JP2018189131A - 分岐用管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 接続する二つの配管部材が軸線方向へ動いても分岐側の水量を充分に確保することができる。【解決手段】 半円状の上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″から成る二つ割りの環状のハウジング1と、上側ハウジング1′又は下側ハウジング1″に設けられ、分岐管5が接続される筒状の分岐部1bと、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″内にそれぞれ挿着され、二つの配管部材Pと環状のハウジング1との間気密状にシールする半円弧状の二つの半円状パッキン2′から成る環状の割りパッキン2と、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″を縮径方向へ締め付け固定する緊締具4とを備えた分岐用管継手であって、前記上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″に形成した鍔部収容凹部1hの内周面に、二つの配管部材Pの各端面が当接して二つの配管部材Pの近接する方向への移動を規制する当り面1c′を有するストッパー部1cを設ける。【選択図】 図19

Description

本発明は、マンション等の数階建ての建物内に敷設されている給水配管の更新工事や補修工事を行う際に用いる仮設配管、水道工事や土木工事等に用いる埋設配管、空調設備や建築設備等に用いる配管を形成する配管部材、特に、端部外周面に環状の鍔部を形成した配管部材の端部同士を突き合せ状に接続できると共に、分岐管を接続できるようにしたハウジング形の分岐用管継手に関するものである。
一般に、給水配管の更新工事に用いる仮設配管や水道工事に用いる埋設配管等には、鍔付きの配管部材が使用されている。この鍔付きの配管部材としては、直管、分岐継手(チーズ)、エルボ、異径管(レデューサー)、短管、フレキシブル継手、伸縮管等がある。
前記鍔付きの配管部材は、端部外周面に環状の鍔部を一体的に形成したものであり、接続する二つの配管部材の鍔部を対向状に配設し、対向せしめた二つの配管部材の端部にハウジング形の管継手を被せて配管部材の鍔部を管継手のハウジングで覆うことで抜け止めし、配管部材とハウジングとの間を環状のパッキンでシールする形式である。
従来、この種のハウジング形の管継手としては、本件出願人が先に開発したパッキン一体型管継手が知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。
即ち、前記パッキン一体型管継手10は、二つ割りの環状のハウジング11内に環状の割りパッキン12を装着したものであり、端部外周面に環状の鍔部Paを形成した配管部材P(直管、分岐継手、エルボ等)の接続作業を簡単に短時間で行えると言う利点がある。
ところで、前記パッキン一体型管継手10を用いて配管の分岐を行う場合、図20に示す如く、配管部材P(直管)と配管部材P(直管)との間に分岐継手13を配設し、配管部材P(直管)と分岐継手13とをパッキン一体型管継手10で接続すると共に、分岐継手13に分岐管(図示省略)を接続するようにしている。
しかしながら、配管の分岐を行うのに分岐継手を用いた場合、接続箇所が増えて配管部材P同士の接続に時間がかかると共に、パッキン一体型管継手の数も多く必要とすると言う問題が発生する。
そこで、前記問題を解決するため、ハウジング形の管継手と分岐継手とを一体化した分岐用管継手が開発され、実用に供されている(非特許文献1参照)。
即ち、前記分岐用管継手は、図21に示す如く、対向状に配設した二つの配管部材Pの鍔部Paに覆い被され、配管部材Pの鍔部Paに係合される半円状の上側ハウジング14′及び下側ハウジング14″から成る二つ割りの環状のハウジング14と、上側ハウジング14′に設けられ、分岐管が接続される分岐流通路を有する筒状の分岐部14aと、対向状に配設した二つの配管部材Pの鍔部Paに跨って被せられ、分岐部14aの分岐流通路に対応する位置に貫通穴を形成したゴム製の環状のパッキン15と、上側ハウジング14′及び下側ハウジング14″の両端部同士を締め付け固定するボルト及びナットから成る緊締具(図示省略)とを備えている。
而して、前記分岐用管継手を用いて二つの配管部材Pを接続するには、対向状に配設した二つ配管部材Pの鍔部Paに環状のパッキン15を跨った状態で被せ、この環状のパッキン15と二つの配管部材Pの鍔部Paとを上側ハウジング14′及び下側ハウジング14″で覆い、上側ハウジング14′及び下側ハウジング14″の両端部同士を緊締具で締め付けることによって、二つの配管部材Pを気密状態で且つ突き合せ状に接続することができる。
前記分岐用管継手は、上側ハウジング14′に分岐管(図示省略)が接続される筒状の分岐部10aを備えているため、配管部材Pと配管部材Pとの間に分岐継手13を配設しなくても、配管の分岐を行うことができ、接続箇所を減らせると共に、パッキン一体型管継手10の数を減らせると言う利点がある。
