JP2018189536A - 画像処理装置、実寸法表示方法、及び実寸法表示処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、実寸法表示方法、及び実寸法表示処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】カメラ機能により取得された画像の処理だけで簡易に被写体の実寸法を算出して表示させることが可能な画像処理装置、実寸法表示方法、及び実寸法表示処理プログラムを提供する。【解決手段】端末装置1は、カメラ機能により取得された画像の中から、対応付けメモリに記憶された特徴量が示す特徴が面に表された基準物体を特定し、当該基準物体の特徴量に対応付けられた実寸法を対応付けメモリから特定し、特定した基準物体の近傍に表れる1対のエッジ線を検出する。そして、端末装置1は、基準物体の幅の画像上における長さと、1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出し、算出した比と基準物体の実寸法とに基づいて、1対のエッジ線間の実寸法を算出して画像上に重畳して表示させる。【選択図】図3

Description

本発明は、カメラにより撮像された被写体の寸法を計算して表示する画像処理装置の技術分野に関する。
従来、特許文献1に開示されるように、撮影画像の中から、主被写体を特定し、主被写体の実寸法を算出し、算出された主被写体の実寸法を表示するデジタルカメラが提案されている。このデジタルカメラでは、撮影時のレンズユニットの合焦情報やズーム情報、被写界震度、フォーカス情報等をレンズ制御部から取得し、取得した情報を基に、CPUが被写体の寸法を演算するように構成されている。また、特許文献2に開示されるように、被写体と背景の輝度差から検知した被写体の撮像画面中におけるサイズと、AF機能により検出した被写体までの距離と、レンズのズーム位置検出により算出される画角から、被写体の実寸法を算出する電子カメラが知られている。
特開2009−27402号公報 特開2003−244501号公報
しかしながら、特許文献1には、撮影時のレンズユニットの合焦情報やズーム情報、被写界震度、フォーカス情報等を基に被写体の寸法を演算するとの記載されているものの、具体的にどのように寸法を演算するかについての記載がない。一方、特許文献2には、被写体の実寸法を算出する具体的な方法の記載があるものの、この方法では、カメラのレンズを利用して取得される、被写体までの距離、及び画角には高精度が求められ、高価なものとなるため、広く普及されているスマートフォン等の携帯端末にアプリケーションとして搭載させることは困難である。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、カメラ機能により取得された画像の処理だけで簡易に被写体の実寸法を算出して表示させることが可能な画像処理装置、実寸法表示方法、及び実寸法表示処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、カメラ機能を有する画像処理装置であって、物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けて記憶するメモリと、前記カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定する第2特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の近傍に表れる1対のエッジ線を検出する検出手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記検出手段により検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された比と、前記第2特定手段により特定された実寸法とに基づいて、前記検出手段により検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出する第2算出手段と、画面に表示された前記画像上に、前記第2算出手段により算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、表示されている画像においてユーザにより指定された物体の幅の実寸法を当該ユーザの操作にしたがって入力する入力手段と、前記表示されている画像においてユーザにより指定された物体の面に表される特徴を示す特徴量を抽出する抽出手段と、前記入力手段により入力された、前記物体の幅の実寸法と、前記抽出手段により抽出された前記特徴量とを対応付けてメモリに格納する格納手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像処理装置において、前記検出手段は、前記物体の近傍に表れるエッジ線であって、略平行な1対のエッジ線を検出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記略平行な1対のエッジ線は前記画面上では互いに交差せず、且つ一方の前記エッジ線のベクトルを平行移動することで他方の前記エッジ線のベクトルと交差したときの2つの当該ベクトルのなす角は5°以下であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置において、前記1対のエッジ線のうちの一方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第1の深度と、前記1対のエッジ線のうち他方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第2の深度とを取得する取得手段を更に備え、前記検出手段は、前記第1の深度と前記第2の深度との差が閾値以下である1対のエッジ線を検出することