JP2018191387A - 回転電機の回転子 - Google Patents

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翔一 田中
Shoichi Tanaka
翔一 田中
賀浩 谷山
Yoshihiro Taniyama
賀浩 谷山
安雄 加幡
Yasuo Kahata
安雄 加幡
塩田 和則
Kazunori Shioda
和則 塩田
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Abstract

【課題】冷却性能を向上し効果的に冷却を行うことができる回転電機の回転子を提供する。
【解決手段】実施形態の回転子において、径方向通風流路は、回転子スロットにおいて回転軸の径方向に沿って貫通しており、サブスロットを介して冷却ガスが内周側から外周側へ向かって流れる。径方向通風流路は、下敷板に形成された下敷板流路部と、回転子コイルに形成されたコイル流路部とを含む。径方向通風流路においてサブスロットの上流側に位置する端部は、下敷板流路部の方がコイル流路部よりもサブスロットの上流側に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、回転電機の回転子に関する。
回転電機の一例について図16を用いて説明する。
図16に示すように、回転電機10は、たとえば、タービン発電機であって、回転子20および固定子40がケーシング60に収容されており、回転子20が固定子40の内部で回転することによって発電を行うように構成されている。また、回転電機10は、ケーシング60の内部において冷却ガスCG(水素、空気などの冷却媒体)が流れることによって、回転子20および固定子40が冷却されるように構成されている。
具体的には、回転子20は、回転軸AXに沿った軸方向が水平方向xに沿うように設置されている。ここでは、回転子20は、円筒形状の回転子鉄心200が回転シャフト201に対して同軸に設けられていると共に、冷却ガスCGが流れる冷却流路が形成されている。回転子20の詳細な構成については、後述する。
固定子40は、固定子鉄心41に固定子コイル42が設置されている。固定子鉄心41は、円筒形状であって、回転シャフト201に対して同軸に設けられている。固定子鉄心41は、エアギャップAGを介して、回転子鉄心200の周りを囲うように設置されている。固定子鉄心41の内周側には、回転軸AXの軸方向に貫通する固定子スロットが形成されており、固定子コイル42は、その固定子スロットに挿入されている。
この他に、固定子40においては、固定子給気部411および固定子排気部412が設けられている。固定子給気部411は、固定子40の外周側から内周側のエアギャップAGへ冷却ガスCGが流れる通風ダクトを有する。これに対して、固定子排気部412は、固定子40の内周側に位置するエアギャップAGから固定子40の外周側へ冷却ガスCGが流れる通風ダクトを有する。
ケーシング60は、2重構造であって、内部ケーシング61の外側に外部ケーシング62が設けられている。内部ケーシング61は、回転シャフト201が貫通する貫通孔K61を有しており、回転子20と固定子40とを内部に収容している。外部ケーシング62は、回転シャフト201が貫通する貫通孔K62を有しており、内部ケーシング61を内部に収容している。
ケーシング60において、内部ケーシング61の上方には開口部K611が設けられており、その開口部K611にはガス冷却器80が取り付けられている。また、内部ケーシング61の貫通孔K61の内部には、ファン90が収容されている。
ファン90は、軸流ファンであって、回転子20を挟むように回転シャフト201の一方の側部および他方の側部のそれぞれに固定されている。
回転電機10においては、回転シャフト201と共にファン90が回転することによって、冷却ガスCGが内部ケーシング61の外部から内部へ流入する。ここでは、回転シャフト201の一方の側部および他方の側部のそれぞれから中央部へ向かうように、冷却ガスCGが流れる。
内部ケーシング61の内部において、冷却ガスCGは、回転子20の内部に形成された冷却流路に流入した後に、回転子20の外周面と固定子40の内周面との間に位置するエアギャップAGに流出する。回転子20の内部を流れる冷却ガスCGの詳細な様子については、回転子20の詳細な構成と共に後述する。
また、内部ケーシング61の内部において、冷却ガスCGは、エアギャップAGを経由して、固定子40の内部に形成された冷却流路を流れる。固定子40の内部のうち、固定子排気部412では、冷却ガスCGは、固定子40の内周側に位置するエアギャップAGから固定子40の外周側へ流れる。そして、固定子給気部411では、固定子40の外周側から内周側のエアギャップAGへ冷却ガスCGが流れる。
固定子40の外部へ排出された冷却ガスCGは、ガス冷却器80を介して、内部ケーシング61の内部から外部へ流れる。このとき、冷却ガスCGは、ガス冷却器80において冷却される。ガス冷却器80で冷却された冷却ガスCGは、外部ケーシング62のうち内部ケーシング61の外部に位置する空間を流れた後に、上述したように、ファン90の回転によって内部ケーシング61の外部から内部へ流入する。
このように、回転電機10では、ケーシング60の内部において冷却ガスCGが循環して流れることで各部が冷却される。
