JP2018200389A - 水平方向360度vrシステム - Google Patents

水平方向360度vrシステム Download PDF

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歩 三谷
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【課題】プロジェクタを用いたVRシステムを、従来よりもリアリティのあるものにする。【解決手段】、プロジェクタを用いて複数の投影面に画像又は映像を投影し、体験者に仮想的な世界を体験させる水平方向360度VRシステムは、体験者を収容可能であり、正面、右側、左側、及び背面の4つの投影面で水平方向360度囲まれた体験者収容部屋と、体験者収容部屋内に投影面それぞれに対して1以上設けられた複数のプロジェクタと、投影する画像又は映像に関する画像情報を複数のプロジェクタそれぞれに送信する制御装置と、を含み、複数のプロジェクタの位置及び投影角度は、それぞれ、体験者収容部屋内を移動する体験者を画角に含まないように固定及び調整されており、制御装置は、投影面それぞれに対応させて仮想空間を分割撮影することにより生成された画像情報を複数のプロジェクタに送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータを用いて作成される画像や映像を複数の投影面に投影し、投影面に投影された画像や映像を介して体験者に仮想的な世界を体験させる水平方向360度VRシステムに関する。
従来、コンピュータを用いて作成される画像を用いてあたかもそこにいるかの様な感覚を体験者に体験させるバーチャルリアリティ(以下、「VR」と呼ぶ場合がある。)システムがある。
VRシステムの一例として、ヘッドマウントディスプレイ(以下「HMD」と呼ぶ場合がある。)を体験者に装着させ、その体験者の視点の移動に合わせて仮想空間をレンダリングした画像を表示するものがある。しかしながら、HMDによるVRシステムでは、複数人で共通のディスプレイを見ることはできないという側面があった。そこで、複数人で共通のディスプレイを見ることができるVRシステムも開発されている。
複数人で共通のディスプレイを見ることができるVRシステムの一例として、プロジェクタを用いて複数の投影面に画像を投影し、投影面に投影された画像を介して体験者に仮想的な世界を体験させるVRシステムがある。例えば、正面、右側、及び左側の3面をスクリーンとして、スクリーンそれぞれにプロジェクタで画像を投影するVRシステムがある(特許文献1)。
特開2008−292643号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるようなプロジェクタを用いたVRシステムでは、背面が解放された空間となっているため、体験者の視点が左側または右側に移動した際に、体験している世界とは異なる世界が見えてしまうため、リアリティに欠けるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決し、プロジェクタを用いたVRシステムを、従来よりもリアリティのあるものにすることを目的とする。
本発明に係る水平方向360度VRシステムは、プロジェクタを用いて複数の投影面に画像又は映像を投影し、投影面に投影された画像又は映像を介して体験者に仮想的な世界を体験させる水平方向360度VRシステムであって、体験者を収容可能であり、正面、右側、左側、及び背面の4つの投影面で水平方向360度囲まれた体験者収容部屋と、該体験者収容部屋内に投影面それぞれに対して1以上設けられた複数のプロジェクタと、投影する画像又は映像に関する画像情報を前記複数のプロジェクタそれぞれに送信する制御装置と、を含み、前記複数のプロジェクタの位置及び投影角度は、それぞれ、前記体験者収容部屋内を移動する体験者を画角に含まないように固定及び調整されており、前記制御装置は、投影面それぞれに対応させて仮想空間を分割撮影することにより生成された画像情報を前記複数のプロジェクタに送信することを特徴とする。
前記制御装置は、1の投影面について2以上のプロジェクタが設けられている場合であって、投影箇所が重複する場合に、重複箇所の継ぎ目の違和感を抑制するための処理が行われた画像情報を当該2以上のプロジェクタに送信する構成とされていてもよい。
