JP2018194628A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【構成】 画像形成装置100は、排気装置10を含む。排気装置10は、ダクト本体80、ダクト取付部材90を含む。ダクト本体80およびダクト取付部材90が一体となって、定着ユニット44の周辺と、装置本体12の排気口とを連通する第1通気路130および第2通気路140を形成する。第1通気路130には、第1ファン110、第1ヒータ162および第1フィルタ114が設けられる。第2通気路140には、第2ファン112、第2ヒータ164および第2フィルタ116が設けられる。第1ヒータ162は、第1通気路130を流れる空気を加熱する。第2ヒータ164は、第2通気路140を流れる空気を加熱する。
【効果】 UFPの発生量を抑制することができる。
【選択図】 図2

Description

この発明は画像形成装置に関し、特にたとえば、定着部の周辺の空気を装置本体の外部に排出するための通気路を有する、画像形成装置に関する。
特許文献1には、背景技術の画像形成装置の一例が開示される。背景技術の画像形成装置は、定着部の周辺と装置本体の外部とを連通する排気風路が形成された搬送ガイドを備える。排気風路には、定着部の周辺の空気を吸引して装置本体の外部に排出するためのファンおよびファンの通風方向下流に配置されるフィルタが設けられる。
特開2007−316418号公報
近年、画像形成装置で発生するUFP(超微粒子:Ultra Fine Particle)と呼ばれる、粒径がサブミクロンあるいはそれ以下の微粒子の画像形成装置の外部への放出量に対する規制が強化され、その対策が求められている。
特に電子写真方式の画像形成装置では、未定着トナー画像が定着部で用紙に加熱定着される際に、加熱溶融されたトナーもしくは定着部材に含まれる揮発成分が揮発し、紙からは紙に含まれる水分が加熱され水蒸気となって蒸発する。この定着部で加熱され発生した水蒸気が、定着部より温度の低い下流側の空気に触れ冷却されると過飽和状態になって前記揮発成分との反応が進むため、UFPが発生し易くなるという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、UFPの発生量を抑制し、装置外部への放出を効果的に防止できる、画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、装置本体、定着部、排気ダクト、第1フィルタ、第1ファンおよび第1ヒータを備える画像形成装置である。定着部は、記録媒体に転写されたトナー像を加熱して定着させる。排気ダクトは、底面と天面とを有する筒状に形成され、定着部からの空気を通す第1吸気口を有し、空気を装置本体の外部に導く第1通気路を形成する。第1フィルタは、第1通気路に設けられる。この第1フィルタには、少なくとも超微粒子(UFP)を捕集するためのUFP用のフィルタが含まれる。第1ファンは、第1フィルタよりも第1吸気口側に設けられ、当該第1吸気口を通して空気を吸引して、第1フィルタに空気を送風する。第1ヒータは、第1通気路中で第1フィルタより上流側に設けられ、第1通気路を流れる空気を加熱する。第1ヒータは、たとえば電気ヒータまたはセラミックヒータ等である。
第1の発明によれば、UFPの発生量を抑制でき、装置外部への放出を効果的に防止できる。
第2の発明は、第1の発明に従属する画像形成装置であって、第1ファンは、遠心ファンであり、第1ヒータより空気の流れの上流側に配置される。この遠心ファンには、シロッコファンやターボファン等が使用される。
第2の発明によれば、UFPの発生量を抑制でき、装置外部への放出を効果的に防止できる。
第3の発明は、第2の発明に従属する画像形成装置であって、第1通気路は、第1ファンおよび第1フィルタの間に設けられる第1圧縮空間を含み、第1ヒータは、第1圧縮空間に配置される。
第3の発明によれば、UFPの発生量を効率良く抑制することができる。
第4の発明は、第3の発明に従属する画像形成装置であって、第1ヒータは、第1圧縮空間の底面に配置される。
第4の発明によれば、UFPの発生量を効率良く抑制することができる。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、排気ダクトにおいて第1通気路に並行して形成され、定着部からの空気を通す第2吸気口を有し、空気を装置本体の外部に導く第2通気路、第2通気路に設けられる第2フィルタ、第2フィルタよりも第2吸気口側に設けられ、当該第2吸気口を通して空気を吸引して、当該第2フィルタに送風する第2ファン、および第2通気路中で第2フィルタよりも上流側に設けられ、第2通気路を流れる空気を加熱する第2ヒータをさらに備える。
第5の発明によれば、装置本体の外部へ放出されるUFPの量を効果的に低減させることができる。
第6の発明は、第5の発明に従属する画像形成装置であって、第2ファンは、遠心ファンであり、第2ヒータより空気の流れの上流側に配置される。
第7の発明は、第6の発明に従属する画像形成装置であって、第2通気路は、第2ファンおよび第2フィルタの間に設けられる第2圧縮空間を含み、第2ヒータは、第2圧縮空間に配置される。
第8の発明は、第7の発明に従属する画像形成装置であって、第2ヒータは、第2圧縮空間の底面に配置される。
第6ないし第8の発明によれば、UFPの発生量を効率良く抑制することができる。
第9の発明は、第5ないし第8のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、第1ヒータおよび第2ヒータは、第1通気路と第2通気路とを仕切る境界壁に一体的に設けられる。
第9の発明によれば、第1の発明と同様の作用効果を奏するとともに、部品点数を削減でき、ひいては製造コストを低減できる。
この発明によれば、UFPの発生量を抑制し、装置外部への放出を効果的に防止できる。
