JP2018169818A - 映像表示システムおよび製造装置 - Google Patents

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徹 宇治原
Toru Ujihara
徹 宇治原
洋介 角岡
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洋介 角岡
豪記 畑佐
Goki Hatasa
豪記 畑佐
健太 村山
Kenta Murayama
健太 村山
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Abstract

【課題】 製造装置の内部における材料の流体状態を含む種々の状態を製造装置の外部に表示することにより作業者が材料の流体状態を含む種々の状態を容易に把握することのできる映像表示システムおよび製造装置を提供することである。【解決手段】 映像表示システムS1は、製造装置1000と、情報取得部110と、演算部130と、映像情報生成部140と、表示部200と、を有する。演算部130は、製造装置1000の複数の状態についてシミュレーションした複数の結果を教師データとして機械学習させた予測モデルを有するとともに、情報取得部110により取得された第1状態の少なくとも一部を予測モデルに入力して製造装置1000の内部の第2状態を演算する。映像情報生成部140は、第2状態から映像情報を生成する。【選択図】図1

Description

本明細書の技術分野は、映像表示システムおよび製造装置に関する。
半導体は、記憶装置であるメモリー、演算装置であるマイクロプロセッサー、発光する発光ダイオード、画像認識機能を持つイメージセンサー等、種々の電子部品に応用されている。このような半導体は、液相成長装置もしくは気相成長装置により製造される。
例えば、特許文献1には、黒鉛の坩堝の内部にSi溶液を収容し、SiC種結晶をそのSi溶液に接触させることによりSiC単結晶を成長させる技術が開示されている。
国際公開WO2012/127703
液相成長もしくは気相成長によらず、製造装置における操作が終了して製造装置から取り出してみて初めて半導体の良否が分かる。良品の半導体を歩留まり良く製造するためには、作業者が製造装置の内部を十分に把握できることが望ましい。しかし、半導体を成長させるための材料の流体状態を知ることはほとんど不可能である。ここで流体状態とは、流体の各点における物理量のことをいう。また、半導体に限らず、気相または液相の材料を用いて固体製品を製造する製造装置に対して、材料の流体状態を把握することが好ましい。
本明細書の技術は、前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。その課題とは、製造装置の内部における材料の流体状態を含む種々の状態を製造装置の外部に表示することにより作業者が材料の流体状態を含む種々の状態を容易に把握することのできる映像表示システムおよび製造装置を提供することである。
第1の態様における映像表示システムは、製造装置と、製造装置から第1状態を取得する情報取得部と、製造装置の内部の第2状態を演算する演算部と、演算部により演算された製造装置の内部の第2状態から映像情報を生成する映像情報生成部と、映像情報生成部により生成された映像情報を製造装置の筐体の外壁面または製造装置の筐体の外部に設けられた表示領域に表示する表示部と、を有する。演算部は、製造装置の複数の状態についてシミュレーションした複数の結果を教師データとして機械学習させた予測モデルを有するとともに、情報取得部により取得された第1状態の少なくとも一部を予測モデルに入力して製造装置の内部の第2状態を演算する。
本実施形態の映像表示システムは、製造装置から出力される第1状態を機械学習済みの予測モデルに入力し、予測モデルから出力される第2状態に基づいて生成した映像を製造装置の外部に表示する。ここで、第1状態とは、製造装置の内部の状態のうちセンサー等により直接測定できる物理量のことをいう。第1状態は、例えば、製造装置の部品の位置、測定箇所における温度または圧力等を含む。第2状態とは、製造装置の内部の状態のうちセンサー等により直接測定することが非常に困難な物理量のことをいう。第2状態は、例えば、製造装置の内部の特定領域内の各点の温度、原料濃度、流速およびその方向を示すベクトル等を含む。これにより、気相または液相の材料を用いて固体製品を製造する製造装置に対して、作業者は、製造装置の内部の第2状態を把握することができる。作業者は、製造装置の内部の状態を把握しつつ製品を製造することができる。
本明細書では、製造装置の内部における材料の流体状態を含む種々の状態を製造装置の外部に表示することにより作業者が材料の流体状態を含む種々の状態を容易に把握することのできる映像表示システムおよび製造装置が提供されている。
第1の実施形態の映像表示システムの概略構成を示す図である。 第1の実施形態の映像表示システムが表示する映像を例示する図である。 第1の実施形態の映像表示システムにおける半導体の製造装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態の映像表示システムのハードウェア構成を示す概略構成図である。 第1の実施形態の映像表示システムの制御系を説明するためのブロック図である。 第1の実施形態の映像表示システムにおけるニューラルネットワークの階層構造を示す図である。 第1の実施形態の変形例における映像表示システムの概略構成を示す図である。 シミュレーションによる流速の計算結果を示す画像である。 機械学習されたニューラルネットワークの演算結果を示す画像である。 ニューラルネットワークから得られた2つの温度分布を比較するグラフである。 温度分布(a)の場合におけるSiC半導体の結晶表面を示す画像である。 温度分布(b)の場合におけるSiC半導体の結晶表面を示す画像である。 製造装置の外壁面に実際に投影されている映像を撮影した写真(その1)である。 製造装置の外壁面に実際に投影されている映像を撮影した写真(その2)である。