以下より、上記の回転子20の詳細な構成、および、回転子20の内部を流れる冷却ガスCGの詳細な様子について、図17から図21を用いて例示する。ここでは、回転子20において回転軸AXの軸方向に直交する面の一部断面を図17に示している。図17中のZ1部分が図18に相当し、図16中のZ2部分が図19に相当し、図19中のZ3部分が図20に相当する。そして、径方向通風流路RPに関して径方向を視線としたときの様子を図21で示している。図21では、径方向通風流路RPを構成する各部の輪郭について示しており、直接的に観察されるものは実線で図示し、直接的に観察されないものは破線で図示している。
回転子20において、回転子鉄心200には、回転子スロットCS(コイルスロット)が形成されている。回転子スロットCSは、回転軸AXの径方向に凹んだ溝であって、回転子鉄心200において外周側OUTに位置する部分に形成されている。ここでは、回転子スロットCSは、回転子鉄心200の磁極部以外の部分において、複数が回転軸AXの周方向に間を隔てて並ぶように設けられている(図17参照)。また、回転子スロットCSは、回転軸AXの軸方向に延在している。
回転子鉄心200において、回転子スロットCSには、下敷板21が設置されている。下敷板21は、絶縁体で形成されており、回転子スロットCSにおいて径方向で最も内周側INに位置する部分に配置されている。そして、回転子スロットCSにおいて下敷板21の外周側OUTには、回転子コイル22が収容されている。回転子コイル22は、複数の界磁導体がターン絶縁物(図示省略)を介して径方向に積層されることで構成されている。回転子コイル22の外周側OUTには、絶縁物であるクリページブロック23を介して回転子ウェッジ24が設置されており、回転子コイル22は、回転子ウェッジ24によって回転子スロットCSに固定されている。そして、周方向において回転子鉄心200と回転子コイル22との間には、スロット絶縁物25が介在している。
回転子20においては、冷却ガスCGの流路として、サブスロットSSおよび径方向通風流路RPが設けられている。
サブスロットSSは、回転子鉄心200において回転子スロットCSよりも径方向の内周側INに形成されている。サブスロットSSは、回転子スロットCSと同様に、径方向に凹んだ溝である。サブスロットSSは、回転子スロットCSよりも周方向の幅が狭くなるように構成されている。サブスロットSSは、回転子スロットCSと同様に、軸方向に延在しており、冷却ガスCGが軸方向に沿って流れる。
径方向通風流路RPは、回転子スロットCSの内部に設置された各部を径方向に貫通する貫通孔である。径方向通風流路RPは、内周側INに位置する一端がサブスロットSSに連結されており、内周側INの一端にサブスロットSSから冷却ガスCGが流入し、外周側OUTの他端から流出するように形成されている。ここでは、径方向通風流路RPは、軸方向において複数が間を隔てて設けられている。このため、複数の径方向通風流路RPのそれぞれは、サブスロットSSから冷却ガスCGが流入する。
具体的には、径方向通風流路RPは、下敷板流路部RP1とコイル流路部RP2とクリページブロック流路部RP3とウェッジ流路部RP4とが、径方向において内周側INから外周側OUTへ向かって、順次、並ぶように設けられている(図18,図20参照)。
径方向通風流路RPのうち、下敷板流路部RP1は、下敷板21に形成された貫通孔である(図20参照)。下敷板流路部RP1において、径方向に直交する断面は、軸方向の幅が周方向の幅よりも広くなっている(図21参照)。
径方向通風流路RPのうち、コイル流路部RP2は、回転子コイル22に形成された貫通孔である(図20参照)。コイル流路部RP2において、径方向に直交する断面は、軸方向の幅が周方向の幅よりも広くなっている。ここでは、コイル流路部RP2は、周方向の幅が下敷板流路部RP1よりも狭くなるように形成されている(図21参照)。
径方向通風流路RPのうち、クリページブロック流路部RP3は、クリページブロック23に形成された貫通孔であって、コイル流路部RP2に連結している。クリページブロック流路部RP3は、径方向に直交する断面が、たとえば、円形であって、コイル流路部RP2の軸方向における幅よりも直径が小さい。
径方向通風流路RPのうち、ウェッジ流路部RP4は、回転子ウェッジ24に形成された貫通孔であって、クリページブロック流路部RP3に連結されている。ウェッジ流路部RP4は、径方向に直交する断面が、たとえば、円形であって、直径がクリページブロック流路部RP3よりも小さい。
径方向通風流路RPにおいては、下敷板流路部RP1の中心軸RC1とコイル流路部RP2の中心軸RC2とクリページブロック流路部RP3の中心軸RC3とウェッジ流路部RP4の中心軸RC4とのそれぞれは、一致している。つまり、下敷板流路部RP1とコイル流路部RP2とクリページブロック流路部RP3とウェッジ流路部RP4とのそれぞれは同軸である。
回転子20において、冷却ガスCGは、保持環211(図19参照)が外周面側に設置された回転子鉄心200の鉄心端側Us(サブスロット上流側)からサブスロットSSに流入する。そして、サブスロットSSでは、冷却ガスCGは、回転軸AXに沿った軸方向において、鉄心端側Usから鉄心中央側Ds(サブスロット下流側)へ向かって流れる。このとき、冷却ガスCGは、サブスロットSSから、軸方向に並ぶ複数の径方向通風流路RPのそれぞれに、順次、分岐して導入される。
径方向通風流路RPにおいて、冷却ガスCGは、径方向の内周側INから外周側OUTへ向かって流れた後に、外部へ流出する。つまり、冷却ガスCGは、径方向通風流路RPにおいて、下敷板流路部RP1とコイル流路部RP2とクリページブロック流路部RP3とウェッジ流路部RP4とを順次流れた後に、エアギャップAG(図16参照)へ排出される。
このように、回転子20においては、運転中に生じた熱が、ラジアルフロー方式によって冷却される。
