JP2018204071A - 3次元積層造形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビームによって与えられる入熱エネルギーが、造形物周上の場所によって偏ってしまうことを防ぐ。【解決手段】本発明の一態様の3次元積層造形装置では、制御部が、3次元構造物のデータに基づいて形成される造形物と粉末層との境界線を所定数のエリアに分割するとともに、ビームの走査順として、分割された各エリアが間欠的に照射される順番を設定する。【選択図】図5

Description

本発明は、粉末試料を薄く敷いた層を一層ずつ重ねて造形する3次元積層造形装置に関する。
近年、CAD(Computer-Aided Design)等で生成された設計データに基づいて、物体の断面形状を積層することにより3次元の物体を造形する3次元造形技術が脚光を浴びている。その造形方式には、例えば、光造形法、熱溶解積層法、粉末焼結積層造形法等がある。
粉末焼結積層造形法で造形を行う3次元積層造形装置では、粉末試料をベースプレートの上に薄く敷き詰め、敷き詰められた粉末(以下「粉末層」と称する)の造形したい部分に対して、熱源としてのレーザー又は電子ビームを照射することにより粉末を溶融する。そして、3次元積層造形装置は、造形物の高さ方向にベースプレートを移動させながら上記処理を繰り返すことにより、3次元の物体を造形する。例えば、特許文献1には、粉末材料に光ビームを照射して硬化層を形成し、この硬化層を積み重ねて所望の三次元形状を有する造形物Mを製造する、三次元形状造形物の製造方法が開示されている。
特開2001−152204号公報
粉末層にビームを照射するプロセスでは、粉末層のXY平面における造形物と粉末(電子ビーム方式の場合は仮焼結体)との境界線を溶融する輪郭溶融と、輪郭溶融によって溶融された境界線の内側を溶融する面溶融とが行われる。輪郭溶融では、造形物の輪郭線上(造形物周上)の複数の照射スポット又はラインが、ビームによって連続的あるいはランダムに走査(スキャン)される。ここで、図1を参照して、輪郭溶融におけるビームのスキャンパターンの例について説明する。図1は、輪郭溶融におけるビームのスキャンパターンの例を示す説明図である。
図1において、実線で示す四角形はベースプレートBPを示し、ベースプレートBPの内側に形成される太字の破線で示す四角形は、ビームによる走査が行われる加熱エリアARを示す。白丸は、ビームが照射される点(スポット)SP1〜SP16を示し、太字の破線の上に記載した細字の破線の矢印は、ビームがスポット間を移動する場合の移動の軌跡を示す。なお、図1に示す例では、スキャンパターンを分かりやすく示すために、スポット間の距離(ピッチ)を大きくとっているが、実際のスポット間の距離は、図示された間隔よりももっと短い。
図1に示す例では、ビームによるスキャンは、加熱エリアARの左上端にあるスポットSP1を起点として時計回りの方向に向かって行われ、再びスポットSP1に到達する手前で終了する。例えば、スポットSP1にビームが照射されると、スポットSP1に加えられた熱は一定の時間で周囲へ伝導し、周囲の温度が上がる。そして、スポットSP1の照射後に、スポットSP1に隣接するスポットSP2に対しても同じエネルギーでビームが照射されると、スポットSP2におけるビームの入熱エネルギーは、スポットSP1に与えられた入熱エネルギーの影響も受けた大きなものとなる。
このように、互いに近接するスポットに対して時間的に連続してビームが照射される場合、スキャンが進むにつれて、スポットに加わる入熱エネルギーが大きくなってしまう。そして、入熱エネルギーが大きくなりすぎた場合、粉末の溶融が想定以上に進んでしまい、3次元積層造形物の造形の精度が落ちてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、ビームによって与えられる入熱エネルギーが、造形物周上の場所によって偏ってしまうことを防ぐことにある。
本発明の一態様の3次元積層造形装置は、鉛直方向に移動するベースプレートと、そのベースプレートの上面に、粉末試料からなる粉末層を積層する粉末供給部と、ビームを発生するビーム発生部と、3次元構造物のデータに基づいて計画された走査順で、ビーム発生部で発生されたビームがベースプレートに積層された粉末層の各照射ポイントに照射されるよう制御する制御部とを備える。この制御部は、3次元構造物のデータに基づいて形成される造形物と粉末層との境界線を所定数のエリアに分割するとともに、走査順として、分割された各エリアが間欠的に照射される順番を設定する。
