JP2018186604A - 回転電機のロータコア及び回転電機のロータ - Google Patents
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Abstract
【課題】挿入孔内における永久磁石の位置決めをしつつ、径方向流路部を構成する鋼板の強度を確保すること。【解決手段】ロータコア12を構成する積層体20の内部には、軸方向に延在する軸方向流路部27と、中心孔22と軸方向流路部27とを連通する径方向流路部28とを有し、冷却媒体としてのオイルが流通する積層体流路26が形成されている。複数の鋼板41〜43のうち軸方向流路部27のみを構成する第3の鋼板43の第2の挿入孔の内周面には、同第2の挿入孔内における永久磁石30の位置決めをする位置決め部が設けられている。複数の鋼板41〜43のうち径方向流路部28を構成する鋼板(第1の鋼板41及び第2の鋼板42)の第1の挿入孔の内周面に対して永久磁石30が全周にわたって間隔をおいて配置されている。【選択図】図2
Description
本発明は、回転電機のロータコア、及びロータコアとその中心孔に挿通して固定されたロータシャフトとを備える回転電機のロータに関する。
永久磁石挿入型の回転電機のロータは、複数の鋼板を積層して構成され、中心孔及び周方向に間隔をおいて形成された複数の挿入孔を有する積層体、及び複数の挿入孔にそれぞれ挿入されるとともに充填材を介して積層体に固定された永久磁石を備えるロータコアと、ロータコアの中心孔に挿通して固定されたロータシャフトとを備えている。
特許文献1に記載の回転電機では、ロータコアを構成する積層体の内部に、ロータシャフトの内部通路に連通する積層体流路が形成されている。上記積層体流路は、軸方向に延在する軸方向流路部と、ロータコアの中心孔と軸方向流路部とを連通する径方向流路部とを有している。軸方向流路部は、各鋼板に形成された貫通孔によって形成されている。また、径方向流路部は、軸方向の中央部に位置する鋼板に形成されたスリットや貫通孔によって形成されている。そして、内部通路を介して積層体流路に冷却媒体を流通させることにより、ロータコアの冷却が行われる。
特許文献2に記載のモータにおいては、ロータコアを構成する積層体の挿入孔の内周面に、内周側に向けて突出するとともに挿入孔内における永久磁石の位置決めをする位置決め部が設けられている。これにより、ロータの動的アンバランスが低減される。
ところで、特許文献1に記載のロータのように積層体の内部に軸方向流路部及び径方向流路部を有する積層体流路が形成されている場合、径方向流路部が形成された鋼板では、径方向流路部を構成するスリットの内周面に対して応力が発生しやすい。
また、特許文献2に記載のロータのように挿入孔の内周面に位置決め部が設けられている場合、ロータの回転時には、永久磁石の遠心力が位置決め部に作用しやすくなることにより挿入孔の内周面に対して応力が発生しやすい。
これらのことから、径方向流路及び挿入孔の位置決め部の双方が形成された鋼板では、挿入孔の内周面に応力が発生するとともに、径方向流路部の内周面に対して応力が発生することとなり、強度を確保することが難しくなる。その結果、ロータの高速回転化を図る上での障害の1つとなっている。
本発明の目的は、挿入孔内における永久磁石の位置決めをしつつ、径方向流路部を構成する鋼板の強度を確保することのできる回転電機のロータコア及び回転電機のロータを提供することにある。
上記目的を達成するための回転電機のロータコアは、複数の鋼板により構成され、中心孔及び周方向に間隔をおいて形成された複数の挿入孔を有する積層体と、前記複数の挿入孔にそれぞれ挿入されるとともに充填材を介して前記積層体に固定された永久磁石と、を備え、前記積層体の内部には、軸方向に延在する軸方向流路部と、前記中心孔と前記軸方向流路部とを連通する径方向流路部とを有し、冷却媒体が流通する積層体流路が形成されたものにおいて、前記複数の鋼板のうち前記軸方向流路部のみを構成する鋼板の前記挿入孔の内周面には、前記挿入孔内における前記永久磁石の位置決めをする位置決め部が設けられており、前記複数の鋼板のうち前記径方向流路部を構成する鋼板の前記挿入孔の内周面に対して前記永久磁石が全周にわたって間隔をおいて配置されている。
また、上記目的を達成するための回転電機のロータは、前記ロータコアと、前記ロータコアの中心孔に挿通して固定されたロータシャフトと、を備え、前記ロータシャフトの内部には、冷却媒体が流通するシャフト流路が形成されるとともに、前記ロータシャフトには、前記シャフト流路と前記径方向流路部とを連通する連通路が形成されている。
同構成によれば、複数の鋼板のうち軸方向流路部のみを構成する鋼板の挿入孔には位置決め部が設けられている。ここで、当該鋼板は積層体全体の大部分を占めるため、ロータコアの挿入孔内において永久磁石を適切に位置決めすることができる。
