JP2018170699A - 通信端末、通信システム、通信方法及び通信プログラム - Google Patents

通信端末、通信システム、通信方法及び通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アプリケーションの通信特性に応じて良好に通信を行う。【解決手段】通信端末1は、複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御部132と、複数の通信インタフェースのうち、2つ以上の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御部133と、複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとの、当該セッションにおける通信量を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部12に記憶させる記憶制御部134と、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する通信履歴情報に基づいて、当該通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する判定部135と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、通信端末、通信システム、通信方法及び通信プログラムに関する。
近年、スループットや耐障害性の向上を目的として、複数の通信インタフェースを同時に利用することが可能なマルチパスTCP(MPTCP: Multipath Transmission Control Protocol)が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
図10は、通信端末におけるプロトコルスタックを示す図である。具体的には、図10(a)は、TCPのみに対応した通信端末におけるプロトコルスタックを示す図であり、図10(b)は、MPTCPに対応した通信端末におけるプロトコルスタックを示す図である。図10(b)に示すように、MPTCPでは、複数のTCPコネクションを束ねる上位概念として、1つのTCPコネクション(MPTCPコネクション)が規定されている。ここで、複数のTCPコネクションのそれぞれを、サブフローともいう。
MPTCPレイヤがアプリケーションに提供する基本API(Application Programmable Interface)は、従来のTCPの基本APIと同じである。このため、通信端末のOSをMPTCPに対応させることにより、通信端末は、アプリケーション自体の変更を行うことなくMPTCPを利用することができる。
図11は、LTE(Long Term Evolution)インタフェースと、Wi−Fi(登録商標)インタフェースを有する通信端末が、インターネット上のサーバとの間にMPTCPコネクションを確立したときの状態を示す図である。通信端末は、サーバとの間で、LTC回線経由のTCPコネクションと、Wi−Fi回線経由のTCPコネクションとを確立する。通信端末又はサーバにおいて動作する既存のアプリケーションからは、1つのTCPコネクション(MPTCPコネクション)が確立して見えることとなる。これにより、既存のアプリケーションは、コネクションがMPTCPコネクションであることを意識することなく、MPTCPを利用することができる。
MPTCPでは、接続が確立されている複数のTCPコネクションに、品質が悪い回線を経由するコネクションが含まれていると、コネクション全体の品質が劣化するという問題がある。この問題を解決する方法として、特許文献1では、各TCPコネクションを利用した場合のデータの到着時間を予想して送信データを適切なTCPコネクションに振り分けることにより、品質が悪い回線の影響を軽減させることが提案されている。
特開2014−127790号公報
A. Ford、他3名、"TCP Extensions for Multipath Operation with Multiple Addresses"、RFC 6824、Internet Engineering Task Force (IETF)、2013年1月
ところで、通信量が大きいアプリケーションは、MPTCPを利用することにより、データの送受信にかかる時間の短縮が見込まれるため、MPTCPが適している。しかしながら、Webページを取得するアプリケーション等の通信量が小さいアプリケーションでは、MPTCPを利用することによるデータの送受信の短縮時間に比べて、MPTCPを利用することによるオーバヘッドの方が大きい場合がある。このため、通信量が小さいアプリケーションは、MPTCPが適していない場合がある。
これに対して、特許文献1に記載の技術では、通信端末とサーバとの双方においてMPTCPが有効である場合に、アプリケーションが必然的にMPTCPを利用することとなる。したがって、MPTCPの利用に適していないアプリケーションでは、オーバヘッドが増大し、TCPのみを利用する場合に比べて、データ送受信に係る性能が劣化するおそれがある。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、アプリケーションの通信特性に応じて良好に通信を行うことができる通信端末、通信システム、通信方法及び通信プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る通信端末は、複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御部と、前記複数の通信インタフェースのうち、2つ以上の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御部と、前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとの、当該セッションにおける通信量を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定する判定部と、を備える。
前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記セッションにおける一連の通信の継続時間を示す情報を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させてもよい。
