JP2018187807A - 印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクリボンの搬送において、搬送力を適切に制御することにより、インクリボンへのダメージやジャムを防止することが可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】インクリボンのインクを用紙に印刷するサーマルヘッドと、サーマルヘッドに供給されるインクリボンを搬送するリボン搬送手段と、用紙を搬送するための用紙搬送手段と、インクリボン搬送手段によるインクリボンの搬送を制御する制御手段と、を有し、制御手段は、用紙の後端部の印刷時には、第1の力(F1)よりも小さい第2の力(F2)でインクリボンを搬送するように制御し、用紙への印刷完了後に第1の力(F1)でインクリボンを搬送するように制御することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、サーマルヘッドを用いてインクリボンのインクを印刷する印刷装置に関するものである。
近年、デジカメ等で得られた画像データから、簡単に印画物を得るための印刷装置が普及している。従来、これらの印刷装置では、高画質な画像記録が得られる方法としてサーマルヘッドを用いる熱転写記録方法が用いられている。その中でも、高画質な画像記録が得られるものとして昇華型熱転写記録技術が知られており、当該技術による印刷装置としてサーマルプリンタがある。
サーマルヘッドはライン状に複数の発熱素子(抵抗素子)が配列されており、これらの発熱素子を選択的に通電しインクリボンに塗布されて保持されている単数色または複数色分の染料を用紙に転写することにより、印画が行われる。印刷後の画像の保護を目的としてあらかじめ、インクリボンに準備されたオーバーコート面を染料転写後の画像上に引き続いて転写することにより、画像上にオーバーコート層を形成することが行われている。
更に、サーマルプリンタの中には、用紙における先端から後端まで、あるいは左端から右端まで用紙全体面まで染料が転写される「ふちなし印刷」が可能なものもある。「ふちなし印刷」の場合、用紙の縁まで万遍なくインクが転写されるべく、用紙先端への転写直前や後端への転写直後においてもインクリボンに対しサーマルヘッドから熱が加わる。その場合、用紙が直下にない状態でインクリボンに熱が加わり、直下にある場合と比べてインクリボンは熱のダメージを受けやすい。
また、サーマルプリンタではインクリボンを巻き取りながら転写が行われるため、インクリボンに巻き取る力が加わる。それゆえ、「ふちなし印刷」での用紙先端への転写直前と用紙後端への転写直後においては、熱のダメージをより強く受けている箇所に対して巻き取りによる力が加わるため、インクリボンが切れやすくなる。
インクリボンが切れるという現象を回避すべく、用紙先端あるいは用紙後端への転写時には、サーマルヘッドへの通電量を本来必要な量よりも低下させることで、インクリボンの熱ダメージを抑制することができる。しかし、この場合は、用紙先端あるいは用紙後端の印刷結果が所望の濃度よりも低くなってしまう。
これに対し、特許文献1では、インクリボンを巻き取る力を用紙先端側の印刷開始から所定期間の間では弱め、その後の転写中に巻き取る力を強めることが記載されている。
特開平11−170584号公報
しかし技術文献1に記された技術では、用紙への転写後には、巻き取る力が弱くなっているため、インクリボンのジャムや、しわが起こってしまうことがある。特に、搬送方向下流側に用紙搬送ローラがある場合、インクリボンの巻き取り力が小さいと、インクリボンが用紙搬送ローラに巻き付くことによるジャムが発生する可能性が高くなってしまう。
そこで、本発明の目的は、インクリボンの搬送において、搬送力を適切に制御することにより、インクリボンへのダメージやジャムを防止することが可能な印刷装置を提供することである。
上述の目的を達成するため、本発明の印刷装置は、
インクリボンのインクを用紙に印刷するサーマルヘッドと、サーマルヘッドに供給されるインクリボンを搬送するリボン搬送手段と、用紙を搬送するための用紙搬送手段と、インクリボン搬送手段によるインクリボンの搬送を制御する制御手段と、を有し、制御手段は、用紙の後端部の印刷時には、第1の力よりも小さい第2の力でインクリボンを搬送するように制御し、用紙への印刷完了後に第1の力でインクリボンを搬送するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、用紙の先端から後端まで所望の濃度を維持しながら、転写の際にインクリボンが切れる可能性を低減させることが可能なサーマルプリンタを提供することができる。
