JP2018180829A - 電子装置、ファン制御プログラムおよびファン制御方法 - Google Patents

電子装置、ファン制御プログラムおよびファン制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ファンの回転によるノイズが耳障りとならないようにファンの回転数を制御する電子装置を提供する。【解決手段】 車載装置100は、音声出力部150から出力される音声の音量が大きいほどファンの回転数を上げ、音量が小さいほどファンの回転数を下げるファン制御を行う。ファンの回転数の変化量が一定値以上の増加であるとき、ファンの回転数を段階的に増加するようなファン制御が行われ、これにより、唸り音等のノイズが耳障りになるのを防止する。【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載された電子装置のファン(送風機)の回転数の制御に関する。
移動体等の自動車に搭載される車載装置には、内部動作の温度の上昇を抑えるためにファン(送風機)が設けられている。ファンを回転させることで空気の流れを作り、発熱する部位を強制空冷する一方で、ファンの回転は、騒音(ノイズ)を発生させてしまう。例えば、特許文献1は、空調室内機のファンモータの回転による不快な音を軽減するため、ファンモータの回転数を緩やかに増減する制御を行っている。また、特許文献2は、ファン起動時の騒音を抑制するためファンの回転速度を滑らかに上昇させる制御を行っている。
特開2014−055745号公報 特開2007−065871号公報
車載装置の中には、出力される音声の音量に合わせてファンの回転数を変化させるファン制御を行っているものがある。つまり、出力音声の音量が大きくなれば、ファンの回転数を増加させ、音量が小さくなれば、ファンの回転数を減少させる制御である。このようなファン制御により、ファンにより発生される騒音が出力音声によって耳障りとならないようにしつつ、放熱効率を上げている。
しかしながら、出力音声の音量に応じたファンの回転数の制御には、次のような課題がある。例えば、出力音声の音量が急激に大きくなった場合には、それに合わせてファンの回転数も短時間で一気に高回転になり、短時間でのファンの回転数の変化が唸り音を発生させることがある。ファンの回転によるノイズは、ファンが風を切る風切音やファンの回転振動が筐体に伝わることで起きる。ファンの回転数が一定である場合には、一定のノイズが発生している状態であるが、ファンの回転数が変わるときには、瞬時に切り替わる風切音と、筐体を伝わりながら遅れて切り替わる筐体の振動音との合成により唸り音が発生する。
図8に唸り音の発生のメカニズムを例示する。車載装置の筐体10内にはファンが内蔵され、筐体10のファンに近接する部分からは風切音S1が発生し、さらにファンの風切音S1や振動が筐体10に伝わることで、ファンの風切音S1よりも遅延した振動音S2が筐体10から発生する。風切音S1と振動音S2との微妙な周波数の違いにより筐体10から唸り音が発生する。この唸り音が発生する周波数は、各々の周波数の差となり、振幅は各々の振幅の和となる。
図9は、出力音声の音量の変化とファンの回転数の変化との関係を示すグラフである。上の波形は、音量の変化を示し、振動が密な部分は音量が大きく、振動が疎な部分は音量が小さいことを表している。下の波形は、ファンの回転数の変化を表している。出力音声の音量が大きく変化すると、これに応じてファンの回転数が大きく変化し、その変化する期間において大きな唸り音が発生する。
ファンは、複数の羽根を回転させ、それらの羽根により周期的に空気を押し出す構造であり、回転数に応じた周波数で強いノイズ(ピークノイズ)が発生する。ファンの回転数とピークノイズの周波数との関係式は、次式で表される。
周波数=回転数(rpm)/60(秒)×羽根の枚数
例えば、5枚羽根のファンを2880rpmで回転させた場合、上記関係式より、240Hzで強いノイズが発生し、4320rpmで回転させた場合、360Hzで強いノイズが発生する。図10に、5枚羽根を有するファンを2880rpm、4320rpmで回転させたときのそれぞれのノイズ波形を示す。横軸は、周波数(Hz)、縦軸は、騒音レベル(dB)である。
5枚羽根のファンの回転数が4000rpmから6000rpmに変化する場合、上記関係式から、4000rpmのときのノイズピークが333Hz、6000rpmのときのノイズピークが500Hzとなり、最大の唸り音は、両者の周波数の差である167Hzで発生する。ファンの回転数が増加するとき、回転数に比例してノイズが大きくなるため、唸り音は、体感的には非常に耳障りである。
