JP2018185627A - 対象物作製装置、対象物作製システムおよびマニュアル提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファームウェアを更新した際、更新したファームウェアに対応したマニュアルを提供する。【解決手段】対象物作製装置100は、対象材料5を保持する保持部16と、対象材料5に対して作製作業を行う作製機構33と、制御装置60を備えている。制御装置60は、ファームウェアが記憶される第1記憶部61と、第1記憶部61のファームウェアに対応したマニュアルが記憶される第2記憶部62と、第1記憶部61に記憶されたファームウェアを更新するファームウェア更新部65と、ファームウェア更新部65によってファームウェアが更新されたとき、更新されたファームウェアに対応した更新マニュアルを第2記憶部62に保存するマニュアル更新部66と、制御装置60に通信可能に接続された端末90に、第2記憶部62に記憶された前記更新マニュアルをダウンロードするダウンロード部68と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、対象物作製装置、対象物作製システムおよびマニュアル提供方法に関する。
従来から、対象物作製装置の一例として、セラミックまたは樹脂などの所定の対象材料によって成型された被加工物を所望の形状に切削することによって、対象物を作製する切削加工機が知られている(例えば、特許文献1参照)。被加工物は、例えば円盤形状である。特許文献1に開示された切削加工機では、円盤形状の被加工物の円弧部分が略C字状の保持部材に保持された状態で、加工ツールにより切削される。
特開2015−120222号公報
ところで、対象物作製装置には、その対象物作製装置の取扱説明書などのマニュアルが存在する。上記マニュアルは、例えば、対象物作製装置に通信可能に接続されたコンピュータなどの端末に記憶されている。上記マニュアルは、例えば、対象物作製装置の基本動作の制御が行われるファームウェアが更新されると共に、更新されるものである。上記マニュアルは、例えば利用者によって手動で更新されるものである。そのため、利用者によっては、対象物作製装置のファームウェアのバージョンと、端末に記憶されたマニュアルのバージョンとが一致していないことがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象物作製装置のファームウェアを更新した際、更新したファームウェアに対応したマニュアルを適切に提供することが可能な対象物作製装置、対象物作製システムおよびマニュアル提供方法を提供することである。
本発明に係る対象物作製装置は、保持部と、作製機構と、移動機構と、制御装置とを備えている。前記保持部は、対象物の材料となる対象材料を保持する。前記作製機構は、前記保持部に保持された前記対象材料に対して作製作業を行う。前記移動機構は、前記保持部に保持された前記対象材料と、前記作製機構とを相対的に移動させる。前記制御装置は、前記作製機構および前記移動機構に通信可能に接続されている。前記制御装置は、第1記憶部と、第2記憶部と、ファームウェア更新部と、マニュアル更新部と、ダウンロード部と、を備えている。前記第1記憶部には、ファームウェアが記憶されている。前記第2記憶部には、前記保持部、前記作製機構、前記移動機構および前記制御装置に関する情報が含まれ、前記ファームウェアに対応したマニュアルが記憶されている。前記ファームウェア更新部は、前記第1記憶部に記憶された前記ファームウェアを更新する。前記マニュアル更新部は、前記ファームウェア更新部によって前記ファームウェアが更新されたとき、前記ファームウェア更新部によって更新された前記ファームウェアに対応したマニュアルである更新マニュアルを前記第2記憶部に保存する。前記ダウンロード部は、前記制御装置に通信可能に接続された端末に、前記第2記憶部に記憶された前記更新マニュアルをダウンロードする。
前記対象物作製装置によれば、第2記憶部には、対象物作製装置のマニュアルが記憶されている。そして、ファームウェアが、更新されたファームウェアである更新ファームウェアに更新されたとき、第2記憶部に記憶されたマニュアルは、更新ファームウェアに対応した更新マニュアルに更新される。よって、第2記憶部に、更新ファームウェアに対応した更新マニュアルを記憶させることができる。そして、ダウンロード部によって、端末に更新マニュアルをダウンロードすることで、端末には、更新ファームウェアに対応した更新マニュアルを記憶させることができる。したがって、対象物作製装置のファームウェアが更新された場合であっても、更新マニュアルが端末に記憶されているため、利用者は、更新マニュアルを使用することができる。したがって、利用者がファームウェアのバージョンとは異なるマニュアルを利用することを抑制することができる。
本発明によれば、対象物作製装置のファームウェアを更新した際、更新したファームウェアに対応したマニュアルを適切に提供することができる。
第1実施形態に係る切削加工システムの模式図であり、切削加工機の斜視図である。 切削加工機の正面図であり、カバーを開けた状態を示す図である。 ツールマガジン、回転支持部材およびクランプの斜視図である。 切削加工システムのブロック図である。 切削加工機の第2記憶部に記憶されたマニュアルを端末にダウンロードする手順を示したフローチャートである。 第2実施形態に係る三次元造形システムの模式図であり、三次元造形装置の正面図である。 三次元造形装置の平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る対象物作製装置を備えた対象物作製システムについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る切削加工システム1の模式図であり、切削加工機100の斜視図である。本実施形態では、対象物作製システムの一例である切削加工システム1について説明する。図1に示すように、切削加工システム1は、切削加工機100と、端末90とを備えている。