JP2018187587A - 曝気風量制御装置及び曝気風量制御方法 - Google Patents

曝気風量制御装置及び曝気風量制御方法 Download PDF

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祐太 大西
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理 山中
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Ryo Nanba
諒 難波
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卓巳 小原
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祐一 中川
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由紀夫 平岡
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Abstract

【課題】微生物の働きによって水を浄化する水処理プロセスにおいて、曝気風量をより精度よく調整することができる曝気風量制御装置及び曝気風量制御方法を提供することである。【解決手段】実施形態の曝気風量制御装置は、評価量取得部と、極値制御部と、曝気風量制御部とを持つ。評価量取得部は、曝気装置を備えた生物反応槽を有する水処理設備から、この水処理設備の運転又は運用に関する評価量を示す情報を取得する。極値制御部は、前記評価量を示す情報に基づいて極値制御を実行することによって、前記評価量を最適値に近づけるように前記曝気装置の曝気風量の目標値を決定する。曝気風量制御部は、前記目標値に追従するように前記曝気装置の曝気風量を制御する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、曝気風量制御装置及び曝気風量制御方法に関する。
従来、標準活性汚泥法により水を浄化する水処理プロセスが実現されている。標準活性汚泥法は、ブロワなどの送風機によって処理対象の水(以下「被処理水」という。)に空気を供給する(曝気)ことで好気性微生物を活性化し、活性化した好気性微生物の働きによって被処理水中の有機物を分解する方法である。この標準活性汚泥法による水処理プロセスの目的は、主に被処理水中の窒素及びリンを除去することにある。このような水処理プロセスにおいて、被処理水に対する曝気風量は、窒素及びリンの除去率を向上又は低下させる重要な要素となる。しかしながら、従来の曝気風量制御装置では、被処理水に対する曝気風量を適切に制御することができない場合があった。
例えば、標準活性汚泥法による水処理プロセスの適用例として、嫌気領域と好気領域とを調整可能な有機排水処理装置が提案されている。しかしながら、従来は、嫌気領域と好気領域との調整の指針は定まっても、実際にどの程度の空気を吹き込めばよいかを定めることが困難であった。これは、実際に吹き込む空気量(曝気風量)は、予め設定した曝気風量で処理を行った際における被処理水の水質を、いくつかの流入量のパターンに合わせて事前に調査する必要があるためである。
特開2013−212490号公報 特開2015−97976号公報
本発明が解決しようとする課題は、微生物の働きによって水を浄化する水処理プロセスにおいて、曝気風量をより精度よく調整することができる曝気風量制御装置及び曝気風量制御方法を提供することである。
実施形態の曝気風量制御装置は、評価量取得部と、極値制御部と、曝気風量制御部とを持つ。評価量取得部は、曝気装置を備えた生物反応槽を有する水処理設備から、この水処理設備の運転又は運用に関する評価量を示す情報を取得する。極値制御部は、前記評価量を示す情報に基づいて極値制御を実行することによって、前記評価量を最適値に近づけるように前記曝気装置の曝気風量の目標値を決定する。曝気風量制御部は、前記目標値に追従するように前記曝気装置の曝気風量を制御する。
第1の実施形態における水処理プラント100の具体例を示す図。 第1の実施形態の曝気風量制御装置2の機能構成の具体例を示すブロック図。 第1の実施形態における極値制御を実現する制御系の構成例を示すブロック図。 第1の実施形態における極値制御の動作例を示す図である。 第2の実施形態の曝気風量制御装置2aの機能構成の具体例を示すブロック図。 第3の実施形態における水処理プラント100bの具体例を示す図。 第3の実施形態の曝気風量制御装置2bの機能構成の具体例を示すブロック図。 第4の実施形態における水処理プラント100cの具体例を示す図。 第4の実施形態の曝気風量制御装置2cの機能構成の具体例を示すブロック図。
以下、実施形態の曝気風量制御装置及び曝気風量制御方法を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における水処理プラント100の具体例を示す図である。例えば、水処理プラント100(水処理設備の一例)は、生物学的排水処理プロセスを実現するプラントである。標準活性汚泥法は、生物学的排水処理プロセスを実現する方法の一例である。図1における実線矢印は、被処理水の流れ、及び被処理水から分離された汚泥の流れを表す。ここで、まず、水処理プラント100の概略について説明する。