以下、具体的な実施形態について、映像表示システムおよび製造装置を例に挙げて図を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。
1.映像表示システム
図1は、本実施形態の映像表示システムS1の概略構成を示す図である。映像表示システムS1は、製造装置1000と、制御部100と、表示部200と、を有する。製造装置1000は、SiC半導体を液相成長させるためのものである。制御部100は、製造装置1000の外部に配置されている。制御部100は、製造装置1000から情報を取得するとともに製造装置1000の動作を制御する。また、制御部100は、表示部200が投影する映像情報(映像データ)を生成するとともに表示部200に映像情報を送信する。表示部200は、制御部100により生成された映像情報を製造装置1000の筐体1001の外壁面に設けられた表示領域に投影する。表示領域は、製造装置1000の筐体1001の外壁面のうち表示部200により映像を投影される領域である。
2.映像表示システムが表示する映像
図2は、映像表示システムS1が製造装置1000の筐体の外壁面に投影する映像を例示するための図である。図2に示すように、表示部200は、製造装置1000の内部の状態についての演算結果を映像化した映像を表示領域に投影する。
この映像は、製造装置1000の内部の断面を表している。また、この映像は、後述するように、製造装置1000が出力する出力情報に基づいて作製されている。制御部100が製造装置1000の出力情報を受信してから表示部200が映像を投影するまでの時間は、例えば5秒以内である。好ましくは、1秒以内である。そのため、表示部200は、製造装置1000の実際の状態に基づいて演算された製造装置1000の内部の映像をほぼリアルタイムで製造装置1000の外壁面に投影することができる。
3.製造装置
図3は、本実施形態の製造装置1000の概略構成を示す断面図である。製造装置1000は、SiC半導体を液相成長させるためのものである。製造装置1000は、筐体1001と、坩堝収容部1100と、坩堝収容部回転部1200と、結晶支持部1300と、高周波コイル1400と、放射温度計1500と、を有する。
筐体1001は、円筒外面の外壁面を有する。坩堝収容部1100は、後述する坩堝C1を収容するためのものである。坩堝収容部回転部1200は、坩堝収容部1100を回転させるためのものである。そのため、坩堝収容部回転部1200が回転することにより、坩堝C1が回転することとなる。結晶支持部1300は、種結晶T1を支持するとともに種結晶T1から成長したSiC半導体を支持するためのものである。結晶支持部1300は、坩堝C1の中の融液L1の液面に向かう第1の方向と、第1の方向と反対の第2の方向と、に並進運動を行うことができる。また、結晶支持部1300は、中心軸のまわりに回転することができる。高周波コイル1400は、坩堝C1を誘導加熱するためのものである。後述するように、坩堝C1は炭素素材である。そのため、坩堝C1は高周波コイル1400により加熱される。また、高周波コイル1400に電流を流すための電源(図示せず)が存在する。放射温度計1500は、坩堝C1の底部の温度を測定するためのものである。また、放射温度計1500により測定される温度が予め設定された温度と等しくなるように、高周波コイル1400に流れる電流値が制御される。
図3に示すように、製造装置1000がSiC半導体を製造する際には、融液L1を収容する坩堝C1が製造装置1000の内部に配置される。また、結晶支持部1300の先端には、種結晶T1が取り付けられる。坩堝C1は、種結晶T1を起点にSiC半導体を成長させるためのものである。坩堝C1は、黒鉛製である。そのため、高周波コイル1400の誘導加熱により坩堝C1は加熱される。融液L1は、Siの溶液である。坩堝C1から炭素原子が溶融するため、融液L1は炭素原子をも含んでいる。種結晶T1は、SiC半導体を成長させるためのテンプレート基板である。種結晶T1の材質はSiCである。
4.制御系
図4は、映像表示システムS1のハードウェア構成を示す概略構成図である。制御部100は、CPUA1と、メモリA2と、不揮発性メモリA3と、を有する。後述する制御部100の各部は、CPUA1と、メモリA2と、不揮発性メモリA3と、の少なくとも一部により構成されている。
制御部100は、製造装置1000から第1状態の情報を取得するとともに製造装置1000の動作を制御する。また、制御部100は、第1情報から製造装置の内部の第2状態を演算する。そして、制御部100は、演算した第2状態から映像データ(映像情報)を生成するとともに表示部200に映像データを送信する。
ここで、第1状態とは、製造装置の内部の状態のうちセンサー等により直接測定できる物理量のことをいう。第1状態は、例えば、製造装置の部品の位置、測定箇所における温度または圧力等を含む。第2状態とは、製造装置の内部の状態のうちセンサー等により直接測定することが非常に困難な物理量のことをいう。第2状態は、例えば、製造装置の内部の特定領域内の各点の温度、原料濃度、流速およびその方向を示すベクトル等を含む。第1の領域とは、坩堝C1の内部の融液L1が占める領域である。
図5は、本実施形態の映像表示システムS1の制御系を示すブロック図である。図5に示すように、製造装置1000は、前述した構成の他に、情報出力部1600と、入力受付部1700と、を有している。情報出力部1600は、製造装置1000から出力される出力情報を制御部100に出力するためのものである。入力受付部1700は、制御部100からの制御信号の入力を受け付けるためのものである。
ここで、製造装置1000から出力される第1状態の情報は、製造装置1000の種々の製造条件を含む。第1状態の情報は、例えば、放射温度計1500の測定値と、結晶支持部1300の位置および回転速度と、高周波コイル1400の電流値と、坩堝収容部回転部1200の回転速度と、を含んでいる。
