JP2018180770A - デバイス、ホスト装置、および統合インタフェースシステム - Google Patents

デバイス、ホスト装置、および統合インタフェースシステム Download PDF

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折橋 雅之
Masayuki Orihashi
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Abstract

【課題】使用目的に応じて、フレキシブルに対応できるデバイスを提供する。【解決手段】装置筐体に設けられたスロットに挿抜されるデバイスであって、第1の規格に則った第1のインタフェースと、第1の規格と異なる第2の規格に則った第2のインタフェースと、を有する統合インタフェースを備え、統合インタフェースは、ホスト装置からの要求に応じて、統合インタフェースの第1のインタフェースおよび第2のインタフェースのいずれか一方または両方を用いてホスト装置とデータの送受信を行う。【選択図】図3

Description

本開示は、デバイス、ホスト装置、および統合インタフェースシステムに関する。
PC(Personal Computer)やスマートホン等の端末と、デバイスとを接続するインタフェースには、例えば、SDインタフェース(以下、SD−I/F)やPCI−Expressインタフェース(以下、PCIe−I/F)などがある。これらのインタフェースは、接続形態や使用目的に応じて、適切で効率的な動作を行うように設計されている。
例えば、SD−I/Fは、システム外部向けのバスとして設計されたものであり、システム稼働中に小型のデバイスが着脱されることを前提に設計されたI/Fである(例えば、特許文献1参照)。PCIe−I/Fは、システム内部向けのバスとして設計されたものであり、装置内の基板に、他の装置の基板が恒常的に装着されることを前提に設計されたI/Fである(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−022568号公報 特開2017−065030号公報
しかしながら近年、デバイスは使用目的に応じて、フレキシブルに対応できることが求められている。
本開示の一態様は、使用目的に応じて、フレキシブルに対応できるデバイスを提供する。
本開示の一態様に係るデバイスは、装置筐体に設けられたスロットに挿抜されるデバイスであって、第1の規格に則った第1のインタフェースと、前記第1の規格と異なる第2の規格に則った第2のインタフェースと、を有する統合インタフェースを備え、前記統合インタフェースは、ホスト装置からの要求に応じて、前記統合インタフェースの前記第1のインタフェースおよび前記第2のインタフェースのいずれか一方または両方を用いて前記ホスト装置とデータの送受信を行う。
本開示の一態様に係るホスト装置は、デバイスとデータ通信を行うホスト装置であって、第1の規格に則った第1のインタフェースと、前記第1の規格と異なる第2の規格に則った第2のインタフェースとを有する統合インタフェースを備えたスロットを備え、前記スロットには、前記第1のインタフェースを備えた第1のデバイスと、前記統合インタフェースを備えた第2のデバイスとのいずれか一方が着脱される。
本開示の一態様に係る統合インタフェースシステムは、統合デバイスとホスト装置とを備えた統合インタフェースシステムであって、前記統合デバイスは、第1の規格に則った第1のインタフェースと、前記第1の規格と異なる第2の規格に則った第2のインタフェースと、を有する統合インタフェースを備え、前記統合インタフェースは、前記ホスト装置からの要求に応じて、前記統合インタフェースの前記第1のインタフェースおよび前記第2のインタフェースのいずれか一方または両方を用いて前記ホスト装置とデータの送受信を行い、前記ホスト装置は、前記統合インタフェースを備えたスロットを備え、前記スロットには、前記第1のインタフェースを備えたデバイスと、前記統合デバイスとのいずれか一方が着脱される。
本開示の一態様によれば、デバイスは使用目的に応じて、フレキシブルに対応することができる。
第1の実施の形態に係る統合I/Fシステムの構成例を示した図 統合デバイスの例を示した図 統合デバイスのブロック構成例を示した図 デバイス情報レジスタの一例を示した図 CPUのシステム起動時の処理例を示したフローチャート CPUおよび統合デバイスのシステム起動時の処理例を示したシーケンス図 統合スロットから統合デバイスが抜去されたときのCPUの処理例を示した図 第2の実施の形態に係る統合デバイスの例を示した図 CPUおよび統合デバイスのシステム起動時の処理例を示したフローチャート 第3の実施の形態に係る統合デバイスの例を説明する図 第4の実施の形態に係る統合デバイスの例を説明する図 第5の実施の形態に係る統合デバイスの管理を説明する図 第6の実施の形態に係る統合デバイスの例を説明する図 CPUのスイッチの制御例を示した図 第7の実施の形態に係る統合I/Fシステムの構成例を示した図 変換アダプタの動作例を説明するタイミングチャート
以下、本開示の実施の形態を、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
PCやスマートホン等の端末と、デバイスとを接続するI/Fは、その接続形態や目的に応じて、適切で効率的な動作を行うように設計されている。例えば、動作中の着脱の可能性があるI/F(第1のI/Fと呼ぶ)では、コマンド発行直後にデバイスが抜去されると、そのコマンドに対するレスポンスを返答することが不可能となる。そのため、コマンドを受け取る装置は、コマンドを受信できない場合、応答しないことが、次に述べる第2のI/FのNAKに相当する反応となる。一方、コマンドを受け取る装置は、コマンドを受信した場合、レスポンス(ACK)を返答する仕様となっている。
また、第1のI/Fでは、コマンド発行した装置は、一定時間内にACKを受信できない場合、そのときの状況に応じて次の操作へと移行させる。これにより、第1のI/Fでは、デバイスが意図しないときに抜去されても(そのコマンドが中途で異常終了する以外は)、システム全体の動作の安定化が期待できる。
一方、動作中の着脱を想定しないI/F(第2のI/Fと呼ぶ)では、発行コマンドに対するレスポンスとして、その発行コマンドを理解できない場合、NAKを返答する。コマンド発行した装置は、NAKを受けると、そのときの状況に応じて次の操作へと移行させる。これにより、第2のI/Fでは、コマンド伝達が不十分であった場合でも最小の時間ロスに留めることが可能となり、バスの利用効率の向上が期待できる。