また、ファンの回転数が4000rpmから5000rpmに変化する場合、最大の唸り音の周波数は88Hzであり、上記のように回転数が2000rpm増加する場合と比較して周波数が低いため、唸り音は体感としてはそれほど気にならない。一方、ファンの回転数を6000rpmから4000rpmに下げる場合、最大の唸り音は、167Hzで発生するが、回転数に比例してノイズが小さくなるため、唸り音は体感としてそれほど耳障りにならない。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、ファンによるノイズが耳障りとならないようにファンの回転数を制御する電子装置、ファン制御プログラムおよびファン制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電子装置は、冷却用のファンを筐体内に内蔵するものであって、音声を出力する音声出力手段と、前記音声出力手段から出力される音声の音量に応じて前記ファンの回転数を制御するファン制御手段とを有し、前記ファン制御手段は、前記ファンの回転数の変化量が一定値以上増加するとき、ファンの回転数が段階的に増加するように制御する。
好ましくは前記ファン制御手段は、出力音声の音量が大きくなるつれファンの回転数が大きくなり、出力音声の音量が小さくなるにつれファンの回転数が小さくなるように制御する。好ましくは前記ファン制御手段は、回転数を段階的に増加させるときのステップ幅を前記一定値よりも小さくする。好ましくは前記ファン制御手段は、周波数=回転数(rpm)/60(秒)×ファンの羽根の枚数の関係式から算出される唸り音のピークの周波数が決められた値以下となるように前記ステップ幅を設定する。好ましくは前記ファン制御手段は、前記ファンの回転数の変化量が前記一定値以上減少するとき、ファンの回転数が目標の回転数に一気に減少するように制御する。好ましくは前記ファン制御手段は、出力音声の音量を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された音量に基づきファンの回転数を決定する決定手段とを含み、前記ファン制御手段は、現在のファンの回転数と前記決定手段により決定された回転数との差分から前記回転数の変化量を算出する。
本発明に係るファン制御プログラムは、冷却用のファンを筐体内に内蔵し、かつ音声を出力する音声出力手段を備えた電子装置が実行するものであって、前記音声出力手段から音声が出力されるとき、出力音声の音量を検出するステップと、検出された音量に基づき目標となるファンの回転数を決定するステップと、現在のファンの回転数と前記目標となるファンの回転数との変化量が一定値以上増加するとき、ファンの回転数を前記目標となるファンの回転数に段階的に増加させるステップとを有する。
本発明に係るファン制御方法は、冷却用のファンを筐体内に内蔵し、かつ音声を出力する音声出力手段を備えた電子装置におけるものであって、前記音声出力手段から音声が出力されるとき、出力音声の音量を検出するステップと、検出された音量に基づき目標となるファンの回転数を決定するステップと、現在のファンの回転数と前記目標となるファンの回転数との変化量が一定値以上増加するとき、ファンの回転数を前記目標となるファンの回転数に段階的に増加させるステップとを有する。
本発明によれば、ファンの回転数の変化量が一定値以上の増加である場合には、ファンの回転数を段階的に増加させるようにしたので、ファンの回転により筐体から発生する唸り音等の騒音が耳障りにならないようにし、ユーザーに与える不快感を軽減することができる。
本発明の実施例に係る車載装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るファン駆動部の詳細を説明する図である。 図3(A)は、本発明の実施例によるファン制御プログラムの機能的な構成を示す図、図3(B)は、出力音声の音量とファンの回転数レベルとの関係を規定するテーブルである。 本発明の実施例に係るファン制御の動作フローである。 本発明の実施例に係るレベル変化に応じた回転数の制御の一例を示す動作フローである。 本発明の実施例に係るファン制御の幾つかの動作パターンを説明する図である。 図5の各動作パターンのファンの回転数の具体例な変化を示す図である。 本発明の実施例に係るファンの回転数の変化を示すグラフである。 