JP2018188366A - 有害生物防除組成物及び有害生物防除方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】有害生物に対して優れた防除効力を有する組成物及び有害生物防除方法の提供。【解決手段】カルタップ塩酸塩と、群(A)より選ばれる化合物とを含有する有害生物防除組成物。群(A):ベンゾビンジフルピル、式(I)で示される化合物、フェノキシベンズアミジン誘導体及びその塩、及び、ジフルオロメチル−ピリジンカルボン酸アミド誘導体【選択図】なし
Description
本発明は、有害生物防除組成物及び有害生物防除方法に関する。
従来、有害生物を防除するために多くの化合物が開発され、実用に供されている(例えば、非特許文献1参照)。
The Pesticide Manual Sixteenth Edition
本発明は、有害生物に対して優れた防除効力を有する有害生物防除組成物及び有害生物防除方法を提供することを課題とする。
本発明者等は、有害生物に対して優れた防除効力を有する有害生物防除組成物及び有害生物防除方法を見出すべく検討した結果、カルタップ塩酸塩と、下記群(A)より選ばれる化合物とを含有する有害生物防除組成物が、有害生物に対して優れた防除効力を有することを見出した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] カルタップ塩酸塩と、下記群(A)より選ばれる化合物(以下、本化合物Aと記す)とを含有することを特徴とする有害生物防除組成物(以下、本発明組成物と記す)。
群(A):
ベンゾビンジフルピル、
下記式(I):
で示される化合物、
下記式(II):
で示される化合物及びその塩
[式中、
R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
で示される構造のうち一つを表し、
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す]、
及び、
下記式(III):
で示される化合物からなる群。
[2] カルタップ塩酸塩と、本化合物Aとの重量比が、カルタップ塩酸塩/本化合物A=500/1〜0.5/1である、[1]記載の有害生物防除組成物。
[3] 本化合物Aが、ベンゾビンジフルピルである、[1]または[2]記載の有害生物防除組成物。
[4] 本化合物Aが、前記式(I)で示される化合物である、[1]又は[2]記載の有害生物防除組成物。
[5] 本化合物Aが、前記式(II)で示される化合物またはその塩である、[1]または[2]記載の有害生物防除組成物。
[6] 本化合物Aが、前記式(III)で示される化合物である、[1]または[2]記載の有害生物防除組成物。
[7] カルタップ塩酸塩、および本化合物Aを植物又は植物を栽培する土壌に施用することを特徴とする有害生物防除方法(以下、本発明防除方法と記す。)。
[8] カルタップ塩酸塩、本化合物A及び水を混合して散布液を調製する工程、並びに該散布液を植物を栽培する土壌に施用する工程を含む、[7]に記載の有害生物防除方法。
[9] カルタップ塩酸塩と、本化合物Aとの重量比が、カルタップ塩酸塩/本化合物A=500/1〜0.5/1である、[7]または[8]記載の有害生物防除方法。
[10] 本化合物Aが、ベンゾビンジフルピルである、[7]〜[9]のいずれか1項記載の有害生物防除方法。
[11] 本化合物Aが、前記式(I)で示される化合物である、[7]〜[9]のいずれか1項記載の有害生物防除方法。
[12] 本化合物Aが、前記式(II)で示される化合物またはその塩である、[7]〜[9]のいずれか1項記載の有害生物防除方法。
[13] 本化合物Aが、前記式(III)で示される化合物である、[7]〜[9]のいずれか1項記載の有害生物防除方法。
[14] 植物又は植物を栽培する土壌が、ダイズ又はダイズを栽培する土壌である、[7]〜[13]のいずれか1項に記載の有害生物防除方法。
[15] カルタップ塩酸塩と、本化合物Aとを含有することを特徴とする、種子処理剤。
[16] 有害生物防除のための、カルタップ塩酸塩と、本化合物Aとの組み合わせの使用。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] カルタップ塩酸塩と、下記群(A)より選ばれる化合物(以下、本化合物Aと記す)とを含有することを特徴とする有害生物防除組成物(以下、本発明組成物と記す)。
群(A):
ベンゾビンジフルピル、
下記式(I):
下記式(II):
[式中、
R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す]、
及び、
下記式(III):
[2] カルタップ塩酸塩と、本化合物Aとの重量比が、カルタップ塩酸塩/本化合物A=500/1〜0.5/1である、[1]記載の有害生物防除組成物。
[3] 本化合物Aが、ベンゾビンジフルピルである、[1]または[2]記載の有害生物防除組成物。
[4] 本化合物Aが、前記式(I)で示される化合物である、[1]又は[2]記載の有害生物防除組成物。
[5] 本化合物Aが、前記式(II)で示される化合物またはその塩である、[1]または[2]記載の有害生物防除組成物。
[6] 本化合物Aが、前記式(III)で示される化合物である、[1]または[2]記載の有害生物防除組成物。
[7] カルタップ塩酸塩、および本化合物Aを植物又は植物を栽培する土壌に施用することを特徴とする有害生物防除方法(以下、本発明防除方法と記す。)。
[8] カルタップ塩酸塩、本化合物A及び水を混合して散布液を調製する工程、並びに該散布液を植物を栽培する土壌に施用する工程を含む、[7]に記載の有害生物防除方法。
[9] カルタップ塩酸塩と、本化合物Aとの重量比が、カルタップ塩酸塩/本化合物A=500/1〜0.5/1である、[7]または[8]記載の有害生物防除方法。
[10] 本化合物Aが、ベンゾビンジフルピルである、[7]〜[9]のいずれか1項記載の有害生物防除方法。
[11] 本化合物Aが、前記式(I)で示される化合物である、[7]〜[9]のいずれか1項記載の有害生物防除方法。
[12] 本化合物Aが、前記式(II)で示される化合物またはその塩である、[7]〜[9]のいずれか1項記載の有害生物防除方法。
[13] 本化合物Aが、前記式(III)で示される化合物である、[7]〜[9]のいずれか1項記載の有害生物防除方法。
[14] 植物又は植物を栽培する土壌が、ダイズ又はダイズを栽培する土壌である、[7]〜[13]のいずれか1項に記載の有害生物防除方法。
[15] カルタップ塩酸塩と、本化合物Aとを含有することを特徴とする、種子処理剤。
[16] 有害生物防除のための、カルタップ塩酸塩と、本化合物Aとの組み合わせの使用。
本発明により、有害生物を防除することができる。
本発明組成物は、カルタップ塩酸塩と、本化合物Aとを含有する。
本化合物Aとしては、殺菌剤として知られる以下の化合物が挙げられる。
ベンゾビンジフルピル、
下記式(I):
で示される化合物(以下、本化合物(I)と記す。)、
下記式(II):
で示される化合物及びその塩
[式中、
R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
で示される構造のうち一つを表し、
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す](以下、本化合物(II)と記す。)、
及び、
下記式(III):
で示される化合物(以下、本化合物(III)と記す。)からなる群。
ベンゾビンジフルピル、
下記式(I):
下記式(II):
[式中、
R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す](以下、本化合物(II)と記す。)、
及び、
下記式(III):
本発明における置換基について説明する。
本明細書におけるCa〜Cbアルキル基の表記は、炭素原子数がa〜bである直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を表す。