図2は、切削加工機100の正面図であり、カバー12を開けた状態を示す図である。図3は、ツールマガジン14、回転支持部材15およびクランプ16の斜視図である。以下の説明では、左方、右方とは、切削加工機100の正面にいる利用者から見た左方、右方をそれぞれ意味する。また、後述するが、切削加工機100の底壁21(図1参照)は、上記利用者から見て手前から奥に向かうにしたがって下方に傾斜している。そこで、本実施形態では、底壁21に沿って上記利用者に近づく方を前方とする。底壁21に沿って上記利用者から遠ざかる方を後方とする。また、底壁21に直交する方向において、上を上方、下を下方とする。なお、図面中のF、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味する。本実施形態では、切削加工機100は、相互に直交する軸を、X軸、Y軸、Z軸としたとき、X軸とY軸とで構成される平面に配置されている。X軸は左右方向に延びた軸である。Y軸は前後方向に延びた軸である。Z軸は上下方向に延びた軸である。また、図面中の符号θx、θy、θzは、それぞれX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの回転方向を示している。ただし、上記方向は、説明の便宜上定めた方向に過ぎず、切削加工機100の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
切削加工機100は、本発明の「対象物作製装置」の一例である。切削加工機100は、対象物を作製するものである。本実施形態では、切削加工機100は、被加工物5を切削することで、対象物を作製する。本実施形態では、図1に示すように、切削加工機100は、ケース本体11と、カバー12と、スピンドル13(図2参照)と、ツールマガジン14(図3参照)と、回転支持部材15と、クランプ16(図3参照)とを備えている。ケース本体11は、箱状に形成されている。ケース本体11は、内部に空間を有している。ケース本体11の前部は開口している。本実施形態では、ケース本体11は、底壁21と、左壁22と、右壁23と、後壁24と、上壁25とを有している。図示は省略するが、底壁21は、前方から後方に向かうにしたがって下方に傾斜している。左壁22は、底壁21の左端から上方に延びている。右壁23は、底壁21の右端から上方に延びている。後壁24は、底壁21の後端から上方に延びている。上壁25は、左壁22、右壁23および後壁24のそれぞれの上端に接続されている。上壁25は、底壁21の上方に配置されている。ここでは、底壁21、左壁22、右壁23および上壁25に取り囲まれることによって開口28(図2参照)が形成されている。図2に示すように、カバー12は、左壁22の前端および右壁23の前端に沿って上下方向に移動することによって開閉自在に構成されている。カバー12が上方に移動することで、ケース本体11の内部と外部とが連通される。本実施形態では、カバー12には窓部12aが設けられている。利用者は窓部12aから内部空間を視認することができる。
スピンドル13は、加工ツール8を使用して、加工ツール8を回転させて被加工物5を切削するものである。スピンドル13は、ツール把持部31と、回転部32とを備えている。ツール把持部31は、加工ツール8の上端部を把持するものである。本実施形態では、ツール把持部31の上端には、回転部32が設けられている。
回転部32は、ツール把持部31に把持された加工ツール8を回転させるものである。回転部32は、上下方向に延びている。ここでは、回転部32には、第1駆動モータ32a(図4参照)が接続されている。この第1駆動モータ32aが駆動することで、回転部32は、Z軸回りθzに回転可能に構成されている。回転部32の回転に伴い、ツール把持部31に把持された加工ツール8はZ軸回りθzに回転する。また、回転部32は、図示しない第1駆動機構によって左右方向および上下方向に移動可能に構成されている。なお、本実施形態では、スピンドル13および加工ツール8によって、切削機構33が構成されている。切削機構33は、被加工物5を切削することで、クランプ16に保持された被加工物5に対して作製作業を行う。本実施形態では、切削機構33は、本発明の「作製機構」の一例である。
図3に示すように、ツールマガジン14は、複数の加工ツール8を収容することが可能なものである。本実施形態では、ツールマガジン14は、箱状に形成されている。ツールマガジン14の上面には、加工ツール8を収容する複数の孔部35が形成されている。加工ツール8は、その上部が露出された状態で孔部35に挿通されている。なお、孔部35の数は特に限定されないが、ここでは、10個である。そのため、本実施形態では、ツールマガジン14には、10本の加工ツール8を収容することが可能である。ツール把持部31に把持されている加工ツール8を交換する際には、ツール把持部31によって把持されている加工ツール8を孔部35に戻す。そして、次に使用する加工ツール8の上方の位置までツール把持部31および回転部32を移動させる。その後、ツール把持部31の下方に位置する加工ツール8の上端をツール把持部31が把持する。
本実施形態では、ツールマガジン14には、回転支持部材15を回転可能に支持する第1回転軸41が設けられている。第1回転軸41は左右方向に延びており、回転支持部材15に連結している。図示は省略するが、ツールマガジン14には、第1回転軸41を回転させる第2駆動機構が設けられている。第1回転軸41は、上記第2駆動機構によって、X軸回りθxに回転可能に構成されている。第1回転軸41がX軸回りθxに回転することによって、回転支持部材15はX軸回りθxに回転する。
回転支持部材15は、クランプ16を回転可能に支持している。回転支持部材15は、平面視で、略C字形状に形成されている。回転支持部材15は、第1回転軸41を介して、ツールマガジン14と連結している。回転支持部材15は、第1部分51と、第2部分52と、第3部分53とを有している。第1部分51は、前後方向に延びている。第2部分52は、第1部分51の後端から左方に延びている。第3部分53は、第1部分51の前端から左方に延びている。第3部分53は、第2部分52と前後方向で対向している。本実施形態では、第2部分52と第3部分53との間に、クランプ16が配置されている。