前記体験者収容部屋は、平面視において縦横比が異なる長方形の形状であり、前記制御装置は、前記仮想空間内のオブジェクトのうち少なくとも前記仮想空間内を移動する特定のオブジェクトが、ある投影面に属する仮想空間内の位置から隣接する投影面に属する仮想空間内の位置に移動した場合に前記縦横比に基づいて大きさが調整された当該特定のオブジェクトが表示される画像情報を送信する構成とされていてもよい。
前記制御装置は、投影面それぞれに字幕が表示される画像情報を送信する構成とされていてもよい。
本願の各実施形態により1又は2以上の不足が解決される。
本発明に係る水平方向360度VRシステムの構成を表した図である。 プロジェクタの画角を説明するための説明図である。 本発明に係る制御装置の構成の例を示すブロック図である。 本発明に係る体験者操作装置の例を示す説明図である。 本発明に係る再生処理の例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施形態における水平方向360度VRシステム100の構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、水平方向360度VRシステム100は、体験者収容部屋10と、制御装置30と、体験者操作装置50と、案内装置70とを含む。体験者操作装置50及び案内装置70は、制御装置30と有線または無線で接続されている。
体験者収容部屋10は、体験者にVRを体験させる部屋であり、水平方向360度を投影面とする部屋である。体験者収容部屋10は、正面の投影面11と、右側の投影面12と、左側の投影面13と、背面の投影面14と、移動領域16と、プロジェクタ20と、を含む。本例では背面の投影面13に出入り口が形成される。なお、体験者収容部屋10の平面と底面の構成は特に限定されないが、体験者収容部屋10を完全な閉鎖空間とする構成が好ましい。また、図1では特に図示していないが、体験者収容部屋の壁面には集音マイクや音響システムが設けられている。ここで、音響システムの構成の例は特に限定されないが、一例として、5.1chの音響システムを採用する構成とされていてもよい。5.1chの音響システムの構成の例として、部屋の中心の天井部に超低音域再生専用のスピーカー(サブウーファー)を配置し、部屋の四隅に他のスピーカーを配置する構成がある。これにより、VRに登場するキャラクタの位置によって音声の出る方向を変えることができるようになる。
正面の投影面11と、右側の投影面12と、左側の投影面13と、背面の投影面14とは、水平方向360度でひとつながりとなって、体験者収容部屋10に入った体験者を囲む。投影面11,12,13,14の構成は、水平方向360度を投影面とされていれば特に限定されないが、平面視で矩形上となっていることが好ましい。また、投影面11,12,13,14の構成は、例えば、体験者収容部屋10の壁に専用のクロスを張ることで壁を直接投影面にする構成や、壁面に専用の物体を置くことで物体を投影面とする構成とされていてもよい。また、このとき、専用の物体は隣接する物体とつながっていることが好ましい。
移動領域16は、投影面11,12,13,14から所定間隔をあけて規定され領域であり、体験者収容部屋10内でVR体験中の体験者の移動を規制するための領域である。移動領域16の構成の例として、体験者が視覚的に認識可能な態様で規定された境目を含む構成がある。境目の構成の例としては、段差や、装飾や、ロープなどがある。
プロジェクタ20は、制御装置30から送信された画像情報に基づいて、投影面に画像や映像を投影する装置である。プロジェクタ20は、投影面それぞれに対応するように設けられる。本例では、正面の投影面11に対応するプロジェクタ20−11a,プロジェクタ20−11b、右側の投影面12に対応するプロジェクタ20−12a,プロジェクタ20−12b、左側の投影面13に対応するプロジェクタ20−13a,プロジェクタ20−13b、背面の投影面14に対応するプロジェクタ20−14a,プロジェクタ20−14bが設けられる。1の投影面に対するプロジェクタの数は、投影面それぞれに対して1以上設けられていればよく、特に限定されない。本例では、各投影面に対して2のプロジェクタ20による分割表示を行っているが、プロジェクタ20の数は部屋の大きさ(換言すれば、投影面の大きさ)に基づいて適宜変更できる。また、本例では、天井に固定するタイプのプロジェクタを用いる構成としているが、他の例として、置き型のものを用いる構成とされていてもよい。固定されたプロジェクタ20の画角は、所定条件を満たすように調整される。ここでいう所定条件の例には、投影時の画像又は映像の高さがすべてのプロジェクタ20においてほぼ同じ高さになるという条件、投影時の画像又は映像の高さが少なくとも2m以上であるという条件、及び所定位置に位置する体験者を含まないという条件、などが含まれる。ここでいう所定位置とは、移動領域16の最端箇所である。