図1はこの発明の第1実施例である画像形成装置の概略構成を示す図解図である。 図2は図1の画像形成装置が備える排気装置を前面上部から見た斜視図である。 図3はダクト取付部材を取り付けた状態の排気装置を背面下部から見た斜視図である。 図4はダクト取付部材を外した状態の排気装置を背面下部から見た斜視図である。 図5は排気装置の第1通気路を示す概略断面図である。 図6は排気装置の第2通気路を示す概略断面図である。 図7は排気装置の内部構造を画像形成装置の右側面部から見た概略断面図である。 図8は図7のVIII-VIII断面図である。 図9は第2実施例における排気装置を前面上部から見た斜視図である。 図10は第2実施例における第1通気路を示す概略断面図である。 図11は第2実施例における第2通気路を示す概略断面図である。 図12は第3実施例における排気装置を背面下部から見た斜視図である。[第1実施例] この発明の一実施例である画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成装置であって、図1に示すように、帯電、露光、現像、転写および熱定着というプロセスを経ることによって、用紙(記録媒体)の表面上および裏面上に多色または単色の画像を形成(印刷)する。
この第1実施例では、画像形成装置100は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。ただし、画像形成装置100は、複合機に限定される必要はなく、複写機、プリンタおよびファクシミリのいずれかであってもよい。また、画像形成装置100は、カラー機であってもよいし、モノクロ機であってもよい。
先ず、画像形成装置100の基本構成について概略的に説明する。図1に示すように、画像形成装置100は、画像読取部14および画像形成部30等を備える装置本体12を含む。
画像読取部14は、画像形成部30の上方に配置される。この画像読取部14は、透明材によって形成される原稿載置台16を備える。原稿載置台16の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー18が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー18には、原稿載置トレイ20に載置された原稿を画像読取位置22に対して1枚ずつ自動的に給紙するADF(自動原稿送り装置)24が設けられる。また、図示は省略するが、原稿載置台16の前面側には、ユーザによる印刷開始指示等の入力操作を受け付けるタッチパネルおよび操作ボタン等を含む操作部が設けられる。
また、画像読取部14には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取ユニット26が内蔵される。画像読取ユニット26は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
画像形成部30は、露光装置32、現像器34、感光体ドラム36、感光体クリーナユニット38、帯電器40、転写ユニット42および定着ユニット(定着部)44等を備え、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ52に排出する。用紙上に画像を形成するための画像データとしては、画像読取部14で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
なお、画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器34、感光体ドラム36、感光体クリーナユニット38および帯電器40のそれぞれは、各色に応じた4種類の静電潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。
感光体ドラム36は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、帯電器40は、この感光体ドラム36の表面を所定の電位に帯電させる部材である。また、露光装置32は、レーザダイオード(LD)およびポリゴンミラー等を備えたレーザスキャニングユニットとして構成され、感光体ドラム36の下方に配置される。露光装置32は、帯電された感光体ドラム36の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム36の表面に形成する。現像器34は、感光体ドラム36上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、感光体クリーナユニット38は、現像および画像転写後における感光体ドラム36の表面に残留したトナーを除去する。
転写ユニット42は、中間転写ベルト54、駆動ローラ56、従動ローラ58、4つの中間転写ローラ60および2次転写ローラ62などを備え、感光体ドラム36の上方に配置される。なお、転写ユニット42は、必ずしも中間転写ベルト54を備える必要はなく、感光体ドラム36上のトナー像が用紙に直接転写される構成を採用することもできる。
中間転写ベルト54は、可撓性を有する無端状のベルトであって、カーボンブラック等の導電性材料を適宜配合した合成樹脂またはゴム等によって形成される。中間転写ベルト54は、駆動ローラ56および従動ローラ58によって懸架され、その外周面が感光体ドラム36の外周面に当接するように配置される。そして、中間転写ベルト54は、駆動ローラ56の回転駆動に伴い、所定方向に周回移動する。
駆動ローラ56は、図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。従動ローラ58は、中間転写ベルト54の周回移動に伴って回転すると共に、中間転写ベルト54に一定の張力を与えて中間転写ベルト54の弛みを防止する。
中間転写ローラ60は、中間転写ベルト54を挟んで各感光体ドラム36と対向する位置のそれぞれに配置される。画像形成時には、中間転写ローラ60に所定の電圧(1次転写電圧)が印加されることによって、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用により、感光体ドラム36の外周面に形成されたトナー像が中間転写ベルト54の外周面に転写される。
