JP2018174415A - マルチバンド受信装置、及びマルチバンド高周波信号の受信方法 - Google Patents

マルチバンド受信装置、及びマルチバンド高周波信号の受信方法 Download PDF

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亀田 卓
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卓 亀田
瑞樹 本良
Mizuki Motoyoshi
瑞樹 本良
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Abstract

【課題】複数帯域に含まれる高周波信号を、一つの受信装置で同時に検出することが可能なマルチバンド受信装置を提供することにある。【解決手段】マルチバンド受信装置100は、受信された高周波信号に直接アンダーサンプリングを行なうことにより、高周波信号に対する受信処理を行なう受信装置であって、所定のクロック信号を生成するクロック信号源51と、高周波信号としてアンダーサンプリング次数の異なる複数の帯域を有するマルチバンド高周波信号が入力されるとともに、クロック信号源51からの前記クロック信号が入力されて、マルチバンド高周波信号に対するアンダーサンプリングを行なうサンプルホールド回路41とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、高周波信号に対する受信処理を行うマルチバンド受信装置、及びこの受信装置を用いたマルチバンド高周波信号の受信方法に関する。
高周波信号を受信するとともに、受信された高周波信号に対するダイレクトRF(Radio Frequency)アンダーサンプリングを行なうことによって高周波信号に対する受信処理を行なう受信装置が知られている。
ここで、アンダーサンプリングとは、高周波数のRF信号(「受信信号」と称されてもよい。)を、ナイキスト周波数より低い周波数(「クロック周波数」や「サンプリング周波数」と称されてよい。)fCLKでサンプリングする技術である。ナイキスト周波数は、高周波信号に含まれる信号が有する周波数の最大値の2倍である。アンダーサンプリングにおいては、エリアシングによって、fCLK/2より高い周波数の信号がfCLK/2以下のベースバンドに折り返されて混信となる技術が利用される。
ダイレクトRFアンダーサンプリング受信方式を利用する受信装置においては、アンテナにより受信した信号をLNA(低雑音増幅器)で増幅させ、増幅させた信号をBPF(帯域通過フィルタ)に通過させる。更に、BPFに通過させた信号に対して、S/H(サンプルホールド)回路によって所定のクロック周波数fCLKでアンダーサンプリングを行なう。そして、受信装置は、アンダーサンプリングを行った信号をアナログ/デジタル変換する(例えば、下記特許文献1を参照)。従来のダイレクトRFアンダーサンプリング受信方式を利用する受信装置では、BPFをアンチエイリアシングフィルタとして用いることで、受信信号に含まれる特定の帯域幅の入力信号を検出していた。
特開2015−170935号公報
ところで、工場や事業所等において高周波ノイズ源を特定するために、モーター、インバータ、無線LAN機器、無線通信機器等から発生する複数の周波数の信号が含まれる高周波信号を検出したいとの要請がある。アンダーサンプリングを利用してこれらの高周波信号を検出する場合には、特定の一つの帯域幅だけではなく、広範囲の帯域の信号に対してアンダーサンプリングを行う必要がある。この場合、例えば、(1)通過させる帯域の異なるBPFをそれぞれ備える複数個の受信装置を同時に使用して、複数の帯域の高周波信号に対するアンダーサンプリングを行う方法か、(2)スペクトラムアナライザによって広い周波数範囲をスイープして高周波信号に対するアンダーサンプリングを行う方法が挙げられる。(1)の方法では、複数の周波数帯域の信号を同時に受信することができるものの、複数個の受信装置が必要となるため、コストが上昇すると共に、装置の大型化を招くという課題がある。一方、(2)の方法では、1台の受信装置で複数の周波数帯域の信号を受信することができるものの、離散的な時間で信号を受信するため、複数の周波数帯域の信号を同時に検出することができないという課題がある。また、(2)の方法では、周波数を変更するタイミングの入力信号を受信することができないため、インパルス状に発生する信号を検出することができないという課題もある。
1つの側面では、本明細書に記載する技術は、複数帯域に含まれる高周波信号を、一つの受信装置で同時に検出することが可能なマルチバンド受信装置、及びマルチバンド高周波信号の受信方法を提供することにある。
一つの側面において、マルチバンド受信装置は、受信された高周波信号に直接アンダーサンプリングを行なうことにより、前記高周波信号に対する受信処理を行なう受信装置であって、所定のクロック信号を生成するクロック信号源と、前記高周波信号としてアンダーサンプリング次数の異なる複数の帯域を有するマルチバンド高周波信号が入力されるとともに、前記クロック信号源からの前記クロック信号が入力されて、前記マルチバンド高周波信号に対するアンダーサンプリングを行なうサンプルホールド回路とを備える。
さらに、このマルチバンド受信装置は、前記マルチバンド高周波信号における複数の帯域のうち少なくとも2以上の帯域の信号のそれぞれの信号をろ波する異なった通過帯域を有する2以上のバンドパスフィルタが相互に並列接続されたバンドパスフィルタ群が前記サンプルホールド回路の入力側に設けられる。
またさらに、このマルチバンド受信装置は、前記バンドパスフィルタ群の入力側または出力側に、前記バンドパスフィルタ群を構成する上記2以上のバンドパスフィルタを通過して前記サンプルホールド回路へ入力すべき信号の組み合わせを選択しうる信号選択部が設けられる。
また、前記クロック信号源が、相互に異なる周波数を有する複数のクロック信号を生成しうる周波数可変クロック信号源として構成される。
また、前記クロック信号源が、前記周波数の異なるクロック信号を位相連続で生成する。
他の側面では、マルチバンド高周波信号の受信方法は、上記のマルチバンド受信装置を用いた前記高周波信号の受信方法であって、前記信号選択部が、前記信号の組合せとして、前記バンドパスフィルタ群を構成する2以上のバンドパスフィルタを通過して前記サンプルホールド回路へ入力する全ての信号を選択する第1選択ステップと、前記サンプルホールド回路が、前記第1選択ステップで選択された組み合わせの信号に対するアンダーサンプリングを行う第1受信ステップと、を備える。
さらに、前記マルチバンド高周波信号の受信方法は、前記第1選択ステップでいずれかの帯域の信号を受信した場合、前記信号選択部が、前記信号の組合せとして、前記第1選択ステップで選択されたバンドパスフィルタのうちの1以上のバンドパスフィルタ以外の残りのバンドパスフィルタを通過して前記サンプルホールド回路へ入力する信号を選択する第2選択ステップを備え、前記マルチバンド高周波信号の1つの帯域の信号が受信されるまで、前記バンドパスフィルタを通過して前記サンプルホールド回路へ入力する信号を選択していく。
1つの側面として、複数帯域に含まれる高周波信号を、一つの受信装置で同時に検出することができる。
