JP2018206329A - 在庫管理発注装置および在庫管理発注方法、ならびにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 原材料の流通過程における流通量を適切に管理する。【解決手段】 在庫管理発注装置は、小売店で販売される商品の過去需要情報,原材料メーカーへの発注履歴情報および自社倉庫への入庫履歴情報,原材料の受注履歴情報および納入履歴情報,賞味期限または消費期限とそれらの期限までの日数により算出される入庫期限情報,納品期限情報,原材料の自社の在庫数量情報,商品のレシピ情報,商品製造業者の原材料の使用期限管理ルールを示す日数管理ルール情報を記憶し、商品の今後の需要,商品製造業者の原材料ごとの理論在庫を予測すると共に、その理論在庫から自社倉庫内の原材料必要在庫数を演算し、自社倉庫における原材料ごとの保持数を決定するとともに、決定された保持数の在庫を確保するために必要な発注数を演算する。【選択図】図1
Description
本発明は、在庫管理発注装置および在庫管理発注方法、ならびにプログラムに関する。
小売店で販売される食品、例えばおにぎりやサンドウィッチの原材料は、食品材料やパッケージなどの原材料を販売する会社から卸売会社を介して商品状態の食品を製造する会社へ納入される。
卸売会社は、全国の多数の原材料メーカー、および、食品製造業者と取引しており、全国に複数の自社倉庫を有している。卸売会社は、原材料メーカーへ原材料を発注すると共に、必要に応じて自社倉庫間で原材料を輸送し、食品製造業者へ原材料を卸している。卸売会社が取り扱う原材料の種類は膨大であり、かつ、賞味期限または消費期限が限られている食品原材料が多く含まれている。また、小売店で取り扱われる商品は、例えば、季節ごとなどに頻繁に切り替わるため、卸売会社で取り扱う原材料の数量や種類も、頻繁に変更される。
したがって、卸売会社には各食品原材料の賞味期限や消費期限を管理しつつ、全国の多数の食品製造業者からの発注に応じて適切なタイミングで原材料を供給すると共に、食品製造業者へ供給するための原材料を確保できるように、全国の多数の原材料メーカーへ適切な分量の原材料を発注することが求められている。
このような在庫管理を行う技術の一例として、たとえば、保管物品の使用期限を理論的に管理して在庫のローテーションミスを的確に発見できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1)。
上述した特許文献1に開示される技術では、在庫のうちの使用期限の古いものから出庫することができるようになるが、あくまでも自社における在庫管理の効率化を図るものであり、原材料メーカーや食品製造業者などの自社以外の在庫や流通過程における食品原材料の使用期限等を考慮して流通量を管理することはできない。
そこで、本発明は、上記課題を解決すること、すなわち、原材料の流通過程における流通量を適切に管理することができる在庫管理発注装置および在庫管理発注方法、ならびにプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の在庫管理発注装置の第1の側面は、小売店で販売される商品の過去需要情報,商品を製造するための原材料を販売する原材料メーカーへの発注履歴情報および自社倉庫への入庫履歴情報,商品を製造する商品製造業者からの原材料の受注履歴情報および納入履歴情報,原材料の賞味期限または消費期限とそれらの期限までの日数により算出される、自社倉庫への入庫期限情報,商品製造業者への納品期限情報,原材料の自社の在庫数量情報,商品のレシピ情報,商品製造業者における原材料の使用期限の管理ルールを示す日数管理ルール情報を記憶する情報記憶手段と、情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて、商品の今後の需要,商品製造業者の原材料ごとの理論在庫を予測すると共に、その理論在庫から自社倉庫内の原材料必要在庫数を演算する予測演算手段と、原材料必要在庫数に基づいて、自社倉庫における原材料ごとの保持数を決定するとともに、決定された保持数の在庫を確保するために必要な発注数を演算する発注数演算手段とを備えることを特徴とする。
本発明の在庫管理発注装置の他の側面は、情報記憶手段は、予測演算手段および発注数演算手段による演算結果をさらに記憶し、その演算結果と、実際の商品製造業者における在庫数またはユーザが入力した最適値とを比較して、予測精度の検証を行う予測精度検証手段を備えることを特徴とする。
本発明の在庫管理発注装置の他の側面は、原材料を構成する素原材料情報と商品のレシピ情報に基づいて、関連する商品,原材料メーカー,商品製造業者,小売店のいずれかを抽出する関連情報抽出手段を備えることを特徴とする。
本発明の在庫管理発注装置の他の側面は、表示部への情報の表示を制御する表示制御手段と、原材料メーカーに発注する原材料の、他の原材料への置き換えの指定を受けて、予測演算手段による他の原材料に対応する商品の今後の需要予測、原材料メーカーの理論在庫、商品製造業者の理論在庫、および自社倉庫内の原材料必要在庫予測の演算を制御し、発注数演算手段による、他の原材料に対応する自社倉庫における原材料ごとの保持数、および、発注数の演算を制御し、他の原材料に対応する予測結果および演算結果を表示制御手段に出力して表示部に表示させるシミュレーション演算手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の在庫管理発注方法の一側面は、情報記憶手段と、予測演算手段と、発注数演算手段とを備える在庫管理発注装置が実行する在庫管理発注方法であって、情報記憶手段が、小売店で販売される商品の過去需要情報,商品を製造するための原材料を販売する原材料メーカーへの発注履歴情報および自社倉庫への入庫履歴情報,商品を製造する商品製造業者からの原材料の受注履歴情報および納入履歴情報,原材料の賞味期限または消費期限とそれらの期限までの日数により算出される、自社倉庫への入庫期限情報,商品製造業者への納品期限情報,原材料の自社の在庫数量情報,商品のレシピ情報,商品製造業者における原材料の使用期限の管理ルールを示す日数管理ルール情報を記憶する情報記憶ステップと、予測演算手段が、情報記憶ステップにて記憶された情報に基づいて、商品の今後の需要,原材料ごとの理論在庫,商品製造業者の原材料ごとの理論在庫を予測し、自社倉庫内の原材料必要在庫数を演算する予測演算ステップと、発注数演算手段が、予測演算手段の処理により予測された自社倉庫内の原材料必要在庫数に基づいて、自社倉庫における原材料ごとの保持数を決定するとともに、決定された保持数の在庫を確保するために必要な発注数を演算する発注数演算ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラムの一側面は、原材料メーカーに発注した原材料を、小売店で販売される商品を製造する商品製造業者に納入する場合において、自社倉庫の在庫の管理と発注作業を実行する在庫管理発注装置として機能させるためのプログラムであって、在庫管理発注装置を、小売店で販売される商品の過去需要情報,商品を製造するための原材料を販売する原材料メーカーへの発注履歴情報および自社倉庫への入庫履歴情報,商品を製造する商品製造業者からの原材料の受注履歴情報および納入履歴情報,原材料の賞味期限または消費期限とそれらの期限までの日数により算出される、自社倉庫への入庫期限情報,商品製造業者への納品期限情報,原材料の自社の在庫数量情報,商品のレシピ情報,商品製造業者における原材料の使用期限の管理ルールを示す日数管理ルール情報を記憶する情報記憶手段と、情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて、商品の今後の需要,商品製造業者の原材料ごとの理論在庫を予測すると共に、その理論在庫から自社倉庫内の原材料必要在庫数を演算する予測演算手段と、予測演算手段の処理により予測された自社倉庫内の原材料必要在庫数に基づいて、自社倉庫における原材料ごとの保持数を決定するとともに、決定された保持数の在庫を確保するために必要な発注数を演算する発注数演算手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、原材料の流通過程における流通量を適切に管理することができる。
