JP2018200359A - 医療用観察装置、およびズーム制御方法 - Google Patents

医療用観察装置、およびズーム制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】医療用撮像画像のズームに要する時間の短縮を図ることが可能な、医療用観察装置、およびズーム制御方法を提供する。
【解決手段】光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替える第1の切替操作に基づいて、撮像デバイスのズーム機能を制御する撮像制御部を備え、撮像制御部は、第1の切替操作が検出されたときに対応する撮像デバイスの光学系の光学倍率で、撮像デバイスで撮像される医療用撮像画像における所定の領域に対して電子ズームが行われるように、ズーム機能を制御する、医療用観察装置が、提供される。
【選択図】図9

Description

本開示は、医療用観察装置、およびズーム制御方法に関する。
近年、医療現場においては、例えば脳神経外科手術などの微細手術(マイクロサージャリ)をサポートするために、患部などの観察対象を拡大観察することが可能な医療用観察装置が用いられる場合がある。医療用観察装置としては、例えば、光学式の顕微鏡を備える医療用観察装置と、電子撮像式の顕微鏡として機能する撮像デバイスを備える医療用観察装置とが挙げられる。以下では、上記光学式の顕微鏡を備える医療用観察装置を「光学式の医療用観察装置」と示す。また、以下では、上記撮像デバイスを備える医療用観察装置を、「電子撮像式の医療用観察装置」または単に「医療用観察装置」と示す場合がある。
また、医療行為に用いられる処置具を認識し、認識結果に基づいて撮像デバイスの位置を移動させると共に観察倍率を調整することが可能な、電子撮像式の医療用観察装置に関する技術が開発されている。上記技術としては、例えば下記の特許文献1に記載の技術が挙げられる。
特開2006−26229号公報
光学式の医療用観察装置では、光学ズームによって画像のズーム倍率が変更される。ここで、光学ズームは、光学系を構成するズームレンズを動かしてズームレンズの焦点距離を変更することによって、ズーム倍率を変更するズーム方式である。よって、光学式の医療用観察装置においてズーム倍率が変更される際には、ズーム倍率は連続的にしか変わらない。また、光学ズームではズームレンズを物理的に移動させる必要があるため、光学ズームが開始されてから完了するまでに、数秒から十数秒程度の時間がかかる。
また、光学式の医療用観察装置が手術に用いられる場合、術者は、所望する術野を得るために適宜ズーム倍率を変更する。よって、光学式の医療用観察装置が手術に用いられる場合には、ズーム倍率が変更されるごとに所望する術野が得られるまで数秒から十数秒程度の時間がかかることから、手術効率が低下する恐れがある。
例えば特許文献1に記載の技術が用いられる医療用観察装置は、認識される処置具(特許文献1に記載の術具に該当する。)に基づいて、撮像デバイスの位置と観察倍率とを自動的に調整する。よって、例えば特許文献1に記載の技術が用いられることによって、医療用観察装置を用いて医療行為を行う術者などの利便性を、向上させることができる可能性がある。しかしながら、特許文献1に記載の技術が用いられる医療用観察装置においても、観察倍率の自動的な調整に光学ズームが用いられるので、術者が所望する術野が得られるまで時間がかかってしまう。
本開示では、医療用撮像画像のズームに要する時間の短縮を図ることが可能な、新規かつ改良された医療用観察装置、およびズーム制御方法を提案する。
本開示によれば、光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替える第1の切替操作に基づいて、撮像デバイスのズーム機能を制御する撮像制御部を備え、前記撮像制御部は、前記第1の切替操作が検出されたときに対応する前記撮像デバイスの光学系の光学倍率で、前記撮像デバイスで撮像される医療用撮像画像における所定の領域に対して電子ズームが行われるように、前記ズーム機能を制御する、医療用観察装置が、提供される。
また、本開示によれば、光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替える第1の切替操作に基づいて、撮像デバイスのズーム機能を制御するステップを有し、前記制御するステップでは、前記第1の切替操作が検出されたときに対応する前記撮像デバイスの光学系の光学倍率で、前記撮像デバイスで撮像される医療用撮像画像における所定の領域に対して電子ズームが行われるように、前記ズーム機能が制御される、医療用観察装置により実行されるズーム制御方法が、提供される。
本開示によれば、医療用撮像画像のズームに要する時間の短縮を図ることができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握されうる他の効果が奏されてもよい。
本実施形態に係る医療用観察システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る医療用観察システムが使用されるユースケースの一例を示す説明図である。 本実施形態に係る医療用観察システムが使用されるユースケースの他の例を示す説明図である。 本実施形態に係る医療用観察装置が備える撮像デバイスの構成の一例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る医療用観察装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。 本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。 本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の他の例を説明するための説明図である。 本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の一例を示す流れ図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本実施形態に係る医療用観察システム、および本実施形態に係るズーム制御方法
2.本実施形態に係るプログラム
(本実施形態に係る医療用観察システム、および本実施形態に係るズーム制御方法)
以下、本実施形態に係る医療用観察システムの一例を説明しつつ、本実施形態に係るズーム制御方法について説明する。
[1]医療用観察システムの構成
図1は、本実施形態に係る医療用観察システム1000の構成の一例を示す説明図である。医療用観察システム1000は、例えば、医療用観察装置100と、表示装置200とを有する。
なお、本実施形態に係る医療用観察システムは、図1に示す例に限られない。
例えば、本実施形態に係る医療用観察システムは、医療用観察装置100における各種動作を制御する制御装置(図示せず)を、さらに有していてもよい。図1に示す医療用観察システム1000では、後述するように、医療用観察装置100が本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を行う制御部(後述する)を備えることにより、医療用観察装置100が制御装置(図示せず)の機能を有している例を示している。
制御装置(図示せず)としては、例えば、“メディカルコントローラ”や、“サーバなどのコンピュータ”など、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を行うことが可能な任意の機器が、挙げられる。また、制御装置(図示せず)は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、IC(Integrated Circuit)であってもよい。
また、本実施形態に係る医療用観察システムは、医療用観察装置100と表示装置200とを複数有する構成であってもよい。医療用観察装置100を複数有する場合、医療用観察装置100それぞれにおいて、後述する医療用観察装置100におけるズーム制御方法に係る処理が、行われる。また、本実施形態に係る医療用観察システムが医療用観察装置100と表示装置200とを複数有する構成である場合、医療用観察装置100と表示装置200とが一対一に対応付けられていてもよいし、複数の医療用観察装置100が1つの表示装置200に対応付けられていてもよい。複数の医療用観察装置100が1つの表示装置200に対応付けられている場合、表示装置200では、例えば切り替え操作などが行われることによって、どの医療用観察装置100において撮像された撮像画像を表示画面に表示させるのかが、切り替えられる。
また、本実施形態に係る医療用観察システムは、視線を検出することが可能な視線検出センサを有していてもよい。視線検出センサとして機能するセンサとしては、例えば“ステレオカメラとプロセッサとを有し、ステレオカメラにより撮像された撮像画像から視線を検出するセンサユニット”が、挙げられる。また、視線検出センサは、例えば赤外線により視線を検出する構成などの、視線を検出することが可能な任意の方式のセンサであってよい。本実施形態に係る医療用観察システムが視線検出センサを有する場合、視線検出センサは、例えば、表示装置200の表示画面上における視線の位置を検出することが可能な位置に、設けられる。
本実施形態に係る医療用観察システムが視線検出センサを有する場合、後述するように、医療用観察装置100は、視線検出センサの検出結果を利用して、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を行う。
図2は、本実施形態に係る医療用観察システム1000が使用されるユースケースの一例を示す説明図である。
医療用観察装置100が備える撮像デバイス(後述する)によって、観察対象の患者PA(医療行為を受ける対象の患者)が撮像される。以下では、上記医療行為を受ける対象の患者が撮像された撮像画像などの、本実施形態に係る医療用観察装置が撮像した撮像画像を、「医療用撮像画像」と示す。
医療用観察装置100において撮像された医療用撮像画像は、表示装置200の表示画面に表示される。そして、医療用観察装置100を用いて医療行為を行う術者OP(医療用観察装置100のユーザの一例)は、表示装置200の表示画面に表示されている医療用撮像画像を見ながら、患者PAに対して医療行為を行う。
また、術者OPは、フットスイッチFSなどの医療用観察装置100の外部の操作デバイス、または、医療用観察装置100が備える操作デバイス(後述する)を操作することによって、医療用観察装置100が備えるアーム(後述する)や撮像デバイス(後述する)などを動作させ、医療用観察装置100を所望の状態にさせる。
図3は、本実施形態に係る医療用観察システム1000が使用されるユースケースの他の例を示す説明図である。図3は、医療用観察システム1000が、視線検出センサ300をさらに有している場合のユースケースを示している。
視線検出センサ300は、例えば図3に示すように表示装置200の表示画面の上面側に設けられ、表示装置200の表示画面に対する視線を検出する。そして、視線検出センサ300は、視線の検出結果を示す情報を出力する。
視線検出センサ300が視線を検出する検出対象は、不特定の者であってもよいし、術者などの特定の者であってもよい。視線検出センサ300が特定の者を検出対象とする場合、視線検出センサ300は、例えば、ステレオカメラにより撮像された撮像画像から設定されている顔を検出する顔検出処理を行うことによって、検出対象を特定する。そして、視線検出センサ300は、特定された検出対象の視線を検出して、視線の検出結果を示す情報を出力する。
視線の検出結果を示す情報としては、例えば、表示装置200の表示画面上の視線の位置を示すデータ(例えば、表示装置200の表示画面の左上などの任意の点を原点として表される平面座標データ)が、挙げられる。視線検出センサ300は、例えば、検出された視線に対応する視線ベクトルと、設定されている表示装置200の表示画面に対応する平面との交点の位置を求める。上記交点の位置が求まった場合、視線検出センサ300は、求められた交点の位置を表示装置200の表示画面上の視線の位置とし、表示装置200の表示画面上の視線の位置を示すデータを、視線の検出結果を示す情報として出力する。
また、視線の検出結果を示す情報は、視線が表示装置200の表示画面上にないことを示すデータ(例えばフラグデータなど)であってもよい。上記交点の位置が求まらなかった場合、視線検出センサ300は、視線が表示装置200の表示画面上にないことを示すデータを、視線の検出結果を示す情報として出力する。