一般に、第1のI/Fは、安定な動作を実現しやすいことから、簡易なデバイスとの接続に向いている。第2のI/Fは、高効率な動作を実現しやすいことから高性能なシステムに向いている。
近年のシステムでは、簡易システムにおいても高性能な機能が求められるようになってきており、第1のI/Fと第2のI/Fとの特徴を兼ね備えたシステムの提供が求められている。以下で説明するように、本件では、第1のI/Fと第2のI/Fとを兼ね備えた統合I/Fを提案する。
現在、コンピュータの発展により、高速なデータ処理が求められるようになっている。デバイス間を繋ぐI/F規格も多く提案され、活用されている。
SD規格は、システムへの着脱を行うことを前提に検討された仕様であり、スロットが筐体側面など、外部からアクセスしやすい場所に備えられていることが多い。SD規格に採用されているI/Fも、着脱を前提とした設計となっている。
一方、PCIe規格は、装置内の基板等に他の基板等が恒常的に装着されることを前提に検討された仕様である。そのため、PCIe規格を適用するシステムでは、筐体内に基板等が装着されるように設計され、外部から容易に着脱を行うことができないようになっている。PCIe規格に採用されているI/Fは、PCIeデバイスが不具合を起こしたときを想定して、システムが稼動中においても着脱が可能な設計にはなっているものの、(着脱を前提とせず)高い性能を実現するために、高効率なI/F設計がなされている。
近年のシステム統合LSIには、PCIe−I/FおよびSD−I/Fを搭載しているものが多い。そこで、SDスロット内にSD−I/FとPCIe−I/Fとが接続できるような統合I/Fを設計することで、システム統合LSIに追加機能を搭載したり、ハードウェア的な追加を行ったりすることなく、安価で簡易に統合I/Fを実現できる。
図1は、第1の実施の形態に係る統合I/Fシステムの構成例を示した図である。図1には、CPU(Central Processing Unit)1と、WiFi(登録商標)モジュール2と、統合(SD−PCIe)スロット3と、SSD(Solid State Drive)4と、が示してある。図1に示す統合I/Fシステムは、例えば、PCやスマートホン等のホスト装置に実装される。
図1に示すようにCPU1は、2つSD−I/Fと、2つのPCIe−I/Fと、を有している。2つのSD−I/Fのうち、一方のSD−I/Fには、WiFiモジュール2が接続されている。他方のSD−I/Fには、統合スロット3が接続されている。また、2つのPCIe−I/Fのうち、一方のPCIe−I/Fには、統合スロット3が接続されている。他方のPCIe−I/Fには、SSD4が接続されている。
統合スロット3は、例えば、PCやスマートホン等の装置の筐体側面に設けられている。統合スロット3には、SD−I/Fを備えた従来のSDカード(microSDカードも含む)が挿抜される。また、統合スロット3には、以下で説明するが、SD−I/FとPCIe−I/Fとを備えたSDカードが挿抜される。以下では、従来のSDカードを単にSDカードと呼ぶことがある。また、SD−I/FとPCIe−I/Fとを備えたSDカードを、統合デバイスと呼ぶことがある。
統合スロット3は、CPU1のSD−I/FとPCIe−I/Fとに接続されている。従って、CPU1は、統合スロット3に従来のSDカードが挿入された場合、SD規格に則って、SDカードと通信を行うことができる。また、CPU1は、統合スロット3に統合デバイスが挿入された場合、SD規格およびPCIe規格のいずれか一方または両方に則って、統合デバイスと通信を行うことができる。
なお、図1では、CPU1は、2つのSD−I/Fと、2つのPCIe−I/Fとを備えているが、この数に限られない。また、CPU1は、例えば、特定の機能を実現するシステム統合LSIであってもよい。
図2は、統合デバイス11の例を示した図である。図2に示す統合デバイス11の外形は、SDカードと同様の外形を有している。これにより、図1に示した統合スロット3には、SDカードが挿入されることができ、また、統合デバイス11が挿入されることができる。
図2に示すように、統合デバイス11は、点線枠A1に示すピン群と、点線枠A2に示すピン群と、を有している。
点線枠A1に示すピン群は、SD規格に則った通信を行うためのピン群である。点線枠A1に示すピン群は、統合デバイス11が図1に示した統合スロット3に挿入されると、CPU1のSD−I/Fと接続される。
点線枠A2に示すピン群は、PCIe−I/F規格に則った通信を行うためのピン群である。点線枠A2に示すピン群は、統合デバイス11が図1に示した統合スロット3に挿入されると、CPU1のPCIe−I/Fと接続される。
これにより、統合デバイス11とCPU1は、SD−I/Fを介した通信と、PCIe−I/Fを介した通信とのいずれか一方を行うことができる。また、統合デバイス11とCPU1は、SD−I/Fを介した通信と、PCIe−I/Fを介した通信とを同時に行うこともできる。
識別ピン12a,12bは、統合スロット3に、統合デバイス11が挿入されたことをCPU1が識別するためのピンである。これは、統合スロット3には、SDカードおよび統合デバイス11の2種類のデバイスが挿入されるためで、CPU1が、SDカードと統合デバイスとのどちらが、統合スロット3に挿入されたか、識別できるようにするためである。なお、SDカードは、識別ピン12a,12bを備えていない。識別ピン12a,12bについては、以下で詳述する。
図3は、統合デバイス11のブロック構成例を示した図である。図3において、図1および図2と同じものには同じ符号が付してある。
図3には、統合デバイス11の他に、端末21の一部が示してある。端末21は、例えば、PCやスマートホンである。端末21は、図1に示したCPU1と、統合スロット3と、を有している。図3では、統合デバイス11が、端末21の統合スロット3に挿入された状態を示している。
端末21は、抜去検出部22を有している。抜去検出部22は、統合スロット3に挿入されたSDカードまたは統合デバイス11の抜去を検出し、検出結果をCPU1に通知する。なお、図3では、図1に示したWiFiモジュール2と、SSD4との図示を省略している。
統合デバイス11は、統合I/F31と、I/F制御部32と、SDバックエンドモジュール33と、PCIeバックエンドモジュール34と、を有している。