第1実施形態の受信装置の構成の一例を表す図である。 クロック周波数が1GHzの場合のアンダーサンプリングを説明するための周波数スペクトラム図である。 第2実施形態の受信装置の構成の一例を表す図である。 1極3投スイッチを有する信号選択部の構成を表す図である。 第2実施形態の受信装置の動作を説明するためのフローチャートである。 第3実施形態の受信装置の構成の一例を表す図である。 1極1投スイッチを複数有する信号選択部の構成を表す図である。 第3実施形態の受信装置の動作を説明するためのフローチャートである。 第4実施形態の受信装置の構成の一例を表す図である。 クロック周波数が700MHZの場合のアンダーサンプリングを説明するための周波数スペクトラム図である。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の構成要素を含むことができる。また、図中において、同一の符号を付した部分は特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を示す。また、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
[1.第1実施形態]
第1実施形態に係るマルチバンド受信装置100について、図1,図2を参照して説明する。以降、マルチバンド受信装置を「受信装置」と称することがある。また、以降、第1実施形態を、単に本実施形態ともいう。第1実施形態の受信装置100は、高周波信号を受信するとともに、高周波信号に直接アンダーサンプリングを行うことにより、高周波信号に対する受信処理を行なう受信装置である。ここで、受信装置100が受信して、アンダーサンプリングを行う高周波信号とは、アンダーサンプリング次数の異なる複数の帯域を有するマルチバンド高周波信号である。なお、受信装置100のサンプリング周波数をfとした場合に、アンダーサンプリング次数n(nは1以上の整数を表す。)の周波数帯域は、f×n−f/2〜f×n+f/2で表される。マルチバンド高周波信号は、このようなアンダーサンプリング次数nが異なる複数の周波数帯域を有する。そして、受信装置100は、複数の周波数帯域にそれぞれ含まれる2以上の入力信号を受信することができる。
<構成>
図1に表されるように、受信装置100は、アンテナ11、LNA(Low Noise Amplifier;ローノイズアンプ)21、BPF(Band-Pass Filter;バンドパスフィルタ)群70a、S/H(Sample-And-Hold;サンプルホールド)回路41、DDS(ダイレクトデジタルシンセサイザ)51、ADC(Analog-to-Digital Converter;アナログデジタルコンバータ)61、及び出力端子91を備える。
アンテナ11は、高周波信号を受信する。アンテナ11が受信する高周波信号は、マイクロ波帯の周波数を有する。マイクロ波帯の高周波信号としては、例えば、UHF(Ultra High Frequency;極超短波)帯、センチメートル波、ミリ波帯、又は、サブミリ波帯の周波数を有するものが挙げられる。アンテナ11は、受信された高周波信号を、LNA21へ出力する。
LNA21は、アンテナ11から高周波信号が入力される。LNA21は、入力された高周波信号を増幅して、増幅された高周波信号を、BPF群70aへ出力する。ここで、LNA21は、マルチバンド高周波信号に含まれる入力信号を増幅することができる、広帯域の増幅器である。
BPF群70aは、LNA21から増幅された高周波信号が入力される。BPF群70aは、BPFが、2以上相互に並列接続されている。BPFとは、入力された高周波信号のうちの、所定の周波数帯域である通過帯域に含まれない成分を、当該通過帯域に含まれる成分よりも大きく減衰させた信号を出力するものである。BPF群70aは、マルチバンド高周波信号における複数の帯域のうち少なくとも2以上の帯域の信号のそれぞれの信号をろ波する異なった通過帯域を有する2以上の(この例では3個である。)BPF71,72,73を有する。すなわち、BPF群70aが有するBPFの通過帯域は、アンダーサンプリング次数nの周波数帯域f×n−f/2〜f×n+f/2で表される。そして、BPF群70aが有する2以上のBPFは、2以上の次数nに応じた、少なくとも2以上の通過帯域をそれぞれ有している。BPF群70aは、入力された高周波信号を各BPFによってろ波して、各BPFの通過帯域に含まれるろ波された信号成分が合わせられた信号を、通過信号としてS/H回路41へ出力する。
本実施形態では、図1に表すように、BPF群70aは、通過帯域fのBPF71と、通過帯域fのBPF72と、通過帯域fのBPF73とが並列接続されている。LNA21からの高周波信号がBPF71,72,73に入力されることで、通過帯域f,f,fに含まれる高周波信号がS/H回路41へ出力される。
S/H回路41には、BPF群70aからBPF71,72,73を通過した高周波信号(通過信号)が入力されるとともに、DDS51からクロック信号が入力される。S/H回路41は、DDS51から入力されたクロック信号に同期したサンプリング周波数にて、BPF群70aから入力された通過信号に対するサンプリングを行ない、標本化信号を得る。本実施形態では、クロック周波数fCLKは、入力信号のナイキスト周波数よりも低い。従って、S/H回路41は、高周波信号に対するアンダーサンプリングを行なうことになる。また、本実施形態では、受信した高周波信号について、予め周波数変換を施したもの対してアンダーサンプリングを行うものではなく、S/H回路41が、直接アンダーサンプリングを行なうものである。S/H回路41は、サンプリング後の標本化信号をADC61へ出力する。上述の通り、S/H回路41は、増幅及びろ波を受けた高周波信号として、アンダーサンプリング次数の異なる複数の帯域を有するマルチバンド高周波信号が入力されて、このマルチバンド高周波信号に対するアンダーサンプリングを行なうものである。
DDS51は、クロック周波数fCLKを有するクロック信号を生成する発振器である。DDS51は、クロック信号源として機能する。DDS51は、高周波信号に含まれる入力信号の帯域幅の2倍よりも低い周波数fCLKを有するクロック信号を生成し、生成したクロック信号をS/H回路41へ出力する。
ADC61は、S/H回路41から標本化信号が入力される。ADC61は、入力された標本化信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。ADC61は、変換後の標本化信号を出力端子91に出力する。そして、受信装置100は、デジタル信号に変換された標本化信号を、出力端子91を介して出力する。
<動作>
図2を参照して、受信装置100の動作とアンダーサンプリングについて説明する。
なお、本実施形態では、受信装置100と異なる送信装置により、それぞれ周波数fRF1=920MHz、fRF2=2.4GHz、及びfRF3=5.8GHzの入力信号が含まれる高周波信号が送信される。そして、受信装置100は、この高周波信号を受信する。
まず、受信装置100のアンテナ11は、高周波信号を受信し、受信された高周波信号をLNA21へ出力する。