なお、表示装置200の表示画面上の視線の位置を特定する方法が、上記に示す例に限られないことは、言うまでもない。また、表示装置200の表示画面上の視線の位置を特定する処理は、視線検出センサ300の外部装置(例えば、医療用観察装置100や、制御装置(図示せず)など)で行われてもよい。
医療用観察システム1000が視線検出センサ300を有する場合、例えば、術者OPの視線が視線検出センサ300により検出される。医療用観察装置100は、視線検出センサ300から出力される視線の検出結果を示す情報に基づいて後述するズーム制御方法に係る処理を行って、撮像デバイス(後述する)のズーム機能を制御する。つまり、医療用観察システム1000が視線検出センサ300をさらに有する場合、術者OPは、視線によって撮像デバイス(後述する)のズーム倍率を変更することができる。
以下、医療用観察システム1000を構成する各装置について、説明する。
[1−1]表示装置200
表示装置200は、医療用観察システム1000における表示手段であり、医療用観察装置100からみて外部の表示デバイスに該当する。表示装置200は、例えば、医療用観察装置100において撮像された医療用撮像画像(動画像、または、複数の静止画像。以下、同様とする。)や、UI(User Interface)に係る画像などの、様々な画像を表示画面に表示する。また、表示装置200は、3D表示が可能な構成であってもよい。表示装置200における表示は、例えば、医療用観察装置100、または、制御装置(図示せず)によって制御される。
医療用観察システム1000において表示装置200は、例えば、手術室の壁面や天井、床面などの、手術室内において術者などの手術に関わる者により視認されうる任意の場所に設置される。表示装置200としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどが挙げられる。
なお、表示装置200は、上記に示す例に限られない。
例えば、表示装置200は、ヘッドマウントディスプレイやアイウェア型の装置などのような、術者などが身体に装着して用いる任意のウェアラブル装置であってもよい。
表示装置200は、例えば、表示装置200が備えているバッテリなどの内部電源から供給される電力、または、接続されている外部電源から供給される電力などによって、駆動する。
[1−2]医療用観察装置100
医療用観察装置100は、電子撮像式の医療用観察装置である。例えば手術時に医療用観察装置100が用いられる場合、術者(医療用観察装置100のユーザの一例)は、医療用観察装置100により撮像されて、表示装置200の表示画面に表示された医療用撮像画像を参照しながら術部を観察し、当該術部に対して、術式に応じた手技などの各種処置を行う。
まず、図1を参照して、医療用観察装置100のハードウェア構成の一例について、説明する。
医療用観察装置100は、例えば、ベース102と、アーム104と、撮像デバイス106とを備える。
また、図1では示していないが、医療用観察装置100は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などの演算回路で構成される、1または2以上のプロセッサ(図示せず)と、ROM(Read Only Memory。図示せず)と、RAM(Random Access Memory。図示せず)と、記録媒体(図示せず)と、通信デバイス(図示せず)とを、備えていてもよい。医療用観察装置100は、例えば、医療用観察装置100が備えているバッテリなどの内部電源から供給される電力、または、接続されている外部電源から供給される電力などによって、駆動する。
プロセッサ(図示せず)は、後述する制御部として機能する。ROM(図示せず)は、プロセッサ(図示せず)が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、プロセッサ(図示せず)により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体(図示せず)は、記憶部として機能する。記録媒体(図示せず)には、例えば、本実施形態に係るズーム制御方法に係るデータや、各種アプリケーションなどの、様々なデータが記憶される。ここで、記録媒体(図示せず)としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。また、記録媒体(図示せず)は、医療用観察装置100から着脱可能であってもよい。
通信デバイス(図示せず)は、医療用観察装置100が備える通信手段であり、表示装置200などの外部装置と、無線または有線で通信を行う役目を果たす。ここで、通信デバイス(図示せず)としては、例えば、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)や、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)、あるいはLAN(Local Area Network)端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。通信デバイス(図示せず)は、複数の通信方式によって、1または2以上の外部装置と通信を行うことが可能な構成であってもよい。
[1−2−1]ベース102
ベース102は、医療用観察装置100の基台であり、アーム104の一端が接続されて、アーム104と撮像デバイス106とを支持する。
また、ベース102には例えばキャスタが設けられ、医療用観察装置100は、キャスタを介して床面と接地する。キャスタが設けられることにより、医療用観察装置100は、キャスタによって床面上を容易に移動することが可能である。
[1−2−2]アーム104
アーム104は、複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成される。
また、アーム104は、撮像デバイス106を支持する。アーム104により支持された撮像デバイス106は3次元的に移動可能であり、移動後の撮像デバイス106は、アーム104によって、位置および姿勢が保持される。
より具体的には、アーム104は、例えば、複数の関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fと、関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fによって互いに回動可能に連結される複数のリンク112a、112b、112c、112d、112e、112fとから構成される。関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれの回転可能範囲は、アーム104の所望の動きが実現されるように、設計段階や製造段階などにおいて任意に設定される。
つまり、図1に示す医療用観察装置100では、アーム104を構成する6つの関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fに対応する6つの回転軸(第1軸O1、第2軸O2、第3軸O3、第4軸O4、第5軸O5、および第6軸O6)によって、撮像デバイス106の移動に関して6自由度が実現されている。より具体的には、図1に示す医療用観察装置100では、並進3自由度、および回転3自由度の6自由度の動きが実現される。
関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれには、アクチュエータ(図示せず)が設けられ、関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれは、アクチュエータ(図示せず)の駆動によって、対応する回転軸で回転する。アクチュエータ(図示せず)の駆動は、例えば、後述する制御部として機能するプロセッサ、または、外部の制御装置(図示せず)によって制御される。
関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれが、アクチュエータ(図示せず)の駆動により対応する回転軸で回転することによって、例えばアーム104を伸ばす、縮める(折り畳む)などの、様々なアーム104の動作が、実現される。
関節部110aは、略円柱形状を有し、関節部110aの先端部分(図1における下端部分)で、撮像デバイス106(図1における撮像デバイス106の上端部分)を、撮像デバイス106の中心軸と平行な回転軸(第1軸O1)まわりに回動可能なように支持する。ここで、医療用観察装置100は、第1軸O1が撮像デバイス106における光軸と一致するように構成される。つまり、図1に示す第1軸O1まわりに撮像デバイス106を回動させることによって、撮像デバイス106により撮像された医療用撮像画像は、視野が回転するように変更される画像となる。
リンク112aは、略棒状の部材であり、関節部110aを固定的に支持する。リンク112aは、例えば、第1軸O1と直交する方向に延伸され、関節部110bに接続される。
関節部110bは、略円柱形状を有し、リンク112aを、第1軸O1と直交する回転軸(第2軸O2)まわりに回動可能なように支持する。また、関節部110bには、リンク112bが固定的に接続される。
リンク112bは、略棒状の部材であり、第2軸O2と直交する方向に延伸される。また、リンク112bには、関節部110bと関節部110cとがそれぞれ接続される。
関節部110cは、略円柱形状を有し、リンク112bを、第1軸O1および第2軸O2それぞれと互いに直交する回転軸(第3軸O3)まわりに回動可能なように支持する。また、関節部110cには、リンク112cの一端が固定的に接続される。
ここで、第2軸O2および第3軸O3まわりにアーム104の先端側(撮像デバイス106が設けられる側)が回動することによって、水平面内での撮像デバイス106の位置が変更されるように、撮像デバイス106を移動させることができる。つまり、医療用観察装置100では、第2軸O2および第3軸O3まわりの回転が制御されることにより、医療用撮像画像の視野を平面内で移動させることが可能になる。
リンク112cは、一端が略円柱形状を有し、他端が略棒状を有する部材である。リンク112cの一端側には、関節部110cの中心軸と略円柱形状の中心軸とが同一となるように、固定的に接続される。また、リンク112cの他端側には、関節部110dが接続される。
関節部110dは、略円柱形状を有し、リンク112cを、第3軸O3と直交する回転軸(第4軸O4)まわりに回動可能なように支持する。関節部110dには、リンク112dが固定的に接続される。
リンク112dは、略棒状の部材であり、第4軸O4と直交するように延伸される。リンク112dの一端は、関節部110dの略円柱形状の側面に当接するように、関節部110dに固定的に接続される。また、リンク112dの他端(関節部110dが接続される側とは反対側の端)には、関節部110eが接続される。
関節部110eは、略円柱形状を有し、リンク112dの一端を、第4軸O4と平行な回転軸(第5軸O5)まわりに回動可能なように支持する。また、関節部110eには、リンク112eの一端が固定的に接続される。
ここで、第4軸O4および第5軸O5は、撮像デバイス106を垂直方向に移動させうる回転軸である。第4軸O4および第5軸O5まわりにアーム104の先端側(撮像デバイス106が設けられる側)が回動することによって、撮像デバイス106の垂直方向の位置が変わる。よって、第4軸O4および第5軸O5まわりにアーム104の先端側(撮像デバイス106が設けられる側)が回動することによって、撮像デバイス106と、患者の術部などの観察対象との距離を変えることが、可能となる。
リンク112eは、一辺が鉛直方向に延伸するとともに他辺が水平方向に延伸する略L字形状を有する第1の部材と、当該第1の部材の水平方向に延伸する部位から鉛直下向きに延伸する棒状の第2の部材とが、組み合わされて構成される部材である。リンク112eの第1の部材の鉛直方向に延伸する部位には、関節部110eが固定的に接続される。また、リンク112eの第2の部材には、関節部110fが接続される。
関節部110fは、略円柱形状を有し、リンク112eを、鉛直方向と平行な回転軸(第6軸O6)まわりに回動可能なように支持する。また、関節部110fには、リンク112fが固定的に接続される。
リンク112fは、略棒状の部材であり、鉛直方向に延伸される。リンク112fの一端は、関節部110fが接続される。また、リンク112fの他端(関節部110fが接続される側とは反対側の端)は、ベース102に固定的に接続される。
アーム104が上記に示す構成を有することによって、医療用観察装置100では、撮像デバイス106の移動に関して6自由度が実現される。
