JP2018174829A - 水田水位調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で小型化された水田水位調整装置を提供する。【解決手段】水田水位調整装置に、側面に開口部44を有する筒状の本体40と、本体40内における開口部44近傍に収容されていて本体20よりも小径の筒状で開口部64が形成されている水門部60と、水門部60を上下動させる駆動部30と、を備え、駆動部30は、水門部60の上部に取り付けられているねじ軸46と、ねじ軸46に螺合されているナット部32と、ナット部32を回転させるDCモータ36とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、電動式水田水位調整装置に関する。
特許文献1には、下部の水門部と、水門部の上面に直立した支柱と、支柱に支持された制御箱と、制御箱の上方に設けられた太陽電池とから構成されている、電力消費量の少ない水田水位調整装置が開示されている。
特開平11−113431号公報
しかし、特許文献1に開示されている水田水位調整装置は、水門部の開閉を制御するための制御装置が溶接された支柱に取り付けられる構成となっているため、その溶接作業という面倒な作業が必要であった。また、特許文献1に開示されている水田水位調整装置は、ポテンショメータであるとか、減速機などを備えており、水田の水位を調整するものとしては構造が複雑であった。
そこで、本発明は、面倒な作業を必要とせず、かつ、構造が簡易である、水田水位調整装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の水田水位調整装置は、
水田に埋め込まれる相対的に大径の大筒状部材(例えば、第2筒部40,40a,40b)と、
前記大筒状部材内に収容されている相対的に小径で上下動可能な小筒状部材(例えば、水門部60)と、
前記小筒状部材を上下に駆動する駆動部(例えば、駆動ユニット30)と、を備える。
前記大筒状部材は、前記駆動部と物理的に接続されており、接続部分の周辺に開口部を有する。具体的には、単一の第1筒状部材の側面を開口するとともに、その下側を水田に埋め込み、かつ、その上側に駆動部を搭載してもよい。或いは、水田に埋め込まれる部材とこれとは別に駆動部が搭載される部材とを柱部などを用いて連結することで実現してもよい。
また、前記駆動部は、前記小筒状部材の上部に取り付けられているねじ軸と、前記ねじ軸に螺合されているナット部と、前記ナット部を回転させるモータと、を有してもよい。
前記第1筒状部材と前記小筒状部材との間には、ゴムシートなどによってシールをするとよい。なお、シールの位置は、前記開口部の下端から数cm下側にするとよい。
さらに、前記駆動部の電源として、太陽電池を備えてもよい。
なお、前記本体の開口部と前記水門部の開口部とが対面させることで開状態となるように構成されている。
本発明の実施形態における水田水位調整装置の側面図である。 図1に示す水田水位調整装置の平面図である。 図1に示す水田水位調整装置のA−A断面図である。 図1に示す水田水位調整装置の水門部上昇時の斜視図である。 図1に示す水田水位調整装置の水門部下降時の斜視図である。 本発明の実施形態2における水田水位調整装置100の側面図である。 図6に示す水田水位調整装置100の斜視図である。
10 蓋部
20 第1筒部
30 駆動ユニット
32 ナット部
34 歯車
36 DCモータ
38 回路部
39 バッテリー
40,40a,40b 第2筒部
42 シール部
44 開口部
46 ねじ軸
50 L字筒部
60 水門部
62 柱部
64 開口部
66 天部
68 取付部
100 水田水位調整装置
発明の実施の形態
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図に示す水田推移調整装置100は、説明の都合上、主な構造の理解容易のための大きさ、寸法、比率で描かれている。したがって、実際には、水田推移調整装置100を用いる水田の規模、地形などに応じて、適宜、大きさ等はアレンジできるものとする。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における水田水位調整装置100の側面図である。図2は、図1に示す水田水位調整装置100の平面図である。図3は、図1に示す水田水位調整装置100のA−A断面図である。図4は、図1に示す水田水位調整装置100の水門部60の上昇時の斜視図である。図5は、図1に示す水田水位調整装置100の水門部60の下降時の斜視図である。
