JP2018173225A - 収容庫 - Google Patents

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将二郎 隠塚
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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

【課題】商品の収納量の低下を抑制しつつ、周囲温度に関係なく収納室の内部雰囲気を目標温度範囲に保持することができる収容庫を提供する。【解決手段】可搬であり、内部に収納室13が画成された断熱構造の本体キャビネット10と、本体キャビネット10の前面開口11を開閉する前面扉20とを備えた収容庫であって、融点が予め決められた目標温度範囲Tの下限温度t1以下となる蓄冷剤を内蔵した状態で天壁部15及び背壁部16に設けられ、蓄冷剤の融解時潜熱を利用して収納室13の内部空気を冷却する天壁蓄冷材及び背壁蓄冷材と、凝固点が目標温度範囲Tの上限温度t2以上となる蓄熱剤を内蔵した状態で底壁部18に設けられ、蓄熱剤の凍結時潜熱を利用して収納室13の内部空気を加温する底壁蓄熱材とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、収容庫に関するものであり、より詳細には、例えば医薬品等の輸送等に用いられる収容庫に関するものである。
従来、例えば医薬品等の輸送等に用いられる収容庫として、収納器と、内容器と、第1蓄熱材と、第2蓄熱材とを備えたものが知られている。
収納器は、断熱性を有する収納器本体と、この収納器本体に形成された開口部を開閉する断熱性の蓋部とを備えて構成された筐体である。内容器は、熱伝導性に優れた材料から形成された容器であり、容器本体と、この容器本体に形成された開口部を開閉する蓋体とを備えて構成されている。この内容器は、収納器の内部に収納されるものである。
第1蓄熱材は、内部に第1蓄熱剤を封入して構成されており、収納器と内容器との間において該内容器に熱伝達可能に設置されている。第1蓄熱剤は、内容器の内部雰囲気における予め設定された目標温度範囲の下限温度近傍を融点とするものである。第2蓄熱材は、内部に第2蓄熱剤を封入して構成されており、収納器と内容器との間において第1蓄熱材と互いに重なる態様で設置されている。また第2蓄熱剤の融点は、第1蓄熱剤の融点よりも低いものである。
このような構成を有する収容庫においては、第2蓄熱剤の冷熱を第1蓄熱剤に吸収させて第1蓄熱剤を冷却し、第1蓄熱剤の凝固熱を内容器に熱伝達させて該内容器の内部雰囲気を冷却するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5759805号公報
ところで、上述した収容庫では、第2蓄熱剤の冷熱を第1蓄熱剤に吸収させて第1蓄熱剤を冷却し、第1蓄熱剤の凝固熱を内容器に熱伝達させて該内容器の内部雰囲気を冷却しているので、収容庫の周囲温度が上記目標温度範囲の下限温度を大きく下回る場合には、内容器の内部雰囲気が目標温度範囲を逸脱してしまう虞れがあった。また上述した収容庫では、第1蓄熱材と第2蓄熱材とを互いに重ね合わせた態様で内容器と収納器との間に設置していたので、内容器の内容量の低下を招来し、商品の収納量が十分に確保できない虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、商品の収納量の低下を抑制しつつ、周囲温度に関係なく収納室の内部雰囲気を目標温度範囲に保持することができる収容庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る収容庫は、可搬であり、内部に収納室が画成された断熱構造の筐体である収容庫本体と、前記収容庫本体に形成された開口を開閉する態様で該収容庫本体に設けられた断熱構造の扉体とを備えた収容庫であって、融点が予め決められた目標温度範囲の下限温度以下となる蓄冷剤を内蔵した状態で前記収容庫本体に設けられ、かつ該蓄冷剤の融解時潜熱を利用して前記収納室の内部雰囲気を冷却する蓄冷材と、凝固点が前記目標温度範囲の上限温度以上となる蓄熱剤を内蔵した状態で前記収容庫本体における前記蓄冷材よりも下方となる個所に設けられ、かつ該蓄熱剤の凍結時潜熱を利用して前記収納室の内部雰囲気を加温する蓄熱材とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記収容庫において、前記蓄熱材は、前記収納室を形成する底壁部に設けられたことを特徴とする。
