JP2018206700A - 酸化チタン電極触媒、可逆型燃料電池、空気二次電池及び酸化チタン電極触媒の製造方法 - Google Patents

酸化チタン電極触媒、可逆型燃料電池、空気二次電池及び酸化チタン電極触媒の製造方法 Download PDF

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Akimitsu Ishihara
顕光 石原
健一郎 太田
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健一郎 太田
崇昭 永井
Takaaki Nagai
崇昭 永井
悟史 冨中
Satoshi Tominaka
悟史 冨中
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Abstract

【課題】 燃料電池において、白金触媒の代替として有用な新規な触媒を提供する。【解決手段】 式1:TiOx(式1において、0<x<2である。)で示される電極触媒であり、電極触媒を構成する各微粒子が、原子レベルの構造において、配位多面体であるTiO6八面体が3つのエッジを共有し、且つ、少なくとも1つの稜を共有するネットワーク構造を有する酸化チタン電極触媒。【選択図】 図1

Description

本発明は、酸化チタン電極触媒、可逆型燃料電池、空気二次電池及び酸化チタン電極触媒の製造方法に関する。
固体高分子形燃料電池(PEFCs)は燃料電池車等のシステムとして最も広く用いられており、水素酸化反応と酸素還元反応との間の化学エネルギー差に基づいて作動する。PEFCsのコストを削減するために、これまで白金触媒の開発・研究が盛んになされている(非特許文献1)。しかしながら、白金不足のために、必然的にPEFCsの世界的な展開が制限されている。このような観点から、水素エネルギー社会へ向けて、燃料電池に用いて代替触媒の開発が切望されている。
しかしながらPEFCsの触媒は、厳しい腐食性の環境下でも機能しなければならず、使用可能な材料に制限があるため、白金触媒の代わりとなる触媒の開発は容易ではない。燃料電池の酸素還元反応(ORR)の代替触媒として提案されているものとしては、バルブ金属酸化物とその関連化合物(例えば、TiOx、ZrOx、TaOx)が、その安定性や豊富な資源として存在している等の理由から有望である(非特許文献2、3)。
H.A.Gasteiger,S.S.Kocha,B.Sompalli,F.T.Wagner,Appl Catal B−Environ,2005,56,9−35. A.Ishihara,M.Chisaka,Y.Ohgi,K.Matsuzawa,S.Mitsushima,K.Ohta,Phys Chem Chem Phys,2015,17,7643−7647. S.Tominaka,Chem Commun,2012,48,7949−7951.
バルブ金属酸化物とその関連化合物(例えば、TiOx、ZrOx、TaOx)を、白金触媒を代替する触媒としてさらに有効に活用するために、本発明者らはそれらの原子構造に着目した。しかしながら高活性ナノ材料の構造は回折法の制限から確認することが困難である。一方、構造が知られている嵩高い粒子は控えめな活性しか示さず、さらにはその構造は触媒活性点付近の原子構造を示さない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、燃料電池において、白金触媒の代替として有用な新規な触媒を提供することを目的とする。
ここで本発明者らは、酸素還元反応において高活性を示す酸化チタンベースのナノ粒子の原子構造を、X線二体分布関数(PDF)、X線回折(XRD)、X線光電子分光分析(XPS)及び高解像度透過型電子顕微鏡(HR−TEM)によって解析した。XRDは結晶構造、特に嵩高い材料の結晶構造に敏感である。またPDFによれば、ナノサイズの結晶や、XRDパターンではブロードとなるアモルファス構造等、全ての材料の原子配置の構造情報を知ることができる。種々の構造をとり得る酸化チタンに関しては、ナノ材料の相純度だけでなく中間体の解析が可能であり、それらの物理的特徴を理解することが非常に重要である。XPSは、活性の根源を理解するのに重要と考えられる、チタンイオンの酸化状態を確認するために用いる。
