JP2018188133A - 航空機のレドーム装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】航空機のレドーム装置、および方法を提供する。【解決手段】レドームは、航空機に取り付けられる。レドームは、閉角度(316)を有する外側モールド線(304)を含む。閉角度(316)は、レドームの占有領域を削減するように構成される。閉角度(316)はまた、航空機の飛行中に、レドームの後方部(306)近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成される。レドームは、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機に取り付けられる。【選択図】図3

Description

本開示は一般に、航空機のレドームに関し、より詳細には、改善された航空機のレドーム装置および方法に関する。
レドームは、航空機のアンテナを覆う、かつ/または保護する、構造的エンクロージャである。例えば、レドームは航空機のアンテナを公の目から隠すとともに、環境条件(氷の蓄積など)からアンテナを保護する。レドームは、特定の設計用途(例えば、レドームが取り付けられる特定の航空機)に応じて、数々の形状および/または大きさで構成されてもよい。レドームの大きさ、形状、および/または位置によって、レドーム周囲の気流が制御され、また、レドームが取り付けられた航空機の横断面積分布に影響を及ぼす。
本明細書で説明する、既知のレドームは、レドームが取り付けられた航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる。レドームの後方部近くに分離流が存在することによって、航空機が受ける抗力が増加し、これは空力的見地からは、望ましくない設計上の特性である。別の例として、既知の航空機のレドームは、遷音速エリアルールが適用されるような、航空機の横断面積に良い影響を与える位置に取り付けられていない、かつ/または配置されていない。
本明細書では、改善されたレドーム装置および方法が開示される。いくつかの例において、航空機に取り付けられるレドームが開示される。いくつかの開示されている例において、レドームは、閉角度を有する外側モールド線を含む。いくつかの開示されている例において、閉角度は、レドームの占有領域を削減するように構成される。いくつかの開示されている例において、閉角度はまた、航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成される。いくつかの開示されている例において、レドームは、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機の機体に取り付けられる。
いくつかの例において、航空機が開示される。いくつかの開示されている例において、航空機は、閉角度を有する外側モールド線を含む、レドームを備える。いくつかの開示されている例において、閉角度は、レドームの占有領域を削減するように構成される。いくつかの開示されている例において、閉角度はまた、航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成される。いくつかの開示されている例において、レドームは、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機の機体に取り付けられる。
いくつかの例において、方法が開示される。いくつかの開示されている例において、本方法は、航空機のレドームの、外側モールド線の閉角度を構成するステップを含む。いくつかの開示されている例において、閉角度は、レドームの占有領域を削減するように構成される。いくつかの開示されている例において、閉角度はまた、航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成される。いくつかの開示されている例において、本方法は、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、レドームを航空機の機体に取り付けるステップを含む。
本開示の教示による、例示的なレドームが実装され得る、例示的な航空機を示す。 外側モールド線を有する、既知のレドームであって、既知のレドームの後方部近くに分離流が生じている、既知のレドームの側面図である。 例示的な外側モールド線を有する、図1の例示的なレドームであって、図2の既知のレドームに比べて、図1のレドームの例示的な後方部近くに、分離流が生じる尤度を低減する、例示的なレドームの側面図である。 図1の例示的な縦断面に沿った、図1および図3の例示的なレドームの、例示的な外側モールド線の断面図である。 図1の第2の例示的な横断面に沿った、図1、図3、および図4の例示的なレドームの、例示的な外側モールド線の断面図である。 図1、および図3〜図5の例示的なレドームの、例示的な外側モールド線を構成することに関して評価した例示的な閉角度を示す、例示的なグラフである。図6Bは、図6Aの第1の例示的な閉角度に対応する、第1の例示的な表面摩擦マップである。図6Cは、図6Aの第2の例示的な閉角度に対応する、第2の例示的な表面摩擦マップである。図6Dは、図6Aの第3の例示的な閉角度に対応する、第3の例示的な表面摩擦マップである。 図1の例示的な航空機の横断面積を、航空機の例示的な縦軸に沿った位置の関数として示す、例示的なグラフである。 図7の例示的な影響部を中心にして、図7の例示的なグラフを拡大したグラフである。 図8の第1の例示的な平滑化領域を中心にして、図8の例示的なグラフを拡大したグラフである。 図1の例示的な航空機と一体化される、図1、図3〜図5、および図7〜図9の例示的なレドームを構成する、例示的な方法を表すフローチャートである。
いくつかの例を前述の図に示し、以下で詳細に説明する。これらの例を説明するにあたって、同一または類似の部品を識別するために、同様または同一の参照符号が用いられる。図面は、必ずしも一定の縮尺ではなく、図のいくつかの特徴、および表示は、明確かつ/あるいは簡潔にするために、縮尺を誇張して、または図式的に表示されている場合がある。