図2は、背面側から見たプロジェクタの画角を説明するための説明図である。図2に示すように、左側の投影面13(図中左側の投影面)に対応するプロジェクタ20−13aにおいて、移動領域16の最端箇所に体験者が位置したとしても、画角に含まれないように投影角度が規定される。同様に、右側の投影面12(図中左側の投影面)に対応するプロジェクタ20−12bにおいて、移動領域16の最端箇所に体験者が位置したとしても、画角に含まれないように投影角度が規定される。投影された画像又は映像の高さは、およそ2mとなっており、一般的な大きさの体験者であれば、画像又は映像に囲まれている印象を与えるのに十分な高さが確保されている。他のプロジェクタについても同様であるため、正面及び背面の投影面に対応するプロジェクタについての説明は省略する。
制御装置30は、各種の装置(プロジェクタ含む)に対して各種処理に関する情報を提供、及び各種の装置(プロジェクタ含む)から各種処理に関する情報を受け付けるための各種機能を有する。本例において、制御装置30は、情報処理装置によって構成され、各種情報を格納する記憶媒体を備える。なお、制御装置30は、制御部や通信部などコンピュータとして各種処理を行うための一般的な構成を備えるが、ここでの説明は省略する。
図3は、制御装置30の構成の例を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置30は、再生部31と、仮想空間制御部32と、描画部33と、調整部34と、判定部35と、記憶部40と、を少なくとも備える。
再生部31は、プロジェクタに画像又は映像を投影させて画像又は映像を再生するための処理を実行する機能を有する。プロジェクタに画像又は映像を投影させて画像を再生するための処理の例として、予め生成された映像に関する情報を読み出し、読み出した情報に基づくものや、描画部33によりリアルタイムで描画された3次元コンピュータグラフィックスに基づくものや、場面に応じてこれらを使い分けるものなどがある。扱う情報量を節約し、かつ処理負荷を軽減させながら、インタラクティブな要素を盛り込むことができるようになる。
仮想空間制御部32は、予め用意された仮想空間における各種オブジェクトを制御するための処理や仮想空間内の仮想カメラを制御するための処理を実行するための機能を有する。具体的に、仮想空間制御部32は、所定のトリガを受けて、記憶部40から仮想空間制御プログラムを読み出し、仮想空間制御プログラムに基づいて、オブジェクトの配置及びオブジェクトの制御を実行する。ここでいう所定のトリガの例には、管理者による操作入力や、体験者による体験者操作装置に対する操作入力や、実行中のプログラムによる指示や、所定のセンサからの指示などがある。
本例の仮想空間には複数の仮想カメラが含まれ、複数の仮想カメラはそれぞれ投影面に対応する撮影範囲を有するように配置されている。例えば、本例の仮想空間には、視点を同じとする複数の仮想カメラが含まれる。
描画部33は、3次元コンピュータグラフィックスを描画する処理を実行するための機能を有する。ここでは、描画部33は、仮想空間制御部32により制御される仮想空間について3次元コンピュータグラフィックスを描画する。描画部33による描画は、仮想空間に配置された仮想カメラにより得られる情報に基づく。
調整部34は、調整された画像又は映像をプロジェクタに投影させるための処理を実行する機能を有する。例えば、調整部34は、仮想カメラから得られた情報に基づいて描画された3次元コンピュータグラフィックスを、プロジェクタの投射範囲に基づいて分割する処理を実行する。また、例えば、調整部34は、1の投影面について2以上のプロジェクタが設けられている場合であって投影箇所が重複する場合に、重複箇所の継ぎ目の違和感を抑制するための処理を実行する。