LNA21は、アンテナ11から入力された高周波信号を増幅し、増幅された高周波信号をBPF群70aへ出力する。
BPF群70aは、LNA21から入力された高周波信号のうちの、通過帯域f,f,fに含まれる高周波信号を、S/H回路41へ出力する。なお、本実施形態では、BPF71の通過帯域fは、アンダーサンプリング次数n=1の0.5GHz〜1.5GHzである。また、BPF72の通過帯域fは、アンダーサンプリング次数n=2の1.5GHz〜2.5GHzである。また、BPF73の通過帯域fは、アンダーサンプリング次数n=6の5.5GHz〜6.5GHzである。これにより、BPF71,72,73の通過帯域外の信号が減衰されて、周波数fRF1,fRF2,fRF3の信号を含むマルチバンド高周波信号がS/H回路41へ出力される。
DDS51は、クロック周波数fCLKを有するクロック信号を生成し、生成したクロック信号をS/H回路41へ出力する。本実施形態では、クロック周波数fCLKは1GHzである。
S/H回路41は、DDS51から入力された1GHzのクロック信号に同期して、1GHzのサンプリング周波数fにて、BPF群70aから入力された高周波信号に対するアンダーサンプリングを行なう。S/H回路41は、サンプリング後の標本化信号をADC61へ出力する。このとき、サンプリング周波数fの1/2(=500MHz)よりも高い周波数を有するn次の周波数帯域の信号は、エリアシングによって、500MHz以下のベースバンドの領域に折り返される。
図2は、1GHzのサンプリング周波数fにてアンダーサンプリングを行った際の周波数スペクトラム図である。図2では、横軸に周波数を、縦軸に信号の振幅(信号強度)を示している。本実施形態では、図2に表すように、周波数fRF1の信号は、エリアシングによって、周波数fIF1=80MHzの信号に変換される。また、周波数fRF2の信号は、周波数fIF2=100MHzの信号に変換される。また、周波数fRF3の信号は、周波数fIF3=200MHzの信号に変換される。すなわち、S/H回路41によるアンダーサンプリングによって、周波数fIF1,fIF2,fIF3の信号を含む標本化信号が得られる。
ADC61は、S/H回路41から入力された標本化信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換し、変換後の標本化信号を出力端子91へ出力する。
受信装置100は、デジタル信号に変換された標本化信号を出力端子91から出力する。
<作用及び効果>
(1)上記の受信装置100では、S/H回路41によって、アンダーサンプリング次数の異なる複数の帯域を有するマルチバンド高周波信号に対するアンダーサンプリングを行なう。受信装置100は、従来の受信装置のようにアンチエイリアシングフィルタを用いてあらかじめ定められた単一の帯域幅の入力信号のみを検出するものではないため、複数帯域に含まれる高周波信号を、一つの受信装置で検出することができる。さらに、受信装置100では、クロック信号を変化させずとも複数帯域に含まれる高周波信号を同時に(リアルタイムで)検出することができる。よって、受信装置100によれば、インパルス状に発生する信号も検出することができる。このため、受信装置100は、例えば、電波探知装置、電波環境モニタリング装置等の、高周波信号を検出するモニタとして用いることができる。
(2)上記の受信装置100では、BPF群70aがサンプルホールド回路41の入力側に設けられることにより、BPF群70aによってろ波される信号に対して、S/H回路41によってアンダーサンプリングを行う。これにより、受信装置100によれば、BPF群70aによってろ波された後の複数の帯域の信号をモニタできる。このとき、BPF群70aにより、BPF群70aの通過帯域に含まれない不要な入力信号の成分を減衰させることで、S/H回路41によって得られる標本化信号のS/N比を向上させることができる。この場合、BPF群70aの通過帯域を適宜設定することで、所望の周波数帯域に含まれる信号を検出することができる。
[2.第2実施形態]
第2実施形態に係る受信装置200について、図3〜図5を参照して説明する。以降、第2実施形態を、単に本実施形態ともいう。第2実施形態は、第1実施形態に係る受信装置100において、SW(スイッチ部)80をさらに備え、BPF群70aをBPF群70bに変更した以外は同様に構成されている。そこで、上述した実施形態と同様のものについては説明を省略し、同符号を用いて説明する。
<構成>
図3に表されるように、受信装置200は、アンテナ11、LNA21、スイッチ部80、BPF群70b、S/H回路41、DDS51、ADC61、及び出力端子91を備える。
スイッチ部80は、LNA21から増幅された高周波信号が入力される。スイッチ部80は、BPF群70bの入力側に設けられている。スイッチ部80は、1極多投のスイッチを有し、入力した信号を分岐させるとともに、1つの出力端子から出力するスイッチ回路である。スイッチ部80は、信号選択部として機能する。
本実施形態では、図4に表されるように、スイッチ部80は、1極3投のスイッチSW1を有している。そして、入力端子82とスイッチSW1とが接続され、さらに、スイッチSW1と第1出力端子83,第2出力端子84,第3出力端子85とが接続されている。入力端子82は、LNA21と接続されている。第1出力端子83,第2出力端子84,第3出力端子85は、それぞれBPF71,72,73に接続されている。SW1により、入力端子82と第1出力端子83との接続、入力端子82と第2出力端子84との接続、及び入力端子82と第3出力端子85との接続をそれぞれ切り替えることができる。
BPF群70bは、スイッチ部80を介して高周波信号が入力される。BPF群70bは、BPF群70aと同様に2以上のBPFを有するものであるが、スイッチ部80の2以上の出力端子にそれぞれ接続される同数のBPFを有している。BPF群70bは、入力された高周波信号をいずれかのBPFによってろ波して、ろ波した信号を、通過信号としてS/H回路41へ出力する。
本実施形態では、図3に表すように、BPF群70bは、スイッチ部80の第1出力端子83,第2出力端子84,第3出力端子85とそれぞれ接続されるBPF71,72,73を有しており、SW1によってBPF71,72,73のいずれかに高周波信号が入力される。そして、高周波信号がBPF71,72,73のいずれかを通過することで、通過帯域f,f,fに含まれる信号のいずれかがS/H回路41へ出力される。
本実施形態では、S/H回路41は、アンダーサンプリングによって得られた標本化信号に、所定の強度以上の入力信号が含まれるかどうかの検出判定を行う。さらに、判定結果に応じてスイッチ部80に制御信号を送信して、スイッチ部80におけるSW1の作動状態を変化させる。
<動作>
図5を参照して、受信装置200の動作について説明する。
なお、本実施形態では、第1実施形態と同様にして、受信装置200と異なる送信装置により、それぞれ周波数fRF1=920MHz、fRF2=2.4GHz、及びfRF3=5.8GHzの入力信号が含まれる高周波信号が送信される。そして、受信装置200は、この高周波信号を受信する。
受信装置200のアンテナ11及びLNA21は、受信装置100の動作と同様にして、高周波信号の受信と増幅とそれぞれを行う。LNA21は、増幅された高周波信号をスイッチ部80へ出力する。