水処理プラント100は、最初沈澱池110、生物反応槽120、最終沈澱池130、ろ過池140及び余剰汚泥貯留槽150の各貯留設備と、曝気風量制御装置2とを備える。また、水処理プラント100は、各貯留設備間で被処理水又は汚泥を配送する汚泥引き抜きポンプ111、余剰汚泥ポンプ131、返送汚泥ポンプ132及び汚泥処理ポンプ151と、生物反応槽120内の被処理水を曝気するブロワ121−1〜121−3と、を備える。
まず、被処理水は最初沈澱池110に蓄えられる。最初沈澱池110では、比較的比重の大きな不要物が重力によって沈降し沈殿する。最初沈澱池110に沈殿した汚泥は、汚泥引き抜きポンプ111によって引き抜かれ、余剰汚泥貯留槽150に送られる。一方で、上澄みの被処理水は生物反応槽120に送られる。
生物反応槽120では、被処理水に微生物が投入される。被処理水に投入された微生物は、ブロワ121−1〜121−3による被処理水の曝気によって活性化され、被処理水中の有機物を分解するとともに、被処理水中のリンを吸収する。この微生物の働きによって、窒素成分及びリン成分が被処理水から分離される。図の例の生物反応槽120は、4つの領域を有し、被処理水は第1の領域、第2の領域、第3の領域、第4の領域の順に送られる。例えば、第1の領域は嫌気領域であり、曝気用のブロワを備えない。これに対して、第2〜第4の領域は好気領域又は嫌気雰囲気と好気雰囲気との中間の状態(以下「微好気雰囲気」という。)にある領域(以下「微好気領域」という。)であり、曝気用のブロワとして、第2の領域にはブロワ121−1が、第3の領域にはブロワ121−2が、第4の領域にはブロワ121−3が、それぞれ備えられる。生物反応槽120を経た被処理水は最終沈澱池130に送られる。以下、特に区別する必要がない場合、ブロワ121−1〜121−3をブロワ121と記載する。
最終沈澱池130では、被処理水中の活性汚泥が重力によって沈降し沈殿する。最終沈澱池130に沈殿した活性汚泥は、余剰汚泥ポンプ131によって引き抜かれ、余剰汚泥貯留槽150に送られる。なお、ここで一部の活性汚泥は返送汚泥ポンプ132によって生物反応槽120に返送され、循環的に再利用される。一方で、上澄みの被処理水はろ過池140に送られる。
ろ過池140では、ろ過による小さな不要物の除去や消毒など、被処理水に対する最終段階の浄化処理が行われる。ろ過池140における浄化処理を経た被処理水は、処理済みの水として河川等に放流される。なお、ろ過池140を経た処理済みの水が通る配管には、アンモニアセンサ141−1やリン酸センサ141−2、硝酸センサ141−3等の各種センサが備えられ、これらの各種センサよって放流水の水質が計測される。以下、水質情報を取得するこれらの各種センサを総称して水質センサ141と記載する。
余剰汚泥貯留槽150は、生物学的排水処理プロセスにおいて発生した不要な汚泥を一時貯留する施設である。余剰汚泥貯留槽150に貯留された汚泥は、汚泥処理ポンプ151によって汚泥処理工程に配送される。
曝気風量制御装置2は、放流水の水質を示す水質情報と、ブロワ121の運転に関する運転情報とに基づいて、ブロワ121−1〜121−3の曝気風量を制御する。水質情報は水質センサ141によって、運転情報は各ブロワ121によってそれぞれ取得される。
ここで、微生物による窒素及びリンの除去の原理を説明する。有機排水(被処理水)中の窒素成分の大半はアンモニアイオン(NH4+)の形態で存在する。この窒素成分は、活性化した硝化菌の働きによって硝酸性窒素(NO3−)まで酸化される。硝化菌は活性汚泥中に存在し、酸素が存在する条件下で活性化する。この反応は、主に、好気領域において進行する。この硝酸性窒素は、酸素が存在しない条件下で活性化する脱窒菌の働きによって窒素ガスに還元される。この反応は、主に、嫌気領域において進行する。そのため、好気領域と嫌気領域とが混在した雰囲気下では、上記の両反応が同時に進行する場合がある。ただし、通常の運転時には上記の各領域に対してどの程度の空気を吹き込めばいいかは分からないため、各ブロワ121の曝気風量が決め打ちで設定されることが多いのが現状である。
リンは、活性汚泥中に存在するリン蓄積菌の働きによって除去される。リン蓄積菌は、菌体内に蓄積したリンを嫌気雰囲気下で吐出する。一方、リン蓄積菌は、好気雰囲気下では、嫌気雰囲気下で吐出した以上のリンを吸収する。このようなリン蓄積菌の働きによって、吐出量と吸収量との差分に相当するリンが水中から分離される。そして、リンを体内に蓄えたリン蓄積菌が最終沈殿池130で余剰汚泥として引き抜かれることにより、被処理水からリンが除去される。なお、リン蓄積菌によるリンの除去は、嫌気雰囲気の容積が大きいほど、効果的に進む場合が多い。また、硝化・脱窒反応が促進される微好気雰囲気下では、リン蓄積菌は体内のリンを吐出しない。
