JP2018189539A - モニタリングシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】対象区域の観測を行う一方、対象区域に設置した設備に対して観測に基づいた操作を実行し得るモニタリングシステムを提供する。【解決手段】周辺環境に関する測定を行い、環境情報を取得するセンサ部と、ネットワーク5に接続し、センサ部にて取得した環境情報をデータとしてサーバ3に送信する通信部とを備えたデータロガー1と、対象区域Aに設置され、ネットワーク5を通じて操作可能な動作部を備えた管理設備15とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、農地等の対象区域における気象や周辺環境等の各種情報を収集するモニタリングシステムに関する。
近年、農地等の管理運用や各種の研究を目的として、対象区域に設置したデータロガー等と呼ばれる装置により、周辺環境の観測や情報の記録・収集を行うモニタリングシステムが実用化されている。この種のモニタリングシステムに関連する先行技術文献としては、例えば、本願と同じ出願人らによる下記の特許文献1がある。
特許文献1に記載のモニタリングシステムは、複数のデータロガーからなるデータロガー群と、該データロガー群と通信を行う一方でネットワークを通じてサーバに接続する通信装置を備えている。該通信装置は、前記データロガーにて収集されたデータをダウンロードし、前記サーバにアップロードする。前記通信装置は、記憶部にデータロガー毎の機能情報を記憶しており、該機能情報と、データロガーのコマンドに対する応答を比較することで該データロガーの通信プロトコルを自動認識し、データロガーを特定して、該データロガー毎に計測データを前記サーバにアップロードするようになっている。
このようなモニタリングシステムによれば、人員がその都度現地に赴くことなく、前記データロガーや前記通信装置を遠隔で操作し、あるいは前記データロガーや前記通信装置が自動で動作することにより、対象区域の観測や、情報の記録・収集を行うことができる。人員に対して面積の大きい大規模農場や、山岳のように頻繁な人の立ち入りが困難な場所等を対象区域とする場合に、特に有効なシステムである。
しかしながら、上述の如きモニタリングシステムでは、対象区域について行い得るのは観測や情報の記録・収集といった受動的な事柄に留まり、対象区域に対し何らかの能動的な操作を加える必要が生じた際には、結局、人員が前記操作を実行するために現地に赴かざるを得なかった。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもので、対象区域の観測を行う一方、対象区域に設置した設備に対して観測に基づいた操作を実行し得るモニタリングシステムを提供することを目的とする。
本発明は、周辺環境に関する測定を行い、環境情報を取得するセンサ部と、ネットワークに接続し、前記センサ部にて取得した環境情報をデータとしてサーバに送信する通信部とを備えたデータロガーと、対象区域に設置され、前記ネットワークを通じて操作可能な動作部を備えた管理設備とを備えたことを特徴とするモニタリングシステムにかかるものである。
本発明のモニタリングシステムにおいて、前記サーバは、前記データロガーから取得したデータに基づき、前記ネットワークを通じて前記管理設備の動作部に対し操作指令を入力するよう構成することができる。
本発明のモニタリングシステムにおいて、前記サーバは、前記データロガーから取得したデータを通じて対象区域における特定の事態の発生を検出した場合に、前記動作部に前記管理設備をシャットダウンする指令を入力するよう構成することができる。
本発明のモニタリングシステムにおいて、前記管理設備は、対象区域への給水又は対象区域からの排水を行う設備とし、前記センサ部に、対象区域における水位を検出する水位センサ又は土壌中のpF値を検出するpFセンサの少なくとも一方を備え、前記サーバは、前記データロガーから取得したデータを通じて検知した水位又はpF値に応じ、前記動作部に操作指令を入力するよう構成することができる。
本発明のモニタリングシステムにおいて、前記管理設備は、対象区域における特定の事態の発生を報知する警報設備とし、前記サーバは、前記データロガーから取得したデータに応じ、前記動作部に前記管理設備を作動させる指令を入力するよう構成することができる。