ところで、前記分岐用管継手やパッキン一体型管継手10を用いて二つの配管部材Pを接続する際には、配管の伸縮や曲がり、撓み等を吸収できるように対向する二つの配管部材Pの端面間に隙間が設けられている。また、分岐用管継手の場合には、配管部材P内の水が二つの配管部材Pの端面間に隙間から筒状の分岐部10aの分岐流通路を通って分岐管へ流れるようになっている(図21(a)参照)。
しかしながら、前記分岐用管継手においては、配管部材Pが分岐用管継手のハウジング14に固定されておらず、しかも、対向する二つの配管部材Pの端面間の隙間が数mmと小さいため、配管部材Pが動いて対向する二つの配管部材Pの端面間の隙間が狭まることがあり、この場合には、充分な水量を確保できないと言う問題がある。
特に、対向する二つの配管部材Pの端面同士が突き当たってしまったような場合には、分岐管側へ水が流れず、水がでないと言う問題が発生していた(図21(b)参照)。
尚、充分な水量を確保するために、環状のハウジング14の幅を広くし、対向する二つの配管部材Pの端面間の隙間を大きくしても良いが、この場合、環状のパッキン15の配管部材Pの流路に露出する面積が大きくなるため、流路内が負圧になると、環状のパッキン15が環状のハウジング14の内周面から剥がれるように流路内に膨出変形し、シール性が大いに損なわれる虞がある。
また、前記分岐用管継手においては、対向状に配設した二つ配管部材Pの鍔部Paに環状のパッキン15を跨った状態で被せているため、環状のパッキン15自体に分岐部14aの分岐流通路に連通する貫通穴15aを形成しなければならず、加工工程が増えると言う問題があった。
特開2014−119939号公報 特開2014−202242号公報
日本ヴィクトリック株式会社のホームページ内の製品情報・工事(分岐ジョイントS型/G型)、[平成29年4月27日検索]、インターネット<URL:http://www.victaulic.co.jp/>
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、接続する二つの配管部材が軸線方向へ動いても分岐側の水量を充分に確保することができると共に、パッキンに分岐管内へ連通する分岐用の貫通穴を形成する必要のない分岐用管継手を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る分岐用管継手は、対向状に配設されて端部外周面に環状の鍔部をそれぞれ形成した二つの配管部材の両方の鍔部及び各鍔部に隣接する配管部材の外周面部分に覆い被され、内面側外周縁部に四角枠状のパッキン挿入用凹溝をそれぞれ形成すると共に、四角枠状のパッキン挿入用凹溝で囲まれた部分に対向せしめた二つの配管部材の両方の鍔部を収容する両端が開放された半円形状の鍔部収容凹部をそれぞれ形成した半円状の上側ハウジング及び下側ハウジングから成る二つ割りの環状のハウジングと、上側ハウジング又は下側ハウジングに設けられ、分岐管が接続される分岐流通路を有する筒状の分岐部と、上側ハウジング及び下側ハウジングのパッキン挿入用凹溝内にそれぞれ挿着され、対向せしめた二つの配管部材の鍔部に隣接する外周面と環状のハウジングとの間及び上側ハウジングと下側ハウジングとの間をそれぞれ気密状にシールする平面視において四角枠状で且つ側面視において半円弧状の二つの半円状パッキンから成る環状の割りパッキンと、上側ハウジング及び下側ハウジングを縮径方向へ締め付け固定する緊締具とを備えた分岐用管継手であって、前記上側ハウジング及び下側ハウジングの両方の鍔部収容凹部の内周面又は何れか一方の鍔部収容凹部の内周面に、二つの配管部材の各端面が当接して二つの配管部材の近接する方向への移動を規制する当り面を有するストッパー部を設けたことに特徴がある。
前記ストッパー部の二つの配管部材の端面がそれぞれ当接する当り面間の寸法は、分岐管へ流入する水量を充分に確保できる寸法に設定することが好ましい。
前記ストッパー部は、上側ハウジング及び下側ハウジングの両方の鍔部収容凹部の内周面に対向する状態でそれぞれ一対設けられており、配管部材の円周方向に沿う半円弧状に形成されていることが好ましい。
前記上側ハウジング及び下側ハウジングの鍔部収容凹部の内側側面と前記内側側面に対向するストッパー部の当り面との間隔は、二つの配管部材が軸線方向へ移動できるように二つの配管部材の鍔部の幅より大きめに設定することが好ましい。
本発明に係る分岐用管継手は、上側ハウジング及び下側ハウジングの両方の鍔部収容凹部の内周面又は何れか一方の鍔部収容凹部の内周面に、二つの配管部材の各端面が当接して二つの配管部材の近接する方向への移動を規制する当り面を有するストッパー部を設けているため、対向状に配設した二つの配管部材が近接する方向へ動いても、ストッパー部により二つの配管部材の軸線方向への移動が規制され、二つの配管部材の端面同士が突き当たるのを防止することができる。