以下、本発明の一実施の形態の在庫管理発注システムについて、図1〜図24を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(本発明の実施形態の特徴的な部分の概要説明)
図1は、本発明の実施形態の特徴的な部分の概要を説明するための図である。図1に示すように、消費者は、日本全国にある小売店で商品(たとえば、おにぎり、お弁当、サンドイッチなど)を購入することができる。小売店は、製品の売上や販売ロスの予測に基づいて、食品製造業者へ商品を発注する。一方、食品製造業者は小売店から発注された商品を受注すると共に、この商品を製造するために必要な原材料を卸売会社へと発注する。このような卸売会社が取り扱う商品、例えば、おにぎり一つ製造する場合であっても、お米,調味料,具,フィルム,シールなど、膨大な種類の原材料を使う。また、小売店での販売商品の入替えに応じて、原材料も入替えが発生する。さらに、原材料にも、賞味期限または消費期限が存在することが多い。すなわち、卸売会社には、数多くの原材料それぞれの賞味期限または消費期限を管理し、最適なタイミングで必要数量の原材料を用意することが求められる。
図1は、本発明の実施形態の特徴的な部分の概要を説明するための図である。図1に示すように、消費者は、日本全国にある小売店で商品(たとえば、おにぎり、お弁当、サンドイッチなど)を購入することができる。小売店は、製品の売上や販売ロスの予測に基づいて、食品製造業者へ商品を発注する。一方、食品製造業者は小売店から発注された商品を受注すると共に、この商品を製造するために必要な原材料を卸売会社へと発注する。このような卸売会社が取り扱う商品、例えば、おにぎり一つ製造する場合であっても、お米,調味料,具,フィルム,シールなど、膨大な種類の原材料を使う。また、小売店での販売商品の入替えに応じて、原材料も入替えが発生する。さらに、原材料にも、賞味期限または消費期限が存在することが多い。すなわち、卸売会社には、数多くの原材料それぞれの賞味期限または消費期限を管理し、最適なタイミングで必要数量の原材料を用意することが求められる。
そこで、本発明における卸売会社は、食品製造業者側の在庫を理論的に管理することで、一連の流通過程における自社以外の在庫状態も考慮した在庫管理及び発注処理を行っている。ここで食品製造業者における理論在庫とは、食品製造業者への過去の納品実績数と理論使用数との差から算出される在庫数量のことである。この理論在庫で算出された数値と予測される小売店での需要を考慮して、実際に食品製造業者側から発注される原材料の数量を予測して原材料メーカーへの発注数を決定している。
たとえば、図1の在庫例に示すように、消費者が小売店で所定期間におにぎりを2000個購入した場合、小売店では、所定期間中に賞味期限が切れるなどの理由から販売ロスとして200個が発生し、小売店が食品製造業者に実際に発注する数は2200個となる。更に、食品製造業者が受注した2200個のおにぎりを作る際に必要な原材料は、製造ロスが150個分発生すると予測した場合、2350個分の原材料が必要となる。このときの海苔の必要量をたとえば、118帖とする。しかし、食品製造業者では、過去に卸売会社から納品された原材料の未使用分を保有しており(これが理論在庫にあたり、15帖とする)、実際に卸売会社へ発注する原材料は、理論在庫として把握されている原材料の数量(15帖)を差し引いた数量(118帖−15帖=103帖)となる。すなわち、卸売会社は、食品製造業者から実際に発注される数量(1箱30帖入りで、103帖必要であれば4箱)分の原材料を受注し、納品する必要があるため、原材料メーカーに食品製造業者から実際に発注される数量(4箱)分の原材料を発注することとなる。
また、本発明における卸売会社では、小売店における需要情報、商品入れ替えのスケジュール情報、食品製造業者における商品レシピの情報、卸売会社における原材料の入出庫および在庫数量、原材料メーカーの原材料情報等を一元的に管理しているため、一連の流通過程における原材料の在庫の効率化に加えて、トレサビリティの確保をすることもできる。以下、このような仕組みを実現する具体的なシステム構成について説明する。
(システムの説明)
図2は、図1に示す仕組みを具体的に実現する一実施の形態のシステムを説明するための図である。なお、図2に示す原材料メーカー2−1〜原材料メーカー2−6(以下、原材料メーカー2)、食品製造業者3−1〜食品製造業者3−6(以下、食品製造業者3)、小売店4−1〜小売店4−9(以下、小売店4),卸売会社1の倉庫11,12,13の数はあくまでも例示であり、この限りではない。
図2は、図1に示す仕組みを具体的に実現する一実施の形態のシステムを説明するための図である。なお、図2に示す原材料メーカー2−1〜原材料メーカー2−6(以下、原材料メーカー2)、食品製造業者3−1〜食品製造業者3−6(以下、食品製造業者3)、小売店4−1〜小売店4−9(以下、小売店4),卸売会社1の倉庫11,12,13の数はあくまでも例示であり、この限りではない。
卸売会社1は、原材料メーカー2から原材料を調達して、食品製造業者3へ原材料を納品する企業である。卸売会社1は、全国の複数拠点に倉庫11,12,13を有しており、原材料メーカー2から納品された原材料を食品製造業者3へ納品することができる。なお、原材料は、卸売会社1、後述の原材料メーカー2および食品製造業者3で共通に用いられる品名やコードで管理されることが好ましい。
原材料メーカー2は、卸売会社1へ原材料を提供する企業である。原材料メーカー2は、例えば、お弁当、おにぎり、または、サンドウィッチ等の商品を食品製造業者3が製造するために必要とされる食材や包装容器,パッケージなどの原材料を製造し、卸売会社1からの発注を受けて、製造した原材料を卸売会社1の倉庫11,12,13に納入する。
食品製造業者3は、卸売会社1から原材料を購入して食品を製造し、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの小売店4に対して製造した食品を提供する企業である。
小売店4は、納入されたお弁当、おにぎり、または、サンドウィッチ等の商品を消費者へ販売する店舗である。
(システムの各機能を実現するサーバ装置について)