本発明の一態様の3次元積層造形装置では、3次元構造物のデータに基づいて形成される造形物と粉末層との境界線上の各エリアが、ビームによって間欠的に照射される。したがって、本発明の一態様の3次元積層造形装置によれば、ビームによって与えられる入熱エネルギーが、造形物周上の場所によって偏ってしまうことを防ぐことができ、造形物の品質を向上させることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
従来の3次元積層造形の輪郭溶融におけるビームのスキャンパターンの例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る3次元積層造形装置の全体構成例を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る3次元積層造形装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子銃駆動制御部の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子ビームの走査順の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子ビームの走査順の一例を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る電子ビームの走査順の一例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態に係る3次元積層造形装置の全体構成について、図2を参照して説明する。図2は、第1の実施形態に係る3次元積層造形装置20の全体構成例を示す概略断面図である。図2において、3次元積層造形装置20のベースプレート9の移動方向(鉛直方向)をZ方向とし、Z方向に垂直な第1の方向をX方向、Z方向及びX方向に垂直な第2の方向をY方向とする。
図2に示す3次元積層造形装置20は、真空容器1、電子銃2(ビーム発生部の一例)及び真空容器1と電気的に接続された後述する造形制御装置30(図3参照)を有する。電子銃2は、真空容器1の上部に装着される。真空容器1の内部には、金属粉末10が充填された線状漏斗11(粉末供給部の一例)、及び、筒状の造形枠台3が設けられる。造形枠台3の中央部には、上端部が開口された略四角柱状のピット4が形成される。ピット4の内部には、四角形の板状の部材で構成されるインナーベース5a、及び、インナーベース5aの下面に接続されるZ軸部5bが設けられる。ピット4の下方には、Z軸部5bをZ方向に駆動する機構であるZ駆動機構6が設けられる。Z駆動機構6によってZ軸部5bがZ方向に垂直に駆動されることにより、インナーベース5aがピット4の内部を上下方向に移動する。Z駆動機構6には、例えば、ラック&ピニオンやボールねじ等を用いることができる。
インナーベース5aの側端部には、耐熱性及び柔軟性のあるシール部材7が設けられる。インナーベース5aのZ方向での移動は、シール部材7が造形枠台3の内面を滑ることにより実現される。真空容器1内の雰囲気が図示していない真空ポンプにより排気されることで、真空容器1内は真空に維持される。インナーベース5aの上部には、図中に破線で示す複数本の支柱8によって支えられた状態で、ベースプレート9が設けられる。ベースプレート9は、その上面に金属粉末10が積層される粉末台であり、インナーベース5aのZ方向に移動に伴ってピット4の内部を上下方向に移動する。
3次元積層造形装置20による造形の開始時には、電子銃2から電子ビームが照射されることにより、ベースプレート9及びその周囲の雰囲気が余熱される。そして、Z駆動機構6によってZ軸部5bが駆動されることにより、ベースプレート9が、造形枠台3の上面よりZ方向にΔZ分下がった位置に配置される。そして、金属粉末10が充填された線状漏斗11が、造形枠台3の上面(図1の左側)に沿って、ベースプレート9を挟んで反対側にある造形枠台3の上面(図1の右側)に移動する。これにより、金属粉末10がベースプレート9の上面に敷き詰められ、ベースプレート9上に厚さΔZ分の粉末層が形成される。
次に、3次元積層造形装置20の電子銃2は、この粉末層の全面に小さい照射エネルギーの電子ビームを照射し(予備照射)、粉末層を仮焼結させる。これにより、粉末層は、一定の温度(例えば約730度)に加熱される。予備照射では、小さな照射エネルギーの電子ビームを、75μsの照射時間で照射する。状況に応じて、電子ビームのビームスポットの合焦状態をぼかしたりすることも行われる。
