまた、ネットワークの新しいノードから収集された情報と、ネットワークのノードから収集された(例えば、ネットワーク制御装置が実装されるノードの隣接テーブルに保持される)情報とに基づいて、ノードのノード構成を変更するために使用されるべきトリガ(例えば、新しいトリガ、既存のトリガの修正など)を決定することもできる。ネットワーク制御装置はまた、ネットワークの新しいノードから収集された情報と、ネットワークのノードから収集された(例えば、ネットワーク制御装置が実装されるノードの隣接テーブルに保持される)情報とに基づいて、中間ノードの最適な組を決定することもできる。
ステップ540において、ネットワーク制御装置は、ノードのために決定されるノード構成について、ノードにそれぞれ通知する。
ステップ550において、新しいノードは、新しいノードについて決定されたノード構成に基づいて、構成されており、またオプションとして、1つまたは複数の新しい、または修正されたノード構成は、ネットワークの1つまたは複数の既存のノードについて決定され、ネットワークの既存のノードは、新しい、または修正されたノード構成に基づいて、構成されていることもある。新しいノードを含む、ネットワークのノードは、次いで、(例えば、新しいノードが参加することに先立って前もって適用され、または新しいノードが参加することに応じて新たに適用される)適用されたノード構成に従って、動作することができる。
ステップ599において、方法500は、終了する。
ノード構成アップデートが、新しいノードがネットワークに参加するときに、ネットワークのノードについて実行される実施形態に関して主として提示されるが、少なくともいくつかの実施形態においては、ノード構成アップデートは、新しいノードが、ネットワークに参加するときに、実行されないこともあり、もっと正確に言えば、ノード構成アップデートは、ネットワークのノードについて、定期的に、他のタイプのトリガ・イベントに応じてなど、ならびにそれらの様々な組合せで、実行されることもあることが、理解されるであろう。そのような実施形態においては、ネットワークについて実行される以前のノード構成アップデートに続いてネットワークに参加することを要求する任意の新しいノードが、ネットワークについて実行される次のノード構成アップデートに関連して、ネットワークに追加されることもある。少なくともいくつかの実施形態においては、そのような技法の組合せを使用して、ノードが、ネットワークに参加することを可能にすることができる(例えば、他のノードが、次のノード構成アップデートがネットワークについて実行されるまで待つことを必要としながら、いくつかのノードが、すぐに参加することを可能にしている)ことが、理解されるであろう。そのような実施形態の実装形態は、ネットワークに対する新しいノードの到着レート(例えば、新しいノードが、ネットワークに対する新しいノードの比較的高い到着レートの場合にすぐにネットワークに参加することを可能にしており、またはノードが、ネットワークに対する新しいノードの比較的低い到着レートの場合に定期的なアップデート時刻にネットワークに参加することを可能にしている)、ノード優先順位(例えば、比較的低い優先順位のノードが、次のノード構成アップデートがネットワークについて実行されるまで待つことを必要としながら、比較的高い優先順位のノードが、すぐにネットワークに参加することを可能にしている)、デフォルト・ノード構成の間のトレードオフ分析(例えば、ネットワーク制御装置によって決定されるノード構成を受信することに先立って、新しいノードによって使用される)、および改善された、または最適なノード構成(例えば、ネットワーク制御装置によって決定されるノード構成)など、ならびにそれらの様々な組合せなど、様々なファクタに依存する可能性があることが、理解されるであろう。
CEWN310が、新しいネットワークを形成しており、または既存のネットワークに参加している場合に、CWG320が、ネットワーク修正形態の管理を容易にするように構成されている実施形態に関して主として示され、また説明されるが、CWG320は、他のタイプのネットワーク修正形態についてのネットワーク修正形態の管理を容易にするように構成されている(例えば、CEWN310が、既存のネットワーク、または他のタイプのネットワーク修正形態を退去するときに)ことが、理解されるであろう。
CWG320は、上記で考察されるように、CWG320からCEWN310へのウェイクアップ信号のマルチ・ホップ配信をサポートする中間ノードとしてのCEWN310の構成を容易にするように構成されていることもある。ウェイクアップ信号のマルチ・ホップ配信をサポートする中間ノードとしてのCEWN310のオペレーションは、ワイヤレス・ネットワーク30の1つまたは複数の態様を改善し、または最適化するノード構成を決定するための追加の設計空間自由度を提供する。例えば、上記で考察されるように、ウェイクアップ信号のマルチ・ホップ配信をサポートする中間ノードとしてのCEWN310の使用は、送信するCEWN310のCAT311の送信電力が、低減される可能性があり、また受信するCEWN310のCAR312の検出感度が、低下される可能性があるように、送信ノードと、受信ノードとの間の最大距離の縮小を可能にする。
中間ノードとして動作するCEWN310の選択は、様々なやり方で実行されることもある。
中間ノードとして動作するCEWN310の選択は、中央集中されたやり方で(例えば、全体のワイヤレス・ネットワーク300についてCWG320により)、準中央集中されたやり方で(例えば、ワイヤレス・ネットワーク300についてCWG320により、それぞれのパーティションの指定されたCEWN310によりなどで、実行され得る、ワイヤレス・ネットワーク300をパーティションへと分割すること、およびそれぞれのパーティションについての中間ノードを選択することにより)、分散化されたやり方で(例えば、ワイヤレス・ネットワーク300のCEWN310の間の通信/ネゴシエーションを経由して)など、ならびにそれらの様々な組合せで、実行されることもある。中間ノードを選択するためのプロセスは、そのような実装形態について同じであり、または類似している可能性があるが、(例えば、ワイヤレス・ネットワーク300のノードの間の通信をサポートするための中間ノードの使用についての最適化を、中間ノードとして、動作するように選択されたCEWN310を構成するオーバーヘッドなどの観点から)そのような実装形態の使用におけるトレードオフが、存在する可能性があることが、理解されるであろう。
中間ノードとして動作するCEWN310の選択は、モデリングに基づいて、実行されることもある。シングル・ホップおよびマルチ・ホップの通信ネットワークと、シングル・ホップおよびマルチ・ホップの通信ネットワークについてのエネルギー・モデルが、モデル化されることもある。このモデリングは、ワイヤレス・ネットワーク300のCEWN310のCAT311と、CAR312とを考慮に入れながら、実行される可能性がある。CEWN310のCAT311と、CAR312とについての異なる構成は、あらゆるノードにおけるそれらのそれぞれのエネルギー・コストと、ノードのうちのリンク・レベルの接続性とを有する異なるマルチ・ホップ・ネットワーク・トポロジを生成することができることが、理解されるであろう。各CEWN310が、(例えば、CEWN310によってサポートされる事前ホストと、事後ホストとのそれぞれについて少なくとも1つの)複数の可能性のある構成を有することが、仮定される。ノード・ツー・ノードの伝搬観察(例えば、隣接発見)と組み合わせてのそのようなネットワーク情報の使用は、エネルギー効率の良いマルチ・ホップ通信の確立をもたらすことができる。図3の例示のワイヤレス・システム300のコンテキスト内の例示のマルチ・ホップ・ネットワーク・トポロジが、以下でさらに考察される図6に示されている。本明細書において考察されるように、CAR312の異なる構成に関連する様々なトレードオフが、評価されることもある。CAR312の可能性のある組合せの数は、約(X)nであり、ここで、Xは、レシーバ電力構成についての代替案の数であり、またnは、CEWN310の数であることに注意すべきである。この問題についての探索空間は、nの値が、大きい場合に、かなりのものになる可能性があることに、さらに注意すべきである。少なくともいくつかの実施形態においては、この問題の最適化の複雑さは、(1)データ・シンクが、エネルギー制限されていないという決定(例えば、送信電力と符号化エリアとにおいてできる限り長く第1のホップ距離を拡大するために使用される可能性のある利点、それによってnパラメータを低減させること)、(2)ネットワーク状態の仮定を行うこと、およびマルチ・ホップ・カウントの増大と、ワイヤレス・ネットワークにおけるエネルギー効率との間のトレードオフを分析して、上記の問題についての1組の最適化ルールを導き出すこと(例えば、このトレードオフ分析は、CAR312が通信距離Kを与えられて、k個のホップというマルチ・ホップ制限を導き出す)、(3)1つまたは複数の他の入力(例えば、1つまたは複数のノード・チャネル利得、ネットワーク・グラフ、隣接発見など)と組み合わせてトレードオフ分析を使用して、制限された1組のCAR312構成を導き出すこと、およびこのようにして、探索空間問題を低減すること、あるいは(4)トレードオフ分析が、エネルギー最適化の目標を達成しようと試みるためのヒューリスティックなグリーディ探索アルゴリズムを考案すること(これはまた、これが、CAR312の構成に対する直接の影響を有することが予想されるので、通信が、ユニキャストであるか、またはマルチキャストであるかを考慮に入れることもできる)のうちの1つまたは複数に基づいて、低減される可能性がある。明確にする目的のために、考察から省略されるが、CAT311の異なる構成に関連する様々なトレードオフが、(場合によっては、上記で考察されるように、CAR312の異なる構成の評価と組み合わせて)評価されることもあることに、さらに注意すべきである。