また本発明は、上記収容庫において、前記蓄冷材は、前記収納室を形成する天壁部及び背壁部の少なくとも一方に設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、融点が予め決められた目標温度範囲の下限温度以下となる蓄冷剤を内蔵した状態で収容庫本体に設けられた蓄冷材が、該蓄冷剤の融解時潜熱を利用して収納室の内部雰囲気を冷却し、凝固点が目標温度範囲の上限温度以上となる蓄熱剤を内蔵した状態で収容庫本体における蓄冷材よりも下方となる個所に設けられた蓄熱材が、該蓄熱剤の凍結時潜熱を利用して収納室の内部雰囲気を加温するので、周囲温度が目標温度範囲の範囲内にあるだけでなく逸脱する場合にも、収納室を目標温度範囲に保持することができる。しかも、蓄熱材は蓄冷材よりも下方となる個所に設けられているので、蓄熱材と蓄冷材とを重ね合わせて設置することがなく、収納室の内容量が低下してしまうことを抑制することができる。従って、商品の収納量の低下を抑制しつつ、周囲温度に関係なく収納室の内部雰囲気を目標温度範囲に保持することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である収容庫を模式的に示す側面図である。 図2は、図1に示した収容庫の内部構造を正面から見た場合を示す正面図である。 図3は、図1及び図2に示した収容庫に設けられた冷却ユニットを模式的に示す模式図である。 図4は、図1におけるA−A線断面図であり、収納室を形成する天壁部の拡大縦断面図である。 図5は、図1におけるB−B線断面図であり、収納室を形成する背壁部の拡大横断面図である。 図6は、図1におけるC−C線断面図であり、収納室を形成する底壁部の拡大縦断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る収容庫の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である収容庫を模式的に示す側面図であり、図2は、図1に示した収容庫の内部構造を正面から見た場合を示す正面図である。
ここで例示する収容庫は、内部に収容された商品を予め決められた目標温度範囲(T:t1≦T≦t2)に保持するためのもので、本体キャビネット(収容庫本体)10と、前面扉(扉体)20とを備えて構成してある。
本体キャビネット10は、前面に開口(以下、前面開口ともいう)11が形成された直方状の形態を成しており、下面にはキャスタ12が設置してある。これにより、本体キャビネット10は、移動可能(可搬可能)なものである。
前面扉20は、本体キャビネット10の前面開口11を覆うのに十分な大きさを有している。この前面扉20は、左側縁部がヒンジ機構21を介して本体キャビネット10に取り付けてあり、揺動することで前面開口11を開閉するものである。また前面扉20は、内部に断熱材が配設されることで断熱構造を有している。
上記本体キャビネット10は、収納室13と機械室14とを有し、かつ冷却ユニット30を備えている。収納室13は、前面開口11を臨む態様で設けられた断熱構造の室であり、天壁部15、背壁部16、左右一対の側壁部(左側壁部及び右側壁部)17及び底壁部18が組み合わされて構成されている。これら天壁部15等の構成については後述する。機械室14は、収納室13の下方側に設けられた室である。
冷却ユニット30は、図3に示すように、圧縮機31、凝縮器32、膨張機構33及び蒸発パイプ34が冷媒管路35を通じて順次接続されて構成してあり、内部に冷媒が封入してある。
圧縮機31は、機械室14に設置してある。この圧縮機31は、本体キャビネット10に設けられたコンセント19が図示せぬ電源に電気的に接続された場合に駆動するもので、駆動することで蒸発パイプ34を通過する冷媒を吸引して圧縮し、高温高圧の冷媒として吐出するものである。
凝縮器32は、圧縮機31と同様に機械室14に設置してある。この凝縮器32は、圧縮機31から吐出された高温高圧の冷媒を周囲空気に放熱させることで凝縮させ、低温高圧の冷媒にさせるものである。
膨張機構33は、例えば電子膨張弁やキャピラリーチューブ等により構成されるもので、圧縮機31及び凝縮器32と同様に機械室14に設置してある。この膨張機構33は、凝縮器32で凝縮した冷媒を減圧させて断熱膨張させることで低温低圧の冷媒にさせるものである。
蒸発パイプ34は、2つあり、詳細は後述するが、一方は天壁部15に設けてあり、他方は背壁部16に設けてある。これら蒸発パイプ34は、熱伝導性に優れた材料からなる管を蛇行状に湾曲させて構成してあり、入口に接続された冷媒管路35が分配器36を介して膨張機構33に接続してあり、出口に接続された冷媒管路35が圧縮機31に接続してある。このような蒸発パイプ34は、膨張機構33からの低温低圧の冷媒が通過することにより、該冷媒が蒸発して周囲を冷却するものである。