前記判定部は、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する前記通信履歴情報に基づいて単位時間における前記セッションの切断回数を算出し、当該切断回数に基づいて、当該通信先との通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定してもよい。
前記通信インタフェースは、前記通信端末と基地局との無線通信に関する通信インタフェースであり、前記記憶制御部は、前記セッションを用いた通信を行う際に前記基地局から受信する電波の受信状況を示す情報を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させてもよい。
前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記通信先へのデータの再送回数を示す情報を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させてもよい。
前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記通信先との通信の遅延時間を示す情報を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させてもよい。
前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記通信が行われた時間を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させ、前記判定部は、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先と通信が行われる時間に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定してもよい。
前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記通信が行われた位置を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させ、前記判定部は、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先との当該通信が行われる位置に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定してもよい。
本発明の第2の態様に係る通信システムは、配信サーバと、複数の通信端末とを備える通信システムであって、前記複数の通信端末のそれぞれは、複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御部と、前記複数の通信インタフェースのうち、複数の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御部とを有し、前記配信サーバは、前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いて行われた前記通信端末と通信先との通信の通信量を示す情報を含む通信履歴情報に基づく、前記通信端末が当該通信先との通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うかを示す制御情報を前記通信端末に配信する配信部を有し、前記複数の通信端末のそれぞれは、前記通信先と通信を行う場合に、前記配信サーバから受信した前記制御情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定する判定部をさらに有する。
前記通信端末は、前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとに、当該セッションにおける通信量を示す情報を前記通信履歴情報として記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、前記判定部は、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に関連付けられている前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定し、前記判定部による判定結果を示す情報を前記配信サーバに送信する送信部を有し、前記配信サーバは、前記通信端末から前記判定結果を示す情報を取得する取得部を有し、前記配信部は、前記取得部が取得した前記判定結果を示す情報を前記制御情報として前記通信端末に配信してもよい。
本発明の第3の態様に係る通信方法は、コンピュータが実行する、複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御ステップと、前記複数の通信インタフェースのうち、2つ以上の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御ステップと、前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとの、当該セッションにおける通信量を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部に記憶させる記憶制御ステップと、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御ステップと前記第2通信制御ステップとのいずれで行うか判定する判定ステップと、を備える。
本発明の第4の態様に係る通信プログラムは、コンピュータを、複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御部、前記複数の通信インタフェースのうち、2つ以上の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御部、前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとの、当該セッションにおける通信量を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部に記憶させる記憶制御部、及び、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定する判定部、として機能させる。
本発明によれば、アプリケーションの通信特性に応じて良好に通信を行うことができるという効果を奏する。