なお、調整部34により描画された3次元コンピュータグラフィックスを調整する構成とされているが、仮想空間に配置された仮想カメラの撮影範囲は、プロジェクタの担当する投射範囲に対応させて、細分化される構成とされていてもよい。
また、調整部34は、映像中の音声に合わせた字幕を含む画像情報を生成する処理を実行する機能を有する。字幕として表示される言語は、体験者操作装置により選択可能となっている。選択された言語に対応する字幕は、記憶部40から読み出され、映像中の所定箇所に表示される。ここでいう所定箇所は、投影範囲の最上部の所定範囲であり、投影面それぞれに設けられる。これにより、音声により内容が認識できないものであっても、音声映像鑑賞を妨げることなく、かつ体験者の視点がどの投影面を見ていたとしても映像の内容を把握することができるようになる。なお、字幕を含む映像を予め用意しておき、選択された言語に対応する映像を読み出して再生する構成とされていてもよい。
判定部35は、体験者にVRを体験させている際に、所定のタイミングとなったかを判定するための処理を実行する機能を有する。ここでいう所定のタイミングの例には、管理者による所定の操作入力があった場合や、実行中のプログラムによる指示があった場合などがある。また、判定部35は、所定のタイミングになった場合に、集音マイクから集音された音量が所定の閾値を超えているか否かを判定するための処理を実行する機能を有する。判定結果は、その後表示される演出に影響を与える。その後表示される演出の例としては、音量が閾値を超えていれば主人公キャラクタが敵キャラクタを倒す演出が行われるようにオブジェクトが制御され、所定の音量を超えていなければ主人公キャラクタが敵キャラクタに敗北する(又は、引き分けになる)演出が行われるようにオブジェクトが制御されるものがある。
記憶部40は、水平方向360度VRシステムを実現するために必要な各種情報を記憶する記憶媒体である。本例では、記憶部40には、予め作成した映像に関する情報、字幕情報、各種プログラムなどが含まれる。
体験者操作装置50は、体験者に情報を提示し、操作入力させるための装置であり、一般的な情報処理装置と同様の構成とされている。本例の体験者操作装置50は、タッチパネルディスプレイで構成されている。ディスプレイには、字幕の選択に関する情報が表示される。体験者は、表示された情報に基づいて字幕の有無及び字幕の種類を選択する。選択された情報は、制御装置に送信される。
図4は、体験者操作装置50の例を示す説明図である。図4(A)に示すように、体験者操作装置50は、タッチパネルディスプレイ51、及び選択の決定を行う物理的なボタンである決定ボタン53を備えた筐体である。また図4(B)に示すように、タッチパネルディスプレイ51には選択肢52が表示される。いずれかの選択肢が選択された状態で決定ボタン53が押し下げされることにより選択入力が受け付けられる。なお、体験者操作装置50は、選択された事項に基づいたVR体験を実現するために、システムの管理者が希望する選択事項を体験者に選択させる構成とされていればよく、図4に示すような構成には限られない。
案内装置70は、体験者に実行中のVRが終了するまでの時間を知らせるための装置であり、一般的な情報処理装置と同様の構成とされている。案内装置70は、所定のトリガを受けて、所定の時間を計時及び表示する。ここでいう所定のトリガの例には、制御装置30から送信されるVR体験の開始を知らせる情報や、所定のセンサから通知される情報に基づくものがある。また、所定の時間の一例としては、VRの上映時間に、想定される退出時間を加えたものがある。なお、案内装置70は、VRを体験する際の注意事項等を知らせる構成とされていてもよく、また、体験者操作装置50と一体となっていてもよい。
次に、本例の水平方向360度VRシステム100における制御装置30の動作について説明する。
図5は、制御装置30が実行する再生処理の例を示すフローチャートである。再生処理は、例えば、体験者から字幕選択を受け付けてから開始する。
制御装置30は、再生処理において、先ず、字幕選択を受け付ける(ステップS101)。例えば、図4に示すように、制御装置30は、選択肢52の選択及び決定ボタンの押し下げを受け付けた体験者操作装置50から選択内容に関する情報を受信する。
制御装置30は、VR体験の開始要求を受け付ける(ステップS102)。例えば、制御装置30は、水平方向360度VRシステムの管理者による操作入力を受け付ける。