本明細書で開示するレドーム装置は、好適には、レドームの占有領域を削減するように、また、付着流を維持し、かつ/またはレドームが取り付けられる航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成された、閉角度を有する外側モールド線を含む。また、本明細書で開示するレドーム装置は、好適には、レドームのない航空機の断面積の変化率に比べて、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機の機体に取り付けられるように構成され、これによって、遷音速エリアルールに関する空力特性を変化させる。前述の利点により、前述した既知のレドームに代えて本レドームを実装する航空機は、動作が改善され、かつ/または利益(例えば、抗力の低減、燃料燃焼の低減)がもたらされる。
レドームに関して本明細書で用いられる「外側モールド線」という用語は、レドームの外側、および/または外面のことをいう。レドームおよび/またはレドームの外側モールド線に関して本明細書で用いられる「閉角度」という用語は、レドームの外側モールド線の後方部と、レドームが取り付けられた、かつ/または取り付けられるべき機体の表面との間に形成された角度のことをいう。
図1は、本開示の教示による、例示的なレドーム102が実装され得る、例示的な航空機100を示す。航空機100は、例示的な機体104と、第1の例示的な翼106と、第2の例示的な翼108と、第1の例示的なナセル110と、第2の例示的なナセル112とを備える。機体104は、ほぼ円筒形の形状を有し、航空機100の例示的な縦軸114を画定する。第1の例示的な翼106、および第2の例示的な翼108は、それぞれ機体104に結合される。第1の例示的なナセル110と、第2の例示的なナセル112とは、対応する第1の翼106と、第2の翼108とにそれぞれ結合される。図示されている図1の例において、第1のナセル110の、第1の例示的な前方環状面116、および/または第2のナセル112の、第2の例示的な前方環状面118とは、第1の例示的な横断面120を画定する。
図1のレドーム102は、航空機100の1つ以上のアンテナ(図1には図示せず)を覆っている。レドーム102は、縦軸114に沿った、航空機100の第1の翼106と第2の翼108がある位置の近くに、かつ/または縦軸114に沿った、航空機100の第1のナセル110と第2のナセル112とがある位置の近くに、航空機100の縦軸114に沿った位置で、機体104の例示的な上面122に取り付けられる。図示されている図1の例において、レドーム102は、例示的な縦断面124に沿った第1の断面形状と、第2の例示的な横断面126に沿った第2の断面形状とを有する。レドーム102の縦断面124、および第2の横断面126はそれぞれ、図1の例示的な座標系130の垂直軸(例えば、z軸)に沿った、レドーム102の最大垂直範囲(例えば、頂部)に対応する、例示的な位置および/または点128と交差する。図示されている図1の例において、レドーム102の第2の横断面126は、第1のナセル110、および第2のナセル112の第1の横断面120に対してほぼ同一平面にある。
本明細書でさらに説明するように、レドーム102の大きさ、形状、および位置は、複数の工学分野および/または設計指針に基づいて、航空機100、および/または航空機100のアンテナの大きさ、形状、および位置に対して構成される。例えば、図1のレドーム102の大きさおよび形状(例えば、外側モールド線)は、通気、および/または減圧要件に基づいて、レドーム102の占有領域を削減するように構成されてもよい。いくつかの例において、レドーム102の大きさおよび形状は、これに加えて、かつ/またはこれに代えて、外板厚さ要件、アンテナからレドームまでのギャップ要件、および/またはレドーム102の他の構造隙間要件に基づいて、レドーム102の占有領域を削減するように構成されてもよい。図1のレドーム102の大きさおよび形状は、レドーム102が、付着流を維持し、かつ/あるいは航空機100の飛行(例えば、巡航状態、および急降下状態)中に、レドーム102の後方部および/または後縁近くに分離流が生じる尤度を低減するようにさらに構成される。また、図1のレドーム102は、遷音速エリアルールの影響に関連して構成され、遷音速エリアルールの影響は、航空機100の第1のナセル110および第2のナセル112、ならびに/あるいは第1の翼106および第2の翼108の位置に対する、航空機100の機体104にあるレドーム102の位置に起因する。
図2は、外側モールド線204を有する、既知のレドーム202であって、既知のレドーム202の後方部206近くに分離流が生じている、既知のレドーム202の側面図である。図示されている図2の例において、既知のレドーム202は、航空機の機体の上面(例えば、図1の航空機100の、機体104の上面122)に取り付けられる。図2の既知のレドーム202の、外側モールド線204の縦方向の形状は、後縁208を有する、既知のレドーム202の後方部206と、後方部206の反対側に配置されて前縁212を有する、既知のレドーム202の前方部210と、後方部206と前方部210との間に延びる、既知のレドーム202の中央部214とによって画定される。図2に示すように、既知のレドーム202の前方部210、および中央部214近くの、例示的な1組の組織化された気流線218は付着流を示し、既知のレドーム202の後方部206近く、かつ/またはその後部にある、例示的な1組の無秩序かつ/または乱れた気流線220は分離流を示す。したがって、図2の既知のレドーム202の外側モールド線204は、既知のレドーム202の後方部206、および/または後縁208近くに分離流の形成を引き起こす、かつ/または形成する結果となる。
図示されている図2の例において、分離流の位置および範囲は、一部には、閉角度216に起因し、閉角度216は、既知のレドーム202が取り付けられた航空機の機体の上面に対する、既知のレドーム202の後方部206に関連付けられる。図2の閉角度216は、上面122と、既知のレドーム202の後縁208近くの、既知のレドーム202の後方部206のおおよその斜面との間の角度として測定される(例えば、接線の傾斜は、後縁208近くの、既知のレドーム202の後方部206と交差する)。図示されている図2の例では、閉角度216は約37度(37°)である。図2の既知のレドーム202が取り付けられた航空機(例えば、図1の航空機100)の飛行(例えば、巡航状態、および/または急降下状態)中に、図2に示す分離流が生じる場合がある。既知のレドーム202の後方部206近くに分離流が存在することにより、航空機の抗力が増加し、かつ気流が不安定なために、局所的な振動、またはバフェティングが生じる可能性が高くなる。