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けて記憶するメモリを備えるコンピュータを、カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定する第2特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の近傍に表れる1対のエッジ線を検出する検出手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記検出手段により検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された比と、前記第2特定手段により特定された実寸法とに基づいて、前記検出手段により検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出する第2算出手段と、画面に表示された前記画像上に、前記第2算出手段により算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、コンピュータにより実行される実寸法表示方法であって、物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けてメモリに記憶するステップと、カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定するステップと、前記特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定するステップと、前記画像から直線状のエッジ線を複数検出するステップと、前記検出された複数の直線状のエッジ線のうち、前記特定された前記物体から予め設定された距離以内の範囲を通る直線状のエッジ線を特定するステップと、前記特定された直線状のエッジ線と、当該直線状のエッジ線上の任意の画素から伸びる法線ベクトルと最初に交差する直線状のエッジ線とを特定することで略平行な1対のエッジ線を検出するステップと、前記特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出するステップと、前記算出された比と、前記特定された実寸法とに基づいて、前記検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出するステップと、画面に表示された前記画像上に、前記算出された実寸法を示す値を重畳して表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、カメラ機能により取得された画像の処理だけで簡易に被写体の実寸法を算出して表示させることができ、広く普及されているスマートフォン等の携帯端末にアプリケーションとして搭載させることができる。
端末装置1の概要構成の一例を示すブロック図である。 (A)は、基準物体と1対のエッジ線の位置関係の一例を示す概念図であり、(B)は、1対のエッジ線間の実寸法を示す値が画像上に重畳された画面表示例を示す図である。 端末装置1の制御部15における実寸法表示処理の一例を示すフローチャートである。 (A)は、エッジに対応する深度を考慮しない場合における、基準物体とエッジ線の位置関係の一例を示す図であり、(B)は、エッジに対応する深度を考慮しない場合における、1対のエッジ線間の実寸法を示す値が画像上に重畳された画面表示例を示す図である。 (A)は、エッジに対応する深度を考慮した場合における、基準物体とエッジ線の位置関係の一例を示す図であり、(B)は、エッジに対応する深度を考慮した場合における、1対のエッジ線間の実寸法を示す値が画像上に重畳された画面表示例を示す図である。 端末装置1の制御部15における対応付け処理の一例を示すフローチャートである。 対応付け処理の開始直前から終了直後までにおける表示遷移例を示す図である。 対応付け処理の開始直前から終了直後までにおける表示遷移例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を端末装置に対して適用した場合の実施の形態である。
[1. 端末装置の構成及び機能]
先ず、図1等を参照して、端末装置1の概要及び機能概要について説明する。図1は、端末装置1の概要構成の一例を示すブロック図である。端末装置1は、画像処理装置の一例である。なお、端末装置1には、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話機、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、携帯ゲーム機等が適用可能である。端末装置1は、図1に示すように、撮像部(カメラ)11、表示・操作部12、通信部13、記憶部14、及び制御部15等を備えて構成され、これらの構成要素はバス16に接続されている。
撮像部11は、カメラ機能を有し、カメラの画角に収まる撮像範囲をカメラ機能により取得(撮像)し、取得した画像を制御部15へ出力する。撮像部11は、深度センサーを備えてもよい。この場合、撮像部11は、撮像範囲内の被写体(例えば、部屋内であれば、人、置物、家具、壁など)に赤外線等を照射し、被写体からの反射光に基づき被写体の各位置までの深度を取得する。表示・操作部12は、例えば、人の指やペン等による操作(ユーザの操作)を受け付ける入力機能と、撮像部11により撮像された画像(ファインダー像)を表示する表示機能とを有するタッチパネルを備える。通信部13は、ネットワークに接続して所定のサーバと通信を行う機能を担う。ネットワークは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築される。