次に、予め準備された、設計データ上の造形物をΔZ間隔でスライスして得られる造形物の2次元形状の情報(スライスデータ)に従い、ベースプレート9上の粉末層(仮焼結体)の造形物の形成領域に対して、電子ビームが出射される。チタン系の金属粉末10の融点は、約1600℃であるため、一例として粉末層の形成領域を電子ビームにより2000℃まで加熱する処理をする。そして、電子銃2から出射された電子ビームにより、その2次元形状の形成領域にある金属粉末10が溶融する。このプロセスは、「本溶融」と称される。溶融した金属粉末10は、材料に応じた所定時間が経過すると凝固する。
この本溶融のプロセスにおいては、まず、造形物の2次元形状(以下、単に「造形物」とも称する)の縁取りをする輪郭溶融が行われる。造形物の縁とは、すなわち、造形物と粉末層(仮焼結体)との境界線である。輪郭溶融の終了後には、縁取りされた造形物の内側を溶融する面溶融が行われる。なお、ここでは輪郭溶融の後に面溶融を行う例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。最初に面溶融を行ってから輪郭溶融を行うようにしてもよい。
輪郭溶融及び面溶融が行われ、1層分の金属粉末10が溶融及び凝固すると、Z駆動機構6によりベースプレート9がΔZ分下げられる。次に、ΔZ分の金属粉末10が、直前に敷き詰められた層(下層)の上に敷き詰められる。そして、上述した輪郭溶融及び面溶融が行われる。この一連の処理を繰り返し、溶融及び凝固した金属粉末10の層が積み重なることにより、3次元の造形物12(「3次元構造物」の一例)が構築される。
次に、3次元積層造形装置20の制御系(造形制御装置30)の構成例について、図3を参照して説明する。図3は、3次元積層造形装置20の制御系の構成例を示すブロック図である。
図3に示す3次元積層造形装置20は、真空容器1と電気的に接続される造形制御装置30を有する。造形制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)31、記憶部32、操作入力部33、Z駆動制御部34、漏斗駆動制御部35、電子銃駆動制御部36及び通信インターフェース(図3では「通信I/F」と表記する)38を備える。
CPU31(制御部の一例)は、記憶部32に記憶された造形プログラム(図示略)を読み出し、この造形プログラムに従い、各部の処理及び動作を制御する。CPU31は、システムバス37を介して、造形制御装置30を構成する各部と相互にデータを送信及び/又は受信可能に接続される。
記憶部32は、不図示のROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等よりなる。記憶部32のROMには、CPU31が実行する造形プログラムや、造形物12(図2参照)のパラメータ(積層造形データ32a)等が記憶される。RAMは、データを一時的に記憶する揮発性の記憶部であり、CPU31が制御を行う際の作業領域として使用される。
Z駆動制御部34は、CPU31の制御の下、Z駆動機構6(図2参照)の動作を制御する。漏斗駆動制御部35は、CPU31の制御の下、線状漏斗11(図2参照)の動作を制御する。電子銃駆動制御部36(制御部の一例)は、CPU31の制御の下、電子銃2から出射する電子ビームの照射エネルギー及び照射位置を制御する。
通信インターフェース38は、図示しないNIC(Network Interface Card)等の通信ネットワークを介して、所定の形式に従った情報の送受信を行なうインターフェースである。通信インターフェース38には、例えば、シリアルインターフェースが適用される。
次に、図4を参照して、造形制御装置30の電子銃駆動制御部36の内部構成について説明する。図4は、電子銃駆動制御部36の内部構成例を示すブロック図である。電子銃駆動制御部36は、積層造形データ読み込み部361、走査順決定部362、駆動信号出力回路363及び増幅回路364を備える。
積層造形データ読み込み部361は、通信インターフェース38(図3参照)を介して接続された記憶部32内に格納された積層造形データ32aを読み込む。
走査順決定部362は、電子銃2が発生する電子ビームの粉末層に対する走査順(照射順)を計画し、決定する。走査順決定部362は、造形物と仮焼結体との境界線を所定数のエリアに分割するとともに、走査順として、分割された各エリアが間欠的に照射される順番を設定する。走査順決定部362による走査順の設定手法、及び、該走査順に従って行われる電子ビームの走査の例については、後述の図5を参照して詳述する。