本発明者らはこれらの解析を通して、燃料電池の酸素還元反応のための、酸化チタンシステムの触媒活性構造を特定することに成功した。そして、このような構造を有する触媒は、燃料電池において、白金触媒の代替として有効であることを見出した。
すなわち、本発明は一側面において、式1:TiOx(式1において、0<x<2である。)で示される電極触媒であり、前記電極触媒を構成する各微粒子が、原子レベルの構造において、配位多面体であるTiO6八面体が3つのエッジを共有し、且つ、少なくとも1つの稜を共有するネットワーク構造を有する酸化チタン電極触媒である。
本発明の酸化チタン電極触媒は一実施形態において、酸素の電気化学反応における酸素還元反応の触媒としても用いられる。
本発明の酸化チタン電極触媒は別の一実施形態において、酸素の電気化学反応における酸素発生反応の触媒としても用いられる。
本発明は別の一側面において、本発明の酸化チタン電極触媒を酸素還元及び酸素発生極として用いた可逆型燃料電池である。
本発明は更に別の一側面において、本発明の酸化チタン電極触媒を酸素還元及び酸素発生極として用いた空気二次電池である。
本発明は更に別の一側面において、導電担体上にチタン含有前駆体を分散させた後、前記導電担体上に分散させたチタン含有前駆体を、10-20〜101atmの酸素分圧下、500〜1000℃で加熱することで、本発明の酸化チタン電極触媒を製造する方法である。
本発明によれば、燃料電池において、白金触媒の代替として有用な新規な触媒を提供することができる。
実施例におけるHAADF−STEM像を示す図である。(a)は低倍率の像(熱処理時間3時間)、(b)〜(d)は高倍率の像((b)は熱処理時間0時間、すなわち900℃への昇温のみ、(c)は熱処理時間3時間、(d)は熱処理時間10時間)である。 図2(a)は、電気二重層容量修正後の0.1MのH2SO4(ネガティブ掃引)でのリニアスイープボルタンメトリーである。図2(b)は、それぞれ異なる時間で熱処理された触媒全体の活性の傾向を示す。 図3(a)は、Ti 2pスペクトルである。図3(b)は熱処理時間に対する組成変化を示す。 サンプルの原子構造の分析をXRD及びPDFを示す。 酸化チタンの構造モデル及び多面体結合を示す。 図6(a)は、カーボンマトリックスのエッジで観察した結晶粒子を示す。図6(b)は、少し整列した粒子を示す。 実験で得られたPDFからルチルのPDFを差し引いて計算したルチルを除外した構造を示すPDF、及び、ブルッカイト及びTiO型TiO2のシミュレーション曲線を示す。 図8(a)はN 1sスペクトルである。図8(b)は酸化チタンを含有するサンプルと含有しないサンプルについての熱処理時間に対する組成変化を示す。 カーボンのX線二体分布関数(Qmax=20.0Å-1)を示す。 図10(a)はN 1sスペクトルを示し、図10(b)はTi 2pスペクトルを示す。 本発明の「エッジ」及び「稜」を説明するための八面体の模式図である。
(酸化チタン電極触媒の構成)
本発明の酸化チタン電極触媒は、式1:TiOx(式1において、0<x<2である。)で示される電極触媒であり、電極触媒を構成する各微粒子が、原子レベルの構造において、配位多面体であるTiO6八面体が3つのエッジを共有し、且つ、少なくとも1つの稜を共有するネットワーク構造を有する。このような構成を備える本発明の酸化チタン電極触媒は、燃料電池の酸素還元反応のために適した酸化チタンシステムの触媒活性構造を有し、燃料電池において、白金触媒の代替として有効である。
本発明において八面体の「エッジ」及び「稜」を説明するために、図11に八面体の模式図を示す。本発明の酸化チタン電極触媒において、TiO6八面体の「エッジ」とは、八面体の側方の隣接する頂点どうしを結ぶ線を意味し、図11では線分BC、CD、DE、EBである。また、TiO6八面体の「稜」とは、八面体の頂点から側方の各頂点を結ぶ線を意味し、図11では線分AB、AC、AD、AE、FB、FC、FD、FEである。
酸素の電気化学反応における酸素還元反応の触媒としても用いることができ、また、酸素の電気化学反応における酸素発生反応の触媒としても用いることができる。
