JP2018201981A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機台毎に変更可能な当選確率を報知するという遊技を、遊技者に対して公平に提供し得ると共に、該当選確率の報知という遊技の興趣性を向上し得る弾球遊技機を提案する。【解決手段】予め設定された複数の当選確率のなかから管理者によって選択的にセットされた一の当選確率に係る指標報知を、大当り遊技中の、例えば最終ラウンドで開放された大入賞口に遊技球が入球したことを契機として、実行するようにした。これにより、大当りを獲得した遊技者が、指標報知を獲得可能であるから、該指標報知という遊技の公平性が保たれる。さらに、指標報知の獲得に、遊技者の技術介入が必要となるため、遊技の興趣性も向上する。【選択図】図18

Description

本発明は、始動口への遊技球の入球を契機として当否抽選し、大当りの場合に、大入賞口を開閉する開閉ラウンドを実行する弾球遊技機に関する。
パチンコ機に代表される弾球遊技機では、遊技領域に設けられた始動口に遊技球が入球したことを契機として、大当りか否かを抽選し、該抽選結果が大当りであった場合に、大入賞口の開閉を所定回数繰り返す大当り遊技が実行される。ここで、前記抽選では、大当りとなる当選確率が予め設定されており、該当選確率に従って行われる。
近年、前記大当りの当選確率が複数設定され、遊技機の管理者によって、いずれか一の当選確率が任意にセットできるようにした構成が知られている。かかる構成によれば、任意に大当りの発生確率を調整できることから、各機台毎に利益率を調整でき、遊技店の営業に自由度を持たせることが可能であった。
こうした当選確率を任意にセットできる遊技機として、例えば特許文献1の構成が提案されている。さらに、特許文献1の構成は、所定の報知条件が成立した場合に、セットされた当選確率を報知するものである。かかる構成にあっては、前記報知によって、管理者によりセットされた当選確率を遊技者が知得できることから、該当選確率が分からないまま遊技を進めることで生ずる遊技者の不安感を解消できると共に、管理者により該当選確率を自由に変更可能であることに対する遊技者の不信感を低減できる。さらに、当選確率の報知を期待する遊技者の感情を刺激でき、遊技の興趣を向上できる。尚ここで、特許文献1では、当選確率を報知する報知条件として、遊技球の発射個数、始動口への入球数、リーチ発生数、経過時間などが提案されている。
特開2000−245944号公報
ところで、上記の特許文献1は、当選確率を報知するための報知条件として、遊技の実行に伴って累積される遊技球の発射個数や経過時間などが設定されていることから、該報知条件の成立前に遊技者が機台を離れてしまうと、次の遊技者やさらに後の遊技者の遊技中に当選確率が報知される。このような場合には、比較的多くの時間を遊技に費やした遊技者が当選確率を知得できずに、その後の遊技者が比較的少ない時間の遊技で当選確率を知得できてしまうことがあったため、当選確率の報知を得るという遊技が公平性に欠けるという問題があった。さらに、公平性に欠ける遊技では、当該遊技の興趣性が十分に発揮されないという問題もあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、当選確率の報知という遊技を各遊技者に対して公平に提供し得ると共に、これに伴って該当選確率の報知という遊技の興趣性を向上し得る弾球遊技機を提案するものである。
本発明の第一発明は、遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、大当りか否かの当否抽選を所定の当選確率により行う当否抽選手段と、前記当否抽選手段で大当りとなった場合に、前記遊技領域に設けられた大入賞口を、遊技球を入球可能に開放して、所定の閉鎖条件の成立により閉鎖する開閉ラウンドを、所定回数繰り返す大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、相互に異なる複数の前記当選確率を備え、管理者の操作によっていずれか一の当選確率を有効としてセットされる確率セット手段とを備えた弾球遊技機において、開放された前記大入賞口への遊技球の入球を契機として、前記確率セット手段でセットされた当選確率に係る指標報知を実行する指標報知手段を備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機である。
ここで、「当選確率に係る指標報知」は、確率セット手段でセットされた当選確率を示唆または報知するものであっても良いし、該確率セット手段により当選確率が変更された場合に該変更の発生を示唆または報知するものであっても良い。このように当選確率の変更の発生を単に示唆または報知する構成とした場合には、低い当選確率に変更された状態であっても、指標報知によって、高い当選確率に変更されたかもしれないと遊技者に期待させることができる。そのため、低い当選確率への変更を遊技者が知った場合に生ずる興趣の低下を、この構成によれば防止でき、指標報知によって生ずる興趣の向上効果を保ち得る。
また、指標報知手段が指標報知を実行するための「契機」は、開放された大入賞口に遊技球が入球することであれば、様々に設定可能であり、例えば、大入賞口を開放中の所定時期に遊技球が入球することとしても良いし、大入賞口に所定個数の入球があることとすることもできる。さらに、こうした「契機」は、大当り中の一の開閉ラウンドに設定されていても良いし、複数の開閉ラウンドに設定されていても良い。
かかる第一発明の構成にあっては、発生確率(すなわち、当選確率)が低く且つ実行される期間が限られている大当り遊技で開放される大入賞口に、遊技球を入球させることによって、指標報知を実行するようにしたから、該大当り遊技中に、遊技領域に発射された遊技球の帰趨を見るという弾球遊技機特有の遊技性を楽しみつつ、大入賞口を狙って発射するという遊技者の技術介入に応じて、大当りの当選確率に係る情報(換言すれば、利得に関する情報)を獲得できる。
また、本構成にあっては、遊技者の最も望む大当りの獲得が指標報知を得るために必要であることから、大当りを獲得するために遊技を行った遊技者自身が、該大当りの発生後に指標報知を取得可能である。そのため、本構成によれば、上述した従来構成に比して、指標報知を得るという遊技の公平性が十分に保たれ得る。そして、このように指標報知を得るという遊技の公平性が保たれることによって、当該遊技の興趣性が向上する。
さらに、本構成にあっては、指標報知の実行契機(指標報知の実行に必要な契機のことであり、大入賞口に遊技球が入球すること)が大当り遊技中に設定されていることから、該遊技者が大当りの獲得で達成感を得た後に、指標報知という新たな獲得目標を提示できる。これにより、遊技者の興味を指標報知の獲得に惹き付け易いことから、当選確率に係る指標報知という遊技の面白みを、遊技者に強く印象付けることができ、遊技の興趣性を著しく向上できる。
また、本構成にあっては、大入賞口への入球を指標報知の実行契機としたものであるから、大入賞口への入球によって賞球と指標報知との両方を得ることが可能である。すなわち、従来は大入賞口への入球によって賞球の獲得という利益が生ずるのみであったことに対して、本構成によれば、指標報知の実行という新たな利益も生じ得る。そのため、大入賞口への入球を求める遊技者の感情を一層強く刺激でき、大当り遊技の興趣性を向上できる。さらに、指標報知の実行契機を得るためだけに、遊技球を発射する必要が無いことから、ムダ球の発生を可及的に抑制できるという利点もある。
また、本構成にあっては、大当り遊技が実行されなければ、指標報知の実行契機が発生しない。そのため、指標報知を求める遊技者は、大当り遊技が実行されるまで、遊技を粘る傾向にある。したがって、本構成によれば、機台の稼働率を向上できるという優れた利点も有する。
上述した第一発明にあって、大当り遊技制御手段は、閉鎖条件が、大入賞口の開放開始から所定の開放制限時間を経過すること又は該開放制限時間内に所定個数の遊技球を該大入賞口に入球することであるものであって、指標報知手段は、大当り遊技中の所定の開閉ラウンドで、前記大入賞口の開放開始から、前記開放制限時間よりも短い所定の有効時間が経過するまでの間に、該大入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
ここで、指標報知の実行契機の対象となる「所定の開閉ラウンド」は、複数回繰り返される開閉ラウンドのうちの一の開閉ラウンドに設定されても良いし、複数の開閉ラウンドに設定されても良い。また、指標報知を実行する「契機」は、所定の開閉ラウンドにおける開放開始から有効時間の経過までの間に、一個の遊技球が入賞することとしても良いし、所定個数の遊技球が入賞することとしても良い。さらに、前記「所定の開閉ラウンド」が複数の開閉ラウンドに設定された構成の場合には、指標報知を実行する「契機」が、該複数の開閉ラウンドの全ラウンドで遊技球が入球することとしても良いし、該複数の開閉ラウンドの中の一部のラウンドで遊技球が入球することとしても良い。また、「有効時間」は、開放制限時間よりも短ければ、適宜設定することが可能である。
かかる本構成にあっては、大入賞口の開放状態における開放開始からの序盤で、遊技球を該大入賞口へ入球させることが、指標報知を得るために必要である。そのため、大入賞口の開放状態の序盤でタイミング良く遊技球を該大入賞口へ入球させるという遊技者の技術介入が必要となる。したがって、本構成によれば、大当り遊技中に、指標報知の獲得を狙いつつ、如何にムダ球の発生を抑制するかといった、緊張感溢れる遊技を提供することができる。
また、本構成にあっては、指標報知の実行契機の対象となる開閉ラウンド直前のインターバル中(大入賞口の閉鎖状態)に、遊技球の発射を止めていると(所謂、止め打ちしていると)、大入賞口の開放開始から有効期間の経過までの間に、遊技球を大入賞口に入球できないこともあり得る。これにより、指標報知の獲得のためには遊技者が遊技球を発射し続ける必要性に迫られることから、遊技者による前記止め打ちを抑制でき、機台の稼働率を向上できるという優れた利点もある。
一方、こうした構成(指標報知の実行契機が大入賞口の開放開始から所定の有効時間の経過までの間に設定された構成)にあって、
指標報知手段は、所定の開閉ラウンドで大入賞口の開放開始から所定の有効時間の経過までの間に、該大入賞口に遊技球が入球したことを契機として、指標報知を実行するか否かの抽選を行い、当該抽選により指標報知の実行を決定した場合に該指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
かかる構成によれば、指標報知の実行が、大入賞口への遊技球の入球に加えて、抽選で当選することも必要となることから、該指標報知に対する遊技者の期待感と不安感とを効果的に刺激でき、指標報知という遊技の興趣性を一層向上できる。
また、上述の構成(指標報知の実行契機が大入賞口の開放開始から所定の有効時間の経過までの間に設定された構成)にあって、
指標報知手段は、所定の開閉ラウンドで大入賞口の開放開始から所定の有効時間の経過までの間に、該大入賞口に遊技球が入球した場合に、確率セット手段でセットされた当選確率が予め設定された閾値よりも遊技者に有利であると、当該当選確率に係る指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
尚、本構成は、指標報知の実行を抽選により決定する上述の構成に従属するものであっても良い。
ここで、「閾値」は、適宜設定可能であり、例えば、複数設定された当選確率の平均値としたり、複数の当選確率のなかで中央値付近の当選確率の値とすることができる。また、「閾値よりも遊技者に有利」は、実質的に、当選確率が閾値よりも高く、大当りに当選し易いことを示す。
かかる構成によれば、指標報知を実行することで、遊技者の遊技に対する意欲を増進させることができ、遊技者に遊技を継続させ易くなるため、機台の稼働率向上に大きく寄与できる。さらに、本構成では、指標報知によって有利な当選確率であることが明白であるから、周囲の遊技者が指標報知の実行により有利な当選確率であることを容易に知得できる。そのため、遊技者が機台を離れた後も次の遊技者によって直ぐに遊技が開始される可能性が高く、機台の稼働率を向上できる。
また、上述の構成(指標報知の実行契機が大入賞口の開放開始から所定の有効時間の経過までの間に設定された構成)にあって、
指標報知手段は、所定の開閉ラウンドで大入賞口の開放開始から所定の有効時間の経過までの間に、該大入賞口に遊技球が入球した場合に、確率セット手段でセットされた当選確率が予め設定された閾値よりも遊技者に不利であると、当該当選確率に係る指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
尚、本構成は、指標報知の実行を抽選により決定する上述の構成に従属するものであっても良い。
ここで、「閾値」は、適宜設定可能であり、例えば、複数設定された当選確率の平均値としたり、最も低い当選確率のみを示す値としたりすることができる。また、「閾値よりも遊技者に不利」は、実質的に、当選確率が閾値よりも低く、大当りに当選し難いことを示す。
かかる構成によれば、指標報知を実行することで、不利な当選確率にも関わらず大当りを獲得した遊技者に対して、遊技の継続により不利益が増大する可能性が高いことを知らしめ、「今回の大当りにより獲得し得る賞球に満足して遊技を止める」という選択肢を提示できる。これにより、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制することができる。
また、上述の構成(指標報知の実行契機が大入賞口の開放開始から所定の有効時間の経過までの間に設定された構成)にあって、
前回の大当り遊技の終了から今回の大当り遊技の開始までの期間で、当否抽選手段で抽選された回数をカウントして累積する変動数累積手段を備えると共に、
指標報知手段は、所定の開閉ラウンドで大入賞口から開放開始から所定の有効時間の経過までの間に、該大入賞口に遊技球が入球した場合に、前記変動数累積手段により累積した抽選回数が所定の閾数値以上であると、指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
尚、本構成は、指標報知の実行を抽選により決定する上述の構成、セットされた当選確率が有利な場合に指標報知を実行する上述の構成、該当選確率が不利な場合に指標報知を実行する上述した構成のいずれに従属するものであっても良い。
ここで、「所定の閾数値」としては、例えば、500回や800回などのように、適宜設定可能である。さらに、この「所定の閾数値」は、全ての当選確率で同一の値が設定されていても良いし、相互に異なる各当選確率毎に夫々異なる値が設定されていても良い。後者の場合に、例えば、低い当選確率には、比較的大きな値が設定され、高い当選確率には、比較的小さな値が設定されるようにする。こうした設定とすることにより、大当りに当選する難易度に応じて閾数値が変更されることから、違和感の無い遊技性を実現できる。さらにまた、こうした閾数値を、管理者(遊技店の従業員など)により任意に設定変更可能な構成とすることもできる。この場合には、遊技店の営業として、指標報知の発生し易さを自由に変更できることで、集客効果が期待できる。
また、「変動数累積手段」は、大当り遊技の終了から次の大当り遊技の開始までの所謂通常の遊技状態における、当否抽選手段で大当りしなかった抽選回数(換言すると、特別図柄の変動回数)をカウントするものである。この抽選回数は、大当り遊技の終了から次の大当り遊技の開始までの所謂通常の遊技状態で、始動口への遊技球の入球数を累積した数とほぼ同義である。そのため、変動数累積手段に代えて「始動口への遊技球の入球数を累積する始動累積手段」を備え、かつ指標報知手段が「該始動累積手段により累積した始動口への入球数が所定の閾数値を超えていると、指標報知を実行する」構成としても、実質的に同じと言える。
かかる構成によれば、大当りの獲得までに比較的多くの抽選(特別図柄の変動回数)が実行された場合に、指標報知を実行することで、遊技者に「今回の大当りで遊技を止めるか否か」を考えさせる機会を与える。これにより、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制することが可能である。
上述した第一発明にあって、大当り遊技制御手段は、閉鎖条件が、大入賞口の開放開始から所定の開放制限時間を経過すること又は該開放制限時間内に所定個数の遊技球を該大入賞口に入球することであるものであって、指標報知手段は、大当り遊技中の所定の開閉ラウンドで、前記開放制限時間の経過前に設定された所定タイミングから前記閉鎖条件の成立までの間に、前記大入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
ここで、指標報知の実行契機の対象となる「所定の開閉ラウンド」は、複数回繰り返される開閉ラウンドのうちの一の開閉ラウンドに設定しても良いし、複数の開閉ラウンドに設定しても良い。また、指標報知を実行する「契機」は、所定の開閉ラウンドにおける該所定タイミングから閉鎖条件の成立(開放制限時間の経過又は大入賞口への所定個数の遊技球の入球)までの間に、一個の遊技球が入賞することとしても良いし、所定個数の遊技球が入賞することとしても良い。さらに、前記「所定の開閉ラウンド」が複数の開閉ラウンドに設定された構成の場合には、指標報知を実行する「契機」が、該複数の開閉ラウンドの全てのラウンドで遊技球が入球することとしても良いし、該複数の開閉ラウンドの中の一部のラウンドで遊技球が入球することとしても良い。
また、「所定タイミング」は、大入賞口の開放開始から開放制限時間の経過までの間であれば、適宜設定可能であり、例えば、大入賞口の開放開始から、該開放制限時間よりも短い所定時間の経過時点を、当該タイミングとして設定することができる。
かかる構成にあっては、大入賞口の開放状態における開放制限時間の経過までの終盤で、遊技球を該大入賞口へ入球させることが、指標報知を得るために必要である。そのため、大入賞口の開放状態の終盤にタイミング良く遊技球を大入賞口へ入球させるという遊技者の技術介入が必要となる。したがって、本構成によれば、大当り遊技中に、指標報知の獲得を狙いつつ、如何にムダ球の発生を抑制するかといった、緊張感溢れる遊技を提供することができる。
また、本構成にあっては、大入賞口の開放状態で、所定タイミング前に、大入賞口への所定個数の入球により閉鎖条件が成立すると、指標報知の実行契機を得ることができなくなってしまう。逆に、所定タイミング前に前記閉鎖条件が成立しないように、遊技球の発射を止めていると、大入賞口へ最大個数の入球がある前に開放制限時間が経過して、獲得できる賞球数が低減してしまう虞もある。こうしたことから、遊技者は、大入賞口の開放状態で、開放制限時間の経過状況と大入賞口への入球数とを考慮して、遊技球を発射したり該発射を止めるなどの技術介入を行わなければならない。したがって、本構成によれば、このような技術介入の必要によって、適度な緊張感を遊技者に想起させることがき、大当り遊技中に遊技者を退屈させない興趣溢れる遊技を提供できる。
一方、こうした構成(指標報知の実行契機が開放制限時間の経過前の所定タイミングから閉鎖条件の成立までの間に設定された構成)にあって、
指標報知手段は、所定の開閉ラウンドで所定タイミングから閉鎖条件の成立までの間に、該大入賞口に遊技球が入球したことを契機として、指標報知を実行するか否かの抽選を行い、当該抽選により指標報知の実行を決定した場合に該指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
かかる構成によれば、指標報知の実行が、大入賞口への遊技球の入球に加えて、抽選で当選することも必要となることから、該指標報知に対する遊技者の期待感と不安感とを効果的に刺激でき、指標報知という遊技の興趣性を一層向上できる。
また、上述の構成(指標報知の実行契機が開放制限時間の経過前の所定タイミングから閉鎖条件の成立までの間に設定された構成)にあって、
指標報知手段は、所定の開閉ラウンドで所定タイミングから閉鎖条件の成立までの間に、該大入賞口に遊技球が入球した場合に、確率セット手段でセットされた当選確率が予め設定された閾値よりも遊技者に有利であると、当該当選確率に係る指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
尚、本構成は、指標報知の実行を抽選により決定する上述の構成に従属するものであっても良い。
ここで、「閾値」は、適宜設定可能であり、例えば、複数設定された当選確率の平均値としたり、複数の当選確率のなかで中央値付近の当選確率の値とすることができる。また、「閾値よりも遊技者に有利」は、実質的に、当選確率が閾値よりも高く、大当りに当選し易いことを示す。
かかる構成によれば、指標報知を実行することで、遊技者の遊技に対する意欲を増進させることができ、遊技者に遊技を継続させ易くなるため、機台の稼働率向上に大きく寄与できる。さらに、本構成では、指標報知によって有利な当選確率であることが明白であるから、周囲の遊技者が指標報知の実行により有利な当選確率であることを容易に知得できる。そのため、遊技者が機台を離れた後も次の遊技者によって直ぐに遊技が開始される可能性が高く、機台の稼働率を向上できる。
また、上述の構成(指標報知の実行契機が開放制限時間の経過前の所定タイミングから閉鎖条件の成立までの間に設定された構成)にあって、
指標報知手段は、所定の開閉ラウンドで所定タイミングから閉鎖条件の成立までの間に、該大入賞口に遊技球が入球した場合に、確率セット手段でセットされた当選確率が予め設定された閾値よりも遊技者に不利であると、当該当選確率に係る指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
尚、本構成は、指標報知の実行を抽選により決定する上述の構成に従属するものであっても良い。
ここで、「閾値」は、適宜設定可能であり、例えば、複数設定された当選確率の平均値としたり、最も低い当選確率のみを示す値としたりすることができる。また、「閾値よりも遊技者に不利」は、実質的に、当選確率が閾値よりも低く、大当りに当選し難いことを示す。
かかる構成によれば、指標報知を実行することで、不利な当選確率にも関わらず大当りを獲得した遊技者に対して、遊技の継続により不利益が増大する可能性が高いことを知らしめ、「今回の大当りにより獲得し得る賞球に満足して遊技を止める」という選択肢を提示できる。これにより、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制することができる。
また、上述の構成(指標報知の実行契機が開放制限時間の経過前の所定タイミングから閉鎖条件の成立までの間に設定された構成)にあって、
前回の大当り遊技の終了から今回の大当り遊技の開始までの期間で、当否抽選手段で抽選された回数をカウントして累積する変動数累積手段を備えると共に、
指標報知手段は、所定の開閉ラウンドで所定タイミングから閉鎖条件の成立までの間に、該大入賞口に遊技球が入球した場合に、前記変動数累積手段により累積した抽選回数が所定の閾数値以上であると、指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
尚、本構成は、指標報知の実行を抽選により決定する上述の構成、セットされた当選確率が有利な場合に指標報知を実行する上述の構成、該当選確率が不利な場合に指標報知を実行する上述した構成のいずれに従属するものであっても良い。
ここで、「所定の閾数値」としては、例えば、500回や800回などのように、適宜設定可能である。さらに、この「所定の閾数値」は、全ての当選確率で同一の値が設定されていても良いし、相互に異なる各当選確率毎に夫々異なる値が設定されていても良い。後者の場合に、例えば、低い当選確率には、比較的大きな値が設定され、高い当選確率には、比較的小さな値が設定されるようにする。こうした設定とすることにより、大当りに当選する難易度に応じて閾数値が変更されることから、違和感の無い遊技性を実現できる。さらにまた、こうした閾数値を、管理者(遊技店の従業員など)により任意に設定変更可能な構成とすることもできる。この場合には、遊技店の営業として、指標報知の発生し易さを自由に変更できることで、集客効果が期待できる。
また、「変動数累積手段」は、大当り遊技の終了から次の大当り遊技の開始までの所謂通常の遊技状態における、当否抽選手段で大当りしなかった抽選回数(換言すると、特別図柄の変動回数)をカウントするものである。この抽選回数は、大当り遊技の終了から次の大当り遊技の開始までの所謂通常の遊技状態で、始動口への遊技球の入球数を累積した数とほぼ同義である。そのため、変動数累積手段に代えて「始動口への遊技球の入球数を累積する始動累積手段」を備え、かつ指標報知手段が「該始動累積手段により累積した始動口への入球数が所定の閾数値を超えていると、指標報知を実行する」構成としても、実質的に同じと言える。
かかる構成によれば、大当りの獲得までに比較的多くの抽選(特別図柄の変動回数)が実行された場合に、指標報知を実行することで、遊技者に「今回の大当りで遊技を止めるか否か」を考えさせる機会を与える。これにより、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制することが可能である。
本発明の第二発明は、遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、大当り又は小当りしたか否かを夫々の当選確率により抽選する当否抽選手段と、前記当否抽選手段で大当りとなった場合に、前記遊技領域に設けられた大入賞口を、遊技球を入球可能に開放して、所定の閉鎖条件の成立により閉鎖する開閉ラウンドを、所定回数繰り返す大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、前記当否抽選手段で小当りとなった場合に、大入賞口を開放する小当り遊技を実行する小当り遊技制御手段と、相互に異なる複数の前記大当りの当選確率を備え、管理者の操作によっていずれか一の大当りの当選確率を有効としてセットされる確率セット手段とを備えた弾球遊技機において、前記小当り遊技中に開放された大入賞口へ入球した遊技球を検知し、該遊技球の検知毎に入球数を累積する入球累積手段と、該入球累積手段により累積した累積数が所定の報知数値に達した場合に、前記確率セット手段でセットされた大当りの当選確率に係る指標報知を実行する指標報知手段とを備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機である。
ここで、「当選確率に係る指標報知」は、上述した第一発明と同様に規定することができる。また、指標報知手段が指標報知を実行するための「契機」についても、上述した第一発明と同様に規定可能である。
かかる第二発明の構成にあっては、小当り遊技で開放された大入賞口への遊技球の入球を、指標報知の実行契機としたものであり、指標報知という遊技を該小当り遊技で新たに提供する。本構成によれば、従来は遊技者があまり興味を示さなかった小当り遊技を、遊技者が意識的に興味を向ける対象とできるため、小当り遊技の発生毎に、指標報知を期待する遊技者の感情を刺激でき、従来に無い新たな興趣性が発揮され得る。
また、小当り遊技は、大当り遊技と同様に、遊技者自らの遊技によって実行されるものであるから、小当り遊技を獲得した遊技者自身が指標報知を獲得可能である。そのため、本構成によれば、上述した従来構成に比して、指標報知を得るという遊技の公平性が十分に保たれ得る。そして、このように指標報知を得るという遊技の公平性が保たれることによって、当該遊技の興趣性が向上する。
また、小当り遊技は、一般的に、大当り遊技に比して、大入賞口に遊技球が入球し難く、遊技球を継続して発射していなければ、入球が極めて難しい。そのため、指標報知の実行を求める遊技者は、該指標報知の実行まで粘って遊技を継続し易くなる。したがって、本構成によれば、機台の稼働率向上に寄与できる。
一方、こうした第二発明の構成にあって、
指標報知手段は、入球累積手段により累積した累積数が所定の報知数値に達すると、指標報知を実行するか否かの抽選を行い、当該抽選により指標報知の実行を決定した場合に該指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
かかる構成によれば、指標報知の実行が、小当り遊技中の大入賞口への遊技球の入球に加えて、抽選で当選することも必要となることから、該指標報知に対する遊技者の期待感と不安感とを効果的に刺激でき、指標報知という遊技の興趣性を一層向上できる。
また、上述した第二発明の構成にあって、
前回の大当り遊技の終了から今回の小当り遊技の開始までの期間で、当否抽選手段で抽選された回数をカウントして累積する変動数累積手段を備えると共に、
指標報知手段は、入球累積手段により累積した累積数が所定の報知数値に達した場合に、前記変動数累積手段により累積した抽選回数が所定の閾数値以上であると、指標報知を実行するようにしたものである構成が提案される。
ここで、「所定の閾数値」としては、例えば、500回や800回などのように、適宜設定可能である。さらに、この「所定の閾数値」は、全ての当選確率で同一の値が設定されていても良いし、相互に異なる各当選確率毎に夫々異なる値が設定されていても良い。後者の場合に、例えば、低い当選確率には、比較的大きな値が設定され、高い当選確率には、比較的小さな値が設定されるようにする。こうした設定とすることにより、大当りに当選する難易度に応じて閾数値が変更されることから、違和感の無い遊技性を実現できる。さらにまた、こうした閾数値を、管理者(遊技店の従業員など)により任意に設定変更可能な構成とすることもできる。この場合には、遊技店の営業として、指標報知の発生し易さを自由に変更できることで、集客効果が期待できる。
また、「変動数累積手段」は、大当り遊技の終了から次の大当り遊技の開始までの所謂通常の遊技状態における、当否抽選手段で大当りしなかった抽選回数(換言すると、特別図柄の変動回数)をカウントするものを適用できる。この抽選回数は、大当り遊技の終了から次の大当り遊技の開始までの所謂通常の遊技状態で、始動口への遊技球の入球数を累積した数とほぼ同義である。そのため、変動数累積手段に代えて「始動口への遊技球の入球数を累積する始動累積手段」を備え、かつ指標報知手段が「該始動累積手段により累積した始動口への入球数が所定の閾数値を超えていると、指標報知を実行する」構成としても、実質的に同じと言える。
かかる構成によれば、小当りの獲得までに比較的多くの抽選(特別図柄の変動回数)が実行された場合に、指標報知を実行することで、遊技者に「そろそろ遊技を止めるか否か」を考えさせる機会を与える。
尚、本構成にあって、指標報知は、セットされた当選確率が予め設定された閾値よりも遊技者に有利である場合に限って実行される構成、または、指標報知は、セットされた当選確率が予め設定された閾値よりも遊技者に不利である場合に限って実行される構成のいずれかに限定することも可能である。前者の場合には、遊技の継続時間が比較的長くなっていても、遊技者が遊技を継続し易くなるため、機台の稼働率を向上できるという利点がある。一方、後者の場合には、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制することができる。
