JP2018182917A - 直流モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロータの両端から突出する回転軸を支持する軸受部材を、各回転軸に作用する負荷や、モータの用途、設置位置等に応じて、互いに同径をなすスリーブベアリングからボールベアリングに、またはその逆に、選択的に容易に変更しうるようにし、部品の共通化により、コスト低減が図れるようにした直流モータを提供する。【解決手段】モータケース2に形成された第1軸受保持部171及びエンドキャップ3に形成された第2軸受保持部172の内径を、互いに同径とし、これら第1、第2軸受保持部171、172の内部に、外径の等しいスリーブベアリング19またはボールベアリング18を選択的に収容しうるようにする。【選択図】 図3

Description

本発明は、ロータの両端より突出する回転軸を、それぞれ軸受部材により支持してなる直流モータに関する。
直流モータの中には、特許文献1に記載されているように、モータケースの一端面に形成された軸受保持部と、モータケースの他端面を閉塞するエンドフレームに形成された軸受保持部とに、滑り軸受を収容し、両滑り軸受により、ロータの両端より突出する回転軸をそれぞれ支持したものや、例えば特許文献2に記載されているように、ロータの一端より突出する負荷側(駆動軸側)の回転軸(特許文献2ではモータ軸)を、モータケースの一側面の軸受保持部(特許文献2では軸受収容部)に収容したボールベアリング(特許文献2では玉軸受)により支持し、ロータの他端より突出する反負荷側(整流子側)の回転軸を、モータケースの他側面を閉塞するエンドプレートの軸受保持部に収容した滑り軸受(特許文献2では焼結含油軸受)により支持したものがある。
特開2007−282441号公報 特開2007−252130号公報
上記特許文献1に記載されているように、ロータの両端より突出する回転軸を滑り軸受により支持してなる直流モータにおいては、滑り軸受は、耐負荷荷重が小さく、かつ摩耗による耐久性上の課題があるため、回転軸に比較的大きなラジアル荷重が作用する用途には不向きである。
一方、特許文献2に記載されている直流モータは、駆動軸側である整流子と反対側の回転軸が、耐負荷荷重の大きいボールベアリングにより支持されているので、駆動軸側の回転軸に大きなラジアル荷重が作用する用途にも十分対応することができる。
しかし、例えば自動車のエンジンのスロットルバルブや、トランクリッドまたはバックドアを開閉するアクチュエータの駆動源として直流モータを使用する場合には、設置スペース、駆動源の配置による防水性、給電ケーブルの配置等の観点から、整流子側の回転軸を駆動軸としたり、整流子と反対側の回転軸を駆動軸としたりするなど、駆動軸とする側の回転軸を選択したい場合があるが、特許文献2に記載されている直流モータでは、以下の理由により、このような変更を容易に行うことができない。
すなわち、特許文献2に記載されている直流モータにおいては、モータケースとエンドプレートとに形成されている軸受保持部の内径及び外径を、大小異なるものとし、それらに、外径の異なるボールベアリング及びスリーブベアリングを収容している。
そのため、各軸受保持部は、ボールベアリング及びスリーブベアリングに専用のものとなり、それらを入れ替えて、スリーブベアリングをボールベアリングに、またボールベアリングをスリーブベアリングに容易に変更することはできず、整流子側の回転軸を同じ外径のボールベアリングを使用して駆動軸としたいと思っても、そのようなことはできず、駆動軸側とする回転軸は、整流子と反対側のものに固定されてしまう。
この問題に対処するためには、小径のボールベアリングを別途用意し、このボールベアリングを、内・外径を小としたスリーブベアリング用の軸受保持部に収容して、整流子側の回転軸を駆動軸とすることも考えられるが、小型のボールベアリングを別途用意しなければならないので、コスト高となる。
また、整流子側の回転軸を駆動軸として使用しうるように、エンドプレートを、ボールベアリングを収容可能な軸受保持部を有するものと交換することも考えられるが、この場合においても、エンドプレートを別途製作する必要があり、部品の共用化が図れないので、コスト高となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ロータの両端から突出する回転軸を支持する軸受部材を、各回転軸に作用する負荷や、モータの用途、設置位置等に応じて、互いに同径をなすスリーブベアリングからボールベアリングに、またはその逆に、選択的に容易に変更しうるようにし、部品の共用化によりコスト低減が図れるようにした直流モータを提供することを目的としている。