(酸化チタン電極触媒の製造方法)
次に、本実施形態に係る酸化チタン電極触媒の製造方法について説明する。酸化チタン電極触媒の製造方法の一例として、まず、導電担体上にチタン含有前駆体を分散させた後、導電担体上に分散させたチタン含有前駆体を、10-20〜101atmの酸素分圧下、500〜1000℃で加熱することで、本発明の酸化チタン電極触媒を製造することができる。ここで、導電担体としては、特に限定されず、例えば、カーボン材料、導電性酸化物、非酸化物半導体等の公知の材料を用いることができる。ここで、チタン含有前駆体は、チタンを含む化合物であればよく、例えば、チタン炭化物、チタン窒化物、硝酸チタン、硫酸チタンなどの無機チタン化合物、アルキルチタネート類、アシレート類、キレート類、アルコキシド類などの有機チタン化合物等が挙げられる。
本実施形態に係る酸化チタン電極触媒の製造方法では、導電担体上に分散させたチタン含有前駆体を、10-20〜101atmの酸素分圧下、500〜1000℃で加熱している。酸素分圧が10-20atm未満であると、酸化物を生成しないという問題が生じるおそれがあり、101atmを超えると酸化が進行しすぎて活性構造をとらないという問題が生じるおそれがある。また、加熱温度が500℃未満であると、結晶成長せず、活性を持つ結晶構造をとらないという問題が生じるおそれがあり、1000℃を超えると活性構造を経ずに活性のないルチル型構造に変化するという問題が生じるおそれがある。
(可逆型燃料電池、空気二次電池)
本実施形態に係る酸化チタン電極触媒を用いて酸素還元及び酸素発生極を作製することができる。当該酸素還元及び酸素発生極は、可逆型燃料電池または空気二次電池に用いることができる。可逆型燃料電池または空気二次電池の電解液としては、酸性溶液、アルカリ溶液、中性溶液、有機系溶媒のいかなる性質をもつ電解液も使用することができる。可逆型燃料電池の燃料としては特に制限されず、水素、メタノール又は水素化合物等を用いることができる。空気二次電池の場合も同様に電解液や負極活物質は特に限定されない。
以下に本発明を実施例でさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(酸化チタン電極触媒の合成)
多層のカーボンナノチューブ上に分散させたオキシチタニウムテトラピラジノポルフィラジン(TiOTPPz)の熱分解によって触媒を合成した。すなわち、TiOTPPzをカーボンナノチューブと混合し、アルゴン雰囲気下で900℃まで加熱し、水素2体積%、酸素0.05体積%を含有するアルゴン雰囲気下(平衡酸素分圧1.3×10-19atm)、900℃で保持・熱処理し(熱処理時間=0時間、0.5時間、1時間、3時間、5時間、及び、10時間)、室温まで冷却した。カーボン材料の触媒反応への寄与について確認するために、フッ化水素酸で酸化物を除去することで、酸化物を有さないサンプルについても準備した。
(電気化学分析)
酸素還元反応の活性は、回転リング−ディスク電極及び3つの電極セルを備えた電気化学システム(参照電極=可逆水素電極、RHE;対極=ガラス状炭素)を用いて、0.1M H2SO4の酸性電解液中で測定した。作用電極は、ガラス状炭素を基板として触媒粉末を担持して用いた。ここで、サンプルは4.90±0.05mgを、5%ナフィオン(登録商標)を8μL含有する160Lの1−ヘキサノールに分散させ、ガラス状炭素電極の表面に落とし、30℃で一晩乾燥させることで、ガラス状炭素電極の表面に対して1.3〜1.4mg/cm2の割合で担持した。均質で且つ光学顕微鏡の下で平面を有するサンプルとなるように、本発明者らは当該プロセスを最適化した。
得られた触媒サンプルを150mVs-1(0.05〜1.2V vs. RHE)、200〜400サイクル、電位走査することによりクリーニングした。続いて、30℃の酸素飽和電解液中、1.2V〜0.05V vs. RHEで電位走査することにより、酸素還元反応評価のためのボルタモグラムを得た。酸素還元反応活性は、酸素飽和電解液中で得られた全電流密度から、窒素飽和電解液中で得られた電気二重層容量を差し引くことによって得た。
(X線全散乱試験及びPDF分析)
