JP2018180750A - 画像形成装置における制御装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷出力時間を短縮するために、V4ドライバーモジュールで禁則解決処理を行わないことがある。その場合、禁則解決が行われずに出力されてしまう場合がある。GDIアプリケーションの場合、OSが行うGDIからXPSへ変換する処理の際に禁則解決処理が行われるが、XPSアプリケーションの場合はアプリケーションの実装に依存する。例えば、「常に両面設定」が設定されている場合、アプリケーションが「片面印刷」設定を行い禁則解決処理せずに印刷した場合には、禁則解決処理がされていないPrintTicketがV4ドライバーモジュールに渡されるため「片面印刷」で出力されてしまう。
【解決手段】V4ドライバーモジュールにおいて、印刷アプリケーションの種類に応じて禁則解決処理を行うかを判断し、最低限必要な禁則解決処理で動作する。
【選択図】図6
【解決手段】V4ドライバーモジュールにおいて、印刷アプリケーションの種類に応じて禁則解決処理を行うかを判断し、最低限必要な禁則解決処理で動作する。
【選択図】図6
Description
本発明は、新しいアーキテクチャのプリンタードライバーにおける禁則解決処理を適切に行うための判断手段に関する。
Microsoft(登録商標)のWindows8(登録商標)では、V4プリンタードライバーと呼ばれる新しいアーキテクチャで動作するプリンタードライバーが導入されている。V4プリンタードライバーは、V3プリンタードライバーのアーキテクチャとして提供されていたXPS(XML Paper Specification)プリンタードライバーの後継となるアーキテクチャであり、XPS文書を利用した印刷パスを利用している。
このXPS印刷パスにおいて、印刷物の体裁を決定するために利用されるものがPrintCapabilitiesと呼ばれるXML形式で記述された印刷能力情報と、PrintTicketと呼ばれるXML形式で記述された印刷設定情報である。V4プリンタードライバーでは、GPD(Generic Printer Description)と呼ばれる印刷設定定義ファイルに印刷能力情報を記載し、このGPDを含んだプリンタードライバーをOS(Operationg System)にインストールすることで、アプリケーションに対してPrintCapabilitiesやPrintTicketを利用した印刷設定変更機能を提供することができる。
この印刷設定変更機能には、デバイスが同時に実行できない印刷設定を制御する「禁則」と呼ばれる機能が備わっている。例えば、「はがき」の用紙サイズに対して「両面印刷」ができないデバイスに対応したプリンタードライバーの場合、プリンタードライバーはユーザーに対してこれらの設定を同時に設定させない制御を行う必要がある。また、プリンタードライバーを利用して印刷を行うシステムを導入する企業の場合、システム管理者が一般ユーザーに対して、設定させたくない印刷設定を制御する場合がある。例えば、システム管理者はユーザーに対して、「片面印刷」を許容せず「常に両面設定」で印刷するように強制したい場合、プリンタードライバーは「両面設定」以外を設定できないように制御する必要がある。
また、印刷設定変更を行う際に、上記の禁則が発生する設定がされていた場合にはPrintTicketの禁則解決処理が必要になる。例えば、上記の「常に両面設定」が設定されている場合、PrintTicketに「片面設定」が設定されていたとすると、「両面設定」に設定を丸める必要がある。また、禁則解決処理に関しては禁則が発生しない場合にもPrintTicketの精査のための処理に時間がかかり、印刷出力時間に影響を与えていることが判明している。そのため、V4ドライバーモジュールが禁則解決処理を行わないことにより印刷出力時間を短縮させることが可能である。
また、V4ドライバーを利用した印刷形態としてGDI(Graphics Device Interface)を利用したアプリケーションからの印刷(GDI印刷パス)とXPSを利用したアプリケーションからの印刷(XPS印刷パス)の2種類存在する。V4プリンタードライバーにおいて、GDI印刷パスはOSがGDIからXPSへ変換処理を行うことによりXPSデータを受信することができ、XPS印刷パスはアプリケーションが生成したXPSデータをそのまま受信して印刷処理を開始する形態となっている。
そこで、上記の印刷パスの違いをUIが判断し、PrintTicketにその情報を付加し、印刷アプリケーションに応じてドライバー内部処理を切り替える手段が提供されている(特許文献1)。