本発明にかかるパチンコ機50の正面図である。 パチンコ機50の遊技盤1の正面図である。 パチンコ機50の裏面図である。 実施例1の電気的構成を示すブロック図である。 実施例1の大当りに係る基本的な仕様を示す図表である。 実施例1のメインルーチンの概要を示すフローチャートである。 実施例1の始動入賞確認処理を示すフローチャートである。 実施例1の当否判定処理を示すフローチャート1である。 実施例1の当否判定処理を示すフローチャート2である。 実施例1の当否判定処理を示すフローチャート3である。 実施例1の当否判定処理を示すフローチャート4である。 実施例1の大当り遊技処理を示すフローチャート1である。 実施例1の大当り遊技処理を示すフローチャート2である。 実施例1の大当り遊技処理を示すフローチャート3である。 実施例1の小当り遊技処理を示すフローチャート1である。 実施例1の小当り遊技処理を示すフローチャート2である。 実施例1の定時期演出処理を示すフローチャートである。 実施例1の指標報知処理を示すフローチャートである。 実施例1の最終ラウンドにおける有効期間を示す説明図である。 実施例1の指標報知に係る表示態様を示す説明図1である。 実施例1の指標報知に係る表示態様を示す説明図2である。 実施例1の指標報知に係る表示態様を示す説明図3である。 実施例1の一斉定時期演出に係る表示態様を示す説明図である。 実施例2の指標報知処理を示すフローチャート1である。 実施例2の指標報知処理を示すフローチャート2である。 実施例2の最終ラウンドにおける有効期間を示す説明図である。 実施例2の指標報知に係る表示態様を示す説明図1である。 実施例2の指標報知に係る表示態様を示す説明図2である。 実施例2の指標報知に係る表示態様を示す説明図3である。 実施例2の指標報知に係る表示態様を示す説明図4である。 実施例3の指標報知処理を示すフローチャート1である。 実施例3の指標報知処理を示すフローチャート2である。 実施例3の指標報知に係る表示態様を示す説明図1である。 実施例3の指標報知に係る表示態様を示す説明図2である。 実施例3の指標報知に係る表示態様を示す説明図3である。 (A)実施例4の視覚的指標演出の仕様と、(B)聴覚的指標演出の仕様とを示す図表である。 実施例4の定時期演出処理を示すフローチャートである。 実施例4の指標報知処理を示すフローチャートである。 実施例4のカウントダウン演出に係る表示態様を示す説明図である。 実施例4における、指標報知を実行しない場合の一斉定時期演出に係る実施態様を示す説明図である。 実施例4における、視覚的指標演出に係る実施態様を示す説明図である。 実施例4における、聴覚的指標演出に係る実施態様を示す説明図である。 実施例5におけるシーケンスラインの仕様を示す図表である。 実施例5の指標報知処理を示すフローチャートである。 実施例5における、指標報知を実行しない場合の一斉定時期演出に係る実施態様を示す説明図である。 実施例5における、視覚的指標演出に係る実施態様を示す説明図である。 実施例5における、聴覚的指標演出に係る実施態様を示す説明図である。 別例1の指標報知処理を示すフローチャートである。 別例2の指標報知処理を示すフローチャートである。 別例3の指標報知処理を示すフローチャートである。 別例4の指標報知処理を示すフローチャートである。 別例5の指標報知処理を示すフローチャートである。
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、本発明にかかる実施の形態は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。また、以下の各実施例および別例を適宜組み合わせることも可能である。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施例のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造を有している。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1の遊技領域3(図2参照)に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,残高表示器59が設けられている。
なお、図1の39は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5の右横には、普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第一始動口11及び第二始動口12が、左右に並んで配設されている。第一始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第二始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、普通図柄抽選での当選時のみ入球可能となっている。
第一,第二始動口11,12に遊技球が入球すると、複数種類の乱数が抽出され、保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第二始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定の回数にわたり、所定時間の開放が行われる。具体的には、通常モード時であれば、一回の当選により約2.6秒の開放が二回行なわれる。
第一始動口11の右方には、後述する大当り遊技または小当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、始動口11,12の左右の領域に、複数の一般入賞口31〜34が配設されている。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの第一特図表示装置9および第二特図表示装置10と、4個のLEDからなる第一特図保留数表示装置18および第二特図保留数表示装置19と、7セグメントの普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで大当り抽選の結果を報知する大当り演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入球すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置、電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図3では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
また、本実施例の主制御装置80には、確率設定スイッチ95と設定変更ボタン96が操作可能な位置に設けられている。これら確率設定スイッチ95と設定変更ボタン96とは、予め設定された複数の設定値のなかからいずれか一の設定値を選択してセットするためのものであり、遊技店の管理者により操作される。ここで、本実施例では、設定値1〜3の三種類の設定値が予め設定されており、各設定値には、相互に異なる大当りの当選確率が含まれている(図5参照)。具体的には、設定値1の当選確率が、大当りに当選する確率が最も高く、設定値2の当選確率が、次に高く、設定値3の当選確率が、最も低い。換言すると、設定値1の当選確率が、遊技者に最も有利であり、設定値2の当選確率が、次に有利であり、設定値3の当選確率が、最も不利である。
こうした設定値1〜3のセット方法を以下に説明する。
上記した管理者が所定の鍵を確率設定スイッチ95に挿入して所定方向(例えば、右方向)に回転させ、この回転させた状態で電源を入れることにより、上記の設定値の変更を行うことができる状態となる。この状態で、管理者が設定変更ボタン96を押圧操作することで、設定値1〜3のいずれかを選択できる。詳述すると、設定変更ボタン96を押圧操作する毎に、第一特図表示装置9に「1」〜「3」の数値が順番に表示される。そして、所望の数値を第一特図表示装置9に表示することで、当該数値に対応する設定値1〜3のいずれかが選択される。こうして選択した状態で、確率設定スイッチ95に挿入した鍵を回転させて初期位置に戻す操作を行うことにより、選択した設定値が確定した状態となり、当該設定値に含まれる大当りの当選確率がセットされる。このようにして、遊技店の管理者が、各パチンコ機50毎に、設定値1〜3のいずれかをセットできる。
尚、本実施例では、確率設定スイッチ95と設定変更ボタン96との操作により、設定値を選択してセットする構成としたが、これに限定されるものでなく、他の操作手段を適用することも可能である。例えば、専用のボタンや摘まみを操作することで、設定値の選択とセットとを実行できるものであっても良い。また、本実施例では、設定値1〜3を第一特図表示装置9で表示したが、これに限らず、他の表示装置で表示するようにしても良い。又は、音声により設定値を報知したり、所定のLEDの点灯態様によって設定値を報知するようにしても良い。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU、ROM、RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第一始動口11に入球した遊技球を検出する第一始動口SW11a、第二始動口12に入球した遊技球を検出する第二始動口SW12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントSW14a、一般入賞口31〜34に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW31a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。これにより、主制御装置80は、当該パチンコ機50全体の制御を司るよう構成されている。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第一特図表示装置9、第二特図表示装置10、第一特図保留数表示装置18、第二特図保留数表示装置19、普通図柄表示装置7、普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠開放SW35,内枠開放SW36,球切れSW23,払出SW21,満杯SW22からの信号が入力され、満杯SW22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW22,球切れSW23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。発射制御装置84は、発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ65を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を表示させる。このように、サブ統合制御装置83,演出図柄制御装置82,および演出図柄表示装置6は、主制御装置80からのデータ及びコマンド(信号、或いは通知)に基づいて、各種演出を実行するよう構成されている。
さらに、サブ統合制御装置83には、「年」,「月」,「日」,「曜日」,「時」,「分」,「秒」を夫々のデータとして提供可能なRTC(リアルタイムクロック)回路97が搭載されている。RTC回路97は、前記年,月,日,曜日,時,分,秒をカウントして計時する装置である。このRTC回路97は、図示しないバックアップ電源に接続されており、パチンコ機50の電源が遮断されている状態でも、該バックアップ電源からの電力供給によって、前記計時作動が正確かつ安定して実行されるようになっている。さらに、RTC回路97は、水晶発振器を備えた、クロック信号を発生させるクロックジェネレータ(図示せず)に接続されており、該クロックジェネレータから供給されるクロック信号によって動作する。
RTC回路97は、前記年,月,日,曜日,時,分,秒をカウントして計時を行う機能、予め設定された一定周期で所定のイベントを割り込み発生させる機能、予め設定された時刻(曜日,時,分,秒など)で前記イベントを割り込み発生させる機能などを備える。そして、本実施例では、RTC回路97が、前記各機能により、現在時刻の情報(年,月,日,曜日,時,分,秒の情報)を示す日付情報コマンドを、一定周期で発生させている。この日付情報コマンドにより、サブ統合制御装置83は、現在の時刻(年,月,日,曜日,時,分,秒)を正確に把握できる。
こうしたRTC回路97には、従前より用いられているものを適用可能であることから、その詳細な説明を省略する。尚、本実施例では、RTC回路97をサブ統合制御装置83に搭載したが、主制御装置80または演出図柄制御装置82に搭載していても良い。また、時刻をカウントする装置は、RTC回路に限らず、他の装置(例えば、「時」,「分」,「秒」を夫々のデータとして提供可能なタイマ)を用いることも可能である。
[動作の説明]
本実施例のパチンコ機50の動作について説明する。
パチンコ機50は、常時入賞が可能な第一始動口11と、上述した普通図柄抽選での当選により一定期間にわたり開放され、入賞が可能となる第二始動口12が設けられており、第一,第二始動口11,12への入賞に起因して抽出された乱数によって、大当りと小当りとの当否抽選が行われる。そして、第一始動口11への入球により抽出された乱数を当否抽選する際には、第一特図表示装置9で第一特別図柄の変動表示が行われ、該第一特別図柄を停止表示することで抽選結果が報知される。同様に、第二始動口12への入球により抽出された乱数を当否抽選する際には、第二特図表示装置10で第二特別図柄の変動表示が行われ、該第二特別図柄を停止表示することで抽選結果が報知される。さらに、こうした第一特図表示装置9と第二特図表示装置10での変動表示と並行して、演出図柄表示装置6の画面上で、各特別図柄に対応した演出図柄を変動表示させた後にこれらを停止表示させ、抽選の結果を報知する疑似演出が行われる。
また、パチンコ機50では、第一,第二始動口11,12への入賞により抽出された乱数(数値データ)が、それぞれ最大四個まで保留記憶として記憶され、第一特図保留数表示装置18と第二特図保留数表示装置19で夫々の保留記憶の数が表示される。そして、この保留記憶が消化されることによって、上述した大当りと小当りとの当否抽選を行う。この当否抽選の結果が大当りであると、第一,第二特図表示装置9,10で大当りを示す図柄を確定表示すると共に、演出図柄表示装置6の画面で大当りを示す演出図柄を確定表示する。さらに、この大当りに伴って、大入賞口14を開閉する開閉ラウンドを所定数繰り返す大当り遊技が実行される。また、前記抽選結果が小当りであると、第一,第二特図表示装置9,10で小当りを示す図柄を確定表示すると共に、演出図柄表示装置6の画面で小当りを示す演出図柄を表示する。さらに、小当りに伴って、大入賞口14を一回開閉する小当り遊技が実行される。
大当り遊技の終了後は、一定期間(所定回数の上記当否抽選が行われるまでの期間)にわたり、当否抽選での大当りの当選確率が上昇する確変モードとなり、また、これと同時に、普通図柄の抽選での当選確率が上昇すると共に、普通図柄の当選時の第二始動口12の開放時間が延長され、さらに普通図柄の変動時間が短縮される時短モードとなる。尚、普通図柄の抽選における当選確率の上昇、第二始動口12の開放時間の延長、および普通図柄の変動時間の短縮などの機能を、電チューサポート(所謂、電サポ)機能とも呼称する。
本実施例のパチンコ機50では、遊技状態が、大入賞口14を閉鎖したままの通常遊技と、該大入賞口14を開閉する大当り遊技および小当り遊技とに大別され、通常遊技状態で、前記確変モードと時短モードとが実行され得る。また、通常遊技状態で、確変モードと時短モードとのどちらでもない状態を通常モードという。尚、本実施例にあって、こうした遊技状態を、大当りの当選確率の高低と上記電サポ機能の有無とに関してカテゴリー分けすると、低い当選確率/電サポ機能無しの状態、低い当選確率/電サポ機能有りの状態、高い当選確率/電サポ機能無しの状態、および高い当選確率/電サポ機能有りの状態、の四種類の遊技状態に大別される。
また、本実施例では、当否抽選での大当りの当選確率が、上述した設定値1〜3によって決まる。すなわち、遊技店の管理者が、機台毎に、設定値1〜3のいずれかを選択してセットすることにより、夫々の設定値1〜3に予め設定された当選確率が有効となり、当該当選確率により当否抽選で大当りの当否判定が行われる。ここで、各設定値1〜3に設定された大当りの当選確率は、図5に示すように、通常モードで、設定値1が1/200、設定値2が1/250、設定値3が1/285に設定されており、確変モードで、設定値1が1/20、設定値2が1/25、設定値3が1/28.5に設定されている。これにより、設定値1がセットされた場合に、大当りとなる確率が最も高くなり、設定値3がセットされた場合に、大当りとなる確率が最も低くなる。このように設定値1〜3のいずれかをセットすることで、大当りとなる確率が変わることから、セットされた設定値によって出玉率が異なるようになっている。尚、本実施例では、三種類の設定値(大当りの当選確率)を設定したが、設定値の個数はこれに限らず、二種類や五種類などを設定することも可能である。また、一般的なスロットマシンで採用されている六段階の設定機能を適用することもできる。
また、本実施例では、当否抽選での小当りの当選確率が、第一特別図柄と第二特別図柄とで夫々一律に設定されている。具体的には、図5に示すように、第一始動口11への入賞に伴う第一特別図柄の変動の場合には、小当りの当選確率が1/285であり、第二始動口13への入賞に伴う第二特別図柄の変動の場合には、小当りの当選確率が1/14である。尚、本実施例では、小当りの当選確率を一律としたが、これに限らず、上記の大当りの当選確率と同様に、相互に異なる複数の小当りの当選確率が各設定値に設定されたものであっても良い。
また、大当り遊技では、上述したように、大入賞口14を開閉する開閉ラウンドが所定回数繰り返される。本実施例では、一回の大当り遊技で16回の開閉ラウンドが行われる。そして、一回の開閉ラウンドでは、大入賞口14を開放し、所定の閉鎖条件の成立により該大入賞口14を閉鎖する。すなわち、開閉ラウンドの開放状態は、前記閉鎖条件の成立により終了する。この閉鎖条件は、大入賞口14の開放開始から所定の開放制限時間(例えば、28秒)が経過するか、又は、該開放制限時間内で大入賞口14に所定の規定入賞数(例えば、10個)を入賞したかのいずれかを満足することに、設定されている。
また、本実施例のパチンコ機50では、上記した大当り遊技中の所定の開閉ラウンドで、大入賞口14への遊技球の入賞に基づいて、上記した設定値を示唆する指標報知を実行する。具体例を述べると、大当り遊技中の最終ラウンド(16回目の開閉ラウンド)における大入賞口14の開放状態の序盤(大入賞口14の開放開始から後述の有効時間の経過までの有効期間)で、該大入賞口14に遊技球が入賞した場合に、指標報知を行うか否かを抽選(以下、指標抽選という)し、該指標抽選により当選すると、該指標報知を行う。ここで、本実施例にあっては、大当りの当選確率の高い設定値1,2がセットされた状態であり、且つ前回の大当り遊技の終了から今回の大当り遊技の開始までの期間で特別図柄の変動回数(大当りか否かの抽選回数であり、後述する抽選累積回数を示す)が所定の閾数値(例えば、750回)以上である場合に限って、該設定値1,2を示唆する指標報知を実行するようにしている。そのため、前記のように最終ラウンドの序盤に遊技球の入賞があっても、設定値3がセットされている場合や前記特別図柄の変動回数が前記閾数値よりも少ない場合には、前記した指標抽選で当選しても、指標報知が実行されない。
こうした指標報知を実行する条件(以下、指標報知条件という)をまとめると、(i)最終ラウンドの序盤で大入賞口14に遊技球が入賞すること、(ii)指標抽選に当選すること、(iii)前回の大当り遊技終了から次の大当り遊技開始までの期間で特別図柄の変動回数が所定の閾数値(例えば、750回)以上であること、(iv)設定値1,2がセットされていることの四個の条件が全て充足された場合に、前記指標報知が実行される。尚ここで、前記(iii)の条件は、前回の大当り遊技の終了後から次の大当り遊技の開始までの期間で特別図柄の変動回数が多くなることを意味し、換言すると、始動口11,12に入賞しても、なかなか大当りとならない状態(所謂、ハマリの深い状態)であることを示す条件である。また、前記(iv)の条件は、大当りの当選確率が最も低い設定値3を除くことを意味し、遊技者にとって該設定値3よりも有利な当選確率が設定されている状態を示す条件である。
上記の指標報知は、演出図柄表示装置6の画面に、設定値1,2を示す指標演出図柄を表示することで行われる(図21参照)。すなわち、設定値1,2に夫々割り当てられた指標演出図柄が予め設定されており、上記の指標報知条件が充足された場合に、セットされている設定値の指標演出図柄を選択し、選択した指標演出図柄を演出図柄表示装置6で表示する。このように指標演出図柄が表示されることで、遊技者に設定値1、2を報知し、これによって遊技者が当選確率を知得可能である。
また、本実施例のパチンコ機50では、予め定められた時期となると、上記した各遊技(通常遊技、大当り遊技、および小当り遊技)に従って進行する演出(以下、進行演出という)に替えて、該進行演出と異なる一斉定時期演出を実行する(図23参照)。ここで、一斉定時期演出を開始する前記時期(以下、一斉実行時期という)は、上記したRTC回路97により正確に計時される。
一斉定時期演出は、上記の一斉実行時期となると、遊技店に設置された複数のパチンコ機50で、連動して一斉に実行される演出であり、遊技の進行と無関係に実行される。この一斉定時期演出は、演出図柄表示装置6で一斉定時期演出用の演出図柄を表示する表示演出と、スピーカ66から一斉定時期演出用の演出音を発生する音演出と、枠側装飾ランプ65から一斉定時期演出用の演出光を発光させる光演出とから構成されており、これら表示演出と音演出と光演出とを予め設定した定時期演出パターンに従って連動させることで実行される。
このように複数のパチンコ機50で、一斉定時期演出を連動して実行することにより、一台毎に夫々実行される進行演出に比して、大きな迫力の演出を実行できる。詳述すると、パチンコ遊技は、通常、一台毎に遊技の進行が異なることから、複数台で進行演出が同期することはほとんど無く、周囲の他のパチンコ機と演出音が同期することも極めて希である。そのため、遊技者は、通常、自身で遊技している機台から発生する演出音(すなわち、前方から発せられた音)のみを、音声の演出として体感せざるを得ず、周囲の機台からは異なる演出音が発生して、周囲の演出音が雑音となっているのが実情である。これに対して、一斉定時期演出の実行中は、該一斉定時期演出の演出音が、同じ島に設置された複数の機台から一斉に発生されることから、左右の機台(当該遊技者の背後に位置する島に設置された機台でも同期している場合は前後の機台も含む)から同じ演出音が同期して発生される。そのため、音量が増加すると共に、不協和音となる他の音が周囲から減少することで、雑音が低減する。これにより、迫力ある音が発生し、演出音を非常に聞き取り易くなる。同様に、ランプ65による一斉定時期演出用の演出光によっても、その発光態様が左右の機台で一致することから、迫力ある発光が実現すると共に、前記一斉定時期演出用の演出音との相乗効果も大きくなる。このように一斉定時期演出の実行によって、個々の機台のみでは生じ得ない高い演出効果が発揮される。
尚、言うまでも無く、一斉定時期演出は、該一斉定時期演出を実行する全ての機台で、同じ表示演出、音演出、および光演出を一斉に実行することに限らず、全体で連動して一の演出内容を構成するのであれば、各機台で、一の演出内容にかかる表示演出、音演出、および光演出を夫々分担して実行するものであっても良い。
次に、本実施例のパチンコ機50の動作について詳細に説明する。
(1)メインルーチンについて
先ず、主制御装置80におけるメインルーチンを、図6のフローチャートを用いて説明する。メインルーチンは、約2ms周期のタイマ割り込み処理として定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S70までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS75の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、正常なタイマ割り込みであるか否かが判定される(S10)。この判定で、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、初期値乱数更新処理(S20)に移行する一方、否定判定が得られた場合には(S10:No)、初期設定の処理(S15)に移行する。S15の処理では、主制御装置80がCPUやI/O等の初期設定を行う。その後、初期値乱数更新の処理(S75)に移行する。
S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)、当り決定用乱数更新処理(S35)、リーチ判定用乱数更新処理(S40)、変動パターン決定用乱数更新処理(S45)を行うことで、各種乱数(数値データ)を更新する。さらに、始動口等の入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理(S50)と、始動口への入賞を契機として大当り抽選を行う当否判定処理(S55)と、大当り遊技や小当り遊技を実行する特別遊技処理(S60)と、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理(S65)と、ホールコンピュータ等に各種情報を送信する各出力処理(S70)とを実行する。尚、入賞確認処理(S50)では、始動口11,12、大入賞口14、一般入賞口31〜34に遊技球が入賞する毎に、入賞を示す信号をサブ統合制御装置83に送信する処理も行う。
また、S75では、次のタイマ割り込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
また、上記の初期値乱数更新処理(S20)の初期値乱数は、「0」〜「3999」までの4000個の整数をとり、この処理の実行毎に+1されて、該整数の昇順に作成される。尚、初期値乱数が「3999」のときに、この処理が実行された場合には、「0」に戻す。
また、大当り決定用乱数更新処理(S25)の大当り決定用乱数は、前記初期値乱数と同様に、「0」〜「3999」までの4000個の整数をとり、この処理の実行毎に昇順に作成される。
ここで、上記の設定値1がセットされている場合には、「0」〜「3999」の中で、通常モードにおいて大当りとなる20個の整数値が設定され(大当りの当選確率=1/200)、確変モードにおいて大当りとなる200個の整数値が設定されている(大当りの当選確率=1/20)。また、設定値2がセットされている場合には、通常モードで大当りとなる16個の整数値が設定され(大当りの当選確率=1/250)、確変モードで大当りとなる160個の整数値が設定されている(大当りの当選確率=1/25)。また、設定値3がセットされている場合には、通常モードで大当りとなる14個の整数値が設定され(大当りの当選確率=1/285)、確変モードで大当りとなる140個の整数値が設定されている(大当りの当選確率=1/28.5)。
さらにまた、第一特別図柄で小当りとなる14個の整数値が設定され(小当りの当選確率=1/285)、第二特別図柄で小当りとなる285個の整数値が設定されている(小当りの当選確率=1/14)。尚、こうした小当りとなる整数値は、上記した大当りとなる整数値と異なる値に設定されている。
また、大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)の乱数は、「0」〜「59」までの60個の整数をとり、この処理の実行毎に昇順に作成される。また、当り決定用乱数更新処理(S35)の乱数は、「0」〜「996」までの997個の整数をとり、この処理の実行毎に昇順に作成される。また、リーチ判定用乱数更新処理(S40)の乱数は、「0」〜「228」までの229個の整数をとり、この処理の実行毎に昇順に作成される。また、変動パターン決定用乱数更新処理(S45)の乱数は、「0」〜「1020」までの1021個の整数をとり、この処理の実行毎に昇順に作成される。
(2)始動入賞確認処理について
次に、第一,第二始動口11,12への入賞を検知して、該入賞に応じて保留記憶の生成等を行う始動入賞確認処理を、図7のフローチャートを用いて説明する。尚、始動入賞確認処理は、主制御装置80で実行される処理であり、上記のメインルーチンで実行される入賞確認処理(S50)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
始動入賞確認処理では、図7に示すように、第一始動口スイッチ11aの検知信号に基づいて、第一始動口11への遊技球の入賞が発生したか否かを判定する(S100)。そして、肯定判定の場合には(S100:Yes)、S105に移行し、否定判定の場合には(S100:No)、S120に移行する。S105では、第一保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S105:Yes)、S120に移行し、否定判定の場合には(S105:No)、S110に移行する。S110では、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第一保留記憶として記憶すると共に、第一特図保留数表示装置18の点灯数を1増加させる。このS110の処理後に、S120に移行する。
S120では、主制御装置80が、第二始動口スイッチ12aの検知信号に基づいて、第二始動口12への遊技球の入賞が発生したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S120:Yes)、S125に移行し、否定判定の場合には(S120:No)、始動入賞確認処理を終了する。S125では、第二保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S125:Yes)、始動入賞確認処理を終了し、否定判定の場合には(S125:No)、S130に移行する。S130では、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第二保留記憶として記憶すると共に、第二特図保留数表示装置19の点灯数を1増加させる。このS130の後に、始動入賞確認処理を終了する。
尚、始動入賞確認処理は、上述の処理内容に限定されず、他の処理内容とすることも可能である。例えば、第一,第二始動口11,12への遊技球の入賞が発生したか否かを判定して、入賞した場合には、上述した各乱数を抽出し、次に保留記憶の数が上限値に達しているか否かを判定して、上限値に達していない場合に、抽出した各乱数を記憶するようにしても良い。
(3)当否判定処理について