第1実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。 第1実施形態に係る通信端末の構成を示す図である。 第1実施形態に係るTCP制御情報の一例を示す図である。 第1実施形態に係る通信履歴情報の一例を示す図である。 第1実施形態に係る通信端末がサーバとの通信方式を判定する処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る通信端末の構成を示す図である。 第3実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。 第3実施形態に係る通信端末の構成を示す図である。 第3実施形態に係る配信サーバの構成を示す図である。 通信端末におけるプロトコルスタックを示す図である。 通信端末がサーバとの間にMPTCPコネクションを確立したときの状態を示す図である。
<第1実施形態>
[通信システムSの構成]
図1は、第1実施形態に係る通信システムSの構成を示す図である。通信システムSは、通信端末1と、複数のサーバ2とを備える。通信端末1は、例えば、スマートフォン等のコンピュータである。通信端末1は、一の通信インタフェースを用いて通信を行うTCPと、複数の通信インタフェースを同時に利用して通信を行うMPTCPとに対応している。
例えば、通信端末1は、第1通信網4に対応する基地局3と第1通信インタフェースを用いて無線通信接続を行うことにより、基地局3、第1通信網4及び通信ネットワーク7を介してサーバ2と通信を行う。また、通信端末1は、第2通信網6に対応する基地局5と第2通信インタフェースを用いて無線通信接続を行うことにより、基地局5、第2通信網6及び通信ネットワーク7を介してサーバ2と通信を行う。通信端末1は、第1通信インタフェース及び第2通信インタフェースを同時に利用して1台のサーバ2と通信を行うことにより、MPTCPに対応する通信を行う。
複数のサーバ2のそれぞれは、通信端末1と通信可能なコンピュータである。本実施形態において、複数のサーバ2のそれぞれは、通信端末1において実行されるアプリケーションと、一対一に対応している。
通信端末1は、複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて生成されたセッションを用いた通信の通信先であるサーバ2ごとに、当該セッションにおける通信履歴を示す通信履歴情報を記憶する。通信端末1は、サーバ2と新たに通信を行う場合に、当該サーバ2に対応する通信履歴情報に基づいて、TCPによりサーバ2と通信を行うか、MPTCPによりサーバ2と通信を行うかを制御する。
本実施形態において、1つのアプリケーションの通信先は、1台のサーバ2であることから、通信端末1とサーバ2とのセッションにおける通信状況は、アプリケーションの通信特性によって変化する。したがって、通信端末1は、セッションにおける通信状況に基づいて、TCPにより通信先と通信を行うか、MPTCPにより通信先と通信を行うかを制御することにより、アプリケーションの特性に応じた通信を行うことができる。
以下、通信端末1の構成について説明する。
[通信端末1の構成例]
図2は、第1実施形態に係る通信端末1の構成を示す図である。
通信端末1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
通信部11は、通信端末1と無線通信を行う基地局との、無線通信に関する通信インタフェースである。例えば、通信部11は、第1通信インタフェースとして、LTEを利用した通信を行うためのLTEインタフェースを有している。また、通信部11は、第2通信インタフェースとして、Wi−Fiを利用した通信を行うためのWi−Fiインタフェースを有している。なお、本実施形態では、通信部11は、2つの通信インタフェースを有していることとしたが、これに限らず、3つ以上の通信インタフェースを有していてもよい。
記憶部12は、例えば、ROM及びRAM等である。記憶部12は、通信端末1を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部12は、制御部13を、後述する実行部131として機能させるアプリケーション実行プログラムを記憶する。また、記憶部12は、制御部13を、第1通信制御部132、第2通信制御部133、記憶制御部134、及び判定部135として機能させる通信プログラムを記憶する。
なお、記憶部12は、アプリケーション実行プログラムと、通信プログラムとを記憶したが、これに限らない。例えば、記憶部12がアプリケーション実行プログラムを記憶せずに、通信プログラムが、制御部13を実行部131として機能させるようにしてもよい。
また、記憶部12は、制御部13の制御により、通信端末1とサーバ2との間に確立されたセッションにおいて行われた通信の履歴を示す通信履歴情報を記憶する。ここで、通信履歴情報は、例えば、通信端末1とサーバ2とで行われた通信の通信量を示す情報や、通信端末1とサーバ2との間で行われた一連の通信の通信継続時間を示す情報である。
制御部13は、例えばCPUである。制御部13は、記憶部12に記憶されている各種プログラムを実行することにより、通信端末1に係る機能を制御する。制御部13は、アプリケーション実行プログラムと、通信プログラムとを実行することにより、実行部131、第1通信制御部132、第2通信制御部133、記憶制御部134、及び判定部135として機能する。
実行部131は、アプリケーションを実行する。例えば、通信端末1は、ユーザからの操作を受け付ける入力部(不図示)と、アプリケーションを実行するための画面や、アプリケーションが生成した画面を表示する表示部(不図示)とを備えている。実行部131は、入力部においてアプリケーションを実行する操作が行われたことに応じて、アプリケーションを実行する。ここで、本実施形態に係るアプリケーションは、複数のサーバ2のうち、いずれか1台のサーバと通信を行うものとする。本実施形態では、アプリケーションにおいて、通信先であるサーバ2のアドレスと、サーバ2との通信に使用するポート番号とが指定されるものとする。
第1通信制御部132は、TCPに対応しており、通信端末1が有する複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う。具体的には、第1通信制御部132は、TCPを利用することにより、複数の通信インタフェースのうちのいずれか1つの通信インタフェースを用いて、通信端末1と、サーバ2との間にセッションを確立する。