その結果、本発明に係る分岐用管継手は、従来の分岐用管継手のように二つの配管部材が近接する方向へ動いたときに、水が出ないと言う問題を生じることがなく、分岐管側へ確実に水を流すことができる。
また、本発明に係る分岐用管継手は、ストッパー部の二つの配管部材の端面がそれぞれ当接する当り面間の寸法を、分岐管へ流入する水量を充分に確保できる寸法に設定しているため、二つの配管部材の端面がストッパー部の当り面に当接しても、分岐管側へ充分な水量を確保することができる。
更に、本発明に係る分岐用管継手は、上側ハウジング及び下側ハウジングの鍔部収容凹部の内側側面と当該内側側面に対向するストッパー部の当り面との間隔を、二つの配管部材が軸線方向へ移動できるように二つの配管部材の鍔部の幅より大きめに設定しているため、二つの配管部材を接続したときに配管の伸縮や曲がり、撓み等を吸収することができる。
加えて、本発明に係る分岐用管継手は、環状のパッキンが平面視において四角枠状で且つ側面視において半円弧状の二つの半円状パッキンから成り、二つの半円状パッキンが二つの配管部材の鍔部に隣接する外周面と環状のハウジングとの間を気密状にシールするようにしているため、対向状に配設した二つ配管部材の鍔部に環状のパッキンを跨った状態で被せるようにした従来の分岐用管継手のように環状のパッキンに分岐用の貫通穴を形成する必要もなく、加工工程の削減及びコスト低減を図れる。
本発明の実施形態に係る分岐用管継手を示し、上側ハウジングと下側ハウジングを閉じた状態の分岐用管継手の正面図である。 同じく分岐用管継手を示し、上側ハウジングと下側ハウジングを開いた状態の分岐用管継手の正面図である。 同じく分岐用管継手の平面図である。 同じく分岐用管継手の左側面図である。 同じく分岐用管継手の右側面図である。 図1のA−A線拡大断面図である 上側ハウジングと下側ハウジングを開いた状態の分岐用管継手の平面図である。 図7のB−B線断面図である。 上側ハウジングと下側ハウジングを開いた状態のハウジングの平面図である。 図9のC−C線断面図である。 割りパッキンの正面図である。 割りパッキンの側面図である。 割りパッキンの平面図である。 図11のD−D線断面図である。 図12のE−E線断面図である。 図12のF−F線断面図である。 分岐用管継手を用いた配管部材の接続手順を示し、接続する二つの配管部材の鍔部を下側ハウジングの鍔部収容凹部内に挿入した状態の平面図である。 二つの配管部材の鍔部に上側ハウジングを被せて緊締具で締め付け固定した状態の分岐用管継手の正面図である。 図18のG−G線拡大断面図である。 従来のパッキン一体型管継手と分岐継手とを用いて二つの配管部材を接続した状態を示す断面図である。 従来の分岐用管継手を用いて二つの配管部材を接続した状態を示し、(a)は配管部材と配管部材との隙間から分岐側へ水が流れる状態の分岐用管継手の断面図、(b)は二つの配管部材の先端同士が突き当たって水が分岐側へ流れない状態の分岐用管継手の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図8は本発明の実施形態に係る分岐用管継手を示し、当該分岐用管継手は、例えば数階建ての建物内に敷設されている給水配管の更新工事や補修工事を行う際に用いる仮設配管、水道工事や土木工事等に用いる埋設配管等を形成する配管部材P、特に、端部外周面に環状の鍔部Paを形成した二つの配管部材P(直管、分岐継手、エルボ、異径管(、短管、フレキシブル継手、伸縮管等)の端部同士を突き合せ状に接続することができると共に、分岐管を接続できるようにしたパッキン一体型のハウジング形の分岐用管継手に形成されている。
即ち、前記分岐用管継手は、図1〜図8、図17〜図19に示す如く、対向せしめた二つの配管部材Pの両方の鍔部Pa及び各鍔部Paに隣接する配管部材Pの外周面部分に覆い被され、内面側外周縁部に四角枠状のパッキン挿入用凹溝1gをそれぞれ形成すると共に、四角枠状のパッキン挿入用凹溝1gで囲まれた部分に対向せしめた二つの配管部材Pの両方の鍔部Paを収容する両端が開放された半円形状の鍔部収容凹部1hをそれぞれ形成した半円状の上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″から成る二つ割りの環状のハウジング1と、上側ハウジング1′又は下側ハウジング1″に設けられ、分岐管5が接続される分岐流通路を有する筒状の分岐部1bと、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″のパッキン挿入用凹溝1g内にそれぞれ挿着され、対向せしめた二つの配管部材Pの鍔部Paに隣接する外周面と環状のハウジング1との間及び上側ハウジング1′と下側ハウジング1″との間をそれぞれ気密状にシールする平面視において四角枠状で且つ側面視において半円弧状の二つの半円状パッキン2′から成る環状の割りパッキン2と、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の一端部同士を回動自在に連結する連結ピン3と、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の他端部同士を縮径方向へ締め付け固定する緊締具4とを備えている。