Rigaku Rapid−S X線回折形(Ag Kα放射線:22keV)、を用いて得られたX線全散乱データからPDFを得た。また、平均波長λは0.556Åであった。当該平均波長は、PDFguiプログラムを用いたPDFフィッティングによってNIST CeO2基準により計算した(参考文献1:C.L.Farrow,P.Juhas,J.W.Liu,D.Bryndin,E.S.Bozin,J.Bloch,T.Proffen,S.J.L.Billinge,Journal of Physics−Condensed Matter,2007,19,art.no.335219.)。サンプルはリンデマンガラスキャピラリーに封入した。曲面画像プレート上に記録された、画像データの24フレーム(露出時間=1フレームあたり2時間)を統合した。サンプル無しで集めた画像データを抽出した後、各ピクセルの強度をデバイ・シエラー環、画像プレートの厚さ及びX線の極性形成の比率によって修正した。次に、当該ピクセルデータを全散乱パターンに変換した。酸化物を備えるサンプルの当該散乱データから、HF及びガラスキャピラリーで処理することでサンプルの強度を抽出した。これらの異なる強度は、カーボン相との相互作用だけでなく酸化物相からの散乱をも包含していると考えられるが、後者の寄与度は無視できるほど小さい。このように、XPS解析によって測定されたTiOx組成物の原子散乱因子を用いて全散乱パターンを標準化し、このようにして得られた全構造関数をフーリエ変換によって、縮小されたPDFに変換した。
上記構造物を、結合長拘束、結合角拘束及び原子交換での実空間リバースモンテカルロシミュレーションを実施するためのコードを追加したPDFfit2プログラム(参考文献1)を用いたPDFのフィッティングによって分析した(参考文献2:S.Tominaka,K.Kawakami,M.Fukushima,A.Miyazaki,Mol Pharmaceut,2017,14,264−273.)。当該モデルの詳細は、後述の考察に記載する。
(その他の測定)
Al Kα(1.487keV)をX線源として使用し、サーモフィッシャーサイエンティフィック社の「Theta Probe」を用いてXPSデータを記録した。Shirley法でバックグランドを削除することによってスペクトルを修正した。また、C1sピーク(284.5eV)を用いることによってスペクトルを電荷修正した。ピーク強度は曲面フィッティングの最小二乗法によって測定し、相対感度を用いてatom%に変換した。
HR−TEM画像は、200kVで、JEOL JEM−2100F高精細透過型電子顕微鏡を用いて撮影した。
(試験結果及び考察)
サンプルをTEMで観察し、粒子サイズ及びカーボンマトリックス(母体)への分散状態を調べた。高角環状暗視野(HAADF)スキャニングTEMによって得られたZコントラスト像は、明らかにTPPz分子由来のアモルファス状のカーボンマトリクス上にサポートされた酸化チタン(エネルギー分散X線分光によって確認した)の微粒子(数ナノメートルのスケール)の存在を示している(図1)。これらのアモルファス状のカーボンマトリクス上の酸化チタンナノ粒子は、カーボンナノチューブネットワーク内に分散している。当該カーボンナノチューブネットワークにより、当該微粒子がさらに凝集してしまうのを防ぎ、電気化学反応に必要な電子伝導性を保持する。
酸化チタンの含有量は、1000℃までの乾燥空気における熱処理によって測定し、8.0質量%(熱処理時間0時間)、9.3質量%(熱処理時間0.5時間)、9.3質量%(熱処理時間1時間)、9.6質量%(熱処理時間3時間)、10.7質量%(熱処理時間4時間)、16.6質量%(熱処理時間10時間)であった。熱重量・示差熱分析法を通して(TPPz分子の400〜500℃での乾燥空気における熱分解、カーボンナノチューブの500〜750℃での乾燥空気における熱分解)、これらの少量の増加分が、カーボンの部分的な熱分解に寄与することを見出した。このように、熱処理時間10時間では明らかな粒子の成長が観察された。これは、カーボンマトリクスの外面における微粒子を結果として成長させる、外周のアモルファス状のカーボンの熱分解によるものと考えられる。
