JP2018181514A - 真空遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】開極動作及び閉極動作の動作終期において、可動電極の進退によって生じる衝撃力を滑らかに抑制することを可能とし、かつ全体の部品点数を少なくして製造コストの低減を図りつつ、故障の発生を抑制する。【解決手段】真空遮断器は、固定電極11及び可動電極12を有する真空バルブ10と、可動電極12を進退させる操作機構20と、を備え、操作機構20は、クランクシャフト21と、カム22と、スリット孔23bを備える可動ロッド23と、カム22に当接するカムフォロア24bを備えるアダプタ24と、可動ロッド23とアダプタ23との間に配置された弾性部材25と、可動ロッド23に接続される第1変換レバー27と、第1変換レバー27に接続される絶縁ロッド28と、絶縁ロッド28の他端及び可動電極12にそれぞれ接続される第2変換レバー29と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、真空遮断器に関する。
真空遮断器は、電力系統に設置されて、電力系統や系統中の変圧器、断路器等の電力機器の正常時の負荷電流を開閉するとともに、事故発生時には保護継電器と連携して事故電流を遮断することにより負荷側の設備を保護し、上流側への事故波及を防止する開閉器である。真空遮断器は、発電所、変電所から電力系統途上の電路や一般需要家の受配電設備等に設置される。真空遮断器は、固定電極および可動電極を有する真空バルブと可動電極を進退させる操作機構とを備えている。真空遮断器は、操作機構により可動電極を進行させて固定電極に当接させる閉極動作と、操作機構により可動電極を退避させて固定電極から解離させる開極動作とを行う。真空バルブ所定の特性を確保するため、開閉動作、特に開極動作初期には、操作機構により真空バルブの開極動作を行うために大きな力が可動電極へ与えられる。しかしながら、開極動作の動作終期には、可動電極を動かそうとする力が元となり、可動電極が所定の位置を超えるオーバーストロークを起こし、オーバーストロークにより反力が発生し、可動電極が跳ね返り再発弧や再点弧といった問題が生じることがある。さらに、オーバーストロークや跳ね返りが繰り返されることで過度に可動電極の動作が生じるため、真空遮断器が破損する恐れがある。このため、可動電極接続部に油圧ダンパーやばね等を連結させ、初期に可動電極へ与えた力を開極動作あるいは閉極動作の動作終期に吸収させ、オーバーストロークを抑制することが提案されている。ワイプばねは、閉極時にワイプばねを圧縮させて得られる蓄勢力を、可動電極が固定電極と解離することを防止するための外部加圧力として利用するもので、ワイプばねの種類としてはコイルばねが一般的である。(例えば、特許文献1参照)。
特開平08−129940号公報
特許文献1に記載の真空遮断器では、可動電極と油圧ダンパーとが複雑な経路を介して接続されており、動作終期において可動電極を動かそうとする力(衝撃力)を滑らかに抑制することは難しいといった問題がある。また、特許文献1に記載の真空遮断器は、全体の部品点数が多くなってしまい、構成が複雑化することにより製造コストを増加させるだけでなく、いずれかの部品の不具合によって故障の原因となるといった問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、開極動作及び閉極動作の動作終期において、可動電極の進退によって生じる、可動電極を動かそうとする力(衝撃力)を滑らかに抑制することを可能とし、かつ全体の部品点数を少なくして製造コストの低減を図りつつ、故障の発生を抑制することが可能な真空遮断器を提供することを目的とする。
本発明に係る真空遮断器は、固定電極、及び固定電極に対して第1方向に進退して固定電極に当接または解離可能な可動電極を有する真空バルブと、可動電極を進退させる操作機構と、を備える真空遮断器であって、操作機構が、一回転方向にトルクが加えられたクランクシャフトと、クランクシャフトと一体に設けられて回転するカムと、クランクシャフトのクランクピンが貫通するスリット孔を備え、クランクシャフトの回転により下部点を軸として揺動しつつ下部点を第2方向に進退する可動ロッドと、カムに当接するカムフォロアを備え、可動ロッドに沿って移動可能に設けられたアダプタと、可動ロッドとアダプタとの間に配置された弾性部材と、可動ロッドに接続された第1変換レバーと、一端が第1変換レバーに接続され、可動ロッドの下部点の第2方向への進退により第2方向と異なる第3方向に進退する絶縁ロッドと、絶縁ロッドの他端及び可動電極にそれぞれ接続され、絶縁ロッドの第3方向への進退により可動電極を第1方向に進退させる第2変換レバーと、を有し、スリット孔が、可動ロッドの長手方向にクランクピンの移動を許容する。
また、アダプタは、可動ロッドが貫通する筒状に形成されてもよい。また、弾性部材は、可動ロッドの一部を囲んで配置されてもよい。また、弾性部材は、可動ロッドの一部を囲み蓄勢された状態で配置されてもよい。また、弾性部材は、コイルばね、皿ばね、輪ばね、ゴム、またはこれらの軸方向の組合せが用いられてもよい。また、第1方向と第2方向とは、平行またはほぼ平行であってもよい。また、第3方向は、第1方向及び第2方向の一方または双方と直交した方向であってもよい。