次に、上記の始動入賞確認処理で記憶された第一,第二保留記憶の大当り決定用乱数により、大当りと小当りとの抽選を行う当否判定処理について、図8〜図11のフローチャートを用いて説明する。尚、当否判定処理は、メインルーチンから実行される処理である。
当否判定処理では、図8に示すように、主制御装置80が、先ず、特別電動役物の作動中(すなわち、大当り遊技または小当り遊技の実行中)であるか否かを判定する(S150)。そして、肯定判定の場合には(S150:Yes)、当否判定処理を終了し、否定判定の場合には(S150:No)、S155に移行する。S155では、第一,第二特別図柄の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S155:Yes)、図10のS300に移行し、否定判定の場合には(S155:No)、S160に移行する。S160では、第一,第二特別図柄の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S160:Yes)、図11のS350に移行し、否定判定の場合には(S160:No)、S165に移行する。
S165では、第二保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S165:Yes)、S170に移行し、否定判定の場合には(S165:No)、S175に移行する。S170では、第二保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第二保留記憶を選択し、後述するS190、S195、S205、S210、S215、S225、S230、S235、S240、及びS245等にて参照するために、当該第二保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動処理して、S185に移行する。
S175では、第一保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S175:Yes)、S180に移行し、否定判定の場合には(S175:No)、当否判定処理を終了する。S180では、第一保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第一保留記憶を選択し、上記S170と同様に、当該第一保留記憶に記憶された情報を大当り判定用の所定のバッファに移動処理して、S185に移行する。尚、本実施例の当否判定処理では、第一保留記憶よりも第二保留記憶を優先して、当否判定の対象とする。そのため、第一保留記憶は、第二保留記憶が無い場合にのみ、当否判定の対象となる。
S185では、確変モードであることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S185:Yes)、S190に移行すると共に、否定判定の場合には(S185:No)、S195に移行する。
S190では、セットされた設定値と確変モードとに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)を選択し、選択した確変テーブルに基づいて、大当り判定用のバッファに移動された大当り判定用乱数を、大当りか否か判定し、当該大当り判定用乱数に係る保留記憶を消化する。ここで、本実施例では、選択した確変テーブルに基づいて、大当り判定用乱数が、小当りか否かも判定する。このS190の処理後に、S200に移行する。
一方、S195では、セットされた設定値と通常モードとに対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)を選択し、選択した通常テーブルに基づいて、大当り判定用のバッファに移動された大当り判定用乱数を、大当りか否か判定し、当該大当り判定用乱数に係る保留記憶を消化する。ここで、本実施例では、選択した通常テーブルに基づいて、大当り判定用乱数が、小当りか否かも判定する。このS195の処理後に、S200に移行する。
S200では、S190又はS195の判定結果に基づいて、大当りか否かを判定し、肯定判定の場合には(S200:Yes)、S205に移行し、否定判定の場合には(S200:No)、S217に移行する。
S205では、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定する。そして、S210に移行する。S210では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S215に移行する。S215では、大当り遊技のラウンド数、大入賞口の開放パターン、大当り遊技に係る演出時間、インターバル時間、及び大当り遊技の演出態様等を設定し、S250に移行する。
一方、上記のS200での否定判定により実行されるS217では、S200で否定判定した回数を累積する変動数カウント処理を実行する。変動数カウント処理では、前記否定判定毎に(換言すると、大当りしない判定結果を得る毎に)、否定判定の回数を示す抽選累積回数に1加算する。この抽選累積回数は、大当りの判定結果が得られた場合に、後述するS250でクリアされることから、大当り遊技の終了から次の大当り遊技が開始されるまでの期間で、大当りしない抽選回数を累積した数値(換言すると、大当りしない特別図柄の変動回数を累積した数値)を示す。このS217の後に、S220に移行する。
S220では、S190又はS195の判定結果に基づいて、小当りか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S220:Yes)、S225に移行し、否定判定の場合には(S220:No)、S240に移行する。
S225では、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき小当り図柄を決定し、S230に移行する。S230では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S235に移行する。S235では、小当り遊技における大入賞口の開放パターン、小当り遊技に係る演出時間、および小当り遊技の演出態様などを設定し、S250に移行する。尚、S235では、後述するS245と同様に、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタや、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新も行う。
さらに、上記したS220での否定判定により実行されるS240では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定すると共に、これに先だって、ハズレ図柄を決定する処理を行う。このS240の後に、S245に移行する。S245では、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタや、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新などを行う。そして、S250に移行する。尚、本実施例では、S240でハズレ図柄を決定する処理を行うようにしたが、これに限らず、S240の前に、ハズレ図柄を決定する処理を備えた構成であっても良い。
S250では、上記したS170およびS180でデクリメントした保留記憶の数を示す保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。さらに、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、特別図柄の変動を開始させ、当否判定処理を終了する。尚、変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、大当り抽選の結果、特別図柄の変動時間をもとに、特別図柄の変動時間と同じ時間の演出の中から演出図柄表示装置6にて表示する疑似演出を選択し、選択した疑似演出を表示させる。また、変動開始コマンドは、さらに、大当り抽選により消化された保留記憶が、第一始動口11への入賞により生成されたものであるか、第二始動口12への入賞により生成されたものであるかを示しても良い。
さらに、本実施例のS250では、上記のS190およびS195で使用された設定値の情報と上記のS217でカウントされた抽選累積回数の情報等とを含むコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。これにより、サブ統合制御装置83は、設定値1〜3のうちで、セットされている設定値を把握できると共に、前回の大当り遊技の終了から今回の大当りまでの期間で実行された抽選累積回数を把握できる。尚、サブ統合制御装置83は、受信した設定値と抽選累積回数とを所定のバッファに記憶する。また、前記S250では、S200で大当り判定した場合に(S200:Yes)、このコマンドの送信後に抽選累積回数をクリアする。
上記した図8のS155において特別図柄の変動中と判定された場合には(S155:Yes)、図10のS300に移行し、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に移行し、否定判定の場合には(S300:No)、当否判定処理を終了する。S305では、特別図柄の変動表示を終了し、特別図柄の確定図柄(すなわち、上記したS205で決定した大当り図柄、S225で決定した小当り図柄、又はS240で決定したハズレ図柄)を表示させると共に、サブ統合制御装置83に、演出図柄の確定表示を実行させる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
また、上記した図8のS160において確定図柄の表示中と判定された場合には(S160:Yes)、図11のS350に移行する。S350では、特別図柄の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S350:Yes)、S355に移行し、否定判定の場合には(S350:No)には、当否判定処理を終了する。S355では、特別図柄の確定表示を終了し、S360に移行する。S360では、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S360:Yes)、S365に移行すると共に、否定判定の場合には(S360:No)、S410に移行する。S365では、確変モードであることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグ=1である場合には確変フラグをクリアし(S370)、S375に移行する。S375では、時短モードであることを示す時短フラグを参照すると共に、時短フラグ=1である場合には時短フラグをクリアし(S380)、S390に移行する。その後、状態指定コマンド送信処理(S390)、条件装置作動開始処理(S395)、役物連続作動装置作動開始処理(S400)、大当り開始演出処理(S405)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。
一方、上記のS360での否定判定により実行されるS410では、確変フラグを参照し、該フラグ=1である場合には(S410:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)を参照する(S415)。そして、確変回数=0である場合には(S415:Yes)、確変フラグをクリアし(S420)、S425に移行する。S425では、時短フラグを参照し、該フラグ=1である場合には(S425:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を参照する(S430)。そして、時短回数=0である場合には(S430:Yes)、時短フラグをクリアし(S435)、S440に移行する。S440では、状態指定コマンド送信処理を実行し、S445に移行する。
S445では、確定表示された特別図柄が小当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S445:Yes)、S450に移行し、特別電動役物作動開始処理(S450)、小当り開始演出処理(S455)を順次実行することで、小当り遊技の態様を示すコマンドや、小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して小当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。また、S445で否定判定の場合(S445:No)には、当否判定処理を終了する。
(4)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図12〜14のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、上記のメインルーチンで実行される特別遊技処理(S60)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
大当り遊技処理では、図12に示すように、主制御装置80が、先ず、役物連続作動装置の作動中(すなわち、大当り遊技の実行中)であるか否かを判定する(S500)。ここで、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S505に移行し、否定判定の場合には(S500:No)、大当り遊技処理を終了する。
S505では、大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S505:Yes)、図13のS550に処理を移行し、否定判定の場合には(S505:No)、S510に移行する。S510では、大当り遊技における各開閉ラウンドのインターバル中であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図13のS570に移行し、否定判定の場合には(S510:No)、S515に移行する。S515では、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S515:Yes)、図14のS600に移行し、否定判定の場合には(S515:No)、S520に移行する。
S520では、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S520:Yes)、S525に移行し、否定判定の場合には(S520:No)、大当り遊技処理を終了する。
S525では、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行する。この大入賞口開放処理では、大入賞口14の開放開始と同期して、一回の開閉ラウンドにおける大入賞口14の最大開放時間として予め設定された上記の開放制限時間(例えば、28秒)の時間消化を開始する。この大入賞口開放処理の後に、大当り遊技処理を終了する。ここで、開放制限時間の時間消化は、開放制限タイマの減算処理により行う。具体的には、開放制限タイマは、開放制限時間(28秒)に相当するカウンタ値が予め設定されており、大当り遊技処理の実行毎に(タイマ割り込み処理毎に)当該カウンタ値を減算する処理を実行し、当該カウンタ値=0となった時点で開放制限時間が経過したとするものである。尚、当然ながら、開放制限時間の計測手段は、こうした開放制限タイマの減算処理に限らず、他の手段を用いることも可能である。
上記のS505の肯定判定により実行される図13のS550では、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個(規定入賞数)となったか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S550:Yes)、S560に移行し、否定判定の場合には(S550:No)、S555に移行する。S555では、上記した開放制限時間の時間消化により該開放制限時間が経過したか否か(すなわち、大入賞口14の開放時間が終了したか否か)を判定する。ここで、肯定判定の場合には(S555:Yes)、S560に移行し、否定判定の場合には(S555:No)、大当り遊技処理を終了する。S560では、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S565に移行する。この大入賞口閉鎖処理では、上記した開放制限時間(開放制限時間のカウンタ値)をリセットする。S565では、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、大当り遊技処理を終了する。
一方、上記のS510の肯定判定により実行されるS570では、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S570:Yes)、S575に移行し、否定判定の場合には(S570:No)、大当り遊技処理を終了する。S575では、最終ラウンド(16ラウンド)の終了か否かを判定し、肯定判定の場合には(S575:Yes)、S580に移行し、否定判定の場合には(S575:No)、S585に移行する。S580では、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、大当り遊技処理を終了する。
S585の大入賞口開放処理では、大入賞口14を開放させる処理を実行すると共に、今回の大入賞口14の開放により開始される開閉ラウンドが最終ラウンド(16ラウンド目)であるか否かを判定する処理を実行して、最終ラウンド開始の場合に、最終ラウンド開始を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。サブ統合制御装置83は、このコマンドの受信により、大当り遊技の最終ラウンドの開始を把握できる。このS585の後に、大当り遊技処理を終了する。
また、上記のS515の肯定判定により実行されるS600では、終了演出の時間が終了したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に移行して、該S605とS610とを順次実行する一方、否定判定の場合には(S600:No)、大当り遊技処理を終了する。S605とS610とでは、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S615に移行する。S615では、大当り遊技後に確変モードに移行するか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S615:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定し(S620)、確変フラグをセットし(S625)、S630に移行する。S630では、大当り遊技後に時短モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S630:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の回数(時短回数)を設定すると共に(S635)、時短フラグをセットし(S640)、S645に移行する。S645とS650とでは、サブ統合制御装置83に対して、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、大当り遊技処理を終了する。
(5)小当り遊技処理について
次に、小当り遊技の進行を制御する小当り遊技処理について、図15,16のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、上記のメインルーチンで実行される特別遊技処理(S60)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
小当り遊技処理では、図15に示すように、主制御装置80が、先ず、特別電動役物の作動中か否かを判定する(S700)。ここで、肯定判定の場合には(S700:Yes)、S705に移行し、否定判定の場合には(S700:No)、小当り遊技処理を終了する。
S705では、大入賞口14の開放中であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S705:Yes)、図16のS730に移行し、否定判定の場合には(S705:No)、S710に移行する。S710では、小当り遊技の終了演出中であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S710:Yes)、図16のS750に移行し、否定判定の場合には(S710:No)、S715に移行する。S715では、小当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S715:Yes)、S720に移行し、否定判定の場合には(S715:No)、小当り遊技処理を終了する。
S720では、小当り遊技における大入賞口開放処理を実行する。この大入賞口処理では、大入賞口14を開放させると共に、大入賞口14の開放開始に同期して、予め設定された小当り遊技における開放時間(例えば、1秒)の時間消化を開始する。この開放時間の時間消化は、上記した大当り遊技の場合と同様に、該開放時間(1秒)に相当するカウンタ値が予め設定された開放時間タイマの減算処理により実行する。この開放時間タイマは、小当り遊技処理の実行毎に(タイマ割り込み処理毎に)前記カウンタ値を減算し、当該カウンタ値=0となった時点で開放時間が経過したとするものである。尚、この開放時間の時間消化は、こうした開放時間タイマの減算処理に限らず、他の手段を用いることも可能である。
さらに、S720の大入賞口開放処理では、小当り遊技の開始を示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
上記のS705の肯定判定により実行されるS730では、上記した開放時間の時間消化により該開放時間が経過したか否か(すなわち、大入賞口14の開放時間が終了したか否か)を判定する。ここで、肯定判定の場合には(S730:Yes)、S735に移行し、否定判定の場合には(S730:No)、小当り遊技処理を終了する。S735では、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S740に移行する。この大入賞口閉鎖処理では、小当り遊技の終了を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、上記した開放時間(開放時間のカウンタ値)をリセットする。S740では、小当り遊技を終了させる際の演出を行う小当り終了演出処理を実行する。このS740の後に、小当り遊技処理を終了する。
一方、上記の710の肯定判定により実行されるS750では、終了演出の時間が終了したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S750:Yes)、S755に移行し、否定判定の場合には(S750:No)、小当り遊技処理を終了する。S755では、特別電動役物の作動を停止し、S760に移行する。S760では、小当り遊技に関する演出を終了させる小当り終了コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。このS760の後に、小当り遊技処理を終了する。
尚、小当り遊技は、上記の大当り遊技と明確に区別でき、且つほとんど賞球を獲得できないものであれば良い。そのため、本実施例では、小当り遊技は、大入賞口14を一回開放する遊技としたものであるが、これに限らず、二回や三回開放する遊技に設定されていても良い。そして、このように小当り遊技の開放パターンを設定する場合には、確変図柄に基づく大当り遊技における開閉パターンを、該小当りと同様の開閉パターンとすることによって、所謂突然確変(突確)か小当りかを遊技者に判別不能とする構成としても良い。
(6)定時期演出処理について
次に、上述した一斉定時期演出を実行する定時期演出処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。定時期演出処理は、サブ統合制御装置83で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される処理である。
尚、RTC回路97は、上述したように現在時刻の情報(年,月,日,曜日,時,分,秒の情報)を示す日付情報コマンドを、一定周期(例えば、1秒周期)で発生させており、サブ統合制御装置83は、このコマンドにより正確な現在時刻を把握する。
定時期演出処理は、S900で、RTC回路97から日付情報コマンドを受信したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S900:Yes)、S905に移行し、否定判定の場合には(S900:No)、定時期演出処理を終了する。S905では、カウントダウン演出中か否かを判定する。このS905で、否定判定の場合には(S905:No)、S910に移行し、肯定判定の場合には(S905:Yes)、S925に移行する。S910では、一斉定時期演出の実行中か否かを判定する。このS910で、否定判定の場合には(S910:No)、S915に移行し、肯定判定の場合には(S910:Yes)、S940に移行する。
S915では、上記S900で確認した日付情報コマンドに示された現在時刻の情報が、予め設定されたカウントダウン演出開始時期と一致するか否かの判定を行う。S915で、一致と判定された場合には(S915:Yes)、S920に移行し、不一致と判定された場合には(S915:No)、定時期演出処理を終了する。
ここで、カウントダウン演出開始時期は、一斉定時期演出の開示時期(一斉実行時期)よりも所定時間前(例えば、10秒前)の時点に設定されている。尚、カウントダウン演出開始時期は、一斉実行時期の所定時間前である時刻(年,月,日,曜日,時,分,秒など)として設定されていても良いし、該一斉実行時期の所定時間前(例えば、10秒前)として設定されていても良い。
S920では、カウントダウン演出開始処理を実行し、演出図柄表示装置6でカウントダウン演出を開始する。ここで、カウントダウン演出は、一斉定時期演出の開始に先立って、該一斉定時期演出の開始までの残り時間を報知する演出である。具体的には、一斉定時期演出の開始までの残り10秒から、1秒単位でカウントダウン表示する(図23参照)。
次のS925は、上記S905の肯定判定又はS920から続く処理であり、上記S900で確認した日付情報コマンドに示された現在時刻の情報が、予め設定された一斉実行時期(一斉定時期演出の開始時期)と一致するか否かの判定を行う。S925で、一致の場合には(S925:Yes)、一斉実行時期になったと判定されて、S930に移行する一方、不一致の場合には(S925:No)、一斉実行時期になっていないと判定されて、定時期演出処理を終了する。
ここで、一斉実行時期は、所定の時刻(年,月,日,曜日,時,分,秒などで定められる時点)として設定されていても良いし、一定時間毎(例えば、3時間毎や5時間毎)の時点として設定されていても良い。前者の時刻で設定された場合には、例えば、毎日の13時や17時、毎週火曜日と土曜日の10時15分、毎月の5の付く日(5日、15日、25日)の15時30分などのように、正確な時刻を設定することが可能である。
S930では、カウントダウン演出終了処理を実行して、上記したカウントダウン演出を表示終了する。その後、S935に移行する。
S935では、一斉定時期演出開始処理を実行し、一斉定時期演出を開始する。ここで、一斉定時期演出は、上述したように、定時期演出パターンに従って、演出図柄表示装置6で一斉定時期演出用の演出図柄を表示する表示演出と、スピーカ66から一斉定時期演出用の演出音を発生する音演出と、枠側装飾ランプ65から一斉定時期演出用の演出光を発光させる光演出とを連動させて実行される。そして、遊技店に設けられた複数のパチンコ機50で一斉に、一斉定時期演出が開始されることにより、迫力ある演出を実行できる。
次のS940は、上記910の肯定判定又はS935から続く処理であり、上記S900で確認した日付情報コマンドに示された現在時刻の情報が、予め設定された一斉終了時期(一斉定時期演出の終了時期)と一致するか否かの判定を行う。S940で、一致の場合には(S940:Yes)、一斉終了時期になったと判定されて、S945に移行する一方、不一致の場合には(S940:No)、一斉終了時期になっていないと判定されて、定時期演出処理を終了する。
ここで、一斉終了時期は、所定の時刻(年,月,日,曜日,時,分,秒などで定められる時点)として設定されていても良いし、上記の一斉開始時期から所定時間後(例えば、5分後)として設定されていても良い。
S945では、一斉定時期演出終了処理を実行し、一斉定時期演出を終了する。これに伴って、演出図柄表示装置6の全画面で、進行演出が表示される。そして、S945の後に、定時期演出処理を終了する。
こうした定時期演出処理により実行される一斉定時期演出の実施態様を、図23を用いて以下に説明する。本実施例では、一斉定時期演出を実行する場合に、演出図柄表示装置6を、メイン表示領域6aとサブ表示領域6bとに分割し、該メイン表示領域6aで一斉定時期演出の表示演出を行い、サブ表示領域6bで進行演出を表示するようにしている。これにより、一斉定時期演出中に進行する遊技を、サブ表示領域6bで表示される進行演出で、遊技者が把握できる。尚、一斉定時期演出を実行していない場合には、進行演出を演出図柄表示装置6で全画面表示する。
遊技者の遊技中では、例えば、図23(A)に示すように、演出図柄表示装置6で、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129が全画面表示される。この演出図柄129による表示が、上記の進行演出に相当する。
こうした遊技中に、上記したカウントダウン演出開始時期となると、図23(B)に示すように、演出図柄表示装置6に、カウントダウン演出図柄130を表示する。カウントダウン演出図柄130は、図23(C)に示すように、一秒単位でカウントダウン表示するものである。こうしたカウントダウン演出図柄130の表示により、上記したカウントダウン演出が行われる。
その後、上記した一斉実行時期となると、図23(D)に示すように、演出図柄表示装置6の画面がメイン表示領域6aとサブ表示領域6bとに分割され、メイン表示領域6aで、一斉定時期演出用の演出図柄131が表示されて、一斉定時期演出の表示演出が実行される。一方のサブ表示領域6bでは、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129などが縮小表示されて、進行演出が継続して実行される。
尚、一斉定時期演出の実行中では、一斉定時期演出用の演出音がスピーカ66から発生されることから、進行演出に係る演出音が停止される。
その後、上記した一斉終了時期となると、図23(E)に示すように、メイン表示領域6aで、一斉定時期演出の終了を示す演出図柄131が表示される。そして、一斉定時期演出が終了すると、図23(F)に示すように、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129などが演出図柄表示装置6で全画面表示される。