なお、アーム104の構成は、上記に示す例に限られない。
例えば、アーム104の関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれには、関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれにおける回転を規制するブレーキが設けられていてもよい。本実施形態に係るブレーキとしては、例えば、機械的に駆動するブレーキや、電気的に駆動する電磁ブレーキなど、任意の方式のブレーキが挙げられる。
上記ブレーキの駆動は、例えば、後述する制御部として機能するプロセッサ、または、外部の制御装置(図示せず)によって制御される。上記ブレーキの駆動が制御されることにより、医療用観察装置100では、アーム104の動作モードが設定される。アーム104の動作モードとしては、例えば、固定モードとフリーモードとが挙げられる。
ここで、本実施形態に係る固定モードとは、例えば、アーム104に設けられる各回転軸における回転がブレーキにより規制されることにより、撮像デバイス106の位置および姿勢が固定される動作モードである。アーム104が固定モードとなることによって、医療用観察装置100の動作状態は、撮像デバイス106の位置および姿勢が固定される固定状態となる。
また、本実施形態に係るフリーモードとは、上記ブレーキが解除されることにより、アーム104に設けられる各回転軸が自由に回転可能となる動作モードである。例えば、フリーモードでは、術者による直接的な操作によって撮像デバイス106の位置および姿勢を調整することが可能となる。ここで、本実施形態に係る直接的な操作とは、例えば、術者が手で撮像デバイス106を把持し、当該撮像デバイス106を直接移動させる操作のことを意味する。
[1−2−3]撮像デバイス106
撮像デバイス106は、アーム104により支持され、例えば患者の術部などの観察対象を撮像する。撮像デバイス106における撮像は、例えば、後述する制御部として機能するプロセッサ、または、外部の制御装置(図示せず)によって制御される。
撮像デバイス106は、例えば電子撮像式の顕微鏡に対応する構成を有する。
図4は、本実施形態に係る医療用観察装置100が備える撮像デバイス106の構成の一例を説明するための説明図である。
撮像デバイス106は、例えば、撮像部材120と、略円筒形状を有する筒状部材122とを有し、撮像部材120は、筒状部材122内に設けられる。
筒状部材122の下端(図4における下側の端)の開口面には、例えば、撮像部材120を保護するためのカバーガラス(図示せず)が設けられる。
また、例えば筒状部材122の内部には光源(図示せず)が設けられ、撮像時には、当該光源からカバーガラス越しに被写体に対して照明光が照射される。照明光が照射された被写体からの反射光(観察光)が、カバーガラス(図示せず)を介して撮像部材120に入射することにより、撮像部材120によって被写体を示す画像信号(撮像画像を示す画像信号)が得られる。
撮像部材120としては、各種の公知の電子撮像式の顕微鏡部に用いられている構成を適用することが可能である。
一例を挙げると、撮像部材120は、例えば、光学系120aと、光学系120aを通過した光により観察対象の像を撮像する撮像素子を含むイメージセンサ120bとで構成される。光学系120aは、例えば、対物レンズ、ズームレンズおよびフォーカスレンズなどの1または2以上のレンズとミラーなどの光学素子で構成される。イメージセンサ120bとしては、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を複数用いたイメージセンサが、挙げられる。
撮像部材120は、1対の撮像素子を有する構成、すなわち、いわゆるステレオカメラとして機能する構成であってもよい。撮像部材120には、少なくともズーム機能(光学ズーム機能および電子ズーム機能)を含む、AF(Auto Focus)機能などの一般的に電子撮像式の顕微鏡部に備えられる1または2以上の機能が搭載される。
また、撮像部材120は、例えば4K、8Kなどの、いわゆる高解像度での撮像が可能な構成であってもよい。撮像部材120が高解像度での撮像が可能に構成されることにより、所定の解像度(例えば、Full HD画質など)を確保しつつ、例えば50インチ以上などの大画面の表示画面を有する表示装置200に画像を表示させることが可能となるので、当該表示画面を見る術者の視認性が向上する。また、撮像部材120が高解像度での撮像が可能に構成されることにより、撮像画像が電子ズーム機能によって拡大されて表示装置200の表示画面に表示されたとしても、所定の解像度を確保することが可能となる。さらに、電子ズーム機能を用いて所定の解像度が確保される場合には、撮像デバイス106における光学ズーム機能の性能を抑えることが可能となるので、撮像デバイス106の光学系をより簡易にすることができ、撮像デバイス106をより小型に構成することができる。
撮像デバイス106には、例えば、撮像デバイス106の動作を制御するための各種の操作デバイスが設けられる。例えば図4では、ズームスイッチ124と、フォーカススイッチ126と、電子ズーム切替スイッチ128と、動作モード変更スイッチ130とが、撮像デバイス106に設けられている。なお、ズームスイッチ124、フォーカススイッチ126、電子ズーム切替スイッチ128、および動作モード変更スイッチ130が設けられる位置と形状とが、図4に示す例に限られないことは、言うまでもない。
ズームスイッチ124、フォーカススイッチ126、および電子ズーム切替スイッチ128は、撮像デバイス106における撮像条件を調整するための操作デバイスの一例である。
ズームスイッチ124は、撮像デバイス106が有する光学ズーム機能を働かせて、光学ズームによってズーム倍率を変更するための操作デバイスの一例である。ズームスイッチ124は、例えば、光学ズームによりズーム倍率(拡大倍率)を大きくするズームインスイッチ124aと、光学ズームによりズーム倍率を小さくするズームアウトスイッチ124bとで構成される。ズームスイッチ124に対する操作が行われることによって、光学系120aを構成するズームレンズが移動してズーム倍率が調整されて、ズームが調整される。ズームスイッチ124に対する操作は、光学ズームによってズーム倍率を変更するための操作である。以下では、ズームスイッチ124に対する操作のような、光学ズームによってズーム倍率を変更するための操作を、「光学ズーム操作」と示す。
フォーカススイッチ126は、撮像デバイス106が有するフォーカス機能を働かせて、フォーカスを調整するための操作デバイスの一例である。フォーカススイッチ126は、例えば、観察対象(被写体)までの焦点距離を遠くする遠景フォーカススイッチ126aと、観察対象までの焦点距離を近くする近景フォーカススイッチ126bとで構成される。フォーカススイッチ126に対する操作が行われることにより焦点距離が調整されて、フォーカスが調整される。
電子ズーム切替スイッチ128は、撮像デバイス106が有するズーム機能を切り替えるための操作デバイスの一例である。電子ズーム切替スイッチ128に対する操作が行われることによって、撮像デバイス106のズーム機能を制御するためのモードが、光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替わる。つまり、電子ズーム切替スイッチ128に対する操作は、光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替える切替操作に該当する。以下では、電子ズーム切替スイッチ128に対する操作のような、光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替える切替操作を、「電子ズームを制御するモードへの切替操作」または「第1の切替操作」と示す。
電子ズームとは、光学系120aを構成するレンズを動かさずに、画像に対して画像処理を行うことによってズーム倍率を変更するズーム方式である。電子ズームが行われる場合には、画像の一部の領域が切り出され、切り出された領域に対して補間処理などの各種処理が適宜行われた上で、当該領域の画像が拡大される。電子ズームが行われる場合には、光学ズームが行われる場合と異なり光学系120aを構成するズームレンズを物理的に移動させる必要がなく、画像処理によってズーム倍率が変更されるので、不連続にズーム倍率が変更される。よって、電子ズームが行われる場合には、光学ズームが行われる場合よりも短時間に、かつ、不連続に、所望のズーム倍率への変更が可能である。
医療用観察装置100が光学ズームを制御するモードで動作する場合、光学系120aを構成するレンズが動くことによりズーム倍率が変更される。光学ズームを制御するモードによりズーム倍率が変更される場合、電子ズームによるズーム倍率の変更は行われない。また、医療用観察装置100が電子ズームを制御するモードで動作する場合、画像処理によってズーム倍率が変更される。電子ズームを制御するモードによりズーム倍率が変更される場合、光学ズームによるズーム倍率の変更は行われない。つまり、光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替わった場合、医療用観察装置100では、後述するように、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときに対応する撮像デバイス106の光学系120aの光学倍率で、医療用撮像画像に対して電子ズームが行われる。
動作モード変更スイッチ130は、撮像デバイス106におけるアーム104の動作モードを変更するための操作デバイスの一例である。動作モード変更スイッチ130に対する操作が行われることにより、アーム104の動作モードが変更される。アーム104の動作モードとしては、例えば上述したように、固定モードとフリーモードとが挙げられる。
動作モード変更スイッチ130に対する操作の一例としては、動作モード変更スイッチ130を押下する操作が、挙げられる。例えば、術者が動作モード変更スイッチ130を押下している間、アーム104の動作モードがフリーモードとなり、術者が動作モード変更スイッチ130を押下していないときには、アーム104の動作モードが固定モードとなる。
また、撮像デバイス106には、各種操作デバイスに対する操作を行う操作者が操作を行う際の操作性や利便性などをより高めるために、例えば、滑り止め部材132と、突起部材134とが設けられる。
滑り止め部材132は、例えば操作者が筒状部材122を手などの操作体で操作を行う際に、操作体の滑りを防止するために設けられる部材である。滑り止め部材132は、例えば、摩擦係数が大きい材料で形成され、凹凸などのより滑りにくい構造を有する。
突起部材134は、操作者が筒状部材122を手などの操作体で操作を行う際に、当該操作体が光学系120aの視野を遮ってしまうことや、当該操作体で操作を行う際に、カバーガラス(図示せず)に当該操作体が触れることにより当該カバーガラスが汚れることなどを、防止するために設けられる部材である。
なお、滑り止め部材132および突起部材134それぞれが設けられる位置と形状とが、図4に示す例に限られないことは、言うまでもない。また、撮像デバイス106には、滑り止め部材132と突起部材134との一方または双方が設けれられていなくてもよい。
撮像デバイス106における撮像により生成された画像信号(画像データ)は、例えば後述する制御部として機能するプロセッサにおいて、画像処理が行われる。本実施形態に係る画像処理としては、例えば、ガンマ補正、ホワイトバランスの調整、電子ズーム機能に係る画像の拡大または縮小、または、画素間補正などの各種処理のうちの、1または2以上の処理が、挙げられる。なお、本実施形態に係る医療用観察システムが、医療用観察装置100における各種動作を制御する制御装置(図示せず)を有する場合には、本実施形態に係る画像処理は、当該制御装置(図示せず)において行われてもよい。
医療用観察装置100は、例えば、表示制御信号と、上記のような画像処理が行われた画像信号とを、表示装置200に送信する。
表示制御信号と画像信号とが表示装置200に送信されることによって、表示装置200の表示画面には、観察対象が撮像された医療用撮像画像(例えば、術部が撮像された撮像画像)が、光学ズーム機能と電子ズーム機能との一方または双方によって所望の倍率に拡大または縮小されて表示される。
医療用観察装置100は、例えば図1、図4を参照して示したハードウェア構成を有する。
なお、本実施形態に係る医療用観察装置のハードウェア構成は、図1、図4を参照して示した構成に限られない。