本発明に係る真空遮断器は、従来の真空遮断器におけるワイプばねの効果、即ち真空バルブの可動電極が固定電極から解離することを防止するための外部加圧力としての効果に加え、開極動作初期に可動電極に与えられる大きな力を、開極動作あるいは閉極動作の動作終期には弾性部材とこれに組み合わされる機構が滑らかに減衰させて、可動電極に起きるオーバーストロークや、それによって発生する可動電極の跳ね返りを抑制することが可能になり、真空遮断器の故障や破損を抑制できる。加えて、従来は必須であった油圧ダンパー等の緩衝専門部材を削減できるため、真空遮断器全体の部品点数が少なくなり製造コストも低減することができる。なお、本発明でいう真空遮断器は、定格電流の負荷開閉を責務とする負荷開閉器も含むものである。
また、アダプタが、可動ロッドが貫通する筒状に形成される場合、可動ロッドに対するアダプタの移動を円滑にすることができる。また、弾性部材が、可動ロッドの一部を囲んで配置される場合、可動ロッドとアダプタとが相対的に移動する際、弾性部材を力の偏りなく蓄勢または放勢させることができる。また、弾性部材が、可動ロッドの一部を囲み蓄勢された状態で配置される場合、弾性部材を常に蓄勢状態にさせて剛性を高めているので、可動電極のオーバーストロークを弾性部材によって滑らかに抑制できる。また、弾性部材が、コイルばね、皿ばね、輪ばね、ゴム、またはこれらの軸方向の組合せが用いられる場合、コイルばね等によって可動電極を動かそうとする力(衝撃力)を滑らかに抑制することができる。また、第1方向と第2方向とが、平行またはほぼ平行である場合、可動電極と可動ロッドが平行またはほぼ平行に並んで配置されるので、第1方向または第2方向における真空遮断器の寸法を小さくすることができる。また、第3方向が、第1方向及び第2方向の一方または双方と直交した方向である場合、第3方向の絶縁ロッドにより可動電極と可動ロッドとを連結するので、真空遮断器全体をコンパクトにすることができる。
本実施形態に係る真空遮断器の要部の一例を示す斜視図である。 操作機構の一部の構成を示す斜視図である。 可動ロッド及びアダプタの一例を示す分解斜視図である。 真空バルブが開極状態となっている場合の一例を示す図である。 (A)〜(C)は、閉極動作において、クランクシャフトが回転する場合の操作機構の動作を示す図である。 真空バルブが閉極状態となっている場合の一例を示す図である。 閉極動作において、可動電極を固定電極に当接させた後の操作機構を示す図である。 (A)〜(C)は、開極動作において、クランクシャフトが回転する場合の操作機構の動作を示す図である。 (A)及び(B)は、開極動作において、可動電極を固定電極から解離させた後の操作機構を示す図である。 (A)及び(B)は、弾性部材の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。図1は、本実施形態に係る真空遮断器要部100の一例を示す斜視図である。本実施形態に係る真空遮断器は、電力系統に設置されて、電力系統や系統中の変圧器、断路器等の電力機器の正常時の負荷電流を開閉するとともに、事故発生時には保護継電器と連携して事故電流を遮断することにより負荷側の設備を保護し、上流側への事故波及を防止する開閉器である。図1に示すように、真空遮断器要部100は、真空バルブ10と、操作機構20とを備える。これら真空バルブ10及び操作機構20は、不図示のケース等に収容されている。
真空バルブ10は、内部を真空状態にした不図示の収容部を備えており、この収容部内に固定電極11と、可動電極12とを有する。固定電極11は、例えば、電力系統の需要側に電気的に接続されている。また、可動電極12は、例えば、電力系統の供給側に電気的に接続されている。ただし、固定電極11が供給側に接続され、かつ可動電極12が需要側に接続されてもよい。固定電極11は、不図示のケースなどに固定されている。
可動電極12は、不図示のガイド機構によって移動可能に支持されており、固定電極11に対して進退可能である。したがって、真空バルブ10は、可動電極12が進退することにより、可動電極12が固定電極11から退避して固定電極11に対して解離した開極状態と、可動電極12が固定電極11に向けて進行して固定電極11に対して当接した閉極状態とが切り替え可能となっている。
操作機構20は、可動電極12を固定電極11に対して第1方向D1に進退させる。つまり、操作機構20は、可動電極12を第1方向D1に進退させて、真空バルブ10の開極状態と閉極状態とを切り替えることを行う。第1方向D1は、固定電極11に対して可動電極12を当接または解離させる方向であり、本実施形態において上下方向(あるいは重力方向)に設定されるが、これに限定されず、例えば、上下方向と異なる水平方向または斜め方向など、任意の方向に第1方向を設定することができる。操作機構20は、図1に示すように、クランクシャフト21と、カム22と、可動ロッド23と、アダプタ24と、弾性部材25と、連結機構26とを有する。