図3は、図2で説明したシステムの各機能を実現する各装置について説明するための図である。図2で説明したシステムは、図3に示すように、原材料メーカー2のクライアント端末31、食品製造業者3のクライアント端末32、小売店4のサーバ33、および情報管理サーバ34を有しており、インターネットや専用回線などの所定のネットワーク41を介してそれぞれのサーバが通信可能に構成されている。しかしながら、本システムでは、全ての情報を通信可能に構築する必要はなく、たとえば、FAXなどの他の通信手段により、各サーバが保持している情報の一部を入手し、情報管理サーバ34側でオペレータにより入力されるようにしてもよい。なお、原材料メーカー2のクライアント端末31、食品製造業者3のクライアント端末32、小売店4のサーバ33、および情報管理サーバ34は、いわゆるコンピュータであり、ハードウェア構成としては、たとえば、CPU,RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory),HDD(Hard Disk Drive)、通信インターフェース、ディスプレイなどを有する装置である。そして、各装置は、CPUがROM,HDDなどにインストールされたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、それぞれが果たす後述の機能を実現することができる。なお、各装置のハードウェア構成については上述した構成に限定されるものではなく、設計変更が適宜可能である。また、本システムにおけるクライアント端末31、クライアント端末32は、必ずしも、原材料メーカー2、食品製造業者3がそれぞれ独自に所有しているコンピュータでなくてもよい。たとえば、卸売会社1が所有する装置を、原材料メーカー2、食品製造業者3へ貸与して、クライアント端末31,クライアント端末32として機能させるように構成してもよい。
図3は、図2で説明したシステムの各機能を実現する各装置について説明するための図である。図2で説明したシステムは、図3に示すように、原材料メーカー2のクライアント端末31、食品製造業者3のクライアント端末32、小売店4のサーバ33、および情報管理サーバ34を有しており、インターネットや専用回線などの所定のネットワーク41を介してそれぞれのサーバが通信可能に構成されている。しかしながら、本システムでは、全ての情報を通信可能に構築する必要はなく、たとえば、FAXなどの他の通信手段により、各サーバが保持している情報の一部を入手し、情報管理サーバ34側でオペレータにより入力されるようにしてもよい。なお、原材料メーカー2のクライアント端末31、食品製造業者3のクライアント端末32、小売店4のサーバ33、および情報管理サーバ34は、いわゆるコンピュータであり、ハードウェア構成としては、たとえば、CPU,RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory),HDD(Hard Disk Drive)、通信インターフェース、ディスプレイなどを有する装置である。そして、各装置は、CPUがROM,HDDなどにインストールされたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、それぞれが果たす後述の機能を実現することができる。なお、各装置のハードウェア構成については上述した構成に限定されるものではなく、設計変更が適宜可能である。また、本システムにおけるクライアント端末31、クライアント端末32は、必ずしも、原材料メーカー2、食品製造業者3がそれぞれ独自に所有しているコンピュータでなくてもよい。たとえば、卸売会社1が所有する装置を、原材料メーカー2、食品製造業者3へ貸与して、クライアント端末31,クライアント端末32として機能させるように構成してもよい。
原材料メーカー2のクライアント端末31は、原材料メーカー2が保有する、または使用するコンピュータであり、情報管理サーバ34へアクセスすることができる装置である。原材料メーカー2の担当者は、クライアント端末31を操作して、情報管理サーバ34にアクセスして、卸売会社1に納入される原材料に関する原材料情報を入力、もしくは原材料情報が記録されたファイルをアップロードするこができる。これにより、情報管理サーバ34は、卸売会社1との取引開始までに原材料情報を取得することができる。図4は、原材料メーカー2から取得した原材料情報を、情報管理サーバ34側のディスプレイに表示させた画面の一例である。たとえば、「おにぎり(シャケ)」の原材料の一つである鮭フレークXXXの情報を検索した場合、鮭フレークXXXを製造するための材料(以下、素原材料)も同時に表示される。鮭フレークXXXの素原材料としては、たとえば、紅鮭、植物油、食塩、PH調整剤製剤、DLアラニンなどがあり、これらの素原材料を示す情報、各素原材料の配合率情報、各素原材料の生産地情報、各素原材料の生産国、加工国情報、製造年月日情報などが表示される。
食品製造業者3のクライアント端末32は、食品製造業者3が保有する、または使用するコンピュータであり、情報管理サーバ34へアクセスすることができる装置である。食品製造業者3の担当者は、クライアント端末32を操作して、情報管理サーバ34にアクセスして、商品レシピ情報を入力、もしくは商品レシピ情報が記録されたファイルをアップロードすることができる。なお、食品製造業者3毎に商品レシピ情報のデータ形式が異なる場合があるため、情報管理サーバ34は食品製造業者3毎に必要となる商品レシピ情報を取得する。図5は、食品製造業者3から取得した商品レシピ情報を情報管理サーバ34側のディスプレイに表示させた画面の一例である。おにぎり(シャケ)の原材料としては、たとえば、米,鮭フレーク,塩,炊飯油,シール,海苔,フィルムがある。なお、情報管理サーバ34のディスプレイには、これらの原材料を示すコード、各原材料の配合量を示す情報などが表示される。なお、原材料としては、食品の材料に限らず、食品を包装するためのシール、フィルムなども格納されている。なお、「おにぎり(シャケ)」が小売店4から発注された場合、「おにぎり(シャケ)」を製造するための原材料も同時に表示させることも可能である。
小売店のサーバ33は、小売店4から食品製造業者3に対する発注数情報や、販売実績情報などが格納されている。発注数情報や販売実績情報は、日付ごと、または、1日を更に分割した所定時間ごとの発注数や販売実績などの情報が記録されている。
情報管理サーバ34は、請求項の在庫管理発注装置の一例であり、各サーバ装置に格納されている情報を一元的に管理することができる装置である。これにより、情報管理サーバ34は、原材料の在庫管理、商品、原材料のトレサビリティの確保、商品の需要予測や商品入れ替えや変更に伴う原材料の必要数の変動を予測するシミュレーションを行うことができる装置である。
図6は、情報管理サーバ34が有する機能を示すブロック図である。情報管理サーバ34は、入力情報取得部61、送受信処理部62、情報記憶部63(情報記憶手段の一例)、予測演算部64(予測演算手段の一例)、発注数演算部65(発注数演算手段の一例)、情報生成部66、表示情報生成部67(表示制御手段の一例)、予測精度検証処理部68(予測精度検証手段の一例)、トレサビリティ情報抽出部69(関連情報抽出手段の一例)、および、シミュレーション演算部70(シミュレーション演算手段の一例)の機能を含んで構成されている。
入力情報取得部61は、入力部51から入力されたユーザの操作を示す情報を受け、対応する各部に供給し、所定の処理を実行させる。
送受信処理部62は、図3を用いて説明した原材料メーカーのクライアント端末31、食品製造業者のクライアント端末32、および、小売店のサーバ33と、ネットワーク41を介して情報の授受を実行する。
情報記憶部63は、各種情報を記憶する。図7は、情報記憶部63に記憶されている情報について説明するための図である。情報記憶部63には、たとえば、図7に示す各情報として、食品製造業者3から過去に受けた受注の履歴である受注情報、商品の過去需要情報、日数管理ルール情報、自社入出庫情報、商品の需要予測結果に関する情報、原材料メーカー2の理論在庫予測結果に関する情報、食品製造業者3の理論在庫予測結果に関する情報、自社倉庫内原材料必要在庫予測結果に関する情報、自社倉庫内原材料保持数演算結果に関する情報、自社倉庫内原材料発注数演算結果に関する情報、商品レシピ情報、原材料の発注履歴情報、原材料情報などが記憶されている。