「C1〜C12アルキル基」とは、直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキル基を表す。C1〜C12アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デカニル基、ウンデカニル基、及びドデカニル基等が挙げられる。
本明細書におけるCa〜Cbアルキル基の表記は、炭素原子数がa〜bである直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を表す。
「C1〜C12アルキル基」とは、直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキル基を表す。C1〜C12アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デカニル基、ウンデカニル基、及びドデカニル基等が挙げられる。
「C1〜C12ハロアルキル基」とは、前記C1〜C12アルキル基における炭素原子に結合した水素原子がハロゲン原子によって1個以上置換された直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を表し、このとき、2個以上のハロゲン原子を有している場合、それらのハロゲン原子は互いに同一でも、又は互いに相異なっていてもよい。C1〜C12ハロアルキル基の例としては、モノフルオロメチル基、モノクロロメチル基、ジクロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1,2−ジフルオロエチル基、1,2−ジクロロエチル基、2−フルオロプロピル基、3−フルオロプロピル基、2,2−ジフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、及び2,2−ジフルオロヘキシル基等が挙げられる。
「C1〜C12アルコキシ基」とは、前記C1〜C12アルキル基が酸素原子に結合した直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を表す。C1〜C12アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、イソアミルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、2−ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デカニルオキシ基、ウンデカニルオキシ基、及びドデカニルオキシ基等が挙げられる。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子を表す。
「置換されていてもよいフェニル基」とは、1個以上の置換基で置換されていてもよいフェニル基を表し、該置換基としては、前記ハロゲン原子、前記C1〜C12アルキル基、前記C1〜C12ハロアルキル基、及びC1〜C12アルコキシ基からなる群から選ばれる1種以上の置換基を含む。置換されていてもよいフェニル基の例としては、フェニル基、2−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、及び2−ヨードフェニル基を挙げられる。
「置換されていてもよいベンジル基」とは、1個以上の置換基で置換されていてもよいベンジル基を表し、該置換基としては、前記ハロゲン原子、前記C1〜C12アルキル基、前記C1〜C12ハロアルキル基、及びC1〜C12アルコキシ基からなる群から選ばれる1種以上の置換基を含む。置換されていてもよいベンジル基の例としては、ベンジル基、2−フルオロベンジル基、2−クロロベンジル基、2−ブロモベンジル基、及び2−ヨードベンジル基を挙げられる。
式(II)で示される化合物の「その塩」とは、式(II)で示される化合物の農薬的に許容し得る塩を表し、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸などの無機酸との塩;酒石酸、ギ酸、酢酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、トリクロロ酢酸及びトリフルオロ酢酸などの有機カルボン酸との塩;及び、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸及びナフタレンスルホン酸などのスルホン酸との塩を挙げられる。
1つの実施態様において、本化合物Aは、式(II):
で示される化合物及びその塩である。
式中、R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
で示される構造のうち一つを表し、
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す。
式中、R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す。
1つの実施態様において、式(II)で示される化合物は、下式(II−a):
[式中、
R41及びR51は、互いに独立して、ハロゲン原子、メチル基またはハロメチル基を表し、
R61は、フェニル基、2−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、2−ヨードフェニル基または4,5−ジクロロ−1,3−チアゾール−2−イル基を表す。]
で示される化合物及びその塩であることが好ましい。
R41及びR51は、互いに独立して、ハロゲン原子、メチル基またはハロメチル基を表し、
R61は、フェニル基、2−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、2−ヨードフェニル基または4,5−ジクロロ−1,3−チアゾール−2−イル基を表す。]
で示される化合物及びその塩であることが好ましい。
1つの実施態様において、更に好ましい式(II)で示される化合物及びその塩は、R41、R51、及びR61が下記の表1に記載の置換基である化合物及びその塩である。
表1
(表中において、Phはフェニルを、Tzは1,3−チアゾール−2−イルを表し、置換基の前の数字は置換基の環上における位置を表す。)
以下、式(II−a)において、R41、R51、及びR61が表1の化合物番号1の組み合わせである化合物を、化合物(II−1)と記す。
表1
以下、式(II−a)において、R41、R51、及びR61が表1の化合物番号1の組み合わせである化合物を、化合物(II−1)と記す。
本発明に用いるカルタップ塩酸塩とは、下記式:
で示される、1,3−ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジメチルアミノ)プロパン塩酸塩のことをいう。該化合物は、The Pesticide Manual 17th editionの170−171ページに記載されており、市販品(例えば、パダンSG水溶剤)として入手可能である。また、公知の方法により製造することもできる。
本発明に用いるベンゾビンジフルピルは、The Pesticide Manual 17th editionの93−94ページに記載されており、市販品として入手可能である。また、公知の方法により製造することもできる。
本発明に用いるベンゾビンジフルピルは、The Pesticide Manual 17th editionの93−94ページに記載されており、市販品として入手可能である。また、公知の方法により製造することもできる。
本発明に用いる前記式(I)で示される化合物は、例えば、国際公開第2012/084812号に記載されており、フルインダピルという一般名で知られている。本化合物(I)は公知の方法により製造することができる。
なお、本化合物(I)には、縮合シクロペンチル環上のメチル基の結合点において不斉炭素中心が存在するため、エナンチオマーが存在する。したがって、本化合物(I)は、これら異性体を単独で含むもの、及び、各異性体を任意の比率で含む混合物の何れであってもよい。
本発明に用いる前記式(II)で示される化合物及びその塩は、例えば、国際公開第2008/110313号、国際公開第2007/031513号に記載されている。本化合物(II)及びその塩は、公知の方法により製造することができる。