統合I/F31は、SD−I/F31aと、PCIe−I/F31bと、を有している。SD−I/F31aは、図2の点線枠A1に示したピン群を介して、CPU1とSD規格に則った通信を行う。PCIe−I/F31bは、図2の点線枠A2に示したピン群を介して、CPU1とPCIe規格に則った通信を行う。端末21の統合スロット3も、SD−I/Fと、PCIe−I/Fとを備えた統合I/Fを備えている。
I/F制御部32は、SD−I/F31aおよびPCIe−I/F31bを制御する。例えば、I/F制御部32は、SD−I/F31aおよびPCIe−I/F31bの初期化処理を行ったり、CPU1との通信制御を行ったりする。具体的には、I/F制御部32は、CPU1から送られてくるコマンドの内容を解釈し、対応するレスポンスをCPU1に返送する処理を行う。また、I/F制御部32は、CPU1とのシンボル交換によって、リンク初期化およびトレーニングを実行する。I/F制御部32は、例えば、CPUや記憶装置等を備えたマイクロコンピュータによって、その機能が実現される。
SDバックエンドモジュール33は、例えば、フラッシュメモリのような記録媒体または無線通信モジュール等のデバイスである。SDバックエンドモジュール33は、SD−I/F31aを介して、CPU1と接続される。すなわち、SDバックエンドモジュール33は、SD規格に則って、CPU1とデータの送受信を行う。
PCIeバックエンドモジュール34は、例えば、フラッシュメモリのような記録媒体または無線通信モジュール等のデバイスである。PCIeバックエンドモジュール34は、PCIe−I/F31bを介して、CPU1と接続される。すなわち、PCIeバックエンドモジュール33は、PCIe規格に則って、CPU1とデータの送受信を行う。
CPU1は、統合スロット3にSDカードが挿入されているのか、または統合デバイス11が挿入されているのか検知できない。そこで、CPU1は、例えば、システム起動時において、図2に示した識別ピン12a,12bから、特定の信号(例えば、特定の電圧)を検知した場合、統合スロット3に統合デバイス11が挿入されていると識別する。これにより、CPU1は、例えば、統合デバイス11に対応した統合I/Fドライバを立ち上げることができ、統合I/F31の初期設定等を実行することができる。
一方、SDカードは、識別ピン12a,12bを備えていない。そのため、統合スロット3に、SDカードが挿入されている場合、CPU1は、図2に示した識別ピン12a,12bから(識別ピン12a,12bに対応する信号線から)、特定の信号を検知できない。この場合、CPU1は、統合スロット3にSDカードが挿入されていると識別する。これにより、CPU1は、例えば、SDカードに対応したSDカードI/Fドライバを立ち上げることができ、SDカードの初期設定等を進めることができる。
なお、統合デバイス11は、識別ピン12a,12bのどちらか一方を備えていればよい。これによっても、CPU1は、統合スロット3に、統合デバイス11が挿入されているか否か識別できる。
また、統合デバイス11のデバイス情報レジスタ(図示せず)に、統合デバイス11であることを示す情報を記憶するようにしてもよい。
図4は、デバイス情報レジスタ41の一例を示した図である。図4に示すデバイス情報レジスタ41は、例えば、SDバックエンドモジュール33に設けられている。図4に示すように、デバイス情報レジスタ41は、フラグ領域41aを有している。
フラグ領域41aには、統合デバイス11であるか否かを示すフラグが記憶される。例えば、統合デバイス11の場合、フラグ領域41aには、「1」が記憶され、統合デバイス11でない場合(SDカードの場合)、フラグ領域41aには、「0」が記憶される。フラグ領域41aのフラグは、例えば、統合デバイス11の出荷時に書き込まれる。
CPU1は、SD−I/F31aを介して、SDバックエンドモジュール33のデバイス情報レジスタ41のフラグ領域41aにアクセスする。CPU1は、デバイス情報レジスタ41のフラグ領域41aに、例えば、「1」が記憶されていれば、統合スロット3に統合デバイス11が挿入されていると識別できる。一方、CPU1は、デバイス情報レジスタ41のフラグ領域41aに、例えば、「0」が記憶されていれば、統合スロット3にSDカードが挿入されていると識別できる。
なお、統合デバイス11であるか否かを識別するレジスタは、I/F制御部32に実装されてもよく、また、PCIeバックエンドモジュール34に実装されてもよい。
また、統合デバイス11は、デバイス情報レジスタ41を実装する場合、識別ピン12a,12bを備えなくてもよい。もちろん、統合デバイス11は、識別ピン12a,12bと、デバイス情報レジスタ41との両方を実装してもよい。
図5は、CPU1のシステム起動時の処理例を示したフローチャートである。まず、CPU1は、統合スロット3に挿入されたデバイスが、統合デバイス11であるか否か判定する(ステップS1)。例えば、CPU1は、識別ピン12a,12bから出力される信号またはデバイス情報レジスタ41のフラグに基づいて、統合スロット3に挿入されたデバイスが、統合デバイス11であるか否か判定する。
CPU1は、統合スロット3に挿入されたデバイスが統合デバイス11であると判定した場合(S1の「Yes」)、統合I/Fドライバを立ち上げ、初期化等の統合I/F処理を実行する(ステップS2)。これにより、CPU1と統合デバイス11は、SD規格に則った通信およびPCIe規格に則った通信のいずれか一方を行うことができ、または、SD規格に則った通信およびPCIe規格に則った通信を同時に行うことができる。
一方、CPU1は、統合スロット3に挿入されたデバイスが統合デバイス11でない(SDカードである)と判定した場合(S1の「No」)、SD−I/Fドライバを立ち上げ、初期化等のSD−I/F処理を実行する(ステップS3)。これにより、CPU1とSDカードは、SD規格に則った通信を行うことができる。
このように、CPU1は、統合デバイス11がシステムに備えられていることを識別(統合スロット3に統合デバイス11が挿入されていることを識別)し、それに適した動作を行うことで高効率かつ安定なシステムを実現することが可能となる。
CPU1のシステム起動時の別の処理例について説明する。別の処理例では、統合デバイス11は、SD単独モード、PCIe単独モード、および統合モードを有している。統合デバイス11のI/F制御部32は、SD単独モードのとき、SD−I/F31aを介して、CPU1と通信を行う。I/F制御部32は、PCIe単独モードのとき、PCIe−I/F31bを介して、CPU1と通信を行う。I/F制御部32は、統合モードのとき、統合I/F31を介して、CPU1と通信を行う。