特許公報3564915公報 特許公報3736192公報 特開平07−170683公報
回転電機10においては、回転子20の構成部材の温度の上限が厳しく制限されている。回転電機10は、単機の容量が増大すると共に回転子コイル22の電流密度が上昇する一方で、回転子コイル22の温度を絶縁材の耐熱温度よりも低く抑える必要がある。このため、回転子20の直径を大きくして、回転子コイル22の断面積を増加させることにより、回転子コイル22による発熱量を減少させている。この他に、冷却ガスCGが流れる流路の通風面積を大きくしている。その結果、冷却性能を向上させるためには、回転電機10の大型化が必要になる。
上記した回転電機10の場合のように、サブスロットSSを用いた通風冷却方式で冷却を行う場合、サブスロットSSから径方向通風流路RPへ冷却ガスCGが流入する際、大きな圧力損失が発生するので、サブスロットSSから径方向通風流路RPへ流入する冷却ガスCGの流量が十分に確保されず、冷却が不十分になる場合がある。回転電機10の容量の増大化に伴って回転子鉄心を長くしたときには、サブスロットSSが同様に長くなるので、更に、圧力損失が増加し、冷却ガスCGが流れにくくなる。
上記のように、冷却ガスCGは、サブスロットSSにおいて鉄心端側Usに位置する部分では、流量が多く、流速が高い。このため、冷却ガスCGがサブスロットSSから径方向通風流路RPに分岐して流入したときには、径方向通風流路RPの入口において鉄心端側Usの部分に流れの剥離が生じて、大きな分岐損失が発生する。これと共に、径方向通風流路RPでは、鉄心端側Usの壁で生じた流れの剥離によって渦が発生するので、冷却ガスCGの流れに対して、渦が大きな抵抗になる。
分岐損失等の発生に起因して、冷却ガスCGの流量は、鉄心端側Usに位置する径方向通風流路RPの方が、鉄心中央側Dsに位置する径方向通風流路RPよりも少なくなる。回転子コイル22の温度は、径方向通風流路RPを通過する冷却ガスCGの流量に大きく依存する。このため、回転子コイル22の温度は、鉄心端側Usの方が鉄心中央側Dsよりも高くなる。
したがって、鉄心端側Usに配置された回転子コイル22を十分に冷却するように冷却ガスCGを流す必要があるので、鉄心中央側Dsに配置された回転子コイル22においては、冷却ガスCGの流量が過剰な状態になる。特に、回転電機10の容量を増大化するために回転子鉄心200を長くしたときには、軸方向に配置する径方向通風流路RPの数を増加させる必要があるので、鉄心中央側Dsでは冷却ガスCGの流量が更に過剰になる。すなわち、冷却ガスCGの流量は、軸方向に配置された複数の径方向通風流路RPのそれぞれにおいて一定でなく、軸方向における流量分布が大きいので、軸方向で均一に冷却を行うことは、容易でない。
回転電機10において冷却性能を向上させるために、さまざまな技術が提案されている(たとえば、特許文献1から3参照)。
しかしながら、従来においては冷却性能を十分に向上させることが困難であって、回転子コイル22を効果的に冷却することが容易でない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、冷却性能を向上し、効果的に冷却を行うことができる、回転電機の回転子を提供することである。
実施形態に係る回転電機の回転子は、回転子鉄心と回転子スロットとサブスロットと径方向通風流路とを備える。回転子鉄心は、円筒形状であって、回転軸に対して同軸に設置される。回転子スロットは、回転子鉄心のうち外周側に位置する部分において回転軸の軸方向に沿って延在するように形成されており、絶縁体の下敷板を収容していると共に、下敷板よりも外周側に回転子コイルを収容している。サブスロットは、回転子鉄心のうち回転子スロットよりも内周側に位置する部分において回転軸の軸方向に沿って延在するように形成されており、冷却ガスが軸方向に沿って流れる。径方向通風流路は、回転子スロットにおいて回転軸の径方向に沿って貫通しており、サブスロットを介して冷却ガスが内周側から外周側へ向かって流れる。ここでは、径方向通風流路が軸方向に複数が配置されており、複数の径方向通風流路のそれぞれにサブスロットから冷却ガスが流入する。径方向通風流路は、下敷板に形成された下敷板流路部と、回転子コイルに形成されたコイル流路部とを含む。径方向通風流路においてサブスロットの上流側に位置する端部は、下敷板流路部の方がコイル流路部よりもサブスロットの上流側に位置している。
図1は、第1実施形態に係る回転電機10の回転子20の要部を模式的に示した断面図である。 図2は、第1実施形態に係る回転電機10の回転子20において、径方向通風流路RPの要部を模式的に示す図である。 図3は、第2実施形態に係る回転電機10の回転子20の要部を模式的に示した断面図である。 図4は、第2実施形態に係る回転電機10の回転子20において、径方向通風流路RPの要部を模式的に示す図である。 図5は、第2実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20の要部を模式的に示した断面図である。 図6は、第2実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20において、径方向通風流路RPの要部を模式的に示す図である。 図7は、第3実施形態に係る回転電機10の回転子20の要部を模式的に示した断面図である。 図8は、第3実施形態に係る回転電機10の回転子20において、径方向通風流路RPの要部を模式的に示す図である。 図9は、第4実施形態に係る回転電機10の回転子20の要部を模式的に示した断面図である。 図10は、第4実施形態に係る回転電機10の回転子20において、径方向通風流路RPの要部を模式的に示す図である。 