JP2018203429A - Rail clamp device for track travel type machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、軌道走行式機械のレールクランプ装置に関するものである。 The present invention relates to a rail clamp device for a track traveling machine.
図10は一般的な軌道走行式機械としてのコンテナクレーンの一例を示すものであって、1はコンテナクレーン、2はコンテナクレーン1が配備される港湾、3は港湾2における岸壁、4は岸壁3に図10の紙面と直交する方向へ延びるよう敷設されたレールであり、コンテナクレーン1のクレーン本体5の支持脚6には、レール4に沿って転動自在な走行車輪7を有する走行装置8が取り付けられている。
FIG. 10 shows an example of a container crane as a general track traveling machine. 1 is a container crane, 2 is a port where the
前記コンテナクレーン1は、荷役作業中に強風に煽られると、運転者の意に反して走行が止まらず、逸走してしまい、隣接する機械や近接構造物への衝突や倒壊に至る虞がある。
If the
このため、前述の如き軌道走行式機械の逸走を防止する装置として、従来、例えば、特許文献1に開示されているようなレールクランプ装置がある。
For this reason, as a device for preventing the above-described track traveling machine from running away, there is a rail clamp device as disclosed in
前記レールクランプ装置は、先端部に挟み部(シュー)が形成された一対の接触子(クランプアーム)をその略中間部が軸を中心として回動自在となるよう連結した挟み機構と、該挟み機構における前記接触子の基端部に設けられ且つ該接触子の基端部間を狭めて前記挟み部が常時レールを挟む閉方向へ前記接触子を回動させるようにしたばね機構と、前記一対の接触子の基端部に形成されたカム受部をその内側から押し開く方向へ駆動して前記挟み部によるレールの挟み付けを解放するための回転カムとを備えている。 The rail clamp device includes a pinching mechanism in which a pair of contacts (clamp arms) each having a pinch (shoe) formed at a tip thereof are coupled so that a substantially middle portion thereof is rotatable about an axis, and the pinch A spring mechanism provided at a base end portion of the contact in the mechanism and narrowing a space between the base end portions of the contact so that the pinching portion always rotates the contact in a closing direction in which the rail is sandwiched; and And a rotating cam for driving the cam receiving portion formed at the base end portion of the pair of contacts in a direction to push it open from the inside to release the rail from being pinched by the pinching portion.
又、前記レールクランプ装置と関連する一般的技術水準を示すものとしては、特許文献2もある。
Further,
一方、レールの走行車輪転動面に対し直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在な油圧シリンダ等の流体圧シリンダを備えた制動装置が開発されている(例えば、特許文献3参照)。 On the other hand, a braking device has been developed that includes a fluid pressure cylinder such as a hydraulic cylinder that can press and release a brake pad in a direction orthogonal to the traveling wheel rolling surface of the rail (see, for example, Patent Document 3).
しかしながら、特許文献1、2に開示されているレールクランプ装置は、あくまでもコンテナクレーン1等の軌道走行式機械を停止状態に保持することを目的とするものであって、軌道走行式機械を走行状態から減速させて停止させる制動機能は有しておらず、特許文献3に開示されているような制動装置を別途設ける必要があり、コストアップの要因となっていた。
However, the rail clamp devices disclosed in
一方、特許文献3に開示された制動装置では、停止状態保持だけでなく制動機能を有しているものの、停止時には常に最大の力でブレーキパッドをレールの走行車輪転動面に押し付けるようになっているため、多大な負荷をレール及び基礎に掛けてしまうこととなり、該レール及び基礎の変形や破損が発生しやすくなると共に、設備全体の寿命が短くなることにもつながるという欠点を有していた。 On the other hand, the brake device disclosed in Patent Document 3 has a braking function as well as holding a stopped state, but always presses the brake pad against the rolling wheel rolling surface of the rail with the maximum force when stopped. Therefore, a large load is applied to the rail and the foundation, and the rail and the foundation are likely to be deformed or damaged, and the life of the entire equipment is shortened. It was.
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、停止状態保持機能と制動機能の両方を備えてコスト削減を図ることができ、且つレール及び基礎へ多大な負荷を掛けることなく設備全体の寿命延長を図り得る軌道走行式機械のレールクランプ装置を提供しようとするものである。 The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and can be provided with both a stopped state holding function and a braking function to reduce costs, and can be installed without imposing a great load on the rail and the foundation. It is an object of the present invention to provide a rail clamp device for an orbital machine that can extend the entire life.