図3は、図2の既知のレドーム202に比べて、図1のレドーム102の例示的な後方部306近くに分離流が生じる尤度を低減する、例示的な外側モールド線304を有する、図1の例示的なレドーム102の側面図である。図示されている図3の例において、レドーム102は、航空機の機体の上面(例えば、図1の航空機100の、機体104の上面122)に取り付けられる。図3のレドーム102の、外側モールド線304の縦方向の形状は、例示的な後縁308を有する、レドーム102の後方部306と、後方部306の反対側に配置されて例示的な前縁312を有する、レドーム102の例示的な前方部310と、後方部306と前方部310との間に延びる、レドーム102の例示的な中央部314とによって画定される。図3に示すように、レドーム102の前方部310、中央部314、および後方部306近くの、例示的な1組の組織化された気流線318は、付着流を示す。したがって、図3のレドーム102の外側モールド線304は、付着流を維持し、かつ/あるいはレドーム102の後方部306、および/または後縁308近くの分離流の尤度を低減する。
図示されている図3の例において、付着流は、一部には例示的な閉角度316に起因し、閉角度316は、レドーム102が取り付けられた航空機の機体の上面に対する、レドーム102の後方部306に関連付けられる。図3の閉角度316は、上面122と、レドーム102の後縁308近くの、レドーム102の後方部306のおおよその斜面との間の角度として測定される(例えば、接線の傾斜は、後縁308近くの、レドーム102の後方部306と交差する)。図示されている図3の例では、閉角度316は約17度(17°)である。図3のレドーム102が取り付けられた航空機(例えば、図1の航空機100)の飛行(例えば、巡航状態、および/または急降下状態)中に、図3に示す付着流が生じる場合がある。レドーム102の後方部306、および/または後縁308近くに付着流が存在し、かつ/あるいは分離流が存在しないことにより、航空機の抗力が減少し、かつ局所的な振動、またはバフェティングが生じる可能性が低くなる(例えば、排除される)。したがって、図2の既知のレドーム202の閉角度216に比べて、図3のレドーム102の閉角度316は、航空機に動作の改善(例えば、抗力の低下)をもたらす。
図1および図3のレドーム102における、外側モールド線304の閉角度316を構成および/または決定する手順について、図6A、図6B、図6C、および図6Dに関連してさらに後述する。いくつかの例において、図1および図3のレドーム102における、外側モールド線304の閉角度316を構成する手順は、レドーム102の占有領域を削減しながら、レドーム102、および/または図1および図3のレドーム102が取り付けられる航空機(例えば、図1の航空機100)に関する外板厚さ要件、アンテナからレドームまでのギャップ要件、通気および/または減圧要件、および/または他の構造隙間要件も満たすように、レドーム102の外側モールド線304の大きさおよび形状を構成する1つ以上の手順の後に、かつ/またはこれと同時に行われる。
図4は、図1の例示的な縦断面124に沿った、図1および図3の例示的なレドーム102の、例示的な外側モールド線304の断面図である。図4に示すように、レドーム102は、例示的な前部アンテナ402と、例示的な後部アンテナ404とを覆っている。前部アンテナ402は、例示的な前面406と、例示的な上面408とを有する。後部アンテナ404は、例示的な後面410と、例示的な上面412とを有する。図3に関連して前述したように、レドーム102の外側モールド線304の縦方向の形状は、後縁308を有する、レドーム102の後方部306と、前縁312を有する、レドーム102の例示的な前方部310と、後方部306と前方部310との間に延びる、レドーム102の中央部314とによって画定される。図示されている図4の例において、レドーム102の前方部310は、図4に距離「D1」で示されているように、レドーム102の前縁312から、前部アンテナ402の前面406まで、(例えば、x軸に沿って)縦方向に広がっている。レドーム102の中央部314は、図4に距離「D2」で示されているように、前部アンテナ402の前面406から、後部アンテナ404の後面410まで縦方向に広がっている。レドーム102の後方部306は、図4に距離「D3」で示されているように、後部アンテナ404の後面410から、レドーム102の後縁308まで、縦方向に広がっている。レドーム102の縦方向スパンの全体は、図4に示す距離D1と、D2と、D3との合計に等しい。
図4は、図1の例示的な縦断面124に沿った、図2の既知のレドーム202の、例示的な外側モールド線204を重ね合わせた断面図(仮想線で示す)をさらに含む。レドーム202の既知の実装では、図4に示す前部アンテナ402と、後部アンテナ404とは、代わりに仮想線で示され、かつ対応する参照符号402’および404’でそれぞれ示されているように配置される。したがって、図4のレドーム102とともに実装された場合の前部アンテナ402、および後部アンテナ404のそれぞれの位置は、図4の既知のレドーム202とともに実装された場合の前部アンテナ402’、および後部アンテナ404’に対応する位置に比べて、下方に(例えば、航空機100の機体104の上面122のより近くに)移動する。
前部アンテナ402、および後部アンテナ404を、図4に示すそのそれぞれの位置まで下げることにより、分離流が生じる結果となる、既知のレドーム202と関連した閉角度216に比べて、付着流をより維持しやすい方法で、(例えば、閉角度316で)レドーム102を閉鎖することが可能になる。また、前部アンテナ402、および後部アンテナ404を、図4に示すそのそれぞれの位置まで下げることにより、既知のレドーム202の前方部210の縦方向スパンに比べて、図4のレドーム102の前方部310の縦方向スパン(例えば、距離「D1」)を削減することが可能になり、これによってレドーム102の占有領域が削減される。
図5は、図1の第2の例示的な横断面126に沿った、図1、図3、および図4の例示的なレドーム102の、例示的な外側モールド線304の断面図である。第2の横断面126は、図1、図3、および図4のレドーム102の頂部および/または(例えば、z軸に沿った)最大垂直範囲と交差する。図5に示すように、レドーム102は、図4の前部アンテナ402を覆っている。図示されている図5の例において、前部アンテナ402は、上面408と、第1の例示的な側面502と、第1の側面502の反対側に位置する、第2の例示的な側面504とを有する。また、レドーム102は、図4の後部アンテナ404(図5には図示せず)、および複数の構造取付ラグ506を覆う。構造取付ラグ506は、レドーム102の1つ以上の部分を航空機の機体(例えば、図1の航空機100の機体104)に(例えば直接的に、または間接的に)取り付けることができる。