クランプ16は、被加工物5を切削する際に被加工物5を保持する部材である。被加工物5は、加工ツール8によって切削されるものである。被加工物5が切削されることで、所望の対象物が作製される。本実施形態では、被加工物5は、対象物の材料となる対象材料によって形成されており、本発明の「対象材料」の一例である。なお、被加工物5の形状、および、対象材料は特に限定されない。本実施形態では、被加工物5の形状は、円盤形状である。例えば、被加工物5を形成する対象材料は、セラミック、樹脂などである。本実施形態では、被加工物5には、図示しないアダプタが取り付けられている。
クランプ16は、上記アダプタを保持し、上記アダプタを介して被加工物5を保持する。例えば、クランプ16は、被加工物5の形状の一部に対応した形状をしている。ここでは、クランプ16は、平面視において、略C字形状である。本実施形態では、クランプ16によって保持された被加工物5に対して、切削が行われる。クランプ16は、回転支持部材15の第2部分52および第2部分53に回転可能に支持されている。本実施形態では、クランプ16の後部には、第2回転軸42の一端が接続されており、第2回転軸42の他端には、第2部分52が接続されている。クランプ16の前部には、第3回転軸43の一端が接続されており、第3回転軸43の他端には、第3部分53が接続されている。図示は省略するが、本実施形態では、第3部分53には、クランプ16をY軸回りθyに回転させる第2駆動モータ16a(図4参照)が設けられている。なお、本実施形態では、クランプ16は、本発明の「保持部」に対応している。
なお、本実施形態では、スピンドル13の回転部32を左右方向および上下方向に移動させる上記第1駆動機構と、第1回転軸41を回転させることで、回転支持部材15およびクランプ16をX軸回りθxに回転させる上記第2駆動機構と、クランプ16をY軸回りθyに回転させる第2駆動モータ16aとによって、移動機構55(図4参照)が構成されている。移動機構55は、クランプ16に保持された被加工物5と、切削機構33(詳しくは、スピンドル13のツール把持部31に把持された加工ツール8)とを相対的に移動させる機構である。
次に、制御装置60について説明する。図4は、切削加工システム1のブロック図である。図4に示すように、切削加工機100は、制御装置60を備えている。制御装置60は、被加工物5の切削に関する制御をする装置である。制御装置60は、マイクロコンピュータからなっており、ケース本体11の内部に設けられている。また、制御装置60の一部は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータによって実現されてもよい。制御装置60は、中央処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えている。ここでは、マイクロコンピュータ内に保存されたプログラムを使用して、被加工物5の切削に関する制御を行う。このプログラムは、例えばCD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)などの記録媒体に保存されており、この記録媒体から読み込むことができる。なお、上記プログラムは、インターネットを通じてダウンロードするようにしてもよい。
本実施形態では、制御装置60は、移動機構55に電気的に接続されている。ここでは、制御装置60は、第1駆動モータ32aおよび第2駆動モータ16aに電気的に接続されている。制御装置60は、第1駆動モータ32aの駆動を制御することで、スピンドル13の回転部32の回転を制御する。なお、図示は省略するが、制御装置60は、回転部32を左右方向および上下方向に移動するように制御することが可能である。制御装置60は、第2駆動モータ16aの駆動を制御することで、クランプ16のY軸回りθyの回転を制御する。図示は省略するが、制御装置60は、第1回転軸41(図3参照)をX軸回りθxに回転するように制御することが可能である。
本実施形態では、制御装置60は、第1記憶部61と、第2記憶部62と、切削制御部64と、ファームウェア更新部65と、マニュアル更新部66と、判定部67と、ダウンロード部68とを備えている。なお、上述した各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。例えば、上述した各部は、プロセッサによって行われるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。
第1記憶部61には、ファームウェアが記憶されている。ここで、ファームウェアとは、ハードウェアを直接制御するためのプログラムのことである。本実施形態では、ファームウェアとは、切削加工機100のスピンドル13(図2参照)の基本的な動作、および、被加工物5を保持するクランプ16(図3参照)の基本的な動作、および、端末90(図1参照)との通信の制御をするためのプログラムである。
本実施形態では、第1記憶部61には、例えば、切削データが記憶されている。切削データは、いわゆる、NCデータである。切削データとは、切削加工機100がどのような手順で被加工物5を切削するかを示したデータである。切削データとは、スピンドル13(図2参照)の動作、および、被加工物5を保持するクランプ16(図3参照)の動作を座標値によって定義した加工工程が複数記録されたものである。この切削データは、例えば、コンピュータ支援製造装置(以下、CAM(Computer Aided Manufacturing)装置ともいう。)によって作成されるデータである。本実施形態では、CAM装置は、被加工物5を切削することで作製される対象物である切削対象物の形状のデータである切削対象物データに基づいて、切削データを作成する。切削対象物データとは、切削対象物のSTLデータのことであり、例えば、コンピュータ支援設計装置(以下、CAD(Computer Aided Design)装置ともいう。)によって作成されるデータである。本実施形態では、CAM装置およびCAD装置は、制御装置60と通信可能に接続されている。そのため、CAM装置によって作成された切削データは、制御装置60の第1記憶部61に保存される。