図2は、それぞれ異なる時間で熱処理された触媒の電気化学的酸素還元活性を示す。図2において「w/」の記号は酸化チタンを備える触媒を示し、「w/0」の記号は酸化チタンを備えない触媒を示す。図2(a)は、電気二重層容量修正後の0.1MのH2SO4(ネガティブ掃引)でのリニアスイープボルタンメトリーである。電流密度は、幾何学的面積に基づく。図2(b)は、それぞれ異なる時間で熱処理された触媒全体の活性の傾向を示す。酸化チタンを備えない触媒の活性はカーボン量によって規格化した。活性は0.80V vs. RHEで得た。
図2は、2時間以上熱処理された触媒は、その触媒活性が酸化チタンの存在と関連していることを明確に示している。ここで酸化チタンはHF水溶液で除去できる(参照:後述の図9にHF処理サンプルのPDFにおける酸化チタンに対応するピークの不在が示されている。)ことに留意する。酸化チタン表面は多かれ少なかれ酸素還元反応試験の電解液に曝されている。酸化チタンを含有するサンプルと含有しないサンプルの活性を比較すると、1時間までの熱処理による活性がカーボン材料による寄与であることがわかる。また、1時間〜3時間までの熱処理による活性が酸化形態の変化によって急激に増加している一方で、粒子の成長はごくわずかであった(図1(b)及び図1(c))。しかしながら更なる熱処理を行うと、酸化チタンに関連する活性が徐々に減少し、10時間の熱処理で酸化チタンに関連する活性がほぼ失われた。これらの結果は、顕著な粒子の成長(図1(d))によって生じたものであると考えられるが、サンプルはまだ微粒子も含有している。カーボンに関連する活性の詳細については、後述の図8及び図9で説明する。
(XPSで分析された元素状態)
図3は、コアレベルX線光電子スペクトルを用いたチタンイオンの酸化状態の分析結果を示す。図3(a)は、Ti 2pスペクトルである。ドットで示されるデータが実験データであり、太線の引き出し線で示されたデータがシミュレーションによるデータであり、その他の線はフォークト関数にフィットするピークを示す。ドットで描かれた垂線は昇温のみの熱処理時間0時間のサンプルにおけるTiIVピーク位置を示す。図3(b)は熱処理時間に対する組成変化を示す。
チタンの酸化状態をコアレベルXPSで分析した。コアレベルTi 2pスペクトル(図3及び図10)は、3時間未満の熱処理時間で得られたサンプルはTiIV~458.5eV)だけでなくTiIII(456.8eV)を含んでいることを示している。Ti−N(~396eV)に対応するNの状態が同様の量存在していること及びこれら2つの状態が熱処理時間の増加に伴い減少していることを考慮すると(図3(b))、TiIIIの状態が、窒化チタンではなくTi−N結合の形成の結果であると考えられる。このTi−Nが3時間で消滅するため、Ti−N組成は当該触媒システムにおける酸素還元反応活性の起点ではない。当該酸化に加えて、チタンイオンのコアホールを示すTiIVピークについて、焼成時の保持時間の関係を見ると、より熱処理されたサンプルにおいて、より高エネルギーにシフトしており、コアホールがより遮断されていないことが分かる(図3(a);0時間で458.3eV、1時間で458.5eV、3時間および5時間で458.7eV、10時間で458.8eV)。これは後述のPDF分析で明らかとなった構造変化によるTi−O結合の延伸に対応する。このため、1時間と3時間との間で生じる構造変化が突然の活性の上昇を理解するための鍵であると考えるのが妥当である。
ここで、XPS測定の検出深さについて懸念が生じる可能性があるため、本実験では、後述のように光電子の非弾性平均自由行程を計算した。本実験の条件では、Ti 2p状態からの光電子の非弾性平均自由行程は、グラファイトを通して1.7nm(2.2g/cm-3)、及び、ルチルTiO2を通して2.1nm(4.27g/cm-3)であった。検出限界はこれらの数値の2倍とすることができる。当該実験におけるアモルファスカーボンの密度は、濃縮グラファイトの密度未満の一桁あるいは二桁低いであろうという事実を考慮すると、当該測定は、カーボンに埋没している粒子(すなわち、カーボンの表面にある粒子以外の粒子)でさえ検出できると考えられる。ここで、HF処理は、900℃で0時間の熱処理で得られたサンプルにおけるTPPz分子に関連するN種の除去以外は、組成を変えなかったこと、及び、相対ピーク高さを変えなかったことに留意する(表1)。なお、表1の「0h(as)」等で記載された「as」は作製したものそのままを意味し、作製後に何も処理していないことを意味する。これは「HF処理」に対する表記である。
