JP2018190509A - 蓄電装置の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケース本体と蓋との溶接部の接合状態が良好か否かを非破壊検査できる蓄電装置の検査方法を提供する。【解決手段】電極組立体と、電極組立体を収容するケース本体13、及び該ケース本体13の開口部を閉塞する蓋14を有するケース11とを備え、ケース本体13の外縁部と蓋14の外縁部とが連続する部分全てに両者が溶接された溶接部50を有する二次電池10の検査方法は、溶接部50に向けてX線αを照射し、溶接部50を透過したX線αを検出することで、溶接部50の透視画像を取得する取得工程と、取得工程で取得した溶接部50の透視画像を用いて、溶接部50の接合状態が良好か否かを判定する判定工程とを含む。取得工程において、X線αの照射方向に対して、ケース11を傾斜させた状態でX線αを溶接部50に向けて照射し、ケース11を相対移動及び相対回転させることで、溶接部50の全周に亘って透視画像を取得する。【選択図】図3
Description
本発明は、電極組立体を収容するケース本体とケース本体の開口部を閉塞する蓋とを溶接した溶接部を有する蓄電装置の検査方法に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。この種の二次電池は、電極組立体と、電極組立体を収容するケースとを備える。
特許文献1に記載の二次電池は、有底筒状のケース本体、及びケース本体の開口部を閉塞する矩形板状の蓋を有するケースを備える。ケース本体は、矩形平板状の底壁と、底壁の周縁から立設された四角筒状の側壁とを備える。蓋は、ケース本体における側壁の立設方向の先端面に重ね合わされている。ケースは、ケース本体の外縁部と蓋の外縁部とが重なり合う部分に、ケース本体と蓋とが溶接された溶接部を備える。
ところで、二次電池では、ケース内からのガスや電解液の漏れの有無を確認する目的から、溶接部の接合状態が良好であるか否かが検査される。溶接部の検査は破壊検査によって行われる場合が多い。破壊検査は、製造された複数の二次電池の中から抽出された一部の二次電池に対して行われるため、全ての二次電池を検査できないという課題がある。また、二次電池の製造途中に破壊検査を行う場合、溶接部の接合状態が良好でない二次電池があると、それまでに製造された他の二次電池についても溶接部の接合状態が良好でない可能性があるとして、二次電池を廃棄する等の対応が必要となる。その結果、二次電池の生産性が低下する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ケース本体と蓋との溶接部の接合状態が良好か否かを非破壊検査できる蓄電装置の検査方法を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置の検査方法は、電極組立体と、前記電極組立体を収容するケース本体、及び該ケース本体の開口部を閉塞する蓋を有するケースとを備え、前記ケース本体の外縁部と前記蓋の外縁部とが連続する部分全てに前記ケース本体と前記蓋とが溶接された溶接部を有する蓄電装置の検査方法であって、前記溶接部に向けてX線を照射し、前記溶接部を透過した前記X線を検出することで、前記溶接部の透視画像を取得する取得工程と、前記取得工程で取得した前記溶接部の透視画像を用いて、前記溶接部の接合状態が良好か否かを判定する判定工程と、を含み、前記取得工程において、前記X線の照射方向に対して、前記ケースを傾斜させた状態で前記X線を前記溶接部に向けて照射し、前記ケースを相対移動及び相対回転させることで、前記溶接部の全周に亘って透視画像を取得することを要旨とする。
X線を利用して溶接部の透視画像を取得することで、ケース本体と蓋との溶接部の接合状態を非破壊検査できる。また、X線の照射方向に対してケースを傾斜させることで、X線は、ケース本体及び蓋における溶接部と溶接部周辺のみに向けて照射される。このため、ケース本体及び蓋における溶接部周辺以外の部分にまでX線が照射される場合と比較して、溶接部の透視画像を取得するために必要なX線のエネルギーを小さくできる。よって、X線の照射装置の大型化を抑制できる。また、ケースを移動及び回転させることで、溶接部を全周に亘って検査できる。