本発明の直流モータによると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 一端が閉塞され、他端が開口している筒状のモータケースと、前記開口を閉塞するエンドキャップと、前記モータケース内に収容され、中心に、前記モータケースの一端方向及び前記エンドキャップ方向に延出する回転軸を有するロータとを備え、前記モータケースの一端方向に延出する前記回転軸を第1の出力軸部とし、前記エンドキャップ方向に延出する前記回転軸を第2の出力軸部として、これら第1の出力軸部及び第2の出力軸部を、前記モータケースの一端部に形成された第1軸受保持部及び前記エンドキャップに形成された第2軸受保持部にそれぞれ設けた軸受部材により支持してなる直流モータにおいて、
前記第1軸受保持部及び第2軸受保持部の内径を、互いに同径とし、かつこれら第1、第2軸受保持部の内部に、前記軸受部材としての外径の等しいスリーブベアリングまたはボールベアリングを選択的に収容しうるようにする。
このような構成によると、モータケースの第1軸受保持部と、エンドキャップの第2軸受保持部の内径を等しくしてあるので、それらに、同じ外径のスリーブベアリングまたはボールベアリングを、第1の出力軸部及び第2の出力軸部に作用する負荷や、モータの用途、設置位置等に応じて、選択的に収容することができ、しかも、必要に応じて、スリーブベアリングからボールベアリングに、またはその逆に変更することができる。
従って、従来の直流モータのように、外径の異なるボールベアリングやスリーブベアリングを別途用意したり、外径の異なるボールベアリングやスリーブベアリングに対応して、第1軸受保持部または第2軸受保持部の内径を異ならせたモータケースやエンドキャップを別途製作したりする必要はなく、部品の共用化によりコストの低減が図れる。
(2) 上記(1)項において、モータケースの一端の外側面とエンドキャップの外側面とに、それぞれ互いに反対方向に突出する内径の等しい筒状のボスをほぼ対称的に形成し、前記モータケース側のボスを第1軸受保持部とし、前記エンドキャップ側のボスを第2軸受保持部とする。
このような構成によると、モータケースの一端の外側面及びエンドキャップの外側面の中央部のみを、反対方向に突出させてボスを対称的に形成し、両ボスを第1軸受保持部及び第2軸受保持部とするので、モータケースの一端及びエンドキャップの肉厚を、ボールベアリング及びスリーブベアリングの長さに対応して大とし、その部分に第1、第2軸受保持部を形成する必要はない。
従って、モータケース及びエンドキャップの小型化、軽量化が図れるだけでなく、モータケース及びエンドキャップを共用化して、モータに対する負荷の大きさ、モータの用途や設置位置等、多種多様の要求に対応することができ、コスト低減を図ることができる。
(3) 上記(2)項において、エンドキャップを、モータケースの開口端部に嵌合された合成樹脂製のキャップ本体と、その外側面を覆うようにして前記モータケースの開口端部に固定される金属製のシールドキャップとからなるものとし、前記シールドキャップにボスを形成し、このボスを、スリーブベアリングまたはボールベアリングが圧入される第2軸受保持部とする。
このような構成によると、金属製のシールドキャップに形成されたボスを第2軸受保持部とすると、第2軸受保持部の強度、剛性も大となるので、それに収容されたスリーブベアリングまたはボールベアリングにラジアル方向の大きな荷重が作用しても、十分に対応することができる。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、ボールベアリングにより支持された第1、第2出力回転軸のいずれか一方を、被駆動部材を駆動する駆動軸とする。
このような構成によると、ボールベアリングは耐負荷荷重が大きいので、被駆動部材からの負荷が駆動軸に繰り返し作用しても、耐久性上問題となることはない。
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、前記直流モータは、第2の出力軸部に整流子が設けられるとともに、エンドキャップに前記整流子に摺接するブラシが設けられたブラシ付き直流モータであり、第1軸受保持部にスリーブベアリングを収容し、第2の出力軸部により被駆動部材を駆動するようにする。
このような構成によると、スリーブベアリングが収容された第1軸受保持部側を、防水ケース等により覆って容易に防水構造とすることができるので、その部分を、雨水の浸入しやすい方向に向けて配置し、整流子やブラシのあるエンドキャップ側の第2の出力軸部側を、雨水の浸入しにくい方向に向けて配置することができる。
