JP2018191482A - 最適潮流計算装置、最適潮流計算方法、および最適潮流計算プログラム - Google Patents

最適潮流計算装置、最適潮流計算方法、および最適潮流計算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力系統の複数の断面を適切に評価することが可能な最適潮流計算装置を提供する。【解決手段】最適潮流計算装置100において、データ格納部105は、複数の制約式および目的関数において固定値として与えられる複数のパラメータに対応する電力系統の情報を、複数断面を構成する断面ごとに格納する。最適潮流計算部103は、断面ごとの複数のパラメータに基づいて最適潮流計算を実行することによって、複数の制約式および目的関数に含まれる可変値である複数の変数の最適値を決定する。ここで、複数の制約式は、断面ごとに少なくとも一部の変数の関係を規定する複数の第1の制約式と、異なる断面間で互いに対応する少なくとも一部の変数の関係を規定する1つまたは複数の第2の制約式とを含む。【選択図】図3

Description

本開示は、電力系統の運用において電力系統の状態を適切な状態に維持するために、発電機、変圧器、および調相設備などの電力設備をどのような状態にすべきかを計算する最適潮流計算装置、最適潮流計算方法、および最適潮流計算プログラムに関する。
電力系統の運用では、各種設備を適切に制御することによる、効率的な送電および適切な電圧の維持が必要である。しかし、電力系統の規模が大きくなり制御対象設備が多くなると、各種設備の適切な運用方法を得ることは容易ではない。一般に、この種の問題は最適潮流計算と称され、数理計画法として定式化され、汎用の最適化プログラムを利用して最適解が求められる。
また、電力系統を適切な状態に維持するためには、平常な状態での送電量および電圧値だけでなく、故障が発生した際にも電力系統を適切に維持することが必要である。このために予め故障を想定して各種制御対象設備の状態を維持しておく必要がある。このように、平常時の制御だけでなく故障後の電力系統の状態も考慮して各種設備の運用方法を得ることは問題をさらに難しくする。
特許文献1(特開平7−250431号公報)は、現在時点の系統状態だけでなく、需要値の変化を考慮した一定時間後(5〜10分程度のオーダ)の時点の系統状態、または想定事故を考慮した系統状態について評価し、夫々の評価に応じた目的関数を構成することを開示する。具体的には、違反している制約条件によって系統の状態を定義して、各状態(平常,警戒,緊急状態)毎に目的関数が切り替えられる。
特許文献2(米国特許第9280744号明細書)は、多断面に関するものではないが、電力系統の適切な状態を計算する最適潮流計算技術において、問題空間が非凸な場合にも最適な潮流状態を計算可能な方法を開示する。これにより、変数の定義ならびに制約式および目的関数の設定によって、最適潮流計算を様々な系統制御に活用することができる。
特開平7−250431号公報 米国特許第9280744号明細書
電力系統標準モデルの普及・拡充調査専門委員会、「拡充系統モデル報告書(マニュアル)」、電気学会、2001年10月
特許文献1に記載された技術は、現在状態の他、異なる時間断面、想定事故を考慮した故障断面等の複数の断面を評価するのに、それぞれの断面に適した目的関数を設定して各断面ごとに最適潮流計算を行うものである。したがって、制御内容の選択肢の数ならびに考慮すべき断面の数が増加すると、評価回数が膨大となる。結果として、全ての断面において適切となる系統状態を計算することが困難であるという問題がある。
この開示は、上記の問題点を考慮したものであり、その主な目的は、電力系統の複数の断面を適切に評価することが可能な最適潮流計算装置を提供することである。
一実施形態の最適潮流計算装置は、データ格納部と、最適潮流計算部とを備える。データ格納部は、複数の制約式および目的関数において固定値として与えられる複数のパラメータに対応する電力系統の情報を、複数断面を構成する断面ごとに格納する。最適潮流計算部は、断面ごとの複数のパラメータに基づいて最適潮流計算を実行することによって、複数の制約式および目的関数に含まれる可変値である複数の変数の最適値を決定する。ここで、複数の制約式は、断面ごとに少なくとも一部の変数の関係を規定する複数の第1の制約式と、異なる断面間で互いに対応する少なくとも一部の変数の関係を規定する1つまたは複数の第2の制約式とを含む。
上記の実施形態によれば、複数の第2の制約式を設けることによって最適潮流計算を用いて複数の断面を同時に評価することができるので、全ての断面において適切となる系統状態を得ることができる。
最適潮流計算を行うための断面情報の具体例を示す図である。 最適潮流計算装置のハードウェア構成図を示すブロック図である。 実施の形態1に係る最適潮流計算装置の機能構成例を示すブロック図である。 図3の最適潮流計算装置の処理手順を示したフローチャートである。 実施の形態2による最適潮流計算装置の機能構成例を示すブロック図である。 図5の最適潮流計算装置の処理手順を示したフローチャートである。
以下、各実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
実施の形態1.