図4は、図1におけるA−A線断面図であり、収納室13を形成する天壁部15の拡大縦断面図である。この図4に示すように、天壁部15は、内部から外部に向かって内側天板151、天壁蓄冷材152、断熱天板153及び外側天板154が順に重なるように配設されて構成してある。
内側天板151は、天壁部15の内壁面を構成するものであり、下面が収納室13を臨む態様で設置してある。この内側天板151は、例えばステンレスやアルミニウム等の熱伝導性に優れた金属により構成された平板状部材である。
天壁蓄冷材152は、例えばポリエチレン等の樹脂製のケース152a内に、例えば水やゲル化剤等の融点が上記目標温度範囲Tの下限温度t1(例えば2℃)以下となる蓄冷剤152bを封入して構成してある。この天壁蓄冷材152は、ケース152aの下面が内側天板151に接している。かかる天壁蓄冷材152のケース152aの上部には、複数の凹所152cが形成されており、かかる凹所152cに蒸発パイプ34が設置してある。そして、蒸発パイプ34を含むケース152aの上部を被覆する態様で発泡ウレタン等の断熱材152dが敷設してある。
断熱天板153は、例えば真空断熱材を含んで構成された平板状部材である。この断熱天板153は、天壁蓄冷材152の断熱材152dを覆うように設置してある。外側天板154は、金属により構成された平板状部材である。この外側天板154は断熱天板153を覆うように設置してある。
図5は、図1におけるB−B線断面図であり、収納室13を形成する背壁部16の拡大横断面図である。この図5に示すように、背壁部16は、内部から外部に向かって内側背板161、背壁蓄冷材162、断熱背板163及び外側背板164が順に重なるように配設されて構成してある。
内側背板161は、背壁部16の内壁面を構成するものであり、前面が収納室13を臨む態様で設置してある。この内側背板161は、例えばステンレスやアルミニウム等の熱伝導性に優れた金属により構成された平板状部材である。
背壁蓄冷材162は、例えばポリエチレン等の樹脂製のケース162a内に、例えば水やゲル化剤等の融点が上記目標温度範囲Tの下限温度t1以下となる蓄冷剤162bを封入して構成してある。この背壁蓄冷材162は、ケース162aの前面が内側背板161に接している。かかる背壁蓄冷材162のケース162aの背部には、複数の凹所162cが形成されており、かかる凹所162cに蒸発パイプ34が設置してある。そして、蒸発パイプ34を含むケース162aの背部を被覆する態様で発泡ウレタン等の断熱材162dが敷設してある。
断熱背板163は、例えば真空断熱材を含んで構成された平板状部材である。この断熱背板163は、背壁蓄冷材162の断熱材162dを覆うように設置してある。外側背板164は、金属により構成された平板状部材である。この外側背板164は断熱背板163を覆うように設置してある。
左右一対の側壁部17は、図には明示しないが、内部から外部に向かって内側側板、断熱側板及び外側側板が順に重なるように配設されて構成してある。
内側側板は、側壁部17の内壁面を構成するものであり、内面(左側壁部では右面、右側壁部では左面)が収納室13を臨む態様で設置してある。この内側側板は、例えばステンレスやアルミニウム等の熱伝導性に優れた金属により構成された平板状部材である。断熱側板は、例えば発泡ウレタンや真空断熱材等で構成された平板状部材である。この断熱側板は、内側側板を覆うように設置してある。外側側板は、金属により構成された平板状部材である。この外側側板は断熱側板を覆うように設置してある。
図6は、図1におけるC−C線断面図であり、収納室13を形成する底壁部18の拡大縦断面図である。この図6に示すように、底壁部18は、内部から外部に向かって内側底板181、底壁蓄熱材182、断熱底板183及び外側底板184が順に重なるように配設されて構成してある。
内側底板181は、底壁部18の内壁面を構成するものであり、上面が収納室13を臨む態様で設置してある。この内側底板181は、例えばステンレスやアルミニウム等の熱伝導性に優れた金属により構成された平板状部材である。
底壁蓄熱材182は、例えばポリエチレン等の樹脂製のケース182a内に、凝固点が上記目標温度範囲Tの上限温度t2(例えば8℃)以上となるパラフィン系の蓄熱剤182bを封入して構成してある。この底壁蓄熱材182は、ケース182aの上面が内側底板181に接している。かかる底壁蓄熱材182のケース182aの下部には、複数の凹所182cが形成されており、かかる凹所182cにヒータ40が設置してある。そして、ヒータ40を含むケース182aの下部を被覆する態様で発泡ウレタン等の断熱材182dが敷設してある。ヒータ40は、上記コンセント19が電源に電気的に接続された場合に通電状態となって蓄熱剤182bを加熱する加熱手段である。