本発明のモニタリングシステムにおいて、前記管理設備は、対象区域への肥料の供給を行う設備とし、前記センサ部に、対象区域における土壌中の電導度を検出する電導度センサを備え、前記サーバは、前記データロガーから取得したデータを通じて検知した電導度に応じ、前記動作部に操作指令を入力するよう構成することができる。
本発明のモニタリングシステムによれば、対象区域の観測を行う一方、対象区域に設置した設備に対して観測に基づいた操作を実行し得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の実施によるモニタリングシステムの一例を示している。本実施例のモニタリングシステムは、図1に示す如く、対象区域Aに設置された複数のデータロガー1により構成されるデータロガー群2と、対象区域Aから離れて設置されたサーバ3及び端末装置4を備えている。尚、ここでは、データロガー群2を構成するデータロガーとして四台のデータロガー1を図示しているが、データロガー1の数はこれに限定されず、四台より多くても良いし、少なくても良い。
各データロガー1は、対象区域Aにおいて必要な観測を行い、観測の結果得た情報を記録し、収集するようになっている。各データロガー1が収集し得る環境情報としては、例えば、空気の温度や湿度のほか、日照量や日照時間、紫外線量や放射線量、降水量、土壌のpF値、水の電導度やpH値、用水路や水田の水位、周辺における雷の発生、等が挙げられる。その他、各データロガー1により測定される対象としては、対象区域Aの種類や状況、モニタリングシステムの設置目的その他の条件により、種々のパラメータを想定し得る。
各データロガー1、及び端末装置4は、ネットワークとしてのインターネット5を通じてサーバ3に接続される。端末装置4としては、パーソナルコンピュータの他、スマートフォン等、情報通信機能を備えた各種の装置を採用することができる。
図2に示す如く、各データロガー1は、センサ部6、記憶部7、通信部8、制御部9、電源部10、タイマ11及び表示部12を備えて構成され、センサ部6、記憶部7、通信部8、制御部9、電源部10、タイマ11及び表示部12は、制御バス13を介して互いに接続されている。
尚、各データロガー1には、この他、環境情報を静止画あるいは動画の形で取得するためのカメラ部や、データロガー1の各部の作動状態や通信状態を表示するLED部、その他、環境情報の取得やデータロガー1の稼働に必要な各種の機能を搭載することができる。
センサ部6は、周辺環境に関する測定を行い、環境情報を取得するための一以上のセンサ類を備えて構成されている。センサ部6に設置するセンサとしては、データロガー1により収集すべき環境情報の内容に応じた各種のセンサを選択することができる。一台のデータロガー1につき、センサ部6に複数の種類のセンサを設置しても良いし、また、データロガー群2を構成するデータロガー1同士の間で、センサ部6に設置されるセンサの種類や組み合わせが異なるようにしても良い。
記憶部7は、センサ部6において取得した環境情報をデータとして記憶するほか、必要に応じ、データロガー1の稼働に際して用いる各種の情報を格納している。
通信部8は、ネットワークとしてのインターネット5に接続し、サーバ3との間でデータ通信を行うよう構成されており、センサ部6において取得され、記憶部7に記憶された環境情報をデータとしてサーバ3に送信するようになっている。尚、各データロガー1の通信部8は、インターネット5を介して端末装置4ともアクセスできるようにしても良い。
制御部9は、センサ部6や記憶部7、通信部8、電源部10、表示部12やその他の各部を制御するための基本プログラムや環境情報の制御プログラムといった各種のプログラムを格納しており、データロガー1全体の動作を制御するよう構成されている。環境情報の記録・収集にあたり、制御部9は、センサ部6に所定のタイミングで環境情報を取得させ、該環境情報をデータとして受け取り、記憶部7に記憶させる。尚、センサ部6に複数のセンサが設置される場合、環境情報を表すデータは、該データを取得するセンサ毎に個別に生成され、記憶部7に個別データとして記憶される。該個別データは、データ自身の大きさを情報として含む。
電源部10は、データロガー1の動作に必要な電力を供給する装置であり、例えば、電池を内蔵する電池ボックスとして構成することができる。