記憶部14は、例えば、不揮発性半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ等)やハードディスクドライブ等からなり、OS(Operating System),OS上で実行されるアプリケーションプログラム等を記憶する。アプリケーションプログラムには、例えば本発明の被写体実寸法表示処理プログラムが含まれる。アプリケーションプログラムは、所定のサーバから端末装置1にダウンロードされてインストールされる。或いは、アプリケーションプログラムは、CD、DVDなどの記録媒体に記録(コンピュータにより読み取り可能に記録)されており、当該記録媒体から読み込まれてインストールされてもよい。
制御部15は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),及びRAM(Random Access Memory)等を備え、インストールされたアプリケーションプログラム(本発明の画像処理プログラムを含む)等を実行することにより、コンピュータとしての制御部15は、本発明における第1特定手段、第2特定手段、検出手段、第1算出手段、第2算出手段、表示制御手段、入力手段、抽出手段、格納手段、及び取得手段等として機能する。これにより、撮像部11のカメラ機能により取得された画像(ファインダー像)に表れる被写体の実寸法を算出(推定)し、算出された実寸法を示す値を当該画像に重畳して表示することができる。
本実施形態では、被写体の実寸法の算出(推定)基準となる物体(以下、「基準物体」という)の幅の実寸法(つまり、ユーザ等により測定された実際の寸法)と、当該基準物体の面(表面)に表される特徴を示す特徴量(以下、「基準物体の特徴量」という)とが対応付けられて予めメモリ(例えば、記憶部14に確保された記憶領域、以下、「対応付けメモリ」という)に格納される。ここで、基準物体の平面形状(例えば、カメラで撮影されたときの平面形状)が四角形(または長方形)である場合、基準物体の幅は当該基準物体の縦幅または横幅である。また、基準物体の平面形状が円形である場合、基準物体の幅は当該基準物体の直径である。また、基準物体の平面形状が多角形である場合、基準物体の幅は当該基準物体の中心を通る直線が当該基準物体の輪郭と交わる2つの間の間隔である。なお、基準物体には、スマートフォン、タブレット端末、フォトフレーム、ボール、水晶玉、書籍、商品のパッケージ(箱)などが挙げられるが、スケールになりうるものであれば如何なるものであっても適用可能である。このような基準物体は、ユーザにより指定されてもよいし、アプリケーションプログラムにおいてデフォルト設定で指定されていてもよい。なお、基準物体の特徴と他の物体の特徴とを明確に区別可能とするために、基準物体の面に特徴的な絵柄、模様、色彩などが表れているとよい。
基準物体がユーザにより指定される場合、当該基準物体の幅の実寸法は、当該ユーザの操作にしたがって表示・操作部12を介して制御部15により入力される。ユーザによる基準物体の指定は、撮像部11により撮像され、表示・操作部12のタッチパネルの画面に表示された画像(ファインダー像)上でユーザが所望の基準物体を例えばタップすることで行われる。また、タッチパネルの画面に表示されている画像においてユーザにより指定された基準物体の幅の実寸法は、当該ユーザの操作にしたがって表示・操作部12を介して制御部15(入力手段の一例)により入力される。例えば、基準物体の平面形状が長方形である場合、ユーザの操作にしたがって、タッチパネルの画面に表示された寸法入力欄(縦幅と横幅の寸法入力欄)に縦幅と横幅が入力される。一方、基準物体がデフォルト設定で指定される場合、当該基準物体の幅の実寸法は、例えばアプリケーションプログラム中に記述されるが、或いは当該基準物体に付与されたIDをキーとして所定のサーバから取得される。なお、ユーザによる基準物体の指定は、過去に取得され記憶部14に記憶されている画像ファイルに基づいて表示・操作部12のタッチパネルの画面に表示された画像(例えば、写真画像)上でユーザが所望の基準物体を例えばタップすることで行われてもよい。
また、基準物体の特徴量としては、例えば、HOG(Histgrams of Oriented Gradients)特徴量が用いられる。HOG特徴量は、画像の局所領域から抽出された輝度勾配を示す特徴量である。HOG特徴量は、特徴量抽出アルゴリズムに従って、画像から局所領域を分割したセル(例えば、局所領域をn*nのブロックに分割し、分割されたブロックをm*mに分割したセル)ごとに勾配強度と勾配方向が算出され勾配方向ヒストグラムが生成、正規化されることで抽出される。なお、基準物体の特徴量として、エッジに着目されたEOH(Edge of Orientation Histograms)特徴量が用いられてもよいし、輝度に着目したHaar-like特徴量が用いられてもよい。或いは、基準物体の特徴量として、画像の回転、スケールの変化、照明変化に対して不変性を有するSIFT(Scale-Invariant Feature Transform)特徴量やSURF(Speeded Up Robust features)特徴量が用いられてもよい。なお、基準物体の特徴量は、公知の種々の特徴量、またはこれらの組合せた特徴量が用いられてもよい。
また、基準物体がユーザにより指定される場合、当該基準物体の特徴量は、タッチパネルの画面に表示されている画像において当該基準物体がユーザにより指定されたときに制御部15(抽出手段の一例)により抽出される。そして、上記入力された、基準物体の幅の実寸法と、上記抽出された、当該基準物体の特徴量とが制御部15(格納手段の一例)により対応付けられて対応付けメモリに格納される。一方、基準物体がデフォルト設定で指定される場合、当該基準物体の特徴量は、例えばアプリケーションプログラム中に記述されるか、或いは当該基準物体に付与されたIDをキーとして所定のサーバから取得されて、当該基準物体の幅の実寸法に対応付けられて対応付けメモリに記憶される。