図8は、日数管理ルール情報の一例について説明するための図である。図8に示されるように、情報記憶部63には、例えば、賞味期限または消費期限とそれらの期限までの日数により算出される、自社への入庫期限、食品製造業者3への納品期限、および、食品製造業者3における原材料の使用期限の管理ルールを示す日数管理ルール情報が原材料ごとに記憶されている。図8においては、Mは、1か月を示し、Sは、賞味期限日数を示す。なお、賞味期限や消費期限の管理が不要の原材料(例えば容器類)の場合は、各種期限を管理対象項目から外す、という設定も可能である。
さらに、情報記憶部63には、自社入出庫情報が記憶されている。図9は、自社入出庫情報について説明するための図である。自社入出庫情報は、例えば、図9に示されるような、原材料とそれぞれの賞味期限(または消費期限)に対する、原材料メーカー2から自社倉庫への入庫、および、自社倉庫から食品製造業者3への出庫の履歴である。
また、情報記憶部63には、例えば、後述する予測演算部64の処理により予測される、商品の需要予測結果、原材料メーカー2の理論在庫予測結果、食品製造業者3の理論在庫予測結果、および、自社倉庫内の原材料必要在庫予測結果などが記憶されるとともに、後述する発注数演算部65の処理により演算される、自社倉庫内の原材料保持数演算結果、および、自社倉庫内の原材料発注数演算結果などが記憶される。
図10は、食品製造業者の理論在庫予測をするために必要なデータテーブルの項目例を示す図である。食品製造業者3の理論在庫予測は、例えば、図10に示されるように、食品製造業者IDおよび原材料IDを指定すると、その食品製造業者が保有する原材料の理論在庫量が把握可能であり、更に、小売店から発注された商品情報(商品ID)から、その食品の原材料の使用予測量(理論使用量)が求められる。そのため、原材料の理論在庫量から理論使用量を差し引くことで、食品の製造前後の理論在庫量を把握することができる。
予測演算部64は、原材料の必要量を商品の需要予測から自動的に導出する。具体的には、予測演算部64は、情報記憶部63に記憶されている商品の過去需要情報を参照し、小売店4での商品の販売実績、または、小売店4から食品製造業者3への商品の発注の履歴に基づいて、商品の今後の需要予測を演算する。また、予測演算部64は、原材料の在庫数や発注数の決定に必要な各種予測演算を実行する。具体的には、予測演算部64は、予測した商品の原材料ごとの総使用量を商品レシピ情報から算出し、算出された総使用量を原材料の受発注単位に変換することが可能である。
また、予測演算部64は、情報記憶部63に記憶されている自社入出庫情報、および、食品製造業者3の理論在庫予測結果の過去の履歴を参照し、自社倉庫から食品製造業者3への出庫数、すなわち、食品製造業者3への納入数および小売店4の過去需要情報と、これまでの食品製造業者3の理論在庫予測結果に基づいて、食品製造業者3の原材料ごとの在庫数を予測する処理を実行する。
発注数演算部65は、予測演算部64の処理により算出された食品製造業者3の理論在庫予測、および、自社倉庫内の原材料必要在庫予測に基づいて、自社倉庫における原材料ごとの保持数を決定するとともに、決定された保持数の在庫を確保するために必要な発注数を演算する。
情報生成部66は、発注数演算部65により演算された発注数に基づいて、それぞれの原材料メーカー2へ送信する発注情報を生成する。これにより、原材料メーカー側のユーザが、情報管理サーバ34へアクセスしてログインすると、情報生成部66により生成された発注情報に基づく発注内容を確認することができる。
表示情報生成部67は、入力情報取得部61から供給されたユーザの操作を示す情報に基づいて、情報記憶部63に記憶されている情報、ネットワーク41を介して取得した情報、または、実行された各処理の結果を、表示部52に表示させるための表示情報を生成し、表示部52に出力して、所定の表示画面を表示させる。
図11は、表示情報生成部67により生成される表示画面の一例である。例えば、入力情報取得部61から供給されたユーザの操作が、原材料名または原材料コードの入力と、その詳細情報の表示の指令であった場合、表示情報生成部67は、情報記憶部63に記憶されている情報、および、ネットワーク41を介して取得した情報に基づいて、図11に示されるような表示情報を生成し、表示部52に出力して表示させる。また、入力情報取得部61から供給されたユーザの操作が、商品名または商品名コードの入力と、その詳細情報の表示の指令であった場合、表示情報生成部67は、情報記憶部63に記憶されている情報、および、ネットワーク41を介して取得した情報に基づいて、図5に示されるような表示情報を生成し、表示部52に出力して表示させる。
予測精度検証処理部68は、情報記憶部63に記憶されている、商品の需要予測結果、食品製造業者3の理論在庫予測結果、または自社倉庫内の原材料必要在庫予測結果と、実際の数値またはユーザが入力した最適値などとを比較して、予測精度の検証を行う。
トレサビリティ情報抽出部69は、図4を用いて説明した原材料情報、および、図5を用いて説明した商品レシピ情報に基づいて、小売店4において販売されている商品と、原材料および素原材料を紐付けする処理を実行する。これにより、流通の過程において、いずれかの商品,原材料または素原材料に何らかの不具合が発生した時、その不具合によって影響を受ける食品製造業者3、小売店4、製造される商品,または、商品の不具合の原因と考えられる原材料、素原材料または食品製造業者3などを抽出することが可能である。
シミュレーション演算部70は、例えば、原材料メーカー2に発注する原材料を、他の原材料に置き換えた場合を想定して、上述した予測処理と同様の処理を行って、自社倉庫における原材料ごとに必要な在庫数を試算する。なお、シミュレーション演算部70は、在庫数を決定したり、決定された在庫数を確保するために必要な発注数を演算するようにしてもよい。なお、シミュレーション演算部70は、原材料を切り替える場合の処理以外にも、需要の急増減(例:テレビで紹介され、該当商品が爆発的に売れる)、使用量の変更(例:具増量キャンペーン)、商品販売期間の延長など、必要在庫数予測に関わるあらゆるデータ(数値)の変更をシミュレーションすることができる。
(発注数演算処理について)
次に、情報管理サーバ34が実行する原材料メーカー2への発注数演算処理について説明する。図12は、の情報管理サーバ34が実行する発注数演算処理を示すフローチャートである。
次に、情報管理サーバ34が実行する原材料メーカー2への発注数演算処理について説明する。図12は、の情報管理サーバ34が実行する発注数演算処理を示すフローチャートである。
ステップS1において、入力情報取得部61は、発注する原材料の品名及び予測期間の入力を受け付ける。ステップS2において、予測演算部64は、ステップS1にて指定された条件にて原材料の必要在庫数を演算する。原材料の必要在庫数は、たとえば、日次バッチ処理により、全商品における需要予測が行われ、その需要予測データに対して原材料を指定することで必要在庫数を特定することができる。ステップS3において、予測演算部64は、日数管理ルール情報を取得する。なお、ここでいう日数管理ルール情報とは、たとえば、発注から入庫までの日数、発注不可日などを原材料メーカー2単位で設定された条件等を示す情報である。この日数管理ルール情報により、どの原材料メーカー2に対してどの程度発注するかを算出することができるようになる。ステップS4において、予測演算部64は、食品製造業者3の理論在庫保持数を演算する。ステップS5において、予測演算部64は、原材料の必要在庫数と、食品製造業者3の理論在庫保持数に基づいて自社倉庫における原材料の保持数を決定する。ステップS6において、発注数演算部65は、ステップS5で決定された自社倉庫における原材料の保持数に基づいて原材料メーカー2への発注数を決定する。ステップS7において、情報生成部66は、ステップS6の処理により求められた発注数に基づいて、原材料メーカー2への発注処理に必要な情報を生成して発注処理を実行する。ステップS8において、情報記憶部63は、予測演算等の結果を記憶する。