図2は、操作機構20の一部の構成を示す斜視図である。クランクシャフト21は、渦巻きばね30の中心に連結されており、この渦巻きばね30によって一回転方向にトルク(回転力)が加えられる。渦巻きばね30は、例えば、金属板が渦巻き状に蓄勢された状態で形成される。なお、渦巻きばね30の金属板の外側端部は、例えば、不図示のケースに固定されている。
渦巻きばね30は、渦巻き状に蓄勢された中心(クランクシャフト21)に金属板を巻き付けるように予め蓄勢させておくことにより、放勢するとき元の状態に戻る力によってその反対の回転方向にトルクを与えることができる。渦巻きばね30は、例えば、不図示の回転駆動装置(例えば、電動モータ)などによって予め蓄勢された状態となっている。
クランクシャフト21は、基端部21aと、先端部21bと、クランクピン21cとを有する。基端部21aは、渦巻きばね30を形成する金属板の内側端部に連結される。先端部21bは、後述するラッチ機構31に連結される。基端部21a及び先端部21bは、例えば、円柱状に形成され、中心軸AX1が一致するように配置される。したがって、クランクシャフト21は、基端部21a及び先端部21bが中心軸AX1の軸周りに回転する。なお、基端部21a及び先端部21bの一方または双方は、不図示の軸受けによって回転可能に支持されている。
カム22は、基端部21a及び先端部21bの間に対向して一対配置され、基端部21a又は先端部21bの端部にそれぞれ固定されている。一対のカム22は、互いに同一の形状が向き合った状態で配置されており、基端部21a及び先端部21bの中心軸AX1から偏心している。一対のカム22は、外周面がカム面となっており、基端部21a及び先端部21bの回転に伴って一体に回転する。また、カム22の外周形状は、後述するアダプタ24のカムフォロア24bを必要な量だけ移動させる形状となっており、複数のカム曲面によって構成されている。
クランクピン21cは、例えば円柱状に形成され、一対のカム22の間に配置される。クランクピン21cは、一方の端部が基端部21a側のカム22に取り付けられ、他方の端部が先端部21b側のカム22に取り付けられる。クランクピン21cの中心軸AX2は、基端部21a及び先端部21bの中心軸AX1からずれた位置に配置される。したがって、クランクシャフト21(基端部21a及び先端部21b)が中心軸AX1の軸周りに回転すると、クランクピン21cは、中心軸AX1を中心として周回するように移動する。
上記のように、クランクシャフト21が中心軸AX1の軸周りに回転すると、一対のカム22がクランクシャフト21とともに回転し、さらにカム22の回転によってクランクピン21cが中心軸AX1を中心とした周回方向に回転する。なお、クランクシャフト21は、上記したように一回転方向にトルクがかかって回転するため、一対のカム22及びクランクピン21cも一回転方向に回転する。
ラッチ機構31は、クランクシャフト21の回転状態または回転停止状態を切り替えて保持する。ラッチ機構31は、回転ドラム31aと、投入用ラッチ31bと、遮断用ラッチ31cとを有する。回転ドラム31aは、クランクシャフト21の先端部21bに固定される。回転ドラム31aは、例えば、先端部21bのキー溝に嵌り込むキーが設けられており、このキーがキー溝に入り込むことにより相対的な回転が係止されて、クランクシャフト21(先端部21b)と一体となって回転する。また、回転ドラム31aは、外周方向に突出した状態でピン31dを有する。ピン31dは、中心軸AX1と平行に配置されている。
投入用ラッチ31b及び遮断用ラッチ31cは、回転ドラム31aを挟んでそれぞれ上下に配置されている。投入用ラッチ31b及び遮断用ラッチ31cは、中心軸AX1に平行な不図示の固定軸の軸周りにそれぞれ回転可能に支持されている。なお、不図示の固定軸は、例えば、ケースに設けられる。投入用ラッチ31b及び遮断用ラッチ31cは、中心軸AX1を挟んで配置され、中心軸AX1の軸周り方向に約180°間隔(あるいは170°と190°)を空けて配置されている。
投入用ラッチ31b及び遮断用ラッチ31cは、それぞれピン31dを係止する係止部31e、31fを有する。投入用ラッチ31b及び遮断用ラッチ31cは、外部からの信号等により不図示の駆動部によってそれぞれ回転し、回転ドラム31aに係止部31e、31fを近接させてピン31dを係止する係止位置と、回転ドラム31aから退避してピン31dの係止を解放した退避位置との間を回動可能である。したがって、いずれかの係止部31e、31fがピン31dを係止することにより、回転ドラム31aの回転が規制され、クランクシャフト21の回転が規制される。また、いずれかの係止部31e、31fがピン31dの係止を解放することにより、回転ドラム31a(クランクシャフト21)は、渦巻きばね30のトルクによって一回転方向に回転する。
図3は、可動ロッド23及びアダプタ24の一例を示す分解斜視図である。図3では、可動ロッド23とアダプタ24とを分離させた状態を示している。可動ロッド23は、クランクシャフト21の回転により下部点23eを軸にして所定の回転方向に揺動しつつ、下部点23eを第2方向D2に進退する。本実施形態において、第2方向D2は、例えば第1方向D1と平行な方向であり、上下方向(重力方向)である。このように、第1方向D1と第2方向D2とを平行とすることにより、真空バルブ10と可動ロッド23とを平行に配置することが可能となり、真空遮断器の全体寸法を小さくすることができる。ただし、第1方向D1と第2方向D2とを平行とすることに限定されず、第1方向D1と第2方向D2とが平行でなくてもよい。ただし、第1方向D1と第2方向D2とが平行でない場合であっても、真空遮断器の全体寸法を小さくできる場合がある。