例えば、第1通信制御部132は、通信端末1の起動時に、通信端末1の情報を設定するための端末設定サーバ(不図示)からTCP制御情報を取得して記憶部12に記憶させる。TCP制御情報は、第1通信制御部132がサーバ2との通信を行う際にどの通信インタフェースを選択するかを規定する情報である。
図3は、第1実施形態に係るTCP制御情報の一例を示す図である。図3に示すように、TCP制御情報は、No.と、通信先のサーバ2のアドレスを示す宛先アドレスと、通信に使用するポート番号の範囲を示す宛先ポートと、使用する通信インタフェースとが関連付けられて記憶されている。なお、図3の通信インタフェースに示される「link quality」は、通信品質が相対的に高い通信インタフェースを選択することを示している。
第1通信制御部132は、記憶部12に記憶されているTCP制御情報を参照し、実行されているアプリケーションにおいて指定されたサーバ2のアドレスと、ポート番号とに関連付けられている通信インタフェースを特定することにより、当該アプリケーションにおいて使用する通信インタフェースを特定する。そして、第1通信制御部132は、特定した通信インタフェースを用いてTCPコネクションを確立し、当該TCPコネクションにおいて、アプリケーションにおいて指定されたポート番号で、サーバ2とのセッションを確立する。そして、第1通信制御部132は、当該セッションを用いてサーバ2との通信を行う。
第2通信制御部133は、MPTCPに対応しており、通信端末1が有する複数の通信インタフェースのうち、2つ以上の通信インタフェースを用いて通信を行う。具体的には、第2通信制御部133は、複数の通信インタフェースを利用して、サーバ2と複数のサブフロー(TCPコネクション)を同時に確立する。ここで、第2通信制御部133は、通信開始時に全てのサブフローを確立してもよいし、一部のサブフローを確立してもよい。また、第2通信制御部133は、一部のサブフローを確立する場合に、通信品質が相対的に高い通信インタフェースを選択し、選択された通信インタフェースを用いてサブフローを確立してもよい。
第2通信制御部133は、確立されている複数のサブフローの少なくともいずれかを用いて、通信端末1とサーバ2との間のセッションを確立する。ここで、第2通信制御部133は、確立したサブフローの全てについてセッションを確立してもよいし、確立したサブフローのうち、一部のサブフローについてセッションを確立してもよい。第2通信制御部133は、一部のサブフローについてセッションを確立する場合には、残りのサブフローをバックアップ用のサブフローとしてもよい。この場合、第2通信制御部133は、利用中のサブフローに障害が発生した場合に、バックアップ用のサブフローについてセッションを確立してもよい。そして、第2通信制御部133は、確立したセッションに基づいてサーバ2との通信を行う。
記憶制御部134は、複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとの通信履歴情報を記憶部12に記憶させる。具体的には、記憶制御部134は、セッションを用いた通信を監視し、当該セッションを用いた通信の通信先であるサーバ2ごとの、当該セッションにおける通信量を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部12に記憶させる。
より具体的には、記憶制御部134は、サーバ2のアドレスである宛先アドレスと、通信が行われた時間としてのセッションが確立された時刻及びセッションが切断された時刻と、当該セッションにおける通信量を示す情報とを関連付けて通信履歴情報として記憶部12に記憶させる。そして、記憶制御部134は、セッション確立された時刻と、セッションが切断された時刻とに基づいて、当該セッションにおける一連の通信の継続時間を算出し、当該通信の継続時間を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部12に記憶させる。
図4は、第1実施形態に係る通信履歴情報の一例を示す図である。図4に示すように、通信履歴情報は、サーバ2のアドレスである宛先アドレスと、セッションIDと、セッション確立時刻と、セッション切断時刻と、セッションにおける通信量と、通信継続時間とを関連付けた情報である。なお、記憶制御部134は、現在時刻から所定期間(例えば、1か月)前までの通信履歴情報を記憶部12に記憶させるようにしてもよい。
判定部135は、通信先としてのサーバ2と新たに通信を行う場合に、当該通信先に関連付けられている通信履歴情報に基づいて、当該通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する。
例えば、判定部135は、サーバ2のアドレスと、過去の判定結果とを関連付けた判定結果情報を記憶部12に記憶させておく。判定部135が、サーバ2と新たに通信を行う場合に、記憶部12に記憶されている判定結果情報を参照し、サーバ2のアドレスに関連付けて過去の判定結果が記憶されているか否かを判定する。判定部135は、サーバ2のアドレスに関連付けて過去の判定結果が記憶されていない場合に、当該アドレスに対応する通信履歴情報に基づいて、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する。
例えば、判定部135は、通信履歴情報を参照し、サーバ2のアドレスに関連付けられている各セッションの通信量の平均値が第1閾値を超える場合に、当該サーバ2との通信を第2通信制御部133で行うと判定する。また、判定部135は、サーバ2のアドレスに関連付けられている各セッションの通信量の平均値が第1閾値以下の場合に、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132で行うと判定する。判定部135は、判定結果に基づいて、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132又は第2通信制御部133に行わせる。
また、判定部135は、サーバ2のアドレスに関連付けられている各セッションの通信継続時間の平均値が第2閾値を超える場合に、当該サーバ2との通信を第2通信制御部133で行うと判定する。また、判定部135は、サーバ2のアドレスに関連付けられている各セッションの通信継続時間の平均値が第2閾値以下の場合に、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132で行うと判定する。