タイマ11は、時計機能を備えており、タイマ11の情報に基づき、電源部10や制御部9において、時間に応じた一部の動作が実行される。
表示部12は、センサ部6の作動状態や、記憶部7におけるデータの蓄積状態、通信部8における通信状態、その他データロガー1の稼働に係る各種の情報を表示する画面である。
上述のデータロガー1を構成する各部のうち、センサ部6以外の記憶部7、通信部8、制御部9、電源部10、タイマ11及び表示部12は、一個の通信モジュール14として構成し、該通信モジュール14にセンサ部6を搭載することで、一個のデータロガー1を構成することができる。通信モジュール14としては、例えば、スマートフォンあるいはタブレット端末といった形で販売されている装置を利用することができる。この際、電源部10としては、通信モジュール14に内蔵される電池等の他に、外付けでバッテリパック等を接続しても良い。あるいは、例えばソーラーパネルや充電コントローラ等を外付けしても良い。また、表示部12としては、スマートフォンやタブレット端末である通信モジュール14のタッチパネルを利用することができる。その場合、表示部12は、データロガー1の各部に対する各種操作を入力するための操作入力部としての機能を兼ねても良い。
対象区域Aには、図1に示す如く、上述のデータロガー1により構成されるデータロガー群2のほか、対象区域Aの管理運用やその他の目的に応じた管理設備15が設置される。管理設備15は、図3に示す如く、動作部16と、制御部17と、通信部18とを備えている。
管理設備15及び動作部16としては、種々の機器やその構成要素が想定される。例えば、対象区域Aが農場である場合には、管理設備15は、農場等である対象区域Aに対する水の供給や排出、あるいは肥料の供給等を管理するポンプ等とし、動作部16は、ポンプ等である管理設備15のオンオフを行うスイッチとすることが一例として考えられる。あるいは、管理設備15を何らかの事態を報知する回転灯やブザーといった警報機とし、動作部16を該警報機のオンオフを行うスイッチとしても良い。その他、管理設備15及び動作部16としては、対象区域Aの種類や、該対象区域Aにおいて発生する局面に応じ、様々な機構を想定し得る。一組のモニタリングシステムを設置した一個の対象区域Aに対し、同一の又は異なる管理設備15を複数備えていても良い。
制御部17は、動作部16に対し、各種の操作指令を入力するようになっている。例えば、動作部16が何らかのスイッチである場合には、該スイッチに対してオンオフの指令を入力する。また、動作部16が何らかの弁や開閉扉である場合には、その開閉や開度を制御する。動作部16が動力装置である場合には、その出力を制御部17にて制御するよう構成することができる。
通信部18は、ネットワークとしてのインターネット5に接続し、サーバ3あるいは端末装置4との間でデータ通信を行うように構成されている。
こうして、管理設備15の動作部16は、インターネット5を通じて外部から操作できるようになっている。より具体的には、サーバ3や端末装置4からインターネット5を通じて通信部18に接続し、制御部17を介して動作部16に対し操作指令を入力できるようになっている。
次に、上記した本実施例の作動を説明する。
まず、各データロガー1(図1、図2参照)の動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。
データロガー1に電源が投入されると、該データロガー1は、ステップS1として、サーバ3にインターネット5を介して接続し、サーバ3と通信を行う(図1参照)。記憶部7に、サーバ3へ送信すべきデータがあれば、サーバ3へ送信する。
ここで、データロガー1の電源の投入は、サーバ3あるいは端末装置4からデータロガー1に対し電源オンの指令を入力することにより遠隔で実行することもできるし、対象区域Aに人員が直接赴き、各データロガー1に設けられた操作ボタンを操作することで電源をオンにしても良い。データロガー1を直接操作する場合には、ステップS2として、表示部12(図1参照)にデータロガー1の作動状態や、記憶部7に記憶されたデータの容量、電源部10における電池残量その他に関する各種の情報を表示しても良い。
ステップS1にてサーバ3へのデータの送信が完了したら、ステップS3に移り、サーバ3からの指示を待機する。サーバ3側でデータロガー1からのデータの受信が終了すると、データロガー1に対しスリープの指示が入力される。データロガー1は、指示に従ってステップS4に移行し、スリープ状態で待機する。