2次転写ローラ62は、駆動ローラ56との間で中間転写ベルト54を押圧するように設けられる。画像形成時には、2次転写ローラ62に所定の電圧(2次転写電圧)が印加されることによって、中間転写ベルト54と2次転写ローラ62との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用により、中間転写ベルト54と2次転写ローラ62との間の転写ニップ域を用紙が通過する間に、中間転写ベルト54の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写(2次転写)される。
定着ユニット44は、ヒートローラ64および加圧ローラ66を備え、2次転写ローラ62の上方に配置される。ヒートローラ64は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ64と加圧ローラ66との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
このような装置本体12の内部には、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50からの用紙をレジストローラ68、2次転写ローラ62および定着ユニット44を経由させて排紙トレイ52に送るための第1用紙搬送路L1が形成される。ただし、レジストローラ68、2次転写ローラ62および定着ユニット44が上下方向に並んで配置される。このため、第1実施例の第1用紙搬送路L1は、用紙を縦方向に搬送する縦搬送路である。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、表面側の印刷が終了して定着ユニット44を通過した後の用紙を、2次転写ローラ62の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に戻すための第2用紙搬送路L2が形成される。この第1用紙搬送路L1および第2用紙搬送路L2には、用紙に対して補助的に推進力を与えるための複数の搬送ローラ70が適宜設けられる。
また、装置本体12の内部の所定位置には、CPUおよびメモリ等を含む制御部が設けられる。制御部は、ユーザの入力操作などに応じて、画像形成装置100の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置100に種々の動作を実行させる。
装置本体12において片面印刷を行う際には、用紙は、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から1枚ずつ第1用紙搬送路L1に導かれ、搬送ローラ70によってレジストローラ68まで搬送される。そして、レジストローラ68によって、用紙の先端と中間転写ベルト54上の画像情報の先端とが整合するタイミングで用紙が2次転写ローラ62(転写ニップ部)に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット44(定着ニップ部)を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融して固着されて、排紙トレイ52上に用紙が排出される。
一方、両面印刷を行う際には、表面側の印刷が終了して定着ユニット44を通過した用紙の後端部が排紙トレイ52近傍の搬送ローラ70まで到達したとき、この搬送ローラ70を逆回転させることによって、用紙が逆走して第2用紙搬送路L2に導かれる。第2用紙搬送路L2に導かれた用紙は、搬送ローラ70によって第2用紙搬送路L2を搬送されて、レジストローラ68の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に導かれる。この時点で用紙の表裏は反転されるので、その後、レジストローラ68を経て、2次転写ローラ62および定着ユニット44を用紙が通過することによって、用紙の裏面側に印刷が行われる。
また、装置本体12の内部には、排気装置10が設けられる。排気装置10は、定着ユニット44の上方に配置される。
図2は図1の画像形成装置100が備える排気装置10を前面上部から見た斜視図である。図3はダクト取付部材90を取り付けた状態の排気装置10を背面下部から見た斜視図である。図4はダクト取付部材90を外した状態の排気装置10を背面下部から見た斜視図である。図5は排気装置10の第1通気路130を示す概略断面図である。図6は排気装置10の第2通気路140を示す概略断面図である。図7は排気装置10の内部構造を画像形成装置100の右側面部から見た概略断面図である。図8は図7VIII-VIII断面図である。なお、図2においては、ダクト本体80の天壁を省略した断面図である。
図2ないし図4に示すように、排気装置10は、ダクト本体80、ダクト取付部材90
第1ファン110、第2ファン112、第1フィルタ114、第2フィルタ116、第3ファン118、第4ファン120およびヒータ160を含む。
ダクト本体80およびダクト取付部材90が一体となって排気ダクトを構成し、この排気ダクトには、図5および図6に示すように、第1通気路130および第1通気路130に並行する第2通気路140が形成される。第1通気路130および第2通気路140は、筒状に形成され、定着ユニット44下流側の空気を吸い込む第1吸気口92aおよび第2吸気口94aを有し、第1吸気口92aおよび第2吸気口94aから吸い込んだ空気を装置本体12の外部に導く。
第1通気路130には、第1ファン110が設けられ、第2通気路140には、第2ファン112が設けられる。定着ユニット44下流側の空気は、第1ファン110および第2ファン112によって第1通気路130および第2通気路140に吸引され、第1通気路130および第2通気路140を通って装置本体12(画像形成装置100)の外部に排出される。このため、排気装置10では、定着ユニット44側が空気の流れ(空気流)の上流側となり、装置本体12の排気口側が空気流の下流側となる。
第1通気路130および第2通気路140は、空気の流れの方向において複数の空間に分割される。第1実施例では、第1通気路130および第2通気路140は、空気流の上流側から順に、吸気空間808,810、圧縮空間848,850、接続空間、排気空間を含む(図5および図6参照)。
詳細は後述するが、吸気空間808,810は、ダクト取付部材90およびダクト本体80によって形成され、圧縮空間848,850、接続空間、排気空間は、ダクト本体80の内部に形成される。