ここで、判定部135は、各セッションの通信量の平均値及び通信継続時間の平均値に基づいて、サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定したが、これに限らない。判定部135は、各セッションの通信量及び通信継続時間の他の統計値に基づいてサーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定してもよい。
また、判定部135は、サーバ2と新たに通信を行う場合に、当該サーバ2に対応する通信履歴情報に基づいてセッションの切断回数を算出してもよい。そして、判定部135は、当該切断回数に基づいて、サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定してもよい。例えば、判定部135は、セッションの切断回数が第3閾値を超える場合に、サーバ2との通信を第2通信制御部133で行うと判定する。
アプリケーションとサーバ2との通信に用いるセッションの切断回数が多いほど、通信が不安定な状態で、アプリケーションがサーバ2と通信を行っている可能性が高い。これに対して、判定部135は、セッションの切断回数が第3閾値を超える場合に、サーバ2との通信を第2通信制御部133で行うと判定することにより、通信が不安定な状況でユーザが利用するアプリケーションに関する通信を、MPTCPによって安定的に行うことができる。
また、判定部135は、サーバ2と新たに通信を行う場合に、当該サーバ2と通信が行われる時間に対応する通信履歴情報に基づいて、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定してもよい。例えば、判定部135は、サーバ2と新たに通信を行う時間に対応する時間帯を特定する。そして、判定部135は、通信履歴情報のうち、特定した時間帯に対応する通信履歴情報に基づいて、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する。
例えば、ユーザが、アプリケーションを、電車通勤時と帰宅後とに使用しているものとする。アプリケーションを電車通勤時に使用する場合と、帰宅後に使用する場合とでは、通信環境が異なる。これに対して、判定部135は、サーバ2と新たに通信する際の時間帯に対応する通信履歴情報に基づいて、サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する。これにより、判定部135は、アプリケーションを利用する時間帯によって通信環境が異なる場合であっても、当該通信環境に対応して、TCPによって通信を行うか、MPTCPによって通信を行うかを精度良く特定することができる。
また、記憶制御部134は、セッションを用いたサーバ2との通信を行う際の、基地局3及び基地局5から受信する電波の受信状況を特定し、サーバ2ごとに、電波の受信状況を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部12に記憶させてもよい。そして、判定部135は、サーバ2と新たに通信を行う場合に、通信履歴情報に含まれる、当該サーバ2に対応する電波の受信状況に基づいて、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定してもよい。
例えば、ユーザが移動中に所定のアプリケーションを頻繁に利用する場合、通信端末1が、当該アプリケーションとサーバ2との通信に利用される基地局3又は基地局5から受信する電波の受信強度は、時間に応じて変化する。このような場合には、セッションの切断が発生しやすいため、MPTCPによる通信を行うことが好ましい。したがって、判定部135は、サーバ2との通信を行う際の、基地局3及び基地局5から受信する電波の受信強度の変化量が第4閾値を超える場合に、当該サーバ2との通信を第2通信制御部133で行うと判定する。このようにすることで、通信端末1は、ユーザが移動中に頻繁に利用するアプリケーションに関する通信を、MPTCPによって安定的に行うことができる。
また、記憶制御部134は、サーバ2ごとの、当該サーバ2へのデータの再送回数を算出し、当該再送回数を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部12に記憶させてもよい。そして、判定部135は、サーバ2と新たに通信を行う場合に、通信履歴情報に含まれる、当該サーバ2に対応するデータの再送回数に基づいて、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定してもよい。
また、記憶制御部134は、サーバ2ごとの、当該サーバ2との通信の遅延時間を測定し、当該遅延時間を示す情報を含む通信履歴情報を前記記憶部12に記憶させてもよい。そして、判定部135は、サーバ2と新たに通信を行う場合に、通信履歴情報に含まれる、当該サーバ2に対応する通信の遅延時間に基づいて、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定してもよい。
判定部135は、通信先であるサーバ2のアドレスと、判定結果とを関連付けた判定結果情報を記憶部12に記憶させる。これにより、通信端末1は、当該サーバ2と再び通信を行う場合に、判定結果情報に基づいて、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うかを判定することができる。
なお、判定部135は、判定結果情報と、判定が行われた日時とを関連付けて記憶部12に記憶させてもよい。そして、判定部135は、所定時間おきに、現在の日時よりも所定期間以上前の日時に行われた判定に対応する判定結果情報を記憶部12から消去してもよい。このようにすることで、通信端末1は、時間の経過によって通信環境が変化した場合であっても、通信履歴情報に基づいて環境の変化に応じた判定を行うことができる。
[サーバ2との通信方式を判定する処理の流れ]
続いて、サーバ2との通信方式を判定する処理の流れについて説明する。図5は、第1実施形態に係る通信端末1がサーバ2との通信方式を判定する処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、実行部131によって実行されたアプリケーションがサーバ2と通信を開始する場合に開始される。
まず、判定部135は、記憶部12に、通信先であるサーバ2のアドレスと、判定部135の過去の判定結果とを関連付けた判定結果情報が記憶部12に記憶されているか否かを判定する(S10)。判定部135は、当該判定結果情報が記憶部12に記憶されていると判定すると、S50に処理を移し、当該判定結果情報が記憶部12に記憶されていないと判定すると、S20に処理を移す。