例えば、図1の例の生物反応槽120において、空気を供給するブロワがない第1の領域は嫌気領域となる。この場合、曝気風量制御装置2が、第3及び第4の領域に対して十分な空気が供給されるようにブロワ121−2及び121−3を制御し、第2の領域に対して第3及び第4の領域よりも少ない量の空気が供給されるようにブロワ121−1を制御することによって、上記の生物学的排水処理プロセスを実現することができる。しかしながら、第2の領域に対する曝気風量の決定には、予め設定した曝気風量で水処理プラント100を運転し、設定した曝気風量に対する放流水質の変化を調査する必要があった。また、曝気風量の適正値は、プラントに流入する水の水質の変動に応じて変化することも想定される。そのため、従来は、第2の領域に対する曝気風量の適正値を事前に見積もることが困難である場合があった。
このような課題に対して、以下では、水質情報と運転情報とに基づいて各ブロワの曝気風量を制御することができる曝気風量制御装置2の構成について詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態の曝気風量制御装置2の機能構成の具体例を示すブロック図である。曝気風量制御装置2は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。曝気風量制御装置2は、プログラムの実行によって通信部21、水質情報取得部22、運転情報取得部23、評価量算出部24、極値制御部25及びブロワ制御部26を備える装置として機能する。なお、曝気風量制御装置2の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
通信部21は、各ブロワ121及び各種水質センサ141との通信に必要な通信インタフェースを含んで構成される。通信部21は、各ブロワ121及び各種水質センサ141と通信する。通信部21は、通信先の装置に応じて複数の通信インタフェースを備えても良い。
水質情報取得部22は、通信部21を介して、各種水質センサ141から水質情報を取得する。水質情報取得部22は、取得した水質情報を評価量算出部24及び極値制御部25に出力する。
運転情報取得部23は、通信部21を介して、各ブロワ121から運転情報を取得する。運転情報取得部23は、取得した運転情報を評価量算出部24に出力する。
評価量算出部24(評価量取得部の一例)は、水質情報取得部22及び運転情報取得部23によって取得された水質情報及び運転情報に基づいて水処理プロセスに関する評価量を算出する。例えば、水処理プロセスの評価量を、水処理プラント100の運用に要する各種コストの総和(以下「総コスト」という。)で定義することができる。この場合、総コストは、例えば運転コスト及び水質コストの総和として定義することができる。
例えば、運転コストは、ブロワ121及び返送汚泥ポンプ132の電力消費によるコストである。運転コストは、ブロワ121及び返送汚泥ポンプ132の消費電力及び電力単価に基づいて算出される。また、水質コストは、例えば排水行為に対して課せられる賦課金(一般に「排水賦課金」と呼ばれる。)によるコストである。近年の環境保全に対する意識の高まりから、排水者に対してこのような排水賦課金を課す考え方が広まりつつある。例えば、水処理プラント100における水質コストは、次の式(1)によって算出される。
水質コスト=単位時間当たりのTN負荷量×TNコスト換算係数
+単位時間当たりのTP負荷量×TPコスト換算係数 ・・・式(1)
式(1)において、TN負荷量は放流水に含まれる窒素成分(TN)の量を表し、TP負荷量は放流水に含まれるリン成分(TP)の量を表す。また、TNコスト換算係数はTN負荷量を水質コストに換算する係数を表し、TPコスト換算係数はTP負荷量を水質コストに換算する係数を表す。TN負荷量及びTP負荷量は、放流水に溶存する各成分の濃度と放流水量とに基づいて算出される。評価量算出部24は、このようにして算出した評価量を示す情報(以下「評価量情報」という。)を極値制御部25に出力する。
なお、上記の総コストは評価量の一例であり、評価量は、水処理プロセスの最適化の評価に用いることができる指標値であれば、どのような評価基準によって取得されてもよい。例えば、水質コストは、TNやTPのほか、アンモニア性窒素や硝酸性窒素、全窒素、リン酸、亜酸性窒素、COD(Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求量)又はBOD(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)等に基づいて算出されてもよい。また、運転コストは、ブロワ121の消費電力のほか、返送汚泥ポンプ132や余剰汚泥ポンプ131、汚泥引き抜きポンプ111、汚泥処理ポンプ151等の消費電力に基づいて算出されてもよい。さらに、総コストには、汚泥の処分に要する費用や凝集剤を用いた場合に要する費用など他のコストが含められても良い。