こうした一斉定時期演出が、一斉実行時間となると、遊技店に設置された複数のパチンコ機50で一斉に開始される。尚、図示しないが、一斉定時期演出では、複数のパチンコ機50で、一斉定時期演出用の演出音が発生され、一斉定時期演出用の演出光が発光される。こうして迫力ある演出が行われる。
(7)指標報知処理について
次に、上述した指標報知を実行する指標報知処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。指標報知処理は、上記の大当り遊技処理において最終ラウンドが開始された際に、サブ統合制御装置83で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される処理である。
尚、サブ統合制御装置83は、上記したS585の大入賞口開放処理(図13)で主制御装置80から送信されたコマンドにより、最終ラウンドの開始を把握できる。また、主制御装置80は、大当り遊技中に大入賞口14のカウントスイッチ14aにより遊技球の入賞を検知する毎に、該大入賞口14への遊技球の入賞を示す信号(以下、入賞信号という)を、サブ統合制御装置83に送信する(S50の入賞確認処理)。この信号を受信することにより、サブ統合制御装置83は、大入賞口14への遊技球の入賞を把握できる。
図18に示すように、S800では、有効期間を示す有効フラグが0か否かを判定する。ここで、有効期間は、遊技球の大入賞口14への入賞によって、指標報知を実行するか否かの抽選(後述の指標報知抽選処理)を実行可能とする期間であり、前記有効フラグ=1の場合に当該期間中であることが判定される。このS800で、有効フラグ=0の場合には(S800:Yes)、S805に移行し、有効フラグ=1の場合には(S800:No)、S820に移行する。
S805では、最終ラウンドの開始を示すコマンド(S585の大入賞口開放処理で送信されたコマンド)を受信したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S805:Yes)、最終ラウンドの開始と判定して、S810に移行し、否定判定の場合には(S805:No)、指標報知処理を終了する。
S810では、有効期間演出開始処理を実行し、上記の有効期間が開始されたことを示す演出図柄(後述の開始演出図柄101やメータ演出図柄102)を、演出図柄表示装置6に表示する処理を行う。ここで、有効期間の開始を示す演出図柄は、最終ラウンドのみで表示される。そのため、有効期間の開始を示す演出図柄は、最終ラウンド以外のラウンドと異なる図柄として表示される。具体的には、最終ラウンド以外のラウンドと異なるキャラクタ、キャラクタの異なる変位、有効期間の開始を示すコメント(後述の開始演出図柄101に相当)、有効期間を示すレベルメータ(後述のメータ演出図柄102に相当)などとすることができる。こうした有効期間の開始を示す演出図柄が表示されることにより、遊技者は有効期間の開始を知得できる。
次のS815では、上記の有効フラグ=1とする。そして、S820に移行する。S820は、上記のS800の否定判定およびS815から続く処理であり、有効フラグ=1の状態で実行される。このS820では、有効期間タイマの減算処理によって、上記した有効期間の時間消化を行う。ここで、有効期間タイマには、有効期間を示す所定の有効時間(例えば、3秒)に相当するカウンタ値が予め設定されており、前記減算処理によって、指標報知処理の実行毎に(タイマ割り込み処理毎に)当該カウンタ値が減算され、当該カウンタ値=0となった時点で有効時間が経過(有効期間が終了)したとするものである。
次のS825では、有効期間が未終了か否かを判定する。この判定は、上記した有効期間タイマの減算処理(S820)により有効時間のカウンタ値=0となっていないか否かにより、判断される。このS825で肯定判定の場合には(S825:Yes)、S830に移行し、否定判定の場合には(S825:No)、S860に移行する。
S830では、大入賞口14に遊技球が入賞したか否かを判定する。ここで、遊技球の入賞は、上述したように、大入賞口14への入賞毎に主制御装置80から受信する信号によって、サブ統合制御装置83が把握できる。S830では、この入賞信号を主制御装置80から受信すると、大入賞口14に遊技球が入賞したと判定し(S830:Yes)、S835に移行する。一方、入賞信号が無ければ(S830:No)、指標報知処理を終了する。
S835では、指標報知を実行するか否かを抽選する指標報知抽選処理を行う。指標報知抽選処理は、上記した入賞信号(大入賞口14への遊技球の入賞を示す信号)の受信を契機として、指標報知乱数を抽出し、抽出した指標報知乱数が予め定められた当選値と一致するかによって、当選または非当選を判定する。具体的には、指標報知乱数は、20個の整数値をとり、本処理の実行毎に昇順に作成される。そして、当選となる10個の整数値が当選値に設定されており、指標報知を実行する当選の確率が1/2となっている。
尚、指標報知抽選処理は、前記した指標報知乱数による抽選に限らず、他の乱数を用いて抽選するようにしても良い。例えば、当該大当りと判定された大当り判定用乱数を用いて抽選するようにしても良い。また、当然ながら、指標報知抽選処理の抽選における当選の確率は、適宜設定可能である。
次のS840では、S835の指標報知抽選処理による抽選結果を参照して、該抽選結果が当選か否かを判定する。ここで、当選した場合には(S840:Yes)、S845に移行し、非当選の場合には(S840:No)、S860に移行する。
S845では、上記した図9のS250で主制御装置80から送信された抽選累積回数が、予め設定された閾数値(例えば、750回)以上である否かを判定する。すなわち、S845によって、前回の大当り遊技の終了から今回の大当り遊技開始までの間における特別図柄の変動回数(抽選累積回数)が著しく多いか(所謂、ハマリが深いか)否かを、前記閾数値と比較して判定する。ここで、肯定判定の場合には(S845:Yes)、S850に移行し、否定判定の場合には(S845:No)、S860に移行する。
S850では、上記した図9のS250で主制御装置80から送信された設定値が、設定値1または設定値2であるか否かを判定する。
詳述すると、本実施例では、上述したように、互いに異なる大当りの当選確率を備えた設定値1〜3が設定されており、設定値1に最も高い当選確率が設定され、設定値3に最も低い当選確率が設定されていることから、設定値1が遊技者に最も有利であり、設定値3が遊技者に最も不利である。こうした設定値1〜3のなかでセットされた設定値が遊技者にとって有利な当選確率を含むものか否かを、前記S850で判定する。本実施例のS850は、換言すると、セットされた設定値が最も不利な当選確率を備えた設定値3か否かを判定し、他の設定値1,2であれば、最も不利ではなく、有利であると判断する。
S850で肯定判定された場合には(S850:Yes)、S855に移行し、否定判定された場合には(S850:No)、S860に移行する。
S855では、指標報知演出処理を行う。指標報知演出処理は、上記した図9のS250で主制御装置80から送信された設定値の情報に従って、予め設定された指標演出図柄100a,100b(図21参照)から一の図柄を選択する。すなわち、設定値1の場合には、該設定値1に割り当てられた指標演出図柄100aを選択し、設定値2の場合には、該設定値2に割り当てられた指標演出図柄100bを選択する。そして、この指標報知演出処理では、選択した指標演出図柄100a,100bを、演出図柄表示装置6に表示する処理を実行して、S860に移行する。ここで、指標報知演出処理による指標演出図柄100a,100bの表示処理は、該指標演出図柄100a,100bの表示開始から所定時間(例えば、30秒)を経過すると、表示終了するように処理される。そのため、指標演出図柄100a,100bは、有効期間の終了後も継続して表示される。尚、指標演出図柄100a,100bの表示を終了する条件は、所定時間の経過に限らず、他の終了条件を設定することも可能であり、例えば、最終ラウンドの終了と同期して表示終了するようにしても良い。
S860は、有効期間が終了した場合(S825:No)、指標報知抽選処理で非当選の場合(S840:No)、抽選累積回数が750回より少ない場合(S845:No)、設定値3の場合(S850:No)、又は指標報知演出処理(S855)が実行された場合のいずれかに続いて実行される処理であり、有効期間演出終了処理を行う。有効期間演出終了処理では、当該処理に至る前記各場合に応じて、有効期間の終了を示す演出図柄(後述の抽選結果演出図柄103a〜103c)を、演出図柄表示装置6に表示する。詳述すると、前記各場合に夫々対応付けられた複数の抽選結果演出図柄103a〜103cが予め設定されており、夫々の場合に対応する一の演出図柄を選択して表示する。
具体的には、指標報知演出処理(S855)が実行された場合には、抽選結果演出図柄103a(「当選!!」の演出図柄)を選択して表示する。また、指標報知抽選処理で非当選の場合(S840:No)、抽選累積回数が750回より少ない場合(S845:No)、および設定値3の場合(S850:No)には、抽選結果演出図柄103b(「ハズレ残念!」の演出図柄)を選択して表示する。また、有効期間が終了した場合には(S825:No)、抽選結果演出図柄103c(「タイムオーバー残念!」の演出図柄)を選択して表示する。こうした抽選結果演出図柄103a〜103cを表示することで、指標演出図柄100a,100bを報知することになったか否かを報知すると共に、有効期間の終了を報知する。
次のS865では、有効フラグ=0として、これ以降は有効期間でないことを示す処理を行う。このS865により有効フラグ=0となると、最終ラウンド(16回目の開閉ラウンド)の継続中であっても、指標報知処理は、S800およびS805を介して、本処理が終了する。尚、S865を実行すると、指標報知処理を終了する。
このように指標報知処理では、(i)大当り遊技で最終ラウンドの開始から有効時間の経過までの間に、大入賞口14に遊技球が入賞すること、(ii)指標報知抽選処理で当選すること、(iii)前回の大当り遊技終了から次の大当り遊技開始までの期間における抽選累積回数が750回以上であること、(iv)遊技者に有利な設定値1,2がセットされた状態であること、の四個の条件を判定し、これら全ての条件を充足した場合に、指標演出図柄100a,100bによる指標報知を行う。
また、本実施例では、指標報知抽選処理(S835)を有効期間中で一回のみ実施する。すなわち、一回の大当り遊技で指標報知が実施されるチャンスは、一回のみである。
尚、本実施例の指標報知処理では、上記の(i)および(ii)の条件を満たした場合に、(iii)と(iv)の条件を満たしているか否かを判定するようにしたものであるが、これに限らず、(iii)および(iv)の条件を満たしていた場合に、(i)と(ii)の条件を満たすか否かを判定するようにしても良い。また、本実施例では、指標報知抽選処理を有効期間中に一回のみ実施するものであるが、これに限らず、指標報知抽選処理による抽選結果が非当選の場合には、有効期間中で該指標報知抽選処理を複数回実行可能とするようにしても良い。
[指標報知処理による有効期間の説明]
ここで、上記した指標報知処理による有効期間について、図19を用いて詳細に説明する。本実施例では、大当り遊技中に、15回目の開閉ラウンドにおけるインターバルが終了すると、最終ラウンド(16回目の開閉ラウンド)が開始され、これと同期して有効期間が開始される。有効期間は、有効時間(3秒)に設定されており、図18のS820の有効期間タイマ減算処理によって計時される。
そして、図19(A)に示すように、有効時間が経過する前(有効期間中:有効フラグ=1)に、大入賞口14への遊技球の入賞があると、上記した図18の指標報知抽選処理(S835)により抽選が行われる。ここで、上述したように、抽選結果が当選であった場合に、前回の大当り遊技終了から今回の大当り遊技開始までの期間における抽選累積回数が750回以上であり、かつ設定値1,2のいずれかがセットされていると、指標演出図柄100a,100bが表示される。これに伴って、有効時間(3秒)の経過前であっても、有効期間が終了する。
一方、前記指標報知抽選処理の抽選結果が非当選であった場合、および当選であっても、前記抽選累積回数が750回未満又は設定値3である場合は、指標演出図柄が表示されずに、有効期間が終了する(有効フラグ=0)。
また、図19(B)に示すように、有効時間(3秒)が経過するまでに、大入賞口14に遊技球が入賞しなければ、該有効時間の経過によって有効期間が終了する。この場合には、指標報知抽選処理も実行されない。
このように有効期間は、指標報知の抽選を実施する契機となる大入賞口への入賞を有効とする期間であり、当該期間の入賞によって上記の条件(i)が充足され、指標報知が実行される可能性がある。そして、有効期間は、最終ラウンドの序盤に比較的短い時間として設定されていることから、最終ラウンドの開始直前のインターバル中(大入賞口14の閉鎖状態)で、ムダ球の発生を抑制するために遊技球の発射を止めていると、図19(B)のように有効時間の経過前に大入賞口14に遊技球を入賞できずに、指標報知の抽選チャンスを逃す虞がある。そのため、インターバル中における遊技球の発射停止行為(所謂、止め打ち)を抑制できる。
[指標報知の表示態様についての説明]
次に、上記した指標演出図柄100a,100bと、有効期間の開始および終了を報知する演出図柄とについて、図20〜22を用いて説明する。本実施例では、設定値1,2を示す二種類の指標演出図柄100a,100bと、有効期間の開始を示す開始演出図柄101および有効期間の経過状況を示すメータ演出図柄102と、有効期間の終了を示す三種類の抽選結果演出図柄103a〜103cとを備える。
ここで、指標演出図柄100aは、図21に示すように、「設定1」の文字図柄で、設定値1がセットされていることを、直接的に報知するものとして設定されている。同様に、指標演出図柄100bは、図21に示すように、「設定2」の文字図柄で、設定値2がセットされていることを、直接的に報知するものとして設定されている。
また、開始演出図柄101は、図20に示すように、「有効期間スタート!!3秒以内に入賞させて」の文字図柄で、最終ラウンドの開始と同期して有効期間が開始されたことを、直接的に報知するものとして設定されている。また、メータ演出図柄102は、有効時間(3秒)の経過を逐次表示する「メータ」を象った図柄で、有効時間の時間経過を直接的に報知するものとして設定されている。尚、メータ演出図柄102は、上記した図18の指標報知処理のS820により逐次更新される有効時間タイマのカウンタ値に従って、随時表示変更されることで、有効時間の時間経過を表示している。
また、抽選結果演出図柄103aは、図21に示すように、「当選!!」の文字図柄で、指標報知の抽選に当選して指標報知の実行が決定されたことを示すと共に、有効期間が終了したことも示唆するものとして設定されている。また、抽選結果演出図柄103bは、図22に示すように、「ハズレ残念」の文字図柄であり、指標報知の抽選に落選したこと、抽選累積回数が750回未満であること、又は設定値3が設定されていることのいずれかによって、指標報知が実行されないことを報知するものとして設定されている。さらに、この抽選結果演出図柄103bは、有効期間が終了したことを示唆するものでもある。また、抽選結果演出図柄103cは、図22に示すように、「タイムオーバー残念」の文字図柄で、指標報知の抽選が実施されること無く、有効期間が終了したことを示すものとして設定されている。
こうした各演出図柄による指標報知の表示態様を、開閉ラウンドの進行に従って以下に説明する。大当り遊技中には、図20(A),(B)に示すように、大当り遊技中を示す演出図柄110と、開閉ラウンドのラウンド数を示す演出図柄111と、各ラウンドで大入賞口14への入賞数を示す演出図柄112とが夫々表示される。さらに、各ラウンド間のインターバルでは、インターバル中を示す演出図柄113が表示される。これら演出図柄110〜113の表示処理や表示態様は、従来と同様のものを適用できるため、詳細は省略する。
最終ラウンド(16回目の開閉ラウンド)の直前のインターバル中では、図20(B)に示すように、「次のラウンドは設定を知るチャンス!?発射をとめない」の文字図柄からなる演出図柄107を表示する。この演出図柄107によって、最終ラウンドで指標報知のチャンスとなる有効期間が生ずることと、連続的な発射(止め打ちしない)を促すこととを、遊技者に報知する。尚、演出図柄107を表示する処理は、上記した大当り遊技処理におけるS565の大当りインターバル処理(図13)で、主制御装置80から送信されたコマンドに従って、サブ統合制御装置83が行う処理である。すなわち、大当りインターバル処理(S565)では、15ラウンド(最終ラウンドの直前のラウンド)の大入賞口14の閉鎖処理が実行された際に、15ラウンドの開放状態が終了したことを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。そして、サブ統合制御装置83は、このコマンドを受信すると、前記演出図柄107を表示する処理を実行する。
このように最終ラウンドの直前のインターバル中に演出図柄107を表示することによって、当該インターバル中から(最終ラウンドの開始前から)遊技球の積極的な発射を遊技者に促す。そのため、インターバル中における打ち止め行為を抑制でき、機台の稼働率を向上できる。さらに、指標報知に対する遊技者の期待感を、最終ラウンドの開始直前に刺激できるため、該最終ラウンドの開始(有効期間の開始)を遊技者が心待ちにし、遊技の興趣を向上できる。
続いて、最終ラウンド(16ラウンド)の開始に伴って、図20(C)に示すように、図18の有効期間演出開始処理(S810)により、開始演出図柄101とメータ演出図柄102とを表示する。これにより、指標報知のチャンスとなる有効期間が開始されたことを、遊技者に報知することから、遊技者の指標報知の獲得意欲が刺激され、遊技の興趣を一層向上できる。
その後、有効期間中に大入賞口14へ遊技球が入賞すると、図20(D)に示すように、図18の指標報知抽選処理(S835)による抽選実施を示唆する演出図柄105を表示する。本実施例にあっては、図18の有効期間演出終了処理(S860)により、前記演出図柄105を表示する。この表示により、指標報知の実施に対する遊技者の期待感と不安感とを効果的に刺激できる。
ここで、指標報知抽選処理(S835)の抽選に当選し、さらに抽選累積回数が750回以上であり、かつ設定値1(又は設定値2)であった場合には、図21(A)に示すように、図18の指標報知演出処理(S855)により、指標演出図柄100aを表示すると共に、図18の有効期間演出終了処理(S860)により、抽選結果演出図柄103aを表示する。さらに、メータ演出図柄102を表示終了する。こうした表示により、有効期間の終了が報知される。その後、図21(B)に示すように、抽選結果演出図柄103aを表示終了する。尚、指標演出図柄100aは、有効期間の終了後も、所定時間継続して表示される。
また、設定値2で当選した場合には、図21(C)に示すように、指標演出図柄100bを表示する。設定値2を示す指標演出図柄100bを表示する場合、その他の表示態様は、設定値1の指標演出図柄100aを表示する場合と同じであることから、詳細は省略する。
このように指標演出図柄100a,100bと抽選結果演出図柄103aとの表示によって、遊技者は指標報知を獲得した満足感を得ることができる。そして、指標演出図柄100a,100bにより、有利な設定(大当りの当選確率が高い設定)であることを明確に知得できる。そのため、遊技者が、大当り遊技の終了後も遊技を継続する傾向となり易い。したがって、機台の稼働率を向上できる。
一方、指標報知抽選処理(S835)の抽選が非当選の場合、抽選累積回数が750回未満の場合、または設定値3であった場合には、上記と同様に図20(D)の後に、図22(A)に示すように、図18の有効期間演出終了処理(S860)により、「ハズレ残念!」の抽選結果演出図柄103bを表示する。この場合には、指標報知演出処理(S855)が実行されないことから、指標演出図柄100a,100bの表示が無い。その後、図22(B)に示すように、メータ演出図柄102と抽選結果演出図柄103bの表示が停止する。
ここで、本実施例にあっては、抽選累積回数が750回より少ない場合と設定値3の場合とであっても、指標報知抽選処理の非当選の場合と同様に、抽選結果演出図柄103bを表示するようにしている。これは、抽選累積回数が750回より少ないことや設定値3であることが遊技者に分かると、その時点で、有効期間中に入賞させるように遊技球を発射させることが無駄であると、遊技者が感じ易くなってしまい、指標報知という遊技の興趣性が喪失されてしまう虞があるためである。そして、抽選結果演出図柄103bを表示すれば、指標報知の実施を期待する遊技者の感情が保たれ易く、引き続き、指標報知という遊技の興趣性が安定して発揮されることが期待できる。
また、有効期間中に大入賞口14への遊技球の入賞が無く、有効時間が経過した場合には、上記と同様に図20(D)の後に、図22(C)に示すように、図18の有効期間演出終了処理(S860)により、「タイムオーバー残念!」の抽選結果演出図柄103cを表示する。この場合にも、指標演出図柄100a,100bが表示されない。その後、図22(D)に示すように、メータ演出図柄102と抽選結果演出図柄103cの表示が停止する。
こうした抽選結果演出図柄103cの表示によっても、指標報知の実施を期待する遊技者の感情を保ち易く、引き続き、指標報知という遊技の興趣性が安定して発揮され得る。
尚、本実施例にあっては、有効期間の開始を示す開始演出図柄101とメータ演出図柄102とを表示するようにしたものであるが、これに限らず、いずれか一方のみを表示するようにしても良い。また、開始演出図柄101は、有効期間の開始を示す文字図柄であるが、これに限らず、他のラウンドで表示されない特別な図柄であっても良い。また、メータ演出図柄102は、有効時間の経過を表示できるものであれば、この表示形態に限定されない。また、抽選結果演出図柄103aは、文字図柄に限らず、当選を示唆する形態であれば、他の図柄であっても良い。同様に、抽選結果演出図柄103bは、ハズレを示唆する形態であれば、他の図柄であっても良いし、抽選結果演出図柄103cも、有効時間の経過を示唆する形態であれば、他の図柄であっても良い。
また、当選を示す抽選結果演出図柄103aを表示しない構成とすることもできる。これは、指標演出図柄100a,100bの表示によって、有効期間の終了も遊技者に報知可能であるためであり、この場合には、指標演出図柄100a,100bが設定値を報知する機能と有効期間の終了を報知する機能との両方を有するものとなる。
[実施例1の特徴について]
実施例1の特徴を、以下にまとめて説明する。
本実施例は、大当たり遊技における最終ラウンドの序盤(有効期間)に、大入賞口14に遊技球が入賞すると、指標報知を実行するか否かを抽選し、該抽選に当選すると、当該大当り遊技開始前までに抽選累積回数が750回以上であり且つ設定値1,2がセットされていることを条件として、セットされた設定値を示す指標報知が実行されるようにしたものである。すなわち、(i)最終ラウンドの序盤で大入賞口14に遊技球が入賞すること、(ii)指標抽選に当選すること、(iii)前回の大当り遊技終了から次の大当り遊技開始までの期間で特別図柄の変動回数が所定の閾数値以上であること、(iv)設定値1,2がセットされていることの四個の条件が全て充足された場合に、設定値を報知する指標報知が実行されるようにしたことを、本実施例は特徴とするものである。
本実施例の構成では、大当たり遊技の最終ラウンドの序盤に設定された有効期間で、タイミング良く遊技球を大入賞口14に入賞させなければ、指標報知が行われないことから、遊技者には、最終ラウンドの序盤でタイミング良く遊技球を大入賞口14に入賞させるという技術介入が求められる。本構成によれば、直前のインターバル中に止め打ちすると、有効期間中に入賞できない可能性もあるため、有効期間中での入賞を狙いつつ、如何にムダ球の発生を抑制するかといった、緊張感を遊技者に想起できる。而して、指標報知という遊技の興趣性を向上できると共に、インターバル中での止め打ちを抑制でき、機台の稼働率を向上できる。
また、本実施例では、指標報知の実行を抽選によって決めていることから、前記した遊技者の技術介入だけでは指標報知が実行されない場合にあり得るため、該指標報知に対する期待感と不安感とを効果的に刺激でき、遊技の興趣を向上できる。
また、本実施例では、設定値1,2がセットされている場合にのみ、指標報知が実行されるようにしたから、指標報知が実行されれば、遊技者に有利な状態であることが明らかとなる。そのため、指標報知によって、遊技者の遊技に対する意欲を増進させることができ、遊技を継続し易くなることから、機台の稼働率を向上できる。さらに、周囲の遊技者が指標報知の実行に気付けば、有利な状態であることが容易に知得できることから、機台を遊技者が離れた後も、直ぐに次の遊技者によって遊技が開始され易い。そのため、機台の稼働率を向上できる。
また、本実施例では、抽選累積回数が750回以上の場合にのみ、指標報知が実行されるようにしたから、大当りの獲得までのハマリが深い場合(特別図柄の変動回数が多い場合)に、遊技者に「今回の大当りで遊技を止めるか否か」を考えさせる機会を与え、遊技への過度なのめり込みを抑制できる。
また、指標報知は、大当り遊技中の遊技によって実行されるか否かが決まることから、大当りを獲得した遊技者自身の遊技によって、遊技者自身が獲得可能なものとして設定されている。そのため、指標報知という遊技の公平性が十分に保たれ得る。
したがって、本実施例によれば、従来に無い興趣溢れる遊技を提供できると共に、機台の稼働率を向上することができる。さらに、遊技への過度なのめり込みを抑制することもできる。
実施例2の構成は、指標報知処理における有効期間を、最終ラウンドの終盤に設定したものである。すなわち、大当り遊技中の最終ラウンド(16回目の開閉ラウンド)における大入賞口14の開放状態の終盤(有効期間)で、該大入賞口14に遊技球が入賞すると、指標報知を行うか否かを抽選する。そして、この抽選に当選した場合に、設定値1,2がセットされた状態であり且つ抽選累積回数が所定の閾数値(例えば、750回)以上であると、該設定値1,2を示す指標報知を行う。本実施例の指標報知条件は、上述した実施例1の条件(i)に替えて、(v)最終ラウンドの終盤に設定された有効期間で大入賞口14に遊技球が入賞すること、としたものであり、他の条件(ii)〜(iv)は該実施例1と同じである。
こうした実施例2では、指標報知処理(図24,25)と、該指標報知処理による演出図柄の表示態様とが、上述した実施例1と異なる。これら以外の構成や処理などは、実施例1と同じであることから、同じ構成や処理などについては説明を省略した。
本実施例では、上述した実施例1と同様に大当り遊技処理(図12〜図14)が実行される。そして、大当り遊技処理の大入賞口開放処理(S585)では、大入賞口14を開放させる処理を実行すると共に、今回の大入賞口14の開放により開始される開閉ラウンドが最終ラウンド(16ラウンド目)であるか否かを判定する処理を実行して、最終ラウンド開始の場合に、最終ラウンド開始を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。また、主制御装置80は、大当り遊技中に大入賞口14のカウントスイッチ14aにより遊技球の入賞を検知する毎に、該大入賞口14への遊技球の入賞を示す信号(以下、入賞信号という)を、サブ統合制御装置83に送信する(S50の入賞確認処理)。
[指標報知処理の説明]
本実施例の指標報知処理を、図24,25のフローチャートを用いて説明する。尚、この指標報知処理は、上述した実施例1と同様に、大当り遊技処理において最終ラウンドが開始された際に、サブ統合制御装置83で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される処理である。
図24に示すように、S1000では、有効期間を示す有効フラグが0か否かを判定する。この有効期間は、実施例1と同様、遊技球の大入賞口14への入賞によって、指標報知を実行するか否かの抽選を実行可能とする期間である。そして、有効フラグ=1の場合に有効期間中と判定される。S1000で、有効フラグ=0の場合には(S1000:Yes)、S1005に移行し、有効フラグ=1の場合には(S1000:No)、図25のS1080に移行する。
S1005では、有効期間の開始前の待機中か否かを示す待機フラグが0か否かを判定する。ここで、待機フラグ=1の状態は、最終ラウンドが開始されてから有効期間が開始される前の状態であることを示す。S1005で、待機フラグ=0の場合には(S1005:Yes)、S1010に移行し、待機フラグ=1の場合には(S1005:No)、S1025に移行する。
S1010では、最終ラウンドの開始を示すコマンド(図13のS585の大入賞口開放処理で送信されたコマンド)を受信したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1010:Yes)、最終ラウンドの開始と判定して、S1015に移行し、否定判定の場合には(S1010:No)、指標報知処理を終了する。
S1015では、最終ラウンド演出開始処理を実行し、最終ラウンドが開始されたことを示す最終R開始演出図柄121(図27参照)を、演出図柄表示装置6に表示する処理を行う。本実施例では、最終ラウンドの終盤に有効期間が設定されていることから、最終R開始演出図柄121の表示によって、有効期間の存在を遊技者に示唆すると共に、有効期間の開始前に最終ラウンドが終了しないように、遊技球の発射を抑えることを、遊技者に促す。当然ながら、この最終R開始演出図柄121は、最終ラウンド以外のラウンドで表示されないことから、遊技者の注意を引きやすく、当該演出図柄の有する意味を遊技者が理解し易い。
次のS1020では、待機フラグ=1とする。そして、S1025に移行する。S1025は、上記のS1005の否定判定およびS1020から続く処理であり、待機フラグ=1の状態で実行される。このS1025では、ラウンド期間タイマの減算処理を行う。ここで、ラウンド期間タイマは、最終ラウンドの開放制限時間(例えば、28秒)に相当するカウンタ値が予め設定されており、前記減算処理によって、指標報知処理の実行毎に(タイマ割り込み処理毎に)当該カウンタ値が減算される。このラウンド期間タイマにより、最終ラウンドの開始からの経過時間を把握できる。
次のS1030では、上記のラウンド期間タイマが3秒以下となったか否かを判定する。これにより、有効期間を開始するタイミングが到来したか否かを判定している。ここで、肯定判定の場合には(S1030:Yes)、有効期間の開始タイミングとなったと判定して、S1035に移行する。一方、否定判定の場合には(S1030:No)、有効期間の開始タイミングに達していないと判定して、S1045に移行する。こうした処理により、本実施例では、最終ラウンドの開始から25秒経過したタイミングで、有効期間が開始されるように制御している。換言すれば、最終ラウンドの開放制限時間における残り3秒となったタイミングから、有効期間が開始される。