スイッチ部80は、入力端子82を第1出力端子83に接続する(ステップS11)。このとき、高周波信号がBPF71を通過して、周波数fRF1の信号を含む高周波信号が、S/H回路41へ出力される。続いて、S/H回路41がBPF71から入力された、通過帯域fに含まれる通過信号に対するアンダーサンプリングを行なう(ステップS12)。これにより、周波数fRF1の信号がエリアシングによって周波数fIF1=80MHzの信号に変換されて、周波数fIF1の信号を含む標本化信号が得られる。アンダーサンプリング後は、受信装置100の動作と同様にして、ADC61がS/H回路41から入力された標本化信号をデジタル信号に変換して、受信装置100がデジタル信号に変換された標本化信号を出力端子91から出力する。
次に、スイッチ部80は、入力端子82を第2出力端子84に接続する(ステップS13)。このとき、高周波信号がBPF72を通過して、周波数fRF2の信号を含む高周波信号が、S/H回路41へ出力される。続いて、S/H回路41がBPF72から入力された、通過帯域fに含まれる通過信号に対するアンダーサンプリングを行なう(ステップS14)。これにより、周波数fRF2の信号がエリアシングによって周波数fIF2=100MHzの信号に変換されて、周波数fIF2の信号を含む標本化信号が得られる。アンダーサンプリング後は、ステップS12と同様にして、標本化信号が出力端子91から出力される。
さらに、スイッチ部80は、入力端子82を第3出力端子85に接続する(ステップS15)。このとき、高周波信号がBPF73を通過して、周波数fRF3の信号を含む高周波信号が、S/H回路41へ出力される。続いて、S/H回路41がBPF73から入力された、通過帯域fに含まれる通過信号に対するアンダーサンプリングを行なう(ステップS14)。これにより、周波数fRF3の信号がエリアシングによって周波数fIF3=200MHzの信号に変換されて、周波数fIF3の信号を含む標本化信号が得られる。アンダーサンプリング後は、ステップS12と同様にして、標本化信号が出力端子91から出力される。
上記説明では、スイッチ部80が、第1出力端子83、第2出力端子84、第3出力端子85の順に接続する場合を例に挙げて説明した。スイッチ部80による接続の順序とBPF群70bに高周波信号を通過させる順序は特に限定されず、適宜変更してもよい。また、スイッチ部80は、第1出力端子83、第2出力端子84、第3出力端子85のうち少なくとも一つに接続して、BPF71,72,73のいずれか一つに高周波信号を通過させるようにしてもよい。
スイッチ部80におけるSW1の切り替えは、まず、いずれかの入力端子に接続して高周波信号の受信を行い、S/H回路41において得られた標本化信号に入力信号が含まれていると判定された場合に、他の入力端子に接続するように切り替えることができる。または、時間経過に応じて周期的に入力端子の接続を切り替えるようにしてもよい。
<作用及び効果>
本実施形態に係る受信装置200は、上述のように構成されるため、上述した第1実施形態で得られる効果に加えて、以下のような作用及び効果を得ることができる。
上記の受信装置100では、スイッチ部80によって、BPF71〜73を通過してS/H回路41へ入力する信号を選択することができる。これにより、高周波信号に含まれる入力信号を、S/H回路41によって選択されたいずれかのBPF71〜73を通過する標本化信号として得ることができる。標本化信号に入力信号が含まれていた場合には、スイッチ部80によって接続されたBPF71〜73との関係から、高周波信号に含まれる入力信号の周波数が、BPF71〜73のいずれの通過帯域に含まれるかを同定することができる。
[3.第3実施形態]
第3実施形態に係る受信装置300について、図6,図7,図8を参照して説明する。以降、第3実施形態を、単に本実施形態ともいう。第3実施形態は、第2実施形態に係る受信装置200において、スイッチ部80をスイッチ部81に変更した以外は略同様に構成されている。そこで、第1実施形態と同様のものについては説明を省略し、同符号を用いて説明する。
<構成>
図6に表されるように、受信装置300は、アンテナ11、LNA21、スイッチ部81、BPF群70b、S/H回路41、DDS51、ADC61、及び出力端子91を備える。
スイッチ部81は、LNA21から増幅された高周波信号が入力される。スイッチ部81は、BPF群70bの入力側に設けられている。スイッチ部81は、1極1投のスイッチを複数有し、入力した信号を分岐又は分配させるとともに、1以上の出力端子から出力するスイッチ回路である。スイッチ部81によって、BPF群70bを構成するBPFを通過してS/H回路41へ入力すべき信号の組み合わせを選択することができる。スイッチ部81は、信号選択部として機能する。
本実施形態では、図7に表されるように、スイッチ部81は、1極1投のスイッチSW2,3,4を3つ有している。そして、入力端子86に対して、SW2,3,4が並列に接続されている。入力端子86は、LNA21と接続されている。第1出力端子87,第2出力端子88,第3出力端子89は、それぞれBPF71,72,73に接続されている。
SW2,3,4のON(閉)/OFF(開)により、入力端子86と第1出力端子87とBPF71の接続、入力端子86と第2出力端子88とBPF72の接続、及び入力端子82と第3出力端子89とBPF73の接続を、それぞれ切り替えることができる。そして、SW2,3,4のONによって、接続されたBPF71,72,73に高周波信号が入力される。さらに、SW2,3,4のONによって接続されたBPF71,72,73を高周波信号が通過することで、対応する通過帯域f,f,fに含まれる信号がS/H回路41へ出力される。このとき、SW2,3,4のうち一つのみがONされた場合には、対応する通過帯域f,f,fに含まれる一つの信号が、S/H回路41へ出力される。また、SW2,3,4のうち二つがONされた場合には、対応する通過帯域f,f,fに含まれる二つの信号が、S/H回路41へ出力される。また、SW2,3,4の三つがONされた場合には、通過帯域f,f,fに含まれる信号が、S/H回路41へ出力される。
本実施形態では、S/H回路41は、アンダーサンプリングによって得られた標本化信号に、所定の強度以上の入力信号が含まれるかどうかの検出判定を行う。さらに、判定結果に応じてスイッチ部81に制御信号を送信して、スイッチ部81におけるSW2,3,4のON/OFFの作動状態を変化させる。
受信装置300は、スイッチ部81を用いることで、BPF71〜73を通過するマルチバンド高周波信号を受信すると共に、入力信号が含まれる周波数帯域を同定することができる。このマルチバンド高周波信号の受信方法は、後述する第1選択ステップと、第1受信ステップとをこの順に行うことによって行われる。さらに、後述する第2選択ステップと、第2受信ステップとをこの順に行うことを1サイクルとして、この1サイクルを1回行うか、又は繰り返すことによって行われる。