極値制御部25は、水質情報取得部22及び評価量算出部24によって取得された水質情報及び評価量情報に基づいて極値制御を実行することにより、評価量が最適値(最小値又は最大値)に近づくように操作量を制御する。極値制御部25は、極値制御の実行によって操作量そのものを決定してもよいし、操作量を決定するための情報を出力してもよい。例えば、実施形態の水処理プラント100では、操作量となるブロワ121の回転数を決定するための情報として曝気風量の目標値を示す情報(以下「風量情報」という。)を出力する。
ブロワ制御部26は、極値制御部25から出力される風量情報に基づいて各ブロワ121の動作を制御する。具体的には、ブロワ制御部26は、風量情報に基づいて各ブロワ121の回転数の目標値を決定し、各ブロワ121が決定された回転数の目標値に追従して動作するように各ブロワ121を制御する。例えば、評価量が上記の総コストとして定義される場合、極値制御部25は極値制御の実行により、総コストを最小値に近づけるような曝気風量の目標値を第2〜第4の領域ごとに決定する。ブロワ制御部26は、極値制御部25によって決定された曝気風量の目標値に基づいて、ブロワ121−1〜121−3の回転数の目標値を算出する。
図3は、極値制御を実現する制御系の構成例を示すブロック図である。図3は、制御対象プロセス300と、その極値制御を実現する制御系400とを表している。制御系400は、評価量算出部410及び極値制御部420を備え、おおよそ以下のような処理の流れを繰り返すことによって制御対象プロセス300の極値制御を実現する。
まず、極値制御部420から出力される操作量が制御対象プロセス300に入力される(ステップS11)。以下、簡単のため、ステップS11で入力された操作量を第1の操作量と記載する。制御対象プロセス300は、第1の操作量に対する応答として第1の制御量を出力する(ステップS12)。第1の制御量は評価量算出部410に入力される。評価量算出部410は、第1の制御量に基づいて第1の評価量を算出する。評価量算出部410は、算出された第1の評価量を極値制御部420に出力する(ステップS13)。
極値制御部420は、第1の評価量に基づいて、評価量をより最適な値に近づけるような第2の操作量を決定する。極値制御部420は、第1の評価量に基づいて決定された第2の操作量を新たな操作量として制御対象プロセス300に出力する(ステップS14)。制御対象プロセス300は、第2の操作量に対する応答として第2の制御量を出力する(ステップS15)。第2の制御量は、ステップS12と同様に評価量算出部410に入力される。評価量算出部410は、第2の制御量に基づいて第2の評価量を算出する。
このような処理の流れにより、第2の評価量は、第1の評価量よりも最適値に近い評価量となる。極値制御では、このような制御量に基づく評価量の算出と、評価量に基づく新たな操作量の決定とが繰り返し実行されることにより、評価量が最適値に収束していくように制御対象プロセスの操作量が制御される。
なお、第1の評価量に基づいて第2の操作量を決定する機能は、極値制御部420の以下のような構成によって実現される。極値制御部420は、ハイパスフィルタ421(HPF:High-Pass Filter)、ディザー信号出力部422、乗算器423、ローパスフィルタ424(LPF:Low-Pass Filter)、積分器425、及び加算器426を備える。図3において、sはラプラス演算子、ωはディザー信号の角周波数、aはディザー信号の振幅、ω1はローパスフィルタ424の角周波数、ω2はハイパスフィルタ421の角周波数、kは積分器425の積分係数を表す。
ハイパスフィルタ421は、フィードバックされた評価量の信号(以下「評価量信号」という。)を入力し、評価量信号からその極小値に応じた一定値のバイアスを除去する。ハイパスフィルタ421は、バイアスが除去された評価量信号を乗算器423に出力する。
ディザー信号出力部422は、乗算器423及び加算器426に対してディザー信号を出力する。ディザー信号出力部422は、乗算器423に対してsinωt(tは時間を表す変数)で表される第1のディザー信号を出力するディザー信号出力部422−1と、加算器426に対してa×sinωtで表される第2のディザー信号を出力するディザー信号出力部422−2とを備える。なお、sinωt(正弦波)はディザー信号の一例であり、ディザー信号は周期的に変化する信号であれば、どのような形状を持つものでもよい。
乗算器423は、ハイパスフィルタ421から出力されるバイアスが除去された評価量信号に対して、第1のディザー信号を乗算する。乗算器423は、第1のディザー信号が乗算された評価量信号をローパスフィルタ424に出力する。
ローパスフィルタ424は、ディザー信号が乗算された評価量信号から低周波成分を抽出する。ローパスフィルタ424は、評価量信号の低周波成分を示す信号を積分器425に出力する。この評価量信号の低周波成分は、ディザー信号の振動に応じて変化した評価量信号の周波数成分を表すと考えられる。そのため、評価量信号の低周波成分から、操作量の変化に対して評価量が増加したのか、又は減少したのかを判断することができる。