なお、別の処理例では、統合デバイス11は、識別ピン12a,12bを備えなくてもよい。また、統合デバイス11は、デバイス情報レジスタ41を備えなくてもよい。
図6は、CPU1および統合デバイス11のシステム起動時の処理例を示したシーケンス図である。まず、CPU1は、SD−I/F(SD規格)にて、統合デバイス11に対し、アクセス要求を行う(ステップS11)。
次に、I/F制御部32は、ステップS11におけるCPU1からのSD−I/Fでのアクセス要求に応じて、SD単独モード(通常のSD動作)で立上り、CPU1と通信を行う(ステップS21)。例えば、I/F制御部32は、SD−I/F31aの初期化処理等を行って、CPU1とSD規格に則った通信を行う。
その後、CPU1は、PCIe−I/F(PCIe規格)にて、統合デバイス11に対し、アクセス要求を行う(ステップS12)。
そして、I/F制御部32は、ステップS12におけるCPU1からのPCIe−I/Fでのアクセス要求に応じて、PCIe単独モード(通常のPCIe動作)で立上り、CPU1と通信を行う(ステップS22)。例えば、I/F制御部32は、SD−I/F31aの初期化処理等を行って、CPU1とPCIe規格に則った通信を行う。
次いで、CPU1は、SD−I/FおよびPCIe−I/Fにて(統合I/Fにて)、統合デバイス11に対し、アクセス要求を行う(ステップS13)。
さらに、I/F制御部32は、ステップS13におけるCPU1からの統合I/Fでのアクセス要求に応じて、統合モードで立上り、CPU1と通信を行う(ステップS23)。例えば、I/F制御部32は、SD−I/F31aおよびPCIe−I/F31bの初期化処理等を行って、CPU1と、SD規格およびPCIe規格に則った通信を行う。統合モードでは、SDバックエンドモジュールおよびPCIeバックエンドモジュールは、連係動作しながら、統合I/F31を介し、CPU1と通信を行う。
ここで仮に、統合デバイス11は、統合モードしか有さないとする。この場合、統合デバイス11は、統合I/Fによる初期化が行われるまでは起動されず、初期化の順番によっては、迅速な立ち上がりができないことが想定される。しかし、統合デバイス11は、上記したように、SD単独モードおよびPCIe単独モードの単独モードを有するので、CPU1のSD−I/Fでのアクセス要求またはPCIe−I/Fでのアクセス要求があると、それらのアクセス要求に応じて起動されることができる。これにより、システムの起動時間は、短縮化されることが可能となる。
なお、CPU1のアクセス要求の順番は、図6の順番に限られない。例えば、CPU1のアクセス要求の順番は、PCIe−I/Fでのアクセス要求、SD−I/Fでのアクセス要求、および統合I/Fでのアクセス要求の順番であってもよい。
また、統合デバイス11が単独モードを備えることにより、CPU1は、統合スロット3に挿入されるデバイスの種類を意識せずに、SD−I/F、PCIe−I/F、および統合I/Fで統合スロット3にアクセスできる。例えば、統合スロット3にSDカードが挿入された場合、CPU1は、SD−I/Fでアクセス要求を行ったとき、SDカードと通信を行うことができる。
次に図3に示した抜去検出部22について説明する。
図7は、統合スロット3から統合デバイス11が抜去されたときのCPU1の処理例を示した図である。通常、SDカードのスロットには、SDカードの抜去を検出する抜去検出部が設けられている。統合スロット3にも、SDカードおよび統合デバイス11の抜去を検出する抜去検出部22が設けられている。
CPU1は、統合I/F31を介して通信を行っている際に、抜去検出部22によって、統合デバイス11の抜去が検出されると、統合I/F31のSD−I/F31aを介した通信の処理を停止する。また、CPU1は、統合I/F31のPCIe−I/F31bを介した通信の処理を停止する。
このように、CPU1は、抜去検出部22によって、統合デバイス11の統合スロット3からの抜去が検出されると、統合I/Fにおける通信の処理を停止する。これにより、CPU1は、例えば、SD−I/Fによるメモリの書き込みまたはPCIe−I/Fによるメモリの書き込みを停止することができる。
以上説明したように、統合デバイス11は、装置筐体に設けられた統合スロット3に挿抜されるデバイスであって、SD規格に則ったSD−I/F31aと、PCIe−I/F規格に則ったPCIe−I/F31bとを有する統合I/F31を備える。そして、統合デバイス11のI/F制御部32は、CPU1からの要求に応じて、統合I/F31のSD−I/F31aおよびPCIe−I/F31bのいずれか一方または両方を用いてCPU1とデータの送受信を行う。これにより、統合デバイス11は、使用目的に応じて、フレキシブルに対応することができる。例えば、統合デバイス11は、着脱を目的として使用される場合には、SD−I/F31aを介して通信できる。また、統合デバイス11は、着脱を目的として使用されない場合には(例えば、スマートホンのスロット等に恒常的に挿入される場合には)、PCIe−I/F31bを介して、高性能な通信を行うことができる。
また、統合デバイス11は、SD単独モードと、PCIe単独モードと、統合モードとを有する。これにより、CPU1は、統合スロット3に挿入されるデバイスを意識せずに、SD−I/F、PCIe−I/F、および統合I/Fで統合スロット3にアクセスできる。また、システム起動時間の短縮が可能となる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、統合デバイス11のSD−I/F用レジスタに、当該デバイスが統合I/F31を備えることを示すフラグ領域(統合I/F用フラグ領域)を設ける。また、第2の実施の形態では、PCIe−I/Fの動作許可レジスタにより、PCIe−I/Fの動作制御を行うことができるようにする。
図8は、第2の実施の形態に係る統合デバイス11の例を示した図である。図8において、図3と同じものには同じ符号が付してある。図8に示すように、統合デバイス11のI/F制御部32は、SD−I/F用レジスタ51と、PCIe動作許可レジスタ52と、を有している。
SD−I/F用レジスタ51は、統合I/F31を備えていることを示す統合I/F用フラグ領域(図示せず)を有している。例えば、SD−I/F用レジスタ51の統合I/F用フラグ領域に「1」が記憶されている場合(フラグが立っている場合)、当該デバイスは、統合I/F31を備えていることを示す。なお、SDカードの場合、SD−I/F用レジスタ51の統合I/F用フラグ領域には、「0」が記憶されている。