前記環状のハウジング1を形成する上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″は、何れもステンレス鋳鋼、ダクタイル鋳鉄、アルミ合金や銅合金の非鉄系又は合成樹脂材により半円状に形成されており、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の両端面同士を突き合せたときに環状になるように構成されている。
具体的には、前記上側ハウジング1′は、図1〜図10に示す如く、ステンレス鋳鋼品(SCS13)により形成されており、対向せしめた二つの配管部材Pの両方の鍔部Paに覆い被される半円形状の円弧状ハウジング部1aと、円弧状ハウジング部1aに設けられ、分岐管5が接続される分岐流通路を有する筒状の分岐部1bと、円弧状ハウジング部1aの内周面に設けられ、二つの配管部材Pの各端面がそれぞれ当接して二つの配管部材Pの近接する方向への移動を規制する当り面1c′を有するストッパー部1cと、円弧状ハウジング部1aの一端部外周面に連設され、外方へ突出する二股状の連結片1dと、円弧状ハウジング部1aの他端部外周面に連設され、外方へ突出する二股状の締め付け片1eとを備えている。
前記上側ハウジング1′の分岐部1bは、円弧状ハウジング部1aの中央部に外方へ突出する状態で連設されており、分岐部1bの内周面には、分岐管5の端部外周面に形成した雄ネジ5aが着脱自在に螺着される雌ネジ1fが形成されている。尚、分岐部1bには、分岐管5を直接接続しても良いし、或いは、分岐管5をニップル等のアダプター(図示省略)を介して接続するようにしても良い。
また、上側ハウジング1′の内面側外周縁部(円弧状ハウジング部1aの内周面両端部及び円弧状ハウジング部1aの両端面)には、図9に示すように平面視において四角枠状のパッキン挿入用凹溝1gが形成されている。
更に、上側ハウジング1′の四角枠状のパッキン挿入用凹溝1gで囲まれた内周面(円弧状ハウジング部1aの内面)には、対向せしめた二つの配管部材Pの両方の鍔部Paが収容される両端が開放された半円形状の鍔部収容凹部1hが円弧状ハウジング部1aの一端部端面から他端部端面に亘って円周方向に沿う姿勢で形成されている。
そして、上側ハウジング1′のストッパー部1cは、図9及び図10に示す如く、上側ハウジング1′の鍔部収容凹部1hの内周面に内方へ突出する状態で連設されており、上側ハウジング1′の円周方向に沿う半円弧状に形成されている。
この実施形態においては、ストッパー部1cは、上側ハウジング1′の鍔部収容凹部1hの内周面に上側ハウジング1′の幅方向(図9の左右方向)に一定の間隔を空けて一対設けられており、各ストッパー部1cの外側の側面が二つの配管部材Pの各端面にそれぞれ当接する当り面1c′となっている。
尚、二つのストッパー部1cの二つの配管部材Pの端面がそれぞれ当接する当り面1c′間の寸法Lは、二つのストッパー部1cの当り面1c′に二つの配管部材Pの端面がそれぞれ当接しても、二つの配管部材Pの端面間の間隔が一定に保たれ、分岐管5へ流入する水量を充分に確保できる寸法に設定されている(図19参照)。
また、二つのストッパー部1cの当り面1c′と各当り面1c′に対向する上側ハウジング1′の鍔部収容凹部1hの内側側面1h′との間隔Wは、二つの配管部材Pが軸線方向へ移動できるように二つの配管部材Pの鍔部Paの幅より大きめに設定されている(図19参照)。
一方、前記下側ハウジング1″は、図1〜図10に示す如く、ステンレス鋳鋼品(SCS13)により形成されており、対向せしめた二つの配管部材Pの両方の鍔部Paに覆い被される半円形状の円弧状ハウジング部1aと、円弧状ハウジング部1aの内周面に設けられ、二つの配管部材Pの各端面がそれぞれ当接して二つの配管部材Pの近接する方向への移動を規制する当り面1c′を有するストッパー部1cと、円弧状ハウジング部1aの一端部外周面に連設され、外方へ突出して上側ハウジング1′の連結片1d間に挿入される二股状の連結片1dと、円弧状ハウジング部1aの他端部外周面に連設され、外方へ突出して上側ハウジング1′の締め付け片1eに当接する二股状の締め付け片1eとを備えている。
また、下側ハウジング1″の内面側外周縁部(円弧状ハウジング部1aの内周面両端部及び円弧状ハウジング部1aの両端面)には、図9に示すように平面視において四角枠状のパッキン挿入用凹溝1gが形成されている。
更に、下側ハウジング1″の四角枠状のパッキン挿入用凹溝1gで囲まれた内周面(円弧状ハウジング部1aの内面)には、対向せしめた二つの配管部材Pの両方の鍔部Paが収容される両端が開放された半円形状の鍔部収容凹部1hが円弧状ハウジング部1aの一端部端面から他端部端面に亘って円周方向に沿う姿勢で形成されている。