積分器425は、ローパスフィルタ424から出力される評価量信号の低周波成分に基づいて、評価量を最適値に近づけるために動かすべき操作量の方向を推定する推定器として機能する。具体的には、積分器425は、評価量信号の低周波成分を積分し、低周波成分の積分信号を出力する。ここで出力される積分信号は、現在の操作量に対して動かすべき方向(増加方向又は減少方向)を与える。
加算器426は、現在の操作量の信号(以下「操作量信号」という。)と、積分器425から出力される積分信号とに基づいて制御対象プロセス300に対して次に入力すべき操作量信号を生成する。加算器426は、生成した操作量信号に対して、操作量信号を振動させるための第2のディザー信号(a×sinωt)を足し合わせて制御対象プロセス300に出力する。
このように極値制御は、制御対象プロセスの操作量と、操作量に応じて変化する制御量に基づく評価量と、に基づいて操作量の最適値を適応的に探索する制御手法である。評価量は、制御対象プロセスの最適化に関する指標値であり、制御対象プロセスの制御量に基づいて決定される。評価量と制御量との関係は所定の評価関数によって表される。この評価関数は、制御量に基づく関数であれば任意の評価基準に基づいて設定されてよい。なお、評価量は制御量そのものであってもよい。一般に、極値制御における制御対象プロセスでは、この評価関数は操作量に対して未知の関数である。
一般に、極値制御では、ディザー信号を作用させることによって操作量を強制的に振動させ、操作量に応じて変化する評価量を観測する。そして、評価量が評価関数の最適値に近づくような方向に操作量を変化させていく。このような操作量の増減を繰り返すことによって、評価量を評価関数の最適値に近づけていこうとする手法が極値制御によるプロセス制御の概念である。なお、操作量に作用するディザー信号は正弦波で与えられる場合が多い。
図4は、極値制御の動作例を示す図である。図4(A)は、制御対象プロセスの評価関数の一例として、下に凸の形状をもつ評価関数の例を示す。また、図4(B)は、図4(A)に示す評価関数を持つ制御対象プロセスの制御に極値制御を適用した場合における操作量の時間変化を示す。図4の例では、制御対象プロセスの操作量の初期値がaであった場合、極値制御部420は、操作量を増減させたときの評価量の応答に基づいて、評価量が評価関数の最適値(ここでは最小値)に近づく方向を推定し、新たな操作量を決定する。この動作を繰り返すことにより、極値制御部420は、操作量を変化させながら評価関数の最適値を探索していくことができる。その結果、操作量は図4(B)に示すように、開始点aから最適値b(時刻t1)へと収束していく。
このように構成された第1の実施形態の曝気風量制御装置2は、水質情報及び運転情報に基づいて水処理プロセスの最適化に関する評価量を算出する評価量算出部24と、算出された評価量を示す評価量情報及び水質情報に基づいてブロワ121の曝気風量の目標値を決定する極値制御部25とを持つことにより、ブロワ121の曝気風量をより精度よく調整することが可能になる。さらに、第1の実施形態の曝気風量制御装置2によれば、水質コスト及び運転コストに基づく評価量が最適化されるようにブロワ121の曝気風量が制御されるため、要求される放流水質の維持と運転コストの削減とを両立して実現することが可能になる。
なお、水処理プロセスの極値制御において、曝気風量の目標値を変化させる周期は、ブロワ121が指示された回転数に応じた曝気風量の空気を生物反応槽120に吹き込むのに要する時間よりも長くなるように設定されるとよい。また、曝気風量の目標値を変化させる周期は、ブロワ121による曝気が行われてから放流水質が変化するまでの反応時間よりも長くなるように設定されるとよい。
また、第2〜第4の各領域に対する曝気風量の極値制御は、領域ごとの評価量に基づいて行われても良い。この場合、例えば第2の領域の制御には、ブロワ121−1の電力コストを運転コストとする評価量が用いられてもよい。また、第2の領域の曝気風量の変化が第3及び第4の領域のいずれか一方又は両方の曝気風量に影響を及ぼす場合、第2の領域の制御に係る運転コストには、ブロワ121−1の電力コストに加えて、ブロワ121−2及び121−3のいずれか一方又は両方の電力コストが含まれても良い。
また、ブロワ制御部26は、ブロワ制御装置として曝気風量制御装置2とは別体に構成されてもよい。同様に、評価量算出部24は、評価量算出装置として曝気風量制御装置2とは別体に構成されてもよい。この場合、曝気風量制御装置2は、水質情報取得部22と、上記評価量算出装置から評価量情報を取得する評価量情報取得部と、極値制御部25とを備え、水質情報及び評価量情報の入力に対して曝気風量の目標値を出力する装置として構成されてもよい。
