JP2018188710A - 水電解装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給電体内に直接水の流れを生じさせることによって、給電体内で発生した気体を給電体から排出することが可能な水電解装置を提供する。【解決手段】電解質膜と、電解質膜の両方の主面上に設けられた1対の触媒層と、一対の触媒層の電解質膜側と反対側の主面上にそれぞれ設けられた導電性と通気性とを有する一対の給電体と、一対の給電体の触媒層側と反対側の主面上にそれぞれ設けられた一対の集電体と、を備え、一対の集電体のうちの一方の集電体の給電体側の主面に水が供給される供給流路4と水が排出される排出流路5とが設けられ、供給流路と排出流路とは互いに分離されている。【選択図】 図5

Description

本発明は、水電解装置に関する。
従来、水を電気分解することにより水素ガスを得るための水電解装置が知られている。この水分解装置として、例えば、特許文献1に開示された水分解装置が知られている。この水電解装置は、一つ以上のセルが積層され、この積層されたセルが両側より一対の集電板で挟まれ、その外側から一対の絶縁板で挟まれる。そして、これらが、さらに両側から一対の端板で挟まれてボルトにより締結されて固定される。一対の集電板は、一対の配線を介して電源に電気的に接続される。アノード側の集電板は、電源の正極に接続され、カソード側の集電板は電源の負極に接続される。セルは、MEAの両側よりアノード側セパレータとカソード側セパレータとで挟んで構成される。
MEAは、固体高分子電解質膜と、その両側に多孔質な一対の給電体を備え、この一対の給電体と固体高分子電解質膜の間には、一対の触媒層が配置される。
積層されたセルの周縁部には、水供給マニホールドと水排出マニホールドと水素排出マニホールドとが積層方向に延びるように設けられる。
アノード側のセパレータの内側主面には、水供給マニホールドから水排出マニホールドに至るアノード側流路が形成される。この流路は、複数の流路溝によって構成される。カソード側のセパレータの内側主面には、水素排出マニホールドに接続されたカソード側流路が、複数の流路溝で構成されて形成される。アノード側セパレータ及びカソード側セパレータの外周端部には、それぞれ、シールが配置される。
端板には、水供給マニホールド、水排出マニホールド、及び水素排出マニホールドにそれぞれ連通する水供給口、水排出口、及び水素排出口が設けられる。
この水電解装置では、水供給口から水供給マニホールドに水が供給され、一対の集電板間に電源を介して電圧が印加される。すると、各セルでは、水供給マニホールドからアノード側のセパレータのアノード側流路に水が供給されて、アノード側の給電体を移動する。この水は、アノード触媒層で分解され、水素イオン、電子、及び酸素が生成される。この陽極反応により生成された水素イオンは、固体高分子電解質膜を透過してカソード触媒層に移動し、電子と結合して水素が得られる。この生成された水素は、カソード側の流路を流れ、水素排出口から水電解装置の外部に取り出される。一方、アノード側流路で陽極反応により生成された酸素と未反応の水とが水排出口から水電解装置の外部に排出される。
特許5400414号公報
上記従来の水電解装置では、電気分解により気体が発生すると、気体は気泡となって給電体内に滞留する。気泡が触媒層を覆うと、水が触媒層に十分に供給されなくなり、反応面積が減少して電解効率が低下する。気泡を取り除くためには、通常は水供給量を増して給電体表面を流れる水の流速を高めることにより、給電体内部に水の流れを間接的に引き起こして発生気体を排出していた。しかし、水の流量を増して流速を高めようとすると、水を供給するポンプの仕事量が大きくなり、ポンプへの供給動力が増加して、水素生成の効率が低下するという問題があった。
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、給電体内に直接水の流れを生じさせることによって、給電体内で発生した気体を給電体から排出することが可能な水電解装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本開示に係る水電解装置は、電解質膜と、前記電解質膜の両方の主面上に設けられた1対の触媒層と、前記一対の触媒層の前記電解質膜側と反対側の主面上にそれぞれ設けられた導電性と通気性とを有する一対の給電体と、前記一対の給電体の前記触媒層側と反対側の主面上にそれぞれ設けられた一対の集電体と、を備え、前記一対の集電体のうちの一方の集電体の前記給電体側の主面に水が供給される供給流路と前記水が排出される排出流路とが設けられ、前記供給流路と排出流路とは互いに分離されている。
本開示の水電解装置は、給電体内に直接水の流れを生じさせることによって、給電体内で発生した気体を給電体から排出することができるという効果を奏する。