本発明に用いる前記式(III)で示される化合物(CAS登録番号1847460−02−9)は、国際公開2015/197530号に記載されている。本化合物(III)は、公知の方法により製造することができる。
なお、本化合物(III)には、縮合シクロペンチル環上のエチル基の結合点において不斉炭素中心が存在するため、エナンチオマーが存在する。したがって、本化合物(III)は、これら異性体を単独で含むもの、及び、各異性体を任意の比率で含む混合物の何れであってもよい。
なお、本化合物(I)には、縮合シクロペンチル環上のメチル基の結合点において不斉炭素中心が存在するため、エナンチオマーが存在する。したがって、本化合物(I)は、これら異性体を単独で含むもの、及び、各異性体を任意の比率で含む混合物の何れであってもよい。
本発明に用いる前記式(II)で示される化合物及びその塩は、例えば、国際公開第2008/110313号、国際公開第2007/031513号に記載されている。本化合物(II)及びその塩は、公知の方法により製造することができる。
本発明に用いる前記式(III)で示される化合物(CAS登録番号1847460−02−9)は、国際公開2015/197530号に記載されている。本化合物(III)は、公知の方法により製造することができる。
なお、本化合物(III)には、縮合シクロペンチル環上のエチル基の結合点において不斉炭素中心が存在するため、エナンチオマーが存在する。したがって、本化合物(III)は、これら異性体を単独で含むもの、及び、各異性体を任意の比率で含む混合物の何れであってもよい。
本発明組成物における、カルタップ塩酸塩と本化合物Aとの重量比は、通常、カルタップ塩酸塩/本化合物A=500/1〜0.5/1、好ましくは、カルタップ塩酸塩/本化合物A=50/1〜5/1である。
本発明防除方法においては、本発明組成物を用いることが好ましい。本発明組成物は、カルタップ塩酸塩と本化合物Aとの混合物そのものでもよいが、本発明組成物は、通常、カルタップ塩酸塩、本化合物A及び不活性担体を混合し、必要に応じて界面活性剤やその他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、フロアブル剤、水和剤、顆粒水和剤、粉剤、粒剤等に製剤化される。かかる製剤は、そのまま又はその他の不活性成分を添加して有害生物防除剤として使用することができる。
本発明組成物には、カルタップ塩酸塩及び本化合物Aが合計で、通常0.1〜99重量%、好ましくは0.2〜90重量%、より好ましくは1〜80重量%含有される。
本発明組成物には、カルタップ塩酸塩及び本化合物Aが合計で、通常0.1〜99重量%、好ましくは0.2〜90重量%、より好ましくは1〜80重量%含有される。
製剤化の際に用いられる不活性担体としては、固体担体及び液体担体が挙げられ、固体担体としては、例えばカオリンクレー、アッタパルジャイトクレー、ベントナイト、モンモリロナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石等の鉱物、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉等の天然有機物、尿素等の合成有機物、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム等の塩類、合成含水酸化珪素等の合成無機物等からなる微粉末あるいは粒状物等が挙げられる。また、液体担体としては、例えばキシレン、アルキルベンゼン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、石油系脂肪族炭化水素類、エステル類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル及び水が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド重縮合物等の陰イオン界面活性剤及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、及びアルキルトリメチルアンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、アラビアガム、アルギン酸及びその塩、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス)、ザンサンガム等の多糖類、アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル等の無機物、防腐剤、着色剤及びPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT等の安定化剤が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド重縮合物等の陰イオン界面活性剤及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、及びアルキルトリメチルアンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、アラビアガム、アルギン酸及びその塩、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス)、ザンサンガム等の多糖類、アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル等の無機物、防腐剤、着色剤及びPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT等の安定化剤が挙げられる。
本発明組成物はまた、カルタップ塩酸塩と本化合物Aとを各々前記した方法により製剤化して得られる各製剤を混合するか、またはこれらの製剤を各々水と混合して得られる各混合液を混合する(例えば、散布機のタンク内で)ことにより調製することもできる。
本発明組成物は、さらに他の1種以上の殺菌剤を含有していてもよい。
本発明組成物は、有害生物を防除するために使用される。本発明においては、植物病害を防除するために本発明組成物を使用する態様が好適であり、植物病害としては、例えば次のものが挙げられる。
イネの病害:いもち病(Magnaporthe grisea)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia solani)、馬鹿苗病(Gibberella fujikuroi)。
コムギの病害:うどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、F. avenacerum、F. culmorum、Microdochium nivale)、さび病(Puccinia striiformis、P. graminis、P. recondita)、紅色雪腐病(Micronectriella nivale)、雪腐小粒菌核病(Typhula sp.)、裸黒穂病(Ustilago tritici)、なまぐさ黒穂病(Tilletia caries)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、葉枯病(Mycosphaerella graminicola)、ふ枯病(Stagonospora nodorum)、黄斑病(Pyrenophora tritici−repentis)。
オオムギの病害:うどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、F. avenacerum、F. culmorum、Microdochium nivale)、さび病(Puccinia striiformis、P.graminis、P.hordei)、裸黒穂病(Ustilago nuda)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、網斑病(Pyrenophora teres)、斑点病(Cochliobolus sativus)、斑葉病(Pyrenophora graminea)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
