JP2018176603A - Shapable sheet, method for manufacturing light guide plate - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、成形品を成形する型形状が多面付けされた賦形シート、導光板の製造方法に関するものである。 The present invention relates to a shaped sheet on which mold shapes for molding molded articles are multifaceted, and a method of manufacturing a light guide plate.
従来、微細な表面形状等を有した成形品を量産するために、成形型形状がシート状の基材に多面付けされた賦形シートを製造する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このような賦形シートは、複数の成形版が配置された多面付け版を、PET樹脂等のシート状の基材上に充填された樹脂に押圧し、樹脂を硬化させることによって製造されている。このように作製された賦形シートは、ロール状に巻き取られており、後の工程の成形品の製造時において、ロール状態から巻き出されて使用される。
Conventionally, in order to mass-produce molded articles having a fine surface shape or the like, a technology has been disclosed for producing a shaped sheet in which the mold shape is multiply-faced on a sheet-like substrate (for example, Patent Document 1) reference).
Such a shaped sheet is manufactured by pressing a polyhedral plate on which a plurality of molding plates are arranged against a resin filled on a sheet-like substrate such as PET resin and curing the resin. . The shaped sheet thus produced is wound into a roll and is unrolled from the roll and used at the time of production of a molded article in a later step.
ここで、ロール状に巻き取られた賦形シートは、複数層にわたって巻き取られているため、成形面と、その成形面とは反対側の裏面とが接触してしまい、成形面と裏面とが互いに貼り付いてしまう現象がある。巻き取り時には、この貼り付きが、巻き取った賦形シートの蛇行(巻取軸方向への巻き取りズレ)や、シワの原因となる。また、巻き取り後の貼り付きにより、いわゆるブロッキング現象が生じてしまう場合がある。このブロッキング現象が生じてしまうと、賦形シート70の成形面に気泡のような跡(しみ)が残ってしまう場合がある。また、成形品の成形時において、ロール状態から巻き出すときに貼り付いた賦形シートが音を立てて剥離する、いわゆるジッピング現象が生じて、巻き出される賦形シートの張力が変動して、成形品の形状精度を低下させてしまう場合があった。
Here, since the forming sheet wound up in a roll shape is wound up over a plurality of layers, the forming surface and the back surface opposite to the forming surface come in contact with each other, and the forming surface and the back surface Is stuck to each other. At the time of winding, this sticking causes the meandering (rolling deviation in the direction of the winding axis) of the wound shaped sheet and wrinkles. In addition, sticking after winding may cause a so-called blocking phenomenon. If this blocking phenomenon occurs, bubbles (spots) such as air bubbles may be left on the molding surface of the
本発明の課題は、巻き取り時のシワや、蛇行現象を抑制し、巻き取られた場合にブロッキング現象が生じてしまうのを抑制することができる賦形シート、導光板の製造方法を提供することである。 The object of the present invention is to provide a method for manufacturing a shaped sheet and a light guide plate capable of suppressing wrinkles and meandering phenomenon at the time of winding, and suppressing the occurrence of blocking phenomenon at the time of being wound. It is.
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、成形品を成形する型形状(72a)が多面付けされた樹脂製の賦形シート(70)であって、一方の面に凹凸形状が形成された表面処理層が設けられる基材部(71)と、前記基材部の一方の面に設けられる樹脂成形層(72)とを備え、前記樹脂成形層の貯蔵弾性率をE’とし、前記樹脂成形層の損失弾性率をE’’とし、tanδ=E’’/E’としたときに、前記樹脂成形層は、tanδ≦0.165を満たすこと、を特徴とする賦形シートである。
第2の発明は、第1の発明の賦形シートにおいて、前記基材部に設けられた前記表面処理層の表面粗さRaが、1nm≦Ra≦10nmであること、を特徴とする賦形シートである。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の賦形シートに導光板を形成する樹脂を充填する樹脂充填工程と、前記樹脂充填工程によって前記賦形シートに充填された樹脂を硬化させる硬化工程と、前記硬化工程によって硬化した樹脂を前記賦形シートから剥離する剥離工程と、前記剥離工程によって前記賦形シートから剥離された樹脂を個片化して前記導光板を切り出す個片化工程と、を備える導光板の製造方法である。
The present invention solves the problem by the following solutions. In addition, in order to make an understanding easy, although the code | symbol corresponding to embodiment of this invention is attached and demonstrated, it is not limited to this. Further, the configuration described with reference to the reference numerals may be appropriately improved, and at least a part may be replaced with another configuration.
The first invention is a resin-made shaped sheet (70) having a multi-faced mold shape (72a) for molding a molded article, wherein a surface treated layer having an uneven shape formed on one side is provided. A base material portion (71) and a resin molded layer (72) provided on one surface of the base material portion, wherein a storage elastic modulus of the resin molded layer is E ', and a loss elastic modulus of the resin molded layer The resin molded layer is a shaped sheet characterized by satisfying tan δ ≦ 0.165, where E ′ ′ is E ′ ′ and tan δ = E ′ ′ / E ′.
A second aspect of the invention is the shaping sheet according to the first aspect of the invention, wherein the surface roughness Ra of the surface treatment layer provided on the base portion is 1 nm ≦ Ra ≦ 10 nm. It is a sheet.
In a third aspect of the present invention, a resin filling step of filling a resin for forming a light guide plate on the shaping sheet of the first aspect or the second aspect of the invention, and curing the resin filling the shaping sheet in the resin filling step Curing process, peeling process of peeling the resin cured in the curing process from the shaped sheet, and singulation of the resin separated from the shaped sheet in the peeling process to cut out the light guide plate And manufacturing the light guide plate.
本発明によれば、巻き取られた場合にブロッキング現象が生じてしまうのを抑制することができる。また、巻き取り時におけるシワや、蛇行現象が発生してしまうのを抑制することができる。 According to the present invention, it is possible to suppress the occurrence of the blocking phenomenon when wound up. In addition, it is possible to suppress the occurrence of wrinkles and meandering phenomenon during winding.
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、本実施形態に限定されるものではない。なお、実施形態の説明に用いる図面において、部材の大きさ、比率等は、必要に応じて変更又は誇張されている。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the technical scope of the present invention is not limited to the present embodiment. In the drawings used for describing the embodiments, the sizes, ratios, etc. of members are changed or exaggerated as necessary.