データロガー1の制御部9(図2参照)では、ステップS4のスリープ状態を維持しつつ、ステップS5として、所定の時間(例えば、8秒)おきに、センサ部6にて収集された環境情報のデータが所定の容量以上に達したか否かを判定する。ここで、センサ部6のデータ容量が所定の容量未満であればステップS4に戻ってスリープ状態を維持し、所定の時間(8秒)後に再度ステップS5の判定を実行する。
ステップS5において、センサ部6で取得されたデータ容量が所定の容量以上に達していると判定されれば、ステップS6に進み、センサ部6にて収集された環境情報を、記憶部7にデータとして保存する。記憶部7へのデータの保存が完了したら、続いてステップS7に進み、サーバ3(図1参照)との通信が確立しているか否かを判定する。サーバ3からの応答がなければステップS4に戻り、スリープ状態で待機する。サーバ3からの応答があれば、ステップS1に進み、記憶部7に保存されたデータをサーバ3へ送信する。
このようにして、各データロガー1は、電源投入後はスリープ状態で待機しつつ、センサ部6で取得した環境情報を記憶部7にデータとして定期的に記憶し、サーバ3からの指令に応じてサーバ3へ送信するようになっている。
次に、サーバ3の動作を、図5のフローチャートを参照して説明する。サーバ3は、各データロガー1から環境情報を記録したデータを収集しつつ、該データの内容に応じて管理設備15の制御部17に対し動作部16の操作指令を入力するようになっている(図1、図3参照)。
ここでは、一例として、管理設備15は農場や牧草地等である対象区域Aから水の排出を行う排水ポンプであり、動作部16は、排水ポンプである管理設備15のオンオフを行うスイッチである場合を想定して説明する。この場合、データロガー群2を構成するデータロガー1の少なくとも一部は、センサ部6に対象区域Aにおける水位を測定する水位センサを備えている。
サーバ3は、起動すると、データロガー1からの接続待ちの状態となる(ステップS11)。データロガー1からインターネット5を介して接続があると(図4;ステップS1参照)、データロガー1と通信を行い、接続中のデータロガー1の記憶部7(図2参照)に記憶されたデータを受信する。
次に、ステップS12として、データロガー1から受信したデータのうち、管理設備15の運用に関係する直近のデータを参照し、該データの示す数値が所定の閾値(第一の閾値)以上であるか否かを判定する。ここでは、上述の如く管理設備15として排水ポンプを想定しており、該排水ポンプの運用に関係する直近のデータとは、データロガー1のセンサ部6に備えた水位センサにて測定された最新の水位値である。そして、第一の閾値は、前記最新の水位値がそれ以上であった場合に、排水ポンプである管理設備15を作動させ、対象区域Aからの排水を行う水位である。
データロガー1から取得した最新の水位値が前記第一の閾値以上であった場合には、ステップS13に移る。本実施例の場合、ステップS13では、排水ポンプである管理設備15に対し、スイッチである動作部16をオンにする操作指令をサーバ3から入力する。動作部16がオンにされると、排水ポンプである管理設備15が作動し、対象区域Aからの排水が開始される。
管理設備15への指令の入力が完了したら、サーバ3側では、ステップS14として、データロガー1から受信したデータをサーバ3内に保存する。データの保存が済んだら、接続中のデータロガー1に対し、スリープ状態へ移行する指令を入力し(図4;ステップS3及びステップS4参照)、ステップS11の接続待機状態へと戻る。
ステップS12において、データロガー1から取得した最新の水位値が前記第一の閾値未満であった場合には、ステップS15に移り、前記水位値が別の閾値(第二の閾値)未満であるか否かを判定する。この第二の閾値は、前記最新の水位値がそれ未満であった場合に、排水ポンプである管理設備15を停止し、対象区域Aからの排水を終了する水位であり、前記第一の閾値として設定された値よりも低い水位を設定している。
ステップS15において、前記最新の水位値が前記第二の閾値未満と判定された場合には、ステップS16に移行する。ステップS16では、排水ポンプである管理設備15に対し、スイッチである動作部16をオフにする指令をサーバ3から入力する。動作部16がオフにされると、排水ポンプである管理設備15が停止し、対象区域Aからの排水が終了する。管理設備15への指令の入力が完了したら、ステップS14に移行する。