例えば、本実施形態に係る医療用観察装置は、ベース102を備えず、手術室などの天井や壁面などにアーム104が直接取り付けられる構成であってもよい。例えば、天井にアーム104が取り付けられる場合には、本実施形態に係る医療用観察装置は、アーム104が天井から吊り下げられる構成となる。
また、図1では、アーム104が、撮像デバイス106の駆動に関して6自由度が実現されるように構成されている例を示しているが、アーム104の構成は、撮像デバイス106の駆動に関する自由度が6自由度となる構成に限られない。例えば、アーム104は、用途に応じて撮像デバイス106を適宜移動しうるように構成されればよく、関節部およびリンクの数や配置、関節部の駆動軸の方向などは、アーム104が所望の自由度を有するように適宜設定することが可能である。一例を挙げると、本実施形態に係る医療用観察装置は、眼科顕微鏡などのように、X軸Y軸制御程度のより簡便な構成であってもよい。
また、図1、図4では、撮像デバイス106の動作を制御するための各種の操作デバイスが、撮像デバイス106に設けられる例を示しているが、図1、図4に示す操作デバイスのうちの一部または全部は、撮像デバイス106に設けられなくてもよい。一例を挙げると、撮像デバイス106の動作を制御するための各種の操作デバイスは、本実施形態に係る医療用観察装置を構成する撮像デバイス106以外の他の部位に設けられていてもよい。また、他の例を挙げると、撮像デバイス106の動作を制御するための各種の操作デバイスは、フットスイッチやリモートコントローラなどの、外部の操作デバイスであってもよい。図2、図3に示すユースケースを例に挙げると、術者OPは、フットスイッチFS(外部の操作デバイスの一例)を用いて、電子ズームを制御するモードへの切替操作などの撮像デバイス106の動作を制御するための操作を行うことができる。
次に、図1に示す医療用観察装置100を、機能ブロックを用いて説明する。図5は、本実施形態に係る医療用観察装置100の構成の一例を示す機能ブロック図である。
医療用観察装置100は、例えば、アーム部152と、撮像部154と、通信部156と、制御部158とを備える。
[1−2−4]アーム部152
アーム部152は、アーム104で構成され、撮像部154を構成する撮像デバイス106を支持する。
[1−2−5]撮像部154
撮像部154は、撮像デバイス106で構成され、観察対象を撮像する。撮像部154における撮像は、例えば制御部158によって制御される。
[1−2−6]通信部156
通信部156は、医療用観察装置100が備える通信手段であり、表示装置200などの外部装置と無線または有線で通信を行う役目を果たす。通信部156は、例えば上述した通信デバイス(図示せず)で構成される。通信部156における通信は、例えば制御部158によって制御される。
[1−2−7]制御部158
制御部158は、例えば上述したプロセッサ(図示せず)で構成され、医療用観察装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部158は、後述するズーム制御方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。なお、制御部158におけるズーム制御方法に係る処理は、複数の処理回路(例えば、複数のプロセッサなど)で分散して行われてもよい。
より具体的には、制御部158は、例えば、撮像制御部160と、アーム制御部162と、表示制御部164とを有する。
[1−2−7−1]撮像制御部160
撮像制御部160は、撮像部154を構成する撮像デバイス106を制御する。撮像デバイス106の制御としては、例えば、少なくともズーム機能(光学ズーム機能および電子ズーム機能)を含む、AF機能の制御などの一般的に電子撮像式の顕微鏡部に備えられる1または2以上の機能の制御が、挙げられる。
また、撮像制御部160は、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を行うことによって、撮像デバイス106のズーム機能を制御する。
以下、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の一例を説明する。
上述したように、光学ズームではズームレンズを物理的に移動させる必要がある。そのため、例えば光学式の医療用観察装置のように光学ズームのみでズーム倍率が変更される場合には、術者が所望する術野が得られるまでに数秒から十数秒程度の時間がかかってしまう。
そこで、撮像制御部160は、撮像デバイス106の光学系120aの任意の光学倍率で、電子ズームが行われるように、撮像デバイス106のズーム機能を制御する。
図6は、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。図6では、撮像デバイス106の光学系120aの光学倍率が、1倍(図6に示す“×1”)から12倍(図6に示す“×12”)の間で連続的に変化しうる例を示している。また、図6では、撮像デバイス106の電子ズームの電子倍率が、1倍(図6に示す“×1”)または2倍(図6に示す“×2”)に不連続に変化しうる例を示している。なお、撮像デバイス106の光学系120aの光学倍率、および撮像デバイス106の電子ズームの電子倍率それぞれは、図6に示す例に限られない。例えば、撮像デバイス106の光学系120aの光学倍率は、光学系120aの性能に応じて変わりうる。また、上述したように、電子ズームは光学系120aを構成するレンズを動かさずに画像処理を行うことによってズーム倍率を変更するズーム方式であるので、電子ズームの電子倍率は、例えば、画像処理のアルゴリズム等に応じて変わりうる。
図6に示すように、医療用観察装置100が備える撮像デバイス106では、任意の光学倍率で電子ズームが行われうる。
上述したように、電子ズームが行われる場合には、光学ズームが行われる場合よりも短時間に、かつ、不連続に、所望のズーム倍率への変更が可能である。したがって、撮像制御部160が、撮像デバイス106における任意の光学倍率で電子ズームが行われるように、撮像デバイス106のズーム機能を制御することによって、医療用撮像画像のズームに要する時間の短縮を図ることができる。
また、医療用撮像画像のズームに要する時間の短縮を図ることによって、光学式の医療用観察装置が手術に用いられる場合のような手術効率の低下が生じる可能性を、低減することができる。
より具体的には、撮像制御部160は、ズーム制御方法に係る処理として、例えば、下記の(1)に示す第1の例に係る処理と、下記の(2)に示す第2の例に係る処理とを行う。
(1)ズーム制御方法に係る処理の第1の例
撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作(第1の切替操作)に基づいて、撮像デバイス106のズーム機能を制御する。撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときに対応する撮像デバイス106の光学系120aの光学倍率で、撮像デバイス106で撮像される医療用撮像画像における所定の領域に対して電子ズームが行われるように、ズーム機能を制御する。
ここで、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときに対応する撮像デバイス106の光学系120aの光学倍率は、例えば、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときに光学系120aを構成するズームレンズが移動している最中であるか否かによって変わりうる。上述したように、光学ズームではズームレンズを物理的に移動させる必要があるため、移動しているズームレンズを停止させる制御が開始されてからズームレンズが実際に停止するまでに、ズームレンズが移動しうるためである。
一例を挙げると、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにズームレンズが移動していない場合、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときに対応する撮像デバイス106の光学系120aの光学倍率は、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出された時点における光学倍率である。また、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにズームレンズが移動している場合、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときに対応する撮像デバイス106の光学系120aの光学倍率は、ズームレンズの移動が停止した時点における光学倍率である。
電子ズームを制御するモードへの切替操作としては、例えば、電子ズーム切替スイッチ128などの医療用観察装置100が備える操作デバイスに対する操作が挙げられる。撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作に応じて医療用観察装置100が備える操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、ズーム機能を制御する。
撮像制御部160は、例えば、電子ズームを制御するモードへの切替操作に対応する信号パターンを、医療用観察装置100が備える操作デバイスから出力される操作信号から検出することによって、電子ズームを制御するモードへの切替操作を検出する。なお、撮像制御部160における電子ズームを制御するモードへの切替操作の検出方法が、上記に示す例に限られないことは、言うまでもない。
なお、本実施形態に係る電子ズームを制御するモードへの切替操作は、上記に示す例に限られない。
例えば、電子ズームを制御するモードへの切替操作は、フットスイッチFSなどの外部の操作デバイスに対する操作であってもよい。撮像制御部160は、例えば、電子ズームを制御するモードへの切替操作に対応する信号パターンを、外部の操作デバイスから出力される操作信号から検出することによって、電子ズームを制御するモードへの切替操作を検出する。電子ズームを制御するモードへの切替操作がフットスイッチFSに対する操作である場合、術者は、手術中に両手を術野から離さずに電子ズームを制御するモードへの切替操作を行うことが可能であるので、手術効率の向上を図ることができうる。
また、例えば、電子ズームを制御するモードへの切替操作は、マイクロホンなどの音声入力デバイスに対して行われる音声操作であってもよい。電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われる音声入力デバイスとしては、例えば、医療用観察装置100が備える音声入力デバイスと、医療用観察装置100の外部の音声入力デバイスとの一方または双方が、挙げられる。
撮像制御部160は、音声入力デバイスから出力される音声信号に対して音声認識処理を実行し、電子ズームを制御するモードへの切替操作の認識結果に基づいてズーム機能を制御する。撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作に対応する命令が音声信号が示す音声から認識された場合に、ズーム機能を制御する。また、撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作に対応する命令が音声信号が示す音声から認識されない場合には、ズーム機能を制御しない。電子ズームを制御するモードへの切替操作が音声操作である場合、術者は、手術中に両手を術野から離さずに電子ズームを制御するモードへの切替操作を行うことが可能であるので、手術効率の向上を図ることができうる。
撮像制御部160は、例えば、医療用観察装置100が備える操作デバイスに対する電子ズームを制御するモードへの切替操作、外部の操作デバイスに対する電子ズームを制御するモードへの切替操作、および音声入力デバイスに対して行われる音声による電子ズームを制御するモードへの切替操作のうちの、1または2以上に基づいて、撮像デバイス106のズーム機能を制御する。なお、本実施形態に係る電子ズームを制御するモードへの切替操作は、ジェスチャなどの医療用観察装置100が電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われたことを検出することが可能な任意の操作であってもよい。
撮像制御部160が電子ズームを行う、医療用撮像画像における所定の領域としては、例えば下記の(A)に示す第1の例に係る領域〜下記の(C)に示す第3の例に係る領域が、挙げられる。
(A)所定の領域の第1の例:医療用撮像画像に対して予め設定されている領域