図1は、本開示の実施形態1に係る水電解装置の構成を模式的に示す外観図である。 図2は、図1のセルの構成を示す分解斜視図である。 図3は、図2のMEAの構成を示す分解斜視図である。 図4は、図2のカソード側セパレータの構成を示す斜視図である。 図5は、図2のアノード側セパレータの構成を示す斜視図である。 図6は、図5のアノード側セパレータにおける水供給流路の特定部分及び水排出流路の特定部分の構成を示す正面図である。 図7は、図1のセルの縦断面を示す部分断面図である。 図8は、図7の部分断面の一部を拡大して示す拡大部分断面図である。 図9は、本開示の実施形態2に係る水電解装置のアノード側セパレータにおける水供給流路の特定部分と水排出流路の特定部分とを隔てるリブの構成を示す図であって、(a)は部分断面図、(b)は正面図である。 図10は、本開示の実施形態2に係る水電解装置のアノード側セパレータにおける水供給流路の特定部分と水排出流路の特定部分とを隔てるリブの変形例を示す正面図である。 図11は、本開示の実施形態3に係る水電解装置のアノード側セパレータにおける水供給流路の特定部分と水排出流路の特定部分とを隔てるリブの構成を示す部分断面図である。
第1の本開示に係る水電解装置は、電解質膜と、前記電解質膜の両方の主面上に設けられた1対の触媒層と、前記一対の触媒層の前記電解質膜側と反対側の主面上にそれぞれ設けられた導電性と通気性とを有する一対の給電体と、前記一対の給電体の前記触媒層側と反対側の主面上にそれぞれ設けられた一対の集電体と、を備え、前記一対の集電体のうちの一方の集電体の前記給電体側の主面に水が供給される供給流路と前記水が排出される排出流路とが設けられ、前記供給流路と排出流路とは互いに分離されている。
ここで、「水」は、純水に限らない。「水」は、電解質等の溶質を溶解した水溶液をも含む。
また、「前記一対の集電体のうちの一方の集電体の前記給電体側の主面に水が供給される供給流路と前記水が排出される排出流路とが設けられ」とは、換言すると、「前記一対の集電体のうちの一方の集電体の給電体側の主面に、アノード及びカソードの一方に供給される水が流れる供給流路と、アノード及びカソードの一方から排出される水が流れる排出流路とが設けられ」を意味する。「アノード」は、一対の触媒層のうちのアノード側の触媒層と、一対の給電体のうちのアノード側の給電体を意味し、「カソード」は、一対の触媒層のうちのカソード側の触媒層と、一対の給電体のうちのカソード側の給電体を意味する。
また、「分離」は、実質的分離を意味する。「実質的分離」とは、供給流路と排出流路を連通する連通路が設けられたとしても、供給流路から排出流路に供給される水の大部分が連通路ではなく、供給流路から給電体を経由して排出流路に流入するように供給流路と排出流路が分離されていることを意味する。換言すると、「分離」は、供給流路と排出流路とを連通する連通路の断面積が、供給流路及び排出流路の断面積よりも小さい場合と、連通路の断面積が0である場合、つまり、供給流路と排出流路とが完全に分離されている場合とを含むことを意味する。
この構成によれば、供給流路と排出流路とが互いに分離されているので、供給される水は供給流路から給電体を通過して排出流路に流れる。このため、給電体で発生した気体を液体で強制的に押すので、発生した気体を給電体内に滞留しないよう速やかに給電体から排出流路に排出することができる。
第2の本開示に係る水電解装置は、第1の本開示に係る水電解装置において、前記供給流路は前記水の入り口から延びており、前記排出流路は前記水の出口から延びており、且つ、前記供給流路の特定部分と前記排出流路の特定部分とは、互いに隣接し且つ互いに反対方向に延びていてもよい。
この構成によれば、供給流路ではその延伸方向に水圧が低下する。一方、排出流路ではその延伸方向と反対方向に水圧が低下する。そして供給流路の特定部分と排出流路の特定部分とは互いに隣接し且つ互いに反対方向に延びるので、両者の延伸方向における両者間の圧力損失が概ね均一になる。その結果、供給流路の特定部分と排出流路の特定部分との間のリブ上に位置する給電体に概ね均一に水を流すことができる。
第3の本開示に係る水電解装置は、第2の本開示に係る水電解装置において、前記排出流路の特定部分の幅は前記供給流路の特定部分の幅よりも広くてもよい。
この構成によれば、供給流路の特定部分の深さと排出流路の特定部分の深さとが同じである場合、供給流路の特定部分の断面積に較べて、排出流路の特定部分の断面積が大きくなる。一方、排出流路の水は、給電体で発生した気体の気泡を含む分だけ見かけ上の体積が増加する。従って、排出流路の特定部分の水の見かけ上の体積の増加を、排出流路の特定部分の断面積の増大が吸収するので、発生気体を、排出流路に滞留しないよう好適に水により押し出すことができる。
第4の本開示に係る水電解装置は、第1乃至3のいずれかの本開示に係る水電解装置において、前記排出流路の面積は、前記供給流路の面積よりも大きくてもよい。
この構成によれば、供給流路の深さと排出流路の深さとが同じである場合、供給流路の断面積に較べて、排出流路の断面積が大きくなる。一方、排出流路の水は、給電体で発生した気体の気泡を含む分だけ見かけ上の体積が増加する。従って、排出流路の水の見かけ上の体積の増加を、排出流路の断面積の増大が吸収するので、発生気体を、排出流路の末端に滞留しないよう好適に水により押し出すことができる。
