JP2018197607A - Locking nut - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ナットのボルトへの締結時、プリベリングトルクを増大させてゆるみ止めを行う機能を備えたゆるみ止めナットに関する。 The present invention relates to a locking nut having a function of increasing the pre-belting torque to prevent locking when the nut is fastened to the bolt.
従来、この種のゆるみ止めナットとしては、例えば6角ナットの6面のうち、一つ飛ばしの3面の上部3ヶ所に、外周から内方に向ってカシメを施して3個のカシメ部を形成したものが知られている。 Conventionally, as this kind of locking nut, for example, three of the six faces of a hexagon nut are caulked from the outer periphery inward to three upper portions of three faces, and three caulking portions are provided. What is formed is known.
この3個のカシメ部を有するナットによれば、これのボルトへの締結時、ナットのカシメ部が、ボルトのねじ山にかかる圧力によって生ずるプリベリングトルク(摩擦トルク)を増大させ、ゆるみ止め効果を発生させるようになされている。 According to the nut having these three caulking portions, when the bolt is fastened to the bolt, the caulking portion of the nut increases the pre-ringing torque (friction torque) generated by the pressure applied to the screw thread of the bolt, thereby preventing the loosening effect. Has been made to generate.
ところで、上記した従来のゆるみ止めナットは、6角ナットの6面のうち、一つ飛ばしの3面の上部3ヶ所に、外周から内方に向ってカシメを施す構成であるため、そのカシメを施す際に、ナットの6角面形状や、カシメ部分の厚さが厚いといったことなどの影響を直接受けることになり、求めるカシメ部を簡単容易にかつ高精度に形成しづらいものであった。そのため、プリベリングトルクにバラツキが生ずることがあった。 By the way, the conventional locking nut described above is configured to caulk inward from the outer periphery to the upper three places of one of the six faces of the hexagonal nut. When applied, it is directly affected by the hexagonal shape of the nut and the thickness of the caulking portion, and the caulking portion to be obtained is difficult to form easily and with high accuracy. For this reason, the pre-leveling torque may vary.
また、カシメ部を形成するに際し、6角ナットの6面のうち、一つ飛ばしの3面をカシメ基準面とし、その各上部で中央位置に、それぞれカシメを施す構成であることから、6角ナットのねじ孔の切り上がり位置(立ち上がり位置)とカシメ部との位置関係については全く無関係の状態でカシメ部が形成されている。そのため、多数製造されるそれぞれのナットごとにおいて、6角ナットのねじ孔の切り上がり位置に対する3個のカシメ部の配置関係が全くバラバラに形成されることになる。その結果、ナットごとでねじ孔の切り上がり位置と3個のカシメ部との配置関係が異なることによっても、各ナットのボルトに対するプリベリングトルクにバラツキが発生し、より一層求める安定したゆるみ止め効果が得られにくいものであった。 Further, when forming the crimping portion, among the six surfaces of the hexagon nut, one of the three skipped surfaces is used as a crimping reference surface, and the upper portion of each of the hexagonal nuts is caulked at the center position. The caulking portion is formed in a completely unrelated state with respect to the positional relationship between the threaded position (rise position) of the nut screw hole and the caulking portion. Therefore, for each of the many manufactured nuts, the arrangement relationship of the three crimping portions with respect to the position where the hexagonal nut screw hole is rounded up is completely formed. As a result, even if the arrangement relationship between the screw hole round-up position and the three caulking portions differs for each nut, the prevailing torque for the bolts of each nut will vary, and the stable loosening prevention effect that is further required Was difficult to obtain.