(導光板10の概要)
まず、導光板10について説明する。導光板10は、後述する賦形シート70を用いて製造されるシート状の光学部材である。導光板10は、例えば、液晶ディスプレイ装置のフロントライト型の面光源装置等に用いられる。
なお、本実施形態では、光学部材として導光板を例に挙げて説明するが、光学部材は、例えばプリズムシート、レンズシート、回折構造体、モスアイ構造体等、表面に形成された凹凸により光を制御する光学部材全般が対象となる。
図1(a)は、導光板10の平面図である。図1(b)は、図1(a)に示すIa−Ia矢視の断面図である。
導光板10は、光制御層12を有する。光制御層12は、光透過性を有するシート状の部材である。光制御層12は、その少なくとも一方の面に凹凸部13が形成されている。
(Outline of the light guide plate 10)
First, the
In the present embodiment, a light guide plate is described as an example of the optical member, but the optical member may be, for example, a prism sheet, a lens sheet, a diffractive structure, a moth eye structure, or the like. The optical members in general to be controlled are targeted.
FIG. 1A is a plan view of the
The
本実施形態において、凹凸部13は、長手方向に交互に形成された微小な凹凸により構成される。具体的には、図1(b)に示すように、凹凸部13は、光制御層12の長手方向に交互に形成された矩形断面の凸部13aと、矩形断面の凹部13bと、から構成される。凹凸部13において、この断面形状は、光制御層12の幅方向に一次元的に形成されている。凹凸部13を構成する凹凸は、微細に形成されており、一例として、凹部13bの深さ(凸部13aの頂面から凹部13bの底面までの距離)は0.1μm以上3.0μm以下程度である。また、凹部13bの底幅及び凸部13aの頂部幅は、1μm以上30μm以下程度である。
In the present embodiment, the concavo-
なお、凹凸部13の形状は本実施形態に限られることなく、他の形態が適用されたり、複数の態様が複合して用いられたりしてもよい。他の形態の凹凸部としては、例えば、所定の断面を有して光制御層の幅方向に対して斜めになるように延びる形態、複数の錐状の凸部が平面視で縦横に配置されるような二次元的な形状を有する形態、複数の凸部が平面視でドット状に配置される形態等が挙げられる。
In addition, the shape of the uneven | corrugated |
光制御層12は、種々の材料により形成することができる。例えば、脂環式構造を有する重合体樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリエーテルスルホン等の熱可塑性樹脂のほか、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート系の反応性樹脂等を挙げることができる。これらは、導光板等の光学部材用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性及び加工性等を有するとともに、安価に入手可能である。
The
(ロール版20)
次に、導光板10を形成する際に用いる賦形シート70を作製するためのロール版20について説明する。
図2は、ロール版20の外観を概略的に示した斜視図である。
図3は、モールド版50及び多面付け版40の詳細を示す図である。図3(a)は、モールド版50の平面図である。図3(b)は、図3(a)のb部断面図である。図3(c)は、多面付け版40の平面図である。図3(d)は、図3(c)のd部断面図である。
(Roll version 20)
Next, the
FIG. 2 is a perspective view schematically showing the appearance of the
FIG. 3 is a view showing details of the
ロール版20は、図2に示すように、ロール21と、モールド版50とを有する。
ロール21は、円柱状のロール本体21aと、ロール本体21aの端面から軸線に沿って突出する回転軸21bと、を有する。ロール21は、回転軸21bを中心に回動することができる。ロール本体21aは、モールド版50が巻き付けられる部分である。ロール本体21aは、剛性を確保する必要があるため、機械構造用の金属材料で構成することが好ましい。また、ロール本体21aは、必要な剛性を確保しつつも軽量化をする観点から、両側が有底である円筒状であってもよい。また、ロール本体21aには、表面の温度調節ができるように、ロール本体内部に冷水、温水、蒸気又は高温の油の循環機構(不図示)が設けられる。
The
The
モールド版50は、賦形シート70(後述)に対して、導光板10の凹凸部13に対応する凹凸形状を転写する型である。本実施形態のモールド版50は、ロール21に巻き付けられる前はシート状に構成されている。モールド版50は、図3に示すように、その表面の縦横に所定の間隔を空けて複数の単位型部50aが配置されている。本実施形態では、1枚のモールド版50に、3列×6段の計18つの単位型部50aが設けられる例を示すが、これに限定されるものでなく、単位型部50aの数は、作製する導光板10の形状や、ロール版20の大きさ等に応じて適宜変更することができる。
The
モールド版50の大きさは、その一辺が800mm以上1500mm以下であることが好ましい。これにより、1つの型シートに多くの単位型部50aを含ませることができる。また、モールド版50の一辺の長さを、ロール21の外周長と一致させることにより、モールド版50をロール21の外周に隙間なく巻き付けることができる。
各単位型部50aには、図3(b)に示すように、導光板10の凹凸部13の形状に対応した凹凸(符号略)が形成されている。
このようなモールド版50は、紫外性硬化樹脂により構成することができる。詳細は後述するが、PET等の基材層52上に紫外線硬化樹脂の層(成形パターン層51)が形成された積層体により構成されている。
モールド版50は、図2に示すように、ロール21の外周面に巻きつけられ、固定されることにより、ロール版20が完成する。
As for the magnitude | size of the
As shown in FIG. 3 (b), the
Such a
As shown in FIG. 2, the
次に、モールド版50の作製方法について説明する。
モールド版50は、多面付け版40を用いることにより作製される。
この多面付け版40は、図3(c)に示すように、表面にモールド版50の単位型部50aに対応する凹凸形状(単位型部30a)が形成されている。多面付け版40は、図3(c)及び図3(d)に示すように、シート状基材41、樹脂層42、基材層43が順に積層された積層体である。
Next, a method of manufacturing the
The
As shown in FIG. 3C, the
シート状基材41には、複数の配置孔41aが設けられており、各配置孔41aにモールド版50の単位型部50aに対応する凹凸形状を形成された樹脂複製版30が配置され、多面付けされた状態となっている。シート状基材41は、例えば、樹脂複製版30のパターン層31と同等(詳細は後述する)の紫外線硬化樹脂等により形成されている。
樹脂層42は、シート状基材41の各配置孔41aに対して樹脂複製版30を接着する層である。本実施形態の樹脂層42は、配置孔41aと樹脂複製版30との隙間と、シート状基材41及び樹脂複製版30の裏面の全面とに設けられている。樹脂層42は、シート状基材41と樹脂複製版30との接着をより強固にする観点と、多面付け版40の表面における離型性を均一にする観点とから、上述の樹脂複製版30のパターン層31及びシート状基材41と同等の材料(紫外線硬化樹脂等)により形成されるのが望ましい。
基材層43は、樹脂製のシート、例えば、アクリル板等から構成され、多面付け版40の剛性を確保し、多面付け版40のハンドリング性を向上させるために設けられている。