S20において、判定部135は、記憶部12を参照し、通信先であるサーバ2のアドレスに対応する通信履歴情報を取得する。
続いて、判定部135は、通信履歴情報に基づいて、通信を行う通信制御部を特定する(S30)。すなわち、判定部135は、通信履歴情報に基づいて、通信先であるサーバ2との通信を、第1通信制御部132で行うか、第2通信制御部133で行うかを判定する。
続いて、判定部135は、通信先であるサーバ2のアドレスと、判定結果とを関連付けた判定結果情報を記憶部12に記憶させる(S40)。判定部135は、S40の処理が終了すると、S60に処理を移す。
判定部135は、S10において、通信先であるサーバ2に対応する判定結果情報が記憶部12に記憶されていると判定すると、当該判定結果情報に基づいて、通信を行う通信制御部を特定する(S50)。すなわち、判定部135は、判定結果情報に基づいて、通信先であるサーバ2との通信を、第1通信制御部132で行うか、第2通信制御部133で行うかを特定する。
S60において、判定部135は、特定した通信制御部に、サーバ2との通信開始を指示する。サーバ2との通信開始を指示された通信制御部、すなわち、第1通信制御部132又は第2通信制御部133は、サーバ2との通信を開始する。
ここで、第2通信制御部133は、通信履歴情報に基づいて、確立するサブフローの数を決定したり、確立するセッションの数を決定したりしてもよい。例えば、第2通信制御部133は、通信履歴情報において、通信先であるサーバ2との通信量の平均値が第5閾値以上である場合、全てのサブフローを確立し、確立したサブフローを全てについてセッションを確立してもよい。また、第2通信制御部133は、通信履歴情報において、通信先であるサーバ2との通信継続時間の平均値が第6閾値以上である場合、全てのサブフローを確立し、確立したサブフローのうちの1つについてセッションを確立してもよい。また、第2通信制御部133は、通信履歴情報において、通信先であるサーバ2との通信継続時間の平均値が第6閾値未満かつ第7閾値以上の場合、一部のサブフローを確立し、当該サブフローについてセッションを確立してもよい。また、第2通信制御部133は、TCP制御情報に基づいて、一以上のサブフローを確立してもよい。
[第1実施形態における効果]
以上のとおり、第1実施形態に係る通信端末1は、複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御部132と、複数の通信インタフェースのうち、2つ以上の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御部133とを備える。
通信端末1は、複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとの、当該セッションにおける通信量を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部12に記憶させ、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する通信履歴情報に基づいて、当該通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する。
第1実施形態において、アプリケーションの通信先は、1台のサーバ2であることから、通信端末1とサーバ2とのセッションにおける通信量は、アプリケーションの通信特性によって変化する。したがって、通信端末1は、セッションに対応する通信量に基づいて、第1通信制御部132により通信先と通信を行うか、第2通信制御部133により通信先と通信を行うかを制御することにより、アプリケーションの特性に応じた通信を行うことができる。
<第2実施形態>
[通信端末が位置するエリアごとに第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで通信を行うか判定する]
続いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、通信端末1が、通信が行われた位置を示す位置情報を含む通信履歴情報を記憶部12に記憶させ、当該通信履歴情報に基づいて、第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで通信を行うか判定する点で第1実施形態と異なる。以下、第2実施形態に係る通信システムSについて説明する。第1実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係る通信端末1の構成を示す図である。図6に示すように、第2実施形態に係る通信端末1の制御部13は、通信プログラムを実行することにより、位置情報取得部136としてさらに機能する。
位置情報取得部136は、通信端末1の位置を示す位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部136は、通信端末1に搭載されたGPS(Global Positioning System)機能を活用して、通信端末1の位置を示す位置情報を取得する。
記憶制御部134は、通信先であるサーバ2ごとの、通信が行われた位置を示す位置情報を含む通信履歴情報を記憶部12に記憶させる。
判定部135は、通信先であるサーバ2と新たに通信を行う場合に、位置情報取得部136が取得した位置情報に基づいて、当該通信先との当該通信が行われる位置を特定する。そして、判定部135は、記憶部12を参照し、特定した位置に対応する通信履歴情報を特定し、当該通信履歴情報に基づいて、当該通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する。
[第2実施形態における効果]
以上のとおり、第2実施形態に係る通信端末1は、通信先であるサーバ2と新たに通信を行う場合に、当該通信が行われる位置に対応する通信履歴情報に基づいて、当該通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する。通信が行われる位置によって、アプリケーションの利用状況や通信環境が異なることがあるところ、第2実施形態に係る通信端末1は、通信先であるサーバ2と新たに通信を行う場合に、当該通信が行われる位置に対応して第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する。このようにすることで、通信端末1は、通信が行われる位置に適した通信方式で通信を行うことができる。