第5の本開示に係る水電解装置は、第2乃至4のいずれかの本開示に係る水電解装置において、前記供給流路の延伸方向における前記供給流路の末端と前記排出流路の当該末端と対向する部分との距離は、前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分との距離よりも小さくてもよい。
この構成によれば、供給流路の末端から排出流路へ流体が流れ易くなり、発生気体が排出流路の末端に滞留しないように水により押し出され易くなる。
第6の本開示に係る水電解装置は、第2乃至4のいずれかの本開示に係る水電解装置において、前記排出流路の延伸方向における前記排出流路の末端と前記供給流路の当該末端と対向する部分との距離は、前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分との距離よりも小さくてもよい。
この構成によれば、供給流路かの末端から排出流路へ流体が流れ易くなり、発生気体が供給流路の末端に滞留しないように水により押し出され易くなる。
第7の本開示に係る水電解装置は、第1乃至6の本開示のいずれかに係る水電解装置において、前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分とを隔てるリブの上面に凹凸部が設けられていてもよい。ここで、「凹凸部」により供給流路と排出流路が連通してもよい。
この構成によれば、供給流路の特定部分と排出流路の特定部分とを隔てるリブにおいて、凹凸により給電体と集電体(リブ)との間に微細な流路が形成され、排出流路に十分な水が流れて発生気体の排出を促進することができる。
第8の本開示に係る水電解装置は、第7の本開示に係る水電解装置において、前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分とを隔てるリブの上面に前記凹凸部としての溝が設けられていてもよい。
この構成によれば、供給流路の特定部分と排出流路の特定部分とを隔てるリブにおいて、給電体と集電体(リブ)との間に適宜な流路が形成され、排出流路に十分な水が流れて発生気体の排出を好適に促進することができる。
第9の本開示に係る水電解装置は、第7の本開示に係る水電解装置において、前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分とを隔てるリブの上面に前記凹凸部としての弾性体が設けられていてもよい。
この構成によれば、供給流路の特定部分と排出流路の特定部分とを隔てるリブにおいて、給電体と集電体(リブ)との間に適宜な流路が形成され、排出流路に十分な水が流れて発生気体の排出を好適に促進することができる。
第10の本開示に係る水電解装置は、第7乃至9のいずれかの本開示に係る水電解装置において、前記凹凸部の下端と上端との間の高さ寸法は、前記排出流路の深さ寸法よりも小さくてもよい。
この構成によれば、給電体と集電体(リブ)との間を流れる水が一定量に抑えられるため、集電体の凹凸部が設けられた領域以外の領域上の給電体内にも十分な水が流れて発生気体の排出を好適に促進させることができる。
以下、本開示を具体化した実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施形態1)
<水電解装置のタイプ>
水電解装置は、固体高分子(PEM)形の水電解装置と、アルカリ形の水電解装置とに大別される。固体高分子形の水電解装置では、電解対象の液体は純水であり、隔膜として固体高分子電解質膜が用いられる。アルカリ形の水電解装置では、電解対象の液体は電解質を溶解した水溶液であり、隔膜としてイオン交換膜が用いられる。
いずれの形の水電解装置においても、隔膜のアノード側において酸素が発生し、隔膜のカソード側において水素が発生する。また、いずれの隔膜も電解対象の液体を透過するので、通常、電解対象の液体は、固体高分子形の水電解装置ではアノード側のみに供給され、アルカリ形の水電解装置ではカソード側のみに供給されるが、アノード側及びカソード側の双方に供給してもよいことはいうまでもない。
従って、上述のように、本開示においては、「水」は、純水に限らない。「水」は、電解質等の溶質を溶解した水溶液をも含む。
また、「前記一対の集電体のうちの一方の集電体の前記給電体側の主面に水が供給される供給流路と前記水が排出される排出流路とが設けられ」とは、換言すると、「前記一対の集電体のうちの一方の集電体の給電体側の主面に、アノード及びカソードの一方に供給される水が流れる供給流路と、アノード及びカソードの一方から排出される水が流れる排出流路とが設けられ」を意味する。
以下の実施形態では、本開示を固体高分子形の水電解装置に適用し、且つ、電解対象の液体をアノード側のみに供給する形態を例示するが、上述の相違点を考慮して、水電解装置の構成要素を適宜置換することにより、本開示をアルカリ形の水電解装置に適用することができる。
[構成]
図1は、本開示の実施形態1に係る水電解装置の構成を模式的に示す外観図である。図1は、水電解装置1を、セル2の積層方向に垂直な所定方向から見た図である。