図5に示すように、レドーム102の外側モールド線304の横方向の形状は、第1の例示的な側縁510を有する、レドーム102の第1の例示的な側部508と、第1の側部508の反対側に配置されて第2の例示的な側縁514を有する、レドーム102の第2の例示的な側部512と、第1の側部508と第2の側部512との間に延びる、レドーム102の例示的な中央部516とによって画定される。図示されている図5の例において、レドーム102の第1の側部508は、図5に距離「D4」で示されているように、レドーム102の第1の側縁510から、前部アンテナ402の第1の側面502まで、(例えば、y軸に沿って)横方向に広がっている。レドーム102の中央部516は、図5に距離「D5」で示されているように、前部アンテナ402の第1の側面502から、前部アンテナ402の第2の側面504まで横方向に広がっている。レドーム102の第2の側部512は、図5に距離「D6」で示されているように、前部アンテナ402の第2の側面504から、レドーム102の第2の側縁514まで横方向に広がっている。レドーム102の横方向スパンの全体は、図5に示す距離D4と、D5と、D6との合計に等しい。
図5は、図2の既知のレドーム202の頂部および/または(例えば、z軸に沿った)最大垂直範囲と交差する横断面に沿った、図2の既知のレドーム202の、外側モールド線204を重ね合わせた断面図(仮想線で示す)をさらに含む。図5に示すように、既知のレドーム202の横方向の全スパンに比べて、レドーム102の(例えば、距離「D4」、「D5」、および「D6」の合計によって画定される)横方向の全スパンが削減されることにより、レドーム102の占有領域が削減される。
図示されている図4および図5の例において、レドーム102の大きさおよび形状(例えば、外側モールド線304)は、レドーム102の占有領域を削減しながら、レドーム102、およびレドーム102が取り付けられる航空機(例えば、図1の航空機100)に関連する、外板厚さ要件、アンテナからレドームまでのギャップ要件、通気および/または減圧要件、ならびに/あるいは他の構造隙間要件も満たすように、前部アンテナ402、後部アンテナ404、および構造取付ラグ506の大きさ、形状、および位置に基づいて構成される。例えば、通気、および/または減圧要件によって、レドーム102が、急速な減圧事象に応答して、所定の量の圧力を支持できることが定められ得る。外板厚さ要件によって、レドーム102が、前部アンテナ402近くに、少なくとも0.222インチの最小外板厚さと、0.244インチ未満の最大外板厚さとを有し、後部アンテナ404近くに、少なくとも0.263インチの最小外板厚さと、0.285インチ未満の最大外板厚さとを有することが定められ得る。アンテナからレドームまでのギャップ要件によって、レドーム102の任意の内面(例えば、外側モールド線304に対する内側モールド線)と、前部アンテナ402および/または後部アンテナ404の任意の表面との間に、少なくとも0.5インチの最小ギャップが存在しなければならないことが定められ得る。他の構造隙間要件によって、レドーム102の内面と、レドーム102によって覆われる他の構造(例えば、図5の構造取付ラグ506)との間に、同様の隙間要件が定められ得る。図1、および図3〜図5のレドーム102は、レドーム102の占有領域(例えば、外側モールド線304の縦方向範囲、および横方向範囲のそれぞれによって画定される)を削減しながら、前述した例示的な外板厚さ、アンテナからレドームまでのギャップ、通気および/または減圧、ならびに/あるいは構造隙間要件を満たすように構成される。
レドーム102の占有領域を削減しながら、前述した例示的な外板厚さ、アンテナからレドームまでのギャップ、通気および/または減圧、ならびに/あるいは構造隙間要件を満たすように、図1、および図3〜図5のレドーム102を構成することに加えて、レドーム102の閉角度316もまた、レドーム102が取り付けられる航空機(例えば、図1の航空機100)の飛行中に、付着流を維持し、かつ/あるいはレドーム102の後方部306、および/または後縁308近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成される。
図6Aは、図1、および図3〜図5の例示的なレドーム102の、例示的な外側モールド線304を構成することに関して評価した例示的な閉角度を示す、例示的なグラフ600である。図6のグラフ600は、外側モールド線304の第1の例示的な閉角度602、外側モールド線304の第2の例示的な閉角度604、および外側モールド線304の第3の例示的な閉角度606を示す。第1の閉角度602は約23度(23°)、第2の閉角度604は約20度(20°)、そして第3の閉角度606は約17度(17°)である。
図6Bは、図6Aの第1の例示的な閉角度602に対応する、第1の例示的な表面摩擦マップ608である。第1の表面摩擦マップ608は、マッハ約0.8のモデル化された飛行速度および/または航空機速度に対する、レドーム102の外側モールド線304にわたる、予測される表面摩擦を示す。第1の表面摩擦マップ608で、表面摩擦がない部分(例えば、表面摩擦値がゼロ)は分離流を示し、第1の表面摩擦マップ608で、表面摩擦がある部分(例えば、表面摩擦値がゼロ以外)は付着流を示す。図6Bの第1の表面摩擦マップ608に示すように、23度(23°)の第1の閉角度602では、レドーム102の後方部306および/または後縁308近くに、図6Bでは表面摩擦がないこと(例えば、表面摩擦値がゼロ)が示しているように、レドーム102の後方部306および/または後縁308近くに分離流が生じる。したがって、23度(23°)の第1の閉角度602は、レドーム102を構成するのに適切な選択ではない。
