JP2018192216A - ボール - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程を複雑化させず、かつ、ボールとしての外観を維持しつつ、掴む際に指が引っ掛かり掴み易いボールを提供する。
【解決手段】複数のパネル50から形成された表皮20を備えるボール1であって、表皮20は複数のパネル面20aを有し、少なくとも1つのパネル面20aが、隣接するパネル面20aの間を仕切る突き通しの接合部26によって区画され、複数のパネル面20aが33面から120面の範囲で構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボール、特に球技用ボールに関する。
従来、ハンドボール、バレーボール、ビーチバレーボール、バスケットボール、ラグビーボールなどの競技用ボールは、所望の真球や楕円球などの形状や大きさを確保し、競技上の特性に適応するように、一区画をなすパネル面を複数個併設して表皮を構成している。このパネル面は、貼りボールとして貼着される場合もあれば、縫いボールとして縫着される場合もある。
個々のパネル面の形状は、競技ごとの特性に応じて伝統的なものとされるケースが多い。例えば、図10に示すように、ハンドボール100では、正六角形のパネル面201と正五角形のパネル面202を組み合わせた表皮200が一般的に用いられる。正六角形のパネル面201又は正五角形のパネル面202は、それらのパネル面と同形状のパネルに形成されており、隣接するパネル同士は、接合部260によって区画されている。ハンドボール100は、正六角形と正五角形を合わせて32面のパネル面が表面に現れるように、正六角形のパネルと正五角形のパネルを組み合わせて互いに接合されて形成されている(例えば、特許文献1参照)。
ハンドボールなどの素手を用いて行うボール競技の場合、プレーヤがボールをしっかり掴むことができる必要があると同時に、汗や雨などでボールが滑らないようにする必要がある。しかしながら、従来のボールでは、隣接するパネルが接合部によってのみ区画されており、1つのパネルが構成するパネル面が比較的に大きいことから、競技中にボールを必ずしもしっかり掴むことができなかったり、滑り落としたりするという問題があった。そして、この問題を、製造工程を複雑化させず、かつ、ボールとしての外観を維持しつつ解消するということが求められていた。
特表2006−510441号公報
本発明は、上述のような課題に鑑みなされたものであり、製造工程を複雑化させず、かつ、ボールとしての外観を維持しつつ、掴む際に指が引っ掛かり掴み易いボールを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の第1の観点は、複数のパネルから形成された表皮を備えるボールであって、表皮は複数のパネル面を有し、少なくとも1つのパネル面が、隣接するパネル面の間を仕切る突き通しの接合部によって区画されていることを特徴とする。
(2)本発明の第2の観点は、複数のパネルから形成された表皮を備えるボールであって、表皮は複数のパネル面を有し、少なくとも1つのパネル面が、隣接するパネル面の間を仕切る突き通しの接合部及び隣接するパネル面同士の間に形成された突き止めの溝部によって区画されていることを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記複数のパネル面が33面から120面の範囲で構成されている。
(4)上記(2)又は(3)の構成において、前記パネル面が2つの前記接合部及び1つの前記溝部によって実質的に区画されている。
(5)上記(2)から(4)のいずれか1つの構成において、前記溝部が、横断面視において、リブ構造を形成しており、3〜15mmの幅及び0.5〜1.5mmの深さを有している。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つの構成において、前記接合部が、横断面視において、リブ構造を形成しており、3〜15mmの幅及び0.5〜1.5mmの深さを有している。
(7)上記(1)から(5)のいずれか1つの構成において、前記パネルが凹部を有する。
(8)上記(1)から(7)のいずれか1つの構成において、前記パネルが吸水性材料によって形成されている。
(9)上記(1)から(8)のいずれか1つの構成において、前記パネルがエラストマー材料によって形成されている。
(10)上記(1)から(9)のいずれか1つの構成において、前記パネルが前記接合部において貼着されている。