また、上記蓄電装置の検査方法について、前記溶接部の表面から前記溶接部に含まれるボイドまでの最短距離である溶込量を測定する測定工程を含み、前記判定工程は、前記溶込量が所定の溶込量以上の場合に、前記溶接部の接合状態が良好であるのが好ましい。
一般に、溶込量が多いほど、溶接部の接合状態が良好であると考えられる。よって、溶接部の溶込量により、ケース本体と蓋との溶接部の接合状態が良好か否かを検査できる。
本発明によれば、ケース本体と蓋との溶接部の接合状態が良好か否かを非破壊検査できる。
以下、蓄電装置の検査方法を二次電池の検査方法に具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を備える。二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体12を備える。ケース11は、直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋14とを有する。ケース11を構成するケース本体13と蓋14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を備える。二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体12を備える。ケース11は、直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋14とを有する。ケース11を構成するケース本体13と蓋14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
ケース本体13は、底壁30と、底壁30の周縁から立設された第1〜第4壁部31〜34とを備える。ケース本体13は、底壁30の一対の長縁部から立設された壁部のうちの一方の壁部に第1壁部31を備え、第1壁部31と対面する他方の壁部に第2壁部32を備える。また、ケース本体13は、第1壁部31と第2壁部32とを繋ぎ、底壁30の一対の短縁部から立設された壁部のうちの一方の壁部に第3壁部33を備え、第3壁部33と対面する他方の壁部に第4壁部34を備える。第1〜第4壁部31〜34は、立設方向の先端面に、蓋14と対向する対向面31a〜34aを備える。また、第1〜第4壁部31〜34は、立設方向の先端側の外側面に、外縁部としての第1〜第4外縁部31b〜34bを備える。
蓋14は、ケース11の内側に臨む内面14bに、ケース本体13の第1壁部31の対向面31aと対向する対向面41aを備え、ケース本体13の第2壁部32の対向面32aと対向する対向面42aを備える。また、蓋14は、内面14bに、ケース本体13の第3壁部33の対向面33aと対向する対向面43aを備え、ケース本体13の第4壁部34の対向面34aと対向する対向面44aを備える。蓋14は、蓋14の厚みを構成する外側面に、外縁部としての第1〜第4外縁部41b〜44bを備える。蓋14がケース本体13の開口部13aを閉塞した状態において、蓋14の第1外縁部41bは、ケース本体13の第1外縁部31bと連続し、蓋14の第2外縁部42bは、ケース本体13の第2外縁部32bと連続する。また、蓋14の第3外縁部43bは、ケース本体13の第3外縁部33bと連続し、蓋14の第4外縁部44bは、ケース本体13の第4外縁部34bと連続する。
二次電池10は、電極組立体12から電気を取り出すための正極端子15と負極端子16を備える。正極端子15と負極端子16は、蓋14に所定の間隔をあけて並設された一対の孔14aからケース11の外部に露出される。また、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁リング17がそれぞれ取り付けられている。
図2(b)に示すように、電極組立体12は、シート状の複数の正極電極20と、負極電極21と、セパレータ22とを備える。電極組立体12は、正極電極20と負極電極21との間に絶縁性材料からなるセパレータ22を介在させ、かつ相互に絶縁させた状態で積層した層状構造を備える。正極電極20は、矩形シート状の正極金属箔(例えばアルミニウム箔)23と、正極金属箔23の両面に存在する正極活物質層24とを有する。負極電極21は、矩形シート状の負極金属箔(例えば銅箔)25と、負極金属箔25の両面に存在する負極活物質層26とを有する。正極電極20は、正極金属箔23の一辺の一部から突出した形状の正極タブ27を有する(図2(a)参照)。正極タブ27は、正極活物質層24が存在せず、正極金属箔23そのもので構成されている。同様に、負極電極21は、負極金属箔25の一辺の一部から突出した形状の負極タブ28を有する。負極タブ28は、負極活物質層26が存在せず、負極金属箔25そのもので構成されている。