加えて、下側ハウジング1″の二股状の締め付け片1eの基端部外側面には、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の両端面同士を突き合せたときに上側ハウジング1′の締め付け片1eの両側面に係止されて上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″を位置決めする位置決め用突起1iが突出形成されている。
そして、下側ハウジング1″のストッパー部1cは、図9及び図10に示す如く、下側ハウジング1″の鍔部収容凹部1hの内周面に内方へ突出する状態で連設されており、下側ハウジング1″の円周方向に沿う半円弧状に形成されている。
この実施形態においては、ストッパー部1cは、下側ハウジング1″の鍔部収容凹部1hの内周面に下側ハウジング1″の幅方向(図9の左右方向)に一定の間隔を空けて一対設けられており、各ストッパー部1cの外側の側面が二つの配管部材Pの各端面にそれぞれ当接する当り面1c′となっている。この二つのストッパー部1cは、下側ハウジング1″の鍔部収容凹部1hの内周面に、上側ハウジング1′の二つのストッパー部1cに対向する状態で形成されている。そのため、下側ハウジング1″のストッパー部1cと上側ハウジング1′のストッパー部1cとは、両ハウジング1′、1″を対向させたときにリング状を呈することになる。
尚、二つのストッパー部1cの二つの配管部材Pの端面がそれぞれ当接する当り面1c′間の寸法Lは、二つのストッパー部1cの当り面1c′に二つの配管部材Pの端面がそれぞれ当接しても、二つの配管部材Pの端面間の間隔が一定に保たれ、分岐管5へ流入する水量を充分に確保できる寸法に設定されている(図19参照)。
また、二つのストッパー部1cの当り面1c′と各当り面1c′に対向する下側ハウジング1″の鍔部収容凹部1hの内側側面1h′との間隔Wは、二つの配管部材Pが軸線方向へ移動できるように二つの配管部材Pの鍔部Paの幅より大きめに設定されている(図19参照)。
このように構成された前記上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″は、上側ハウジング1′の二股状の連結片1dを下側ハウジング1″の二股状の連結片1d1b間に挿入し、両連結片1dに連結ピン3を挿通してブッシュナット6で抜け止めすることによって、回動自在に連結されている。
尚、上記の実施形態においては、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″に二つの半円弧状のストッパー部1cをそれぞれ設けるようにしたが、他の実施形態においては、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″に幅の広い一つの半円弧状のストッパー部1cをそれぞれ設け、ストッパー部1cの両側の側面を二つの配管部材Pの端面が当接する当り面1c′としても良い。
また、上記の実施形態においては、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″のストッパー部1cを半円弧状に形成したが、ストッパー部1cの形状は上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、対向する二つの配管部材Pの各端面が当接して二つの配管部材Pの近接する方向への移動を規制するものであれば、如何なる形状及び構造であっても良い。例えば、ストッパー部1cを上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の内方へ突出する突起状(図示省略)に形成しても良い。
前記環状の割りパッキン2を形成する二つの半円状パッキン2′は、何れもニトリルゴム(NBR)等の合成ゴムにより平面視において四角枠状に形成され且つ側面視において半円弧状に形成に形成されており、二つの半円状パッキン2′の両端面同士を突き合せたときに環状になるように構成されている。
具体的には、二つの半円状パッキン2′は、図6〜図8、図11〜図16に示す如く、何れもエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)により同一の形状及び同一の大きさに形成されており、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″のパッキン挿入用凹溝1gの円弧状ハウジング部1aの内周面両端部に位置する部分にそれぞれ挿着される一対の半円形状の円弧部2aと、一対の円弧部2aの両端部外面に外方へ突出する状態で連設され、一対の円弧部2aの両端部同士を連結すると共に、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″のパッキン挿入用凹溝1gの円弧状ハウジング部1aの両端面に位置する部分にそれぞれ挿着される平面形状コ字状の一対の連結部2bと、一対の円弧部2aの内周面に円弧部2aの半径方向へ向って突出形成され、対向せしめた一対の配管部材Pの各鍔部Paに隣接する外周面部分に密着状態で圧接される断面形状が先細り状のリップ部2cと、各円弧部2aの内周面両端位置と円弧部2aの両端面との境界部分にリップ部2cに連なる状態で形成され、二つの半円状パッキン2′の両端面同士を突き合せたときにリップ部2cの両端部分の大きな変形を防止して半円状パッキン2′の突き合せ面の気密性を保つ直方体形状の舌部2dと、一対の円弧部2aの外周面に円弧部2aに沿って形成した凹溝2eとをそれぞれ備えている。