印刷出力時間を短縮するために、V4ドライバーモジュールで禁則解決処理を行わないことがある。その場合、禁則解決が行われずに出力されてしまう場合がある。GDIアプリケーションの場合、OSが行うGDIからXPSへ変換する処理の際に禁則解決処理が行われるが、XPSアプリケーションの場合はアプリケーションの実装に依存する。例えば、「常に両面設定」が設定されている場合、アプリケーションが「片面印刷」設定を行い禁則解決処理せずに印刷した場合には、禁則解決処理がされていないPrintTicketがV4ドライバーモジュールに渡されるため「片面印刷」で出力されてしまう。
本発明に係る画像形成装置およびその制御方法は、
情報処理装置と印刷装置から構成されている情報処理方法において、
第1フィルタにて、XPSスプールファイルを受信し解析する手段と、
第1フィルタにて、禁則解決処理が必要かどうかの判断を行う手段と、
第1フィルタにて、禁則解決処理が必要かどうかの情報をプロパティバッグに保存する手段と、
第2フィルタにて、プロパティバッグの情報を取得する手段と、
第2フィルタにて、プロパティバッグの情報から禁則解決処理が必要かどうかの判断を行う手段と、
第2フィルタにて、PrintTicketに対して禁則解決処理を行う手段と、を有することを特徴とする。
情報処理装置と印刷装置から構成されている情報処理方法において、
第1フィルタにて、XPSスプールファイルを受信し解析する手段と、
第1フィルタにて、禁則解決処理が必要かどうかの判断を行う手段と、
第1フィルタにて、禁則解決処理が必要かどうかの情報をプロパティバッグに保存する手段と、
第2フィルタにて、プロパティバッグの情報を取得する手段と、
第2フィルタにて、プロパティバッグの情報から禁則解決処理が必要かどうかの判断を行う手段と、
第2フィルタにて、PrintTicketに対して禁則解決処理を行う手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置およびその制御方法によれば、V4ドライバーモジュールにて最低限必要な禁則解決処理で動作することにより、最適な印刷出力時間でユーザーの意図した出力結果を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態を示す一般的なコンピューターを用いたシステムのブロック構成図である。
CPU101は主記憶装置102のROM1021あるいはRAM1022あるいは補助記憶装置105に格納されたプログラムに従って装置全体の制御を行う。RAM1022はCPU101が各種処理を行う際のワークエリアとしても使用される。本実施形態における各コンポーネントの処理はすべてRAM102に読み込んで動作する。補助記憶装置105はアプリケーション1051やプリンタードライバー1052、オペレーティングシステム1053等を記録する。
プリンタードライバー1052は、印刷機能を持つデバイスに対して、印刷指示を行うことができる。キーボード1031やマウス・タッチパネルなどに代表されるポインティングデバイス1032などの入力機器は、入力I/F103を通じて、ユーザーがコンピューターに対して各種指示を与えるためのデバイスである。出力I/F104は、データを外部に出力するためのインターフェースであり、モニタ1041やプリンター1042などの出力機器に対してデータを出力する。プリンター1042とは直接接続されるローカルI/Oのみならず、通信I/F106を通じて接続されるネットワーク1061を通して接続されていてもよい。また、107は共通データシステムバスで、I/Fやモジュール間でデータのやりとりを行う。
図2はドライバー印刷システムのブロック構成図である。
ドライバー印刷システムはXPSファイルフォーマットをスプールデータとして使用し、印刷を行うシステムである。ドライバー印刷システムは、オペレーティングシステム1053上で動作している。プリントマネージャ218、GDItoXPS変換モジュール207、フィルタパイプラインマネージャ212、ポートモニター219はオペレーティングシステム1053に含まれるモジュールである。GDIとはプリンターの印刷イメージの生成を行うグラフィックスコンポーネントであり、GDItoXPS変換モジュール207は、GDIで描画されたデータをXPSデータへ変換する機能を持つ。フィルタパイプラインマネージャ212は、XPS印刷パスの特徴であるフィルタ印刷処理の管理を行うモジュールである。