S1035では、上記したS1015で表示した最終R開始演出図柄121、又は後述するS1065で表示した球止指示演出図柄122(図28参照)を表示終了させる処理を行う。尚、球止指示演出図柄122については、後述する。この1035の次に、S1040を実行して、待機フラグ=0とする。その後、図25のS1070に移行する。
一方、上記のS1030で否定判定した場合に行うS1045では、大入賞口14に遊技球が10個入賞したか否かを判定する。ここで、サブ統合制御装置83には、上述したように、大入賞口14への遊技球の入賞毎に、該入賞を示す入賞信号が主制御装置80から送信される。サブ統合制御装置83は、この入賞信号を受信する毎に、最終ラウンドにおける入賞数をカウントし、これに基づいて、S1045における判定処理を実行している。S1045で肯定判定の場合には(S1045:Yes)、S1050に移行し、否定判定の場合には(S1045:No)、S1060に移行する。
S1050では、最終ラウンド演出終了処理を実行し、上記したS1015で表示した最終R開始演出図柄121または後述するS1065で表示した球止指示演出図柄122を表示終了させると共に、開閉ラウンドの規定入賞数(10個)の入賞により大入賞口14の開放終了を報知する演出図柄を表示させる。さらに、この最終ラウンド演出終了処理によって、この演出図柄を表示終了して、最終ラウンドで行われた演出を全て終了させる。このようにS1050の処理では、最終R開始演出図柄121または球止指示演出図柄122を前記演出図柄に切り替えて表示する処理と、最終ラウンドの全演出を終了させる処理とを実行する。次のS1055では、待機フラグ=0とする。その後、指標報知処理を終了する。
また、上記のS1045で否定判定した場合に行うS1060では、大入賞口14に遊技球が9個入賞したか否かを判定する。この判定処理では、上記したS1045と同様に、主制御装置80から受信した入賞信号から得た入賞数を用いて、判定を行っている。そして、S1060で、肯定判定の場合には(S1060:Yes)、S1065に移行し、否定判定の場合には(S1060:No)、指標報知処理を終了する。
S1065では、発射停止指示演出処理を行う。この発射停止指示演出処理では、上記したS1015で表示した最終R開始演出図柄121を表示終了させて、遊技球の発射停止を遊技者に促す球止指示演出図柄122を表示させる(図28参照)。球止指示演出図柄122の表示によって、遊技者は、有効期間の開始前に、最終ラウンドの開放終了となる規定入賞数(10個)に到達してしまうことを、事前に知得でき、該有効期間開始のために遊技球の発射停止が必要であると判断できる。尚、この球止指示演出図柄122は、上記した有効期間の開始により実行されるS1035、又は大入賞口14への入賞数が10個に到達したことにより実行されるS1050のいずれかで表示終了される。すなわち、有効期間の開始または大入賞口14への10個入賞のいずれかが生ずるまで、球止指示演出図柄122が継続して表示される。こうしたS1065の後は、指標報知処理を終了する。
一方、上記したS1030での肯定判定により行う図25のS1070では、有効期間演出開始処理を実行する。これ以降に実行されるS1070〜S1125の処理は、上述した実施例1の指標報知処理(図18)のS810〜S865の処理と実質的に同じである。そのため、S1070〜S1125の各処理については、処理の流れのみを簡単に説明する。
S1070の有効期間演出開始処理では、開始演出図柄101やメータ演出図柄102を演出図柄表示装置6に表示する(図27参照)。次のS1075では、上記の有効フラグ=1とし、S1080に移行する。S1080は、上記したS1000の否定判定およびS1075から続く処理であり、有効期間タイマの減算処理を行う。有効期間タイマは、有効時間(例えば、3秒)に相当するカウンタ値が予め設定されており、前記減算処理によって、指標報知処理の実行毎に、当該カウンタ値が減算される。そして、有効期間タイマのカウンタ値=0となることによって、有効時間が経過(有効期間が終了)したことを示す。尚、この有効期間タイマのカウンタ値=0となる時点で、開放制限時間(28秒)が経過して、最終ラウンドの開放が終了する。
S1085では、有効期間が未終了か否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1085:Yes)、S1090に移行し、否定判定の場合には(S1085:No)、S1120に移行する。S1090では、大入賞口14に遊技球が入賞したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1090:Yes)、S1095に移行し、否定判定の場合には(S1090:No)、指標報知処理を終了する。S1095では、指標報知抽選処理を行い、指標報知を行うか否かを抽選する。次のS1100では、S1095の抽選結果が当選か否かを判定する。ここで、当選の場合に(S1100:Yes)、S1105に移行し、非当選の場合に(S1100:No)、S1120に移行する。S1105では、主制御装置80から送信された抽選累積回数が、予め設定された閾数値(例えば、750回)以上である否かを判定する。ここで、閾数値以上の場合には(S1105:YES)、S1110に移行し、該閾数値より少ない場合には(S1105:No)、S1120に移行する。S1110では、設定値1又は設定値2であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合に(S1110:YES)、S1115に移行し、否定判定の場合に(S1110:No)、S1120に移行する。
S1115では、指標報知演出処理を行い、セットされた設定値1,2を示す指標演出図柄100a,100bを、演出図柄表示装置6に表示する。
上記したS1085,S1100,S1105,S1110,およびS1115から続くS1120では、当該処理に至る前の各処理に応じて、有効期間の終了を示す演出図柄(後述の抽選結果演出図柄103a〜103c)を、演出図柄表示装置6に表示する。
次のS1125では、有効フラグ=0として、指標報知処理を終了する。
このように本実施例の指標報知処理では、上記した条件(ii)〜(v)を全て充足した場合に、指標演出図柄100a,100bによる指標報知を行う。また、本実施例は、有効期間が、最終ラウンドの開放制限時間の残り3秒間に設定されたものであることから、該有効期間の開始前に,大入賞口14に規定入賞数(10個)の遊技球が入賞して、最終ラウンドが終了してしまうこともあり得る。そのため、最終ラウンドの開始に伴って最終R開始演出図柄121を表示して、有効期間の存在を遊技者に報知すると共に、入賞数が9個になると、球止指示演出図柄122を表示して、遊技球の発射停止を遊技者に促す。
[指標報知処理による有効期間の説明]
ここで、本実施例における有効期間について、図26を用いて詳細に説明する。本実施例では、最終ラウンド(16回目の開閉ラウンド)の開始から所定時間(25秒)経過したタイミングで、有効期間が開始される。この有効期間は、有効時間(3秒)に設定されており、図25のS1080の有効期間タイマ減算処理により計時される。
図26(A)に示すように、閉鎖制限時間の残り3秒となったタイミング(ラウンド開始から25秒経過したタイミング)で、有効期間が開始され(有効フラグ=1)、該有効期間中に、大入賞口14への遊技球の入賞があると、上記した図25の指標報知抽選処理(S1095)により抽選が行われる。そして、この抽選結果が当選であった場合に、前回の大当り遊技終了から今回の大当り遊技開始までの期間における抽選累積回数が750回以上であり、かつ設定値1,2のいずれかがセットされていると、指標演出図柄100a,100bが表示される。これに伴って、有効時間の経過前であっても、有効期間が終了する(有効フラグ=0)。尚ここで、前記の大入賞口14への入賞により規定入賞数に達した場合には、該大入賞口14が閉鎖される。
一方、前記指標報知抽選処理の抽選結果が非当選であった場合、および当選であっても、前記抽選累積回数が750回未満又は設定値3である場合は、指標演出図柄が表示されずに、有効期間が終了する(有効フラグ=0)。
また、本実施例では、有効期間が最終ラウンドの開放制限時間の残り3秒間に設定されていることから、図26(B)に示すように、最終ラウンドの開始から25秒経過する前に(閉鎖制限時間の残り3秒となる前に)、大入賞口14に規定入賞数(10個)の遊技球が入賞してしまうと、該有効期間が開始されること無く、最終ラウンドの開放が終了する。この場合には、有効期間での遊技球の入賞が発生しないことから、指標報知が実行されない。
また、上述したように、最終ラウンドの開放制限時間の残り3秒となって有効期間が開始されても、該有効期間中に、大入賞口14に遊技球が入賞しなければ、指標報知が実行されない。さらに、この場合には、有効期間の終了に共に最終ラウンドの開放も終了することから、規定入賞数(10個)の遊技球を大入賞口14に入賞できないことを意味し、大当り遊技で獲得可能な利益(賞球数)が少なくなってしまう。
こうしたことから、最終ラウンドでは、有効期間の開始前に、大入賞口14への入賞数が規定入賞数に達しないように、遊技球の発射を適当に止める必要がある。さらに、有効期間が最終ラウンドの終盤に設定されていることから、開放制限時間の経過までに、規定入賞数の遊技球を入賞できなければ、上述したように獲得利益(賞球数)が少なくなってしまう。したがって、本実施例では、有効期間中に遊技球を大入賞口14に入賞させつつ、規定入賞数の遊技球を入賞できるように、遊技球を発射することが、遊技者に求められる。
[指標報知の表示態様についての説明]
次に、本実施例2における指標報知の表示態様について、図27〜30を用いて説明する。本実施例では、上述した実施例1と同様の指標演出図柄100a,100bと、開始演出図柄101およびメータ演出図柄102と、抽選結果演出図柄103a〜103cとを備えると共に、さらに、最終R開始演出図柄121と球止指示演出図柄122とを備える。
ここで、最終R開始演出図柄121は、図27に示すように、「有効期間のスタート前に10個入賞させるナ慎重に!!」の文字図柄で、有効期間が直ぐに開始されないことを、直接的に報知するものとして設定されている。また、球止指示演出図柄122は、図28に示すように、「入賞ストップ!!このまま待機」の文字図柄で、これ以上入賞させないように遊技球の発射を止めることを、遊技者に促すものとして設定される。この球止指示演出図柄122の表示によって、これ以上の入賞によって有効期間の開始前に最終ラウンドが終了してしまうことを、遊技者に示唆させ得る
こうした各演出図柄による指標報知の表示態様を、開閉ラウンドの進行に従って以下に説明する。図27に示すように、大当り遊技中には、上述した実施例1と同様、大当り遊技中を示す演出図柄110と、開閉ラウンドのラウンド数を示す演出図柄111と、各ラウンドで大入賞口14への入賞数を示す演出図柄112とが夫々表示されると共に、インターバル中には、演出図柄113が表示される。
最終ラウンド(16回目の開閉ラウンド)の直前のインターバル中では、図27(A)に示すように、「次のラウンドは設定を知るチャンス!?発射を調整して」の文字図柄からなる演出図柄127を表示する。この演出図柄127によって、最終ラウンドで指標報知のチャンスとなる有効期間が生ずることと、遊技球の発射を調整するように促すこととを、遊技者に報知する。尚、演出図柄127を表示する処理は、上記した大当り遊技処理におけるS565の大当りインターバル処理(図13)で、主制御装置80から送信されたコマンドに従って、サブ統合制御装置83が行う処理である。
このように最終ラウンドの直前のインターバル中に演出図柄127を表示することによって、有効期間の発生を遊技者に報知して、該有効期間で遊技球を入賞させるためには技術界入が必要であることを、遊技者に認識させることができる。さらに、指標報知に対する遊技者の期待感を、最終ラウンドの開始前から刺激できるため、遊技の興趣を向上できる。
続いて、最終ラウンド(16ラウンド)の開始に伴って、図27(B)に示すように、図24の最終ラウンド演出開始処理(S1015)により、最終R開始演出図柄121を表示する。これにより、最終ラウンドが開始されたことと、大入賞口14への入賞を急がないようにすることとを、遊技者に報知する。この報知によって、遊技者は、有効期間の開始前に10個入賞させないようにしつつも、できるだけ多くを入賞させるように、遊技球の発射を調整することになるため、緊張感溢れる遊技を楽しむことができる。
その後、有効期間が開始されると(開放制限時間の残り3秒となると)、図27(C)に示すように、図24の最終ラウンド演出終了処理(S1035)により最終R開始演出図柄121を表示終了すると共に、図25の有効期間演出開始処理(S1070)により開始演出図柄101とメータ演出図柄102とを表示する。これにより、指標報知のチャンスとなる有効期間が開始されたことを、遊技者に報知することから、遊技者は、有効期間中に遊技球を入賞させようとして遊技球の発射を積極的に行う。尚、この場合には、有効期間の開始前に入賞数が9個に達していないことから、規定入賞数10個を入賞させるために、一層積極的な発射が行われ易い。
この有効期間中に遊技球が入賞すると、図27(D)に示すように、図25の指標報知抽選処理(S1095)による抽選実施を示唆する演出図柄105を表示する。この演出図柄105の表示は、実施例1と同様に、有効期間演出終了処理(S1120)で実施される。この表示により、指標報知の実施に対する遊技者の期待感と不安感とを効果的に刺激できる。
ここで、指標報知抽選処理(S1095)の抽選に当選し、さらに抽選累積回数が750回以上であり、かつ設定値1(又は設定値2)であった場合には、図27(E)に示すように、図25の指標報知演出処理(S1115)により、指標演出図柄100aを表示すると共に、図25の有効期間演出終了処理(S1120)により、抽選結果演出図柄103aを表示する。さらに、メータ演出図柄102を表示終了する。こうした表示により、有効期間の終了が報知される。その後、最終ラウンドが終了して大当り遊技が終了すると、図27(F)に示すように、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129が表示される。尚、指標演出図柄100aは、大当り遊技終了後も、所定時間継続して表示される。
一方、図28(A),(B)のように開始された最終ラウンドで、有効期間の開始前に、大入賞口14に9個の遊技球が入賞すると、図28(C)に示すように、図24の発射停止指示演出処理(S1065)により、球止指示演出図柄122を表示する。これにより、あと一個の入賞で有効期間の開始前に最終ラウンドが終了してしまうことを報知し、遊技球の発射停止を遊技者に促す。
その後、有効期間が開始されると(開放制限時間の残り3秒となると)、図28(D)に示すように、図25の有効期間演出開始処理(S1070)によって、球止指示演出図柄122を表示終了して、開始演出図柄101とメータ演出図柄102とを表示する。これにより、有効期間の開始を報知して、遊技者に遊技球の発射再開を促す。続いて、有効期間中に遊技球が入賞すると、図28(E)に示すように、図25の指標報知抽選処理(S1095)による抽選実施を示唆する演出図柄105を表示する。そして、指標報知抽選処理(S1095)の抽選に当選し、さらに抽選累積回数が750回以上であり、かつ設定値2(又は設定値1)であった場合には、図28(F)に示すように、指標演出図柄100aと抽選結果演出図柄103aとを表示すると共に、メータ演出図柄102を表示終了する。尚、この場合にあっても、指標演出図柄100aは、大当り遊技の終了後も所定時間継続して表示される。
また、指標報知抽選処理(S1095)の抽選が非当選の場合、抽選累積回数が750回未満の場合、または設定値3であった場合には、上記した図27(A)〜(D)又は図28(A)〜(E)までの順に表示された後に、図29(A)に示すように、図25の有効期間演出終了処理(S1120)により、「ハズレ残念!」の抽選結果演出図柄103bを表示すると共に、メータ演出図柄102を表示停止する。その後、大当り遊技が終了すると、図29(B)に示すように、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129が表示される。
ここで、本実施例にあっても、上述した実施例1と同様に、抽選累積回数が750回より少ない場合と設定値3の場合とであっても、指標報知抽選処理の非当選の場合と同様に、抽選結果演出図柄103bを表示する。これにより、例え指標報知が実施されなくとも、引き続き、指標報知という遊技の興趣性が安定して発揮され得る。
また、有効期間中に大入賞口14への遊技球の入賞が無く、有効時間が経過した場合には、上記と同様に上記した図27(A)〜(D)又は図28(A)〜(E)までの順に表示された後に、図29(C)に示すように、図25の有効期間演出終了処理(S1120)により、「タイムオーバー残念!」の抽選結果演出図柄103cを表示すると共に、メータ演出図柄102を表示停止する。その後に大当り遊技が終了すると、図29(D)に示すように、演出図柄129が表示される。
また、最終ラウンドで、有効期間の開始前に(開放制限時間の残り時間が3秒となる前に)、大入賞口14への遊技球の入賞数が10個(規定入賞数)に達した場合には、図30(A)、(B)の順に表示された後に、図30(C)に示すように、図24の最終ラウンド演出終了処理(S1050)により、「慌てて球入れ過ぎ残念」の演出図柄128を表示すると共に、最終R開始演出図柄121を表示終了する。ここで、前記演出図柄128の表示によって、規定入賞数(10個)の入賞により大入賞口14の開放終了を報知する。その後、大当り遊技が終了すると、図30(D)に示すように、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129が表示される。
こうした演出図柄128の表示により、遊技球の発射を調整する技術介入が必要であることを、遊技者が明確に認識できる。そのため、次回以降で指標報知の獲得に向けた遊技者の意欲を効果的に刺激でき、引き続き、指標報知という遊技の興趣性が安定して発揮され得る。
尚、指標報知の演出態様を構成する各演出図柄は、上記の各形態に限らず、実施例1と同様に他の形態のものを適用可能である。
[実施例2の特徴について]
実施例2の特徴を、以下にまとめて説明する。
本実施例は、大当たり遊技における最終ラウンドの終盤(開放制限時間の残り3秒の有効期間)に、大入賞口14に遊技球が入賞すると、指標報知を実行するか否かを抽選し、該抽選に当選すると、当該大当り遊技開始前までに抽選累積回数が750回以上であり且つ設定値1,2がセットされていることを条件として、セットされた設定値を示す指標報知が実行されるようにしたものである。すなわち、上記した四個の条件(v)最終ラウンドの終盤に設定された有効期間で大入賞口14に遊技球が入賞すること、(ii)指標抽選に当選すること、(iii)前回の大当り遊技終了から次の大当り遊技開始までの期間で特別図柄の変動回数が所定の閾数値以上であること、(iv)設定値1,2がセットされていることが、全て充足された場合に、設定値を報知する指標報知が実行されるようにしたことを、本実施例は特徴とするものである。
本実施例の構成では、大当たり遊技の最終ラウンドの終盤に設定された有効期間で、タイミング良く遊技球を大入賞口14に入賞させなければ、指標報知が行われないことから、遊技者には、最終ラウンドの終盤にタイミング良く遊技球を大入賞口14に入賞させるという技術介入が求められる。さらに、最終ラウンドで有効期間の開始前に規定入賞数(10個)の入賞があると、該有効期間が開始されること無く最終ラウンドが終了してしまう一方、遊技球の発射を停止していると、開放制限時間(28秒)の経過までに規定入賞数を入賞できなくなってしまうこともあり得る。したがって、本構成によれば、遊技者には開放制限時間の経過状況と大入賞口14への入賞数とを考慮しつつ、遊技球の発射を調整するという技術介入が必要となることから、大当り遊技中に緊張感溢れる遊技を提供することができ、遊技の興趣性を著しく向上できる。
また、本実施例は、有効期間を最終ラウンドの終盤に設定した以外は上述の実施例1と同じであることから、指標報知の実行を抽選により決めていること、設定値1,2がセットされている場合のみ指標報知を実行すること、および抽選累積回数が750回以上の場合のみ指標報知を実行することによる夫々の作用効果は、実施例1と同様に奏し得る。そして、本実施例にあっても、指標報知という遊技の公平性が十分に保たれると共に、従来に無い興趣溢れる遊技を提供できる。
実施例3の構成は、小当り遊技で大入賞口14に入賞した遊技球の累積数が、所定の数値(以下、報知数値という)に達することに基づいて、指標報知を実行するようにしたものである。すなわち、本実施例では、上述した実施例1,2のように大当り遊技中における大入賞口14への入賞では無く、小当り遊技における大入賞口14への入賞を、指標報知の実行契機としている。
詳述すると、小当り遊技で開放された大入賞口14に遊技球が入賞する毎に、この入賞した個数を累積し、この累積数(以下、入賞累積数という)が予め設定された報知数値(例えば、3個)に達した場合に、指標報知を行うか否かを抽選する。そして、この抽選で当選すると、抽選累積回数が750回以上であり且つ設定値1,2がセットされた状態である場合に限って、該設定値1,2を示唆する指標報知を実行する。ここで、抽選累積回数は、前回の大当り遊技の終了から小当り遊技開始(入賞累積数が報知数値に達した小当り遊技の開始)までの間における、特別図柄の変動回数(大当りか否かの抽選回数)を示す。この抽選累積回数は、上述した実施例1と同様に、図8〜11の当否判定処理の変動数カウント処理(S217)によりカウントされると共に、次に大当り判定結果が得られた場合にクリアされる。そのため、変動数カウント処理では、小当りと判定された場合にも、抽選累積回数に1加算される。
本実施例における指標報知条件をまとめると、(vi)小当り遊技中に大入賞口14に入賞した遊技球の累積個数を示す入賞累積数が報知数値に達すること、(ii)指標抽選に当選すること、(vii)前回の大当り遊技終了からの特別図柄の変動回数が所定の閾数値(例えば、750回)以上であること、(iv)設定値1,2がセットされていることの四個の条件が全て充足された場合に、指標報知を実行する。尚、前記条件の(ii)および(iv)は、上述した実施例1,2と同じである。
こうした実施例3では、指標報知処理(図31,32)と、該指標報知処理による演出図柄の表示態様とが、上述した実施例1と異なる。これら以外の構成や処理などは、実施例1と同じであることから、同じ構成や処理などについては説明を省略した。
本実施例では、上述した実施例1と同様に小当り遊技処理(図15,16)が実行される。そして、小当り遊技処理の大入賞口開放処理(S720)により、小当り遊技の開始を示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。また、小当り遊技処理の大入賞口閉鎖処理(S735)により、小当り遊技の終了を示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。また、主制御装置80は、小当り遊技中に大入賞口14のカウントスイッチ14aにより遊技球の入賞を検知する毎に、該大入賞口14への遊技球の入賞を示す信号(以下、入賞信号という)を、サブ統合制御装置83に送信する(S50の入賞確認処理)。
[指標報知処理の説明]
本実施例の指標報知処理を、図31,32のフローチャートを用いて説明する。尚、この指標報知処理は、小当り遊技処理において小当り遊技が開始された際に、サブ統合制御装置83で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される処理である。
図31に示すように、S1200では、報知フラグ=0か否かを判定する。この報知フラグは、指標報知の実行中か否かを示すためのものであり、報知フラグ=1の状態は、指標報知の実行中(後述の指標演出図柄100a,100bの表示中)を示し、報知フラグ=0の状態は、指標報知を実行していないことを示す。S1200で、報知フラグ=0の場合には(S1200:Yes)、S1205に移行し、報知フラグ=1の場合には(S1200:No)、S1250に移行する。
S1205では、入賞有効フラグ=0か否かを判定する。この入賞有効フラグは、大入賞口14への遊技球の入賞を入賞累積数にカウントするか否かを示すためのものであり、入賞有効フラグ=1の場合にのみ、入賞累積数のカウントを有効とする。そして、後述するように、小当り遊技中であり且つ入賞累積数が報知数値よりも少ない状態で、入賞有効フラグ=1とする。S1205で、肯定判定の場合には(S1205:Yes)、S1210に移行し、否定判定の場合には(S1205:No)、S1225に移行する。
S1210では、小当り遊技が開始された否かを判定する。この判定は、上述した小当り遊技の開始を示すコマンドを、主制御装置80から受信したか否かに基づいて、実施される。S1210で、肯定判定の場合には(S1210:Yes)、S1215に移行し、否定判定の場合には(S1210:No)、指標報知処理を終了する。
S1215では、有効期間演出開始処理を実行する。この有効期間演出開始処理では、小当り遊技の開始を示す後述の開始演出図柄141を演出図柄表示装置6に表示する。次のS1220では、入賞有効フラグ=1とし、S1225に移行する。
S1225では、小当り遊技中であるか否かを判定する。この判定は、上述した小当り遊技の終了を示すコマンドを、主制御装置80から受信したか否かに基づいて、実施される。すなわち、小当り遊技の終了コマンドを受信していない場合には、小当り遊技中であると肯定判定し、該終了コマンドを受信した場合には、小当り遊技を終了したと否定判定する。このS1225で、肯定判定の場合には(S1225:Yes)、S1230に移行し、否定判定の場合には(S1225:No)、図32のS1305に移行する。
S1230では、大入賞口14に遊技球が入賞したか否かを判定する。ここで、遊技球の入賞は、上述したように主制御装置80から受信した入賞信号によって、サブ統合制御装置83が把握できる。S1230では、この入賞信号を主制御装置80から受信すると、大入賞口14に遊技球が入賞したと判定し(S1230:Yes)、S1235に移行する。一方、入賞信号が無ければ(S1230:No)、指標報知処理を終了する。
S1235では、入賞累積カウンタに1加算する処理を行う。ここで、入賞累積カウンタは、上記した入賞累積数を累積して計数するためのカウンタであり、このカウンタ値が小当り遊技で大入賞口14に入賞した遊技球の数を累積した数(入賞累積数)を示す。このS1235によって、小当り遊技中での入賞毎にカウントされて、入賞累積数が累積加算される。
次のS1240では、入賞累積カウンタが予め設定された報知数値(三個)以上になったか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1240:Yes)、S1245に移行し、否定判定の場合には(S1240:No)、指標報知処理を終了する。
S1245では、指標報知抽選処理を行い、指標報知を行うか否かを抽選する。この指標報知抽選処理は、上述した実施例1,2の指標報知抽選処理(図18のS835、図25のS1095)と同様に、所定契機で抽出した乱数値が予め設定された当選値と一致するか否かによって、当選か非当選かを決定する。そして、指標報知抽選処理では、乱数テーブルや当選値の設定によって、所定の当選確率(例えば、4/5)が定められている。
このS1245の後に、図32のS1275に移行する。S1275では、S1245の指標報知抽選処理による抽選結果を参照して、該抽選結果が当選か否かを判定する。ここで、当選した場合には(S1275:Yes)、S1280に移行し、非当選の場合には(S1275:No)、S1305に移行する。
S1280では、主制御装置80から送信された抽選累積回数が、予め設定された閾数値(例えば、750回)以上である否かを判定する。この判定では、前回の大当り遊技の終了から今回の小当り遊技開始までの間における特別図柄の変動回数(抽選累積回数)が、著しく多いか否か(ハマリが深いか否か)を、前記閾数値と比較する。このS1280で、肯定判定の場合には(S1280:Yes)、S1285に移行し、否定判定の場合には(S1280:No)、S1305に移行する。
S1285では、主制御装置80から送信された設定値が、設定値1または設定値2であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1285:Yes)、S1290に移行し、否定判定の場合には(S1285:No)、S1305に移行する。尚、このS1285の処理は、実施例1のS850(図18)の処理と同じ処理を行う。
S1290では、指標報知演出開始処理を行う。指標報知演出開始処理は、図9のS250で主制御装置80から送信された設定値の情報に従って、予め設定された指標演出図柄100a,100b(図35参照)から一の図柄を選択し、選択した指標演出図柄を演出図柄表示装置6に表示する。本実施例にあっては、この指標報知演出開始処理により指標演出図柄100a,100bを表示開始するものであり、表示された指標演出図柄は後述する指標報知演出終了処理(S1265)の実施まで継続して表示される。尚、指標演出図柄100a,100bは、上述した実施例1,2と同様の演出図柄(図21参照)を用いている。
次のS1295では、S1290による指標演出図柄100a,100bの表示開始に基づいて、上記した報知フラグ=1とする。さらに、次のS1300では、変動表示カウンタ=4をセットする。ここで、変動表示カウンタは、後述するように(S1250,S1255)、当該小当り遊技の終了後に特別図柄が変動する毎に減算されるものである。そのため、変動表示カウンタ=4のセットは、小当り遊技の終了後に実行される特別図柄の変動回数の四回分を意味する。
S1305では、小当り遊技が終了した場合(S1225:No)、指標報知抽選処理で非当選の場合(S1275:No)、抽選累積回数が750回より少ない場合(S1280:No)、設定値3の場合(S1285:No)、又は変動表示カウンタ=4をセットした場合(S1300)のいずれかに続いて実行される処理であり、有効期間演出終了処理を行う。有効期間演出終了処理では、上記の開始演出図柄141を表示終了する処理を行うと共に、当該小当り遊技中に入賞したか否かに応じて、演出図柄(後述する入賞演出図柄143a〜143c)を演出図柄表示装置6に表示する。