一方、複数の鋼板のうち径方向流路部を構成する鋼板の挿入孔には、上記位置決め部に相当する部位が設けられておらず、挿入孔の内周面に対して永久磁石が全周にわたって間隔をおいて配置されている。このため、径方向流路部を構成する鋼板では、永久磁石の接触が回避され、ロータ回転時に永久磁石の遠心力により鋼板に発生する応力を低減することができる。
本発明によれば、挿入孔内における永久磁石の位置決めをしつつ、径方向流路部を構成する鋼板の強度を確保することができる。
以下、図1〜図4を参照して、一実施形態について説明する。
まず、本実施形態の電動機のロータ10の全体構成について説明する。
図1及び図2に示すように、ロータ10は、中心孔22を有する円筒状のロータコア12と、ロータコア12の中心孔22に挿通されるロータシャフト14と、ロータシャフト14に対してワッシャ16を介してロータコア12を固定するナット18とを備えている。
まず、本実施形態の電動機のロータ10の全体構成について説明する。
図1及び図2に示すように、ロータ10は、中心孔22を有する円筒状のロータコア12と、ロータコア12の中心孔22に挿通されるロータシャフト14と、ロータシャフト14に対してワッシャ16を介してロータコア12を固定するナット18とを備えている。
ロータコア12は、複数の鋼板41〜43により形成され、中心孔22及び周方向に間隔をおいて形成された複数の挿入孔24を有する積層体20と、複数の挿入孔24にそれぞれ挿入されるとともに充填材32を介して積層体20に固定された永久磁石30とを備えている。
なお、充填材としては例えば、熱硬化性のエポキシ樹脂が好ましい。
図1に示すように、本実施形態の積層体20には、周方向において互いに隣り合う都合十対の挿入孔24が形成されている。一対の挿入孔24は、それぞれ長尺状の断面形状を有するとともに、互いに近接するほど外周側に位置している。永久磁石30は、挿入孔24の断面長手方向に対して長い矩形状の断面形状を有している。
図1に示すように、本実施形態の積層体20には、周方向において互いに隣り合う都合十対の挿入孔24が形成されている。一対の挿入孔24は、それぞれ長尺状の断面形状を有するとともに、互いに近接するほど外周側に位置している。永久磁石30は、挿入孔24の断面長手方向に対して長い矩形状の断面形状を有している。
なお、一般には、同図に二点鎖線にて囲まれた2つの挿入孔24、すなわち互いに近接するほど内周側に位置する2つの挿入孔24に挿入して固定される一対の永久磁石30によって、電動機の各磁極が構成される。
図2に示すように、ロータシャフト14には、積層体20の一方の端面(同図の左端面)を支持するフランジ141が形成されている。ロータシャフト14には、上記一方の端面とは反対側(同図の右側)からワッシャ16を介してナット18が螺合されている。ナット18を締め付けることにより、ワッシャ16がロータコア12を押圧し、ロータシャフト14に対してロータコア12が固定されている。
図2に示すように、ロータ10の内部には、永久磁石30を冷却する冷却媒体としてのオイルを流通させる冷却流路が設けられている。
すなわち、冷却流路は、ロータシャフト14の内部に形成されたシャフト流路142と、積層体20の内部に形成されるとともに上記シャフト流路142に連通された積層体流路26とを有している。
すなわち、冷却流路は、ロータシャフト14の内部に形成されたシャフト流路142と、積層体20の内部に形成されるとともに上記シャフト流路142に連通された積層体流路26とを有している。
積層体流路26は、積層体20の軸方向(同図の左右方向)に沿って延在する軸方向流路部27と、中心孔22と軸方向流路部27とを連通する径方向流路部28とを有している。
軸方向流路部27は、積層体20を構成する複数の鋼板41〜43の全てに形成されており、積層体20を軸方向に貫通している。
径方向流路部28は、積層体20を構成する複数の鋼板41〜43のうち軸方向の中央部に位置する鋼板41,42に形成されている。径方向流路部28は、中心孔22に連通するとともに径方向に沿って延在するスリット281と、スリット281の外周部分からそれぞれ2つに分岐するとともに径方向外側に向けて延在して軸方向流路部27と一体に形成された貫通孔282とを有している。スリット281は、ロータシャフト14の周壁を貫通する連通孔143を介してシャフト流路142に連通している。