駆動信号出力回路363は、走査順決定部362で設定された走査順に従って、電子銃2に駆動信号を出力する。増幅回路364は、駆動信号出力回路363から出力された駆動信号を増幅して、電子銃2に供給する。そして、電子銃2において、増幅回路364から供給された駆動信号に基づいて電子ビームの偏向処理が行われることにより、電子ビームが、走査順決定部362で設定された走査順に従って走査される。
次に、走査順決定部362による電子ビームの走査順の設定手法、及び、走査順決定部362で設定された走査順に基づく電子ビームの走査の例について説明する。
まず、走査順決定部362は、造形物と仮焼結体との境界線(以下、「輪郭溶融の軌跡」と称する)をいくつかのエリアに分ける。エリアの分割数Aは、下記の式(1)により求めることができる。下記の式(1)において、“B”は輪郭溶融の軌跡の周回回数を示し、“n”は、輪郭溶融の軌跡の一周あたりの電子ビームの照射回数を示す。
A=nB…式(1)
すなわち、走査順決定部362は、輪郭溶融の軌跡の周回回数B(以下、単に「周回回数B」とも称する)と、輪郭溶融の軌跡の一周あたりの電子ビームによる照射回数n(以下、単に「照射回数n」とも称する)とを乗算した数を、エリアの分割数Aとする。さらに、走査順決定部362は、輪郭溶融の軌跡の一分割(1エリア)分の距離(以下、「最小輪郭溶融距離D」と称する)を求める。輪郭溶融の軌跡の一周分の距離(以下、「造形物輪郭長」とも称する)を“C”とした場合、最小輪郭溶融距離Dは、下記の式(2)により算出できる。
最小輪郭溶融距離D=C/nB…式(2)
つまり、走査順決定部362は、造形物輪郭長Cを、エリアの分割数A(=nB)で除算した値を、最小輪郭溶融距離Dに設定する。
また、走査順決定部362は、1つのエリアが照射されてから次のエリアが照射されるまでの間で飛ばされる(照射されない)エリアの数(以下、「スキップ数」とも称する)を、(周回回数B−1)の値に設定する。走査順決定部362は、エリアのスキップ数の代わりに、照射が終わったエリアから次の照射対象エリアまでのステップ数を算出してもよい。ステップ数は、周回回数Bと同数に設定される。
そして、駆動信号出力回路363は、輪郭溶融の軌跡を一周する間に電子ビームがn回照射され、1回に電子ビームが照射する距離が最小輪郭溶融距離Dとなり、一周毎に照射対象のエリアが一つずつずれるように、電子銃2を駆動する。なお、電子ビームによる走査順を規定する上記各パラメータのうちの、周回回数B及び照射回数nには、オペレータ等が、操作入力部33(図3参照)を介して任意の値を設定することができる。
ここで、図5を参照して、電子ビームによる輪郭溶融の軌跡(造形物12と仮焼結体との境界線)の走査の例について説明する。図5は、第1の実施の形態に係る電子ビームによる輪郭溶融の軌跡の走査の例を示す説明図である。図5には、輪郭溶融の軌跡の周回回数Bに“3”が設定され、輪郭溶融の軌跡の一周あたりの電子ビームによる照射回数nに“4”が設定された場合の、電子ビームによる走査の例を示す。図5に示す例では、造形物のXY平面(溶融面)における形状(2次元形状)が円形である。そして、電子ビームによる走査が、照射スポットSP20を起点として、輪郭溶融の軌跡上を時計回りの方向に行われる。
周回回数Bに“3”、照射回数nに“4”に設定される場合、エリア分割数Aは、上記式(1)に基づいて“12”と算出される。そして、12個に分割された各エリアは、4回に分けて行われる1周分の照射が3周分終了した時点で、すべて照射される。造形物の軌跡の全長、すなわち造形物輪郭長Cは、スライスデータにより決定され、例えば120mmであるとする。したがって、最小輪郭溶融距離Dは、上記式(2)に基づいて120/(4×3)=10mmと算出される。
エリアのスキップ数は、(周回回数B−1)、すなわち“2”に設定される。次の照射対象エリアまでのステップ数として表現する場合には、ステップ数は、周回回数Bと同じ値、すなわち“3”となる。
電子ビームによる走査を始点の照射スポットSP20から開始する場合、走査の1周目においては、走査SC1、SC2及びSC3の3回の走査が行われる。1回目の走査SC1では、始点の照射スポットSP20を含むエリアAR1が照射される。電子ビームによるエリアAR1の走査は、エリアAR1内の各照射スポットを連続的に照射することにより行う。この照射スポットSP20からエリアAR1の終点までの長さが、最小輪郭溶融距離Dに相当する。なお、図5に示す例では電子ビームによるスキャンパターンを分かりやすく示すために、照射スポット間の距離(ピッチ)を大きくとっているが、実際のスポット間の距離は、図示された間隔よりももっと短い。また、エリアAR1以外のエリアにおいても同様の走査が行われるが、その他の各エリア内の照射スポットの図示は省略する。