ダクト取付部材90は、たとえば金属プレート(板金)である。ダクト取付部材90は、装置本体12に取り付けられ、ダクト取付部材90の上側にダクト本体80がねじ等の固定部材によって取り付けられる。
また、ダクト取付部材90には、第1開口端92および第2開口端94が設けられる(図3参照)。第1開口端92および第2開口端94は、互いに離れた位置(異なる位置)に配置される。具体的には、第1開口端92および第2開口端94は、前後方向(ヒートローラ64および加圧ローラ66の軸方向)に並んで配置される。第1開口端92は、第2開口端94よりも前面側の所定の位置に配置される。この第1開口端92によって、第1吸気口92aが形成される。また、第2開口端94は、第1開口端92が配置される第1位置から離れた位置に配置される。この第2開口端94によって、第2吸気口94aが形成される。したがって、第2吸気口94aは、第1吸気口92aから離れた位置に配置される。また、第1吸気口92aは、前後方向における定着ユニット44の中央部よりも前面側に配置される。また、第2吸気口94aは、前後方向における定着ユニット44の中央部よりも背面側に配置される。
これらの第1吸気口92a(第1開口端92)および第2吸気口94a(第2開口端94)は、定着ユニット44の周辺に配置される。たとえば、第1吸気口92aおよび第2吸気口94aは、定着ユニット44の略真上に位置する。具体的には、第1吸気口92aおよび第2吸気口94aは、定着ユニット44の定着ニップ部の略真上に位置する。あるいは定着ニップ後から略鉛直方向に延びた紙搬送路の略真上にある。
ダクト本体80は、たとえば合成樹脂からなる部材である。このダクト本体80は、複数の部分で構成される。具体的には、ダクト本体80は、空気流の上流側から順に、吸気部800、圧縮部840、ファン保持部910およびフィルタ保持部880を含む(図2参照)。
吸気部800は、ダクト取付部材90とともに、吸気空間808,810を形成する。また、圧縮部840は、圧縮空間848,850を形成し、ファン保持部910は、接続空間を形成し、フィルタ保持部880は、排気空間を形成する(図5および図6参照)。以下、各部分の詳細な構造について説明する。
図4ないし図6に示すように、吸気部800は、ダクト本体80の最も前面側に形成される。吸気部800は、流路空間形成部802および境界壁804を含む。流路空間形成部802は、天壁802aおよび側壁802bを含む。天壁802aは、前後略水平方向に延びる板状の部材である。この天壁802aは、吸気部800の上側を封止する。また、天壁802aの一部は、ダクト本体80の前面側の天壁を構成する。側壁802bは、上側の端部(上端縁)が天壁802aに接続され、下方に延びる。側壁802bの下側の端部(下端縁)は、ダクト取付部材90がダクト本体80に取り付けられた場合に、ダクト取付部材90に当接(密着)する。
このため、吸気部800の天壁802a、吸気部800の側壁802bおよびダクト取付部材90によって区画され、上下方向に延びる空間806が形成される。図4および図7から分かるように、空間806は、境界壁804によって前面側と背面側に仕切られる。境界壁804よりも前面側の空間が第1通気路130の一部である第1吸気空間808となり、境界壁804よりも背面側の空間が第2通気路140の一部である第2吸気空間810となる。
ただし、境界壁804は、前後方向において、第1開口端92および第2開口端94の間に配置される。したがって、図3に示すように、第1吸気空間808は、第1吸気口92aによって定着ユニット44の周辺に連通され、第2吸気空間810は、第2吸気口94aによって定着ユニット44の周辺に連通される。
また、第1吸気空間808の流路断面積(側壁802bおよび境界壁804によって区画される第1吸気空間808の前後左右方向の大きさ)は、第1吸気口92aの開口面積よりも大きく設定される。また、第2吸気空間810の流路断面積(側壁802bおよび境界壁804によって区画される第2吸気空間810の前後左右方向の大きさ)は、第2吸気口94aの開口面積よりも大きく設定される。
また、図4ないし図6に示すように、吸気部800には、第1ファン110および第2ファン112が設けられる。
第1ファン110は、第1吸気空間808に設けられる。ただし、第1ファン110は、第1吸気空間808の最上部(天面側)に配置される。つまり、第1ファン110は、第1吸気空間808の先端部(ダクト取付部材90との当接部)とは間隔を隔てて配置される。具体的には、第1ファン110は、境界壁804よりも前面側の流路空間形成部802の天壁802aに取り付けられる。また、第1ファン110は、前後方向において、第1吸気空間808の背面側に配置される。さらに、第1ファン110は、左右方向において、第1吸気空間808の左側に配置される。
第2ファン112は、第2吸気空間810に設けられる。ただし、第2ファン112は、第2吸気空間810の最上部(天面側)に配置される。つまり、第2ファン112は、第2吸気空間810の先端部(ダクト取付部材90との当接部)とは間隔を隔てて配置される。具体的には、第2ファン112は、境界壁804よりも背面側の流路空間形成部802の天壁802aに取り付けられる。また、第2ファン112は、前後方向において、第2吸気空間810の背面側に配置される。さらに、第2ファン112は、左右方向において、第1ファン110の反対側(第2吸気空間810の右側)に配置される。
第1ファン110および第2ファン112は、複数のブレード(羽根)を有する遠心ファンであり、たとえばシロッコファン(多翼ファン)またはターボファンである。第1ファン110および第2ファン112は、複数のブレードの回転軸方向が、上下方向に設定される。このため、第1ファン110および第2ファン112は、下側の空間から空気を吸引(吸気)して、遠心力を利用して水平方向に空気を圧縮して送風する。
ただし、前面側(第1吸気空間808)に設けられる第1ファン110は、背面側(第2吸気空間810)に設けられる第2ファン112よりも大型のファンである。第1通気路は、第2通気路よりも長く通気抵抗が高いので、このように第1ファンを第2ファンより大型化することで第2通気路の排気流量と同じ排気流量を確保できる。