制御装置30は、開始操作を受け付けると、映像の再生を開始する(ステップS103)。例えば、制御装置30は、ステップS101で受け付けた体験者の選択に基づいて、予め格納されている映像から再生する映像を決定し、決定した映像をプロジェクタに再生させる。なお、本例では、プロジェクタに対して送信される画像情報は、調整部34により予め調整されたものとなる。
制御装置30は、映像を再生すると、所定のタイミングを検出する(ステップS104)。例えば、制御装置30は、映像の再生時間が所定時間となったことを検出する。本例では、主人公のキャラクタと相手キャラクタとの剣術の対決が始まる場面にさしかかったことタイミングが検出される。
制御装置30は、所定のタイミングを検出すると、インタラクティブな演出を実行する(ステップS105)。ここでいうインタラクティブな演出とは、体験者参加型の演出を意味する。本例では、インタラクティブな演出として、VR体験時に音を出すものを体験者に配布しておき、体験者がその音を出すものを使用して主人公キャラクタを応援するという演出を実行する。なお、所定のタイミングの検出時に映像が再生されていた場合には、画像の表示形式をリアルタイムレンダリング形式に切り替えて、画像を表示することになる。
制御装置30は、インタラクティブな演出を実行すると、体験者収容部屋10内に設置されたマイクを介して音量を検出する(ステップS106)。
制御装置30は、音量が所定の閾値に達していたか否かを判定する(ステップS107)。制御装置30は、所定の閾値に達していなかった場合(ステップS107のN)には、失敗時(つまり、達していなかった場合)の演出を実行する(ステップS108)。一方で、制御装置30は、所定の閾値に達していた場合(ステップS107のY)には、成功時(つまり、達していた場合)の演出を実行する(ステップS109)。
制御装置30は、その後、映像の再生を再開し、VR体験が終了するまで映像を再生し(ステップS110)、ここでの処理を終了する。
以上に説明したように、水平方向360度VRシステム100は、プロジェクタを用いて複数の投影面に画像を投影し、投影面に投影された画像を介して体験者に仮想的な世界を体験させるものであって、体験者を収容可能であり、正面、右側、左側、及び背面の4つの投影面で水平方向360度囲まれた体験者収容部屋と、体験者収容部屋内に投影面それぞれに対して1以上設けられた複数のプロジェクタと、投影する画像に関する画像情報を複数のプロジェクタそれぞれに送信する制御装置と、を含み、複数のプロジェクタの位置及び投影角度は、それぞれ、体験者収容部屋内を移動する体験者を画角に含まないように固定及び調整されており、制御装置は、投影面それぞれに対応させて仮想空間を分割撮影することにより生成された画像情報を複数のプロジェクタに送信する構成とされている。このような構成によれば、プロジェクタを用いたVRシステムを、従来よりもリアリティのあるものとすることができる。
すなわち、本発明によれば、背面が解放された空間となっている従来のVRシステムとは異なり、水平方向360度のVR空間を提供することができるようになり、プロジェクタを用いたVRシステムを、従来よりもリアリティのあるものとすることができる。そして、本発明は、高価な機材等を用いることなくこのようなVRシステムを実現できるため、非常に利用価値の高いシステムとなっている。
また、上述の実施形態にて言及したように、制御装置30は、1の投影面について2以上のプロジェクタが設けられている場合であって、投影箇所が重複する場合に、重複箇所の継ぎ目の違和感を抑制するための処理が行われた画像情報を当該2以上のプロジェクタに送信する構成とされている。このような構成によれば、十分な投影距離を確保できない閉鎖空間においても、管理者が所望する画像を投影面に投影することができるようになる。