以上のように、基準物体の幅の実寸法と、当該基準物体の特徴量とが対応付けられて対応付けメモリに記憶された後、制御部15(第1特定手段の一例)は、撮像部11のカメラ機能により取得された画像の中から、対応付けメモリに記憶された特徴量が示す特徴が面に表された基準物体を特定する。つまり、ユーザ等により前もって指定された基準物体が画像の中から特定される。次に、制御部15(第2特定手段の一例)は、上記取得された画像から特定された基準物体の特徴量に対応付けられた実寸法を対応付けメモリから特定する。
次に、制御部15(検出手段の一例)は、上記特定された基準物体の近傍に表れる1対のエッジ線を検出する。ここで、基準物体の近傍に表れるとは、例えば、画像において、基準物体から(例えば、基準物体の中心または端部)から予め設定された距離(言い換えれば、画素数(ピクセル数))以内の位置に表れることを意味する。つまり、近傍であるかどうかは、予め設定された距離(言い換えれば、画素数)以内であるかどうかで決まる。また、エッジとは、画像中の明るさ(濃淡)或いは色が急に変化している箇所をいう。このようなエッジは、例えば画素の輝度値の変化に対して微分演算または差分演算を行うことで検出される。そして、エッジ線とは、微分演算または差分演算により得られた変化量が閾値以上である箇所(つまり、エッジ)の画素が所定数以上連続することで形成される線(望ましくは直線)をいう。また、被写体の実寸法の推定精度を高めるため、1対のエッジ線は互いに平行であることが望ましい。ただし、略平行な1対のエッジ線が検出されてもよい。略平行な1対のエッジ線とは、画面上(つまり、画面上で表示される範囲内)では互いに交差せず、且つ一方のエッジ線のベクトルを平行移動することで他方のエッジ線のベクトルと交差したときの2つの当該ベクトルのなす角(2つのベクトルで作られる角度の180°以下となる方の角度)が5°以下であることをいう。
次に、制御部15(第1算出手段の一例)は、上記特定された基準物体の幅の画像上における長さ(言い換えれば、画素数)と、上記検出された1対のエッジ線間の画像上における長さ(言い換えれば、画素数)との比とを算出する。図2(A)は、基準物体と1対のエッジ線の位置関係の一例を示す概念図である。図2(A)の例では、基準物体の幅の画像上における長さWと、1対のエッジ線間の画像上における長さDとの比(=D/W)が算出される。なお、図2(A)の例では、基準物体の輪郭を示すエッジ線(つまり、縦線と横線)についても制御部15により検出されることになるが、基準物体の輪郭を示す縦線と略平行な1対のエッジ線が検出される。次に、制御部15(第2算出手段の一例)は、上記算出された比と、上記特定された実寸法とに基づいて、上記検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出(推定)する。例えば、上記算出された比(=D/W)が基準物体の幅の実寸法に乗算されることで、1対のエッジ線間の実寸法が算出される。そして、制御部15(表示制御手段の一例)は、画面に表示された上記画像上に、上記算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる。図2(B)は、1対のエッジ線間の実寸法を示す値が画像上に重畳された画面表示例を示す図である。図2(B)の例では、1対のエッジ線間の実寸法を示す値(91cm)が重畳表示されている。
[2. 端末装置の動作]
次に、端末装置1の動作について説明する。先ず、図3〜図5を参照して、被写体実寸法表示処理について説明する。図3は、端末装置1の制御部15における実寸法表示処理の一例を示すフローチャートである。図4(A)は、エッジに対応する深度を考慮しない場合における、基準物体とエッジ線の位置関係の一例を示す図であり、図4(B)は、エッジに対応する深度を考慮しない場合における、1対のエッジ線間の実寸法を示す値が画像上に重畳された画面表示例を示す図である。図5(A)は、エッジに対応する深度を考慮した場合における、基準物体とエッジ線の位置関係の一例を示す図であり、図5(B)は、エッジに対応する深度を考慮した場合における、1対のエッジ線間の実寸法を示す値が画像上に重畳された画面表示例を示す図である。なお、図3の処理の開始前に、基準物体の幅の実寸法と、当該基準物体の特徴量とが対応付けられて対応付けメモリに格納されているものとする。
図3に示す処理は、例えばユーザの操作に応じてアプリケーションプログラムが起動することにより開始される。図3に示す処理が開始されると、撮像部11が起動する。そして、制御部15は、当該撮像部11のカメラ機能により取得された画像を入力し、RAMのワーク領域に記憶するとともに、当該画像を表示・操作部12のタッチパネルの画面に表示させる(ステップS1)。
次いで、制御部15は、ステップS1でワーク領域に記憶された画像(画面に表示された画像)の中から、対応付けメモリに記憶された特徴量が示す特徴が面に表された基準物体を特定(画像上で認識)する(ステップS2)。例えば、制御部15は、ワーク領域に記憶された画像から1つ以上の物体の特徴量(例えば、HOG特徴量)を、特徴量抽出アルゴリズムに従って抽出し、当該抽出した特徴量と、対応付けメモリに記憶された特徴量との間の一致度を算出する。なお、特徴量抽出アルゴリズムには、公知のアルゴリズムを適用可能である。そして、制御部15は、対応付けメモリに記憶された特徴量との間の一致度が閾値以上である物体(例えば、特徴量が90%以上一致している物体)を基準物体として画像から特定する。なお、対応付けメモリに記憶された特徴量との間の一致度が閾値以上である物体がない場合、基準物体は画像から特定されず、ステップS1に戻る。