中間ノードとして動作するCEWN310の選択は、CEWN310の間の中間ノードとして、動作するための責任を交替するためのやり方で、実行されることもある。これは、他のCEWN310についてのトラフィックを移送する負担(例えば、中間ノードにおける追加のエネルギー使用)が、CEWN310の間で共有されることを可能にする。中間ノードとして動作するための責任の交替は、タイマー・ベース、イベント・ベース(例えば、ノードの上のイベント(例えば、センサ・ノードについてのセンサ・イベント、検出器ノードについての検出器イベントなど)、ネットワーク・イベント(例えば、増大されたトラフィック、渋滞状態など)など)などとすることができる。中間ノードとして動作するための責任の交替は、何らかのやり方で関連する1組の中間ノードについて(例えば、ソース宛先ノード対の間の複数の経路の使用可能性などに基づいて)実行されることもある。中間ノードとして動作するための責任の交替は、CWG320によって協調されることもある。中間ノードとして動作するための責任の交替は、動作する中間ノードが、(以前に動作する中間ノードが、1組の中間ノードについてのスタンバイ中間ノードになるように遷移して)次いで、1組の中間ノードについての動作する中間ノードになるスタンバイ中間ノードに対して責任を遷移することができるように、動作する中間ノードによって協調されることもある。例えば、ノード0からノード6へとウェイクアップ信号の転送のための2つの経路(ノード0、4、5、6を含む第1の経路、およびノード0、7、5、6を含む第2の経路)をサポートするネットワークを仮定すると、ノード4および7は、ノード0からノード6へのウェイクアップ信号を転送することに関連した1組の関連した中間ノードを形成することが、考えられることもあり、またこのようにして、中間ノードの責任は、ノード6と0との間のトラフィックの転送をサポートするように、ノード4と7との間で、交替されることもある。中間ノードの交替は、中間ノードの責任が交替される1つまたは複数の中間ノードのノード構成における変更(例えば、中間ノードと、接続されたノードとの間の経路損失は、異なる可能性があり、それによってエネルギー消費を最小にするために、異なる動作ポイントを必要としている)を含むことができ、このノード構成は、中間ノードによってローカルに決定され、ネットワーク制御装置によって決定され、また中間ノードに対して報告される可能性もあるなどである。少なくともいくつかの実施形態においては、少なくとも第2のCEWN310についての中間ノードとして動作するように構成されている第1のCEWN310は、第1のCEWN310のCAR312を経由してウェイクアップ信号を受信し、第2のCEWN310に、例えば第2のCEWN310のCAT311を経由して、第2のCEWN310の主要通信モジュールを経由してなど)ウェイクアップ信号を送信し、アクティブ中間ノードとして動作することからスタンバイ中間ノードとして動作することへと(例えば、アクティブ中間ノードとして動作することからスタンバイ中間ノードとして動作することへと切り替える第1のCEWN310によるローカルな決定に応じて、CWG320または第2のCEWN310についてアクティブ中間ノードの役割を仮定するように構成された第3のCEWN310からなど、別のノードからの指示または要求に応じてなどで)遷移し、またオプションとして、第2のCEWN310についてのアクティブ中間ノードの役割を仮定するように構成された第3のCEWN310に遷移要求または指示メッセージを送信することができる。
図6は、図3の例示のワイヤレス・システムのコンテキスト内の例示のマルチ・ホップ・ネットワーク・トポロジを示すものである。マルチ・ホップ・ネットワーク・トポロジ600は、上記で考察されるように、中間ノードとして動作するある種のCEWN310の選択に基づいている。図6に示されるように、マルチ・ホップ・ネットワーク・トポロジ600は、CWG320とCEWN3011との間の接続性、CEWN3011とCEWN3012との間の接続性、CEWN3011とCEWN3013との間の接続性、CEWN3012とCEWN3013との間の接続性、CWG320とCEWN3014との間の接続性、CWG320とCEWN3017との間の接続性、CEWN3014とCEWN3017との間の接続性、CEWN3014とCEWN3015との間の接続性、CEWN3017とCEWN3015との間の接続性、ならびにCEWN3015とCEWN3016との間の接続性をもたらす。図6にさらに示されるように、様々なノードに関連する送信コスト(T)と受信コスト(R)とが、決定され、またそれらは、中間ノードとして動作するある種のCEWN310の選択のために使用されることもある。マルチ・ホップ・ネットワーク・トポロジ600においては、例えば、CWG320については、送信コストは4(T=4)であり、CEWN3101については、(CEWN3102またはCEWN3103に対して送信するための)送信コストは、1(T=1)であり、また(CWG320から受信するための)受信コストは、3(R0=3)であり、CEWN3102については、CEWN3101から受信するための受信コストは、1(R1=1)であり、またCEWN3103から受信するための受信コストは、5(R3=5)であり、また以下同様である。
CEWN310が、ウェイクアップ信号のマルチ・ホップ配信をサポートする中間ノードとして動作するときにウェイクアップ信号を転送する際に使用するための構成可能補助トランシーバを含む実施形態に関して、本明細書において主として示され、また説明されるが、少なくともいくつかの実施形態においては、CEWN310は、ウェイクアップ信号のマルチ・ホップ配信をサポートする中間ノードとして動作するときに(例えば、CEWN310が、補助トランシーバを含んでいない場合、CWG320が、主要通信モジュールを使用したウェイクアップ信号の配信が補助トランシーバを使用したウェイクアップ信号の配信よりも効率が良いことを決定する場合など)、ウェイクアップ信号を転送するための主要通信モジュールを使用できることが理解されるであろう。
本明細書において考察されるように、様々なタイプのCAT構成と、CAR構成とが、サポートされることもある。様々なタイプのCAR構成の性能は、エネルギー性能(これは、様々なエネルギー性能メトリクスに基づいたものとすることができる)に基づいて、評価されることもある。エネルギー性能に基づいた様々なタイプのCAR構成の性能の評価は、ワイヤレス・ネットワークが、ワイヤレス・ゲートウェイと、2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノード(ノード1およびノード2として示され、またそれぞれが、それぞれCARを含んでいる)とを含み、またさらに、CAR構成についての3つの異なるオプションが、エネルギー性能に基づいて、評価され、また比較される一例としてさらに理解されることもあり、これについての考察が、以下に続いている。この例においては、性能が評価される3つの補助レシーバ構成を含んでおり、すなわち、
(1)オプション1:2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのCARは、最悪ケースのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードについて構成されており、これは、1つのCAR構成が2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのそれぞれによって使用されるシングル・ホップ・ネットワークをもたらすことが予想される構成と、