また、上述の実施形態にて特に言及していないが、体験者収容部屋10は、平面視において縦横比が異なる長方形の形状であり、制御装置30は、仮想空間内のオブジェクトのうち少なくとも仮想空間内を移動する特定のオブジェクトが、ある投影面に属する仮想空間内の位置から隣接する投影面に属する仮想空間内の位置に移動した場合に縦横比に基づいて大きさが調整された特定のオブジェクトが表示される画像情報を送信する構成とされていてもよい。すなわち、1の投影面に対して90度の撮影範囲の仮想カメラを用意する場合において、投影面の幅の比が異なると、幅が大きい投影面に投影されるオブジェクトは、幅が小さい投影面に投影されるオブジェクトに比べて若干引き伸ばされることとなる。そのため、幅が大きい投影面に投影される特定のオブジェクト(例えば仮想空間内を移動するキャラクタオブジェクト)は、当該投影面に対応する仮想カメラの撮影範囲内に入った際に、その幅が小さくなるように調整されることが好ましい。このような構成とされることで、水平方向360度の投影面に投影されるオブジェクトは、どの投影面に移動したとしても違和感のない態様で表示されることとなる。
また、上述の実施形態にて言及したように、制御装置30は、投影面それぞれに字幕が表示される画像情報を送信する構成とされている。このような構成によれば、どの投影面を見ていたとしても字幕の内容を把握することができるようになり、効果的な字幕表示を行うことができるようになる。さらに言えば、好ましくは、投影面それぞれの一定の位置に表示される構成とされていることが好ましい。
また、上述の実施形態にて言及したように、水平方向360度VRシステム100は、閉鎖空間内にプロジェクタを配置する構成とされている。これに対して、上述した特許文献1のように、従来は、背面及び平面の閉ざされていない空間にプロジェクタを配置して投射距離を確保することで、システム管理者が所望する画像を投影面に投影するとともに、投影される画像に体験者の影が映らないようにして没入感のある体験を可能にしていた。しかしながら、このようなシステムは、体験者がVR体験する空間が閉鎖空間である場合には背面及び平面の閉ざされていない空間が存在しないことから、十分な投射距離が確保できず投影される画像に体験者が映るなどの要因により没入感が損なわれるという課題があった。本発明は、このような課題を解決し、プロジェクタを用いたVRシステムを閉鎖空間で実現する際に没入感のある体験を可能にするという効果を生じせしめる。
本発明は、プロジェクタを用いたVRシステムに有用である。
10 体験者収容部屋
11,12,13,14 投影面
16 移動領域
20 プロジェクタ
30 制御装置
31 再生部
32 仮想空間制御部
33 描画部
34 調整部
35 判定部
40 記憶部
50 体験者操作装置
70 案内装置
100 水平方向360度VRシステム

Claims (4)

  1. プロジェクタを用いて複数の投影面に画像又は映像を投影し、投影面に投影された画像又は映像を介して体験者に仮想的な世界を体験させる水平方向360度VRシステムであって、
    体験者を収容可能であり、正面、右側、左側、及び背面の4つの投影面で水平方向360度囲まれた体験者収容部屋と、
    該体験者収容部屋内に投影面それぞれに対して1以上設けられた複数のプロジェクタと、
    投影する画像又は映像に関する画像情報を前記複数のプロジェクタそれぞれに送信する制御装置と、を含み、
    前記複数のプロジェクタの位置及び投影角度は、それぞれ、前記体験者収容部屋内を移動する体験者を画角に含まないように固定及び調整されており、
    前記制御装置は、投影面それぞれに対応させて仮想空間を分割撮影することにより生成された画像情報を前記複数のプロジェクタに送信する
    ことを特徴とする水平方向360度VRシステム。
  2. 前記制御装置は、1の投影面について2以上のプロジェクタが設けられている場合であって、投影箇所が重複する場合に、重複箇所の継ぎ目の違和感を抑制するための処理が行われた画像情報を当該2以上のプロジェクタに送信する
    請求項1記載の水平方向360度VRシステム。
  3. 前記体験者収容部屋は、平面視において縦横比が異なる長方形の形状であり、
    前記制御装置は、前記仮想空間内のオブジェクトのうち少なくとも前記仮想空間内を移動する特定のオブジェクトが、ある投影面に属する仮想空間内の位置から隣接する投影面に属する仮想空間内の位置に移動した場合に前記縦横比に基づいて大きさが調整された当該特定のオブジェクトが表示される画像情報を送信する
    請求項1又は請求項2記載の水平方向360度VRシステム。
  4. 前記制御装置は、投影面それぞれに字幕が表示される画像情報を送信する
    請求項1から請求項3のうち何れかに記載の水平方向360度VRシステム。
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