次に、図12の理論在庫演算処理(ステップS4)の詳細について説明する。図13は、理論在庫数を演算する処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS21において、これまでの食品製造業者3の理論在庫数を情報記憶部63から呼び出す。ステップS22において、食品製造業者3の最新の理論在庫を計算する。具体的には、予測演算部64は、情報記憶部63に記憶されている自社入出庫情報および商品の過去需要情報から、図12のステップS1において入力された原材料の、自社倉庫から食品製造業者3への出庫数、すなわち、食品製造業者3への納入数の履歴を抽出および食品製造業者3での原材料の理論使用量を計算し、ステップS21で呼び出したこれまでの食品製造業者3の理論在庫予測結果に基づいて食品製造業者3の理論在庫を計算する。ステップS23において、日数管理ルール情報に基づいて廃棄等の数値の予測をする。具体的には、予測演算部64は、情報記憶部63に記憶されている日数管理ルール情報に基づいて食品製造業者3の理論在庫数のうち、予測対象となる年月日における廃棄等の数値を予測する。そして、ステップS24において、廃棄等を加味した食品製造業者3の理論在庫予測数を確定する。具体的には、予測演算部64は、ステップS22において演算された食品製造業者3の理論在庫数から、ステップS23において演算された廃棄等のロスとなってしまう原材料の数値を減算し、廃棄等を加味した食品製造業者3の理論在庫予測数を確定し、処理は、図12のステップS5に進む。
このような処理により、情報管理サーバ34は、原材料の消費期限を管理するためのルールに則して、在庫を管理し、適切な在庫保持数および発注数を演算して、発注処理を実行することが可能となる。また、このような処理により、商品の需要予測、食品製造業者3の理論在庫予測、および、日数管理ルールに基づいて、自社の倉庫における必要在庫を予測することができる。また、このような処理により、卸売会社1が、自社の情報管理サーバ34で管理している数値のみで、原材料メーカー2および食品製造業者3の理論在庫を算出することが可能となる。
次に、情報管理サーバ34が実行する予測精度検証処理について説明する。図14は、情報管理サーバ34が実行する予測精度検証処理を示すフローチャートである。
ステップS41において、情報管理サーバ34の入力情報取得部61は、入力部51から、予測精度を検証する原材料の品名および予測期間、並びに、予測の対象(例えば、食品製造業者3の理論在庫予測演算、商品の需要予測演算、原材料の需要予測演算、食品製造業者3からの発注予測数演算、または、必要在庫数演算のうちのいずれか)の入力を受け、予測精度検証処理部68に供給する。ステップS42において、情報管理サーバ34の予測精度検証処理部68は、情報記憶部63に記憶されている、対応する予測結果の履歴を取得する。
ステップS43において、情報管理サーバ34の予測精度検証処理部68は、予測精度を検証するための最適結果を取得する。なお、ここで、最適結果とは、実際の在庫数や発注数等の数値であってもよいし、ユーザが入力する所定の値であってもよい。ステップS44において、情報管理サーバ34の予測精度検証処理部68は、予測結果と最適結果を比較し、予測精度を演算し、表示情報生成部67に供給する。ここで、予測精度とは、例えば、予測結果と最適結果との誤差であってもよいし、最適結果を100%とした場合の予測結果の百分率表示であってもよい。ステップS45において、情報管理サーバ34の表示情報生成部67は、ステップS44で供給された情報に基づいて、予測精度の演算結果をユーザに通知するための表示画面データを生成し、表示部52に出力して表示させ、処理が終了される。
このような処理により、発注のために行ったそれぞれの予測演算の予測精度を検証することができる。
(トレサビリティに基づく追跡処理について)
次に、情報管理サーバ34が実行するトレサビリティに基づく追跡処理について説明する。図15は、情報管理サーバ34が実行するトレサビリティに基づく追跡処理の一例を示すフローチャートである。
次に、情報管理サーバ34が実行するトレサビリティに基づく追跡処理について説明する。図15は、情報管理サーバ34が実行するトレサビリティに基づく追跡処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS51において、情報管理サーバ34の入力情報取得部61は、入力部51から、原材料または素原材料の名称又はコードの入力を受け、トレサビリティ情報抽出部69に供給する。ステップS52において、情報管理サーバ34のトレサビリティ情報抽出部69は、情報記憶部63に格納されている商品レシピ情報、および、原材料情報を参照し、入力された原材料または素原材料の名称又はコードの一連の関係商品を検出する。ステップS53において、情報管理サーバ34のトレサビリティ情報抽出部69は、情報記憶部63に記憶されている自社入出庫情報を参照して、ステップS52において検出された商品に関係する原材料メーカー2を検出する。
ステップS54において、情報管理サーバ34のトレサビリティ情報抽出部69は、情報記憶部63に記憶されている自社入出庫情報を参照して、ステップS52において検出された商品に関係する食品製造業者3を検出する。ステップS55において、情報管理サーバ34のトレサビリティ情報抽出部69は、情報記憶部63に格納されている商品レシピ情報を参照し、ステップS52において検出された商品に関係する地区を検出する。ステップS56において、情報管理サーバ34のトレサビリティ情報抽出部69は、ステップS52〜ステップS55の処理による検出結果を、表示情報生成部67に供給する。表示情報生成部67は、供給された情報に基づいて、表示画面を表示させるためのデータ生成し、表示部52に出力して表示させ、処理が終了される。
図16は、情報管理サーバ34がステップS56において表示する画面の一例である。図16に示す画面に示すように、ある原材料名で検索すると、その原材料が使用されている商品を抽出することができる。図16に示す例では、鮭フレークXXXという原材料名で検索すると、おにぎり(シャケ)、おにぎり2個セット(シャケ、ツナ)という2つの商品が抽出され、これらの商品に使用されていることがわかる。
以上で説明したように、小売店4において販売されている商品と、原材料および素原材料を紐付けて記憶させているため、上述した商品流通の過程において、いずれかの原材料または素原材料に何らかの不具合が発生した時、その不具合によって影響を受ける食品製造業者3、小売店4、製造される商品などを抽出することが可能である。
次に、情報管理サーバ34が実行するシミュレーション処理について説明する。図17は、情報管理サーバ34が実行するシミュレーション処理の一例を示すフローチャートである。なお、この図17に示すシミュレーション処理は、原材料を切り替える場合の処理であるが、その他にも、需要の急増減(例:テレビで紹介され、該当商品が爆発的に売れる)、使用量の変更(例:具増量キャンペーン)、商品販売期間の延長など、必要在庫数予測に関わるあらゆるデータ(数値)の変更をシミュレーションすることができる。
