JP2018204471A - 圧縮着火式エンジン及び圧縮着火式エンジンの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧縮着火式エンジンは、エンジン本体(ディーゼルエンジン1)と、燃焼室14aに、第1燃料を供給する第1燃料供給部(ナフサ用インジェクタ19)と、圧縮着火に至る圧力及び温度の少なくとも一方が第1燃料よりも低くかつ、第1燃料よりも気化しにくい第2燃料を供給する第2燃料供給部(ディーゼル燃料用インジェクタ18)と、エンジン本体が、少なくとも高負荷の運転領域において運転しているときに、燃焼室の空燃比が14.5〜15.0の範囲になるよう、第1燃料及び第2燃料を燃焼室に供給するよう構成された制御部(PCM10)と、を備えている。
【選択図】図1
Description
ディーゼルエンジン1は、複数のシリンダ11a(図1においては、一つのみ図示)が設けられたシリンダブロック11と、このシリンダブロック11上に配設されたシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の下側に配設され、潤滑油が貯溜されたオイルパン13とを有している。ディーゼルエンジン1の各シリンダ11a内には、ピストン14が、シリンダ中心軸に沿って往復動するよう嵌挿されている。ピストン14は、コンロッド14bを介してクランクシャフト15と連結されている。ピストン14の頂面にはリエントラント形の燃焼室14aを区画するキャビティが形成されている。ディーゼルエンジン1は、その幾何学的圧縮比が13以上18以下に構成されている。
図1及び図2に示すように、ディーゼルエンジン1は、パワートレイン・コントロール・モジュール(以下、PCMという)10によって制御される。PCM10は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成されている。このPCM10が制御装置(及び制御部)を構成する。PCM10には、図2に示すように、様々なセンサの検出信号が入力される。ここに含まれるセンサは、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサSW1、サージタンク33に取り付けられて、燃焼室14aに供給される空気の圧力を検出する過給圧センサSW2、空気の温度を検出する吸気温度センサSW3、クランクシャフト15の回転角を検出するクランク角センサSW4、車両のアクセルペダル(図示省略)の操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサSW5、三元触媒41aの上流側と下流側の排気通路に取り付けられ、排気中の酸素濃度を検出するO2センサSW6、排気通路40におけるタービン61bよりも上流側における排気圧力を検出する排気圧力センサSW7、吸気通路30内に吸入される吸気流量を検出するエアフローセンサSW8、EGR弁51aの開度を検出するEGR弁開度センサSW9、吸気弁21の位相角を検出する吸気弁位相角センサSW10、及び、ウエストゲート弁65aの開度を検出するウエストゲート弁開度センサSW11である。
PCM10によるディーゼルエンジン1の基本的な制御は、主にアクセル開度に基づいて目標トルクを決定し、ディーゼル燃料用インジェクタ18及びナフサ用インジェクタ19に、目標トルクに対応する燃料の噴射を実行させることである。
次に、PCM10が実行する燃料噴射制御について説明をする。前述したように、このエンジンシステムは、主にトルク生成用のナフサと、主に着火用のディーゼル燃料とをディーゼルエンジン1に供給する。ナフサの供給重量と、ディーゼル燃料の供給重量とを比較したときに、ナフサの供給重量の方が、ディーゼル燃料の供給重量よりも多い。ディーゼル燃料は、燃焼室14aに供給する全燃料量に対して、重量比で10%以下にする。ディーゼル燃料は、例えば、全燃料重量に対して5%としてもよい。
PCM10は、上述の如く、燃焼室14aの空燃比A/Fを略理論空燃比にするために、並びに、燃料の着火性を高めるために、ナフサ及びディーゼル燃料の両方を燃焼室14aに供給するときは、少なくとも低負荷側の運転域において、EGR弁51aを制御して、排気通路40から排気ガスの一部を吸気通路30に還流させる(EGR)。
PCM10は、燃焼室14aの空燃比A/Fを略理論空燃比にするために、上述のEGR制御に加えて、エンジン低負荷域(P域)において、吸気S-VT71による吸気遅閉じ制御を実行する。
図6に示すように、各センサSW1〜SW11の検知信号が読込まれ、エンジン1の運転状態がCS域(冷間時又は強制始動時)にあるか否かを判別される(S1,S2)。