第2記憶部62には、マニュアルが記憶されている。ここで、マニュアルとは、切削加工機100の取扱説明書である。例えば、マニュアルには、切削加工機100の操作手順、および、使用可能な加工ツール8、被加工物5などが記載されている。ただし、マニュアルには、切削加工機100にエラーが発生したときの対処方法が記載されたトラブルシューティングが記載されていてもよい。また、マニュアルには、加工ツール8に関する情報、および、被加工物5に関する情報が含まれていてもよい。加工ツール8に関する情報とは、加工ツール8の種類ごとに存在する情報であり、各加工ツール8の寸法、材質および刃物部8a(図2参照)などに関する情報である。被加工物5に関する情報とは、被加工物5の寸法、材質などに関する情報である。本実施形態では、マニュアルは、電子化されたデータである。マニュアルは、一つのデータにまとまるように構成されていてもよいし、複数のデータによって構成されていてもよい。
本実施形態では、第2記憶部62は、ケース本体11に対して着脱可能に設けられている。例えば、第2記憶部62は、SDカードなどのメモリーカードであり、ケース本体11には、上記メモリーカードが挿入されるスロットが形成されている。しかしながら、第2記憶部62は、ケース本体11の内部に設けられているものであってもよい。
切削制御部64は、第1記憶部61に記憶された切削データに基づいて、ファームウェアを利用して切削加工の制御を行う。本実施形態では、切削制御部64は、切削データ内の座標値に基づいて、ファームウェアを利用してスピンドル13(図2参照)およびクランプ16(図3参照)の動作を制御する。切削制御部64は、スピンドル13の動作と共に、クランプ16の動作を全体として統括的に制御する。このことによって、クランプ16に保持された被加工物5と加工ツール8との相対的な位置関係を3次元で変化させて、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周りθx、Y軸周りθyの5軸制御による高精度な切削を実現することができる。本実施形態では、スピンドル13によって回転された加工ツール8の刃物部8a(図2参照)を、クランプ16に保持された被加工物5に当接させることで、被加工物5に対する切削を行うことができる。ここでは、被加工物5に対して、任意の位置に加工ツール8が任意の角度で当接されることによって、切削対象物が作製される。
ファームウェア更新部65は、第1記憶部61に記憶されたファームウェアを更新するものである。例えば、切削加工機100の機能に変更があった際に、ファームウェア更新部65は、第1記憶部61に記憶されたファームウェアを最新のファームウェアに更新する。また、切削加工機100が使用できる加工ツール8の種類、または、使用できる被加工物5の種類が増えたとき、ファームウェア更新部65は、第1記憶部61に記憶されたファームウェアを最新のファームウェアに更新する。ここでは、最新のファームウェアのことを更新ファームウェアと称する。
マニュアル更新部66は、第2記憶部62に記憶されたマニュアルを更新する。ここでは、マニュアル更新部66は、第2記憶部62に記憶されたマニュアルを、更新ファームウェアに対応した最新のマニュアルに更新する。本実施形態では、最新のマニュアルのことを更新マニュアルと称する。更新マニュアルは、更新ファームウェアにおいて更新された切削加工機100の取扱説明書、加工ツール8に関する情報、被加工物5に関する情報である。ここでは、マニュアル更新部66による更新マニュアルへの更新は、ファームウェア更新部65による更新ファームウェアへの更新と共に行われるものである。
判定部67は、端末90(図1参照)に保存されたマニュアルが、第2記憶部62に記憶された更新マニュアルと一致するか否かを判定する。ダウンロード部68は、第2記憶部62に記憶されたマニュアルを端末90にダウンロードするものである。ここでは、ダウンロード部68は、第2記憶部62に記憶された更新マニュアルを、端末90に送信する。
以上、切削加工機100について説明した。次に、端末90について説明する。図1に示すように、端末90は、切削加工機100の制御装置60と通信可能に接続されている。ここでは、端末90は、制御装置60と有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。例えば、端末90とは、パーソナルコンピュータによって実現されるものである。上記パーソナルコンピュータは、汎用コンピュータであってもよいし、切削加工機100の専用のコンピュータであってもよい。また、端末90は、携帯型端末であってもよい。ここで、携帯型端末には、スマートフォンおよびタブレット端末などが含まれる。本実施形態では、図4に示すように、端末90は、表示画面91と、操作部92と、端末制御装置93とを備えている。
表示画面91には、切削加工機100に関する情報が表示される。なお、表示画面91の具体的な種類は特に限定されない。例えば、表示画面91は、パーソナルコンピュータのディスプレイである。操作部92は、切削加工機100に関する情報を利用者が入力、または、指定するものである。例えば、操作部92は、切削加工機100の更新マニュアルを端末90にダウンロードすることを指定する。なお、操作部92の具体的な種類は特に限定されない。例えば、図1に示すように、操作部92は、パーソナルコンピュータのキーボードおよびマウスである。ただし、操作部92は、表示画面91に設けられたタッチパネルであってもよい。
端末制御装置93は、切削加工機100に関するマニュアルのダウンロードの指示などを制御するものである。端末制御装置93の構成は特に限定されない。端末制御装置93は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、CPUと、ROMと、RAMと、記憶装置などを備えている。また、端末制御装置93は、制御装置60と有線または無線を介して通信可能に接続されている。端末制御装置93は、表示画面91および操作部92と通信可能に接続されている。また、端末制御装置93には、上述したCAD装置およびCAM装置が組み込まれていてもよい。