そこで本発明は、上記した問題を解決するため、ゆるみ止めナットの形状を工夫してボルトのねじ山に圧力をかける圧縮変形部を簡単容易にかつ高精度に形成できるようにし、また、ねじ孔の切り上がり位置に対する圧縮変形部の配置関係を常に一定の位置に設定してプリベリングトルクのバラツキを効果的に抑え、求める安定したゆるみ止め効果が常に正確に得られる信頼度の高いゆるみ止めナットの提供を課題とする。 Therefore, in order to solve the above-mentioned problems, the present invention makes it possible to easily and accurately form a compression deformed portion that applies pressure to the screw thread of the bolt by devising the shape of the locking nut, A highly reliable locking nut that always sets the relationship of the compression deformation part to the rounded-up position at a constant position and effectively suppresses variation in pre-torque torque, and always provides the required stable locking effect. The issue is to provide
本願の請求項1記載の発明は、中心部にねじ孔を有する多角形のナット本体と、ナット本体の上面から上方に一体に連設されかつ中心部にナット本体のねじ孔に連続するねじ孔を有する円筒状ボスとを備え、円筒状ボスはその肉厚がナット本体の肉厚よりも薄く形成されていると共に、円筒状ボスの先端に、その全周、又は複数箇所をプレスによってねじ孔の外周から内方に変形させると同時にそのねじ孔径及びねじ孔ピッチを変形させてなる圧縮変形部が形成されており、ナット本体のボルトへの螺合時、円筒状ボスの圧縮変形部によりボルトのねじ山に圧力をかけることによってプリベリングトルクを増大させゆるみ止め機能を持たせるように構成したことを特徴とする。 The invention according to
本願の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、円筒状ボスにおける圧縮変形部が複数個形成されており、かつ、これらの圧縮変形部がボスの周方向に等角度づつ間隔をおいてそれぞれ形成されている一方、これら複数個の圧縮変形部のプレスによる成形時、複数個の圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部が常にねじ孔の切り上がり位置、又は常にねじ孔の切り上がり位置に対して一定角度離れた設定位置に位置するように位置設定されて形成されていることを特徴とする。 The invention according to
本願の請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、円筒状ボスにおける圧縮変形部が3個形成されており、かつ、これらの圧縮変形部がボスの周方向に120度づつ間隔をおいてそれぞれ形成されて円筒状ボスの先端が平面視三角形状を呈している一方、これら3個の圧縮変形部のプレスによる成形時、3個の圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部が常にねじ孔の切り上がり位置に位置するように位置設定されて形成されていることを特徴とする。 The invention according to
本願の請求項4記載の発明は、請求項1又は請求項2又は請求項3記載の発明において、圧縮変形部は、円筒状ボスの先端をプレスによってねじ孔の2ピッチ分外周から内方に変形させると同時にそのねじ孔径及びねじ孔ピッチを変形させることにより形成されていることを特徴とする。 The invention according to
本願の請求項5記載の発明は、中心部にねじ孔を有する多角形のナット本体における上面のねじ孔周りに、プレスによりねじ孔上端を下方側に変形させてそのねじ孔ピッチを変形させてなる圧縮変形部が複数個形成されており、かつ、これらの圧縮変形部がねじ孔の周方向に等角度づつ間隔をおいてそれぞれ形成されている一方、これら圧縮変形部のプレスによる成形時、これら圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部が常にねじ孔の切り上がり位置、又は常にねじ孔の切り上がり位置に対して一定角度離れた設定位置に位置するように位置設定されて形成されていることを特徴とする。 In the invention according to
本願の請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、圧縮変形部が3個形成されており、かつ、これらの圧縮変形部がねじ孔の周方向に120度づつ間隔をおいてそれぞれ形成されている一方、これら3個の圧縮変形部のプレスによる成形時、これら3個の圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部が常にねじ孔の切り上がり位置に位置するように位置設定されて形成されていることを特徴とする。 The invention according to