制御部100は、情報取得部110と、計算結果記憶部120と、演算部130と、映像情報生成部140と、送信部150と、製造装置制御部160と、を有する。
情報取得部110は、製造装置1000から第1状態の情報を取得する。第1状態の情報は、製造装置1000の情報出力部1600から出力される。また、情報取得部110は、製造装置1000からの第1状態の情報を演算部130と映像情報生成部140とに受け渡す。
計算結果記憶部120は、坩堝C1の融液L1の状態についてシミュレーションした複数の結果を記憶している。計算結果記憶部120は、例えば、10パターン以上10000パターン以下のシミュレーション結果を記憶している。計算結果記憶部120が記憶しているシミュレーションの結果の数は、いずれであってもよい。
演算部130は、製造装置1000の内部の第2状態を演算する。演算部130は、ニューラルネットワークを有する。このニューラルネットワークは、製造装置1000の複数の状態についてシミュレーションした複数の結果を教師データとして機械学習させたものである。また、演算部130は、情報取得部110により取得された第1状態の少なくとも一部をニューラルネットワークに入力して製造装置1000の内部の第2状態を演算する。
具体的には、演算部130は、製造装置1000の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度を第2状態として演算する。第1の領域とは、坩堝C1の内部の融液L1が占める領域である。第1の領域は、製造装置1000の内部のより広い領域であってもよい。ニューラルネットワークおよび演算の詳細については後述する。
映像情報生成部140は、表示部200が製造装置1000の筐体1001の外壁面に投影する映像情報を生成する。映像情報生成部140は、情報取得部110により取得された第1状態と演算部130により演算された第2状態とを組み合わせて製造装置1000の内部の映像情報を生成する。映像情報生成部140は、演算部130により演算された第1領域の内部の各点の温度から映像情報を生成する。
具体的には、映像情報生成部140は、情報取得部110から製造装置1000についての機械的情報を取得する。例えば、結晶支持部1300の位置および坩堝収容部回転部1200の回転速度を取得する。また、映像情報生成部140は、演算部130から坩堝C1の内部の融液L1における各点の温度についての演算結果を取得する。
そして、映像情報生成部140は、製造装置1000の内部を再現する映像情報を生成する。それらの映像情報は、結晶支持部1300の位置と、坩堝C1の内部の融液L1の温度分布に基づく配色パターンと、を含む。配色パターンにおいては、例えば、温度の高い位置は赤く表示され、温度の低い位置は青く表示される。
送信部150は、映像情報生成部140により生成された映像情報を表示部200の受信部210に送信する。
製造装置制御部160は、製造装置1000を制御するためのものである。製造装置制御部160は、坩堝収容部回転部1200の回転速度と、結晶支持部1300の位置および回転速度と、高周波コイル1400に流す電流値と、を制御する。また、製造装置制御部160は、製造装置1000のその他の状態を制御してもよい。製造装置制御部160は、製造装置1000の制御信号を製造装置1000の入力受付部1700に送信する。また、図5では、製造装置制御部160は、製造装置1000の外部の制御部100の中に配置されている。製造装置制御部160は、製造装置1000の内部に配置されていてもよい。
表示部200は、受信部210を有する。受信部210は、制御部100の送信部150から映像情報を受信するためのものである。表示部200は、この受信した映像情報を製造装置1000の筐体1001の外壁面に投影する。
5.シミュレーション
ここで、シミュレーションについて説明する。本実施形態の映像表示システムS1では、予め計算されたシミュレーション結果を用いる。そのため、映像表示システムS1の制御部100は、その結果を用いるにすぎない。制御部100が、シミュレーションを行うわけではない。つまり、計算結果記憶部120は、映像表示システムS1の外部の計算機により既に計算された複数のシミュレーション結果を記憶しているのである。
5−1.3次元モデルと格子の設定
まず、製造装置1000のCADデータから3次元モデルを作成する。次に、その3次元モデルに仮想的に格子(メッシュ)を設定する。この格子の各点の間隔は、坩堝C1の内部で細かく、坩堝C1の外部で粗い。
5−2.材料物性の設定
次に、材料物性を設定する。設定する材料は、融液と、結晶と、ガスと、その他の固体と、である。融液について指定する物性値は、熱伝導度と、粘性係数と、密度と、比熱と、輻射率と、潜熱と、接触角度と、表面張力と、である。結晶について指定する物性値は、熱伝導度と、比熱と、電気伝導度と、密度と、弾性係数と、膨張係数と、輻射率と、である。ガスについて指定する物性値は、熱伝導度と、粘性係数と、密度と、比熱と、である。固体について指定する物性値は、熱伝導度と、比熱と、電気伝導度と、密度と、輻射率と、である。
5−3.境界条件等の設定
次に、各種の境界条件等を設定する。坩堝C1の壁面での流速を設定する。また、融液L1とガスとの境界における運動量の保存の条件を入力する。固体−固体間もしくは液体−固体間を通過する熱量の保存の条件を入力する。また、透明材料と不透明材料との間における輻射熱を考慮した熱量の保存の条件を入力する。
5−4.その他の状態の設定
次に、その他の状態を仮定し、その条件を入力する。ここで入力する条件は、坩堝C1の回転速度と、結晶支持部1300の回転速度と、設定した格子の各点の座標と、その座標における温度と、である。
5−5.方程式
そして、格子を設定した系に各種の条件を入力した後にシミュレーション計算を実施する。このシミュレーションにおいては、連続の式(式(1))と、ナビエ・ストークスの式(式(2)、(3))と、エネルギー方程式(式(4))と、不純物輸送方程式(式(5))と、を用いる。