断熱底板183は、例えば真空断熱材を含んで構成された平板状部材である。この断熱底板183は、底壁蓄熱材182の断熱材182dを覆うように設置してある。外側底板184は、金属により構成された平板状部材である。この外側底板184は断熱底板183を覆うように設置してある。
以上のような構成を有する収容庫においては、コンセント19が電源に電気的に接続されることで圧縮機31が駆動するとともにヒータ40が通電状態となる。圧縮機31が駆動することにより、冷媒が圧縮機31、凝縮器32、膨張機構33、蒸発パイプ34の順に冷却ユニット30を循環し、蓄冷剤152b,162bを冷却して天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162にて蓄冷が行われる。一方、ヒータ40が通電状態となることにより、蓄熱剤182bが加熱されて底壁蓄熱材182にて蓄熱が行われる。
そして、天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162が所望の温度に冷却されて蓄冷が完了するとともに、底壁蓄熱材182が所定の温度に加熱されて蓄熱が完了した後、コンセント19を電源から離脱させ、収納室13に商品を収納して前面扉20で前面開口11を閉成させる。このように収納室13に商品が収納されるとともに前面開口11が前面扉20で閉成された収容庫は、例えばトラック等の車両に搭載されて運搬される。
このようにして運搬される収容庫では、周囲温度が目標温度範囲Tの上限温度t2を上回る場合には、天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162の蓄冷剤152b,162bの融解時潜熱を利用して収納室13の内部空気(内部雰囲気)を冷却し、収納室13を目標温度範囲Tに保持することができる。
ここで天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162は、収納室13を形成する天壁部15及び背壁部16に設けてあるので、蓄冷剤152b,162bにより冷却された内部空気は、下方に向けて流れ、商品を冷却することで加熱された内部空気が上方に向けて流れることにより、収納室13の内部で内部空気が自然循環(自然対流)し、収納室13に収納された商品を良好に冷却することができる。
一方、周囲温度が目標温度範囲Tの下限温度t1を下回る場合には、底壁蓄熱材182の蓄熱剤182bの凍結時潜熱を利用して収納室13の内部空気を加温し、収納室13を目標温度範囲Tに保持することができる。
ここで底壁蓄熱材182は、収納室13を形成する底壁部18に設けてあるので、蓄熱剤182bにより加温された内部空気は、上方に向けて流れ、商品を加温することで冷却された内部空気が下方に向けて流れることにより、収納室13の内部で内部空気が自然循環(自然対流)し、収納室13に収納された商品を良好に加温することができる。
更に、周囲温度が目標温度範囲Tにある場合には、天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162の蓄冷剤152b,162bの融解時潜熱を利用して収納室13の内部空気を冷却するとともに、底壁蓄熱材182の蓄熱剤182bの凍結時潜熱を利用して収納室13の内部空気を加温することで、収納室13を目標温度範囲Tに保持することができる。
ここで底壁蓄熱材182は、収納室13を形成する底壁部18に設けてあり、天壁部15及び背壁部16に設けられた天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162よりも下方となる個所に設けてあるので、蓄熱剤182bにより加温された内部空気が上方に向けて流れ、蓄冷剤152b,162bにより冷却された内部空気が下方に向けて流れることにより、収納室13の内部で内部空気が自然循環(自然対流)し、収納室13に収納された商品を目標温度範囲Tに保持することができる。