本実施形態では、図4に示すように、端末制御装置93は、端末記憶部95と、ダウンロード指示部96とを備えている。端末記憶部95には、切削加工機100のマニュアルが記憶されている。なお、更新マニュアルがダウンロードされた場合には、端末記憶部95に記憶されたマニュアルが更新マニュアルに上書き保存される。本実施形態では、端末記憶部95には、切削加工機100の更新マニュアルなどのマニュアルをダウンロードするための専用のアプリケーションが記憶されていてもよい。
ダウンロード指示部96は、制御装置60に対して、更新マニュアルをダウンロードすることを指示するものである。例えば、利用者が操作部92を操作することで、端末記憶部95に記憶された上記アプリケーションを起動する。そして、操作部92を使用して上記アプリケーションのダウンロードボタン(図示せず)を押した際、ダウンロード指示部96は、制御装置60に対してダウンロード信号を送信する。このことによって、更新マニュアルのダウロードの指示を行うことができる。
以上、本実施形態に係る切削加工システム1について説明した。図5は、第2記憶部62に記憶されたマニュアルを端末90に提供する手順を示したフローチャートである。次に、切削加工機100の第2記憶部62に記憶されたマニュアルを端末90にダウンロードすることで、利用者にマニュアルを提供する手順について、図5のフローチャートを用いて説明する。ここでは、第1記憶部61に記憶されたファームウェアを更新し、更新ファームウェアに対応した更新マニュアルを端末90にダウンロードする手順について説明する。
まず、図5のステップS101では、第1記憶部61に記憶されたファームウェアを更新ファームウェアに更新すると共に、第2記憶部62に記憶されたマニュアルを更新マニュアルに更新する。本実施形態では、例えば、切削加工機100のメーカー側が用意した更新ファームウェアと更新マニュアルとが1つのファイルにまとめられており、そのファイルを切削加工機100の制御装置60に取り込む。なお、上記ファイルを制御装置60に取り込む手順は特に限定されない。例えば、制御装置60には、上記ファイルが記憶された端末90または他の端末が接続されており、端末90または他の端末を介して、上記ファイルを制御装置60に送信するように構成されていてもよい。例えば、更新ファームウェアと更新マニュアルとがまとめられたファイルが保存されたメモリーカードが予め用意されていてもよい。この場合、上記ファイルが保存されたメモリーカードがケース本体11のスロット(図示せず)に挿入されることで、メモリーカードに保存された更新ファームウェアおよび更新マニュアルが制御装置60に取り込まれてもよい。
このように、制御装置60に更新ファームウェアおよび更新マニュアルが取り込まれたあと、ファームウェア更新部65は、第1記憶部61に記憶されたファームウェアを更新ファームウェアに更新する。同時に、マニュアル更新部66は、第2記憶部62に記憶されたマニュアルを更新マニュアルに更新する。なお、第1記憶部61に記憶されていた以前のファームウェアのうち、更新ファームウェアによって更新された以前のプログラムは削除される。また、第2記憶部62に記憶されていた以前のマニュアルは削除される。
次に、図5のステップS103では、端末90に更新マニュアルをダウンロードするために、端末90から切削加工機100に対して、更新マニュアルをダウンロードするための指示を行う。本実施形態では、端末90のダウンロード指示部96は、切削加工機100の制御装置60に、上記ダウンロード信号を送信する。このとき、制御装置60は、上記ダウンロード信号を受信する。
次に、図5のステップS105では、判定部67は、端末90の端末記憶部95に記憶されたマニュアルが、第2記憶部62に記憶された更新マニュアルと一致しているか否かを判定する。本実施形態では、例えば、ステップS103では、ダウンロード信号と共に、端末記憶部95に記憶されたマニュアルのバージョン情報が制御装置60に送信される。そのため、判定部67は、その受信したバージョン情報が更新マニュアルのバージョン情報と一致するか否かを判定する。このとき、判定部67は、受信したバージョン情報が更新マニュアルのバージョン情報と一致した場合、端末記憶部95に記憶されたマニュアルが更新マニュアルと一致していると判定する。このとき、端末記憶部95に記憶されているマニュアルは、更新マニュアルである。そのため、端末90への更新マニュアルのダウンロードは行われずに終了する。
一方、判定部67は、受信したバージョン情報が更新マニュアルのバージョン情報と一致していない場合、端末記憶部95に記憶されたマニュアルが更新マニュアルと一致していないと判定する。このとき、端末記憶部95に記憶されているマニュアルは、更新マニュアルとはバージョンが異なるマニュアルである。そのため、端末90への更新マニュアルのダウンロードを行うため、次に、図5のステップS107に進む。
ステップS107では、制御装置60が上記ダウンロード信号を受信した後、ダウンロード部68は、更新マニュアルを端末90にダウンロードする。具体的には、ダウンロード部68は、第2記憶部62に記憶された更新マニュアルを、端末90の端末制御装置93に送信する。そして、更新マニュアルを受信した端末制御装置93は、端末記憶部95に更新マニュアルを保存する。このとき、端末記憶部95に記憶されていた以前のマニュアルは削除される。しかしながら、端末記憶部95には、以前のマニュアルと、更新マニュアルとが共に記憶されるように構成されていてもよい。このようにして、端末90に更新マニュアルをダウンロードすることができる。そして、表示画面91に更新マニュアルを表示することができる。
