JP2018201839A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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大貴 近藤
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【課題】FS−FBI法で用いるディフェーズ用傾斜磁場の強度を、短時間で高精度に決定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供する。【解決手段】実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、血流に対するディフェーズ量を調整するディフェーズパルスが設けられたパルスシーケンスを設定する、設定部と、被検体の血流速度を測定するための測定スキャンを実行する測定スキャン実行部と、前記測定スキャンによって収集される副データから前記被検体の血流速度を検出する検出部と、検出された前記流体速度に基づいて、前記ディフェーズパルスの強度を決定する決定部と、決定した強度の前記ディフェーズパルスをもつ前記パルスシーケンスを用いた本スキャンを実行する本スキャン実行部と、前記本スキャンによって収集される主データから、前記被検体の血流画像を生成する生成部と、を有する。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は磁気共鳴イメージング装置に関する。
磁気共鳴イメージング装置は、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF:Radio Frequency)信号で励起し、励起に伴って被検体から発生する磁気共鳴信号(MR(Magnetic Resonance)信号)を再構成して画像を生成する撮像装置である。
磁気共鳴イメージングの分野において、造影剤を用いることなく血流像を得る手法として、非造影MRA(Magnetic Resonance Angiography)と呼ばれる分野がある。
非造影MRAには、TOF(Time-of-flight)法、PC(phase contrast)法、FBI(fresh blood imaging)法、Time−SLIP(time-spatial inversion pulse)法と呼ばれると呼ばれる、夫々異なった撮像原理に基づく撮像法が含まれる。
これらの撮像法のうち、FBI法は、心電同期とFSE(Fast Spin Echo)系パルスシーケンスを併用した撮像法である。FBI法では、例えば、収縮期と拡張期とで収集された2つの画像を差分処理することによって、動脈と静脈とが良好に分離された画像を生成することができる。
また、FBI法の中に、FS(Flow-Spoiled)−FBI法と呼ばれる撮像法がある。FS−FBI法では、リードアウト傾斜磁場にディフェーズ用傾斜磁場を付加している。ディフェーズ用傾斜磁場を付加することによって、下肢等の流速の遅い部位に対しても、良好に動静脈が分離された血流画像を得ることができる。
しかしながら、人体の血流速度は、通常、患者ごとに異なっており、最適なディフェーズ用傾斜磁場の強度も患者によって異なる。そこで、ディフェーズ用傾斜磁場の強度を決定するために、本撮像を行う前に、ディフェーズ用傾斜磁場の強度を変えながら複数回の準備撮像を行っている。そして、複数回の準備撮像でそれぞれ得られる準備画像に基づいて、最適なディフェーズ用傾斜磁場の強度をユーザが決定している。
このように、従来のFS−FBI法では、最適なディフェーズ用傾斜磁場の強度を決定するために多くの時間を要していた。また、複数の準備画像の中から良好に動静脈が分離された血流画像をユーザが目視によって選択しているため、選択基準が定量的でなく、客観性に欠けるという問題もある。
また、最適なディフェーズ用傾斜磁場の強度を決定する手順が煩雑であることや、検査時間の短縮の観点から、ユーザによっては、この手順をスキップして、ディフェーズ用傾斜磁場の強度を明確な根拠なしに独断的に決定する場合も有る。
特開2003−135430号公報
本発明が解決しようとする課題は、FS−FBI法で用いるディフェーズ用傾斜磁場の強度を、短時間で高精度に決定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供することである。
実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、励起パルスと、前記励起パルスの後に複数のリフォーカスパルスを有するパルスシーケンスであって、連接する2つのリフォーカスパルスの夫々の間に、リードアウト傾斜磁場パルスに加えて、血流に対するディフェーズ量を調整するディフェーズパルスが設けられたパルスシーケンスを設定する、設定部と、被検体の血流速度を測定するための測定スキャンを実行する測定スキャン実行部と、前記測定スキャンによって収集される副データから前記被検体の血流速度を検出する検出部と、検出された前記流体速度に基づいて、前記ディフェーズパルスの強度を決定する決定部と、決定した強度の前記ディフェーズパルスをもつ前記パルスシーケンスを用いた本スキャンを実行する本スキャン実行部と、前記本スキャンによって収集される主データから、前記被検体の血流画像を生成する生成部と、を有する。