詳述すると、小当り遊技中に入賞累積カウンタ(入賞累積数)が上記の報知数値以上となった場合には、予め設定された入賞演出図柄143a(図35の「お見事ミッション達成!」の演出図柄)を選択して表示する。また、小当り遊技中に上記の入賞累積カウンタが増加し且つ該入賞累積カウンタが報知数値より少ない場合には、予め設定された入賞演出図柄143b(図33,34の「お見事1ポイントゲット!」の演出図柄)を選択して表示する。また、小当り遊技中に入賞しなかった場合には、予め設定された入賞演出図柄143c(図33の「残念次はガンバッテ!」の演出図柄)を選択して表示する。こうした各入賞演出図柄143a〜143cを選択的に表示することで、小当り遊技中に入賞したか否かと、指標報知の実行か否かとを報知する。
次のS1310では、入賞有効フラグ=0とする。このS1310により入賞有効フラグ=0となると、例え小当り遊技中であっても、指標報知処理は、上記のS1200〜S1210を介して、指標報知処理が終了する。尚、S1310を実行すると、指標報知処理を終了する。
一方、図31のS1200で否定判定された場合(報知フラグ=1)には、S1250を実行する。ここで、報知フラグ=1の状態は、指標演出図柄100a,100bの表示中であり、且つ上記した変動表示カウンタ>0である状態を示す(図32のS1290〜1300参照)。
S1250では、特別図柄の変動が開始されたか否かを判定する。ここで、サブ統合制御装置83は、図9の当否判定処理のS250により主制御装置80から送信された特別図柄の変動開始コマンドを受信することで、特別図柄の変動開始を把握できる。S1250で、肯定判定の場合には(S1250:Yes)、S1255に移行し、否定判定の場合には(S1250:No)、指標報知処理を終了する。
S1255では、変動表示カウンタを1減算する処理を行う。すなわち、本実施例にあっては、報知フラグ=1の状態で、特別図柄の変動毎に変動表示カウンタが1減算される。次のS1260では、変動表示カウンタ=0か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S1260:Yes)、S1265に移行し、否定判定の場合には(S1260:No)、指標報知処理を終了する。
S1265では、指標報知演出終了処理を実行する。指標報知演出終了処理では、上記した図32の指標報知演出開始処理(S1290)で表示開始された指標演出図柄100a,100bを、表示終了する。すなわち、指標演出図柄100a,100bは、指標報知演出開始処理(S1290)の実行から指標報知演出終了処理の実行までの間で、継続して表示される。次のS1270では、報知フラグ=0とする。そして、S1270の実行後に、指標報知処理を終了する。
このように本実施例の指標報知処理では、上記した条件(ii),(iv),(vi),(vii)を全て充足した場合に、指標演出図柄100a,100bによる指標報知を行う。
また、本実施例では、複数回の小当り遊技で増加した入賞累積カウンタ(入賞累積数)が報知数値に達することによって、指標報知を行うようにしたから、小当り遊技の発生毎に、指標報知が実施されるチャンスがある。
さらに、入賞累積カウンタが報知数値よりも少ない状態であれば、小当り遊技中に大入賞口14への遊技球の入賞を有効として、入賞累積カウンタを増加できる。そのため、極めて難しいものの、一回の小当り遊技中での複数個の入賞がカウントされ得る。
また、指標演出図柄100a,100bが表示されると、その後に特別図柄が四回変動するまで、該指標演出図柄100a,100bが継続表示されると共に、該特別図柄の四回変動まで、入賞累積カウンタの増加や各演出処理など(S1205〜1245、および1275〜1310)を実行しない。そのため、指標演出図柄100a,100bの表示中は、新たな小当り遊技が実行されても、入賞累積カウンタを増加させず、かつ他の演出図柄の表示も行わない。これにより、小当り遊技の終了後から特別図柄の四回変動終了までの間で、指標演出図柄100a,100bの表示が安定して継続される。
[指標報知の表示態様についての説明]
次に、指標報知に係る小当り遊技中の演出図柄と、上記した指標演出図柄100a,100bとの表示態様について、図33〜35を用いて説明する。本実施例では、上述した実施例1と同様の指標演出図柄100a,100bと、小当り遊技の開始を示す開始演出図柄141と、入賞に基づいて表示される三種類の入賞演出図柄143a〜143cとを備える。
ここで、開始演出図柄141は、図33に示すように、「小当り発生!大入賞口に入賞させて!」の文字図柄で、小当り遊技の開始と同期して表示され、小当り遊技の開始を直接的に報知するものとして設定されている。
また、入賞演出図柄143aは、図35に示すように、「お見事ミッション達成!」の文字図柄で、小当り遊技で大入賞口14に入賞した入賞累積数(入賞累積カウンタ)が報知数値(三個)に達したことを示すものとして設定されている。また、入賞演出図柄143bは、図33,34に示すように、「お見事1ポイントゲット!」の文字図柄で、小当り遊技中に大入賞口14へ入賞したこと(入賞累積カウンタが増加したこと)を示すものとして設定されている。尚、小当り遊技中の入賞により入賞累積カウンタが報知数値に達した場合には、入賞演出図柄143bよりも前記の入賞演出図柄143aが優先して表示される。また、入賞演出図柄143cは、「残念次はガンバッテ!」の文字図柄で、小当り遊技中に入賞しなかったこと(入賞累積カウンタが変化しなかったこと)を示すものとして設定されている。
こうした各演出図柄による指標報知の表示態様を、小当り遊技の進行に従って以下に説明する。図33に示すように、大当り遊技や小当り遊技以外の通常の遊技中では、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129が表示される。さらに、本実施例では、上記の入賞累積カウンタを示す入賞数表示図柄145も表示される。この入賞数表示図柄145は、現状の入賞累積カウンタを示すものであり、入賞累積カウンタの変化に応じて表示変換される。詳述すると、上記した図31の指標報知処理のS1235による入賞累積カウンタの増加に伴って、入賞数表示図柄145を表示変換する。そして、図32の指標報知演出開始処理(S1290)により入賞累積カウンタがクリアされた場合も、これに伴って、入賞数表示図柄145を表示変換する。
小当り遊技が開始されると、図33(B)に示すように、小当り遊技中であることを示す演出図柄151が表示されると共に、図31の有効期間演出開始処理(S1215)により開始演出図柄141が表示される。これにより、小当り遊技の開始と、指標報知のチャンスが到来したこととを、遊技者に報知することから、遊技者の指標報知の獲得意欲を刺激でき、遊技の興趣を向上できる。尚、前記の演出図柄151は、小当り遊技の終了に伴って表示終了する。
この小当り遊技中に大入賞口14への遊技球の入賞が無い場合には、図33(C)に示すように、図32の有効期間演出終了処理(S1305)により、開始演出図柄141を表示停止して、入賞演出図柄143cを表示する。これにより、小当り遊技の終了を報知すると共に、当該小当り遊技中に遊技球を入賞できなかったことを報知する。その後の通常の遊技中では、図33(D)に示すように、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129が表示される。
そして、再び小当り遊技が開始されると、図33(E)に示すように、上記した演出図柄151と開始演出図柄141とが表示される。この小当り遊技中に大入賞口14に遊技球が一個入賞した場合には、図33(F)に示すように、図32の有効期間演出終了処理(S1305)により、開始演出図柄141を表示停止して、入賞演出図柄143bが表示される。さらに、この状態では入賞累積カウンタ=1であることから、当該入賞累積カウンタ=1に対応した入賞数表示図柄145が表示される。こうした表示により、小当り遊技中に遊技球の入賞があったことを報知すると共に、小当り遊技の終了を報知する。その後の通常の遊技中では、図34(A)に示すように、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129が表示されると共に、入賞累積カウンタ=1に対応する入賞数表示図柄145が継続して表示される。
この後に小当り遊技が開始されると、図34(B)に示すように、上記した演出図柄151と開始演出図柄141とが表示される。この小当り遊技中に遊技球の入賞が無ければ、図34(C)に示すように、図32の有効期間演出終了処理(S1305)により、開始演出図柄141を表示停止して、入賞演出図柄143cを表示する。尚、この場合には、入賞累積カウンタは変化しないことから、入賞累積カウンタ=1に対応する入賞数表示図柄145が継続して表示される。
一方、小当り遊技中に再び遊技球が一個入賞すると、図34(D)に示すように入賞演出図柄143bが表示される。さらに、入賞累積カウンタ=2となることから、当該入賞累積カウンタ=2に対応した入賞数表示図柄145が表示される。その後の通常の遊技中では、図34(E)に示すように、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129が表示されると共に、入賞累積カウンタ=2に対応する入賞数表示図柄145が継続して表示される。
尚、入賞累積カウンタ=1又は2の状態で、大当り遊技が開始される場合もあり得るが、大当り遊技中も入賞累積カウンタの値は保持される。そのため、大当り遊技の前後で、入賞数表示図柄145の表示が変化しない。尚、この入賞数表示図柄145は、大当り遊技中に表示停止するようにしても良いし、大当り遊技中も継続して表示するようにしても良い。
上記した入賞累積カウンタ=2の状態で、再び小当り遊技が開始されると、図35(A)に示すように、上記した演出図柄151と開始演出図柄141とが表示される。この小当り遊技中に遊技球が入賞すると、入賞累積カウンタ=3となることから、図35(B)に示すように、図32の有効期間演出終了処理(S1305)により、開始演出図柄141を表示停止して、入賞演出図柄143aが表示される。さらに、入賞累積カウンタ=3となることから、当該入賞累積カウンタ=3に対応した入賞数表示図柄145が表示される。こうした表示により、指標報知の抽選の実行条件である三個の入賞を達成したことを、遊技者に報知すると共に、図31の指標報知抽選処理(S1245)による抽選が実行されることを、遊技者に示唆できる。
ここで、指標報知抽選処理(S1245)の抽選に当選し、さらに抽選累積回数が750回以上であり、かつ設定値1(又は設定値2)であった場合には、図35(C)に示すように、図32の指標報知演出開始処理(S1290)により、指標演出図柄100a(又は、指標演出図柄100b)を表示する。この指標演出図柄100a(又は、指標演出図柄100b)は、当該小当り遊技の終了後も継続して表示される。尚、指標報知の抽選に伴って入賞累積カウンタがクリアされることから、入賞累積カウンタ=0に対応する入賞数表示図柄145が表示される。
その後、図35(D),(E)に示すように、当該小当り遊技の終了後から特別図柄の変動が四回実行されるまでの間で、指標演出図柄100a(又は、指標演出図柄100b)が継続表示される。そして、特別図柄の変動が四回発生すると、図35(F)に示すように、図31の指標報知演出終了処理(S1265)により指標演出図柄100aを表示停止する。尚、特別図柄の変動が四回実行されるまでは、例え小当り遊技が発生し且つ該小当り遊技中に入賞しても、入賞累積カウンタ=0が維持されることから、入賞累積カウンタ=0に対応する入賞数表示図柄145が継続表示される。
尚、指標報知の演出態様を構成する各演出図柄は、上記の各形態に限らず、実施例1と同様に他の形態のものを適用可能である。また、本実施例では、実施例1,2と異なり、指標報知の抽選実行を示す演出図柄および該抽選の結果を示す演出図柄を表示しないものであるが、これに限らず、実施例1,2と同様に、指標報知の抽選実行を示唆する演出図柄(実施例1の演出図柄105に相当)と該抽選の結果を示す演出図柄(実施例1の抽選結果演出図柄103a〜103cに相当)とを表示するようにしても良い。
[実施例3の特徴について]
実施例3の特徴を、以下にまとめて説明する。
本実施例は、小当り遊技中に大入賞口14に遊技球が入賞する毎に、入賞数をカウントして累積し、累積した入賞累積数が所定の報知数値(例えば、3個)に達すると、指標報知を実行するか否かを抽選し、該抽選に当選すると、当該大当り遊技開始前までに抽選累積回数が750回以上であり且つ設定値1,2がセットされていることを条件として、セットされた設定値を示す指標報知が実行されるようにしたものである。すなわち、上記した四個の条件(vi)小当り遊技中に大入賞口14に入賞した遊技球の累積個数を示す入賞累積数が報知数値に達すること、(ii)指標抽選に当選すること、(vii)前回の大当り遊技終了からの特別図柄の変動回数が所定の閾数値(例えば、750回)以上であること、(iv)設定値1,2がセットされていることが、全て充足された場合に、設定値を報知する指標報知が実行されるようにしたことを、本実施例は特徴とするものである。
本実施例の構成では、従来は遊技者があまり興味を示さなかった小当り遊技で、指標報知という新たな遊技を提供するようにしたものであるから、該小当り遊技を、遊技者が意識的に興味を向ける対象とできる。本構成によれば、小当り遊技の発生毎に、指標報知を期待する遊技者の感情を刺激でき、従来に無い新たな興趣性が発揮され得る。
また、小当り遊技は、その遊技期間(大入賞口14の開放時間)が大当り遊技に比して極めて短く、大入賞口14への入賞が難しいことから、指標報知の実行を求める遊技者に、遊技中に遊技球を継続して発射することが求められる。さらに、指標報知の実行のためには、小当り遊技で三個(報知数値が示す個数)の遊技球を大入賞口14に入賞させることが必要である。そのため、指標報知の実行を求める遊技者は、少なくとも小当り遊技で三個入賞させるまで粘って遊技を継続し易くなる。こうしたことから、本構成によれば、機台の稼働率向上に寄与できる。
また、小当り遊技は、大当り遊技と同様に遊技者自らの遊技によって実行されるものであるから、当該遊技者自身が獲得可能である。そのため、指標報知という遊技の公平性が十分に保たれ得る。
また、本実施例は、上述した実施例1,2と同様に、指標報知の実行を抽選により決めていること、設定値1,2がセットされている場合のみ指標報知を実行すること、および抽選累積回数が750回以上の場合のみ指標報知を実行することが設定されたものであるから、これらによる夫々の作用効果は、実施例1,2と同様に奏し得る。
実施例4の構成は、上記した一斉定時期演出で、指標報知を実行するようにしたものである。そのため、本実施例では、指標報知の実行契機が、上述した実施例1〜3における大入賞口14への遊技球の入賞では無く、一斉定時期演出の実行である。
詳述すると、一斉定時期演出の開始直前のカウントダウン演出中に、指標報知の実行を求めるか否かの意思を遊技者に問い、意思確認した場合に、指標報知を行うか否かを抽選する。そして、この抽選に当選すると、設定値1,2がセットされた状態であり且つ抽選累積回数が所定の閾数値(例えば、750回)以上であると、一斉定時期演出中に、該設定値1,2を示唆する指標報知を実行する。ここで、指標報知の実行を求めるか否かの遊技者の意思は、遊技者が演出ボタン67を操作するか否かで決める。すなわち、カウントダウン演出中に遊技者が演出ボタン67を操作すると、指標報知の実行を求める遊技者の意思確認ができたと判定し、該カウントダウン演出中に演出ボタン67が操作されなければ、該意思確認ができない(又は、指標報知の実行を求めない)と判定する。また、抽選累積回数は、前回の大当り遊技の終了から一斉定時期演出の開始(一斉定時期演出を開始する一斉実行時期)までの間における、特別図柄の変動回数(大当りか否かの抽選回数)を示す。この抽選累積回数は、上述した実施例1と同様に、図8〜11の当否判定処理の変動数カウント処理(S217)によりカウントされ、サブ統合制御装置83に送信される。
本実施例における指標報知条件をまとめると、(viii)カウントダウン演出中に演出ボタン67が操作されること、(ii)指標抽選に当選すること、(ix)前回の大当り遊技終了からの特別図柄の変動回数が所定の閾数値(例えば、750回)以上であること、(iv)設定値1,2がセットされていることの四個の条件が全て充足された場合に、一斉定時期演出で指標報知を実行する。尚、前記条件の(ii)および(iv)は、上述した実施例1〜3と同じである。
本実施例は、一斉定時期演出で指標報知を行うものであるから、該指標報知の実施態様が上述した実施例1〜3と異なる。具体的には、一斉定時期演出を構成する、一斉定時期演出用の演出図柄による表示演出と、該定時期演出用の演出音による音演出とによって、指標報知を実行する。ここで、前記演出図柄による表示演出で実行する指標報知を、以下、視覚的指標演出と言い、前記演出音による音演出で実行する指標報知を、以下、聴覚的指標演出と言う。
ここで、視覚的指標演出には、図36(A)に示すように、設定値1に割り当てられた指標演出図柄161aと、設定値2に割り当てられた指標演出図柄161bとが予め設定されている。そして、一斉定時期演出用の演出図柄のなかの所定演出図柄(以下、非報知演出図柄という)160に替えて、これら指標演出図柄161a,161bのいずれかを表示することによって、視覚的指標演出が実行される。一方、聴覚的指標演出には、図36(B)に示すように、設定値1に割り当てられた指標演出音166aと、設定値2に割り当てられた指標演出音166bとが予め設定されている。そして、一斉定時期演出用の演出音(以下、非報知演出音という)165に替えて、これら指標演出音166a,166bのいずれかを発生することによって、聴覚的指標演出が実行される。例えば、指標報知を実行しない非報知の場合に発生する非報知演出音165は、ボーカル音、ドラム音、ギター音などの複数の音パートにより構成されるものであり、指標演出音166aがボーカル音のみから構成され、指標演出音166bがドラム音のみから構成される。
本実施例4では、上記した一斉定時期演出における指標報知の実施態様と、定時期演出処理(図37)と、指標報知処理(図38)とが、上述した実施例1〜3と異なる。尚、これら以外の構成や処理などは、実施例1と同じであることから、同じ構成や処理などについては説明を省略した。
[定時期演出処理の説明]
本実施例の定時期演出処理を、図37のフローチャートを用いて説明する。この定時期演出処理では、上記した演出ボタン67の操作により遊技者の意思確認を行う処理(S1525〜S1535)と、指標報知処理(S1555)とを行う。その他のS1500〜S1520の処理は、上述した実施例1の定時期演出処理(図17)のS900〜S920の処理と実質的に同じであり、S1540〜S1550の処理は、実施例1の定時期演出処理(図17)のS925〜S935の処理と実質的に同じであり、S1560〜S1565の処理は、実施例1の定時期演出処理のS940〜S945の処理(図17)と実質的に同じである。そのため、S1500〜S1520、S1540〜S1550、およびS1560〜S1565の各処理については、処理の流れのみを簡単に説明する。
S1500では、RTC回路97から日付情報コマンドを受信したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S1500:Yes)、S1505に移行し、否定判定の場合には(S1500:No)、定時期演出処理を終了する。S1505では、カウントダウン演出中か否かを判定し、否定判定の場合には(S1505:No)、S1510に移行し、肯定判定の場合には(S1505:Yes)、S1530に移行する。S1510では、一斉定時期演出の実行中か否かを判定し、否定判定の場合には(S1510:No)、S1515に移行し、肯定判定の場合には(S1510:Yes)、S1555に移行する。S1515では、上記S1500で確認した日付情報コマンドの現在時刻がカウントダウン演出開始時期と一致するか否かを判定し、一致判定の場合には(S1515:Yes)、S1520に移行し、不一致判定の場合には(S1515:No)、定時期演出処理を終了する。S1520では、カウントダウン演出開始処理を実行する。このS1520の実行後に、S1525に移行する。
S1525では、意思確認演出処理を実行し、演出図柄表示装置6で後述の確認用演出図柄171a,171bを表示する(図39参照)。この確認用演出図柄171a,171bによって、遊技者に、指標報知の実行を求めるか否かの意思確認が必要であることと、該意思確認の手段(演出ボタン67を操作すること)とを報知する。
次のS1530は、S1505の肯定判定またはS1525に続く処理であり、演出ボタン67が操作されたか否かを判定する。ここで、操作されたと判定した場合には(S1530:Yes)、S1535に移行し、操作されていないと判定した場合には(1530:No)、S1540に移行する。
S1535では、報知フラグ=1とする。この報知フラグは、指標報知の実行を求める遊技者の意思確認ができたか否かを示すためのものであり、報知フラグ=1が、指標報知の実行を求めた遊技者の意思確認ができたことを示す。このS1535の実行後にS1540に移行する。
尚、本実施例では、遊技者の意思確認を判定するS1530〜S1535を、カウントダウン表示中で実行する。そのため、カウントダウン表示の終了まで(一斉実行時期となるまで)に、遊技者が演出ボタン67を操作すれば、指標報知の実行を求めた遊技者の意思確認ができたと判定される。一方、カウントダウン表示の終了までに、演出ボタン67が操作されなかった場合には、前記意思確認ができなかったと判定する(報知フラグ=0)。
S1540では、上記S1500で確認した日付情報コマンドの現在時刻が一斉実行時期(一斉定時期演出の開始時期)と一致するか否かを判定し、一致判定の場合には(S1540:Yes)、S1545に移行し、不一致判定の場合には(S1540:No)、定時期演出処理を終了する。S1545では、カウントダウン演出終了処理を実行して、上記したカウントダウン演出を表示終了する。次のS1550では、一斉定時期演出開始処理を実行し、一斉定時期演出を開始する。その後、S1555に移行する。
S1555は、S1510の肯定判定又はS1550から続く処理であり、後述する指標報知処理(図38)を実行する。次のS1560では、上記S1500で確認した日付情報コマンドに示された現在時刻が一斉終了時期(一斉定時期演出の終了時期)と一致するか否かを判定し、一致判定の場合には(S1560:Yes)、S1565に移行し、不一致判定の場合には(S1560:No)、定時期演出処理を終了する。S1565では、一斉定時期演出終了処理を実行し、一斉定時期演出を終了する。
[指標報知処理の説明]
本実施例の指標報知処理を、図38のフローチャートを用いて説明する。尚、この指標報知処理は、上述した定時期演出処理のS1555で実行される処理である。
S1600では、上記した報知フラグ=1か否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1600:Yes)、S1605に移行し、否定判定の場合には(S1600:No)、指標報知処理を終了する。このS1600では、報知フラグによって、指標報知の実行を求めた遊技者の意思確認ができた状態(報知フラグ=1)か、該意思確認ができなかった状態(報知フラグ=0)かを判定する。
S1605では、一斉定時期演出が開始された否かを判定する。ここで、肯定判定の場合(S1605:Yes)、S1610に移行し、否定判定の場合には(S1605:No)、指標報知処理を終了する。S1610では、報知フラグ=0とする。このS1610の後に、S1615に移行する。
S1615では、指標報知抽選処理を行い、指標報知を行うか否かを抽選する。この指標報知抽選処理は、上述した実施例1〜3の指標報知抽選処理(図18のS835、図25のS1095、図31のS1240)と同様に、所定契機で抽出した乱数値が予め設定された当選値と一致するか否かによって、当選か非当選かを決定する。そして、指標報知抽選処理では、乱数テーブルや当選値の設定によって、所定の当選確率(例えば、1/2)が定められている。
次のS1620では、S1615の指標報知抽選処理による抽選結果を参照して、該抽選結果が当選か否かを判定する。ここで、当選した場合には(S1620:Yes)、S1625に移行し、非当選の場合には(S1620:No)、指標報知処理を終了する。
S1625では、主制御装置80から送信された抽選累積回数が、予め設定された閾数値(例えば、750回)以上である否かを判定する。この判定では、前回の大当り遊技の終了から一斉実施時期(一斉定時期演出の開始)までの間における特別図柄の変動回数(抽選累積回数)が、著しく多いか否か(ハマリが深いか否か)を、前記閾数値と比較する。このS1625で、肯定判定の場合には(S1625:Yes)、S1630に移行し、否定判定の場合には(S1625:No)、指標報知処理を終了する。
S1630では、主制御装置80から送信された設定値が、設定値1または設定値2であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1630:Yes)、S1635に移行し、否定判定の場合には(S1630:No)、指標報知処理を終了する。
S1635では、指標種別選択処理を行う。指標種別選択処理では、一斉定時期演出で実行する指標演出を、上記した視覚的指標演出(図36(A))と聴覚的指標演出(図36(B))とのいずれで行うかを選択する。ここで、本実施例の指標種別選択処理では、抽選によっていずれかを選択するようにしている。尚、この選択は、抽選に限らず、他の選択方法を用いても良い。
次のS1640では、指標種別選択処理による選択結果を参照して、該選択結果が視覚的指標演出か否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1640:Yes)、S1645に移行し、否定判定の場合には(S1640:No)、S1660に移行する。
S1645では、主制御装置80から送信された設定値が設定値2であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1645:Yes)、S1650に移行し、否定判定の場合には(S1645:No)、S1655に移行する。
S1650では、設定値2に割り当てられた指標演出図柄161bを選択し、実行開始された一斉定時期演出で、非報知演出図柄160に替えて該指標演出図柄161bを表示する。この指標演出図柄161bの表示によって、設定値2を示唆する視覚的指標演出が実行される。
一方、S1655では、設定値1に割り当てられた指標演出図柄161aを選択し、実行開始された一斉定時期演出で、非報知演出図柄160に替えて該指標演出図柄161aを表示する。この指標演出図柄161aの表示によって、設定値1を示唆する視覚的指標演出が実行される。
尚、こうした視覚的指標演出は、指標演出図柄161a,161bを非報知演出図柄160に替えて表示することにより実行されるため、図37の定時期演出処理の一斉定時期演出終了処理(S1565)により表示終了する。
また、S1660では、主制御装置80から送信された設定値が設定値2であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1660:Yes)、S1665に移行し、否定判定の場合には(S1660:No)、S1670に移行する。
S1665では、設定値2に割り当てられた指標演出音166bを選択し、実行開始された一斉定時期演出で、非報知演出音165に替えて該指標演出音166bをスピーカ66から発生する。この指標演出音166bの発生によって、設定値2を示唆する聴覚的指標演出が実行される。
一方、S1670では、設定値1に割り当てられた指標演出音166aを選択し、実行開始された一斉定時期演出で、非報知演出音165に替えて該指標演出音166aをスピーカ66から発生する。この指標演出音166aの発生によって、設定値1を示唆する聴覚的指標演出が実行される。
尚、指標演出音166a,166bは、夫々に、非報知演出音165を構成する複数の音パートのなかの、一のパートのみからなることから、夫々のパートの発生終了に伴って、聴覚的指標演出が終了する。
[指標報知の実施態様についての説明]
次に、一斉定時期演出で実行される視覚的指標報知または聴覚的指標報知の実施態様について、図39〜図42を用いて説明する。本実施例では、演出図柄表示装置6で表示される演出図柄として、上記した確認用演出図柄171a,171bと、非報知演出図柄160と、指標演出図柄161a,161bとを備える。さらに、スピーカ66から発生される演出音として、上記した非報知演出音165と、指標演出音166a,166bとを備える。
ここで、確認用演出図柄171aは、図39に示すように、「設定を知りたければ、押してネ」の文字図柄で、指標報知の実行を遊技者が求めるか否かの意思確認を促すものとして設定されている。また、確認用演出図柄171bは、演出ボタン67を象った図柄で、前記意思確認の方法(演出ボタン67の操作)を遊技者に報知するものとして設定されており、前記の確認用演出図柄171aと同期して表示される。
また、非報知演出図柄160は、上述した一斉定時期演出用の演出図柄131の一部を構成するものである。本実施例では、図40に示すように、「マイク」を象った図柄であり、銀色で表示された演出図柄として設定されている(図36(A)参照)。また、指標演出図柄161aは、前記非報知演出図柄160に替えて表示されて視覚的指標報知を実行するものであり、図41に示すように、非報知演出図柄160と同じ「マイク」を象った図柄であり、赤色で表示された演出図柄として設定されている(図36(A)参照)。また、指標演出図柄161bは、前記非報知演出図柄160に替えて表示されて視覚的指標報知を実行するものであり、非報知演出図柄160と同じ「マイク」を象った図柄であり、青色で表示された演出図柄として設定されている(図36(A)参照)。
また、非報知演出音165は、上述した一斉定時期演出用の演出音であり、本実施例では、ボーカル音,ドラム音,ギター音,ベース音,キーボード音の複数の音パートが組み合わされて、一斉定時期演出用の音演出を構成する楽曲として設定されている。(図36(B)参照)。また、指標演出音166aは、前記非報知演出音165に替えてスピーカ66から発生されて聴覚的指標報知を実行するものであり、非報知演出音165の楽曲をボーカル音の音パートのみで発生されるものとして設定されている(図36(B)参照)。また、指標演出音166bは、前記非報知演出音165に替えてスピーカ66から発生されて聴覚的指標報知を実行するものであり、非報知演出音165の楽曲をドラム音の音パートのみで発生されるものとして設定されている(図36(B)参照)。
尚、こうした指標演出音166a,166bは、非報知演出音165の一部の音パートのみで構成したものであるから、隣合う複数のパチンコ機50で非報知演出音165と指標演出音166a,166bとが同時に発生しても、互いに不協和音とならず、一斉定時期演出における音演出の演出効果が損なわれることが無い。