サーマルプリンタの斜視図 インクリボンの構成を示す図 サーマルプリンタの断面を示す図 サーマルプリンタのブロック図 サーマルプリンタの印刷動作フローを示す図 転写時のサーマルプリンタの動作状態を示したタイミングチャート図 転写時の用紙、インクリボン、サーマルヘッド、ベルトの状態を示す模式図 インクリボンの下流搬送ローラへの巻き付き状態を示す模式図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
以下、図1〜図8を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの斜視図である。
101はサーマルプリンタであり、102はインクリボンカセット、103は用紙トレイ、104は側面カバー、105はフロントカバーである。側面カバー104を手前側に開くことで使用可能となる挿入口があり、インクリボンカセット102は当該挿入口を介してサーマルプリンタ101への装填、サーマルプリンタ101からの抜取りが可能となる。インクリボンカセット102は後述のインクリボンRを組み込んだ筐体であり、インクリボンRをサーマルプリンタに装填する補助の役割を果たす。用紙トレイ103は、フロントカバー105を手前に開くことで使用可能となる挿入口を介して着脱される。また、用紙トレイ103はスタック部103aを備えており、ここで印刷完了に伴い排紙された用紙の蓄積が可能となる。
次に、図2を用いてインクリボンカセット102に組み込まれるインクリボンRの構成について説明する。図2は本発明の実施形態に係るインクリボンの構成を示す図であり、一画面の印刷に用いられる部分を示す。201は染料塗布面であり、例えばYellow、Magenta、Cyanといった複数色の面を有することが可能である。202は保護膜塗布面であり、1枚の画像について染料塗布面201の転写が全て終了したのち転写される。203は先頭マーカであり、一枚の画像について最初の染料塗布面の転写開始位置を検知するのに用いられる。204はマーカであり、2色目以降の染料塗布面、保護膜塗布面202の転写位置を検知するのに用いられる。
次に、サーマルプリンタ101、インクリボンカセット102、および用紙トレイ103の構成要素に関し、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの断面を示す図である。尚、本発明の形態に直接寄与しない要素については説明を割愛する。Rはインクリボンであり、インクリボンカセット102に収納された状態でサーマルプリンタ101に装填される。インクリボンRの両端はそれぞれ巻取りボビン308と供給ボビン309とに固定されており、未使用部分のインクリボンRは供給ボビンに巻き回されいる。巻取りボビン308を回転させることにより、供給ボビン309からインクリボンRを引き出し、サーマルヘッド301に未使用部分のインクリボンRが供給される。Pは用紙であり、用紙トレイ103に装填されている。用紙トレイ103から給紙ローラ314によりサーマルプリンタ101内に用紙Pが給紙され、サーマルプリンタ101に繰り出される。
301はサーマルヘッドであり、複数の発熱素子から構成される。当該発熱素子からの熱により、インクリボンRの染料層塗布面201から染料、保護膜塗布面202から保護膜成分が用紙Pに対し転写される。サーマルヘッド301の発熱素子が配置される面がインクリボンRの背面に接する形となる。302はプラテンであり、サーマルヘッド301に対向して配置される。303はベルト、304はベルト搬送ローラであり、ベルト303はベルト搬送ローラ304の回転により搬送される。用紙Pはサーマルプリンタ101内ではベルト303上に位置し、搬送されるベルト303を介しながらサーマルプリンタ101内を移動する。305はテンションローラであり、ベルト303の張力を所望に制御する。306は用紙上流搬送ローラ、307は用紙下流搬送ローラであり、用紙Pをベルト303とで挟み自身が回転することにより、用紙Pがベルト303と共に移動する。308は巻き取りボビンであり、インクリボンカセット102がサーマルプリンタ101に装着されると、サーマルプリンタ101に設けられた回転軸部316と巻き取りボビン308とが係合する。そして、巻き取りボビン308は、回転軸部316を介して巻取りモータ410の駆動力を受けて回転し、インクリボンRを巻き取る。309は供給ボビンであり回転可能に構成されている。巻き取りボビン308が回転すると、回転により発生するインクリボンRの張力により、供給ボビン309も回転する。310は剥離板であり、インクリボンRを用紙Pから剥離させる。311は用紙検出センサであり、用紙Pの通過を光学的に検知する。