(2)オプション2:2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのCARは、2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのチャネル状態(例えば、距離、無線伝搬、環境など、ならびにそれらの様々な組合せ)に従って構成されており、これは、2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードについての2つのCAR構成を有するシングル・ホップ・ネットワークをもたらすことが予想される構成と、
(3)オプション3:2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのCARは、ネットワーク状態と、目標とに従って構成されており、これは、2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードについての動的CAR構成を有するマルチ・ホップ・ネットワークをもたらす可能性がある構成と
を含む。
この例においては、明確にする目的のために、それらのノードのうちのCAR構成だけが、構成可能であること(およびワイヤレス・ゲートウェイまたは2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのいずれかにおいて使用可能とすることができる任意のCATまたは他のトランスミッタ・モジュールが構成可能でないこと)が、仮定され、またさらに、一様な通信状態(例えば、同じ送信電力の使用、物理レイヤ信号符号化の使用、および干渉のないマルチ・アクセス)が、2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの間に存在することが、仮定される。
CAR構成についての3つの異なるオプションが、エネルギー性能に基づいて、評価され、また比較されるこの例においては、CARにおけるダウンリンク・パケット受信についての以下のエネルギー・モデル、すなわち、
が、使用されることもある。このエネルギー・モデルにおいては、Lビットを受信するエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのエネルギー・コストは、E
ノードであり、これは、(a)エネルギー制限されたワイヤレス・ノード(E
(C) 固定として示される)のレシーバ回路(例えば、PLL、調整された回路)についての固定されたエネルギー・オーバーヘッドと、(b)エネルギー制限されたワイヤレス・ノードのカスケード接続されたLNAの数(E
LNA lとして示される)に依存する可変なエネルギー・コストとの合計としてモデル化される。式1におけるエネルギー・コスト・モデルは、補助レシーバ感度を制御し、またその関連するエネルギー・コストにリンクする、LNAの関数である。線形関係が、LNA l
iの数と、レシーバ・エネルギー・コストE
LNA lとの間に存在する。レシーバ利得r
iはまた、LNAに依存する。簡単にするために、レシーバ利得は、ただLNAの数に依存すること、およびそれらは、線形の相関関係を有することが、仮定される(けれど、実際には、LNAが、信号と、雑音電力とを同時に増幅し、その結果、カスケード接続されたLNAの利得が、徐々に低減することが、理解されるであろう)。LNAに追加して、1つまたは複数の他のコンポーネント(例えば、PLLなど)は、比較的簡単な変調技法が、使用される場合に、受信電力における低減についてトレードされることもある。m
iが、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードiにおいてAWGNチャネル雑音によって分割されるチャネル利得であるものとし、またP
Tx iが、PA効率と、シャノン容量と実際のデータ・レートとの間のSNRギャップとを考慮に入れたエネルギー制限されたワイヤレス・ノードiの送信電力であるものとする。これらのシステムの仮定を用いて、E
(C) 固定と、E
LNAと、P
Tx iと、r
iとは、固定される。
この例においては、ターゲットとされたスペクトル効率R/Nと、m1>m2とを仮定すると、ワイヤレス・ネットワークの合計ノード・エネルギー・コスト(Eすべてとして示される)は、以下、すなわち、
(これは、2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのそれぞれについての1−ホップ配信を使用しており、この1−ホップ配信は、それぞれ、ノード1および2における2つの受信オペレーションを含んでいる)と、
(これは、2つのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのそれぞれについての1−ホップ配信を使用しており、この1−ホップ配信は、それぞれ、ノード1および2における2つの受信オペレーションを含んでいる)と、
(これは、2−ホップ配信を使用しており、またそれゆえに、ノード1および2における2つの受信オペレーションと1つの送信オペレーションとを含んでおり、ここでE
Txは、Lビットについての固定された送信エネルギー・コストであり、またm
1,2は、ノード1と、ノード2との間のチャネル利得である)とのように導き出されることもある。
この例においては、CAR構成についての3つの異なるオプションについてのワイヤレス・ネットワークにおける合計ノード・エネルギー・コスト(この場合にも、Eすべてとして示される)の導出を仮定すると、様々な結論が、引き出されることもある。第1に、m1が、m2よりも大きいので、Eすべて(オプション1)>Eすべて(オプション2)であることに注意すべきである。第2に、式(3)>式(4)である場合(すなわち、オプション3は、オプション2よりも少ない合計ノード・エネルギーを使用する)、そのときにはオプション3は、以下の条件(式(5)として示される)、すなわち、
が満たされる場合に、エネルギー節約の形で、オプション2より性能が優れているであることに注意すべきである。例えば、m
1,2の値が、0.06よりも大きく、またm
1、m
2、E
Tx、E
LNA、R/N、P
Tx、およびrの値が、それぞれ、1、0.01、30μJ、3μJ、0.1、30mW、および20である場合、オプション3の合計ノード・エネルギーは、オプション2の合計ノード・エネルギーよりも低いであろう。
この簡単な例は、ノードのCARが、そのノードのスループット要件と、レンジ要件とを満足させながら、ノードについてのノード・エネルギーの合計を低減させることができることを示している。
上記の例は、特定のタイプのエネルギー・メトリック(すなわち、合計ノード・エネルギー)の評価に関して、主として説明されるが、上記の例は、オプション2よりもオプション3を有利にすることもできる他のタイプのエネルギー・メトリクス(例えば、最大ノード・エネルギーの最小化(最小−最大(Min−Max)問題)、平均ノード・エネルギーの最小化など)の評価のために適合化される可能性があることが理解されるであろう。
ノードの間のウェイクアップ信号の送信が、ユニキャスト(ワン・ツー・ワン(1−to−1))を使用して、実行される実施形態に関して本明細書において主として提示されるが、少なくともいくつかの実施形態においては、ノードの間のウェイクアップ信号の送信が、マルチキャストを使用して実行され得ることが、理解されるであろう。一般に、マルチキャスト(ワン・ツー・M(1−to−M))は、データ・ソースが、複数のリーフ・ノードと通信するためのメカニズムを提供している。マルチキャストは、より少ない反復された送信(これは、エネルギー・コストと干渉とを低減させることが予想される)、柔軟性のある符号化技法の使用、アドレス共有化(これは、サブグループが、同じロケーションなどにおけるすべてのセンサなど、集合体としてアドレス指定されるときに信号効率を改善することができる)など、ユニキャストよりも優れた様々な利点を有することができることに注意すべきである。マルチキャスト通信の設計はまた、IoTデバイス・アドレッシングに関係づけられ得ることにも注意すべきである。それに応じて、少なくともいくつかの実施形態においては、マルチキャスト通信オプションと、スケーラブル・アドレッシング・オプションと、符号化オプションとは、統合されて、大規模ネットワークのための中間ノードの使用をサポートすることができる。