各正極電極20は、それぞれの正極タブ27が電極組立体12の積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。同様に、各負極電極21は、それぞれの負極タブ28が、正極タブ27と重ならないように電極組立体12の積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。電極組立体12は、各正極タブ27が電極組立体12の積層方向の一端側から他端側までの範囲に集められた正極タブ群27aを備える。正極タブ群27aには、正極端子15が電気的に接合される。また、電極組立体12は、各負極タブ28が電極組立体12の積層方向の一端側から他端側までの範囲に集められた負極タブ群28aを備える。負極タブ群28aには、負極端子16が電気的に接続される。
電極組立体12がケース本体13に収容されると、ケース本体13の開口部13aは、蓋14によって閉塞される。そして、ケース本体13の対向面31a〜34aと蓋14の対向面41a〜44aとを溶接し接合する。つまり、二次電池10は、ケース本体13の第1〜第4外縁部31b〜34bと蓋14の第1〜第4外縁部41b〜44bとが連続する部分に、ケース本体13の対向面31a〜34aと蓋14の対向面41a〜44aとが溶接された溶接部50を有する。溶接部50は、例えばケース11の外部からレーザ光を照射することによって形成される。図2(f)に示すように、溶接部50のうち、ケース本体13の第1壁部31の対向面31aと蓋14の対向面41aとが溶接された部分を第1溶接部51とする。図2(e)に示すように、溶接部50のうち、ケース本体13の第2壁部32の対向面32aと蓋14の対向面42aとが溶接された部分を第2溶接部52とする。図2(c)に示すように、溶接部50のうち、ケース本体13の第3壁部33の対向面33aと蓋14の対向面43aとが溶接された部分を第3溶接部53とする。図2(d)に示すように、溶接部50のうち、ケース本体13の第4壁部34の対向面34aと蓋14の対向面44aとが溶接された部分を第4溶接部54とする。
図5に示すように、溶接部50はボイド55を含んで形成されることがある。ボイド55は、ケース本体13と蓋14とを溶接する際に、溶融した金属の内部に発生した気泡が消滅せずに溶接部50に残留することで形成される。ケース11の外面に存在する溶接部50の表面から、ボイド55の端のうちケース11の外面に最も近い端までの距離を溶込量Xという。一般に、溶込量Xが多いほど、溶接部50の接合状態が良好であると考えられる。
以下、ケース本体13と蓋14との溶接部50の接合状態が良好か否かを検査する非破壊検査方法について説明する。溶接部50の検査工程は、取得工程、測定工程、及び判定工程を含む。溶接部50の検査には、検査装置60が用いられる。
取得工程は、X線αを利用して溶接部50の透視画像を取得する工程である。図3(a)〜図3(d)に示すように、取得工程は、二次電池10が検査装置60の支持装置61によって支持された状態で行われる。支持装置61は、前工程から搬送されてきた溶接部50を有する二次電池10を支持する。支持装置61は、二次電池10のケース11を支持した状態で、回転及び搬送方向への移動が可能である。支持装置61は、ケース11を底壁30側から支持する底側支持部61aと、ケース11を第1壁部31及び第2壁部32の外側から挟持する挟持部61bとを有する。