(11)上記(1)から(9)のいずれか1つの構成において、前記パネルが前記接合部において縫い合わされている。
(12)上記(1)から(11)のいずれか1つの構成において、前記ボールがハンドボール競技に用いられるボールである。
(13)上記(2)の構成において、前記溝部は、前記接合部の延長線に沿って設けられる。
本発明によれば、製造工程を複雑化させず、かつ、ボールとしての外観を維持しつつ、掴む際に指が引っ掛かり掴み易いボールを提供することができる。
本発明の実施形態に係るボールの正面図である。 図1におけるC矢視断面に対応する図であり、表皮が貼着して形成されている状態(貼りボール)を説明する図である。 図2において、表皮が貼着して形成されている状態(貼りボール)の変形例を説明する図であって、図3(a)は表皮が吸水性素材で形成されている場合を、図3(b)は表皮の表面部の表面の一部に吸水性表皮が形成されている場合を、図3(c)は表皮の表面部の表面の全部に吸水性表皮が形成されている場合を、それぞれ示している。 図3(a)において、表皮が縫着して形成されている状態(縫いボール)を説明する図である。 図3(b)において、補強層及び中間層を更に備えた場合を説明する図である。 図1の範囲Aを拡大して示す図である。 図1の溝部をB−B線で矢視した場合の図である。 図1に対応して、本発明の実施形態の変形例に係るボールの正面図である。 図8におけるC矢視断面に対応する図であり、表皮が貼着して形成されている状態(貼りボール)を説明する図である。 従来のボールの一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。以下では、ハンドボール競技に用いられるボール1を例として取り上げて説明するが、本実施形態の適用に当たってハンドボールに限られるものではなく、バレーボール、ビーチバレーボール、バスケットボール、ラグビーボール、サッカーボール(スローイング時などにプレーヤが手でボールを取り扱う)などの競技用のボール1であってよい。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(ボールの全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係るボール1の正面図である。
図2から図5は、図1におけるC矢視断面に対応する図である。
ボール1は、図1に示すように、中空のチューブ10(図1、図8では図示せず。図2〜5参照)と、チューブ10の外層に設けられて複数のパネル50から形成された表皮20とを備えている。また、表皮20は複数のパネル面20aを有している。図1において、一点鎖線で囲まれた領域は、パネル50の領域の例を示し、二点鎖線で囲まれた領域は、パネル面20aの領域の例を示す。複数のパネル面20aのうち少なくとも1つは、隣接するパネル面20aの間を仕切る突き通しの接合部26と、隣接するパネル面20a同士の間に形成された突き止めの溝部28とによって実質的に区画されている。チューブ10と表皮20の間には、補強層30、中間層40を設けてもよく、以下、各別に説明する。
(チューブ)
チューブ10(図2〜5参照)は、圧搾空気が競技の規程に基づく所定の圧力によって封入される。チューブ10は、例えば、ブチルゴム又はラテックスゴム等の空気非透過性を有する弾性材料で構成されており、周知の構造のゴム製バルブを有している。このバルブは、外面に露出しており、バルブを介してチューブ10内に圧縮空気が注入されるようになっているが、バルブの構造は公知のものを採用することができる。なお、ボール1が図1のようなハンドボール競技に用いられるボール1であれば、チューブ10は球体中空であるが、ラグビーボールやアメリカンフットボールなどのような場合には、チューブ10は、楕円体中空とすればよい。また、ここでは、チューブ10を備えるボール1について説明しているが、ボール1は、その用途(例えば、子供用の玩具など)によっては、チューブ10を設けずに表皮20を互いに複数個貼着した構成としても差し支えない。
(表皮)
表皮20は、複数のパネル50から形成されている。