312は用紙押上げ部であり、用紙トレイ103を構成する部材の一つである。これは、用紙Pがサーマルプリンタ101へ給紙される際に用紙を押し上げる。
313は押上げ部であり、サーマルプリンタ101側から用紙押上げ部312を下部から押し上げる部材である。
314は給紙ローラであり、用紙押上げ部312及び押上げ部313により押し上げられた用紙Pをサーマルプリンタ101へ繰り出す。
315はマーカ検出センサであり、インクリボンRの巻取り中に通過する先頭マーカ203ないしマーカ204を光学的に検知する。
次に、図4を用いて、本発明の実施形態に係るサーマルプリンタのシステム構成について説明する。図4は本発明の実施形態に係るサーマルプリンタのブロック図である。
401はサーマルプリンタのシステム制御や演算処理を行うCPUである。402はROMであり、サーマルプリンタのシステム制御用プログラムを格納する。CPU401はROM402からプログラムを読み込んで、読み込んだプログラムに基づいて各部の制御を行う。403はRAMであり、データ処理の作業用に画像データを一時的に保存する等の目的で用いられる。CPU401、ROM402、RAM403で構成される部分を、本サーマルプリンタの各制御を主に処理する主制御部404とする。
405は画像処理部であり、デジタルカメラや携帯端末などから送られてきた画像データ、または、記憶媒体から読み出した画像データの画像処理を行う。ここでは、画像データに対する解凍処理、使用用紙に応じたリサイズ処理、画像補正処理等の各種画像処理が行われ、画像処理が施された画像データに基づいて印画用の印刷データが生成される。
406はサーマルヘッド制御部であり、ここでは画像処理部405で生成された印刷データを電気信号に変換し、サーマルヘッド301に出力する。サーマルヘッド301は電気信号を熱エネルギーに変換して、インクリボンの染料を用紙に転写する。
407はプラテン位置駆動モータであり、転写時にはプラテン302をサーマルヘッド301に押圧される状態にし、転写時以外はプラテン302をサーマルヘッド301から離間した状態にするために、プラテン302の位置を制御する。
408はプラテン位置制御部であり、プラテン位置駆動モータ407の駆動を制御する。
409はセンサ制御部であり、マーカ検出センサ315や用紙検出センサ311の駆動を制御する。
410は巻取りモータであり、巻取りボビン308によりインクリボンを巻き取るために巻取りボビン308を回転駆動させる。具体的には、巻取りモータ410には回転軸部316が連結されており、巻取りモータ410を駆動すると回転軸部316が回転し、回転軸部316に係合されている巻取りボビン308が回転する。巻取りモータ410は、PWM制御によりデューティ比を変更して巻取りトルクを変化させ、インクリボンRを搬送するための巻取り搬送力を変更することが可能である。
411はベルト搬送モータであり、ベルト搬送ローラ304を駆動し、搬送ベルト303を回転させて用紙を搬送させる。
412はモータ制御部であり、巻取りモータ410、ベルト搬送モータ411の駆動を制御する。
次にサーマルプリンタ101の印刷に関わる動作を、図5を用いて説明する。図5は本実施形態に係るサーマルプリンタの印刷動作フローを示す図である。尚、ここでは、染料塗布面としてYellow、Magenta、Cyanの3面と保護膜塗布面の転写が行われる場合について説明する。ユーザにより印刷の指定がなされたのち、用紙Pが用紙トレイ103から給紙される(S501)。ここでは、用紙押上げ部312及び押上げ部313により用紙トレイ103に積載された用紙が押し上げられ、最上位にある用紙1枚が給紙ローラ314によりサーマルプリンタ101へ繰り出される。