以下では、まず、単断面の場合の最適潮流計算の定式化について、非特許文献1(電力系統標準モデルの普及・拡充調査専門委員会、「拡充系統モデル報告書(マニュアル)」、電気学会、2001年10月)の3.1.1 最適潮流計算の基礎的事項に基づいて説明する。次に、単断面を複数断面に拡張した場合の最適潮流計算の定式化について説明する。その次に、実施の形態1の最適潮流計算装置の装置構成と動作について説明する。
[単断面の場合の最適潮流計算の定式化]
最適潮流計算は、種々の制約条件の下で、単一の目的関数、すなわち、
f(x,u,z) …(1)
が最小となるような変数x,u,zの最適値を求めることである。
ここで、変数x、変数u、変数zの各々は、複数の変数(すなわち、変数の集合)を意味している。具体的に、変数xは電圧解であり、母線電圧の大きさと位相角とから構成される電圧ベクトルの集合である。変数uは制御変数であり、電力系統の構成要素において設定可能な制御量の集合である。たとえば、制御変数uは、発電機の有効電力出力および端子電圧、調相設備の無効電力出力、変圧器のタップ比、負荷の有効および無効電力などである。zは従属変数であり、制御変数uの設定により従属的に決まる変数の集合である。たとえば、従属変数zは、発電機の有効電力出力と端子電圧とを設定することによって決まる発電機の無効電力出力、および母線間の位相角差などである。
目的関数としては、発電機の総燃料費、送電損失などが挙げられる。あるいは、複数の目的関数fA(x,u,z)、fB(x,u,z)を係数KA,KBで重み付けして加算したもの、すなわち、
A×fA(x,u,z)+KB×fB(x,u,z) …(2)
を目的関数とすることもできる。
制約式は、変数x,u,zが満たすべき一連の等式および不等式として、たとえば、
A(x,u,z)=0 …(3)
B(x,u,z)=0 …(4)
C(x,u,z)≦0 …(5)
のように表わすことができる。
式(3)は一連の潮流方程式(状態方程式とも称する)である。式(4)は、変圧器および無効電力補償装置などが、機器の特性および安定度の制約などによって満たすべき一連の方程式である。式(5)は、変数x,u,zに関する一連の上下限制約式である。
上記の目的関数および各制約式は、可変値である上記の変数x,u,zの他に、固定値で与えられるパラメータによって記述される。パラメータは、電力系統の機器の定数、線路インピーダンス、母線電圧の上下限、発電機の有効電力出力および無効電力出力の上下限、調相設備の上下限などである。これらのパラメータには、電力系統を構成する各設備の状態に応じて適切な値が設定される。
[複数断面の場合の最適潮流計算の定式化]
次に、上記の単断面の定式化を複数断面に拡張する方法について説明する。複数断面として、現時点の系統状態の他、電源の供給量および負荷の需要量の変化を考慮した将来の系統状態、系統故障などの理由により一部の系統が切り離された状態などを考えることができる。以下では、簡単のために、第1断面および第2断面からなる2つの断面の場合について説明するが、より多断面の場合も同様である。
変数x,u,zは、各断面ごとに定められる。第1断面の電圧解をx1とし、第1断面の制御変数をu1とし、第1断面の従属変数をz1とする。第2断面の電圧解をx2とし、第2断面の制御変数をu2とし、第2断面の従属変数をz2とする。パラメータについても各断面ごとに定められ、第1断面用のパラメータと第2断面用のパラメータとが設定される。
目的関数は、各断面で共通の単一の目的関数が設定される。たとえば、式(1)に対応する目的関数として、
f(x1,u1,z1;x2,u2,z2) …(6)
のように、各断面の変数を用いて目的関数が表される。なお、目的関数は全ての変数を用いる必要はなく、たとえば、第1断面の変数のみを用いて目的関数を表してもよい。
同様に、式(2)の目的関数に対応する目的関数として、たとえば、
A1×fA1(x1,u1,z1)+KB1×fB1(x1,u1,z1
+KA2×fA2(x2,u2,z2)+KB2×fB(x2,u2,z2) …(7)
のように表される。ここで、第2断面よりも第1断面を重視する場合には、係数KA2およびKB2よりも係数KA1およびKB1を大きな値に設定してもよい。
式(3)〜(5)の制約式は各断面ごとに設定される。したがって、第1断面について上式(3)〜(5)にそれぞれ対応する、
A1(x1,u1,z1)=0 …(8A)
B1(x1,u1,z1)=0 …(9A)
C1(x1,u1,z1)≦0 …(10A)
が定められる。同様に、第2断面について、上式(3)〜(5)にそれぞれ対応する、
A2(x2,u2,z2)=0 …(8B)