なお、この計算において、2次元軸対称を仮定し、有限体積法による定常計算を行う。計算において、流速と、時間と、圧力と、応力テンソルと、温度と、熱容量と、電位と、密度と、磁束密度と、重力加速度と、電気伝導率と、電流密度と、実効熱伝導率と、が考慮される。
シミュレーションにおいて、格子の各座標における温度および温度勾配と、各座標における流速と、各座標における炭素濃度と、が出力される。また、過飽和度と、圧力と、乱流運動エネルギーと、乱流熱伝導率と、乱流伝導粘性係数と、誘導加熱による加熱と、熱伝導熱流束と、磁束と、ローレンツ力と、電流密度と、が出力される。
シミュレーションを実施する度に1つのパラメータセットに対する1つの結果が得られる。シミュレーションを繰り返すことにより、例えば、10パターン以上10000パターン以下の結果が得られる。それらの結果を計算結果記憶部120に記憶しておく。計算結果記憶部120が記憶するシミュレーションの結果の数は、上記の数値範囲以外であってもよい。
6.ニューラルネットワークおよび機械学習
本実施形態の映像表示システムS1は、製造装置1000から出力される出力情報に基づいて、短時間に映像情報を生成する。製造装置1000の内部の状態をほぼリアルタイムで製造装置1000の外壁面に投影するためである。現状では、映像表示システムS1は、製造装置1000から出力される出力情報を得てから0.5秒程度の後の映像を投影することができる。このように製造装置1000における坩堝C1の温度分布を短時間で得るために、ニューラルネットワークおよび機械学習を用いる。
6−1.ニューラルネットワーク
図6は、本実施形態のニューラルネットワークの階層構造を示す図である。ニューラルネットワークは、l層と、m層と、n層と、を有する。l層は入力層である。m層はかくれ層である。n層は出力層である。l層では、放射温度計の測定温度と、坩堝C1の回転速度と、結晶支持部1300の位置および回転速度と、が入力される。隠れ層は、m層の1層のみである。隠れユニットの数は128である。n層は、各座標の温度を出力する。
6−2.機械学習
上記のニューラルネットワークを構成しただけでは、ニューラルネットワークが適切な各座標の温度を出力することは困難である。そのために、ニューラルネットワークに機械学習を実施する。学習法は、勾配降下法のうちのミニバッチ勾配降下法である。ミニバッチの大きさは32である。最適化アルゴリズムとしてAdamを用いる。学習率は、0.001程度を用いればよい。活性化関数はReLUである。教師データの数は300である。エポック数は20である。また、バックエンドとしてTensorFlow(登録商標)を使用する。
このように、演算部130は、上記の機械学習済みのニューラルネットワークを有している。
6−3.ニューラルネットワークおよびシミュレーションの計算時間
シミュレーションによる計算は、1つのパラメータセットに対する結果が得られるまでに例えば数時間以上の時間を要する。ニューラルネットワークによる演算は、1つのパラメータセットに対する結果が得られるまでに例えば1秒以内の時間を要する。このように、ニューラルネットワークによる計算時間は、シミュレーションによる計算時間に比べて非常に短い。したがって、本実施形態の映像表示システムS1は、製造装置1000の内部の状態をほぼリアルタイムで表示することができる。
7.映像表示システムの動作
ここで、本実施形態の映像表示システムS1の動作について説明する。映像表示システムS1の情報取得部110は、製造装置1000から出力される第1状態の情報を常時取得している。演算部130は、情報取得部110から第1状態の情報を受け取ると、機械学習済みのニューラルネットワークにより各座標の温度を演算する。この演算結果は第2状態である。映像情報生成部140は、情報取得部110から結晶支持部1300の位置等の機械的な情報を受け取るとともに、演算部130から坩堝C1の内部の各座標の温度を受け取る。そして、映像情報生成部140は、これらの情報に基づいて映像情報を生成する。表示部200は、この映像情報生成部140により生成された映像情報に基づいて、製造装置1000の内部の映像を製造装置1000の筐体1001の外壁面に投影する。
8.本実施形態の効果
本実施形態の映像表示システムS1は、製造装置1000から出力される第1状態の情報と演算部130により演算される第2状態の情報とから映像情報を生成し、製造装置1000の外壁面にその映像を投影する。機械学習済みのニューラルネットワークを用いているため、演算部130は、短時間で第2状態を演算する。これにより、映像表示システムS1は、製造装置1000の内部の状態を製造装置1000の外壁面に表示することができる。したがって、作業者は、本来知ることのできない坩堝C1の内部状態を把握しつつ製造装置1000を操作することができる。よって、この製造装置1000は、より好ましいSiC半導体結晶を製造することができる。
9.変形例
9−1.表示部
図7は、本実施形態の変形例における映像表示システムS1の概略構成を示す図である。映像表示システムS2は、製造装置1000と、制御部100と、ディスプレイ300と、を有する。ディスプレイ300は、表示部の一種である。ディスプレイ300は、製造装置1000の筐体1001の外壁面と対面する位置に配置されている。ディスプレイ300の形状は、平面形状である。ディスプレイ300の形状は、製造装置1000の円筒形状に対応する曲面形状であってもよい。また、ディスプレイ300の代わりに、スクリーンを配置してもよい。
つまり、表示部は、映像情報生成部140により生成された映像情報を製造装置1000の筐体1001の外壁面または製造装置1000の筐体1001の外部に設けられた表示領域に表示する。表示領域とは、製造装置1000の筐体1001の外壁面または製造装置1000の外部に設けられたディスプレイ300である。ディスプレイ300は、表示部と表示領域とを兼ねている。
9−2.第2状態のみの表示