トウモロコシの病害:黒穂病(Ustilago maydis)、ごま葉枯病(Cochliobolus heterostrophus)、ひょう紋病(Gloeocercospora sorghi)、南方さび病(Puccinia polysora)、グレイリーフスポット病(Cercospora zeae−maydis) 、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
イネの病害:いもち病(Magnaporthe grisea)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia solani)、馬鹿苗病(Gibberella fujikuroi)。
コムギの病害:うどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、F. avenacerum、F. culmorum、Microdochium nivale)、さび病(Puccinia striiformis、P. graminis、P. recondita)、紅色雪腐病(Micronectriella nivale)、雪腐小粒菌核病(Typhula sp.)、裸黒穂病(Ustilago tritici)、なまぐさ黒穂病(Tilletia caries)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、葉枯病(Mycosphaerella graminicola)、ふ枯病(Stagonospora nodorum)、黄斑病(Pyrenophora tritici−repentis)。
オオムギの病害:うどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、F. avenacerum、F. culmorum、Microdochium nivale)、さび病(Puccinia striiformis、P.graminis、P.hordei)、裸黒穂病(Ustilago nuda)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、網斑病(Pyrenophora teres)、斑点病(Cochliobolus sativus)、斑葉病(Pyrenophora graminea)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
トウモロコシの病害:黒穂病(Ustilago maydis)、ごま葉枯病(Cochliobolus heterostrophus)、ひょう紋病(Gloeocercospora sorghi)、南方さび病(Puccinia polysora)、グレイリーフスポット病(Cercospora zeae−maydis) 、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
カンキツ類の病害:黒点病(Diaporthe citri)、そうか病(Elsinoe fawcetti)、果実腐敗病(Penicillium digitatum, P. italicum)、フィトフトラ病(Phytophthora parasitica、Phytophthora citrophthora)。
リンゴの病害:モニリア病(Monilinia mali)、腐らん病(Valsa ceratosperma)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria alternata apple pathotype)、黒星病(Venturia inaequalis)、炭そ病(Colletotrichum acutatum)、疫病(Phytophtora cactorum)。
ナシの病害:黒星病(Venturia nashicola, V. pirina)、黒斑病(Alternaria alternata Japanese pear pathotype)、赤星病(Gymnosporangium haraeanum)、疫病(Phytophtora cactorum)。
モモの病害:灰星病(Monilinia fructicola)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.)。
ブドウの病害:黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Phakopsora ampelopsidis)、ブラックロット病(Guignardia bidwellii)、べと病(Plasmopara viticola)。
カキの病害:炭そ病(Gloeosporium kaki)、落葉病(Cercospora kaki, Mycosphaerella nawae)。
ウリ類の病害:炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、つる枯病(Mycosphaerella melonis)、つる割病(Fusarium oxysporum)、べと病(Pseudoperonospora cubensis)、疫病(Phytophthora sp.)、苗立枯病(Pythium sp.)。
トマトの病害:輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、疫病(Phytophthora infestans)。
ナスの病害:褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)。
アブラナ科野菜の病害:黒斑病(Alternaria japonica)、白斑病(Cercosporella brassicae)、根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)、べと病(Peronospora parasitica)。
ネギの病害:さび病(Puccinia allii)、べと病(Peronospora destructor)。
リンゴの病害:モニリア病(Monilinia mali)、腐らん病(Valsa ceratosperma)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria alternata apple pathotype)、黒星病(Venturia inaequalis)、炭そ病(Colletotrichum acutatum)、疫病(Phytophtora cactorum)。
ナシの病害:黒星病(Venturia nashicola, V. pirina)、黒斑病(Alternaria alternata Japanese pear pathotype)、赤星病(Gymnosporangium haraeanum)、疫病(Phytophtora cactorum)。
モモの病害:灰星病(Monilinia fructicola)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.)。
ブドウの病害:黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Phakopsora ampelopsidis)、ブラックロット病(Guignardia bidwellii)、べと病(Plasmopara viticola)。
カキの病害:炭そ病(Gloeosporium kaki)、落葉病(Cercospora kaki, Mycosphaerella nawae)。
ウリ類の病害:炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、つる枯病(Mycosphaerella melonis)、つる割病(Fusarium oxysporum)、べと病(Pseudoperonospora cubensis)、疫病(Phytophthora sp.)、苗立枯病(Pythium sp.)。