上記した本発明の請求項1記載のゆるみ止めナットの構成によれば、ナット本体にこれの上面から上方に一体に連設されかつ中心部にナット本体のねじ孔に連続するねじ孔を有する薄肉の円筒状ボスを突設し、この円筒状ボスに圧縮変形部をプレスにより形成するようにしたから、従来のゆるみ止めナットのように6角面ナット本体の形状やナット本体の肉厚などに何ら影響されることなく、薄肉で均一の円筒状ボスにプレスによる圧縮変形部を簡単容易にかつ正確に成形することができる。また、円筒状ボスの先端に、その全周、又は複数箇所をプレスによってねじ孔の外周から内方に変形させると同時にそのねじ孔径及びねじ孔ピッチを変形させてピッチエラーを起こさせる圧縮変形部が形成されているから、ナット本体のボルトへの螺合時、円筒状ボスの圧縮変形部によりボルトのねじ山に圧力をかけることによってプリベリングトルクを増大させゆるみ止めの機能を十分に発揮することができる。 According to the above-described configuration of the locking nut according to the first aspect of the present invention, the thin-walled nut having a screw hole that is integrally connected to the nut body upward from the upper surface thereof and that is continuous with the screw hole of the nut body. Since the cylindrical boss is protruded and a compression deformation part is formed on the cylindrical boss by pressing, the shape of the hexagonal nut body, the thickness of the nut body, etc., as in the conventional locking nut Without being affected at all, it is possible to easily and accurately form a compression deformed portion by pressing on a thin and uniform cylindrical boss. In addition, a compression deformation part that causes a pitch error by deforming the screw hole diameter and screw hole pitch at the same time by deforming the entire circumference or a plurality of locations at the tip of the cylindrical boss from the outer circumference of the screw hole by pressing. When the nut body is screwed onto the bolt, the preloading torque is increased by applying pressure to the screw thread of the bolt by the compression deformation part of the cylindrical boss, and the function of locking prevention is fully exhibited. be able to.
また、本発明の請求項2記載のゆるみ止めナットの構成によれば、上記した請求項1記載の効果と同様の効果が得られると共に、円筒状ボスの周方向に等角度づつ間隔をおいて形成される複数個の圧縮変形部がプレスにより成形される時、複数個の圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部が常にねじ孔の切り上がり位置、又は常にねじ孔の切り上がり位置に対して一定角度離れた設定位置に位置するように位置設定されて形成されているから、そのねじ孔の切り上がり位置に対して一つの圧縮変形部が常に一致した位置関係、又は切り上がり位置に対して常に一定角度離れた位置関係となるゆるみ止めナットが形成されることになる。これにより多数製造されるそれぞれのゆるみ止めナットにおいて、複数個の圧縮変形部のボルトのねじ山に対するプリベリングトルクのバラツキを高精度に抑えて常に安定よく作用させることができ、常に信頼度の高いゆるみ止めナットが得られる。 Further, according to the structure of the locking nut according to
また、本発明の請求項3記載のゆるみ止めナットの構成によれば、上記した請求項1記載の効果と同様の効果が得られると共に、円筒状ボスにおける圧縮変形部が3個形成されており、かつ、これらの圧縮変形部がボスの周方向に120度づつ間隔をおいてそれぞれ形成されて円筒状ボスの先端が平面視三角形状を呈している一方、3個の圧縮変形部がプレスにより成形される時、3個の圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部が常に円筒状ボスにおけるねじ孔の切り上がり位置に一致するように位置設定されて形成されているから、そのねじ孔の切り上がり位置に対して一つの圧縮変形部が常に一致した位置関係となるゆるみ止めナットが形成されることになる。これにより多数製造されるそれぞれのゆるみ止めナットにおいて、3個の圧縮変形部によるボルトのねじ山に対するプリベリングトルクのバラツキを高精度に抑えて常に安定よく作用させることができ、常に信頼度の高いゆるみ止めナットが得られる。 Moreover, according to the structure of the locking nut of