また、第1ファン110の排気方向および第2ファン112の排気方向は、背面側に設定される。このため、第1吸気空間808および第2吸気空間810における空気流の方向は、第1ファン110および第2ファン112によって垂直に曲げられる。
図5に示すように、流路空間形成部802の背面側の側壁には、第1ファン110の排気口に対応するように第3開口端816が形成される。第3開口端816によって、第1連通口816aが形成される。この第1連通口816aによって、第1吸気空間808は、後述する第1圧縮空間848に連通される。
また、図6に示すように、流路空間形成部802の背面側の側壁には、第2ファン112の排気口に対応するように第4開口端818が形成される。第4開口端818によって、第2連通口818aが形成される。この第2連通口818aによって、第2吸気空間810は、後述する第2圧縮空間850に連通される。
図2、図5および図6に示すように、圧縮部840は、吸気部800の下流側(背面側)に形成される。圧縮部840は、流路空間形成部842および境界壁844を含む。流路空間形成部842は、天壁842a、底壁842b、第1側壁842cおよび第2側壁842dを含む。天壁842a、底壁842b、第1側壁842cおよび第2側壁842dのそれぞれは、前後方向に延びる板状の部材である。天壁842aは、圧縮部840の上側を封止する。底壁842bは、天壁842aに対向するように設けられ、圧縮部840の下側を封止する。第1側壁842cは、天壁842aの右側の周縁と、底壁842bの右側の周縁とを接続する。第2側壁842dは、天壁842aの左側の周縁と、底壁842bの左側の周縁とを接続する。
このため、天壁842a、底壁842b、第1側壁842cおよび第2側壁842dによって区画され、前後方向に延びる筒状の空間が形成される。この空間は、境界壁844によって、左側と右側に仕切られる。境界壁844よりも左側の空間が第1通気路130の一部である第1圧縮空間848となり、境界壁844よりも右側の空間が第2通気路140の一部である第2圧縮空間850となる。
ただし、上述したように、第1吸気空間808は、第2吸気空間810よりも前面側に配置されるため、第1圧縮空間848は、第2圧縮空間850よりも長い。
また、第1圧縮空間848および第2圧縮空間850のそれぞれの流路断面積は、第1ファン110および第2ファン112の排気口の開口面積よりも大きい。また、第2圧縮空間850の前後方向の大きさ(長さ)は、第2ファン112の前後方向の大きさよりも大きい。このため、第2圧縮空間850は、第2ファン112から送り込まれる空気を受け入れるための充分な容積(容量)を有する。第1圧縮空間848は、第2圧縮空間850よりも長いので、さらに大きな容積(容量)を有する。
さらに、図8に示すように、第1圧縮空間848の一部は、第2吸気空間810の左上に重なる。このため、第1圧縮空間848と第2吸気空間810とが上下方向において重なる部分では、第2吸気空間810の上側の幅が狭くなる。ただし、第2吸気空間810の下側の部分は、第1圧縮空間848と上下に重ならないので、左右方向の幅が狭くならない。このため、第2吸気空間810は、下側の部分においては、左右方向の全体を吸気空間として使用することができる。つまり、第2吸気空間810をできるだけ大きく設定することができる。
さらに、図2、図5および図6に示すように、第1圧縮空間848および第2圧縮空間850は、空気流の下流側に行くにつれて(前面側から背面側に行くにつれて)、流路断面積が大きくなる。つまり、第1圧縮空間848および第2圧縮空間850は、空気の流路を拡幅し、第1ファン110および第2ファン112から排出された空気を整流および昇圧するディフューザ部として機能する。
流路空間形成部842の天壁842aは、略水平方向に設けられる。一方、流路空間形成部842の底壁842bは、前面側から背面側に行くにつれて下り勾配となる傾斜部を含む。したがって、第1圧縮空間848および第2圧縮空間850は、前面側から背面側に行くにつれて、上下方向の幅が大きくなる。
また、第1側壁842cおよび第2側壁842dのそれぞれは、前面側から背面側に行くにつれて境界壁844から左右方向に離れるように傾斜する傾斜部を含む。したがって、第1圧縮空間848および第2圧縮空間850は、前面側から背面側に行くにつれて、左右方向の幅が大きくなる。
以上のように、第1圧縮空間848および第2圧縮空間850は、前面側から背面側に行くにつれて、上下方向および左右方向の幅が大きくなるので、流路断面積が大きくなる。
図2、図5、図6および図7に示すように、ファン保持部910は、圧縮部840の下流側(背面側)に形成される。ファン保持部910は、流路空間形成部912および境界壁914を含む。流路空間形成部912は、前後方向に延びる筒状の部材であり、流路空間形成部842に連続して設けられる。流路空間形成部912の内部には、断面略矩形状の空間(接続空間)が形成される。
ファン保持部910の接続空間は、境界壁914によって、左側と右側に仕切られる。境界壁914よりも左側の空間が第1通気路130の一部である第1接続空間となり、境界壁914よりも右側の空間が第2通気路140の一部である第2接続空間となる。
境界壁914の前端縁は、圧縮部840の境界壁844の後端縁に当接(密着)する。このため、第1接続空間の前端部は、第1圧縮空間848に連通され、第2接続空間の前端部は、第2圧縮空間850に連通される。
ただし、第1接続空間の流路断面積と、第2接続空間の流路断面積とは略同じである。また、第1接続空間の流路断面積は、第1圧縮空間848の背面側の端部における流路断面積と略同じでファン保持部910に向かって広がるように構成される。さらに、第2接続空間の流路断面積は、第2圧縮空間850の背面側の端部における流路断面積と略同じでファン保持部910に向かって広がるように構成される。
ファン保持部910には、第3ファン118および第4ファン120が保持される。第3ファン118は、第1接続空間(第1通気路130)に設けられる。また、第4ファン120は、第2接続空間(第2通気路140)に設けられる。つまり、第3ファン118は、第1圧縮空間848の下流側に設けられ、第4ファン120は、第2圧縮空間850の下流側に設けられる。