A plurality of
The
The
(樹脂複製版30の作製)
最初に、多面付け版40のシート状基材41に配置される樹脂複製版30の製造方法について説明する。
図4は、樹脂複製版30の作製過程を説明する図である。
樹脂複製版30は、マスター版34を用いて作製される。マスター版34は、導光板10の凹凸部13の形状の原版である。
まず、図4(a)に示すように、マスター版34の表面の凹凸形状に未硬化の紫外線硬化樹脂を充填し、その上に基材層32を配置して、基材層32上にパターン層31を形成する。
次に、基材層32側から紫外線を照射してパターン層31を硬化させ、図4(b)に示すように、基材層32上に形成されたパターン層31をマスター版34から離型する。これにより、凹凸部13に対応した単位型部30aが形成されたパターン層31を有する樹脂複製版30が完成する。
(Production of resin duplicate plate 30)
First, a method of manufacturing the
FIG. 4 is a view for explaining the production process of the
The
First, as shown in FIG. 4A, the uneven shape of the surface of the
Next, ultraviolet rays are irradiated from the
ここで、本実施形態では、基材層32としてポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂が用いられている。なお、基材層32は、PET樹脂の他、例えば、ポリカーボネート(PC)樹脂、メタクリル酸メチル・ブタジエン・スチレン(MBS)樹脂、メタクリル酸メチル・スチレン(MS)樹脂、アクリル・スチレン(AS)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等の透明樹脂を用いることができる。
Here, in the present embodiment, polyethylene terephthalate (PET) resin is used as the
また、本実施形態では、パターン層31としてウレタンアクリレート系の紫外線硬化樹脂が用いられている。なお、パターン層31は、ウレタンアクリレート系の紫外線硬化樹脂の他、例えば、ポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリチオール系、ブタジエンアクリレート等の紫外線硬化樹脂を用いることができる。また、上述の紫外線硬化樹脂の他、エネルギー線硬化樹脂として、電子線硬化樹脂を用いることも可能である。
Further, in the present embodiment, a urethane acrylate ultraviolet curable resin is used as the
(多面付け版40の作製)
次に、得られた樹脂複製版30を用いて多面付け版40を作製する。
図5は、多面付け版40の作製過程を説明する図である。
図5及び以下の説明において、説明を明確にするために、多面付け版40の厚み方向をZ方向とし、縦方向をY方向、横方向をX方向とする。X方向、Y方向、Z方向は、それぞれ直交するものとする。また、厚み方向(Z方向)のうち、多面付け版40の表面側を+Z側とし、裏面側を−Z側とする。
(Manufacturing of multi-imposed plate 40)
Next, the
FIG. 5 is a view for explaining the manufacturing process of the
In FIG. 5 and the following description, in order to clarify the description, the thickness direction of the
まず、図5(a)に示すように、シート状基材41を準備し、図5(b)に示すように、複数の樹脂複製版30を配置する配置孔41aを形成する。本実施形態では、シート状基材41の横方向(X方向)に3列、縦方向(Y方向)に6段、合計18つの配置孔41aがシート状基材41に形成される。ここで、配置孔41aの開口寸法は、配置孔41aに配置された樹脂複製版30が、配置孔41aに接触しないようにする観点から、樹脂複製版30の厚み方向から見た外形よりも大きく形成されている。
本実施形態では、配置孔41aの開口寸法は、縦方向(X方向)、横方向(Y方向)の寸法が、それぞれ樹脂複製版30の縦方向、横方向の寸法よりも600μm大きくなるように形成されている。
シート状基材41としては、樹脂基材上に紫外線硬化樹脂の層が形成された樹脂シートを用いることができる。樹脂基材や、紫外線硬化樹脂の層は、それぞれ、上述の樹脂複製版30の基材層32、パターン層31と同様の材料を用いることができる。また、シート状基材41は、樹脂複製版30と同等の厚みに形成されている。なお、以下の説明では、シート状基材41の樹脂基材側の面を裏面(−Z側の面)とし、紫外線硬化樹脂の層側の面を表面(+Z側の面)とする。
First, as shown in FIG. 5A, a sheet-
In this embodiment, the opening dimension of the
As the sheet-
続いて、配置孔41a内に配置される樹脂複製版30の位置ずれを防ぐために、図5(c)に示すように、シート状基材41の裏面に、弱粘着性の粘着シート60を貼付する。これにより、配置孔41aの裏面側の開口部は、粘着シート60によって塞がれ、配置孔41aを介して表出する粘着シート60の表面には、粘着面が表出する。ここで、粘着シート60に用いる粘着剤は、例えば、リワーク性(再剥離再貼付性)を有したアクリル系粘着剤や、シリコン系粘着剤等を用いることができる。
Subsequently, in order to prevent positional deviation of the
次に、図5(d)に示すように、樹脂複製版30を単位型部30a側の面を上にして配置孔41aに配置する。このとき、樹脂複製版30は、その全周囲に隙間が設けられるようにして配置される。このように、配置孔41aに配置された樹脂複製版30の全周囲に隙間が設けられることによって、樹脂複製版30の全周囲に、隙間を埋める樹脂(樹脂層42)を充填させることができ(図3(d)及び図5(f)参照)、シート状基材41と樹脂複製版30との接合強度を向上させることができる。
ここで、本実施形態の樹脂複製版30及び配置孔41aは、共に厚み方向から見た形状が長方形状に形成されている。また、配置孔41aの開口寸法が、樹脂複製版30よりも大きく形成されている。そのため、樹脂複製版30は、樹脂複製版30及び配置孔41aの各辺間に隙間が形成されるようにして配置孔41a内に配置される。
Next, as shown in FIG. 5 (d), the
Here, the
各配置孔41aに樹脂複製版30が適正に配置されたら、図5(e)に示すように、配置孔41aに樹脂複製版30が配置されたシート状基材41の表面に、樹脂複製版30の傷付き防止のために、マスキングシート61を貼付する。それから、シート状基材41の裏面に貼付された粘着シート60を剥離する。
ここで、このマスキングシート61の裏面の全面には粘着剤が設けられているため、樹脂複製版30は、表面側においてもシート状基材41に対して固定される。そのため、樹脂複製版30は、裏面の粘着シート60が剥がされても、配置孔41aに対して等間隔の隙間を維持した状態となる。
When the
Here, since the adhesive is provided on the entire back surface of the masking
続いて、図5(f)に示すように、シート状基材41の裏面に未硬化の紫外線硬化樹脂を充填して、その上に基材層43を配置する。このとき、紫外線硬化樹脂は、配置孔41aと樹脂複製版30との隙間にも流れ込んで充填される。その後、紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させて、マスキングシート61を剥がすことにより、シート状基材41及び基材層43間に樹脂層42が形成された多面付け版40(図3(c)、図3(d)参照)が完成する。