上記目的を達成するために、本発明の軌道走行式機械のレールクランプ装置は、レールに沿って転動自在な走行車輪が配設された走行装置を備えた軌道走行式機械のレールクランプ装置において、
前記レールの両側面を挟持・開放自在なクランプアームと、
該クランプアームの先端部におけるレールとの接触面に設けられ且つ繊維基材と摩擦調整材と結合材とを含有する摩擦材で形成されたシューと
を備えることができる。
In order to achieve the above object, a rail clamp device for a track-traveling machine according to the present invention is a rail clamp device for a track-traveling machine provided with a travel device provided with travel wheels that can roll along the rail. ,
A clamp arm that can sandwich and release both side surfaces of the rail; and
And a shoe formed of a friction material including a fiber base material, a friction adjusting material, and a binding material provided on a contact surface with the rail at the tip of the clamp arm.
前記軌道走行式機械のレールクランプ装置においては、前記クランプアームの基端部間に伸縮自在に配設され、且つ伸長時に前記クランプアームの先端部を互いに近接させて前記シューをレールの両側面に圧接させる一方、収縮時に前記クランプアームの先端部を互いに離反させて前記シューをレールの両側面から開放させる流体圧シリンダと、
通常運転時には前記流体圧シリンダへ作動流体を導入することにより該流体圧シリンダを伸縮させつつ蓄圧する一方、電源遮断される非常停止時及び停電時には蓄圧した作動流体を前記流体圧シリンダへ導いて該流体圧シリンダを伸長させる流体圧ユニットと
を備えることができる。
In the rail clamp device of the orbital traveling machine, the shoe is disposed on both side surfaces of the rail by being telescopically disposed between the base end portions of the clamp arm and bringing the end portions of the clamp arm close to each other when extended. A fluid pressure cylinder that releases the shoe from both side surfaces of the rail by causing the distal ends of the clamp arms to separate from each other when contracting,
During normal operation, the hydraulic pressure cylinder is expanded and contracted by introducing the working fluid into the fluid pressure cylinder, while the accumulated hydraulic fluid is led to the fluid pressure cylinder at the time of emergency stop and power failure when the power is shut off. A fluid pressure unit for extending the fluid pressure cylinder.
本発明の軌道走行式機械のレールクランプ装置によれば、停止状態保持機能と制動機能の両方を備えてコスト削減を図ることができ、且つレール及び基礎へ多大な負荷を掛けることなく設備全体の寿命延長を図り得るという優れた効果を奏し得る。 According to the rail clamp device of the track traveling machine of the present invention, it is possible to reduce the cost by providing both the stop state holding function and the braking function, and it is possible to reduce the cost of the entire facility without imposing a great load on the rail and the foundation. An excellent effect of extending the life can be achieved.
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