所定の領域としては、医療用撮像画像に対して予め設定されている領域が挙げられる。撮像制御部160は、医療用撮像画像に対して予め設定されている領域に対して電子ズームが行われるように、ズーム機能を制御する。
撮像制御部160は、例えば、記憶部(図示せず)などの記録媒体に記憶されている、設定されている領域を示す領域情報(例えば、領域の形状、領域の中心位置、および領域の大きさを示すデータ)を参照することによって、所定の領域を特定する。そして、撮像制御部160は、特定された所定の領域に対して電子ズームを行う。
予め設定されている領域としては、例えば、医療用撮像画像の中心位置を中心とする領域が挙げられる。医療用撮像画像の中心位置を中心とする領域としては、例えば、医療用撮像画像の中心位置を中心とする矩形の領域が挙げられる。また、医療用撮像画像の中心位置を中心とする領域の大きさは、予め設定されている固定の大きさであってもよいし、医療用観察装置100を用いるユーザ(例えば、術者や術者の助手などの医療従事者)の操作によって変更可能な可変の大きさであってもよい。
なお、予め設定されている領域は、上記に示す例に限られず、医療用撮像画像の任意の位置を中心とする領域であってもよい。
図7は、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。図7は、医療用撮像画像に対して予め設定されている領域に対して電子ズームが行われる場合に、表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例を示している。図7のAは、電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われる前に表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例、すなわち、電子ズームが行われていない医療用撮像画像の一例を示している。また、図7のBは、電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われた後に表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例、すなわち、電子ズームが行われた医療用撮像画像の一例を示している。
撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作を検出すると、予め設定されている領域に対して電子ズームを行う。予め設定されている領域が“医療用撮像画像の中心位置を中心とする領域”である場合、電子ズームが行われることによって、表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像は、図7のAに示す医療用撮像画像から図7のBに示す医療用撮像画像へと切り替わる。
上述したように、電子ズームが行われることによって、光学ズームが行われる場合よりも短時間に、かつ、不連続に、所望のズーム倍率へと変更される。よって、電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われた後、図7のAに示す医療用撮像画像から図7のBに示す医療用撮像画像へと切り替わるまでに要する時間は、光学ズームが行われる場合よりも短時間となる。
(B)所定の領域の第2の例:視線検出センサ300の検出結果に基づき設定される領域
所定の領域としては、視線検出センサ300の検出結果に基づき設定される領域が挙げられる。撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける視線検出センサ300から出力される視線の検出結果を示す情報に基づいて、所定の領域を設定する。電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける視線の検出結果を示す情報としては、例えば、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出された後に最初に取得された視線の検出結果を示す情報、または、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出された時点を基準として最も直近に取得された視線の検出結果を示す情報が、挙げられる。
撮像制御部160は、例えば、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける視線の検出結果を示す情報に基づいて、表示画面上における視線の位置(視線検出センサ300の検出対象の視線の位置)を特定する。表示画面上における視線の位置が特定されると、撮像制御部160は、特定された表示画面上における視線の位置に基づいて、所定の領域を設定する。そして、撮像制御部160は、設定された所定の領域に対して電子ズームを行う。
撮像制御部160は、例えば、特定された表示画面上における視線の位置を、医療用撮像画像上における視線の位置に変換し、医療用撮像画像上における視線の位置を中心とする領域を、所定の領域として設定する。撮像制御部160は、“表示画面上における視線の位置を医療用撮像画像上における視線の位置に変換する任意のアルゴリズムの演算を行うこと”や、“表示画面上における位置と医療用撮像画像上における位置とが対応付けられているテーブル(またはデータベース)を参照すること”など、表示画面上における視線の位置を医療用撮像画像上における視線の位置に変換することが可能な、任意の方法によって、表示画面上における視線の位置を医療用撮像画像上における視線の位置に変換する。
医療用撮像画像上における視線の位置を中心とする領域としては、例えば、視線の位置を中心とする矩形の領域が挙げられる。また、視線の位置を中心とする領域としては、例えば、“予め設定されている大きさを超えない領域であって、医療用撮像画像に対して設定可能な最大の大きさの領域”が挙げられる。
撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作を検出すると、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける視線の検出結果を示す情報に基づいて所定の領域を設定し、設定された領域に対して電子ズームを行う。設定された領域に対して電子ズームが行われることによって、表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像は、電子ズームが行われた後の医療用撮像画像へと切り替わる。
上述したように、電子ズームが行われることによって、光学ズームが行われる場合よりも短時間に、かつ、不連続に、所望のズーム倍率へと変更される。よって、電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われた後、電子ズームが行われた後の医療用撮像画像へと切り替わるまでに要する時間は、光学ズームが行われる場合よりも短時間となる。
(C)所定の領域の第3の例:医療用撮像画像に基づき設定される領域
所定の領域としては、医療用撮像画像に基づき設定される領域が挙げられる。撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける医療用撮像画像に基づいて、所定の領域を設定する。電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける医療用撮像画像としては、例えば、“電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出された時点に、表示装置200の表示画面に表示をさせた医療用撮像画像”や、“電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出された後に、撮像デバイス106から得られた医療用撮像画像”が、挙げられる。
より具体的には、撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける医療用撮像画像から処置具を検出し、医療用撮像画像における処置具に対応する位置に基づいて、所定の領域を設定する。そして、撮像制御部160は、設定された所定の領域に対して電子ズームを行う。
撮像制御部160は、例えば、記憶部(図示せず)などの記録媒体に記憶されている、処置具の特徴を示すデータ(例えば、処置具の形状を示すデータなど)を参照してパターン認に係る処理を行うことによって、医療用撮像画像から処置具を検出する。なお、医療用撮像画像から処置具を検出する方法は、上記に示す例に限られず、撮像制御部160は、医療用撮像画像から処置具を検出することが可能な、任意の方法を用いることが可能である。
医療用撮像画像における処置具に対応する位置としては、例えば、医療用撮像画像における処置具の位置に対する相対的な患部の位置が、挙げられる。医療用撮像画像における処置具の位置に対する相対的な患部の位置を、医療用撮像画像における処置具に対応する位置とする理由は、術者が注視をしたい医療用撮像画像の領域は、処置具そのものではなく、患部であると考えられるためである。
なお、医療用撮像画像における処置具に対応する位置は、医療用撮像画像から検出された処置具の位置であってもよい。
以下では、撮像制御部160が、医療用撮像画像における処置具の位置に対する相対的な患部の位置を、医療用撮像画像における処置具に対応する位置とする場合を例に挙げる。また、以下では、医療用撮像画像における処置具の位置に対する相対的な患部の位置を、「相対的な患部の位置」と示す場合がある。
撮像制御部160は、医療用撮像画像に基づいて相対的な患部の位置を推定し、推定された相対的な患部の位置を、処置具に対応する位置とする。処置具に対応する位置が特定されると、撮像制御部160は、例えば、処置具に対応する位置を中心とする領域を、所定の領域として設定する。そして、撮像制御部160は、設定された所定の領域に対して電子ズームを行う。
処置具に対応する位置を中心とする領域としては、例えば、処置具に対応する位置を中心とする矩形の領域が挙げられる。また、処置具に対応する位置を中心とする領域としては、例えば、“予め設定されている大きさを超えない領域であって、医療用撮像画像に対して設定可能な最大の大きさの領域”が挙げられる。
(C−1)医療用撮像画像から検出する処置具が、一対の開創器である場合における処理の一例
医療用撮像画像から検出する処置具が、一対の開創器である場合、撮像制御部160は、一対の開創器の間の中間位置を、相対的な患部の位置として推定する。一対の開創器の間の中間位置を相対的な患部の位置として推定する理由は、開創器が手術に用いられる場合、一対の開創器の間に、腫瘍や動脈瘤などの患部があることが一般的であるためである。
そして、撮像制御部160は、一対の開創器の間の中間位置(処置具に対応する位置の一例)を中心とする領域に対して電子ズームを行う。
ここで、一対の開創器の間の中間位置としては、例えば“医療用撮像画像から検出された一対の開創器それぞれにおける任意の1点を結んだ線分の中点位置”が、挙げられる。また、一対の開創器の間の中間位置は、“医療用撮像画像から検出された一対の開創器それぞれにおける任意の2点(計4点)で規定される領域の中心位置(または重心位置)”など、任意の方法によって特定される一対の開創器の間の位置であってもよい。
図8は、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の他の例を説明するための説明図である。図8は、一対の開創器の間の中間位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われる場合に、表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例を示している。図8のAは、電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われる前に表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例、すなわち、電子ズームが行われていない医療用撮像画像の一例を示している。また、図8のBは、電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われた後に表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例、すなわち、電子ズームが行われた医療用撮像画像の一例を示している。
図8に示すO1、O2は、一対の開創器を示している。また、図8に示すO3は、患部を示している。
撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作を検出すると、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける医療用撮像画像から一対の開創器を検出する。一対の開創器が検出されると、撮像制御部160は、一対の開創器の間の中間位置を、患部の位置として推定する。そして、撮像制御部160は、例えば一対の開創器の間の中間位置を中心とする領域に対して、電子ズームを行う。
一対の開創器の間の中間位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われることによって、表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像は、図8のAに示す医療用撮像画像から図8のBに示す医療用撮像画像へと切り替わる。
上述したように、電子ズームが行われることによって、光学ズームが行われる場合よりも短時間に、かつ、不連続に、所望のズーム倍率へと変更される。よって、電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われた後、図8のAに示す医療用撮像画像から図8のBに示す医療用撮像画像へと切り替わるまでに要する時間は、光学ズームが行われる場合よりも短時間となる。
また、図8のAに示すように、開創器が手術に用いられる場合、一対の開創器O1、O2の間に患部O3があることが多い。一対の開創器の間の中間位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われることによって、図8のBに示すように、電子ズームが行われた後の医療用撮像画像では、患部O3が医療用撮像画像の中心近辺に位置することとなる。よって、一対の開創器の間の中間位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われることによって、術者が注視をしたい医療用撮像画像の領域を、電子ズームにより拡大することが実現される。
(C−2)医療用撮像画像から検出する処置具が、エネルギー処置具である場合における処理の一例
医療用撮像画像から検出する処置具が、電気メスやバイポーラ、超音波吸引器などのエネルギー処置具である場合、撮像制御部160は、エネルギー処置具の先端位置を、患部の位置として推定する。エネルギー処置具の先端位置とは、例えば、エネルギー処置具における患部に対して処置を行うための部分の、先端の位置である。エネルギー処置具の先端位置を相対的な患部の位置として推定する理由は、エネルギー処置具が手術に用いられる場合、エネルギー処置具の先端位置の近辺に患部があることが多いためである。
撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作を検出すると、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける医療用撮像画像からエネルギー処置具を検出する。エネルギー処置具が検出されると、撮像制御部160は、エネルギー処置具の先端位置を、患部の位置として推定する。そして、撮像制御部160は、例えばエネルギー処置具の先端位置(処置具に対応する位置の一例)を中心とする領域に対して、電子ズームを行う。
エネルギー処置具の先端位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われることによって、表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像は、電子ズームが行われた後の医療用撮像画像へと切り替わる。
上述したように、電子ズームが行われることによって、光学ズームが行われる場合よりも短時間に、かつ、不連続に、所望のズーム倍率へと変更される。よって、電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われた後、電子ズームが行われた後の医療用撮像画像へと切り替わるまでに要する時間は、光学ズームが行われる場合よりも短時間となる。
また、エネルギー処置具が手術に用いられる場合、エネルギー処置具の先端位置の近辺に患部があることが多い。そのため、エネルギー処置具の先端位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われることによって、電子ズームが行われた後の医療用撮像画像では、患部が医療用撮像画像の中心近辺に位置する可能性が高い。よって、エネルギー処置具の先端位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われることによって、術者が注視をしたい医療用撮像画像の領域を、電子ズームにより拡大することが実現されうる。
(C−3)医療用撮像画像から検出する処置具が、鉗子である場合における処理の一例
医療用撮像画像から検出する処置具が、鉗子である場合、撮像制御部160は、鉗子の先端位置を、患部の位置として推定する。鉗子の先端位置とは、例えば、鉗子における患部に対して処置を行うための部分の、先端の位置である。鉗子の先端位置を相対的な患部の位置として推定する理由は、鉗子が手術に用いられる場合、鉗子の先端位置の近辺に患部があることが多いためである。
撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードへの切替操作を検出すると、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたときにおける医療用撮像画像から鉗子を検出する。鉗子が検出されると、撮像制御部160は、鉗子の先端位置を、患部の位置として推定する。そして、撮像制御部160は、例えば鉗子の先端位置(処置具に対応する位置の一例)を中心とする領域に対して、電子ズームを行う。
鉗子の先端位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われることによって、表示装置200の表示画面に表示される医療用撮像画像は、電子ズームが行われた後の医療用撮像画像へと切り替わる。
上述したように、電子ズームが行われることによって、光学ズームが行われる場合よりも短時間に、かつ、不連続に、所望のズーム倍率へと変更される。よって、電子ズームを制御するモードへの切替操作が行われた後、電子ズームが行われた後の医療用撮像画像へと切り替わるまでに要する時間は、光学ズームが行われる場合よりも短時間となる。
また、鉗子が手術に用いられる場合、鉗子の先端位置の近辺に患部があることが多い。そのため、鉗子の先端位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われることによって、電子ズームが行われた後の医療用撮像画像では、患部が医療用撮像画像の中心近辺に位置する可能性が高い。よって、鉗子の先端位置を中心とする領域に対して電子ズームが行われることによって、術者が注視をしたい医療用撮像画像の領域を、電子ズームにより拡大することが実現されうる。
撮像制御部160は、例えば上記(C−1)〜上記(C−3)に示すように、医療用撮像画像から処置具を検出することにより設定された所定の領域に対して電子ズームが行われるように、ズーム機能を制御する。
なお、本実施形態に係るズーム制御方法の対象となる処置具は、一対の開創器、エネルギー処置具、および鉗子に限らない。例えば、本実施形態に係るズーム制御方法の対象となる処置具は、ナビゲーション装置で用いられる位置検出プローブや神経モニタで用いられる神経刺激プローブなどの、医療用観察装置100を利用した手術に用いられる、任意の処置具であってもよい。
撮像制御部160は、例えば、上記(A)に示す第1の例に係る領域〜上記(C)に示す第3の例に係る領域のいずれかに対して電子ズームが行われるように、ズーム機能を制御する。
撮像制御部160は、例えば、記憶部(図示せず)などの記録媒体に記憶されている、領域の特定方法が規定されている領域設定情報を参照し、領域設定情報が示す領域の特定方法に従って、上記(A)に示す第1の例に係る領域〜上記(C)に示す第3の例に係る領域のいずれかに対して電子ズームが行われるように、ズーム機能を制御する。例えば、領域設定情報が示す領域の特定方法が変更されることによって、撮像制御部160は、領域の特定方法を切り替えることが可能である。
また、撮像制御部160は、上記(A)に示す第1の例に係る領域〜上記(C)に示す第3の例に係る領域のうち、優先度が高い領域に対して電子ズームが行われるように、ズーム機能を制御してもよい。一例を挙げると、上記(A)に示す第1の例に係る領域よりも、上記(C)に示す第3の例に係る領域の優先度が高い場合、撮像制御部160は、まず上記(C)に示す処理を行い、医療用撮像画像に基づき所定の領域を設定する。医療用撮像画像に基づき所定の領域が設定できた場合には、設定された所定の領域に対して電子ズームを行う。また、医療用撮像画像に基づき所定の領域が設定できない場合には、上記(A)に示す処理を行い、予め設定されている領域に対して電子ズームを行う。
(2)ズーム制御方法に係る処理の第2の例
撮像制御部160は、電子ズームを制御するモードから光学ズームを制御するモードへと切り替える切替操作に基づいて、電子ズームを解除する。本実施形態に係る電子ズームの解除とは、例えば、撮像デバイス106のズーム機能を、上記(1)に示す電子ズームを制御するモードへの切替操作に基づく制御が行われる前の状態に戻すことをいう。以下では、電子ズームを制御するモードから光学ズームを制御するモードへと切り替える切替操作を、「光学ズームを制御するモードへの切替操作」または「第2の切替操作」と示す。
光学ズームを制御するモードへの切替操作としては、例えば、ズームスイッチ124などの医療用観察装置100が備える、光学ズームに係る操作デバイスに対する操作が挙げられる。光学ズームに係る操作デバイスは、電子ズームを制御するモードから光学ズームを制御するモードへと切り替えるための専用のスイッチ(以下、「光学ズーム切替スイッチ」と示す場合がある。)であってもよい。撮像制御部160は、光学ズームを制御するモードへの切替操作に応じて医療用観察装置100が備える操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、電子ズームを解除する。
撮像制御部160は、例えば、光学ズームを制御するモードへの切替操作に対応する信号パターンを、医療用観察装置100が備える操作デバイスから出力される操作信号から検出することによって、光学ズームを制御するモードへの切替操作を検出する。なお、撮像制御部160における光学ズームを制御するモードへの切替操作の検出方法が、上記に示す例に限られないことは、言うまでもない。
なお、本実施形態に係る光学ズームを制御するモードへの切替操作は、上記に示す例に限られない。
例えば、光学ズームを制御するモードへの切替操作は、フットスイッチFSなどの外部の操作デバイスに対する操作であってもよい。撮像制御部160は、例えば、光学ズームを制御するモードへの切替操作に対応する信号パターンを、外部の操作デバイスから出力される操作信号から検出することによって、光学ズームを制御するモードへの切替操作を検出する。光学ズームを制御するモードへの切替操作がフットスイッチFSに対する操作である場合、術者は、手術中に両手を術野から離さずに光学ズームを制御するモードへの切替操作を行うことが可能であるので、手術効率の向上を図ることができうる。
また、例えば、光学ズームを制御するモードへの切替操作は、音声入力デバイスに対して行われる音声操作であってもよい。光学ズームを制御するモードへの切替操作が行われる音声入力デバイスとしては、例えば、医療用観察装置100が備える音声入力デバイスと、医療用観察装置100の外部の音声入力デバイスとの一方または双方が、挙げられる。
撮像制御部160は、音声入力デバイスから出力される音声信号に対して音声認識処理を実行し、光学ズームを制御するモードへの切替操作の認識結果に基づいて電子ズームを解除する。撮像制御部160は、光学ズームを制御するモードへの切替操作に対応する命令が音声信号が示す音声から認識された場合に、電子ズームを解除する。また、撮像制御部160は、光学ズームを制御するモードへの切替操作に対応する命令が音声信号が示す音声から認識されない場合には、電子ズームを解除しない。光学ズームを制御するモードへの切替操作が音声操作である場合、術者は、手術中に両手を術野から離さずに光学ズームを制御するモードへの切替操作を行うことが可能であるので、手術効率の向上を図ることができうる。