可動ロッド23は、図3に示すように、ロッド本体23aと、スリット孔23bと、フランジ部23cと、レバー接続部23dとを有する。ロッド本体23aは、例えば、円柱状に形成される。スリット孔23bは、ロッド本体23aのうち第2方向D2の上側に配置される。スリット孔23bは、ロッド本体23aを径方向に貫通して設けられる。スリット孔23bは、ロッド本体23aを貫通する方向から見た場合、第2方向D2に長く延びた形状となっている。
スリット孔23bには、クランクシャフト21のクランクピン21cが貫通して配置される。スリット孔23bが第2方向D2に長く延びていることにより、クランクピン21cに対して第2方向D2に可動ロッド23が移動することを許容する。スリット孔23bにおける第2方向D2の長さは任意に設定可能である。フランジ部23cは、ロッド本体23aの外周から円板状に突出した状態で形成される。フランジ部23cは、ロッド本体23aのうち第2方向D2の下側に配置される。フランジ部23cの外径は、後述する弾性部材25の外径より大きく形成される。レバー接続部23dは、ロッド本体23aの下端に固定されており、後述する第1変換レバー27に連結される。レバー接続部23dは、第1変換レバー27に回転可能に連結されており、この回転軸が可動ロッド23の揺動軸となり、この回転軸に可動ロッド23の下部点23eを含んでいる。
アダプタ24は、可動ロッド23に対して着脱可能であり、可動ロッド23に沿って移動可能である。アダプタ24は、可動ロッド23が貫通する筒状に形成される。この構成により、可動ロッド23に対するアダプタ24の移動を円滑にすることができる。アダプタ24は、図3に示すように、円筒部24aと、カムフォロア24bと、フランジ部24cとを有する。円筒部24aは、ロッド本体23aを挿入可能な内径を有しており、ロッド本体23aを挿入した状態で、可動ロッド23に沿って第2方向D2に移動可能である。
また、円筒部24aは、可動ロッド23に対して回り止めされた状態で可動ロッド23に沿って移動可能である。可動ロッド23に対する円筒部24aの回り止めは、図示していないが、例えば、キー溝とキーとを用いる構成、またはスプラインを用いた構成などが適用される。
カムフォロア24bは、円筒部24aの上部外周から突出するように一対設けられる。一対のカムフォロア24bは、上記した一対のカム22の外周面にそれぞれ当接可能に配置されており、例えば、円筒部24aの中心とした周回方向において約180度間隔で配置されている。また、カムフォロア24bは、例えば、円筒部24aの外周から外方に延びる軸部に回転可能に設けられたローラ部材が用いられる。ローラ部材が用いられることにより、カム22の外周面に対して滑らかに追従させることができる。ただし、カムフォロア24bがローラ部材であることに限定されず、単なる突出部であってもよい。
フランジ部24cは、円筒部24aの外周から円板状に突出する。フランジ部24cは、円筒部24aのうち第2方向D2の下側に配置される。フランジ部24cの外径は、上記したフランジ部23cと同様に、後述する弾性部材25の外径より大きく形成される。なお、上記したフランジ部23cとフランジ部24cとは同一の外径となるように形成されてもよい。
図1及び図2に戻り、弾性部材25は、可動ロッド23とアダプタ24との間に配置される。弾性部材25は、可動ロッド23の一部を囲んで配置される。本実施形態において、弾性部材25は、コイルばねが用いられている。コイルばねとしての弾性部材25は、可動ロッド23のロッド本体23aを内部に貫通させた状態で配置される。このように、弾性部材25が可動ロッド23の一部を囲んで配置されるため、可動ロッド23とアダプタ24とが相対的に移動する際、弾性部材25を力の偏りなく蓄勢または放勢させることができる。
また、弾性部材25は、軸方向の一方(下方)の端部が可動ロッド23のフランジ部23cに当接し、軸方向の他方(上方)の端部がアダプタ24のフランジ部24cに当接している。弾性部材25は、フランジ部23cとフランジ部24cとで第2方向D2に蓄勢された状態となっている。
連結機構26は、可動ロッド23と可動電極12とを連結する。連結機構26は、図1及び図2に示すように、第1変換レバー27と、絶縁ロッド28と、第2変換レバー29とを有する。第1変換レバー27は、軸部27aと、装着部27bと、回転部27cとを有する。軸部27aは、第2方向D2に直交する中心軸AX3の軸周りに回転可能である。軸部27aは、不図示の軸受け等により回転可能に支持されている。なお、軸受けは、不図示のケースに固定される。