2回目の走査SC2では、エリアAR1から時計回りの方向で2エリア分飛んだ(進んだ)位置にあるエリアAR4が照射される。以降、同様の法則に基づき、3回目の走査SC3ではエリアAR7が、4回目の走査SC4ではエリアAR10が照射される。
電子ビームによる走査の2周目においては、照射を開始するエリアが、走査の1周目の1回目に走査したエリアから走査方向に一分割領域分ずらされる。すなわち、エリアAR1と時計回り方向で隣接するエリアAR2を起点として、電子ビームによる走査が開始される。つまり、2周目においては、1回目(1周目から累計すると5回目)の走査SC5ではエリアAR2が照射され、続く6回目の走査SC6では、エリアAR2から時計回りの方向で2エリア分飛んだ位置にあるエリアAR5が照射される。以降、同様の法則に基づき、7回目の走査SC7ではエリアAR8が、8回目の走査SC8ではAR11が照射される。
電子ビームによる走査の3周目においては、照射を開始するエリアが、走査の2周目の1回目に走査したエリアから走査方向に一分割領域分ずらされる。すなわち、エリアAR2と時計回り方向で隣接するエリアAR3を起点として、電子ビームによる走査が開始される。3周目においては、1回目(1周目から累計すると9回目)の走査SC9ではエリアAR3が、続く10回目の走査SC10ではエリアAR6が照射される。そして、11回目の走査SC11ではエリアAR9が、12回目の走査SC12ではAR12が照射される。
[第1の実施形態の効果]
上述した第1の実施形態では、造形物と仮焼結体との境界線が所定数のエリアに分割され、分割された各エリアが、電子ビームによって規則正しいルールに従って時間的及び空間的に間欠的に照射される。したがって、上述した第1の実施形態によれば、電子ビームにより与えられる入熱エネルギーが、造形物と仮焼結体との境界線上の場所(エリア)によって偏ってしまうことを防ぐことができる。したがって、溶融によって生成される造形物12の表面の組成、精度、粗さ等が、造形物12の周上の場所に関わらず等しくなり、その結果、造形物12の品質が向上する。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、走査順決定部362は、エリアの分割数Aと、輪郭溶融の軌跡の周回回数Bとを、下記に示す第1の条件又は第2の条件を満たす値に設定する。そして、電子ビームによる照射を、“(周回回数B−1)”の値に設定されるスキップ数でエリアを飛ばしながら(スキップしながら)、周回回数Bに設定された周数分だけ行う。
第1の条件は、(1)エリアの分割数A≧周回回数B以上であり、かつ、(2)エリアの分割数Aの約数が、周回回数Bの約数以外の整数であること、である。第2の条件は、(1)エリアの分割数A≧周回回数B以上であり、かつ、(2)エリアの分割数Aが、周回回数Bの1を除く約数の倍数以外の整数であること、である。
例えば、エリアの分割数Aを“10”とする場合、第1の条件の最初の条件である、「(1)エリアの分割数A≧周回回数B」を成立させる周回回数Bの約数は、“1”,“2”,“3”,“4”,“5”,“6”,“7”,“8”,“9”,“10”となる。これらの値のうち、第1の条件の2番目の条件である「(2)エリアの分割数Aの約数が、周回回数Bの約数以外の整数であること」を成立させる周回回数Bの値は、エリアの分割数Aの約数である“1”,“2”,“5”,“10”以外の整数となる。すなわち、“3”,“7”,“9”となる。したがって、エリアの分割数Aを“10”に設定した場合には、周回回数Bを“3”、“7”又は“9”に設定することができる。
また、例えば、周回回数Bを“3”とする場合、第2の条件の2番目の条件である「(2)エリアの分割数Aが、周回回数Bの1を除く約数の倍数以外の整数であること」を成立させるエリアの分割数Aの値は、B=3の1を除く約数の倍数以外の整数となる。“3”の1以外の約数は“3”であり、3の倍数は、“3”,“6”,“9”,“12”,“15”…である。これらを除く整数であり、かつ、第2の条件の最初の条件である「(1)エリアの分割数A≧周回回数B」を成立させる値は、“4”,“5”,“7”,“8”,“10”,“11”,“13”,“14”…となる。したがって、エリアの分割数Aには、これらのうちのいずれかの値を設定可能である。