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、ウェイクアップ信号が、そのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードを対象としているときに、ウェイクアップ信号を受信する実施形態に関して、本明細書において主として提示されるが、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、そのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードを対象としていないウェイクアップ信号を受信する状況が、存在する可能性がある(例えば、ワイヤレス・ゲートウェイは、ワイヤレス・ゲートウェイの近くにあるエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのサブセットだけを対象としているウェイクアップ信号をブロードキャストすることができ、他のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードについての中間ノードとして動作するエネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、ウェイクアップ信号を受信することができ、またウェイクアップ信号を送信することができ、ここでウェイクアップ信号は、そのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードなどの近くにあるエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのサブセットだけを対象としている)ことが、理解されるであろう。少なくともいくつかの実施形態においては、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、エネルギー節約のための早期アドレス復号をサポートするように、構成されていることもある。エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、受信メッセージがエネルギー制限されたワイヤレス・ノードに対する配信を対象としている(例えば、この場合には、そのようなメッセージが、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードによって取り扱われるべきである)か、またはエネルギー制限されたワイヤレス・ノードに対する配信を対象としていない(例えば、この場合には、そのようなメッセージは、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードによって無視されることもある)かを決定するために使用することができる1つまたは複数のアドレスをそれに関連付けてきていることが、仮定される。例えば、アドレスは、ユニキャスト・メッセージについてのノード識別子、マルチキャスト・メッセージについてのマルチキャスト・アドレスなど、ならびにそれらの様々な組合せを含むことができる。エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、受信メッセージがエネルギー制限されたワイヤレス・ノードに対する配信を対象としているかどうかを決定するために使用することができる受信メッセージのアドレスが、一部分(例えば、一度に1ビット、一度に2ビット、一度に4ビット、一度に1バイトなど)の中で受信され得ることも、仮定される。エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、メッセージが、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードに対する配信を対象とする可能性があるか否かを決定するために受信されるアドレスの各部分を評価することにより、早期のアドレス復号をサポートすることができ、またメッセージが、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードに対する配信を対象としていないという決定(例えば、これまでに受信された値の部分に基づいて、値が、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードに関連する値のうちのどれかにマッチすることができないことが、決定される)に基づいて、低電力状態に入ることができる。これは、固有のノード識別子アドレス0100と、マルチキャスト・アドレス1000とをそれに関連付けてきているノードの簡単な例としてさらに理解されることもある。この例においては、アドレスが、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードによって一度に1ビット受信され得ることが、仮定される。この例においては、メッセージのアドレスが、1100であり、時間内に左から右へと送信されることが、仮定される。この例においては、アドレスの第1のビットの受信のすぐ後に、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、固有のノード識別子アドレスが、送信されていないことを知っている。同様に、この例においては、アドレスの第2のビットの受信のすぐ後に、ノードは、マルチキャスト・アドレスが、送信されていないことを知っている。それゆえに、これは、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードについての完全な1組のアドレスであるので、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、送信されているメッセージのアドレスのうちの他の2ビットを受信する必要はなく、またこのようにして、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、送信されているメッセージのアドレスのうちの他の2ビットを受信し、また処理する前に、低電力状態に入ることができる。そのような実施形態を、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードによって使用して、他のタイプの信号またはメッセージについての早期アドレス復号を実行することができることが、理解されるであろう。そのような実施形態を他のタイプのノードによって使用して、様々なタイプの信号またはメッセージについての早期アドレス復号を実行することができることが、理解されるであろう。
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、様々なやり方で構成されていることもあるCATとCARとを含む実施形態に関して本明細書において主として提示されるが、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、より少ない、またはより多い構成可能コンポーネントまたは機能を含むことができることが、理解されるであろう。例えば、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、CARおよび主要レシーバ、CARおよび主要トランスミッタ、CARおよび主要トランシーバ、CATおよび主要レシーバ、CATおよび主要トランスミッタ、CATおよび主要トランシーバ、構成可能補助トランシーバおよび主要レシーバ、構成可能補助トランシーバおよび主要トランスミッタ、構成可能補助トランシーバおよび主要トランシーバ、CARおよび構成可能主要レシーバ(例えば、ここで構成可能主要レシーバはまた、ウェイクアップ信号の受信をサポートするように構成されていることもある)、CARおよび構成可能主要トランスミッタ(例えば、ここで構成可能主要トランスミッタはまた、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、ウェイクアップ信号のマルチ・ホップ伝搬をサポートする中間ノードとして動作しているときなどに、ウェイクアップ信号の送信をサポートするように構成されていることもある)、CARおよび構成可能主要トランシーバ(例えば、ここで構成可能主要トランシーバはまた、ウェイクアップ信号の受信および/または送信をサポートするように構成されていることもある)、CATおよび構成可能主要レシーバ(例えば、ここで構成可能主要レシーバはまた、ウェイクアップ信号の受信をサポートするように構成されていることもある)、CATおよび構成可能主要トランスミッタ(例えば、ここで構成可能主要トランスミッタはまた、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、ウェイクアップ信号のマルチ・ホップ伝搬をサポートする中間ノードとして動作しているときなどに、ウェイクアップ信号の送信をサポートするように構成されていることもある)、CATおよび構成可能主要トランシーバ(例えば、ここで構成可能主要トランシーバはまた、ウェイクアップ信号の受信および/または送信をサポートするように構成されていることもある)など、ならびにそれらの様々な組合せを含むことができる。