撮像制御部160は、例えば、医療用観察装置100が備える操作デバイスに対する光学ズームを制御するモードへの切替操作、外部の操作デバイスに対する光学ズームを制御するモードへの切替操作、および音声入力デバイスに対して行われる音声による光学ズームを制御するモードへの切替操作のうちの、1または2以上に基づいて、撮像デバイス106の電子ズームを解除する。なお、本実施形態に係る光学ズームを制御するモードへの切替操作は、ジェスチャなどの医療用観察装置100が光学ズームを制御するモードへの切替操作が行われたことを検出することが可能な任意の操作であってもよい。
撮像制御部160は、ズーム制御方法に係る処理として、例えば、上記(1)に示す第1の例に係る処理と、上記(2)に示す第2の例に係る処理とを行う。
[1−2−7−2]アーム制御部162
アーム制御部162は、アーム部152を構成するアーム104の駆動を制御する。アーム104の駆動の制御の一例としては、例えば、“関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれに対応するアクチュエータ(図示せず)に対して、駆動を制御する制御信号を印加すること”などが挙げられる。
[1−2−7−3]表示制御部164
表示制御部164は、例えば、表示制御信号と画像信号とを通信部156を構成する通信デバイス(図示せず)に伝達し、表示制御信号と画像信号とを表示装置200に対して送信させることによって、表示装置200における表示を制御する。なお、通信部156における通信の制御は、制御部158を構成する通信制御部(図示せず)により行われてもよい。
制御部158は、例えば、撮像制御部160を有することにより、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。また、制御部158は、例えば、撮像制御部160、アーム制御部162、および表示制御部164を有することによって、医療用観察装置100全体を制御する役目を果たす。
なお、制御部158の構成は、図5に示す例に限られない。
例えば、制御部158は、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の切り分け方に応じた構成など、医療用観察装置100が有する機能の切り分け方に応じた、任意の構成を有することが可能である。一例を挙げると、制御部158は、電子ズームを制御するモードへの切替操作および光学ズームを制御するモードへの切替操作をそれぞれ検出する操作検出部(図示せず)と、所定の領域を設定する領域設定部(図示せず)との一方または双方を、撮像制御部160とは別途有していてもよい。
医療用観察装置100は、例えば図5に示す構成によって、後述する本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を行う。
なお、本実施形態に係る医療用観察装置の構成は、図5に示す構成に限られない。
例えば、本実施形態に係る医療用観察装置は、図5に示す撮像制御部160、アーム制御部162、および表示制御部164のうちの1または2以上を、制御部158とは個別に備える(例えば、別の処理回路で実現する)ことができる。
また、本実施形態に係る医療用観察装置において本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を実現するための構成は、図5に示す構成に限られず、例えば、本実施形態に係る医療用観察装置は、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の切り分け方に応じた構成をとることが可能である。
また、例えば、通信部156と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、本実施形態に係る医療用観察装置は、通信部156を備えていなくてもよい。
また、本実施形態に係る医療用観察システムが、制御装置(図示せず)を有する構成であり、本実施形態に係る医療用観察装置が当該制御装置(図示せず)により制御される場合、本実施形態に係る医療用観察装置は、制御部158を備えていなくてもよい。
ここで、制御装置(図示せず)は、例えば、制御部158と同様の機能、構成を有する制御部を備えることによって、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を行い、また、本実施形態に係る医療用観察装置が備えるアーム部152や撮像部154などの各構成要素における動作を制御する。制御装置(図示せず)は、備えている通信デバイス、または、接続されている外部の通信デバイスを介して、本実施形態に係る医療用観察装置と通信を行うことによって、本実施形態に係る医療用観察装置が備える各構成要素における動作を制御する。
さらに、本実施形態に係る医療用観察システムが、制御装置(図示せず)を有する構成であり、本実施形態に係る医療用観察装置が当該制御装置(図示せず)により制御される場合、本実施形態に係る医療用観察装置は、制御部158の一部の機能を有さない構成をとることも可能である。
[2]本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の一例
次に、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の一例を説明する。以下では、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を医療用観察装置100(より具体的には、例えば医療用観察装置100を構成する撮像制御部160)が行う場合を例に挙げる。なお、上述したように、本実施形態に係る医療用観察システムにおいて本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理は、制御装置(図示せず)により行われてもよい。
図9は、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の一例を示す流れ図である。例えば、図9に示すステップS104、S106の処理が、上記(1)に示す第1の例に係るズーム制御方法に係る処理に該当し、図9に示すステップS108、S110の処理が、上記(2)に示す第2の例に係るズーム制御方法に係る処理に該当する。
医療用観察装置100は、光学ズーム操作が検出されたか否かを判定する(S100)。医療用観察装置100は、例えば、ズームスイッチ124から出力される操作信号、または、フットスイッチFSなどの外部の操作デバイスから出力される操作信号から、光学ズーム操作に対応する信号パターンが検出された場合に、光学ズーム操作が検出されたと判定する。
ステップS100において光学ズーム操作が検出されたと判定されない場合、医療用観察装置100は、後述するステップS104からの処理を行う。
また、ステップS100において光学ズーム操作が検出されたと判定された場合、医療用観察装置100は、検出された光学ズーム操作に応じて撮像デバイス106の光学ズーム機能を制御し、検出された光学ズーム操作に対応する光学ズームを行う(S102)。
ステップS100において光学ズーム操作が検出されたと判定されない場合、または、ステップS102の処理が行われた場合、医療用観察装置100は、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたか否かを判定する(S104)。医療用観察装置100は、例えば、電子ズーム切替スイッチから出力される操作信号、または、フットスイッチFSなどの外部の操作デバイスから出力される操作信号から、電子ズームを制御するモードへの切替操作に対応する信号パターンが検出された場合に、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたと判定する。また、医療用観察装置100は、例えば、音声入力デバイスから出力される音声信号から、電子ズームを制御するモードへの切替操作に対応する命令が認識された場合に、電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたと判定してもよい。
ステップS104において電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたと判定されない場合、医療用観察装置100は、例えばステップS100からの処理を繰り返す。
また、ステップS104において電子ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたと判定された場合、医療用観察装置100は、検出された電子ズームを制御するモードへの切替操作に応じて撮像デバイス106の電子ズーム機能を制御し、検出された電子ズームを制御するモードへの切替操作に対応する電子ズームを行う(S106)。医療用観察装置100は、例えば、上記(A)に示す第1の例に係る領域〜上記(C)に示す第3の例に係る領域のいずれかに対して電子ズームを行う。
ステップS106の処理が行われると、医療用観察装置100は、光学ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたか否かを判定する(S108)。医療用観察装置100は、例えば、光学ズーム切替スイッチから出力される操作信号、または、フットスイッチFSなどの外部の操作デバイスから出力される操作信号から、光学ズームを制御するモードへの切替操作に対応する信号パターンが検出された場合に、光学ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたと判定する。また、医療用観察装置100は、例えば、音声入力デバイスから出力される音声信号から、光学ズームを制御するモードへの切替操作に対応する命令が認識された場合に、光学ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたと判定してもよい。
ステップS108において光学ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたと判定されない場合、医療用観察装置100は、例えば光学ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたと判定されるまで処理を進めない。
また、ステップS108において光学ズームを制御するモードへの切替操作が検出されたと判定された場合、医療用観察装置100は、検出された光学ズームを制御するモードへの切替操作に応じて撮像デバイス106の電子ズーム機能を制御し、ステップS106において行われた電子ズームを解除する(S110)。そして、医療用観察装置100は、ステップS100からの処理を繰り返す。
医療用観察装置100は、例えば図9に示す処理を行うことよって、撮像デバイス106のズーム機能(光学ズーム機能および電子ズーム機能)を制御する。なお、本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理の例が、図9に示す例に限られないことは、言うまでもない。
[3]本実施形態に係る医療用情報処理システムが用いられることにより奏される効果の一例
本実施形態に係る医療用情報処理システムが用いられることによって、例えば下記に示す効果が奏される。なお、本実施形態に係る医療用情報処理システムが用いられることにより奏される効果が、下記に示す例に限られないことは、言うまでもない。
・医療用観察装置100は、電子ズームを光学ズームと併用することにより、拡大視を瞬時に行うことができる。よって、医療用観察装置100が用いられることにより、手術効率の低下が防止される。
・光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替わる場合、フォーカスには影響がないので、フォーカス微調整の操作が不要となる。よって、医療用観察装置100が用いられることにより、手術効率の向上を図ることができる可能性がある。
・拡大視が瞬時に行われること、およびフォーカス微調整の操作が不要となることによって、術者が電子ズームを制御するモードへの切替操作を行えば、術者が光学ズーム操作およびフォーカス微調整の操作を行うことなく、拡大視が実現される。よって、例えば、術者が血管吻合の針かけ時に結紮を行うときに電子ズームを制御するモードへの切替操作を行う場合、術者は吻合を効率的に行うことができる可能性がある。
・医療用観察装置100が音声認識機能を有する場合、術者は、音声によって医療用観察装置100が有するズーム機能を操作することができるので、手術効率の向上を図ることができる可能性がある。
(本実施形態に係るプログラム)