Subsequently, as shown in FIG. 5F, the back surface of the sheet-
(モールド版50の作製、及び、ロール版20の作製)
図6は、モールド版50の作製過程を説明する図である。図6の各図は、多面付け版40に含まれる樹脂複製版30の凹凸形状(単位型部30a)が存在する部分の断面図である。
図7は、ロール21にモールド版50を巻き付ける様子を説明する図である。
まず、図6(a)に示す多面付け版40の表面(樹脂複製版30の凹凸形状側の面)に未硬化の紫外線硬化樹脂を充填して、図6(b)に示すように、その上に基材層52を配置して、基材層52上に成形パターン層51を形成する。
次に、基材層52側から紫外線を照射して成形パターン層51を硬化させる。
その後、基材層52上に形成された成形パターン層51を多面付け版40から離型して、図6(c)に示すように、モールド版50を得る。なお、得られたモールド版50は、基材層52側の面に、両面粘着シートを貼付したり、片面粘着シートを紫外線硬化樹脂等の粘着剤により貼付したりして、ロール本体21aに接する面に粘着面が形成されるようにしてもよい。
最後に、作製したモールド版50を、図7に示すように、ロール本体21aに巻き付けてロール版20(図2参照)を完成させる。
(Production of
FIG. 6 is a view for explaining the process of producing the
FIG. 7 is a view for explaining how the
First, the surface of the
Next, ultraviolet rays are irradiated from the
Thereafter, the
Finally, as shown in FIG. 7, the produced
(導光板10の作製過程)
次に、ロール版20を用いて賦形シート70を作製し、作製した賦形シート70を用いて導光板10を製造する方法について説明する。
図8は、賦形シート70の形態を概念的に示す斜視図である。
本実施形態では、押し出し法により導光板10を製作するに先立ち、凹凸部13の形状を賦形する賦形シート70を作製する。
賦形シート70は、導光板10の凹凸部13の形状を賦形する帯状のシートである。賦形シート70は、透光性を有するシート状の基材部71と、基材部71の一方の面に積層された樹脂成形層72とを有する。樹脂成形層72には、単位型部72aが複数縦横に配置されている。単位型部72aは、導光板10の1つ当りの凹凸部13を形成する部分である。
(Production process of light guide plate 10)
Next, a method of manufacturing the shaped
FIG. 8 is a perspective view conceptually showing the form of the shaping
In the present embodiment, prior to producing the
The shaping
基材部71の樹脂成形層72とは反対側の面には、凹凸形状が形成された表面処理層(不図示)が設けられている。この表面処理層は、その表面粗さRaが1nm≦Ra≦10nmを満たすようにして形成されている。これにより、賦型シート70を巻き取る際に、表面処理層と樹脂成形層72との滑り性が良くなり、基材部71を簡便に巻き取ることができる。また、表面処理層に設けられた表面形状により、保管時における表面処理層と樹脂成形層との貼り付きを緩和するという効果も奏することができる。
仮に、表面粗さRaが1nm未満である場合、表面処理層の表面が鏡面に近づいてしまうため、表面処理層と樹脂成形層との滑りが悪くなり、また、表面処理層と樹脂成形層とが貼り付き易くなるため望ましくない。また、表面粗さRaが10nmよりも大きい場合、表面処理層と樹脂成形層との滑り性が大きくなりすぎる場合があり、巻き取った賦形シート70にシワが発生してしまうおそれがあるので望ましくない。
表面処理層は、結晶性の高分子ポリエステル樹脂を溶剤に希釈し、基材部の表面に塗布することによって形成される。例えば、バイロン(東洋紡株式会社製)を好適に使用することができる。また、表面処理層に形成された凹凸形状は、上記樹脂材料にフィラーを含有させて形成させるようにしてもよい。この場合、フィラーには、例えば、シリカや、炭酸カルシウム、酸化チタンなどを使用することができる。フィラーの形状は、棒状体や、球形状や、破砕片状等の粒状体を用いることができ、その最大外形が平均で、0.001μm〜10μmに形成されているのが望ましい。また、フィラーは、上記樹脂材料に対して重量比で、0.01〜1%の範囲で含有されるのが望ましい。
なお、表面処理層の表面粗さRaは、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope、島津製作所 SPM−9600)により測定することができる。
The surface treatment layer (not shown) in which the concavo-convex shape is formed is provided on the surface of the
If the surface roughness Ra is less than 1 nm, the surface of the surface treatment layer approaches a mirror surface, so that slippage between the surface treatment layer and the resin molding layer worsens, and the surface treatment layer and the resin molding layer Is not desirable because it is easy to stick. In addition, when the surface roughness Ra is larger than 10 nm, the slip property between the surface treatment layer and the resin molded layer may be too large, and there is a possibility that the wound shaped
The surface treatment layer is formed by diluting crystalline polymer polyester resin in a solvent and applying it to the surface of the substrate portion. For example, Byron (manufactured by Toyobo Co., Ltd.) can be suitably used. Further, the concavo-convex shape formed in the surface treatment layer may be formed by containing the filler in the resin material. In this case, for example, silica, calcium carbonate, titanium oxide or the like can be used as the filler. The shape of the filler may be a rod-like body, a spherical shape, or a granular body such as a fragmented piece, and it is desirable that the maximum outer shape thereof is formed to be 0.001 μm to 10 μm on average. The filler is desirably contained in a range of 0.01 to 1% by weight with respect to the resin material.