実施形態の磁気共鳴イメージング装置の構成例を示す図。 実施形態の磁気共鳴イメージング装置の機能ブロック図。 FS−FBI法による撮像シーケンスを説明する図。 本スキャンのデータから血流画像を生成する処理の概念を説明する図。 本実施形態が採用するFS−FBI法のパルスシーケンスを例示する図。 従来のFS−FBI法における撮像の流れを示す図。 従来のFS−FBI法における第1準備スキャンと第2準備スキャンの撮像シーケンスの例を示す図。 実施形態の磁気共鳴イメージング装置の処理例を示すフローチャート。 本実施形態の測定スキャンの狙いを説明する図。 位相コントラスト法をベースとする測定スキャンの具体例を示す図。 本実施形態で使用するデータベースの一例を示す図。 本実施形態の磁気共鳴イメージング装置の効果を説明する図。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置について、添付図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をするものとして、重複する説明を適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置1の全体構成を示すブロック図である。磁気共鳴イメージング装置1は、磁石架台100、制御キャビネット300、コンソール400、寝台500、及びRF(Radio Frequency)コイル20を備える。
磁石架台100は、静磁場磁石10、傾斜磁場コイル11、及びWB(Whole Body)コイル12を有している。これらの構成品は円筒状の筐体に収納されている。寝台500は、寝台本体50と天板51を有している。
制御キャビネット300は、静磁場用電源30、傾斜磁場電源31(X軸用31x、Y軸用31y、Z軸用31z)、コイル選択回路36、RF受信器32、RF送信器33、及びシーケンスコントローラ34を備えている。
コンソール400は、処理回路40、記憶回路41、入力デバイス42、及びディスプレイ43を備えている。コンソール400は、ホスト計算機として機能する。
磁石架台100の静磁場磁石10は、概略円筒形状をなしており、被検体、例えば患者、が搬送されるボア内に静磁場を発生させる。ボアとは、磁石架台100の円筒内部の空間のことである。静磁場磁石10は超電導コイルを内蔵し、液体ヘリウムによって超電導コイルが極低温に冷却されている。静磁場磁石10は、励磁モードにおいて静磁場用電源30から供給される電流を超電導コイルに印加することで静磁場を発生する。その後、永久電流モードに移行すると、静磁場用電源30は切り離される。一旦永久電流モードに移行すると、静磁場磁石10は長時間、例えば1年以上に亘って、大きな静磁場を発生し続ける。
傾斜磁場コイル11も概略円筒形状をなし、静磁場磁石10の内側に固定されている。この傾斜磁場コイル11は、傾斜磁場電源(31x、31y、31z)から供給される電流によりX軸,Y軸,Z軸の方向に傾斜磁場を被検体に印加する。
寝台500の寝台本体50は天板51を上下方向及び水平方向に移動することができる。撮像前に天板51に載置された被検体を所定の高さまで移動させる。その後、撮像時には天板51を水平方向に移動させて被検体をボア内に移動させる。
WBコイル12は全身用コイルとも呼ばれ、傾斜磁場コイル11の内側に被検体を取り囲むように概略円筒形状に固定されている。WBコイル12は、RF送信器33から伝送されるRFパルスを被検体に向けて送信する。また、水素原子核の励起によって被検体から放出される磁気共鳴信号、即ちMR(Magnetic Resonance)信号を受信する。
磁気共鳴イメージング装置1は、WBコイル12の他、図1に示すようにRFコイル20を備える。RFコイル20は、被検体の体表面に近接して載置されるコイルである。RFコイル20には幾つかの種別がある。例えば、RFコイル20として、図1に示すように被検体の胸部や腹部、或いは脚部に設置されるボディコイル(Body Coil)や、被検体の背側に設置されるスパインコイル(Spine Coil)といった種別がある。この他、RFコイル20として、被検体の頭部を撮像するための頭部コイル(Head Coil)や、足を撮像するためのフットコイル(Foot Coil)といった種別もある。図1では、これらのRFコイルのうち、ボディコイル及びスパインコイルを例示している。RFコイル20の多くは受信専用のコイルであるが、頭部コイルの中には、送信と受信を双方行う種別のものもある。RFコイル20はケーブルを介して天板51と着脱可能に構成されている。
RF送信器33は、シーケンスコントローラ34からの指示に基づいてRFパルスを生成する。生成したRFパルスはWBコイル12に伝送され、被検体に印加される。RFパルスの印加によって被検体からMR信号が発生する。このMR信号をRFコイル20又はWBコイル11が受信する。