本発明によると、ロータの両端から突出する回転軸を支持する軸受部材を、両回転軸に作用する負荷や、モータの用途、設置位置等に応じて、互いに同径をなすスリーブベアリングからボールベアリングに、またはその逆に、選択的に容易に変更しうるようにした直流モータを提供することができる。
本発明に係る直流モータの実施例1を、エンドキャップ側を手前とした状態で、斜め上方より見た前方斜視図である。 同じく、実施例1のモータを、エンドキャップ側を後方とし、かつ上下反転させた状態で、斜め上方より見た後方斜視図である。 実施例1のモータを、エンドキャップ側より見た端面図である。 図3のIV−IV線における縦断面図である。 実施例1のモータと、その使用例を示す縦断面図である。 実施例2のモータと、その使用例を示す縦断面図である。 実施例1のモータの第1軸受保持部、及びそれに収容されたスリーブベアリングの拡大断面図である。 実施例2のモータの第1軸受保持部及びそれに収容されたボールベアリングの拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図5は、本発明に係る直流モータ(以下、モータと略称する)の実施例1を示す。なお、以下においては、図1における左右、並びに図4以下の断面図における左右を、モータにおける「左右」として説明する。
モータ1は、左端が端壁2Aをもって閉塞され、右端が開口する磁性材(例えば鉄系金属)よりなる横向き有底筒状のモータケース2内に、ロータ6と整流子9を左右に並べて収容して形成され、モータケース2の開口端は、エンドキャップ3により閉塞されている。
詳述すると、右端が開口する横向き有底筒状のモータケース2の奥に、側面視円弧状断面をなす上下1対のマグネット7、7が固定され、上下のマグネット7、7間に、左右方向を向く回転軸と一体をなすロータ6が配設されている。モータケース2と上下のマグネット7、7により、ステータが形成されている。
ロータ6の回転軸におけるモータケース2の端壁2A方向に延出する左方回転軸は、第1の出力軸部4とされ、同じくエンドキャップ3方向に延出する右方回転軸は、第2の出力軸部5とされている。
ロータ6は、モータケース2内の左方寄りに配置されているため、ロータ6からの第2の出力軸部5の突出寸法は、第1の出力軸部4よりも大となっている。
ロータ6は、軸方向に積層されたコア8に、電機子巻線(図示略)を巻回して構成されている。第2の出力軸部5には、整流子9が嵌着され、整流子9には、後記するブラシ15が摺接している。
エンドキャップ3は、モータケース2の右方の開口端内に嵌合された合成樹脂製のキャップ本体10と、このキャップ本体10の外面を覆う金属製のシールドキャップ11とからなっている。シールドキャップ11は、ノイズを低減させるためのものであり、モータケース2の右側縁より軸方向に突設させた複数のかしめ片12、12を、シールドキャップ11の外周縁に設けた切欠溝11Aを介して求心方向に折曲することにより、モータケース2の開口端に固定されている。
モータケース2内においてキャップ本体10の内側面には、整流子9の外周面に摺接し、ターミナル端子13、13及びピッグテール14を介して給電される電流をロータ6の電機子巻線に供給するための上下1対のブラシ15、15が、ブラシホルダ16により保持されている。なお、ターミナル端子13、13、ピッグテール14、及びブラシホルダ16の形態、並びにブラシ15の接続形態等は、本発明と直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
また、キャップ本体10の内面には、ノイズ防止回路のインダクタを構成する1対のチョークコイルやブラシ押さえ等が、公知の態様で設けられているが、これらも、本発明とは直接関係ないので、図示及び詳細な説明は省略する。
モータケース2の左端の端壁2Aと、シールドキャップ11の外側面との中央部には、互いに左右反対方向に突出する内径の等しい筒状のボス17、17Aが、ロータ6の回転軸線上に並ぶようにして、ほぼ左右対称的に一体形成されている。両ボス17、17Aの外方の開口縁は、それらに収容される軸受部材を抜け止めするために、内向きに折曲されている。なお、両ボス17、17Aの内径は、それらに収容される後述のボールベアリング18の外径とほぼ同径とされている。
モータケース2の左端に設けられたボス17は、ロータ6の第1の出力軸部4を支持する軸受部材が内部に収容された第1軸受保持部171となっており、シールドキャップ11に設けられたボス17Aは、ロータ6の第2の出力軸部5を支持する軸受部材が収容された第2軸受保持部172とされている。第1軸受保持部171及び第2軸受保持部172の内面の軸方向の寸法は、ほぼ等しくされている。