トマトの病害:輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、疫病(Phytophthora infestans)。
ナスの病害:褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)。
アブラナ科野菜の病害:黒斑病(Alternaria japonica)、白斑病(Cercosporella brassicae)、根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)、べと病(Peronospora parasitica)。
ネギの病害:さび病(Puccinia allii)、べと病(Peronospora destructor)。
ダイズの病害:紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseolorum var. sojae)、褐紋病(Septoria glycines)、斑点病(Cercospora sojina)、さび病( Phakopsora pachyrhizi)、茎疫病(Phytophthora sojae)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)褐色輪紋病(Corynespora casiicola)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)。
インゲンの病害:炭そ病(Colletotrichum lindemthianum)。
ラッカセイの病害:黒渋病(Cercospora personata)、褐斑病(Cercospora arachidicola)、白絹病(Sclerotium rolfsii)。
エンドウの病害:うどんこ病(Erysiphe pisi)。
ジャガイモの病害:夏疫病(Alternaria solani)、疫病(Phytophthora infestans)、緋色腐敗病(Phytophthora erythroseptica)、粉状そうか病(Spongospora subterranean f. sp. subterranea)。
イチゴの病害:うどんこ病(Sphaerotheca humuli)、炭そ病(Glomerella cingulata)。
チャの病害:網もち病(Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila)、輪斑病(Pestalotiopsis sp.)、炭そ病(Colletotrichum theae−sinensis)。
タバコの病害:赤星病(Alternaria longipes)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum tabacum)、べと病(Peronospora tabacina)、疫病(Phytophthora nicotianae)。
ナタネの病害:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
ワタの病害;リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
テンサイの病害:褐斑病(Cercospora beticola)、葉腐病(Thanatephorus cucumeris)、根腐病(Thanatephorus cucumeris)、黒根病(Aphanomyces cochlioides)。
バラの病害:黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa)、べと病(Peronospora sparsa)。
キク及びキク科野菜の病害:べと病(Bremia lactucae)、褐斑病(Septoria chrysanthemi−indici)、白さび病(Puccinia horiana)。
種々の作物の病害:ピシウム属菌によって引き起こされる病害(Pythium aphanidermatum, Pythium debarianum, Pythium graminicola, Pythium irregulare, Pythium ultimum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)。
ダイコンの病害:黒斑病(Alternaria brassicicola)。
シバの病害:ダラースポット病(Sclerotinia homeocarpa)、ブラウンパッチ病及びラージパッチ病(Rhizoctonia solani)。
バナナの病害:シガトカ病(Mycosphaerella fijiensis、Mycosphaerella musicola)。
ヒマワリの病害:べと病(Plasmopara halstedii)。
Aspergillus属、Penicillium属、Fusarium属、Gibberella属、Tricoderma属、Thielaviopsis属、Rhizopus属、Mucor属、Corticium属、Phoma属、Rhizoctonia属、及びDiplodia属菌等によって引き起こされる、各種作物の種子病害又は生育初期の病害。
Polymixa属又はOlpidium属等によって媒介される各種作物のウイルス病。
インゲンの病害:炭そ病(Colletotrichum lindemthianum)。
ラッカセイの病害:黒渋病(Cercospora personata)、褐斑病(Cercospora arachidicola)、白絹病(Sclerotium rolfsii)。
エンドウの病害:うどんこ病(Erysiphe pisi)。
ジャガイモの病害:夏疫病(Alternaria solani)、疫病(Phytophthora infestans)、緋色腐敗病(Phytophthora erythroseptica)、粉状そうか病(Spongospora subterranean f. sp. subterranea)。
イチゴの病害:うどんこ病(Sphaerotheca humuli)、炭そ病(Glomerella cingulata)。
チャの病害:網もち病(Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila)、輪斑病(Pestalotiopsis sp.)、炭そ病(Colletotrichum theae−sinensis)。
タバコの病害:赤星病(Alternaria longipes)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum tabacum)、べと病(Peronospora tabacina)、疫病(Phytophthora nicotianae)。
ナタネの病害:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
ワタの病害;リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
テンサイの病害:褐斑病(Cercospora beticola)、葉腐病(Thanatephorus cucumeris)、根腐病(Thanatephorus cucumeris)、黒根病(Aphanomyces cochlioides)。
バラの病害:黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa)、べと病(Peronospora sparsa)。
キク及びキク科野菜の病害:べと病(Bremia lactucae)、褐斑病(Septoria chrysanthemi−indici)、白さび病(Puccinia horiana)。
種々の作物の病害:ピシウム属菌によって引き起こされる病害(Pythium aphanidermatum, Pythium debarianum, Pythium graminicola, Pythium irregulare, Pythium ultimum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)。