次に、図6を参照して、第2の実施形態に係る、電子ビームによる輪郭溶融の軌跡(造形物12と仮焼結体との境界線)の走査順の例について説明する。図6は、第2の実施形態2に係る電子ビームによる輪郭溶融の軌跡の走査の例を示す説明図である。図6には、エリアの分割数Aに“10”が設定され、周回回数Bに“3”が設定された場合の、電子ビームによる走査の例を示す。図6に示す例では、造形物のXY平面における形状が正十角形であり、電子ビームによる走査が、始点の照射スポットSP30から反時計回りの方向に、造形物と仮焼結体との境界線である輪郭溶融の軌跡上において行われる。エリアのスキップ数は、(周回回数B−1)である“2”に設定される(次のエリアまでのステップ数は、周回回数B=3となる)。
電子ビームによる走査を始点の照射スポットSP30から開始する場合、走査の1周目の1回目の走査SC21では、照射ポイントSP30を含むエリアAR21が照射される。そして、2回目の走査SC22では、エリアAR21から反時計回りの方向で2エリア分進んだ(スキップした)位置にあるエリアAR24が照射される。以降、同様の法則に基づき、3回目の走査SC23ではエリアAR27が、4回目の走査SC24ではエリアAR30が照射される。
電子ビームによる走査の2周目の1回目(1周目から累計すると5回目)の走査SC25では、1周目の最後(4回目)の走査で照射されたエリアAR30から反時計回りの方向に2エリア分進んだ位置にあるエリアAR23が照射される。続く6回目の走査SC26では、エリアAR23から反時計回りの方向で2エリア分進んだ位置にあるエリアAR26が照射され、7回目の走査SC27では、エリアAR26から反時計回りの方向で2エリア分進んだ位置にあるエリアAR29が照射される。
電子ビームによる走査の3周目の1回目(1周目から累計すると8回目)の走査SC28では、2周目の最後(7回目)の走査で照射されたエリアAR29から反時計回りの方向に2エリア分飛んだ位置にあるエリアAR22が照射される。続く9回目の走査SC29では、エリアAR22から反時計回りの方向で2エリア分飛んだ位置にあるエリアAR25が照射され、10回目の走査SC30では、エリアAR25から反時計回りの方向で2エリア分飛んだ位置にあるエリアAR28が照射される。
つまり、図6に示す例によれば、輪郭溶融の軌跡を構成する各エリアを、2つ飛ばし(スキップ数=2、もしくはステップ数=3)で照射する動作が3周分行われることで、輪郭溶融の軌跡を構成するすべてのエリアの照射が完了する。
[第2の実施形態の効果]
上述した第2の実施形態では、造形物と仮焼結体との境界線を分割する場合の分割数(エリアの分割数A)と、造形物と仮焼結体との境界線の一周あたりに行われる電子ビームによる照射数A/Bとが、上述の第1の条件又は第2の条件に基づいて設定される。これにより、同一のスキップ数(ステップ数)で、指定のB周回って電子ビームが走査することにより、輪郭溶融の軌跡を構成するすべてのエリアが照射される。したがって、第2の実施形態によれば、電子ビームにより与えられる入熱エネルギーの、造形物と仮焼結体との境界線上の場所(エリア)による偏りが、より起こりにくくなる。したがって、溶融によって生成される造形物12の表面の組成、精度、粗さ等が、造形物12の場所に関わらず等しくなり、その結果、造形物12の品質が向上する。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、走査順決定部362は、輪郭溶融の軌跡をいくつかのエリアに分ける場合の1エリアの長さLと、エリアのスキップ数aとを設定する。そして、電子ビームによる照射を、エリアをスキップ数aに設定されたエリア数分飛ばしながら行う。その結果、輪郭溶融の軌跡を構成するすべてのエリアに対する照射が完了する前に、電子ビームが始点に戻る場合には、電子ビームによる走査を始点から再び同じ進行方向で開始させることにより、未照射のエリアを照射する。また、1エリアの長さLに基づいて輪郭溶融の軌跡を分割した結果、長さLに満たない長さを有する余りのエリアが発生する場合には、余りのエリア以外のエリアの照射が完了した後に、余りのエリアの照射を行う。
ここで、図7を参照して、第3の実施形態において、余りのエリアが発生する場合の、電子ビームによる走査の例を説明する。図7は、余りのエリアが発生する場合の電子ビームによる走査の例を示す説明図である。