次いで、制御部15は、ステップS2で特定された基準物体の特徴量に対応付けられた実寸法を対応付けメモリから特定し(ステップS3)、RAMのワーク領域に読み込む。次いで、制御部15は、ステップS1でワーク領域に記憶された画像からエッジ線を複数検出する(ステップS4)。例えば、制御部15は、当該画像における画素の輝度値の変化に対して微分演算または差分演算して変化量を算出し、算出した変化量が閾値以上である箇所(つまり、明るさが急激に変化する境界)をエッジ検出アルゴリズムに従ってエッジとして検出する。そして、制御部15は、検出したエッジが所定数(例えば、50ピクセル)以上連続(エッジに対応する画素が数画素途切れてもよい)することで形成される線を、エッジ線として検出する。ここで、検出されたエッジ線は直線であることが望ましいが直線になるとは限らない。このため、エッジ線上の複数の画素を直線で結んで近似直線とし、この近似直線をエッジ線(直線状のエッジ線)とするとよい。図4(A)の例では、ステップS4の処理により、画像からエッジ線e1〜e13が検出されている。なお、複数のエッジ線が検出されない場合、ステップS1に戻る。
次いで、制御部15は、ステップS4で検出された複数のエッジ線の中から、ステップS2で特定された基準物体の近傍に表れる略平行な1対のエッジ線を検出する(ステップS5)。例えば、制御部15は、図4(A)に示すように、基準物体Oの中心から予め設定された画素数以内の範囲(例えば、円の範囲)Rを通るエッジ線e3,e4,e6,e7,e11を特定する。つまり、エッジ線を構成する画素の座標のうち少なくとも一部の画素の座標が当該範囲R内に位置するエッジ線が特定される。そして、制御部15は、当該特定した例えばエッジ線e3上の任意の画素から伸びる法線ベクトルと交差する略平行なエッジ線e4,e5のうち、最初に交差するエッジ線e4(つまり、距離が近い方のエッジ線)を特定することで、1対のエッジ線e3,e4を検出する。もし、エッジ線e3上の任意の画素から伸びる法線ベクトルと交差する略平行なエッジ線がない場合、当該エッジ線e3上の任意の画素を順次変更して同様の処理を行い、当該エッジ線e3の一端から他端までの間の画素から伸びる法線ベクトルと交差する略平行なエッジ線ない場合、当該エッジ線e3と1対となるエッジ線がないとされる。このような処理が、上記範囲R内に位置するとして特定されたエッジ線全て(ただし、既に1対のエッジ線として特定されたものは除く)について行われる。図4(A)の例では、1対のエッジ線として、e3とe4、e4とe5、e6とe1、及びe6とe12が検出される。なお、図4(A)の例では、e7とe12、及びe7とe2は略平行でないので、1対のエッジ線として検出されない。
次いで、制御部15は、ステップS2で特定された基準物体の幅の画像上における長さと、ステップS5で検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比を算出する(ステップS6)。ステップS6の処理は、ステップS5で検出された1対のエッジ線の全てについて行われる。次いで、制御部15は、ステップS6で算出された比と、ステップS3で特定された実寸法とに基づいて、ステップS5で検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出する(ステップS7)。例えば、制御部15は、ステップS6で算出された比に対して、ステップS3で特定された実寸法に乗算することで1対のエッジ線間の実寸法(つまり、被写体の所定方向における実寸法)を算出する。ステップS7の処理は、ステップS5で検出された1対のエッジ線の全てについて行われる。次いで、制御部15は、ステップS1で画面に表示された画像上に、ステップS7で算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる(ステップS8)。図4(B)の例では、e3とe4、e4とe5、e6とe1、及びe6とe12のそれぞれの1対のエッジ間の実寸法が表示されている。次いで、制御部15は、実寸法を示す値の表示から所定時間(例えば、0.1秒〜3秒程度)が経過したか否かを判定する(ステップS9)。なお、エッジ間の実寸法が表示されてから所定時間が経過するまでは、ユーザの見やすさを考慮して、画面表示をロックしてもよい。そして、制御部15は、実寸法を示す値の表示から所定時間が経過したと判定した場合(ステップS9:YES)、ステップS1に戻り、同様の処理を行う。なお、図3に示す処理は、図示しないが、ユーザの処理終了操作に応じて終了する。
ところで、図4(A)の例では、1対のエッジe4,e5において、e4の深度(つまり、カメラからの距離)とe5の深度とが異なる(1対のエッジe6,e12についても同様)ので、図4(B)に示すように表示される1対のエッジ間の実寸法の精度が低いことが想定される。そこで、別の例として、制御部15(取得手段の一例)は、上記ステップS5において、基準物体の近傍に表れる略平行な1対のエッジ線を検出した後、当該1対のエッジ線のうちの一方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第1の深度と、上記1対のエッジ線のうち他方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第2の深度とを取得する。なお、複数の1対のエッジ線が複数検出された場合、1対のエッジ線毎に第1の深度と第2の深度とが取得される。そして、制御部15は、検出された1対のエッジ線のうち、第1の深度と第2の深度との差が閾値以下(当該差が0に近いほどよい)である1対のエッジ線を検出し、ステップS6に進んで上記と同様に処理が行われる。このような構成によれば、図5(A)に示すように、1対のエッジ線として、最終的に、e3とe4、及びe6とe1が検出されることになり、その結果、図5(B)の例では、e3とe4、及びe6とe1のそれぞれの1対のエッジ間の実寸法が表示される。