それゆえに、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの能力についての様々なオプション(ならびにエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの機能が実装され得る様々なやり方)を仮定すると、レシーバおよびトランスミッタに対する本明細書における言及は、それぞれレシーバのモジュールまたは機能と、トランスミッタのモジュールまたは機能とに対する言及としてより一般に読まれることもあり、これらのレシーバのモジュールまたは機能と、トランスミッタのモジュールまたは機能とは、様々なやり方で(例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアなどの様々な組合せを使用して)組み合わされて、本明細書において考察されるような、レシーバのモジュールまたは機能と、トランスミッタのモジュールまたは機能とを提供することができる。そのようなエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの様々な組合せは、ワイヤレス・ネットワークの内部で一緒に使用されることもあり、また様々なエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの能力を説明する情報に基づいて、構成されていることもある。
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、ダウンストリーム方向におけるウェイクアップ信号の伝搬をサポートする構成可能なコンポーネントまたは機能を含む実施形態に関して主として提示されるが、少なくともいくつかの実施形態においては、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、ダウンストリーム方向における他のタイプの信号またはメッセージの伝搬をサポートするように構成されていることもある1つまたは複数の構成可能なコンポーネントまたは機能を含むことができることが理解されるであろう。エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、ダウンストリーム方向における信号またはメッセージの伝搬をサポートする構成可能なコンポーネントまたは機能を含む実施形態に関して主として提示されるが、少なくともいくつかの実施形態においては、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、アップストリーム方向における信号またはメッセージの伝搬をサポートするように構成されていることもある1つまたは複数の構成可能なコンポーネントまたは機能を含むことができることが理解されるであろう。少なくともいくつかの実施形態においては、例えば、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、構成可能な主要レシーバ、構成可能な主要トランスミッタ、構成可能な主要トランシーバなど、ならびにそれらの様々な組合せをサポートすることができる。様々なレシーバのコンポーネントもしくは機能、または送信のコンポーネントもしくは機能(あるいはそれらの様々な組合せ)は、異なるタイプの通信(例えば、ウェイクアップ信号、ベアラ・トラフィックなど)についての異なる構成、通信の異なる方向(例えば、ダウンストリーム、アップストリームなど)についての異なる構成など、ならびにそれらの様々な組合せをサポートすることができることが理解されるであろう。
本明細書において示され、また説明される様々な実施形態は、様々な利点を提供する。本明細書において示され、また説明される様々な実施形態は、超低電力補助レシーバと、その補完的な高性能主要トランシーバとの間の感度ギャップを効率的に克服するために使用され得るネットワークのアーキテクチャおよび技法を提供しており、それによって、低消費電力と低コストとにおける低レイテンシー、高スループット、長距離通信という利点を可能にしている。本明細書において、示され、また説明される様々な実施形態は、高レンジと、高スループットとの両方についての同時サポートを可能にしており、それによって、スループットまたはレンジを犠牲にすることなく、また消費電力におけるかなりの増大をこうむることなく、(これらの3つの変数のうちの少なくとも1つにおけるかなりの犠牲が、低レイテンシー・オペレーションを維持するために必要である問題解決手法とは対照的に)補助無線の低レイテンシーの利点の実現を可能にしている。例えば、既存の補助無線においては、補助無線の感度を増大させるためのLNAの追加が、10というファクタだけ消費電力を増大させ、またこのようにして、10というファクタだけ補助無線の寿命を低減させるのに対して、対照的に、レシーバ構成の間の動的な切り替えをサポートする本明細書において示され、また説明される様々な実施形態は、寿命とスループットとにおける最小限の増大と、レイテンシーにおける最小限の増大とを有するレシーバの高電力オペレーションについてのサポートを(例えば、デフォルト状態として低電力状態を使用して、また補助レシーバのLNAが、全体の時間のうちのほんのわずかの時間(例えば、1*0.999+10*0.001=1.009のファクタの増大、または消費電力における0.9%の増大があるように、全体の時間の0.1%)にわたって、オンである必要がある場合など、必要に応じて、高電力状態へとただ切り替えて)可能にすることができる。本明細書において示され、また説明される様々な実施形態は、様々な他の利点を提供することができる。
図7は、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能通信モジュールが、構成される方法の例示の一実施形態を示すものである。方法700のステップは、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの制御装置によって実行され得ることが、理解されるであろう。シリアルに実行されるように主として提示されるが、方法700のステップのうちの少なくとも一部分が、同時に、または図7において提示されるものとは異なる順序で実行され得ることが、理解されるであろう。ステップ701において、方法700が、開始される。ステップ710において、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、構成可能通信モジュールが、構成されるべきであることを検出する。構成可能通信モジュールは、構成可能トランスミッタ(例えば、CAT、構成可能トランスミッタ、主要通信モジュールの構成可能トランスミッタ機能など)、構成可能レシーバ(例えば、CAR、構成可能レシーバ、主要通信モジュールの構成可能レシーバ機能など)、トランスミッタ機能とレシーバ機能とをサポートする構成可能通信モジュールなどとすることができる。検出は、トリガ条件(例えば、時間的なトリガ条件、イベントなど)の検出とすることができる。ステップ720において、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、構成可能通信モジュールについての通信モジュール構成を決定する。エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、ネットワーク制御装置から受信される情報など、ならびにそれらの様々な組合せに基づいて、ローカルに、構成可能通信モジュールについての通信モジュール構成を決定することができる。エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、1組の使用可能な通信モジュール構成から通信モジュール構成を選択することにより、構成可能通信モジュールについての通信モジュール構成を決定することができる。ステップ730において、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、構成可能通信モジュールについての通信モジュール構成に基づいて、構成可能通信モジュールを構成する。エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、使用されるべき構成可能通信モジュールのうちの1つまたは複数のコンポーネントを選択すること、1つまたは複数の回路または機能を使用するように構成可能通信モジュールの1つまたは複数のコンポーネントを構成すること、1つまたは複数のアルゴリズム使用するように、構成可能通信モジュールの1つまたは複数のコンポーネントを構成すること、1つまたは複数のパラメータを使用するように、構成可能通信モジュールの1つまたは複数のコンポーネントを構成すること、1つまたは複数のパラメータ値を使用するように、構成可能通信モジュールの1つまたは複数のコンポーネントを構成することなど、ならびにそれらの様々な組合せを行うことにより、構成可能通信モジュールについての通信モジュール構成に基づいて、構成可能通信モジュールを構成する。ステップ799において、方法700は、終了する。