図4に示すように、取得工程には、X線センサ62が用いられる。X線センサ62は、X線源62a及び検出部62bを備える。X線源62a及び検出部62bは、二次電池10を介して対向配置されている。X線源62aは、検出部62bに帯状のX線αを照射する。X線αの帯幅は、第1溶接部51に沿う部位の寸法と同じ長さに設定されている。よって、X線αは、各溶接部51〜54に沿う部位全体に照射される。X線αが照射される方向を照射方向とする。照射方向は、搬送方向と直交する。X線源62aから照射されたX線αの一部は、例えば第1溶接部51によって遮られる。検出部62bは、ケース11(第1溶接部51を含む)を透過したX線αを検出する。検出部62bが検出したX線αから、ケース11における第1溶接部51とその周辺の透視画像を取得する。このような取得工程は、第2〜第4溶接部52〜54についても同様に行われる。すなわち、取得工程は、溶接部50の全周に亘って行われる。
まず、図3(a)に示すように、支持装置61は、二次電池10を支持した状態でX線αの照射方向に対して相対回転及び相対移動し、ケース本体13の第1壁部31を第2壁部32よりも搬送方向下流側、第2壁部32を第1壁部31よりも搬送方向上流側に位置させる。また、支持装置61は、蓋14がケース本体13の底壁30よりも搬送方向下流側に位置するように、X線αの照射方向に対してケース11を傾斜させる。このとき、第1溶接部51は、照射されたX線α上に位置する。X線αは、第1溶接部51に向けて照射される。検出部62bは、第1溶接部51を透過したX線αを検出し、第1溶接部51の透視画像を取得する。
次に、図3(b)に示すように、支持装置61は、図3(a)と同様、二次電池10を支持した状態でX線αの照射方向に対して相対移動し、ケース本体13の第1壁部31を第2壁部32よりも搬送方向下流側、第2壁部32を第1壁部31よりも搬送方向上流側に位置させる。また、支持装置61は、蓋14がケース本体13の底壁30よりも搬送方向上流側に位置するように、X線αの照射方向に対してケース11を傾斜させる。このとき、第2溶接部52は、照射されたX線α上に位置する。X線αは、第2溶接部52に向けて照射される。検出部62bは、第2溶接部52を透過したX線αを検出し、第2溶接部52の透視画像を取得する。
次に、図3(c)に示すように、支持装置61は、二次電池10を支持した状態でX線αの照射方向に対して相対回転及び相対移動し、ケース本体13の第4壁部34を第3壁部33よりも搬送方向下流側、第3壁部33を第4壁部34よりも搬送方向上流側に位置させる。また、支持装置61は、蓋14がケース本体13の底壁30よりも搬送方向下流側に位置するように、X線αの照射方向に対してケース11を傾斜させる。このとき、第4溶接部54は、照射されたX線α上に位置する。X線αは、第4溶接部54に向けて照射される。検出部62bは、第4溶接部54を透過したX線αを検出し、第4溶接部54の透視画像を取得する。
最後に、図3(d)に示すように、支持装置61は、図3(c)と同様、二次電池10を支持した状態でX線αの照射方向に対して相対移動し、ケース本体13の第4壁部34を第3壁部33よりも搬送方向下流側、第3壁部33を第4壁部34よりも搬送方向上流側に位置させる。また、支持装置61は、蓋14がケース本体13の底壁30よりも搬送方向上流側に位置するように、X線αの照射方向に対してケース11を傾斜させる。このとき、第3溶接部53は、照射されたX線α上に位置する。X線αは、第3溶接部53に向けて照射される。検出部62bは、第3溶接部53を透過したX線αを検出し、第3溶接部53の透視画像を取得する。
測定工程は、取得工程で取得した溶接部50の透視画像から、溶込量Xを測定する工程である。測定工程は、検査装置60の測定部(図示せず)によって行われる。測定部は、検出部62bに接続され、検出部62bが取得した第1〜第4溶接部51〜54の透視画像を受信する。測定部は、第1〜第4溶接部51〜54に沿う部位全体について溶込量Xを測定する。測定された溶込量Xは、図6に示すように表現される。図6は、第1溶接部51に沿う部位全体についての溶込量Xのグラフである。なお、本実施形態では、ボイド55が存在しない部分については、溶込量Xを測定せず、ボイド55が存在しない部分と隣り合い、かつボイド55が存在する部分の溶込量X同士をグラフ上で繋ぐことによって、ボイド55が存在しない部分の溶込量Xを推定している。