次に、図6〜図8を参照して、実寸法と特徴量との対応付け処理について説明する。この処理は、例えば、まだ対応付けメモリに基準物体の実寸法と特徴量が対応付けられて格納されていない場合、或いは対応付けメモリに基準物体の実寸法と特徴量が対応付けられて格納されているがユーザが基準物体を変更したい場合に利用される。図6は、端末装置1の制御部15における対応付け処理の一例を示すフローチャートである。図7及び図8は、対応付け処理の開始直前から終了直後までにおける表示遷移例を示す図である。図7(A)では、対応付け処理の開始直前の表示状態であり、ユーザが台の上に置いてあった物体O’(例えば、置時計)を、実寸法表示したい位置に移動(手で持って移動)させた様子を示している。
図6に示す処理は、例えば、上記実寸法表示処理中にタッチパネルの画面に表示されている所望の物体O’を、図7(B)に示すように、ユーザが指で指定(例えば、タップ)することにより開始される。図6に示す処理が開始されると、制御部15は、ユーザにより指定された物体O’の面に表される特徴を示す特徴量を、ワーク領域に記憶された画像(表示されている画像)から抽出する(ステップS11)。次いで、制御部15は、図8(A)に示すように、タッチパネルの画面に実寸法入力欄Eをポップアップ表示させる(ステップS12)。ユーザは、定規等で物体O’の実寸法を測り、表示された実寸法入力欄Eにおいて物体O’の縦幅と横幅とを指定すると、制御部15は、物体O’の縦幅と横幅とを物体O’の幅の実寸法として入力する(ステップS13)。なお、ステップS11と、ステップS12及びS13とは処理の順番が逆であってもよい。
次いで、制御部15は、ステップS13で入力された幅の実寸法と、ステップS11で抽出された特徴量とを対応付けて対応付けメモリに格納する(ステップS14)。こうして、格納された幅の実寸法と特徴量との対応付けは、基準物体Oの幅の実寸法と特徴量との対応付けとなる。そして、基準物体Oの幅の実寸法と特徴量との対応付けが完了すると、上記実寸法表示処理が行わることにより、図8(B)に示すように、1対のエッジ線間の実寸法(つまり、被写体の所定方向における実寸法)を示す値(この例では、83cm)が表示されることになる。
以上説明したように、端末装置1は、カメラ機能により取得された画像の中から、対応付けメモリに記憶された特徴量が示す特徴が面に表された基準物体を特定し、当該基準物体の特徴量に対応付けられた実寸法を対応付けメモリから特定し、特定した基準物体の近傍に表れる1対のエッジ線を検出する。そして、端末装置1は、基準物体の幅の画像上における長さと、1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出し、算出した比と基準物体の実寸法とに基づいて、1対のエッジ線間の実寸法を算出して画像上に重畳して表示させるように構成したので、カメラ機能により取得された画像の処理だけで簡易に被写体の実寸法を算出して表示させることができ、広く普及されているスマートフォン等の携帯端末にアプリケーションとして搭載させることができる。
1 端末装置
11 撮像部
12 表示・操作部
13 通信部
14 記憶部
15 制御部
16 バス
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、カメラ機能を有する画像処理装置であって、物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けて記憶するメモリと、前記カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定する第2特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の近傍に表れる1対のエッジ線であって、略平行な1対のエッジ線を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段により検出された1対のエッジ線のうちの一方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第1の深度と、当該1対のエッジ線のうち他方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第2の深度とを取得する取得手段と、前記第1検出手段により検出された1対のエッジ線のうち、前記第1の深度と前記第2の深度との差が閾値以下である1対のエッジ線を検出する第2検出手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記第2検出手段により検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された比と、前記第2特定手段により特定された実寸法とに基づいて、前記第2検出手段により検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出する第2算出手段と、画面に表示された前記画像上に、前記第2算出手段により算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、カメラ機能を有する画像処理装置であって、物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けて記憶するメモリと、前記カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定する第2特定手段と、前記画像から直線状のエッジ線を複数検出する第1検出手段と、前記第1検出手段により検出された複数の直線状のエッジ線のうち、前記第1特定手段により特定された前記物体から予め設定された距離以内の範囲を通る直線状のエッジ線を特定する第3特定手段と、前記第3特定手段により特定された直線状のエッジ線と、当該直線状のエッジ線上の任意の画素から伸びる法線ベクトルと最初に交差する