ステップS61において、情報管理サーバ34の入力情報取得部61は、入力部51から、置き換えをしたい原材料の名称又はコード、置き換えしたい商品の分類、対応する自社倉庫、その他の、置き換えしたい原材料に関する情報の入力を受け、シミュレーション演算部70に供給する。ステップS62において、情報管理サーバ34の入力情報取得部61は、入力部51から、商品販売日および予測期間の入力を受け、シミュレーション演算部70に供給する。ステップS61およびステップS62において、この時、表示情報生成部67は、表示画面データを生成し、表示部52に出力して表示させる。
図18は、表示情報生成部67により生成される表示画面データの一例である。ユーザは、入力部51を用いて、各種検索条件を入力するとともに、切り替え条件の部分に、置き換えられる第1の原材料(図18においては、AAAと記載)と、置き換えてシミュレーションを行う第2の原材料(図18においては、BBBと記載)との情報を入力するとともに、適用条件の部分に、商品販売日および予測期間を入力する。
ステップS63〜ステップS66おいて、情報管理サーバ34のシミュレーション演算部70は、ステップS61およびステップS62において入力された内容に基づいて、予測演算部64に、置き換えられる原材料と、置き換えてシミュレーションを行う原材料とのそれぞれにおいて、図12のステップS2と同様の処理を実行させ、それぞれの演算結果を、表示情報生成部67に供給させる。
ステップS66において、情報管理サーバ34の表示情報生成部67は、ステップS63〜ステップS65で供給された情報に基づいて、シミュレーション結果をユーザに通知するための表示画面データを生成する。表示情報生成部67は、入力情報取得部61により取得されたユーザの操作入力の一例シミュレーション結果の表示画面データを表示部52に出力して表示させ、処理が終了される。
一例として、図18を用いて説明したように、指定された倉庫から出荷される、指定された商品分類(カテゴリ)に使用する原材料について、置き換え前の第1の原材料が第2の原材料に置き換えられてシミュレーションされる場合について説明する。
図19,図20,図21,図22は、原材料の入れ替えに関するシミュレーションをする際に表示される検索画面の一例である。図19に示す置き換え前の第1の原材料(図19におよび図20おいては、AAAと記載)の必要在庫数は、図20に示されるように、指定された倉庫に対する必要在庫数だけが、指定された分類(カテゴリ)に使用されている分だけ減少されたシミュレーション結果が出力される。そして、図21に示される置き換え前の第2の原材料(図21におよび図22おいては、BBBと記載)の必要在庫数は、図22に示されるように、指定された倉庫に対する必要在庫数が、指定された分類(カテゴリ)に使用されている分だけ増加されたシミュレーション結果が出力される。
情報管理サーバ34のシミュレーション演算部70は、例えば、第1の原材料と第2の原材料との管理単位が異なる場合、原材料の必要量を満たす最小の整数となるように、原材料の置き換えのシミュレーションを実行する。例えば、図18を用いて説明したように、置き換え前の第1の原材料が1ケース25kgで管理され、置き換え後の第2の原材料が1ケース20kgで管理されている場合、図19と図20に示される必要在庫数を比較した時の第1の原材料の減少数と、図21と図22に示される発注予定を比較した時の第2の原材料の増加数は同一ではなく、その総量が同量に最も近くなるようにシミュレーションを行う。
このような処理により、例えば、上述した商品流通の過程において、いずれかの原材料または素原材料に何らかの不具合が発生した場合や、いずれかの原材料または素原材料の納入見込みが減少してしまった場合などにおいて代替品の手配を迅速に進めることができ、食品製造業者3の商品製造や小売店4の商品販売に与える影響を減少することが可能となる。
以上で説明したように、情報管理サーバ34は、図12に示す発注数演算処理を実行することにより、自社の倉庫11,倉庫12,倉庫13に保管されている原材料の在庫数量を管理し、原材料メーカー2に対して、原材料の発注処理を行う。情報管理サーバ34は、小売店4のサーバ33から、発注数情報や販売実績情報を参照、または、取得することが可能である。なお、情報管理サーバ34は、原材料メーカー2のクライアント端末31や不図示の外部のサーバにアクセスし、原材料を構成する素原材料に関する情報を適宜参照、または、取得するようにしてもよい。
また、情報管理サーバ34は、食品製造業者3のクライアント端末32から、原材料発注情報の入力を受け、商品の受注処理を行う。なお、原材料の受注処理は、必ずしも食品製造業者3のクライアント端末32から情報管理サーバ34へ直接送信せずに、中継サーバ(不図示)を経由するように構成してもよいし、たとえばFAXなどの他の通信手段で発注を行った後、その情報を情報管理サーバ34側でオペレータにより入力するようにしてもよい。
また、情報管理サーバ34は、原材料メーカー2へ原材料を発注して、食品製造業者3へ納入するためのそれぞれの原材料に関する情報を保有・管理することが可能である。また、情報管理サーバ34は、食品製造業者3からの情報に基づいて、原材料の受注処理および原材料の発注作業を行うことが可能である。また、情報管理サーバ34は、小売店から提供される過去の売上情報や季節等から予測される需要予測情報に基づいて、適正な分量の原材料を原材料メーカー2に発注することが可能である。さらに、情報管理サーバ34は、図14に示す処理を実行することにより、各種情報の予測精度を検証することが可能である。
また、情報管理サーバ34は、原材料メーカー2から提供された原材料情報、および、食品製造業者3の商品レシピ情報に基づいて、図15を用いて説明した処理を実行することにより、小売店4において販売されている商品と、原材料および素原材料を紐付けする処理を実行することが可能である。これにより、図1および図2を用いて説明した商品流通の過程において、いずれかの原材料または素原材料に何らかの不具合が発生した時、その不具合によって影響を受ける原材料メーカー2、食品製造業者3、小売店4、製造される商品などを抽出することが可能である。
また、情報管理サーバ34は、図17〜図22を用いて説明した処理を実行することにより、原材料メーカー2に発注する原材料を、他の原材料に置き換えた場合等をシミュレーションして、自社倉庫における原材料ごとに必要な保持数を決定することができる。なお、情報管理サーバ34は、原材料ごとに必要な保持数を決定するとともに、決定された保持数の在庫を確保するために必要な発注数を演算するようにしてもよい。
(変形例)
上述した実施の形態はあくまでも一例であり、適宜変更が可能である。たとえば、上述した実施形態では、食品製造業者3の理論在庫を予測して算出するようにしていたが、原材料メーカー2の理論在庫を予測して算出するようにしてもよい。その場合、予測演算部64が原材料メーカー2の原材料ごとの在庫数を予測する処理を実行することが可能である。たとえば、原材料メーカー2への発注数から卸売り会社1への入庫数を差し引くことで、原材料メーカー2の原材料ごとの在庫数を算出することができる。ただし、原材料メーカー2が受注生産をしている場合や、生産計画や他社への出庫状況を適宜共有している場合など、原材料の川上の在庫状況を情報管理サーバ34にて把握できる体制でないと、理論在庫は正しく管理できないため、そのような場合には、原材料メーカー2における原材料の理論在庫数は、実際の在庫情報で上書きして管理する必要がある。