表皮20は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又はエラストマー材料からなる軟質素材を用いて、射出成形、プレス成形、真空成形、ブロー成形などの成形法により成形することができる。図2では、表皮20として、表面部21と、表面部21の周縁からチューブ10の側に延在する周壁部22とから構成された例を示している。表面部21、周壁部22、チューブ10に囲われている空間は、空洞部27である。後述するように、表面部21の中央には、溝部28が設けられている。図3から図5では、表皮20に設けられている溝部28は、省略している。
チューブ10と、表皮20との関係を、図2を用いてより詳しく説明する。図2は、表皮20をチューブ10の表面に貼着した際の断面を示している。具体的には、周壁部22がチューブ10の表面に貼着されている。接合部26は、溝を形成している。この表皮20は、前述したように、六角形又は五角形の平面形状に形成されているが、隣接する表皮20同士は、平面形状にかかわらず、互いに貼着されていてもよいし、貼着されていなくてもよい。ここでは、空洞部27に、中間層40として、例えば発泡樹脂、不織布、ゴム、エラストマーなどの緩衝材で構成した場合を示している。緩衝材は、相手チームが投げたボール1を掴んだ際のクッションとなる。中間層40の厚みは、略0.5mm以上2.0mm以下に設定されている(ただし、製造上のばらつきにより、厚みが略0mmになったり、3.0mm程度に厚くなったりする場合もある)。なお、中間層40は、例えば、天然ゴムを発泡させたもの、合成ゴムを発泡させたもの、各種樹脂(例えばポリウレタン)を発泡させたものであってもよい。
なお、図2に示す態様のように、張出し部23を設けない場合、チューブ10と周壁部22との間、隣接する周壁部22同士の間、チューブ10と中間層40との間又は中間層40と表面部21の裏面との間は、それぞれ、貼着されていてもよく、貼着されていなくてもよい。そして、強度、剛性、耐久性、重量、使用用途等の要求により、各部位間における貼着の要否を適宜選択さして組み合わせて、仕様を設定できる。
なお、図3では張出し部23を設けた態様としている。張出し部23を設けた場合には、表皮20をチューブ10に貼着する面積を広く取ることができ、ボール1を貼りボールとするとき、貼着の強度を向上させることができる。
なお、図3及び図5に示す態様のように、張出し部23を設けた場合、チューブ10と張出し部23との間、隣接する周壁部22同士の間、チューブ10と中間層40(図5参照)との間又は中間層40(図5参照)と表面部21の裏面との間は、それぞれ、貼着されていてもよく、貼着されていなくてもよい。そして、強度、剛性、耐久性、重量、使用用途等の要求により、各部位間における貼着の要否を適宜選択して組み合わせて、仕様を設定できる。
(表皮の吸水性)
本実施形態に係るボール1は、汗や水などを吸水して、それを掴むプレーヤの手が滑らないようにすることにより、正確なプレーを補助し、実力が発揮できるようにするものである。この観点から、表皮20には、次のような構成により、吸水性が付与されている。
まず、吸水性に係る態様1として、図3(a)に示すような構成とすることができる。この場合、表皮20そのものが吸水性素材(吸水性材料)によって形成されることにより、吸水性が付与される。その素材としては、例えば、ポリウレタン系樹脂とすることが好ましい。ポリウレタン系樹脂を多孔質に構成すると、数秒程度で表皮20の表面にある水分が吸収される。また、同様の観点から、素材を多孔質性の吸水性ポリマー又は親水性ポリマーによって構成しても差し支えない。
次に、態様2として、図3(b)に示すような構成とすることもできる。この場合、表皮20の全面に吸水性表皮24が貼着されることにより、吸水性が付与される。吸水性表皮24としては、例えば、グリップテープ状に形成されたポリウレタン系樹脂を用いることができ、これを表皮20の全面に貼着することにより構成することができる。この構成では、表皮20を従来の素材、製造工程で構成したうえで、その全面を別体の吸水性表皮24で覆うことになる。なお、吸水性表皮24は、前述の素材と同様に、多孔質性の吸水性ポリマー又は親水性ポリマーによって構成しても差し支えない(以下の態様3及び態様4においても同様である)。
次に、態様3として、図3(c)に示すような構成とすることもできる。この場合、表皮20を表面部21及び周壁部22に吸水性表皮24が貼着される。吸水性表皮24としては、第2実施形態と同様に、例えば、グリップテープ状に形成されたポリウレタン系樹脂を用いることができる。第3実施形態では、表皮20の表面部21及び周壁部22が吸水性表皮24によって覆われ、かつ、周壁部22に対応する吸水性表皮24同士が貼着されることから、汗などの水分が表皮20同士の隙間からチューブ10側へ浸み込み難くなる。