装着部27bは、軸部27aから可動ロッド23に向けて延びた状態で軸部27aに固定される。装着部27bには、可動ロッド23のレバー接続部23dが連結される。なお、装着部27bとレバー接続部23dとの間は、上記したように相対的な回転が可能となるように連結されている。したがって、可動ロッド23は、下部点23eを含む回転軸を中心として、装着部27bに対して揺動可能となっている。回転部27cは、軸部27aから下方に延びた状態で軸部27aに固定される。回転部27cには、絶縁ロッド28の一端が接続される。なお、回転部27cと絶縁ロッド28の一端との間は、相対的な回転が可能となるように連結されている。
絶縁ロッド28は、絶縁材料を用いて棒状に形成されている。絶縁ロッド28は、真空バルブ10と可動ロッド23との間を絶縁しつつ、可動ロッド23の駆動力を真空バルブ10側に伝達する。絶縁ロッド28の一端は、上記したように第1変換レバー27の回転部27cに接続される。絶縁ロッド28の他端は、後述する第2変換レバー29の回転部29cに接続される。
これにより、絶縁ロッド28は、第1方向D1及び第2方向D2に直交する第3方向D3に沿って配置される。なお、第3方向D3は第2方向D2と異なる方向であってもよい。また、第1変換レバー27の回転部27cが回転すると、絶縁ロッド28は第3方向D3に進退する。このように、第3方向D3に進退する絶縁ロッド28により可動電極12と可動ロッド23とが連結されるため、真空遮断器要部100(あるいは真空遮断器全体)がコンパクトになる。
第2変換レバー29は、軸部29aと、装着部29bと、回転部29cとを有する。軸部29aは、第1変換レバー27の軸部27aの中心軸AX3と平行な中心軸AX4の軸周りに回転可能である。中心軸AX4の方向は、第1方向D1及び第3方向D3と直交する。軸部29aは、不図示の軸受け等により回転可能に支持されている。なお、軸受けは、不図示のケースに固定される。
装着部29bは、軸部29aから真空バルブ10に向けて延びた状態で軸部29aに固定される。装着部29bには、可動電極12の下部が連結される。なお、装着部29bと可動電極12との間は、相対的な回転が可能となるように連結されている。回転部29cは、軸部29aから下方に延びた状態で軸部29aに固定される。回転部29cには、絶縁ロッド28の他端が接続される。なお、回転部29cと絶縁ロッド28の他端との間は、相対的な回転が可能となるように連結されている。したがって、絶縁ロッド28が第3方向D3に進退すると、軸部29aの中心軸AX4を中心として回転する。
上記のように構成された連結機構26について説明すると、可動ロッド23が第2方向D2に進退すると、第1変換レバー27の装着部27bが回転して、併せて回転部27cを回転させる。回転部27cの回転により、絶縁ロッド28が第3方向D3に進退して、第2変換レバー29の回転部29cを回転させる。回転部29cの回転により、装着部29bが回転し、可動電極12が第1方向D1に進退する。このように、連結機構26は、可動ロッド23が第2方向D2に進退すると、可動ロッド23の進退に応じて可動電極12を第1方向D1に進退させる。つまり、連結機構26は、可動ロッド23の動きを可動電極12に伝達する。
次に、上記のように構成された真空遮断器要部100において、真空バルブ10の閉極動作及び開極動作について説明する。まず、閉極動作について説明する。閉極動作は、真空バルブ10を開極状態から閉極状態に切り替える動作である。つまり、閉極動作は、可動電極12が固定電極11に対して解離している状態から可動電極12を固定電極11に当接させる動作である。
図4は、真空バルブ10が開極状態となっている場合の一例を示す図である。真空バルブ10が開極状態にある場合、図4に示すように、可動ロッド23が最も上方に位置しており、かつカム22に当接するカムフォロア24bによってアダプタ24も最も上方に位置している。また、図4に示すように、弾性部材25は、フランジ部23cとフランジ部24cとの間に長さL1の状態となっている。弾性部材25は、例えば、長さL1の状態では蓄勢された状態となっている。
また、開極状態の場合、ラッチ機構31においては、遮断用ラッチ31cに設けられる係止部31fが、回転ドラム31aのピン31dを係止している(図2参照)。このため、回転ドラム31a(すなわちクランクシャフト21)の回転が規制された状態となっている。そこで、閉極動作を行う場合、ラッチ機構31の遮断用ラッチ31cを回動させ、係止部31fを係止位置から退避位置に移動させる。
係止部31fが退避位置に移動した場合、回転ドラム31aの回転規制が解除される。このため、渦巻きばね30からのトルクにより(図1参照)、クランクシャフト21が回転する。図5(A)〜(C)は、閉極動作において、クランクシャフト21が回転する場合の操作機構20の動作を示す図である。図5(A)は、真空バルブ10が開極状態となっている場合を示している。この状態から、クランクシャフト21が回転することにより、カム22が一体となって回転する。カム22の回転により、図5(B)に示すように、カムフォロア24bを介してアダプタ24が第2方向D2の下方に押し下げられる。
アダプタ24が第2方向D2の下方に押し下げられることにより、フランジ部24cに接する弾性部材25の上端が下方に押し下げられる。さらに、クランクシャフト21の回転により、クランクピン21cが中心軸AX1を中心とした周回方向に移動する。クランクピン21cの周回移動により、アダプタ24が押し下げられた後、又はアダプタ24が押し下げられるのとほぼ同時に、クランクピン21cがスリット孔23bの下端に当接し、可動ロッド23を第2方向D2の下方に押し下げる。