ポートモニター219は、デバイスにアクセスするプリントマネージャ218とプリンター間で通信を制御することができプリンタードライバーはポートモニター219を経由して印刷処理を行う。GDItoXPS変換モジュール207、コンフィグレーションモジュール208、フィルタパイプラインマネージャ212は、プリンタードライバー1052に含まれているが、オペレーティングシステム1053から提供されているプリンタードライバー1052のモジュールという位置づけである。コンフィグレーションモジュール208は、プリンタードライバーが提供する印刷設定編集モジュール2081を使用して印刷設定情報を編集することができ、印刷設定編集モジュール2081は、スクリプト言語、特にJavaScript(商標登録)で記載されたプログラムのことを指し、プリンタードライバーが提供するプロパティバッグ2082を利用して印刷設定情報を編集する。プロパティバッグ2082とは、プリンターの機種依存情報として利用するためのDriverPropertyBagと呼ばれるデータ群と、プリントキューに紐づいたQueuePropertyBagと呼ばれるデータ群が保持された領域を指す。
DriverPropertyBagは、ドライバーパッケージ内に存在するプリンターの機種依存データであり、プリンタードライバーインストール後にオペレーティングシステム1053内の特定の領域に読み取り専用としてデータ群が保持される。Queue8PropertyBagは、Key−Valueペアのxml定義ファイルをオペレーティングシステム1053に登録することで利用することが可能であり、Valueに関して一定の権限上で編集が可能である。
プリンタードライバー1052とフィルタパイプラインマネージャ212の各フィルタは、図1の補助記憶装置105にプリンタードライバー1052として格納されている。GDI印刷アプリケーション201とXPS印刷アプリケーション202は、図1の補助記憶装置105にアプリケーション1051として格納されている。ユーザーはキーボード1031やタッチパネル/マウスなどに代表されるポインティングデバイス1032などといった入力装置を使用して、出力装置のモニタ1041に映し出されたGDI印刷アプリケーション201(以下、GDIアプリと略す)、もしくはXPS印刷アプリケーションプログラム202(以下、XPSアプリと略す)から印刷処理を実行する。印刷処理はプリンターの選択、印刷設定の作成、描画データの変換と3つの処理を順番に行うことで実行する。
まずは、印刷したいプリンター1042の選択をする。ユーザーから見るとプリンター1042の選択は、印刷を実行するプリンター1042に対応したプリンタードライバー1052を選択することと同義である。1052の選択には、不図示のプリントキューを利用する。
次に印刷設定を作成する。印刷設定はまず、アプリケーション1051が印刷設定用のメモリ領域をRAM1022に確保する。そして、アプリケーション1051は、プリンタードライバー1052のコンフィギュレーションモジュール204を呼び出して、印刷設定データを作成して格納する。GDIアプリ201では印刷設定データとしてバイナリのDEVMODE構造体203を用い、XPSアプリ202ではマークアップ言語のXMLで記載されたPrintTicket204を用いる。DEVMODE構造体203は、オペレーティングシステム1053が定義する標準領域とプリンタードライバーが独自で定義する拡張領域を持つ。PrintTicket204は、XML形式で記述された印刷設定情報で、標準領域と拡張領域は名前空間によって記載が分かれている。
PrintTicket204について標準領域に該当するオペレーティングシステムによって定義されたPrintSchemaのことをPublicSchemaと呼ぶこととする。PrintTicket204について拡張領域に該当するプリンタードライバーが独自で定義したPrintSchemaのことをPrivateSchemaと呼ぶこととする。印刷設定データには機種固有の情報も含まれているので、コンフィギュレーションモジュール208は、機種依存ファイル209を利用して、印刷設定データを作成する。このDEVMODE構造体203もしくはPrintTicket204が印刷設定を保持しており、アプリケーションが直接、値を書き換えることで印刷設定を変更する。
機種依存ファイル209は、GPDと呼ばれる印刷設定定義ファイルを指し、図3のようにテキストベースで記載されている。さらに、機種依存ファイル209には「禁則」の定義を記載することができる。例えば、Microsoft(商標登録)が定義した記述法に基づき、InvalidCombinationの項目に、同時に設定できない印刷設定の情報を記載することで、ユーザーに対して禁則機能を提供することができる。ここで言うユーザーに同時に設定できない印刷設定とは、デバイスの機能として提供できないもののほかに、意図的にユーザーに使用してほしくない項目も含まれる。また、印刷設定編集モジュール2081にて禁則解決処理を実現することも可能である。DEVMODE構造体203からPrintTicket204への変換処理の際に、任意の設定がされていた場合に特定の印刷設定をPrintTicket204へ反映することで禁則処理を実現できる。