SD−I/F用レジスタ51の統合I/F用フラグ領域の情報は、例えば、統合デバイス11の出荷時に記憶される。SD−I/F用レジスタ51は、SDバックエンドモジュール33に実装されてもよい。
PCIe動作許可レジスタ52は、PCIe−I/F31bの動作を許可および不許可とするためのフラグ領域を有する。例えば、PCIe動作許可レジスタ52のフラグ領域に「1」が記憶されている場合(フラグが立っている場合)、PCIe−I/F31bの動作は、許可される。つまり、CPU1は、PCIe動作許可レジスタ52のフラグが立っている場合に、PCIe−I/Fによって、統合デバイス11と通信を行うことができる。
PCIe動作許可レジスタ52のフラグの初期値は「0」である。例えば、統合デバイス11が統合スロット3に挿入されたときは、PCIe動作許可レジスタ52のフラグは「0」になっている。
PCIe動作許可レジスタ52のフラグ領域は、CPU1から、SD−I/Fによるアクセス要求があったとき(SD−I/F31aの初期化が行われたとき)、CPU1によって書き換えられる。つまり、CPU1は、統合スロット3に統合デバイス11が挿入され、挿入された統合デバイス11とSD−I/Fによる通信を行った後、統合デバイス11とPCIe−I/Fによる通信が可能となる。なお、PCIe動作許可レジスタ52は、PCIeバックエンドモジュール34に実装されてもよい。
図9は、CPU1および統合デバイス11のシステム起動時の処理例を示したフローチャートである。以下では、統合デバイス11は、統合スロット3に挿入され、PCIe動作許可レジスタ52のフラグは、初期値「0」になっているとする。
まず、CPU1は、SD−I/F(SD規格)にて、統合デバイス11に対し、アクセス要求を行う(ステップS31)。
次に、CPU1は、統合デバイス11のSD−I/F用レジスタ51にアクセスする(ステップS32)。
次に、CPU1は、ステップS32でのSD−I/F用レジスタ51へのアクセスによって、統合I/F用フラグ領域のフラグを取得する(ステップS33)。なお、統合スロット3には、統合デバイス11が挿入されているので、CPU1は、統合デバイス11であることを示すフラグ(例えば「1」)を取得する。つまり、CPU1は、統合スロット3に統合デバイス11が挿入されていると認識する。
次に、CPU1は、ステップS33にて、統合スロット3に統合デバイス11が挿入されていると認識したので、統合デバイス11のPCIe動作許可レジスタ52にフラグ「1」を設定する(ステップS34)。
上記のフローチャートの処理によって、CPU1は、PCIe−I/Fによる統合デバイス11へのアクセスが可能となる。そして、統合デバイス11は、PCIe単独モードおよび統合モードによる動作が可能となる。
なお、PCIe動作許可レジスタ52のフラグが「1」に設定されない限り、CPU1は、統合スロット3に対し、PCIe−I/Fによるアクセスができない。言い換えれば、CPU1は、SD−I/Fによるアクセスを行って、統合スロット3に統合デバイス11が挿入されていることを認識しない限り、PCIe−I/Fによるアクセスができない。
つまり、CPU1は、システム起動時において、統合デバイス11に対し、SD−I/Fより先にPCIe−I/Fにアクセスしても、アクセスすることができない。CPU1は、このような手順をとることによって、システムのI/Fの立ち上がりシーケンスや動作手順を一定とすることができ、安定したシステムを構築することが可能となる。
なお、統合スロット3にSDカードが挿入された場合、CPU1は、図9のステップS33の処理において、統合デバイス11であることを示すフラグ(例えば「1」)を取得できない。そのため、CPU1は、統合デバイス11のPCIe動作許可レジスタ52のフラグを「1」に設定しない。その結果、CPU1は、統合スロット3に挿入されたデバイス(SDカード)に対し、PCIe−I/Fによる通信および統合I/Fによる通信を行わない。
以上説明したように、統合デバイス11は、SD−I/F31aを介してアクセスされる、統合I/F31を備えていることを示すフラグを記憶するSD−I/F用レジスタ51を有する。また、統合デバイス11は、CPU1がSD−I/F用レジスタ51にアクセスして、デバイスが統合I/F31を備えていると識別した場合、CPU1によって、PCIe−I/F31aによるアクセスを許可する情報が記憶されるPCIe動作許可レジスタ52を有する。これにより、CPU1は、安定したシステムを構築することが可能となる。
また、CPU1は、SD−I/FおよびPICe−I/Fが、独立したI/Fとして結線されているのか、統合I/Fとして統合スロット3に結線されているのか、識別することができる。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態では、統合I/F31に接続される統合デバイス11が、SD単独モード、PCIe単独モード、および統合モードを有することについて説明した。統合デバイス11がこれらの動作モードを有する場合において、CPU1は、システムの立ち上げ時にI/Fの初期化を実施すると、SD−I/Fの初期化中で認識したデバイスと、PCIeの初期化中で認識したデバイスとが、統合デバイス11のデバイスなのか、各I/Fに接続された単体のデバイスなのか、認識できない場合がある。第3の実施の形態では、2つに見えているデバイス(SD−I/F接続デバイス、PCIe接続デバイス)を1つの統合デバイス11として認識するための技術について説明する。
図10は、第3の実施の形態に係る統合デバイス11の例を説明する図である。図10には、統合デバイス11が備える内部レジスタ61a,61bが示してある。内部レジスタ61aには、SD規格に基づくカード識別レジスタの情報が記憶される。内部レジスタ61bには、PCIe規格に基づくコンフィグレーションヘッダの情報が記憶される。
具体的には、内部レジスタ61aには、SD規格のカード識別レジスタに基づくManufacture IDと、Application IDとが記憶される。Manufacture IDおよびApplication IDは、デバイスの製造社(製造者)およびデバイスの特徴を示す情報である。Manufacture IDおよびApplication IDを記憶する内部レジスタ61aは、例えば、図3または図8に示したI/F制御部32に実装されてもよいし、SDバックエンドモジュール33に実装されてもよい。