B2(x2,u2,z2)=0 …(9B)
C2(x2,u2,z2)≦0 …(10B)
が定められる。上記の(8A)〜(10A)式および(8B)〜(10B)式は、断面ごとに少なくとも一部の変数の制約条件を規定する複数の第1の制約式である。
さらに、第1断面と第2断面とを関連付けて最適潮流を求めるために、第1断面の少なくとも一部の変数と、それに対応する第2断面の少なくとも一部の変数との関係を示す制約式が追加される。たとえば、第1断面の電圧解x1の一部をx1pとし、この一部の電圧解x1pにそれぞれ対応する第2断面の電圧解をx2pとすれば、
A(x1p,x2p)=0 …(11A)
または hA(x1p,x2p)≦0 …(11B)
の制約式が追加される。上式(11A)は、第1断面の一部の電圧解x1pの値に応じて第2断面の対応する電圧解x2pの値が決まることを表す。上式(11B)は、第2断面の一部の電圧解x1pの値に応じて第2断面の対応する電圧解x2pの範囲が決まることを表す。
同様に、第1断面の制御変数u1の一部をu1pとし、この一部の制御変数u1pにそれぞれ対応する第2断面の制御変数をu2pとすれば、
B(u1p,u2p)=0 …(12A)
または hB(u1p,u2p)≦0 …(12B)
の制約式が追加される。第1断面の従属変数z1の一部をz1pとし、この一部の従属変数z1pにそれぞれ対応する第2断面の従属変数をz2pとすれば、
C(z1p,z2p)=0 …(13A)
または hC(z1p,z2p)≦0 …(13B)
の制約式が追加される。
上記の(11A),(11B),(12A),(12B),(13A),(13B)式は、異なる断面間で互いに対応する少なくとも一部の変数の制約条件を規定する複数の第2の制約式である。なお、第2の制約式として上記の(11)〜(13)の全てが設けられている必要はなく、少なくとも1つ設けられていればよい。
[複数断面の場合の定式化の具体例]
以下、具体例を挙げながら、複数断面の場合の最適潮流計算の定式化についてさらに説明する。
図1は、最適潮流計算を行うための断面情報の具体例を示す図である。図1には、2つの系統断面が図示されている。
具体的に、図1(A)には、母線11,12,13を含む電力系統の例が示されている。母線11に発電機31が接続される。母線11と母線13とは送電線36を介して接続される。母線13と母線12とは変圧器32を介して接続される。母線12には、負荷33、調相設備としての電力用コンデンサ34、および調相設備としての分路リアクトル35が接続される。
同様に、図1(B)には、母線21,22,23,24を含む電力系統の例が示されている。母線21には、発電機41が接続される。母線21と母線23とは送電線46を介して接続される。母線23と母線22とは変圧器42を介して接続される。母線22には、負荷43、調相設備としての電力用コンデンサ44、および調相設備としての分路リアクトル45が接続される。母線24には負荷48が接続される。母線21と母線24とは送電線47を介して接続される。
図1(B)は平常時の電力系統の例が示されており、図1(A)は系統故障により図1(B)の送電線47が遮断された後の電力系統、すなわち、図1(B)の電力系統から一部が除かれた電力系統を示している。よって、母線11と21、母線12と22、母線13と23は互いに断面の異なる同一母線を表している。
単断面の場合と同様に、前述の式(8A)〜(10A)および式(8B)〜(10B)で説明した制約式が各断面ごとに設定される。さらに、前述の式(11A),(11B),(12A),(12B),(13A),(13B)で説明したように、異なる断面間において対応する変数の関係を示す制約式が追加される。
たとえば、発電機の目標端子電圧が共通であるという制約式、すなわち、
V(11)=V(21) …(14)
が考えられる。上式(14)において、V(11)は母線11の電圧を表し、V(21)は母線(21)の電圧を表す。
さらに、変圧器のタップ位置が共通であるという制約式、すなわち、
Tap(32)=Tap(42) …(15)
が考えられる。上式(15)において、Tap(32)は変圧器32のタップ比を表し、Tap(42)は変圧器42のタップ比を表す。
さらに、調相設備の状態が共通であるという制約式、すなわち、
Q(34)=Q(44) …(16)
Q(35)=Q(45) …(17)
が考えられる。上記(16)において、Q(34)は電力用コンデンサ34による無効電力の投入量を表し、Q(44)は電力用コンデンサ44による無効電力の投入量を表す。上式(17)において、Q(35)は分路リアクトル35による無効電力の投入量を表し、Q(45)は分路リアクトル45による無効電力の投入量を表す。