これら二つの半円状パッキン2′は、図2及び図8に示す如く、両半円状パッキン2′を上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″のパッキン挿入用凹溝1g内にそれぞれ挿着したときに、両半円状パッキン2′の両端面が上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の両端面からそれぞれ突出するようになっている。
また、二つの半円状パッキン2′の円弧部2aの両端面は、外側から内側へ向って上り傾斜状の傾斜面(内側部分が外側部分よりも円周方向に突出した状態の傾斜面)に形成されている。
更に、両半円状パッキン2′の内径は、接続する配管部材Pの鍔部Paの外径よりも小径に形成されている。
前記緊締具4は、図1〜図3に示す如く、下側ハウジング1″の締め付け片1e間にリベットピン7を介して揺動自在に連結され、上側ハウジング1′の締め付け片1e間に挿通されるボルト4aと、ボルト4aに螺着されたナット4bとから成り、ボルト4aを上側ハウジング1′の締め付け片1e間に挿通し、当該ボルト4aに螺着したナット4bを締め込むことによって、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の他端部同士(締め付け片1e同士)を締め付け固定することができる。
次に、上述した分岐用管継手を用いて鍔部Paを形成した二つの配管部材Pを突き合せ状に接続し、前記分岐用管継手に分岐管5を接続する場合について説明する。
先ず、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″のパッキン挿入用凹溝1g内に半円状パッキン2′が確実に挿着されているかを確認すると共に、接続する二つの配管部材Pに傷や異物が付いていないかをチェックする。尚、配管部材Pに著しい傷がある場合には、使用しない。
次に、二つの半円状パッキン2′に滑剤を塗布すると共に、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″を開き、接続する二つの配管部材Pの鍔部Paを下側ハウジング1″の鍔部収容凹部1h内に挿入する(図17参照)。
その後、接続する二つの配管部材Pを水平にして配管部材Pの両端面を対向せしめ、この状態を保ちながら上側ハウジング1′を対向せしめた配管部材Pの鍔部Paに被せる。
最後に、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″を緊締具4で縮径方向へ締め付け固定する(図18参照)。このとき、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の両端面同士が当たるまで緊締具4で締め付ける。また、位置決め用突起1iが上側ハウジング1′の一方の端面に当たっていないかを確認する。
そうすると、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の鍔部収容凹部1hの内側側面1h′が対向せしめた配管部材Pの鍔部Paの内側寄りの側面に係止され、両配管部材Pが分岐用管継手から抜け止めされる。また、環状の割りパッキン2が対向せしめた配管部材Pの各鍔部Paに隣接する外周面部分に密着状態で圧接されると共に、上側ハウジング1′と下側ハウジング1″の両端面との間が環状の割りパッキン2によりシールされる。これにより両配管部材Pが気密状に接続されることになる(図19参照)。
対向する二つの配管部材Pが分岐用管継手により接続されたら、分岐用管継手の分岐部1bに分岐管5の先端部を螺着する。
上述した分岐用管継手は、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の鍔部収容凹部1hの内周面に、二つの配管部材Pの各端面が当接して二つの配管部材Pの近接する方向への移動を規制する当り面1c′を有するストッパー部1cをそれぞれ設けているため、対向状に配設した二つの配管部材Pが近接する方向へ動いても、ストッパー部1cにより二つの配管部材Pの軸線方向への移動が規制され、二つの配管部材Pの端面同士が突き当たるのを防止することができる。
その結果、前記分岐用管継手を使用すれば、二つの配管部材Pが固定されておらず、互いに近接する方向へ移動した場合でも、水が出ないと言う問題を生じることがなく、分岐管5側へ確実に水を流すことができる。