また、内部レジスタ61bには、PCIe規格のコンフィグレーションヘッダに基づくDevice IDと、Vendor IDとが記憶される。Device IDは、製造社が自由に設定できる情報である。Vendor IDは、デバイスの製造社を示す情報である。Device IDおよびVendor IDを記憶する内部レジスタ61bは、例えば、図3または図8に示したI/F制御部32に実装されてもよいし、PCIeバックエンドモジュール34に実装されてもよい。
統合デバイス11は、1つの製造社によって製造される。従って、内部レジスタ61aに記憶されるManufacture IDおよびApplication IDが示す製造社の情報と、内部レジスタ61bに記憶されるVendor IDが示す製造社の情報とは、一致する。
Device IDは、上記したように、製造社が自由に設定できる情報であり、Device IDには、統合デバイス11が統合I/F31を備えていることを示す情報を記憶する。
CPU1は、システム起動時のSD−I/Fの初期化処理において、Manufacture IDおよびApplication IDを読み出す。そして、CPU1は、SD−I/Fの初期化処理を行ったデバイスの製造社を判定する。
また、CPU1は、PCIe−I/Fの初期化処理において、Device IDおよびVendor IDを読み出す。そして、CPU1は、PCIe−I/Fの初期化処理を行ったデバイスの製造社を判定する。
CPU1は、SD−I/Fの初期化処理を行った際に判定したデバイスの製造社と、PCIe−I/Fの初期化処理を行った際に判定したデバイスの製造社とを照合する。CPU1は、照合するデバイスの製造社が一致し、さらに、PCIe−I/Fの初期化処理で読み出したDevice IDが、統合I/Fを備えていることを示す情報であった場合、情報を読み出した2つのデバイスは、統合I/F31を備えた統合デバイス11と判定する。
例えば、図10の例では、CPU1がSD−I/Fの初期化処理を行った際に判定したデバイスの製造社と、PCIe−I/Fの初期化処理を行った際に判定したデバイスの製造社とが、「B社」で一致する。従って、CPU1は、PCIe−I/Fの初期化処理を行った際に読み出したDevice IDが、統合I/Fを備えていることを示す情報であった場合、初期化処理で情報を読み出した2つのデバイスは、同一のデバイス(統合デバイス11)と判定する。
以上説明したように、統合デバイス11の内部レジスタ61aは、SD規格に基づく製造情報を記憶する。また、内部レジスタ61bは、PCIe規格に基づく製造情報と、デバイスが統合I/F31を備えていることを示す情報とを記憶する。これにより、CPU1は、2つに見えているデバイスを1つの統合デバイス11として認識することができる。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、内部レジスタ61aのSD規格に基づく情報を記憶する領域に、PCIe規格に基づく情報を格納する。
図11は、第4の実施の形態に係る統合デバイス11の例を説明する図である。図11には、統合デバイス11が備える内部レジスタ62a,62bが示してある。図11に示す内部レジスタ62aは、図10で説明した内部レジスタ61aに対し、PCI−DIDと、PCI−VIDとが追加されて記憶される点が異なる。
内部レジスタ62aのPCI−DIDには、統合デバイス11のPCIeのDevice IDが記憶される。内部レジスタ62aのPCI−VIDには、統合デバイス11のPCIeのVendor IDが記憶される。従って、内部レジスタ62aのPCI−DIDと、内部レジスタ62bのDevice IDは、同じ値となっている。また、内部レジスタ62aのPCI−VIDと、内部レジスタ62bのVendor IDは、同じ値となっている。
CPU1は、システム起動時のSD−I/Fの初期化処理において、PCI−DIDおよびPCI−VIDを読み出す。また、CPU1は、システム起動時のPCIe−I/Fの初期化処理において、Device IDおよびVendor IDを読み出す。CPU1は、読み出したPCI−DIDおよびPCI−VIDと、Device IDおよびVendor IDとを照合し、それぞれが一致した場合、情報を読み出した2つのデバイスは、統合I/F31を備えた統合デバイス11と判定する。
以上説明したように、統合デバイス11の内部レジスタ62aは、SD規格に基づく製造情報と、PCIe規格に基づく製造情報と、デバイスが統合I/Fを備えていることを示す情報とを記憶する。また、内部レジスタ62bは、PCIe規格に基づく製造情報と、デバイスが統合I/Fを備えていることを示す情報とを記憶する。これにより、CPU1は、2つに見えているデバイスを1つの統合デバイス11として認識することができる。
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態では、CPU1は、統合スロット3に統合デバイス11が挿入された場合、その旨をOS(Operating System)に通知する。
PCIe−I/Fは、設計コンセプトから、内部バスに用いられることが前提となっている。このことは、システム稼動中にデバイスを着脱(ホットスワップ)することを前提としていない設計としてPCIeデバイスに現れている(正確には、長期稼動を前提とするシステムにおいて、PCIeデバイスが異常状態になったとき、システムの電源を入れたまま着脱することができる規定はある。しかし、通常時において、システム稼働中に着脱することを想定はしていない。)。
デバイスが、ホットスワップするデバイスであるか否かは、システム管理上重要である。ここで、一例として、デバイスが、ホットスワップを前提としたメモリデバイスである場合の課題を述べる。
データの書き込み時において、デバイスの抜去が起きた場合、システム管理上、特段の対応を施していないと、デバイスは、致命的なエラーを引き起こす可能性がある。例えば、メモリデバイスは、ファイル管理情報としてFAT(File Allocation Table)領域を有している。FAT領域への書込み不具合が生じると、ファイルの書込み情報は失われ、メモリデバイスは、制御(読み出しおよび書き込み)不能になってしまう。このような場合、メモリデバイスは、初期化されるしか手立てがなくなってしまう。また、システムは、ホットスワップを前提としたメモリデバイスに、システム稼動に必要なファイルを保存した場合、メモリデバイスを抜去すると同時に異常を引き起こしてしまう。