以上、本実施形態では、第2記憶部62には、切削加工機100のマニュアルが記憶されている。そして、ファームウェアが更新ファームウェアに更新されたとき、第2記憶部62に記憶されたマニュアルは、更新ファームウェアに対応した更新マニュアルに更新される。よって、第2記憶部62に、更新ファームウェアに対応した更新マニュアルを記憶させることができる。そして、ダウンロード部68によって、端末90の端末記憶部95に更新マニュアルをダウンロードすることで、端末記憶部95には、更新ファームウェアに対応した更新マニュアルを記憶させることができる。したがって、切削加工機100のファームウェアが更新された場合であっても、更新マニュアルが端末記憶部95に記憶されているため、利用者は、端末90で更新マニュアルを使用することができる。したがって、利用者がファームウェアのバージョンとは異なるマニュアルを利用することを抑制することができる。
従来では、更新マニュアルは、メーカー側が用意したホームページなどにアップロードされており、利用者は、上記ホームページにアクセスして、該当する更新マニュアルをダウンロードしていた。そのため、従来では、利用者によっては、上記ホームページにアクセスすることができずに、更新マニュアルを端末90に確実にダウンロードすることができないことがあった。しかしながら、本実施形態では、切削加工機100の第2記憶部62に更新マニュアルが記憶されている。そのため、利用者は、上記ホームページにアクセスすることなく、更新マニュアルを端末90にダウンロードすることができる。
本実施形態では、第2記憶部62に記憶されているマニュアルには、加工ツール8に関する情報が含まれている。このことによって、切削加工機100が使用可能な加工ツール8の種類が追加された場合であっても、その追加された加工ツール8に関する情報を、第2記憶部62を通じて、端末記憶部95にダウンロードすることができる。よって、利用者は、追加された加工ツール8に関する情報を、端末90を通じて得易い。
本実施形態では、第2記憶部62に記憶されているマニュアルには、被加工物5に関する情報が含まれている。このことによって、切削加工機100が切削可能な被加工物5の種類が追加された場合であっても、その追加された被加工物5に関する情報を、第2記憶部62を通じて、端末記憶部95にダウンロードすることができる。よって、利用者は、追加された被加工物5に関する情報を、端末90を通じて得易い。
本実施形態では、第2記憶部62は、ケース本体11に対して着脱可能に設けられたメモリーカードである。このことによって、第2記憶部62の一例であるメモリーカードに更新マニュアルを記憶させ、そのメモリーカードをケース本体11のスロット(図示せず)に挿入することで、更新マニュアルを制御装置60内に取り込むことができる。このように、本実施形態では、メモリーカードをケース本体11のスロットに挿入するという簡単な手順で、第2記憶部62に記憶されたマニュアルを更新マニュアルに変更することができる。
本実施形態では、端末90は、パーソナルコンピュータおよび携帯型端末の何れかである。このことによって、利用者が利用するパーソナルコンピュータおよび携帯型端末の何れかに、切削加工機100の更新ファームウェアに対応した更新マニュアルを保存することができる。よって、利用者が利用するパーソナルコンピュータおよび携帯型端末の何れかの表示画面91に、更新マニュアルを表示することで、更新ファームウェアで更新された内容を確認することができる。
本実施形態では、端末90のダウンロード指示部96によって、制御装置60にダウンロード信号が送信される。このとき、制御装置60の判定部67は、端末90の端末記憶部95に記憶されたマニュアルが、第2記憶部62に記憶された更新マニュアルと一致しているか否かを判定する。そして、判定部67によって、端末記憶部95に記憶されたマニュアルが更新マニュアルと一致していないと判定された場合、ダウンロード部68は、第2記憶部62に記憶された更新マニュアルを端末記憶部95にダウンロードする。このことによって、端末記憶部95に記憶されたマニュアルが更新マニュアルである場合には、ダウンロード処理は行われない。よって、端末記憶部95に記憶されたマニュアルが更新マニュアルではない場合のみ、ダウンロード部68による更新マニュアルのダウンロードを確実に行わせることができる。
以上、第1実施形態に係る切削加工システム1について説明した。本発明に係る対象物作製システムおよび対象物作製装置は、それぞれ第1実施形態に係る切削加工システム1および切削加工機100に限定されず、他の種々の形態で実施することができる。次に、他の実施形態について簡単に説明する。なお、以下の説明では、既に説明した構成と同様の構成には同じ符号を使用し、その説明は適宜省略する。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る三次元造形システム101の模式図であり、三次元造形装置200の正面図である。図7は、三次元造形装置200の平面図である。第1実施形態では、対象物作製システムは、切削加工システム1であり、対象物作製装置は、切削加工機100であった。しかしながら、図6に示すように、対象物作製システムは、三次元造形システム101であり、対象物作製装置は、三次元造形装置200であってもよい。
三次元造形システム101は、三次元造形装置200と、端末90とを備えている。三次元造形装置200は、液体の対象材料を硬化させることで所望な対象物を作製する装置である。本実施形態では、三次元造形装置200は、ケース本体110と、台111と、槽112と、ホルダ113と、光学装置114と、制御装置116とを備えている。台111は、ケース本体112に支持されている。台111には、光を通過させる開口121が形成されている。
槽112は、液体の光硬化性樹脂123を収容する。本実施形態では、光硬化性樹脂123が本発明の「対象材料」の一例である。ここでは、槽112は、光硬化性樹脂123を保持するものであり、本発明の「保持部」の一例である。槽112は、台111上に取り付け可能に載置されている。図7に示すように、槽112は、台111に載置された状態において、台111の開口121を覆う。槽112は、光を透過させることのできる材料、例えば、透明な材料によって形成されているとよい。