車載装置の唸り音の発生メカニズムを説明する図である。 出力音声の音量変化とファンの回転数の変化との関係を示すグラフである。 ファンの回転により発生されるノイズの周波数とノイズレベルとの関係を示す波形図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明に係る電子装置は、自動車等の移動体上に固定的に搭載される車載装置、あるいは持ち歩き可能なポータブルタイプのコンピュータ装置、タブレット型のコンピュータ装置であることができる。また、本発明に係る電子装置は、オーディオデータやビデオデータを再生する機能、テレビ・ラジオ放送を受信する機能、ナビゲーション機能などを搭載することができる。さらに本発明に係る電子装置は、装置内部の温度上昇を抑えるための冷却機能を備える。冷却機能は、少なくとも1つのファンを含み、ファンの回転により発熱部分を強制冷却する。
図1は、本発明の実施例に係る車載装置の構成を示すブロック図である。車載装置100は、ユーザー入力部110、ナビゲーション部120、マルチメディア再生部130、表示部140、音声出力部150、記憶部160、ファン駆動部170、および車両情報取得部180を構成される。但し、ここに示す構成は一例であり、車載装置100は、他の機能や構成を包含するものであってもよい。
ユーザー入力部100は、ユーザーからの指示を受け取り、これを制御部190へ提供する。ナビゲーション部120は、GPS衛星や自立航法センサにより自車位置を算出し、自車位置周辺の道路を案内する。マルチメディア再生部130は、CD、DVD、半導体デバイス等の記録媒体に記録された音声信号や映像信号を再生する。再生された映像信号は表示部140から出力され、音声信号は音声出力部150から出力される。また、マルチメディア再生部130は、テレビ/ラジオ受信機能を含むものであってもよい。
記憶部160は、ナビゲーション部120やマルチメディア再生部130に必要な情報や制御部190が実行するアプリケーションソフトウエアやプログラム等を記憶することができる。ファン駆動部170は、1つまたは複数のファン(送風機)を含み、制御部190の制御下においてファンを回転させ、車載装置100の内部を強制空冷する。車両情報取得部180は、車両のエンジン回転数やその他の動作に関する情報を取得し、これを制御部190へ提供する。制御部190は、車載装置100の各部を制御する。
図2に、本実施例によるファン駆動部170の詳細について説明する。ファン駆動部170は、音量設定部200で設定された出力音声の音量に基づきファン230の回転数を制御するファン回転数制御部210と、ファン回転数制御部210により制御された回転数に応じてファン230を駆動する駆動回路220と、駆動回路220からの駆動信号に基づき回転するファン230とを有する。
音量設定部200は、ソース130(例えば、マルチメディア再生部130)からの音声信号について音量を設定する。言い換えれば、音声出力部150が出力する音声の音量を設定する。制御部190またはマルチメディア再生部130は、出力される音声に関連付けされた音量情報に従い音量設定部200の音量を自動設定したり、あるいはユーザーがボリュームを可変することで音量設定部200の音量を設定することが可能である。
ファン230は、車載装置100の筐体内に内蔵される。ファン230は、複数の羽根を有し、複数の羽根を回転させることで風を発生させる。ファン230の羽根の枚数や形状等は、特に限定されない。なお、音量設定部200は、制御部190、音声出力部150またはマルチメディア再生部130に包含されるものであってもよく、ファン回転数制御部210は、制御部190に包含されるものであってもよい。
ファン回転数制御部210は、好ましい態様では、ROM、RAMなどを含むマイクロコントローラ等から構成され、ファンの回転数を制御するためのプログラムを実行することでファン230の動作を制御する。
図3は、本実施例に係るファン制御プログラムの機能的な構成を示す図である。ファン制御プログラム300は、音量検出部310、回転数レベル決定部320、レベル変化判定部330および回転数設定部340を含む。