映像情報生成部140は、製造装置1000の内部の第1状態と第2状態とを組み合わせた映像情報を生成する。映像情報生成部140は、第2状態のみから映像情報を生成してもよい。この場合には、映像情報生成部140は、演算部130により演算された製造装置1000の内部の第2状態から映像情報を生成する。この場合であっても、作業者は、坩堝C1の内部の温度分布を把握できる。
9−3.計算結果記憶部
制御部100は、計算結果記憶部120を有する。演算部130が十分に学習されたニューラルネットワークを有していれば、計算結果記憶部120は無くてもよい。制御部100が計算結果記憶部120を有する場合には、ニューラルネットワークに再学習させることが容易である。そのため、制御部100は、計算結果記憶部120を有することが好ましい。
9−4.製造装置の種類
本実施形態の製造装置1000は、SiC半導体を製造する。しかし、本明細書の技術は、SiC半導体の製造に限らず適用することができる。例えば、半導体の液相成長装置または気相成長装置である。気相成長装置であっても、機械学習されたニューラルネットワークにより温度分布を計算することができるからである。また、半導体に限らず、温度分布が製品の製造条件と結びついている製品の製造装置であれば同様に適用することができる。例えば、合金を含む金属の熱処理装置が挙げられる。本実施形態の技術は、製品の製造に流体が介在しているその他の製造装置に適用することができる。このような製造装置として例えば、CVD装置と、MOCVD装置と、スパッタリング装置と、その他の熱処理装置と、が挙げられる。
9−5.ニューラルネットワークの構造
本実施形態のニューラルネットワークは、1層の隠れ層を有する。もちろん、隠れ層はこれ以上であってもよい。また、隠れユニットの数は、本実施形態とは異なっていてもよい。
9−6.予測モデル
本実施形態では、ニューラルネットワークにより製造装置1000の内部の第2状態を推定する。しかし、ニューラルネットワーク以外の予測モデルを用いてもよい。
9−7.機械学習の学習法
本実施形態では、ニューラルネットワークの学習方法としてミニバッチ勾配降下法を用いた。しかし、バッチ勾配降下法や確率的勾配降下法といったその他の勾配降下法を用いてもよい。また、本実施形態では、ニューラルネットワークに用いられる機械学習のアルゴリズムはAdamである。しかし、その他のアルゴリズムを用いてもよい。例えば、Momentum、AdaGrad、RMSProp、AdaDelta、SMORMS3が挙げられる。もちろん、上記以外のアルゴリズムを用いてもよい。学習率は、適当に変えてよい。活性化関数は、ReLU以外のその他の活性化関数であってもよい。エポック数およびバックエンドも、本実施形態と異なるものを用いてよい。
9−8.運用による学習
本実施形態のニューラルネットワークは、予め学習済みである。しかし、ニューラルネットワークが、映像表示システムS1を運用するごとに得られる結果に基づいてさらなる学習を実施してもよい。
9−9.製造装置の構成
本実施形態の製造装置1000は、制御部100および表示部200と別体である。しかし、もちろん、製造装置が、制御部100および表示部200を有していてもよい。その場合には、製造装置は、製造装置本体と、制御部100と、表示部200と、を有する。
9−10.坩堝の上下移動
本実施形態では、結晶支持部1300が軸方向に移動する。しかし、結晶支持部1300が移動する代わりに、坩堝C1が結晶支持部1300の軸方向に移動するようになっていてもよい。
9−11.測定値
本実施形態では、放射温度計1500は、坩堝C1の底部の温度を測定している。しかし、製造装置1000は、その他の箇所の温度を測定してもよい。製造装置1000は、例えば、坩堝C10の内部の融液L1の表面の温度を測定してもよい。また、製造装置1000は、その内部にその他の温度計を有していてもよい。
9−12.第1の領域
本実施形態では、第1の領域は、坩堝C1の内部の融液L1が占める領域である。しかし、製造装置が製造する製品および原材料に応じて、演算および表示の対象となる第1の領域を自由に設定してもよい。
9−13.組み合わせ
上記の変形例について、自由に組み合わせてもよい。
10.本実施形態のまとめ
本実施形態の映像表示システムS1は、製造装置1000から出力される第1状態の情報と演算部130により演算される第2状態の情報とから映像情報を生成し、製造装置1000の外壁面にその映像を投影する。機械学習済みのニューラルネットワークを用いているため、演算部130は、短時間で第2状態を演算する。これにより、映像表示システムS1は、製造装置1000の内部の状態を製造装置1000の外壁面に表示することができる。したがって、作業者は、本来知ることのできない坩堝C1の内部状態を把握しつつ製造装置1000を操作することができる。よって、この製造装置1000は、より好ましいSiC半導体結晶を製造することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の映像表示システムは、坩堝C1の融液L1の温度分布の代わりに坩堝C1の融液L1の原料濃度を表示する。そのため、第1の実施形態と異なる点について説明する。
1.原料濃度
演算部130は、製造装置1000の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の原料濃度を第2状態として演算する。映像情報生成部140は、演算部130により演算された第1領域の内部の各点の原料濃度から映像情報を生成する。
これにより、第2の実施形態の映像表示システムは、坩堝C1の融液L1の炭素濃度を製造装置1000の筐体1001の外壁面に表示することができる。
2.変形例
第1の実施形態の変形例を用いることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の映像表示システムは、坩堝C1の融液L1の温度分布の代わりに坩堝C1の融液L1の各点の流速およびその方向を示すベクトルを表示する。そのため、第1の実施形態と異なる点について説明する。
1.第1ベクトル