図1〜図3は本発明の軌道走行式機械のレールクランプ装置の実施例であって、図中、図10と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。 1 to 3 show an embodiment of a rail clamp device for a track traveling machine according to the present invention. In the figure, the same reference numerals as those in FIG. 10 denote the same components.
図1に示す如く、レール4に沿って転動自在な走行車輪7を有する走行装置8が取り付けられている軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1のクレーン本体5の支持脚6間には、該支持脚6をつなぐようレール4に沿って延びる下部フレーム6aが設けられている。該下部フレーム6aの底面側には、前記走行装置8の間に配設されるようクランプブラケット10が垂下され、該クランプブラケット10の下部には、レール4に沿って転動自在な車輪11aを有するクランプ台車11が取り付けられている。該クランプ台車11には、レールクランプ機構20と油圧ユニット等の流体圧ユニット50とが搭載されている。
As shown in FIG. 1, between the
前記レールクランプ機構20は、図2及び図3に示す如く、クランプアーム21と、流体圧シリンダ22とを備えている。
The
前記クランプアーム21は、図2及び図3に示す如く、二個一組で構成される部材であって、前記クランプ台車11にレール4と平行に延びるよう軸支されたメインピン23に対し下端部(先端部)が枢着され、その上端部(基端部)には、前記レール4と平行に延びるシリンダ支持ピンボルト24が枢着されている。前記クランプアーム21の先端部には、シュー25が設けられている。
2 and 3, the
前記流体圧シリンダ22は、図2及び図3に示す如く、前記レール4と直交する水平方向へ延びて前記シリンダ支持ピンボルト24の間に掛け渡すように配設され、前記流体圧ユニット50から給排される作動流体により伸縮するようになっている。
2 and 3, the
前記流体圧ユニット50は、油等の作動流体が貯留されたタンク51から延びる圧送ライン52と、流体圧シリンダ22のキャップ側室22a(ピストンロッド22cが突出していない側の室)に接続されるキャップ側ライン53と、流体圧シリンダ22のロッド側室22b(ピストンロッド22cが突出している側の室)に接続されるロッド側ライン54と、前記タンク51へ通じる戻しライン55とを備えている。前記圧送ライン52途中には、モータ56にて駆動されるポンプ57と、該ポンプ57にて圧送される作動流体の逆流を阻止する逆止弁58とが設けられている。前記圧送ライン52及び戻しライン55と、前記キャップ側ライン53及びロッド側ライン54とは、ソレノイドバルブ59を介して接続され、前記逆止弁58とソレノイドバルブ59との間における圧送ライン52途中から分岐させた蓄圧ライン60には、アキュムレータ61が接続されている。
The
前記ソレノイドバルブ59は、ブレーキ作動ポジション59Aとブレーキ解除ポジション59Bとを有している。前記ブレーキ作動ポジション59Aは、前記圧送ライン52とキャップ側ライン53とを連通させることにより、前記ポンプ57によって圧送される作動流体を流体圧シリンダ22のキャップ側室22aへ導入しつつ、前記ロッド側ライン54と戻しライン55とを連通させることにより、前記流体圧シリンダ22のロッド側室22bの作動流体をタンク51へ排出するポジションである。前記ブレーキ解除ポジション59Bは、前記圧送ライン52とロッド側ライン54とを連通させることにより、前記ポンプ57によって圧送される作動流体を前記流体圧シリンダ22のロッド側室22bへ導入しつつ、前記キャップ側ライン53と戻しライン55とを連通させることにより、前記流体圧シリンダ22のキャップ側室22aの作動流体をタンク51へ排出するポジションである。尚、前記ソレノイドバルブ59は、通常運転時以外の非常停止時(緊急を要する意図的な電源遮断時)及び停電時にはソレノイドへの通電が停止されてバネ力により機械的に前記ブレーキ作動ポジション59Aに切り換わるようになっている。
The
前記ポンプ57と逆止弁58との間における圧送ライン52途中には、前記タンク51へ通じるリリーフライン62が分岐接続され、該リリーフライン62途中には、前記圧送ライン52における作動流体の圧力が設定圧以上となった際に開いて作動流体をタンク51へ戻すリリーフ弁63が設けられている。
A
前記蓄圧ライン60途中には、該蓄圧ライン60における作動流体の圧力が高位設定圧に達した際に作動する高位圧力スイッチ64Hと、前記蓄圧ライン60における作動流体の圧力が低位設定圧に達した際に作動する低位圧力スイッチ64Lと、常時開(ノーマルオープン)で且つ前記高位圧力スイッチ64Hの作動時に閉となるシャットオフ弁64Vとが設けられている。これにより、前記蓄圧ライン60における作動流体の圧力が前記アキュムレータ61の設定圧に達した際には高位圧力スイッチ64Hが作動して前記ポンプ57のモータ56に対し、図示していない制御装置から停止指令が出力されると共に前記シャットオフ弁64Vが閉じる一方、前記圧力が前記アキュムレータ61の設定圧以下に低下した際には低位圧力スイッチ64Lが作動して前記ポンプ57のモータ56に対し、前記制御装置から駆動指令が出力されると共に前記シャットオフ弁64Vが開くようになっている。
In the middle of the
尚、前記蓄圧ライン60途中には、メンテナンス時等に前記アキュムレータ61の作動流体をタンク51に抜くためのドレンライン65が接続され、該ドレンライン65には、作業者によって開閉される手動開閉弁66が設けられている。
A