第1軸受保持部171の内部に収容される軸受部材としては、ボールベアリング18が用いられ、その内輪を第1の出力軸部4の基部付近まで圧入した状態で、外輪を第1軸受保持部171内に圧入することにより、第1軸受保持部171の外側方に突出する第1の出力軸部4の基部付近は、ボールベアリング18により回転自在に支持されている。
第2軸受保持部172の内部に収容される軸受部材には、例えば青銅系の多孔質燒結金属に潤滑油を含浸させたスリーブベアリング19が用いられ、第2軸受保持部172を貫通して外側方に突出する第2の出力軸部5は、第2軸受保持部172の内部に圧入して固定されたスリーブベアリング19を貫通して回転自在に支持されている。なお、ボールベアリング18とスリーブベアリング19との軸方向の寸法はほぼ等しく、かつ第1、第2両軸受保持部171、172の内部に安定して収容されるように、やや長目に形成されている。また、第1、第2軸受保持部171、172からの第1の出力軸部4及び第2の出力軸部5の突出寸法は、互いに等しくされている。
拡大断面図である図7にも示すように、スリーブベアリング19の内外両側において、第2の出力軸部5には、それに対してスリーブベアリング19及びシールドキャップ11を軸方向に位置決めするための1対のカラー20、20が、それぞれ平ワッシャ21、21を間に介在させて、スリーブベアリング19に対して相対回転しうるように圧入されている。
スリーブベアリング19及び内外両カラー20の第2の出力軸部5への組付けは、第2の出力軸部5にキャップ本体10を嵌合したのち、内方のカラー20、スリーブベアリング19、外方のカラー20の順に行われる。この場合、スリーブベアリング19及び両カラー20を第2の出力軸部5に取付けた後、シールドキャップ11の第2軸受保持部172がスリーブベアリング19に圧入される。
なお、シールドキャップ11をモータケース2に取付ける前に、スリーブベアリング19を先に第2軸受保持部172に圧入した状態で、第2の出力軸部5に内方のカラー20を圧入し、その後、第2の出力軸部5に、スリーブベアリング19を、シールドキャップ11と共に嵌合し、最後に外方のカラー20を第2の出力軸部5に圧入してもよい。
いずれの組付順序によっても、スリーブベアリング19及びシールドキャップ11は、第2の出力軸部5上において、軸方向に位置決めされ、この状態で、モータケース2の開口端にシールドキャップ11を固定することができる。
図5は、実施例1のモータ1の使用例を示すもので、ボールベアリング18により支持された第1の出力軸部4を駆動軸とし、これにより、自動車のトランクリッドまたはバックドア(いずれも図示略)を開閉させるアクチュエータ22を駆動するようにした例である。モータ1及びアクチュエータ22は、車体に取り付けられる筒状ブラケット23内に収容されている。
アクチュエータ22は、遊星歯車機構24と、それに連結され、かつ先端部におねじ(図示略)が切られている出力軸25とを備えている。遊星歯車機構24は、第1の出力軸部4に固着されたサンギヤ241と、サンギヤ241と噛合して回転させられる複数のプラネタリギヤ242と、筒状ブラケット23に固定され、各プラネタリギヤ242が噛合しているリングギヤ243とからなり、各プラネタリギヤ242の支持軸26には、出力軸25の基部に一体形成されたキャリアプレート27が連結されている。
第2軸受保持部172からの第2の出力軸部5の突出寸法は、第1の出力軸部4の第1軸受保持部171よりの突出寸法よりも若干短寸とされ、第2の出力軸部5の端部には、回転センサマグネット28が固着されている。なお、第1、第2軸受保持部171、172からの第1の出力軸部4及び第2の出力軸部5の突出寸法は、回転軸を予め長目に形成しておき、用途に応じて、回転軸のいずれか一方の端部を切断するか、または、回転軸を一定の長さに形成し、回転軸へのロータ6の圧入位置を調整することにより、調整することができる。
このようにすると、長さの異なる回転軸を、モータの用途等に対応して複数製作する必要はなく、コスト低減が図れる。
ターミナル端子13、13には、一体的に連結された給電用のコネクタ29、29が差し込まれている。
モータ1が作動し、第1の出力軸部4と共にサンギヤ241が正回転または逆回転すると、リングギヤ243に噛合している各プラネタリギヤ242が、自転しながら、サンギヤ241の回りを公転することにより、モータ1における第1の出力軸部4の回転が、キャリアプレート27を介して出力軸25に、減速されて伝達される。出力軸25が回転すると、その先端側のおねじ軸に螺合するトランクリッドまたはバックドアに取り付けられためねじ筒が、ねじ送りされることにより、トランクリッドまたはバックドアを開閉することができる。