またこの機種依存ファイル209である印刷設定定義ファイルには、デバイスの能力やプリントキューに紐づくQueuePropertyBagの定義を記載することができる。図3のAdminInfoAlwaysDuplex(310)に記載されたFeatureTypeにPRINTER_PROPERTY(315)と記載することで、ここに記載された内容がQueuePropertyBagの定義となる。そのため、図3の最下部のようにInvalidCombinationの項目にQueuePropertyBagに定義される項目と印刷設定の禁則を記述することができ、QueuePropertyBagと印刷設定の禁則を実現することも可能である。
図3のようにGPDを定義した場合、PrintCapabilities400(図4)およびPrinTicket204(図5)がコンフィギュレーションモジュール208によって生成される。GPDに記載した内容とPrintCapabilities400やPrintTicket204は1対1の関係で表現される。PrintCapabilities400やPrintTicket204は印刷設定編集モジュール2081やプリンターエクステンション210、GDItoXPS編集モジュール207などの様々なモジュール間でやり取りを行うデータである。
これら禁則情報も含めたプリンター1042に依存した専用の設定は、プリンターエクステンション210が持つユーザーインターフェースで設定する。プリンターエクステンション210は、プリンタードライバー1052の一種ではあるが、別のアプリケーションとしてインストールを行う。プリンタードライバー1052は、ユーザーインターフェースの設定に従い、DEVMODE構造体203もしくはPrintTicket204のプリンター1042に依存した設定を変更する。PrintTicket204は印刷設定がXML形式で記述されているので、XPSアプリ202がすべての設定値を直接変更して書き換えることは容易だが、プリンターエクステンション210のユーザーインターフェースを使って設定変更してもかまわない。印刷設定は文書印刷のたびに作成するが、プリンター1042のオプション機器や、ユーザーごとの環境設定など設定を保持しておきたいものは、ユーザーインターフェースがオペレーティングシステムのレジストリデータベース205に保存する。レジストリデータベース205が使用できないときは、ユーザーインターフェースは、アプリケーションデータ220に設定を保存する。印刷設定のデフォルト値はオペレーティングシステムのプリントマネージャ218が、レジストリデータベース205に保存する。レジストリデータベース205や、アプリケーションデータ220は、補助記憶装置105に保存される。最後に描画データの変換を行う。
印刷設定が確定したら、ユーザーはアプリケーションから印刷処理を実行する。GDIアプリ201から印刷する場合は、プリンタードライバーの形態を取るGDItoXPS変換モジュール207に描画データが送られ、XPSスプールファイル206が作成される。このときGDItoXPS変換モジュール207はコンフィギュレーションモジュール208を呼び出し、印刷設定をDEVMODE構造体203からPrintTicket204に変換する。変換する際には、印刷設定編集モジュール2081が使用される。XPSアプリ202から印刷する場合は、XPSファイルをXPSアプリ自身が生成するのと、オペレーティングシステムがXPSアプリからの描画命令に応じてXPSファイルを生成するのと2通りの方法がある。どちらの方法であっても、印刷の途中でXPSスプールファイル206を生成する。
XPSスプールファイル206が生成されたら、プリントフィルタパイプライン211に処理が渡される。プリントフィルタパイプライン211は複数のフィルタを通すことで印刷が行われる仕組みで、フィルタコンフィギュレーションファイル216でフィルタの数や順番を制御する。プリントフィルタパイプライン211で動作するフィルタパイプラインマネージャ212はフィルタコンフィギュレーションファイル216に従って、この実施例ではレイアウトフィルタ214、レンダラフィルタ215の順に処理を行う。フィルタはプリンタードライバー1052の構成によって、数や種類が異なる。印刷処理はXPSスプールファイル206をフィルタに受け渡すことで行われ、フィルタがそれぞれXPSスプールファイル206を加工し次のフィルタに渡していくことで処理が進む。