図1〜図3に示すレールクランプ機構20では、前記流体圧シリンダ22を図3の実線の矢印で示す如く伸長させ、クランプアーム21の上端部(基端部)を、互いの間隔が広がるよう押し広げることによって、前記レール4の両側面をクランプアーム21の下端部(先端部)のシュー25で挟持するようになっている。一方、前記流体圧シリンダ22を図3の仮想線の矢印で示す如く収縮させ、前記クランプアーム21の基端部を、互いの間隔が狭まるよう引き縮めることによって、前記レール4の両側面のクランプアーム21による挟持を開放するようになっている。
In the
そして、本実施例の場合、前記シュー25は、図4に示す如く、繊維基材25aと摩擦調整材25bと結合材25cとを含有する摩擦材25Aで形成されている。
In the case of this embodiment, the
前記繊維基材25aは補強作用を得るための基材であって、該繊維基材25aとしては、有機繊維や無機繊維が使用される。前記有機繊維としては、例えば、芳香族ポリアミド(アラミド)繊維、耐炎性アクリル繊維、セルロース繊維等が挙げられる。前記無機繊維としては、例えば、生体溶解性無機繊維、ガラス繊維、カーボン繊維等が挙げられる。これらの繊維基材25aの中でも、生体溶解性無機繊維は、人体への影響が少ない点から好適に用いることができる。このような生体溶解性無機繊維としては、SiO2−CaO−MgO系繊維やSiO2−CaO−MgO−Al2O3系繊維、SiO2−MgO−SrO系繊維等の生体溶解性セラミック繊維や生体溶解性ロックウール等を挙げることができる。
The
前記摩擦調整材25bとしては、例えば、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機化合物、バーミキュライト、マイカ等の鱗片状無機物、チタン酸カリウム、チタン酸リチウムカリウム、チタン酸マグネシウムカリウム等の非ウィスカー状チタン酸化合物等の無機充填材、アルミナ、シリカ、マグネシア、ジルコニア、ケイ酸ジルコニウム、酸化クロム、四三酸化鉄(Fe3O4)等の研削材、銅、アルミニウム、青銅、亜鉛等の金属粉末、各種ゴム粉末(ゴムダスト、タイヤ粉末等)、カシューダスト、メラミンダスト等の有機充填材、黒鉛(グラファイト)、二硫化モリブデン、硫化錫、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の固体潤滑材等が挙げられる。
Examples of the
前記結合材25cとしては、例えば、ストレートフェノール樹脂、エラストマー等による各種変性フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。エラストマー変性フェノール樹脂としては、アクリルゴム変性フェノール樹脂やシリコーンゴム変性フェノール樹脂、NBRゴム変性フェノール樹脂等を挙げることができる。
Examples of the
次に、上記実施例の作用を説明する。 Next, the operation of the above embodiment will be described.
図3に示す如く、流体圧ユニット50のソレノイドバルブ59をブレーキ作動ポジション59Aに切り換えた状態にすると、圧送ライン52とキャップ側ライン53とが連通することにより、ポンプ57によって圧送される作動流体が流体圧シリンダ22のキャップ側室22aへ導入されつつ、ロッド側ライン54と戻しライン55とが連通することにより、前記流体圧シリンダ22のロッド側室22bの作動流体がタンク51へ排出される。これにより、流体圧シリンダ22が伸長駆動され、クランプアーム21の基端部が、互いの間隔が広がるよう押し広げられることによって、クランプアーム21の先端部のシュー25が互いに近接するようレール4の両側面に圧接され、該レール4の両側面がシュー25で挟持される形となって制動が行われる。
As shown in FIG. 3, when the
一方、図3に示す状態から、流体圧ユニット50のソレノイドバルブ59をブレーキ解除ポジション59Bに切り換えると、圧送ライン52とロッド側ライン54とが連通することにより、ポンプ57によって圧送される作動流体が流体圧シリンダ22のロッド側室22bへ導入されつつ、キャップ側ライン53と戻しライン55とが連通することにより、流体圧シリンダ22のキャップ側室22aの作動流体がタンク51へ排出される。これにより、流体圧シリンダ22が収縮駆動され、前記クランプアーム21の基端部が、互いの間隔が狭まるよう引き縮められることによって、前記シュー25がレール4の両側面から離反し、前記レール4の両側面のクランプアーム21による挟持が開放される形となって制動が解除され、コンテナクレーン1を走行させることが可能となる。
On the other hand, when the
又、前記蓄圧ライン60における作動流体の圧力が前記アキュムレータ61の高位設定圧に達した際には高位圧力スイッチ64Hが作動して、前記ポンプ57のモータ56に対し、図示していない制御装置から停止指令が出力されると共にシャットオフ弁64Vが閉じる。一方、前記圧力が前記アキュムレータ61の低位設定圧以下に低下した際には低位圧力スイッチ64Lが作動して、前記ポンプ57のモータ56に対し、前記制御装置から駆動指令が出力されると共に前記シャットオフ弁64Vが開く。これにより、前記アキュムレータ61は常時、高位設定圧と低位設定圧との間の圧力に蓄圧される。しかも、前記ソレノイドバルブ59は、非常停止時及び停電時にはソレノイドへの通電が停止されてバネ力により機械的に前記ブレーキ作動ポジション59Aに切り換わるようになっている。又、前記シャットオフ弁64Vは、常時開(ノーマルオープン)であって非常停止時及び停電時には開いている。このため、非常停止時及び停電時には、前記アキュムレータ61に蓄圧された作動流体が蓄圧ライン60からキャップ側ライン53を介し前記流体圧シリンダ22のキャップ側室22aへ導かれて流体圧シリンダ22が伸長駆動され、クランプアーム21の基端部が、互いの間隔が広がるよう押し広げられることによって、前記レール4の両側面がクランプアーム21の先端部のシュー25で挟持される。この結果、非常停止時及び停電時にたとえポンプ57が停止したとしても、ブレーキを作動させることが可能となる。