また、本願の請求項4記載のゆるみ止めナットによれば、圧縮変形部は、円筒状ボスの先端をプレスによってねじ孔の2ピッチ分外周から内方に変形されると同時にそのねじ孔径及びねじ孔ピッチを変形されることにより形成されているので、ナット本体のボルトへの螺合時、円筒状ボスの圧縮変形部によりボルトのねじ山に求める圧力を容易にかつ正確にかけることが可能となり、求めるプリベリングトルクを容易に設定できてゆるみ止めの機能を十分に発揮することができる。 According to the loosening prevention nut of
また、本発明の請求項5記載のゆるみ止めナットの構成によれば、中心部にねじ孔を有する多角形のナット本体における上面のねじ孔周りに、プレスによりねじ孔上端を下方側に変形させてピッチエラーを起こさせる圧縮変形部が形成されていることにより、ナット本体のボルトへの螺合時、圧縮変形部によりボルトのねじ山に圧力をかけることによってプリベリングトルクを増大させゆるみ止めの機能を発揮でき、しかも、ねじ孔の周方向に等角度づつ間隔をおいて形成される複数個の圧縮変形部がプレスにより成形される時、複数個の圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部が常にねじ孔の切り上がり位置、又は常にねじ孔の切り上がり位置に対して一定角度離れた設定位置に位置するように位置設定されて形成されているから、そのねじ孔の切り上がり位置に対して一つの圧縮変形部が常に一致した位置関係、又は切り上がり位置に対して常に一定角度離れた位置関係となるゆるみ止めナットが形成されることになる。従って、このように位置設定された条件のもとで多数製造されるそれぞれのゆるみ止めナットにあっては、複数個の圧縮変形部によるトータルのボルトのねじ山に対するプリベリングトルクのバラツキを高精度に抑えて常に安定よく作用させることができ、常に信頼度の高いゆるみ止めナットが得られる。 According to the structure of the locking nut according to
さらに、本発明の請求項6記載のゆるみ止めナットの構成によれば、上記した請求項5記載の効果と同様の効果が得られると共に、ねじ孔の周方向に120度づつ間隔をおいて形成される3個の圧縮変形部がプレスにより成形される時、3個の圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部が常に円筒状ボスにおけるねじ孔の切り上がり位置に一致するように位置設定されて形成されているから、そのねじ孔の切り上がり位置に対して一つの圧縮変形部が常に一致した位置関係となるゆるみ止めナットが形成されることになる。このように位置設定された条件のもとで多数製造されるそれぞれのゆるみ止めナットにあっては、3個の圧縮変形部によるトータルのボルトのねじ山に対するプリベリングトルクのバラツキを高精度に抑えて常に安定よく作用させることができ、常に信頼度の高いゆるみ止めナットが得られる。 Furthermore, according to the structure of the locking nut according to
以下本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1〜図4は、本発明に係るゆるみ止めナットの実施例を示し、このナット1は、中心部にねじ孔2を有する6角形のナット本体3と、ナット本体3の上面から上方に一体に連設されかつ中心部にナット本体3のねじ孔2に連続するねじ孔4を有する円筒状ボス5とを備えている。円筒状ボス5はその肉厚がナット本体5の肉厚よりも薄く形成されていると共に、円筒状ボス5の先端の3箇所をプレスによってねじ孔4の2ピッチ分外周から内方に、つまり円筒状ボス5の先端を横から変形させると同時にそのねじ孔径及びねじ孔ピッチを変形させてピッチエラーを起こさせる3個の圧縮変形部6…6が形成されている。 1 to 4 show an embodiment of a locking nut according to the present invention. This
圧縮変形部6…6は円筒状ボス5の周方向に120度づつ間隔をおいてそれぞれ形成されている一方、これらの圧縮変形部6…6のプレスによる成形時には、3個の圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部6が常にねじ孔4の切り上がり位置(立ち上がり位置)4aに一致するように位置設定されたうえで平面視三角おにぎり形状に成形されている。これにより、ねじ孔4の切り上がり位置4aに対して一つの圧縮変形部6が常に一致した位置関係のナット1が形成される。その結果、製造されたそれぞれのナット1において、ボルト(図示せず)に対するプリベリングトルクをよりバラツキなく常に安定よく作用させる構造となっている。 The
次に、以上のように構成した本発明に係るゆるみ止めナットの作用について説明する。 Next, the operation of the locking nut according to the present invention configured as described above will be described.