図1等には、以下説明する、蓋部10と、第1筒部20と、駆動ユニット30と、第2
筒部40と、L字筒部50と、水門部60とを示している。これらは、例えば、塩化ビニル製とすることができるが、これらのうち一部或いは全部を、アルミニウムなどを含む金属製としたり、他の樹脂製としたりすることもできる。なお、水田水位調整装置100は主として屋外で使用するものであるため、直射日光が照射されることによる劣化、風雨にさらされることによる劣化に対する耐性がある素材とすべきである。
蓋部10は、円筒状をしていて、第1筒部20に対応する大きさとされている。蓋部10は、第1筒部20の上部に取り付けられる。蓋部10の上面には、太陽電池を設置するなどして、そこでの発電により得られた電力を、後述するバッテリー39の電源とすることもできる。
また、太陽電池は、水田水位調整装置100とは異なる別の場所に設置して、図示しないケーブルなどを介して、水田水位調整装置100に電力供給できるようにしてもよい。第1筒部20は、円筒状とされていて、内部には駆動ユニット30に搭載された電気系統などが配される。第1筒部20の下方には、駆動ユニット30が取り付けられる。
第1筒部20は、駆動ユニット30の側面を覆うものである。蓋部10は、駆動ユニット30の上面を覆うものである。この構成により、駆動ユニット30に搭載されるDCモータ36、回路部38、バッテリー39といった電気系統を、風雨から保護することができる。
なお、電気系統が、洪水、雪害などによる被害を受けないように、蓋部10と第1筒部20と駆動ユニット30とは接着剤などを用いて相互に接着させて、密閉性を担保することも一法である。このようにするか否かは、水田水位調整装置100を用いる地域の気象状況などに従って決定すればよい。
駆動ユニット30は、図4等に、DCモータ36、回路部38及びバッテリー39を備える。また、駆動ユニット30内には、歯車34に連結されるねじ軸46の位置決めを行う規定部37が設けられている。規定部37は、長手方向に沿った垂直方向の断面が凸状であり、その下部空間には歯車34が配置されている。
DCモータ36は、規定部37の上面であって、ねじ軸46に隣接する位置に取り付けられている。もっとも、このようなレイアウトは一例であって、図4等に示す態様に限定されるものではない点に留意されたい。
バッテリー39は、DCモータ36及び回路部38の電源である。バッテリー39は、水田水位調整装置100を常時駆動させることは稀であるから、間欠運転を前提にした容量とすればよい。また、バッテリー39は、例えば、水田水位調整装置100及び太陽電池の設置地域を含む設置環境によって日照時間などの日照条件が異なる。これらの観点から、様々な条件に対応可能なように、バッテリー39は、6Ah〜20Ahの容量とすればよいが、水田水位調整装置100を劣悪な条件で使用せざるを得ない場合などには、バッテリー39容量又は数量を増設することも一法である。
回路部38は、水門部60の開閉を制御するための指示を受信する通信機能、当該通信機能により受信した指示に基づいてDCモータ36の駆動を制御する制御機能を有するものである。水門部60の開閉制御については、水門部60の高さを例えば1cm間隔で設定可能としている。水門部60の開閉制御の手法については、実施形態2において後述する。
具体的には、ユーザが図示しないパーソナルコンピュータ、携帯電話機又はスマートフ
ォンを操作することによって、パーソナルコンピュータ等からインターネット網又は電話網などの通信回線を通じて、水門部60の高さの設定値を送信すると、回路部38でそれを受信し、指示に基づいてDCモータ36の駆動を制御するといった、遠隔制御を行うことができるようにしてある。
DCモータ36は、そのモータ軸に歯車34が連結されている。また、歯車34は、第1筒部20の軸心に開口部分が位置合わせされたナット部32にも連結されている。したがって、DCモータ36の駆動によって、そのモータ軸が回転すると、歯車34を介して、ナット部32が回転することになる。
駆動ユニット30の下方には、第2筒部40が位置する。第2筒部40は、図3に示すように、開口部44を有する筒状の部材である。第2筒部40内には、第2筒部40の軸心に沿ったねじ軸46が位置する。