図6Cは、図6Aの第2の例示的な閉角度604に対応する、第2の例示的な表面摩擦マップ610である。第2の表面摩擦マップ610は、マッハ約0.8のモデル化された飛行速度および/または航空機速度に対する、レドーム102の外側モールド線304にわたる、予測される表面摩擦を示す。第2の表面摩擦マップ610で、表面摩擦がない部分(例えば、表面摩擦値がゼロ)は分離流を示し、第2の表面摩擦マップ610で、表面摩擦がある部分(例えば、表面摩擦値がゼロ以外)は付着流を示す。図6Cの第2の表面摩擦マップ610が示すように、20度(20°)の第2の閉角度604でも、レドーム102の後方部306および/または後縁308近くに、図6Cでは表面摩擦がないこと(例えば、表面摩擦値がゼロ)が示しているように、レドーム102の後方部306および/または後縁308近くに分離流が生じる。図6Cに示す分離流の範囲および/または程度は、図6Bに示すものほど重大ではないが、それでもなお分離流が存在する。したがって、20度(20°)の第2の閉角度604は、23度(23°)の第1の閉角度602よりは良い選択であるが、やはりレドーム102を構成するのに適切な選択とは言えない。
図6Dは、図6Aの第3の例示的な閉角度606に対応する、第3の例示的な表面摩擦マップ612である。第3の表面摩擦マップ612は、マッハ約0.8のモデル化された飛行速度および/または航空機速度に対する、レドーム102の外側モールド線304にわたる、予測される表面摩擦を示す。第3の表面摩擦マップ612で、表面摩擦がない部分(例えば、表面摩擦値がゼロ)は分離流を示し、第3の表面摩擦マップ612で、表面摩擦がある部分(例えば、表面摩擦値がゼロ以外)は付着流を示す。図6Dに示すように、17度(17°)の第3の閉角度606では、レドーム102の後方部306および/または後縁308近くに表面摩擦があること(例えば、表面摩擦値がゼロ以外)が示しているように、付着流を維持し、かつ/またはレドーム102の後方部306および/または後縁308近くの分離流の尤度を低減する。したがって、17度(17°)の第3の閉角度606は、レドーム102を構成するのに適切な選択である。実質的には、レドーム102の閉角度を、17度(17°)である第3の閉角度606よりも小さくすると、レドーム102の占有領域全体を構成すること(例えば、削減すること)に関して、負のトレードオフが生成される場合がある。例えば、10度(10°)の閉角度を実装すると、同様に付着流を維持し、かつ/またはレドーム102の後方部306および/または後縁308近くの分離流の尤度を低減できるが、閉角度をこの程度まで小さくすると、逆に、レドーム102の後方部306の縦方向スパン、および/または占有領域全体が実質的に増加する結果となる。レドームの占有領域を大きくすると、急速に減圧した場合に起こり得る、構造的な故障を軽減するために、通気要件が過大になる。したがって、外側モールド線304、および/または図1、および図3〜図5のレドーム102の望ましい閉角度(例えば、図3および図4の閉角度316)は、16度(16°)〜18度(18°)であり、好ましくは約17度(17°)である。
レドーム102の外板厚さ要件、アンテナからレドームまでのギャップ要件、通気および/または減圧要件、ならびに/あるいは他の構造隙間要件に基づいて、レドーム102の占有領域を削減しながら、同時に付着流を維持し、かつ/またはレドーム102の後方部306、および/または後縁308近くの分離流の尤度を低減するように、図1、および図3〜図5のレドーム102の大きさおよび形状(例えば、外側モールド線304)を構成することに加えて、レドーム102はさらに、航空機100の機体104上にあるレドーム102の位置に起因する、遷音速エリアルールの影響に関連して構成される。遷音速エリアルールによって、航空機の形状は、断面積ができるだけ平滑になるように変更すべきことが定められる。航空機(例えば、図1の航空機100)の設計に遷音速エリアルールを適用することにより、航空機の遷音速および超音速、具体的にはマッハ0.7〜マッハ1.2で生じる、抗力のレベルおよび/または数値が小さくなる。したがって、航空機の設計に遷音速エリアルールを適用することにより、速度マッハ0.7〜マッハ1.2で航行するときの航空機の動作が改善され、かつ/または利点がもたらされ得る。
図7は、図1の例示的な航空機100の横断面積を、航空機100の例示的な縦軸114に沿った位置の関数として示す、例示的なグラフ700である。グラフ700の、第1の例示的なプロット702は、図1および図3〜図5のレドーム102のない、航空機100の横断面積を示す。グラフ700の、第2の例示的なプロット704は、図1および図3〜図5のレドーム102がある、航空機100の横断面積を示す。レドーム102に関連する、例示的な影響部706は、レドーム102の前縁312と、レドーム102の後縁308との間の縦方向スパンとして定義される。図8は、図7の例示的な影響部706を中心にして、図7の例示的なグラフ700を拡大したグラフである。図7および図8のグラフ700に示すように、第1のプロット702の最大変化率(例えば、最大勾配)は、航空機100のナセル(例えば、図1および図7の第1のナセル110)と翼(例えば、図1および図7の第1の翼106)とに起因する、航空機100の横断面積の増加との関連で生じる。
図示されている図7および図8の例において、航空機のナセルおよび/または翼に対して、レドーム102が航空機100の機体104に取り付けられる位置(例えば、影響部706の位置)は、レドーム102のない航空機100の断面積の変化率に比べて、航空機100の横断面積の変化率を小さくするように、遷音速エリアルールに従って構成される。例えば、図1に関連して前述したように、第1のナセル110の、第1の前方環状面116は、(図7には図示されていない、第2のナセル112の、第2の前方環状面118とともに)第1の横断面120を画定する。図1の第2の横断面126は、レドーム102の頂部および/または最大垂直範囲と交差する。図7に示すように、レドーム102の縦方向スパンは、第1の横断面120と重なり、第2の横断面126は、第1の横断面120に対して位置合わせされる、かつ/またはほぼ同一平面にある。
前述した方法(例えば、第2の横断面126を第1の横断面120に位置合わせする)で、航空機100のナセル(例えば、第1のナセル110、および第2のナセル112)および/または翼(例えば、第1の翼106、および第2の翼108)に対して、レドーム102を機体104に配置することによって、レドーム102に関連する、影響部706の位置および/または配置は、レドーム102のない航空機100の断面積の変化率に比べて、航空機100の横断面の変化率を小さくするように構成される。例えば、図8に示すように、レドーム102の配置によって、影響部706内の第2のプロット704の勾配が変化し、影響部706内の第1のプロット702の、対応する勾配の変化に比べて、より平滑で、かつ/またはより緩やかになる。このような平滑化は、例えば、図8のグラフ700の、第1の例示的な平滑化領域802、および第2の例示的な平滑化領域804に見ることができる。図9は、図8の第1の例示的な平滑化領域802を中心にして、図8の例示的なグラフ700を拡大したグラフである。