こうした各演出図柄や演出音による指標報知の実施態様を、一斉定時期演出の進行に従って以下に説明する。図39(A)に示すように、遊技者による遊技の進行中では、演出図柄表示装置6で、特別図柄の変動に対応して変動表示される演出図柄129が全画面表示される。そして、カウントダウン演出開始時期となると、図39(B)に示すように、演出図柄表示装置6に、カウントダウン演出図柄130と確認用演出図柄171a,171bとを表示する。その後、一斉終了時期となるまでの間に、遊技者によって演出ボタン67が操作されると、図39(C)に示すように、確認用演出図柄171a,171bを表示停止すると共に、「受け付けました」の文字図柄からなる演出図柄181を表示する。この演出図柄181の表示によって、遊技者は演出ボタン67の操作確認を行うことができる。
続いて、一斉実行時期となると、図40〜42に示すように、一斉定時期演出が実行される。尚、図40〜42は、遊技島に並ぶ三台のパチンコ機50a〜50cについて、夫々の演出図柄表示装置6で表示される一斉定時期演出用の演出図柄131と、スピーカ66から発せられる一斉定時期演出用の演出音とを、横一列に並べて示した説明図である。
例えば、図40は、三台のパチンコ機50a〜50cの全てで指標報知を実行しない一斉定時期演出(視覚的指標報知と聴覚的指標報知とのいずれも実行しない一斉定時期演出)を示す。すなわち、各パチンコ機50a〜50cでは、一斉定時期演出用の演出図柄131で、非報知演出図柄160が表示されると共に、非報知演出音165が発生される。この場合には、三台の全てで、非報知演出図柄160を含む演出図柄131の表示と非報知演出音165の発生とによって、一斉定時期演出が実行される。
尚、このように視覚的指標報知と聴覚的指標報知とのいずれも実行しない一斉定時期演出は、上記した(viii),(ii),(ix),(iv)の少なくとも一の条件を充足できない場合に行われる。そのため、一斉定時期演出で、視覚的指標報知と聴覚的指標報知とが実行されない要因は、夫々のパチンコ機50a〜50cで異なる場合があり得る。
また、図41は、三台のパチンコ機50a〜50cのなかで、一台のパチンコ機50bでのみ、視覚的指標報知を実行する一斉定時期演出を示す。当該パチンコ機50bでは、一斉定時期演出用の演出図柄131で、指標演出図柄161a(又は161b)が表示されると共に、非報知演出音165が発生される。一方、他のパチンコ機50a,50cでは、図40の場合と同様に、非報知演出図柄160が表示されると共に非報知演出音165が発生される。すなわち、パチンコ機50bでは、上記した(viii),(ii),(ix),(iv)の全てが充足されたことによって、セットされた設定値1を示唆する「赤色マイク」の指標演出図柄161aが表示される。この指標演出図柄161aは、上述したように非報知演出図柄160(「銀色マイク」図柄)と異なる色であることから、遊技者は、当該指標演出図柄161aを視認することで、当該パチンコ機50bが設定値1であることを知得できる。尚ここでは、指標演出図柄161aが表示された場合について説明したが、「青色マイク」の指標演出図柄161bが表示された場合も同様に、遊技者が設定値2であることを知得できる。
また、図42では、三台のパチンコ機50a〜50cのなかで、一台のパチンコ機50bでのみ、聴覚的指標報知を実行する一斉定時期演出を示す。当該パチンコ機50bでは、一斉定時期演出で指標演出音166a(又は166b)が発生されると共に、一斉定時期演出用の演出図柄131では非報知演出図柄160が表示される。一方、他のパチンコ機50a,50cでは、図40の場合と同様に、非報知演出図柄160が表示されると共に非報知演出音165が発生される。すなわち、パチンコ機50bでは、上記した(viii),(ii),(ix),(iv)の全てが充足されたことによって、セットされた設定値1を示唆するボーカル音のみの指標演出音166aが発生する。この指標演出音166aは、全音パートからなる非報知演出音165と異なることから、遊技者は、当該指標演出音166aを聴取することで、当該パチンコ機50b設定値1であることを知得できる。
ここで、パチンコ機50bでは指標演出音166aが発生し、他のパチンコ機50a,50bでは非報知演出音165が発生することから、該指標演出音166aは、当該パチンコ機50bの遊技者が最も聞き取り易く、他の遊技者はほとんど聞き取ることができない。そのため、当該パチンコ機50bの遊技者のみが、指標報知の効果を受けることができる。しかし、他のパチンコ機50a,50cでは、全音パートからなる非報知演出音165が発生されていること、および、上述したように非報知演出音165と指標演出音166aとが不協和音とならないことから、パチンコ機50bの遊技者には、指標演出音166aを聞き分けることが求められる。そのため、うまく聞き分けられなければ、指標報知の効果を得られない場合もあり、これによって聴覚的指標報知の面白さが発揮される。尚ここでは、指標演出音166aが発生された場合について説明したが、ドラム音のみの指標演出音166bが発生された場合も同様に、該指標演出音166bを聴取することによって設定値2であることを遊技者が知得できる。
尚、視覚的指標報知の指標演出図柄161a,161bは、非報知演出図柄160と異なる色の図柄としたが、これに限らず、該非報知演出図柄と異なる形態の図柄としても良い。さらに、こうした非報知演出図柄および指標演出図柄は、上記の各形態や色に限らず、他の形態や色のものを適用することも可能である。また、カウントダウン演出図柄と確認用演出図柄も、上記の各形態に限らず、様々に設定変更したものを適用することも可能である。また、聴覚的指標報知の指標演出音166a,166bは、非報知演出音165のなかの一の音パートのみから構成されるものとしたが、これに限らず、複数の音パートから構成されるものとしても良い。又は、音パートの設定だけでなく、非報知演出音と異なる音量とする等のように、不協和音とならない範囲で様々に設定変更することも可能である。さらにまた、聴覚的指標報知の指標演出音を、非報知演出音のなかの一の音パートとすることで不協和音とならない例を示したが、これに限らず、非報知演出音の音パートに属さない他の音であっても、同じメロディや同じリズムによって奏でられる音で構成するようにしても良い。
[実施例4の特徴について]
実施例4の特徴を、以下にまとめて説明する。
本実施例は、予め設定された一斉実行時期で一斉定時期演出が実行される際に、その直前のカウントダウン表示中で遊技者の意思確認ができると、指標報知を実行するか否かを抽選し、該抽選に当選すると、当該大当り遊技開始前までに抽選累積回数が750回以上であり且つ設定値1,2がセットされていることを条件として、セットされた設定値を示す指標報知が一斉定時期演出で実行されるようにしたものである。すなわち、一斉定時期演出が実行される際に、上記した四個の条件(viii)カウントダウン演出中に演出ボタン67が操作されること、(ii)指標抽選に当選すること、(ix)前回の大当り遊技終了からの特別図柄の変動回数が所定の閾数値(例えば、750回)以上であること、(iv)設定値1,2がセットされていることが、全て充足された場合に、当該一斉定時期演出で、設定値を報知する指標報知が実行されるようにしたことを、本実施例は特徴とするものである。
本実施例の構成では、所定の一斉実行時期となることによって複数台のパチンコ機で一斉に実行される一斉定時期演出で、指標報知を実行するようにしたから、該一斉定時期演出を、迫力ある演出という本来有する効果に加えて、指標報知により遊技者の利得に関する情報を提供するという新たな効果を奏するものとして、遊技者に提供できる。本構成によれば、一斉定時期演出により指標報知を期待する遊技者の感情を刺激でき、従来に無い新たな興趣性が発揮され得る。
また、一斉定時期演出は、迫力ある演出を行い得るものの、幾度も実施されると、遊技者が飽きてしまう虞もあるが、本構成によれば、一斉定時期演出で指標報知が実行されるため、例え幾度も一斉定時期演出を体験した遊技者であっても、一斉定時期演出の実行を求める感情が保たれ易い。したがって、一斉定時期演出の価値を効果的に高めることができ、一斉定時期演出の興趣性を著しく向上できる。
また、本実施例では、一斉定時期演出が実行されなければ、指標報知も実行されないことから、指標報知を求める遊技者が該一斉定時期演出の実行(一斉実行時期)まで遊技を継続し易くなる。そのため、機台の稼働率を向上できる。
また、本実施例では、指標報知の実行条件として、カウントダウン表示中に遊技者の意思確認を必要とするものであるから、遊技者が遊技を行っていない機台では指標報知が実行されない。これにより、遊技が行われていない機台で実行される一斉定時期演出によって、遊技していない者が指標報知を得てしまうことを防止できる。したがって、本実施例によれば、指標報知という利得を、遊技中の遊技者に公平に提供でき、一斉定時期演出で指標報知するという遊技の公平性を、適正に保つことができる。
また、本実施例は、上述した実施例1〜3と同様に、指標報知の実行を抽選により決めていること、設定値1,2がセットされている場合のみ指標報知を実行すること、および抽選累積回数が750回以上の場合のみ指標報知を実行することが設定されたものであるから、これらによる夫々の作用効果は、実施例1〜3と同様に奏し得る。
実施例5の構成は、一斉定時期演出の実行中に発射された遊技球の累積発射数が所定の閾個数値以上となると、当該一斉定時期演出で指標報知を実行するようにしたものである。すなわち、本実施例では、指標報知の実行契機が、一斉定時期演出中における遊技球の発射であり、該一斉定時期演出の実行を契機とする上述の実施例4と異なる。
詳述すると、一斉定時期演出は、開始する時期(一斉実行時期)と終了する時期(一斉終了時期)とが予め設定されていることから、該開始から終了までの実行期間中に、遊技球の発射をカウントする有効発射期間を複数設定する。具体的には、一斉定時期演出の実行期間が5分間である構成で、該実行期間内に、夫々に1分間の三個の有効発射期間を設定する。ここで、第一有効発射期間を、一斉実行時期(一斉定時期演出の開始時点)から1分経過するまでの間とし、第二有効発射期間を、該第一有効発射期間の終了時点から1分経過するまでの間とし、第三有効発射期間を、一斉実行時期から3分経過した時点から4分経過した時点までの間として夫々設定する。そして、この第一から第三の有効発射期間のなかから一の有効発射期間を選択し、選択した有効発射期間中に発射された遊技球の個数を累積する。そして、この有効発射期間中の累積発射個数が所定の閾個数値以上となることを、指標報知の実行条件の一つとしている。また、前記の閾個数値は、一般的な1分間あたり100個発射可能であることを前提として、例えば90個に設定される。
尚、本実施例では、上記のように第一〜第三有効発射期間を設定したものであるが、これに限らず、有効発射期間は様々に設定可能である。例えば、一斉実行時期から所定時間(例えば、15秒)経過後から第一有効発射期間を開始するように設定しても良い。また、有効発射期間の設定数や時間、有効発射期間の間隔などは、適宜設定変更可能である。さらに、有効発射期間の選択は、一の有効発射期間を選択することに限らず、複数の有効発射期間を選択することも可能である。
本実施例では、こうした一斉定時期演出中の遊技球の累積発射数が閾個数値以上となる条件の他に、上述した実施例4と同様の指標報知条件が設定されている。すなわち、本実施例における指標報知条件をまとめると、(viii)カウントダウン演出中に演出ボタン67が操作されること、(x)一斉定時期演出中に設定された有効発射期間で閾個数値以上の遊技球が発射されること、(ii)指標抽選に当選すること、(ix)前回の大当り遊技終了からの特別図柄の変動回数が所定の閾数値(例えば、750回)以上であること、(iv)設定値1,2がセットされていることの五個の条件が全て充足された場合に、一斉定時期演出で指標報知を実行する。尚、前記条件の(x)以外は、上述した実施例4と同じである。
本実施例は、一斉定時期演出中に閾個数値以上の遊技球が発射されたことを契機として、当該一斉定時期演出で指標報知を実行するものであるから、指標報知の実行を決定した時点で既に一斉定時期演出中である。そのため、本実施例では、指標報知を、シーケンスラインの切り替えによって実行することで、一斉定時期演出中の如何なタイミングであってもスムーズな切り替えを行い得るようにしている。本実施例では、指標報知を実行しない基本のシーケンスラインと、指標報知を実行する複数のシーケンスラインとが予め設定されており(図43参照)、一斉実行時期(一斉定時期演出の開始時期)となると、これら全てのシーケンスラインが同時に実行開始され、この中から選択された一のシーケンスラインのみにより演出図柄表示装置6とスピーカ66とランプ65とが動作して、夫々で一斉定時期演出用の表示演出と音演出と光演出とが行われる。他のシーケンスラインは、演出図柄表示装置6とスピーカ66とランプ65とを動作しないが、選択したシーケンスラインと同時並行して継続実行される。
前記した基本のシーケンスラインは、図43に示すように、上記の定時期演出パターンに従って一斉定時期演出を構成する一連の表示演出と音演出と光演出とを連動して動作させるように設定されたものであり、例えば、表示演出を構成する非報知演出図柄200を演出図柄表示装置6で表示する動作と、音演出を構成する非報知演出音210をスピーカ66から発生させる動作とを備える(図45参照)。
こうした基本のシーケンスラインの他に、本実施例では四種類のシーケンスラインを備えている。具体的には、図43に示すように、基本のシーケンスラインと夫々異なる表示演出が設定された二種類の表示型シーケンスラインと、基本のシーケンスラインと夫々異なる音演出が設定された二種類の音型シーケンスラインとを備えている。そして、表示型シーケンスラインには、設定値1を示唆する表示演出を行う設定1用表示型シーケンスラインと、設定値2を示唆する表示演出を行う設定2用表示型シーケンスラインとがあり、音型シーケンスラインには、設定値1を示唆する音演出を行う設定1用音型シーケンスラインと、設定値2を示唆する音演出を行う設定2用音型シーケンスラインとがある。
ここで、設定1用表示型シーケンスラインは、一斉定時期演出を構成する一連の表示演出で、設定値1に割り当てられた指標演出図柄201aを、演出図柄表示装置6で表示する動作を備えたものである(図46参照)。そのため、基本のシーケンスラインから設定1用表示型シーケンスラインに切り替わることで、演出図柄表示装置6では、非報知演出図柄200から指標演出図柄201aに表示が切り替わる。尚、設定1用表示型シーケンスラインによる音演出と光演出とは、基本のシーケンスラインと同じである。
また、設定2用表示型シーケンスラインは、一斉定時期演出を構成する一連の表示演出で、設定値2に割り当てられた指標演出図柄201bを、演出図柄表示装置6で表示する動作を備えたものである(図46参照)。そのため、設定1用表示型シーケンスラインに切り替わることで、非報知演出図柄200から指標演出図柄201bに表示が切り替わる。尚、設定2用表示型シーケンスラインによる音演出と光演出とは、基本のシーケンスラインと同じである。
また、設定1用音型シーケンスラインは、一斉定時期演出を構成する一連の音演出で、設定値1に割り当てられた指標演出音211aを、スピーカ66から発生する動作を備えたものである(図47参照)。例えば、本実施例では、指標演出音211aが無音に設定されている。そのため、基本のシーケンスラインから設定1用音型シーケンスラインに切り替わることで、スピーカ66では、音の発生が停止する(非報知演出音210から指標演出音211aに切り替わる)。
また、設定2用音型シーケンスラインは、一斉定時期演出を構成する一連の音演出で、設定値2に割り当てられた指標演出音211bを、スピーカ66から発生する動作を備えたものである(図47参照)。例えば、本実施例では、指標演出音211bが右側のスピーカ66でのみ発生する音に設定されている。そのため、基本のシーケンスラインから設定1用音型シーケンスラインに切り替わることで、右側のスピーカ66からのみ音が発生して、左側のスピーカ66では音の発生が停止する(非報知演出音210から指標演出音211aに切り替わる)。
こうした複数のシーケンスラインを用いた制御処理は、従来から公知の技術を適用できることから、その詳細については省略する。
本実施例5では、上記した一斉定時期演出における指標報知の実施態様と、定時期演出処理(図37)の一部の処理と、指標報知処理(図44)とが、上述した実施例4と異なる。これ以外の構成や処理などは、実施例4と同じであることから、同じ構成や処理などについては説明を省略した。
[定時期演出処理の説明]
本実施例5の定時期演出処理は、図37の一斉定時期演出開始処理(S1550)が上述の実施例4と異なる処理内容であること以外、実施例4の定時期演出処理(図37)と同じであり、図37に示す実施例4の定時期演出処理と同じフローチャートに従って実行される。そのため、図37を用いて説明すると共に、一斉定時期演出開始処理(S1550)以外の各処理については、説明を省略する。
本実施例の一斉定時期演出開始処理(S1550)では、上記した基本のシーケンスラインと、設定1用表示型シーケンスラインと、設定2用表示型シーケンスラインと、設定1用音型シーケンスラインと、設定2用音型シーケンスラインとを同時に実行開始する。そして、基本のシーケンスラインを選択し、基本のシーケンスラインに従って演出図柄表示装置6とスピーカ66とランプ65とを動作させることにより、一連の表示演出と音演出と光演出とからなる一斉定時期演出を実行する。この一斉定時期演出により、演出図柄表示装置6では、表示演出を構成する非報知演出図柄200が表示されると共に、スピーカ66からは、音演出を構成する非報知演出音210が発生される。
[指標報知処理の説明]
本実施例の指標報知処理を、図44のフローチャートを用いて説明する。この指標報知処理は、図37の定時期演出処理のS1555で実行される処理である。
S2000では、抽選条件設定が未設定であるか否かを判定する。ここで、抽選条件設定とは、上述した第一〜第三有効発射期間等の設定を示し、一斉実行時期となるまでは未設定の状態である。S2000で、抽選条件設定が未設定の場合には(S2000:Yes)、S2005に移行し、該抽選条件設定が設定されている場合には(S2000:No)、S2010に移行する。
S2005では、抽選条件設定処理を行う。この抽選条件設定処理では、上記した第一から第三の有効発射期間のなかから、一の有効発射期間を選択して設定する。そして、有効発射期間での発射個数を判定するための閾個数値(90個)がセットされる。尚、本実施例では、前記の有効発射期間の選択を、抽選により行う。また、この抽選条件設定処理での設定(有効発射期間や閾個数値など)は、図37の定時期演出処理の一斉定時期演出終了処理(S1565)によりクリアされる。
S2010は、S2000の否定判定又はS2005から続く処理であり、S2005で設定された有効発射期間中における累積発射個数が、閾個数値(90個)以上となったか否かを判定する。ここで、主制御装置80は、各入賞口(始動口11,12、大入賞口14、一般入賞口31〜34)に遊技球が入賞する毎に、入賞を示す信号をサブ統合制御装置83に送信する(S50の入賞確認処理)。さらに、主制御装置80は、アウト口に遊技球が入球する毎に、この入球を示す信号をサブ統合制御装置83に送信する。サブ統合制御装置83は、前記設定された有効発射期間中に受信した入賞信号と入球信号とをカウントすることで、当該有効発射期間中に発射された遊技球の累積発射個数を把握できる。
このS2010で、累積発射個数が閾個数値以上となると、抽選条件が成立したと判定して(S2010:Yes)、S2015に移行する。一方、累積発射個数が閾個数値より少ない場合には、抽選条件が成立していないと判定して(S2010:No)、指標報知処理を終了する。尚、累積発射個数は、図37の定時期演出処理の一斉定時期演出終了処理(S1565)によりクリアされる。
次のS2015〜S2040の処理は、上述した実施例4の指標報知処理(図38)のS1600およびS1610〜S1630の処理と実質的に同じであることから、処理の流れのみを簡単に説明する。
S2015では、報知フラグ=1か否かを判定し、肯定判定の場合(S2015:Yes)、S2020に移行し、否定判定の場合には(S2015:No)、指標報知処理を終了する。S2020では、報知フラグ=0とする。次のS2025では、指標報知抽選処理を行う。次のS2030では、当該指標報知抽選処理で当選したか否かを判定し、当選した場合には(S2030:Yes)、S2035に移行し、非当選の場合には(S2030:No)、指標報知処理を終了する。S2035では、抽選累積回数が予め設定された閾数値(例えば、750回)以上である否かを判定し、該閾数値以上の場合には(S2035:YES)、S2040に移行し、該閾数値より少ない場合には(S2035:No)、指標報知処理を終了する。S2040では、設定値1又は設定値2であるか否かを判定し、肯定判定の場合に(S2040:YES)、S2045に移行し、否定判定の場合に(S2040:No)、指標報知処理を終了する。
S2045では、シーケンス種別選択処理を実行し、上記した表示型シーケンスラインか音型シーケンスラインのいずれかの種別を選択する。ここで、本実施例のシーケンス種別選択処理では、抽選により選択するようにしている。尚、この選択は、抽選に限らず、他の選択方法を用いても良い。
次のS2050では、シーケンス種別選択処理による選択結果を参照して、該選択結果が表示型シーケンスラインか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S2050:Yes)、S2055に移行し、否定判定の場合には(S2050:No)、S2070に移行する。
S2055では、主制御装置80から送信された設定値が設定値2であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S2055:Yes)、S2060に移行し、否定判定の場合には(S2055:No)、S2065に移行する。
S2060では、上記の設定2用表示型シーケンスラインを選択し、基本のシーケンスラインから設定2用表示型シーケンスラインに切り替える処理を行う。これにより、設定2用表示型シーケンスラインに従って、演出図柄表示装置6とスピーカ66とランプ65とが動作され、演出図柄表示装置6では、非報知演出図柄200から指標演出図柄201bに切り替わる(図46参照)。この指標演出図柄201bに切り替わる表示演出によって、設定値2のセット状態であることが示唆される。
一方、S2065では、上記の設定1用表示型シーケンスラインを選択し、基本のシーケンスラインから設定1用表示型シーケンスラインに切り替える処理を行う。これにより、設定1用表示型シーケンスラインに従って、演出図柄表示装置6とスピーカ66とランプ65とが動作され、演出図柄表示装置6では、非報知演出図柄200から指標演出図柄201aに切り替わる(図46参照)。この指標演出図柄201aに切り替わる表示演出によって、設定値1のセット状態であることが示唆される。
尚、S2060とS2065とでシーケンスラインが切り替わっても、設定1用表示型シーケンスラインおよび設定2用表示型シーケンスラインによる音演出と光演出とは、基本のシーケンスラインとで同じであることから、基本のシーケンスラインから引き続いて同様に実行される。
また、S2070は、上記のS2045で音型シーケンスラインが選択された場合に実行される処理であり、主制御装置80から送信された設定値が設定値2であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S2070:Yes)、S2075に移行し、否定判定の場合には(S2070:No)、S2080に移行する。
S2075では、上記の設定2用音型シーケンスラインを選択し、基本のシーケンスラインから設定2用音型シーケンスラインに切り替える処理を行う。これにより、設定2用音型シーケンスラインに従って、演出図柄表示装置6とスピーカ66とランプ65とが動作され、左右のスピーカ66から発生された非報知演出音210に替えて、右側のスピーカ66のみから指標演出音211bが発生される(図47参照)。この指標演出音211bに切り替わる演出音によって、設定値2のセット状態であることが示唆される。
一方、S2080では、上記の設定1用音型シーケンスラインを選択し、基本のシーケンスラインから設定1用音型シーケンスラインに切り替える処理を行う。これにより、設定1用表示音型シーケンスラインに従って、演出図柄表示装置6とスピーカ66とランプ65とが動作され、左右のスピーカ66から発生された非報知演出音210が停止して無音状態となる(換言すると、無音の指標演出音211a)に切り替わる(図47参照)。このように左右のスピーカ66から音が発生しなくなることによって、設定値1のセット状態であることが示唆される。
尚、S2075とS2080とでシーケンスラインが切り替わっても、設定1用音型シーケンスラインおよび設定2用表示音型シーケンスラインによる表示演出と光演出とは、基本のシーケンスラインとで同じであることから、基本のシーケンスラインから引き続いて同様に実行される。
[指標報知の実施態様についての説明]
次に、一斉定時期演出で実行される指標報知の実施態様について、図45〜図47を用いて説明する。ここで、カウントダウン演出中における確認用演出図柄171a,171bの表示などは、上述した実施例4と同じであることから、説明を省略し、一斉定時期演出の実施態様のみについて以下に説明する。
本実施例では、上述したように、基本のシーケンスラインを含む五種類のシーケンスラインが設定されている。基本のシーケンスラインには、図43に示すように、演出図柄表示装置6で表示される非報知演出図柄200と、スピーカ66から発生される非報知演出音210とが設定されている。ここで、非報知演出図柄200は、図45に示すように、三個のキャラクタが左右に並んだ図柄である。一方、非報知演出音210は、左右のスピーカ66から発生される演出音である。
また、設定1用表示型シーケンスラインには、図43に示すように、演出図柄表示装置6で表示される指標演出図柄201aが設定されている。この指標演出図柄201aは、図46に示すように、非報知演出図柄200で右側に位置したキャラクタを拡大表示した図柄で、設定値1がセットされていることを示唆するものとして設定されている。尚、設定1用表示型シーケンスラインは、音演出と光演出とが基本のシーケンスラインと同様に設定されている。
また、設定2用表示型シーケンスラインには、図43に示すように、演出図柄表示装置6で表示される指標演出図柄201bが設定されている。この指標演出図柄201bは、非報知演出図柄200で左側に位置したキャラクタを拡大表示した図柄で、設定値2がセットされていることを示唆するものとして設定されている。尚、設定2用表示型シーケンスラインは、音演出と光演出とが基本のシーケンスラインと同様に設定されている。
また、設定1用音型シーケンスラインには、図43に示すように、左右のスピーカ66で音発生しない設定がされている(換言すると、無音の指標演出音211aが設定されている)。このように左右のスピーカ66で音を発生させないことにより(指標演出音211aの発生により)、設定値1がセットされていることを示唆する。尚、設定1用音型シーケンスラインは、表示演出と光演出とが基本のシーケンスラインと同様に設定されている。
また、設定2用音型シーケンスラインには、図43に示すように、右側のスピーカ66でのみ音を発生する指標演出音211bが設定がされている。この指標演出音211bにより右側のスピーカ66のみから演出音が発生することにより、設定値2がセットされていることを示唆する。尚、設定1用音型シーケンスラインは、表示演出と光演出とが基本のシーケンスラインと同様に設定されている。
こうした各シーケンスラインによる一斉定時期演出の実施態様を、一斉定時期演出の進行に従って、以下に説明する。
図45〜47に示すように、一斉実行時期となると、一斉定時期演出が実行される。尚、図45〜47は、遊技島に並ぶ三台のパチンコ機50a〜50cについて、夫々の演出図柄表示装置6で表示される一斉定時期演出用の表示演出と、スピーカ66から発せられる一斉定時期演出用の演出音とを、横一列に並べて示した説明図である。
例えば、図45では、三台のパチンコ機50a〜50cの全てで、指標報知が実行されずに、基本のシーケンスラインのみに従って一斉定時期演出が実行された状態を示す。すなわち、各パチンコ機50a〜50cでは、一斉定時期演出の開始から終了まで、演出図柄表示装置6で非報知演出図柄200が表示されると共に、スピーカ66から非報知演出音210が発生される。
尚、こうした基本のシーケンスラインのみによる一斉定時期演出は、上記した(viii),(x),(ii),(ix),(iv)の少なくとも一の条件を充足できない場合に行われる。そのため、一斉定時期演出で、指標報知が実行されない要因は、夫々のパチンコ機50a〜50cで異なる場合があり得る。
また、図46では、三台のパチンコ機50a〜50cのなかで、中央のパチンコ機50bで設定1用表示型シーケンスラインによる指標演出図柄201aが表示され、右側のパチンコ機50cで設定2用表示型シーケンスラインによる指標演出図柄201bが表示された状態を示す。
ここで、中央のパチンコ機50bでは、基本のシーケンスラインによる一斉定時期演出中に、有効発射期間で累計発射個数が閾個数値(90個)以上となり、且つ他の条件(viii),(ii),(ix),(iv)が全て充足されたことによって、設定1用表示型シーケンスラインが選択される。そして、基本のシーケンスラインから設定1用表示型シーケンスラインに切り替えることにより、演出図柄表示装置6では、基本のシーケンスラインによる非報知演出図柄200から設定1用表示型シーケンスラインによる指標演出図柄201aへ切り替わって表示される。この非報知演出図柄200から指標演出図柄201aへの表示の切り替えは、同時並行して実行されているシーケンスラインの切り替えによって行うことから、違和感なく滑らかに行われる。このように指標演出図柄201aに表示が切り替わることによって、遊技者は、当該パチンコ機50bが設定値1であることを知得できる。
一方、右側のパチンコ機50cでは、中央のパチンコ機50bと同様に、有効発射期間で累計発射個数が閾個数値(90個)以上となり、且つ他の条件が全て充足されたことによって、設定2用表示型シーケンスラインが選択される。そして、基本のシーケンスラインから設定2用表示型シーケンスラインに切り替えることにより、演出図柄表示装置6では、基本のシーケンスラインによる非報知演出図柄200から設定2用表示型シーケンスラインによる指標演出図柄201bへ切り替わって表示される。この指標演出図柄201bへの表示の切り替えも、上記した指標演出図柄201aの場合と同様に、違和感なく滑らかに行われる。こうした指標演出図柄201bに表示が切り替わることによって、遊技者は、当該パチンコ機50cが設定値2であることを知得できる。
尚、こうした中央と右側のパチンコ機50b,50cによる指標演出図柄201a,201bへの表示の切り替えは、累計発射個数が閾個数値(90個)以上となったことを契機として実行される。そして、有効発射期間も、上述したように、第一から第三のいずれかが設定されることから、各パチンコ機50b,50cでの切り替えタイミングは、不定である。そのため、複数台のパチンコ機50b,50cで指標報知が実行された場合、これらで同時に指標報知が実行されることは極希であり、様々なタイミングで実行される。