図11は、第4実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20の要部を模式的に示した断面図である。 図12は、第4実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20において、径方向通風流路RPの要部を模式的に示す図である。 図13は、第5実施形態に係る回転電機10の回転子20において、径方向通風流路RPの要部を模式的に示す図である。 図14は、第6実施形態に係る回転電機10の回転子20の要部を模式的に示した断面図である。 図15は、第6実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20の要部を模式的に示した断面図である。 図16は、関連技術に係る回転電機10において、回転軸AXに沿った軸方向(水平方向xに相当)と回転軸AXの径方向(鉛直方向zに相当)とで規定される面(xz面)の断面を示した図である。 図17は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、回転軸AXに沿った軸方向に直交する面(yz面)の一部断面を示した図である。 図18は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、回転軸AXに沿った軸方向に直交する面(yz面)の一部断面を拡大して示した図である(図17中のZ1部分)。 図19は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、回転軸AXに沿った軸方向と回転軸AXの径方向とで規定される面の一部断面を示した図である(図16中のZ2部分)。 図20は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、回転軸AXに沿った軸方向と回転軸AXの径方向とで規定される面の一部断面を拡大して示した図である(図19中のZ3部分)。 図21は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、径方向通風流路RPに関して径方向を視線としたときの様子を示す図である。
<第1実施形態>
第1実施形態の回転子20に関して、図1および図2を用いて説明する。図1では、図20と同様な部分を示している。図2では、図21と同様な部分について示している。
図1および図2に示すように、本実施形態においては、径方向通風流路RPのうち、下敷板流路部RP1の構成が上記の関連技術(図20、図21参照)の場合と異なっている。
具体的には、下敷板流路部RP1において鉄心中央側Dsに位置する端部と、コイル流路部RP2において鉄心中央側Dsに位置する端部との両者は、上記の関連技術と同様に、軸方向で同じ位置にある。しかし、本実施形態では、下敷板流路部RP1において鉄心端側Usに位置する端部は、コイル流路部RP2において鉄心端側Usに位置する端部よりも、鉄心端側Usに位置している。これにより、下敷板流路部RP1における軸方向の幅の方が、コイル流路部RP2における軸方向の幅よりも広くなっている。
換言すると、本実施形態の径方向通風流路RPにおいては、下敷板流路部RP1の中心軸RC1とコイル流路部RP2の中心軸RC2とが、同軸でなく、一致していない。径方向通風流路RPでは、下敷板流路部RP1の中心軸RC1がコイル流路部RP2の中心軸RC2に対して鉄心端側Usに位置している(図2参照)。
本実施形態では、冷却ガスCGは、関連技術の場合と同様に、サブスロットSSにおいて鉄心端側Usから鉄心中央側Dsへ向かうように軸方向に流れる。このとき、冷却ガスCGは、サブスロットSSから複数の径方向通風流路RPのそれぞれに、順次、分岐して導入される。そして、径方向通風流路RPにおいては、冷却ガスCGは、内周側INから外周側OUTへ向かうように径方向に流れる。
径方向通風流路RPでは、まず、下敷板流路部RP1に冷却ガスCGが流入する。上記したように、径方向通風流路RPにおいて鉄心端側Usの端部は、下敷板流路部RP1の方がコイル流路部RP2よりも、鉄心端側Usに位置している。このため、本実施形態では、関連技術の場合よりも、冷却ガスCGが下敷板流路部RP1に流入しやすい。本実施形態では、冷却ガスCGがサブスロットSSから径方向通風流路RPに分岐して流入するときに、下敷板流路部RP1において鉄心端側Usに流れの剥離が生ずることを抑制することが可能であり、分岐損失を低減することができる。また、本実施形態では、流れの剥離によって生ずる渦が抵抗になって径方向通風流路RPを流入する冷却ガスCGの流量が低減することを抑制することができる。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル22を効果的に冷却することができる。その結果、本実施形態の回転電機10では、より大きな界磁電流を許容することできる。
<第2実施形態>
第2実施形態の回転子20に関して、図3および図4を用いて説明する。図3では、図1と同様な断面を示している。図4では、図2と同様な部分について示している。
図3および図4に示すように、本実施形態では、径方向通風流路RPにおいて鉄心端側Usに位置する端部は、第1実施形態の場合(図1,図2参照)と同様に、下敷板流路部RP1の方がコイル流路部RP2よりも鉄心端側Usに位置している。しかし、本実施形態では、下敷板流路部RP1の形状が第1実施形態の場合と異なっている。