上述した実施の形態はあくまでも一例であり、適宜変更が可能である。たとえば、上述した実施形態では、食品製造業者3の理論在庫を予測して算出するようにしていたが、原材料メーカー2の理論在庫を予測して算出するようにしてもよい。その場合、予測演算部64が原材料メーカー2の原材料ごとの在庫数を予測する処理を実行することが可能である。たとえば、原材料メーカー2への発注数から卸売り会社1への入庫数を差し引くことで、原材料メーカー2の原材料ごとの在庫数を算出することができる。ただし、原材料メーカー2が受注生産をしている場合や、生産計画や他社への出庫状況を適宜共有している場合など、原材料の川上の在庫状況を情報管理サーバ34にて把握できる体制でないと、理論在庫は正しく管理できないため、そのような場合には、原材料メーカー2における原材料の理論在庫数は、実際の在庫情報で上書きして管理する必要がある。
(原材料メーカーの理論在庫)
図23は、原材料メーカー2の理論在庫予測をするために必要なデータテーブルの項目例を示す図である。原材料メーカー2の理論在庫予測は、例えば、図23に示されるように、原材料メーカーIDと原材料IDを指定することにより、その原材料の理論在庫量が把握できるように構成されている。また、確認したい将来のある日時を指定することで、指定した時点において各原材料の賞味/消費期限切れの原材料数が考慮され、その指定した時点における原材料の理論在庫量を求めることも可能である。また、原材料メーカーIDを指定すると、その原材料メーカーIDにより特定される原材料メーカー2が保有する原材料の理論在庫量が把握可能である。
図23は、原材料メーカー2の理論在庫予測をするために必要なデータテーブルの項目例を示す図である。原材料メーカー2の理論在庫予測は、例えば、図23に示されるように、原材料メーカーIDと原材料IDを指定することにより、その原材料の理論在庫量が把握できるように構成されている。また、確認したい将来のある日時を指定することで、指定した時点において各原材料の賞味/消費期限切れの原材料数が考慮され、その指定した時点における原材料の理論在庫量を求めることも可能である。また、原材料メーカーIDを指定すると、その原材料メーカーIDにより特定される原材料メーカー2が保有する原材料の理論在庫量が把握可能である。
(原材料メーカーの理論在庫数算出方法)
図24は、原材料メーカー2の理論在庫数算出方法を示すフローチャートである。ステップS71において、原材料メーカー2への発注数の履歴および原材料メーカー2から自社倉庫への入庫数の履歴を抽出する。ステップS72において、これまでの原材料メーカー2の論理在庫予測結果を抽出する。ステップS73において、原材料メーカー2の理論在庫を計算する。ステップS74において、演算された原材料メーカー2の理論在庫数のうち、予測対象となる年月日において、発注から納品の間にかかる日数などのために廃棄等のロスとなってしまう原材料の数値を予測する。ステップS75において、予測演算部64は、ステップS73において演算された原材料メーカー2の理論在庫数から、ステップS74において演算された廃棄等のロスとなってしまう原材料の数値を減算し、廃棄等を加味した原材料メーカー2の理論在庫予測数を確定する。
図24は、原材料メーカー2の理論在庫数算出方法を示すフローチャートである。ステップS71において、原材料メーカー2への発注数の履歴および原材料メーカー2から自社倉庫への入庫数の履歴を抽出する。ステップS72において、これまでの原材料メーカー2の論理在庫予測結果を抽出する。ステップS73において、原材料メーカー2の理論在庫を計算する。ステップS74において、演算された原材料メーカー2の理論在庫数のうち、予測対象となる年月日において、発注から納品の間にかかる日数などのために廃棄等のロスとなってしまう原材料の数値を予測する。ステップS75において、予測演算部64は、ステップS73において演算された原材料メーカー2の理論在庫数から、ステップS74において演算された廃棄等のロスとなってしまう原材料の数値を減算し、廃棄等を加味した原材料メーカー2の理論在庫予測数を確定する。
(原材料メーカー2の理論在庫を管理する意義について)
卸売会社1が原材料メーカー2の在庫情報を理論在庫として把握しておくことにより、迅速かつ柔軟な対応が可能となる。たとえば、ある原材料の需要が急増する見込みであるにもかかわらず、原材料メーカー2の在庫が少ない場合には、その原材料の適切な流通量を確保するために、卸売会社1から、いつもより早めに発注する、または予め生産依頼をするという対応が可能となる。あるいは、ある原材料の需要が急減する見込みであるにもかかわらず、原材料メーカー2の生産予定がある場合には、原材料メーカー2が生産することをストップさせたり、生産判断の延期をアドバイスしたり、他の販売先の探索の手伝いをするなどの柔軟な対応が可能となる。
卸売会社1が原材料メーカー2の在庫情報を理論在庫として把握しておくことにより、迅速かつ柔軟な対応が可能となる。たとえば、ある原材料の需要が急増する見込みであるにもかかわらず、原材料メーカー2の在庫が少ない場合には、その原材料の適切な流通量を確保するために、卸売会社1から、いつもより早めに発注する、または予め生産依頼をするという対応が可能となる。あるいは、ある原材料の需要が急減する見込みであるにもかかわらず、原材料メーカー2の生産予定がある場合には、原材料メーカー2が生産することをストップさせたり、生産判断の延期をアドバイスしたり、他の販売先の探索の手伝いをするなどの柔軟な対応が可能となる。
(原材料に関する情報の他の検索方法について)
また、上述した図19,図20,図21,図22を示して説明したシミュレーションにおいては、置き換えをしたい原材料の名称又はコード、置き換えしたい商品の分類、対応する自社倉庫、その他の、置き換えしたい原材料に関する情報を検索する際に指定して実行する例を説明したが、これ以外にも、商品のコードから、商品レシピ情報を参照して食品製造業者や原材料を特定したり、取引先のマスタや原材料情報、入出庫情報を参照して原因ロットや素原材料を特定してもよい。あるいは、素原材料、原材料コード、賞味期限(製造日、ロット)から原材料情報や商品レシピ情報を参照して使用する商品を特定したり、入出庫情報を参照して該当賞味期限の納入先を特定するようにしてもよい。
また、上述した図19,図20,図21,図22を示して説明したシミュレーションにおいては、置き換えをしたい原材料の名称又はコード、置き換えしたい商品の分類、対応する自社倉庫、その他の、置き換えしたい原材料に関する情報を検索する際に指定して実行する例を説明したが、これ以外にも、商品のコードから、商品レシピ情報を参照して食品製造業者や原材料を特定したり、取引先のマスタや原材料情報、入出庫情報を参照して原因ロットや素原材料を特定してもよい。あるいは、素原材料、原材料コード、賞味期限(製造日、ロット)から原材料情報や商品レシピ情報を参照して使用する商品を特定したり、入出庫情報を参照して該当賞味期限の納入先を特定するようにしてもよい。
また、置き換えたい原材料に関する情報を検索する際の指定方法としては、原材料を所定のグループで事前にグルーピングしておき、そのグルーピングした原材料に対する識別子(アイテムグループコードとする)に基づいて検索するようにしてもよい。このアイテムグループコードは、たとえば、特定の食品製造業者3が指定する原材料群が予め決まっている場合などに、その制約に沿った入れ替え等をシミュレーションすることができ、通常の原材料コードや原材料名称のみでは対応できない取引関係上での細かな制約を反映させることが可能となる。