図1を参照すると、本実施形態1の水電解装置1は、セル2を含む。セル2は、例えば、板状に形成され、本実施形態1では、複数のセル2がその厚み方向に積層されて、セル積層体が形成されている。このセル積層体の両端に、一対の集電板103、104がそれぞれ配置されている。この一対の集電板103、104の外側に一対の絶縁板105、106がそれぞれ配置されている。そして、この一対の絶縁板105,106の外側に一対の端板107、108がそれぞれ配置されている。一対の端板107、108は、締結部材(例えばボルト及びナット)によって、セル積層体、一対の集電板103、104、及び一対の絶縁板105、106をこれら積層方向に押圧するようにして、締結されている。
一対の集電板103、104のうち、アノード側集電板103が配線110を介して、直流電源112の正極に電気的に接続され、カソード側集電板104が配線111を介して、直流電源112の負極に電気的に接続される。
セル2は、MEA113をアノード側セパレータ3とカソード側セパレータ115とで挟んで構成される。アノード側セパレータ3は、MEA113に対し、アノード側集電板103側に配置され、カソード側セパレータ115は、MEA113に対し、カソード側集電板104側に配置される。
アノード側セパレータ3及びカソード側セパレータ115は、集電体を構成しており、導電性と剛性とを備えた材料で構成される。例えば、SUS316 などのステンレス鋼が例示される。
図2は、図1のセル2の構成を示す分解斜視図である。図2は、図1において端板107から端板108に向かう方向(図1の上から下に向う方向)であって少し斜めの方向からセル2を見た図である。
図1及び図2を参照すると、セル2の周縁部、すなわち、アノード側セパレータ3、MEA113、及びカソード側セパレータ115を貫通して、水供給マニホールド121、水排出マニホールド122、及び水素排出マニホールド123が設けられている。これらの水供給マニホールド121、水排出マニホールド122、及び水素排出マニホールド123は、セル積層体を貫通して設けられている。そして、アノード側集電板103、絶縁板105、及び端板107に、水供給マニホールド121、水排出マニホールド122、及び水素排出マニホールド123にそれぞれ連通する貫通孔が設けられている。そして、端板107には、これらの貫通孔を介して、それぞれ、水供給マニホールド121、水排出マニホールド122、及び水素排出マニホールド123に連通する水供給口130、水排出口131、及び水素排出口132が設けられている。
図3は、図2のMEAの構成を示す分解斜視図である。図3を参照すると、MEA113は、固体高分子電解質膜116と、固体高分子電解質膜116の両主面にそれぞれ形成されたアノード触媒層119及びカソード触媒層120と、アノード触媒層119及びカソード触媒層120の外側にそれぞれ設けられた多孔質なアノード側給電体117及び多孔質なカソード側給電体118と、を含む。アノード触媒層119、アノード側給電体117、カソード触媒層120、及びカソード側給電体118は、固体高分子電解質膜11の中央部に設けられている。
アノード側給電体117及びカソード側給電体118は通気性及び導電性を備えるように構成される。具体的には、アノード側給電体117の材料として、例えば、白金族・貴金属で被覆されたステンレス、チタン、銅が例示される。カソード側給電体118の材料として、通気性及び導電性を備えた材料、例えば、カーボン、白金族・貴金属で被覆されたステンレス、チタン、銅が例示される。給電体(117、118)の形態として、導電体の微粒体または不織布を焼結などにより一体化したもの、または、機械加工により微孔を形成してメッシュ状にしたものが例示される。
アノード触媒層119の材料として、白金、白金族金属、白金族金属を含む合金(イリジウムが良い)が例示される。カソード触媒層120の材料として、白金、白金族金属、白金族金属を含む合金(白金が良い)例示される。
触媒層(119、120)の形態は、微粉末を有機材料で担持体に結着させた物でもよいし、多孔体に焼結させて担持してもよい。また、メッシュや多孔体、あるいはメッシュや多孔体の表面に触媒材料を被覆したものでもよい。
図2を参照すると、アノード側セパレータ3の内側主面(MEA113側の主面)には、アノード側流路21が形成され、カソード側セパレータ115の内側主面(MEA113側の主面)には、カソード側流路127が形成されている。なお、以下では、アノード側セパレータ3及びカソード側セパレータ115の内側主面を正面と呼ぶ場合がある。
アノード側流路21及びカソード側流路127は、例えば、深さ0.1〜2.0mmに形成される。
図4は、図2のカソード側セパレータ115の構成を示す斜視図である。図4を参照すすると、カソード側セパレータ115の内側主面126には、水素排出マニホールド123と連通するカソード側流路127が設けられている。また、カソード側セパレータ115の内側主面126には、当該内側主面126おける、水供給マニホールド121、水排出マニホールド122、水素排出マニホールド123、及びカソード側流路127を除く領域を覆うようにシール128が配置されている。シール128に代えて、例えばOリングを用いてもよい。
図2乃至図4を参照すると、カソード側流路127は、カソード側セパレータ115の内側主面126の中央部のMEA113のカソード側給電体118に対応する領域に設けられている。カソード側流路127は、複数の流路溝で構成されている。
