JP2018205675A - ソリスト用バイオリン - Google Patents

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【課題】バイオリンの形としての美しさをそのままに、演奏形態を変更せず、音色も損なうことなく、音量を大きくするソリスト用バイオリンを提供する。【解決手段】ネック1・指板7・テールピース4・顎当て6・肩当て5を一体化させ、胴を固定することを廃し、弦の固定場所を胴のテールピンから指板へ変更することにより、胴への応力を極端に減らす。【選択図】図1

Description

本発明は、大きな音を出すためのバイオリンである。
バイオリンの祖先は、民族楽器にあるとされ、いまから300年前のアントニオ・ストラディバリの時代に、バイオリンの形が完成され、現在に至っている。バイオリンは、その美しい音色、音楽表現の素晴らしさを持ち、完成された楽器として、300年間ほとんど進化していない。
バイオリンコンチェルト・リサイタルを、CD等の録音を聴いてから生演奏を聴くと、期待を裏切られることが少なくない。それは、録音の場合、各楽器の音量をミキサーにより、電気的に調節し、バランス取ったものを録音しているため、素晴らしいハーモニーとして聞こえてくる、しかし、バイオリンリサイタルの生演奏は、進化した他の楽器による伴奏の音に圧力をかけられ、アンバランスとなっている。伴奏者は、それを考慮して、音量を下げるが、聴衆者が多くなった現代の広いホールなどでは、貧弱なものとなってしまう。マイクによって音を増幅させ、スピーカーで再生する場合もあるが、本当の意味で生とは言えない。
バイオリン演奏者は、演奏者の耳に非常に近い場所で音を出すため、聴衆者の立場で自分のバイオリンの音色を生の音で感じることが難しい。また、リサイタルなどで演奏者自身がバランスを感じることが困難である。そのためか、バイオリン演奏者はその問題点に気が付かない。進化の無かった理由の一つなのではないだろうか。
この改善策として、バイオリン自体が、進化し、音量の増加の必要性がある。バイオリンは音を出す胴が、ネック・指板・顎当て・肩当てによって、固定され、振動を押さえられている。更に、弦の張力が、指板先端からテールピースにかかり、胴に圧力をかけている、その弦の張力は駒を通して胴を押しつけている。これらの応力は胴に集中している。もし、この固定と、圧力による振動抑制を解放することができれば、振動を増すことができ、音量が増大する。
通常のバイオリンは全ての応力が胴に集中しているため、弦の振動が生かし切れていない。顎当て肩当てからの固定による締め付け力と、弦の張力を指板に集中させ、弦の振動が阻害されることなく胴に伝わり、胴の大きな振動ができる構造を考えた。従来の演奏形態に変更無く、形状も大きく変わることなく、ネック・指板・テールピース・顎当て・肩当てを全て一体化した構造を発明した。(一体化指板)
本発明は、ネック・指板・テールピース・顎当て・胸肩当てを、チタン合金丸棒部品によって、一体化させたこと。駒が、それに干渉せずに弦の振動を胴に伝える、駒セット用の穴あき構造を取り入れたことなどが、主要な特徴とする。
本発明の「一体化した指板」は顎当て・胸肩当てによる胴への固定を排除することができた。更に、指板上に弦を張ることができたため、ネックからテールピンにかけての圧力を無くすことができ、弦の張力が駒を通してかかる胴への圧力も減らすことに成功した。この結果、音量が大きくなることが確認された。それに伴い、従来のバイオリンよりも、音色が、太く広がりのあるものとなった。演奏技術のハーモニクスの音色も大きな音が出せるようになった。
胴の取り付けは、串刺し構造とし、固定はしない。その張力バランスシャフトの両端を、一体化された指板に、ネジによって固定される構造とした。このため、弦の振動に伴う、胴のローリング方向への振動が非常に大きくなった。更に、串刺し構造は、胴の交換を可能とした。一台の指板に、好みの音色、色、形の胴を容易に交換することができるようになった。
一体化した指板に弦を固定し、胴への圧力を減らしたことで、弦の折れ曲がりを減らし、耐久性を増すことができるようになった。
一体化された指板へ胴を付けることにより、指板の上下の高さを調節する祭に行っていた、駒削りや、指板自体を変えることなく指板の高さを変更することができるようになった。
胴への応力が非常に弱くなったため、胴内部のブロック・ライニングを小型化し、胴の軽量化をすることが可能となった。
胸肩当ては、一体型指板を胸と肩の2カ所で支えるため、安定した演奏ができる。また、従来の肩当てに於いて、人によっては多発する、肩の痛みがかなり軽減される。