本実施形態では、下敷板流路部RP1において、径方向に直交する断面の断面積は、径方向において一定でない。下敷板流路部RP1の断面積は、径方向において外周側OUTから内周側INに向かうに伴って、大きくなっている(図3参照)。つまり、下敷板流路部RP1において内周側INに位置する開口R1a(二点鎖線部分)は、外周側OUTに位置する開口R1b(破線部分)よりも大きい(図4参照)。
具体的には、下敷板流路部RP1において周方向の幅は、内周側INの開口R1aと外周側OUTの開口R1bとの間で互いに同じであって、径方向において一定である。これに対して、下敷板流路部RP1において軸方向の幅は、内周側INの開口R1aの方が外周側OUTの開口R1bよりも広くなっており、径方向において外周側OUTから内周側INへ向かうに伴って広がっている。換言すると、下敷板流路部RP1において、内周側INに位置する開口R1aの中心RC1aは、外周側OUTに位置する開口R1bの中心RC1bよりも、鉄心端側Usに位置している。
これにより、本実施形態では、下敷板流路部RP1において鉄心端側Usに位置する端部は、径方向において外周側OUTから内周側INへ向かうに伴って、鉄心端側Usへ位置するように構成されている。このため、下敷板流路部RP1は、鉄心中央側Dsの端部が径方向に沿っているのに対して、鉄心端側Usの端部が径方向に対して傾斜している。ここでは、下敷板流路部RP1で鉄心端側Usに位置する端部は、内周側INが外周側OUTよりも鉄心端側Usに位置するように、径方向に対して傾斜している。
本実施形態では、冷却ガスCGがサブスロットSSから径方向通風流路RPに分岐して流入するときには、下敷板流路部RP1の鉄心端側Usに位置する傾斜面に沿って冷却ガスCGが流れる。このため、本実施形態では、冷却ガスCGの流れにおいて剥離が生ずることを抑制することが可能であって、分岐損失の低減を効果的に実現することができる。また、本実施形態では、流れの剥離によって生ずる渦が抵抗になって径方向通風流路RPを流入する冷却ガスCGの流量が低減することを、更に抑制することができる。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル22を効果的に冷却することができる。その結果、本実施形態の回転電機10では、より大きな界磁電流を許容することできる。
上記した第2実施形態の変形例に関して、図5および図6を用いて説明する。図5では、図3と同様な断面を図示している。図6では、図4と同様な部分について示している。
図5,図6に示すように、本実施形態の変形例では、下敷板流路部RP1は、径方向に直交する断面の断面積が、径方向において外周側OUTから内周側INに向かうに伴って、大きくなっている。つまり、下敷板流路部RP1において内周側INに位置する開口R1aは、外周側OUTに位置する開口R1bよりも大きくなっている。
しかし、本実施形態の変形例では、径方向通風流路RPは、下敷板流路部RP1の中心軸RC1とコイル流路部RP2の中心軸RC2とが、同軸である。また、本変形例では、下敷板流路部RP1において、鉄心端側Usに位置する端部の他に、鉄心中央側Dsに位置する端部が径方向に対して傾斜している(図5参照)。具体的には、下敷板流路部RP1において、鉄心中央側Dsに位置する端部は、径方向において内周側INに位置する部分が外周側OUTに位置する部分よりも鉄心中央側Dsに位置するように、径方向に対して傾斜している。
これにより、本変形例では、下敷板流路部RP1において鉄心中央側Dsに位置する端部で、流れの剥離が生ずることを抑制することができる。その結果、本変形例においては、上記の実施形態と同様な作用および効果を効果的に奏することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態の回転子20に関して、図7および図8を用いて説明する。図7では、図18と同様な部分について示している。図8では、図2と同様な部分について示している。
本実施形態の径方向通風流路RPにおいて鉄心端側Usに位置する端部は、第1実施形態の場合と同様に、下敷板流路部RP1の方がコイル流路部RP2よりも鉄心端側Usに位置している(図8参照)。しかし、本実施形態では、下敷板流路部RP1において径方向に直交する断面の断面積は、第1実施形態の場合と異なり、径方向において一定でなく、径方向において外周側OUTから内周側INに向かうに伴って大きくなっている。
本実施形態では、下敷板流路部RP1は、径方向において外周側OUTから内周側INに向かうに伴って、周方向の幅が広くなっている。つまり、下敷板流路部RP1において内周側INに位置する開口R1aは、外周側OUTに位置する開口R1bよりも、周方向の幅が広い。
下敷板流路部RP1において、周方向で対面する両側面は、径方向に対して傾斜している。ここでは、下敷板流路部RP1のうち周方向で対面する両側面は、径方向において内周側INに位置する部分が外周側OUTに位置する部分よりも中心から離れるように形成されている。
本実施形態では、冷却ガスCGがサブスロットSSから径方向通風流路RPに分岐して流入するときには、下敷板流路部RP1において内周側INに位置する大きな開口R1aから入る。このため、本実施形態では、冷却ガスCGの流れにおいて剥離が生ずることを更に抑制することが可能であり、分岐損失の低減をより効果的に実現することができる。また、本実施形態では、流れの剥離によって生ずる渦が抵抗になって径方向通風流路RPを流入する冷却ガスCGの流量が低減することを、更に抑制することができる。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル22を効果的に冷却することができる。その結果、回転電機10においては、より大きな界磁電流を許容することできる。