また、生物反応槽120に対する曝気風量が、ブロワ121の制御によってではなく、送風管等に設置されたバルブの制御によって調整される場合、曝気風量制御装置2は、ブロワ制御部26に代えてバルブ制御部(図示せず)を備えてもよい。この場合、バルブ制御部は、ブロワ制御部26と同様に、生物反応槽120に対する曝気風量が極値制御部25によって決定された曝気風量の目標値に追従するように各バルブの開度を制御する。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態の曝気風量制御装置2aの機能構成の具体例を示すブロック図である。曝気風量制御装置2aは、極値制御部25に代えて極値制御部25aを備える点、ブロワ制御部26を備えない点で第1の実施形態の曝気風量制御装置2と異なる。他の機能部は、第1の実施形態の曝気風量制御装置2と同様のため、図2と同じ符号を付すことにより、他の機能部についての説明を省略する。
極値制御部25aは、第1の実施形態における極値制御部25が曝気風量を操作量とする極値制御を行ったのに対し、ブロワ121の回転数を操作量とする極値制御を行う点で第1の実施形態における極値制御部25と異なる。極値制御部25aによる極値制御には、第1の実施形態と同様の評価量が用いられても良い。極値制御部25aは、極値制御の実行によって各ブロワ121の新たな回転数を算出し、算出した回転数の指示値を各ブロワ121に出力する。
このように構成された第2の実施形態の曝気風量制御装置2aは、極値制御の実行によってブロワ121の回転数を操作量として出力する。そのため、第2の実施形態の曝気風量制御装置2aによれば、回転数の指示値が直接的に入力されることによって起動するブロワを備えた水処理プラントにおいて、極値制御を用いた水処理プロセスの最適化を実現することができる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態における水処理プラント100bの具体例を示す図である。第3の実施形態における水処理プラント100bは、生物反応槽120に槽内のDO(Dissolved Oxygen:溶存酸素量)を測定するDOセンサが備えられる点、曝気風量制御装置2に代えて曝気風量制御装置2bを備える点で第1の実施形態における水処理プラント100と異なる。他の構成は、第1の実施形態における水処理プラント100と同様のため、図1と同じ符号を付すことにより、他の構成についての説明を省略する。
例えば、本実施形態では、生物反応槽120が有する第1〜第4の各領域のうち、微好気領域として運用される第2の領域にDOを測定するDOセンサ122が備えられる。この場合、曝気風量制御装置2bは、第2の領域のDO値示す情報(以下「DO情報」という。)、水質情報及び運転情報に基づいて、ブロワ121−1〜121−3の曝気風量を制御する。DO情報は、DOセンサ122によって取得される。
図7は、第3の実施形態の曝気風量制御装置2bの機能構成の具体例を示すブロック図である。曝気風量制御装置2bは、極値制御部25に代えて極値制御部25bを備える点、ブロワ制御部26に代えてブロワ制御部26bを備える点、DO情報取得部27をさらに備える点で第1の実施形態の曝気風量制御装置2と異なる。他の機能部は第1の実施形態の曝気風量制御装置2と同様のため、図1と同じ符号を付すことにより、他の機能部についての説明を省略する。
DO情報取得部27は、通信部21を介して、DOセンサ122からDO情報を取得する。DO情報取得部27は、取得したDO情報をブロワ制御部26aに出力する。
極値制御部25bは、第1の実施形態における極値制御部25が曝気風量の目標値を操作量とする極値制御を行ったのに対し、第2の領域におけるDO値を操作量とする極値制御を行う点で第1の実施形態における極値制御部25と異なる。極値制御部25bによる極値制御には第1の実施形態と同様の評価量が用いられても良い。極値制御部25bは、局値制御の実行によって第2の領域における新たなDOの目標値を算出し、算出したDOの目標値をブロワ制御部26bに出力する。
ブロワ制御部26bは、DO情報取得部27によって取得されたDO情報と、極値制御部25bから出力されるDO目標値とに基づいて、各ブロワ121の回転数の目標値を決定する。具体的には、ブロワ制御部26bは、新たに決定されたDOの目標値に応じてPI制御(Proportional-Integral Control)を実行することにより、各ブロワ121の回転数の目標値を決定する。ブロワ制御部26bは、各ブロワ121が決定された回転数の目標値に追従して動作するように各ブロワ121を制御する。
このように構成された第3の実施形態の曝気風量制御装置2bは、極値制御の実行によって第2の領域におけるDOの目標値を新たな操作量として出力する。そのため、第3の実施形態の曝気風量制御装置2bによれば、設定されたDO値の目標値に追従するようにブロワの回転数を制御する従来の目標値追従型の水処理プラントにおいて、極値制御を用いた水処理プロセスの最適化を実現することができる。
また、生物反応槽120に対する曝気風量が、ブロワ121の制御によってではなく、送風管等に設置されたバルブの制御によって調整される場合、曝気風量制御装置2bは、ブロワ制御部26bに代えてバルブ制御部(図示せず)を備えてもよい。この場合、バルブ制御部は、ブロワ制御部26bと同様に、生物反応槽120のDOが極値制御部25によって決定されたDOの目標値に追従するように各バルブの開度を制御する。