給紙後、用紙Pの先端Tが印刷待機位置に到達するまで用紙Pを搬送する(S502)。ここでは、用紙Pの後端Eがまず用紙下流搬送ローラ307とベルト303により挟まれ、ベルト搬送ローラ304の回転により搬送されるベルト303と用紙下流搬送ローラ307の回転により、用紙Pは図3中の矢印A方向(給紙方向)へ搬送される。後端Eはサーマルヘッド301とプラテン302との間、用紙検出センサ311を順に通過し、やがて用紙上流搬送ローラ306に到達する。用紙検出センサ311の通過時には後端Eが検出される。引き続き、用紙Pは、用紙上流搬送ローラ306とベルト303に挟まれ、ベルト搬送ローラ304の回転により搬送されるベルト303と用紙上流搬送ローラ306の回転により搬送される。用紙Pの先端Tが用紙検出センサ311を通過し、先端Tが用紙検出センサ311により検出されるまで矢印A方向へ搬送される。その際に先端Tが到達した位置が印刷待機位置であり、当該位置はサーマルヘッド301内の発熱素子よりも上流側に規定される。
次に、この後転写されるインクリボンRの面を識別するマーカがマーカ検出センサ315により検出される(S503)。ここでは、マーカが検知されるまで、巻取りモータ410を駆動させ、インクリボンRが巻取りボビン308により巻きる。
その後サーマルヘッド301とプラテン302が押圧された状態となる(S504)。ここではプラテン一駆動モータ407によりプラテン302をサーマルヘッド301方向へ上昇させることで、押圧された状態を実現させる。その押圧状態が実現したのち、Yellow面の用紙Pへの転写が行われる(S505)。インクを転写する間、つまり印刷時は、用紙Pは、用紙上流搬送ローラ306の回転とベルト303の搬送により下流方向へ、つまり図3中の矢印B方向(用紙搬送方向)へ搬送される。用紙Pの先端Tが用紙下流搬送ローラ307に到達すると、用紙Pは用紙下流搬送ローラ307とベルト303により挟まれ、ベルト303の搬送と用紙下流搬送ローラ307の回転によりさらに矢印B方向へ搬送される。転写完了後、プラテン302がサーマルヘッド301から離間される(S506)。ここでは、プラテン302をサーマルヘッド301と反対の方向へ下降させることで、離間された状態を実現させる。次に、リターン動作として、用紙Pの先端Tが印刷待機位置に到達するまで図3に示す矢印A方向に用紙Pが搬送される(S507)。続いて、インクリボンRのマーカ検知がS503同様になされ(S508)、S504同様にサーマルヘッドがプラテンを押圧したのち(S509)、Magenta面の用紙Pへの転写が行われる(S510)。転写完了後、S506同様の離間動作(S511)、S507同様のリターン動作(S512)が実行される。以降、同様の動作がCyan面、保護膜塗布面についても同様のことが行われ(S513〜S521)、S521での離間動作後は、用紙Pがスタック部103a上に排紙され(S522)、印刷動作が完了する。
ここで、S505、S510、S515、S520における転写の詳細な挙動について、図6、図7を用いて説明する。図6は、本実施例に係るサーマルプリンタの転写時における状態を示したタイミングチャート図である。このタイミングチャートは、サーマルヘッド301のプラテン302に対する押圧と離間、用紙Pの下流方向への搬送と停止、インクリボンRの巻取りボビン308による巻取り搬送力(巻取りトルク)、サーマルヘッド301による通電の有無、を示している。当タイミングチャートでは水平方向で時間の経過を示し、矢印Dの方向にすすむにつれ時間が経過し、転写が進むことを意味する。図6中のS、(a)〜(i)はタイミングを示す。また、図7は本実施例に係るサーマルプリンタの、転写時における用紙、インクリボン、サーマルヘッド、ベルトの状態を示す模式図である。図7(a)〜(g)はそれぞれ、図6中(a)〜(g)に示す各タイミングでのサーマルヘッド301、ベルト303、用紙下流搬送ローラ307、用紙P、インクリボンRの状態を示す模式図である。図7(a)〜(g)における700は発熱体であり、サーマルヘッド301を構成し、インクリボンRの転写においてはここから熱が発せられる。
転写動作は、タイミングSにて、ヘルト搬送モータ411を駆動させ、ベルト搬送ローラ304の回転により、搬送されるベルト303と用紙上流搬送ローラ306による、用紙Pの用紙下流搬送ローラ307に向けての搬送が開始される。さらに、タイミングSでは、巻取りモータ410を駆動させ、インクリボンRの巻取りボビン308による巻き取りが開始される。その後、タイミング(a)にてサーマルヘッド301への通電が開始され、用紙Pの先端Tが発熱体700に到達するタイミング(b)にて用紙Pの先端Tに転写がなされる。このように先端Tがサーマルヘッド301に到達する直前から通電が開始される為、先端Tに確実に染料ないし保護膜成分が転写される。