RFコイル20で受信したMR信号、より具体的には、RFコイル20内の各要素コイルで受信したMR信号は、天板51及び寝台本体50に設けられたケーブルを介してコイル選択回路36に伝送される。WBコイル12で受信したMR信号もコイル選択回路36に伝送される。
コイル選択回路36は、RFコイル20から出力されるチャネル信号、或いはWBコイルから出力されるMR信号を、シーケンスコントローラ34或いはコンソール400から出力される制御信号に応じて選択する。
選択されたMR信号はRF受信器32に出力される。RF受信器32は、MR信号をAD(Analog to Digital)変換して、シーケンスコントローラ34に出力する。デジタルに変化されたMR信号は、生データ(Raw Data)と呼ばれることもある。なお、AD変換は、RFコイル20の内部やコイル選択回路36で行ってもよい。
シーケンスコントローラ34は、コンソール400による制御のもと、傾斜磁場電源31、RF送信器33及びRF受信器32をそれぞれ駆動することによって被検体のスキャンを行う。スキャンによってRF受信器32から生データを受信すると、シーケンスコントローラ34は、その生データをコンソール400に送信する。
シーケンスコントローラ34は、処理回路(図示を省略)を具備している。この処理回路は、例えば所定のプログラムを実行するプロセッサや、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアで構成される。
コンソール400は、記憶回路41、入力デバイス43、ディスプレイ42、及び処理回路40を備える。記憶回路41は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)の他、HDD(Hard Disk Drive)や光ディスク装置等の外部記憶装置を含む記憶媒体である。記憶回路41は、各種の情報やデータを記憶する他、処理回路40が具備するプロセッサが実行する各種のプログラムを記憶する。
入力デバイス43は、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、タッチパネル等であり、各種の情報やデータを操作者が入力するための種々のデバイスを含む。ディスプレイ42は、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELパネル等の表示デバイスである。
処理回路40は、例えば、CPUや、専用又は汎用のプロセッサを備える回路である。プロセッサは、記憶回路41に記憶した各種のプログラムを実行することによって、後述する各種の機能を実現する。処理回路40は、FPGAやASIC等のハードウェアで構成してもよい。これらのハードウェアによっても後述する各種の機能を実現することができる。また、処理回路40は、プロセッサとプログラムによるソフトウェア処理と、ハードウェア処理とを組わせて、各種の機能を実現することもできる。
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1は、FBI(fresh blood imaging)法を用いた撮像を行うものであり、特に、FS(Flow-Spoiled)−FBI法と呼ばれる撮像法を用いた撮像を行う。
前述したように、FBI法では、収縮期と拡張期とで収集された2つの画像を差分処理することによって、動脈と静脈とが良好に分離された画像を生成することができる。また、FS−FBI法では、リードアウト傾斜磁場にディフェーズ用傾斜磁場を付加したパルスシーケンスによって撮像を行っている。ディフェーズ用傾斜磁場を付加することによって、下肢等の流速の遅い部位に対しても、良好に動静脈が分離された血流画像を得ることができる。
FBI法、或いはFS−FBI法のいずれにおいても、通常、心拍に同期した撮像を行う。このため、図1に示すように、心電計200を用いた撮像が行われる。心電計200は、被検体に装着した電極201の電位差に応じてECG信号を生成する。ECG信号は、コンソール400に入力される。そして、通常は、ECG信号の中の特定の波形であるR波に同期した撮像が行われる。
図2は、本実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置1のうち、特にコンソール400で実現される機能を示すブロック図である。
図2に示すように、コンソール400の処理回路40は、本スキャン実行機能401、測定スキャン実行機能402、本スキャン撮像条件設定機能403、ディフェーズパルス強度決定機能404、主データ再構成機能405、差分画像生成機能406、副データ再構成機能407、血流速度検出機能408、及び、準備スキャン実行機能409の各機能を実現する。これらの各機能は、例えば、処理回路40が具備するプロセッサが、記憶回路41に記憶される所定のプログラムを実行することによって実現される。
これらの各機能のうち、まず、本スキャンに関連する機能について説明する。本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1では、本スキャンはFS−FBI法を用いて行われる。そこで、本スキャン実行機能401は、FS−FBI法による撮像シーケンスを実行するように、シーケンスコントローラ34を制御する。