また、分岐用管継手は、ストッパー部1cの二つの配管部材Pの端面がそれぞれ当接する当り面1c′間の寸法Lを、分岐管5へ流入する水量を充分に確保できる寸法に設定しているため、二つの配管部材Pの端面がストッパー部1cの当り面1C′二当接しても、分岐管5側へ充分な水量を確保することができる。
更に、分岐用管継手は、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の鍔部収容凹部1hの内側側面1h′と当該内側側面1h′に対向するストッパー部1cの当り面1c′との間隔Wを、二つの配管部材Pが軸線方向へ移動できるように二つの配管部材Pの鍔部Paの幅より大きめに設定しているため、二つの配管部材Pを接続したときに配管の伸縮や曲がり、撓み等を吸収することができる。
更に、分岐用管継手は、環状のパッキンが平面視において四角枠状で且つ側面視において半円弧状の二つの半円状パッキン2′から成り、二つの半円状パッキン2′が二つの配管部材Pの鍔部Paに隣接する外周面と環状のハウジング1との間を気密状にシールするようにしているため、対向状に配設した二つ配管部材Pの鍔部Paに環状のパッキンを跨った状態で被せるようにした従来の分岐用管継手のように環状のパッキンに分岐用の貫通穴を形成する必要もなく、加工工程の削減を図れてコスト低減を図れる。
更に、分岐用管継手は、直径方向に二つ割りにした割りパッキンを使用し、割りパッキンと二つ割りのハウジングとを一体化する構成としているため、二つの配管部材Pを接続する際に、環状のパッキンを使用した従来の管継手のように、二つの配管部材Pの鍔部Paを互いに突き合せ、両配管部材Pの中心位置(軸心位置)を合わせて両配管部材Pを水平姿勢に保つ作業と、パッキンを伸ばして拡げながら突き合せた鍔部Paに均等に被せる作業とが不要になり、配管部材Pの接続作業を簡単且つ容易に短時間で行うことができる。
更に、分岐用管継手は、割りパッキンとハウジングとを一体化する構成としているため、ハウジングを配管部材Pの突き合せた鍔部Paに取り付ける際にパッキンの噛み込み等の施工ミスが起きず、水漏れの原因がなくなる。
更に、分岐用管継手は、二つの配管部材Pを接続する際に、下側ハウジング1″の鍔部収容凹部1h内に二つの配管部材Pの鍔部Paをそれぞれ挿入し、両配管部材Pを水平にして上側ハウジング1′を両配管部材Pの鍔部Paに被せて上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″を緊締具4で締め付けるだけで良いので、長い配管部材Pや重たい配管部材Pを長時間保持する必要がなく、凹凸のある作業現場での配管作業や空中での配管作業でも簡単に短時間で接続可能となる。
更に、分岐用管継手は、環状の割りパッキン2が傷や異物(埃、砂、ゴミ等)の付き難い配管部材Pの鍔部Paに隣接する外周面部分に密着状態で当接するようになっているため、傷等が付き易い配管部材Pの鍔部Paの外周面でシールを行う従来の管継手に比較してシール性に優れている。
更に、分岐用管継手は、両半円状パッキン2′の両端面が上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の両端面からそれぞれ突出しているため、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″を締め付け固定したときに、両半円状パッキン2′の上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の両端面から突出する部分が強く押圧されて緊密に密着し、両半円状パッキン2′の突き合せ面のシールを確実且つ良好に行える。
特に、両半円状パッキン2′の円弧部2aの両端面は、外側から内側へ向って上り傾斜状の傾斜面に形成されているので、円弧部2aの両端面の内側部分が外側部分よりも一層強く押圧され、両半円状パッキン2′の突き合せ面の気密性を確実に保つことができる。
更に、分岐用管継手は、下側ハウジング1″に上側ハウジング1′へ係止される位置決め用突起1iを備えているため、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″が正確に位置決めされた状態で突き合されることになり、その結果、二つの割りパッキンの両端面も正確且つ確実に突き合されて確実なシールを行える。
尚、上記の実施の形態においては、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の一端部同士を連結ピン3で回動自在に連結し、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の他端部同士を緊締具4で締め付け固定するようにしたが、他の実施の形態においては、図示していないが上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の他端部同士も緊締具4で締め付け固定するようにしても良い。