図5は、図2のアノード側セパレータ3の構成を示す斜視図である。図5を参照すすると、アノード側セパレータ3の内側主面3aには、アノード側流路21が設けられている。また、アノード側セパレータ3の内側主面3aには、当該内側主面3aおける、水供給マニホールド121、水排出マニホールド122、水素排出マニホールド123、及びアノード側流路21を除く領域を覆うようにシール129が配置されている。シール129に代えて、例えばOリングを用いてもよい。
図2、図3、及び図5を参照すると、アノード側流路21は、アノード側セパレータ3の内側主面3aの中央部における、MEA113のアノード側給電体117に対応する領域に設けられている。
図5を参照すると、アノード側流路21は、水が供給される水供給流路4と水が排出される水排出流路5とで構成される。水供給流路4と水排出流路5とは互いに分離されている。また、水供給流路4は水の入口4cから延びており、水排出流路5は水の出口5cから延びており、且つ、水供給流路4の特定部分4bと水排出流路5の特定部分5bとは、互いに隣接し且つ互いに反対方向に延びている。
具体的には、水供給流路4は、水の入口4cである上流端が水供給マニホールド121に接続され、下流端は行き止まりになっている。水供給流路4は、所定の深さを有する溝で構成されている。水供給流路4は、幅の広いヘッダ部(主幹部)4aとヘッダ部4aから分岐し、互いに平行に延びる複数の枝部4bとを含む。ヘッダ部4aは水供給マニホールド121に連通している。枝部4bが上述の特定部分である。換言すると、水供給流路4は、いわゆる櫛形に形成され、本体部がヘッダ部4aに相当し、歯部が枝部4bに相当している。
水排出流路5は、水の出口5cである下流端が水排出マニホールド122に接続され、上流端は行き止まりになっている。水排出流路5は、所定の深さを有する溝で構成されている。水排出流路5は、幅の広いヘッダ部(主幹部)5aとヘッダ部5aから分岐し、互いに平行に延びる複数の枝部5bとを含む。ヘッダ部5aは水排出マニホールド122に連通している。枝部5bが上述の特定部分である。換言すると、水排出流路5は、いわゆる櫛形に形成され、本体部がヘッダ部5aに相当し、歯部が枝部5bに相当している。
そして、水供給流路4の複数の枝部4bと水排出流路5の複数の枝部5bとは、アノード側セパレータ3の内側主面3aにおける両者の延伸方向に垂直な方向において、所定の間隔で且つ互いに平行に、交互に位置している。換言すると、水供給流路4の複数の枝部4bの間に、水供給流路4の複数の枝部4bの延伸方向と反対方向に、水排出流路5の複数の枝部5が、それぞれ、延伸している。
図6は、図5のアノード側セパレータ3における水供給流路4の枝部(特定部分)4b及び水排出流路5の枝部(特定部分)5bの構成を示す正面図である。
図6を参照すると、水排出流路5の枝部(特定部分)5bの幅は、水供給流路4の枝部(特定部分)4bの幅よりも広い。このことに起因して、水排出流路5の面積は、水供給流路4の面積よりも大きい。
また、水供給流路4の延伸方向における水供給流路4の末端、すなわち枝部4bの末端と水排出流路5の当該末端と対向する部分との距離(以下、第2リブ幅という)7は、水供給流路4の枝部(特定部分)4bと水排出流路5の枝部(特定部分)5bとの距離(以下、第1リブ幅という)6よりも小さい。
また、水排出流路5の延伸方向における水排出流路5の末端、すなわち枝部5bの末端と水供給流路4の当該末端と対向する部分との距離(以下、第3リブ幅という)8は、水供給流路の枝部(特定部分)4bと水排出流路5の枝部(特定部分)5bとの距離よりも小さい。
図7は、図1のセル2の縦断面を示す部分断面図である。図7は、図2において、水素排出マニホールド123の中心を図2の上下方向に通る平面でセル2を切断した断面を示す。また、図7では、アノード触媒層及びカソード触媒層の図示を省略している。
図7を参照すると、アノード側セパレータ3のアノード側流路21は、MEA113のアノード側給電体117に接している。また、カソード側セパレータ115のカソード側流路127は、MEA113のカソード側給電体118に接している。アノード側セパレータ3のアノード側流路21とカソード側セパレータ115のカソード側流路127とは、互いに直交する方向に延伸している。
[動作]
次に、以上のように構成された水電解装置1の動作を説明する。まず、図1乃至図3を参照して、一般的な動作を説明する。図2において、点線は水の流れを示し、実線は水素の流れを示し、二重線は酸素の流れを示す。
図1乃至図3を参照すると、水供給口130から水供給マニホールド121に水が供給され、アノード側集電板103とカソード側集電板104との間に直流電源112から配線110、111を介して電圧が与えられる。セル2では、水供給マニホールド121からアノード側セパレータ3のアノード側流路21に水が供給されて、アノード側給電体117内を移動する。水は、アノード触媒層119で分解され、水素イオン、電子及び酸素が生成される。