<第3実施形態>
[通信端末1における判定結果を配信サーバにおいて管理する]
続いて、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る通信システムSは、配信サーバ8をさらに備え、配信サーバ8において、通信端末1における判定結果を管理する点で第1実施形態と異なる。
図7は、第3実施形態に係る通信システムSの構成を示す図である。図7に示すように、通信システムSは、配信サーバ8をさらに備える。なお、図7では、通信端末1は1台のみ表示されているが、第3実施形態において、通信端末1は、複数存在しているものとする。
図8は、第3実施形態に係る通信端末1の構成を示す図である。図8に示すように、第3実施形態に係る通信端末1の制御部13は、判定結果共有部137をさらに備える。
判定結果共有部137は、判定部135がサーバ2ごとに第1通信制御部132で通信を行うか、第2通信制御部133で通信を行うかを判定した結果を示す判定結果情報を他の通信端末1と共有する。
具体的には、判定結果共有部137は、送信部として機能し、判定部135が記憶部12に記憶させた判定結果情報と、通信端末1を識別する端末識別情報とを、通信部11を介して配信サーバ8に送信する。
また、判定結果共有部137は、受信部として機能し、他の通信端末1が生成した判定結果情報であって、配信サーバ8に記憶されている判定結果情報を配信サーバ8から受信する。例えば、判定結果共有部137は、通信端末1の起動時に、配信サーバ8に、判定結果情報の取得要求を送信する。ここで、取得要求には、通信端末1を識別する端末識別情報が含まれているものとする。判定結果共有部137は、配信サーバ8から受信した判定結果情報を配信サーバ8に記憶させる。
判定部135は、サーバ2と新たに通信を行う場合に、記憶部12に記憶されている判定結果情報を参照し、サーバ2のアドレスに関連付けて過去の判定結果が記憶されていると判定すると、当該判定結果に基づいて、当該サーバ2との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うか判定する。
図9は、第3実施形態に係る配信サーバ8の構成を示す図である。図9に示すように、配信サーバ8は、通信部81と、記憶部82と、制御部83とを備える。
通信部81は、通信ネットワーク7と通信を行うためのインタフェースである。
記憶部82は、例えば、ROM及びRAM等である。記憶部82は、制御部83が複数の通信端末1のそれぞれから取得した判定結果情報を記憶する。
制御部83は、例えばCPUである。制御部83は、記憶部82に記憶されている各種プログラムを実行することにより、配信サーバ8に係る機能を制御する。制御部83は、取得部831と、配信部832とを備える。
取得部831は、複数の通信端末1のそれぞれから判定結果情報と、端末識別情報とを受信することにより、当該判定結果情報を取得する。取得部831は、取得した判定結果情報と、端末識別情報とを関連付けて記憶部82に記憶させる。
配信部832は、複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いて行われた通信端末1と通信先のサーバ2との通信の通信履歴情報に基づく、通信端末1が当該通信先との通信を第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで行うかを示す判定結果情報(制御情報)を通信端末1に配信する。例えば、配信部832は、通信端末1から判定結果情報の取得要求を受信すると、記憶部82を参照し、当該取得要求に含まれている端末識別情報と関連付けられていない判定結果情報を取得する。配信部832は、取得した判定結果情報を、取得要求を送信した通信端末1に送信することにより、当該判定結果情報を通信端末1に配信する。
[第3実施形態における効果]
以上のとおり、第3実施形態に係る通信システムSでは、配信サーバ8が、複数の通信端末1における判定結果情報を取得し、他の通信端末1に配信する。これにより、通信端末1は、初めてサーバ2との通信を行う場合であっても、配信サーバ8から取得した判定結果情報に基づいて第1通信制御部132と第2通信制御部133とのいずれで通信を行うかを判定することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
1・・・通信端末、11・・・通信部、12・・・記憶部、13・・・制御部、131・・・実行部、132・・・第1通信制御部、133・・・第2通信制御部、134・・・記憶制御部、135・・・判定部、136・・・位置情報取得部、137・・・判定結果共有部、2・・・サーバ、3・・・基地局、4・・・第1通信網、5・・・基地局、6・・・第2通信網、7・・・通信ネットワーク、8・・・配信サーバ、81・・・通信部、82・・・記憶部、83・・・制御部、831・・・取得部、832・・・配信部、S・・・通信システム

Claims (12)

  1. 複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御部と、
    前記複数の通信インタフェースのうち、2つ以上の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御部と、
    前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとの、当該セッションにおける通信量を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、
    通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定する判定部と、
    を備える通信端末。
  2. 前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記セッションにおける一連の通信の継続時間を示す情報を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させる、
    請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記判定部は、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する前記通信履歴情報に基づいて単位時間における前記セッションの切断回数を算出し、当該切断回数に基づいて、当該通信先との通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定する、