第3ファン118および第4ファン120は、軸流ファンであり、たとえばプロペラファンである。第3ファン118および第4ファン120は、ファンの回転軸方向が、前後方向に設定される。第3ファン118および第4ファン120は、前面側から空気を吸引して、背面側に排出する。つまり、第3ファン118および第4ファン120は、第1ファン110および第2ファン112から送り込まれる空気を、第1通気路用フィルタ114および第2通気路用フィルタ116に送る。
図2、図5、図6および図7に示すように、フィルタ保持部880は、圧縮部840よりも下流側(背面側)に形成される(本実施例ではファン保持部910の下流側に配置)。フィルタ保持部880は、流路空間形成部882および境界壁884を含む。流路空間形成部882は、前後方向に延びる筒状の部材であり、流路空間形成部912に連続して設けられる。流路空間形成部882の内部には、断面略矩形状の空間(排気空間)が形成される。
第1フィルタ114および第2フィルタ116が設置される排気空間は、境界壁884によって、左側と右側に仕切られる。境界壁884よりも左側の空間が第1通気路130の一部である第1排気空間となり、境界壁884よりも右側の空間が第2通気路140の一部である第2排気空間となる。
境界壁884の前端縁は、ファン保持部910の境界壁914の後端縁に当接(密着)する。このため、第1排気空間の前端部は、第1接続空間に連通され、第2排気空間の前端部は、第2接続空間に連通される。また、第1排気空間および第2排気空間のそれぞれの後端部は、装置本体12の背面側の排気口に接続される。このため、第1排気空間および第2排気空間は、装置本体12の排気口によって装置本体12の外部に連通される。
ただし、第1排気空間の流路断面積と、第2排気空間の流路断面積とは略同じである。また、第1排気空間の流路断面積は、第1接続空間の背面側の端部における流路断面積と略同じである。さらに、第2排気空間の流路断面積は、第2接続空間の背面側の端部における流路断面積と略同じである。
以上のように、第1通気路130および第2通気路140が形成される。図5に示すように、第1通気路130では、第1吸気口92aが空気の入口(第1吸気口)となり、第1排気空間の後端部が空気の出口(第1排気口)となる。また、図6に示すように、第2通気路140では、第2吸気口94aが空気の入口(第2吸気口)となり、第2排気空間の後端部が空気の出口(第2排気口)となる。
ただし、第1吸気口92aは、前面側に配置され、第2吸気口94aは、背面側に配置される。したがって、第1通気路130は、定着ユニット44の周辺の前面側の空気を装置本体12の外部へ導く。また、第2通気路140は、定着ユニット44の周辺の背面側の空気を装置本体12の外部へ導く。
図2ないし図6に示すように、フィルタ保持部880には、第1排気空間(第1通気路130)に設けられる第1フィルタ(第1通気路用フィルタ)114と、第2排気空間(第2通気路140)に設けられる第2フィルタ(第2通気路用フィルタ)116が保持される。
また、フィルタ保持部880は、第1排気空間および第2排気空間に亘って設けられるルーバ892を含む。ルーバ892は、第3ファン118および第4ファン120に背面側から当接するように配置される。つまり、第3ファン118および第4ファン120のそれぞれは、第1通気路用フィルタ114および第2通気路用フィルタ116の直前に配置される。
さらに、図5および図6からわかるように、第1通気路用フィルタ114および第2通気路用フィルタ116は、ルーバ892の背面側に接するように配置される。つまり、ルーバ892は、第1通気路用フィルタ114および第2通気路用フィルタ116の前後方向の位置決め部材としても機能する。
ただし、第1通気路用フィルタ114および第2通気路用フィルタ116のそれぞれは、背面側の端部の位置が、フィルタ保持部880の流路空間形成部882の背面側の端縁と同じ位置か、少し前面側に位置するように配置される。このため、第1通気路用フィルタ114および第2通気路用フィルタ116のそれぞれは、その全体がフィルタ保持部880に収容される。
第1通気路用フィルタ114は、第1種類のフィルタ1140と、第2種類のフィルタ1142とを含む。
また、第2通気路用フィルタ116は、第1種類のフィルタ1160と、第2種類のフィルタ1162とを含む。
第1種類のフィルタ1140,1160は、たとえば、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compound)またはオゾンなどを捕集するためのVOC用の捕集フィルタである。
第2種類のフィルタ1142、1162は、超微粒子(UFP)を捕集するためのUFP用の捕集フィルタである。
第2種類のフィルタ(UFP用フィルタ)1142,1162は、粒径がサブミクロンあるいはそれ以下の超微粒子を捕集するため、第1種類のフィルタ(VOC用フィルタ)1140,1160よりも密度が高く設定される。すなわち、UFP用フィルタ1142,1162は、VOC用フィルタ1140,1160よりもフィルタ性能が高く、通気抵抗が大きい。また、UFP用フィルタ1142,1162の前後方向の大きさ(厚み)は、VOC用フィルタ1140,1160の前後方向の大きさ(厚み)よりも大きく設定される。
第1実施例の排気装置10では、VOC用フィルタ1140,1160は、UFP用フィルタ1142,1162の上流側(前面側)に配置される。
ヒータ160は、第1ヒータ162および第2ヒータ164を含む。第1ヒータ162および第2ヒータ164は、面状ヒータである。第1ヒータ162および第2ヒータ164としては、たとえば電気ヒータ、セラミックヒータまたはPTCヒータなどを用いることができる。第1ヒータ162および第2ヒータ164は、図示しない電源から電力が供給されることによって発熱する(例えばダクト内の空気温度は室温+5〜20度程度に制御される)。