In addition, surface roughness Ra of a surface treatment layer can be measured by an atomic force microscope (AFM: Atomic Force Microscope, Shimadzu SPM-9600).
(賦形シート70の作製)
賦形シート70は、次のようにして作製される。
図9は、ロール版20を用いた賦形シート70の作製過程を説明する図である。
まず、上述の表面処理層が設けられた基材部71を準備する。表面処理層は、例えば、PETにより形成される基材部71の少なくとも樹脂成形層が形成される側とは反対側の面に形成されている。なお、表面処理層は、基材部71の両面に形成されていてもよい。
(Production of Shaped Sheet 70)
The shaped
FIG. 9 is a view for explaining the process of producing the forming
First, the
図9に示すように、準備されたロール版20と金型ニップロール75との間に、矢印IXの方向から基材部71を送り出す。そして、基材部71上に、未硬化の紫外線硬化樹脂72’をノズル76から供給する。これにより、基材部71とロール版20との間に未硬化の紫外線硬化樹脂72’が充填される。そして、未硬化の紫外線硬化樹脂72’がロール版20のモールド版50に形成された凹凸に充填される。この状態で、紫外線照射装置77から紫外線硬化樹脂72’に紫外線を照射する。これにより、紫外線硬化樹脂72’が硬化して樹脂成形層72となる。その後、剥離ロール78によりロール版20から離型して賦形シート70を得る。得られた賦形シート70は、巻き取られてロール状(図8参照)となる。
As shown in FIG. 9, the
ここで、巻き取られた賦形シート70は、樹脂成形層72の成形面と、その成形面とは反対側の基材部71の裏面とが接触し、互いに貼り付いてしまう、いわゆるブロッキング現象が生じてしまう場合がある。このブロッキング現象が生じてしまうと、賦形シート70の成形面に気泡状の跡(シミ)が残ってしまう場合がある。また、成形品(導光板10)の成形時(図11参照)において、ロール状態から巻き出すときに貼り付いた賦形シート70が音を立てて剥離する、いわゆるジッピング現象が生じて、巻き出される賦形シート70の張力が変動して、成形される導光板10の凹凸部13の形状精度を低下させてしまう場合があった。
Here, the so-called blocking phenomenon in which the rolled-up
そこで、本実施形態の賦形シート70は、樹脂成形層72の動的粘弾性の特性を限定することによって、上述のブロッキング現象が生じてしまうのを大幅に抑制している。
具体的には、賦形シート70は、樹脂成形層72の貯蔵弾性率をE’[Pa]とし、樹脂成形層72の損失弾性率をE’’[Pa]とし、tanδ=E’’/E’としたときに、tanδ≦0.165を満たすようにして形成されている。
Therefore, the shaping
Specifically, in the shaped
ここで、貯蔵弾性率E’とは、材料に加わった力で変形するが、内部に応力として蓄えており、ばねのように元の形状に戻ろうとする性質(弾性)を示す値であり、E’が大きいと硬く変形しにくい傾向となり、E’が小さいと柔く変形しやすい傾向となる。
また、損失弾性率E’’は、材料に加わった力で変形するが、加わった力の一部が熱エネルギーとして失われ、元の形状に戻らなくなる性質(粘性)を示す値であり、E’’が大きいと、硬く変形しにくくなる傾向となり、E’’が小さいと柔く変形し易くなる傾向となる。
tanδは、上述したように、損失弾性率E’’と貯蔵弾性率E’との比(E’’/E’)で求められ、材料の粘弾性の性質のうち、弾性と粘性のいずれかが強く出るかの指標となる損失正接である。tanδは、0(ゼロ)に近いほど弾性体に近く、大きくなるほど粘性体に近くなる。
Here, the storage elastic modulus E ′ is a value that is deformed by a force applied to the material but is stored as a stress inside, and shows a property (elasticity) to return to the original shape like a spring, When E ′ is large, the film tends to be hard and difficult to deform, and when E ′ is small, it tends to be soft and easily deformable.
In addition, the loss elastic modulus E ′ ′ is a value indicating a property (viscosity) that is deformed by a force applied to the material but a part of the applied force is lost as thermal energy and does not return to the original shape. When '' is large, it tends to be hard and difficult to deform, and when E 'is small, it tends to be soft and easy to deform.
As described above, tan δ is determined by the ratio of loss modulus E ′ ′ to storage modulus E ′ (E ′ ′ / E ′), and among the visco-elastic properties of the material, either elasticity or viscosity Is a loss tangent that is an indicator of whether The closer to 0 (zero), the closer the tan δ to the elastic body, and the larger, the closer to the viscous body.
本実施形態の賦形シート70は、tanδ≦0.165を満たすことによって、樹脂成形層72を弾性体に近い状態にすることができ、上述のブロッキング現象が生じてしまうのを大幅に抑制することができる。
仮に、tanδが0.165よりも大きい場合、樹脂成形層72が粘性体に近くなりすぎてしまい、上述のブロッキング現象が生じやすくなり、貼り付き跡が成形面に残ってしまったり、成形品(導光板)の製造時においてジッピング現象が生じてしまったりしてしまい望ましくない。
The forming
If tan δ is larger than 0.165, the resin molded
(tanδとブロッキング現象との関係について)
次に、実施例、比較例の賦形シートを複数作成し、各賦形シートの樹脂成形層のtanδと、ブロッキング現象の発生との関係について評価結果を説明する。
図10は、実施例、比較例の賦形シートのtanδの値と、ブロッキング現象の評価結果とをまとめた図である。
各実施例(1〜7)の賦形シート、各比較例(1、2)の賦形シートは、それぞれ、図8に示すように、基材部の一方の面に樹脂成形層が形成されている。
各実施例の賦形シート、各比較例の賦形シートは、それぞれ、基材部がPET樹脂により形成されている。
各実施例の賦形シート、各比較例の賦形シートは、それぞれ、樹脂成形層がアクリル系樹脂により形成されている。なお、各実施例、各比較例の賦形シートは、成形面に設けられる凹凸形状が省略されている。
(Relationship between tan δ and blocking phenomenon)
Next, a plurality of shaped sheets according to the embodiment and the comparative example are prepared, and the evaluation results will be described with respect to the relationship between tan δ of the resin molded layer of each shaped sheet and the occurrence of the blocking phenomenon.