(XPSを用いた組成分析)
チタンの酸化物について、電子の相関が存在するならば(すなわちクープマンの定理が不当であるならば)、TiIIIの存在に関連するピークの強度は、その正確な量を反映しないおそれがある。しかしながら、そうではない場合、当該チタンの酸化物の組成は、(0時間)TiIV 0.76TiIII 0.241.60.12またはTiO1.60.12;(0.5時間)TiIV 0.78TiIII 0.221.80.16またはTiO1.80.16;(1時間)TiIV 0.89TiIII 0.112.00.05またはTiO2.00.05;(3時間)TiIV2.20.02;(5時間)TiIV2.2;(10時間)TiIV2.3である。表1にチタンの酸化物の表面組成(at%)を示す。表1で「a」と記したものについて、531eVの周辺のピークはカルボン酸塩及び水酸化物に対応している一方、532eV周辺のピークはキノングループに対応している。これらのピークは接近しているため、デコンボリューションされたピーク領域は多大なエラーを含んでいる可能性がある。
(カーボンマトリックス(母体)の分析)
カーボンマトリックスのみに関連する活性について検討した。以下にカーボン材料についての分析を整理する。カーボン材料のみに関連する活性は、窒素ドープカーボン材料の活性点であるピリジンのNの量によって説明することはできない。これは図8に示すXPS分析の結果から分かるように、熱処理時間の増加に伴いピリジンのNの量が単調に減少するためである。活性の傾向は、これらの変化がPDF(図9)で連続して現れる構造ほど明らかではないかもしれないけれどもサイトごとの活性を変化させるπ共役システムのサイズの変化に起因する。
図8は、コアレベルX線光電子スペクトルを用いた窒素原子の酸化状態の分析結果を示す。図8(a)はN 1sスペクトルである。ドットで示されるデータが実験データであり、太線の引き出し線で示されたデータがシミュレーションによるデータであり、その他の線はフォークト関数にフィットするピークを示す。図8(b)は酸化チタンを含有するサンプルと含有しないサンプルについての熱処理時間に対する組成変化を示す。
図9は、カーボンのX線二体分布関数(Qmax=20.0Å-1)を示す。カーボンナノチューブの全分散データはフッ化水素酸で処理されたサンプルの全分散データから差し引き、当該データをアモルファスカーボンのみのPDFを得るためにPDFに変換した。
図10は、コアレベルX線光電子スペクトルを示す。図10(a)はN 1sスペクトルであり、図10(b)はTi 2pスペクトルである。ドットで示されるデータが実験データであり、太線の引き出し線で示されたデータがシミュレーションによるデータであり、その他の線はフォークト関数にフィットするピークを示す。
(原子構造分析)
サンプルの原子構造の分析をXRD及びPDF(図4)によって実施した。900℃(熱処理時間=0時間)まで昇温したサンプルの構造をPDF分析(図4)で分析したところ、TiO6八面体が3つのエッジを共有する(図5)、レピドクロサイト型層状チタン酸塩であった。積層形態は、中間層方向に沿って反射するXRDパターン(図4(a))の9°未満に位置する散漫散乱強度の存在に示されるように無秩序であった。PDFフィッティングモデルは、(i)2つのチタン原子と4つの酸素原子(P21/m)による化学的な短距離秩序(すなわち、層内の原子の位置)のモデリングのための孤立した層、及び、(ii)数密度をモデリングするための大等方性原子置換パラメーターによる同様のレピドクロサイト構造の3つの層で構成した。当該モデリングの自由度がほとんど無いことを考慮すると(当該モデルはたった1つの独立したTiサイトとOサイトを有し、NまたはTiIII位のような他の欠陥を有さないことに留意する)、最も低いフィッティングの性質であっても当該構造モデルの正当性を確認するために十分である。モデル単位セルにおいて、a=14.1(4)Å、b=4.233(14)Å、c=3.059(11)Å、β=88(4)°であった。