以上の例から分かるように、システムは、メモリデバイスがホットスワップ対応であるか否かを認識した上で、その特性に沿った活用を行うことが重要になる。
内蔵メモリ(ホットスワップ非対応のメモリ)として設計されているPCIeデバイスは、通常、内蔵メモリ(ローカルディスク)として扱われる。これに対し、統合デバイス11は、PCIeバックエンドモジュール34(PCIeデバイス)を備えるが、CPU1によって統合デバイス11として認識された場合、着脱デバイス(ホットスワップ対応のメモリ、リムーバブルディスク)として認識される。具体的には、CPU1は、統合スロット3に統合デバイス11が挿入されたと認識すると、OSに対し、着脱メモリとして扱うよう通知する。
図12は、第5の実施の形態に係る統合デバイス11の管理を説明する図である。CPU1は、例えば、図6に示したステップS13,S23の処理によって、統合スロット3に統合デバイス11が挿入されたと認識すると、OSに対し、統合スロット3に統合デバイス11(リムーバブルディスク)が挿入されたことを通知する。これにより、例えば、端末21の表示装置には、図12に示すように、ドライブ名が「ローカルディスク」から「リムーバブルディスク」へ変更される。
以上説明したように、CPU1は、統合スロット3に統合デバイス11が挿入された場合、統合デバイスをリムーバブルディスクとして認識する。これによって、システムは、安定して動作することが可能となる。
なお、近年のシステムでは、ジャーナリングファイルシステムなどが開発されている。このジャーナリングファイルシステムは、ファイルシステム上の書換え処理単位で管理および保持する機能を持ったもので、書換え処理中に電源断やデバイスの抜去が発生した場合においても、最悪データへのアクセスを維持できるものである。CPU1は、上記の機能とともに、ジャーナリングファイルシステムの機能を備えていてもよい。
[第6の実施の形態]
SD規格の動作クロックは、最大104MHz(UHS−2では208MHz)と規定されている。PCIe規格の動作クロックは、100MHz(±300ppm)と規定されている。統合デバイス11を、最大のパフォーマンスで発揮させるには、SD−I/F31aに104MHzのクロックを供給し、PCIe−I/F31bに100MHzのクロックを供給することになるが、近接した信号バスに周波数の近い信号が供給されると、信号の干渉が発生しシステムが不安定になってしまう。第6の実施の形態では、できる限りパフォーマンスを高く保つ一方で、安定したシステムを実現する技術について説明する。
図13は、第6の実施の形態に係る統合デバイス11の例を説明する図である。図13には、統合デバイス11の一部と、端末21と、が示してある。図13において、図3または図8と同じものには同じ符号が付してある。
図13に示すように、端末21は、CLK生成部71,72と、スイッチSW1と、を有している。CLK生成部71は、104MHzのクロックを生成する。生成されたクロックは、スイッチSW1に出力される。
CLK生成部72は、100MHzのクロックを生成する。生成されたクロックは、統合スロット3を介して、統合デバイス11のPCIe−I/F31bに供給される。また、生成されたクロックは、スイッチSW1に出力される。
スイッチSW1には、CLK生成部71によって生成された104MHzのクロックと、CLK生成部72によって生成された100MHzのクロックとが入力される。スイッチSW1は、CPU1の制御に応じて、入力された104MHzのクロックおよび100MHzのクロックのいずれか一方を、統合スロット3に挿入された統合デバイス11のSD−I/F31aに出力する。
CPU1は、統合スロット3にSDカードが挿入されたことを識別した場合、104MHzのクロックをSD−I/F31aに出力するように、スイッチSW1を切替える。これにより、SDカードは、最大のパフォーマンスを発揮することができる。
一方、CPU1は、統合スロット3に統合デバイス11が挿入されたことを識別した場合、100MHzのクロックをSD−I/F31aに出力するように、スイッチSW1を切替える。これにより、統合デバイス11は、信号干渉が抑制される。
図14は、CPU1のスイッチSW1の制御例を示した図である。まず、CPU1は、統合スロット3にデバイス(SDカードまたは統合デバイス11)が挿入されたことを検知する(ステップS41)。
次に、CPU1は、統合スロット3に挿入されたデバイスが、統合デバイス11であるか否か判定する(ステップS42)。
CPU1は、統合スロット3に挿入されたデバイスが統合デバイス11でないと判定した場合(S42の「No」)、統合スロット3に104MHzのクロックが出力されるように、スイッチSW1を制御する(ステップS43)。すなわち、CPU1は、統合スロット3にSDカードが挿入されている場合、104MHzのクロックがSDカードに供給されるように、スイッチSW1を制御する。
一方、CPU1は、統合スロット3に挿入されたデバイスが統合デバイス11であると判定した場合(S42の「Yes」)、統合スロット3に100MHzのクロックが出力されるように、スイッチSW1を制御する(ステップS44)。
以上説明したように、CPU1は、統合スロット3に統合デバイス11が挿入された場合、SD−I/F31aに、PCIe−I/F31bに供給するクロックと同じ周波数のクロックを供給する。これにより、統合デバイス11は、近接した信号バスによる信号干渉を抑制されることができる。
[第7の実施の形態]
第7の実施の形態では、CPU1のSD−I/Fと、統合スロット3との間に、SD−I/FをPCIe−I/Fに変換する変換アダプタを設ける。
図15は、第7の実施の形態に係る統合I/Fシステムの構成例を示した図である。図15において、図1と同じものには同じ符号が付してある。
図15に示すように、CPU1のSD−I/Fと、統合スロット3との間には、変換アダプタ81が接続されている。変換アダプタ81は、CPU1のSD−I/Fによるデータの一部または全部を、PCIe−I/Fに変換し、SD−I/FおよびPCIe−I/Fで、統合デバイス11とデータ通信できるようにする。
図16は、変換アダプタ81の動作例を説明するタイミングチャートである。PCIe−I/Fは、ACK/NAKのプロトコルが採用されている。これに対し、SD−I/Fは、ACK/No Responseのプロトコルが採用されている。例えば、SD−I/Fでは、図16の矢印A11に示すように、コマンド(CMD)発行後、64クロック内にレスポンス(Response)を返すことが定義されている。