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態における水処理プラント100cの具体例を示す図である。第3の実施形態における水処理プラント100cは、曝気風量制御装置2に代えて曝気風量制御装置2cを備える点、操作対象選択装置3をさらに備える点で第1の実施形態における水処理プラント100と異なる。他の構成は、第1の実施形態における水処理プラント100と同様のため、図1と同じ符号を付すことにより、他の構成についての説明を省略する。
操作対象選択装置3(操作対象選択部の一例)は、マウスやキーボード、タッチパネル等の入力装置を含んで構成され、入力装置を介して、極値制御の対象となるブロワ121を選択する入力を受け付ける。操作対象選択装置3は、入力された選択を示す情報(以下「選択情報」という。)を曝気風量制御装置2に出力する。なお、操作対象選択装置3は、上記の入力装置を備える代わりに、入力装置を自装置に接続するインタフェースを備えてもよい。
図9は、第4の実施形態の曝気風量制御装置2cの機能構成の具体例を示すブロック図である。曝気風量制御装置2cは、極値制御部25に代えて極値制御部25cを備える点、選択情報取得部28をさらに備える点で第1の実施形態の曝気風量制御装置2と異なる。他の構成は、第1の実施形態の曝気風量制御装置2と同様のため、図2と同じ符号を付すことにより、他の構成についての説明を省略する。
選択情報取得部28は、通信部21を介して、操作対象選択装置3から選択情報を取得する。選択情報取得部28は、取得した選択情報を極値制御部25cに出力する。
極値制御部25cは、水質情報及び評価量情報に基づいて極値制御を実行する。極値制御部25cは、極値制御の実行によって決定した曝気風量の目標値のうち、選択情報が示すブロワ121に関する目標値を示す風量情報をブロワ制御部26に出力する。この場合、極値制御部25cは、必ずしも全てのブロワ121について極値制御を実行する必要はなく、選択情報が示すブロワ121についてのみ極値制御を実行してもよい。
このように構成された第4の実施形態の曝気風量制御装置2cは、極値制御の対象となるブロワ121を選択情報の入力に応じて切り替えることができる。そのため、第4の実施形態の曝気風量制御装置2c及び操作対象選択装置3によれば、ユーザは制御対象のブロワを任意のタイミングで切り替えることができる。
なお、操作対象選択装置3は、各ブロワ121をはじめとする他の装置から水処理プロセスに関する諸情報を取得して表示する表示部を備えても良い。この場合、ユーザは、表示部に表示された諸情報から水処理プロセスの状態を把握し、どのブロワ121を制御すべきかを判断する。そして、ユーザは、制御すべきと判断したブロワ121の選択を操作対象選択装置3に入力することにより、制御対象を選択したブロワ121に切り替えることができる。また、操作対象選択装置3は、必ずしも曝気風量制御装置2cと別体に構成される必要はなく、曝気風量制御装置2cと一体に構成されてもよい。
なお、図8には、操作対象選択装置3によってブロワ121−4が制御対象として選択された場合の例を示したが、ブロワ121に対する回転数の指示は操作対象選択装置3を介して行われても良い。この場合、曝気風量制御装置2cに代えて操作対象選択装置3がブロワ制御部26を備え、曝気風量制御装置2cは極値制御部25cが出力する風量情報を操作対象選択装置3に出力する。操作対象選択装置3では、ブロワ制御部26が曝気風量制御装置2cから出力された風量情報に基づいて、操作対象として選択されたブロワ121の回転数を算出する。
以上、極値制御による水処理プロセスの最適化を実現する水処理プラントの各実施形態について説明したが、各実施形態の水処理プラントは、他の実施形態にて説明した変形例の構成を適宜組み合わせて実現されてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、曝気によって活性化する被処理水中の微生物の働きを利用して被処理水から不要物を分離するための生物反応槽を有する水処理プラントの運転又は運用に関する評価量を示す評価量情報を取得する評価量算出部と、生物反応槽に対する曝気風量の目標値を決定する制御部であって、評価量に基づく極値制御を実行することによって、評価量を最適値に近づけるように目標値を決定する極値制御部と、生物反応槽に対して空気を供給する曝気装置(ブロワ又はバルブ)の曝気風量が目標値に追従するように曝気装置の動作を制御する曝気風量制御部と、を持つことにより、微生物の働きによって水を浄化する水処理プロセスにおいて、曝気風量をより精度よく調整することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100,100b,100c,100e…水処理プラント、110…最初沈澱池、111…汚泥引き抜きポンプ、120…生物反応槽、121,121−1〜121−5…ブロワ、122…DOセンサ、130…最終沈澱池、131…余剰汚泥ポンプ、132