図6に示すように、ホルダ113は、槽112の上方、かつ、台111の開口121の上方に配置されている。ホルダ113は昇降自在に構成されている。ホルダ113は、下降したときに槽112内の光硬化性樹脂123に浸漬し、上昇するときに、光が照射されて硬化した光硬化性樹脂123を吊り上げる。ここでは、台111には、上下方向に延びた支柱141が設けられている。支柱141の前方には、スライダ142が取り付けられている。スライダ142は、支柱141に沿って昇降自在であり、モータ143によって上方または下方に移動する。ここでは、ホルダ113は、スライダ142に取り付けられている。ホルダ113は、モータ143によって上方または下方に移動する。
光学装置114は、台111の下方に配置されている。光学装置114は、槽112内に収容された液体の光硬化性樹脂123に所定の波長からなる光を照射する装置である。光学装置114は、台111の下方に設けられたケース本体110に収容されている。なお、本実施形態では、光学装置114は、本発明の「作製機構」の一例である。光学装置114は、槽112に収容された光硬化性樹脂123に対して光を照射させ、光硬化性樹脂123の一部を硬化させることで、光硬化性樹脂123に対して作製作業を行う。
光学装置114は、プロジェクタ131と、ミラー132とを備えている。プロジェクタ131は、光を発する光源である。ミラー132は、プロジェクタ131から発せられた光を槽112に向かって反射させる部材である。ミラー132は、台111に形成された開口121の下方、かつ、プロジェクタ131の後方に配置されている。プロジェクタ131から発せられた光は、ミラー132によって反射され、台111の開口121を通じて槽112内の光硬化性樹脂123に照射される。ただし、光学装置114の配置および構成は特に限定される訳ではない。
本実施形態では、ミラー132には、ミラー132を回転させる回転機構135が電気的に接続されている。この回転機構135によって、ミラー132が回転することで、ミラー132と、槽112に収容された光硬化性樹脂123との相対的な位置が変更される。このことで、プロジェクタ131から発せられる光の照射位置が変更される。本実施形態では、回転機構135は、本発明の「移動機構」の一例である。
制御装置116は、ホルダ113が取り付けられたスライダ142を昇降自在に制御するモータ143、光学装置114のプロジェクタ131、および、ミラー132を回転させる回転機構135に電気的に接続されている。制御装置116は、モータ143の駆動を制御することによって、スライダ142およびホルダ113を上方または下方に移動させる。制御装置116は、プロジェクタ131から発せられる光のエネルギー、光度、光量、光の波長帯域、光の形状、光を照射させる位置および光を発するタイミングなどを制御する。また、制御装置116は、回転機構135を制御することで、ミラー132によって反射される光の照射位置を制御する。
なお、制御装置116の構成は特に限定されない。本実施形態では、制御装置116は、第1実施形態と同様に、図4に示すような第1記憶部61と、第2記憶部62と、切削制御部64と、ファームウェア更新部65と、マニュアル更新部66と、判定部67と、ダウンロード部68とを備えている。ここでの各部の説明は省略する。なお、第1記憶部61に記憶されているファームウェアとは、三次元造形装置200のホルダ113の移動、ミラー132の回転などの基本的な動作を制御するためのプログラムである。第2記憶部62に記憶されているマニュアルとは、三次元造形装置200の取扱説明書である。本実施形態では、マニュアルには、トラブルシューティングが含まれていてもよいし、槽112に収容される光硬化性樹脂123に関する情報などが含まれているとよい。ここで、光硬化性樹脂123に関する情報とは、材質などに関する情報である。第1実施形態と同様に、マニュアルは、電子化されたデータである。マニュアルは、一つのデータにまとめられるように構成されていてもよいし、複数のデータによって構成されていてもよい。
なお、本実施形態では、制御装置116に電気的に接続される端末90は、第1実施形態に係る端末90と同様の端末である。そのため、ここでの端末90に関する説明は省略する。
本実施形態であっても、第1実施形態と同様に、図5に示すフローチャートに沿って、第1記憶部61に記憶されたファームウェアを更新し、更新ファームウェアに対応した更新マニュアルを端末90にダウンロードすることができる。よって、本実施形態であっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、三次元造形装置200のファームウェアが更新された場合であっても、三次元造形装置200の更新マニュアルが端末90の端末記憶部95に記憶されている。そのため、利用者は、端末90で三次元造形装置200の更新マニュアルを使用することができる。したがって、利用者がファームウェアのバージョンとは異なるマニュアルを利用することを抑制することができる。
本実施形態では、三次元造形装置200は、液体の光硬化性樹脂123を硬化させることで、対象物を作製していた。しかしながら、三次元造形装置200の種類は特に限定されない。例えば、三次元造形装置200は、粉末材料にバインダを塗布して、粉末材料を硬化させることで対象物を作製するような装置であってもよい。また、三次元造形装置200は、FDM(Fused Deposition Modeling)方式、すなわち、熱溶解積層方式の装置であってもよい。
なお、本発明に係るマニュアルは、切削加工機100および三次元造形装置200の何れかのマニュアルに限定されない。例えば、プリンタなどの印刷装置に対するマニュアルを端末90にダウンロードするように構成されていてもよい。例えば、印刷装置は、制御装置を備えており、印刷装置の制御装置は、上記実施形態と同様に、ファームウェアが記憶される第1記憶部61、マニュアルが記憶される第2記憶部62、ファームウェア更新部65、マニュアル更新部66、判定部67、および、ダウンロード部68を備えているとよい。また、印刷装置の制御装置には、上記実施形態と同様の端末90が通信可能に接続されている。このような印刷装置であっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