図7には、輪郭溶融の軌跡の長さ(造形物輪郭長)Cに“115(mm)”が設定され、電子ビームによる走査時に飛ばされるエリアのスキップ数aに“2”が設定された場合の、電子ビームによる走査の例を示す。図7に示す例では、造形物のXY平面(溶融面)における形状が円形であり、電子ビームによる走査が、始点の照射スポットSP40から反時計回りの方向に輪郭溶融の軌跡上において行われる。
例えば、造形物輪郭長、すなわち、円形の造形物の円周Cが115mmであり、1エリアの長さLに“10(mm)”が設定されるとする。この場合、輪郭溶融の軌跡上に、10mmの長さを有するエリアが11個生成され、5mmの長さを有するエリアが1つ生成される。
電子ビームによる走査を始点の照射スポットSP40から開始する場合、走査の1周目の1回目の走査SC31では、照射スポットSP40を含むエリアAR31が照射される。そして、2回目の走査SC32では、反時計回りの方向でエリアAR31から、スキップ数a=“2”エリア分スキップした(進んだ)位置にあるエリアAR34が照射される。同様の法則に基づき、3回目の走査SC33ではエリアAR37が、4回目の走査SC34ではエリアAR40が照射される。
電子ビームによる走査の2周目の1回目(1周目から累計すると5回目)の走査SC35では、1周目の最後(4回目)の走査で照射されたエリアAR40から反時計回りの方向に、2エリア+余りのエリア分進んだ位置にあるエリアAR32が照射される。続く6回目の走査SC36では、エリアAR32から反時計回りの方向で2エリア分進んだ位置にあるエリアAR35が照射され、7回目の走査SC37では、エリアAR35から反時計回りの方向で2エリア分進んだ位置にあるエリアAR38が照射される。そして、8回目の走査SC38では、エリアAR38から反時計回りの方向で2エリア分進んだ位置にあるエリアAR41が照射される。
電子ビームによる走査の3周目の1回目(1周目から累計すると9回目)の走査SC39では、2周目の最後(8回目)の走査で照射されたエリアAR41から反時計回りの方向に2エリア+余りのエリア分飛んだ位置にあるエリアAR33が照射される。続く10回目の走査SC40では、エリアAR33から反時計回りの方向で2エリア分飛んだ位置にあるエリアAR36が照射され、11回目の走査SC41では、エリアAR36から時計回りの方向で2エリア分飛んだ位置にあるエリアAR39が照射される。
3周目の走査が終了した時点で、余りのエリアA42以外のすべてのエリアの照射が完了したことになる。したがって、最後の走査SC42で余りのエリアAR42の照射が行われる。
上述した第3の実施形態によれば、1エリアの長さLに基づいてエリアの分割数が求まる。したがって、1エリアの長さLを造形物の形状に応じた長さとすることで、電子ビームによる入熱エネルギーの場所(エリア)による偏りを、より少なくすることができる。例えば、造形物の形状において、1箇所でも鋭角に尖った箇所がある場合、この箇所が直線的に連続して電子ビームで照射されると、この部分における入熱エネルギーは非常に大きなものとなる。その結果、この箇所の仮焼結体の溶融が必要以上に進んでしまい、この箇所と他の箇所とで、造形物の組成、精度、粗さ等が異なってしまう。
例えば、輪郭溶融の軌跡が成す角度が180度から離れるほどに、離れた度合いに応じて1エリアの長さLを短く設定することで、造形物の特定の箇所において熱だまりが生じてしまうことを防ぐことができる。
なお、上述した第3の実施形態では、1エリアの長さLに一つの値(10(mm))に設定した例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。造形物の形状等に基づいて、1エリアの長さLとして、複数の長さを設定してもよい。例えば、輪郭溶融の軌跡が成す角度が鋭角になる箇所を含むエリアの長さLには、小さな値を設定し、それ以外のエリアの長さLには、大きな値を設定してもよい。
また、上述した第3の実施形態では、1エリアの長さLを設定することにより余りのエリアが発生する場合について述べたが、1エリアの長さLを、余りのエリアが発生しない長さに設定するようにしてもよい。例えば、造形物の形状に基づいて好ましく設定される長さL′が定まるとして、この長さL′を超えない範囲内で、かつ、余りのエリアが発生しない長さを、長さLに設定してもよい。