FIG. 10 is a diagram summarizing the values of tan δ of the shaped sheets of the example and the comparative example and the evaluation results of the blocking phenomenon.
As shown in FIG. 8, in each of the shaped sheets of Examples (1 to 7) and the shaped sheet of Comparative Examples (1, 2), a resin molded layer is formed on one surface of the base portion. ing.
In the shaped sheet of each example and the shaped sheet of each comparative example, the base portion is formed of PET resin.
In the shaped sheet of each example and the shaped sheet of each comparative example, the resin molded layer is formed of an acrylic resin. In addition, the uneven | corrugated shape provided in a molding surface is abbreviate | omitted in the shaping sheet of each Example and each comparative example.
比較例1の賦形シートの樹脂成形層は、ソフトセグメント(柔軟性成分)として含有される多官能モノマーの比率が0%であり、多官能モノマーの官能基数が0個である。比較例1の賦形シートの樹脂成形層は、貯蔵弾性率E’が400Paであり、損失弾性率E’’が90Paであり、tanδが0.225であった。
また、比較例2の賦形シートの樹脂成形層は、ソフトセグメント(柔軟性成分)として含有される多官能モノマーの比率が1%であり、多官能モノマーの官能基数が2個である。比較例2の賦形シートの樹脂成形層は、貯蔵弾性率E’が1020Paであり、損失弾性率E’’が178Paであり、tanδが0.175であった。
これに対して、実施例1の賦形シートの樹脂成形層は、ソフトセグメントとして含有される多官能モノマーの比率が30%であり、多官能モノマーの官能基数が5個である。実施例1の賦形シートの樹脂成形層は、貯蔵弾性率E’が1740Paであり、損失弾性率E’’が113Paであり、tanδが0.065であった。
また、実施例2の賦形シートの樹脂成形層は、ソフトセグメントとして含有される多官能モノマーの比率が20%であり、多官能モノマーの官能基数が5個である。実施例2の賦形シートの樹脂成形層は、貯蔵弾性率E’が1570Paであり、損失弾性率E’’が119Paであり、tanδが0.076であった。
In the resin molded layer of the shaped sheet of Comparative Example 1, the proportion of the polyfunctional monomer contained as a soft segment (flexible component) is 0%, and the number of functional groups of the polyfunctional monomer is zero. The molded resin layer of the shaped sheet of Comparative Example 1 had a storage elastic modulus E ′ of 400 Pa, a loss elastic modulus E ′ ′ of 90 Pa, and a tan δ of 0.225.
Further, in the resin molded layer of the shaped sheet of Comparative Example 2, the ratio of the polyfunctional monomer contained as a soft segment (flexible component) is 1%, and the number of functional groups of the polyfunctional monomer is two. The resin molded layer of the shaped sheet of Comparative Example 2 had a storage elastic modulus E ′ of 1020 Pa, a loss elastic modulus E ′ ′ of 178 Pa, and a tan δ of 0.175.
On the other hand, in the resin molded layer of the shaped sheet of Example 1, the ratio of the polyfunctional monomer contained as a soft segment is 30%, and the number of functional groups of the polyfunctional monomer is five. The resin molded layer of the shaped sheet of Example 1 had a storage elastic modulus E ′ of 1740 Pa, a loss elastic modulus E ′ ′ of 113 Pa, and a tan δ of 0.065.
Further, in the resin molded layer of the shaped sheet of Example 2, the ratio of the polyfunctional monomer contained as a soft segment is 20%, and the number of functional groups of the polyfunctional monomer is five. The resin molded layer of the shaped sheet of Example 2 had a storage elastic modulus E ′ of 1570 Pa, a loss elastic modulus E ′ ′ of 119 Pa, and a tan δ of 0.076.
実施例3の賦形シートの樹脂成形層は、ソフトセグメントとして含有される多官能モノマーの比率が10%であり、多官能モノマーの官能基数が5個である。実施例3の賦形シートの樹脂成形層は、貯蔵弾性率E’が1520Paであり、損失弾性率E’’が123Paであり、tanδが0.081であった。
実施例4の賦形シートの樹脂成形層は、ソフトセグメントとして含有される多官能モノマーの比率が20%であり、多官能モノマーの官能基数が3個である。実施例4の賦形シートの樹脂成形層は、貯蔵弾性率E’が1710Paであり、損失弾性率E’’が133Paであり、tanδが0.078であった。
実施例5の賦形シートの樹脂成形層は、ソフトセグメントとして含有される多官能モノマーの比率が20%であり、多官能モノマーの官能基数が2個である。実施例5の賦形シートの樹脂成形層は、貯蔵弾性率E’が1440Paであり、損失弾性率E’’が117Paであり、tanδが0.081であった。
実施例6の賦形シートの樹脂成形層は、ソフトセグメントとして含有される多官能モノマーの比率が20%であり、多官能モノマーの官能基数が2個である。実施例6の賦形シートの樹脂成形層は、貯蔵弾性率E’が890Paであり、損失弾性率E’’が138Paであり、tanδが0.155であった。
実施例7の賦形シートの樹脂成形層は、ソフトセグメントとして含有される多官能モノマーの比率が10%であり、多官能モノマーの官能基数が2個である。実施例7の賦形シートの樹脂成形層は、貯蔵弾性率E’が932Paであり、損失弾性率E’’が152Paであり、tanδが0.163であった。
ここで、多官能モノマーの比率は、樹脂成形層を構成する全てのオリゴマー、ポリマー、モノマー(ウレタンアクリレート系オリゴマー(ポリマー)や、アクリル系モノマー)の中で多官能モノマー(アクリル系モノマー)が占める比率(重量比)を示すものをいう。
The resin molded layer of the shaped sheet of Example 3 has a ratio of 10% of the polyfunctional monomer contained as a soft segment, and the number of functional groups of the polyfunctional monomer is five. The resin molded layer of the shaped sheet of Example 3 had a storage elastic modulus E ′ of 1520 Pa, a loss elastic modulus E ′ ′ of 123 Pa, and a tan δ of 0.081.