上記の実施の形態においては、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″をステンレス鋳鋼品により形成したが、他の実施の形態においては、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″を他の材質、例えばダクタイル鋳鉄、アルミ合金や銅合金の非鉄系、合成樹脂材等で形成するようにしても良い。
上記の実施の形態においては、環状の割りパッキン2を合成ゴムにより形成したが、他の実施の形態においては、割りパッキンを天然ゴムやテフロン(登録商標)等の合成樹脂材で形成するようにしても良い。
上記の実施の形態においては、上側ハウジング1′に分岐部1bを設けたが、他の実施の形態においては、下側ハウジング1″に分岐部1cを設けても良く、或いは、上側ハウジング1′と下側ハウジング1″の両方に分岐部1cを設けても良い。
上記の実施の形態においては、上側ハウジング1′及び下側ハウジング1″の両方の鍔部収容凹部1hの内周面に、当り面1c′を有するストッパー部1cをそれぞれ設けたが、他の実施の形態においては、上側ハウジング1′又は下側ハウジング1″の何れか一方の鍔部収容凹部1hの内周面に、当り面1c′を有するストッパー部1cを設けるようにしても良い。
1は環状のハウジング、1′は上側ハウジング、1″は下側ハウジング、1aは円弧状ハウジング部、1bは分岐部、1cはストッパー部、1c′は当り面、1dは連結片、1eは締め付け片、1fは分岐部の雌ネジ、1gはパッキン挿入用凹溝、1hは鍔部収容凹部、1h′ 鍔部収容凹部の内側側面、1iは位置決め用突起、2は環状の割りパッキン、2′は半円状パッキン、2aは円弧部、2bはコ字状の連結部、2cはリップ部、2dは舌部、2eは凹溝、3は連結ピン、4は緊締具、4aはボルト、4bはナット、5は分岐管、5aは分岐管の雄ネジ、6はブッシュナット、7はリベットピン、Pは配管部材、Paは鍔部、Lは当り面間の寸法、Wは当り面と鍔部収容凹部の内側側面との間隔。

Claims (4)

  1. 対向状に配設されて端部外周面に環状の鍔部(Pa)をそれぞれ形成した二つの配管部材(P)の両方の鍔部(Pa)及び各鍔部(Pa)に隣接する配管部材(P)の外周面部分に覆い被され、内面側外周縁部に四角枠状のパッキン挿入用凹溝(1g)をそれぞれ形成すると共に、四角枠状のパッキン挿入用凹溝(1g)で囲まれた部分に対向せしめた二つの配管部材(P)の両方の鍔部(Pa)を収容する両端が開放された半円形状の鍔部収容凹部(1h)をそれぞれ形成した半円状の上側ハウジング(1′)及び下側ハウジング(1″)から成る二つ割りの環状のハウジング(1)と、上側ハウジング(1′)又は下側ハウジング(1″)に設けられ、分岐管(5)が接続される分岐流通路を有する筒状の分岐部(1b)と、上側ハウジング(1′)及び下側ハウジング(1″)のパッキン挿入用凹溝(1g)内にそれぞれ挿着され、対向せしめた二つの配管部材(P)の鍔部(Pa)に隣接する外周面と環状のハウジング(1)との間及び上側ハウジング(1′)と下側ハウジング(1″)との間をそれぞれ気密状にシールする平面視において四角枠状で且つ側面視において半円弧状の二つの半円状パッキン(2′)から成る環状の割りパッキン(2)と、上側ハウジング(1′)及び下側ハウジング(1″)を縮径方向へ締め付け固定する緊締具(4)とを備えた分岐用管継手であって、前記上側ハウジング(1′)及び下側ハウジング(1″)の両方の鍔部収容凹部(1h)の内周面又は何れか一方の鍔部収容凹部(1h)の内周面に、二つの配管部材(P)の各端面が当接して二つの配管部材(P)の近接する方向への移動を規制する当り面(1c′)を有するストッパー部(1c)を設けたことを特徴とする分岐用管継手。
  2. 前記ストッパー部(1c)の二つの配管部材(P)の端面がそれぞれ当接する当り面(1c′)間の寸法(L)は、分岐管(5)へ流入する水量を充分に確保できる寸法に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の分岐用管継手。
  3. 前記ストッパー部(1c)は、上側ハウジング(1′)及び下側ハウジング(1″)の両方の鍔部収容凹部(1h)の内周面に対向する状態でそれぞれ一対設けられており、配管部材(P)の円周方向に沿う半円弧状に形成されていることを特徴する請求項1又は請求項2に記載の分岐用管継手。
  4. 前記上側ハウジング(1′)及び下側ハウジング(1″)の鍔部収容凹部(1h)の内側側面(1h′)と前記内側側面(1h′)に対向するストッパー部(1c)の当り面(1c′)との間隔(W)は、二つの配管部材(P)が軸線方向へ移動できるように二つの配管部材(P)の鍔部(Pa)の幅より大きめに設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の分岐用管継手。
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