この陽極反応により生成された水素イオンは、固体高分子電解質膜116を透過してカソード触媒層120に移動し、そこで電子と結合して水素が得られる。そして、生成された水素はカソード側流路127を流れ、水素排出マニホールド123を通って、水素排出口132から水電解装置1の外部に取り出される。一方、アノード側給電体117で反応生成した酸素と未反応の水とがアノード側給電体117及びアノード側流路21を流れ、水排出マニホールド122を通って、水排出口131から水電解装置1の外部に取り出される。
次に、本開示に特徴的な動作を図5乃至図8を用いて説明する。図5乃至図8を参照すると、水供給流路4と水排出流路5とは、互いに分離されているので、水供給流路4に供給された水はアノード側給電体117の中を通って水排出流路5に流れる。このとき、供給された水の消費と気体の発生とが同時に起きるが、水の消費体積に比べて大体積の気体が発生するため、アノード側給電体117内は気体で占められ易くなる。しかし、水供給流路4と水排出流路5とが互いに分離されていて、水供給流路4と水排出流路5との間に比較的高い(水供給流路4と水排出流路5とが互いに分離されていない場合に較べて高い)水圧差が発生する。この水圧差により、水供給流路4から、気体に比べて粘性の高い液体(水)が直接アノード側給電体117内供給される。これにより、アノード側給電体117内で発生した気体が液膜により水排出流路5に排出される。
また、図5を参照すると、水供給流路4の複数の枝部4bと水排出流路5の複数の枝部5bとが、アノード側セパレータ3の内側主面における両者の延伸方向に垂直な方向において、所定の間隔で且つ互いに平行に、交互に位置している。この構成によれば、水供給流路4ではその延伸方向に水圧が低下する。一方、水排出流路5ではその延伸方向と反対方向に水圧が低下する。そして水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部5bとは互いに隣接し且つ互いに反対方向に延伸しているので、両者の延伸方向における両者間の水圧差(圧力損失)が概ね均一になる。その結果、水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部5bとの間のリブ3上に位置するアノード側給電体117に概ね均一に水が流れる。
具体的には、水は、水供給流路4を水供給流路4の末端に向かって流れ、リブ3の上面を伝わって、順次アノード側給電体117内に流れ込む。上述のように、水供給流路4から水排出流路5には概ね均等に水の流れが発生するので、アノード側給電体117に均等に水が供給される。
一方、水供給流路4の面するアノード側給電体117で発生した気体が水供給流路4を流れて枝部4bの端部に到達するが、枝部4bの幅が水排出流路5の枝部5bに対して相対に狭いので、枝部4bを流れる発生気体が少ない。また、水供給流路4の枝部4bの末端と水排出流路5との間の第2リブ幅7が狭いので、発生気体が水排出流路5に流れ易い。
また、水排出流路5の枝部5bの端部は水排出流路5の流れの始点であり、水の流速が遅いため、発生気体が流れ難い。しかし、水供給流路4と水排出流路5の枝部5bの末端との間の第3リブ幅8が狭いので、水供給流路4から水排出流路5の枝部5bの端部に直接に水が流れる。このため、水排出流路5の枝部5bの端部に発生気体が滞留することが防止される。
また、図5を参照すると、水排出流路5の面積が水供給流路4の面積よりも大きい。この構成によれば、水供給流路の枝部4bの深さと水排出流路5の枝部5bの深さとが同じである場合、水供給流路4の枝部4bの断面積に較べて、水排出流路5の枝部5bの断面積が大きくなる。一方、水排出流路5の水は、アノード側給電体117で発生した気体の気泡を含む分だけ見かけ上の体積が増加する。従って、水排出流路5の枝部5bの水の見かけ上の体積の増加を、水排出流路5の枝部5bの断面積の増大が吸収するので、発生気体を、水排出流路5に滞留しないよう好適に水により押し出される。
(実施形態2)
図9は、本開示の実施形態2に係る水電解装置のアノード側セパレータ3における水供給流路4の枝部(特定部分)4bと水排出流路5の枝部(特定部分)5bとを隔てるリブ3の構成を示す図であって、(a)は部分断面図、(b)は正面図である。図9では、アノード触媒層及びカソード触媒層の図示が省略されている。
図9(a)及び(b)を参照すると、本実施形態2の水電解装置では、図1の水電解装置1において、水供給流路4の枝部(特定部分)4bと水排出流路5の枝部(特定部分)5bとを隔てるリブ3の上面に凹凸部が設けられている。これ以外の構成は、図1の水電解装置1と同じである。
ここでは、凹凸部として、複数の溝9が設けられていている。この複数の溝9は、例えば、深さ100〜300μmに形成され、互いに平行に所定の間隔で形成されている。この複数の溝9は、水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部5bとを連通するように形成されている。なお、水供給流路4及び水排出流路5は、本実施形態2では、例えば、深さ0.5〜2.0mmに形成される。従って、複数の溝9の断面積は、水供給流路4の枝部4b及び水排出流路5の枝部4bの断面積より格段に小さい。つまり、複数の溝9は、水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部4bとの間において、大部分の水がアノード側給電体117を通じて流れ、一部の水が複数の溝9を通じて流れるように設けられる。