図8は、ネットワーク制御装置が、1つまたは複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの1つまたは複数の構成可能通信モジュールの構成を制御する方法の例示の一実施形態を示すものである。シリアルに実行されるように主として提示されるが、方法800のステップの少なくとも一部分が、同時に、または図8に提示されるものと異なる順序で、実行され得ることが理解されるであろう。ステップ801において、方法800は、開始される。ステップ810において、ネットワーク制御装置は、1組の構成可能通信モジュールについての1組の通信モジュール構成を、それぞれ、決定する。1組の構成可能通信モジュールは、1つまたは複数の通信モジュールを含むことができる。1組の構成可能通信モジュールは、1つまたは複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能通信モジュール(例えば、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能レシーバのレシーバ構成、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの複数のレシーバの複数のレシーバ構成、複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードを通しての複数のレシーバの複数のレシーバ構成、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能トランスミッタのトランスミッタ構成、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの複数のトランスミッタの複数のトランスミッタ構成、複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードを通しての複数のトランスミッタの複数のトランスミッタ構成、1対または複数対のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの1つまたは複数のトランスミッタ・レシーバ対についての1つまたは複数のトランスミッタ・レシーバ構成対、ワイヤレス・ネットワークのすべての構成可能レシーバについてのレシーバ構成、ワイヤレス・ネットワークのすべての構成可能トランスミッタについてのトランスミッタ構成、ワイヤレス・ネットワークのすべての構成可能なトランスミッタおよびレシーバについてのトランスミッタ構成およびレシーバ構成など、ならびにそれらの様々な組合せ)を含むことができる。ステップ820において、ネットワーク制御装置は、通信モジュール構成が、それぞれ、関連付けられる構成可能通信モジュールを含むエネルギー制限されたワイヤレス・ノードに通信モジュール構成を伝搬させる。ステップ899において、方法800は、終了する。
図9は、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、1つまたは複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードに対してウェイクアップ信号を転送するためのリレーとして動作する方法の例示の一実施形態を示すものである。シリアルに実行されるように主として提示されるが、方法900のステップのうちの少なくとも一部分が、同時に、または図9に提示されるものとは異なる順序で、実行される可能性があることが、理解されるであろう。ステップ901において、方法900は、開始される。ステップ910において、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助レシーバは、1つまたは複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードについてのリレー・ノードとして動作するように構成されている。これは、第1のレシーバ電力を使用する、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助レシーバの構成と、第1のレシーバ電力よりも少ないそれぞれのレシーバ電力を使用して動作する、1つまたは複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのそれぞれの構成可能補助レシーバの構成とを含むことができる。ステップ920において、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助レシーバを経由して、ウェイクアップ信号を受信する。ステップ930において、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、1つまたは複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードにウェイクアップ信号を送信する。エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードのトランスミッタ(例えば、構成可能補助トランスミッタ、補助トランスミッタ、送信機能を含む主要通信モジュールなど)を経由してウェイクアップ信号を送信することができる。リレーとして動作しているエネルギー制限されたワイヤレス・ノードだけが、ウェイクアップ信号のソースからウェイクアップ信号を受信するのに十分であるレシーバ電力を維持する必要があるので、この実施形態は、1組のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードについての消費電力を低減させるために特に有用とすることができるが、1つまたは複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのそれぞれは、1つまたは複数のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードが、リレーとして動作しているエネルギー制限されたワイヤレス・ノードからローカルであるので、より低い電力モードで動作できることが理解されるであろう。ステップ999において、方法900は、終了する。
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの通信モジュールの構成をサポートする実施形態に関して本明細書において主として提示されるが、本明細書において提示される様々な実施形態はまた、エネルギー制限されるようには考えられていないワイヤレス・ノード(例えば、ワイヤレス・アクセス・ノード(例えば、ノードB、eノードBなど)、永続的な電源を有するワイヤレス・リレー・ノードなど、永続的な電源を有するワイヤレス・ノード)の通信モジュールの構成のために使用され得ることが理解されるであろう。
ワイヤレス・ノードの通信モジュールの構成をサポートする実施形態に関して本明細書において主として提示されるが、本明細書において提示される様々な実施形態はまた、ワイヤレスに通信することができない他の通信デバイスの通信モジュールについての構成のために使用され得ることが理解されるであろう。
図10は、本明細書において説明される機能を実行する際に使用するために適切なコンピュータの高レベル・ブロック図を示すものである。
コンピュータ1000は、プロセッサ1002(例えば、中央演算処理装置(CPU:central processing unit)および/または他の適切なプロセッサ)と、メモリ1004(例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、リード・オンリー・メモリ(ROM:read only memory)など)とを含んでいる。