タイミング(c)にて先端Tが下流搬送ローラ307に到達する。タイミング(c)は、タイミング(a)から所定期間t1だけ経過したタイミングとして定義することが可能である。タイミング(d)はタイミング(c)から規定時間t2だけ転写が進んだタイミングとし、このタイミングにおける用紙P上のサーマルヘッド301による通電がなされている箇所を図7(d)中、Mとする。タイミング(e)にて用紙Pの後端Eに対し転写がなされ、タイミング(f)にてサーマルヘッド301への通電が完了する。後端Eがサーマルヘッド301に到達してからも所定期間まで通電が実行されるため、用紙Pの後端Eに対して確実に染料の転写がなされる。タイミング(g)にて用紙Pにおける先述Mの位置が下流搬送ローラ307に到達し、タイミング(h)にて後端Eが下流搬送ローラ307に到達する。タイミング(g)は、タイミング(d)から所定期間t3だけ経過したタイミングとすることが可能である。タイミング(i)にて、インクリボンRの巻取りが終了する。
次に、転写動作中における、インクリボンRの巻取り力を制御する方法について説明する。ここでは、PWM方式にてモータ制御部412が巻取りモータ410を駆動させる方式を採用した場合について説明するが、当該巻取り力制御の方法はこれに限られるものではない。
インクリボンRの巻取りは、タイミングSにてインクリボンRを巻き取るのに必要最小限の巻取り搬送力F2で開始される。このとき、モータ制御部412がデューティ比D2にて巻取りモータ410を駆動させることで、巻取り搬送力F2を実現させる。タイミング(a)、タイミング(b)においても、インクリボンRの巻取り搬送力F2が維持されるべく、モータ制御部412が巻取りモータ410をデューティ比D2で駆動させる。このように、サーマルヘッド301による印刷開始時には、先端Tを含む用紙の先端部の領域では、必要最小限の巻取り力F2で巻取りボビン308によりインクリボンRが搬送されるように、巻取りモータ410を駆動させる。これは、用紙Pの先端Tへの転写の直前直後において、熱が加わり、かつインクリボンRを巻き取る力が強いことによるインクリボンRの切断を回避することを目的としている。その後、タイミング(c)に達するまでには、モータ制御部412が巻取りモータ410を駆動させる為のデューティ比をD1(D1>D2)に到達させる。これにより、タイミング(c)に達するまでに、F2であったインクリボンRの巻取り力をF1まで到達させる。F1とは、なるべく強く、かつインクリボンRに発生する皺を回避できる力であり、F1>F2が成立する。用紙の先端部でのインクリボンRの巻取り力F2とし、その後すぐに巻取り力F1に変更することにより、用紙先端印刷時のインクリボンRの切断を回避し、かつその後の印刷時のインクリボンRへの皺の発生を防ぐことができる。
タイミング(c)以降、F1の力でインクリボンRを巻き取りながら転写がすすんだのち、タイミング(d)において、モータ制御部412は、巻取りモータ410を駆動させるデューティ比をD2へ向けて低下させ始める。これにより、インクリボンRを巻き取る力のF1からF2への低下が開始する。そして、タイミング(e)に達するまでには、モータ制御部412は巻取りモータ410をデューティ比D2で駆動させることで、インクリボンRを巻き取る力をF2に到達させる。タイミング(f)においても、モータ制御部412は巻取りモータ410をデューティ比D2で駆動させ、インクリボンRの巻取り搬送力F2が維持される。これは、タイミング(e)からタイミング(f)、つまり用紙Pの後端Eを含む用紙の後端部への印刷時と、後端Eへの印刷後、つまり、用紙Pへの印刷完了後から所定期間経過するまで、インクリボンRは巻取り搬送力F2で搬送される。用紙Pの後端Eへの転写直前直後において、熱が加わり、かつインクリボンRを巻き取る力が強いことによるインクリボンRの切断を回避することを目的とする。