コンピュータシステムを、本実施形態に係る医療用観察装置(または、本実施形態に係る制御装置)として機能させるためのプログラム(本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータシステムにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、医療用撮像画像のズームに要する時間の短縮を図ることができる。ここで、本実施形態に係るコンピュータシステムとしては、単体のコンピュータ、または、複数のコンピュータが挙げられる。本実施形態に係るコンピュータシステムによって、本実施形態に係るズーム制御方法に係る一連の処理が行われる。
また、コンピュータシステムを、本実施形態に係る医療用観察装置(または、本実施形態に係る制御装置)として機能させるためのプログラムが、コンピュータシステムにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、上述した本実施形態に係るズーム制御方法に係る処理によって実現される表示によって奏される効果を、奏することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、コンピュータシステムを、本実施形態に係る医療用観察装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記録媒体も、併せて提供することができる。
上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替える第1の切替操作に基づいて、撮像デバイスのズーム機能を制御する撮像制御部を備え、
前記撮像制御部は、前記第1の切替操作が検出されたときに対応する前記撮像デバイスの光学系の光学倍率で、前記撮像デバイスで撮像される医療用撮像画像における所定の領域に対して電子ズームが行われるように、前記ズーム機能を制御する、医療用観察装置。
(2)
前記所定の領域は、前記医療用撮像画像に対して予め設定されている領域である、(1)に記載の医療用観察装置。
(3)
前記予め設定されている領域は、前記医療用撮像画像の中心位置を中心とする領域である、(2)に記載の医療用観察装置。
(4)
前記医療用撮像画像は、表示画面に表示され、
前記撮像制御部は、前記第1の切替操作が検出されたときにおける、前記表示画面上における視線検出センサの検出対象の視線の位置に基づいて、前記所定の領域を設定する、(1)に記載の医療用観察装置。
(5)
前記撮像制御部は、
前記第1の切替操作が検出されたときにおける前記医療用撮像画像から処置具を検出し、
前記医療用撮像画像における前記処置具に対応する位置に基づいて、前記所定の領域を設定する、(1)に記載の医療用観察装置。
(6)
前記撮像制御部は、
前記医療用撮像画像における前記処置具の位置に対する相対的な患部の位置を推定し、
推定された前記患部の位置を、前記処置具に対応する位置とする、(5)に記載の医療用観察装置。
(7)
前記処置具は一対の開創器であり、
前記撮像制御部は、前記一対の開創器の間の中間位置を、前記患部の位置として推定する、(6)に記載の医療用観察装置。
(8)
前記処置具はエネルギー処置具であり、
前記撮像制御部は、前記エネルギー処置具の先端位置を、前記患部の位置として推定する、(6)に記載の医療用観察装置。
(9)
前記処置具は鉗子であり、
前記撮像制御部は、前記鉗子の先端位置を、前記患部の位置として推定する、(6)に記載の医療用観察装置。
(10)
前記第1の切替操作は、前記医療用観察装置が備える操作デバイスに対して行われる操作であり、
前記撮像制御部は、前記第1の切替操作に応じて前記操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、前記ズーム機能を制御する、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の医療用観察装置。
(11)
前記第1の切替操作は、前記医療用観察装置の外部の操作デバイスに対して行われる操作であり、
前記撮像制御部は、前記第1の切替操作に応じて前記外部の操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、前記ズーム機能を制御する、(1)〜(10)のいずれか1つに記載の医療用観察装置。
(12)
前記第1の切替操作は、音声入力デバイスに対して行われる音声操作であり、
前記撮像制御部は、前記音声入力デバイスから出力される音声信号に対して音声認識処理を実行し、前記第1の切替操作の認識結果に基づいて前記ズーム機能を制御する、(1)〜(11)のいずれか1つに記載の医療用観察装置。
(13)
前記撮像制御部は、電子ズームを制御するモードから光学ズームを制御するモードへと切り替える第2の切替操作に基づいて、電子ズームを解除する、(1)〜(12)のいずれか1つに記載の医療用観察装置。
(14)
前記第2の切替操作は、前記医療用観察装置が備える操作デバイスに対して行われる操作であり、
前記撮像制御部は、前記第2の切替操作に応じて前記操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、電子ズームを解除する、(13)に記載の医療用観察装置。
(15)
前記第2の切替操作は、前記医療用観察装置の外部の操作デバイスに対して行われる操作であり、
前記撮像制御部は、前記第2の切替操作に応じて前記外部の操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、電子ズームを解除する、(13)または(14)に記載の医療用観察装置。
(16)
前記第2の切替操作は、音声入力デバイスに対して行われる音声操作であり、
前記撮像制御部は、前記音声入力デバイスから出力される音声信号に対して音声認識処理を実行し、前記第2の切替操作の認識結果に基づいて電子ズームを解除する、(13)〜(15)のいずれか1つに記載の医療用観察装置。
(17)
複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成されるアームと、
前記アームにより支持されている前記撮像デバイスと、
を備える、(1)〜(16)のいずれか1つに記載の医療用観察装置。
(18)
光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替える第1の切替操作に基づいて、撮像デバイスのズーム機能を制御するステップを有し、
前記制御するステップでは、前記第1の切替操作が検出されたときに対応する前記撮像デバイスの光学系の光学倍率で、前記撮像デバイスで撮像される医療用撮像画像における所定の領域に対して電子ズームが行われるように、前記ズーム機能が制御される、医療用観察装置により実行されるズーム制御方法。
100 医療用観察装置
102 ベース
104 アーム
106 撮像デバイス
110a、110b、110c、110d、110e、110f 関節部
112a、112b、112c、112d、112e、112f リンク
120 撮像部材
122 筒状部材
124 ズームスイッチ
126 フォーカススイッチ
128 電子ズーム切替スイッチ
130 動作モード変更スイッチ
152 アーム部
154 撮像部
156 通信部
158 制御部
160 撮像制御部
162 アーム制御部
164 表示制御部
200 表示装置
300 視線検出センサ
1000 医療用観察システム
OP 術者
PA 患者
FS フットスイッチ

Claims (18)

  1. 光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替える第1の切替操作に基づいて、撮像デバイスのズーム機能を制御する撮像制御部を備え、
    前記撮像制御部は、前記第1の切替操作が検出されたときに対応する前記撮像デバイスの光学系の光学倍率で、前記撮像デバイスで撮像される医療用撮像画像における所定の領域に対して電子ズームが行われるように、前記ズーム機能を制御する、医療用観察装置。
  2. 前記所定の領域は、前記医療用撮像画像に対して予め設定されている領域である、請求項1に記載の医療用観察装置。
  3. 前記予め設定されている領域は、前記医療用撮像画像の中心位置を中心とする領域である、請求項2に記載の医療用観察装置。
  4. 前記医療用撮像画像は、表示画面に表示され、
    前記撮像制御部は、前記第1の切替操作が検出されたときにおける、前記表示画面上における視線検出センサの検出対象の視線の位置に基づいて、前記所定の領域を設定する、請求項1に記載の医療用観察装置。
  5. 前記撮像制御部は、
    前記第1の切替操作が検出されたときにおける前記医療用撮像画像から処置具を検出し、
    前記医療用撮像画像における前記処置具に対応する位置に基づいて、前記所定の領域を設定する、請求項1に記載の医療用観察装置。
  6. 前記撮像制御部は、
    前記医療用撮像画像における前記処置具の位置に対する相対的な患部の位置を推定し、
    推定された前記患部の位置を、前記処置具に対応する位置とする、請求項5に記載の医療用観察装置。
  7. 前記処置具は一対の開創器であり、
    前記撮像制御部は、前記一対の開創器の間の中間位置を、前記患部の位置として推定する、請求項6に記載の医療用観察装置。
  8. 前記処置具はエネルギー処置具であり、
    前記撮像制御部は、前記エネルギー処置具の先端位置を、前記患部の位置として推定する、請求項6に記載の医療用観察装置。
  9. 前記処置具は鉗子であり、
    前記撮像制御部は、前記鉗子の先端位置を、前記患部の位置として推定する、請求項6に記載の医療用観察装置。
  10. 前記第1の切替操作は、前記医療用観察装置が備える操作デバイスに対して行われる操作であり、
    前記撮像制御部は、前記第1の切替操作に応じて前記操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、前記ズーム機能を制御する、請求項1に記載の医療用観察装置。
  11. 前記第1の切替操作は、前記医療用観察装置の外部の操作デバイスに対して行われる操作であり、
    前記撮像制御部は、前記第1の切替操作に応じて前記外部の操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、前記ズーム機能を制御する、請求項1に記載の医療用観察装置。
  12. 前記第1の切替操作は、音声入力デバイスに対して行われる音声操作であり、
    前記撮像制御部は、前記音声入力デバイスから出力される音声信号に対して音声認識処理を実行し、前記第1の切替操作の認識結果に基づいて前記ズーム機能を制御する、請求項1に記載の医療用観察装置。
  13. 前記撮像制御部は、電子ズームを制御するモードから光学ズームを制御するモードへと切り替える第2の切替操作に基づいて、電子ズームを解除する、請求項1に記載の医療用観察装置。
  14. 前記第2の切替操作は、前記医療用観察装置が備える操作デバイスに対して行われる操作であり、
    前記撮像制御部は、前記第2の切替操作に応じて前記操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、電子ズームを解除する、請求項13に記載の医療用観察装置。
  15. 前記第2の切替操作は、前記医療用観察装置の外部の操作デバイスに対して行われる操作であり、
    前記撮像制御部は、前記第2の切替操作に応じて前記外部の操作デバイスから出力される操作信号に基づいて、電子ズームを解除する、請求項13に記載の医療用観察装置。
  16. 前記第2の切替操作は、音声入力デバイスに対して行われる音声操作であり、
    前記撮像制御部は、前記音声入力デバイスから出力される音声信号に対して音声認識処理を実行し、前記第2の切替操作の認識結果に基づいて電子ズームを解除する、請求項13に記載の医療用観察装置。
  17. 複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成されるアームと、
    前記アームにより支持されている前記撮像デバイスと、
    を備える、請求項1に記載の医療用観察装置。
  18. 光学ズームを制御するモードから電子ズームを制御するモードへと切り替える第1の切替操作に基づいて、撮像デバイスのズーム機能を制御するステップを有し、
    前記制御するステップでは、前記第1の切替操作が検出されたときに対応する前記撮像デバイスの光学系の光学倍率で、前記撮像デバイスで撮像される医療用撮像画像における所定の領域に対して電子ズームが行われるように、前記ズーム機能が制御される、医療用観察装置により実行されるズーム制御方法。
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