可動ロッド23は、下部点23e(第1変換レバー27の装着部27bとの連結部分)を軸として所定の回転方向に揺動しつつ、下部点23eを第2方向D2に沿って下方に移動させる。下部点23eが下方に移動することに伴い、可動ロッド23も全体として第2方向D2に沿って下方に移動する。可動ロッド23の下部点23eが下方に移動することにより、第1変換レバー27の装着部27bが軸部27aを中心として下方に向けて回転し、装着部27bと一体の回転部27cが同一方向に第2変換レバー29側に向けて回転する。この回転部27cの回転により、絶縁ロッド28が第3方向D3に沿って第2変換レバー29側に向けて移動する(図4等参照)。
この絶縁ロッド28の移動により、第2変換レバー29の回転部29cが軸部29aを中心として第1変換レバー27から離れる方向に回転する。この回転部29cの回転により、回転部29cと一体の装着部29bが同一方向に第1方向D1の上方に向けて回転する。この装着部29bの回転により、図6に示すように、可動電極12が第2方向D2に沿って上方に移動し、固定電極11に当接する。
なお、可動電極12が固定電極11に当接した後、図5(C)に示すように、クランクシャフト21をさらに回転させる。このとき、回転ドラム31aのピン31dが投入用ラッチ31bの係止部31eに係止され、回転ドラム31aの回転が規制される。これにより、クランクシャフト21の回転が停止し、その回転位置が保持される。また、可動電極12が固定電極11に当接した後、クランクシャフト21がさらに回転することにより、カム22によってカムフォロア24bを押し下げている。
カムフォロア24bが押し下げられることにより、アダプタ24は、可動ロッド23に沿って下方(第2方向D2)に移動する。同時に、フランジ部24cも下方に移動するため、フランジ部24cによって弾性部材25の上端も下方に押し下げられる。一方、可動電極12が固定電極11に当接している状態では可動ロッド23の位置は変化しないので、フランジ部23cの位置は変化しない。したがって、アダプタ24が可動ロッド23に対して下方に移動することにより、フランジ部24cとフランジ部23cとの間に配置された弾性部材25は、開極時よりさらに大きく蓄勢した状態となる。
これにより、図7に示すように、図4に示す長さL1から長さL2に圧縮されるため、弾性部材25は、さらに蓄勢された状態で維持され、可動ロッド23に対して下方に向けた蓄勢力を付与した状態となる。この蓄勢力は、連結機構26(図1参照)を介して、真空バルブ10の可動電極12が固定電極12から解離することを防止するための外部加圧力として作用する。その結果、可動電極12は、固定電極11に押し付けた状態が維持され、可動電極12が不用意に固定電極11から解離することを抑制している。また、上記したように、弾性部材25が可動ロッド23の一部を囲んで配置されており、可動ロッド23とアダプタ24とが相対的に移動する際、弾性部材25を力の偏りなく蓄勢させることができる。
また、クランクシャフト21の回転によりクランクピン21cが回転しながら下方に移動するが、閉極動作の動作終期では、クランクピン21cの回転量に対してクランクピン21cの下方への移動量が小さくなる。したがって、可動電極12が固定電極11に対して当接する際の衝撃を少なくすることができる。また、可動電極12が固定電極11に当接した後、当接した跳ね返りの力を可動電極12が受けるが、この力を弾性部材25が圧縮することで受け止めるため、クランクシャフト21等に与える衝撃力を小さくすることができる。
次に、開極動作について説明する。開極動作は、真空バルブ10を閉極状態から開極状態に切り替える動作である。つまり、開極動作は、可動電極12が固定電極11に対して当接している状態から可動電極12を固定電極11から解離させる動作である。
真空バルブ10が閉極状態にある場合、図6に示すように、可動ロッド23が最も下方に近いところに位置しており、かつカム22に当接するカムフォロア24bによってアダプタ24も最も下方に近いところに位置している。なお、投入用ラッチ31bは、180°から10°回転させた場所に設置されている。そのため、アダプタ24は、最下点よりやや上昇した位置で保持されている。閉極状態の場合、ラッチ機構31においては、投入用ラッチ31bに設けられる係止部31eが、回転ドラム31aのピン31dを係止している(図2参照)。このため、回転ドラム31a(すなわちクランクシャフト21)の回転が規制された状態となっている。そこで、開極動作を行う場合、ラッチ機構31の投入用ラッチ31bを回動させ、係止部31eを係止位置から退避位置に移動させる。
係止部31eが退避位置に移動した場合、回転ドラム31aの回転規制が解除される。このため、渦巻きばね30からのトルクにより(図1参照)、クランクシャフト21が回転する。図8(A)〜(C)は、開極動作において、クランクシャフト21が回転する場合の操作機構20の状態の動作を示す図である。図8(A)は、真空バルブ10が閉極状態となっている場合を示している。この状態から、クランクシャフト21が回転することにより、カム22が一体となって回転する。カム22の回転により、図8(B)に示すように、カム22に当接するカムフォロア24bを介してアダプタ24が弾性部材25の蓄勢力により第2方向D2に沿って上方に移動する。