レイアウトフィルタ214は、倍率の変更や製本の面付けレイアウトやスタンプなどレイアウトに関する処理を行う。レンダラフィルタ215では、XPSスプールファイル206をレンダリングしてPDL(PageDescriptionLanguage)に変換する。PDLデータは印刷処理のスケジュール管理を行うプリントマネージャ218で管理され、キュー(待ち行列)に印刷ジョブが次々と登録される。プリンター1042が印刷できる状態になったら、キューに登録した順にポートモニター219を通して送信する。このようにして、アプリケーションからの印刷データをPDLデータに変換することがプリンタードライバーの主な役目であり、印刷処理が行われる。
フィルタパイプライン211は複数のフィルタを通じることで印刷が行われる仕組みだが、各フィルタ内でPrintTicket204の禁則解決処理を行うかどうかは各フィルタの実装に依存する。ただし、印刷パスによっては各フィルタに到達される前に禁則解決処理がされているため、禁則解決処理が不要な場合がある。禁則解決処理に関しては、禁則が発生していない場合にもPrintTicket204を精査するために処理時間がかかるため、不必要な禁則解決処理は避ける必要がある。そのため本実施形態では、各フィルタにて基本的に禁則解決処理を行わないことを想定し、特定の印刷パスでユーザーの意図しない出力がされてしまうことを避けるため、最低限の禁則解決処理でユーザーの意図した出力にするための手段について、図6、図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、図6のフローチャートについて説明する。本フローチャートはXPSスプールデータにアクセスする先頭のフィルタで行う処理について記載している。本実施形態ではレイアウトフィルタ214としているが、レイアウトフィルタ214より前方の当フローチャートの機能を持った単独のフィルタであっても構わない。本フローチャートの処理を行うモジュールはレイアウトフィルタ214であり、以下の説明において記載がない限り主語はレイアウトフィルタ214である。レイアウトフィルタ214は、補助記憶装置105からRAM1022にロードされ、CPU101によって実行される。
ステップS600において、フィルタパイプライン211によって呼び出されることにより、レイアウトフィルタ214の処理を開始する。
ステップS601において、フィルタパイプライン211から渡されるXPSスプールファイル205を受信する。
ステップS602において、受信したXPSスプールファイル205のデータを解析する。具体的には、受信したXPSスプールファイル205がどのモジュールを通じて生成されたかの情報を抽出する。図8、図9は実際の受信したXPSスプールファイル205のデータの一部である。XPSデータ内には生成したモジュールの情報が記載されており、例えば、801のような「Microsoft XPS Document Converter (MXDC) Generated」情報があれば、これはGDIToXPS変換が動作したと判断し、GDIアプリケーションからの印刷であると判断できる。また、901のような「Generated By: Microsoft Xps Object Model」という情報があれば、XPSアプリケーションがWindowsのAPIを利用してXPS生成を行ったと判断でき、XPSアプリケーションからの印刷であると判断できる。
ステップS603において、上記解析結果をもとに禁則解決処理が必要かどうかを判断する。本実施形態では、XPSアプリケーションであると判断した場合に禁則解決処理が必要であると判断する。その場合ステップS604へ進む。禁則解決処理が必要でないと判断した場合には、ステップS605へ進む。
ステップS604において、プロパティバッグ217に禁則解決処理が必要である情報を保存し、ステップS605へ進む。
ステップS605において、レイアウトフィルタ214で行うレイアウト処理を行う。
ステップS606において、レイアウトフィルタ214の処理を終了する。
次に、図7のフローチャートについて説明する。本フローチャートは図6で示したフィルタの後続のフィルタが対象となる。本実施形態ではレンダラフィルタ215としているが、後続のフィルタであればどのフィルタで実現しても構わない。本フローチャートの処理を行うモジュールはレンダラフィルタ215であり、以下の説明において記載がない限り主語はレンダラフィルタ215である。レンダラフィルタ215は、補助記憶装置105からRAM1022にロードされ、CPU101によって実行される。
ステップS700において、フィルタパイプライン211によって呼び出されることにより、レンダラフィルタ215の処理を開始する。
ステップS701において、フィルタパイプライン211から渡されるXPSスプールファイル206を受信する。フィルタパイプラインマネージャ212は、各フィルタの処理を管理しており、フィルタ間の処理は非同期で行われている。そのため、レイアウトフィルタ214の処理が終了していない場合にも、XPSスプールファイル206がレンダラフィルタ215に渡されることにより、レンダラフィルタ215の処理を進めることができる。