変換アダプタ81は、CPU1から出力されるSD−I/Fのコマンドを、PCIe−I/Fのコマンドに変換し、統合スロット3に出力する。そのため、矢印A12に示すように、コマンドの変換時間が生じる。
また、変換アダプタ81は、統合デバイス11のPCIe−I/F31bから出力されるACKを、SD−I/Fのレスポンスに変換する。そのため、矢印A13に示すように、レスポンスの変換時間が生じる。
上記したように、SD−I/Fでは、コマンド発行後、64クロック内にレスポンスを返すことが定義されている。しかし、矢印A12に示すコマンドの変換時間および矢印A13に示すレスポンスの変換時間によって、SD−I/Fのレスポンスは、矢印A14に示すように、コマンド発行後、64クロック内に帰ってこない場合がある。そこで、CPU1は、変換アダプタ81を介した通信では、変換アダプタ81による変換時間を考慮したエクステンションタイムを設ける。
例えば、CPU1は、矢印A15に示すように、SD−I/Fのコマンド発行後、エクステンションタイムの間にレスポンスを受信できれば、そのレスポンスは、適切なレスポンスと判断する。
以上説明したように、CPU1は、SD−I/Fと統合スロット3との間に、I/Fを変換する変換アダプタ81が設けられた場合、変換アダプタ81による変換時間を考慮したエクステンションタイムを設ける。これにより、簡易でフレキシブルなシステムを提供できる。
以上実施の形態について説明したが、統合I/F31が備えるI/Fは、SD規格に則ったSD−I/F31aおよびPCIe規格に則ったPCIe−I/F31bに限られない。例えば、統合I/F31が備えるI/Fは、システム外部向けのバス規格に則ったI/Fおよびシステム内部向けのバス規格に則ったI/Fであってもよい。具体的には、統合デバイス11は、USB規格に則ったI/Fと、シリアルATA規格に則ったI/Fとを備えていてもよい。
本開示に係るデバイスは、装置筐体に設けられたスロットに挿抜されるデバイスに適用することができる。
1 CPU
3 統合スロット
11 統合デバイス
12a,12b 識別ピン
21 端末
22 抜去検出部
31 統合I/F
31a SD−I/F
31b PCIe−I/F
32 I/F制御部
33 SDバックエンドモジュール
34 PCIeバックエンドモジュール
41 デバイス情報レジスタ
51 SD−I/F用レジスタ
52 PCIe動作許可レジスタ
61,62 内部レジスタ
71,72 CLK生成部
SW1 スイッチ
81 変換アダプタ

Claims (9)

  1. 装置筐体に設けられたスロットに挿抜されるデバイスであって、
    第1の規格に則った第1のインタフェースと、前記第1の規格と異なる第2の規格に則った第2のインタフェースと、を有する統合インタフェースを備え、
    前記統合インタフェースは、ホスト装置からの要求に応じて、前記統合インタフェースの前記第1のインタフェースおよび前記第2のインタフェースのいずれか一方または両方を用いて前記ホスト装置とデータの送受信を行う、
    デバイス。
  2. 前記第1のインタフェース単独で前記ホスト装置と通信を行う第1のモードと、前記第2のインタフェース単独で前記ホスト装置と通信を行う第2のモードと、前記統合インタフェースで前記ホスト装置と通信を行う統合モードと、
    を有する請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記統合インタフェースを備えていることを示し、前記第1のインタフェースを介してアクセスされる情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記第2のインタフェースを介したアクセスを不許可または許可する情報が記憶される第2の記憶部と、
    を有する請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記第1の規格に基づく製造情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記第2の規格に基づく製造情報と、前記統合インタフェースを備えていることを示す情報とを記憶する第2の記憶部と、
    を有する請求項1に記載のデバイス。
  5. 前記第1の規格に基づく製造情報と、前記第2の規格に基づく製造情報と、前記統合インタフェースを備えていることを示す情報とを記憶する第1の記憶部と、
    前記第2の規格に基づく製造情報と、前記統合インタフェースを備えていることを示す情報とを記憶する第2の記憶部と、
    を有する請求項1に記載のデバイス。
  6. デバイスとデータ通信を行うホスト装置であって、
    第1の規格に則った第1のインタフェースと、前記第1の規格と異なる第2の規格に則った第2のインタフェースとを有する統合インタフェースを備えたスロットを備え、
    前記スロットには、前記第1のインタフェースを備えた第1のデバイスと、前記統合インタフェースを備えた第2のデバイスとのいずれか一方が着脱される、
    ホスト装置。
  7. 前記スロットに前記第2のデバイスが挿入された場合、前記第2のデバイスを着脱されるデバイスとして認識する、
    請求項6に記載のホスト装置。
  8. 前記スロットに前記第2のデバイスが挿入された場合、前記統合インタフェースの前記第1のインタフェースに、前記第2のインタフェースに供給するクロックと同じ周波数のクロックを供給する、
    請求項6に記載のホスト装置。
  9. 統合デバイスとホスト装置とを備えた統合インタフェースシステムであって、
    前記統合デバイスは、
    第1の規格に則った第1のインタフェースと、前記第1の規格と異なる第2の規格に則った第2のインタフェースと、を有する統合インタフェースを備え、前記統合インタフェースは、前記ホスト装置からの要求に応じて、前記統合インタフェースの前記第1のインタフェースおよび前記第2のインタフェースのいずれか一方または両方を用いて前記ホスト装置とデータの送受信を行い、
    前記ホスト装置は、
    前記統合インタフェースを備えたスロットを備え、前記スロットには、前記第1のインタフェースを備えたデバイスと、前記統合デバイスとのいずれか一方が着脱される、
    統合インタフェースシステム。
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