    請求項1又は2に記載の通信端末。
  4. 前記通信インタフェースは、前記通信端末と基地局との無線通信に関する通信インタフェースであり、
    前記記憶制御部は、前記セッションを用いた通信を行う際に前記基地局から受信する電波の受信状況を示す情報を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の通信端末。
  5. 前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記通信先へのデータの再送回数を示す情報を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の通信端末。
  6. 前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記通信先との通信の遅延時間を示す情報を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の通信端末。
  7. 前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記通信が行われた時間を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記判定部は、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先と通信が行われる時間に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の通信端末。
  8. 前記記憶制御部は、前記通信先ごとの、前記通信が行われた位置を含む前記通信履歴情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記判定部は、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先との当該通信が行われる位置に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の通信端末。
  9. 配信サーバと、複数の通信端末とを備える通信システムであって、
    前記複数の通信端末のそれぞれは、
    複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御部と、
    前記複数の通信インタフェースのうち、複数の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御部とを有し、
    前記配信サーバは、
    前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いて行われた前記通信端末と通信先との通信の通信量を示す情報を含む通信履歴情報に基づく、前記通信端末が当該通信先との通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うかを示す制御情報を前記通信端末に配信する配信部を有し、
    前記複数の通信端末のそれぞれは、
    前記通信先と通信を行う場合に、前記配信サーバから受信した前記制御情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定する判定部をさらに有する、
    通信システム。
  10. 前記通信端末は、
    前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとに、当該セッションにおける通信量を示す情報を前記通信履歴情報として記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、
    前記判定部は、通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に関連付けられている前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定し、
    前記判定部による判定結果を示す情報を前記配信サーバに送信する送信部を有し、
    前記配信サーバは、
    前記通信端末から前記判定結果を示す情報を取得する取得部を有し、
    前記配信部は、前記取得部が取得した前記判定結果を示す情報を前記制御情報として前記通信端末に配信する、
    請求項9に記載の通信システム。
  11. コンピュータが実行する、
    複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御ステップと、
    前記複数の通信インタフェースのうち、2つ以上の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御ステップと、
    前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとの、当該セッションにおける通信量を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部に記憶させる記憶制御ステップと、
    通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御ステップと前記第2通信制御ステップとのいずれで行うか判定する判定ステップと、
    を備える通信方法。
  12. コンピュータを、
    複数の通信インタフェースのうち、いずれか1つの通信インタフェースを用いて通信を行う第1通信制御部、
    前記複数の通信インタフェースのうち、2つ以上の通信インタフェースを用いて通信を行う第2通信制御部、
    前記複数の通信インタフェースのそれぞれにおいて確立されたセッションを用いた通信の通信先ごとの、当該セッションにおける通信量を示す情報を含む通信履歴情報を記憶部に記憶させる記憶制御部、及び、
    通信先と新たに通信を行う場合に、当該通信先に対応する前記通信履歴情報に基づいて、当該通信を前記第1通信制御部と前記第2通信制御部とのいずれで行うか判定する判定部、
    として機能させる通信プログラム。
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