また、クランクシャフト21の回転により、クランクピン21cが中心軸AX1を中心とした周回方向に移動する。クランクピン21cの周回移動により、アダプタ24の上方への移動後、又はアダプタ24が上方に移動するのとほぼ同時に、クランクピン21cがスリット孔23bの上端に当接し、可動ロッド23を第2方向D2に沿って上方に持ち上げる(図4等参照)。
可動ロッド23は、下部点23eを軸として所定の回転方向に揺動しつつ、下部点23eを第2方向D2に沿って上方に移動させる。下部点23eが上方に移動することに伴い、可動ロッド23も全体として第2方向D2に沿って上方に移動する。可動ロッド23の下部点23eが上方に移動することにより、第1変換レバー27の装着部27bが軸部27aを中心として上方に向けて回転し、装着部27bと一体の回転部27cが同一方向に第2変換レバー29から離れる方向に向けて回転する。この回転部27cの回転により、絶縁ロッド28が第3方向D3に沿って第1変換レバー27側に向けて移動する(図4等参照)。
この絶縁ロッド28の移動により、第2変換レバー29の回転部29cが軸部29aを中心として第1変換レバー27に近づく方向に回転する。この回転部29cの回転により、回転部29cと一体の装着部29bが同一方向に第1方向D1の下方に向けて回転する。この装着部29bの回転により、図4に示すように、可動電極12が第2方向D2に沿って下方に移動し、固定電極11から解離した状態となる。
なお、可動電極12が固定電極11から解離した後、図8(C)に示すように、可動ロッド23が最も上方に位置した状態でラッチ機構31によってクランクシャフト21の回転が規制される。すなわち、可動ロッド23を最も上方に位置させるクランクシャフト21の回転位置で、回転ドラム31aのピン31dが遮断用ラッチ31cの係止部31fに係止される(図2参照)。回転ドラム31aの回転が規制されるため、クランクシャフト21の回転が規制される。
また、開極動作の動作終期において、クランクシャフト21の回転が停止した直後、可動ロッド23には慣性力により上方に向けた力が作用する。図9(A)及び(B)は、開極動作において、可動電極12を固定電極11から解離させた後の操作機構20を示す図である。図9(A)に示すように、クランクシャフト21の回転が停止した直後では、可動ロッド23に対して慣性力により上方に向けた力が作用している。なお、このときの弾性部材25は、フランジ部24cとフランジ部23cとの間で圧縮されていないので、長さL3となっている。
図9(A)に示す状態の後、慣性力により、図9(B)に示すように、可動ロッド23は、クランクピン21cがスリット孔23b内を上方に移動しながら、第2方向D2に沿って上方に移動する。一方、アダプタ24はカムフォロア24bがカム22に当接しているため、アダプタ24の上方への移動を規制している。したがって、アダプタ24のフランジ部24cの位置は保持されたまま、可動ロッド23とともにフランジ部23cが上方に移動し、フランジ部23cとアダプタ24のフランジ部24cとの間隔が小さくなる。これにより、弾性部材25が、長さL3から長さL4に徐々に圧縮されることで、可動ロッド23に発生する慣性力(例えば可動ロッド23を上方に移動させる力)を受け止める。
その後、弾性部材25が伸縮を繰り返すことにより、徐々に可動ロッド23に発生した慣性力を滑らかに減衰させて図9(A)に示す状態に戻すことができ、さらに弾性部材25を閉極時、開極時を問わずカム22や可動ロッド23、アダプタ24により常に蓄勢状態にさせて剛性を高めているので、結果的に、絶縁ロッド28を介して係合されている可動電極12のオーバーストロークを弾性部材25によって滑らかに抑制することができる。さらに、弾性部材25は、可動電極12のオーバーストロークが滑らかに抑制されるため、反発する勢いが減衰し、跳ね返りも同時に抑制することができる。また、スリット孔23bにより可動ロッド23を第2方向D2に移動可能とし、この可動ロッド23の第2方向D2への移動を弾性部材25の圧縮で受け止めることにより、開極動作の動作終期における慣性力がクランクシャフト21等に衝撃力として作用することを抑制することでき、さらに、可動電極12のオーバーストロークおよび跳ね返りを抑制することができるため、再発弧や再点弧を防止することができ、真空遮断器全体の破損あるいは消耗等が低減される。
このように、本実施形態に係る真空遮断器は、開閉動作の動作終期において、初期に可動電極12へ与えられた、動かそうとする力を弾性部材25によって滑らかに抑制し、オーバーストロークや跳ね返りを抑制することができる。また、真空遮断器全体の部品点数が少なくなるので製造コストを低減することができ、さらに故障の発生を抑制することができる。