The resin molded layer of the shaped sheet of Example 4 has a ratio of 20% of the polyfunctional monomer contained as a soft segment, and the number of functional groups of the polyfunctional monomer is three. The resin molded layer of the shaped sheet of Example 4 had a storage elastic modulus E ′ of 1710 Pa, a loss elastic modulus E ′ ′ of 133 Pa, and a tan δ of 0.078.
The resin molded layer of the shaped sheet of Example 5 has a ratio of 20% of the polyfunctional monomer contained as a soft segment, and the number of functional groups of the polyfunctional monomer is two. The resin molded layer of the shaped sheet of Example 5 had a storage elastic modulus E ′ of 1440 Pa, a loss elastic modulus E ′ ′ of 117 Pa, and a tan δ of 0.081.
The resin molded layer of the shaped sheet of Example 6 has a ratio of 20% of the polyfunctional monomer contained as a soft segment, and the number of functional groups of the polyfunctional monomer is two. The resin molded layer of the shaped sheet of Example 6 had a storage elastic modulus E ′ of 890 Pa, a loss elastic modulus E ′ ′ of 138 Pa, and a tan δ of 0.155.
The resin molded layer of the shaped sheet of Example 7 has a ratio of 10% of the polyfunctional monomer contained as a soft segment, and the number of functional groups of the polyfunctional monomer is two. The molded resin layer of Example 7 had a storage elastic modulus E ′ of 932 Pa, a loss elastic modulus E ′ ′ of 152 Pa, and a tan δ of 0.163.
Here, the ratio of the polyfunctional monomer is occupied by the polyfunctional monomer (acrylic monomer) among all the oligomers, polymers, monomers (urethane acrylate oligomer (polymer) and acrylic monomer) constituting the resin molding layer. It shows what shows a ratio (weight ratio).
図10に示すブロッキング評価は、10cm×10cmに切り出した同種類の賦形シートの試験片を3枚準備し、試験台上に、成形樹脂層が存在する面を同一方向に向けた3枚の試験片を積層させて配置し、その積層体の上に10kgの錘を載せることによって行われる。ここで、3枚積層させた試験片は、成形樹脂層側の面が試験台側になるように配置された。
図10中のブロッキング評価の「初期」は、10kgの錘を載せた直後に積層させた各試験片を剥離させて、各試験片間でブロッキング(貼り付き)が生じているか否かを判断した結果である。また、「48時間」は、10kgの錘を載せた状態で、温度50度、湿度90%環境下に48時間放置した後に積層させた各試験片を剥離させて、各試験片間でブロッキング(貼り付き)が生じているか否かを判断した結果である。
各試験片間でブロッキング(貼り付き)が確認された場合、ブロッキング現象が生じたものと判定し、評価結果を「×」とし、各試験片間でブロッキング(貼り付き)が確認されなかった場合、ブロッキング現象が生じていないものと判定し、評価結果を「○」とした。
In the blocking evaluation shown in FIG. 10, three test pieces of the same type of shaped sheet cut out into 10 cm × 10 cm are prepared, and three sheets having the molded resin layer facing in the same direction on the test stand. The test pieces are stacked and arranged, and a 10 kg weight is placed on the stacked body. Here, three stacked test pieces were disposed such that the surface on the molded resin layer side was on the test stand side.
In the “initial stage” of the blocking evaluation in FIG. 10, it was judged whether or not blocking (sticking) was caused between the test pieces by peeling the test pieces stacked immediately after loading the 10 kg weight. It is a result. Also, for “48 hours”, with the 10 kg weight placed, leave each test piece laminated after leaving it for 48 hours under the environment of
When blocking (sticking) is confirmed between the test pieces, it is determined that a blocking phenomenon has occurred, the evaluation result is “x”, and blocking (sticking) is not confirmed between the test pieces It was determined that the blocking phenomenon did not occur, and the evaluation result was “o”.
図10に示すように、ブロッキングの評価は、比較例1の賦形シートでは、「初期」及び「48時間」ともに評価結果が「×」となった。また、比較例2の賦形シートでは、「初期」の評価結果は「○」であったが、「48時間」では評価結果が「×」となった。
これに対して、各実施例(1〜7)の賦形シートでは、「初期」及び「48時間」ともに評価結果が「○」となった。
以上より、tanδが0.165以下である場合に、積層された賦形シート間にブロッキング現象が生じてしまうのを抑制できることが確認された。
As shown in FIG. 10, in the evaluation of blocking, in the shaped sheet of Comparative Example 1, the evaluation result was “x” for both “initial” and “48 hours”. Moreover, in the shaped sheet of Comparative Example 2, the evaluation result of “initial” was “o”, but the evaluation result was “x” at “48 hours”.
On the other hand, in the shaped sheets of the respective examples (1 to 7), the evaluation results were "o" for both "initial" and "48 hours".
From the above, it was confirmed that when tan δ is 0.165 or less, the occurrence of the blocking phenomenon between the laminated shaped sheets can be suppressed.