径方向流路部28は、積層体20を構成する複数の鋼板41〜43のうち軸方向の中央部に位置する鋼板41,42に形成されている。径方向流路部28は、中心孔22に連通するとともに径方向に沿って延在するスリット281と、スリット281の外周部分からそれぞれ2つに分岐するとともに径方向外側に向けて延在して軸方向流路部27と一体に形成された貫通孔282とを有している。スリット281は、ロータシャフト14の周壁を貫通する連通孔143を介してシャフト流路142に連通している。
本実施形態の積層体20は、軸方向の中央部に位置する複数の第1の鋼板41と、複数の第1の鋼板41を軸方向の両側からそれぞれ挟む複数の第2の鋼板42と、複数の第2の鋼板42を軸方向の両側からそれぞれ挟む複数の第3の鋼板43とから構成されている。
次に、図3及び図4を参照して、各鋼板41〜43の構成について説明する。
図3(a)に示すように、第1の鋼板41には、上記スリット281が設けられている。スリット281は、中心孔22に連通するとともに径方向に沿って延在している。
図3(a)に示すように、第1の鋼板41には、上記スリット281が設けられている。スリット281は、中心孔22に連通するとともに径方向に沿って延在している。
スリット281の径方向外側には、周方向に沿って延在する略円弧状の1つの軸方向流路部27が設けられている。
軸方向流路部27の径方向外側には、一対の挿入孔24を構成する一対の第1の挿入孔51が設けられている。
軸方向流路部27の径方向外側には、一対の挿入孔24を構成する一対の第1の挿入孔51が設けられている。
なお、図3(a)では、スリット281及び軸方向流路部27が1つずつ示されているが、第1の鋼板41には、複数(本実施形態では10個)のスリット281及び軸方向流路部27が周方向に等間隔にて設けられている。
図3(b)に示すように、第2の鋼板42には、上記貫通孔282が設けられている。貫通孔282は、径方向外側ほど周方向の幅が大きくされた略角丸二等辺三角形状をなしている。
貫通孔282の径方向外側には、一対の挿入孔24を構成する一対の第1の挿入孔51が設けられている。
なお、図3(b)では、1つの貫通孔282が示されているが、第2の鋼板42には、複数(本実施形態では10個)の貫通孔282が周方向に等間隔にて設けられている。
なお、図3(b)では、1つの貫通孔282が示されているが、第2の鋼板42には、複数(本実施形態では10個)の貫通孔282が周方向に等間隔にて設けられている。
図3(a)に二点鎖線にて示すように、貫通孔282の内周部がスリット281の外周部と軸方向にオーバーラップしている。
図3(b)に二点鎖線にて示すように、軸方向流路部27が貫通孔282の外周部と軸方向にオーバーラップしている。
図3(b)に二点鎖線にて示すように、軸方向流路部27が貫通孔282の外周部と軸方向にオーバーラップしている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、第1の挿入孔51の内周面は永久磁石30の外周面を一回り大きくした形状を有しており、第1の挿入孔51の内周面と永久磁石30の外周面との間には全周にわたって充填材32が介設されている。すなわち、第1の挿入孔51の内周面に対して永久磁石30が全周にわたって間隔をおいて配置されている。
図4に示すように、各第3の鋼板43には、第1の鋼板41と同一形状の軸方向流路部27が設けられている。
軸方向流路部27の径方向外側には、一対の挿入孔24を構成する一対の第2の挿入孔52が設けられている。
軸方向流路部27の径方向外側には、一対の挿入孔24を構成する一対の第2の挿入孔52が設けられている。
なお、図4では、1つの軸方向流路部27が示されているが、図1に示すように、第3の鋼板43には、複数(本実施形態では10個)の軸方向流路部27が周方向に等間隔にて設けられている。
図4に示すように、第2の挿入孔52の内周面には、第2の挿入孔52の内周側に向けて突出するとともに永久磁石30の断面長手方向における変位を規制することにより、第2の挿入孔52内における永久磁石30の位置決めをする一対の位置決め部521,522が設けられている。
第2の挿入孔52の内周面のうち位置決め部521,522以外の部分と永久磁石30の外周面との間には、充填材32が介設されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のロータ10(ロータコア12)によれば、複数の鋼板41〜43のうち軸方向流路部27のみを構成する第3の鋼板43の第2の挿入孔52には位置決め部521,522が設けられている。ここで、当該第3の鋼板43は積層体20全体の大部分を占めるため、ロータコア12の挿入孔24内において永久磁石30を適切に位置決めすることができる。
一方、複数の鋼板41〜43のうち径方向流路部28を構成する第1の鋼板41及び第2の鋼板42の第1の挿入孔51には、上記位置決め部に相当する部位が設けられておらず、第2の挿入孔52の内周面に対して永久磁石30が全周にわたって間隔をおいて配置されている。