さらに、上述した各実施形態では、粉末層を電子ビームによって照射して溶融することにより3次元構造物を生成する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。レーザーによって粉末層を照射する方式に本発明を適用してもよい。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…真空容器、2…電子銃、3…造形枠台、4…ピット、5a…インナーベース、5b…Z軸部、6…Z駆動機構、7…シール部材、8…支柱、9…ベースプレート、10…金属粉末、11…線状漏斗、12…造形物、20…3次元積層造形装置、30…造形制御装置、31…CPU、32…記憶部、32a…積層造形データ、33…操作入力部、34…Z駆動制御部、35…漏斗駆動制御部、36…電子銃駆動制御部、37…システムバス、38…通信インターフェース、361…積層造形データ読み込み部、362…走査順決定部、363…駆動信号出力回路、364…増幅回路

Claims (8)

  1. 鉛直方向に移動するベースプレートと、
    前記ベースプレートの上面に、粉末試料からなる粉末層を積層する粉末供給部と、
    ビームを発生するビーム発生部と、
    3次元構造物のデータに基づいて計画された走査順で、前記ビーム発生部で発生された前記ビームが前記ベースプレートに積層された前記粉末層の各照射スポットに照射されるよう制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記3次元構造物のデータに基づいて形成される造形物と前記粉末層との境界線を所定数のエリアに分割するとともに、前記走査順として、前記分割された各エリアが間欠的に照射される順番を設定する
    3次元積層造形装置。
  2. 前記制御部は、前記エリアの分割数を、前記ビームが前記境界線を走査する場合における前記ビームによる前記境界線の周回回数と、前記境界線一周あたりの前記ビームによる照射回数とを乗算して得られる数に設定するとともに、前記走査順を、前記ビームが前記境界線を一周する毎に、前記ビームが照射する前記エリアが一分割領域分ずれる順番に設定する
    請求項1に記載の3次元積層造形装置。
  3. 前記制御部は、前記エリアの分割数と、前記境界線一周あたりの前記ビームによる照射回数とを、前記分割数に設定される値Aが前記照射回数に設定される値B以上となり、かつ、前記値Aの約数が前記値Bの約数以外の整数となる第1の条件、又は、前記値Aが前記値B以上となり、かつ、前記値Aが前記値Bの1を除く約数の倍数以外の整数となる第2の条件を満たす値にそれぞれ設定するとともに、前記走査順を、前記ビームが前記境界線を一周する毎に、前記ビームが照射する前記エリアが(値B−1)ずつずれる順番に設定する
    請求項1に記載の3次元積層造形装置。
  4. 前記制御部は、前記分割する各エリアの長さと、前記エリアを前記ビームが間欠的に照射する場合に前記ビームが飛ばす前記エリアの数とを、それぞれ所定数に設定するとともに、前記走査順を、前記ビームが飛ばす前記エリアの数として設定された値a分だけ、前記ビームが前記エリアを飛ばしながら照射できる順番に設定する
    請求項1に記載の3次元積層造形装置。
  5. 前記制御部は、前記ビームが前記値a分だけ前記エリアを飛ばしながら照射を行った場合であって、前記境界線を構成するすべてのエリアが照射される前に、前記ビームが前記境界線の始点に戻ってしまう場合には、前記ビームによる照射が行われていない未照射のエリアを前記ビームに照射させる制御を行う
    請求項4に記載の3次元積層造形装置。
  6. 前記制御部は、前記分割する各エリアの長さと、前記エリアを前記ビームが間欠的に照射する場合に前記ビームが飛ばす前記エリアの数とを設定する場合であって、前記エリアの長さを満たさない余りのエリアが発生する場合には、前記余りのエリア以外のエリアの前記ビームによる照射の完了後に、前記ビームに前記余りのエリアを照射させる制御を行う
    請求項4に記載の3次元積層造形装置。
  7. 前記制御部は、前記分割する各エリアの長さと、前記エリアを前記ビームが間欠的に照射する場合に前記ビームが飛ばす前記エリアの数とを設定する場合に、前記分割する各エリアの長さを、前記エリアの長さを満たさない余りのエリアが発生しない長さに設定する
    請求項4に記載の3次元積層造形装置。
  8. 前記制御部は、前記分割する各エリアの長さを、前記境界線が形成する角度が180度から離れるほど小さな値に設定する
    請求項4〜7のいずれか一項に記載の3次元積層造形装置。
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