ダイコンの病害:黒斑病(Alternaria brassicicola)。
シバの病害:ダラースポット病(Sclerotinia homeocarpa)、ブラウンパッチ病及びラージパッチ病(Rhizoctonia solani)。
バナナの病害:シガトカ病(Mycosphaerella fijiensis、Mycosphaerella musicola)。
ヒマワリの病害:べと病(Plasmopara halstedii)。
Aspergillus属、Penicillium属、Fusarium属、Gibberella属、Tricoderma属、Thielaviopsis属、Rhizopus属、Mucor属、Corticium属、Phoma属、Rhizoctonia属、及びDiplodia属菌等によって引き起こされる、各種作物の種子病害又は生育初期の病害。
Polymixa属又はOlpidium属等によって媒介される各種作物のウイルス病。
上記の植物病害のうち、特に、ダイズに発生する植物病害に対して高い防除効果が期待される。
また、特に高い効力が期待される、ダイズに発生する植物病害としては、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)、紫斑病(Cercospora kikuchii)、褐紋病(Septoria glycines)、褐色輪紋病(Corynespora casiicola)、さび病(Phakopsora pachyrhizi)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、斑点病(Cercospora sojina)等が挙げられる。
また、特に高い効力が期待される、ダイズに発生する植物病害としては、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)、紫斑病(Cercospora kikuchii)、褐紋病(Septoria glycines)、褐色輪紋病(Corynespora casiicola)、さび病(Phakopsora pachyrhizi)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、斑点病(Cercospora sojina)等が挙げられる。
本発明組成物は、例えば以下の植物に使用することができる。
農作物;トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等、
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン、スカッシュ等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等、
花卉、
観葉植物、
シバ、
果樹;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ等、
果樹以外の樹;チャ、クワ、花木、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ)等。
農作物;トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等、
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン、スカッシュ等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等、
花卉、
観葉植物、
シバ、
果樹;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ等、
果樹以外の樹;チャ、クワ、花木、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ)等。
前記した植物とは、遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物であってもよい。
本発明組成物の態様としては、例えば以下のものが挙げられる。
カルタップ塩酸塩と本化合物Aとの組合せが、以下の組合せである本発明組成物:
カルタップ塩酸塩とベンゾビンジフルピルとの組合せ;
カルタップ塩酸塩と本化合物(I)との組合せ;
カルタップ塩酸塩と本化合物(II)との組合せ;および
カルタップ塩酸塩と本化合物(III)との組合せ。
カルタップ塩酸塩とベンゾビンジフルピルとの組合せ;
カルタップ塩酸塩と本化合物(I)との組合せ;
カルタップ塩酸塩と本化合物(II)との組合せ;および
カルタップ塩酸塩と本化合物(III)との組合せ。
カルタップ塩酸塩とベンゾビンジフルピルとを、カルタップ塩酸塩/ベンゾビンジフルピル=50/1〜5/1の重量比で含有する組成物;
カルタップ塩酸塩と本化合物(I)とを、カルタップ塩酸塩/本化合物(I)=50/1〜5/1の重量比で含有する組成物;
カルタップ塩酸塩と本化合物(II)とを、カルタップ塩酸塩/本化合物(II)=50/1〜5/1の重量比で含有する組成物;および
カルタップ塩酸塩と本化合物(III)とを、カルタップ塩酸塩/本化合物(III)=50/1〜5/1の重量比で含有する組成物。
カルタップ塩酸塩と本化合物(I)とを、カルタップ塩酸塩/本化合物(I)=50/1〜5/1の重量比で含有する組成物;
カルタップ塩酸塩と本化合物(II)とを、カルタップ塩酸塩/本化合物(II)=50/1〜5/1の重量比で含有する組成物;および
カルタップ塩酸塩と本化合物(III)とを、カルタップ塩酸塩/本化合物(III)=50/1〜5/1の重量比で含有する組成物。
本発明防除方法は、カルタップ塩酸塩と本化合物Aとの有効量を、植物又は植物を栽培する土壌(つまり、植物の栽培地)に施用する工程を含む。該工程において、カルタップ塩酸塩及び本化合物Aの合計の施用量は、植物栽培地1ヘクタールあたり、通常100〜2,000g、好ましくは250〜2,000gである。
施用対象となる植物には、植物の茎葉、植物の種子及び植物の球根等が含まれる。ここで球根とは、鱗茎、球茎、根茎、塊茎、塊根及び担根体を意味する。
本発明防除方法において、カルタップ塩酸塩及び本化合物Aは各々同時期に別々に植物又は植物を栽培する土壌に施用してよいが、通常は施用の簡便性の観点から、本発明組成物として施用する。
施用形態としては、例えば、茎葉処理、土壌処理、根部処理及び種子処理が挙げられる。
茎葉処理としては、例えば、茎葉散布及び樹幹散布により、栽培されている植物の表面に施用する方法が挙げられる。
土壌処理としては、例えば、土壌散布、土壌混和及び土壌への薬液潅注が挙げられる。
根部処理としては、例えば、カルタップ塩酸塩及び本化合物Aを含有する薬液に植物の全体または根部を及び浸漬する方法、及び、カルタップ塩酸塩と本化合物Aと固体担体とを含有する固体製剤を植物の根部に付着させる方法が挙げられる。
種子処理としては、例えば、植物病害から保護しようとする植物の種子または球根への本発明組成物の処理が挙げられ、詳しくは、例えば本発明組成物の懸濁液を霧状にして種子表面若しくは球根表面に吹きつける吹きつけ処理、本発明組成物の水和剤、乳剤若しくはフロアブル剤に少量の水を加える若しくはそのままで、種子または球根に塗布する塗沫処理、本発明組成物の溶液に一定時間種子を浸漬する浸漬処理、フィルムコート処理及びペレットコート処理が挙げられる。
土壌処理としては、例えば、土壌散布、土壌混和及び土壌への薬液潅注が挙げられる。
根部処理としては、例えば、カルタップ塩酸塩及び本化合物Aを含有する薬液に植物の全体または根部を及び浸漬する方法、及び、カルタップ塩酸塩と本化合物Aと固体担体とを含有する固体製剤を植物の根部に付着させる方法が挙げられる。
種子処理としては、例えば、植物病害から保護しようとする植物の種子または球根への本発明組成物の処理が挙げられ、詳しくは、例えば本発明組成物の懸濁液を霧状にして種子表面若しくは球根表面に吹きつける吹きつけ処理、本発明組成物の水和剤、乳剤若しくはフロアブル剤に少量の水を加える若しくはそのままで、種子または球根に塗布する塗沫処理、本発明組成物の溶液に一定時間種子を浸漬する浸漬処理、フィルムコート処理及びペレットコート処理が挙げられる。