トランクリッドまたはバックドアの開閉動作に伴い、第1の出力軸部4には、ラジアル荷重が作用するが、このラジアル荷重は、第1軸受保持部171に収容された、耐負荷荷重の大きなボールベアリング18により受け止められるので、トランクリッドまたはバックドアを長期間開閉動作させても、耐久性上問題となることはない。
図6は、本発明に係るモータの実施例2の構成及びその使用例を示す。なお、実施例1と同様の部材には、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
実施例2のモータ1は、上記実施例1のものとは反対に、ボールベアリング18を第2軸受保持部172の内部に固定し、スリーブベアリング19を第1軸受保持部171の内部に圧入し、ボールベアリング18により支持された第2の出力軸部5を駆動軸として、自動車のエンジンのスロットルバルブ(図示略)を開閉する駆動源に使用した例である。
この例では、第1軸受保持部171からの第1の出力軸部4の突出寸法を、実施例1におけるものよりも短寸とし、かつモータ1全体及び後記するギヤ群を、エンジンルーム内に取り付けられる2分割型のケーシング30に収容してある。
ボールベアリング18は、第2軸受保持部172内に、次のようにして固定されている。
図7の拡大断面図に示すように、シールドキャップ11をモータケース2に取付ける前に、第2軸受保持部172内にボールベアリング18と平ワッシャ31を左方の開口端より順に嵌合し、第2軸受保持部172の左方の開口縁部の複数箇所を、かしめ工具により強圧して、求心方向を向く複数の塑性変形部32を形成することにより、ボールベアリング18の外輪は、第2軸受保持部172の内部に、平ワッシャ31を介してかしめ固定されている。ボールベアリング18の内輪は、シールドキャップ11をモータケース2に取付ける際に、第2の出力軸部5に圧入される。
なお、第2軸受保持部172へのボールベアリング18の固定は、かしめによらずに、圧入して固定することもできる。この際には、平ワッシャ31は必ずしも必要ではない。
第2の出力軸部5には、駆動ギヤ33が固着され、駆動ギヤ33には、歯数の多い減速ギヤ34が噛合している。減速ギヤ34と一体をなすボス軸341の外周面に形成された出力ギヤ35と噛合する従動ギヤの回転軸(図示略)により、スロットルバルブが開閉されるようになっている。
このように、整流子9側の第2の出力軸部5を駆動軸として、それを支持する軸受部材を、実施例1のスリーブベアリング19からボールベアリング18に変更すると、スロットルバルブの開閉動作により、第2の出力軸部5にラジアル荷重が作用しても、その荷重は、耐負荷荷重の大きなボールベアリング18により受け止められるので、第2の出力軸部5は円滑に回転することができ、スロットルバルブを長期間開閉しても、第2の出力軸部5が心振れを起こす恐れは小さい。従って、整流子9やブラシ15の摩耗も抑えられ、それらの寿命が延びる。
また、モータ1及びギヤ群は、ケーシング30内に収容され、しかも、スリーブベアリング19が収容された第1軸受保持部171側を、ケーシング30により完全に覆って、容易に防水構造とすることができるので、その部分を、エンジンルーム内において雨水の浸入しやすい方向に向けて配置し、駆動軸側である給電系統のある第2軸受保持部172側を、雨水の浸入しにくい方向に向けて配置することができる。
以上説明したように、本発明においては、モータケース2における第1軸受保持部171の内径と、シールドキャップ11の第2軸受保持部172の内径とを等しくしてあるので、それらに、同じ外径のスリーブベアリング19またはボールベアリング18を、第1の出力軸部4及び第2の出力軸部5に作用する負荷や、モータの用途、設置位置等に応じて、選択的に嵌合保持させることができる。
従って、外径の異なるボールベアリング18及びスリーブベアリング19を別途用意したり、外径の異なるボールベアリング18及びスリーブベアリング19に対応して、第1軸受保持部171または第2軸受保持部172の内径を異ならせたモータケース2やシールドキャップ11を別途製作したりする必要はなく、モータケース2及びシールドキャップ11を共用化して、モータの負荷の大きさ、用途、設置位置等、多種、多様の要求に対応することができ、コスト低減を図ることができる。
本発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、例えば次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