<第4実施形態>
第4実施形態の回転子20に関して、図9および図10を用いて説明する。図9では、図3と同様な断面を図示している。図10では、図4と同様に、径方向通風流路RPに関して示している。
図9および図10に示すように、本実施形態の径方向通風流路RPにおいて鉄心端側Usに位置する端部は、第2実施形態の場合(図3,図4参照)と同様に、下敷板流路部RP1の方がコイル流路部RP2よりも鉄心端側Usに位置している。しかし、本実施形態では、下敷板流路部RP1の形状が第2実施形態の場合と異なっている。本実施形態では、下敷板流路部RP1において鉄心中央側Dsに位置する端部は、コイル流路部RP2において鉄心中央側Dsに位置する端部と同じ位置でない。径方向通風流路RPにおいて鉄心中央側Dsに位置する端部は、下敷板流路部RP1の方がコイル流路部RP2よりも鉄心端側Usに位置している。
本実施形態では、下敷板流路部RP1は、径方向に直交する断面の断面積が、径方向において一定である。つまり、下敷板流路部RP1は、内周側INに位置する開口R1aと外周側OUTに位置する開口R1bとが同じ形状である。そして、下敷板流路部RP1において、内周側INに位置する開口R1aの中心RC1aは、外周側OUTに位置する開口R1bの中心RC1bよりも、鉄心端側Usに位置している。このように、下敷板流路部RP1は、内周側INに位置する開口R1aが、外周側OUTに位置する開口R1bよりも軸方向において鉄心端側Usにシフトした形状である。
下敷板流路部RP1において鉄心端側Usに位置する端部、および、鉄心中央側Dsに位置する端部は、径方向に沿っておらず、径方向に対して傾斜している。ここでは、下敷板流路部RP1のうち鉄心端側Usに位置する端部は、径方向において内周側INに位置する部分が外周側OUTに位置する部分よりも鉄心端側Usに位置するように、径方向に対して傾斜している。同様に、下敷板流路部RP1のうち鉄心中央側Dsに位置する端部は、径方向において内周側INに位置する部分が外周側OUTに位置する部分よりも鉄心端側Usに位置するように、径方向に対して傾斜している。
本実施形態では、冷却ガスCGがサブスロットSSから径方向通風流路RPに分岐して流入するときには、下敷板流路部RP1において鉄心端側Usおよび鉄心中央側Dsに位置する傾斜面に沿って、冷却ガスCGが流れる。このため、本実施形態では、冷却ガスCGの流れにおいて剥離が生ずることを抑制することが可能であって、分岐損失の低減を効果的に実現することができる。また、本実施形態では、流れの剥離によって生ずる渦が抵抗になって径方向通風流路RPを流入する冷却ガスCGの流量が低減することを、更に抑制することができる。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル22を効果的に冷却することができる。その結果、回転電機10においては、より大きな界磁電流を許容することできる。
上記した第4実施形態の変形例に関して、図11および図12を用いて説明する。図11では、図18と同様な部分について示している。図12では、図10と同様に、径方向通風流路RPに関して示している。
図11および図12に示すように、下敷板流路部RP1において、内周側INに位置する開口R1aの中心RC1aが、外周側OUTに位置する開口R1bの中心RC1bよりも、周方向(回転方向)において前方側Fwに位置するように構成してもよい。つまり、下敷板流路部RP1は、内周側INに位置する開口R1aが、外周側OUTに位置する開口R1bよりも、周方向において前方側Fwにシフトした形状である。
下敷板流路部RP1は、周方向において前方側Fwに位置する面および後方側Bwに位置する面が、径方向に沿っておらず、径方向に対して傾斜している。ここでは、下敷板流路部RP1のうち周方向の前方側Fwの面は、径方向で内周側INに位置する部分が外周側OUTに位置する部分よりも、前方側Fwに位置するように傾斜している。同様に、下敷板流路部RP1のうち周方向の後方側Bwの面は、径方向で内周側INに位置する部分が外周側OUTに位置する部分よりも、前方側Fwに位置するように傾斜している。
回転子20が周方向において前方側Fwへ向かって回転するときに、冷却ガスCGが径方向において内周側INから外周側OUTへ流れる際には、冷却ガスCGの流れは、その回転の影響によって、径方向に沿って流れない。この場合には、冷却ガスCGは、周方向において前方側Fwから後方側Bwへ向かうように、径方向に対して傾斜して流れる。
このため、本実施形態では、冷却ガスCGの流れにおいて剥離が生ずることを抑制することが可能であり、分岐損失の低減をより効果的に実現することができる。また、本実施形態では、流れの剥離によって生ずる渦が抵抗になって、径方向通風流路RPを流入する冷却ガスCGの流量が低減することを、更に抑制することができる。
なお、下敷板流路部RP1は、内周側INに位置する開口R1aが、外周側OUTに位置する開口R1bよりも、周方向において前方側Fwにシフトすると共に、軸方向において鉄心端側Usにシフトした形状であってもよい。
<第5実施形態>
第5実施形態の回転子20に関して、図13を用いて説明する。図13では、図21と異なり、回転軸AXに沿った軸方向に並ぶ複数の径方向通風流路RPのうち、互いに隣り合う2つの径方向通風流路RPに関して図示している。
本実施形態においては、図13に示すように、回転軸AXに沿った軸方向で隣り合う径方向通風流路RPの一部が、関連技術の場合(図21参照)と異なっている。軸方向で隣り合う径方向通風流路RPは、回転軸AXの周方向における位置が互いに異なった部分を含む。ここでは、軸方向で隣り合う径方向通風流路RPのうち、下敷板流路部RP1およびコイル流路部RP2について周方向の位置が互いに異なっている。