演算部130は、製造装置1000の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルを第2状態として演算する。映像情報生成部140は、演算部130により演算された第1領域の内部の各点の第1ベクトルから映像情報を生成する。
これにより、第3の実施形態の映像表示システムは、坩堝C1の融液L1の各点における第1ベクトルを製造装置1000の筐体1001の外壁面に表示することができる。
2.変形例
2−1.他の物理量
第1の実施形態から第3の実施形態までにおいて、表示部は、各点における温度と原料濃度と第1ベクトル(各点の流速およびその方向を示す)とを表示する。しかし、各点における化学組成や、その他の物理量について表示してもよい。例えば、圧力、音、加速度、振動、光等に関する物理量が挙げられる。
2−2.第1の実施形態の変形例
第1の実施形態の変形例を用いることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の映像表示システムは、坩堝C1の融液L1の温度分布を表示するだけでなく、坩堝C1の融液L1の各点における温度と原料濃度と第1ベクトル(各点の流速およびその方向を示す)とを順次切り替えつつ表示する。そのため、第1の実施形態と異なる点について説明する。
1.温度および原料濃度および第1ベクトル
演算部130は、製造装置1000の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度と各点の原料濃度と各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルとを第2状態として演算する。映像情報生成部140は、演算部130により演算された第1領域の内部の各点の温度と各点の原料濃度と各点の第1ベクトルとを順次切り替えつつ映像情報として生成する。
これにより、第4の実施形態の映像表示システムは、坩堝C1の融液L1の各点における温度と原料濃度と第1ベクトルとを順次切り替えつつ製造装置1000の筐体1001の外壁面に表示することができる。第4の実施形態の映像表示システムは、例えば、第1期間の1秒間に温度分布を表示し、次の第2期間の1秒間に濃度分布を表示し、次の第3期間の1秒間に流速およびその方向を示す第1ベクトルを表示する。演算部130は、第1期間の直前に各点の温度を演算し、第2期間の直前に各点の原料濃度を演算し、第3期間の直前に第1ベクトルを演算する。
2.変形例
2−1.他の物理量
本実施形態において、表示部は、各点における温度と原料濃度と第1ベクトル(各点の流速およびその方向を示す)とを順次表示する。しかし、各点における化学組成や、その他の物理量について表示してもよい。また、例えば、圧力、音、加速度、振動、光等に関する物理量を扱ってもよい。そのため、表示部が順次表示する複数の物理量の数は、2個であっても4個以上であってもよい。また、表示部が表示する順序は、どのような順序であってもよい。
2−2.第1の実施形態の変形例
第1の実施形態の変形例を用いることができる。
1.ニューラルネットワークおよび機械学習
図6に示すニューラルネットワークを用いた。ニューラルネットワークは、l層と、m層と、n層と、を有する。l層は入力層である。m層はかくれ層である。n層は出力層である。l層では、坩堝C1の底部の温度と、坩堝C1の回転速度と、坩堝C1の位置と、結晶支持部1300の回転速度と、が入力される。隠れ層は、m層の1層のみである。隠れユニットの数は128である。n層は、各座標の温度を出力する。
機械学習の学習法は、ミニバッチ勾配降下法である。ミニバッチの大きさは32である。最適化アルゴリズムとしてAdamを用いる。学習率は、0.001である。活性化関数はReLUである。教師データの数は300である。エポック数は20である。また、バックエンドとしてTensorFlow(登録商標)を使用する。
2.機械学習の精度
図8は、シミュレーションによる流速の計算結果を示す画像である。図9は、機械学習されたニューラルネットワークの演算結果を示す画像である。図8および図9に示すように、シミュレーションによる計算結果とニューラルネットワークによる演算結果とはほとんど同じである。なお、ニューラルネットワークによる演算結果が得られるまでの時間は、0.1秒程度である。また、映像情報生成部140が映像情報を生成するまでの時間は、0.4秒程度である。
3.温度分布とSiC半導体結晶との間の関係
図10は、2つの温度分布を比較するグラフである。図10の横軸は、結晶の成長開始位置からの距離(mm)である。図10の縦軸は、溶液の温度(℃)である。温度分布(a)では、結晶の成長開始位置から離れた位置の温度と結晶の成長開始位置の温度とがほとんど等しい。また、温度分布(a)では、結晶の成長開始位置から溶液の内部に向かって徐々に温度が上昇している。
温度分布(b)では、結晶の成長開始位置から離れた位置の温度と結晶の成長開始位置の温度との温度差が比較的大きい。この温度差は10℃近くである。また、温度分布(b)では、結晶の成長開始位置から溶液の内部に向かって一旦は温度が上昇し、溶液のさらに内部では温度が下降している。つまり、温度分布(b)では、温度変化の途中に変曲点が存在する。
図11は、温度分布(a)の場合におけるSiC半導体の結晶表面を示す画像である。このSiC半導体結晶の成長膜厚は0.7mmである。このSiC半導体結晶では、2次元核が形成されていない。このSiC半導体結晶の表面は安定である。つまり、このSiC半導体結晶は、好適にステップフロー成長している。
図12は、温度分布(b)の場合におけるSiC半導体の結晶表面を示す画像である。このSiC半導体結晶の成長膜厚は0.7mmである。このSiC半導体結晶では、多数の2次元核が形成されている。このSiC半導体結晶の表面は不安定である。
4.映像
図13および図14は、製造装置の外壁面に実際に投影されている映像を撮影した写真である。図13および図14に示すように、坩堝の内部の温度分布が配色パターンにより表示されている。