1 切削加工システム(対象物作製システム)
5 被加工物
8 加工ツール
13 スピンドル
16 クランプ(保持部)
33 切削機構(作製機構)
55 移動機構
60 制御装置
61 第1記憶部
62 第2記憶部
65 ファームウェア更新部
66 マニュアル更新部
67 判定部
68 ダウンロード部
90 端末
95 端末記憶部
96 ダウンロード指示部
100 切削加工機(対象物作製装置)
101 三次元造形システム(対象物作製システム)
200 三次元造形装置(対象物作製装置)

Claims (11)

  1. 対象物の材料となる対象材料を保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記対象材料に対して作製作業を行う作製機構と、
    前記保持部に保持された前記対象材料と、前記作製機構とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記作製機構および前記移動機構に通信可能に接続された制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    ファームウェアが記憶される第1記憶部と、
    前記保持部、前記作製機構、前記移動機構および前記制御装置に関する情報が含まれ、前記ファームウェアに対応したマニュアルが記憶される第2記憶部と、
    前記第1記憶部に記憶された前記ファームウェアを更新するファームウェア更新部と、
    前記ファームウェア更新部によって前記ファームウェアが更新されたとき、前記ファームウェア更新部によって更新された前記ファームウェアに対応したマニュアルである更新マニュアルを前記第2記憶部に保存するマニュアル更新部と、
    前記制御装置に通信可能に接続された端末に、前記第2記憶部に記憶された前記更新マニュアルをダウンロードするダウンロード部と、
    を備えた、対象物作製装置。
  2. 前記対象材料は、切削対象である被加工物であり、
    前記作製機構は、前記被加工物を切削する切削機構である、請求項1に記載された対象物作製装置。
  3. 前記切削機構は、
    加工ツールを把持する把持部と、
    前記把持部を回転させる回転部と、
    を有し、
    前記マニュアルには、前記加工ツールに関する情報が含まれる、請求項2に記載された対象物作製装置。
  4. 前記マニュアルには、前記被加工物に関する情報が含まれる、請求項2または3に記載された対象物作製装置。
  5. 前記作製機構は、前記保持部に保持された前記対象材料の一部を硬化させるように構成されている、請求項1に記載された対象物作製装置。
  6. 内部に空間を有し、前記空間に前記保持部および前記作製機構が設けられたケース本体を備え、
    前記第2記憶部は、前記ケース本体に対して着脱可能に設けられたメモリーカードである、請求項1から5までの何れか1つに記載された対象物作製装置。
  7. 請求項1から6までの何れか1つに記載された対象物作製装置と、
    前記端末と、
    を備えた、対象物作製システム。
  8. 前記端末は、パーソナルコンピュータおよび携帯型端末の何れかである、請求項7に記載された対象物作製システム。
  9. 前記端末は、
    前記マニュアルが記憶される端末記憶部と、
    前記制御装置に、前記第2記憶部に記憶された前記更新マニュアルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示部と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記端末記憶部に記憶された前記マニュアルが、前記第2記憶部に記憶された前記更新マニュアルと一致するか否かを判定する判定部を備え、
    前記判定部によって、前記端末記憶部に記憶された前記マニュアルと、前記第2記憶部に記憶された前記更新マニュアルとが一致していないと判定された場合、前記ダウンロード部は、前記第2記憶部に記憶された前記更新マニュアルを前記端末記憶部にダウンロードする、請求項7または8に記載された対象物作製システム。
  10. 対象物作製装置のマニュアルを提供するマニュアル提供方法であって、
    前記対象物作製装置は、
    対象物の材料となる対象材料を保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記対象材料に対して作製作業を行う作製機構と、
    前記保持部に保持された前記対象材料と、前記作製機構とを相対的に移動させる移動機構と、
    ファームウェアが記憶される第1記憶部と、
    前記マニュアルが記憶される第2記憶部と、
    を備え、
    前記第1記憶部に記憶された前記ファームウェアを更新するファームウェア更新工程と、
    前記第2記憶部に記憶された前記マニュアルを、前記ファームウェア更新工程で更新した前記ファームウェアに対応したマニュアルである更新マニュアルに更新するマニュアル更新工程と、
    前記切削加工機に通信可能に接続された端末に、前記マニュアル更新工程で更新した前記更新マニュアルをダウンロードするダウンロード工程と、
    を包含するマニュアル提供方法。
  11. 前記端末に記憶されたマニュアルが、前記マニュアル更新工程で更新した前記更新マニュアルと一致するか否かを判定する判定工程を包含し、
    前記ダウンロード工程では、前記判定工程で前記端末に記憶されたマニュアルと、前記更新マニュアルとが一致していないと判定した場合、前記端末に、前記更新マニュアルをダウンロードする、請求項10に記載されたマニュアル提供方法。

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