ステップS702において、プロパティバッグ217に保存された情報を取得する。
ステップS703において、プロパティバッグ217に保存された情報を参照し、禁則解決処理をする必要があるかを判断する。本実施形態では、プロパティバッグ217に情報が存在した場合に禁則解決処理が必要と判断する。もし禁則解決処理が必要と判断した場合には、ステップS704へ進む。禁則解決処理が必要ないと判断した場合は、ステップS705へ進む。
ステップS704において、禁則解決処理が必要と判断した場合、PrintTicket204に対して禁則解決処理を行う。XPSスプールファイル206には、複数のPrintTicket204が付随している場合がある。例えば、ページ間で印刷設定が異なるような印刷データであれば、適用範囲がPageの印刷設定に限定されたPrintTicket204がページ毎に付随される。本実施形態では、その各PrintTicket204に対して禁則解決処理を行うこととする。そして、ステップS705へ進む。
ステップS705において、レンダリング処理(レンダリングしてPDLに変換する処理)を行う。
ステップS706において、レンダラフィルタ215の処理を終了する。
上記処理によって、印刷アプリケーションの種類に応じて最低限必要な禁則解決処理で動作することにより、適切な禁則解決処理が行われ、印刷出力時間を短縮しつつユーザーが意図した印刷結果を得られることができる。
204 PrintTicket、206 XPSスプールファイル、
217 プロパティバッグ
217 プロパティバッグ
Claims (1)
- 情報処理装置と印刷装置から構成されている情報処理方法において、
第1フィルタにて、XPSスプールファイルを受信し解析する手段と、
第1フィルタにて、禁則解決処理が必要かどうかの判断を行う手段と、
第1フィルタにて、禁則解決処理が必要かどうかの情報をプロパティバッグに保存する手段と、
第2フィルタにて、プロパティバッグの情報を取得する手段と、
第2フィルタにて、プロパティバッグの情報から禁則解決処理が必要かどうかの判断を行う手段と、
第2フィルタにて、PrintTicketに対して禁則解決処理を行う手段と、を有することを特徴とする画像形成装置およびその制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017076349A JP2018180750A (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | 画像形成装置における制御装置およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017076349A JP2018180750A (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | 画像形成装置における制御装置およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018180750A true JP2018180750A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=64276699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017076349A Pending JP2018180750A (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | 画像形成装置における制御装置およびプログラム |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020166698A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム |
-
2017
- 2017-04-07 JP JP2017076349A patent/JP2018180750A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020166698A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム |
JP7307577B2 (ja) | 2019-03-29 | 2023-07-12 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム |
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