さらに、態様4として、図4に示すような構成とすることもできる。上述した態様1から態様3では、表皮20をチューブ10に貼着した、及び/又は表皮20同士を貼着した、いわゆる貼りボールの態様で説明したが、態様4は、表皮20を縫い合わせた、いわゆる縫いボールの態様としたものである。図4には、図3(c)に対応して表皮20の全面を吸水性表皮24が覆うように構成した縫いボールの例を示している。ここでは、表皮20が張出し部23を有していない場合を図示している。
隣接する表皮20のそれぞれの周壁部22及び吸水性表皮24は、内側に約90度折りこまれた状態で縫い糸25(約10000デニール)にて縫い合わされている。表皮20の周壁部22の端面22a及び吸水性表皮24の端面24a、並びに表皮20の表面部21の内面21aは、それぞれ、所定の内圧となるように空気が注入されたチューブ10から押圧されている。
なお、表皮20に吸水性を付与する態様は、このような縫いボールにも適用でき、縫いボールでは表皮20と表面部21とを一体的に縫合するので接合強度が増す。これに対し、貼りボールは、接合部26においてもボール1全体が手で掴んだときに一様に撓むことから、手の汗を吸水する機能と相まって滑らない効果をより一層発揮することができる。
(補強層)
ボール1は、図5に示すように、上記で説明したチューブ10と表皮20の間に、次のような層をさらに備えてもよい。例えば、ブチルゴム又はラテックスゴム等の弾性材料で構成されているチューブ10の外面を覆うように補強層30を設けてもよい。補強層30は、チューブ10の全体に略均一に巻き付けられた糸で構成されている。糸としては、例えば、ポリエステル、ナイロン、綿素材のものが挙げられる。補強層30は、糸の代わりに、布等で構成することもできるし、糸と布を組み合わせて構成してもよい。
(中間層)
さらに、図5に示すように、表皮20の周壁部22によって囲われている空洞部27に中間層40を設けてもよい。中間層40は、図2で示した空洞部27と同じように、例えば発泡樹脂、不織布、ゴム、エラストマーなどの緩衝材で構成されており、相手チームが投げたボール1を掴んだ際のクッションとなる。寸法や材質は、前述のとおりである。
(表皮の平面形状)
図1に戻り、表皮20(パネル50、パネル面20a)の平面形状について、説明する。図1は、表皮20を形成する一単位としてのパネル50の平面形状が略菱形であり、表皮20が有する一単位としてのパネル面20aの平面形状が略三角形である例を示している。ここで、パネル面20aは、隣接するパネル面20a同士を完全に仕切る突き通しの接合部26と、隣接するパネル面20a同士の両端を除く中間に形成された突き止めの溝部28とによって実質的に区画された領域を指している。なお、溝部28は突き止めである(パネル50を貫通していない)ので、隣接するパネル面20a同士の間に溝部28がない部分もあるが、本実施形態のように、2つの接合部26と1つの溝部28によって実質的に略三角形に区画された部分を1つのパネル面20aと呼ぶ。
図1では、接合部26によって区画された(閉じられた)表皮20、すなわちパネル50の形状は菱形となっており、その菱形の短い方の対角線(短対角線)上に溝部28が設けられている。図10に示した従来のハンドボール100では、パネル面20aは接合部26のみで区画されており、正六角形のパネル面201と正五角形のパネル面202の組み合わせによって計32面のパネル面20aで構成されている。これに対し、本実施形態では、パネル面20aは2つの接合部26と1つの溝部28によって区画された略三角形に形成されており、計60面から構成されている。
このように接合部26のみでなく溝部28を加えてパネル面20aを区画することにより、競技中に、プレーヤの指がボール1の表皮20に引っ掛かり易くなり、確実なプレーを行うことができる。また、溝部28は、接合部26の延長線に沿って設けられる。なお、ここでいう延長線は、例えば、図1において、接合部26に沿う線を延長した線であり、一周して円形状になるものである。これにより、少ない区画、すなわち、少ないパネル50で、あたかも、同形状の多数のパネル面20aで多面に形成された表皮20を構成できる。例えば、図1に示す実施形態において、表皮20は、三角形のパネル面20aの数に対して、半数の菱形の区画、すなわち、パネル50で形成されている。よって、多数のパネル面20aで構成されたボール1であっても、接合部26における接合のための工数を削減できるとともに、幾何学的に整った外観に優れたものにできる。