たとえば、図13に示す2つの径方向通風流路RPのうち、鉄心端側Usに位置する径方向通風流路RPでは、下敷板流路部RP1およびコイル流路部RP2は、クリページブロック流路部RP3の中心軸RC3およびウェッジ流路部RP4の中心軸RC4よりも周方向の前方側Fwに位置している。これに対して、鉄心中央側Dsに位置する径方向通風流路RPでは、下敷板流路部RP1およびコイル流路部RP2は、クリページブロック流路部RP3の中心軸RC3およびウェッジ流路部RP4の中心軸RC4よりも周方向の後方側Bwに位置している。
本実施形態において、鉄心端側Usに位置する径方向通風流路RPにサブスロットSSから冷却ガスCGが流入するときには、流れに乱れが生ずる。そして、その乱れが、鉄心中央側Dsへ流れる。しかし、本実施形態では、上記したように、軸方向で隣り合う径方向通風流路RPの間においては、下敷板流路部RP1およびコイル流路部RP2が周方向で互いに異なる位置に形成されている。このため、軸方向で隣り合う径方向通風流路RPの間において、鉄心端側Usに位置する径方向通風流路RPで生じた流れの乱れが、鉄心中央側Dsに位置する径方向通風流路RPへ向かうことを防止することができる。つまり、鉄心端側Usに位置する径方向通風流路RPで生じた流れの乱れによって、鉄心中央側Dsに位置する径方向通風流路RPに冷却ガスCGが流入することが邪魔されない。
したがって、本実施形態では、複数の径方向通風流路RPのそれぞれに流入する冷却ガスCGの流量が増加するので、回転子コイル22を効果的に冷却することができる。これに伴って、回転電機10において、より大きな界磁電流を許容することできる。
なお、上記の実施形態では、軸方向で隣り合う径方向通風流路RPのうち、下敷板流路部RP1およびコイル流路部RP2について周方向の位置が互いに異なっている場合を説明した。しかし、これに限らない。たとえば、クリページブロック流路部RP3およびウェッジ流路部RP4についても、軸方向で隣り合う径方向通風流路RPの間において、周方向の位置を相違させてもよい。
<第6実施形態>
第6実施形態の回転子20に関して、図14を用いて説明する。図14は、図20と同様な断面を図示している。
図14に示すように、本実施形態は、回転子鉄心200のサブスロットSSにおいて径方向の内周側INに位置するサブスロット内周面S201の形態が関連技術の場合と異なっている。
ここでは、サブスロット内周面S201は、軸方向に沿った平坦な面ではなく、凹凸状に波打った曲面である。サブスロット内周面S201は、径方向において径方向通風流路RPに対面する部分が、径方向の外周側OUTに突き出るように形成されている。
これにより、サブスロットSSにおいて径方向通風流路RPよりも鉄心端側Usに位置する部分では、冷却ガスCGは、内周側INから外周側OUTへ向けて軸方向に対して傾斜して流れる。そして、サブスロットSSにおいて径方向通風流路RPよりも鉄心中央側Dsに位置する部分では、冷却ガスCGが外周側OUTから内周側INへ向けて軸方向に対して傾斜して流れる。
このため、本実施形態では、冷却ガスCGがサブスロットSSから径方向通風流路RPに流入しやすい。したがって、本実施形態では、径方向通風流路RPに流入する冷却ガスCGの流量が増加するので、回転子コイル22を効果的に冷却することができる。
なお、サブスロット内周面S201の全体について曲面形状にしてもよいが、サブスロット内周面S201の一部について曲面形状にしてもよい。本実施形態では、曲面形状がサインカーブ状であるが、冷却ガスCGがサブスロットSSから径方向通風流路RPに流入しやすい形状であれば、他の曲面形状でもよい。その他、軸方向の位置に応じて、曲率が異なった曲面形状であってもよい。
上記した第6実施形態の変形例に関して、図15を用いて説明する。図15は、図14と同様な断面を図示している。
図15に示すように、サブスロット内周面S201を凹凸状に波打った曲面にした場合に、第2実施形態の変形例と同様に(図5参照)、径方向通風流路RPを構成してもよい。ここでは、サブスロット内周面S201は、径方向においてコイル流路部RP2に対面する部分が、径方向の外周側OUTに突き出るように形成されている。そして、下敷板21は、サブスロットSS側の面が軸方向に対して傾斜した部分を含む。
なお、図示を省略しているが、第6実施形態において、その他の実施形態の径方向通風流路RPを採用してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…回転電機、20…回転子、21…下敷板、22…回転子コイル、23…クリページブロック、24…回転子ウェッジ、25…スロット絶縁物、40…固定子、41…固定子鉄心、42…固定子コイル、60…ケーシング、61…内部ケーシング、62…外部ケーシング、80…ガス冷却器、90…ファン、200…回転子鉄心、201…回転シャフト、211…保持環、411…固定子給気部、412…固定子排気部、AG…エアギャップ、AX…回転軸、Bw…後方側、CG…冷却ガス、CS…回転子スロット、Ds…鉄心中央側、Fw…前方側、K61…貫通孔、K611…開口部、K62…貫通孔、R1a…開口、R1b…開口、RC1…中心軸、RC1a…中心、RC1b…中心、RC2…中心軸、RC3…中心軸、RC4…中心軸、IN…内周側、OUT…外周側、RP…径方向通風流路、RP1…下敷板流路部、RP2…コイル流路部、RP3…クリページブロック流路部、RP4…ウェッジ流路部、S201…サブスロット内周面、SS…サブスロット、Us…鉄心端側

Claims (12)