音量検出部310は、音量設定部200で設定された出力音声の音量を検出する。回転数レベル決定部320は、音量検出部310により検出された音量に基づきファンの回転数レベルを決定する。回転数レベルは、ターゲットとなる目標の回転数を表す。1つの例では、図3(B)に示すように、音量と回転数レベルとの関係を規定したテーブルが記憶部160に格納され、回転数レベル決定部320は、このテーブルを参照し、設定された音量に対応する回転数レベルを決定する。例えば、VOL_0〜20の音量であれば、回転数レベル1(A_rpm)、VOL_21〜40の音量であれば、回転数レベル2(B_rpm)、VOL_41〜60であれば、回転数レベル3(C_rpm)である。この場合、A<B<Cの関係にある。
レベル変化判定部330は、現在のファンの回転数レベルと、回転数レベル決定部320により決定された目標となる回転数レベルとを比較し、回転数が増加するか減少するか、および回転数の変化量を判定する。つまり、現在の回転数−目標となる回転数が正か負かを判定し、かつ、|現在の回転数−目標となる回転数|の差分から変化量を算出する。例えば、ファンが3000rpmで回転しており、出力音声の音量が増加したことに伴い4000rpmで回転させることが決定された場合、レベル変化判定部330は、ファンの回転数が増加(正)であり、回転数の変化量が1000rpmであることを判定する。また、ファンが5000rpmで回転しており、出力音声の音量が低下したことに伴い3000rpmで回転させることが決定された場合、レベル変化判定部330は、ファンの回転数が減少(負)であり、回転数の変化量が2000rpmであることを判定する。
回転数設定部340は、回転数レベル決定部320の決定結果およびレベル変化判定部330の判定結果に基づき、目標となる回転数への制御を行う。回転数設定部340は、回転数の変化量が急激に増加する場合には、回転数を段階的に増加させる制御を行う。例えば、回転数レベルが「1」から「3」に変化する場合には、回転数レベルが「1」から「2」、「2」から「3」に段階的に遷移するように回転数が制御される。この場合、回転数レベルが1つ変化したときの回転数の変化量は、唸り音のピークノイズの周波数が一定以下であるように設定される。また、好ましい例では、回転数の変化量が減少する場合には、回転数設定部340は、現在の回転数を目標の回転数に一気に減少させる。
次に、本実施例によるファン制御の動作フローを図4に示す。ここでは、ファン回転数制御部210は、車載装置100の内部温度が一定温度以下であるとき、通常の制御として、出力音声の音量に応じた回転数の制御を行い、内部温度が一定温度を超えたとき、非通常の制御として、出力音声の音量の如何にかかわらずファンを一定の回転数で回転させ強制空冷を行うものとする。
例えば、マルチメディア再生部130により音声信号が再生され、当該再生された音声が音声出力部150から出力されるとき、出力音声の音量に応じた回転数でファンが回転される(S100)。その後、例えば、ユーザーによって出力音声の音量が変更されたものとする。
音量検出部310は、音量設定部200で設定された音量を検出し(S102)、回転数レベル決定部320は、検出された音量に基づき目標となる回転数レベルを決定する(S104)。次に、レベル変化判定部330は、現在の回転数レベルと目標回転数レベルとを比較し、回転数が増加するか減少するか、および回転数の変化量を判定する(S106)。次に、回転数設定部340は、回転数レベルに変化がある場合には、その変化に応じたファンの回転数の制御を行い(S110)、変化がなければ、現在の回転数でファンの回転が継続される。
図4Aに、レベル変化に応じた回転数の制御(S110)の1つの好ましい例を示す。回転数設定部240は、回転数が増加する場合には(S200)、回転数の変化量が一定値以上であるか否かを判定し(S202)、一定値以上である場合には、回転数が目標の回転数まで段階的に増加するような制御を行う(S204)。回転数を段階的に増加させること、すなわち回転数の変化量を小さくすることで、唸り音のピークとなる周波数を低くし、唸り音が耳障りにならないようにする。1つの好ましい例では、回転数を段階的に増加させるときのステップ幅は、回転数の変化量が一定値以上か否かを判定するときの一定値未満である。
一方、回転数が減少する場合(S200)、および回転数が増加の場合であっても、その変化量が一定値未満である場合には、現在回転数から目標回転数まで一気に減少させるような制御を行う(S206)。回転数が減少する場合には、回転数に比例してノイズが減少するので、仮に回転数の変化量が一定値以上であったとしても、唸り音等のノイズはあまり耳障りではない。また、回転数が増加する場合であっても、回転数の変化量が一定値未満であれば、ピークとなる唸り音の周波数が小さいため、唸り音がそれほど耳障りになり難い。