図4にX線構造分析の結果を示す。図4(a)は全散乱データ(λ=0.556Å)を示す。当該データは分かりやすくするためにシフトで表示されている。図4下のボトムラインは、図4(a)の上から下へ順に、TiO、ルチル、アナターゼ、ブルッカイト及び無水レピドクロサイト型TiO2のブラッグピーク位置を示す。図4(b)は、対分布関数(Qmax=17.5Å-1)を示す。実験データは構造モデル((i)レピドクロサイト型TiO2(0時間及び0.5時間)、(ii)ルチル及びブルッカイト(3時間)、(iii)ルチル、ブルッカイト及びTiO型構造(5時間及び10時間))に基づくシミュレーションのデータにほぼ一致した。フィッティングレンジは0時間及び0.5時間で1〜10Å、その他は1〜20Åであった。
図5は、構造モデル及び多面体結合を示す。「Emn」は多面体結合の態様を示し、「Em」のmが共有するエッジの数を、「Cn」のnが共有する稜の数をそれぞれ示す。「Center TiO6」は中心にあるTiO6を示す。「Edge−shared」は、エッジを共有するTiO6を示す。「Corner−shared」は、稜を共有するTiO6を示す。図5(a)はレピドクロサイト型TiO2の構造であり、TiO6八面体がエッジを共有することで二次元のネットワーク構造を形成している。レピドクロサイト型TiO2の構造から、(b)アナターゼ、(c)ブルッカイト、(d)ルチルの順に、エッジを共有する結合の数が減り、且つ、稜を共有する結合の数が増えていく。(e)TiO2のTiO型構造はTiの占有率(存在確率)で50%である。平均すると多面体の結合はE63(TiOにおけるE126の半分)である。
図4(b)のPDFに示されるように、構造変化に伴って3時間あたりで触媒活性が出現する。3時間の熱処理で得られたサンプルの構造を理解するために、いくつかの酸化チタンの構造モデル(例えば、ルチル、アナターゼ、ブルッカイト等)を試験した。各モデルはRMCコード(参考文献3:S.Tominaka,K.Kawakami,M.Fukushima,A.Miyazaki,Mol Pharmaceut,2017,14,264−273.)によってモデリングされた欠陥を有するものと有さないものとを準備した。この結果、大きなルチル粒子(>6nm、46wt%;P42/mnm、a=4.610(7)Å、c=2.969(6)Å)及びブルッカイトのように八面体で結合(直径2.2(3)nm、54wt%;Pbca、a=9.21(6)Å、b=5.28(3)Å、5.49(3)Å)する粒子が形成されたことを確認した。レピドクロサイト型チタン酸塩によるこれらの構造の形成は同様の結合性に観点から妥当であると言える。ルチル型結晶の形成は、TEM(図6(a))だけでなくXRD(図4(a))でも確認できるが、ブルッカイト型結晶はXRDやTEMで確認することができない。PDFの一部(図4(b))をよく観察すると、ブルッカイト構造モデルにフィットするPDFは、図5に示されるように、当該構造が(i)ca.2nm未満の短距離秩序、及び、(ii)ルチルより多くの且つレピドクロサイトより少ないエッジを共有するTiO6八面体を有していることを示している。
図6は、3時間の熱処理で得られたサンプルにおける酸化チタン粒子の明視野のHR−TEM像を示す。図6(a)は、カーボンマトリックスのエッジで観察した結晶粒子を示す。挿入イメージは高速フーリエ変換(FFT)であり、ルチル粒子の[010]に沿って観察したものに対応する。図6(b)は、少し整列した粒子を示す(ルチルに対応しない)。
HR−TEM画像によって、ドメインがブルッカイトナノ結晶であるのか、そのような結合の短距離秩序を有する粒子であるのかを区別することができる。カーボンマトリックスのエッジにある酸化物粒子は数ナノメートルスケールの大きさであり、大抵はルチルTiO2に対応する良好な結晶性原子分解像を示す(図6(a))。本発明者らは良好な結晶性の大きいルチル粒子が、10時間の熱処理で得られたサンプルのカーボンマトリックスの外周表面に形成されることを見出した。カーボンマトリックスのエッジ以外にある粒子は、ルチルと粒子サイズが同様であったが結晶性を有さなかった(図6(b))。これらの粒子の局所的な位置の秩序を観察することができるが(図6(b))、これらの粒子のFFT分析は明確な場所を示さなかった。すなわち、これらの粒子には長距離秩序が存在しないことがわかった。このように、PDFで観察されるca.2nmスケールのドメインは、これらの粒子の平均短距離秩序を示す。このブルッカイトのような構造の結晶性の欠落は妥当であると考えられる。これは、ブルッカイトは結晶となるためにはより長い距離の秩序を必要とするためである。ここで、典型的なユニットセル体積は、ca.257Å3(ブルッカイト)、ca.62Å3(ルチル)、ca.136Å3(アナターゼ)である。