第1ヒータ162は、第1通気路に設けられ、第1通気路130を流れる空気を加熱する。第2ヒータ164は、第2通気路140に設けられ、第2通気路140を流れる空気を加熱する。
また、第1ヒータ162は、第1ファン110よりも空気流の下流側に配置され、第2ヒータ164は、第2ファン112よりも空気流の下流側に配置される。第1実施例では、第1ヒータ162および第2ヒータ164のそれぞれは、圧縮部840の流路空間形成部842の底壁842bに設けられる。
つまり、第1ヒータ162は、第1圧縮空間848の空気を加熱し、第2ヒータ164は、第2圧縮空間850の空気を加熱する。このようにヒータを流路空間の底部に配置することで、ヒータ上部の空気を効果的に加熱できる。
第1実施例の排気装置10における空気の流れを、第1通気路130を例に挙げて、図5を参照して具体的に説明する。なお、第1通気路130と第2通気路140とは、空気の流れについては同じであるので、以下に説明することは、第2通気路140でも同様である。
第1通気路130では、第1ファン110が作動されると、第1ファン110の下方の第1吸気空間808から空気が第1ファン110に吸引される。このとき、第1吸気空間808が負圧になる。このため、定着ユニット44の周辺の空気は、第1吸気口92aを通って第1吸気空間808(第1通気路130)に吸引されて、さらに第1ファン110に吸引される。
また、第1ファン110に吸引された空気は、第1連通口816aを通って、第1圧縮空間848に排出される。そして、第1圧縮空間848に排出された空気は、第1ヒータ162によって加熱され、第1接続空間918に流入し、第3ファン118に吸引される。第3ファン118に吸引された空気は第1通気路用フィルタ114に送られて、第1通気路用フィルタ114を通過して、装置本体12の外部に排出される。
ここで、このような構成の画像形成装置100においては、定着ユニット44において未定着トナー画像が形成された用紙が加熱され、トナーに含まれている樹脂成分が蒸発することによってVOCが発生する。定着ユニット44で加熱された紙からは水蒸気が発生し、これが定着ユニット44より温度が低い下流側の空気に触れ冷却されることで過飽和状態になってVOCと結合してUFPが発生するといわれている。
しかしながら、第1実施例では、定着ユニット44で発生した水蒸気成分と揮発成分を、水蒸気が過飽和しにくい雰囲気温度に第1ヒータ162で加熱制御された排気ダクト内(第1通気路130)に素早く吸引するので、定着ユニット44で発生した水蒸気が過飽和状態にならずUFPの発生量を抑制でき、装置本体12の外部への放出を効果的に防止できる。
特に、排気ダクトで囲まれた第1通気路130内の空気だけを加熱する構成のため、定着ユニット44の下流側の用紙搬送路中の空気が加熱されることはなく、ひいては機内温度(装置本体12内の温度)全体が上昇することを防止できる。すなわち、画像形成部30のトナーや現像剤の温度が上昇して固着することを防止でき、安定して連続的に画像形成動作が行える。
また、第1実施例では、第1ファン110として静圧(空気を送り出す力)が高い遠心ファンを用いるので、第1ファン110よりも排気側に空気を圧縮して送り込む(送風する)ことができる。この空気の圧縮効果によって第1ヒータ162が配置された第1圧縮空間848の空気温度を更に上げることができる。更にこの第1圧縮空間848に第1ヒータ162を配置することで効果的に過飽和状態になることを防止できる。
特に、第1ファン110が遠心ファンであるため、定着ユニット44で発生した水蒸気を、遠心力を利用して高速で排気ダクト内に空気を送り込むことができる。このため、定着ユニット44の周辺の水蒸気を、その温度が低下する前に素早く第1通気路130および第2通気路140に吸引することができ、UFPの発生量を効率良く抑制することができる。
さらに、第1実施例では、第1ヒータ162が、圧縮部840の流路空間形成部842の底壁842bに設けられる。このため、第1通気路130(第1圧縮空間848)の空気を効率よく加熱して、UFPの発生量を効率良く抑制することができる。
なお、第1実施例では、第1通気路130および第2通気路140の2つの通気路が形成されるようにしたが、これに限定される必要は無く、第3の通気路を設けてもよいし、第1の通気路しかなくてもよい。
また、第1実施例では、第3ファン118および第4ファン120を備えるようにしたが、これに限定される必要は無い。第1ファン110および第2ファン112のみで充分な吸気流量を確保することができる場合は、第3ファン118および第4ファン120を省略することもできる。このようにすれば、排気装置10の構成を簡単にし、部品点数を削減でき、ひいては製造コストを低減できる。
さらに、第1実施例では、第1ヒータ162および第2ヒータ164を設けたことによってUFPの発生量が抑制されるので、UFP用フィルタ1142,1162を省略もしくは小型化することもできる。このようにすれば、排気装置10の構成を簡単にし、部品点数を削減でき、ひいては製造コストを低減できる。
さらにまた、UFP用フィルタ1142,1162を省略もしくは小型化すれば、第3ファン118および第4ファン120のみで充分な吸気流量を確保することができる場合がある。この場合、第1ファン110および第2ファン112を省略することもできる。このようにすれば、排気装置10の構成を簡単にし、部品点数を削減でき、ひいては製造コストを低減できる。
また、第1実施例では、第1ヒータ162および第2ヒータ164のそれぞれが圧縮部840の流路空間形成部842の底壁842bに設けられるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、第1ヒータ162および第2ヒータ164のそれぞれは、流路空間形成部842の天壁842a、第1側壁842cまたは第2側壁842d等に設けられても良い。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置100は、第1ヒータ162および第2ヒータ164の配置が異なる以外は、第1実施例の画像形成装置100と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