目的関数は、最適潮流計算の目的に応じて設定することが可能である。たとえば、発電コストFを最小化するという目的であれば、発電機31の出力P(31)と、発電機の発電コスト係数a,b,cとから目的関数Fを、
F=a×P(31)×P(31)+b×P(31)+c …(18)
のように設定することができる。ただし、上式(18)は、発電コストを2次式で表した例である。
また、母線電圧の目標電圧TargetVからの乖離量最小化を目的関数にすることも可能である。たとえば、母線12の母線電圧をV(12)とし、母線12の目標電圧をTargetV(12)とすれば、目的関数は、
|V(12)−TargetV(12)|2 …(19)
のように表される。ただし、|…|2は大きさの2乗を表す。
また、調相設備の現在値または目標値からの変更量が最小となることを目的関数に設定することも可能である。たとえば、電力用コンデンサ34の現在の無効電力投入量をQnow(34)とすれば、目的関数は、
|Q(34)−Qnow(34)|2 …(20)
のように表される。
さらに、上記の各目的関数の重み付き和を目的関数Fとして設定することも可能である。具体的に目的関数Fは、
F=Kc(31)×{a(31)×P(31)2+b(31)×P(31)+c(31)}
+Kc(41)×{a(41)×P(41)2+b(41)×P(41)+c(41)}
+Kv(12)×|V(12)−TargetV(12)|2+Kv(22)×|V(22)−TargetV(22)|2
+Kq(34)×|Q(34) − Qnow(34)|2+Kq(44)×|Q(44) −Qnow(44)|2
+Kq(35)×|Q(35) − Qnow(35)|2+Kq(45)×|Q(45) −Qnow(45)|2 …(21)
と表される。ただし、Kc(31)およびKc(41)は、それぞれ発電機31,41の発電コストに係る重み係数である。Kv(12)およびKv(22)は、それぞれ母線12,22の目標電圧からの差分の2乗に係る重み係数である。Kq(34),Kq(35),Kq(44),Kq(45)は、それぞれ調相設備34,35,44,45の現在値からの差分の2乗に係る重み係数である。a(31),b(31),c(31)は、発電機31の発電コスト係数であり、a(41),b(41),c(41)は、発電機41の発電コスト係数である(発電コストを2次式で表した例)。TargetV(12)およびTargetV(22)は、それぞれ母線12,22の目標電圧である。Qnow(34),Qnow(35),Qnow(44),Qnow(45)は、それぞれ調相設備34,35,44,45の無効電力出力の現在値を表す。Q(34),Q(35),Q(44),Q(45)は、それぞれ現在と異なる断面での調相設備34,35,44,45の無効電力出力を表す。
上記のように各種の目的関数の重み付き和を新たに目的関数として設定することにより、発電コスト低減、目標電圧維持、調相設備の現在状態からの変化最小化など多数の指標を考慮しながら、各指標の重要度を含めて最適潮流を計算することができる。さらに、断面ごとに、上記指標の重要度を設定することも可能となる。例えば、入力された断面情報が、「現在状態」と「故障後状態」であった場合に、「現在状態」断面に関する各指標の重要度を高く、「故障後状態」断面に関する各指標の重要度を低く設定することにより、平常である現在状態の改善量算出を主目的としつつも、故障後の系統状態も一定量考慮した解を算出することが可能となる。
上記のような多項式で表現可能な目的関数の他、三角関数を用いた目的関数なども考えられる。このような目的関数や、状態方程式ではない制約を同時に解く場合には、一般的な汎用の最適潮流計算の演算アルゴリズムでは受け付けていない場合もあり得る。ここで、特許文献2(米国特許第9280744号明細書)で開示されている最適潮流計算手法は電力の状態方程式を非線形計画問題として定式化して解くものであるため、複数断面の断面間の変数の関係を表す新たな制約式(前述の(11A),(11B),(12A),(12B),(13A),(13B))を追加しても解を求めることができる。具体的には、状態方程式を含む制約式全体を定式化し、例えば内点法などの非線形計画問題を解くアルゴリズムを利用することにより、最適解を得ることが可能である。
[最適潮流計算装置の構成および動作]
次に、実施の形態1による最適潮流計算装置100の構成および動作について説明する。実施の形態1に係る最適潮流計算装置100は、入力された電力および断面情報(前述のパラメータに対応する)に基づいて、変圧器変圧比、調相設備投入量、発電機出力、発電機端子電圧などの制御機器の適切な状態(前述の変数x,u,zに対応する)を出力する。