図3は、FS−FBI法による撮像シーケンスを説明する図である。FS−FBI法では、収縮期における特定の心時相でデータを収集するための撮像と、拡張期における特定の心時相でデータを収集するための撮像とが行われる。
図3(a)は、収縮期の撮像シーケンスを示す図であり、R波から所定の収縮期遅延時間Dsysだけ遅延して、ハッチングで示す1つのパルスシーケンスが実行される。このパルスシーケンスは、励起パルスと、この励起パルスの後に複数のリフォーカスパルスを有するFSE系のパルスシーケンスである。リフォーカスパルスごとに位相エンコード量が異なる値に設定されたデータを順次収集していくことにより、この1つパルスシーケンスによって、1スライスの画像を生成するのに必要なデータが得られる。また、所謂、ハーフフーリエ法、或いは、パーシャルフーリエ法によって、位相エンコード方向のデータ量を低減した、FASE(Fast Advanced Spin Echo)法(フェース法)を用いることにより、1つのパルスシーケンスの時間を短縮することができる。
図3(a)に示す例では、左から1番目のR波に同期してスライス(1)のデータが収集され、左から3番目のR波に同期してスライス(2)のデータが収集されている。つまり、スライス毎のデータ収集は2R毎に行われている。スライス毎のデータ収集を3R毎に行うようにしてもよい。スライス位置を順次変更していくことにより、3次元空間のデータを収集することができる。
各スライスのデータ収集の先頭には、それぞれ1つの励起パルスが印加される。したがって、各スライスのデータ収集の間隔(R波間隔の2倍、或いは3倍)が、繰り返し時間TR(Repetition Time)となる。
収縮期のデータ収集に対応する収縮期遅延時間Dsysの適正な値は、後述するように、本スキャンの前に行われる準備スキャンで収集されたデータに基づいて決定される。
一方、図3(b)は、拡張期の撮像シーケンスを示す図であり、R波から所定の拡張期遅延時間Ddiaだけ遅延して、1つのパルスシーケンスが実行される。収縮期の撮像シーケンスとの差異は遅延時間だけであり、収縮期の撮像シーケンスと同様に、スライス位置を順次変更していくことにより、3次元空間のデータを収集する。拡張期遅延時間Ddiaの適正値も、本スキャンの前に行われる準備スキャンで収集されたデータに基づいて決定される。
図4は、本スキャンによって収集されたデータ(以下、これを主データと呼ぶ場合がある)から血流画像を生成する処理の概念を説明する図である。主データには、収縮期に収集されたデータと、同じく本スキャンによって拡張期に収集されたデータとが含まれる。主データから血流画像を生成する処理は、図2の主データ再構成機能405、及び、差分画像生成機能406によって行われる。
図4(a)は、収縮期に収集された主データから再構成された画像(以下、収縮期画像、或は第1の画像と呼ぶ場合がある)を例示する図である。また、図4(b)は、収縮期に収集された主データから再構成された静脈と動脈の信号強度を例示する図である。
収縮期では、動脈の血流速度は静脈の血流速度に比べて大きい。このため、収縮期における動脈血液の信号強度は、フローボイドや位相分散(ディフェーズ)の影響を受けて、静脈血液の信号強度よりも小さくなる(図4(b))。この結果、収縮期の画像は、静脈のみが大きな信号強度で描出された画像になる。
図4(c)は、拡張期に収集された主データから再構成された画像(以下、拡張期画像、或は第2の画像と呼ぶ場合がある)を例示する図である。また、図4(d)は、拡張期に収集された主データから再構成された静脈と動脈の信号強度を例示する図である。
拡張期では、動脈の血流速度も静脈の血流速度もいずれも小さくなる。このため、拡張期における動脈血液及び静脈血流の信号強度は、どちらもフローボイドや位相分散の影響を受けることがなく、いずれも大きな信号強度を示す(図4(d))。この結果、拡張期の画像は、静脈及び動脈が共に大きな信号強度で描出された画像になる。
図4(e)は、収縮期画像と拡張期画像とを差分処理した画像(差分画像)を例示する図である。図4(f)は、差分画像における静脈と動脈の信号強度を例示する図である。静脈の血流速度は、収縮期と拡張期とではそれほど差がなく、その結果、信号強度も収縮期と拡張期とで、ほぼ同じ値を示す。したがって、差分画像では、静脈の血液強度はキャンセルされる。これに対して、動脈の血流速度は、収縮期と拡張期とで大きく異なり、信号強度も収縮期と拡張期とで異なる値を示す。したがって、差分画像では、動脈の血液強度はキャンセルされることがない。また、血流以外の背景組織の信号強度は、収縮期と拡張期とでほぼ同じであるため、差分画像ではキャンセルされる。この結果、差分画像では、動脈のみが描出された画像(即ち、動脈画像、或は、動静脈分離画像)となる。
図5は、本実施形態が採用するFS−FBI法のパルスシーケンスを例示する図である。図2に示す本スキャン撮像条件設定機能403は、本実施形態の撮像条件の1つとして、図5に例示するパルスシーケンスを設定する。