判定工程は、測定工程で測定された溶込量Xから、溶接部50の接合状態が良好か否かを判定する工程である。判定工程は、検査装置60の判定部(図示せず)によって行われる。判定部は、測定部に接続されているとともに、測定部から送信された溶込量Xを受信する。第1溶接部51に沿う部位全体の溶込量Xが所定の溶込量X0以上のとき、判定部は、第1溶接部51の接合状態を良好と判定する。図6に示すように、第1溶接部51に沿う部位に溶込量Xが所定の溶込量X0よりも少ない部分があるとき、判定部は、第1溶接部51の接合状態が良好でないと判定する。判定工程は、第2〜第4溶接部52〜54についても同様に行われ、第2〜第4溶接部52〜54の接合状態が良好か否かを判定される。なお、判定工程において第1〜第4溶接部51〜54の1つでも接合状態が良好でないと判定されたケース11を備える二次電池10は、例えば後工程に搬送されないように除去される。
次に、本実施形態の効果を作用とともに記載する。
(1)X線センサ62の検出部62bが溶接部50を透過したX線αを検出することで、溶接部50の透視画像を取得する。X線αを利用することで、ケース本体13と蓋14との溶接部50の接合状態を非破壊検査できる。また、溶接部50がX線源62aによって照射されたX線α上に位置するようにケース11をX線αに対して傾斜させることで、X線αは、溶接部50と溶接部50の周辺のみに向けて照射される。このため、ケース本体13及び蓋14における溶接部50周辺以外の部分にまでX線αが照射される場合と比較して、溶接部50の透視画像を取得するために必要なX線αのエネルギーを小さくできる。よって、X線センサ62(X線源62a)の大型化を抑制できる。また、支持装置61によってケース11を移動及び回転させることで、溶接部50を全周に亘って検査できる。
(1)X線センサ62の検出部62bが溶接部50を透過したX線αを検出することで、溶接部50の透視画像を取得する。X線αを利用することで、ケース本体13と蓋14との溶接部50の接合状態を非破壊検査できる。また、溶接部50がX線源62aによって照射されたX線α上に位置するようにケース11をX線αに対して傾斜させることで、X線αは、溶接部50と溶接部50の周辺のみに向けて照射される。このため、ケース本体13及び蓋14における溶接部50周辺以外の部分にまでX線αが照射される場合と比較して、溶接部50の透視画像を取得するために必要なX線αのエネルギーを小さくできる。よって、X線センサ62(X線源62a)の大型化を抑制できる。また、支持装置61によってケース11を移動及び回転させることで、溶接部50を全周に亘って検査できる。
(2)検査装置60の測定部は、溶接部50の表面からボイド55までの最短距離である溶込量Xを測定する。一般に、溶込量Xが多いほど、溶接部50の接合状態が良好であると考えられる。よって、溶接部50の溶込量Xにより、ケース本体13と蓋14との溶接部50の接合状態が良好か否かを検査できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ ケース11の形状は直方体状に限定されず、例えば円柱状でもよい。この場合、ケース本体13は有底円筒状であり、蓋14は円板状である。また、この場合、ケース11の軸を中心として、ケース11を360度回転させることで、ケース本体13と蓋14との溶接部を全周に亘って検査する。
○ ケース11の形状は直方体状に限定されず、例えば円柱状でもよい。この場合、ケース本体13は有底円筒状であり、蓋14は円板状である。また、この場合、ケース11の軸を中心として、ケース11を360度回転させることで、ケース本体13と蓋14との溶接部を全周に亘って検査する。
○ 電極組立体12は、巻回型の電極組立体でもよい。
○ 正極電極20において、正極活物質層24は正極金属箔23の片面に存在してもよい。同様に、負極電極21において、負極活物質層26は負極金属箔25の片面に存在してもよい。
○ 正極電極20において、正極活物質層24は正極金属箔23の片面に存在してもよい。同様に、負極電極21において、負極活物質層26は負極金属箔25の片面に存在してもよい。
○ 第1〜第4溶接部51〜54を形成するための溶接方法は、レーザ溶接に限定されず、他の溶接方法であってもよい。
○ 上記実施形態では、第1溶接部51、第2溶接部52、第4溶接部54、第3溶接部53の順で検査を行ったが、順番は適宜変更してよい。
○ 上記実施形態では、第1溶接部51、第2溶接部52、第4溶接部54、第3溶接部53の順で検査を行ったが、順番は適宜変更してよい。