図2は、最適潮流計算装置のハードウェア構成図を示すブロック図である。最適潮流計算装置100は、コンピュータをベースに構成される。具体的に図2を参照して、最適潮流計算装置100は、CPU(Central Processing Unit)60と、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などの主記憶装置61と、ハードディスク装置、光ディスク装置、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの補助記憶装置62とを含む。さらに、最適潮流計算装置100は、液晶ディスプレイなどの表示装置63と、キーボードおよびマウスなどの入力装置64と、ネットワークインターフェース(I/F)65とを含む。これらの各構成要素は、バス66を介して相互に接続される。
最適潮流計算装置100の機能は、ハードディスク装置もしくは光ディスク装置などの記憶媒体に記憶された最適潮流計算プログラムまたはネットワークI/F65を介して外部から読み込まれた最適潮流計算プログラムが、CPU60によって実行されることによって実現される。以下、最適潮流計算装置100の具体的な機能について説明する。
図3は、実施の形態1に係る最適潮流計算装置の機能構成例を示すブロック図である。図3を参照して、最適潮流計算装置100は、データ入力部101と、データ設定部102と、データ格納部105と、最適潮流計算部103と、出力部104とを含む。
上記のデータ入力部101およびデータ設定部102は、図2の入力装置64、または光ディスク装置およびUSBメモリなどの補助記憶装置62を介したデータ入力機能、またはネットワークI/F65を介したデータ入力機能に対応する。データ格納部105は、図2の主記憶装置61および/または補助記憶装置62に対応する。最適潮流計算部103は、図2のCPU60に対応する。出力部104は、図2の表示装置63、または光ディスク装置およびUSBメモリなどの補助記憶装置62を介したデータ出力機能、またはネットワークI/F65を介したデータ出力機能に対応する。
データ入力部101は、負荷潮流(有効電力Pおよび無効電力Q)115など電力系統から計測した電気量ならびに各発電設備および負荷の将来の電気量予測値の入力を受け付ける。さらに、データ入力部101は、各設備の現在状態および将来の予定状態(系統構成111の情報)、送電線および変圧器などの設備定数112、発電機出力の上下限値113、発電機端子電圧の制御可能範囲114、変圧器の変圧比の制御範囲116、調相設備の制御範囲117、母線電圧の適正範囲の上下限値118、発電機の発電コスト係数119などの情報の入力を受け付ける。入力されたこれらの情報は、断面Aの情報110Aとしてデータ格納部105に格納される。断面Aの情報110Aは、断面Aに関係する目的関数および制約式において固定値として与えられるパラメータに相当する。
さらに、データ入力部101は、上記の現在状態の断面(断面Aの情報110A)の他、将来断面の情報(断面Bの情報110B)、および送電線停止などの想定故障断面の情報(断面Cの情報110C)など複数の断面情報の入力を受け付ける。これらの各断面情報も、データ格納部105に格納される。断面Bの情報110Bは、断面Bに関係する目的関数および制約式において固定値として与えられるパラメータに相当する。断面Cの情報110Cは、断面Cに関係する目的関数および制約式において固定値として与えられるパラメータに相当する。
データ設定部102は、最適潮流計算装置の制御目的に合わせた目的関数130、各断面における電力の状態方程式などの制約式140などの設定を受け付ける。入力された目的関数130および各種の制約式140は、データ格納部105に格納される。
ここで、目的関数130として、各母線の目標電圧値からの逸脱量の最小化、各送電線の送電余裕量の最大化、母線間の位相角差の最小化、発電コストの最小化、制御量の最小化などを設定可能である。また、制約式140としては、複数の断面間において同一制御機器の制御状態に等式制約を設定すること、制御機器の制御範囲の一部もしくは全てを制限するような式を設定することが可能である。
最適潮流計算部103は、データ入力部101により入力された各断面の情報(すなわち、断面ごとに設定されたパラメータ)を、データ設定部102により設定された目的関数130および各種の制約式140に含まれるパラメータとして用いることによって、最適潮流計算を実行する。最適潮流計算は、汎用の非線形計画問題の演算プログラムを利用して解くことができる。