図5の1段目は、RFパルス及び受信信号(MR信号)を示す図である。前述したように、本実施形態では、励起パルスと、それに続く複数のリフォーカスパルスとで構成されるRFパルス列を用いたFSE系のパルスシーケンスを採用している。図5の2段目は、スライス選択傾斜磁場Gssを示す図である。励起パルスと、それに続く複数のリフォーカスパルスは、同じスライス(例えば、スライス(n))を選択するように、同じ大きさの傾斜磁場Gssが印加される。ただし、励起パルス用の傾斜磁場Gssについてのみ、リフェーズ用の負の傾斜磁場パルスが付加されている。
図5の3段目は、位相エンコード傾斜磁場Gpeを示す図である。リフォーカスパルス毎に位相エンコード方向のk空間が充填されるように、リフォーカスパルス毎に異なる大きさの位相エンコード傾斜磁場Gpeが設定される。なお、隣接するリフォーカスパルス間の夫々における傾斜磁場の積分値が同じ値となるように、リードアウト傾斜磁場Gro(図5の4段目)の前後に、同値で逆極性の位相エンコード傾斜磁場Gpeが設けられている。
図5の4段目は、リードアウト傾斜磁場Groを示す図である。FS−FBI法のパルスシーケンスでは、リードアウト傾斜磁場パルスとして、ボディパルスGr0と、フローをスポイルするための(FS用の)ディフェーズパルスGdを有している。ボディパルスGr0は、MR信号を周波数エンコードするための傾斜磁場パルスであり、通常、ボディパルスGr0の印加期間は、MR信号のサンプリング期間と同じに設定される。一方、ディフェーズパルスGdは、血流に対するディフェーズ量を調整するための傾斜磁場パルスである。ディフェーズパルスGdは、図5にハッチングで示すように、ボディパルスGr0の印加期間(即ち、MR信号のサンプリング期間)の前後に、ボディパルスGr0とは独立して印加される傾斜磁場パルスである。
ボディパルスGr0(或は、一般的なリードアウト傾斜磁場パルス)の強度は、FOV(Field of View)の大きさや解像度と関連付けられて決定される。これに対して、ディフェーズパルスGdの強度(或は、大きさ)は、FOVの大きさや解像度とは無関係に、これらと独立して決定される。具体的には、ディフェーズパルスGdの強度は、後述するように、血流の描出の良好さの観点から、血流速度に基づいて決定される。
なお、強度Gdaを有するディフェーズパルスを、「ディフェーズパルスGda」と表記するものとする。以降も同じ表記方法を用いる。
図6は従来のFS−FBI法における撮像の流れを示す図である。従来のFS−FBI法では、第1準備スキャンを行った後、更に第2準備スキャンを行い、その後本スキャンを行うという撮像の流れとなっている。
第1準備スキャンは、図7(a)に示すように、心時相を変えながら(即ち、R波からの遅延時間Dを変えながら)、心時相ごとにMR信号を収集する。そして、収集したMR信号を再構成して心時相ごとに画像(この画像を第1の準備画像と呼ぶ)を生成する。この結果、心時相が互いに異なる複数の第1の準備画像が生成される。
異なる複数の第1の準備画像は、例えば、ディスプレイ42に表示さる。ユーザは表示された複数の第1準備画像を目視確認することにより、差分処理の対象として適正な2つの画像、即ち、第1の第1準備画像と、第2の第1準備画像とを選択する。第1の第1準備画像は、例えば、動脈の信号強度が最も小さく描出された画像であり、収縮期内の心時相(即ち、遅延時間Dsys)に対応する画像である。第2の第1準備画像は、例えば、動脈の信号強度が最も強く描出された画像であり、拡張期内の心時相(即ち、遅延時間Ddia)に対応する画像である。
ユーザによって選択された第1の第1準備画像及び第2の第1準備画像に夫々対応する遅延時間Dsys及び遅延時間Ddiaは、本スキャンの撮像条件として設定される。この設定は、ユーザが手動で行ってもよいし、装置が自動的に行ってもよい。
従来のFS−FBI法では、第1準備スキャンの後、第2準備スキャンが行われる。第2準備スキャンは、図7(b)に示すように、遅延時間を、第1準備スキャンの結果として設定された適正遅延時間Dopt(即ち、適正な収縮期遅延時間Dsys)に固定した状態で、ディフェーズパルスのディフェーズ強度Gdを、例えば、Gd1、Gd2、・・・、Gdn、と変えながら、複数のMR信号を収集する。そして、これら複数のMR信号を再構成して、ディフェーズ強度Gdが互いに異なる複数の第2準備画像が生成される。
異なる複数の第2準備画像は、例えば、ディスプレイ42に表示さる。ユーザは表示された複数の第2準備画像を目視確認することにより、動脈と静脈とが最も明瞭に分離された画像を選択する。そして、この画像に対応するが、適正なディフェーズ強度Gdとして決定される。
本スキャンでは、第2準備スキャンの結果に基づいて決定されたディフェーズ強度Gdを、リードアウト傾斜磁場のディフェーズパルスに設定する。そして、その状態で、第1準備スキャンの結果に基づいて決定された適正な遅延時間Dsys、及び適正な遅延時間Ddiaによって、収縮期のデータと拡張期のデータを収集する。そして、取集したそれぞれのデータから、収取期の3次元画像データと、拡張期の3次元画像データとを再構成する。さらに、収取期の3次元画像データと、拡張期の3次元画像データとを差分することにより、背景と静脈とがキャンセルされ、主に動脈のみが描出された血流画像が生成される。