ねじ軸46の上部は、ナット部32に螺合されている。ねじ軸46の下端部は、取付部68を通じて、水門部60の天部66に取り付けられている。したがって、上記のように、DCモータ36の駆動によってナット部32が回転すると、ねじ軸46が上下動することになるため、水門部60の開閉を制御することができる。なお、ナット部32、ねじ軸46及びDCモータ36のモータ軸などは、例えば、錆びにくいようにステンレス製とすればよい。
水門部60は、第2筒部40よりも小径の筒状の部材で構成されている。水門部60は、天部66まで延びる例えば4つの柱部62と、柱部62間を構成する開口部64とが上部に位置する。一方、水門部60の下部には筒部69が位置する。
この構成の場合、水門部60が下降すると開状態となり、第2筒部40の開口部44と水門部60の開口部64とを通じて、水田の水が水門部60内を通り、さらに、L字筒部50の端部を通るルートで河川等に流れる。一方、水門部60が上昇すると閉状態となり、筒部69によって上記ルートは遮断され、水田の水は、河川等に流れなくなる。
もっとも、水門部60の構成は、図1等に示すものに限定されず、柱部62及び開口部64が下部に位置し、上部には筒部69が位置する構成として、水門部60が上昇すると開状態となるようにしてもよい。
また、本実施形態では、何らかの原因により、DCモータ36が暴走したとしても、水門部60の可動域の上限を、天部66が駆動ユニット30の底面に当たって止まるように規定している。この点は、後述する実施形態2でも補足説明を行う。
また、第2筒部40と筒部69との間には、シール部42が設けられている。シール部42は、ゴムシート、Oリングなどによって構成することができる。シール部42は、開口部44の下端から数cm(例えば3cm〜5cm)の位置に設けられている。シール部42の上側には、例えば、土を入れるなどして、小石やごみなどの異物がシール部42と筒部69との間に挟まらないようにしている。
第2筒部40の下方には、L字筒部50が位置する。なお、L字筒部50のL字形状は、水を流す元である水田が高地で、水を流す先である河川等が低地にあるといった典型的な位置関係を考慮した形状であるが、水田水位調整装置100の部材としてはI字状にし、別の部材で、水平方向に向けて水を流すような仕組みとしてもよい。
水田水位調整装置100は、水田とその排水溝との間の畦畔に、第2筒部40の開口部
44の下端が、水田の土表面と同じかやや下(せいぜい1cm程度)となる位置に据え付ければよい。これにより、水門部60の最大開門時には水田の水を完全に排出することが可能となる。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2における水田水位調整装置100の側面図であり、図1に対応するものである。図7は、図6に示す水田水位調整装置100の斜視図である。図7(a)は図5に対応するものであり、図7(b)は図6に対応するものである。
なお、図6(a)と図6(b)とは、互いに直交する方向からの側面図である。また、図6及び図7において、既述の部分と同様の部分には、同一符号を付している。また、説明の都合上、ここでは、L字筒部50を取り付けていないものを示している。
図6に示す水田水位調整装置100は、実施形態1に示したものと、以下の点が大きく異なる。すなわち、
第一に、一つの部品であった第2筒部40を、上側第2筒部40aと下側第2筒部40bという二つの部品に分け、
第二に、例えば、アルミニウム製の柱部62を用いて、これらの両端をボルト及びナットなど通じて上側第2筒部40aと下側第2筒部40bとに連結し、
第三に、駆動ユニット30において、規定部37に位置制御部70を取り付けている。なお、説明の都合上、ここでは、説明の都合上、回路部38は図示していない。
まず、第一の変更点について説明する。実施形態1の水田水位調整装置100は、一つの部品として第2筒部40を設け、これに開口部64を設けることで、柱部62を形成していた。係る場合には、水田水位調整装置100が強風を受けたりすると、思いのほか、柱部62に応力が係る場合がある。
本実施形態では、このような環境下においても、柱部62の変形又は破損等を防止するために、柱部62の幅を増やすことも一法であることは承知しているが、以下説明するように、柱部62により強度を持たせるなどの理由により、柱部62の素材を変更し、これに応じて、上側第2筒部40aと下側第2筒部40bという二つの部品に分けている。