この構成によれば、水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部5bとを隔てるリブ3において、アノード側給電体117とリブ3との間に適宜な流路が形成され、水排出流路5に十分な水が流れて発生気体の排出を促進することができる。
[変形例]
図10は、本開示の実施形態2に係る水電解装置1のアノード側セパレータ3における水供給流路4の枝部(特定部分)4bと水排出流路5の枝部(特定部分)5bとを隔てるリブの変形例を示す正面図である。
本変形例では、凹凸部として、凸部としての島状のリブ3が所定のパターン(ここでは、千鳥状のパターン)で分散配置されるように凹部9が設けられている。この凹部9は、深さ100〜300μmに形成され、且つ水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部5bとを連通するように形成される。なお、水供給流路4及び水排出流路5は、本変形例では、例えば、深さ0.5〜2.0mmに形成される。従って、凹部9の断面積は、水供給流路4の枝部4b及び水排出流路5の枝部4bの断面積より格段に小さい。つまり、凹部9は、水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部4bとの間において、大部分の水がアノード側給電体117を通じて流れ、一部の水が凹部9を通じて流れるように設けられる。
この構成によっても、水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部5bとを隔てるリブ3において、アノード側給電体117とリブ3との間に適宜な流路が形成され、水排出流路5に十分な水が流れて発生気体の排出を促進することができる。
(実施形態3)
図11は、本開示の実施形態3に係る水電解装置のアノード側セパレータ3における水供給流路4の枝部(特定部分)4bと水排出流路5の枝部(特定部分)5bとを隔てるリブ3の構成を示す部分断面図である。図11では、アノード触媒層及びカソード触媒層の図示が省略されている。
図11を参照すると、本実施形態3の水電解装置では、図1の水電解装置1において、水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部5bとを隔てるリブ3の上面に凹凸部としての弾性体10が設けられている。これ以外の構成は、図1の水電解装置1と同じである。
弾性体10は、例えば、波状の板バネで構成される。但し、弾性体10は、これには限定されず、自身の弾性により、リブ3とアノード側給電体117との間に隙間を生じることが可能なものであればよい。
この構成によれば、水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部5bとを隔てるリブ3において、アノード側給電体117とリブ3との間に適宜な流路が形成され、水排出流路5に十分な水が流れて発生気体の排出を促進することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態1乃至3では、本開示を固体高分子形の水電解装置1に適用する形態を例示したが、本開示をアルカリ形の水電解装置に適用してもよい。
この場合、アノード側給電体及びカソード側給電体は、通気性及び導電性を備えるように構成される。具体的には、アノード側給電体の材料として、例えば、白金族・貴金属で被覆されたステンレス、チタン、銅が例示される。
カソード側給電体118の材料として、通気性及び導電性を備えた材料、例えば、白金族・貴金属で被覆されたステンレス、チタン、銅が例示される。
給電体の形態として、導電体の微粒体または不織布を焼結などにより一体化したもの、または、機械加工により微孔を形成してメッシュ状にしたものが例示される。
アノード触媒層の材料として、ニッケル、ニッケル合金、LaNiOなどのペロブスカイト酸化物が例示される。特に、Ni−Fe合金は、Feが酸化されやすく、そのため触媒能を有するNiがNiOHになるのを防止するので、高い耐久性を有しており望ましい。LaNiOは、水電解電圧の変動に対する安定性が高く、出力変動の大きい再生可能エネルギーとの組み合わせに望ましい。カソード側給電体の材料として、 カーボン、白金族・貴金属で被覆されたステンレス、チタン、銅が例示される。
カソード触媒層の材料として、白金、白金族金属、白金族金属を含む合金、ニッケル、ニッケル合金、ニッケル・ニッケル合金で被覆されたステンレス、チタン、銅が例示される。但し、カソードは酸化されないのでニッケルで充分である。
触媒層の形態は、微粉末を有機材料で担持体に結着させた物でもよいし、多孔体に焼結させて担持してもよい。また、メッシュや多孔体、あるいはメッシュや多孔体の表面に触媒材料を被覆したものでもよい。
上記実施形態1乃至3では、水電解装置1のアノード側のみに水を供給する形態を例示したが、カソード側のみ、あるいは、アノード側及びカソード側に供給してもよい。