まず、第1選択ステップでは、スイッチ部81が、上述した信号の組合せとして、BPF群70bを構成する2以上のBPFを通過してS/H回路41へ入力する全ての信号を選択する。この場合、スイッチ部81のスイッチを全てONにすればよい。第1受信ステップでは、S/H回路41が、第1選択ステップで選択された組み合わせの信号に対するアンダーサンプリングを行う。
第1受信ステップによって、BPF群70bを構成する複数のBPFの通過帯域に含まれる高周波信号に対するアンダーサンプリングを行うことができる。これにより、受信装置100と同様にして、複数帯域に含まれる高周波信号を、一つの受信装置で且つ同時に検出することができる。
次に、第1選択ステップでいずれかの帯域の信号を受信した場合、第2選択ステップでは、上述した信号の組合せとして、第1選択ステップで選択されたBPFのうちの1以上のBPF以外の残りのBPFを通過してS/H回路41へ入力する信号を選択する。さらに、第2受信ステップでは、S/H回路41が、第2選択ステップで選択された組み合わせの信号に対するアンダーサンプリングを行う。この場合、第1選択ステップの状態から、スイッチ部81のスイッチを一つ以上をOFFにすればよい。なお、信号を受信したかどうかは、上述したS/H回路41による検出判定によって行うことができる。
第1受信ステップのアンダーサンプリングにより得られる標本化信号(第1標本化信号)と、第2受信ステップのアンダーサンプリングにより得られる標本化信号(第2標本化信号)とに基づいて、高周波信号に含まれる信号の周波数帯域を同定することができる。
具体的には、第1標本化信号に入力信号が検出されて、第2標本化信号に入力信号が検出されなかった場合には、第2選択ステップで選択されなかった、BPFを通過してS/H回路41へ入力される信号に、入力信号が含まれることが判る。言い換えれば、第2選択ステップで選択されなかったBPFの通過帯域に、入力信号が含まれることを同定することができる。このとき、第2選択ステップで選択されなかった信号のみについてアンダーサンプリングを行い、入力信号の有無を確認することが好ましい。
一方、第1標本化信号に入力信号が検出されて、第2標本化信号にも入力信号が検出された場合には、少なくとも第2選択ステップで選択された信号に、入力信号が含まれることが判る。言い換えれば、第2選択ステップで選択されたBPFの通過領域に、入力信号が含まれることを同定することができる。このとき、第2選択ステップで選択されなかった信号のみについてアンダーサンプリングを行い、入力信号の有無を確認してもよい。
さらに、上記第2選択ステップでの組み合わせを、次のサイクルの第2選択ステップでの組み合わせとして、次のサイクルの第2選択ステップと、第2受信ステップとをさらに繰り返す。この場合、第2選択ステップの状態から、スイッチ部81のスイッチをさらに一つ以上をOFFにすればよい。このように、マルチバンド高周波信号の1つの帯域の信号が受信されるまで、BPFを通過してS/H回路41へ入力する信号を選択していく。これによって、段階的に入力信号の同定を行うことができる。
なお、第2選択ステップの信号の選択において、高周波信号を通過させないようにするBPFの数は、1以上であれば特に限定されず、1つであってもよく、2以上であってもよく、BPF群70bに含まれるBPFの半数としてもよく、また、先の選択ステップで選択された組み合わせに含まれるBPFの半数としてもよい。このBPFの数を1つとしたときに、先の受信ステップで得られる標本化信号に入力信号が検出されて、後の受信ステップで得られる標本化信号に入力信号が検出されなかった場合には、後の選択ステップで選択されなかった、特定のBPFを通過してS/H回路41へ入力される信号に、入力信号が含まれることを判別することができる。一方、このBPFの数を2以上としたときには、サイクルの回数を減らして、入力信号が含まれる帯域を絞り込むことができる。
周波数帯域の同定をより具体的に説明すると、BPF群70bが有するBPFの数がm個(mは3以上の整数を表す。)の場合、まずm個の全てのBPFに高周波信号を通過させるとともに、通過信号のアンダーサンプリングを行い、標本化信号に入力信号が検出されたかどうかの検出判定を行う。入力信号が検出されるまで通過信号のアンダーサンプリングを行い、標本化信号に入力信号が検出されたら、一つのBPFを除いたm−1個のBPFに高周波信号を通過させるとともに、通過信号のアンダーサンプリングを行い、入力信号の検出判定を行う。このm−1個の場合の標本化信号に入力信号が検出されなかった場合には、先ほど除いた一つのBPFに高周波信号を通過させて、通過信号のアンダーサンプリングを行う。一方、m−1個の場合の標本化信号に入力信号が検出された場合には、m−2個のBPFに高周波信号を通過させるとともに、通過信号のアンダーサンプリングを行い、入力信号の検出判定を行う。以降、同様にして、通過させるBPFの数を一つずつ減らしていきながら、BPFに高周波信号を通過させるとともに、通過信号のアンダーサンプリングと、入力信号の検出判定とを行う。そして、標本化信号に入力信号が検出されなくなるか、BPF群70bを構成する最後の一つのBPFを通過してS/H回路41へ入力される信号に対してアンダーサンプリングを行うようになるまで繰り返す。これにより、高周波信号に含まれる入力信号が、BPF群70bを構成するBPFのいずれの通過帯域に含まれるかを同定することができる。
<動作>
図8を参照して、受信装置300の動作について説明する。
アンテナ11、LNA21、DDS51、ADC61の動作は第1実施形態と同様に行われるため説明を省略し、ここでは、スイッチ部81、BPF群70b、S/H回路41の動作について説明する。
まず、スイッチ部81は、SW2,SW3,SW4をONにして、入力端子86を第1出力端子87、第2出力端子88、第3出力端子89に接続する(ステップS21)。このとき、信号の組合せとして、BPF71,72,73を通過して、S/H回路41へ入力する全ての信号が選択されている。そして、通過帯域f,f,fに含まれる高周波信号が、S/H回路41へ出力される。続いて、S/H回路41は、BPF群70bから入力された通過信号に対するアンダーサンプリングを行い、標本化信号を出力する(ステップS22)。さらに、S/H回路41は、標本化信号に所定の強度以上の入力信号が含まれるどうかの検出判定を行う(ステップS23)。このとき、標本化信号に入力信号が検出されなかった場合には、ステップS22に戻り、アンダーサンプリングを繰り返し行う。一方、標本化信号に入力信号が検出された場合には、S/H回路41は、スイッチ部81に第1制御信号を送信する。
第1制御信号を受信したスイッチ部81は、SW2,SW3をON、SW4をOFFにして、入力端子86を第1出力端子87、第2出力端子88に接続する(ステップS24)。このとき、信号の組合せとして、ステップS21で選択された信号が通過したBPF71,72,73のうち、BPF73以外の残りのBPF71,72を通過してS/H回路41へ入力する信号の組み合わせが選択されている。そして、通過帯域f,fに含まれる高周波信号が、S/H回路41へ出力される。続いて、S/H回路41は、BPF群70bから入力された通過信号に対するアンダーサンプリングを行い、標本化信号を出力する(ステップS25)。さらに、S/H回路41は、標本化信号に所定の強度以上の入力信号が含まれるどうかの検出判定を行う(ステップS26)。このとき、標本化信号に入力信号が検出されなかった場合には、S/H回路41は、スイッチ部81に第2制御信号を送信する。一方、標本化信号に入力信号が検出された場合には、S/H回路41は、スイッチ部81に第3制御信号を送信する。