算出された最適な系統状態である最適潮流計算結果150(すなわち、目的関数130および制約式140を構成する変数x,u,zの最適値)は、データ格納部105に格納される。さらに、出力部104は、最適潮流計算部103で計算された最適潮流計算結果150を出力する。
図4は、図3の最適潮流計算装置の処理手順を示したフローチャートである。以下、図3および図4を参照して、最適潮流計算の処理内容についてこれまでの説明を総括する。
ステップS110において、データ入力部101は、各種電気量、各設備の状態、各設備の設備定数、各設備の制御変数の上下限値などの入力を受け付ける。入力された各種の情報は、目的関数130および各制約式140において固定値として与えられるパラメータに相当するものであり、データ格納部105に格納される。データ入力部101で入力される情報には、現在の系統状態の情報(断面Aの情報110A)の他、予め定めた時間の経過後の系統状態の予測値および計画値に基づく系統状態の情報(断面Bの情報110B)、ならびに、想定される故障内容に基づく系統状態の情報(断面Cの情報110C)が含まれる。
次のステップS130において、データ設定部102は、目的関数130および各断面ごとの制約式140および各断面間の制約式140の設定を受け付ける。設定された目的関数130および制約式140は、データ格納部105に格納される。既に説明したように、制約式140には、断面ごとに少なくとも一部の変数の関係を規定する複数の第1の制約式と、異なる断面間で互いに対応する少なくとも一部の変数の関係を規定する少なくとも1つの第2の制約式とが含まれる。第1の制約式は、前述の式(8A),(8B),(9A),(9B),(10A),(10B)に対応する。第2の制約式は、前述の式(11A),(11B),(12A),(12B),(13A),(13B)に対応する。
次のステップS140において、最適潮流計算部103は、データ格納部105に格納された入力データを目的関数130および各制約式140のパラメータとして用いることにより、最適潮流計算を実行する。最適潮流計算によって目的関数130および各制約式140に含まれる変数x,u,zの最適値が決定される。最適潮流計算結果は、データ格納部105に格納される。
次のステップS150において、出力部104は、最適潮流計算部103で計算された最適潮流計算結果を出力する。具体的に、最適潮流計算結果は、表示装置63に表示されたり、ネットワークI/F65を介して外部に出力されたりする。
[効果]
実施の形態1の最適潮流計算装置100によれば、複数の系統断面を一つの最適潮流計算問題として定式化して解を得ることが可能となる。したがって、現在状態からの改善内容を得るだけでなく、故障後および将来断面など、別の断面の系統状態の改善および悪化抑制を図ることができる。さらに、このようにして算出された適切な系統状態を用いることにより、現在状態に対して適切な制御対象の選択および制御量を算出することができる。これにより、電力系統監視制御分野および系統安定化分野において最適潮流計算結果を利用することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1の最適潮流計算装置100の機能に加えて、最適潮流計算においてパラメータとして用いられる断面情報のうち、現状状態以外の断面情報を自動的に作成するようにしたものである。これにより、故障後の断面、将来予測断面などを現在状態と同時に評価することが容易にできるので、現在状態の断面およびその他の断面を考慮した適切な系統状態を容易に得ることができる。以下、図面を参照して具体的に説明する。
図5は、実施の形態2による最適潮流計算装置の機能構成例を示すブロック図である。図5の最適潮流計算装置100Aは、断面情報作成部106をさらに含む点で図3の最適潮流計算装置100と異なる。さらに、図5の最適潮流計算装置100Aでは、断面Bの情報110Bおよび断面Cの情報110Cに代えて、断面作成用情報160が断面情報作成部106に入力される点で、図3の最適潮流計算装置100と異なる。
断面情報作成部106は、断面作成用情報160の入力を受け付け、入力された断面作成用情報160をデータ格納部105に格納する。断面情報作成部106は、さらに、データ入力部101によって入力されてデータ格納部105に格納されている現在の系統状態の情報(断面Aの情報110A)と、断面作成用情報160とを組み合わせることによって、新たな断面情報(断面Bの情報110B、断面Cの情報110C)を作成し、データ格納部105に格納する。