…返送汚泥ポンプ、140…ろ過池、141…水質センサ、141−1…アンモニアセンサ、141−2…リン酸センサ、141−3…硝酸センサ、150…余剰汚泥貯留槽、151…汚泥処理ポンプ、2,2a,2b,2c…曝気風量制御装置、21…通信部、22…水質情報取得部、23…運転情報取得部、24…評価量算出部、25,25a,25b,25c…極値制御部、26,26a,26b…ブロワ制御部、27…情報取得部、28…選択情報取得部、3…操作対象選択装置、300…制御対象プロセス、400…制御系、410…評価量算出部、420…極値制御部、421…ハイパスフィルタ、422,422−1,422−2…ディザー信号出力部、423…乗算器、424…ローパスフィルタ、425…積分器、426…加算器

Claims (10)

  1. 曝気装置を備えた生物反応槽を有する水処理設備から、この水処理設備の運転又は運用に関する評価量を示す情報を取得する評価量取得部と、
    前記評価量を示す情報に基づいて極値制御を実行することによって、前記評価量を最適値に近づけるように前記曝気装置の曝気風量の目標値を決定する極値制御部と、
    前記目標値に追従するように前記曝気装置の曝気風量を制御する曝気風量制御部と、
    を備える曝気風量制御装置。
  2. 前記曝気装置が前記生物反応槽に空気を供給するブロワである場合、
    前記曝気風量制御部は、前記ブロワによる曝気風量が前記目標値に追従するように前記ブロワの回転数を制御する、
    請求項1に記載の曝気風量制御装置。
  3. 前記空気供給設備が、前記生物反応槽に対して供給される空気の供給量を調節するためのバルブである場合、
    前記設備制御部は、前記バルブを介した曝気風量が前記目標値に追従するように前記バルブの開度を制御する、
    請求項1又は2に記載の曝気風量制御装置。
  4. 曝気装置を備えた生物反応槽を有する水処理設備から、この水処理設備の運転又は運用に関する評価量を示す情報を取得する評価量取得部と、
    前記評価量を示す情報に基づいて極値制御を実行することによって、前記評価量を最適値に近づけるように前記曝気装置の曝気風量の目標値を決定する極値制御部と、
    前記目標値に追従するように前記曝気装置の曝気風量を制御する曝気風量制御部と、
    を備える曝気風量制御装置。
  5. 前記曝気装置が前記生物反応槽に空気を供給するブロワである場合、
    前記曝気風量制御部は、前記生物反応槽における溶存酸素量が前記目標値に追従するように前記ブロワの回転数を制御する、
    請求項4に記載の曝気風量制御装置。
  6. 前記空気供給設備が、前記生物反応槽に対して供給される空気の供給量を調節するためのバルブである場合、
    前記設備制御部は、前記生物反応槽における溶存酸素量が前記目標値に追従するように前記バルブの開度を制御する、
    請求項5又は6に記載の曝気風量制御装置。
  7. 前記評価量は、前記水処理設備から放流される処理水の水質と、前記曝気装置の動作に要する消費電力量とに基づいて算出されたコストであって、
    前記極値制御部は、前記コストを最小値に近づけるように前記目標値を決定する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の曝気風量制御装置。
  8. 前記生物反応槽が、嫌気領域、微好気領域又は好気領域のいずれかである複数の領域を有し、前記複数の領域に空気を供給する複数の曝気装置を有する場合、
    前記複数の曝気装置から操作対象の曝気装置を選択する操作対象選択部をさらに備え、
    前記極値制御部は、前記評価量を示す情報に基づいて極値制御を実行することによって、操作対象として選択された前記曝気装置の曝気風量の目標値を決定し、
    前記曝気風量制御部は、前記目標値に追従するように操作対象として選択された前記曝気装置の曝気風量を制御する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の曝気風量制御装置。
  9. 曝気装置を備えた生物反応槽を有する水処理設備から、この水処理設備の運転又は運用に関する評価量を示す情報を取得し、
    前記評価量を示す情報に基づいて極値制御を実行することによって、前記評価量を最適値に近づけるように前記曝気装置の曝気風量の目標値を決定し、
    前記目標値に追従するように前記曝気装置の曝気風量を制御する、
    曝気風量制御方法。
  10. 曝気装置を備えた生物反応槽を有する水処理設備から、この水処理設備の運転又は運用に関する評価量を示す情報を取得し、
    前記評価量を示す情報に基づいて極値制御を実行することによって、前記評価量を最適値に近づけるように前記生物反応槽における溶存酸素量の目標値を決定し、
    前記生物反応槽における溶存酸素量が前記目標値に追従するように前記曝気装置の曝気風量を制御する、
    曝気風量制御方法。
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