第2制御信号を受信したスイッチ部81は、SW4をON、SW2,SW3をOFFにして、入力端子89を第2出力端子88に接続する(ステップS27)。このとき、信号の組合せとして、ステップS24で選択されなかったBPF73を通過してS/H回路41へ入力する信号のみが選択されている。そして、通過帯域fに含まれる高周波信号が、S/H回路41へ出力される。続いて、S/H回路41は、BPF群70bから入力された通過信号に対するアンダーサンプリングを行い、標本化信号を出力する(ステップS28)。このとき、ステップS24で除かれた信号(SW4)のみについてアンダーサンプリングが行われている。ステップS28において得られる標本化信号に入力信号が含まれている場合には、この入力信号が通過帯域fに含まれるものであることを同定することができる。
第3制御信号を受信したスイッチ部81は、SW2をON、SW3,SW4をOFFにして、入力端子86を第1出力端子87に接続する(ステップS29)。このとき、信号の組合せとして、ステップS24で選択された信号が通過したBPF71,72のうち、BPF72以外の残りのBPF71を通過してS/H回路41へ入力する信号が選択されている。そして、通過帯域fに含まれる高周波信号が、S/H回路41へ出力される。続いて、S/H回路41は、BPF群70bから入力された通過信号に対するアンダーサンプリングを行い、標本化信号を出力する(ステップS30)。ステップS30において得られる標本化信号に入力信号が含まれている場合には、この入力信号が通過帯域fに含まれるものであることを同定することができる。標本化信号を出力した後、S/H回路41は、スイッチ部81に第4制御信号を送信する。
第4制御信号を受信したスイッチ部81は、SW3をON、SW2,SW4をOFFにして、入力端子86を第2出力端子88に接続する(ステップS31)。このとき、
信号の組合せとして、ステップS24で選択された信号が通過したBPF71,72のうち、BPF71以外の残りのBPF72を通過してS/H回路41へ入力する信号が選択されている。そして、通過帯域fに含まれる高周波信号が、S/H回路41へ出力される。続いて、S/H回路41は、BPF群70bから入力された通過信号に対するアンダーサンプリングを行い、標本化信号を出力する(ステップS32)。ステップS32において得られる標本化信号に入力信号が含まれている場合には、この入力信号が通過帯域fに含まれるものであることを同定することができる。
上記説明では、初めにSW2,SW3,SW4をONにしてアンダーサンプリングを行った後に、SW2,SW3をON、SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行う場合を例に挙げて説明した。スイッチ部81により高周波信号が通過するBPF71,72,73の組み合わせは限定されず、適宜変更してもよい。例えば、初めにSW2,SW3,SW4をONにしてアンダーサンプリングを行った後に、SW2,SW4をON、SW3をOFFにしてアンダーサンプリングを行ってもよく、又はSW3,SW4をON、SW2をOFFにしてアンダーサンプリングを行ってもよい。
また、上記説明では、SW2,SW3をON、SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行い、入力信号が検出された後に、SW2をON、SW3,SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行い、さらにその後にSW3をON、SW2,SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行う場合を例に挙げて説明した。スイッチ部81により受信信号が通過するBPF71,72,73の組み合わせは限定されず、適宜変更してもよい。例えば、SW2,SW3をON、SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行い、入力信号が検出された後に、SW3をON、SW2,SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行い、さらにその後にSW2をON、SW3,SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行ってもよい。又は、SW2,SW3をON、SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行い、入力信号が検出された後に、SW2をON、SW3,SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行うか、又はSW3をON、SW2,SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行い、入力信号の検出判定を行い、標本化信号に入力信号が検出されなかった場合に、他方のSW3又はSW2のアンダーサンプリングを行うようにしてもよい。
また、上記説明では、ステップS29,S30においてSW2をON、SW3,SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行った後に、ステップS31,S32においてSW3をON、SW2,SW4をOFFにしてアンダーサンプリングを行う場合を例に挙げて説明した。高周波信号に単一の入力信号のみが含まれている場合であって、ステップS30において入力信号が検出された際には、ステップS31,S32を省略してもよい。
<作用及び効果>
本実施形態に係る受信装置300は、上述のように構成されるため、上述した第1実施形態で得られる効果に加えて、以下のような作用及び効果を得ることができる。
上記の受信装置300では、スイッチ部81によって、BPF71〜73を通過してS/H回路41へ入力する信号の組合せを選択することができる。これにより、高周波信号に含まれる入力信号を、S/H回路41によって選択されたBPF71〜73の組合せを通過する標本化信号として得ることができる。このとき、標本化信号に入力信号が含まれていた場合には、スイッチ部80によって接続されたBPF71〜73の組合せとの関係から、高周波信号に含まれる入力信号の周波数が、選択されたBPF71〜73の通過帯域に含まれることを同定することができる。さらに、スイッチ部81によってS/H回路41へ入力する信号の組合せを変更することで、高周波信号に含まれる入力信号が、BPF71〜73のいずれの通過帯域に含まれるかを同定することができる。
[4.第4実施形態]
第4実施形態に係る受信装置400について、図9,図10を参照して説明する。以降、第4施形態を、単に本実施形態ともいう。第4実施形態は、第1実施形態に係る受信装置100において、BPF71〜73を備えず、AGC31及びRSSI32を備えている以外は同様に構成されている。そこで、上述した実施形態と同様のものについては説明を省略し、同符号を用いて説明する。