さらに上述の良好な結晶性を有するルチル(熱処理時間5時間で47質量%及び熱処理時間10時間で45質量%)である、カーボンマトリックスの外周面の粒子を熱処理で成長させた。TEMで観察したサイズはルチル粒子の分離及び成長を示しており増大していたが、ルチル相は熱処理時間3時間から10時間までは一定であった。ブルッカイトのようなドメインのサイズは減少しており(熱処理時間5時間で2.8nm、38.8質量%、熱処理時間10時間で2.0nm、38.5質量%)、TiOのような立方体構造(Fm3(バー)mの空間群、Ti占有率(存在確率)=50%)に対応する別の相が成長した(熱処理時間5時間で2.4nm、14.1質量%、熱処理時間10時間で4.1nm、20.9質量%)。
熱処理時間3時間のサンプルのPDFは、ルチルとブルッカイト構造のみにフィットし得る(図7)。一方、熱処理時間5時間及び10時間のPDFは、追加された相の存在を示す二相モデルにフィットできない(図7)。TEM観察だけでなく最も低いフィッティングの性質において、この相は不規則な相であり得る。この追加された相のPDFはレピドクロサイト型構造に類似しているが、エッジ共有結合(E63、図5)においてわずかによりリッチであり、Ti−O結合がより長い(図7)。サイズや内容だけでなく熱処理時間3時間の当該相の不存在を考慮すると、この追加された相はブルッカイトのような相から形成され、酸素還元反応で不活性であるべきである。
図7は、実験で得られたPDFからルチルのPDFを差し引いて計算したルチルを除外した構造を示すPDF(G(experimental)−G(rutile))、及び、ブルッカイト及びTiO型TiO2のシミュレーション曲線を示す。これらはレピドクロサイトのような構造が熱処理時間1時間で存在していること、ブルッカイトのような構造及びTiO型TiO2が熱処理時間5時間及び10時間で存在していることを明らかにしている。
(評価結果)
上述の試験により、ブルッカイトのようなTiO6八面体結合を有する不規則なドメインの形成が、電気化学的酸素還元反応における触媒活性の基点となり、ブルッカイトのようなドメインに存在するこのような八面体ネットワークは酸素還元反応における活性サイトを有することがわかった。

Claims (6)

  1. 式1:TiOx(式1において、0<x<2である。)で示される電極触媒であり、前記電極触媒を構成する各微粒子が、原子レベルの構造において、配位多面体であるTiO6八面体が3つのエッジを共有し、且つ、少なくとも1つの稜を共有するネットワーク構造を有する酸化チタン電極触媒。
  2. 酸素の電気化学反応における酸素還元反応の触媒としても用いられる請求項1に記載の酸化チタン電極触媒。
  3. 酸素の電気化学反応における酸素発生反応の触媒としても用いられる請求項1に記載の酸化チタン電極触媒。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の酸化チタン電極触媒を酸素還元及び酸素発生極として用いた可逆型燃料電池。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の酸化チタン電極触媒を酸素還元及び酸素発生極として用いた空気二次電池。
  6. 導電担体上にチタン含有前駆体を分散させた後、前記導電担体上に分散させたチタン含有前駆体を、10-20〜101atmの酸素分圧下、500〜1000℃で加熱することで、請求項1〜3のいずれか一項に記載の酸化チタン電極触媒を製造する方法。
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