上述したように、従来のFS−FBI法は、第1準備スキャンに加えて、第2準備スキャンを行っているため、本スキャンを開始する前に多くの時間を必要としている。また、ユーザによっては、第2準備スキャンの手順をスキップして、ディフェーズパルスの強度Gdを、明確な根拠なしに独断的に決定する場合もある。
そこで、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1は、第1準備スキャンと同等の準備スキャンは行うものの、第2準備スキャンに替えた測定スキャンを行うことにより、第2準備スキャンに要していた時間を大幅に削減している。また、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1では、本スキャンで使用するディフェーズパルスの強度を、測定スキャンの結果から装置が自動的に行うものとしている。この結果、ディフェーズパルスの強度Gdを、ユーザの主観的な選択に因らず客観的に決定することができるようになっている。
図8は、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1の処理例を示すフローチャートである。まず、ステップST100では、遅延時間、及びディフェーズパルスの強度以外の本スキャンの撮像条件の設定を行う。具体的には、本スキャン撮像条件設定機能403が、FOVの大きさや解像度の設定を含む、3次元FASE法の各種パラメータの設定等を行う。
ステップST101では、準備スキャンの撮像条件を設定する。ここでの準備スキャンは、図7(a)に示すような従来の第1準備スキャンと同等のものであり、ECG−prepスキャンと呼ぶ場合もある。準備スキャンで使用するパルスシーケンスは、基本的には、本スキャンで使用するパルスシーケンスと同じものである。ただし、本スキャンでは、スラブ全体を励起して、RO方向は周波数エンコーディングを行い、PE方向とSS方向は位相エンコーディングを行う3D撮像法を用いているのに対して、準備スキャンでは、撮像時間短縮のため、スラブを励起した後、RO方向の周波数エンコーディングと、PE方向の位相エンコーディングだけを行う2D撮像法を用いている。
ステップST102では、本実施形態に特有の測定スキャンの撮像条件を設定する。この設定は、本スキャンの撮像条件に基づいて、自動設定するようにしてもよい。
図9は、本実施形態で行う測定スキャンの狙いを説明する図である。FS−FBI法では、特に収縮期の撮像において、静脈と動脈の信号強度の差を確保するために、リードアウト傾斜磁場のボディパルスに、ディフェーズパルスを付加している。
収縮期であっても、撮像部位に応じて動脈の血流速度は異なる。動脈の血流速度が比較的早い撮像部位では、図9の上段に示すように、動脈と静脈の信号強度の差は比較的大きいため、ディフェーズパルスの付加無しでも(或は、ディフェーズパルスの強度をゼロに設定した状態であっても)、静脈と動脈の信号強度の差を確保できる。
動脈の血流速度が中程度の撮像部位では、図9の中段に示すように、動脈と静脈の信号強度の差が小さくなる。この場合、ディフェーズ強度Gd1のディフェーズパルスを、リードアウト傾斜磁場のボディパルスの前後に付加することにより、動脈と静脈の信号強度の差を大きくすることができる。
下肢のように動脈の血流速度が更に遅くなる撮像部位では、図9の下段に示すように、動脈と静脈の信号強度の差は更に小さくなる。この場合、ディフェーズ強度Gd1よりも大きな強度Gd2のディフェーズパルスを、ボディパルスの前後に付加することにより、動脈と静脈の信号強度の差を確保することが可能となる。
上記のように、動脈と静脈の信号強度の差を確保するために必要な適正なディフェーズパルスの強度と、収縮期の動脈の血流速度との間には相関がある。したがって、収縮期の動脈の血流速度が測定できれば、測定した血流速度から、適正なディフェーズパルスの強度を求めることが可能である。例えば、事前に行われる実験等によって、収縮期の動脈の血流速度と、適正なディフェーズパルスの強度とを関連付けるデータベースを構築することにより、そのデータベースを参照し、測定した収縮期の動脈の血流速度から適正なディフェーズパルスの強度を求めることができる。
図8に戻り、ステップST103からステップST105の処理は、従来のFS−FBI法における第1準備スキャンの処理と同じであるため、説明を省略する。ユーザが複数の準備画像の中から所望の2つの画像を選択することにより、選択された2つの準備画像の遅延時間が、本スキャン用の収縮期の遅延時間Dsysと、拡張期の遅延時間Ddiaとして決定される。
次に、ステップST106で、収縮期の動脈の血流速度を測定するために、測定スキャンが実行される。この測定スキャンは、測定スキャン実行機能402が、ステップST105で決定された収縮期の遅延時間Dsysの設定の下で行われる。