以上説明したように、本実施の形態である収容庫によれば、融点が目標温度範囲Tの下限温度t1以下となる蓄冷剤152b,162bを内蔵して天壁部15及び背壁部16に設けられた天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162が、該蓄冷剤152b,162bの融解時潜熱を利用して収納室13の内部空気を冷却し、凝固点が目標温度範囲Tの上限温度t2以上となる蓄熱剤182bを内蔵して底壁部18に設けられた底壁蓄熱材182が、該蓄熱剤182bの凍結時潜熱を利用して収納室13の内部空気を加温するので、周囲温度が目標温度範囲Tの範囲内にあるだけでなく逸脱する場合にも、収納室13を目標温度範囲Tに保持することができる。しかも、底壁蓄熱材182を底壁部18に設け、天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162を天壁部15及び背壁部16にそれぞれ設けているので、底壁蓄熱材182と、天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162とを重ね合わせて設置することがなく、収納室13の内容量が低下してしまうことを抑制することができる。従って、商品の収納量の低下を抑制しつつ、周囲温度に関係なく収納室13の内部雰囲気を目標温度範囲に保持することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、天壁蓄冷材152及び背壁蓄冷材162がそれぞれ天壁部15及び背壁部16に設けてあり、底壁蓄熱材182が底壁部18に設けてあるが、本発明においては、蓄熱材は、蓄冷材よりも下方となる個所に設けられていれば特に限定されない。
上述した実施の形態では、コンセント19を電源に電気的に接続した場合に、圧縮機31を駆動させるとともにヒータ40を通電状態にさせていたが、本発明においては、収容庫の運搬環境に応じて、コンセント19が電源に電気的に接続した場合に、圧縮機31の駆動とヒータ40の通電状態とを択一的に選択して行ってもよい。つまり、収容庫の運搬環境が目標温度範囲の上限温度を超えることが明らかであれば、コンセント19が電源に電気的に接続した場合に圧縮機31の駆動のみを行うようにすればよく、収容庫の運搬環境が目標温度範囲の下限温度を下回ることが明らかであれば、コンセント19が電源に電気的に接続した場合にヒータ40の通電状態のみを行うようにしてもよい。
上述した実施の形態では、蓄冷材152,162が天壁部15及び背壁部16に設けてあったが、本発明においては、蓄冷材は、天壁部及び背壁部の少なくとも一方に設けられていればよい。
上述した実施の形態では、蓄熱材182が底壁部18に設けてあったが、本発明においては、蓄熱材を底壁部だけでなく、側壁部に設けてもよい。
10 本体キャビネット
11 前面開口
12 キャスタ
13 収納室
15 天壁部
151 内側天板
152 天壁蓄冷材
152a ケース
152b 蓄冷剤
152c 凹所
152d 断熱材
153 断熱天板
154 外側天板
16 背壁部
161 内側背板
162 背壁蓄冷材
162a ケース
162b 蓄冷剤
162c 凹所
162d 断熱材
163 断熱背板
164 外側背板
17 側壁部
18 底壁部
181 内側底板
182 底壁蓄熱材
182a ケース
182b 蓄熱剤
182c 凹所
182d 断熱材
183 断熱底板
184 外側底板
20 前面扉
30 冷却ユニット
31 圧縮機
32 凝縮器
33 膨張機構
34 蒸発パイプ
35 冷媒管路
40 ヒータ

Claims (3)

  1. 可搬であり、内部に収納室が画成された断熱構造の筐体である収容庫本体と、
    前記収容庫本体に形成された開口を開閉する態様で該収容庫本体に設けられた断熱構造の扉体と
    を備えた収容庫であって、
    融点が予め決められた目標温度範囲の下限温度以下となる蓄冷剤を内蔵した状態で前記収容庫本体に設けられ、かつ該蓄冷剤の融解時潜熱を利用して前記収納室の内部雰囲気を冷却する蓄冷材と、
    凝固点が前記目標温度範囲の上限温度以上となる蓄熱剤を内蔵した状態で前記収容庫本体における前記蓄冷材よりも下方となる個所に設けられ、かつ該蓄熱剤の凍結時潜熱を利用して前記収納室の内部雰囲気を加温する蓄熱材と
    を備えたことを特徴とする収容庫。
  2. 前記蓄熱材は、前記収納室を形成する底壁部に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の収容庫。
  3. 前記蓄冷材は、前記収納室を形成する天壁部及び背壁部の少なくとも一方に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収容庫。
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