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。たとえば、上述した実施例において取り扱う商品として食品を例示したが、食品以外の製品に対しても適用可能である。
1…卸売会社、 2…原材料メーカー、 3…食品製造業者(商品製造業者の一例)、 4…小売店、 11〜13…倉庫、 31,32…クライアント端末 33…小売店のサーバ、 34…情報管理サーバ、 41…ネットワーク、 61…入力情報取得部、 62…送受信処理部、 63…情報記憶部(情報記憶手段の一例)、 64…予測演算部(予測演算手段の一例)、 65…発注数演算部(発注数演算手段の一例)、 66…情報生成部、67…表示情報生成部(表示制御手段の一例)、 68…予測精度検証処理部(予測精度検証手段の一例)、 69…トレサビリティ情報抽出部(関連情報抽出手段の一例)、 70…シミュレーション演算部(シミュレーション演算手段の一例)
Claims (6)
- 小売店で販売される商品の過去需要情報,前記商品を製造するための原材料を販売する原材料メーカーへの発注履歴情報および自社倉庫への入庫履歴情報,前記商品を製造する商品製造業者からの前記原材料の受注履歴情報および納入履歴情報,前記原材料の賞味期限または消費期限とそれらの期限までの日数により算出される、前記自社倉庫への入庫期限情報,前記商品製造業者への納品期限情報,前記原材料の自社の在庫数量情報,前記商品のレシピ情報,前記商品製造業者における前記原材料の使用期限の管理ルールを示す日数管理ルール情報を記憶する情報記憶手段と、
前記情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて、前記商品の今後の需要,前記商品製造業者の前記原材料ごとの理論在庫を予測すると共に、その理論在庫から前記自社倉庫内の原材料必要在庫数を演算する予測演算手段と、
前記原材料必要在庫数に基づいて、前記自社倉庫における原材料ごとの保持数を決定するとともに、決定された前記保持数の在庫を確保するために必要な発注数を演算する発注数演算手段と
を備えることを特徴とする在庫管理発注装置。 - 請求項1に記載の在庫管理発注装置において、
前記情報記憶手段は、前記予測演算手段および前記発注数演算手段による演算結果をさらに記憶し、
前記演算結果と、実際の前記商品製造業者における在庫数またはユーザが入力した最適値とを比較して、予測精度の検証を行う予測精度検証手段を備える
ことを特徴とする在庫管理発注装置。 - 請求項1または請求項2に記載の在庫管理発注装置において、
前記原材料を構成する素原材料情報と前記商品のレシピ情報に基づいて、関連する商品,前記原材料メーカー,前記商品製造業者,前記小売店のいずれかを抽出する関連情報抽出手段を備える
ことを特徴とする在庫管理発注装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の在庫管理発注装置において、
表示部への情報の表示を制御する表示制御手段と、
前記原材料メーカーに発注する前記原材料の、他の原材料への置き換えの指定を受けて、前記予測演算手段による前記他の原材料に対応する前記商品の今後の需要予測、前記原材料メーカーの理論在庫、前記商品製造業者の理論在庫、および前記自社倉庫内の原材料必要在庫予測の演算を制御し、前記発注数演算手段による、前記他の原材料に対応する前記自社倉庫における前記原材料ごとの前記保持数、および、前記発注数の演算を制御し、前記他の原材料に対応する予測結果および演算結果を前記表示制御手段に出力して前記表示部に表示させるシミュレーション演算手段と
を備えることを特徴とする在庫管理発注装置。 - 情報記憶手段と、予測演算手段と、発注数演算手段とを備える在庫管理発注装置が実行する在庫管理発注方法であって、
前記情報記憶手段が、小売店で販売される商品の過去需要情報,前記商品を製造するための原材料を販売する原材料メーカーへの発注履歴情報および自社倉庫への入庫履歴情報,前記商品を製造する商品製造業者からの前記原材料の受注履歴情報および納入履歴情報,前記原材料の賞味期限または消費期限とそれらの期限までの日数により算出される、前記自社倉庫への入庫期限情報,前記商品製造業者への納品期限情報,前記原材料の自社の在庫数量情報,前記商品のレシピ情報,前記商品製造業者における前記原材料の使用期限の管理ルールを示す日数管理ルール情報を記憶する情報記憶ステップと、
前記予測演算手段が、前記情報記憶ステップにて記憶された情報に基づいて、前記商品の今後の需要,前記原材料ごとの理論在庫,前記商品製造業者の前記原材料ごとの理論在庫を予測し、前記自社倉庫内の原材料必要在庫数を演算する予測演算ステップと、
前記発注数演算手段が、前記予測演算手段の処理により予測された前記自社倉庫内の原材料必要在庫数に基づいて、前記自社倉庫における原材料ごとの保持数を決定するとともに、決定された前記保持数の在庫を確保するために必要な発注数を演算する発注数演算ステップと
を含むことを特徴とする在庫管理発注方法。 - 原材料メーカーに発注した原材料を、小売店で販売される商品を製造する商品製造業者に納入する場合において、自社倉庫の在庫の管理と発注作業を実行する在庫管理発注装置として機能させるためのプログラムであって、
前記在庫管理発注装置を、
前記小売店で販売される商品の過去需要情報,前記商品を製造するための原材料を販売する原材料メーカーへの発注履歴情報および自社倉庫への入庫履歴情報,前記商品を製造する商品製造業者からの前記原材料の受注履歴情報および納入履歴情報,前記原材料の賞味期限または消費期限とそれらの期限までの日数により算出される、前記自社倉庫への入庫期限情報,前記商品製造業者への納品期限情報,前記原材料の自社の在庫数量情報,前記商品のレシピ情報,前記商品製造業者における前記原材料の使用期限の管理ルールを示す日数管理ルール情報を記憶する情報記憶手段と、
前記情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて、前記商品の今後の需要,前記商品製造業者の前記原材料ごとの理論在庫を予測すると共に、その理論在庫から前記自社倉庫内の原材料必要在庫数を演算する予測演算手段と、
前記予測演算手段の処理により予測された前記自社倉庫内の原材料必要在庫数に基づいて、前記自社倉庫における原材料ごとの保持数を決定するとともに、決定された前記保持数の在庫を確保するために必要な発注数を演算する発注数演算手段
として機能させるためのプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113689150A (zh) * | 2021-10-23 | 2021-11-23 | 深圳市骏丰木链网科技股份有限公司 | 一种板材电子商务平台的供应链管理方法和系统 |
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2017
- 2017-07-27 JP JP2017145136A patent/JP2018206329A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113689150A (zh) * | 2021-10-23 | 2021-11-23 | 深圳市骏丰木链网科技股份有限公司 | 一种板材电子商务平台的供应链管理方法和系统 |
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