図10は、測定スキャンの具体例を示す図であり、位相コントラスト法をベースとするプロトコルで行われる。例えば、2次元のFE(Field Echo)法のパルスシーケンスにおいて、励起パルスの印加後に、図10の下段左側に例示するような、正の双極性傾斜磁場パルスを付加した第1の測定シーケンスを実行する。その後、第2の測定シーケンスを実行する。第2の測定シーケンスは、第1の測定シーケンスにおける正の双極性傾斜磁場パルスを、図10の下段右側に例示するような、負の双極性傾斜磁場パルスで置き換えたシーケンスである。
次のステップST107で、副データ再構成機能407及び血流速度検出機能408が、血流速度を検出する。具体的には、副データ再構成機能407が、第1の測定シーケンスで収集したデータ(このデータを副データと呼ぶものとする)を再構成して第1の画像を生成する。同様に、副データ再構成機能407が、第2の測定シーケンスで収集した副データを再構成して第2の画像を生成する。
血流速度検出機能408は、例えば、第1の画像の動脈領域の位相情報と、第2の画像の動脈領域の位相情報との差から、動脈の血流速度を検出する。
FS−FBI法では、リードアウト傾斜磁場の印加方向は、血管の走行方向に概ね一致させることが多い。この場合、位相コントラスト法にて検出する血流速度の成分も、リードアウト傾斜磁場の印加方向とすることができ、撮像時間短縮の観点からも、位相コントラスト法の双極性傾斜磁場パルスの印加方向は、リードアウト方向のみで良い。したがって、ステップST107で検出される血流速度はリードアウト方向のVroとなる。
ステップST108では、ディフェーズパルス強度決定機能404は、検出された血流速度から、適正なディフェーズパルスの強度を決定する。例えば、記憶回路41に記憶された、収縮期の動脈の血流速度と、適正なディフェーズパルスの強度とが関連付けられたデータベース410を参照することにより(図2参照)、検出された収縮期の動脈の血流速度から適正なディフェーズパルスの強度を求める。
図11は、データベース410の一例である。データベース410では、血流速度Vroが、所定の区分に分類され、分類された血流速度Vroの区分毎に、ディフェーズパルスの強度が関連付けられている。例えば、V0<Vro≦V1の血流速度Vroには、ディフェーズパルス強度Gd1が関連付けられており、V1<Vro≦V2の血流速度Vroには、ディフェーズパルス強度Gd2が関連付けられている。このようなデータベース410を参照することにより、検出された収縮期の動脈の血流速度から適正なディフェーズパルスの強度を求めることができる。
次に、ステップST109で本スキャンが実行される。具体的には、ステップST105で決定された収縮期の適正遅延時間Dsysと拡張期の適正遅延時間Ddia、及び、ステップST108で決定された適正ディフェーズパルス強度を用いて、本スキャンが実行される。
最後に、ステップST110で、本スキャンの実行によって生成された収縮期の画像と、拡張期の画像とを差分して血流画像を生成する。
図12は、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1の効果を説明する図である。図12の上段は、図6と同じ図であり、従来のFS−FBI法の撮像シーケンスを示す図である。一方、図12の下段は、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1にかかるFS−FBI法の撮像シーケンスを示す図である。
本実施形態では、ディフェーズパルス強度を順次変えながら行われる従来法の第2準備スキャンに替えて、位相コントラスト法に基づく測定スキャンが行われる。測定スキャンの実行時間は、第2準備スキャンの実行時間に比べて大幅に短縮される。この結果、本実施形態にかかるFS−FBI法の撮像シーケンス全体の時間も短縮される。
また、測定スキャンでは、収縮期の動脈の血流速度が定量的に測定されるため、適正なディフェーズパルスの強度を客観的に決定することができる。また、測定スキャンが終了とすると、ユーザの操作を介することなく、自動的に本スキャンに移行させることができる。このため、ユーザの操作負担が軽減される他、撮像シーケンス全体の時間も短縮される。
以上説明した実施形態の磁気共鳴イメージング装置によれば、FS−FBI法で用いるディフェーズ用傾斜磁場の大きさを、短時間で高精度に決定することができる。
なお、実施形態の説明における本スキャン撮像条件設定機能403、測定スキャン実行機能402、血流速度検出機能408、ディフェーズパルス強度決定機能404、及び、本スキャン実行機能401は、それぞれ、特許請求の範囲の記載における、設定部、測定スキャン実行部、検出部、決定部、及び本スキャン実行部の一例である。また、実施形態の説明における主データ再構成機能405、及び、差分画像生成機能406は、特許請求の範囲の記載における生成部の一例である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 磁気共鳴イメージング装置
34 シーケンスコントローラ
40 処理回路
41 記憶回路
42 ディスプレイ
43 入力デバイス
200 心電計
400 コンソール