このため、径方向流路部28を構成する第1の鋼板41及び第2の鋼板42では、永久磁石30の接触が回避され、ロータ10の回転時に永久磁石30の遠心力により鋼板41,42に発生する応力を低減することができる。
したがって、挿入孔24内における永久磁石30の位置決めをしつつ、径方向流路部28を構成する第1の鋼板41及び第2の鋼板42の強度を確保することができる。
本実施形態では、互いに形状の異なるスリット281及び貫通孔282を有する2種類の鋼板41,42を積層することにより、径方向流路部28が構成されている。
本実施形態では、互いに形状の異なるスリット281及び貫通孔282を有する2種類の鋼板41,42を積層することにより、径方向流路部28が構成されている。
これに対して、図5及び図6(a)〜図6(d)に示すように、比較例のロータ110(ロータコア112)では、互いに形状の異なるスリット291及び貫通孔292,293を有する3種類の鋼板61〜63を積層することにより、径方向流路部29が構成されている。なお、比較例のロータ110において、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付すとともに、上記実施形態と対応する構成については、上記実施形態の符号「**」に「100」を加算した「1**」を付すことにより、重複する説明を省略する。
比較例のロータ110(ロータコア112)によれば、本実施形態に比べて、スリット291や貫通孔292,293の径方向の長さを短くできることから、径方向流路部29を構成する鋼板61〜63に発生する応力を低減することができる。このため、図6に示すように、位置決め部521,522を有する第2の挿入孔52を第4の鋼板64に加えて第1〜3の鋼板61〜63に設けたとしても、当該鋼板61〜63の強度不足が生じにくい。
ただし、この場合には、当該鋼板61〜63の種類が増えることにより、ロータコア112の構成が複雑になるという背反がある。
この点、本実施形態のロータ10(ロータコア12)によれば、前述したように、径方向流路部28を構成する第1の鋼板41及び第2の鋼板42の強度を確保することができるため、径方向流路部28を構成するスリット281や貫通孔282の径方向長さを長くすることが可能となる。これにより、径方向流路部28を構成する鋼板の各々について、スリットや貫通孔の形状を細かく徐変させることが不要となり、当該鋼板41,42の種類を減らすことができる。したがって、ロータコア12の構成を簡単にすることができる。
この点、本実施形態のロータ10(ロータコア12)によれば、前述したように、径方向流路部28を構成する第1の鋼板41及び第2の鋼板42の強度を確保することができるため、径方向流路部28を構成するスリット281や貫通孔282の径方向長さを長くすることが可能となる。これにより、径方向流路部28を構成する鋼板の各々について、スリットや貫通孔の形状を細かく徐変させることが不要となり、当該鋼板41,42の種類を減らすことができる。したがって、ロータコア12の構成を簡単にすることができる。
以上説明した本実施形態に係るロータコアによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)ロータコア12を構成する積層体20の内部には、軸方向に延在する軸方向流路部27と、中心孔22と軸方向流路部27とを連通する径方向流路部28とを有し、冷却媒体としてのオイルが流通する積層体流路26が形成されている。複数の鋼板41〜43のうち軸方向流路部27のみを構成する第3の鋼板43の挿入孔(第2の挿入孔52)の内周面には、第2の挿入孔52内における永久磁石30の位置決めをする位置決め部521,522が設けられている。複数の鋼板41〜43のうち径方向流路部28を構成する第1の鋼板41及び第2の鋼板42の挿入孔(第1の挿入孔51)の内周面に対して永久磁石30が全周にわたって間隔をおいて配置されている。
(1)ロータコア12を構成する積層体20の内部には、軸方向に延在する軸方向流路部27と、中心孔22と軸方向流路部27とを連通する径方向流路部28とを有し、冷却媒体としてのオイルが流通する積層体流路26が形成されている。複数の鋼板41〜43のうち軸方向流路部27のみを構成する第3の鋼板43の挿入孔(第2の挿入孔52)の内周面には、第2の挿入孔52内における永久磁石30の位置決めをする位置決め部521,522が設けられている。複数の鋼板41〜43のうち径方向流路部28を構成する第1の鋼板41及び第2の鋼板42の挿入孔(第1の挿入孔51)の内周面に対して永久磁石30が全周にわたって間隔をおいて配置されている。