ステップS15において、前記最新の水位値が前記第二の閾値以上と判定された場合には、管理設備15への指令の入力はせず、ステップS14に移行する。
ステップS14では、データロガー1から受信したデータをサーバ3内に保存した後、データロガー1に対してスリープ状態へ移行する指令を入力し、ステップS11の接続待機状態へと戻る。
こうして、サーバ3においては、データロガー1から環境情報をデータとして回収しつつ、該データの値に基づいて管理設備15を操作するようになっている。すなわち、水位が第一の閾値以上となった場合には、ステップS12からステップS13へ移行して動作部16をオンにして排水を実行し、水位が第一の閾値未満且つ第二の閾値以上である間は排水を継続し、水位が第二の閾値未満となった段階でステップS15からステップS16に移行し、動作部16をオフにして排水を終了する。尚、ここでは第一の閾値と第二の閾値とを別々の値とした場合を説明したが、第一の閾値と第二の閾値とで同じ値を設定しても構わない。
また、上述の如く、管理設備15ないし動作部16としては、排水ポンプやその電源スイッチの他にも、種々の構成を採用し得る。例えば、管理設備15を、水田等である対象区域Aに対して水の供給を行う給水ポンプとすることも考えられる。この場合、例えば、センサ部6に対象区域Aにおける水位を検出する水位センサを備え、データロガー1から取得したデータを通じて検知した水位値が閾値未満である時に給水ポンプである管理設備15のスイッチである動作部16をオンにし、前記水位値が閾値以上となったら動作部16をオフにするような制御を行えば良い。
また、管理設備15を、農場等である対象区域Aに水や肥料を供給するための散水機とし、動作部16を水や肥料の吐出量を調整するバルブとしても良い。散水機である管理設備15から水を供給する場合には、例えばデータロガー1のセンサ部6に土壌の含水量をpF値として検出するpFセンサを備え、該pFセンサにて測定される含水量に応じ、バルブである動作部16の開度を調整すれば良い。また、管理設備15が肥料を供給する散水機である場合には、データロガー1のセンサ部6には水の電導度を検知する電導度センサを備え、水の電導度を通じて検出される水中の肥料の濃度に応じ、バルブである動作部16の開度を調整する操作指令を該動力部16に入力すれば良い。
あるいは、管理設備15を、対象区域Aにおける何らかの特定の事態の発生を報知するための警報設備、例えば回転灯やブザー等とし、動作部16をその電源スイッチとしても良い。この場合、例えばデータロガー1のセンサ部6に雷センサを備え、該雷センサにて雷の発生が検知された場合に、動作部16に管理設備15を作動させる指令を入力し、回転灯やブザーである管理設備15を作動させ、対象区域A内の人員に対し注意を喚起する、といったことが可能である。
また、管理設備15にて電気を用いている場合には、雷の発生や浸水といった特定の事態が発生した際、管理設備15をシャットダウンする必要が生じる可能性が想定される。こうした可能性に対応するため、動作部16を管理設備15の電源装置として構成すると共に、データロガー1のセンサ部6に雷センサや水位センサを備え、サーバ3は該雷センサや水位センサから取得したデータを通じて雷の発生や浸水の危険を検出し、管理設備15を強制的にシャットダウンする、といったことも可能である。すなわち、サーバ3においては、前記雷センサが雷の発生を検知したり、前記水位センサが対象区域A内の所定の領域における水位の異常な上昇を検知した際に、電源装置である動作部16をオフにする操作指令を入力すれば良い。
この他、管理設備15ないし動作部16の構成としては、対象区域Aの種類や、対象区域Aの管理運用の目的、対象区域Aにおいて想定される事態等に応じて様々な種類や組み合わせが考えられる。
このように、本実施例のモニタリングシステムでは、対象区域Aにおける環境情報の収集という従来のモニタリングシステムの役割に加え、各種の管理運用に関する操作をも担わせることができる。その際、管理設備15に対する操作は、データロガー1にて取得された環境情報に基づいて随時行うことができるので、対象区域Aに人員が赴かなくとも即時的な対応が可能である。