作業者は、このように坩堝の内部の温度分布を把握しつつ製造装置を動作させることができる。そのため、作業者は、品質に優れたSiC半導体結晶を歩留りよく製造することができる。
A.付記
第1の態様における映像表示システムは、製造装置と、製造装置から第1状態を取得する情報取得部と、製造装置の内部の第2状態を演算する演算部と、演算部により演算された製造装置の内部の第2状態から映像情報を生成する映像情報生成部と、映像情報生成部により生成された映像情報を製造装置の筐体の外壁面または製造装置の筐体の外部に設けられた表示領域に表示する表示部と、を有する。演算部は、製造装置の複数の状態についてシミュレーションした複数の結果を教師データとして機械学習させた予測モデルを有するとともに、情報取得部により取得された第1状態の少なくとも一部を予測モデルに入力して製造装置の内部の第2状態を演算する。
第2の態様における映像表示システムにおいては、映像情報生成部は、情報取得部により取得された第1状態と演算部により演算された第2状態とを組み合わせて製造装置の内部の映像情報を生成する。
第3の態様における映像表示システムにおいては、演算部は、製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度を第2状態として演算する。映像情報生成部は、演算部により演算された第1領域の内部の各点の温度から映像情報を生成する。
第4の態様における映像表示システムにおいては、演算部は、製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の原料濃度を第2状態として演算する。映像情報生成部は、演算部により演算された第1領域の内部の各点の原料濃度から映像情報を生成する。
第5の態様における映像表示システムにおいては、演算部は、製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルを第2状態として演算する。映像情報生成部は、演算部により演算された第1領域の内部の各点の第1ベクトルから映像情報を生成する。
第6の態様における映像表示システムにおいては、演算部は、製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度と各点の原料濃度と各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルとを第2状態として演算する。映像情報生成部は、演算部により演算された第1領域の内部の各点の温度と各点の原料濃度と各点の第1ベクトルとを順次切り替えつつ映像情報として生成する。
第7の態様における製造装置は、製造装置の本体から第1状態を取得する情報取得部と、製造装置の内部の第2状態を演算する演算部と、演算部により演算された製造装置の内部の第2状態から映像情報を生成する映像情報生成部と、映像情報生成部により生成された映像情報を製造装置の筐体の外壁面または製造装置の筐体の外部に設けられた表示領域に表示する表示部と、を有する。演算部は、製造装置の複数の状態についてシミュレーションした複数の結果を教師データとして機械学習させた予測モデルを有するとともに、情報取得部により取得された第1状態の少なくとも一部を予測モデルに入力して製造装置の内部の第2状態を演算する。
第8の態様における製造装置においては、映像情報生成部は、情報取得部により取得された第1状態と演算部により演算された第2状態とを組み合わせて製造装置の内部の映像情報を生成する。
第9の態様における製造装置においては、演算部は、製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度を第2状態として演算する。映像情報生成部は、演算部により演算された第1領域の内部の各点の温度から映像情報を生成する。
第10の態様における製造装置においては、演算部は、製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の原料濃度を第2状態として演算する。映像情報生成部は、演算部により演算された第1領域の内部の各点の原料濃度から映像情報を生成する。
第11の態様における製造装置においては、演算部は、製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルを第2状態として演算する。映像情報生成部は、演算部により演算された第1領域の内部の各点の第1ベクトルから映像情報を生成する。
第12の態様における製造装置においては、演算部は、製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度と各点の原料濃度と各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルとを第2状態として演算する。映像情報生成部は、演算部により演算された第1領域の内部の各点の温度と各点の原料濃度と各点の第1ベクトルとを順次切り替えつつ映像情報として生成する。
S1…映像表示システム
1000…製造装置
1001…筐体
1100…坩堝収容部
1200…坩堝収容部回転部
1300…結晶支持部
1400…高周波コイル
1500…放射温度計
100…制御部
110…情報取得部
120…計算結果記憶部
130…演算部
140…映像情報生成部
150…送信部
160…製造装置制御部
200…表示部
210…受信部

Claims (12)

  1. 製造装置と、
    前記製造装置から第1状態を取得する情報取得部と、
    前記製造装置の内部の第2状態を演算する演算部と、
    前記演算部により演算された前記製造装置の内部の前記第2状態から映像情報を生成する映像情報生成部と、
    前記映像情報生成部により生成された前記映像情報を前記製造装置の筐体の外壁面または前記製造装置の前記筐体の外部に設けられた表示領域に表示する表示部と、
    を有し、
    前記演算部は、
    前記製造装置の複数の状態についてシミュレーションした複数の結果を教師データとして機械学習させた予測モデルを有するとともに、