○ 支持装置61の構成は、適宜変更してよい。例えば、挟持部61bは、ケース11を第3壁部33及び第4壁部34の外側から挟持してもよい。
○ X線センサ62の配置は、適宜変更してよい。
○ X線センサ62の配置は、適宜変更してよい。
○ 上記実施形態では、固定配置されたX線センサ62に対してケース11を移動及び回転させていたが、固定配置されたケース11に対してX線センサ62を移動及び回転させてもよい。
例えば、図7(a)〜図7(d)に示すように、X線αの照射方向が搬送方向に対して傾斜するように、X線センサ62を配置してもよい。この場合、支持装置61は、ケース11の底壁30の外面が搬送方向に沿うように二次電池10を支持した状態で、回転及び搬送方向へ移動する。
まず、図7(a)に示すように、支持装置61は、二次電池10を支持した状態でX線αの照射方向に対して相対回転及び相対移動し、ケース本体13の第1壁部31を第2壁部32よりも搬送方向下流側、第2壁部32を第1壁部31よりも搬送方向上流側に位置させる。このとき、ケース11における第1壁部31及び第2壁部32の外面は、X線αの照射方向に対して傾斜した状態であり、第1溶接部51は、照射されたX線α上に位置する。X線αは、第1溶接部51に向けて照射される。検出部62bは、第1溶接部51を透過したX線αを検出し、第1溶接部51の透視画像を取得する。
次に、図7(b)に示すように、支持装置61は、二次電池10を支持した状態でX線αの照射方向に対して相対回転及び相対移動し、ケース本体13の第4壁部34を第3壁部33よりも搬送方向下流側、第3壁部33を第4壁部34よりも搬送方向上流側に位置させる。このとき、ケース11における第4壁部34及び第3壁部33の外面は、X線αの照射方向に対して傾斜した状態であり、第4溶接部54は、照射されたX線α上に位置する。X線αは、第4溶接部54に向けて照射される。検出部62bは、第4溶接部54を透過したX線αを検出し、第4溶接部54の透視画像を取得する。
次に、図7(c)に示すように、支持装置61は、二次電池10を支持した状態でX線αの照射方向に対して相対回転及び相対移動し、ケース本体13の第2壁部32を第1壁部31よりも搬送方向下流側、第1壁部31を第2壁部32よりも搬送方向上流側に位置させる。このとき、ケース11における第2壁部32及び第1壁部31の外面は、X線αの照射方向に対して傾斜した状態であり、第2溶接部52は、照射されたX線α上に位置する。X線αは、第2溶接部52に向けて照射される。検出部62bは、第2溶接部52を透過したX線αを検出し、第2溶接部52の透視画像を取得する。
最後に、図7(d)に示すように、支持装置61は、二次電池10を支持した状態でX線αの照射方向に対して相対回転及び相対移動し、ケース本体13の第3壁部33を第4壁部34よりも搬送方向下流側、第4壁部34を第3壁部33よりも搬送方向上流側に位置させる。このとき、ケース11における第3壁部33及び第4壁部34の外面は、X線αの照射方向に対して傾斜した状態であり、第3溶接部53は、照射されたX線α上に位置する。X線αは、第3溶接部53に向けて照射される。検出部62bは、第3溶接部53を透過したX線αを検出し、第3溶接部53の透視画像を取得する。
○ 上記実施形態では、X線αの帯幅は、第1溶接部51に沿う部位の寸法と同じ長さに設定されていたが、適宜変更してよい。例えば、X線αは線状であってもよい。なお、X線αの帯幅を第1溶接部51に沿う部位の寸法よりも短くする場合、支持装置61によってケース11を回転及び移動させ、第1〜第4溶接部51〜54に沿う部位全てにX線αを照射することで、溶接部50の全周を検査する。
○ 上記実施形態では、X線αが各溶接部51〜54に沿う部位全体に照射されるようにケース11を傾斜させていたが、X線αが各溶接部51〜54に沿う部位の一部に照射されるようにケース11を傾斜させてもよい。この場合、支持装置61によってケース11を回転及び移動させ、第1〜第4溶接部51〜54に沿う部位全てにX線αを照射することで、溶接部50の全周を検査する。