正面図、右側面図、7指板と、4テールピースは15指板テールピース一体化シャフトの二本のチタン合金丸棒によってジョイントされる。ネジによる固定は必要としない。 正面図、右側面図。2ペグ、10弦、12駒、13アジャスターの4つは市販品使用。 胴、正面図、右側面図。 A−A断面拡大図。19上軸受け,18下軸受けは黒檀などの堅木を使用する。19上ブロック、23下ブロックの軸受け用取り付け穴は、図1の17張力バランスシャフト、が、まっすぐ通る角度で開ける。3表板、11裏板を取り付ける前に、9横板に、23下ブロックと、18下軸受けが固定されてから内側にロート状の穴を開ける。これは組み立て時に、17張力バランスシャフトが18下軸受けに通りやすくするためである。 正面図、右側面図。1ネックの幅3ミリ溝の長さ、角度、深さは、組み立て時の楽器の状態にあわせて加工する。先端部の形状はバラエティーに富んだ形にすることが可能である。6顎当てに付く6.2キリ深7の二つの穴の間隔は穴の中心から中心まで45ミリ。厚さ、長さ、幅、等の形状は演奏者の顎の形に合わせて成形する。材質は堅木。固定はM3止めネジ使用。 正面図。17張力バランスシャフトはチタン合金直径3ミリ丸棒。5胸肩当てに付く二つの6.5キリの間隔は、穴の中心から中心まで45ミリ。厚さ、長さ、幅、等の形状は演奏者の肩の形に合わせて成形する。材質は堅木。 正面図、右側面図。ペグ穴・弦取り付け穴はペグが干渉しない位置に開ける。7指板、4テールピースの長さ、幅、厚さ、アジャスター穴間隔、位置などは演奏者の好みで変化する。7指板のM3ネジの角度は楽器の状態に合わせて開ける。4テールピースの2つの6.02キリの間隔は、穴の中心から中心まで45ミリ。 正面図、右側面図。21スペーサーの寸法Xは、楽器の状態に合わせて決める、材質は堅木。20テールピース補強材は、4テールピースに大きさを合わせ、固定後穴を開ける。堅木使用。24シャフト用引きネジは軽合金使用。弦を張ったときの7指板のたわみを24シャフト用引きネジで修正する。14胴位置調節アームの材質は堅木。固定はM3固定ネジ使用する。15指板テールピース一体化シャフトはチタン合金使用。22テールピース顎当て胸肩当て一体化シャフトはチタン合金使用。 正面図、右側面図。8上軸受け。18下軸受け。両方とも堅木使用。長さは楽器の状態に合わせて加工。26シャフト押さえは、厚さは3ミリのまま、やや大きめの材料を用意し、1ネックに、隙間を17張力バランスシャフトに合わせて接着した後、7指板との接着面に飛び出している26シャフト押さえを削り、形を整える。 B−B断面図の6.02キリ二つの穴の間隔は、穴の中心から中心まで45ミリ。 低面図。12駒。市販の駒を図のようにカットして使用する。
バイオリンの胴にかかる圧力減らし、音量を増すことができたため、生演奏時のマイクによる増幅拡声を最小限にし、または不要となることが考えられる。そのため、CD録音並のバランスで、生演奏を聴衆者に提供できる。
最大音量から最小音量までの差が大きくなったため、演奏が楽になり、演奏の負担が軽減される可能性がある。また、音楽表現の幅が広くなる可能性がある。
バイオリンの胴が交換できるため、様々な演奏ジャンルに対応できる。
オーケストラのバイオリンセクション全員が、このソリスト用バイオリンを使用した場合、楽団全員がフルパワーで演奏したときのバイオリンの音色が消失せず、メロディーが聴き取れるようになる可能性がある。
1 ネック
2 ペグ(市販の物を使用)
3 表板
4 テールピース
5 肩当て
6 顎当て
7 指板
8 上軸受け
9 横板
10 弦(市販の物を使用)
11 裏板
12 駒(市販の物を加工して使用)
13 アジャスター(市販の物を使用)
14 胴位置調節アーム
15 指板ネック一体化シャフト
16 ライニング
17 張力バランスシャフト
18 下軸受け
19 上ブロック
20 テールピース補強材
21 スペーサー
22 テールピース顎当て肩当て一体化シャフト
23 下ブロック
24 シャフト用引きネジ
25 上ナット
26 シャフト押さえ

Claims (3)

  1. ペグボックス、指板、ネック、テールピース、顎当て、肩当てを一体化した構造。
  2. 一体化させた構造体に、胴を取り付けるための、串刺し取り付け構造。
  3. 胸と、肩の2カ所で支える胸肩当て。
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"S"しげちゃん"HARA - Google+", ONLINE, JPN6018044417, 20 April 2017 (2017-04-20), JP, ISSN: 0003916825 *

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