401 本スキャン実行機能
402 測定スキャン実行機能
403 本スキャン撮像条件設定機能
404 ディフェーズパルス強度決定機能
405 主データ再構成機能
406 差分画像生成機能
407 副データ再構成機能
408 血流速度検出機能
409 準備スキャン実行機能
410 データベース

Claims (11)

  1. 励起パルスと、前記励起パルスの後に複数のリフォーカスパルスを有するパルスシーケンスであって、連接する2つのリフォーカスパルスの夫々の間に、血流に対するディフェーズ量を調整するディフェーズパルスが設けられたパルスシーケンスを設定する設定部と、
    被検体の血流速度を測定するための測定スキャンを実行する測定スキャン実行部と、
    前記測定スキャンによって収集される副データから前記被検体の血流速度を検出する検出部と、
    検出された前記流体速度に基づいて、前記ディフェーズパルスの強度を決定する決定部と、
    決定した強度の前記ディフェーズパルスをもつ前記パルスシーケンスを用いた本スキャンを実行する本スキャン実行部と、
    前記本スキャンによって収集される主データから、前記被検体の血流画像を生成する生成部と、
    を有する磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記ディフェーズパルスの印加方向はリードアウト方向であり、
    前記設定部は、前記ディフェーズパルスが、リードアウト傾斜磁場パルスの前後に付加されるように、前記パルスシーケンスを設定する、
    請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記測定スキャン及び本スキャンは、心電同期によって実行され、
    前記検出部は、所定の心時相において収集される前記副データから前記被検体の血流速度を検出し、
    前記生成部は、前記所定の心時相において収集される前記主データから前記血流画像を生成する、
    請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記測定スキャン及び本スキャンは、心電同期によって実行され、
    前記生成部は、収縮期における第1の心時相で収集される第1の主データから生成される第1の画像と、拡張期における第2の心時相で収集される第2の主データから生成される第2の画像とを生成し、前記第1の画像と前記第2の画像との差分により前記血流画像を生成し、
    前記検出部は、少なくとも前記収縮期における第1の心時相における前記被検体の血流速度を検出し、
    前記決定部は、検出した前記流体速度に基づいて、前記第1の主データ及び第2の主データを収集するための前記ディフェーズパルスの夫々の強度を決定する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 血流速度と、ディフェーズパルスの強度とが関連付けられたデータベースを記憶する記憶部、をさらに備え、
    前記決定部は、検出された前記血流速度に基づいて前記データベースを参照し、前記ディフェーズパルスの強度を決定する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記測定スキャンは位相コントラスト法を用いた撮像法で行われる、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記測定スキャンは位相コントラスト法を用いた2次元の撮像法で行われ、
    前記本スキャンは、FSE(Fast Spin Echo)法を用いた3次元の撮像法で行われる、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記本スキャンで用いられる前記パルスシーケンスのリードアウト傾斜磁場パルス及び前記ディフェーズパルスは、撮像対象の血管の血流方向に概ね合致する方向に印加される、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記測定スキャンのFOV(Field of View)は、前記本スキャンのFOVに基づいて決定される、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記測定スキャンは位相コントラスト法を用いた撮像法で行われ、
    前記位相コントラスト法で用いられる双極性傾斜磁場パルスは、血流方向に概ね合致する方向に印加される、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記測定スキャン及び本スキャンは、心電同期によって実行され、
    前記測定スキャン及び前記本スキャンを実行する心時相を決定するための準備スキャンを、前記測定スキャン及び前記本スキャンの実行前に行う準備スキャン実行部、
    を更に備える、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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