Further, when the pressure of the working fluid in the
ここで、前記シュー25は、図4に示す如く、繊維基材25aと摩擦調整材25bと結合材25cとを含有する摩擦材25Aで形成されているため、特許文献1、2に開示されているレールクランプ装置のようにコンテナクレーン1等の軌道走行式機械を停止状態に保持するだけではなく、軌道走行式機械を走行状態から減速させて停止させる制動機能も有することが可能となり、特許文献3に開示されているような制動装置を別途設けなくて済み、コストが抑えられる。
Here, as shown in FIG. 4, the
一方、前記レールクランプ機構20は、特許文献3に開示された制動装置とは異なり、停止時に最大の力でブレーキパッドをレール4の走行車輪転動面に押し付けなくて済むため、多大な負荷をレール4及び基礎に掛けてしまうことがなく、該レール4及び基礎の変形や破損が発生しにくくなると共に、設備全体の寿命が短くなることも避けられる。
On the other hand, unlike the braking device disclosed in Patent Document 3, the
こうして、停止状態保持機能と制動機能の両方を備えてコスト削減を図ることができ、且つレール4及び基礎へ多大な負荷を掛けることなく設備全体の寿命延長を図り得る。
Thus, it is possible to reduce the cost by providing both the stop state holding function and the braking function, and it is possible to extend the life of the entire equipment without imposing a great load on the
そして、本実施例の場合、前記クランプアーム21の基端部間に伸縮自在に配設され、且つ伸長時に前記クランプアーム21の先端部を互いに近接させて前記シュー25をレール4の両側面に圧接させる一方、収縮時に前記クランプアーム21の先端部を互いに離反させて前記シュー25をレール4の両側面から開放させる流体圧シリンダ22と、通常運転時には前記流体圧シリンダ22へ作動流体を導入することにより該流体圧シリンダ22を伸縮させつつ蓄圧する一方、電源遮断される非常停止時及び停電時には蓄圧した作動流体を前記流体圧シリンダ22へ導いて該流体圧シリンダ22を伸長させる流体圧ユニット50とを備えている。このように構成すると、本実施例の場合、レール4を両側から挟み付ける方式を採用しているものの、レール4の側面の精度が低く、その幅方向における中心線から側面までの寸法に左右でばらつきが生じていたり、或いはレール4の摩耗や腐食等による断面の変形が生じていたりしたとしても、特許文献1、2に開示されているような圧縮バネの付勢力を利用したレールクランプ装置とは異なり、前記シュー25による挟み付けが流体圧シリンダ22の伸長駆動により均一に行われることから、締付力が大きく低下してしまうことがなく、充分な保持力が得られる。又、前記シュー25による挟み付けが流体圧シリンダ22の伸長駆動により均一に行われるため、レール4の側面並びにシュー25の偏摩耗が発生しにくくなり、レールクランプ機構20の寿命を延長することが可能となる。更に又、前述の如きレールクランプ装置においては、非常停止時(緊急を要する意図的な電源遮断時)及び停電時にもレール4の両側面を確実に挟持できる。
In the case of the present embodiment, the
前記シュー25は、図5〜図9に示すようなレールクランプ機構20´に設けることもできる。尚、図5〜図9中、図1〜図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
The
前記レールクランプ機構20´は、図5〜図9に示す如く、スプリング70と、クランプアーム21と、流体圧シリンダ22とを備えている。
As shown in FIGS. 5 to 9, the
前記スプリング70は、圧縮バネで構成され、図6及び図7に示す如く、前記クランプ台車11上に所要間隔をあけて四本、各々の軸線が上下方向へ延びるよう配設され、前記スプリング70上には、支持ボルト71及びロックナット72を介してアーム支持フレーム73が設けられている。前記アーム支持フレーム73上には、レール4と平行に延びるリンクプレート用ピンボルト74が軸支されている。
The
前記クランプアーム21は、図8に示す如く、二個一組で構成される部材であって、前記クランプ台車11にレール4と平行に延びるよう軸支されたメインピン23に対し下端部が枢着され、その上端部は、前記アーム支持フレーム73に対しリンクプレート用ピンボルト74とリンクプレート75とシリンダ支持ピンボルト24とを介して連結されている。
As shown in FIG. 8, the
前記流体圧シリンダ22は、図7及び図9に示す如く、前記レール4と直交する水平方向へ延びて前記シリンダ支持ピンボルト24の間に掛け渡すように配設され、流体圧ユニット50´から給排される作動流体により伸縮するようになっている。
As shown in FIGS. 7 and 9, the