図1および図3〜図5のレドーム102の前述の構成により、図2、図4、および図5の既知のレドーム202に代えてレドーム102を実装する航空機(例えば、図1の航空機100)は、動作が改善され、かつ/または利点がもたらされる。例えば、図2、図4、および図5の既知のレドーム202は、(例えば、x軸に沿って測定した)最大長が118.2インチ、(例えば、y軸に沿って測定した)最大幅が52.6インチ、そして(例えば、z軸に沿って測定した)最大高さが11.0インチである。図2、図4、および図5の既知のレドーム202の閉角度216は37.0度、ならびに図2、図4、および図5の既知のレドーム202の濡れ面積は、46.9平方フィートである。これに対し、レドーム102は、(例えば、x軸に沿って測定した)最大長が117.5インチ、(例えば、y軸に沿って測定した)最大幅が44.0インチ、そして(例えば、z軸に沿って測定した)最大高さが11.1インチである。図1、および図3〜図5のレドーム102の閉角度316は17.0度、図1、ならびに図3〜図5のレドーム102の濡れ面積は、40.5平方フィートである。レドーム102、および既知のレドーム202の、このような各パラメータに基づいて、既知のレドーム202の代わりにレドーム102を実装している航空機は、レドーム102の大きさ、形状、および位置に起因する、抗力の低減、および/または燃料燃焼の低減から、利益を得ることが期待される。
図10は、図1の例示的な航空機100と一体化される、図1、図3〜図5、および図7〜図9の例示的なレドーム102を構成する、例示的な方法1000を表すフローチャートである。図10の方法1000は、レドームの占有領域を削減しながら、レドームに関連する外板厚さ要件、アンテナからレドームまでのギャップ要件、通気および/または減圧要件、ならびに/あるいは他の構造隙間要件も満たすように、レドームの外側モールド線を構成するステップ(ブロック1002)から始まる。例えば、図4および図5に関連して前述したように、図1、図3〜図5、および図7〜図9のレドーム102の外側モールド線304は、レドーム102の占有領域を削減しながら、レドーム102、および/または図1の航空機100に関連する例示的な外板厚さ要件、例示的なアンテナからレドームまでのギャップ要件、ならびに例示的な通気および/または減圧要件も満たすように構成されてもよい。
図10の方法1000は、レドームの占有領域を削減しながら、航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度も低減するように、レドームの外側モールド線の閉角度を構成するステップをさらに含む(ブロック1004)。例えば、図1、図3〜図5、および図7〜図9のレドーム102の、外側モールド線304の閉角度316は、レドーム102の占有領域を削減しながら、図1の航空機100の飛行(例えば、巡航状態、および急降下状態)中に、レドーム102の後方部306、および/または後縁308近くに分離流が生じる尤度も低減するように構成されてもよい。いくつかの例において、閉角度は、約17度(17°)になるように構成されてもよい。いくつかの例において、航空機の飛行は、速度マッハ0.8を含んでもよい。
図10の方法1000は、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、レドームを航空機の機体に取り付けるステップをさらに含む(ブロック1006)。例えば、図1、図3〜図5、および図7〜9のレドーム102は、レドーム102のない航空機100の断面積の変化率に比べて、航空機100の断面積の変化率を小さくする位置で、図1の航空機100の機体104に取り付けられてもよい。いくつかの例において、レドーム102がこの位置に取り付けられると、レドーム102の縦方向スパンが、航空機100のナセル(例えば、図1の第1のナセル110の第1の前方環状面116)の前方環状面と重なる。いくつかの例において、ナセルの前方環状面は、第1の横断面(例えば、図1の第1の横断面120)を画定する。いくつかの例において、レドーム102がこの位置に取り付けられると、レドーム102の頂部と交差する第2の横断面(例えば、図1の第2の横断面126)は、第1の横断面とほぼ同一平面にある。ブロック1006の後は、図10の例示的な方法1000は終了する。
前述の内容から、開示するレドーム装置は、好適には、レドームの占有領域を削減するように、また、付着流を維持し、かつ/またはレドームが取り付けられる航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成された、閉角度を有する外側モールド線を含むことが理解されよう。また、本明細書で開示するレドーム装置は、好適には、レドームのない航空機の断面積の変化率に比べて、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機の機体に取り付けられるように構成され、これによって、遷音速エリアルールを満たす。前述の利点により、前述した既知のレドームに代えて本レドームを実装する航空機は、動作が改善され、かつ/または利益(例えば、抗力の低減、燃料燃焼の低減)がもたらされる。
いくつかの例において、航空機に取り付けられるレドームが開示される。いくつかの開示されている例において、レドームは、閉角度を有する外側モールド線を含む。いくつかの開示されている例において、閉角度は、レドームの占有領域を削減するように構成される。いくつかの開示されている例において、閉角度はまた、航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成される。いくつかの開示されている例において、レドームは、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機の機体に取り付けられる。
いくつかの開示されている例において、閉角度は、約17度である。いくつかの開示されている例において、飛行は、速度マッハ0.8を含む。