図5のその他の点は図3の場合と同様であるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、上記の断面情報作成部106は、図2のCPU60、入力装置64、補助記憶装置62、ネットワークI/F65などに対応する。
次に、断面作成用情報160とこれを用いて作成する「新たな断面情報」についてさらに詳しく説明する。作成された「新たな断面情報」は、将来の予測断面の情報、または故障が発生した場合の故障中断面の情報、または故障後断面の情報などであり、計測された電気量などに基づいて作成された現在の断面情報とは異なる。
たとえば、将来の予測断面の情報を「新たな断面情報」として作成する場合であれば、断面作成用情報160は、負荷予測値または再生可能エネルギー由来の発電設備の発電量予測値を含んでいてもよい。故障後断面の情報を「新たな断面情報」として作成する場合であれば、断面作成用情報160は、たとえば、想定する故障内容および故障によって実施される各種制御内容を含んでいてもよい。また、故障中断面の情報を「新たな断面情報」として作成する場合であれば、故障の内容ならびに問題データ入力部によって入力された断面情報に基づいて安定度演算を実施し、安定度演算結果に基づいて任意の時点の断面を「新たな断面情報」とすることも可能である。
以下、「新たな断面情報」として1時間後の予測断面を作成する方法について記載する。まず、データ入力部101には、現在の系統状態の情報が、断面Aの情報110Aとして既に入力されていたとする。
次に、断面情報作成部106は、断面作成用情報160として、断面A内の各負荷の1時間後の予測値、各発電機の1時間後の出力計画値、再生可能エネルギー発電設備の1時間後の出力予測値などの入力を受け付ける。また、1時間後までに電力系統内の接続変更もしくは系統切替、変圧器のタップ制御、および調相設備の投入もしくは開放制御など、送電線、変圧器、および調相設備のうちの少なくとも1つの制御変数の変更を実施する計画がある場合は、その情報を入力しても良い。さらに、対象系統に接続する別の電力系統が存在する場合は、それら別の電力系統との接続点における1時間後の潮流計画値を入力しても良い。
断面情報作成部106は、上記のように入力された各情報を基に、断面Aの情報の内容を変更することにより「新しい断面情報」である断面Bの情報を作成し、作成した断面Bの情報をデータ格納部105に保存する。
図6は、図5の最適潮流計算装置の処理手順を示したフローチャートである。図6のフローチャートは、ステップS110とステップS130との間に、断面情報作成部106が断面作成用情報160に基づいて新たな断面情報を作成するステップS120が含まれる点で、図4のフローチャートと異なる。以下、図5および図6を参照して、最適潮流計算装置100Aの処理内容についてこれまでの説明を総括する。
ステップS110において、データ入力部101は、現在の系統状態に関する各種電気量、各設備の状態、各設備の設備定数、各設備の制御変数の上下限値などの入力を受け付ける。入力された現在の系統状態の情報(断面Aの情報)は、データ格納部105に格納される。
次にステップS120において、断面情報作成部106は、断面作成用情報160の入力を受け付け、入力された断面作成用情報160をデータ格納部105に格納する。さらに、断面情報作成部106は、入力された断面作成用情報160と、データ入力部101によって入力されデータ格納部105に格納されている断面Aの情報110Aとを組み合わせることによって、新しい断面情報(図3の断面Bの情報110B、断面Cの情報110C)を作成する。作成された新しい断面情報はデータ格納部105に格納される。
ステップS130以降の手順は図3の場合と同様であるので、同一または相当するステップには同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
以上のとおり、実施の形態2の最適潮流計算装置100Aによれば、将来断面、故障中断面、故障後断面など、直接に断面情報を入力することが難しい場合においても、比較的簡単な断面作成用情報を用いることによってこれらの断面情報を内部で作成することが可能になる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11,12,13,21,22,23,24 母線、31,41 発電機、32,42 変圧器、33,43,48 負荷、34,44 電力用コンデンサ(調相設備)、35,45 分路リアクトル(調相設備)、36,46,47 送電線、60 CPU、61 主記憶装置、62 補助記憶装置、100,100A 最適潮流計算装置、101 データ入力部、110A,110B,110C 断面情報、102 データ設定部、103 最適潮流計算部、104 出力部、105 データ格納部、106 断面情報作成部、130 目的関数、140 制約式、150 最適潮流計算結果、160 断面作成用情報、x 電圧解、u 制御変数、z 従属変数。