直線状のエッジ線とを特定することで略平行な1対のエッジ線を検出する第2検出手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記第2検出手段により検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された比と、前記第2特定手段により特定された実寸法とに基づいて、前記第2検出手段により検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出する第2算出手段と、画面に表示された前記画像上に、前記算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けて記憶するメモリを備えるコンピュータを、カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定する第2特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の近傍に表れる1対のエッジ線であって、略平行な1対のエッジ線を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段により検出された1対のエッジ線のうちの一方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第1の深度と、当該1対のエッジ線のうち他方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第2の深度とを取得する取得手段と、前記第1検出手段により検出された1対のエッジ線のうち、前記第1の深度と前記第2の深度との差が閾値以下である1対のエッジ線を検出する第2検出手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記第2検出手段により検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された比と、前記第2特定手段により特定された実寸法とに基づいて、前記第2検出手段により検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出する第2算出手段と、画面に表示された前記画像上に、前記第2算出手段により算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けて記憶するメモリを備えるコンピュータを、カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定する第2特定手段と、前記画像から直線状のエッジ線を複数検出する第1検出手段と、前記第1検出手段により検出された複数の直線状のエッジ線のうち、前記第1特定手段により特定された前記物体から予め設定された距離以内の範囲を通る直線状のエッジ線を特定する第3特定手段と、前記第3特定手段により特定された直線状のエッジ線と、当該直線状のエッジ線上の任意の画素から伸びる法線ベクトルと最初に交差する直線状のエッジ線とを特定することで略平行な1対のエッジ線を検出する第2検出手段と、前記第1特定手段により特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記第2検出手段により検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された比と、前記第2特定手段により特定された実寸法とに基づいて、前記第2検出手段により検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出する第2算出手段と、画面に表示された前記画像上に、前記算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、コンピュータにより実行される実寸法表示方法であって、物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けてメモリに記憶するステップと、カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定するステップと、前記特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定するステップと、前記特定された前記物体の近傍に表れる1対のエッジ線であって、略平行な1対のエッジ線を検出するステップと、前記検出された1対のエッジ線のうちの一方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第1の深度と、当該1対のエッジ線のうち他方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第2の深度とを取得するステップと、前記検出された1対のエッジ線のうち、前記第1の深度と前記第2の深度との差が閾値以下である1対のエッジ線を検出する検出ステップと、前記特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記検出ステップにより検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出するステップと、前記算出された比と、前記特定された実寸法とに基づいて、前記検出ステップにより検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出するステップと、画面に表示された前記画像上に、前記算出された実寸法を示す値を重畳して表示させるステップと、を含むことを特徴とする。

Claims (7)

  1. カメラ機能を有する画像処理装置であって、
    物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けて記憶するメモリと、