上記実施形態2において、凹凸部として、水供給流路4の枝部4bと水排出流路5の枝部5bとの間のリブ3の表面を単純に粗面化してもよい。この場合でも、MEA113とリブ3との間に微細な複数の通路が形成され、それにより、水供給流路4と水排出流路5と間の水の流量が増えて、発生した水素の排出が促進される。
上記実施形態1乃至3では、水供給流路4及び水排出流路5が、それぞれ、櫛形に形成されたが、水供給流路4及び水排出流路5は、これには限定されない。水供給流路は水の入り口から延びており、水排出流路は水の出口から延びており、且つ、水供給流路の全部又は一部と水排出流路の全部又は一部とが、互いに隣接し且つ互いに反対方向に延びていればよい。例えば、水供給流路及び水排出流路が、それぞれ、一本の流路で構成され、これらが、一緒に、蛇行、湾曲、あるいは渦を巻くように形成されてもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本開示の水電解装置は、給電体内に直接水の流れを生じさせることによって、給電体内で発生した気体を給電体から排出することが可能な水電解装置として有用である。
1 水電解装置
2 セル
3 アノード側セパレータ
3a 内側主面
4 水供給流路
5 水排出流路
4a ヘッダ部
4b 枝部(特定部分)
4c 水の入口
5a ヘッダ部
5b 枝部(特定部分)
5c 水の出口
6 第1リブ幅
7 第2リブ幅
8 第3リブ幅
9 溝
10 弾性体
21 アノード側流路
103 集電板
104 集電板
105 絶縁板
106 絶縁板
107 端板
108 端板
109 締結部材
110 配線
111 配線
112 直流電源
113 MEA
115 カソード側セパレータ
116 固体高分子電解質膜
117 アノード側給電体
118 カソード側給電体
119 アノード触媒層
118 カソード触媒層
121 水供給マニホールド
122 水排出マニホールド
123 水素排出マニホールド
126 内側主面
127 カソード側流路
128、129 シール
130 水供給口
131 水排出口
132 水素排出口

Claims (10)

  1. 電解質膜と、前記電解質膜の両方の主面上に設けられた1対の触媒層と、前記一対の触媒層の前記電解質膜側と反対側の主面上にそれぞれ設けられた導電性と通気性を備える一対の給電体と、前記一対の給電体の前記触媒層側と反対側の主面上にそれぞれ設けられた一対の集電体と、を備え、
    前記一対の集電体のうちの一方の集電体の前記給電体側の主面に水が供給される供給流路と前記水が排出される排出流路とが設けられ、前記供給流路と排出流路とは互いに分離されている、水電解装置。
  2. 前記供給流路は前記水の入り口から延びており、前記排出流路は前記水の出口から延びており、且つ、前記供給流路の特定部分と前記排出流路の特定部分とは、互いに隣接し且つ互いに反対方向に延びる、請求項1に記載の水電解装置。
  3. 前記排出流路の特定部分の幅は前記供給流路の特定部分の幅よりも広い、請求項2に記載の水電解装置。
  4. 前記排出流路の面積は、前記供給流路の面積よりも大きい、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水電解装置。
  5. 前記供給流路の延伸方向における前記供給流路の末端と前記排出流路の当該末端と対向する部分との距離は、前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分との距離よりも小さい、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の水電解装置。
  6. 前記排出流路の延伸方向における前記排出流路の末端と前記供給流路の当該末端と対向する部分との距離は、前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分との距離よりも小さい、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の水電解装置。
  7. 前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分とを隔てるリブの上面に凹凸部が設けられている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水電解装置。
  8. 前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分とを隔てるリブの上面に前記凹凸部としての溝が設けられている、請求項7に記載の水電解装置。
  9. 前記供給流路の前記特定部分と前記排出流路の前記特定部分とを隔てるリブの上面に前記凹凸部としての弾性体が設けられている、請求項7に記載の水電解装置。
  10. 前記凹凸部の下端と上端との間の高さ寸法は、前記排出流路の深さ寸法よりも小さい、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の水電解装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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