<構成>
図9に表されるように、受信装置400は、アンテナ11、LNA21、AGC(Auto Gain Control)31、RSSI(Received Signal Strength Indicator)32、S/H回路41、DDS51、ADC61、及び出力端子91を備える。
AGC31は、LNA21から増幅された高周波信号が入力される。AGC31は、入力された信号のレベルに基づいて、レベルがほぼ一定となるように自動利得制御を行う自動利得制御器である。AGC31は、自動利得制御を行った信号をS/H回路41及びRSSI32に出力する。AGC31は、マルチバンド高周波信号に含まれる入力信号を増幅することができる、広帯域の自動利得制御器である。
RSSI32は、AGC31から信号が入力される。RSSI32は、入力された信号の受信強度表示する、強度表示器である。RSSI32は、受信強度表示信号をAGC31にフィードバックする。RSSI32は、マルチバンド高周波信号に含まれる入力信号の受信強度を表示することができる、広帯域の強度表示器である。
S/H回路41には、AGC31から自動利得制御された高周波信号が入力されるとともに、DDS51からクロック信号が入力される。S/H回路41は、DDS51から入力されたクロック信号に同期したサンプリング周波数にて、AGC31から入力された高周波信号に対するサンプリングを行なう。
DDS51は、実施例1と同様に、クロック周波数fCLKを有するクロック信号を出力する。本実施形態では、DDS51は、相互に異なる周波数を有する複数のクロック信号を生成しうる、周波数可変クロック信号源として構成される。このとき、DDS51は、周波数の異なるクロック信号を位相連続で生成することができる。また、DDS51は、応答性の高い超高速周波数可変ディジタルクロック信号源である。このようなDDS51をクロック信号源として用いることで、DDS51がクロック信号のクロック周波数fCLKを変更した際に、サンプリングのタイミングのずれを抑えて、S/H回路41によって信号を連続受信することが可能となる。なお、DDS51が生成する、相互に異なる周波数を有する複数のクロック信号は、互いに整数倍の関係に無いことが好ましい。さらに、複数のクロック信号は互いに素の関係にあることがより好ましい。このようにして、異なるクロック信号によってアンダーサンプリングを行うことで、エリアシングによって得られる標本化信号に含まれる信号の周波数が変化することになる。
<動作>
図2,図10を参照して、受信装置400の動作とアンダーサンプリングについて説明する。
なお、本実施形態では、受信装置400と異なる送信装置により、それぞれ周波数fRF1=920MHz、fRF2=2.4GHz、及びfRF3=5.8GHzの入力信号が含まれる高周波信号が送信される。
受信装置400のアンテナ11及びLNA21は、受信装置100の動作と同様にして、高周波信号の受信と増幅とそれぞれを行う。LNA21は、増幅された高周波信号をAGC31へ出力する。AGC31及びRSSI32は、入力された高周波信号の自動利得制御を行う。自動利得制御によるレベルの調整が行われた信号は、S/H回路41へ出力される。
DDS51は、第1クロック周波数fCLK1を有する第1クロック信号を生成し、生成した第1クロック信号をS/H回路41へ出力する。本実施形態では、第1クロック周波数fCLK1は1GHzである。
S/H回路41は、DDS51から入力された1GHzの第1クロック信号に同期して、1GHzのサンプリング周波数fs1にて、BPF群70aから入力された高周波信号に対するアンダーサンプリングを行なう。S/H回路41は、サンプリング後の標本化信号をADC61へ出力する。
この場合、実施例1と同様にして、図2に表すように、周波数fRF1の信号は、周波数fIF1=80MHzの信号に変換される。また、周波数fRF2の信号は、周波数fIF2=100MHzの信号に変換される。また、周波数fRF3の信号は、周波数fIF3=200MHzの信号に変換される。すなわち、S/H回路41によるアンダーサンプリングによって、周波数fIF1,fIF2,fIF3の信号を含む第1標本化信号が得られる。
第1標本化信号が得られた後に、DDS51は、第1クロック周波数fCLK1とは周波数の異なる第2クロック周波数fCLK2である第2クロック信号を生成し、生成した第2クロック信号をS/H回路41へ出力する。本実施形態では、第2クロック周波数fCLK2が、700MHである。
S/H回路41は、DDS51から入力された700MHzの第2クロック信号に同期して、700MHzのサンプリング周波数fs2にて、BPF群70aから入力された高周波信号に対するアンダーサンプリングを行なう。S/H回路41は、サンプリング後の標本化信号をADC61へ出力する。このとき、サンプリング周波数fs2/2(=350MHz)よりも高い周波数を有するn次の周波数帯域の信号は、エリアシングによって、350MHz以下のベースバンドの領域に折り返される。
図10は、350MHzのサンプリング周波数fs2にてアンダーサンプリングを行った際の周波数スペクトラム図である。図10では、横軸に周波数を、縦軸に信号の振幅(信号強度)を示している。この場合、図10に表すように、周波数fRF1の信号は、周波数fIF1’=220MHzの信号に変換される。また、周波数fRF2の信号は、周波数fIF2’=300MHzの信号に変換される。また、周波数fRF3の信号は、周波数fIF3’=200MHzの信号に変換される。すなわち、S/H回路41によるアンダーサンプリングによって、周波数fIF1’,fIF2’,fIF3’の信号を含む第2標本化信号が得られる。
アンダーサンプリング後は、受信装置100の動作と同様にして、ADC61がS/H回路41から入力された標本化信号をデジタル信号に変換して、受信装置400がデジタル信号に変換された標本化信号を出力端子91から出力する。
上記の受信装置400では、周波数fIF1,fIF2,fIF3の信号を含む第1標本化信号と、周波数fIF1’,fIF2’,fIF3’の信号を含む第2標本化信号とが出力される。図2,図10に表すように、クロック周波数fCLKを切り替えてアンダーサンプリングを行うことによって、標本化信号に含まれる入力信号の周波数が変化する。例えば、図2では、fIF1<fIF2<fIF3の関係であったのに対して、図10では、fIF3’<fIF1’<fIF2’の関係となっている。このようなクロック周波数fCLKの変更に伴う標本化信号の変化に基づいて、高周波信号に含まれる入力信号の周波数fRF1,fRF2,fRF3を同定することができる。
上記説明では、1GHzの第1クロック周波数fCLK1と、700MHの第2クロック周波数fCLK2との二つのクロック周波数fCLKによって標本化信号を得た。DDS51が生成する相互に異なる周波数を有する複数のクロック信号はこれらに限定されず、適宜変更してよい。また、入力信号の周波数fRF1,fRF2,fRF3を同定するにあたっては、さらに多数のクロック周波数fCLKによって標本化信号を得てもよい。
<作用及び効果>