図7は、幾何学的圧縮比が16のエンジン1において、エンジン回転数1500rpmでの、低負荷域(P域)、中負荷域(S1域)、及び高負荷域(S2)での燃焼制御に関する主な諸元の一例を示す。なお、ここで示す数値は、例示であり、仕様に応じて変更可能である。また、各数値は、基準値を示しており、実用上は多少のばらつきを含み得る。
10 PCM(制御部)
14a 燃焼室
16 吸気ポート
18 ディーゼル燃料用インジェクタ(第2燃料供給部)
19 ナフサ用インジェクタ(第1燃料供給部)
40 排気通路
41a 三元触媒
Claims (8)
- 燃焼室を有するエンジン本体と、
前記燃焼室に、第1燃料を供給するよう構成された第1燃料供給部と、
圧縮着火に至る圧力及び温度の少なくとも一方が前記第1燃料よりも低くかつ、前記第1燃料よりも気化しにくい第2燃料を、着火用の燃料として前記燃焼室に供給するよう構成された第2燃料供給部と、
前記第1燃料供給部及び前記第2燃料供給部に接続されかつ、前記エンジン本体が、少なくとも高負荷の運転領域において運転しているときに、前記燃焼室の空燃比が14.5〜15.0の範囲になるよう、前記第1燃料及び前記第2燃料を前記燃焼室に供給するよう構成された制御部と、を備えている圧縮着火式エンジン。 - 請求項1に記載の圧縮着火式エンジンにおいて、
前記第1燃料は、前記第2燃料に対して沸点が低い燃料である圧縮着火式エンジン。 - 請求項1又は2に記載の圧縮着火式エンジンにおいて、
前記エンジン本体の排気通路には、前記燃焼室から排出した排気ガスを浄化するよう構成された三元触媒が配設され、
前記制御部は、前記排気通路における前記三元触媒の上流の排気ガスの空燃比が理論空燃比になるように、前記第1燃料及び前記第2燃料を前記燃焼室に供給する圧縮着火式エンジン。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮着火式エンジンにおいて、
前記第2燃料の、前記燃焼室への供給重量は、前記燃焼室へ供給する全燃料重量に対して10%以下である圧縮着火式エンジン。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧縮着火式エンジンにおいて、
前記第1燃料はナフサを含み、前記第2燃料はディーゼル燃料を含む圧縮着火式エンジン。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧縮着火式エンジンにおいて、
前記第1燃料はガソリンを含み、前記第2燃料はディーゼル燃料を含む圧縮着火式エンジン。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の圧縮着火式エンジンにおいて、
前記第1燃料供給部は、前記エンジン本体の吸気ポートに前記第1燃料を噴射し、
前記第2燃料供給部は、前記燃焼室内に前記第2燃料を噴射する圧縮着火式エンジン。 - エンジンが、少なくとも高負荷の運転領域において運転しているときに、前記エンジンの燃焼室に第1燃料を供給し、
圧縮着火に至る圧力及び温度の少なくとも一方が前記第1燃料よりも低くかつ、前記第1燃料よりも気化しにくい第2燃料を、着火用の燃料として前記燃焼室に供給し、
前記第1燃料及び前記第2燃料を前記燃焼室に供給した後に、前記燃焼室内の混合気が圧縮着火し、
前記燃焼室の空燃比を、14.5〜15.0の範囲にする圧縮着火式エンジンの制御方法。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001182537A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-06 | Nissan Motor Co Ltd | 4ストロークサイクル式圧縮着火内燃機関 |
JP2002364395A (ja) * | 2001-06-05 | 2002-12-18 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 内燃機関 |
JP2003532829A (ja) * | 2000-05-08 | 2003-11-05 | カミンス インコーポレイテッド | 初期制御噴射を行なうpcciモードで作動可能な内燃機関と作動方法 |
US20130179050A1 (en) * | 2010-08-16 | 2013-07-11 | Westport Power Inc. | Gaseous-Fuelled Stoichiometric Compression Ignition Internal Combustion Engine |
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2017
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