図9は第2実施例における排気装置10を前面上部から見た斜視図である。図10は第2実施例における第1通気路130を示す概略断面図である。図11は第2実施例における第2通気路140を示す概略断面図である。
図9ないし図11に示すように、第2実施例では、第1ヒータ162および第2ヒータ164は、吸気部800(第2圧縮空間850の前端縁)よりも背面側の圧縮部840の境界壁844に設けられる。
すなわち、第1ヒータ162および第2ヒータ164は、第1圧縮空間848と、第2圧縮空間850とが左右に並ぶ部分に設けられる。
この第2実施例によれば、第1実施例と同様に、第1通気路130および第2通気路140を流れる空気が加熱されるので、UFPの発生量を抑制することができる。
なお、第1実施例では、第1ヒータ162および第2ヒータ164が境界壁844に設けられるようにしたが、第1ヒータ162および第2ヒータ164が、境界壁844を構成するようにしても良い。このようにすれば、第1ヒータ162または第2ヒータ164の一方を省略することができ、1つのヒータで第1圧縮空間848内と第2圧縮空間850内の空気を両方加熱することができるので、排気装置10の構成を簡単にし、部品点数を削減でき、ひいては製造コストを低減できる。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置100は、第1ヒータ162および第2ヒータ164の配置が異なる以外は、第1実施例の画像形成装置100と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
図12は第3実施例における排気装置10を背面下部から見た斜視図である。図12に示すように、第3実施例では、第1ヒータ162および第2ヒータ164は、ダクト取付部材90の上面に設けられる。
すなわち、第1ヒータ162は、第1吸気空間808(第1通気路130)に設けられる。また、第1ヒータ162は、第1開口端92よりも背面側であって、吸気部800の境界壁804よりも前面側に配置される。たとえば、第1ヒータ162は、第1ファン110の略真下に設けられる。
第2ヒータ164は、第2吸気空間810(第2通気路140)に設けられる。また、第2ヒータ164は、第2開口端94よりも背面側に配置される。たとえば、第2ヒータ164は、第2ファン112の略真下に配置される。
この第3実施例によれば、第1実施例と同様に、第1通気路130および第2通気路140を流れる空気が加熱されるので、UFPの発生量を抑制することができる。
なお、上述の実施例で挙げた具体的な数値、構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
100…画像形成装置
10 …排気装置
44 …定着ユニット
80 …ダクト本体
90 …ダクト取付部材
110…第1ファン
112…第2ファン
114…第1フィルタ
116…第2フィルタ
118…第3ファン
120…第4ファン
130…第1通気路
140…第2通気路
162…第1ヒータ
164…第2ヒータ
800…吸気部
840…圧縮部
880…フィルタ保持部

Claims (9)

  1. 装置本体、
    記録媒体に転写されたトナー像を加熱して定着させる定着部、
    底面と天面とを有する筒状に形成され、前記定着部からの空気を通す第1吸気口を有し、前記空気を前記装置本体の外部に導く第1通気路を形成する排気ダクト、
    前記第1通気路に設けられる第1フィルタ、および
    前記第1フィルタよりも前記第1吸気口側に設けられ、前記第1吸気口を通して前記空気を吸引して、前記第1フィルタに送風する第1ファン、および、
    前記第1通気路中で前記第1フィルタより上流側に設けられ、前記第1通気路を流れる前記空気を加熱する第1ヒータを備える、画像形成装置。
  2. 前記第1ファンは、遠心ファンであり、前記第1ヒータより空気の流れの上流側に配置される、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1通気路は、前記第1ファンおよび前記第1フィルタの間に設けられる第1圧縮空間を含み、
    前記第1ヒータは、前記第1圧縮空間に配置される、請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記第1ヒータは、前記第1圧縮空間の底面に配置される、請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記排気ダクトにおいて前記第1通気路に並行して形成され、前記定着部からの空気を通す第2吸気口を有し、前記空気を前記装置本体の外部に導く第2通気路、
    前記第2通気路に設けられる第2フィルタ、および
    前記第2フィルタよりも前記第2吸気口側に設けられ、前記第2吸気口を通して前記空気を吸引して、前記第2フィルタに送風する第2ファン、および
    前記第2通気路中で前記第2フィルタより上流側に設けられ、前記第2通気路を流れる前記空気を加熱する第2ヒータをさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第2ファンは、遠心ファンであり、前記第2ヒータより空気の流れの上流側に配置される、請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記第2通気路は、前記第2ファンおよび前記第2フィルタの間に設けられる第2圧縮空間を含み、
    前記第2ヒータは、前記第2圧縮空間に配置される、請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記第2ヒータは、前記第2圧縮空間の底面に配置される、請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記第1ヒータおよび前記第2ヒータは、前記第1通気路と前記第2通気路とを仕切る境界壁に設けられる、請求項5ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
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