いくつかの開示されている例において、レドームがこの位置に取り付けられると、レドームの縦方向スパンが、航空機のナセルの前方環状面と重なる。いくつかの開示されている例において、ナセルの前方環状面は、第1の横断面を画定する。いくつかの開示されている例において、レドームがこの位置に取り付けられると、レドームの頂部と交差する第2の横断面は、第1の横断面とほぼ同一平面になる。いくつかの開示されている例において、レドームがこの位置に取り付けられると、レドームは、第1のアンテナと、第2のアンテナとを覆う。いくつかの開示されている例において、第2のアンテナは、航空機の機体に沿って、第1のアンテナの後部に配置される。
いくつかの開示されている例において、レドームの外側モールド線は、外板厚さ要件と、アンテナからレドームまでのギャップ要件とを満たすようにさらに構成される。
いくつかの例において、航空機が開示される。いくつかの開示されている例において、航空機は、閉角度を有する外側モールド線を含む、レドームを備える。いくつかの開示されている例において、閉角度は、レドームの占有領域を削減するように構成される。いくつかの開示されている例において、閉角度はまた、航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成される。いくつかの開示されている例において、レドームは、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機の機体に取り付けられる。
いくつかの開示されている例において、閉角度は、約17度である。いくつかの開示されている例において、飛行は、速度マッハ0.8を含む。
いくつかの開示されている例において、レドームの縦方向スパンは、航空機のナセルの前方環状面と重なる。いくつかの開示されている例において、ナセルの前方環状面は、第1の横断面を画定する。いくつかの開示されている例において、レドームの頂部と交差する第2の横断面は、第1の横断面とほぼ同一平面にある。いくつかの開示されている例において、レドームは、第1のアンテナと、第2のアンテナとを覆う。いくつかの開示されている例において、第2のアンテナは、航空機の機体に沿って、第1のアンテナの後部に配置される。
いくつかの例において、方法が開示される。いくつかの開示されている例において、本方法は、航空機のレドームの、外側モールド線の閉角度を構成するステップを含む。いくつかの開示されている例において、閉角度は、レドームの占有領域を削減するように構成される。いくつかの開示されている例において、閉角度はまた、航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成される。いくつかの開示されている例において、本方法は、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、レドームを航空機の機体に取り付けるステップを含む。
いくつかの開示されている例において、閉角度は、約17度である。いくつかの開示されている例において、飛行は、速度マッハ0.8を含む。
いくつかの開示されている例において、レドームがこの位置に取り付けられると、レドームの縦方向スパンが、航空機のナセルの前方環状面と重なる。いくつかの開示されている例において、ナセルの前方環状面は、第1の横断面を画定する。いくつかの開示されている例において、レドームがこの位置に取り付けられると、レドームの頂部と交差する第2の横断面は、第1の横断面とほぼ同一平面にある。いくつかの開示されている例において、レドームがこの位置に取り付けられると、レドームは、第1のアンテナと、第2のアンテナとを覆う。いくつかの開示されている例において、第2のアンテナは、航空機の機体に沿って、第1のアンテナの後部に配置される。
いくつかの開示されている例において、本方法は、外板厚さ要件と、アンテナからレドームまでのギャップ要件とを満たすように、レドームの外側モールド線を構成するステップをさらに含む。
また、本開示は、以下の項による実施形態を含む。
項1.航空機に取り付けられるレドームであって、レドームは、
閉角度を有する外側モールド線
を含み、閉角度は、レドームの占有領域を低減し、かつ航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成され、レドームは、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機の機体に取り付けられる。
項2.閉角度が、約17度である、項1に記載のレドーム。
項3.飛行が、速度マッハ0.8を含む、項1または2のいずれか一項に記載のレドーム。
項4.レドームが位置に取り付けられると、レドームの縦方向スパンが、航空機のナセルの前方環状面と重なる、項1〜3のいずれか一項に記載のレドーム。
項5.ナセルの前方環状面が、第1の横断面を画定し、レドームが位置に取り付けられると、レドームの頂部と交差する第2の横断面が、第1の横断面とほぼ同一平面になる、項4に記載のレドーム。
項6.レドームが位置に取り付けられると、レドームが、第1のアンテナおよび第2のアンテナを覆い、第2のアンテナが、航空機の機体に沿って、第1のアンテナの後部に配置される、項1〜5のいずれか一項に記載のレドーム。
項7.レドームの外側モールド線が、外板厚さ要件、およびアンテナからレドームまでのギャップ要件を満たすように構成される、項1〜6のいずれか一項に記載のレドーム。
項8.航空機であって、
閉角度を有する外側モールド線を含む、レドーム
を備え、閉角度は、レドームの占有領域を削減し、かつ航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成され、レドームは、航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機の機体に取り付けられる。
項9.閉角度が、約17度である、項8に記載の航空機。
項10.飛行が、速度マッハ0.8を含む、項8または9のいずれか一項に記載の航空機。
項11.レドームの縦方向スパンが、航空機のナセルの前方環状面と重なる、項8〜10のいずれか一項に記載の航空機。
項12.ナセルの前方環状面が、第1の横断面を画定し、レドームの頂部と交差する第2の横断面が、第1の横断面とほぼ同一平面になる、項11に記載の航空機。
項13.レドームが、第1のアンテナおよび第2のアンテナを覆い、第2のアンテナが、航空機の機体に沿って、第1のアンテナの後部に配置される、項8〜12のいずれか一項に記載の航空機。