次に、本実施例による具体的なファンの回転数制御について説明する。図5は、ファンの回転数を変化させるときの幾つかの動作パターンを示し、図6は、それらの動作パターン時の回転数の変化を示している。ここで、回転数レベルの「1」の変化量は、唸り音がユーザーに耳障りにならない回転数の変化量であるとする。
パターン1は、出力音声の音量の増加に伴いファンの回転数レベルが1つ上がる場合である。この場合には、回転数設定部340は、回転数レベルの変化量が一定値未満(すなわち、回転数の変化量が一定値未満)であるため、現在の回転数を目標の回転数に一気に増加する制御を行う。図6の例では、時刻T1において回転数レベルを「1」から「2」に上げる決定がされ、回転数レベル1の4000rpmが、時刻T1から時刻T2までの短時間の間に、回転数レベル2の5000rpmに一気に上昇される。例えば、ファンが5枚の羽根を有する場合、ピークの唸り音の周波数は88Hzであり、この周波数が比較的低いため、体感としては唸り音があまり気にならない。
パターン2は、回転数レベルを2つ上げる場合である。この場合、回転数設定部340は、回転数の変化量が一定値以上であるため、目標の回転数まで回転数をランプ制御で徐々に上げる。図6の例では、時刻T3において回転数レベルを「2」から「4」に上げる決定がされ、時刻T3から時刻T4までの期間において、回転数レベル2の5000rpmが、回転数レベル4の7500rmpまで段階的に増加される。回転数の増減幅であるステップ幅は、唸り音が耳障りとならない範囲に設定される。1つの好ましい例では、ステップ幅は、回転数レベルが1つ上昇するときの回転数の変化量(1000rpm)であることができる。他の好ましい例では、ステップ幅は、1000rpmよりもさらに小さい値でもよい。図6の例では、5000rpmから7500rpmまで、ステップ幅が500rpmであり、ファンが5枚の羽根であれば、ピークの唸り音の周波数は、41.6Hzであり、周波数が低いため唸り音が耳障りにならない。勿論、ステップ幅は、500rpmに限定されず、それよりも小さくても良く、さらには、ピークの唸り音の周波数が可聴音である20Hz以下となるようなステップ幅にしてもよい(5枚の羽根のファンであれば、ステップ幅は240rpm)。さらに回転数を段階的に上昇させるときのステップ幅は、すべて均一ではなく、異なるステップ幅の組合せであってもよく、例えば、回転数が大きくなるに従いステップ幅が徐々に小さくしたり、その反対に、回転数が大きくなるに従いステップ幅が徐々に大きくしてもよい。
パターン3は、回転数レベルを2つ下げる場合である。この場合、回転数設定部340は、回転数が減少であるため、目標の回転数まで一気に回転数を下げる。図6の例では、時刻T5において、回転数レベルが4から2に下げる決定がされ、時刻T4から時刻T6の期間に回転数が7500rpmから5000rpmに一気に減少される。回転数が下がる場合には、ファンのノイズも小さくなり、唸り音もそれほど気にならないため、回転数が一気に下げられる。
パターン4は、回転数レベルが2つ以上、上げている途中で、回転数レベルが下がる場合である。この場合、回転数設定部340は、パターン2のときと同様に、回転数を段階的に増加させるが、回転数レベルを下げる決定がなされた時点で一気に回転数を下げる。図6の例では、時刻T7において回転数レベルを2から4にする決定がされ、目標の回転数(7500rpm)に到達する前の時刻T8で回転数レベルを4から2にする決定がされる。この場合、目標の回転数(7500rpm)に到達していなくても、時刻T8において回転数の上昇が停止され、時刻T8から時刻T9の間に、一気に目標の回転数(5000rpm)に減少される。
パターン5は、回転数レベルが1つ下がる場合である。この場合、回転数設定部340は、パターン3と同様に、目標の回転数に一気に下げる。図6の例では、時刻T10において回転数レベルが1つ下げられ、時刻T10から時刻T11の間に回転数が5000rpmから4000rpmに一気に下げられる。
図7は、本実施例によるファン制御を行ったときのファンの回転数の変化を表すグラフである。同図は、図9に示す出力音声の音量の変化に対応するファンの回転数の変化を表している。図7に示すファンの回転数の変化と図9に示すファンの回転数の変化とを比較すると、本実施例によるファンの回転数の変化は、図9に示す従来のファンの回転数の変化よりも、急激な変化が抑制されていることがわかる。回転数の急激な変化を抑制することは、唸り音の周波数を低下させることであり、耳障りな唸り音を目立たなくすることができる。