上記第1、第2実施例のモータのエンドキャップ3は、合成樹脂製のキャップ本体10と、その側面を覆う金属製のシールドキャップ11とからなるものとし、シールドキャップ11に、軸受部材を収容する第2軸受保持部172を形成しているが、ノイズ対策が不要な場合は、シールドキャップ11を省略し、キャップ本体10に第2軸受保持部172を形成することもある。
また、上記第1、第2実施例のモータでは、負荷が作用する駆動軸側の出力回転軸のみを、ボールベアリング18により支持しているが、負荷が作用しない他方の出力回転軸も、同外径のボールベアリング18により支持することもある。
また、駆動軸とする第1の出力軸部4または第2の出力軸部5に作用する負荷が小さい場合には、それらの両方を、同外径のスリーブベアリング19により支持することもある。
さらに、モータケース2の左端の閉塞壁及びエンドキャップ3(またはシールドキャップ11)の肉厚を、ボールベアリング18及びスリーブベアリング19の軸方向の寸法と同程度に大とし、それらの中央部に、内径の等しい第1、第2軸受保持部を形成することもできる。このようにすれば、上記実施例のように、第1、第2軸受保持部171、172を突出させる必要はなくなる。
1 直流モータ
2 モータケース
2A 端壁
3 エンドキャップ
4 第1の出力軸部
5 第2の出力軸部
6 ロータ
7 マグネット
8 コア
9 整流子
10 キャップ本体
11 シールドキャップ
11A 切欠溝
12 かしめ片
13 ターミナル端子
14 ピッグテール
15 ブラシ
16 ブラシホルダ
17、17A ボス
18 ボールベアリング
19 スリーブベアリング
20 カラー
21 平ワッシャ
22 アクチュエータ
23 筒状ブラケット
24 遊星歯車機構
25 出力軸
26 支持軸
27 キャリアプレート
28 回転センサマグネット
29 コネクタ
30 ケーシング
31 平ワッシャ
32 塑性変形部
33 駆動ギヤ
34 減速ギヤ
35 出力ギヤ
171 第1軸受保持部
172 第2軸受保持部
241 サンギヤ
242 プラネタリギヤ
243 リングギヤ
341 ボス軸

Claims (5)

  1. 一端が閉塞され、他端が開口している筒状のモータケースと、前記開口を閉塞するエンドキャップと、前記モータケース内に収容され、中心に、前記モータケースの一端方向及び前記エンドキャップ方向に延出する回転軸を有するロータとを備え、前記モータケースの一端方向に延出する前記回転軸を第1の出力軸部とし、前記エンドキャップ方向に延出する前記回転軸を第2の出力軸部として、これら第1の出力軸部及び第2の出力軸部を、前記モータケースの一端部に形成された第1軸受保持部及び前記エンドキャップに形成された第2軸受保持部にそれぞれ設けた軸受部材により支持してなる直流モータにおいて、
    前記第1軸受保持部及び第2軸受保持部の内径を、互いに同径とし、かつこれら第1、第2軸受保持部の内部に、前記軸受部材としての外径の等しいスリーブベアリングまたはボールベアリングを選択的に収容しうるようにしたことを特徴とする直流モータ。
  2. 前記モータケースの一端の外側面と前記エンドキャップの外側面とに、それぞれ互いに反対方向に突出する内径の等しい筒状のボスをほぼ対称的に形成し、前記モータケース側のボスを前記第1軸受保持部とし、前記エンドキャップ側のボスを前記第2軸受保持部としたことを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。
  3. 前記エンドキャップを、前記モータケースの開口端部に嵌合された合成樹脂製のキャップ本体と、その外側面を覆うようにして前記モータケースの開口端部に固定される金属製のシールドキャップとからなるものとし、前記シールドキャップに前記ボスを形成し、このボスを、前記スリーブベアリングまたはボールベアリングが圧入される前記第2軸受保持部としたことを特徴とする請求項2に記載の直流モータ。
  4. 前記ボールベアリングにより支持された前記第1、第2出力回転軸のいずれか一方を、被駆動部材を駆動する駆動軸としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の直流モータ。
  5. 前記直流モータは、前記第2の出力軸部に整流子が設けられるとともに、前記エンドキャップに前記整流子に摺接するブラシが設けられたブラシ付き直流モータであり、前記第1軸受保持部に前記スリーブベアリングを収容し、前記第2の出力軸部により被駆動部材を駆動するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の直流モータ。
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