第二の変更は、上記のように、柱部62の強度向上という点と、これに加えて、水田水位調整装置100の製造時に実施形態1の態様で柱部62を作り込むよりも、上側第2筒部40aと下側第2筒部40bという二つの部品に分けて、これらを柱部62で連結する方が簡易であるという理由に基づく。
柱部62は、例えばアルミニウム製、ステンレス製のように、高い強度の素材を選択している。こうすると、水田水位調整装置100が強風を受け、柱部62に応力が掛かったとしても、柱部62が変形したり、破損したりすることなどを回避できる。
第三の変更は、水門部60の上下動をより精度よく行うため、また、ナット部32などに過負荷がかかった際に空回りによる破損などを防止するためという理由に基づく。規定部37に取り付けた位置制御部70は、水平面を構成する上面部70aと、その両端から下方向に延びる一対の側面部70bとを含む略ゲート状のパーツを含む。
各側面部70bの中央部には、垂直方向に延びる長孔部70cが形成されている。長孔部70cには、水平バー70fが通されており、水平バー70fは、長孔部70c内を移動可能な構成とされている。
長孔部70cの上端及び下端付近には、これらに水平バー70fが衝突手前までの範囲で往復運動が可能なように、それぞれ、水平バー70fの上下限を規定するための図示しないフォトリフレクタ又はフォトインタラプタなどのセンサが設けられている。なお、実施形態1の場合には、駆動ユニット30の底面付近にフォトリフレクタ等が設けられている。フォトリフレクタ等の出力は、回路部38に入力するように構成されている。
こうすると、本実施形態の場合には、フォトリフレクタ等の発光部と受光部との間に水平バー70fが到達すると、発光部から出射された光が水平バー70fによって遮られて受光部で受けられなくなり、フォトリフレクタ等から回路部38への入力信号が変化する。また、実施形態1の場合には、フォトリフレクタ等の発光部と受光部との間に天部66(図3)が到達すると、発光部から出射された光が天部66によって遮られて受光部で受けられなくなり、フォトリフレクタ等から回路部38への入力信号が変化する。
回路部38は、この場合に、DCモータ36の駆動を停止する、又は、モータ軸の回転方向を逆にすることで、水平バー70fの可動域、ひいては、水門部60の可動域の可動域が規定される。
また、水平バー70fは、その一端部で以下説明する長孔部70gにも通されており、長孔部70g内でも移動可能な構成とされている。なお、水平バー70fは、その中央部で、ねじ軸46の上端部に連結されている。
長孔部70gは、回動部70eに形成されている。回動部70eは、支柱部70dの上端に取り付けられている。長孔部70c及び長孔部70gの幅は、例えば相互に等しくすればよい。なお、これらの幅は、水平バー70fの直径に対応させている。
回動部70eは、支柱部70dに対して回動可能であるが、その支点となる位置は、長孔部70cの長手方向のほぼ中央の高さとしている。そして、本実施形態では、DCモータ36が駆動すると、結果的に、支柱部70dに対して回動部70eが回動し、これによって、水門部60の上下動を実現している。
また、本実施形態では、可変抵抗或いはフォトリフレクタなどを有する、図示しない計測部を設けている。この計測部は、支柱部70dの長手方向と回動部70eの長手方向との為す角度を計測するものである。
もっとも、計測部を設けることは必須ではない点に留意されたい。例えば、DCモータ39が、仮に1秒駆動すると水門部60を1cm移動させることができるスペックのものであるならば、回路部70eは、DCモータ39を、水門部60の上下動方向及び上下動量に応じて駆動すればよい。
可変抵抗タイプの計測部(例えばポテンションメータ)を設けることによって、水門部60の上下動の位置制御は、以下の要領で容易に行うことができる。結論を先に述べると、本実施形態では、非常に簡単な三角関数の定理を用いて水門部60の上下動の位置制御を行っている。理解容易のために典型例を挙げて説明する。
まず、回動部70eの支点から長孔部70cの幅方向の中央までの水平距離は一定であり、これを例えば「距離L」とする。また、例えば、回動部70eの長手方向が水平になる位置での支柱部70dに対する回動部70eの角度を基準値として0°とする。支柱部70dの短手方向(すなわち水平方向)と回動部70eの長手方向とが為す計測角度がθであるとする。