図10(A)及び(B)は、弾性部材25の他の例を示す図である。図10(A)に示すように、弾性部材25Aとして、複数の皿ばねが第2方向D2に沿って交互に向きを変えて配置された構成が用いられてもよい。また、図10(B)に示すように、弾性部材25Bとして、ゴムが用いられてもよい。ゴムの場合は、外部加圧力が小さいので、バネ定数の大きいラバースプリング等が適している。また、他の弾性部材と組み合わせる構成が用いられてもよい。
弾性部材25Aまたは弾性部材25Bのいずれであっても、上記した弾性部材25と同様に、閉極時に、真空バルブ10の稼働電極12の解離防止のためのワイプばねの効果の1つである外部加圧力としての役割を果たし、かつ、開極時に、オーバーストローク及び跳ね返りを滑らかに抑制することができる。また、弾性部材25A及び弾性部材25Bは、いずれも可動ロッド23の一部を囲んで配置されており、これにより、可動ロッド23とアダプタ24とが相対的に移動する際、弾性部材25A及び弾性部材25Bを力の偏りなく蓄勢または放勢させることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上述した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上記した実施形態では、アダプタ24が、可動ロッド23が貫通する筒状に形成される構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、アダプタ24が可動ロッド23の側面の一部に沿って配置され、可動ロッド23の側面に沿って第2方向D2に移動する構成であってもよい。
また、上記した実施形態において、絶縁ロッド28が進退する第3方向D3が、第1方向D1及び第2方向D2の一方または双方と直交した方向である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第3方向D3が、第1方向D1及び第2方向D2の両方と直交しない構成であってもよい。
D1・・・第1方向
D2・・・第2方向
D3・・・第3方向
AX1、AX2、AX3、AX4・・・中心軸
10・・・真空バルブ
11・・・固定電極
12・・・可動電極
20・・・操作機構
21・・・クランクシャフト
21c・・・クランクピン
22・・・カム
23・・・可動ロッド
23b・・・スリット孔
23e・・・下部点
24・・・アダプタ
25、25A、25B・・・弾性部材
26・・・連結機構
27・・・第1変換レバー
28・・・絶縁ロッド
29・・・第2変換レバー
30・・・渦巻きばね
31・・・ラッチ機構
100・・・真空遮断器要部

Claims (7)

  1. 固定電極、及び前記固定電極に対して第1方向に進退して前記固定電極に当接または解離可能な可動電極を有する真空バルブと、
    前記可動電極を進退させる操作機構と、を備える真空遮断器であって、
    前記操作機構は、
    一回転方向にトルクが加えられたクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトと一体に設けられて回転するカムと、
    前記クランクシャフトのクランクピンが貫通するスリット孔を備え、前記クランクシャフトの回転により下部点を軸として揺動しつつ前記下部点を第2方向に進退する可動ロッドと、
    前記カムに当接するカムフォロアを備え、前記可動ロッドに沿って移動可能に設けられたアダプタと、
    前記可動ロッドと前記アダプタとの間に配置された弾性部材と、
    前記可動ロッドに接続された第1変換レバーと、
    一端が前記第1変換レバーに接続され、前記可動ロッドの前記下部点の前記第2方向への進退により前記第2方向と異なる第3方向に進退する絶縁ロッドと、
    前記絶縁ロッドの他端及び前記可動電極にそれぞれ接続され、前記絶縁ロッドの前記第3方向への進退により前記可動電極を前記第1方向に進退させる第2変換レバーと、
    を有し、
    前記スリット孔は、前記可動ロッドの長手方向に前記クランクピンの移動を許容する、真空遮断器。
  2. 前記アダプタは、前記可動ロッドが貫通する筒状に形成される、請求項1に記載の真空遮断器。
  3. 前記弾性部材は、前記可動ロッドの一部を囲んで配置される、請求項1または請求項2に記載の真空遮断器。
  4. 前記弾性部材は、蓄勢された状態で配置される、請求項3に記載の真空遮断器。
  5. 前記弾性部材は、コイルばね、皿ばね、輪ばね、ゴム、またはこれらの軸方向の組合せが用いられる、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の真空遮断器。
  6. 前記第1方向と前記第2方向とは、平行またはほぼ平行である、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の真空遮断器。
  7. 前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向の一方または双方と直交した方向である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の真空遮断器。
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