○ 上記実施形態では、ケース11の外面に存在する溶接部50の表面から、ボイド55の端のうちケース11の外面に最も近い端までの距離を溶込量Xとしたが、例えば、ケース11の外面に存在する溶接部50の表面から、ボイド55の端のうちケース11の内面に最も近い端までの距離を溶込量Yとしてもよい(図5参照)。
○ 上記実施形態では、溶込量Xを所定の溶込量X0と比較することで、溶接部50の接合状態が良好か否かを判定していたが、他の方法で判定してもよい。例えば、第1〜第4溶接部51〜54に沿う部位全体に発生したボイド55の数で判定してもよい。
○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の教授を行うものであればよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の教授を行うものであればよい。
以下に上記実施形態から把握できる技術的思想を、その効果とともに記載する。
(イ)前記X線は帯状である蓄電装置の検査装置。
これによれば、X線が線状の場合よりも、溶接部の検査をより広い範囲で行うことができる。
(イ)前記X線は帯状である蓄電装置の検査装置。
これによれば、X線が線状の場合よりも、溶接部の検査をより広い範囲で行うことができる。
(ロ)前記ケース本体は、矩形状の底壁と該底壁の周縁から立設された壁部とから構成され、前記蓋は矩形板状であり、前記溶接部は、前記ケース本体の各壁部に沿う第1〜第4溶接部を有し、帯状の前記X線が前記第1〜第4溶接部全体に照射されるように前記ケースを傾斜させる蓄電装置の検査方法。
これによれば、各溶接部についてX線を1回ずつ照射することで検査できるため、溶接部全周ではX線を計4回照射すれば検査できる。よって、溶接部の検査効率を向上できる。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、13…ケース本体、13a…開口部、31b…外縁部としての第1外縁部、32b…外縁部としての第2外縁部、33b…外縁部としての第3外縁部、34b…外縁部としての第4外縁部、14…蓋、41b…外縁部としての第1外縁部、42b…外縁部としての第2外縁部、43b…外縁部としての第3外縁部、44b…外縁部としての第4外縁部、50…溶接部、55…ボイド、X…溶込量、α…X線。
Claims (2)
- 電極組立体と、前記電極組立体を収容するケース本体、及び該ケース本体の開口部を閉塞する蓋を有するケースとを備え、前記ケース本体の外縁部と前記蓋の外縁部とが連続する部分全てに前記ケース本体と前記蓋とが溶接された溶接部を有する蓄電装置の検査方法であって、
前記溶接部に向けてX線を照射し、前記溶接部を透過した前記X線を検出することで、前記溶接部の透視画像を取得する取得工程と、
前記取得工程で取得した前記溶接部の透視画像を用いて、前記溶接部の接合状態が良好か否かを判定する判定工程と、
を含み、
前記取得工程において、前記X線の照射方向に対して、前記ケースを傾斜させた状態で前記X線を前記溶接部に向けて照射し、前記ケースを相対移動及び相対回転させることで、前記溶接部の全周に亘って透視画像を取得することを特徴とする蓄電装置の検査方法。 - 前記溶接部の表面から前記溶接部に含まれるボイドまでの最短距離である溶込量を測定する測定工程を含み、
前記判定工程は、前記溶込量が所定の溶込量以上の場合に、前記溶接部の接合状態が良好であると判定する請求項1に記載の蓄電装置の検査方法。
Priority Applications (1)
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JP2017089728A JP2018190509A (ja) | 2017-04-28 | 2017-04-28 | 蓄電装置の検査方法 |
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JP2021157918A (ja) * | 2020-03-26 | 2021-10-07 | 日本碍子株式会社 | 二次電池及び二次電池の製造方法 |
-
2017
- 2017-04-28 JP JP2017089728A patent/JP2018190509A/ja not_active Withdrawn
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