すなわち、従来、対象区域Aの管理運用に際しては、例えば対象区域Aに監視カメラ等を設置して対象区域Aを観察し、対象区域Aにおいて何らかの操作が必要な事態が生じた段階で人員が対象区域Aに赴き、必要な作業を行う、といった手順が必要であった。本発明のモニタリングシステムでは、対象区域Aを監視する役割を、環境情報の取得のために設置されるデータロガー1が担い、さらに該データロガー1にて取得されたデータの内容に応じて対象区域Aの管理運用に関する操作を即時的に行うことができるので、管理運用に際し、対象区域Aの具体的な状態に応じた精度の高い操作が可能であるほか、対象区域Aに対する操作の必要な事態が生じた際、迅速に対応することができるという点で優れている。
尚、上では、管理設備15とサーバ3との間で通信を行い、サーバ3にてデータロガー1から取得したデータに基づき自動的に管理設備15に対して操作を入力する場合を例に説明したが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、サーバ3にてデータロガー1から回収されたデータを端末装置4にて参照し、これに基づき、端末装置4から管理設備15に対して各種の操作を入力するようにしても良い。この際、端末装置4から管理設備15への操作指令は、サーバ3を介して入力しても良いし、サーバ3を介することなくインターネット5を介して端末装置4から管理設備15へ入力しても良い。もしくは、例えばサーバ3にて、データロガー1から回収したデータを通じ何らかの異常が検出された場合、これをインターネット5を介して端末装置4に対し報知するようにしても良い。
ただし、本実施例の如く、データロガー1で取得したデータをサーバ3で参照すると共に、データの内容に応じてサーバ3側で管理設備15に対する操作指令を入力するよう構成すると、管理設備15に対する操作の必要な事態が生じてから時間を措かず、自動で操作入力が行われるので、より迅速且つ事態の推移に応じた操作が可能である。
以上のように、上記本実施例のモニタリングシステムは、周辺環境に関する測定を行い、環境情報を取得するセンサ部6と、ネットワーク5に接続し、センサ部6にて取得した環境情報をデータとしてサーバ3に送信する通信部8とを備えたデータロガー1と、対象区域Aに設置され、インターネット5を通じて操作可能な動作部16を備えた管理設備15とを備えている。対象区域Aを監視する役割を、環境情報の取得のために設置されるデータロガー1に担わせ、該データロガー1にて取得されたデータの内容に応じて対象区域Aの管理運用に関する操作を即時的に行うことができるので、管理運用に際し、対象区域Aの具体的な状態に応じた操作が可能である。また、対象区域Aに対する操作の必要な事態が生じた際、迅速に対応することができる。
また、本実施例のモニタリングシステムにおいて、サーバ3は、データロガー1から取得したデータに基づき、ネットワーク5を通じて管理設備15の動作部16に対し操作指令を入力するよう構成されている。管理設備15に対する操作の必要な事態が生じた際、自動で操作入力が行われるので、より迅速且つ事態の推移に応じた操作が可能である。
また、本実施例のモニタリングシステムにおいて、サーバ3は、データロガー1から取得したデータを通じて対象区域Aにおける特定の事態の発生を検出した場合に、動作部16に管理設備15をシャットダウンする指令を入力するよう構成することができる。
また、本実施例のモニタリングシステムにおいて、管理設備15は、対象区域Aへの給水又は対象区域Aからの排水を行う設備とし、センサ部6に、対象区域Aにおける水位を検出する水位センサ又は土壌中のpF値を検出するpFセンサの少なくとも一方を備え、サーバ3は、データロガー1から取得したデータを通じて検知した水位又はpF値に応じ、動作部16に操作指令を入力するよう構成することができる。
また、本実施例のモニタリングシステムにおいて、管理設備15は、対象区域Aにおける特定の事態の発生を報知する警報設備とし、サーバ3は、データロガー1から取得したデータに応じ、動作部16に管理設備15を作動させる指令を入力するよう構成することができる。
また、本実施例のモニタリングシステムにおいて、管理設備15は、対象区域Aへの肥料の供給を行う設備とし、センサ部6に、対象区域Aにおける土壌中の電導度を検出する電導度センサを備え、サーバ3は、データロガー1から取得したデータを通じて検知した電導度に応じ、動作部16に操作指令を入力するよう構成することができる。