また、図47では、三台のパチンコ機50a〜50cのなかで、中央のパチンコ機50bで設定1用音型シーケンスラインによる音演出が実行され、右側のパチンコ機50cで設定2用音型シーケンスラインによる音演出が実行された状態を示す。
ここで、中央のパチンコ機50bでは、基本のシーケンスラインによる一斉定時期演出中に、有効発射期間で累計発射個数が閾個数値(90個)以上となり、且つ他の条件(viii),(ii),(ix),(iv)が全て充足されたことによって、設定1用表示型シーケンスラインが選択される。そして、基本のシーケンスラインから設定1用表示型シーケンスラインに切り替えることにより、基本のシーケンスラインにより左右のスピーカ66から発せられていた音(非報知演出音210)が止まって、無音となる(指標演出音211aの発生)。このように左右のスピーカからの音が止まることによって、遊技者は、当該パチンコ機50bが設定値1であることを知得できる。
一方、右側のパチンコ機50cでは、中央のパチンコ機50bと同様に、有効発射期間で累計発射個数が閾個数値(90個)以上となり、且つ他の条件が全て充足されたことによって、設定2用音型シーケンスラインが選択される。そして、基本のシーケンスラインから設定2用音型シーケンスラインに切り替えることにより、基本のシーケンスラインにより左右のスピーカ66から発せられていた非報知演出音210から、右側のスピーカ66のみから発せられる指標演出音211bに切り替わる。このように右側のスピーカのみから指標演出音211bが発生することによって、遊技者は、当該パチンコ機50bが設定値1であることを知得できる。
こうした指標演出音211a,211bへの切り替えにあっても、上述した指標演出図柄201a,201bへの表示切り替えと同様、切り替えタイミングは不定であることから、様々なタイミングで実行される。
尚、表示型シーケンスラインの指標演出図柄201a,201bは、非報知演出図柄200の一部を表示した図柄としたが、これに限らず、該非報知演出図柄200と全く異なる形態の図柄としても良いし、該非報知演出図柄200と異なる色の図柄としても良い。さらに、こうした非報知演出図柄や指標演出図柄は、上記の形態や色に限らず、様々に設定変更したものを適用することも可能である。また、音型シーケンスラインの指標演出音211a,211bは、左右または右側のスピーカ66での音を発生しないようにしたが、これに限らず、非報知演出音と異なる音量としたり、異なる楽器や異なる音声とするなど、不協和音とならない範囲で様々に設定変更することも可能である。
[実施例5の特徴について]
実施例5の特徴を、以下にまとめて説明する。
本実施例は、予め設定された一斉実行時期で一斉定時期演出が実行される際に、その直前のカウントダウン表示中で遊技者の意思確認をし、かつ一斉定時期演出中の有効発射期間における累積発射個数が閾個数値以上となった場合に、指標報知を実行するか否かを抽選し、該抽選に当選すると、当該大当り遊技開始前までに抽選累積回数が750回以上であり且つ設定値1,2がセットされていることを条件として、セットされた設定値を示す指標報知が一斉定時期演出で実行されるようにしたものである。すなわち、一斉定時期演出が実行される際に、上記した五個の条件(viii)カウントダウン演出中に演出ボタン67が操作されること、(x)一斉定時期演出中の有効発射期間で閾個数値(例えば、90個)以上の遊技球が発射されたこと、(ii)指標抽選に当選すること、(ix)前回の大当り遊技終了からの特別図柄の変動回数が所定の閾数値(例えば、750回)以上であること、(iv)設定値1,2がセットされていることが、全て充足された場合に、当該一斉定時期演出で、設定値を報知する指標報知が実行されるようにしたことを、特徴とする。さらに、本実施例では、指標報知の実行タイミングが不定であることから、該指標報知の実行を、一斉定時期演出を行うシーケンスラインの切り替えによって行っていることを特徴する。
本実施例の構成では、一斉定時期演出中に閾個数値以上の遊技球が発射されることにより、当該一斉定時期演出で指標報知を実行するようにしたから、遊技球の発射というパチンコ遊技特有の面白みを介して、一斉定時期演出で指標報知という利得の獲得機会を得ることができる。したがって、本実施例によれば、一斉定時期演出の興趣性を著しく向上できる。さらに、本実施例では、一斉定時期演出中に、該一斉定時期演出を楽しむのみで遊技球を発射しなければ、指標報知という利得を獲得できないことから、指標報知を求める遊技者に遊技球の発射を促すことができ、機台の稼働率を向上できる。
また、本実施例では、一斉定時期演出を、指標報知を実行しない基本的な演出内容(上記した基本のシーケンスライン)と、指標報知を実行する複数の演出内容(上記した表示型および音型シーケンスライン)とにより行うようにしたものであるから、各演出内容毎に異なる機能を有するものとして設定できると共に、前記演出内容を比較的滑らかに切り替えできるから、該切り替え時に違和感を生じないという利点がある。
また、本実施例の構成は、上述した実施例4と同様に一斉定時期演出で指標報知を実行するものであるから、これによる作用効果は上述の実施例4と同様の作用効果を奏する。さらに、カウントダウン表示中に遊技者の意思確認をすることも同様であるから、これによる作用効果も、上述した実施例4と同様に奏する。
また、本実施例は、上述した実施例1〜3と同様に、指標報知の実行を抽選により決めていること、設定値1,2がセットされている場合のみ指標報知を実行すること、および抽選累積回数が750回以上の場合のみ指標報知を実行することが設定されたものであるから、これらによる夫々の作用効果は、実施例1〜3と同様に奏し得る。
[実施形態の別例について]
次に、上述した実施例1〜5とは異なる別例1〜5を、図48〜52を夫々参照して以下に説明する。ここで、予め各別例について、各実施例1〜5との相違点の概要を説明する。別例1は、実施例1における指標報知の実行条件のうち、上記(iv)の条件に替えて、「(xi)設定値3がセットされていること」を条件としたものである。別例2〜5の各構成は、別例1と同様に、上記(iv)の条件に替えて、前記(xi)を条件としたものである。
[別例1]
別例1の構成は、図48に示すように、指標報知処理のS852で、上記した図9のS250で主制御装置80から送信された設定値が、設定値3であるか否かを判定するようにしたものである。すなわち、別例1の指標報知処理は、実施例1の指標報知処理(図18)のS850に換えてS852を行う処理であり、その他のS800〜S845およびS855〜S865は実施例1と同じである。さらに、指標報知処理以外は、実施例1と同じであることから、説明を省略する。
別例1の指標報知処理では、S852で、セットされた設定値が、当選確率の最も低い設定値3であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合に(S852:Yes)、遊技者に最も不利であると判断して、S855の指標報知演出処理により指標報知を行う。
別例1の構成によれば、指標報知の実行によって、遊技者に、遊技の継続により不利益が増大する可能性が高いことを知らしめ、大当たり遊技後に遊技を止めるという選択肢を提示できる。而して、本構成は、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制できるという作用効果を奏する。
尚、本別例1の構成は、実施例1と異なり、設定値1,2の場合に指標報知を実行しないことから、遊技者に有利な設定値の場合に指標報知することにより生ずる作用効果を生じない。また、この設定値1,2による作用効果以外は、上述した実施例1と同様の作用効果を奏する。
[別例2]
別例2の構成は、図49に示すように、指標報知処理のS1112で、上記した図9のS250で主制御装置80から送信された設定値が、設定値3であるか否かを判定するようにしたものである。別例2は、実施例2の指標報知処理(図25)のS1110に換えてS1112を行う処理であり、その他の処理は実施例2の指標報知処理(図24,25)と同じである。このように別例2の構成は、上述した別例1と同様に、指標報知処理のS1112で、セットされた設定値が遊技者に不利な設定値3であるか否かを判定し、肯定判定の場合に(S1112:Yes)、指標報知を行う。尚、指標報知処理以外は、実施例2と同じであることから、詳細を省略する。
別例2の構成によれば、上述の別例1と同様に、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制できるという作用効果を奏する。そして、設定値1,2による作用効果以外は、上述した実施例2と同様の作用効果を奏する。
[別例3]
別例3の構成は、図50に示すように、指標報知処理のS1287で、主制御装置80から送信された設定値が、設定値3であるか否かを判定するようにしたものである。別例3は、実施例3の指標報知処理(図32)のS1285に換えてS1287を行う処理であり、その他の処理は実施例3の指標報知処理(図31,32)と同じである。このように別例3の構成は、上述した別例1と同様に、指標報知処理のS1287で、セットされた設定値が遊技者に不利な設定値3であるか否かを判定し、肯定判定の場合に(S1287:Yes)、指標報知を行う。尚、指標報知処理以外は、実施例3と同じであることから、詳細を省略する。
別例3の構成によれば、上述の別例1と同様に、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制できるという作用効果を奏する。そして、設定値1,2による作用効果以外は、上述した実施例3と同様の作用効果を奏する。
[別例4]
別例4の構成は、図51に示すように、指標報知処理のS1632で、主制御装置80から送信された設定値が、設定値3であるか否かを判定するようにしたものである。別例4は、実施例4の指標報知処理(図38)のS1630に換えてS1632を行う処理であり、その他の処理は実施例4の指標報知処理(図38)と同じである。このように別例4の構成は、上述した別例1と同様に、指標報知処理のS1632で、セットされた設定値が遊技者に不利な設定値3であるか否かを判定し、肯定判定の場合に(S1632:Yes)、指標報知を行う。尚、指標報知処理以外は、実施例4と同じであることから、詳細を省略する。
別例4の構成によれば、上述の別例1と同様に、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制できるという作用効果を奏する。そして、設定値1,2による作用効果以外は、上述した実施例4と同様の作用効果を奏する。
[別例5]
別例5の構成は、図52に示すように、指標報知処理のS2042で、主制御装置80から送信された設定値が、設定値3であるか否かを判定するようにしたものである。別例5は、実施例5の指標報知処理(図44)のS2040に換えてS2042を行う処理であり、その他の処理は実施例5の指標報知処理(図44)と同じである。このように別例5の構成は、上述した別例1と同様に、指標報知処理のS2042で、セットされた設定値が遊技者に不利な設定値3であるか否かを判定し、肯定判定の場合に(SS2042:Yes)、指標報知を行う。尚、指標報知処理以外は、実施例5と同じであることから、詳細を省略する。
別例5の構成によれば、上述の別例1と同様に、遊技者が遊技に過度にのめり込むことを、可及的に抑制できるという作用効果を奏する。そして、設定値1,2による作用効果以外は、上述した実施例5と同様の作用効果を奏する。
[その他の別例]
その他の別例を以下に説明する。
上述した実施例1〜5は、各指標報知処理で、指標報知抽選処理により指標報知を実行するか否かの抽選を行う構成であるが、これに限らず、当該抽選を行わない構成としても良い。すなわち、かかる別例は、上記した指標報知条件(ii)を備えないものである。具体的には、各指標報知処理から、指標報知抽選処理とこの抽選結果を判定する処理とを削除したものを用いる。また、上述した別例1〜5にあっても、同様に、こうした抽選を行わない構成とすることもできる。
また、上述した実施例1〜5は、各指標報知処理で、抽選累積回数が閾数値(750回)以上であるか否かの判定を行う構成であるが、これに限らず、当該抽選累積回数の判定を実行しない構成としても良い。すなわち、かかる別例は、上記した条件(iii),(vii),(ix),(ix)を備えないものであり、抽選累積回数の多寡に関係なく、指標報知を実行するものである。具体的には、各指標報知処理から、抽選累積回数を判定する処理を削除したものを用いる。また、上述した別例1〜5にあっても、同様に、こうした抽選累積回数の判定を実行しない構成とすることもできる。
また、上述した実施例1〜5は、各指標報知処理で、設定値1,2がセットされているか否かの判定を行っているが、これに限らず,設定値1,2の判定を実行しない構成としても良い。すなわち、かかる別例は、上記した条件(iv)を備えないものである。具体的には、各指標報知処理から、設定値1,2を判定する処理を削除したものを用いる。同様に、上述した別例1〜5の構成で、設定値3の判定を行わない構成としても良い。このように設定値を判定する処理を備えない構成では、指標報知によって、全設定値のなかのいずれか一の設定値が示唆または報知される。
尚ここで、このように設定値の判定を行わない構成として、上述した実施例4の別例について例示して説明する。この別例の指標報知処理では、図38に示すS1630を備えず、さらにS1645とS1660に換えて、設定値1〜3のいずれがセットされているかを判定する処理を行う。そして、設定値3の場合には、設定値3の指標演出図柄の表示または設定値3の指標演出音の発生を行う。これにより、かかる別例では、指標報知抽選処理で当選し且つ抽選累積回数が750回以上であると、S1635の指標種別選択処理を行う。そして、セットされた設定値1〜3に夫々割り当てられた視覚的指標演出(指標演出図柄)または聴覚的指標演出(指標演出音)を選択し、指標報知を行う。ここで、本構成では、上述した設定値1,2に割り当てられた視覚的指標演出と聴覚的指標演出とに加えて、設定値3に割り当てられた視覚的指標演出と聴覚的指標演出とを備える。具体的には、設定値3に割り当てられた指標演出図柄(視覚的指標演出)と指標演出音(聴覚的指標演出)とを備える。設定値3の指標演出図柄は、例えば、「白色のマイク」図柄に設定されており、非報知演出図柄160(「銀色のマイク」図柄)と区別し難くなっている。一方、設定値3の指標演出音は、ボーカル音を除く他の音パートを、非報知演出音165よりも低い音量で発生させる演出音に設定されており、該非報知演出音165と区別し難くなっている。このように設定値3を示唆する指標演出図柄と指標演出音とを非報知演出図柄160や非報知演出音と区別し難い設定とすることにより、当該パチンコ機50を遊技中の遊技者以外の他の者がこれら指標報知に気付き難く、不利な設定値であることを周囲に知られ難い。そのため、遊技者が当該パチンコ機50を離れた後に、他の遊技者が当該パチンコ機50を避けてしまうことを抑制できる。
また、上述した実施例1〜5では指標報知により設定値1,2を正確に示唆または報知するものであるが、これに限らず、指標報知で示唆または報知する内容が外れる場合(所謂、ガセ指標報知)があっても良い。具体的には、正確な指標報知を行う演出図柄や演出音に加えて、ガセ指標報知を行う演出図柄や演出音を備え、指標演出を実行する際に、これらの中からいずれかを選択して実行する。ここで、正確な指標演出とガセ指標演出とを選択する処理では、ランダムな抽選によるものであっても良いし、設定値に応じて異なる選択確率を設定したものであっても良い。また、上述した別例1〜5にあっても同様にガセの指標報知を備えたものであっても良い。
また、上述した実施例1〜5では、相互に異なる大当りの当選確率を夫々設定した複数の設定値を、指標報知により示唆または報知するようにしたが、これに限らず、指標報知により、各設定値に設定された該当選確率を直接示唆または報知するものとしても良い。例えば、上述した実施例1における、「設定1」や「設定2」の文字図柄からなる指標演出図柄100a,100bと別のものとして、「当選確率=1/200」や「当選確率=1/250」の文字図柄からなる指標演出図柄を表示しても良い。尚、上述した別例1〜5にあっても、同様に、指標報知により当選確率を直接示唆または報知するものとしても良い。
また、上述した実施例1,2にあっては、設定値1,2を示唆または報知する指標演出図柄100a,100bにより指標報知を行うようにしたが、指標演出図柄の表示形態はこれに限らず、他の表示形態を適用することも可能である。例えば、所定のキャラクタ図柄により設定値1,2を示唆するようにしても良いし、指標演出図柄100a,100bと異なる文字図柄により設定値1,2を示唆するようにしても良い。さらには、大入賞口14への入賞数を示す演出図柄112の表示形態を、指標演出用の表示形態に変更することによって、設定値1,2を示唆するようにしても良い。この具体例としては、前記演出図柄112の表示色を変更したり、表示サイズや文字形状を変更したりすることが可能である。尚、上述した別例1,2にあっても、同様に、こうした異なる表示形態の指標演出図柄を適用することも可能である。
また、同様に、上述した実施例3にあっても、指標演出図柄100a,100bと異なる表示形態の指標演出図柄を適用することが可能である。例えば、入賞数表示図柄145の表示色を変更したり、表示サイズや文字形状を変更したりすることによって、指標演出を行うようにしても良い。
また、上述した実施例1〜3にあっては、指標報知を、演出図柄表示装置6での指標演出図柄100a、100bの表示により行うようにしたが、これに限らず、実施例4,5のようにスピーカ66からの演出音により行うようにしても良い。また、実施例1〜5にあって、こうした演出図柄表示装置6やスピーカ66による指標報知の他に、例えば、発射ハンドル64や演出ボタン67等の振動によって指標報知を行うようにしても良い。この振動は、発射ハンドル64や演出ボタン67にバイブ機能を設けることによって、実現できる。こうした振動によって指標報知を行う構成によれば、遊技者のみに指標報知を伝えることができる。そのため、例え、遊技者に不利な指標報知を行った場合にも、遊技者以外の周囲の者に該不利な状態を隠すことができるから、機台の稼働率低下を抑制できるという効果を奏し得る。さらに、こうした振動による指標報知と、演出図柄表示装置6やスピーカ66による指標報知とを組み合わせることも可能である。例えば、遊技者に有利な指標報知を行う場合には、演出図柄表示装置6やスピーカ66により指標報知を実行し、遊技者に不利な指標報知を行う場合には、前記した振動による指標報知を実行する。こうした構成によれば、遊技者以外の周囲の者にも有利な状態を知らせることができるため、機台の稼働率を高めるという効果を奏し得ると共に、前記のように不利な状態を隠すこともできるため、該稼働率の低下を抑制するという効果を奏し得る。尚、こうした指標報知は、上述した別例1〜5の構成にも適用可能である。
また、上述した実施例1,2では、大当り遊技中の最終ラウンドに設定した有効期間に遊技球が大入賞口14に入賞することを契機として、指標報知を実行するようにしたものであるが、これに限らず、有効期間を最終ラウンド以外のラウンドに設定することも可能である。また、複数の開閉ラウンドに有効期間を設定することも可能である。さらにまた、実施例1,2では、有効期間中に一個の遊技球が大入賞口14に入賞することを契機としたが、これに限らず、複数個の遊技球の入賞を契機としても良い。尚、こうした有効期間の設定および入賞数の設定は、上述した別例1,2の構成に適用することも可能である。
また、上述した実施例3では、小当り中に大入賞口14に入賞した累積数が所定の報知数値(三個)以上となることを契機として、指標報知を実行するようにしたが、この報知数値は適宜変更可能である。例えば、報知数値は、五個や六個に設定しても良いし、一個に設定しても良い。また、上述した別例3の構成にあっても、同様に、報知数値を適宜変更可能である。
また、実施例1〜3の構成にあっても、実施例4,5と同様に、遊技者の意思によって指標報知を実行するか否かを決定するようにしても良い。すなわち、実施例1〜5にあって、夫々の指標報知の実行条件(実施例4,5における条件「(viii)演出ボタン67の操作」を除く)が成立することで、指標報知を享受する権利を取得できる構成とする。そして、この権利を取得した場合に、指標報知を実行するか否かを遊技者の自由意思により決定する。ここで、遊技者の意思確認は、実施例4,5と同様に、指標報知を行う遊技(実施例1,2の大当り遊技、実施例3の小当り遊技)の直前に演出ボタン67の操作によって実行するようにしても良いし、遊技者が任意に操作できる操作手段(ボタンなど)によって意思確認できる構成としても良い。さらに、指標報知の実施タイミングについても、遊技者の意思によって決定できるようにしても良い。これにより、指標報知の実施を先延ばしすることが可能である。このように遊技者の意思により、指標報知を実施するか否かを決定する構成、及び/又は指標報知の実行タイミングを決定する構成とすることで、遊技者の多様なニーズ(例えば、指標報知を受けたくないというニーズ)に対応することができる。尚、上述した別例1〜5にあっても、同様に、遊技者の意思決定を要する構成とすることが可能である。
また、上述した実施例4,5では、予め設定された一斉実行時期に複数のパチンコ機50で同時に開始される一斉定時期演出で、指標報知を実行するものであるが、該指標報知は、該一斉定時期演出に限らず、例えば、個々のパチンコ機に夫々設定された相互に異なる実行時期で開始される定時期演出で、実行するようにしても良い。尚、この各パチンコ機毎の定時期演出は、他のパチンコ機と実行時期が異なる以外は同様に実行できることから、実施例4,5と同じ制御処理で実施可能である。また、上述した別例4,5にあっても、同様に、こうした定時期演出で指標報知を実行する構成としても良い。
また、上述した実施例5では、一斉定時期演出の実行中に有効発射期間を設定したものであるが、これに限らず、例えば、一定時期演出の実行前(実行直前)のカウントダウン演出中に、有効発射期間を設定することも可能である。さらには、一斉定時期演出の実行時期よりも所定時間前(例えば、5分前)に、有効発射期間を設定しても良い。また、上述した実施例5では、一斉定時期演出中に閾個数値以上の遊技球が発射されることを、指標報知の実行条件の一としたものであるが、これに限らず、当該条件に替えて他の条件を設定することも可能である。例えば、一斉定時期演出中に所定個数の遊技球が始動口11,12(又は、一般入賞口31〜34)に入賞することを、指標報知の実行条件として設定しても良い。また、上述した別例5にあっても、同様に、有効発射期間および指標報知の実行条件を適宜変更して設定可能である。
また、上述した実施例1〜5では、大当り遊技で所定回数(16回)の開閉ラウンドが実行される構成としたが、この他の構成として、例えば、大入賞口の内部にラウンド継続領域を備え、該ラウンド継続領域への遊技球入球(又は通過)に基づいて、次の開閉ラウンドへの継続条件が成立する構成であっても良い。この構成には、上限である最大ラウンドが実行されない場合もあり得ることから、上述した実施例1,2にあって、所定の開閉ラウンド(例えば、10ラウンド)以上となると、当該開閉ラウンドで指標報知を実行し得る構成(上記した有効期間を当該開閉ラウンドに設定する構成)とできる。又は、所定の開閉ラウンド以上となると、上述した指標報知を享受する権利を、取得できる構成としても良い。この場合には、ラウンド継続領域への遊技球入球が、ラウンド継続条件の成立と指標報知の権利取得との両方を充足する条件となる。また、逆に、所定の開閉ラウンドに到達しなかった場合に、上述した指標報知の権利を取得できる構成としても良い。この構成では、ラウンド継続できない場合に指標報知の権利を取得できるため、ラウンド継続を逸した際の遊技者の落胆を軽減できるという利点がある。
また、上述した実施例1〜5のなかの複数を組み合わせた構成とすることもできる。例えば、実施例1(実施例2)の大当り遊技中に指標報知を実行する構成と、実施例3の小当り遊技中に指標報知を実行する構成とを組み合わせても良い。この場合には、指標報知の機会が大当り遊技中と小当り遊技中との両方となり、該機会が増えることから、指標報知という遊技に対する遊技者の期待感を一層向上できる。又は、実施例1の構成と、実施例4の構成とを組み合わせても良い。この場合には、指標報知の機会が大当り遊技中と一斉定時期演出中との両方となる。さらに又は、実施例1、実施例3、及び実施例5とを組み合わせて、指標報知の機会をさらに増した構成としても良い。また、こうした複数の組合せは、別例1〜5にも適用可能である。例えば、別例1と別例3とを組み合わせた構成や、別例1,別例3,および別例4を組み合わせた構成とすることができる。尚、当然ながら、実施例1〜5と別例1〜5とを適宜組み合わせた構成とすることも可能である。
[特許請求の範囲との対応]
上記の実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲に記載した用語との対応を以下に示す。
第一始動口11および第二始動口12が、始動口の一例に相当する。
第一始動口11および第二始動口12への遊技球の入賞が、始動口への遊技球の入球に相当する。同様に、大入賞口14への遊技球の入賞が、大入賞口への遊技球の入球に相当する。
当否判定処理(図8〜11)のS190,S195,およびS200が、当否抽選手段の一例に相当する。
大当り遊技処理(図12〜14)が、大当り遊技制御手段の一例に相当する。
主制御装置80、確率設定スイッチ95、および設定変更ボタン96が、確率セット手段の一例に相当する。
パチンコ機50が、弾球遊技機の一例に相当する。
実施例1の指標報知処理(図18)、実施例2の指標報知処理(図24,25)、実施例3の指標報知処理(図31,32)、実施例4の指標報知処理(図38)、および実施例5の指標報知処理(図44)が、指標報知手段の一例に相当する。
実施例2における指標報知処理(図24,25)のS1030で判定する「ラウンド期間タイマが3秒以下」が、請求項3における「開放制限時間の経過前に設定された所定タイミング」の一例に相当する。
小当り遊技処理(図15,16)が、小当り遊技制御手段の一例に相当する。
実施例3の指標報知処理(図31,32)のS1230およびS1235が、入球累積手段の一例に相当する。
実施例3の入賞累積カウンタ(入賞累積数)が、累積数の一例に相当する。
1 遊技盤
3 遊技領域
6 演出図柄表示装置
9 第一特図表示装置
10 第二特図表示装置
11 第一始動口(始動口)
11a 第一始動口SW
12 第二始動口(始動口)
12a 第二始動口SW
14 大入賞口
14a カウントSW
50,50a〜50c パチンコ機(弾球遊技機)
66 スピーカ
67 演出ボタン
80 主制御装置
82 演出図柄制御装置
83 サブ統合制御装置
95 確率設定スイッチ
96 設定変更ボタン
97 RTC回路
100a,100b 指標演出図柄
160,200 非報知演出図柄
161a,161b,201a,201b 指標演出図柄
165,210 非報知演出音
166a,166b,211a,211b 指標演出音

Claims (4)

  1. 遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、大当りか否かの当否抽選を所定の当選確率により行う当否抽選手段と、
    前記当否抽選手段で大当りとなった場合に、前記遊技領域に設けられた大入賞口を、遊技球を入球可能に開放して、所定の閉鎖条件の成立により閉鎖する開閉ラウンドを、所定回数繰り返す大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、
    相互に異なる複数の前記当選確率を備え、管理者の操作によっていずれか一の当選確率を有効としてセットされる確率セット手段と
    を備えた弾球遊技機において、
    開放された前記大入賞口への遊技球の入球を契機として、前記確率セット手段でセットされた当選確率に係る指標報知を実行する指標報知手段を備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 大当り遊技制御手段は、閉鎖条件が、大入賞口の開放開始から所定の開放制限時間を経過すること又は該開放制限時間内に所定個数の遊技球を該大入賞口に入球することであるものであって、
    指標報知手段は、大当り遊技中の所定の開閉ラウンドで、前記大入賞口の開放開始から、前記開放制限時間よりも短い所定の有効時間が経過するまでの間に、該大入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、指標報知を実行するようにしたものであることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 大当り遊技制御手段は、閉鎖条件が、大入賞口の開放開始から所定の開放制限時間を経過すること又は該開放制限時間内に所定個数の遊技球を該大入賞口に入球することであるものであって、
    指標報知手段は、大当り遊技中の所定の開閉ラウンドで、前記開放制限時間の経過前に設定された所定タイミングから前記閉鎖条件の成立までの間に、前記大入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、指標報知を実行するようにしたものであることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  4. 遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、大当り又は小当りしたか否かを夫々の当選確率により抽選する当否抽選手段と、
    前記当否抽選手段で大当りとなった場合に、前記遊技領域に設けられた大入賞口を、遊技球を入球可能に開放して、所定の閉鎖条件の成立により閉鎖する開閉ラウンドを、所定回数繰り返す大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、
    前記当否抽選手段で小当りとなった場合に、大入賞口を開放する小当り遊技を実行する小当り遊技制御手段と、
    相互に異なる複数の前記大当りの当選確率を備え、管理者の操作によっていずれか一の大当りの当選確率を有効としてセットされる確率セット手段と
    を備えた弾球遊技機において、
    前記小当り遊技中に開放された大入賞口へ入球した遊技球を検知し、該遊技球の検知毎に入球数を累積する入球累積手段と、
    該入球累積手段により累積した累積数が所定の報知数値に達した場合に、前記確率セット手段でセットされた大当りの当選確率に係る指標報知を実行する指標報知手段と
    を備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機。
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