図5〜図9に示すレールクランプ機構20´では、前記スプリング70の付勢力によってアーム支持フレーム73を図8の矢印で示す如く押し上げ、リンクプレート75を介してクランプアーム21の上端部を、互いの間隔が広がるよう押し広げることによって、前記レール4の両側面をクランプアーム21の下端部で挟持するようになっている。一方、前記流体圧シリンダ22を図9の矢印で示す如く収縮させ、前記スプリング70の付勢力に抗してクランプアーム21の上端部を、互いの間隔が狭まるよう引き縮めることによって、前記レール4の両側面のクランプアーム21による挟持を開放するようになっている。
In the
前記シュー25を図5〜図9に示すようなレールクランプ機構20´に設けるようにした場合にも、停止状態保持機能と制動機能の両方を備えてコスト削減を図ることができ、且つレール4及び基礎へ多大な負荷を掛けることなく設備全体の寿命延長を図り得る。
Even when the
尚、本発明の軌道走行式機械のレールクランプ装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 Note that the rail clamp device for a track traveling machine according to the present invention is not limited to the above-described embodiments, and it is needless to say that various modifications can be made without departing from the gist of the present invention.
1 コンテナクレーン(軌道走行式機械)
4 レール
7 走行車輪
8 走行装置
21 クランプアーム
22 流体圧シリンダ
25 シュー
25A 摩擦材
25a 繊維基材
25b 摩擦調整材
25c 結合材
50 流体圧ユニット
1 Container crane (orbital traveling machine)
4 Rail 7
Claims (2)
前記レールの両側面を挟持・開放自在なクランプアームと、
該クランプアームの先端部におけるレールとの接触面に設けられ且つ繊維基材と摩擦調整材と結合材とを含有する摩擦材で形成されたシューと
を備えたことを特徴とする軌道走行式機械のレールクランプ装置。 In a rail clamp device of a track traveling machine provided with a traveling device provided with traveling wheels that can roll along the rail,
A clamp arm that can sandwich and release both side surfaces of the rail; and
A track traveling machine comprising: a shoe formed of a friction material including a fiber base material, a friction adjusting material, and a binding material provided on a contact surface with a rail at a tip portion of the clamp arm Rail clamp device.
通常運転時には前記流体圧シリンダへ作動流体を導入することにより該流体圧シリンダを伸縮させつつ蓄圧する一方、電源遮断される非常停止時及び停電時には蓄圧した作動流体を前記流体圧シリンダへ導いて該流体圧シリンダを伸長させる流体圧ユニットと
を備えた請求項1記載の軌道走行式機械のレールクランプ装置。 The clamp arm is disposed between the proximal end portions of the clamp arm so as to be extendable and contracted, and the distal ends of the clamp arms are brought into close contact with each other when extended to press the shoe against both side surfaces of the rail. Fluid pressure cylinders that release the shoes from both sides of the rail by separating them from each other;
During normal operation, the hydraulic pressure cylinder is expanded and contracted by introducing the working fluid into the fluid pressure cylinder, while the accumulated hydraulic fluid is led to the fluid pressure cylinder at the time of emergency stop and power failure when the power is shut off. The rail clamp device for a track traveling machine according to claim 1, further comprising: a fluid pressure unit that extends a fluid pressure cylinder.
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