    前記カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定する第1特定手段と、
    前記第1特定手段により特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定する第2特定手段と、
    前記第1特定手段により特定された前記物体の近傍に表れる1対のエッジ線を検出する検出手段と、
    前記第1特定手段により特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記検出手段により検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出する第1算出手段と、
    前記第1算出手段により算出された比と、前記第2特定手段により特定された実寸法とに基づいて、前記検出手段により検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出する第2算出手段と、
    画面に表示された前記画像上に、前記第2算出手段により算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 表示されている画像においてユーザにより指定された物体の幅の実寸法を当該ユーザの操作にしたがって入力する入力手段と、
    前記表示されている画像においてユーザにより指定された物体の面に表される特徴を示す特徴量を抽出する抽出手段と、
    前記入力手段により入力された、前記物体の幅の実寸法と、前記抽出手段により抽出された前記特徴量とを対応付けてメモリに格納する格納手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検出手段は、前記物体の近傍に表れるエッジ線であって、略平行な1対のエッジ線を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記略平行な1対のエッジ線は前記画面上では互いに交差せず、且つ一方の前記エッジ線のベクトルを平行移動することで他方の前記エッジ線のベクトルと交差したときの2つの当該ベクトルのなす角は5°以下であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記1対のエッジ線のうちの一方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第1の深度と、前記1対のエッジ線のうち他方のエッジ線に対応する実空間における位置までの第2の深度とを取得する取得手段を更に備え、
    前記検出手段は、前記第1の深度と前記第2の深度との差が閾値以下である1対のエッジ線を検出することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けて記憶するメモリを備えるコンピュータを、
    カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定する第1特定手段と、
    前記第1特定手段により特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定する第2特定手段と、
    前記第1特定手段により特定された前記物体の近傍に表れる1対のエッジ線を検出する検出手段と、
    前記第1特定手段により特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記検出手段により検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出する第1算出手段と、
    前記第1算出手段により算出された比と、前記第2特定手段により特定された実寸法とに基づいて、前記検出手段により検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出する第2算出手段と、
    画面に表示された前記画像上に、前記第2算出手段により算出された実寸法を示す値を重畳して表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする実寸法表示処理プログラム。
  7. コンピュータにより実行される実寸法表示方法であって、
    物体の幅の実寸法と前記物体の面に表される特徴を示す特徴量とを対応付けてメモリに記憶するステップと、
    カメラ機能により取得された画像の中から、前記メモリに記憶された前記特徴量が示す特徴が面に表された物体を特定するステップと、
    前記特定された前記物体の前記特徴量に対応付けられた実寸法を前記メモリから特定するステップと、
    前記画像から直線状のエッジ線を複数検出するステップと、
    前記検出された複数の直線状のエッジ線のうち、前記特定された前記物体から予め設定された距離以内の範囲を通る直線状のエッジ線を特定するステップと、
    前記特定された直線状のエッジ線と、当該直線状のエッジ線上の任意の画素から伸びる法線ベクトルと最初に交差する直線状のエッジ線とを特定することで略平行な1対のエッジ線を検出するステップと、
    前記特定された前記物体の幅の画像上における長さと、前記検出された1対のエッジ線間の画像上における長さとの比とを算出するステップと、
    前記算出された比と、前記特定された実寸法とに基づいて、前記検出された1対のエッジ線間の実寸法を算出するステップと、
    画面に表示された前記画像上に、前記算出された実寸法を示す値を重畳して表示させるステップと、
    を含むことを特徴とする実寸法表示方法。
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