  1. 回転軸に対して同軸に設置される円筒形状の回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心のうち外周側に位置する部分において前記回転軸の軸方向に沿って延在するように形成されており、絶縁体の下敷板を収容していると共に前記下敷板よりも外周側に回転子コイルを収容している回転子スロットと、
    前記回転子鉄心のうち前記回転子スロットよりも内周側に位置する部分において前記回転軸の軸方向に沿って延在するように形成されており、冷却ガスが前記軸方向に沿って流れるサブスロットと、
    前記回転子スロットにおいて前記回転軸の径方向に沿って貫通しており、前記サブスロットを介して前記冷却ガスが内周側から外周側へ向かって流れる径方向通風流路と
    を備え、前記径方向通風流路が前記軸方向に複数が配置されており、前記複数の径方向通風流路のそれぞれに前記サブスロットから前記冷却ガスが流入する、回転電機の回転子であって、
    前記径方向通風流路は、
    前記下敷板に形成された下敷板流路部と
    前記回転子コイルに形成されたコイル流路部と
    を含み、
    前記径方向通風流路において前記サブスロットの上流側に位置する端部は、前記下敷板流路部の方が前記コイル流路部よりも前記サブスロットの上流側に位置している、
    回転電機の回転子。
  2. 前記径方向通風流路において前記サブスロットの下流側に位置する端部は、前記コイル流路部と前記下敷板流路部との間において互いに同じ位置にあり、
    前記径方向通風流路において前記径方向に直交する断面の断面積は、前記下敷板流路部の方が前記コイル流路部よりも大きい、
    請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記下敷板流路部は、前記径方向において外周側から内周側に向かうに伴って、前記断面積が大きくなるように形成されている、
    請求項2に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記下敷板流路部は、前記径方向において外周側から内周側に向かうに伴って、前記軸方向の幅が広くなるように形成されている、
    請求項3に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記下敷板流路部は、前記径方向において外周側から内周側に向かうに伴って、前記回転軸の周方向の幅が広くなるように形成されている、
    請求項2から4のいずれかに記載の回転電機の回転子。
  6. 前記径方向通風流路において前記サブスロットの下流側に位置する端部は、前記下敷板流路部の方が前記コイル流路部よりも、前記サブスロットの上流側に位置している、
    請求項1に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記複数の径方向通風流路のうち前記軸方向で隣り合う径方向通風流路は、前記回転軸の周方向における位置が互いに異なった部分を含む、
    請求項1から6のいずれかに記載の回転電機の回転子。
  8. 前記回転子スロットにおいて前記回転子コイルの外周側に設置されたクリページブロックと、
    前記回転子スロットにおいて前記クリページブロックの外周側に設置された回転子ウェッジと
    を備え、
    前記径方向通風流路は、
    前記クリページブロックに形成されたクリページブロック流路部と
    前記回転子ウェッジに形成されたウェッジ流路部と
    を含む、
    請求項1から7のいずれかに記載の回転電機の回転子。
  9. 回転軸に対して同軸に設置される円筒形状の回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心のうち外周側に位置する部分において前記回転軸の軸方向に沿って延在するように形成されており、絶縁体の下敷板を収容していると共に前記下敷板よりも外周側に回転子コイルを収容している回転子スロットと、
    前記回転子鉄心のうち前記回転子スロットよりも内周側に位置する部分において前記回転軸の軸方向に沿って延在するように形成されており、冷却ガスが前記軸方向に沿って流れる、サブスロットと、
    前記回転子スロットにおいて前記回転軸の径方向に沿って貫通しており、前記サブスロットを介して前記冷却ガスが内周側から外周側へ向かって流れる、径方向通風流路と
    を備え、前記径方向通風流路が前記軸方向に複数が配置されており、前記複数の径方向通風流路のそれぞれに前記サブスロットから前記冷却ガスが流入する、回転電機の回転子であって、
    前記サブスロットは、前記径方向通風流路よりも前記サブスロットの上流側に位置する部分において前記冷却ガスが内側から外側へ向けて前記軸方向に対して傾斜して流れるように構成されている、
    回転電機の回転子。
  10. 前記サブスロットは、前記径方向通風流路よりも前記サブスロットの下流側に位置する部分において前記冷却ガスが外側から内側へ向けて前記軸方向に対して傾斜して流れるように構成されている、
    請求項9に記載の回転電機の回転子。
  11. 前記サブスロットにおいて径方向の内周側に位置するサブスロット内周面は、曲面状である、
    請求項9または10に記載の回転電機の回転子。
  12. 前記下敷板は、前記サブスロット側の面が前記軸方向に対して傾斜した部分を含む、
    請求項9から11のいずれかに記載の回転電機の回転子。
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