この場合、DCモータ36が駆動して、水平バー70fが上側に移動する場合には、水平バー70fの上方向への移動距離Aは、距離Lとtanθとを掛け合わせたもので表すことができる。
このため、本実施形態では、DCモータ36が駆動を開始すると、計測部によって変数θを計測して、その計測結果を回路部38に対して出力するようにして、移動距離Aを容易にかつ精度よく算出している。これにより、回路部38では、移動距離Aがユーザの操作によってパーソナルコンピュータなどによって送信される指示になるまで、DCモータ36を駆動させるだけで、水門部60の上下動の正確な位置制御を行うことができる。
一方、フォトリフレクタタイプの計測部の場合には、ナット部32又は歯車34の中心軸に隣接する位置に、軸心と並行な貫通孔を設け、その貫通孔の回転経路にフォトリフレクタを配置すればよい。こうすると、フォトリフレクタの出力信号の変化数を測定すれば、ナット部32等の回転数を計測することができるので、当該回転数と水平バー70fの移動距離との関係を事前に把握しておけば、簡素かつ正確に、水門部60の上下動の位置制御を行うことができる。
なお、本実施形態の構成の場合には、回動部70eの長手方向が水平になる位置で、支柱部70dに対する回動部70eの角度を基準値0°にリセットすれば、DCモータ36のバックラッシュ補正も簡易に行うことができる。計測部を設けない場合にバックラッシュ補正を行うには、既述のフォトリクレクタのいずれかに対応する位置を基準とし、水平バー70fが当該位置に到達したときに基準値にリセットすればよい。
もっとも、DCモータ36に代えて位置決め制御に優れたモータ(例えば、ステッピングモータ)を用いることで、計測部を設けることなく、水門部60の上下動の位置制御を行ってもよい。また、計測部に代えて、側面部70b或いはその近傍に適当な間隔(例えば、1cm)毎にフォトリフレクトなどのセンサを設けるなどして、水平バー70fの位置を制御してもよい。
つぎに、駆動ユニット30の具体的な動作について説明すると、まず、ユーザの操作によってパーソナルコンピュータなどから、水門部60の高さを1cm上昇させるという指示を送信すると、回路部38でそれを受信する。
回路部38は、受信した指示内容を特定して、水門部60の高さを上昇する指示をDCモータ36に出力する。DCモータ36は、回路部38から出力される指示に従って駆動し、これによって、歯車34が回転すると、歯車34に連結されるねじ軸46は、上方向に移動していく。
ねじ軸46には水平バー70fが連結されているので、ねじ軸46の移動に従って、水平バー70fも長孔部70c内を上方向に移動する。これと同時に、水平バー70fは、長孔部70g内も移動することになる。
したがって、結果として、回動部70eは、図7(a)のような状態から図7(b)のような状態に変化してくことになる。具体的には、回動部70eが、図7(a)及び図7(b)における反時計回りに回動することになる。
また、回動部70eは、
なお、既述のように、フォトリフレクタ等の存在によって水平バー70fの上昇が停止することになるが、これにより、回動部70eの反時計回りの回動も停止する。

Claims (5)

  1. 水田に埋め込まれる相対的に大径の大筒状部材と、
    前記大筒状部材内に収容されている相対的に小径で上下動可能な小筒状部材と、
    前記小筒状部材を上下に駆動する駆動部と、
    を備える水田水位調整装置。
  2. 前記大筒状部材は、前記駆動部と物理的に接続されており、接続部分の周辺に開口部を有する、請求項1記載の水田水位調整装置。
  3. 前記駆動部は、
    前記小筒状部材の上部に取り付けられているねじ軸と、
    前記ねじ軸に螺合されているナット部と、
    前記ナット部を回転させるモータと、
    を有する、請求項1記載の水田水位調整装置。
  4. 前記第1筒状部材と前記小筒状部材との間にシール部が位置する、請求項1記載の水田水位調整装置。
  5. さらに、前記駆動部の電源は、太陽電池である、請求項1記載の水田水位調整装置。
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