コンピュータ1000はまた、協調モジュール/プロセス1005を含むこともできる。協調プロセス1005は、メモリ1004へとロードされ、またプロセッサ1002によって実行されて、本明細書において考察されるような機能を実装することができ、またそれゆえに、協調プロセス1005(関連するデータ構造を含む)は、コンピュータ読取り可能ストレージ媒体、例えば、RAMメモリ、磁気的または光学的なドライブまたはディスケットなどの上に記憶される可能性がある。
コンピュータ1000はまた、1つまたは複数の入出力デバイス1006(例えば、ユーザ入力デバイス(キーボード、キーパッド、マウスなど)、ユーザ出力デバイス(ディスプレイ、スピーカなど)、入力ポート、出力ポート、レシーバ、トランスミッタ、1つまたは複数のストレージ・デバイス(例えば、テープ・ドライブ、フロッピー・ドライブ、ハード・ディスク・ドライブ、コンパクト・ディスク・ドライブなど)など、ならびにそれらの様々な組合せ)を含むこともできる。
図10に示されるコンピュータ1000は、本明細書において説明される機能的要素、および/または本明細書において説明される機能的要素の一部分を実装するために適切な汎用アーキテクチャおよび機能を提供することが、理解されるであろう。例えば、コンピュータ1000は、CEWN110、CWG120、制御装置130、CAR210、CAT220、制御装置230、CEWN310、CWG320などのうちの1つまたは複数を実装するために適切な汎用アーキテクチャおよび機能を提供する。
本明細書において示され、また説明される機能は、ソフトウェアの形で(例えば、専用コンピュータを実装するために、汎用コンピュータの上で(例えば、1つまたは複数のプロセッサによる実行を経由して)実行するための、1つまたは複数のプロセッサの上のソフトウェアの実装形態を経由してなど)実装されることもあり、かつ/またはハードウェアの形で(例えば、汎用コンピュータ、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuits)、および/または任意の他のハードウェア等価物を使用して)実装されることもあることが、理解されるであろう。
ソフトウェアの方法として本明細書において考察されるステップのうちの少なくともいくつかは、ハードウェアの内部に、例えば、プロセッサと協調して、様々な方法ステップを実行する回路として、実装され得ることが理解されるであろう。本明細書において説明される機能/要素の一部分は、コンピュータ・プログラム製品として実装されることもあり、そこでは、コンピュータ命令は、コンピュータによって処理されるときに、本明細書において説明される方法および/または技法が、呼び出され、またはそうでない場合に提供されるように、コンピュータのオペレーションを適応させる。本発明の方法を呼び出すための命令は、固定媒体または着脱可能媒体に記憶され、ブロードキャスト媒体または他の信号保持媒体の中のデータ・ストリームを経由して送信され、かつ/またはそれらの命令に従って動作するコンピューティング・デバイスの内部のメモリ内に記憶される可能性がある。
本明細書において使用されるように、用語「論理和(or)」は、それ以外の方法(例えば、「排他的論理和(or else)」または「代替的な形の論理和(or in the alternative)」の使用)で示されていない限り、非排他的「論理和」(non−exclusive ”or”)のことを意味していることが理解されるであろう。
様々な実施形態の態様は、特許請求の範囲の中で指定される。様々な実施形態の態様はまた、以下の番号付けされた条項の中で指定される。
[条項1]
通信モジュールが通信するように動作可能ではないスリープ・モードと、通信モジュールが通信するように動作可能であるアクティブ・モードとの間で切り替えるように構成された通信モジュールと、
ウェイクアップ信号の検出に基づいて、スリープ・モードからアクティブ・モードへの通信モジュールの切り替えを開始するように構成された構成可能補助レシーバと、
補助レシーバ構成を使用して動作するよう構成可能補助レシーバの構成を制御するように構成された制御装置と
を備えている、エネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項2]
補助レシーバ構成は、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードのチャネル利得を示す情報、またはエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのチャネル状態を示す情報に基づいて、決定される、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項3]
補助レシーバ構成は、構成可能補助レシーバに対してウェイクアップ信号を送信するように構成されたトランスミッタのトランスミッタ構成に基づいて、決定される、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項4]
補助レシーバ構成は、
構成可能補助レシーバと、構成可能補助レシーバに対してウェイクアップ信号を送信するように構成されたトランスミッタとの間のワイヤレス・リンクについてのリンク・レベル性能目標、または
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが関連付けられるワイヤレス・ネットワークのネットワーク性能目標
のうちの少なくとも一方に基づいて、決定される、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項5]
補助レシーバ構成は、構成可能補助レシーバによって使用されるべき受信電力についての表示を含む、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項6]
補助レシーバ構成は、
構成可能補助レシーバによって使用されるべき、構成可能補助レシーバのコンポーネントについての表示、
構成可能補助レシーバによって使用されるべきアルゴリズムについての表示、または
構成可能補助レシーバによって使用されるべきパラメータについての表示
のうちの少なくとも1つを含む、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項7]
構成可能補助レシーバは、1組のコンポーネントを備えており、補助レシーバ構成を使用して動作するよう構成可能補助レシーバの構成を制御するために、制御装置は、1組のコンポーネントのうちの少なくとも1つのコンポーネントの構成を制御するように構成されている、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項8]
1組のコンポーネントは、
構成可能補助レシーバにおいて受信される信号を増幅するように構成された低雑音増幅器(LNA)、
構成可能補助レシーバにおいて受信される信号を取り扱うために、1組のコンポーネントのうちの少なくとも1つのコンポーネントを追加すること、および使用されないように取り除くことを行うように構成されたスイッチ・ブロック、
構成可能補助レシーバにおいて受信される符号化信号を推定するように構成された検出器、または
構成可能補助レシーバにおいて受信される符号化信号を復号するように構成されたデコーダ
のうちの少なくとも1つを備えている、条項7に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項9]
制御装置は、トリガ条件の検出に基づいて、補助レシーバ構成を使用して動作するよう構成可能補助レシーバの構成を制御するように構成されている、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項10]
トリガ条件は、タイマーの期限切れ、検知されたイベント、トポロジ変更、またはメッセージの受信のうちの少なくとも1つを含む、条項9に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項11]
トリガ条件は、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助レシーバについての補助レシーバ構成を決定するように構成されたネットワーク制御装置からのメッセージの受信を含む、条項9に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項12]
制御装置は、ネットワーク制御装置から受信される情報に基づいて、補助レシーバ構成を使用して動作するよう構成可能補助レシーバの構成を制御するように構成されている、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項13]