項14.レドームの外側モールド線が、外板厚さ要件、およびアンテナからレドームまでのギャップ要件を満たすように構成される、項8〜13のいずれか一項に記載の航空機。
項15.航空機のレドームの、外側モールド線の閉角度を構成するステップであって、閉角度は、レドームの占有領域を削減し、かつ航空機の飛行中に、レドームの後方部近くに分離流が生じる尤度を低減する、閉角度を構成するステップと、
航空機の横断面積の変化率を小さくする位置で、航空機の機体にレドームを取り付けるステップと
を含む、方法。
項16.閉角度が、約17度である、項15に記載の方法。
項17.飛行が、速度マッハ0.8を含む、項15〜16のいずれか一項に記載の方法。
項18.レドームが位置に取り付けられると、レドームの縦方向スパンが、航空機のナセルの前方環状面と重なる、項15〜17のいずれか一項に記載の方法。
項19.ナセルの前方環状面が、第1の横断面を画定し、レドームが箇所に取り付けられると、レドームの頂部と交差する第2の横断面が、第1の横断面とほぼ同一平面にある、項18に記載の方法。
項20.外板厚さ要件と、アンテナからレドームまでのギャップ要件とを満たすように、レドームの外側モールド線を構成するステップをさらに含む、項15〜19のいずれか一項に記載の方法。
いくつかの例示的な方法、装置、および製品が、本明細書で開示されたが、本特許の対象範囲は、これに限定されない。むしろ本特許は、適正に本特許の請求項の範囲内にある、全ての方法、装置、および製品を包含する。
100 航空機
102 レドーム
104 機体
106 第1の翼
108 第2の翼
110 第1のナセル
112 第2のナセル
114 縦軸
116 第1の前方環状面
118 第2の前方環状面
120 第1の横断面
122 上面
124 縦断面
126 第2の横断面
128 位置および/または点
130 座標系
202 レドーム
204 外側モールド線
206 後方部
208 後縁
210 前方部
212 前縁
214 中央部
216 閉角度
218 気流線
220 気流線
304 外側モールド線
306 後方部
308 後縁
310 前方部
312 前縁
314 中央部
316 閉角度
318 気流線
402 前部アンテナ
402’ 前部アンテナ
404 後部アンテナ
404’ 後部アンテナ
406 前面
408 上面
410 後面
412 上面
502 第1の側面
504 第2の側面
506 構造取付ラグ
508 第1の側部
510 第1の側縁
512 第2の側部
514 第2の側縁
516 中央部

Claims (13)

  1. 航空機(100)に取り付けられるレドーム(102)であって、前記レドームは、
    閉角度(316)を有する外側モールド線(304)を含み、前記閉角度(316)は、前記レドーム(102)の占有領域を削減し、かつ前記航空機(100)の飛行中に、前記レドーム(102)の後方部(306)近くに分離流が生じる尤度を低減するように構成され、前記レドーム(102)は、前記航空機(100)の横断面積の変化率を小さくする位置で、前記航空機(100)の機体(104)に取り付けられる、
    レドーム(102)。
  2. 前記閉角度(316)が、約17度である、請求項1に記載のレドーム(102)。
  3. 飛行が、マッハ0.8の速度を含む、請求項1または2に記載のレドーム(102)。
  4. 前記レドーム(102)が前記位置に取り付けられると、前記レドーム(102)の縦方向スパンが、前記航空機(100)のナセル(110、112)の前方環状面(116、118)と重なる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のレドーム(102)。
  5. 前記ナセル(110、112)の前記前方環状面(116、118)が、第1の横断面(120)を画定し、前記レドーム(102)が前記位置に取り付けられると、前記レドーム(102)の頂部と交差する第2の横断面(126)が、前記第1の横断面(120)とほぼ同一平面になる、請求項4に記載のレドーム(102)。
  6. 前記レドーム(102)が前記位置に取り付けられると、前記レドーム(102)が、第1のアンテナおよび第2のアンテナを覆い、前記第2のアンテナが、前記航空機の前記機体(104)に沿って、前記第1のアンテナの後部に配置される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のレドーム(102)。
  7. 前記レドーム(102)の前記外側モールド線(304)が、外板厚さ要件、およびアンテナからレドームまでのギャップ要件を満たすように構成される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のレドーム(102)。
  8. 航空機(100)のレドーム(102)の外側モールド線(304)の閉角度(316)を構成するステップであって、前記閉角度(316)は、前記レドーム(102)の占有領域を削減し、かつ前記航空機(100)の飛行中に、前記レドーム(102)の後方部近くに分離流が生じる尤度を低減する、ステップと、
    前記航空機(100)の横断面積の変化率を小さくする位置で、前記航空機(100)の機体(104)に前記レドーム(102)を取り付けるステップと
    を含む、方法。
  9. 前記閉角度(316)が、約17度である、請求項8に記載の方法。
  10. 飛行が、マッハ0.8の速度を含む、請求項8または9に記載の方法。
  11. 前記レドーム(102)が前記位置に取り付けられると、前記レドーム(102)の縦方向スパンが、前記航空機(100)のナセル(110、112)の前方環状面(116、118)と重なる、請求項8〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記ナセル(110、112)の前記前方環状面(116、118)が、第1の横断面(120)を画定し、前記レドーム(102)が前記位置に取り付けられると、前記レドーム(102)の頂部と交差する第2の横断面(126)が、前記第1の横断面(120)とほぼ同一平面上にある、請求項11に記載の方法。
  13. 外板厚さ要件と、アンテナからレドームまでのギャップ要件とを満たすように、前記レドーム(102)の前記外側モールド線(304)を構成するステップをさらに含む、請求項8〜12のいずれか一項に記載の方法。
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