Claims (9)

  1. 複数の制約式および目的関数において固定値として与えられる複数のパラメータに対応する電力系統の情報を、複数断面を構成する断面ごとに格納するデータ格納部と、
    前記断面ごとの前記複数のパラメータに基づいて最適潮流計算を実行することによって、前記複数の制約式および前記目的関数に含まれる可変値である複数の変数の最適値を決定する最適潮流計算部とを備え、
    前記複数の制約式は、
    前記断面ごとに少なくとも一部の変数の関係を規定する複数の第1の制約式と、
    異なる断面間で互いに対応する少なくとも一部の変数の関係を規定する1つまたは複数の第2の制約式とを含む、最適潮流計算装置。
  2. 前記断面ごとに前記複数のパラメータに対応する電力系統の情報の入力を受け付けるデータ入力部をさらに備える、請求項1に記載の最適潮流計算装置。
  3. 前記複数断面のうちの第1断面について、前記複数のパラメータに対応する電力系統の情報の入力を受け付けるデータ入力部と、
    前記第1断面の電力系統の情報に基づいて前記複数断面のうちの前記第1断面と異なる他断面について、前記複数のパラメータに対応する電力系統の情報を生成する断面情報作成部とを備える、請求項1に記載の最適潮流計算装置。
  4. 前記複数断面の電力系統は、第1断面の電力系統と、故障によって前記第1断面の電力系統から一部が遮断された残りの電力系統である第2断面の電力系統とを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の最適潮流計算装置。
  5. 前記第1断面の電力系統と前記第2断面の電力系統との両方に、第1母線と、前記第1母線に接続された同じ発電機とが含まれる場合、
    前記複数の第2の制約式は、前記第1断面における前記第1母線の電圧と前記第2断面における前記第1母線の電圧とが等しいという制約式を含む、請求項4に記載の最適潮流計算装置。
  6. 前記第1断面の電力系統と前記第2断面の電力系統との両方に同じ変圧器が含まれる場合、
    前記複数の第2の制約式は、前記第1断面における前記変圧器のタップ位置と前記第2断面における前記変圧器のタップ位置とが等しいという制約式を含む、請求項4または5に記載の最適潮流計算装置。
  7. 前記第1断面の電力系統と前記第2断面の電力系統との両方に同じ調相設備が含まれる場合、
    前記複数の第2の制約式は、前記第1断面における前記調相設備による無効電力の投入量と前記第2断面における前記調相設備による無効電力の投入量とが等しいという制約式を含む、請求項4〜6のいずれか1項に記載の最適潮流計算装置。
  8. 複数の制約式および目的関数において固定値として与えられる複数のパラメータに対応する電力系統の情報を、複数断面を構成する断面ごとに記憶装置に格納するステップと、
    プロセッサが、前記断面ごとの前記複数のパラメータに基づいて最適潮流計算を実行することによって、前記複数の制約式および前記目的関数に含まれる可変値である複数の変数の最適値を決定するステップとを備え、
    前記複数の制約式は、
    前記断面ごとに少なくとも一部の変数の関係を規定する複数の第1の制約式と、
    異なる断面間で互いに対応する少なくとも一部の変数の関係を規定する1つまたは複数の第2の制約式とを含む、最適潮流計算方法。
  9. 複数の制約式および目的関数において固定値として与えられる複数のパラメータに対応する電力系統の情報を、複数断面を構成する断面ごとに格納するステップと、
    前記断面ごとの前記複数のパラメータに基づいて最適潮流計算を実行することによって、前記複数の制約式および前記目的関数に含まれる可変値である複数の変数の最適値を決定するステップとをコンピュータに実行させるための最低潮流計算プログラムであって、
    前記複数の制約式は、
    前記断面ごとに少なくとも一部の変数の関係を規定する複数の第1の制約式と、
    異なる断面間で互いに対応する少なくとも一部の変数の関係を規定する1つまたは複数の第2の制約式とを含む、最適潮流計算プログラム。
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