ナット本体3にこれの上面から上方に一体に連設されかつ中心部にナット本体3のねじ孔2に連続するねじ孔4を有する薄肉の円筒状ボス5を突設し、この円筒状ボス5に3個の圧縮変形部6…6をプレスにより形成するようにしたから、従来のゆるみ止めナットのように6角面ナット本体の形状やナット本体の肉厚などに何ら影響されることなく、薄肉で均一の円筒状ボス5にプレスによる圧縮変形部6…6を簡単容易にかつ正確に成形することができる。また、圧縮変形部6…6はプレスによってねじ孔4の先端から2ピッチ分を外周から内方に変形されると同時にそのねじ孔径及びねじ孔ピッチが変更されてピッチエラーを起こさせるように形成されているから、ナット本体3のボルトへの螺合時、円筒状ボス5の圧縮変形部6…6によりボルトのねじ山に圧力をかけることによってプリベリングトルクを増大させゆるみ止めの機能を十分に発揮することができる。 A thin
しかも、円筒状ボス5の周方向に120度づつ間隔をおいて形成される3個の圧縮変形部6…6は、そのプレスにより成形される時、3個の圧縮変形部のうち、一つの圧縮変形部6が常に円筒状ボス5におけるねじ孔4の切り上がり位置4aに一致するように位置設定されて平面視三角おにぎり形状に成形されているから、ねじ孔4の切り上がり位置4aに対して一つの圧縮変形部6が常に一致した位置関係となるゆるみ止めナット1が形成されることになる。これにより多数製造されるそれぞれのゆるみ止めナット1において、3個の圧縮変形部6…6のトータルによるボルトのねじ山に対するプリベリングトルクのバラツキを高精度に抑えて常に安定よく作用させることができ、常に信頼度の高いゆるみ止めナットが得られる。 Moreover, the three
上記した実施例では、円筒状ボス5に、3個の圧縮変形部6…6を等角度おいて形成したものについて説明したが、この他例えば一つの圧縮変形部6を円筒状ボス5の先端側全周にわたるように形成してもよい。このように形成した場合にも、薄肉で均一の円筒状ボス5にプレスによる圧縮変形部6を簡単容易にかつ正確に成形することができるし、また、圧縮変形部6はプレスによってねじ孔4の先端から2ピッチ分を外周から内方に変形されると同時にそのねじ孔径及びねじ孔ピッチが変更されてピッチエラーを起こさせるように形成されているので、ナット本体3のボルトへの螺合時、円筒状ボス5の圧縮変形部6によりボルトのねじ山に圧力をかけることによってプリベリングトルクを増大させゆるみ止めの機能を十分に発揮することができる。 In the above-described embodiment, the
また、上記した圧縮変形部6は、1個や3個に限らず2個や4個など複数個設けるようにしてもよい。なお、複数個設ける場合、圧縮変形部6…6を円筒状ボス5の周方向に等角度をおいてそれぞれ形成する一方、これらの圧縮変形部6…6をプレスにより成形する時、複数個の圧縮変形部6…6のうち、一つの圧縮変形部6が常にねじ孔2の切り上がり位置4aに一致するように位置設定するか、もしくは一つの圧縮変形部6が常にねじ孔2の切り上がり位置4aに対して常に一定角度離れた定位置となるように位置設定して形成する。このように構成することにより、先の実施例の場合と同様に多数製造されるそれぞれのゆるみ止めナット1において、複数個の圧縮変形部6…6のボルトのねじ山に対するプリベリングトルクのバラツキを高精度に抑えて常に安定よく作用させることができ、常に信頼度の高いゆるみ止めナットが得られる。 Further, the
さらに、ナット本体3は6角形に限られるものではなく、4角形や8角形、12角形などの多角形ナット本体であってもよいし、また、多角形ナット本体の下面側に大径のフランジ(鍔部)を一体に連設したものであってもよい。なお、上記した実施例では圧縮変形部6…6として、プレスによりねじ孔4の先端から2ピッチ分を外周から内方に変形させることにより形成したけれども、必ずしも2ピッチ分でなくてもよい。 Further, the
図5〜図7は、本発明に係るゆるみ止めナットの別の実施例を示し、このナット11は、中心部にねじ孔12を有する6角形のナット本体13における上面のねじ孔12周りに、プレスによりねじ孔上端を上から下方に変形させてそのねじ孔ピッチを変形させてなる圧縮変形部16…16が3個形成されており、かつ、これらの圧縮変形部16…16がねじ孔12の周方向に120度づつ間隔をおいてそれぞれ形成されている一方、これら3個の圧縮変形部16…16のプレスによる成形時、これら3個の圧縮変形部16…16のうち、一つの圧縮変形部16が常にねじ孔12の切り上がり位置12aに位置するように位置設定されて形成されている。 5 to 7 show another embodiment of the locking nut according to the present invention. The