ネットワーク制御装置から受信される情報は、補助レシーバ構成の表示、または補助レシーバ構成を説明する情報のうちの少なくとも一方を含む、条項12に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項14]
制御装置は、1組の補助レシーバ構成から補助レシーバ構成を選択することにより、補助レシーバ構成を使用して動作するよう構成可能補助レシーバの構成を制御するように構成されている、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項15]
制御装置は、構成可能補助レシーバを経由してウェイクアップ信号の受信を検出し、また第2のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードへのウェイクアップ信号の送信を制御するように構成されている、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項16]
制御装置は、通信モジュールを経由して、または補助トランスミッタを経由して、第2のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードへのウェイクアップ信号の送信を制御するように構成されている、条項15に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項17]
通信モジュールは、レシーバまたはトランスミッタのうちの少なくとも一方を備えている、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項18]
構成可能補助レシーバと、通信モジュールとは、組み合わされた通信モジュールの一部分である、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項19]
構成可能補助トランスミッタをさらに備えており、制御装置は、補助トランスミッタ構成を使用して動作するよう構成可能補助トランスミッタの構成を制御するように構成されている、条項1に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項20]
補助トランスミッタ構成は、構成可能補助トランスミッタによって使用されるべき送信電力についての表示、または構成可能補助トランスミッタによって使用されるべき信号符号化タイプについての表示のうちの少なくとも一方を含む、条項19に記載のエネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
[条項21]
プロセッサと、そのプロセッサに通信可能に接続されたメモリと
を備えており、プロセッサは、
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助通信モジュールについての構成を決定し、また
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助通信モジュールについての構成の表示を、エネルギー制限されたワイヤレス・ノードに伝搬する
ように構成されている、装置。
[条項22]
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助通信モジュールは、構成可能補助レシーバ、または構成可能補助トランスミッタのうちの少なくとも一方を備えている、条項21に記載の装置。
[条項23]
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助通信モジュールは、構成可能補助レシーバを備えており、プロセッサは、
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードのチャネル利得を示す情報、
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードのチャネル状態を示す情報、
構成可能補助レシーバに対してウェイクアップ信号を送信するように構成されたトランスミッタのトランスミッタ構成、
構成可能補助レシーバと、構成可能補助レシーバに対してウェイクアップ信号を送信するように構成されたトランスミッタとの間のワイヤレス・リンクについてのリンク・レベル性能目標、または
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが関連付けられるワイヤレス・ネットワークのネットワーク性能目標
のうちの少なくとも1つに基づいて、構成可能補助レシーバについての構成を決定するように構成されている、条項21に記載の装置。
[条項24]
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助通信モジュールは、構成可能補助レシーバを備えており、構成可能補助レシーバについての構成は、
構成可能補助レシーバによって使用されるべき受信電力についての表示、
構成可能補助レシーバによって使用されるべき、構成可能補助レシーバのコンポーネントについての表示、
構成可能補助レシーバによって使用されるべきアルゴリズムについての表示、または
構成可能補助レシーバによって使用されるべきパラメータについての表示
のうちの少なくとも1つを含む、条項21に記載の装置。
[条項25]
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助通信モジュールは、構成可能補助トランスミッタを備えており、プロセッサは、
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードのチャネル利得を示す情報、
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードのチャネル状態を示す情報、
構成可能補助トランスミッタからウェイクアップ信号を受信するように構成されたレシーバのレシーバ構成、
構成可能補助トランスミッタと、構成可能補助トランスミッタからウェイクアップ信号を受信するように構成されたレシーバとの間のワイヤレス・リンクについてのリンク・レベル性能目標、または
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードが関連付けられるワイヤレス・ネットワークのネットワーク性能目標
のうちの少なくとも1つに基づいて、構成可能補助トランスミッタについての構成を決定するように構成されている、条項21に記載の装置。
[条項26]
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードの構成可能補助通信モジュールは、構成可能補助トランスミッタを備えており、構成可能補助トランスミッタについての構成は、構成可能補助トランスミッタによって使用されるべき送信電力についての表示、または構成可能補助トランスミッタによって使用されるべき信号符号化タイプについての表示のうちの少なくとも一方を含む、条項21に記載の装置。
[条項27]
エネルギー制限されたワイヤレス・ノードは、エネルギー制限されたワイヤレス・システムの1組のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードの一部分であり、プロセッサは、
エネルギー制限されたワイヤレス・システムのオペレーションに関連した少なくとも1つのパラメータを最適化するためのやり方で、1組のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードのうちのエネルギー制限されたワイヤレス・ノードについてのそれぞれの構成を決定する
ように構成されている、条項21に記載の装置。
[条項28]
通信モジュールが通信するように動作可能ではないスリープ・モードと、通信モジュールが通信するように動作可能であるアクティブ・モードとの間で切り替えるように構成された通信モジュールと、
ウェイクアップ信号の検出に基づいて、スリープ・モードからアクティブ・モードへの通信モジュールの切り替えを制御するように構成された構成可能補助レシーバと、
構成可能補助レシーバを経由してウェイクアップ信号の受信を検出し、また第2のエネルギー制限されたワイヤレス・ノードへのウェイクアップ信号の伝搬を制御するように構成された制御装置と
を備えている、エネルギー制限されたワイヤレス・ノード。
本明細書において提示される教示を組み込んでいる様々な実施形態が、本明細書において詳細に示され、また説明されてきているが、当業者なら、これらの教示を依然として組み込んでいる多数の他の多様な実施形態を簡単に考案することができることが、理解されるであろう。