    前記情報取得部により取得された前記第1状態の少なくとも一部を前記予測モデルに入力して前記製造装置の内部の前記第2状態を演算すること
    を特徴とする映像表示システム。
  2. 請求項1に記載の映像表示システムにおいて、
    前記映像情報生成部は、
    前記情報取得部により取得された前記第1状態と前記演算部により演算された前記第2状態とを組み合わせて前記製造装置の内部の前記映像情報を生成すること
    を特徴とする映像表示システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の映像表示システムにおいて、
    前記演算部は、
    前記製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度を前記第2状態として演算し、
    前記映像情報生成部は、
    前記演算部により演算された前記第1領域の内部の前記各点の温度から前記映像情報を生成すること
    を特徴とする映像表示システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の映像表示システムにおいて、
    前記演算部は、
    前記製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の原料濃度を前記第2状態として演算し、
    前記映像情報生成部は、
    前記演算部により演算された前記第1領域の内部の前記各点の原料濃度から前記映像情報を生成すること
    を特徴とする映像表示システム。
  5. 請求項1または請求項2に記載の映像表示システムにおいて、
    前記演算部は、
    前記製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルを前記第2状態として演算し、
    前記映像情報生成部は、
    前記演算部により演算された前記第1領域の内部の前記各点の前記第1ベクトルから前記映像情報を生成すること
    を特徴とする映像表示システム。
  6. 請求項1または請求項2に記載の映像表示システムにおいて、
    前記演算部は、
    前記製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度と各点の原料濃度と各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルとを前記第2状態として演算し、
    前記映像情報生成部は、
    前記演算部により演算された前記第1領域の内部の前記各点の温度と前記各点の原料濃度と前記各点の前記第1ベクトルとを順次切り替えつつ前記映像情報として生成すること
    を特徴とする映像表示システム。
  7. 製造装置の本体から第1状態を取得する情報取得部と、
    前記製造装置の内部の第2状態を演算する演算部と、
    前記演算部により演算された前記製造装置の内部の前記第2状態から映像情報を生成する映像情報生成部と、
    前記映像情報生成部により生成された前記映像情報を前記製造装置の筐体の外壁面または前記製造装置の前記筐体の外部に設けられた表示領域に表示する表示部と、
    を有し、
    前記演算部は、
    前記製造装置の複数の状態についてシミュレーションした複数の結果を教師データとして機械学習させた予測モデルを有するとともに、
    前記情報取得部により取得された前記第1状態の少なくとも一部を前記予測モデルに入力して前記製造装置の内部の前記第2状態を演算すること
    を特徴とする製造装置。
  8. 請求項7に記載の製造装置において、
    前記映像情報生成部は、
    前記情報取得部により取得された前記第1状態と前記演算部により演算された前記第2状態とを組み合わせて前記製造装置の内部の前記映像情報を生成すること
    を特徴とする製造装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の製造装置において、
    前記演算部は、
    前記製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度を前記第2状態として演算し、
    前記映像情報生成部は、
    前記演算部により演算された前記第1領域の内部の前記各点の温度から前記映像情報を生成すること
    を特徴とする製造装置。
  10. 請求項7または請求項8に記載の製造装置において、
    前記演算部は、
    前記製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の原料濃度を前記第2状態として演算し、
    前記映像情報生成部は、
    前記演算部により演算された前記第1領域の内部の前記各点の原料濃度から前記映像情報を生成すること
    を特徴とする製造装置。
  11. 請求項7または請求項8に記載の製造装置において、
    前記演算部は、
    前記製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルを前記第2状態として演算し、
    前記映像情報生成部は、
    前記演算部により演算された前記第1領域の内部の前記各点の前記第1ベクトルから前記映像情報を生成すること
    を特徴とする製造装置。
  12. 請求項7または請求項8に記載の製造装置において、
    前記演算部は、
    前記製造装置の内部における少なくとも一部の第1領域の内部の各点の温度と各点の原料濃度と各点の流速およびその方向を示す第1ベクトルとを前記第2状態として演算し、
    前記映像情報生成部は、
    前記演算部により演算された前記第1領域の内部の前記各点の温度と前記各点の原料濃度と前記各点の前記第1ベクトルとを順次切り替えつつ前記映像情報として生成すること
    を特徴とする製造装置。
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