パネル面20aの区画の形状は、図示したものに限る必要はない。例えば、溝部28は、菱形の長い対角線上に設けられてもよいし、短い対角線と長い対角線の両方に設けられてもよい。短い対角線と長い対角線の両方に溝部28を設けた場合には、パネル面20aは、計120面から構成されることとなる。パネル面20aの面数が120面を上回ると、ボール1としての外観が悪くなり、また、工数が上昇するなど製造工程においても複雑になる。
本実施形態では、パネル面20aは、33面から120面の範囲で設定する。接合部26と溝部28の組み合わせについては、図1のような形態に限られる必要はなく、従来のボールのように正六角形及び正五角形のパネル50を組み合わせたうえで、例えば、その中の1つのパネル50に溝部28を設けて、パネル面20aの数を32面から33面に増やすようにしてもよい。その場合には、ボール1に求められる性能を満足する範囲で、接合部26と溝部28の配置を変化させてもよい。
要するに、パネル面20aは、上記したように接合部26と溝部28によって実質的に区画されたもののみで構成するほかに、接合部26と溝部28によって実質的に区画されたもの、接合部26のみによって区画されたもの、及び溝部28のみによって実質的に区画されたものの3種類のいずれかであってもよく、又はそれらを組み合わせてもよい。換言すると、少なくとも1つのパネル面20aが、隣接するパネル面20aの間を仕切る突き通しの接合部26及び隣接するパネル面20a同士の間に形成された突き止めの溝部28によって実質的に区画されていればよい。
接合部26は、図2から図5に示すように、横断面視において、隣接する表皮20同士の周壁部22が重なった状態となっている。そして、接合部26は、隣接する表面部21同士の間、すなわち、表面部21から周壁部22に向けて遷移する部分の表面側に、接合部26に沿う溝を形成している。このように、接合部26は、横断面視において、ボール1の中心に向けて突出する凹形状のリブ構造を形成している。これにより、表皮20の剛性を確保できるとともに、接合部26において指の引っ掛かりに貢献する溝を確保できる。
また、接合部26の寸法については、幅Dは3〜15mm、深さHは0.5〜1.5mmとすることが好ましい。幅Dが3mmを下回ると狭すぎて指の引っ掛かりに貢献し難く、また、15mmを上回ると広すぎてやはり指の引っ掛かりに貢献し難い。同様に、深さHが0.5mmを下回ると浅すぎて指の引っ掛かりに貢献し難く、1.5mmを上回ると深すぎて指が食い込んでボール1が離れ難くなる。
(溝部)
溝部28は、前述したとおり、隣接するパネル面20a同士を完全に仕切る突き通しの接合部26とは異なり、隣接するパネル面20a同士の両端を除く中間に形成された突き止めとなっている。図6には、図1(又は図8)における範囲Aの拡大図を示しているが、溝部28の端部(両端)は接合部26の手前で突き止めとなっており、接合部26とは接していない。これは、パネル50同士を接合(貼着又は縫着)する接合部26の構成や強度に影響を与えないためである。
溝部28は、ボール1を掴んだときに指を引っ掛け易くするものであることを勘案し、次のような形状、寸法とすることが好ましい。図7には、図1の溝部28をB−B線で矢視した場合の図が示されており、溝部28は、横断面視において、リブ構造を形成している。なお、図7では、表皮20とチューブ10の間の層構造は省略している。
寸法については、溝部28の幅Dは3〜15mm、深さHは0.5〜1.5mmとすることが好ましい。幅Dが3mmを下回ると狭すぎて指の引っ掛かりに貢献し難く、また、15mmを上回ると広すぎてやはり指の引っ掛かりに貢献し難い。同様に、深さHが0.5mmを下回ると浅すぎて指の引っ掛かりに貢献し難く、1.5mmを上回ると深すぎて指が食い込んでボール1が離れ難くなる。溝部28の幅D及び深さHの寸法を、接合部26の幅D及び深さHの寸法と略等しくして、互いを識別し難くしてもよい。
ハンドボール競技に用いられるボール1の場合、(財)日本ハンドボール協会(JHA)によって、(a)成年・高校生の男子用のボール(JHA3号球)を外周58〜60cm、重さ425〜475gに、(b)成年・高校生・中学生の女子用及び中学生の男子用のボール(JHA2号球)を外周54〜56cm、重さ325〜375gに、(c)小学生用のボール(JHA1号球)を外周49.5〜50.5cm、重さ255〜280gに、それぞれ規格が定められている。本実施形態の寸法の設定にあたっては、このような規格に対応させて、小学生用の上記(c)のボール1では相対的に小さな寸法に、成年男子用の上記(a)のボール1では相対的に大きな寸法に、幅D及び深さHを変化させればよい。