その後、タイミング(g)に達するまでには、モータ制御部412は巻取りモータ410をデューティ比D1で駆動させ、タイミング(f)にてF2であったインクリボンRの巻取り力を、タイミング(g)に到達するまでにF1まで上昇させる。その後タイミング(i)に至るまで、モータ制御部412は巻取りモータ410をデューティ比D1で駆動させ、インクリボンRを巻き取る巻取り搬送力F1が維持される。タイミング(g)においてインクリボンRを巻き取る力がF1に到達すべき理由について、図8を用いて説明する。図8は、下流搬送ローラ307にインクリボンRが巻き付いてしまう場合の模式図である。タイミング(d)にてサーマルヘッド301に接していた用紙P上の点Mが下流搬送ローラ307に到達するタイミング(g)において弱い巻取り搬送力F2のままだと、インクリボンRが用紙Pから剥離しきれないまま下流搬送ローラ307に到達する可能性がある。インクリボンRが用紙Pから剥離しきれないまま点Mが下流搬送ローラ307に到達した場合、図8に示すように、インクリボンRが下流搬送ローラ307に巻き付き、この巻き付きは用紙Pのジャムを発生させる。それゆえ、タイミング(g)においては確実にインクリボンRを巻き取る力をF1にする必要がある。
なお、F1とF2の間での巻取り力の変化は漸減、あるいは漸増が好ましい。なぜなら、急激な巻取り力の変化はインクリボンRにダメージを与えやすい為である。
(その他の実施形態)
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。

Claims (7)

  1. インクリボンのインクを用紙に印刷するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに供給されるインクリボンを搬送するインクリボン搬送手段と、
    前記用紙を搬送するための用紙搬送手段と、
    前記インクリボン搬送手段によるインクリボンの搬送を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、用紙の後端部の印刷時には、第1の力よりも小さい第2の力で前記インクリボンを搬送するように制御し、前記用紙への印刷完了後に前記第1の力で前記インクリボンを搬送するように制御することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記用紙への印刷完了後の所定期間は前記サーマルヘッドへの通電が行われ、
    前記制御手段は、印刷完了後に前記サーマルヘッドへの通電が行われてるときに、前記第1の力から前記第2の力での搬送に変更するように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記用紙への印刷完了後の所定期間は前記サーマルヘッドへの通電が行われ、
    前記制御手段は、前記所定期間が経過し、前記サーマルヘッドへの通電が停止された後に、前記第2の力から前記第1の力での搬送に変更するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記用紙搬送手段は、前記サーマルヘッドに対して印刷時の用紙搬送方向の下流側に設けられた下流搬送ローラを含み、
    前記制御手段は、前記用紙の後端が前記下流搬送ローラを通過する前に、前記第2の力から前記第1の力での搬送に変更するように制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記制御手段は、前記用紙の先端の印刷開始時には、第1の力で前記インクリボンを搬送するように制御し、前記用紙の先端において所定期間搬送させた後に、前記第2の力で搬送されるように変更することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記制御手段は、インクリボンを搬送させるための前記インクリボン搬送手段のトルクを変更することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. インクリボンのインクを用紙に印刷するサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドに供給されるインクリボンを搬送するインクリボン搬送手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
    前記インクリボン搬送手段により第1の力で前記インクリボンを搬送する第1の制御工程と、
    前記用紙の後端部の印刷時に、前記第1の力から、前記第1の力よりも小さい第2の力で前記インクリボンを搬送するように変更する第2の制御工程と、
    前記用紙への印刷完了後に、前記第2の力から、前記第1の力で前記インクリボンを搬送するように変更する第3の制御工程と、
    を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
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