本発明防除方法における、カルタップ塩酸塩と本化合物Aとの施用量は、施用する植物の種類、防除対象である有害生物の種類や発生頻度、製剤形態、施用時期、施用方法、施用場所、気象条件等によっても異なるが、植物の茎葉又は植物を栽培する土壌に施用する場合は、カルタップ塩酸塩と本化合物Aとの合計量で、1000m2あたり、通常1〜500g、好ましくは2〜200g、より好ましくは10〜100gである。
製剤形態が乳剤、水和剤、フロアブル剤、油剤、顆粒水和剤等の場合は、通常水と混合して得られる薬液を散布することにより施用する。該薬液におけるカルタップ塩酸塩及び本化合物Aの濃度は、これらの合計の濃度で、通常0.0005〜2重量%、好ましくは0.005〜1重量%である。
製剤形態が粉剤、粒剤等は通常希釈することなくそのままで施用する。
本発明防除方法の好適な実施態様においては、カルタップ塩酸塩、本化合物A及び水を混合して散布液を調製する工程に次いで、該散布液を植物又は植物の栽培地に施用する工程を実施する。本明細書において、散布液とは、施用するために、カルタップ塩酸塩、本化合物A及び水を混合して調製された液体を意味する。該散布液は、必要に応じてアジュバント成分を含む。好ましくは、該散布液を調製する工程において、鉱油、植物油メチルエステル及びシリコーンからなる群より選ばれる1種以上のアジュバント成分を添加する。本明細書において、アジュバント成分とは、農薬活性成分が防除効力を発揮するのを補助する成分を意味する。また、本明細書において、アジュバント成分が水に添加できる形態に調製されたものを、単にアジュバントと記す。鉱油は、好ましくは、流動パラフィン(CAS登録番号8012−95−1)、溶剤精製重質パラフィン系留出油(CAS登録番号64741−88−4)又は溶剤精製軽質パラフィン系留出油(CAS登録番号64741−89−5)である。植物油メチルエステルとは、植物油をメチルエステル化することにより生産されるエステルである。植物油メチルエステルは、好ましくは、大豆油メチルエステルである。シリコーンは、好ましくは、ポリエーテル変性シリコーンである。ポリエーテル変性シリコーンとは、反応性不飽和基を有するポリエーテルをオルガノハイドロジェンシロキサンに付加することにより生産される、ポリエーテル鎖を有するシリコーンである。ポリエーテル鎖はエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド又はそれら両方で構成される。好ましいアジュバント成分は、流動パラフィン(CAS登録番号8012−95−1)、溶剤精製軽質パラフィン系留出油(CAS登録番号64741−89−5)、大豆油メチルエステル及びポリエーテル変性シリコーンからなる群より選ばれる1種以上のアジュバント成分である。アジュバント成分として流動パラフィン(CAS登録番号8012−95−1)を含有するアジュバントとしては、NIMBUS(登録商標)が挙げられる。アジュバント成分として溶剤精製軽質パラフィン系留出油(CAS登録番号64741−89−5)を含有するアジュバントとしては、ASSIST(登録商標)が挙げられる。アジュバント成分として大豆油メチルエステルを含有するアジュバントとしては、AUREO(登録商標)が挙げられる。アジュバント成分としてポリエーテル変性シリコーンを含有するアジュバントとしては、BREAK−THRU(登録商標)及びSILWET L−77(登録商標)が挙げられる。
該散布液を調製する工程において、カルタップ塩酸塩及び本化合物Aは、水と混合して施用される剤型で用いることが好ましい。かかる剤型としては、例えば、水和剤、顆粒水和剤、水溶剤、顆粒水溶剤が挙げられる。該散布液を調製する工程では、カルタップ塩酸塩、本化合物A及び水を混合する。好ましくは、本発明組成物と水とを混合する。詳しくは、水1Lに対し、本発明組成物を、通常0.1〜3,000g、好ましくは0.5〜1,000g用いて調製する。該散布液を調製する工程において、アジュバントを添加する場合、該散布液中のアジュバント成分の濃度が、通常50〜20,000mg、好ましくは75〜20,000mg/L又は75〜5,000mg/Lになるようにアジュバントを添加する。アジュバントを添加する場合、該散布液は、本発明組成物と水とを混合した後、アジュバントを添加して調製してもよいし、水にアジュバントを添加した後、本発明組成物を添加して混合し、調製してもよい。
該散布液をダイズ又はダイズの栽培地に施用する工程では、該散布液を、ダイズ畑1ヘクタールあたり、通常1〜1,000L、好ましくは30〜500L施用する。施用の形態は、茎葉処理が好ましい。
以下、本発明を製剤例及び試験例にてさらに詳しく説明するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではない。ただし、以下の例において、部は特にことわりの無い限り重量部を表す。また、1ヘクタールあたりの各化合物の施用量(g)を、g/haと表す。
製剤例1
カルタップ塩酸塩28部、ベンゾビンジフルピル2.8部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート5部、リン酸1部、デキストリン2部、クレー61.2部を混合し、水を加えて混練する。この混練物を0.8mm径のスクリーンを付けた押出し造粒機にて造粒後、乾燥して顆粒水和剤を得る。
カルタップ塩酸塩28部、ベンゾビンジフルピル2.8部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート5部、リン酸1部、デキストリン2部、クレー61.2部を混合し、水を加えて混練する。この混練物を0.8mm径のスクリーンを付けた押出し造粒機にて造粒後、乾燥して顆粒水和剤を得る。
製剤例2
カルタップ塩酸塩28部、ベンゾビンジフルピル2.8部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル5部、リン酸1部、粉末尿素3部、クレー60.2部を混合し、水を加えて混練する。この混練物を0.8mm径のスクリーンを付けた押出し造粒機にて造粒後、乾燥して顆粒水和剤を得る。
カルタップ塩酸塩28部、ベンゾビンジフルピル2.8部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル5部、リン酸1部、粉末尿素3部、クレー60.2部を混合し、水を加えて混練する。この混練物を0.8mm径のスクリーンを付けた押出し造粒機にて造粒後、乾燥して顆粒水和剤を得る。
製剤例3
ベンゾビンジフルピルを本化合物(I)に替えて製剤例1と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
ベンゾビンジフルピルを本化合物(I)に替えて製剤例1と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
製剤例4
ベンゾビンジフルピルを本化合物(I)に替えて製剤例2と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
ベンゾビンジフルピルを本化合物(I)に替えて製剤例2と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
製剤例5
ベンゾビンジフルピルを本化合物(II)に替えて製剤例1と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
ベンゾビンジフルピルを本化合物(II)に替えて製剤例1と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
製剤例6
ベンゾビンジフルピルを本化合物(II)に替えて製剤例2と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
ベンゾビンジフルピルを本化合物(II)に替えて製剤例2と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
製剤例7