上記実施例では、出力音声の音量に基づき回転数レベルを決定し、決定された回転数レベルに基づき回転数を制御したが、これは、出力音声の音量に基づきファンの回転数を決定し、決定された回転数に基づき回転数を制御することと等価である。また、上記実施例は、出力音声の音量に基づき回転数レベルを決定したが、これとともにまたはこれに代えて、車内空間の音声をマイクロフォンから入力し、入力された音声の音声レベルに基づきファンの回転数を決定してもよい。車内空間の音声は、出力音声に加えて、ロードノイズ等も含まれ、車内空間の全体の音の大きさに応じたファン制御が行われる。この場合にも、回転数レベルの変化量または回転数の変化量が一定値以上であれば、ファンの回転数を段階的に増加する制御が行われる。さらに本発明は、ファン制御のために他の要素(例えば、車載装置の内部温度を検出する温度センサなど)を組み合わせること除外するものではない。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形、変更が可能である。
100:車載装置 110:ユーザー入力部
120:ナビゲーション部 130:マルチメディア再生部
140:表示部 150:音声出力部
160:記憶部 170:ファン駆動部
180:車両情報取得部 190:制御部

Claims (8)

  1. 冷却用のファンを筐体内に内蔵する電子装置であって、
    音声を出力する音声出力手段と、
    前記音声出力手段から出力される音声の音量に応じて前記ファンの回転数を制御するファン制御手段とを有し、
    前記ファン制御手段は、前記ファンの回転数の変化量が一定値以上増加するとき、ファンの回転数が段階的に増加するように制御する、電子装置。
  2. 前記ファン制御手段は、出力音声の音量が大きくなるつれファンの回転数が大きくなり、出力音声の音量が小さくなるにつれファンの回転数が小さくなるように制御する、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記ファン制御手段は、回転数を段階的に増加させるときのステップ幅を前記一定値よりも小さくする、請求項1に記載の電子装置。
  4. 前記ファン制御手段は、周波数=回転数(rpm)/60(秒)×ファンの羽根の枚数の関係式から算出される唸り音のピークの周波数が決められた値以下となるように前記ステップ幅を設定する、請求項3に記載の電子装置。
  5. 前記ファン制御手段は、前記ファンの回転数の変化量が前記一定値以上減少するとき、ファンの回転数が目標の回転数に一気に減少するように制御する、請求項1ないし4いずれか1つに記載の電子装置。
  6. 前記ファン制御手段は、出力音声の音量を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された音量に基づきファンの回転数を決定する決定手段とを含み、前記ファン制御手段は、現在のファンの回転数と前記決定手段により決定された回転数との差分から前記回転数の変化量を算出する、請求項1ないし5いずれか1つに記載の電子装置。
  7. 冷却用のファンを筐体内に内蔵し、かつ音声を出力する音声出力手段を備えた電子装置が実行するファン制御プログラムであって、
    前記音声出力手段から音声が出力されるとき、出力音声の音量を検出するステップと、
    検出された音量に基づき目標となるファンの回転数を決定するステップと、
    現在のファンの回転数と前記目標となるファンの回転数との変化量が一定値以上増加するとき、ファンの回転数を前記目標となるファンの回転数に段階的に増加させるステップと、
    を有するファン制御プログラム。
  8. 冷却用のファンを筐体内に内蔵し、かつ音声を出力する音声出力手段を備えた電子装置におけるファン制御方法であって、
    前記音声出力手段から音声が出力されるとき、出力音声の音量を検出するステップと、
    検出された音量に基づき目標となるファンの回転数を決定するステップと、
    現在のファンの回転数と前記目標となるファンの回転数との変化量が一定値以上増加するとき、ファンの回転数を前記目標となるファンの回転数に段階的に増加させるステップと、
    を有するファン制御方法。
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