(導光板10の作製)
次に、賦形シート70を用いて、押し出し法により導光板10を得る方法について説明する。
図11は、賦形シート70を用いた導光板10の作製過程を説明する図である。
図11に示すように、第1ロール81と、この第1ロール81に対して所定の間隙を有して配置される第2ロール82との間に、矢印IIXの方向から賦形シート70を順次送り出す。また、賦形シート70と第2ロール82との間に、溶融した熱可塑性樹脂組成物85をダイ86から流入させる(樹脂充填工程)。
(Preparation of light guide plate 10)
Next, a method of obtaining the
FIG. 11 is a view for explaining the process of producing the
As shown in FIG. 11, the shaping
ここで、賦形シート70の送り方向は、帯状である賦形シート70の長手方向である。また、流入させる熱可塑性樹脂組成物85は、第2ロール82及び賦形シート70の幅方向の大きさと同程度の大きさ(幅)を有する帯状とすることが好ましい。これにより、賦形シート70の幅方向において、均一に材料を供給することが可能となる。
また、このとき、ロール状から巻き出された賦形シート70は、上述したようにブロッキング現象が生じてしまうのが抑制されているので、円滑に巻き出すことができ、ジッピング現象等によって賦形シート70の張力が変動してしまうのを極力抑制することができる。
Here, the feeding direction of the shaping
Further, at this time, since the forming
熱可塑性樹脂組成物85は、第2ロール82と賦形シート70との間に所定の圧力で流入させる。これにより、熱可塑性樹脂組成物85は、賦形シート70の樹脂成形層72(図8参照)の表面に形成された凹凸に充填され、第2ロール82及び大気(外気、製造装置の作業環境等)で冷却されることにより硬化し、賦形シート70の凹凸に沿った形状となる。そして、熱可塑性樹脂組成物85は、第3ロール83及び第4ロール84を経て更に冷却され、最終的に形状が固定される(硬化工程)。これにより、導光板10が縦横に多面付けされた導光板用帯状シート10’を得ることができる。そして、剥離ロール87により、導光板用帯状シート10’と賦形シート70とが分離される(剥離工程)。
最後に、導光板用帯状シート10’に対して、打ち抜き、切断等の加工を施すことにより、個片化された複数の導光板10(図1(a)参照)を得ることができる(個片化工程)。
The
Finally, the light guide plate strip sheet 10 'is subjected to processing such as punching and cutting to obtain a plurality of individual light guide plates 10 (see FIG. 1A) (individual pieces). Fragmentation process).
以上より、本実施形態の賦形シート70は、以下の効果を奏する。
本実施形態の賦形シート70は、樹脂成形層72の貯蔵弾性率をE’とし、樹脂成形層72の損失弾性率をE’’とし、tanδ=E’’/E’としたときに、樹脂成形層72がtanδ≦0.165を満たす。これにより、賦形シート70は、作製後にロール状に複数層にわたって巻き取られた場合、各層間において、成形面と裏面との間で貼り付き、いわゆるブロッキング現象が生じてしまうのを極力抑制することができる。
したがって、ブロッキング現象が起因となって、賦形シート70の成形面に気泡のような跡(シミ)が残ってしまうのを極力抑制することができる。また、成形品(導光板10)の成形時において、ロール状態から巻き出すときに貼り付いた賦形シート70が音を立てて剥離する、いわゆるジッピング現象が生じて、巻き出される賦形シート70の張力が変動し、成形される導光板10の凹凸部13の形状精度が低下してしまうのを抑制することもできる。
As mentioned above, the shaping
When the storage elastic modulus of the resin molded
Therefore, it is possible to suppress, as much as possible, a mark (stain) such as air bubbles remaining on the molding surface of the shaped
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to embodiment mentioned above, A various deformation | transformation and change are possible like the modification mentioned later, and these are also Within the technical scope. Further, the effects described in the embodiment only list the most preferable effects arising from the present invention, and the effects according to the present invention are not limited to those described in the embodiment. In addition, although embodiment mentioned above and the deformation | transformation form mentioned later can also be combined and used suitably, detailed description is abbreviate | omitted.
(変形形態)
上述の実施形態において、成形品として導光板が賦形シート70により製造される例を示したが、これに限定されるものでなく、例えば、プリズムシート、レンズシート、回折構造体、モスアイ構造体等の光学部材等の成形品が製造されるようにしてもよい。
(Modified form)
In the above-mentioned embodiment, although the example in which the light guide plate is manufactured by the shaping
10 導光板
13 凹凸部
20 ロール版
30 樹脂複製版
31 パターン層
32 基材層
34 マスター版
40 多面付け版
41 シート状基材
42 樹脂層
43 基材層
50 モールド版
60 粘着シート
70 賦形シート
71 基材部
72 樹脂成形層
DESCRIPTION OF
Claims (3)
一方の面に凹凸形状が形成された表面処理層が設けられる基材部と、
前記基材部の前記一方の面とは反対側の面に設けられる樹脂成形層とを備え、
前記樹脂成形層の貯蔵弾性率をE’とし、前記樹脂成形層の損失弾性率をE’’とし、tanδ=E’’/E’としたときに、
前記樹脂成形層は、tanδ≦0.165を満たすこと、
を特徴とする賦形シート。 It is a shaped sheet made of resin in which the shape of the molding die is multifaced,
A base portion provided with a surface treatment layer having an uneven shape formed on one side thereof;
And a resin molded layer provided on the surface opposite to the one surface of the base portion,
Assuming that the storage elastic modulus of the resin molded layer is E ′, the loss elastic modulus of the resin molded layer is E ′ ′, and tan δ = E ′ ′ / E ′
The resin molded layer satisfies tan δ ≦ 0.165,
Shaped sheet characterized by
前記基材部に設けられた前記表面処理層の表面粗さRaが、1nm≦Ra≦10nmであること、
を特徴とする賦形シート。 In the shaped sheet according to claim 1,
The surface roughness Ra of the surface treatment layer provided in the base material portion is 1 nm ≦ Ra ≦ 10 nm,
Shaped sheet characterized by
前記樹脂充填工程によって前記賦形シートに充填された樹脂を硬化させる硬化工程と、
前記硬化工程によって硬化した樹脂を前記賦形シートから剥離する剥離工程と、
前記剥離工程によって前記賦形シートから剥離された樹脂を個片化して前記導光板を切り出す個片化工程と、
を備える導光板の製造方法。 A resin filling step of filling a resin for forming a light guide plate on the shaped sheet according to claim 1 or 2;
A curing step of curing the resin filled in the shaped sheet by the resin filling step;
A peeling step of peeling the resin cured in the curing step from the shaped sheet;
A singulation step of singulating the resin separated from the shaped sheet by the peeling step and cutting out the light guide plate;
Method of manufacturing a light guide plate comprising:
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- 2017-04-18 JP JP2017081814A patent/JP2018176603A/en active Pending
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