(変形例)
図8及び図9を用いて、本実施形態の変形例を説明する。図9は図8におけるC矢視断面に対応する図である。変形例では、図8及び図9に示すように、パネル50は、パネル面20aの略中央に、凹部29を有している。なお、ここでは、凹部29が円形の窪みである場合を図示しているが、この形状に限定されるものではない。凹部29は、図9に示すように、その部分を他の部分に比べて薄肉として形成してもよく、薄肉とせずに、全体を窪ませて形成してもよい。また、凹部29は、平面部とし、表皮20の他の部分が接する球面に対して凹んでいる状態にしてもよい。このように、パネル50に凹部29を設けると、プレーヤの指が接合部26や溝部28に引っ掛からない場合であっても、凹部29に引っ掛かる確率が高まり、ボール1をより一層掴み易くなる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1…ボール
10…チューブ
20…表皮
20a…パネル面
21…表面部
21a…内面(表面部21の)
22…周壁部
22a…端面(周壁部22の)
23…張出し部
24…吸水性表皮
24a…端面(吸水性表皮24の)
25…縫い糸
26…接合部
27…空洞部
28…溝部
30…補強層
40…中間層
50…パネル

Claims (13)

  1. 複数のパネルから形成された表皮を備えるボールであって、
    前記表皮は複数のパネル面を有し、
    少なくとも1つのパネル面が、隣接するパネル面の間を仕切る突き通しの接合部によって区画されていることを特徴とするボール。
  2. 複数のパネルから形成された表皮を備えるボールであって、
    前記表皮は複数のパネル面を有し、
    少なくとも1つのパネル面が、隣接するパネル面の間を仕切る突き通しの接合部及び隣接するパネル面同士の間に形成された突き止めの溝部によって区画されていることを特徴とするボール。
  3. 前記複数のパネル面が33面から120面の範囲で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のボール。
  4. 前記パネル面が2つの前記接合部及び1つの前記溝部によって実質的に区画されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のボール。
  5. 前記溝部が、横断面視において、リブ構造を形成しており、3〜15mmの幅及び0.5〜1.5mmの深さを有していることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のボール。
  6. 前記接合部が、横断面視において、リブ構造を形成しており、3〜15mmの幅及び0.5〜1.5mmの深さを有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のボール。
  7. 前記パネルが凹部を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のボール。
  8. 前記パネルが吸水性材料によって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のボール。
  9. 前記パネルがエラストマー材料によって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のボール。
  10. 前記パネルが前記接合部において貼着されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のボール。
  11. 前記パネルが前記接合部において縫い合わされていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のボール。
  12. ハンドボール競技に用いられるボールであることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のボール。
  13. 前記溝部は、前記接合部の延長線に沿って設けられることを特徴とする請求項2に記載のボール。
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