ベンゾビンジフルピルを本化合物(III)に替えて製剤例1と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
ベンゾビンジフルピルを本化合物(III)に替えて製剤例1と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
製剤例8
ベンゾビンジフルピルを本化合物(III)に替えて製剤例2と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
ベンゾビンジフルピルを本化合物(III)に替えて製剤例2と同様の操作を行い、顆粒水和剤を得る。
次に、試験例を示す。
試験例に記載の製品は以下の通りである。
製品名 パダン(登録商標)SG水溶剤:カルタップ塩酸塩を75重量%含有する顆粒水溶剤
製品名 NIMBUS(登録商標):アジュバント成分として流動パラフィン(CAS登録番号8012−95−1)を含有するアジュバント
製品名 パダン(登録商標)SG水溶剤:カルタップ塩酸塩を75重量%含有する顆粒水溶剤
製品名 NIMBUS(登録商標):アジュバント成分として流動パラフィン(CAS登録番号8012−95−1)を含有するアジュバント
試験例1
プラスチックポットに土壌を詰め、ダイズ(品種;黒千石)を播種し、温室内で14日間生育させた。
まず、カルタップ塩酸塩を含む散布液は、パダンSG水溶剤を、所定の量の水と混合し、次いでNIMBUSを所定の量となるように添加して調製した。一方で、供試する本化合物Aを含む散布液は、所定の本化合物Aを、界面活性剤、ジメチルホルムアミドおよびキシレンの混合溶媒(界面活性剤:ジメチルホルムアミド:キシレン=1:10:8)に溶解させ(以下、「本化合物A溶液」と記す)、化合物A溶液を所定の量の水と混合し、次いでNIMBUSを所定の量となるように添加して調製した。また、カルタップ塩酸塩および本化合物Aを含む散布液は、パダンSG水溶剤と前記本化合物A溶液とを、所定量の水と混合し、次いでNIMBUSを所定の量となるように添加して調製した。本試験例におけるNIMBUSの添加量は、散布液中のアジュバント成分濃度が2,100mg/Lになる量とした。
該散布液を上記ダイズの葉面に付着するように茎葉処理により施用した。散布液量は、1ヘクタールあたり200L相当とした。施用後ダイズ葉面を風乾し、1日後にさび病(Phakopsora pachyrhizi)の夏胞子の水懸濁液(約10,000個/mL)を噴霧接種した。接種後20〜23℃多湿下に1日間置いた後、温室内で13日間栽培した(これを処理区とした)。その後、ダイズさび病の病斑面積を調査した。
処理区の発病面積率及び無処理区の発病面積率から、次の式により防除価を算出した。
防除価(%) = 100×(1−B/A)
A:無処理区の発病面積率
B:処理区の発病面積率
ここで無処理区とは、パダン(商標登録)SG水溶剤及び/または本化合物Aを使用しないこと以外は処理区と同じ操作をする区を意味する。
その結果を表2〜5に示す。
プラスチックポットに土壌を詰め、ダイズ(品種;黒千石)を播種し、温室内で14日間生育させた。
まず、カルタップ塩酸塩を含む散布液は、パダンSG水溶剤を、所定の量の水と混合し、次いでNIMBUSを所定の量となるように添加して調製した。一方で、供試する本化合物Aを含む散布液は、所定の本化合物Aを、界面活性剤、ジメチルホルムアミドおよびキシレンの混合溶媒(界面活性剤:ジメチルホルムアミド:キシレン=1:10:8)に溶解させ(以下、「本化合物A溶液」と記す)、化合物A溶液を所定の量の水と混合し、次いでNIMBUSを所定の量となるように添加して調製した。また、カルタップ塩酸塩および本化合物Aを含む散布液は、パダンSG水溶剤と前記本化合物A溶液とを、所定量の水と混合し、次いでNIMBUSを所定の量となるように添加して調製した。本試験例におけるNIMBUSの添加量は、散布液中のアジュバント成分濃度が2,100mg/Lになる量とした。
該散布液を上記ダイズの葉面に付着するように茎葉処理により施用した。散布液量は、1ヘクタールあたり200L相当とした。施用後ダイズ葉面を風乾し、1日後にさび病(Phakopsora pachyrhizi)の夏胞子の水懸濁液(約10,000個/mL)を噴霧接種した。接種後20〜23℃多湿下に1日間置いた後、温室内で13日間栽培した(これを処理区とした)。その後、ダイズさび病の病斑面積を調査した。
処理区の発病面積率及び無処理区の発病面積率から、次の式により防除価を算出した。
防除価(%) = 100×(1−B/A)
A:無処理区の発病面積率
B:処理区の発病面積率
ここで無処理区とは、パダン(商標登録)SG水溶剤及び/または本化合物Aを使用しないこと以外は処理区と同じ操作をする区を意味する。
その結果を表2〜5に示す。
本発明により、有害生物を防除することができる。
Claims (10)
- カルタップ塩酸塩と、下記群(A)より選ばれる化合物とを含有することを特徴とする有害生物防除組成物。
群(A):
ベンゾビンジフルピル、
下記式(I):
下記式(II):
[式中、
R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す]、
及び、
下記式(III):
- カルタップ塩酸塩と、前記群(A)より選ばれる化合物との重量比が、カルタップ塩酸塩/前記群(A)より選ばれる化合物=500/1〜0.5/1である、請求項1記載の有害生物防除組成物。
- 前記群(A)より選ばれる化合物が、ベンゾビンジフルピルである、請求項1または請求項2に記載の有害生物防除組成物。
- 前記群(A)より選ばれる化合物が、前記式(I)で示される化合物である、請求項1または請求項2に記載の有害生物防除組成物。
- 前記群(A)より選ばれる化合物が、前記式(II)で示される化合物またはその塩である、請求項1または請求項2に記載の有害生物防除組成物。
- 前記群(A)より選ばれる化合物が、前記式(III)で示される化合物である、請求項1または請求項2に記載の有害生物防除組成物。
- カルタップ塩酸塩、および下記群(A)より選ばれる化合物を植物又は植物を栽培する土壌に施用することを特徴とする有害生物防除方法。
群(A):
ベンゾビンジフルピル、
下記式(I):
下記式(II):
[式中、
R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す]、
及び、
下記式(III):
- カルタップ塩酸塩、前記群(A)より選ばれる化合物及び水を混合して散布液を調製する工程、並びに該散布液を植物を栽培する土壌に施用する工程を含む、請求項7に記載の有害生物防除方法。
- カルタップ塩酸塩と、下記群(A)より選ばれる化合物とを含有することを特徴とする、種子処理剤。
群(A):
ベンゾビンジフルピル、
下記式(II):
[式中、
R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す]、
及び、
下記式(III):
- 有害生物防除のための、カルタップ塩酸塩と、下記群(A)より選ばれる化合物との組み合わせの使用。
群(A):
ベンゾビンジフルピル、
下記式(II):
[式中、
R1は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R2は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R3は水素原子またはC1〜C12アルキル基を表し、
R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C12アルキル基またはC1〜C12ハロアルキル基を表し、
R6は下記式:
R7は水素原子またはハロゲン原子を表し、
R8およびR9は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表し、
R11は水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいベンジル基を表す]、
及び、
下記式(III):
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