こうした構成によれば、上述した作用を奏することから、挿入孔24内における永久磁石30の位置決めをしつつ、径方向流路部28を構成する第1の鋼板41及び第2の鋼板42の強度を確保することができる。
また、上記構成によれば、上述したように、径方向流路部28を構成する鋼板41,42の種類を減らすことができるため、ロータコア12の構成を簡単にすることができる。
(2)回転電機のロータ10は、ロータコア12と、ロータコア12の中心孔22に挿通して固定されたロータシャフト14とを備えている。ロータシャフト14の内部には、オイルが流通するとともに径方向流路部28と連通するシャフト流路142が形成されている。
(2)回転電機のロータ10は、ロータコア12と、ロータコア12の中心孔22に挿通して固定されたロータシャフト14とを備えている。ロータシャフト14の内部には、オイルが流通するとともに径方向流路部28と連通するシャフト流路142が形成されている。
こうした構成によれば、上記効果(1)と同様な効果を奏することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・図7に示すように、第1の鋼板41において、スリット281を径方向外側に向けて延伸させることにより、軸方向流路部27と直接連通させてもよい。この場合、貫通孔282を有する第2の鋼板42を省略することが可能となる。したがって、径方向流路部を1種類の鋼板により構成することができ、ロータコアの構成を簡単にすることができる。
・第2の挿入孔の位置決め部の位置や形状を適宜変更してもよい。
・本発明を発電機のロータ及びロータコアに対して適用することもできる。
・本発明を発電機のロータ及びロータコアに対して適用することもできる。
10,110…ロータ、12,112…ロータコア、14…ロータシャフト、141…フランジ、142…シャフト流路、143…連通孔、16…ワッシャ、18…ナット、20,120…積層体、22,122…中心孔、24,124…挿入孔、26,126…積層体流路、27,127…軸方向流路部、28…径方向流路部、281…スリット、282…貫通孔、29…径方向流路部、291…スリット、292…第1貫通孔、293…第2貫通孔、30…永久磁石、32…充填材、41…第1の鋼板、42…第2の鋼板、43…第3の鋼板、51…第1の挿入孔、52…第2の挿入孔、521…位置決め部、522…位置決め部、61…第1の鋼板、62…第2の鋼板、63…第3の鋼板、64…第4の鋼板。
Claims (3)
- 複数の鋼板により構成され、中心孔及び周方向に間隔をおいて形成された複数の挿入孔を有する積層体と、
前記複数の挿入孔にそれぞれ挿入されるとともに充填材を介して前記積層体に固定された永久磁石と、
を備え、
前記積層体の内部には、軸方向に延在する軸方向流路部と、前記中心孔と前記軸方向流路部とを連通する径方向流路部とを有し、冷却媒体が流通する積層体流路が形成されたロータコアにおいて、
前記複数の鋼板のうち前記軸方向流路部のみを構成する鋼板の前記挿入孔の内周面には、前記挿入孔内における前記永久磁石の位置決めをする位置決め部が設けられており、
前記複数の鋼板のうち前記径方向流路部を構成する鋼板の前記挿入孔の内周面に対して前記永久磁石が全周にわたって間隔をおいて配置されている、
回転電機のロータコア。 - 前記挿入孔及び前記永久磁石は、長尺状の断面形状を有するものであり、
前記位置決め部は、前記挿入孔の内周側に向けて突出するとともに前記永久磁石の長手方向における変位を規制するものである、
請求項1に記載の回転電機のロータコア。 - 請求項1または請求項2に記載のロータコアと、
前記ロータコアの中心孔に挿通して固定されたロータシャフトと、を備え、
前記ロータシャフトには、冷却媒体が流通するとともに前記径方向流路部に連通するシャフト流路が形成されている、
回転電機のロータ。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020141543A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | 本田技研工業株式会社 | 回転電機のロータ |
JP2022542441A (ja) * | 2019-08-01 | 2022-10-03 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲー | 自動車用の電気駆動ユニット、ハイブリッドモジュールおよび駆動装置 |
WO2024131581A1 (zh) * | 2022-12-21 | 2024-06-27 | 华为数字能源技术有限公司 | 油冷电机、动力总成和车辆 |
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