したがって、上記本実施例によれば、対象区域の観測を行う一方、対象区域に設置した設備に対して観測に基づいた操作を実行し得る。
尚、本発明のモニタリングシステムは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、例えば対象区域としては農場や牧草地のほか、養殖場、山岳、また工場や下水道、その他各種のフィールドや施設等を想定し得ること等、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 データロガー
3 サーバ
5 ネットワーク(インターネット)
6 センサ部
8 通信部
15 管理設備
16 動作部
A 対象区域
3 サーバ
5 ネットワーク(インターネット)
6 センサ部
8 通信部
15 管理設備
16 動作部
A 対象区域
Claims (6)
- 周辺環境に関する測定を行い、環境情報を取得するセンサ部と、ネットワークに接続し、前記センサ部にて取得した環境情報をデータとしてサーバに送信する通信部とを備えたデータロガーと、
対象区域に設置され、前記ネットワークを通じて操作可能な動作部を備えた管理設備と
を備えたことを特徴とするモニタリングシステム。 - 前記サーバは、前記データロガーから取得したデータに基づき、前記ネットワークを通じて前記管理設備の動作部に対し操作指令を入力するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のモニタリングシステム。
- 前記サーバは、前記データロガーから取得したデータを通じて対象区域における特定の事態の発生を検出した場合に、前記動作部に前記管理設備をシャットダウンする指令を入力するよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載のモニタリングシステム。
- 前記管理設備は、対象区域への給水又は対象区域からの排水を行う設備であり、
前記センサ部に、対象区域における水位を検出する水位センサ又は土壌中のpF値を検出するpFセンサの少なくとも一方を備え、前記サーバは、前記データロガーから取得したデータを通じて検知した水位又はpF値に応じ、前記動作部に操作指令を入力するよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載のモニタリングシステム。 - 前記管理設備は、対象区域における特定の事態の発生を報知する警報設備であり、
前記サーバは、前記データロガーから取得したデータに応じ、前記動作部に前記管理設備を作動させる指令を入力するよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載のモニタリングシステム。 - 前記管理設備は、対象区域への肥料の供給を行う設備であり、
前記センサ部に、対象区域における土壌中の電導度を検出する電導度センサを備え、前記サーバは、前記データロガーから取得したデータを通じて検知した電導度に応じ、前記動作部に操作指令を入力するよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載のモニタリングシステム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111415491A (zh) * | 2020-04-07 | 2020-07-14 | 齐鲁交通信息集团有限公司 | 一种基于物联网技术的恶劣气象条件下智能监控预警系统 |
JP2020143900A (ja) * | 2019-03-04 | 2020-09-10 | 日本電信電話株式会社 | 日射熱センサ装置および日射熱計測方法 |
JP2020201132A (ja) * | 2019-06-11 | 2020-12-17 | 株式会社日立製作所 | 危機管理型水位計及び水位測定システム |
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2017
- 2017-05-09 JP JP2017092956A patent/JP2018189539A/ja active Pending
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