上記の受信装置400では、DDS51によりクロック周波数fCLKを切り替えて、S/H回路41によるアンダーサンプリングを行うことによって、標本化信号に含まれる入力信号の周波数が変化する。そして、クロック周波数fCLKの変更に伴う標本化信号の変化に基づいて、高周波信号に含まれる入力信号の周波数fRF1,fRF2,fRF3を同定することができる。さらには、DDS51によってクロック周波数fCLKを高速で切り替えることによって、アンダーサンプリング後の標本化信号に含まれる周波数成分が高速で変化する。これにより、高周波信号に含まれる入力信号の周波数fRF1,fRF2,fRF3をリアルタイムで同定することができる。またさらに、入力信号の周波数fRF1,fRF2,fRF3を同定することで、標本化信号から入力信号を復号できるため、受信装置400は、複数の帯域の信号を測定する、マルチバンド測定機として用いることができる。
また、上記の受信装置400では、AGC31及びRSSI32によって、S/H回路41に入力される高周波信号のレベルを自動的に調整することができる。
[5.その他]
(1)上記実施形態の受信装置100,200,300では、S/H回路41には、DDS51からクロック信号が入力されて、DDS51から入力されたクロック信号に同期したサンプリング周波数にてサンプリングを行なう場合について説明した。受信装置100,200,300で用いられるクロック信号源は、DDS51に限られず、PLL等の公知のクロック信号源を用いることができる。
(2)上記実施形態の受信装置100では、BPF群70aが、BPF71〜73の3つを有する場合について説明した。BPF群70a,70bが有するBPFの数は、2以上であればよく、検出を行いたい帯域の数に応じて適宜変更することができる。但し、BPF群70aが有するBPFの数が増加すると、S/H回路41に入力されるノイズが増加する傾向にある。
(3)上記実施形態の受信装置200,300では、BPF群70bが、BPF71〜73の3つを有する場合について説明した。BPF群70bが有するBPFの数は、2以上であればよく、検出を行いたい帯域の数に応じて適宜変更することができる。また、受信装置300では、スイッチ部81によって、BPFを通過してS/H回路41へ入力する信号の組合せをBPFの数に応じて選択すればよい。
(4)上記実施形態の受信装置200,300では、スイッチ部80,81が、LNA21とBPF群70bとの間に設けられる場合について説明した。スイッチ部80,81は、BPF群70bとS/H回路41との間に設けられてもよい。この場合、LNA21から出力された信号は、BPF71,72,73に分配される。さらに、BPF71,72,73によってろ波された信号のうちいずれか一つの信号が、スイッチ部80によって選択されて、S/H回路41に入力される。また、BPF71,72,73によってろ波された信号の組み合わせが、スイッチ部81によって選択されて、S/H回路41に入力される。
(5)上記実施形態の受信装置100では、LNA21とBPF群70aとS/H回路41とがこの順で接続される場合について説明した。また、上記実施形態の受信装置200,300では、LNA21とスイッチ部80,81とBPF群70bとS/H回路41とがこの順で接続される場合について説明した。受信装置100,200,300は、受信装置400と同様にして、さらにAGC31及びRSSI32を備えていてもよい。この場合、例えば、受信装置100は、LNA21とBPF群70aとの間、又は、BPF群70aとS/H回路41との間にAGC31及びRSSI32を設けることができる。また、例えば、受信装置200,300は、LNA21とスイッチ部80,81との間、又は、BPF群70bとS/H回路41との間にAGC31及びRSSI32を設けることができる。
(6)上記実施形態の受信装置400では、DDS51によってクロック信号のクロック周波数fCLKを切り替えることで、複数の標本化信号のfIFに基づいて、高周波信号に含まれる入力信号の周波数fRFを同定することについて説明した。このような処理は、受信装置100,200,300においても行うことができる。
100,200,300,400 マルチバンド受信装置
11 アンテナ
21 LNA
31 AGC
32 RSII
41 S/H回路
51 DDS
61 ADC
70a,70b BPF群
71,72,73 BPF
80,81 スイッチ部

Claims (7)

  1. 受信された高周波信号に直接アンダーサンプリングを行なうことにより、前記高周波信号に対する受信処理を行なう受信装置であって、
    所定のクロック信号を生成するクロック信号源と、
    前記高周波信号としてアンダーサンプリング次数の異なる複数の帯域を有するマルチバンド高周波信号が入力されるとともに、前記クロック信号源からの前記クロック信号が入力されて、前記マルチバンド高周波信号に対するアンダーサンプリングを行なうサンプルホールド回路とを備える
    ことを特徴とする、マルチバンド受信装置。
  2. 前記マルチバンド高周波信号における複数の帯域のうち少なくとも2以上の帯域の信号のそれぞれの信号をろ波する異なった通過帯域を有する2以上のバンドパスフィルタが相互に並列接続されたバンドパスフィルタ群が前記サンプルホールド回路の入力側に設けられる
    請求項1に記載のマルチバンド受信装置。
  3. 前記バンドパスフィルタ群の入力側または出力側に、前記バンドパスフィルタ群を構成する上記2以上のバンドパスフィルタを通過して前記サンプルホールド回路へ入力すべき信号の組み合わせを選択しうる信号選択部が設けられる
    請求項2に記載のマルチバンド受信装置。
  4. 前記クロック信号源が、相互に異なる周波数を有する複数のクロック信号を生成しうる周波数可変クロック信号源として構成される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のマルチバンド受信装置。
  5. 前記クロック信号源が、前記周波数の異なるクロック信号を位相連続で生成する
    請求項5に記載のマルチバンド受信装置。
  6. 請求項3に記載のマルチバンド受信装置を用いた前記マルチバンド高周波信号の受信方法であって、
    前記信号選択部が、前記信号の組合せとして、前記バンドパスフィルタ群を構成する2以上のバンドパスフィルタを通過して前記サンプルホールド回路へ入力する全ての信号を選択する第1選択ステップと、
    前記サンプルホールド回路が、前記第1選択ステップで選択された組み合わせの信号に対するアンダーサンプリングを行う第1受信ステップと、
    を備えることを特徴とする、マルチバンド高周波信号の受信方法。
  7. 前記第1選択ステップでいずれかの帯域の信号を受信した場合、前記信号選択部が、前記信号の組合せとして、前記第1選択ステップで選択されたバンドパスフィルタのうちの1以上のバンドパスフィルタ以外の残りのバンドパスフィルタを通過して前記サンプルホールド回路へ入力する信号を選択する第2選択ステップを備え、
    前記マルチバンド高周波信号の1つの帯域の信号が受信されるまで、前記バンドパスフィルタを通過して前記サンプルホールド回路へ入力する信号を選択していく
    請求項6に記載のマルチバンド高周波信号の受信方法。
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