従って、この別の実施例のゆるみ止めナット11においても、前述の実施例のゆるみ止めナット1と同様にねじ孔12の切り上がり位置12aに対して一つの圧縮変形部6が常に一致した位置関係となるゆるみ止めナット1が形成されることになる。その結果、このように位置設定された条件のもとで多数製造されるそれぞれのゆるみ止めナット11にあっては、3個の圧縮変形部16…16のトータルによるボルト(図示せず)のねじ山に対するプリベリングトルクのバラツキを高精度に抑えて常に安定よく作用させることができ、常に信頼度の高いゆるみ止めナットが得られる。 Therefore, also in the locking
この別の実施例では、ナット本体13における上面のねじ孔12周りに、3個の圧縮変形部16…16を等角度おいて形成したものについて説明したが、圧縮変形部16は、3個に限らず例えば2個や4個など複数個設けるようにしてもよい。また、複数個設ける場合、圧縮変形部16…16をねじ孔12の周方向に等角度をおいてそれぞれ形成する一方、これらの圧縮変形部16…16をプレスにより成形する時、複数個の圧縮変形部16…16のうち、一つの圧縮変形部16が常にねじ孔12の切り上がり位置12aに一致するように位置設定するか、もしくは一つの圧縮変形部16が常にねじ孔12の切り上がり位置12aに対して常に一定角度離れた定位置となるように位置設定して形成する。このように位置設定された構成とすることにより、先の実施例の場合と同様に多数製造されるそれぞれのゆるみ止めナット11において、複数個の圧縮変形部16…16のトータルによるボルトのねじ山に対するプリベリングトルクのバラツキを高精度に抑えて常に安定よく作用させることができ、常に信頼度の高いゆるみ止めナットが得られる。 In this other embodiment, the description has been given of the case where the three
また、ナット本体3は6角形に限られるものではなく、4角形や8角形、12角形などの多角形ナット本体であってもよいし、また、多角形ナット本体の下面側に例えば大径のフランジ(鍔部)を一体に連設したフランジ付きのものや、これらのナット本体の下面側に複数の溶接用の突起を一体に設けた溶接突起付きのものであってもよい。なお、溶接突起付きのナット本体の突起としては、例えばナット本体の下面から3つ又は4つの突起が下方又は斜め放射状方向に突出しかつそれぞれが断面視三角形状又は四角形状を呈するものであったり、或いはナット本体の下面から断面視円形を呈する複数個の突起が下方に一体に突出するようなものであってもよい。 The
また、図5において17はナット本体13の上面に設けたゆるみ止めナット11の種類やメーカーを示すための刻印記号である。この記号により例えば一つの圧縮変形部16が常にねじ孔12の切り上がり位置12aに一致するように位置設定されたゆるみ止めナット11であるか、或いは一つの圧縮変形部16が常にねじ孔12の切り上がり位置12aに対して常に一定角度離れた定位置となるように位置設定されたゆるみ止めナットであるかなどの識別や、他のナットとの区別を行い混同や誤認使用などを防止するために設けたものである。 In FIG. 5,
1 ゆるみ止めナット
2 ねじ孔
3 ナット本体
4 ねじ孔
4a 切り上がり位置
5 円筒状ボス
6 圧縮変形部
11 ゆるみ止めナット
12 ねじ孔
12a 切り上がり位置
13 ナット本体
16 圧縮変形部DESCRIPTION OF
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CN113883153A (en) * | 2021-10-08 | 2022-01-04 | 河南航天精工制造有限公司 | Method for reducing locking torque of self-locking nut and self-locking nut assembly |
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